(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2021-12-14
(45)【発行日】2022-01-14
(54)【発明の名称】目隠し具
(51)【国際特許分類】
A61F 9/04 20060101AFI20220106BHJP
【FI】
A61F9/04 340
(21)【出願番号】P 2021014238
(22)【出願日】2021-02-01
【審査請求日】2021-02-10
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】509231352
【氏名又は名称】鈴木 佐知子
(74)【代理人】
【識別番号】110000198
【氏名又は名称】特許業務法人湘洋内外特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】鈴木 佐知子
【審査官】石井 茂
(56)【参考文献】
【文献】特開2006-265849(JP,A)
【文献】登録実用新案第3213799(JP,U)
【文献】実開平05-047239(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61F 9/04
E04F 10/00-10/10
E04H 15/00-15/64
A47F 9/00
A01G 9/14
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも頭部を収容できる幅を有する台座と、
前記頭部を収容するための略ドーム状の空間が前記台座の上に形成されるように前記台座を覆うカバーと、
前記台座の上方に凸状の支持枠を備え
、
前記支持枠は、両端部が前記台座の長辺に沿って設けられた複数の差し込み口のいずれか2つに挿入される
ことを特徴とする目隠し具。
【請求項2】
少なくとも頭部を収容できる幅を有する台座と、
前記頭部を収容するための略ドーム状の空間が前記台座の上に形成されるように前記台座を覆うカバーと、を備え、
前記台座および前記カバーは、枠組みを備えずに形状維持が可能な素材から形成され、
前記カバーは、前記台座の一方の短辺側に折り畳んで収納され、前記台座の他方の短辺側に向かって広げることにより中央部分が凸状のドーム形状を形成し、
前記台座は、前記カバーと共に折り畳むことができる
ことを特徴とする目隠し具。
【請求項3】
請求項1に記載の目隠し具であって、
前記台座は、略長方形であり、幅を変更可能なスライド構造または折畳構造を備える
ことを特徴とする目隠し具。
【請求項4】
請求項
1に記載の目隠し具であって、
前記カバーは、前記台座の一方の短辺に設けられた収納部に巻いて収納され、前記収納部から引き出されて前記支持枠に被せられる
ことを特徴とする目隠し具。
【請求項5】
請求項
2または
4に記載の目隠し具であって、
前記台座は、前記カバーが収納される前記短辺側と反対側の端部に第1の着脱部材を備え、
前記カバーは、引き出される先端部分に第2の着脱部材を備え、
前記台座の第1の着脱部材と、前記カバーの第2の着脱部材が接続され、前記カバーがドーム状の空間を有する
ことを特徴とする目隠し具。
【請求項6】
請求項
1に記載の目隠し具であって、
前記支持枠の側面を覆う端部に複数の第3の着脱部材を有する側面カバーを備え、
前記支持枠は、前記複数の第3の着脱部材を着脱可能な複数の第4の着脱部材を備える
ことを特徴とする目隠し具。
【請求項7】
請求項
1に記載の目隠し具であって、
前記支持枠を2本備え、
2本の前記支持枠は、前記台座の
それぞれの長辺に固定され、互いに平行に
なるよう配置される
ことを特徴とする目隠し具。
【請求項8】
請求項2に記載の目隠し具であって、
前記カバーは、複数枚の円弧状のカバー片を有し、複数枚の前記カバー片が円弧の外側縁部と内側縁部で交互に接続されることにより、蛇腹状に構成されている
ことを特徴とする目隠し具。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、目隠し具に関する。
【背景技術】
【0002】
緊急時に使用される避難所では、多くの人が滞在する中で、横になり体を休めたり、睡眠を取ったりする。休憩を取る際に、他人に顔を見られないようにするための携帯用仮眠カバーがある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1の携帯用仮眠カバーでは、サイズが固定されているため、使用する人によっては圧迫感を感じ使いづらい場合がある。
【0005】
本願発明は、使用者がサイズを変えることができ、コンパクトに収納できる目隠し具を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記の課題を解決するために、本発明の一態様の目隠し具は、少なくとも頭部を収容できる幅を有する台座と、前記頭部を収容するための略ドーム状の空間が前記台座の上に形成されるように前記台座を覆うカバーと、を備える。
【0007】
前記台座は、略長方形であり、幅を変更可能なスライド構造または折畳構造を備えていてもよい。
【0008】
前記台座の上方に凸状の支持枠を備え、前記支持枠は、両端部が前記台座の長辺に沿って設けられた複数の差し込み口のいずれか2つに挿入されるものであってもよい。
【0009】
前記カバーは、前記台座の一方の短辺に設けられた収納部に巻いて収納され、前記収納部から引き出されて前記支持枠に被せられるものであってもよい。
【0010】
前記カバーは、前記台座の一方の短辺側に折り畳んで収納され、前記台座の他方の短辺側に向かって広げることにより中央部分が凸状のドーム形状を形成するものであってもよい。
【0011】
前記台座は、前記収納部側または前記カバーをお折り畳んで収納した前記短辺側と反対側の端部に第1の着脱部材を備え、前記カバーは、引き出される先端部分に第2の着脱部材を備え、前記台座の第1の着脱部材と、前記カバーの第2の着脱部材が接続され、前記カバーがドーム状の空間を有するものであってもよい。
【0012】
前記支持枠の側面を覆う端部に複数の第3の着脱部材を有する側面カバーを備え、前記支持枠は、前記複数の第3の着脱部材を着脱可能な複数の第4の着脱部材を備えていてもよい。
【0013】
前記支持枠を2本備え、2本の前記支持枠は、前記台座の長辺に平行に配置されるものであってもよい。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、使用者がサイズを変えることができ、コンパクトに収納できる目隠し具を提供することができる。
【0015】
上記した以外の課題、構成、および効果は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【
図1】第1実施形態に係る目隠し具の概略構成例を示す図である。
【
図2】第1実施形態に係る目隠し具の使用の一例を示す図である。
【
図3】第2実施形態に係る目隠し具の概略構成例を示す図である。
【
図4】第2実施形態の変形例に係る目隠し具の概略構成例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、本願発明の実施形態の例について、図面を参照して説明する。本願において、構成要素等の形状、位置関係等に言及する場合は、特に明示した場合および明らかにそうでないと考えられる場合を除き、実質的にその形状に近似または類似するもの等を含むものとする。また、本実施形態において、頭頂部側は、台座に頭部を乗せたときに頭頂部が位置する側、首側は、台座に頭部を乗せたときに顎側が位置する側とする。
【0018】
図1は、第1実施形態に係る目隠し具1の概略構成例を示している。
図1(a)は、台座10の最小状態、
図1(b)は、台座10をスライドして伸ばした状態、
図1(c)は、頭頂部側に位置する第1支持枠21、
図1(d)は、頭頂部側に位置する第1支持枠21を広げた状態、
図1(e)は、首側に位置する第2支持枠22、
図1(f)は、首側に位置する第2支持枠22を広げた状態、
図1(g)は、頭頂部側に配置される第1側面カバー41、
図1(h)は、首側に配置される第2側面カバー42を示している。
図2は、第1実施形態に係る目隠し具1の使用の一例を示す斜視図である。
【0019】
本実施形態の目隠し具1は、台座10の上に略ドーム状の空間が形成されるようにカバー30で台座10の上を覆い、体を横にして休むとき等にカバー30の中に頭部が収容され、外部から見えないようにするためのものである。目隠し具1は、台座10と、支持枠20と、カバー30と、側面カバー40と、を備える。
【0020】
台座10は、略長方形の板状をしている。台座10は、頭部を乗せる面とその反対側の面が広く、側面は狭い略直方体形状をしており、最小状態でノートパソコン程度の大きさを有している。台座10は、一の側面が開口した第1直方体11と、該開口部分に挿入可能な第2直方体12とから構成される。台座10は、第2直方体12を第1直方体11から出し入れすることで幅を変えることができる。第1直方体11から第2直方体12をスライドさせて出し入れすることができれば、どのような仕組みのスライド構造であってもよい。例えば、第1直方体11の内部側面に凸状の線条(不図示)が設けられ、第2直方体12の側面に溝121が設けられ、該溝121部分に凸状の線条を嵌め込むスライド構造である。台座10は、第1直方体11内に第2直方体12を入れ込む構造により、不使用時にはコンパクトにすることができ、収納に便利となる。
【0021】
台座10は、第1直方体11および第2直方体12の頭部を乗せる面の長辺側の端部に複数の差し込み口13を有している。差し込み口13には、後述する支持枠20の端部が差し込まれる。複数の差し込み口13を備えていることで、任意の大きさの台座10に支持枠20を差し込むことができるため、使用者が所望の大きさにして目隠し具1を使用することができる。
【0022】
台座10は、短辺側の端部の一方に収納部14を備えている。収納部14は、後述するカバー30が収納できればどのような構成をしていてもよい。例えば、収納部14は、台座10の短辺と同程度の長さの芯棒を有し、芯棒にカバーを巻いて収納しており、モーターにより自動であるいは手動でカバー30の引き出し・引き戻しができる構成を有していてもよい。
【0023】
台座10の収納部14と反対側の端部には、第1の着脱部材15が設けられている。第1の着脱部材15は、カバー30の端部に設けられる第2の着脱部材31と着脱可能であればどのようなものであってもよく、例えば、磁性体、スナップボタン、面ファスナー等である。
【0024】
支持枠20は、頭頂部側に配置される第1支持枠21と、首側に配置される第2支持枠22と、を含んでいる。本明細書では、第1支持枠21と第2支持枠22を区別しない場合は、支持枠20と呼ぶ。支持枠20は、弾性部材から構成され、略半円形の形状をしている。支持枠20は、弾性を有していれば、どのような材料から構成されていてもよく、例えば、プラスチック、エラストマー等である。支持枠20は、弾性を有しているため、端部側を引っ張り、任意の大きさに伸ばすことができる(
図1(d)(f))。支持枠20は、両方の端部を台座の長辺に沿うように、台座10に設けられた複数の差し込み口13のうち、いずれか2つに挿入され、固定される。また、第1支持枠21と第2支持枠22は、台座10の長辺に平行になるよう配置される。
【0025】
第1支持枠21は、強度を高めるため、補助用の棒23が設けられている。補助用の棒23は、第1支持枠21の長さの半分程度の位置を中心に3本設けられる。補助用の棒23は、一端が第1支持枠21に取り外し可能に、または固定して取り付けられる。取り付け方は、特に限定されない。使用時に、補助用の棒23が外れてしまわなければ、どのような取付方法であってもよい。また、補助用の棒23の他端は、台座10の端部の同じ個所に3本の端部が接する。補助用の棒23を設けることで、第1支持枠21が斜めに歪んでしまうのを防止することができる。ただし、補助用の棒23は設けられていなくてもよい。
【0026】
第1支持枠21および第2支持枠22は、頂点部分で連結部材24により連結される。連結部材24は、棒状をしており、プラスチック、エラストマー等により形成される。連結部材24は、支持枠20に設けられた穴(不図示)に差し込まれ、2本の支持枠20(第1支持枠21および第2支持枠22)を連結する。連結部材24を設けることにより、支持枠20を台座10の上部に安定して設けることができる。
【0027】
支持枠20は、内周に沿って、複数の第4の着脱部材25を備えている。第4の着脱部材25は、後述する第3の着脱部材43を引っ掛けたり、取り付けたりすることができれば、どのようなものであってもよく、例えば、L形フック、J形フック、磁性体、面ファスナー等である。本実施形態では、J形フックが用いられ、J形フックには、後述する側面カバー40が有する第3の着脱部材43であるループが掛けられる。
【0028】
カバー30は、薄い素材から形成される。また、カバー30は、視線を遮ることができれば、どのような素材で形成されていてもよく、例えば、布、紙等である。カバー30は、台座10の短辺と略同じ幅を有している。カバー30を、支持枠20の外周に沿って被せると、頭部を台座10に乗せたときに台座10の上部分の視界を遮ることができる。
【0029】
カバー30の引き出し部分の先端部分には、第2の着脱部材31が設けられている。第2の着脱部材31は、台座10の第1の着脱部材15と着脱可能であれば、どのようなものであってもよく、例えば、磁性体、スナップボタン、面ファスナー等である。第2の着脱部材31を台座10の第1の着脱部材15に取り付けることで、カバー30が支持枠20からずれたり、外れたりするのを防止することができる。
【0030】
側面カバー40は、頭頂部側に配置される第1側面カバー41と、首側に配置される第2側面カバー42と、を含んでいる。本明細書では、第1側面カバー41と第2側面カバー42を区別しない場合は、側面カバー40と呼ぶ。側面カバー40は、薄い素材から形成され、視線を遮ることができれば、どのような素材で形成されていてもよく、例えば、布、紙等である。側面カバー40は、外周が支持枠20と略同形状をしている。第1側面カバー41は、支持枠20の頂点部分から台座10までを覆う長さを有している。一方、第2側面カバー42は、第1側面カバー41より丈が短く、支持枠20の頂点部分から台座10との間に隙間ができる長さを有している。
【0031】
側面カバー40は、曲線部分の縁部に沿って、複数の第3の着脱部材43を備えている。第3の着脱部材43は、第4の着脱部材25に引っ掛けたり、取り付けたりすることができれば、どのようなものであってもよく、例えば、ループ、磁性体、面ファスナー等である。本実施形態では、ループが取り付けられている。ループをフックに掛けると、支持枠20の側面の視界を遮ることができる。
【0032】
次に、目隠し具1の使用方法の一態様について説明する。目隠し具1を使用する際は、まず、台座10を必要な長さに伸ばし、支持枠20の両端部を差し込み口13に差し込み固定させる。次に、支持枠20の頂点部分に連結部材24を取り付け支持枠20を安定させる(
図2(a))。そして、収納部14からカバー30を引き出し、支持枠20の外周に沿って掛ける(
図2(b))。カバー30の端部に取り付けられている第2の着脱部材31を、台座10の第1の着脱部材15に取り付ける(
図2(c))。また、側面カバー40を、2本の支持枠20にそれぞれ取り付ける(
図2(d)、(e))。
図2(d)は、頭頂部側から見た目隠し具1の斜視図、
図2(e)は、首側から見た目隠し具1の斜視図を示している。カバー30及び側面カバー40を支持枠20に掛けることで、台座10の上部に略ドーム状の空間が形成される。
【0033】
台座10の上部に略ドーム状の空間を形成したら、頭部を乗せたときに痛くないよう台座10部分に枕等を置く。そして、第2側面カバー42側から頭部を入れる。第2側面カバー42は、台座10との間に隙間を有しているため、例えば、上向きに寝たときには、視線を顎側にすれば、外部の様子を窺うことができる。片づけの際は、カバー30及び側面カバー40を外し、支持枠20を外してから、台座10を縮めれば、コンパクトな状態で片づけることができる。
【0034】
以上、本実施形態に係る目隠し具1について説明した。本実施形態によれば、使用者がサイズを変えることができ、コンパクトに収納できる目隠し具1を提供することができる。目隠し具1は、使用者好みの大きさに形成でき、不使用時は、コンパクトに収納することができる。また、カバー30及び側面カバー40を取り外すことができるため、使用後に洗濯、消毒等の作業を簡易に行うことができる。
【0035】
台座10は、板状としたが、フレームのみの骨組み状のものであってもよい。台座10は、サイズの調整ができればよく、布等であってもよい。また、台座が板状あるいは布状の場合は、例えば、台座10の短辺方向に複数の折り目を有し、長辺方向に折り畳んでサイズ調整ができる折畳構造を有するものであってもよい。
【0036】
図3は、第2実施形態に係る目隠し具2の概略構成例および使用例を示す斜視図である。本実施形態に係る目隠し具2は、支持枠20なしで台座10の上部にドーム状の空間を形成することができるものである。
【0037】
カバー50は、台座10の上部を覆う部分と側面を覆う部分が一体に形成されている。カバー50は、張りがある素材であれば、どのような素材により形成されていてもよく、例えば、布、紙等である。本実施形態では、カバー50は、不織布で形成される。
【0038】
カバー50は、一方の端部外周に沿って枠組51が取り付けられ、他方の端部は、台座10に取り付けられている。枠組51は、棒状で、一辺が除かれた略長方形(略コ字形状)をしている。枠組51は、形状を保持できればどのようなものでもよく、例えば、プラスチック、エラストマー等である。枠組51の両端部は台座10の中央付近に取り付けられ、取り付け部分を軸として回動するようになっている。カバー50は、枠組51の端部付近には設けられておらず、ドーム状の空間を形成した際に、通気部にもなる開口部分が形成されるようになっている。
【0039】
カバー50は、枠組51を有する端部に第2の着脱部材31を有している。カバー50は、第2の着脱部材31により台座10の第1の着脱部材15と接続され、ドーム状の空間が形成され、保持される。
【0040】
カバー50は、台座10の一端部に折り畳んで配置される(
図3(a))。カバー50の枠組51を持ち、台座10の反対側に向かって引き上げると(
図3(b))、台座10の上部に中央部分が凸状のドーム形状の空間が形成される(
図3(c)、(d))。
図3(c)は、頭頂部側から見た目隠し具2の斜視図、
図3(d)は、首側から見た目隠し具2の斜視図を示している。カバー50の開口部分は、端部がのれんの様に垂れているため、手で簡単に捲ることができる。首側の開口部分は、頭頂部側の開口部分より大きく形成され、頭部の出し入れがし易くなっている。
【0041】
台座10と、カバー50の枠組51を有する端部と反対側の端部は、一体に形成されていてもよい。カバー50は、端部を複数回折り曲げる等して硬めに形成し、枠組51の代わりとしてもよい。また、枠組51は設けられなくてもよい。枠組51を設けない場合は、不織布を蛇腹に折り、折り曲げ方向と直交する両端辺を折り曲げ部分が少しずつ重なるようにしてプレス加工、縫製等により固定し、カバーを広げたときにドーム形状となるように形成してもよい。
【0042】
図4は、第2実施形態の変形例に係る目隠し具2aの概略構成例を示す平面図及び斜視図である。本変形例に係る目隠し具2aは、台座とカバーが一体に形成され、枠組なしで台座の上部にドーム状の空間を形成するものである。
【0043】
台座10aおよびカバー60は、張りがあり形状維持が可能であれば、どのような素材であってもよく、例えば、布、紙、不織布等である。台座10aは、短辺方向に複数の折り目を備える等により長辺方向に折り畳んでサイズが調整できる折畳構造を有している。台座10aは、カバー60と共に折り畳むことができるため、目隠し具2aは、コンパクトに収納することができる。
【0044】
カバー60は、
図4(a)~(c)に示すように、幅広の円弧状のカバー片61を複数枚接続することにより折り畳み可能な蛇腹状に構成される。具体的には、複数枚のカバー片61を、カバー片61の外側(円弧の外側)の縁部62とカバー片61の内側(円弧の内側)の縁部63を交互に接続することで、山と谷が交互に繰り返す蛇腹状に構成される。
図4(a)は、カバー60を折り畳んだ状態を示している。
図4(b)、(c)は、カバー60を伸長してドーム状にした状態を示している。なお、カバー60は、使用時に頭頂部側よりも首側の開口が広くなるように構成されていてもよい。
【0045】
カバー60の一端は、台座10aに接続されている。カバー60の他端は、第2の着脱部材(不図示)を備え、カバー60を引き上げて台座10aの第1の着脱部材(不図示)と接続すると、ドーム状の空間が形成され、保持される(
図4(b)、(c))。
【0046】
以上、本発明の実施形態について説明したが、上記した実施形態は、特許請求の範囲に係る発明を限定するものではない。上記の記載に基づいて、当業者であれば、本発明の追加の効果や種々の変形例を容易に想到できるかもしれないが、本発明の態様は、上述した実施形態に限定されるものではない。特許請求の範囲に規定された内容およびその均等物から導き出される本願発明の概念的な思想と趣旨を逸脱しない範囲で種々の追加、変更および部分的削除が可能である。
【符号の説明】
【0047】
1、2:目隠し具、10、10a:台座、11:第1直方体、12:第2直方体、13:差し込み口、14:収納部、15:第1の着脱部材、20:支持枠、21:第1支持枠、22:第2支持枠、23:補助用の棒、24:連結部材、25:第4の着脱部材、30:カバー、31:第2の着脱部材、40:側面カバー、41:第1側面カバー、42:第2側面カバー、43:第3の着脱部材、50:カバー、51:枠組、60:カバー、61:カバー片、62、63:縁部、121:溝
【要約】 (修正有)
【課題】使用者がサイズを変えることができ、コンパクトに収納できる目隠し具を提供する。
【解決手段】本実施形態の目隠し具1は、台座10の上に略ドーム状の空間が形成されるようにカバー30で台座10の上を覆い、体を横にして休むとき等にカバー30の中に頭部が収容され、外部から見えないようにするためのものである。目隠し具1は、台座10と、支持枠20と、カバー30と、側面カバー40と、を備える。
【選択図】
図2