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特許6993700連続して供給される製品の伸張性フィルムによる包装方法及び包装機
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2021-12-14
(45)【発行日】2022-01-13
(54)【発明の名称】連続して供給される製品の伸張性フィルムによる包装方法及び包装機
(51)【国際特許分類】
   B65B 11/58 20060101AFI20220105BHJP
   B65B 61/06 20060101ALI20220105BHJP
【FI】
B65B11/58
B65B61/06
【請求項の数】 16
(21)【出願番号】P 2018541613
(86)(22)【出願日】2017-02-03
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2019-03-28
(86)【国際出願番号】 EP2017052346
(87)【国際公開番号】W WO2017137318
(87)【国際公開日】2017-08-17
【審査請求日】2020-01-27
(31)【優先権主張番号】102016000012911
(32)【優先日】2016-02-09
(33)【優先権主張国・地域又は機関】IT
(73)【特許権者】
【識別番号】516065559
【氏名又は名称】コリネス エス.ピー.エー.
(74)【代理人】
【識別番号】110000578
【氏名又は名称】名古屋国際特許業務法人
(72)【発明者】
【氏名】ペチェッティ フランチェスコ
【審査官】長谷川 一郎
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2015/040565(WO,A2)
【文献】国際公開第2012/055490(WO,A1)
【文献】特開2002-284107(JP,A)
【文献】特開2014-201348(JP,A)
【文献】特開2002-209437(JP,A)
【文献】特開平03-200506(JP,A)
【文献】実開平02-102311(JP,U)
【文献】米国特許第05531061(US,A)
【文献】特開2003-201123(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65B 11/58
B65B 61/06
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
前方に供給される複数の製品(11)を連続する対の隣接する製品の状態で伸張性フィルムで包装する包装方法であって、該包装方法は、
連続する2列の隣接する前記製品(11)を整列させ、前記製品を整列した状態に維持するステップと、
整列された前記製品を伸張性フィルムの第1環状巻装ユニット(14)に供給、移送し、前記製品(11)を第1のフィルムで第1の回転方向に巻装し、連続的な包装物又は束を形成する第1の巻装ステップと、
前記第1環状巻装ユニット(14)において第1のフィルムで既に巻装された前記製品を、前記第1の回転方向とは反対の第2の回転方向に、第2のフィルムで巻装する伸張性フィルムの第2環状巻装ユニット(15)へと前進させて供給し、2層のフィルムが反対方向に巻装された連続的な包装物又は束を形成する第2の巻装ステップと、
前記連続的な包装物又は束を切断ユニット(16)へと前進させて供給し、該切断ユニット(16)は前記連続的な包装物又は束と同期して移動し、前記連続的な包装物又は束を横方向に切断して最終的な複数群の製品(11)とするステップとを備える包装方法であって、
前記製品の前記第1の巻装ステップは、前記第1のフィルムで、前記第1環状巻装ユニット(14)に設けられた、2つの環状巻装機(32)から交互に選択される一方によって行われ、前記製品の前記第2の巻装ステップは、前記第2のフィルムで、前記第2環状巻装ユニット(15)に設けられた、2つの環状巻装機(32)から交互に選択される一方によって行われ、それによって、前記第1環状巻装ユニット(14)に設けられた2つの前記環状巻装機(32)の一方において、前記フィルムが空になった段階にあっても、前記第2環状巻装ユニット(15)に設けられた2つの前記環状巻装機(32)の一方において、前記フィルムが空になった段階にあっても、継続的な巻装が得られることを特徴とする包装方法。
【請求項2】
前記移動可能な切断ユニット(16)は、反対方向に巻装された前記2層のフィルムに包含された隣接し整列された複数の前記製品(11)の前記連続的な包装物又は束の、周縁部の横方向の切断によって、製品の前記連続的な包装物又は束を切断し、前記周縁部の切断は、前記連続的な包装物の2つの垂直部分及び2つの水平部分に沿って行われることを特徴とする請求項1に記載の包装方法。
【請求項3】
前記第1環状巻装ユニット(14)と前記第2環状巻装ユニット(15)との間の移動は、接続モジュール(44)に配置され、間隔をあけて重ねて配置された下側ベルト(45)及び上側ベルト(46)の2本のコンベアベルトによって行われ、前記接続モジュール(44)は、フレーム(49)内に、隣接して第1のフィルムで巻装された連続する2列の前記製品を受け取るための、サイドガイドバー(30)を提供することを特徴とする、請求項1又は2に記載の包装方法。
【請求項4】
前方に供給される複数の製品(11)を、連続する対の隣接する製品の状態で伸張性フィルムで包装する包装機であって、該包装機は、連続する2列の隣接する前記製品(11)を整列した状態で維持する整列ユニット(13)と、第1環状巻装ユニット(14)と、前記第1環状巻装ユニット(14)の巻装方向とは反対方向に巻装を行う第2環状巻装ユニット(15)と、プラスチック製の伸張性フィルムに巻装された最終的な複数群の製品(11)を作製するために形成された前記連続的な包装物を切断し、最終包装物を形成する切断ユニット(16)とを備える包装機であって、
前記第1環状巻装ユニット(14)
レーム(31)
前記フレーム(31)の両側に支持される、前記連続的な包装物を形成する、選択的に、且つ交互に作動可能な2つの環状巻装機(32)を備え
前記第2環状巻装ユニット(15)は、
フレーム(31)と、
前記フレーム(31)の両側に支持される、前記連続的な包装物を形成する、選択的に、且つ交互に作動可能な2つの環状巻装機(32)を備え、
前記第1環状巻装ユニット(14)の2つの前記環状巻装機(32)は、前記第2環状巻装ユニット(15)の2つの前記環状巻装機(32)に対して反対方向に回転することを特徴とする、包装機。
【請求項5】
前記第1環状巻装ユニット(14)の上流に配置された前記整列ユニット(13)は、垂直軸(22,23)上にそれぞれ配置されたエンドプーリに環状に巻回された2本のベルト(21,21’)を備え、前記軸の一方(22)はモータ駆動され、前記ベルト(21,21’)は、間隔をあけて配置された複数のダボ(26)を有し、該ダボ(26)は、一方のベルト(21)から、反対側の他方のベルト(21’)に向かって突出してこれに対向し、一方のベルト(21)は、少なくとも2つの隣接する製品(11)の寸法と等しい間隔で、反対側の他方のベルト(21’)と離間していることを特徴とする請求項4に記載の包装機。
【請求項6】
接続モジュール(44)が前記第1環状巻装ユニット(14)と前記第2環状巻装ユニット(15)との間に配置され、該接続モジュール(44)は、フレーム(49)内に、間隔をあけて重ねて配置された、下側ベルト(45)及び上側ベルト(46)の2本のコンベアベルトと、第1のフィルムで巻装された前記連続する2列の隣接する前記製品(11)を受け取るためのサイドガイドバー(30)とを備えることを特徴とする、請求項4又は5に記載の包装機。
【請求項7】
前記連続的な包装物を切断する前記切断ユニット(16)は、側部切断装置(51)と上下切断装置(52)とを備え、該側部切断装置(51)と該上下切断装置(52)は互いから離れており、前記複数の製品(11)に巻装されたプラスチック材料の連続的な包装物に作用して、2つの垂直部分及び2つの水平部分の4つの巻装部分に切断を生じ、該4つの部分は前記連続的な包装物の周縁部を形成することを特徴とする、請求項4から6のうちの1つに記載の包装機。
【請求項8】
前記切断ユニット(16)は、前記側部切断装置(51)及び前記上下切断装置(52)を含むスライド(53)を備え、前記スライド(53)はガイド(67)上に配置され、コンベアベルト(55)の下を前後にスライドし、前進している間、前記コンベアベルト(55)は、螺旋状に交差した2層のフィルムで巻装された、複数の製品(11)の前記連続的な包装物又は束を支持することを特徴とする、請求項7に記載の包装機。
【請求項9】
前記側部切断装置(51)は、水平ガイド(58)に移動可能に配置された2枚の垂直な側刃(57)を含む門(56)を備え、前記側刃(57)は前記複数の製品(11)に反対方向に巻装された2層のフィルムを備える前記連続的な包装物又は束に向かって、及び前記連続的な包装物又は束から離れるように往復移動し、前記連続的な包装物又は束の両側に位置する前記連続的な包装物又は束の2つの垂直部分の切断を行うように構成されることを特徴とする、請求項7又は8に記載の包装機。
【請求項10】
前記2枚の垂直刃(57)は、1つのモータ(60)によって作動される上下の二重クランク機構(59,59’)によって駆動されることを特徴とする、請求項9に記載の包装機。
【請求項11】
前記上下切断装置(52)は、垂直ガイド(63)に移動可能に配置された2枚の水平な上刃(62)と下刃(62’)とを有する門(61)を備え、前記水平な上刃(62)及び下刃(62’)は、前記複数の製品(11)に反対方向に巻装された2層のフィルムを備える、前記連続的な包装物又は束に向かって、及び前記連続的な包装物又は束から離れるように垂直平面上を往復移動し、前記連続的な包装物又は束の両側に位置する前記連続的な包装物の2つの水平部分の切断を行うように構成されることを特徴とする、請求項7又は8に記載の包装機。
【請求項12】
前記水平な刃(62,62’)は、1つのモータ(65)によって作動される上下の二重クランク機構(64,64’)によって駆動されることを特徴とする、請求項11に記載の包装機。
【請求項13】
前記連続的な包装物を切断する前記切断ユニット(16’)は、前記複数の製品(11)に巻装された、前記連続的な包装物を形成する前記プラスチック材料に作用する側部切断装置(51’)を備え、前記連続的な包装物の、2つの反対側の半分ずつの横方向の切断を実現することを特徴とする、請求項4から6のうちの1つに記載の包装機。
【請求項14】
前記切断ユニット(16’)は、前記側部切断装置(51’)を含むスライド(53)を備え、前記スライド(53)はガイド(67)上に配置され、コンベアベルト(55)の下を前後にスライドし、前進している間、前記コンベアベルト(55)は、螺旋状に交差した2層のフィルムで巻装された、複数の製品(11)の前記連続的な包装物又は束を支持することを特徴とする、請求項13に記載の包装機。
【請求項15】
前記側部切断装置(51’)は、水平ガイド(58)に移動可能に配置された2枚の垂直な側刃(57)を含む門(56)を備え、前記側刃(57)は前記複数の製品(11)に反対方向に巻装された2層のフィルムを備える前記連続的な包装物又は束に向かって、及び前記連続的な包装物又は束から離れるように往復移動し、前記連続的な包装物又は束の、2つの反対側の半分ずつの横方向の切断を実現することを特徴とする、請求項13又は14に記載の包装機。
【請求項16】
前記2枚の垂直刃(57)は、1つのモータ(60)によって作動される上下の二重クランク機(59,59’)によって駆動されることを特徴とする、請求項15に記載の包装機。
【発明の詳細な説明】
【発明の詳細な説明】
【0001】
[背景技術]
[技術分野]
本発明は、連続して供給される製品の伸張性フィルムによる包装方法及び包装機に関する。
[関連技術の詳細]
例えばボトルや多様な形状の箱等の各種製品の包装分野では、現在、熱収縮性プラスチック材料からなるフィルムが最も一般的に使用されている。このフィルムは、製品又は一群の製品に巻装され、溶着され、サイズに合わせて切断され、その後、熱収縮オーブンで処理される。こうして製造された包装を安定化させ、製品を安定的に保持する。
【0002】
この技術は、包装機、及びそれに関連した対応の熱収縮オーブンの存在を必要とする設備費用に加えて、熱収縮にエネルギーが消費されるため所定の厚さを有するプラスチック材料のための所定のコストがかかる。
【0003】
あるいは、伸張性プラスチックフィルムが使用され、該伸張性プラスチックフィルムは、水平方向において前方向へ移動させられる複数の製品に対して螺旋状に巻装される。製品は複数の群に分けられた後、巻装ユニットに対応して選択的に巻装される。巻装ユニットでは、コンベアベルト又はローラに沿って前進する製品の周囲を伸張性プラスチックフィルムのリールが回転させられる。巻装が完了すると、それにより得られた包装物が排出される。この包装ユニットにはリールホルダトロリーが設けられ、リールホルダトロリーは、前進方向と垂直な平面上の円形ガイドに沿って包装中の製品の周囲を移動する。各包装物の形成にはフィルムの先端と包装される製品との接続、および、包装された製品の切り離しに関連する問題があり、上記技術は、各包装物の形成のため連続的な停止を必要とする、ということは即座に明らかである。
【0004】
更に、このような別の動作が原因となり、包装には、確かに短くない時間を要する。
一方、伸張性プラスチック材料製のフィルムで包装する場合には、熱収縮オーブンとそれに関連するエネルギーコストが不要になり、より薄くより低コストなフィルムを使用できるが、現時点では最終包装物に至るまでの時間のため、満足できるものではない。
【0005】
国際公開第2015/040565号には、伸張性プラスチック製の薄型フィルムによるボトルの包装に用いる装置が記載されており、薄型フィルムは、螺旋状に巻装される。この装置は、コンベアベルト対とディスクプレート対とを備える積載ステーションを有する。
[発明の概要]
本発明の全般的な目的は、上述した公知技術の欠点を、極めて単純な、経済的な、且つとりわけ機能的な方法により解決できる、伸張性フィルムによる製品の包装方法、及び包装機を提供することである。
【0006】
本発明の更なる目的は、包装段階におけるいかなる種類の停止も排除した、実質的に連続的に機能し得る包装方法及び包装機を提供することである。
本発明の別の目的は、伸張性フィルムを使用することによって包装材料に関連するコストを低減する、製品の包装機を提供することである。
【図面の簡単な説明】
【0007】
本発明の構造的且つ機能的な特徴、及び公知技術に対する利点は、同発明の実施形態を示す添付の概略図を参照する以下の説明から更に明らかになるであろう。
図1】本発明に係る伸張性フィルムによる製品の包装機を示す側面図である。
図2図1の本発明に係る伸張性フィルムによる製品の包装機の、上方からの平面図である。
図3】本発明に係る包装機の斜視図である。
図4図1の包装機の一部を形成する整列ユニットの斜視図である。
図5-6】図1の機械の巻装ユニットの2つの斜視図である。
図7-8】前の図6の巻装ユニットと、同じ動作位置にある包装機の第2環状巻装ユニットとに対応した、伸張性プラスチック材料のフィルムのリール及びゴム引きテンションローラの異なる配置を示す横断面図である。
図9図1の包装機の第1環状巻装ユニットと第2環状巻装ユニットとの間の、製品のない状態の接続ユニットの斜視図である。
図10図1の包装機の一部を形成する切断ユニット全体を示す側面図である。
図11-12】図10に示す製品のない状態の切断ユニットの一部の斜視図である。
図13】前の図10図12の切断ユニットの上方からの平面図である。
図14-15】製品を包むプラスチック製のフィルムに作用する動作位置における、上刃と下刃と側刃とをそれぞれ有する切断ユニットに対応する断面図を示す。
図16-17】図16は包装機の一部を形成する、切断ユニットの別の実施形態を示す側面図であり、図17は、動作位置にある側刃が製品を包むプラスチック製のフィルム全体に作用している、図16の切断ユニットに対応する断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
[発明の詳細な説明]
これらの図によると、これらの図には、連続する対の状態で前方に供給される、ボトル又は他の対象物11等の、複数の製品を伸張性フィルムで包装する包装機が示されている。
【0009】
上述の機械の上流では、ボトル又は他の対象物11等の複数の製品は、隣接し、整列した連続する2列に配置される。当該製品は包装機への供給のために、コンベアベルト12まで前進させられる。
【0010】
整列ユニット13は、2つの連続的な列の隣接するボトルをコンベアベルト12から受け取り、第1環状巻装ユニット14まで、当該製品群を、整列した状態に維持する。
第1環状巻装ユニット14の後には、第1ユニット14とは反対の第2環状巻装ユニット15が続く。第2環状巻装ユニット15は、第1環状巻装ユニット14とは反対方向に巻装を行い、連続的な包装物、又は束を作製する。第2環状巻装ユニット15の後には切断ユニット16が続き、切断ユニット16は、連続的な包装物を切断して伸張性プラスチック材料17製のフィルムに巻装された最終的な複数群の製品11とし、最終包装物18を形成する。
【0011】
図示の例では、整列ユニット13は、垂直軸22,23上にそれぞれ配置されたエンドプーリに環状に巻回された、2本のベルト21,21’を支持するフレーム20を備える。一方の軸22は、ギアモータ25により駆動される歯付きベルト24によってモータ駆動される。ベルト21,21’は、一方のベルト21から、一方のベルト21の反対側でこれに対向する他方のベルト21’に向かって突出する、間隔をあけて配置された複数のダボ26によって歯付きとなっている。一方のベルト21は、少なくとも2つの隣接するボトル又は製品11の寸法と等しい間隔で、他方の反対側のベルト21’と離間している。下側の移動摺動平面27は、前進する複数の対のボトル11を支持する。7対又は8対のボトル11が、例えば2本のベルト21,21’の回転軸22,23の間に配置される。各対のボトル11は各ベルト21,21’の2対の連続するダボ26の間に配置される。ダボ26は、ボトル11の形状によって残された空間に挿入され、二重の作用を発揮する。つまり、ダボ26は対のベルト21,21’を出るときに、複数のボトル11を押して前進させる。ダボ26が対のベルト21,21’に入るときには、ラインの供給部分から向かって来るボトル11を減速させ、正しく整列した状態に維持する。第1ベルト21のダボ26は当然のことながら、第1ベルト21と対向し同位相である第2の反対側のベルト21’に設けられたダボ26と協働する。
【0012】
センサ28が、整列ユニット13の入口及び出口に配置され、ボトル11があり、正しく整列しているか否かを確認し、そうでない場合には前進移動を停止する。前進速度は、停止をなるべく避けるため、ラインの埋まり具合に応じて調整される。包装機の入口に配置された整列ユニット13は、下流に設けられた全ての装置の速度と、同期した速度で動く必要がある巻装ユニット14,15の速度とを決定する。
【0013】
整列ユニット13の出口では、隣接して配置された対のボトル11が、フレーム20から片持ちで延出する別の棚29上を、隣接した状態で順次ボトルの前進方向に前進する。棚29は、整列ユニット13と後続の第1環状巻装ユニット14とを接続する。また、フレーム20から片持ちで配置された対のサイドガイドバー30が、整列ユニット13から離れていく対のボトル11の連なりを、第1巻装ユニット14までコンパクトかつ整列した状態に維持する。
【0014】
フレーム20から片持ちで配置された棚29は、その上面に一連の穴29’が設けられるように内部が中空になっており、エアクッションを形成し、フィルムが前方に移動して後続の巻装ユニットに移る前にフィルムが棚29から滑り落ちるときの、フィルムの滑りをよくする。
【0015】
第1環状巻装ユニット14は、前進する対のボトル11の列を跨いで配置されたフレーム31を備え、当該フレーム31は、同一ではあるが逆向きの2つの環状巻装機32を両側で支持する。
【0016】
各環状巻装機32は、フレーム31に配置された複数のガイドローラ34に対して回転する、リング又は第5のホイール33を備える。リング33は、ボトル11の前進移動に対して垂直な平面上に配置されている。フレーム31と一体化したギアモータ35は、コマンドフリクションローラ36によってリング33の回転を制御する。
【0017】
伸張性プラスチック17製のフィルムのリール38のリールホルダ37が、各リング33と一体的に組み立てられている。ゴム引きのテンションローラ40の支持体39及びフィルム17のための1対の戻しローラ41が、リールホルダ37と連動する。
【0018】
巻き出されつつあるフィルム17のテンションは、ゴム引きのテンションローラ40に直接作用するブレーキ(図示せず)によって調節可能である。このようにして、複数のボトル11をフィルムで巻装するプロセスの間、回転リング33は可変回転速度で回転して、ボトル11の前進速度に対して正確な量のフィルムを堆積させる。既に述べたように、各巻装ユニット14には2つのリング33が有利に設けられ、動作段階において一方は回転し、他方は静止している。回転中のリング33上に配置されたリール38が空になりかけると、第2リング33が作動されてフィルムが一杯まで巻回されたリール38と共に回転する。第1リング33は停止され、機械全体を停止させることなく空になったリール38を交換することが可能である。
【0019】
これにより、一方のリールのフィルムが終わっても、リールを交換するために巻装ユニットを停止させる必要がなく、動作の連続性が確保される。つまり、一方の巻装リング33のフィルムが終わったときに他方のリング33が作動し始め、プロセスを停止することなくリールを交換することができるということが述べられている。
【0020】
2つの回転リング33の間の領域には、複数のボトル11を巻装する巻装ユニットのフレーム31の内側に、別の動力を有する下方ベルト42及び上方ベルト43の2本のコンベアベルトが設けられていることにも留意されたい。コンベアベルト42,43は、複数のボトルを第1環状巻装ユニット14の第1リング33から第2のリング33まで乗せるために、又は、いずれの場合にも、複数群のボトルを前方に、フレーム31内を移送し、整列ユニット13によって発揮される推力を補助するために考えられたものである。
【0021】
更に、ボトル11の前進方向における第1環状巻装ユニットの出口のフレーム31は、整列ユニット13の出口における配置と同一の配置を提供する。この配置は単に、環状巻装機32によって作製された部分的な包装物をこの巻装ユニットの入口で支持し、前進させるために、又はこの巻装ユニット14の一部を形成する第2環状巻装機で複数のボトルがフィルムで巻装されているときに、当該ボトルを支持するために提供される。つまり、この場合でも、片持ち状態で配置されフレーム31からボトルの前進方向に沿って延出する棚29が設けられ、当該棚29は、第1環状巻装ユニット14を接続モジュール44及び後続の第2環状巻装ユニット15に接続する。この場合にも、フレーム31から片持ち状態で配置された対のサイドガイドバー30が設けられており、第1環状巻装ユニット14を離れる対のボトル11の連なりを、コンパクトかつ整列した状態に維持する。
【0022】
接続モジュール44は、間隔をあけて重ねて配置された、別の動力を有する下側ベルト45及び上側ベルト46の2本のコンベアと、2対のサイドガイドバー30とをフレーム49内に提供する。つまり上部の動力と下部の動力が、複数の対の歯車47によって提供されており、各対の歯車はギアモータ48によって作動される。ベルト45,46は、第1巻装ユニット14のフィルムで巻装されたボトルを乗せて前方に送り、整列ユニット13によって発生する推力を緩和させるために考えられたものである。
【0023】
ボトル11の前進方向における接続モジュール44の出口では、整列ユニット13及び第1環状巻装ユニット14の出口における配置と同一の配置が提供される。つまり、棚29が設けられ、当該棚29は片持ち状態で配置されてフレーム49から延出し、接続モジュール44を第2環状巻装ユニット15に接続する。また、2対のサイドガイドバー30もフレーム49から片持ち状態で配置され、部分的に巻装され前進する対のボトル11を、コンパクトかつ整列した状態に維持する。
【0024】
第2巻装ユニット15は、第1の巻装ユニット14と同様に、第1の巻装ユニットのフィルムで巻装され、前進する対のボトル11の列を跨いで配置されたフレーム31を備える。第2巻装ユニット15はまた、2つの環状巻装機32を両側に提供しており、この場合、環状巻装機32は、リールが空になりかけているか否かに応じて選択的に作動される。第2環状巻装ユニット15の両リング33は、第1環状巻装ユニット14に設けられたリングに対して反対方向に回転する。
【0025】
したがって、フィルムを用いたボトル11の2回目の巻装が、先に巻かれたフィルムの上に行われる。よって、フィルムの層の重ね合わせが終了し、2つの反対の回転方向における巻装がなされると、フィルムの層の交差が得られ、該交差は、包装を安定させる役割を果たす。
【0026】
図8は、リールホルダ37と、伸張性プラスチック製のフィルムのリール38と、ゴム引きテンションローラ40及びフィルム17のための1対の戻しローラ41を支持する支持体39との相互配置の相違を示す。第2環状巻装ユニット15のリール38から巻き出されたフィルムは、第1環状巻装ユニット14の回転方向とは反対の回転方向に配置され、第1環状巻装ユニット14の回転方向と交差して連続的な包装物又は束の安定性を得る。
【0027】
前述した第1接続モジュール44と同一の第2接続モジュール44は、第2環状巻装ユニット15と切断ユニット16との接続を可能にする。該切断ユニット16は、前方に供給される連続的な包装物又は束を、最終的な複数群の製品11、すなわち反対の回転方向に巻装された伸張性プラスチック17製の少なくとも2層のフィルムに含まれる、1つの最終包装物18に分離する。
【0028】
この切断ユニット16は、前進する連続的な包装物又は束に介入して分離しなければならず、それにより、例に示すように、例えば6本の隣接するボトル11が対の状態で含まれる最終包装物18を形成する。
【0029】
好適な実施形態では、切断ユニット16は、該切断ユニット16を支持するフレーム50を備える。非限定的な例における切断ユニット16は、側部切断装置51と、上下切断装置52とを備える。つまり、切断ユニット16は、複数のボトル11の連続的な包装物又は束に巻装されたプラスチック材料に作用して、連続的な包装物又は束の周縁部を形成する2つの垂直部分及び2つの水平部分の4つの巻装部分に切断を行う。
【0030】
フレーム50は、側部切断装置51及び上下切断装置52を載置してガイド67に対して自由に前後移動するスライド53を支持する。スライド53はコンベアベルト55の下を前後に移動する。コンベアベルト55の上部は、エンドプーリ54に巻回されるように設計され、螺旋状に交差するように配置された2層のフィルムに巻装されて届く包装された種々の対のボトル11、又は連続的な束が前進する間、これらを支持する。その結果、コンベアベルト55は、切断ステップ全体に亘って、1つの包装物、又は連続する束内で巻装されたボトルの対の種々の群に伴って移動する。
【0031】
側部切断装置51は、前後に移動するための水平ガイド58に移動可能に配置された2つの垂直側刃57を含む、門56を提供する。こうして、2枚の垂直側刃57は、複数のボトル11に巻装された連続的な包装物のプラスチック材料に向かって、及び当該プラスチック材料から離れるように移動して連続的な包装物又は束の両側の2つの垂直部分を切断する。垂直側刃は動作可能なように電位差を受けて、その結果生じて垂直側刃を流れる電流によって加熱され、ホットカット又は、任意の場合において超音波等の代替的なシステムと協働する。
【0032】
門56は、包装機において前進する複数群の製品11の連続的な包装物又は束を跨いで配置される。
2枚の垂直側刃57は、1つのモータ60によって作動される上下の二重クランク機構59,59’によって、このような動作を行うよう駆動される。
【0033】
また、上下切断装置52は、垂直平面上を往復移動するための水平ガイド63に移動可能に配置された水平な上刃62及び下刃62’の2枚を備える門61を提供する。こうして、2枚の水平刃62,62’は、複数の製品11に反対方向に巻装されたフィルムの2つの層を備える、連続的な包装物又は束に向かって、及びそこから離れるように移動し、連続的な包装物又は束の両側に位置する連続的な包装物の2つの水平部分を切断することができる。この場合にも、2枚の水平刃62,62’は動作可能なように電位差を受けて、その結果生じて垂直側刃を流れる電流によって加熱され、ホットカット、又は任意の場合において超音波等の代替システムと協働する。
【0034】
2枚の水平刃62,62’は、1つのモータ65によって作動される上下の二重クランク機構64,64’によって、このような動作を行うように駆動される。
更に、下刃62’は、その上下の往復の動きにおいて、ベルト55内に形成されたオメガ型のループ66内を移動し、オメガ型のループは、スライド53、及び上下切断装置52と共に移動可能である。
【0035】
図14,15は、複数の製品に巻装されているプラスチック製のフィルムに作用する動作位置における、水平な上刃62及び下刃62’を有する切断ユニット16の上下切断装置52、及び垂直側刃57を有する側部切断装置51に対応する断面図をそれぞれ示している。
【0036】
2つの側部切断装置51及び上下切断装置52の2つの門56,61の間の相互距離dは、包装されるボトル11の寸法の差、及び、とりわけ最終包装物において得られなければならないボトル11の数によって、機械の設定段階で変更、調整可能である。このため、相互距離を変更、調整可能なように、調整可能な突っ張りまたはロッド68が、2つの切断装置51,52の2つの門56,61を接続する。このような配置によって、例えば4本又は6本、又は別の本数のボトル、又は異なる寸法のボトルの最終的な包装物を製造することができる。
【0037】
包装体の切断作業を促進するために切断ユニット16を何倍にも複製して、生産性をあげることが可能である。
図16及び17は、包装機の一部を形成する切断ユニット16’の別の実施形態を示す側面図及び断面図である。
【0038】
この実施形態において、同じ要素は同じ参照符号で示されている。
1つの切断装置51’のみがあり、該切断装置51’は側部切断刃57を提供する。この例では、これらの側部切断刃57が、伸張性フィルムに巻装された2本のボトル11の中間部分に達するまでスライドし、連続的な包装物の、2つの反対側の半分ずつの横方向の切断を実現する。
【0039】
断面図に明確に示されているように、図16,17のこの切断ユニット16’では、動作位置にある側部切断刃57は、上述した連続的な包装物又は束を製造するため、複数の製品を包むプラスチック製フィルム全体の半分まで通過し、当該フィルムを横方向に切断するように当該フィルムに作用する。
【0040】
包装体の切断作業を促進するために切断ユニット16を何倍にも複製して、生産性をあげることが可能である。
本発明のこの機械では、新しい包装方法も提供される。つまり、前方に供給される複数の製品(11)を連続する対の隣接する製品の状態で伸張性フィルムで包装する包装方法が、実行される。この方法は、隣接する製品11を連続する2列に整列させ、そうして整列されたボトルを維持するステップを連続して備える。次に、そのように整列された複数の製品を伸張性フィルムの第1環状巻装ユニット14に供給して移送し、複数の製品11に第1のフィルムを巻装するステップが続く。この巻装は、第1の回転方向に行われ、連続した包装物又は束を形成する。第1環状巻装ユニットにおいて第1のフィルムで既に巻装された製品は、その後、前進させられ、伸張性フィルムの第2環状巻装ユニット15に供給される。この巻装は、第2のフィルムで、第1の回転方向とは反対の第2の回転方向に行われ、反対方向に巻装された2層のフィルムを有する連続的な包装物又は束が形成される。続いて、当該連続的な包装物又は束は前進させられ、連続的な包装物又は束と同期して移動する切断ユニット16に供給される。当該切断ユニットは、連続的な包装物又は束を横方向に切断し、最終的な複数群の製品11にする。
【0041】
当該包装方法は、移動可能な切断ユニット16が、横方向に周縁部を切断することによって、複数の製品の連続的な包装物又は束を切断することを提供する。
また当該包装方法は、2つの環状巻装ユニット14,15のそれぞれに設けられた2つの環状巻装機32のうちの一方によって、2つの環状巻装ユニット14,15において伸張性フィルムで複数の製品を選択的に、且つ交互に巻装するステップを行い、2つの環状巻装ユニット14,15のそれぞれに設けられた2つの環状巻装機32のうち、少なくとも一方のフィルムが空になった段階においても続けて巻装を行う。
【0042】
伸張性フィルムで連続して供給される複数の製品を包装する本発明による包装機の機能は、以下のとおりである。
既に明記したように、所定のサイズ、及び数を有する包装物として包装されるボトル11又は別の容器は、連続的に整列させられた隣接する2列のコンパクトな対として連続して供給される。このように配置されたボトル11は、包装機に供給するため、コンベアベルト12により整列ユニット13の入口まで前進させられる。
【0043】
この整列ユニット13では、一方のベルト21から他方の反対側の対向するベルト21’に向かって突出する隣接するダボ26を有する、2本のベルト21,21’があるため、ボトル11の正確で一定した相互配置が得られる。
【0044】
したがって、2列の連続したボトルは、機械の残りの部分に供給される前に、完全に均一に配置されることとなる。
このように通過するにしたがって整列され配置されたボトルは、例えば2つの環状巻装機32のうちの一方が作動する、第1環状巻装ユニット14に送られる。この環状巻装機32のリールのプラスチックフィルムは、棚29上を前方に、且つ対のサイドガイドバー30の間を移動する1つのボトル11群の周囲を回転させられ巻装される。
【0045】
このようにして、既述の特定の手段により、対のボトル11の列が連なる束が得られ、当該束はフィルムに一定のテンションを伴って前進する。
このように巻装されたボトル11は、第1環状巻装ユニット14を離れ、別の棚29に移送され、後続の第2巻装ユニット15に向かって接続モジュール44に達する。
【0046】
第1環状巻装ユニット14の内部を通過する間、2本のコンベアベルト42,43の存在によって供給が有利になる。間隔をあけて重ねて配置された別のコンベアベルト45,46が接続モジュール44に設けられ、対のボトル11の列の連続的な包装物又は束の前方移動を容易にする。
【0047】
供給が継続されることによって、連続的な包装物又は束は、例えば棚29の上方を、第2環状巻装ユニット15に向かって移動され、第2環状巻装ユニット15の2つの環状巻装機32のうちの第1環状巻装機32の巻装が入口で作動される。この場合も、この環状巻装機32のリールのプラスチックフィルムは回転させられ、第1のフィルムで既に巻装され棚29上を対のサイドガイドバー30の間を前進するボトル11に巻装される。ただし、この場合の環状巻装機32の回転は、第1環状巻装ユニット14の回転とは反対方向に行われ、第1巻装のフィルムの層と、この第2の巻装のフィルムの層とが交差する。
【0048】
このように交差した層のフィルムで形成された、対のボトル11の連続的な包装物又は束は、第2環状巻装ユニット15の内側に設けられた2本のコンベアベルト42,43と、切断ユニット16への入口の手前に配置された第2接続モジュール44に設けられた別のコンベアベルト45,46とによって前進し続ける。
【0049】
その後、連続する束は、切断ユニット16に配置されたコンベアベルト55に移動する。コンベアベルト55は、その後の切断ステップ全体に亘って、連続的な包装物又は束を支持し、これに伴って移動する。
【0050】
2つの側部切断装置51と上下切断装置52とを含むスライド53は、連続する束の前進速度と相関して動き、切断ポイントに達する。
スライド53と複数のボトル11を含む束との間の相対速度がゼロであるとき、切断は2つの装置によって行われる。
【0051】
切断ステップ中、側部切断装置51の垂直側刃57が、連続する束の一部分に作用するのに対して、上下切断装置52の2枚の水平な上刃62及び下刃62’は、連続する束の異なる部分に作用する。
【0052】
連続する束が前進し続け、スライド53が切断装置51,52を戻し、連続する束の前進方向に再度作動されて、連続する束と同じ前進速度に戻ったときに、最終包装物が完成し分離される。つまり、この状況では、2つの切断装置51,52が再稼動し、束の垂直の周縁部及び水平の切断をそれぞれ行う。当該水平の切断は今回、垂直の切断が行われた部分に行われ、複数群のボトルを含む連続的な包装物の周縁部の切断を完了し、個別の包装に分離する。この切断ユニット16について説明したが、本発明のものとは異なる、連続して供給される製品を伸張性フィルムで巻装する包装機を設けることなく、別の異なる切断ユニットを同様に使用することが可能である。
【0053】
つまり、本発明の機械の重要な特徴は、対のボトル又は製品の連続する巻装を中断することなく行い、包装することが可能であるということにある。これは、各巻装ユニットに、同一ではあるが反対の、それぞれのリールのフィルムが空になりかけているか否かに応じて選択的に、且つ交互に作動する2つの環状巻装機32が設けられていることによって可能となっている。つまり、各巻装ユニットの一方の環状巻装ユニット又は他方の環状巻装ユニットに常時巻かれたフィルムがあるという可能性によって、機械の停止が回避され、一方の巻装機の空になったリールを、他方の環状巻装機が作動しているときに交換することを可能にしている。これは、リールのフィルムの端部が接近するのを検出し、第1環状巻装機のフィルムが終了する前に第2環状巻装機を先に作動開始させることを可能にする特定のセンサによって得られる。
よって、明細書の序文に記載された目的は、有利に達成される。
【0054】
つまり、巻装フィルム及び包装が使い尽くされてもいかなる停止も必要としない、連続して供給される複数の製品を包装するための方法及び機械が提供される。
巻装ユニットに連結された切断ユニットを複数設けて、例えば、時間生産性を向上させてもよい。これは、複数の巻装ユニットを用いること、及び巻装のためのフィルムの供給に介入するのに停止させる必要がないということによって、高速になるため、可能となっている。
【0055】
極めて限定された介入時間を有する刃の最小限の動きで周縁部を切断するということによっても、この機械の速度が可能となっている。
本発明の機械及び方法を提供するための構造の形態は、材料及び組立方法と同様に、単に例示的及び非限定的な目的で図面に示されたものとは、当然異なり得る。
【0056】
本発明の保護範囲は、添付の特許請求の範囲によって定義される。
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