(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2021-12-13
(45)【発行日】2022-01-13
(54)【発明の名称】モバイル用カバー
(51)【国際特許分類】
H04M 1/11 20060101AFI20220105BHJP
A47C 7/62 20060101ALI20220105BHJP
【FI】
H04M1/11 Z
A47C7/62 Z
(21)【出願番号】P 2020078215
(22)【出願日】2020-04-27
【審査請求日】2020-10-02
(73)【特許権者】
【識別番号】520148839
【氏名又は名称】白飯 圭介
(74)【代理人】
【識別番号】100093115
【氏名又は名称】佐渡 昇
(72)【発明者】
【氏名】白飯圭介
【審査官】玉木 宏治
(56)【参考文献】
【文献】特開2013-258572(JP,A)
【文献】特開2015-43053(JP,A)
【文献】特開2004-16360(JP,A)
【文献】登録実用新案第3047513(JP,U)
【文献】登録実用新案第3220722(JP,U)
【文献】韓国公開実用新案第20-2017-0000228(KR,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04M 1/02-1/23
A47C 7/62
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも、左右の側板部(10L,10R)と、これら左右の側板部(10L,10R)の奥部において左右の側板部(10L,10R)と接合される奧板部(20)と、前記左右の側板部(10L,10R)の上部において左右の側板部(10L,10R)と接合される上板部(30)とで形成され、モバイル(M)を内部に配置することができるモバイル配置空間(S1)を備え、
前記左右の側板部(10L,10R)および奧板部(20)は遮光性を有する遮光板で構成され、
前記上板部(30)は、光の透過率の低い半透明板で構成されていることを特徴とするモバイル用カバー。
【請求項2】
少なくとも、左右の側板部(10L,10R)と、これら左右の側板部(10L,10R)の奥部において左右の側板部(10L,10R)と接合される奧板部(20)と、前記左右の側板部(10L,10R)の上部において左右の側板部(10L,10R)と接合される上板部(30)とで形成され、モバイル(M)を内部に配置することができるモバイル配置空間(S1)を備え、
前記左右の側板部(10L,10R)および奧板部(20)は遮光性を有する遮光板で構成され、
前記上板部(30)には、前記モバイル配置空間(S1)に配置されたモバイル(M)を覗くことができる覗き窓(35)が設けられていることを特徴とするモバイル用カバー。
【請求項3】
請求項1または2において、
前記上板部(30)の上部には、上板部(30)の左右側部において起立する左右の遮蔽板(50L,50R)と、前記上板部(30)の奥部において起立し前記左右の遮蔽板(50L,50R)と接合される奥部遮蔽板(60)とが設けられることを特徴とするモバイル用カバー。
【請求項4】
請求項3において、
前記左右の遮蔽板(50L,50R)および奥部遮蔽板(60)の内側面(51L,51R,61)は、光を反射しない面で構成されていることを特徴とするモバイル用カバー。
【請求項5】
請求項1~4のうちいずれか一項において、
前記左右の側板部(10L,10R)には、ユーザーが座る座席(100)の肘掛け(110)と、側板部(10L,10R)とを連結してこのモバイル用カバーを支持する支持部材(70)との連結部(11L,11R)が設けられていることを特徴とするモバイル用カバー。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、モバイル用カバーに関するものである。より詳しくは、映画館等、公共の暗い場所でも、周囲の観客等に迷惑を掛けずに、モバイル(携帯電話、スマートフォン、タブレットPC等)を見ることができようにするモバイル用カバーに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、例えば特許文献1に見られるように、
「映画館等の暗い公共の場所において携帯通信端末が使用された場合であっても、バックライトの光により他人に迷惑を掛けないようにすることを目的」とし、
「バックライト105の明るさを通常時よりも低くする特殊マナーモードを備えている」携帯通信端末が知られている(同文献要約欄)。
【0003】
この携帯通信端末によれば、映画館等の暗い公共の場所において携帯通信端末が使用された場合であっても、バックライトの光を低減できるので、その分、他人に迷惑を掛けないようにすることができる。
【0004】
しかしながら、通常よりも低い明るさとはいえ、バックライトの光が周囲に照射されることに変わりはないので、やはり、周囲の人に迷惑を掛けるおそれがある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明が解決しようとする課題は、映画館等、公共の暗い場所でも、周囲の観客等に極力迷惑を掛けずに、モバイルを見ることができるようにするモバイル用カバーを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために本発明のモバイル用カバーは、
少なくとも、左右の側板部と、これら左右の側板部の奥部において左右の側板部と接合される奥板部と、前記左右の側板部の上部において左右の側板部と接合される上板部とで形成され、モバイルを内部に配置することができるモバイル配置空間を備え、
前記左右の側板部および奧板部は遮光性を有する遮光板で構成され、
前記上板部は、光の透過率の低い半透明板で構成されていることを特徴とする。
【0008】
このモバイル用カバーによれば、
左右の側板部と、これら左右の側板部の奥部において左右の側板部と接合される奥板部と、前記左右の側板部の上部において左右の側板部と接合される上板部とで形成されるモバイル配置空間内に、モバイルを配置し、半透明板で構成された上板部を通して、モバイルの画面を見ることができる。
そして、前記左右の側板部および奧板部は遮光性を有する遮光板で構成され、
前記上板部は、光の透過率の低い半透明板で構成されているので、モバイル配置空間内に配置されたモバイルから発せられる光は、このモバイル用カバー外に漏れにくくなる。
したがって、このモバイル用カバーによれば、映画館等、公共の暗い場所でも、周囲の観客等に極力迷惑を掛けずに、モバイルを見ることができる。
【0009】
また、上記課題を解決するために本発明のモバイル用カバーは、
少なくとも、左右の側板部と、これら左右の側板部の奥部において左右の側板部と接合される奥板部と、前記左右の側板部の上部において左右の側板部と接合される上板部とで形成され、モバイルを内部に配置することができるモバイル配置空間を備え、
前記左右の側板部、奧板部、および上板部はいずれも遮光性を有する遮光板で構成され、
前記上板部には、前記モバイル配置空間に配置されたモバイルを覗くことができる覗き窓が設けられていることを特徴とする。
【0010】
このモバイル用カバーによれば、
左右の側板部と、これら左右の側板部の奥部において左右の側板部と接合される奥板部と、前記左右の側板部の上部において左右の側板部と接合される上板部とで形成されるモバイル配置空間内に、モバイルを配置し、上板部に設けられた覗き窓を通して、モバイルの画面を見ることができる。
そして、前記左右の側板部および奧板部は遮光性を有する遮光板で構成され、
前記上板部には、前記モバイル配置空間に配置されたモバイルを覗くことができるだけの大きさの覗き窓を設ければ足りるので、モバイル配置空間内に配置されたモバイルから発せられる光は、このモバイル用カバー外に漏れにくくなる。
したがって、このモバイル用カバーによれば、映画館等、公共の暗い場所でも、周囲の観客等に極力迷惑を掛けずに、モバイルを見ることができる。
【0011】
このモバイル用カバーにおいては、
前記上板部の上部には、上板部の左右側部において起立する左右の遮蔽板と、前記上板部の奥部において起立し前記左右の遮蔽板と接合される奥部遮蔽板とが設けられる構成とすることができる。
【0012】
このように構成すると、前記上板部の上部左右および奥部が左右の遮蔽板および奥部遮蔽板で遮蔽されるので、上板部から上部に漏れた光が遮蔽される。
したがって、モバイル配置空間内に配置されたモバイルから発せられる光が、このモバイル用カバー外に、さらに漏れにくくなる。
【0013】
このモバイル用カバーにおいては、
前記左右の遮蔽板および奥部遮蔽板の内側面は、光を反射しない面で構成することができる。
このように構成すると、上板部から上部に漏れた光が、左右の遮蔽板および奥部遮蔽板の内側面で遮蔽されかつ反射しなくなるので、モバイルから発せられる光が、このモバイル用カバー外に、さらに漏れにくくなる。
【0014】
このモバイル用カバーにおいては、
前記左右の側板部には、ユーザーが座る座席の肘掛けと、側板部とを連結してこのモバイル用カバーを支持する支持部材との連結部が設けられている構成とすることができる。
このように構成すると、ユーザーが座る座席の肘掛けに、支持部材を利用して、モバイル用カバーを支持させることができるので、モバイル用カバーの使い勝手が向上する。
【0015】
なお、本願でいう遮光板とは、公知の遮光板に加え、光を遮断することのできる板状体を含むものとする。また、側板部、奥板部、上板部、遮蔽板は、それぞれ、モバイル用カバーの保形性を維持できる範囲内において、シート状の薄板で構成することができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【
図1】本発明に係るモバイル用カバーの実施の形態を示す図で、(a)は斜め上方から見た部分省略斜視図、(b)は左側面図、(c)は図(b)における部分省略C矢視図。
【
図2】(a)は使用状態正面図、(b)は支持部材70の斜視図。
【
図3】(a)は、折り畳み可能としたモバイル用カバー1の展開例を示す展開図、(b)(c)はそれぞれ折り曲げ部の説明図、(d)は折り畳み時の概略平面図、(e)は折り畳み時の概略正面図、(f)は接合部の説明図。
【
図4】他の実施の形態を示す図で、(a)は斜視図、(b)は使用状態説明図。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、本発明に係るモバイル用カバーの実施の形態について図面を参照して説明する。なお、各図において、同一部分ないし相当する部分には、同一の符号を付してある。
【0018】
図1に示すように、この実施の形態のモバイル用カバー1は、
少なくとも、左右の側板部10L,10Rと、これら左右の側板部10L,10Rの奥部において左右の側板部10L,10Rと接合される奥板部20と、左右の側板部10L,10Rの上部において左右の側板部10L,10Rと接合される上板部30とで形成される空間であって、モバイルMを内部に配置することができるモバイル配置空間S1を備え、
左右の側板部10L,10Rおよび奧板部20は遮光性を有する遮光板で構成され、
上板部30は、光の透過率の低い半透明板で構成されている。
【0019】
さらにこの実施の形態のモバイル用カバー1は、モバイル配置空間S1の底面を塞ぐ底板部40を備えている。
【0020】
このモバイル用カバー1によれば、
図1(a)に示すように、モバイル配置空間S1内に、モバイルMを配置し、半透明板で構成された上板部30を通して、モバイルMの画面M1を見ることができる。
【0021】
そして、左右の側板部10L,10Rおよび奧板部20は遮光性を有する遮光板で構成され、上板部30は、光の透過率の低い半透明板で構成されているので、モバイル配置空間S1内に配置されたモバイルMから発せられる光は、このモバイル用カバー1外に漏れにくくなる。
【0022】
したがって、このモバイル用カバー1によれば、映画館等、公共の暗い場所でも、周囲の観客等に極力迷惑を掛けずに、モバイルMを見ることができる。
【0023】
上板部30の上部には、上板部30の左右側部において起立する左右の遮蔽板50L,50Rと、上板部30の奥部において起立し左右の遮蔽板50L,50Rと接合される奥部遮蔽板60とが設けられている。
【0024】
このように構成すると、上板部30の上部左右および奥部が左右の遮蔽板50L,50Rおよび奥部遮蔽板60で遮蔽されるので、上板部30から上部に漏れた光が遮蔽される。
【0025】
上板部30から上部に漏れる光は、上板部30が光の透過率の低い半透明板であることから、弱いものとなっているが、その弱い光がさらに遮蔽板50L,50R、60で遮蔽されることとなる。
【0026】
したがって、モバイル配置空間S1内に配置されたモバイルMから発せられる光が、このモバイル用カバー1外に、さらに漏れにくくなる。
【0027】
左右の遮蔽板50L,50Rおよび奥部遮蔽板60の内側面51(L,R)、61は、光を反射しない面で構成されている。例えば、各遮蔽板を公知の適宜の暗黒シートで構成する、あるいは、各遮蔽板の内側面に公知の適宜の暗黒シートを貼り付けることで構成することができる。
【0028】
このように構成すると、上板部30から上部に漏れた光が、左右の遮蔽板50L,50Rおよび奥部遮蔽板60の内側面で遮蔽されかつ反射しなくなるので、モバイルMから発せられる光が、このモバイル用カバー1外に、さらに漏れにくくなる。
【0029】
左右の側板部10L,10Rには、
図2(a)に示すように、ユーザーが座る座席100の肘掛け110と、側板部10L,10Rとを連結してこのモバイル用カバー1を支持する支持部材70との連結部11(L,R)が設けられている(
図3(a)参照)。
【0030】
このように構成すると、ユーザーが座る座席100の肘掛け110に、支持部材70を利用して、モバイル用カバー1を支持させることができるので、モバイル用カバー1の使い勝手が向上する。
【0031】
本願でいう遮光板とは、公知の遮光板に加え、光を遮断することのできる板状体を含むものとする。したがって、モバイルからの光を遮断できる、合成樹脂板、木板、厚紙等も含まれる。
側板部10(L,R)、奧板部20、上板部30、底板部40、遮蔽板50(L,R)、60は、いずれも、適宜の材料、例えば、合成樹脂、木、厚紙等で構成することができる。また、モバイル用カバーの保形性を維持できる範囲内において、シート状の薄板で構成することができる。
【0032】
上板部30は半透明板で構成するが、それ以外の部位は遮光性を有する材料で構成する。
側板部10(L,R)、奧板部20、上板部30、および底板部40は、いずれも遮蔽板50(L,R)、60と同様、光を反射しない面で構成することができる。例えば、各板体を公知の適宜の暗黒シートで構成する、あるいは、各板体の内側面に公知の適宜の暗黒シートを貼り付けることで構成することができる。
【0033】
このモバイル用カバー1は折り畳み可能に構成することができる。
例えば、側板部10(L,R)、奧板部20、上板部30、底板部40、遮蔽板50(L,R)、60を、いずれも、隣接するもの同士、折り曲げ可能に構成することで、折り畳み可能とすることができる。
【0034】
図3(a)は、折り畳み可能としたモバイル用カバー1の展開例を示す図である。
この展開例では、奥板部20に対して、側板部10(L,R)、上板部30、底板部40がそれぞれ、折り曲げ部13,33,43を介して連接され、上板部30に対して、遮蔽板50(L,R)、60がそれぞれ折り曲げ部53,63を介して連接されている。
【0035】
各折り曲げ部13,33,43、53,および63は、それぞれ公知の適宜の折り曲げ構造を採用することができる。例えば、折り曲げ部13を例にとって説明すると、折り曲げ部13は、
図3(b)に示すように、薄肉部2を有する折り曲げ部で構成することもできるし、
図3(c)に示すように、公知のヒンジ構造3を有する折り曲げ部で構成することもできる。公知のヒンジ構造3は、例えば、折り畳み可能な携帯電話に採用されているように、所望の角度でクリック感を持って保持されるヒンジ構造を採用する。また、例えば、特開平06-010941に見られるように、所望の角度でクリック感を持って保持されるヒンジ構造を採用することもできる。
【0036】
図3(d)は、折り畳み時の概略平面図、
図3(e)はその概略正面図を示している。
【0037】
モバイル用カバー1を折り畳み可能とした場合、各板部の折り曲げ部以外の隣接辺(互いに接合される辺)には、それぞれ、
図3(a)に破線で示すように、線状マグネット4を設けることが望ましい。
【0038】
このように構成すると、各板部の折り曲げ部以外の隣接辺(互いに接合される辺)同士の隙間をなくす(少なくとも極めて小さくする)ことができて、光の漏れを防止・抑制することができる。
線状マグネット4は、例えば、片面が磁石、片面が粘着テープとなっている公知のマグネットテープで構成することができる。
【0039】
また、モバイル用カバー1を折り畳み可能とした場合、各板部の折り曲げ部以外の隣接辺(互いに接合される辺)の少なくとも一方には、例えば、
図3(f)に示すように、段部5を設けることが望ましい。
図3(f)は側板部10と底板部40との接合部を示しているが、他の接合部に関しても同様である。
【0040】
このように構成すると、各板部の折り曲げ部以外の隣接辺(互いに接合される辺)同士の間から、光が漏れ難くすることができる。
【0041】
この実施の形態における支持部材70は、
図1,
図2に示すように、側板部10(L,R)に連結される基部75と、この基部75から側方に延びる第1アーム部71と、この第1アーム部71を伸縮可能とするにアジャスタ機構73と、第1アーム部71に連結され、下方に屈曲する第2アーム部72と、この第2アーム部72の下端に設けられていて、ユーザーが座る座席100の肘掛け110に掛けられる掛け部74とを有している。
【0042】
基部75と、モバイル用カバー1の側板部10(L,R)の連結部11(L,R)との連結構造は、公知の適宜の構造を採用できる。例えば、一方を磁性体(例えば薄い鉄板)で構成し、他方に磁石を設けることで構成することができる。
【0043】
図4は他の実施の形態を示す図である。
この実施の形態のモバイル用カバー1は、
少なくとも、左右の側板部10L,10Rと、これら左右の側板部10L,10Rの奥部において左右の側板部10L,10Rと接合される奧板部20と、左右の側板部10L,10Rの上部において左右の側板部10L,10Rと接合される上板部30とで形成され、モバイルMを内部に配置することができるモバイル配置空間S1を備え、
左右の側板部10L,10R、奧板部20、および上板部30はいずれも遮光性を有する遮光板で構成され、
上板部30には、モバイル配置空間S1に配置されたモバイルMを覗くことができる覗き窓35が設けられている。
【0044】
さらにこの実施の形態のモバイル用カバー1は、モバイル配置空間S1の底面を塞ぐ底板部40を備えている。
【0045】
このモバイル用カバー1によれば、例えば
図4(b)に示すように、
左右の側板部10L,10Rと、これら左右の側板部10L,10Rの奥部において左右の側板部10L,10Rと接合される奧板部20と、左右の側板部10L,10Rの上部において左右の側板部10L,10Rと接合される上板部30とで形成されるモバイル配置空間S1内に、モバイルMを配置し(モバイルMを入れて)、上板部30に設けられた覗き窓35を通して、モバイルMの画面を見ることができる。
【0046】
そして、左右の側板部10L,10Rおよび奧板部20は遮光性を有する遮光板で構成され、
上板部30には、モバイル配置空間S1に配置されたモバイルMを覗くことができるだけの大きさの覗き窓35を設ければ足りるので、モバイル配置空間S1内に配置されたモバイルMから発せられる光は、このモバイル用カバー1外に漏れにくくなる。
【0047】
したがって、このモバイル用カバー1によれば、映画館等、公共の暗い場所でも、周囲の観客等に極力迷惑を掛けずに、モバイルMを見ることができる。
【0048】
この実施の形態のモバイル用カバー1は、左右の側板部10L,10Rが、手前側に拡張している拡張部16(L,R)を有しており、これら拡張部16(L,R)がユーザーUの左右に配置され、底板部41がユーザーUの腿部U1で支持されることで、安定した使用状態が得られるようになっている。
【0049】
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明は上記の実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨の範囲内において適宜変形実施可能である。例えば、
【0050】
覗き窓35には半透明のシートを設けても良い。
【0051】
図4に示したモバイル用カバーの上板部30の上部に、上板部30の左右側部において起立する左右の遮蔽板50L,50Rと、上板部30の奥部において起立し左右の遮蔽板50L,50Rと接合される奥部遮蔽板60とを設けてもよい。
【符号の説明】
【0052】
1: モバイル用カバー
10(L,R): 左右の側板部
20: 奧板部
30: 上板部
35: 覗き窓
50(L,R): 左右の遮蔽板
60: 奥部遮蔽板
70: 支持部材
M: モバイル
S1: モバイル配置空間