(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2021-12-14
(45)【発行日】2022-01-13
(54)【発明の名称】撮影補助装置
(51)【国際特許分類】
G03B 17/56 20210101AFI20220105BHJP
【FI】
G03B17/56 A
(21)【出願番号】P 2021161833
(22)【出願日】2021-09-30
【審査請求日】2021-10-08
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】592193672
【氏名又は名称】株式会社フジタ・ジャパン
(74)【代理人】
【識別番号】100185270
【氏名又は名称】原田 貴史
(74)【代理人】
【識別番号】100225347
【氏名又は名称】鬼澤 正徳
(72)【発明者】
【氏名】藤田 登美雄
【審査官】藏田 敦之
(56)【参考文献】
【文献】特開2015-023471(JP,A)
【文献】特開平04-078398(JP,A)
【文献】特許第6450494(JP,B1)
【文献】実開平02-046141(JP,U)
【文献】米国特許出願公開第2019/0219224(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G03B 17/56
F16M 11/00 -11/42
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
撮影装置が取り付けられる取り付け部と、
前記取り付け部に接続される筒形状の支持ポールと、
前記支持ポールに接続され、かつ、使用箇所に置かれて前記支持ポールを鉛直方向に立てる脚部と、
前記取り付け部と前記支持ポールの下端との間の位置から、前記支持ポールの内部で鉛直方向に吊り下げられる線材と、
前記線材の下端に取り付けられる重りと、
を有する撮影補助装置。
【請求項2】
請求項
1記載の撮影補助装置において、
前記支持ポールは、複数の構成片を有し、複数の前記構成片同士は、前記支持ポールの長さ方向に移動及び停止が可能である、撮影補助装置。
【請求項3】
請求項1
または2記載の撮影補助装置において、
前記支持ポールの内部に、前記線材が前記支持ポールの径方向に移動することを規制するガイドが設けられている、撮影補助装置。
【請求項4】
請求項1乃至
3の何れか1項記載の撮影補助装置において、
前記支持ポールの開口端を塞ぎ、かつ、前記支持ポールに対して移動可能な蓋が設けられ、
前記線材及び前記重りは、前記支持ポールの長さ方向で、前記取り付け部と前記蓋との間に配置されている、撮影補助装置。
【請求項5】
請求項1乃至
3の何れか1項記載の撮影補助装置において、
前記線材は、第1線材及び第2線材を有し、
前記重りは、第1重り及び第2重りを有し、
前記第1線材の第1端部は、前記取り付け部に接続され、
前記第1重りは、前記第1線材の第2端部に取り付けられ、
前記第2線材の第1端部は、前記第1重りに接続され、
前記第2重りは、前記第2線材の第2端部に取り付けられる、撮影補助装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、使用箇所に設置されて撮影装置を空中で支持する撮影補助装置に関する。
【背景技術】
【0002】
使用箇所に設置されて撮影装置を空中で支持する撮影補助装置が知られており、その一例が、特許文献1に記載されている。特許文献1に記載されている撮影補助装置としての高所設備点検装置は、点検検査員の身長を超えた高所に配置される設備に先端部が届く支持ポールと、支持ポールの先端部に取り付けられる撮影装置と、撮影装置との間で無線によりデータの受信を行なう無線送受信部と、を有する。また、特許文献1には、点検検査員は、支持ポールを地面に対して縦方向に立て、かつ、手で支えることができる、と記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本願発明者は、特許文献1に記載されている補助撮影装置は、支持ポールが風を受けて横揺れする可能性があるという課題を認識した。
【0005】
本開示の目的は、支持ポールが横揺れすることを抑制可能な撮影補助装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の撮影補助装置は、撮影装置が取り付けられる取り付け部と、前記取り付け部に接続される筒形状の支持ポールと、前記支持ポールに接続され、かつ、使用箇所に置かれて前記支持ポールを鉛直方向に立てる脚部と、前記取り付け部と前記支持ポールの下端との間の所定位置から、前記支持ポールの内部で鉛直方向に吊り下げられる線材と、前記線材の下端に取り付けられる重りと、を有する。
【発明の効果】
【0007】
本開示によれば、重りの荷重が支持ポールに加わるため、支持ポールが横揺れすることを抑制可能である。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】本開示の撮影補助装置であり、支持ポールが伸長された状態の正面図である。
【
図2】支持ポールが伸長された状態の模式的な断面図である。
【
図3】支持ポールが収縮された状態の正面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、図面に基づいて、本開示の実施形態を説明する。以下の実施形態の構成は例示であり、本開示は実施形態の内容に限定されない。本開示の撮影補助装置は、支持ポールを有し、支持ポールの先端に取り付けられる撮影装置により、高所から地上の状況、風景等を撮影する場合等に用いられる。
【0010】
図1、
図2及び
図3に示す撮影補助装置10は、筒形状の支持ポール(ポール部)11、脚部12、取り付け部13等を有する。支持ポール11は、複数の構成片、例えば、7個の構成片14,15,16,17,18,19,20を有する。7本の構成片14,15,16,17,18,19,20は、全て金属、例えば、アルミニウム製である。7本の構成片14,15,16,17,18,19,20は、中心線A1を中心とする円筒部材であり、7本の構成片14,15,16,17,18,19,20は、中心線A1に沿った方向に互いに移動可能である。構成片20の内径(直径)は、構成片19の外径(直径)より大きく、構成片19の内径は、構成片18の外径より大きく、構成片18の内径は、構成片17の外径より大きく、構成片17の内径は、構成片16の外径より大きく、構成片16の内径は、構成片15の外径より大きく、構成片15の内径は、構成片14の外径より大きい。
【0011】
このため、構成片19の一部を構成片20の内部へ収容でき、構成片18の一部を構成片19の内部へ収容でき、構成片17の一部を構成片18の内部へ収容でき、構成片16の一部を構成片17の内部へ収容でき、構成片15の一部を構成片16の内部へ収容でき、構成片14の一部を構成片15の内部へ収容できる。構成片14,15,16,17,18,19,20同士は、中心線A1に沿った方向に互いに移動可能であることに加え、
図2に示すように、各構成片が構成片の内部に収容された状態で、構成片同士が中心線A1に沿った方向に移動しないように固定する、位置決め機構が、各構成片14,15,16,17,18,19,20に設けられている。なお、位置決め機構は周知であるため、構成及び説明は省略する。
【0012】
脚部12は、最も外径が大きい構成片20に取り付けられている。脚部12は、複数、例えば、
図4のように3本設けられている。3本の脚部12は、何れも金属製、例えばアルミニウム製である。
図4のように、撮影補助装置10を平面視すると、3本の脚部12は、支持ポール11の中心線A1を中心から異なる3方向に放射状に配置されている。撮影補助装置10の平面視は、中心線A1に対して垂直な平面内における形状、位置等を意味する。3本の脚部12は、中心線A1を中心とする仮想円内において、等間隔、つまり、120度間隔で設けられている。3本の脚部12は、構成片20に対して、
図3に示す接続具21を介して取り付けられている。3本の脚部12は接続具21を支点として構成片20に対し所定の角度範囲内で作動及び停止できるように構成されている。接続具21の構成は周知であるため、構成及び説明は省略する。
【0013】
取り付け部(チルト本体)13は、撮影装置22を取り付け及び取り外しが可能な支持要素である。取り付け部13は、取り付けられた撮影装置22の角度及び位置を変更可能なチルト機構を有している。撮影装置22は、デジタルカメラ、ビデオカメラ等のうちの何れでもよい。撮影装置22は、電源、制御回路、通信回路等を有している。作業者が操作する遠隔操作装置を操作することにより、無線通信によって撮影装置22の起動、停止、撮影等を行うことができるように構成されている。
【0014】
図1及び
図2のように、支持ポール11が伸長された状態であると、外径が最も小さい構成片14は、支持ポール11の長さ方向、つまり、中心線A1に沿った方向で、構成片20から最も離れた位置で保持される。そして、中心線A1に沿った方向において、構成片14と構成片20との間に、構成片15,16,17,18,19が位置する。
【0015】
図5のように、構成片14の内部には、電池23を収容する電池ケース24が設けられている。電池23は、二次電池または一次電池の何れでもよい。構成片14には、電池ケース24が中心線A1に沿った方向に移動することを防止するストッパ25が設けられている。ストッパ25は、電池ケース24が構成片15の内部へ進入することを防止できる。ストッパ25は、構成片14に取り付けたねじ部材である。電池ケース24には、接続コード26が設けられている。
【0016】
取り付け部13は、構成片14に対して取り付け及び取り外しが可能である。基板27が取り付け部13に設けられている。基板27は、チルト機構に電力を供給する電気回路、チルト機構を制御するための制御回路及び通信回路を有する。基板27には、接続コード28が接続されている。接続コード26と接続コード28とが接続されると、電池23の電力が基板27に供給される。接続コード26,28は、共に電線及び信号線を、絶縁材料で被覆したものである。通信回路は、作業者が使用する端末との間で、双方向通信を行うために設けられている。通信回路は、制御回路に接続されており、作業者が操作する端末から送信される操作信号は、通信回路を経由して制御回路へ入力される。制御回路は、演算処理部、記憶部、タイマー等を有するマイクロコンピュータである。
【0017】
なお、取り付け部13のチルト機構が基板27の制御回路に接続されるとともに、電池23の電力をチルト機構に供給でき、かつ、チルト機構の起動、停止、撮影等の動作を、基板27の制御回路を介して行うことができる構成でもよい。チルト機構と、携帯端末の一例であるスマートフォンは、Wi-Fi(登録商標)により接続されている。チルト機構の操作は、リモコンにより行われる。
【0018】
さらに、
図2及び
図3のように、複数の構成片のうち、取り付け部13が取り付けられる構成片14に対して、線材29の第1端部が接続、具体的には、固定されている。線材29の第2端部に重り30が取り付けられている。重り30にリング39が設けられている。リング39に金属製のフック40が掛けられ、フック40に線材41の第1端部が接続されている。重り42が線材41の第2端部に取り付けられている。また、線材41の第2端部に金具(自在金具)38が取り付けられている。金具38は、支持ポール11の外部に位置する。線材29,41は、可撓性を有するロープ、ワイヤ、紐、ケーブル等である、線材29,41の材料は、合成樹脂、綿、麻、金属等のうちの何れでもよい。線材29,41として、合成樹脂製のテグスを用いることが可能である。線材29,41は、引っ張り荷重に耐えられる強度を有し、例えば、50kg程度の荷重に耐えられる。
【0019】
図2に示す例では、重り30が支持ポール11の内部に設けられている。
図1及び
図2のように、支持ポール11が伸長された状態で、重り30,42は、支持ポール11に対して鉛直方向の荷重を付与するための要素である。さらに、
図2のように、構成片18の内部にガイド34が設けられている。ガイド34は穴35を有する。穴35に線材29が通されている。また、構成片20の開口端に嵌合及び取り外しできる固定板36が設けられている。固定板36が構成片20に嵌合された状態で、線材41の長さ方向における金具38の位置を調整し、金具38を固定板36に近づけると、線材29,41は、構成片14と金具38とにより引っ張られる。
【0020】
一方、金具38を固定板36から離間させる向きで移動させて、固定板36を構成片20から外すことができる。この状態で支持ポール11を収縮させると、リング39が支持ポール11の外部に出るため、フック40をリング39から外すことができる。したがって、線材29と線材41とが絡むことを防止できる。重り30、リング39及びフック40は、支持ポール11の内部でガイド34と固定板36との間に位置する。線材41は、支持ポール11の内部、穴37に亘って配置され、重り42は支持ポール11の外部に位置する。重り30,42の材料は、金属製、例えば、銅製、鉄製、アルミニウム製等である。
【0021】
図2は、支持ポール11が中心線A1に沿った方向に最も伸長された状態に相当する概念図である。このため、
図2において、中心線A1に沿った方向の各構成片の長さと、各構成片の外径との比率は、実用上、選択される比率とは異なる。具体的には、中心線A1に沿った方向の各構成片の長さは、構成片の直径の長さに対して、便宜上、大幅に短い比率で表している。
【0022】
図2及び
図3のように、支持ポール11の撓みを抑制する線材31が設けられている。線材31は、可撓性を有するロープ、ワイヤ、ケーブル等である、線材31の材料は、綿糸、合成樹脂、金属等のうちの何れでもよい。線材31は、複数本、例えば、
図4のように3本設けられている。3本の線材31の第1端部は構成片15に接続して固定され、3本の線材の第2端部は、3本の脚部12にそれぞれ単独で接続、つまり、固定されている。構成片15は、中心線A1に沿った方向で、構成片14と構成片20との間に位置する。3本の線材31は、長さが全て同一であり、かつ、3本の線材31は、所定の張力で張られており、3本の線材31は、撓んでいない。
【0023】
また、
図2のように、3本の線材31に加えて、他の3本の線材32を設けることも可能である。3本の線材32の第1端部は、それぞれ構成片19に接続して固定されている。つまり、中心線A1に沿った方向において、3本の線材31の第1端部が接続された構成片15と、3本の線材32の第1端部が接続された構成片19とが異なる。3本の線材32の第2端部は、3本の脚部12にそれぞれ単独で接続して固定されている。3本の線材32は、長さが全て同一である。3本の線材32の長さは、3本の線材31の長さより短い。3本の線材32は、所定の張力で張られており、3本の線材32は、撓んでいない。
【0024】
本開示の撮影補助装置10は、工事現場、イベント会場等で使用箇所33に設置されると、脚部12の端部が、使用箇所33に接触する。使用箇所33は、地面、コンクリート、アスファルト、階段部、鉄板等の何れでもよい。支持ポール11が伸長された状態で、使用箇所33の上面から、構成片14の上端までの高さH1は、800cm乃至1,100cmの範囲内に設定可能である。
【0025】
図3のように、支持ポール11が収縮された状態において、構成片20の下端から、構成片14の上端までの高さH2は、150cm乃至170cmの範囲内に設定可能である。高さH1,H2は、複数の構成片の数、複数の構成片の中心線A1に沿った方の長さ等により、それぞれ定まる。なお、高さH1は、撮影補助装置10の用途、周囲の状況等により設定される。脚部12及び支持ポール11は、作業者が手で支えるか、または、脚部12をアンカー等により地面に固定することにより、支持ポール11が立てられた状態を保持する。
【0026】
本開示の撮影補助装置10は、使用箇所33に設置されると、支持ポール11は鉛直線に沿った方向に立てられる。つまり、中心線A1は鉛直線に沿った方向に配置される。鉛直線は、重力の作用方向を示す仮想線である。また、重り42は、使用箇所33に接触しておらず、重り30,42は、構成片14から空中に吊り下げられた状態にある。さらに、重り30,42は、支持ポール11には接触していない。具体的には、重り30,42は、全ての構成片から離間されている。重り42の質量は、線材41、フック40、リング39を介して重り30に加わる。このため、重り30,42の質量に応じた荷重が、支持ポール11へ加わる。つまり、圧縮荷重が、支持ポール11へ中心線A1に沿った方向に加わる。
【0027】
このため、支持ポール11が風を受けて撓むこと、つまり、横揺れすることを抑制できる。支持ポール11の横揺れを抑制できると、撮影装置22により撮影される画像、映像の質が低下することを抑制できる。さらに、中心線A1に沿った方向で支持ポール11の最も下部に設けられた構成片20より下に42が位置する。このため、支持ポール11及び取り付け部13を合わせたユニットの重心を、中心線A1に沿った方向でなるべく下方へ設定できる。したがって、支持ポール11が、一層、安定する。
【0028】
さらに、電池23は、中心線A1に沿った方向で、取り付け部13と構成片20との間に設けられている。このため、支持ポール11及び取り付け部13を合わせたユニットの重心を、中心線A1に沿った方向でなるべく下方へ設定できる。したがって、支持ポール11が、一層、安定する。また、重り30が線材29に固定されていると、重り30が線材29から抜けることを防止できる。さらに、重り30が強風時に脱落すること、または、分離することを防止できる。
【0029】
さらに、ガイド34は、筒形状である。ガイド34は、金属製または合成樹脂製であり、ガイド34の穴35に線材29が通されている。ガイド34は、構成片14を支点として線材29が揺動した場合に、ガイド34が線材29に接触する。したがって、線材29が支持ポール11の径方向に移動することを規制でき、重り30が構成片20の内面に接触することを抑制できる。また、線材29が支持ポール11の内部で絡まることを抑制できる。
【0030】
さらに、3本の線材31が設けられているため、支持ポール11が横揺れすることを、確実に抑制可能である。さらに、3本の線材31に加えて3本の線材32が設けられ、3本の線材31が支持ポール11に接続されている高さと、3本の線材32が支持ポール11に接続されている高さとが異なる。つまり、支持ポール11は、中心線A1に沿った方向の異なる2箇所で支持されている。したがって、支持ポール11が横揺れすることを確実に抑制可能である。また、線材41の長さ方向における金具38の位置を調整することで、線材41の長さ方向における重り42の位置を調整可能である。このため、重り42が使用箇所33に接触することを防止できる。
【0031】
さらに、
図3のように、支持ポール11を収縮させると、線材29及び重り30を、支持ポール11の内部に全て収容できるように、線材29の長さが設定されている。また、支持ポール11を収縮させる場合、固定板36を構成片20から取り外し、フック40をリング39から外し、線材41及び重り42を支持ポール11から取り外す。このため、線材29が支持ポール11の内部で絡まることを防止できる。
【0032】
(補足説明)
実施形態で説明した事項の技術的意味の一例は、次の通りである。撮影補助装置10は、撮影補助装置の一例である。撮影装置22は、撮影装置の一例である。取り付け部13は、取り付け部の一例である。支持ポール11は、支持ポールの一例である。脚部12は、脚部の一例である。線材29,41は、線材の一例である。重り30,42は、重りの一例である。線材29は第1線材の一例であり、線材41は、第2線材の一例である。重り30は、第1重りの一例であり、重り42は、第2重りの一例である。電池23は、電源の一例である。構成片14,15,16,17,18,19,20は、複数の構成片の一例である。中心線A1に沿った方向が、支持ポールの長さ方向の一例である。ガイド34は、ガイドの一例である。固定板36は、蓋の一例である。
【0033】
本実施形態で説明した撮影補助装置は、図面を用いて説明したものに限定されない。例えば、構成片の数、構成片の内径及び外径、構成片の径方向の厚さは、任意に変更可能である。さらに、複数の構成片は、それぞれ別部材であるため、各構成片の材料及び質量を、それぞれ別々に選択可能である。そして、中心線に沿った方向で下に位置する構成片の質量が、中心線に沿った方向で上に位置する構成片の質量より大きくなるように、構成片の内径及び外径、構成片の径方向の厚さ、構成片の材料等を、それぞれ選択可能である。さらに、脚部の長さは任意に変更可能である。さらに、線材の長さも任意に変更可能である。撮影補助装置は、使用箇所に設置され、かつ、支持ポールが鉛直線に沿った方向に立てられた状態で、線材の長さ方向の一部が、支持ポールの外部に位置してもよい。さらに、線材は1本とし、重りは単数でもよい。
【産業上の利用可能性】
【0034】
本開示の撮影補助装置は、支持ポールを立て、かつ、撮影装置を空中で支持し、空中から撮影する場合に利用可能である。
【符号の説明】
【0035】
10…撮影補助具、11…支持ポール、12…脚部、13…取り付け部、14,15,16,17,18,19,20…構成片、22…撮影装置、23…電池、29,41…線材、30,42…重り、34…ガイド、36…固定板
【要約】
【課題】支持ポールが横揺れすることを抑制可能な撮影補助装置を提供する。
【解決手段】撮影装置が取り付けられる取り付け部13と、取り付け部13に接続される筒形状の支持ポール11と、支持ポール11に接続され、かつ、使用箇所に置かれて支持ポール11を鉛直方向に立てる脚部12と、取り付け部13と支持ポール11の下端との間の構成片14から、支持ポール11の内部で鉛直方向に吊り下げられる線材29と、線材29の下端に取り付けられる重り30と、を有する撮影補助具10を構成した。
【選択図】
図2