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特許6993475アカウント管理システム、アカウント管理方法及びアカウント管理プログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2021-12-13
(45)【発行日】2022-01-13
(54)【発明の名称】アカウント管理システム、アカウント管理方法及びアカウント管理プログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 20/40 20120101AFI20220105BHJP
【FI】
G06Q20/40 320
【請求項の数】 7
(21)【出願番号】P 2020121915
(22)【出願日】2020-07-16
【審査請求日】2020-07-16
(73)【特許権者】
【識別番号】592052416
【氏名又は名称】株式会社 みずほ銀行
(74)【代理人】
【識別番号】100105957
【弁理士】
【氏名又は名称】恩田 誠
(74)【代理人】
【識別番号】100068755
【弁理士】
【氏名又は名称】恩田 博宣
(72)【発明者】
【氏名】佐竹 正之
(72)【発明者】
【氏名】三原 大器
【審査官】宮地 匡人
(56)【参考文献】
【文献】特開2013-065062(JP,A)
【文献】韓国登録特許第10-1955427(KR,B1)
【文献】中国特許出願公開第110969432(CN,A)
【文献】山▲崎▼ 真,3 Kyash開発 ノウハウ大公開 カード発行、決済、個人間送金の舞台裏,WEB+DB PRESS Vol.114 ,日本,(株)技術評論社,2020年01月04日,第114巻,第69-75頁,特に、第71頁
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
送金元のユーザランク及び送金先のユーザランクに応じた送金条件を記録した条件情報記憶部と、
ユーザ毎にユーザランクを特定するためのユーザ情報を記録したユーザ情報記憶部と、
ユーザ間の送金を制御する制御部とを備えたアカウント管理システムであって、
前記制御部が、
送金アプリケーションを用いての送金について、送金元、送金先、送金額に関する送金依頼を取得した場合、前記ユーザ情報記憶部を用いて、前記送金元のユーザランク及び前記送金先のユーザランクを特定し、
前記条件情報記憶部に記録されたユーザランクに応じた送金条件において、前記送金元が本人情報の確認完了済の第1ユーザランクであり、前記送金先が本人情報の確認未済の第2ユーザランクの場合、前記送金条件に基づいて、前記送金依頼の送金を許可し、
前記送金元が前記第2ユーザランクであり、前記送金先が前記第1ユーザランクの場合、前記送金条件に基づいて、前記送金依頼の送金を制限することを特徴とするアカウント管理システム。
【請求項2】
前記制御部が、前記送金元及び前記送金先が同じユーザランクの場合には、前記送金条件に基づいて、前記送金依頼の送金を許可することを特徴とする請求項に記載のアカウント管理システム。
【請求項3】
前記制御部が、前記第2ユーザランクの送金アプリケーションにおいて、送金先候補を出力する場合、前記第1ユーザランクのユーザを除いて表示することを特徴とする請求項又はに記載のアカウント管理システム。
【請求項4】
前記制御部が、前記第1ユーザランクの送金アプリケーションにおいて、送金リクエスト先候補を出力する場合、前記第2ユーザランクのユーザを除いて表示することを特徴とする請求項の何れか一項に記載のアカウント管理システム。
【請求項5】
前記制御部が、
前記第1ユーザランクの送金元の送金アプリケーションにおいて、前記ユーザランクと関連付けた取引識別子を付与し、前記取引識別子を含めたコード画像を表示させ、
前記コード画像を読み取った送金先の送金アプリケーションから、前記取引識別子を取得し、前記コード画像を読み取った送金アプリケーションに応じて前記送金先のユーザランクを特定し、前記送金先のユーザランク及び前記取引識別子に関連付けられた送金元のユーザランクに応じた送金条件を特定することを特徴とする請求項の何れか一項に記載のアカウント管理システム。
【請求項6】
送金元のユーザランク及び送金先のユーザランクに応じた送金条件を記録した条件情報記憶部と、
ユーザ毎にユーザランクを特定するためのユーザ情報を記録したユーザ情報記憶部と、
ユーザ間の送金を制御する制御部とを備えたアカウント管理システムを用いて、送金管理を行なうための方法であって、
前記制御部が、
送金アプリケーションを用いての送金について、送金元、送金先、送金額に関する送金依頼を取得した場合、前記ユーザ情報記憶部を用いて、前記送金元のユーザランク及び前記送金先のユーザランクを特定し、
前記条件情報記憶部に記録されたユーザランクに応じた送金条件において、前記送金元が本人情報の確認完了済の第1ユーザランクであり、前記送金先が本人情報の確認未済の第2ユーザランクの場合、前記送金条件に基づいて、前記送金依頼の送金を許可し、
前記送金元が前記第2ユーザランクであり、前記送金先が前記第1ユーザランクの場合、前記送金条件に基づいて、前記送金依頼の送金を制限することを特徴とするアカウント管理方法。
【請求項7】
送金元のユーザランク及び送金先のユーザランクに応じた送金条件を記録した条件情報記憶部と、
ユーザ毎にユーザランクを特定するためのユーザ情報を記録したユーザ情報記憶部と、
ユーザ間の送金を制御する制御部とを備えたアカウント管理システムを用いて、送金管理を行なうためのプログラムであって、
前記制御部を、
送金アプリケーションを用いての送金について、送金元、送金先、送金額に関する送金依頼を取得した場合、前記ユーザ情報記憶部を用いて、前記送金元のユーザランク及び前記送金先のユーザランクを特定し、
前記条件情報記憶部に記録されたユーザランクに応じた送金条件において、前記送金元が本人情報の確認完了済の第1ユーザランクであり、前記送金先が本人情報の確認未済の第2ユーザランクの場合、前記送金条件に基づいて、前記送金依頼の送金を許可し、
前記送金元が前記第2ユーザランクであり、前記送金先が前記第1ユーザランクの場合、前記送金条件に基づいて、前記送金依頼の送金を制限する手段として機能させることを特徴とするアカウント管理プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、送金等に用いるアカウントを管理するためのアカウント管理システム、アカウント管理方法及びアカウント管理プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
今日、ユーザ端末に格納された送金アプリケーションによって、光学的に読み取り可能な情報コードを提示し、ユーザ間で電子的な送金を行なう技術が検討されている(例えば、特許文献1を参照)。この文献に記載された技術においては、アカウント識別情報と残高情報とを関連付けて記憶するサーバを用いる。そして、第1のユーザ端末は、送金元ユーザのアカウント識別情報に関連する情報、送金金額情報及び第1のユーザ端末の撮像装置を用いて、送金先ユーザの媒体から読み取られた送金先のアカウント識別情報を含む送金命令をサーバに送信する。サーバは、送金命令を受信すると、送金金額に基づいて、送金元ユーザのアカウント識別情報及び送金先のアカウント識別情報に紐付けられた残高情報を記憶して電子的送金を行なう。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2019-125287号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、多様なユーザに対して、画一的な送金アプリケーションを提供したのでは、利用促進を図ることができない。また、ユーザ間で、無制限な送金を許容すると、意図しない送金に利用される可能性がある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決するアカウント管理システムは、送金元のユーザランク及び送金先のユーザランクに応じた送金条件を記録した条件情報記憶部と、ユーザ毎にユーザランクを特定するためのユーザ情報を記録したユーザ情報記憶部と、ユーザ間の送金を制御する制御部とを備える。そして、前記制御部が、送金アプリケーションを用いての送金について、送金元、送金先、送金額に関する送金依頼を取得した場合、前記ユーザ情報記憶部を用いて、前記送金元のユーザランク及び前記送金先のユーザランクを特定し、前記条件情報記憶部に記録された送金条件を用いて、前記ユーザランクに応じて、前記送金額の送金可否を判定する。
【発明の効果】
【0006】
本発明によれば、送金等に用いるアカウントを的確に管理することができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】実施形態のアカウント管理システムの説明図。
図2】実施形態のハードウェア構成の説明図。
図3】実施形態の記憶部の説明図であって、(a)は条件情報記憶部、(b)はユーザ情報記憶部、(c)は取引情報記憶部の説明図。
図4】実施形態の処理手順の説明図。
図5】実施形態の処理手順の説明図。
図6】実施形態の処理手順の説明図。
図7】実施形態の処理手順の説明図。
図8】実施形態の処理手順の説明図。
図9】実施形態の処理手順の説明図。
図10】実施形態の処理手順の説明図。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、図1図10に従って、アカウント管理システム、アカウント管理方法及びアカウント管理プログラムを具体化した実施形態を説明する。本実施形態では、コード画像を用いる送金アプリケーションにおいて、アカウントにチャージしたり、送金したりする場合を想定する。ここで、送金アプリケーションには、第1バージョンと第2バージョンとがある場合を想定する。第1バージョンの送金アプリケーションは、第2バージョンの送金アプリケーションに対して、取扱可能な取引の種類や金額の自由度が高く設定されている。そして、第2バージョンの送金アプリケーションでは、ユーザの本人情報の確認を不要としている。一方、第1バージョンの送金アプリケーションでは、ユーザの本人情報の確認済みの場合と確認未済との場合がある。
図1に示すように、本実施形態では、ネットワークを介して接続されたユーザ端末10、管理サーバ20等を用いる。
【0009】
(ハードウェア構成)
図2を用いて、ユーザ端末10、管理サーバ20を構成する情報処理装置H10のハードウェア構成を説明する。情報処理装置H10は、通信装置H11、入力装置H12、表示装置H13、記憶部H14、プロセッサH15を備える。なお、このハードウェア構成は一例であり、他のハードウェアにより実現することも可能である。
【0010】
通信装置H11は、他の装置との間で通信経路を確立して、データの送受信を実行するインタフェースであり、例えばネットワークインタフェースや無線インタフェース等である。
【0011】
入力装置H12は、ユーザ等からの入力を受け付ける装置であり、例えばマウスやキーボード等である。表示装置H13は、各種情報を表示するディスプレイ等である。タッチパネルディスプレイ等は、入力装置H12、表示装置H13として機能する。
【0012】
記憶部H14は、ユーザ端末10、管理サーバ20の各種機能を実行するためのデータや各種プログラムを格納する記憶装置である。記憶部H14の一例としては、ROM、RAM、ハードディスク等がある。
【0013】
プロセッサH15は、記憶部H14に記憶されるプログラムやデータを用いて、ユーザ端末10、管理サーバ20における各処理を制御する。プロセッサH15の一例としては、例えばCPUやMPU等がある。このプロセッサH15は、ROM等に記憶されるプログラムをRAMに展開して、各処理のための各種プロセスを実行する。
【0014】
プロセッサH15は、自身が実行するすべての処理についてソフトウェア処理を行なうものに限られない。例えば、プロセッサH15は、自身が実行する処理の少なくとも一部についてハードウェア処理を行う専用のハードウェア回路(例えば、特定用途向け集積回路:ASIC)を備えてもよい。すなわち、プロセッサH15は、(1)コンピュータプログラム(ソフトウェア)に従って動作する1つ以上のプロセッサ、(2)各種処理のうち少なくとも一部の処理を実行する1つ以上の専用のハードウェア回路、或いは(3)それらの組み合わせ、を含む回路(circuitry)として構成し得る。プロセッサは、CPU並びに、RAM及びROM等のメモリを含み、メモリは、処理をCPUに実行させるように構成されたプログラムコード又は指令を格納している。メモリすなわちコンピュータ可読媒体は、汎用又は専用のコンピュータでアクセスできるあらゆる利用可能な媒体を含む。
【0015】
(システム構成)
次に、図1を用いて、ユーザ端末10、管理サーバ20の機能を説明する。
ユーザ端末10は、ユーザが用いるコンピュータ端末(携帯端末)である。このユーザ端末10は、アプリ実行部11を備え、記憶部に格納された送金アプリケーションを実行する。そして、アプリ実行部11は、コード画像を用いて、送金を行なうことができる。送金アプリケーションは、ユーザ端末10のユーザのアカウントを特定するためのユーザIDを保持する。なお、送金を行なう場合には、送金元のユーザ端末10及び送金先のユーザ端末10の送金アプリケーションを用いる。
【0016】
管理サーバ20は、ユーザが保有するアカウントの残高を管理するコンピュータシステムである。この管理サーバ20は、制御部21、条件情報記憶部22、ユーザ情報記憶部23、取引情報記憶部24を備える。
【0017】
制御部21は、アカウント管理プログラムを実行することにより、残高管理部211、決済管理部212、送金管理部213、コード生成部214として機能する。
残高管理部211は、ユーザランクに応じて、ユーザのアカウントの残高に入金するチャージや、残高からユーザ口座への出金を管理する処理を実行する。この出金においては、後述する条件情報記憶部22に記録された出金限度額を用いて、ユーザランクに応じた出金の可否を判定する。
【0018】
決済管理部212は、ユーザランクに応じて、ユーザのアカウントを用いた決済を管理する処理を実行する。
送金管理部213は、ユーザランクに応じて、ユーザのアカウントを用いた送金を管理する処理を実行する。
コード生成部214は、ユーザ端末10の表示装置H13に表示するコード画像を生成する処理を実行する。
【0019】
図3(a)に示すように、条件情報記憶部22には、送金アプリケーションを管理するための条件管理レコード220が記録される。この条件管理レコード220は、条件情報が登録された場合に記録される。条件管理レコード220には、ユーザランクに対して、残高限度額、チャージ限度額、出金限度額、決済限度額、送金限度額に関するデータが記録される。
【0020】
ユーザランクデータ領域には、ユーザのランクを特定するための識別子に関するデータが記録される。本実施形態では、送金アプリケーションのバージョン、本人情報の確認状況に応じて、2種類のランク(第1ランク、第2ランク)を用いる。第1バージョンの送金アプリケーションの利用ユーザで、本人情報確認済みの場合に、ユーザランクとして第1ランクと判定する。一方、第1バージョンの送金アプリケーションの利用ユーザで、本人情報の確認未済の場合や、第2バージョンの送金アプリケーションの利用ユーザの場合には、ユーザランクとして第2ランクと判定する。
【0021】
残高限度額データ領域には、ユーザランクに応じた残高の上限金額に関するデータが記録される。例えば、第1ランクは500万円、第2ランクは2万円とする。
チャージ限度額データ領域には、ユーザランクに応じてチャージ可能な金額に関するデータが記録される。例えば、第1ランクは50万円/日、第2ランクは10万円/月とする。
【0022】
出金限度額データ領域には、ユーザランクに応じて、出金(現金引出や預金口座等への入金)可能な金額に関するデータが記録される。例えば、第1ランクは50万円/日、第2ランクは0円であり出金不可とする。
【0023】
決済限度額データ領域には、ユーザランクに応じて決済可能な金額に関するデータが記録される。例えば、第1ランクは50万円/回、第2ランクは3万円/日とする。
送金限度額データ領域には、ユーザランクに応じて送金可能な金額に関するデータが記録される。この送金限度額は、送金元及び送金先のユーザランクによって異なる。第1ランク間での送金は25万円/日、第1ランク(送金元)から第2ランク(送金先)への送金は3万円/日、第2ランク間での送金は3万円/日とする。なお、第2ランク(送金元)から第1ランク(送金先)への送金は0円であり送金不可とする。
【0024】
図3(b)に示すように、ユーザ情報記憶部23には、ユーザ管理レコード230が記録される。このユーザ管理レコード230は、ユーザ情報が登録された場合に記録され、アカウントを用いたチャージや送金が行なわれた場合に更新される。ユーザ管理レコード230には、ユーザID、バージョン、ユーザ口座、残高に関するデータが記録される。
【0025】
ユーザIDデータ領域には、各ユーザを特定するための識別子に関するデータが記録される。このユーザIDにより、ユーザのアカウントが特定される。
バージョンデータ領域には、このユーザが用いる送金アプリケーションの種類を特定するための識別子に関するデータが記録される。本実施形態では、このデータ領域には、取引可能な種類が多く、取引可能な金額が高い第1バージョンと、第1バージョンに対して取引可能な種類が制限されるとともに、取引可能な金額が低い第2バージョンとの何れかを特定するフラグが記録される。
【0026】
ユーザ口座データ領域には、このユーザが保有している口座を特定するための識別子(金融機関コード、本支店コード、口座種別、口座番号)に関するデータが記録される。本実施形態では、ユーザ口座が記録されている場合は、口座開設時の本人確認手続きにより、本人情報の確認済みと判定する。また、ユーザ口座は、第1バージョンの場合のみ登録可能である。
残高データ領域には、このユーザのアカウントの残高に関するデータが記録される。
【0027】
更に、ユーザ情報記憶部23には、ユーザ管理レコード230に関連付けて、取引履歴レコード231が記録されている。この取引履歴レコード231は、ユーザのアカウントを利用して取引が行なわれた場合に記録される。取引履歴レコード231には、取引ID、取引日時、取引内容、金額に関するデータが記録される。
【0028】
取引IDデータ領域には、各取引を特定するための識別子に関するデータが記録される。
取引日時データ領域には、取引が行なわれた年月日及び時刻に関するデータが記録される。
取引内容データ領域には、取引の種類(チャージ、送金)、送金元、送金先のユーザIDに関するデータが記録される。
金額データ領域には、取引が行なわれた金額に関するデータが記録される。
【0029】
図3(c)に示すように、取引情報記憶部24には、取引(送金)のための取引IDを発行するための取引管理レコード240が記録される。この取引管理レコード240は、取引が行なわれる場合に記録される。取引管理レコード240には、取引ID、取引日時、送金元ID、送金先ID、送金額に関するデータが記録される。
【0030】
取引IDデータ領域には、各取引を特定するための識別子に関するデータが記録される。
取引日時データ領域には、この取引を受け付けた年月日及び時刻に関するデータが記録される。
【0031】
送金元IDデータ領域には、送金元のユーザを特定するための識別子に関するデータが記録される。
送金先IDデータ領域には、送金先のユーザを特定するための識別子に関するデータが記録される。
送金額データ領域には、送金元から送金先へ、送金(決済を含む)する金額に関するデータが記録される。
【0032】
(アカウント管理方法)
次に、図4図10を用いて、アカウント管理方法を説明する。ここでは、チャージ処理(図4)、決済処理(図5)、送金履歴を利用した送金処理(図6)及びリクエスト処理(図7)、コード画像を利用した送金処理(図8)、SMSを利用した送金処理(図9)及びリクエスト処理(図10)を説明する。
【0033】
(チャージ処理)
まず、図4を用いて、チャージ処理を説明する。
ここでは、管理サーバ20の制御部21は、チャージ要求元からのチャージ希望受付処理を実行する(ステップS101)。このチャージには、現金を用いる第1チャージ方式とユーザ口座を用いる第2チャージ方式とがある。
【0034】
第1チャージ方式では、チャージ要求元として現金チャージ装置(例えば、現金自動預払機等)を用いる。この場合には、現金チャージ装置のメニュー画面において、「チャージ」を選択する。次に、現金チャージ装置のアカウント入力画面においてユーザIDが入力された場合、現金チャージ装置は、金額入力画面を、表示装置H13に出力する。そして、金額入力画面においてチャージ金額の入力を検知した場合、アプリ実行部11は、チャージ要求を管理サーバ20に送信する。このチャージ要求には、ユーザID、チャージ希望額に関するデータを含める。
【0035】
また、第2チャージ方式では、チャージ要求元として送金アプリケーションを利用する。この場合には、ユーザ端末10において、送金アプリケーションを起動し、表示装置H13に出力されたメニュー画面において、「チャージ」を選択する。そして、アプリ実行部11は、ユーザ情報記憶部23において、チャージ要求元のユーザIDが記録されたユーザ管理レコード230に記録されたユーザ口座を取得する。
【0036】
そして、アプリ実行部11は、ユーザ口座を表示した口座選択画面を、表示装置H13に出力する。口座選択画面において、チャージに用いる口座が選択された場合、アプリ実行部11は、金額入力画面を、表示装置H13に出力する。そして、金額入力画面においてチャージ金額の入力を検知した場合、アプリ実行部11は、チャージ要求を管理サーバ20に送信する。このチャージ要求には、ユーザID、ユーザ口座、チャージ希望額に関するデータを含める。
【0037】
次に、管理サーバ20の制御部21は、ユーザランクの特定処理を実行する(ステップS102)。具体的には、制御部21の残高管理部211は、ユーザ情報記憶部23において、チャージ要求に含まれるユーザIDが記録されたユーザ管理レコード230を特定する。次に、残高管理部211は、ユーザ管理レコード230を用いて、チャージ要求元の送金アプリケーションのバージョン、本人情報の確認状況を特定する。この本人情報の確認状況では、ユーザ口座が登録されている場合には本人情報の確認済み、ユーザ口座が登録されていない場合には本人情報の確認未済と判定する。そして、残高管理部211は、第1バージョンで本人情報の確認済みの場合には第1ランク、第1バージョンで本人情報の確認未済及び第2バージョンの場合には第2ランクと特定する。
【0038】
次に、管理サーバ20の制御部21は、ユーザランクに応じたチャージ上限判定処理を実行する(ステップS103)。具体的には、制御部21の残高管理部211は、条件情報記憶部22を用いて、ユーザランクに応じたチャージ限度額を特定する。更に、残高管理部211は、ユーザ情報記憶部23の取引履歴レコード231を用いて、ユーザランクに応じた期間でのチャージ額を算出する。例えば、第1ランクは当日、第2ランクは当月のチャージの合計額を算出し、チャージ希望額を加算したチャージ想定額を算出する。そして、残高管理部211は、チャージ想定額がチャージ限度額以下の場合には、チャージ可能と判定する。一方、チャージ想定額がチャージ限度額を超えている場合には、残高管理部211は、チャージ不可と判定し、チャージ要求元のユーザ端末10に対して、エラーメッセージを送信し、チャージ処理を終了する。
【0039】
ステップS103においてチャージ可能と判定した場合、管理サーバ20の制御部21は、ユーザランクに応じた残高上限判定処理を実行する(ステップS104)。具体的には、制御部21の残高管理部211は、条件情報記憶部22を用いて、ユーザランクに応じた残高限度額を特定する。そして、残高管理部211は、ユーザ管理レコード230に記録された残高に、チャージ希望額を加算した想定残高を算出する。次に、残高管理部211は、想定残高が残高限度額以下の場合には、チャージ可能と判定する。一方、チャージ希望額が残高限度額を超えている場合には、残高管理部211は、チャージ不可と判定し、チャージ要求元のユーザ端末10に対して、エラーメッセージを送信し、チャージ処理を終了する。
【0040】
ステップS104においてチャージ可能と判定した場合、管理サーバ20の制御部21は、チャージ対応処理を実行する(ステップS105)。具体的には、制御部21の残高管理部211は、チャージ要求元が現金チャージ装置の場合には、現金チャージ装置にチャージ希望額の現金の投入を指示する。そして、チャージ希望額の現金の投入を検知した場合には、ユーザ管理レコード230の残高にチャージ希望額を加算する。
【0041】
また、チャージ要求元が送金アプリケーションの場合には、残高管理部211は、チャージ要求のユーザ口座からチャージ希望額を引き落とし、ユーザ管理レコード230の残高にチャージ希望額を加算する。なお、ユーザ口座の残高がチャージ希望額未満のため、引落不能の場合には、ユーザ端末10にエラーメッセージを送信し、チャージ処理を終了する。
【0042】
そして、制御部21の残高管理部211は、取引ID、取引日時、取引内容(チャージ)、金額に関するデータを含めた取引履歴レコード231を生成し、ユーザ情報記憶部23に記録する。
【0043】
(決済処理)
次に、図5を用いて、決済処理を説明する。
ここでは、管理サーバ20の制御部21は、コード画像生成処理を実行する(ステップS201)。この決済には、商店の店頭に設置された店頭端末(決済要求元)を用いる。この店頭端末にも、ユーザID(商店ID)を保持し、決済に用いる決済アプリケーションが格納されている。そして、店頭端末において、決済アプリケーションが起動され、店頭端末の表示装置H13に出力された金額入力画面において決済希望金額が入力された場合、店頭端末のアプリ実行部11は、決済要求を管理サーバ20に送信する。この決済要求には、商店ID、決済希望額に関するデータを含める。
【0044】
この場合、制御部21の決済管理部212は、決済要求に対して取引IDを付与する。そして、送金管理部213は、取引ID、商店ID(送金先ID)、現在日時(取引日時)、送金額(決済希望額)を記録した取引管理レコード240を生成し、取引情報記憶部24に記録する。次に、コード生成部214は、取引IDを含めたコード画像を生成し、店頭端末に送信する。
【0045】
次に、管理サーバ20の制御部21は、決済希望受付処理を実行する(ステップS202)。具体的には、ユーザ端末10において、送金アプリケーションを起動し、表示装置H13に出力されたメニュー画面において、「支払」を選択する。次に、ユーザ端末10のカメラで、店頭端末の表示装置H13に出力されたコード画像を撮影する。そして、アプリ実行部11は、決済要求を管理サーバ20に送信する。この決済要求には、コード画像の取引ID、ユーザ端末10の送金アプリケーションのユーザIDに関するデータを含める。
【0046】
次に、管理サーバ20の制御部21は、ステップS102と同様に、ユーザランクの特定処理を実行する(ステップS203)。ここでは、決済要求のユーザIDが記録されたユーザ管理レコード230を用いる。
【0047】
次に、管理サーバ20の制御部21は、ユーザランクに応じた決済上限判定処理を実行する(ステップS204)。具体的には、制御部21の決済管理部212は、条件情報記憶部22を用いて、ユーザランクに応じた決済限度額を特定する。ここでは、第1ランクに対しては今回の決済における限度額、第2ランクに対しては当日の決済における限度額を特定する。
第1ランクの場合には、決済想定額として決済希望額を用いる。
また、第2ランクの場合には、決済管理部212は、ユーザ情報記憶部23の取引履歴レコード231を用いて、ユーザランクに応じた期間(当日)での決済額を算出する。第2ランクについては、当日の決済の合計額を算出し、決済希望額を加算した決済想定額を算出する。
そして、決済管理部212は、決済想定額が決済限度額以下の場合には、決済可能と判定する。一方、決済想定額が決済限度額を超えている場合には、決済管理部212は、決済不可と判定し、決済要求元のユーザ端末10に対して、エラーメッセージを送信し、決済処理を終了する。
【0048】
次に、管理サーバ20の制御部21は、残高判定処理を実行する(ステップS205)。具体的には、制御部21の決済管理部212は、ユーザ情報記憶部23を用いて、ユーザ管理レコード230に記録された残高を特定する。そして、決済管理部212は、残高と決済希望額とを比較する。決済管理部212は、残高が決済希望額以上の場合には、決済可能と判定する。一方、残高が決済希望額未満の場合には、残高管理部211は、決済不可と判定し、ユーザ端末10に対して、エラーメッセージを送信し、決済処理を終了する。
【0049】
決済可能と判定した場合、管理サーバ20の制御部21は、決済対応処理を実行する(ステップS206)。具体的には、制御部21の決済管理部212は、ユーザIDに関連付けられた残高から決済希望額を引き落とし、商店IDに関連付けられた残高に決済希望額を加算する。そして、制御部21の残高管理部211は、取引ID、取引日時、取引内容(決済)、金額(決済希望額)に関するデータを含めた取引履歴レコード231を生成し、ユーザ情報記憶部23に記録する。
【0050】
(履歴利用の送金処理)
次に、図6を用いて、履歴利用の送金処理を説明する。ここでは、ユーザ端末10において、送金アプリケーション(第1アプリケーション)を起動し、表示装置H13に出力されたメニュー画面において、「送る」を選択する。更に、送金先として、「履歴利用」を選択する。この場合、ユーザ端末10は、管理サーバ20に対して、送金要求を送信する。この送金要求には、送金元ユーザの送金アプリケーションのユーザID(要求元ID)に関するデータを含める。
【0051】
ユーザ端末10から送金要求を受信した管理サーバ20の制御部21は、履歴の特定処理を実行する(ステップS301)。具体的には、制御部21の送金管理部213は、ユーザ情報記憶部23において、要求元IDに関連付けられた取引履歴レコード231を取得する。次に、送金管理部213は、取引履歴レコード231の取引内容として送金が記録されているレコードを特定する。そして、送金管理部213は、取引履歴レコード231に送金先として送金実績が記録されているユーザIDを特定する。
【0052】
次に、管理サーバ20の制御部21は、ユーザランクの特定処理を実行する(ステップS302)。具体的には、制御部21の送金管理部213は、ユーザ情報記憶部23を用いて、要求元IDに関連付けられたユーザランクを特定する。更に、送金管理部213は、送金先が利用する第2アプリケーションのユーザIDに関連付けられたユーザランクを、ユーザ情報記憶部23を用いて特定する。
【0053】
次に、管理サーバ20の制御部21は、送金先のフィルタリング処理を実行する(ステップS303)。具体的には、制御部21の送金管理部213は、条件情報記憶部22を用いて、送金元ユーザのユーザランクに応じて、送金可能な送金先候補のランクを特定する。ここで、送金元ユーザが第1ランクの場合、送金実績があるすべてのユーザIDを送金先候補として特定する。一方、送金元ユーザが第2ランクの場合には、ユーザ情報記憶部23を用いて、送金実績があるユーザIDのランクを特定する。そして、送金実績があるユーザIDにおいて、第2ランクのユーザIDを送金先候補として特定する。この場合、第1ランクのユーザIDは除外される。
【0054】
次に、管理サーバ20の制御部21は、送金先の特定処理を実行する(ステップS304)。具体的には、制御部21の送金管理部213は、ユーザ端末10の表示装置H13に、送金先候補を列挙した候補リストを出力する。次に、送金管理部213は、候補リストにおいて選択されたユーザIDを取得する。
【0055】
次に、管理サーバ20の制御部21は、ユーザランクに応じた送金上限判定処理を実行する(ステップS305)。具体的には、制御部21の送金管理部213は、ユーザ端末10から、送金希望額を取得する。次に、送金管理部213は、条件情報記憶部22を用いて、送金元ユーザのランクと送金先ユーザのランクとに対応する送金限度額を特定する。
更に、送金管理部213は、ユーザ情報記憶部23の送金元の取引履歴レコード231を用いて、所定期間(本実施形態では当日)の送金実績額を算出し、送金希望額を加算した送金想定額を算出する。そして、送金管理部213は、送金想定額が送金限度額以下の場合には、送金可能と判定する。一方、送金想定額が送金限度額を超えている場合には、送金管理部213は、送金不可と判定し、送金元のユーザ端末10に対して、エラーメッセージを送信し、送金処理を終了する。
【0056】
次に、管理サーバ20の制御部21は、ユーザランクに応じた残高上限判定処理を実行する(ステップS306)。具体的には、制御部21の送金管理部213は、条件情報記憶部22を用いて、送金先ユーザランクに応じた残高限度額を特定する。そして、残高管理部211は、ユーザ管理レコード230に記録された送金先の残高に、送金希望額を加算した想定残高を算出する。送金管理部213は、想定残高が残高限度額以下の場合には、送金可能と判定する。一方、送金希望額が残高限度額を超えている場合には、送金管理部213は、送金不可と判定し、送金元のユーザ端末10に対して、エラーメッセージを送信し、送金処理を終了する。
【0057】
送金可能と判定した場合、管理サーバ20の制御部21は、送金対応処理を実行する(ステップS307)。具体的には、制御部21の送金管理部213は、要求元IDに関連付けられた残高から送金希望額を引き落とし、送金先IDに関連付けられた残高に送金希望額を加算する。そして、制御部21の残高管理部211は、取引ID、取引日時、取引内容(送金元ID、送金先ID)、金額に関するデータを含めた取引履歴レコード231を生成し、ユーザ情報記憶部23に記録する。
【0058】
(履歴利用のリクエスト処理)
次に、図7を用いて、履歴利用のリクエスト処理を説明する。ここでは、ユーザ端末10において、送金アプリケーションを起動し、表示装置H13に出力されたメニュー画面において、「送ってもらう(リクエスト)」を選択する。更に、リクエスト先の特定方法として、「履歴利用」を選択する。この場合、ユーザ端末10は、管理サーバ20に対して、リクエスト要求を送信する。このリクエスト要求には、リクエスト元ユーザの送金アプリケーション(第2アプリケーション)のユーザID(要求元ID)に関するデータを含める。
【0059】
ユーザ端末10からリクエスト要求を受信した管理サーバ20の制御部21は、履歴の特定処理を実行する(ステップS401)。具体的には、制御部21の送金管理部213は、ユーザ情報記憶部23において、要求元IDに関連付けられた取引履歴レコード231を取得する。次に、送金管理部213は、取引履歴レコード231の取引内容として送金が記録されているレコードを特定する。そして、送金管理部213は、取引履歴レコード231に送金元として送金実績が記録されているユーザIDを特定する。
【0060】
次に、管理サーバ20の制御部21は、ステップS302と同様に、ユーザランクの特定処理を実行する(ステップS402)。
次に、管理サーバ20の制御部21は、送金元のフィルタリング処理を実行する(ステップS403)。具体的には、制御部21の送金管理部213は、条件情報記憶部22を用いて、送金元が利用する第1アプリケーションのユーザランクに応じて、送金可能な送金元ユーザのランクを特定する。ここで、リクエスト元ユーザ(送金先)が第2ランクの場合、送金実績があるすべてのユーザIDをリクエスト先(送金元)候補として特定する。一方、リクエスト元ユーザ(送金先)が第1ランクの場合には、ユーザ情報記憶部23を用いて、送金実績があるユーザIDのランクを特定する。そして、送金実績があるユーザIDにおいて、第1ランクのユーザIDをリクエスト先(送金元)候補として特定する。この場合、第2ランクのユーザIDは除外される。
【0061】
次に、管理サーバ20の制御部21は、送金元の特定処理を実行する(ステップS404)。具体的には、制御部21の送金管理部213は、ユーザ端末10の表示装置H13に、リクエスト先候補を列挙した候補リストを出力する。次に、送金管理部213は、候補リストにおいて選択されたユーザIDを取得する。
【0062】
次に、管理サーバ20の制御部21は、ユーザランクに応じた送金上限判定処理を実行する(ステップS405)。具体的には、制御部21の送金管理部213は、ユーザ端末10から、リクエスト希望額を取得する。次に、送金管理部213は、条件情報記憶部22を用いて、リクエスト先(送金元)ユーザのランクとリクエスト元(送金先)ユーザのランクとに対応する送金限度額を取得する。例えば、リクエスト先(送金元)が第2ランク、リクエスト元ユーザ(送金先)が第1ランクの場合、送金限度額が「0万円」であるため、送金不可と判定する。この場合、送金管理部213は、送金不可と判定し、送金元のユーザ端末10に対して、エラーメッセージを送信し、送金処理を終了する。一方、第1ランク間、第2ランク間、第1ランク→第2ランクの送金の場合には、送金管理部213は、ユーザ情報記憶部23の取引履歴レコード231を用いて、リクエスト元ユーザ(送金先)の所定期間(本実施形態では当日)の送金実績額を算出し、送金希望額を加算した送金想定額を算出する。そして、送金管理部213は、送金想定額が送金限度額以下の場合には、送金可能と判定する。
【0063】
次に、管理サーバ20の制御部21は、ユーザランクに応じた残高上限判定処理を実行する(ステップS406)。具体的には、制御部21の送金管理部213は、条件情報記憶部22を用いて、リクエスト元ユーザ(送金先)のユーザランクに応じた残高限度額を特定する。そして、残高管理部211は、ユーザ管理レコード230に記録された残高に、送金希望額を加算した想定残高を算出する。送金管理部213は、想定残高が残高限度額以下の場合には、送金可能と判定する。一方、想定残高が残高限度額を超えている場合には、送金管理部213は、送金不可と判定し、リクエスト元ユーザのユーザ端末10に対して、エラーメッセージを送信し、リクエスト処理を終了する。
【0064】
リクエスト可能と判定した場合、管理サーバ20の制御部21は、リクエスト対応処理を実行する(ステップS407)。具体的には、制御部21の送金管理部213は、リクエスト先のユーザIDの送金アプリケーションに対して、送金依頼を送信する。この送金依頼には、送金先のユーザID及びリクエスト額に関するデータを含める。
【0065】
(コード利用の送金処理)
次に、図8を用いて、コード利用の送金処理を説明する。ここでは、ユーザ端末10において、送金アプリケーション(第1アプリケーション)を起動し、表示装置H13に出力されたメニュー画面において、「送る」を選択する。更に、送金先として、「コード利用」を選択する。この場合、ユーザ端末10のアプリ実行部11は、表示装置H13に、送金希望額を入力するための金額設定画面を出力する。そして、アプリ実行部11は、管理サーバ20に対して、送金要求を送信する。この送金要求には、送金元ユーザの送金アプリケーションのユーザID(要求元ID)、送金希望額に関するデータを含める。
【0066】
この場合、管理サーバ20の制御部21は、ステップS302と同様に、ユーザランクの特定処理を実行する(ステップS501)。具体的には、送金元ユーザのユーザランクの特定には、要求元IDが記録されたユーザ管理レコード230を用いる。
【0067】
次に、管理サーバ20の制御部21は、ユーザランクに応じた送金上限判定処理を実行する(ステップS502)。具体的には、制御部21の送金管理部213は、条件情報記憶部22を用いて、送金元ユーザのランクに対応する送金限度額を取得する。ここでは、第1ランク及び第2ランクにおいてそれぞれの最高額を送金限度額として特定する。更に、送金管理部213は、ユーザ情報記憶部23の取引履歴レコード231を用いて、所定期間(本実施形態では当日)の送金実績額を算出し、送金希望額を加算した送金想定額を算出する。そして、送金管理部213は、送金想定額が送金限度額以下の場合には、送金可能と判定する。一方、送金想定額が送金限度額を超えている場合には、送金管理部213は、送金不可と判定し、送金元ユーザのユーザ端末10に対して、エラーメッセージを送信し、送金処理を終了する。
【0068】
送金想定額が送金限度額以下と判定した場合、管理サーバ20の制御部21は、送金依頼登録処理を実行する(ステップS503)。具体的には、制御部21の送金管理部213は、送金要求に対して取引IDを付与する。そして、送金管理部213は、取引ID、送金元ID(要求元ID)、現在日時(取引日時)、送金額(送金希望額)を記録した取引管理レコード240を生成し、取引情報記憶部24に記録する。
【0069】
次に、管理サーバ20の制御部21は、2次元コードの表示処理を実行する(ステップS504)。具体的には、制御部21のコード生成部214は、取引IDを含めたコード画像を生成し、送金元のユーザ端末10に送信する。この場合、ユーザ端末10のアプリ実行部11は、表示装置H13に2次元コードを出力する。
【0070】
次に、管理サーバ20の制御部21は、受取依頼の取得処理を実行する(ステップS505)。具体的には、送金元のユーザ端末10の表示装置H13に出力されたコード画像を、送金先のユーザ端末10のカメラで撮影する。この場合、送金先のユーザ端末10のアプリ実行部11は、撮影したコード画像を復号して、取引IDを取得する。そして、アプリ実行部11は、受取依頼を管理サーバ20に送信する。この受取依頼には、復号した取引ID、送金先のユーザ端末10のユーザIDに関するデータを含める。そして、制御部21の送金管理部213は、送金先のユーザ端末10から、受取依頼を取得する。
【0071】
次に、管理サーバ20の制御部21は、送金先のユーザランクの特定処理を実行する(ステップS506)。具体的には、制御部21の送金管理部213は、ユーザ情報記憶部23を用いて、送金先ユーザのユーザランクを特定する。
【0072】
次に、管理サーバ20の制御部21は、ユーザランクに応じた送金上限判定処理を実行する(ステップS507)。具体的には、制御部21の送金管理部213は、条件情報記憶部22を用いて、送金元ユーザのランクと送金先ユーザのランクとに対応する送金限度額を取得する。例えば、送金元ユーザが第2ランク、送金先ユーザが第1ランクの場合、送金限度額が「0万円」であるため、送金不可と判定する。この場合、送金管理部213は、送金不可と判定し、送金元ユーザのユーザ端末10に対して、エラーメッセージを送信し、送金処理を終了する。一方、送金管理部213は、第1ランク間での送金の場合は25万円/日、第2ランク間での送金及び第1ランクから第2ランクへの送金の場合は3万円/日を特定する。次に、送金管理部213は、ユーザ情報記憶部23の取引履歴レコード231を用いて、送金元の所定期間(本実施形態では当日)の送金実績額を算出し、送金希望額を加算した送金想定額を算出する。そして、送金希望額を含めた送金想定額が送金限度額以下の場合には、送金可能と判定する。
【0073】
次に、管理サーバ20の制御部21は、ステップS306、S307と同様に、ユーザランクに応じた残高上限判定処理(ステップS508)、送金対応処理(ステップS509)を実行する。
【0074】
(SMS利用の送金処理)
次に、図9を用いて、SMS(ショートメッセージサービス)利用の送金処理を説明する。ここでは、ユーザ端末10において、送金アプリケーション(第1アプリケーション)を起動し、表示装置H13に出力されたメニュー画面において、「送る」を選択する。更に、送金先として、「SMS利用」を選択する。この場合、ユーザ端末10のアプリ実行部11は、表示装置H13に、送金希望額を入力するための金額設定画面を出力する。そして、アプリ実行部11は、管理サーバ20に対して、送金要求を送信する。この送金要求には、送金元ユーザの送金アプリケーションのユーザID(要求元ID)、送金希望額に関するデータを含める。
【0075】
この場合、管理サーバ20の制御部21は、ステップS501~S503と同様に、ユーザランクの特定処理(ステップS601)、ユーザランクに応じた送金上限判定処理(ステップS602)、送金依頼登録処理(ステップS603)を実行する。
【0076】
次に、管理サーバ20の制御部21は、SMS連携処理を実行する(ステップS604)。具体的には、制御部21のコード生成部214は、送金元ユーザのユーザ端末10に対して、SMS画面表示を指示する。この場合には、ユーザ端末10のアプリ実行部11は、表示装置H13にSMS画面を出力する。そして、SMS画面において、送金先を設定する。
【0077】
次に、管理サーバ20の制御部21は、受取依頼の取得処理を実行する(ステップS605)。具体的には、送金元のユーザ端末10は、SMSにより、送金に関するSMSメッセージを、送金先のユーザ端末10に送信する。このSMSメッセージには、取引IDに関するデータを含める。この場合、送金先のユーザ端末10のアプリ実行部11は、SMSメッセージを介して取引IDを取得する。そして、アプリ実行部11は、受取依頼を管理サーバ20に送信する。この受取依頼には、SMSメッセージの取引ID、送金先のユーザ端末10のユーザIDに関するデータを含める。そして、制御部21の送金管理部213は、送金先のユーザ端末10から、受取依頼を取得する。
【0078】
次に、管理サーバ20の制御部21は、ステップS506~S509と同様に、送金先のユーザランクの特定処理(ステップS606)、ユーザランクに応じた送金上限判定処理(ステップS607)、ユーザランクに応じた残高上限判定処理(ステップS608)、送金対応処理(ステップS609)を実行する。
【0079】
(SMS利用のリクエスト処理)
次に、図10を用いて、SMS利用のリクエスト処理を説明する。ここでは、ユーザ端末10において、送金アプリケーション(第2アプリケーション)を起動し、表示装置H13に出力されたメニュー画面において、「送ってもらう(リクエスト)」を選択する。更に、リクエスト先特定方法として、「SMS利用」を選択する。この場合、ユーザ端末10のアプリ実行部11は、表示装置H13に、送金希望額を入力するための金額設定画面を出力する。そして、アプリ実行部11は、管理サーバ20に対して、リクエスト要求を送信する。このリクエスト要求には、リクエスト元ユーザの送金アプリケーションのユーザID(要求元ID)、送金希望額に関するデータを含める。
【0080】
この場合、管理サーバ20の制御部21は、送金希望額の取得処理を実行する(ステップS701)。具体的には、制御部21の送金管理部213は、要求元のユーザ端末10から、リクエスト要求を取得する。
【0081】
次に、管理サーバ20の制御部21は、リクエスト依頼登録処理を実行する(ステップS702)。具体的には、制御部21の送金管理部213は、リクエスト要求に対して取引IDを付与する。そして、送金管理部213は、取引ID、送金先ID、現在日時(取引日時)、送金額(送金希望額)を記録した取引管理レコード240を生成し、取引情報記憶部24に記録する。
【0082】
次に、管理サーバ20の制御部21は、SMS連携処理を実行する(ステップS703)。具体的には、制御部21のコード生成部214は、ユーザ端末10に対して、SMS画面表示を指示する。この場合には、ユーザ端末10のアプリ実行部11は、表示装置H13にSMS画面を出力する。そして、SMS画面において、リクエスト先(送金元)を設定する。
【0083】
次に、管理サーバ20の制御部21は、送金依頼の取得処理を実行する(ステップS704)。具体的には、リクエスト元のユーザ端末10は、SMSにより、送金に関するSMSメッセージを、リクエスト先(送金元)のユーザ端末10に送信する。このSMSメッセージには、取引IDに関するデータを含める。この場合、リクエスト先(送金元)のユーザ端末10のアプリ実行部11は、SMSメッセージを介して取引IDを取得する。そして、アプリ実行部11は、送金依頼を管理サーバ20に送信する。この送金依頼には、SMSメッセージの取引ID、送金元のユーザ端末10のユーザIDに関するデータを含める。そして、制御部21の送金管理部213は、送金元のユーザ端末10から、送金依頼を取得する。
【0084】
次に、管理サーバ20の制御部21は、ステップS302と同様に、ユーザランクの特定処理を実行する(ステップS705)。ここでは、制御部21の送金管理部213は、ユーザ情報記憶部23を用いて、送金元(リクエスト先)、送金先(リクエスト元)のユーザランクを特定する。
【0085】
次に、管理サーバ20の制御部21は、ステップS405~S407と同様に、ユーザランクに応じた送金上限判定処理(ステップS706)、ユーザランクに応じた残高上限判定処理(ステップS707)、リクエスト対応処理(ステップS708)を実行する。
【0086】
以上、本実施形態によれば、以下に示す効果を得ることができる。
(1)本実施形態では、管理サーバ20の制御部21は、ユーザランクに応じたチャージ上限判定処理を実行する(ステップS103)。これにより、送金アプリケーションのバージョン、本人情報の確認状況に応じて、チャージ可否を判定することができる。
【0087】
(2)本実施形態では、管理サーバ20の制御部21は、ユーザランクに応じた残高上限判定処理を実行する(ステップS104、S306、S508、S608)。これにより、送金アプリケーションのバージョン、本人情報の確認状況に応じて、残高を制限することができる。
【0088】
(3)本実施形態では、管理サーバ20の制御部21は、コード画像生成処理(ステップS201)、決済希望受付処理(ステップS202)を実行する。これにより、コード画像により送金先を特定することができる。
【0089】
(4)本実施形態では、管理サーバ20の制御部21は、ユーザランクに応じた決済上限判定処理を実行する(ステップS204)。これにより、送金アプリケーションのバージョン、本人情報の確認状況に応じて、決済可能な金額を制限することができる。
【0090】
(5)本実施形態では、管理サーバ20の制御部21は、残高判定処理を実行する(ステップS205)。これにより、残高範囲内で決済することができる。
(6)本実施形態では、管理サーバ20の制御部21は、履歴の特定処理(ステップS301)、ユーザランクの特定処理(ステップS302)、送金先のフィルタリング処理(ステップS303)を実行する。これにより、送金履歴を用いて、送金先を特定することができる。この場合にも、送金アプリケーションのバージョン、本人情報の確認状況に応じて、送金先を制限することができる。
【0091】
(7)本実施形態では、管理サーバ20の制御部21は、ユーザランクに応じた送金上限判定処理を実行する(ステップS305、S507、S607)。これにより、送金アプリケーションのバージョン、本人情報の確認状況に応じて、送金可能な金額を制限することができる。
【0092】
(8)本実施形態では、管理サーバ20の制御部21は、履歴の特定処理(ステップS401)、ユーザランクの特定処理(ステップS402)、送金元のフィルタリング処理(ステップS403)を実行する。これにより、送金履歴を用いて、リクエスト先を特定することができる。この場合にも、送金アプリケーションのバージョン、本人情報の確認状況に応じて、リクエスト先を制限することができる。
【0093】
(9)本実施形態では、管理サーバ20の制御部21は、ユーザランクに応じた送金上限判定処理を実行する(ステップS405、S706)。これにより、送金アプリケーションのバージョン、本人情報の確認状況に応じて、送金可能なリクエスト先を選択することができる。
【0094】
(10)本実施形態では、管理サーバ20の制御部21は、ユーザランクに応じた残高上限判定処理を実行する(ステップS406、S707)。これにより、送金アプリケーションのバージョン、本人情報の確認状況に応じて、残高に応じて送金可能なリクエスト先を選択することができる。
【0095】
本実施形態は、以下のように変更して実施することができる。本実施形態及び以下の変更例は、技術的に矛盾しない範囲で互いに組み合わせて実施することができる。
・上記実施形態では、取引相手を特定するための手段として履歴、コード、SMS(図6図10)を用いる場合を説明した。取引相手を特定するための手段は、これらに限定されるものではない。例えば、コミュニケーションアプリ等のソーシャル・ネットワーキング・サービスを利用して、相手を特定してもよい。また、短距離無線通信を用いて、相手を特定してもよい。
【0096】
・上記実施形態では、店頭に設置された店頭端末に表示されたコード画像をユーザ端末10で読み取ることにより、決済を行なう。これに代えて、ユーザ端末10において表示されたコード画像を店頭端末で読み取るようにしてもよい。この場合には、ユーザ端末10において、送金アプリケーションを起動し、表示装置H13に出力されたメニュー画面において、「支払」を選択する。この場合、アプリ実行部11は、金額入力画面を表示装置H13に出力する。そして、金額入力画面において決済希望金額の入力を検知した場合、アプリ実行部11は、決済要求を管理サーバ20に送信する。この決済要求には、送金アプリケーションのユーザID、決済希望額に関するデータを含める。この場合、制御部21の決済管理部212は、決済要求に対して取引IDを付与する。そして、送金管理部213は、取引ID、ユーザID(送金元ID)、現在日時(取引日時)、送金額(決済希望額)を記録した取引管理レコード240を生成し、取引情報記憶部24に記録する。次に、コード生成部214は、取引IDを含めたコード画像を生成し、ユーザ端末10に送信する。
【0097】
・上記実施形態では、管理サーバ20の制御部21は、ユーザランクの特定処理を実行する(ステップS102、S203、S302、S402、S501、S601、S705)。ユーザランクの特定を、ユーザ端末10で実行させてもよい。この場合、ユーザ端末10に、残高限度額、チャージ限度額、出金限度額、決済限度額、送金限度額に関するデータを保持させておく。そして、ユーザ端末10で、チャージ、決済、送金、リクエストの可否を判定する。
【0098】
・上記実施形態では、条件情報記憶部22には、送金アプリケーションを管理するための条件管理レコード220が記録される。この条件管理レコード220には、ユーザランクに対して、残高限度額、チャージ限度額、出金限度額、決済限度額、送金限度額に関するデータが記録される。これらの限度額を、送金アプリケーションの利用実績に応じて変更するようにしてもよい。この場合には、管理サーバ20の制御部21に、利用実績に応じて、限度額を算出するための情報を保持させておく。例えば、長期間の利用実績がない場合には、利用実績がない期間に応じて限度額を減額する割合を保持させておく。
【0099】
・上記実施形態では、送金アプリケーションのバージョン、本人情報の確認状況に応じて、2種類のランク(第1ランク、第2ランク)を特定する。ユーザランクを特定するための情報はこれらに限定されるものではない。また、ランクの種類も2つに限定されるものではない。
【0100】
・上記実施形態では、管理サーバ20の制御部21は、ユーザランクに応じたチャージ上限判定処理(ステップS103)、ユーザランクに応じた残高上限判定処理(ステップS104)を実行する。また、管理サーバ20の制御部21は、ユーザランクに応じた決済上限判定処理を実行する(ステップS204)。また、管理サーバ20の制御部21は、ユーザランクに応じた送金上限判定処理を実行する(ステップS305等)。また、管理サーバ20の制御部21は、ユーザランクに応じた残高上限判定処理を実行する(ステップS306等)。ここで、上限(制限)は、金額に限定されるものではない。例えば、金額に加えて、回数を制限してもよい。この場合には、条件情報記憶部22には、ユーザランクに対して、チャージ限度回数、出金限度回数、決済限度回数、送金限度回数を記録しておく。そして、ユーザ情報記憶部23に記録された取引履歴レコード231により、実績回数を算出し、各限度回数に至るまで、チャージ、出金、決済、送金を許容する。
【0101】
次に、上記実施形態及び別例から把握できる技術的思想について、それらの効果とともに以下に追記する。
(a)前記送金条件には、ユーザランクに応じて、1回あたりの送金限度額が設定されており、前記制御部が、前記送金額と前記送金限度額との比較に基づいて、前記送金額の送金可否を判定することを特徴とする請求項1~6の何れか一項に記載のアカウント管理システム。
【0102】
(b)前記送金条件には、ユーザランクに応じて、所定期間の送金限度額が設定されており、前記制御部が、前記送金元の送金履歴を取得し、前記送金履歴における所定期間の送金総額と前記送金限度額との比較に基づいて、前記送金額の送金可否を判定することを特徴とする請求項1~6の何れか一項、又は前記(a)に記載のアカウント管理システム。
【0103】
(c)前記送金条件には、ユーザランクに応じて、所定期間の送金可能回数が設定されており、前記制御部が、前記送金元の送金履歴を取得し、前記送金履歴における所定期間の送金総数と前記送金可能回数との比較に基づいて、前記送金額の送金可否を判定することを特徴とする請求項1~6の何れか一項、前記(a)又は(b)に記載のアカウント管理システム。
【0104】
(d)前記送金条件には、ユーザランクに応じて、残高限度額が設定されており、前記制御部が、前記送金先の残高を特定し、前記残高と前記残高限度額との比較に基づいて、前記送金額の送金可否を判定することを特徴とする請求項1~6の何れか一項、又は前記(a)~(c)の何れか一つに記載のアカウント管理システム。
【0105】
(e)前記制御部が、前記送金先から、前記送金の受取依頼を取得し、前記受取依頼に基づいて、前記送金先のユーザランクを特定することを特徴とする請求項1~6の何れか一項、又は前記(a)~(d)の何れか一つに記載のアカウント管理システム。
【符号の説明】
【0106】
10…ユーザ端末、11…アプリ実行部、20…管理サーバ、21…制御部、211…残高管理部、212…決済管理部、213…送金管理部、214…コード生成部、22…条件情報記憶部、23…ユーザ情報記憶部、24…取引情報記憶部。
【要約】
【課題】送金等に用いるアカウントを管理するためのアカウント管理システム、アカウント管理方法及びアカウント管理プログラムを提供する。
【解決手段】管理サーバ20は、送金元のユーザランク及び送金先のユーザランクに応じた送金条件を記録した条件情報記憶部22と、ユーザ毎にユーザランクを特定するためのユーザ情報を記録したユーザ情報記憶部23と、ユーザ間の送金を制御する制御部21とを備える。そして、制御部21が、送金アプリケーションを用いての送金について、送金元、送金先、送金額に関する送金依頼を取得した場合、ユーザ情報記憶部23を用いて、送金元のユーザランク及び送金先のユーザランクを特定し、条件情報記憶部22に記録された送金条件を用いて、ユーザランクに応じて、送金額の送金可否を判定する。
【選択図】図1
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