(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2021-12-14
(45)【発行日】2022-01-14
(54)【発明の名称】外科手術用ステープル留めでバイスのためのアダプタアセンブリ
(51)【国際特許分類】
A61B 17/072 20060101AFI20220106BHJP
【FI】
A61B17/072
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2017092214
(22)【出願日】2017-05-08
【審査請求日】2020-03-19
(32)【優先日】2016-05-09
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】512269650
【氏名又は名称】コヴィディエン リミテッド パートナーシップ
(74)【代理人】
【識別番号】100107489
【氏名又は名称】大塩 竹志
(72)【発明者】
【氏名】スタニスロー マークジク
(72)【発明者】
【氏名】デイビッド ニコラス
(72)【発明者】
【氏名】ジョン ビアーズリー
(72)【発明者】
【氏名】ラッセル プリバニック
【審査官】安田 昌司
(56)【参考文献】
【文献】特開2014-018667(JP,A)
【文献】特表2000-512185(JP,A)
【文献】特開2014-155826(JP,A)
【文献】特開2004-041733(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2013/0098970(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61B 17/00-17/072
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ある機能を行うように構成されている外科手術用エンドエフェクタと、前記エンドエフェクタを作動させるように構成されている外科手術用
デバイスとを選択的に相互接続するためのアダプタアセンブリであって、前記エンドエフェクタは、少なくとも1つの軸方向に平行移動可能な駆動部材を含み、前記外科手術用
デバイスは、少なくとも1つの回転可能な駆動シャフトを含み、前記アダプタアセンブリは、
作動アセンブリへの動作可能な接続のために構成されている近位本体部分と、
関節運動継手において前記近位本体部分に対して選択的に関節運動可能な遠位本体部分と
を備え、
前記遠位本体部分は、遠位端を含み、前記遠位端は、装填ユニットとの選択的な係合のために構成され、長手方向軸を画定し、
前記近位本体部分のある長さは、可撓性であ
り、
前記近位本体部分は、それを通して作業チャネルを画定し、前記作業チャネルは、前記近位本体部分の近位端に隣接した近位開口部と、前記近位本体部分の遠位端に隣接した遠位開口部とを含み、前記作業チャネルは、前記作業チャネルを通して受け取られた器具の周りにシールを維持するための1つ以上のシール部材を含む、アダプタアセンブリ。
【請求項2】
前記遠位本体部分の長さは、前記遠位本体部分の直径と
同一である、請求項1に記載のアダプタアセンブリ。
【請求項3】
前記近位本体部分は、ハンドル部分と、可撓性部分とを含む、請求項1に記載のアダプタアセンブリ。
【請求項4】
前記ハンドル部分と前記可撓性部分との間に配置されている第1の細長い剛体部分をさらに含む、請求項3に記載のアダプタアセンブリ。
【請求項5】
前記可撓性部分から遠位に延びている第2の細長い剛体部分をさらに含む、請求項4に記載のアダプタアセンブリ。
【請求項6】
前記遠位本体部分の前記遠位端と選択的に係合可能な装填ユニットをさらに含む、請求項1に記載のアダプタアセンブリ。
【請求項7】
前記近位本体部分内に配置されている関節運動アセンブリをさらに含む、請求項1に記載のアダプタアセンブリ。
【請求項8】
前記ハンドル部分は、円錐台状本体を含む、請求項3に記載のアダプタアセンブリ。
【請求項9】
ある機能を行うように構成されている外科手術用エンドエフェクタと、前記エンドエフェクタを作動させるように構成されている外科手術用
デバイスとを選択的に相互接続するためのアダプタアセンブリであって、前記エンドエフェクタは、少なくとも1つの軸方向に平行移動可能な駆動部材を含み、前記外科手術用
デバイスは、少なくとも1つの回転可能な駆動シャフトを含み、前記アダプタアセンブリは、
作動アセンブリへの動作可能な接続のために構成されている近位本体部分であって、前記近位本体部分は、作業チャネルを画定する、近位本体部分と、
関節運動継手において前記近位本体部分に対して選択的に関節運動可能な遠位本体部分と
を備え、
前記遠位本体部分は、遠位端を含み、前記遠位端は、装填ユニットとの選択的な係合のために構成され、長手方向軸を画定
し、
前記作業チャネルは、前記近位本体部分の近位端に隣接した近位開口部と、前記近位本体部分の遠位端に隣接した遠位開口部とを含み、前記作業チャネルは、前記作業チャネルを通して受け取られた器具の周りにシールを維持するための1つ以上のシール部材を含む、アダプタアセンブリ。
【請求項10】
前記近位本体部分のある長さは、可撓性である、請求項
9に記載のアダプタアセンブリ。
【請求項11】
前記遠位本体部分の長さは、前記遠位本体部分の直径と
同一である、請求項
9に記載のアダプタアセンブリ。
【請求項12】
前記近位本体部分は、ハンドル部分と、可撓性部分とを含む、請求項
9に記載のアダプタアセンブリ。
【請求項13】
前記ハンドル部分と前記可撓性部分との間に配置されている第1の細長い剛体部分をさらに含む、請求項
12に記載のアダプタアセンブリ。
【請求項14】
前記可撓性部分から遠位に延びている第2の細長い剛体部分をさらに含む、請求項
13に記載のアダプタアセンブリ。
【請求項15】
前記遠位本体部分の前記遠位端と選択的に係合可能な装填ユニットをさらに含む、請求項
9に記載のアダプタアセンブリ。
【請求項16】
前記近位本体部分内に配置されている関節運動アセンブリをさらに含む、請求項
9に記載のアダプタアセンブリ。
【請求項17】
前記ハンドル部分は、円錐台状本体を含む、請求項
12に記載のアダプタアセンブリ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の引用)
本願は、一部継続出願であり、米国特許出願第14/703,956号(2015年5月5日出願)の利益およびそれに対する優先権を主張し、上記出願の内容は、その全体が参照により本明細書に引用される。
【0002】
(技術分野)
本開示は、外科手術用ステープル留めでバイスに関する。より具体的には、本開示は、電動式外科手術用ステープル留めでバイスとの使用のためのアダプタアセンブリと、アダプタアセンブリとの使用のための装填ユニットとに関する。
【背景技術】
【0003】
電動式ハンドルを有する、外科手術用ステープル留めでバイスは、公知である。そのようなでバイスは、典型的には、装填ユニットを電動式ハンドルに接続するためのアダプタアセンブリを含む。多くの場合、アダプタアセンブリは、電動式ハンドルアセンブリ内の1つ以上のモータからの回転運動を線形運動に変換し、取り付けられた装填ユニットを作動および関節運動させる。外科手術手技中の使用済み使い捨て装填ユニットの交換または複数回使用可能装填ユニットの使用済みカートリッジアセンブリの交換は、複雑および/または時間がかかるプロセスであり得るので、容易に取り付け可能かつ交換可能な装填ユニットを伴う、アダプタアセンブリおよび装填ユニットを有することが望ましいであろう。さらに、装填ユニットを所望の場所に操縦する能力を増加させるための可撓性シャフトを伴うアダプタアセンブリを有することも望ましいであろう。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0004】
ある機能を行うように構成されている外科手術用エンドエフェクタと、エンドエフェクタを作動させるように構成されている外科手術用でバイスとを選択的に相互接続するためのアダプタアセンブリが、提供される。エンドエフェクタは、少なくとも1つの軸方向に平行移動可能な駆動部材を含み、外科手術用でバイスは、少なくとも1つの回転可能な駆動シャフトを含む。アダプタアセンブリは、作動アセンブリへの動作可能な接続のために構成されている近位本体部分と、関節運動継手において近位本体部分に対して選択的に関節運動可能な遠位本体部分とを含む。遠位本体部分は、装填ユニットとの選択的な係合のために構成され、長手方向軸を画定する遠位端を含む。近位本体部分のある長さは、可撓性であり得る。
【0005】
近位本体部分は、ハンドル部分と、可撓性部分とを含み得る。アダプタアセンブリは、ハンドル部分と可撓性部分との間に配置されている第1の細長い剛体部分を含み得る。アダプタアセンブリはさらに、可撓性部分から遠位に延びている第2の細長い剛体部分を含み得る。近位本体部分は、それを通して作業チャネルを画定し得る。作業チャネルは、近位本体部分の近位端に隣接した近位開口部と、近位本体部分の遠位端に隣接した遠位開口部とを含み得る。アダプタアセンブリは、遠位本体部分の遠位端と選択的に係合可能な装填ユニットを含み得る。アダプタアセンブリは、近位本体部分内に配置されている関節運動アセンブリを含み得る。ハンドル部分は、円錐台状本体を含み得る。
【0006】
ある機能を行うように構成されている外科手術用エンドエフェクタと、エンドエフェクタを作動させるように構成されている外科手術用でバイスとを選択的に相互接続するための別のアダプタアセンブが、提供される。エンドエフェクタは、少なくとも1つの軸方向に平行移動可能な駆動部材を含み、外科手術用でバイスは、少なくとも1つの回転可能な駆動シャフトを含む。アダプタアセンブリは、作動アセンブリへの動作可能な接続のために構成されている近位本体部分であって、作業チャネルを画定する、近位本体部分と、関節運動継手において近位本体部分に対して選択的に関節運動可能な遠位本体部分とを含む。遠位本体部分は、装填ユニットとの選択的な係合のために構成され、長手方向軸を画定する、遠位端を含む。
【0007】
近位本体部分は、ハンドル部分と、可撓性部分とを含み得る。アダプタアセンブリは、ハンドル部分と可撓性部分との間に配置されている第1の細長い剛体部分を含み得る。アダプタアセンブリはさらに、可撓性部分から遠位に延びている第2の細長い剛体部分を含み得る。作業チャネルは、近位本体部分の近位端に隣接した近位開口部と、近位本体部分の遠位端に隣接した遠位開口部とを含み得る。アダプタアセンブリは、遠位本体部分の遠位端と選択的に係合可能な装填ユニットを含み得る。アダプタアセンブリは、近位本体部分内に配置されている関節運動アセンブリを含み得る。ハンドル部分は、円錐台状本体を含み得る。
例えば、本願発明は、以下を提供する。
(項目1)
ある機能を行うように構成されている外科手術用エンドエフェクタと、前記エンドエフェクタを作動させるように構成されている外科手術用でバイスとを選択的に相互接続するためのアダプタアセンブリであって、前記エンドエフェクタは、少なくとも1つの軸方向に平行移動可能な駆動部材を含み、前記外科手術用でバイスは、少なくとも1つの回転可能な駆動シャフトを含み、前記アダプタアセンブリは、
作動アセンブリへの動作可能な接続のために構成されている近位本体部分と、
関節運動継手において前記近位本体部分に対して選択的に関節運動可能な遠位本体部分と
を備え、
前記遠位本体部分は、遠位端を含み、前記遠位端は、装填ユニットとの選択的な係合のために構成され、長手方向軸を画定し、
前記近位本体部分のある長さは、可撓性である、アダプタアセンブリ。
(項目2)
前記遠位本体部分の長さは、前記遠位本体部分の直径と実質的に同一である、前記項目に記載のアダプタアセンブリ。
(項目3)
前記近位本体部分は、ハンドル部分と、可撓性部分とを含む、前記項目のいずれか1項に記載のアダプタアセンブリ。
(項目4)
前記ハンドル部分と前記可撓性部分との間に配置されている第1の細長い剛体部分をさらに含む、前記項目のいずれか1項に記載のアダプタアセンブリ。
(項目5)
前記可撓性部分から遠位に延びている第2の細長い剛体部分をさらに含む、前記項目のいずれか1項に記載のアダプタアセンブリ。
(項目6)
前記近位本体部分は、それを通して作業チャネルを画定する、前記項目のいずれか1項に記載のアダプタアセンブリ。
(項目7)
前記作業チャネルは、前記近位本体部分の近位端に隣接した近位開口部と、前記近位本体部分の遠位端に隣接した遠位開口部とを含む、前記項目のいずれか1項に記載のアダプタアセンブリ。
(項目8)
前記遠位本体部分の前記遠位端と選択的に係合可能な装填ユニットをさらに含む、前記項目のいずれか1項に記載のアダプタアセンブリ。
(項目9)
前記近位本体部分内に配置されている関節運動アセンブリをさらに含む、前記項目のいずれか1項に記載のアダプタアセンブリ。
(項目10)
前記ハンドル部分は、円錐台状本体を含む、前記項目のいずれか1項に記載のアダプタアセンブリ。
(項目11)
ある機能を行うように構成されている外科手術用エンドエフェクタと、前記エンドエフェクタを作動させるように構成されている外科手術用でバイスとを選択的に相互接続するためのアダプタアセンブリであって、前記エンドエフェクタは、少なくとも1つの軸方向に平行移動可能な駆動部材を含み、前記外科手術用でバイスは、少なくとも1つの回転可能な駆動シャフトを含み、前記アダプタアセンブリは、
作動アセンブリへの動作可能な接続のために構成されている近位本体部分であって、前記近位本体部分は、作業チャネルを画定する、近位本体部分と、
関節運動継手において前記近位本体部分に対して選択的に関節運動可能な遠位本体部分と
を備え、
前記遠位本体部分は、遠位端を含み、前記遠位端は、装填ユニットとの選択的な係合のために構成され、長手方向軸を画定する、アダプタアセンブリ。
(項目12)
前記近位本体部分のある長さは、可撓性である、前記項目に記載のアダプタアセンブリ。
(項目13)
前記遠位本体部分の長さは、前記遠位本体部分の直径と実質的に同一である、前記項目のいずれか1項に記載のアダプタアセンブリ。
(項目14)
前記近位本体部分は、ハンドル部分と、可撓性部分とを含む、前記項目のいずれか1項に記載のアダプタアセンブリ。
(項目15)
前記ハンドル部分と前記可撓性部分との間に配置されている第1の細長い剛体部分をさらに含む、前記項目のいずれか1項に記載のアダプタアセンブリ。
(項目16)
前記可撓性部分から遠位に延びている第2の細長い剛体部分をさらに含む、前記項目のいずれか1項に記載のアダプタアセンブリ。
(項目17)
前記作業チャネルは、前記近位本体部分の近位端に隣接した近位開口部と、前記近位本体部分の遠位端に隣接した遠位開口部とを含む、前記項目のいずれか1項に記載のアダプタアセンブリ。
(項目18)
前記遠位本体部分の前記遠位端と選択的に係合可能な装填ユニットをさらに含む、前記項目のいずれか1項に記載のアダプタアセンブリ。
(項目19)
前記近位本体部分内に配置されている関節運動アセンブリをさらに含む、前記項目のいずれか1項に記載のアダプタアセンブリ。
(項目20)
前記ハンドル部分は、円錐台状本体を含む、前記項目のいずれか1項に記載のアダプタアセンブリ。
(摘要)
外科手術用装置が、作動アセンブリへの動作可能な接続のために構成されている近位本体部分と、関節運動継手において近位本体部分に対して選択的に関節運動可能な遠位本体部分とを含む。遠位本体部分は、装填ユニットとの選択的な係合のために構成され、長手方向軸を画定する、遠位端を含む。近位本体部分のある長さは、可撓性である。近位本体部分はまた、作業チャネルを画定し得る。
【図面の簡単な説明】
【0008】
本開示の実施形態は、付随の図面を参照して、本明細書に説明される。
【
図1】
図1は、本開示のある実施形態による、アダプタアセンブリ、装填ユニット、およびカートリッジアセンブリを含む、電気機械的外科手術用ステープル留めでバイスと、電動式ハンドルアセンブリとの斜視図である。
【
図2】
図2は、
図1に示される電動式ハンドルアセンブリの斜視図である。
【
図3】
図3は、
図1に示されるアダプタアセンブリの斜視側面図である。
【
図4】
図4は、
図1に示されるアダプタアセンブリおよび装填ユニットの断面側面図である。
【
図5】
図5は、
図4に示される指示エリアの詳細の拡大図である。
【
図6】
図6は、
図1に示されるアダプタアセンブリ、装填ユニット、およびカートリッジアセンブリの断面上面図である。
【
図7】
図7は、
図6に示される指示エリアの詳細の拡大図である。
【
図8】
図8は、外側スリーブが除去され、近位端が想像線で示される、
図1に示されるアダプタアセンブリの斜視端面図である。
【
図9】
図9は、
図8に示される指示エリアの詳細の拡大図である。
【
図10】
図10は、
図1に示されるアダプタアセンブリの近位本体部分の分解斜視図である。
【
図11】
図11は、
図1に示されるアダプタアセンブリの関節運動アセンブリの分解斜視図である。
【
図12】
図12は、
図1に示されるアダプタアセンブリの遠位端および装填ユニットの断面上面図である。
【
図13】
図13は、コネクタ筐体およびアダプタアセンブリの外側スリーブが想像線で示される、
図1に示されるアダプタアセンブリの遠位端および装填ユニットの近位端の斜視上面図である。
【
図15】
図15は、
図1に示されるアダプタアセンブリの遠位本体部分の分解斜視図である。
【
図16】
図16は、筐体が想像線で示される、
図1に示されるアダプタアセンブリの遠位端および装填ユニットの作動アセンブリの拡大斜視図である。
【
図17】
図17は、筐体が想像線で示される、
図1に示されるアダプタアセンブリの遠位端の拡大斜視図である。
【
図19】
図19は、
図1に示される装填ユニットおよびカートリッジアセンブリの斜視側面図である。
【
図21】
図21は、装填ユニットがアダプタアセンブリに固定されるときの
図1に示されるアダプタアセンブリの遠位端および装填ユニットの近位端の拡大斜視側面図である。
【
図22】
図22は、
図21に示されるアダプタアセンブリの遠位端および装填ユニットの近位端の斜視側面図であり、装填ユニットがアダプタアセンブリに固定されている。
【
図27】
図27は、第1の、すなわち、遠位位置にある係止機構をさらに含む、
図16に示されるアダプタアセンブリの遠位端および作動アセンブリの近位端の斜視側面図である。
【
図28】
図28は、第2の、すなわち、近位位置にある係止機構を伴う、
図1に示されるカートリッジアセンブリの近位端をさらに含む、
図27に示されるアダプタアセンブリの遠位端、作動アセンブリの近位端、および係止機構の斜視図である
【
図32】
図32は、本開示によるアダプタアセンブリの遠位端および装填ユニットの代替実施形態の斜視側面図である。
【
図37】
図37は、アンビルアセンブリが閉鎖位置にある、
図32に示される指示エリアの詳細の拡大図である。
【
図38】
図38は、アンビルアセンブリが閉鎖位置にある、
図36に示される指示エリアの詳細の拡大図である。
【
図39】
図39は、アンビルアセンブリが開放位置にある、
図32に示される指示エリアの詳細の拡大図である。
【
図40】
図40は、アンビルアセンブリが開放位置にある、
図36に示される指示エリアの詳細の拡大図である。
【
図41】
図41は、電動式ハンドルアセンブリに固定され、アダプタアセンブリの作業チャネルを通して受け取られた器具を含む、本開示の別の実施形態による、アダプタアセンブリ、装填ユニット、およびカートリッジアセンブリを含む、電気機械的外科手術用ステープル留めでバイスの斜視図である。
【
図46】
図46は、
図41に示されるアダプタアセンブリの近位本体部分の斜視上面図であり、ハンドル部分が半分に分割され、結合アセンブリの筐体およびアダプタアセンブリの作業チャネルの各々が想像線で示される。
【発明を実施するための形態】
【0009】
外科手術用でバイスのための本開示のアダプタアセンブリおよび装填ユニットならびに/またはハンドルアセンブリの実施形態が、図面を参照して詳細に説明され、類似参照番号は、いくつかの図の各々において、同じまたは対応する要素を指定する。本明細書で使用される場合、用語「遠位」は、ユーザからより遠い、アダプタアセンブリまたは外科手術用でバイスもしくはその構成要素のその部分を指す一方、用語「近位」は、ユーザにより近い、アダプタアセンブリまたは外科手術用でバイスもしくはその構成要素のその部分を指す。
【0010】
図1を参照すると、概して、アダプタアセンブリ100として示される、本開示のある実施形態によるアダプタアセンブリと、概して、装填ユニット200として示される、本開示のある実施形態による装填ユニットとが、概して、ハンドルアセンブリ10として示される電動式ハンドヘルド電気機械的器具への選択的接続のために構成される。アダプタアセンブリ100は、ハンドルアセンブリ10との選択的接続のために構成され、装填ユニット200は、アダプタアセンブリ100との選択的接続のために構成される。以下に詳細に図示および説明されるであろうように、装填ユニット200は、複数回使用可能装填ユニット(「MULU」)であり、交換可能装填ユニット、すなわち、カートリッジアセンブリ300を選択的に受け取るように構成されている。アダプタアセンブリ100、装填ユニット200、およびカートリッジアセンブリ300は、組織をステープル留めし、切断するように動作する。ハンドルアセンブリ10から独立して形成されるように図示および説明されるが、アダプタアセンブリ100の側面は、直接、ハンドルアセンブリ10の中に組み込まれ得ることが想定される。
【0011】
図1および2に図示されるように、ハンドルアセンブリ10は、下側筐体部分14と、下側筐体部分14から延びている、および/またはその上に支持される中間筐体部分16と、中間筐体部分16から延びている、および/またはその上に支持される上側筐体部分18とを有するハンドル筐体12を含む。上側筐体部分18の遠位半区分は、アダプタアセンブリ100の対応する駆動結合アセンブリ110を受け取るように構成される、ノーズまたは接続部分18aを画定する。例示的電動式ハンドヘルド電気機械的器具の構造および機能の詳細な説明に対して、共同所有の米国特許出願公開第2012/0253329号(「第‘329号出願」)および米国出願公開第2012/0323226号(第‘226号出願)(その内容は、参照することによってその全体として本明細書に組み込まれる)を参照されたい。
【0012】
アダプタアセンブリ100が、ここで、
図3-18を参照して説明される。
図3を最初に参照すると、アダプタアセンブリ100は、近位本体部分102と、遠位本体部分104とを含む。近位本体部分102は、ハンドルアセンブリ10(
図2)の接続部分18a(
図2)への動作可能な接続のために構成される近位端102aと、関節運動継手105(
図3)において遠位本体部分104の近位端104aに旋回可能に接続される遠位端102bとを含む。より具体的には、以下にさらに詳細に説明されるであろうように、第1のコネクタ筐体106が、近位本体部分102の遠位端102b上に配置され、旋回ピン107によって、関節運動継手105において遠位本体部分104の近位端104a上に配置される遠位コネクタ筐体108に旋回可能に固定される。遠位本体部分104は、装填ユニット200(
図1)への選択的接続のために構成される遠位端104bを含む。以下にさらに詳細に説明されるであろうように、遠位本体部分104のコンパクトな長さは、外科手術手技中、体腔(図示せず)内における取り付けられた装填ユニット200のより優れた操作を可能にする。近位本体部分102に対して180度(180°)の弧を通して旋回する遠位本体部分104の能力は、取り付けられた装填ユニット200のさらなる操作を可能にする。
【0013】
アダプタアセンブリ100の近位本体部分102は、駆動結合アセンブリ110(
図5)と関節運動アセンブリ130(
図12)とを含み、関節運動アセンブリ130は、駆動結合アセンブリ110に動作可能に接続され、近位本体部分102の外側スリーブ103内に維持される。駆動伝達アセンブリ160(
図15)が、アダプタアセンブリ100の近位本体部分102と遠位本体部分104との間に延び、駆動結合アセンブリ110をアダプタアセンブリ100の遠位本体部分104内に配置される駆動アセンブリ190(
図15)に動作可能に接続する。
【0014】
図4-10を参照すると、示されるように、駆動結合アセンブリ110は、円筒形外形を有し、アダプタアセンブリ100をハンドルアセンブリ10(
図1)に選択的に固定するように構成される。駆動結合アセンブリ110は、コネクタ筐体112と、環状リング113によってコネクタ筐体112に固定して接続されるコネクタ延長部114とを含む。環状リング113は、アダプタアセンブリ100をハンドルアセンブリ10に固定するための溝113aまたは他の特徴を含み得る。コネクタ延長部114は、アダプタアセンブリ100のハンドルアセンブリ10とのコネクタ部分18aの整列を促進するためにその外側表面内に形成される切り欠き114aまたは他の特徴を含み得る。
【0015】
コネクタ筐体112およびコネクタ延長部114は、第1の駆動シャフト116(
図5)、第2の駆動シャフト118(
図7)、および第3の駆動シャフト120(
図5)を回転可能に支持するように動作する。駆動結合アセンブリ110のコネクタ筐体112およびコネクタ延長部114は、第1、第2、および第3のコネクタスリーブ122(
図5)、124(
図7)、および126(
図5)も回転可能に支持する。第1、第2、および第3のコネクタスリーブ122、124、および126は、ハンドルアセンブリ10(
図1)のそれぞれの第1、第2、および第3の駆動コネクタ(図示せず)と嵌合するように構成され、さらに、アダプタアセンブリ100のそれぞれの第1、第2、および第3の駆動シャフト116(
図5)、118(
図7)、および120(
図5)の近位端116a、118a、120aと嵌合するように構成される。
【0016】
駆動結合アセンブリ110は、それぞれの第1、第2、および第3のコネクタスリーブ122、124、および126の遠位に配置されている第1、第2、および第3の付勢部材122a(
図5)、124a(
図7)、および126a(
図5)も含む。第1、第2、および第3の付勢部材122a、124a、126aは、それぞれの第1、第2、および第3の駆動シャフト116、118、および120の周りに配置され、アダプタアセンブリ100がハンドルアセンブリ10に接続されるとき、それぞれの第1、第2、および第3のコネクタスリーブ122、124、および126とハンドルアセンブリ10(
図1)のそれぞれの第1、第2、および第3の回転可能駆動コネクタ(図示せず)との係合を促進する。特に、第1、第2、および第3の付勢部材122a、124a、および126aは、それぞれの第1、第2、および第3のコネクタスリーブ122、124、および126を近位方向に付勢するように機能する。第1、第2、および第3のワッシャ122b、124b、および126bは、それぞれの第1、第2、および第3の駆動シャフト116、118、および120のそれぞれの近位端116a、118a、および120aの周りに受け取られ、それぞれの第1、第2、および第3の駆動シャフト116、118、および120に対してそれぞれの第1、第2、および第3の付勢部材122a、124a、および126aを維持する。ばねクリップ124c(
図7)が、第2の駆動シャフト118の近位端118aに隣接して第2の駆動シャフト118の周りに受け取られ、駆動結合アセンブリ110のコネクタ筐体112に対して第2の駆動シャフト118を固定する。
【0017】
例示的駆動結合アセンブリのさらなる詳細については、その内容が以前に参照することによって前述で本明細書に組み込まれている、第’329号出願を参照されたい。
【0018】
ここで
図10-16を参照すると、関節運動アセンブリ130が、アダプタアセンブリ100の近位本体部分102(
図3)に対するアダプタアセンブリ100の遠位本体部分104(
図3)の関節運動をもたらす。特に、
図10および11を参照すると、関節運動アセンブリ130は、関節運動筐体132と、一対のねじ131によって関節運動筐体132の近位端に固定される支持プレート134とを含む。コネクタ管136が、支持プレート134内の開口部135aを通して延び、コネクタ管136は、ねじ山付きコネクタねじ138を受け取るためのねじ山付き内側表面137を含む。コネクタ管136の近位端136aは、第2の駆動シャフト118の遠位端118b(
図10)に固定されるアダプタ部材118cに動作可能に係合する。
【0019】
関節運動アセンブリ130はさらに、関節運動筐体132に対してスライド可能に配置される可撓性バンド140を含む。可撓性バンド140の第1の端部140aは、第1のコネクタ142によってコネクタねじ138に固定され、可撓性バンド140の第2の端部140bは、第2のコネクタ144に固定される。より具体的には、第1および第2のコネクタ142、144の各々は、それぞれ、可撓性バンド140の第1および第2の端部140a、140bにしっかりと固定され、それぞれの第1および第2のコネクタ142、144に動作可能に固定される、第1および第2のアダプタ146a、146bによって可撓性バンド140に固定される。第1および第2のアダプタ146a、146bは、接着剤、溶接、機械的留め具、または任意の他の好適な様式によって、可撓性バンド140に固定され得る。代替として、第1および第2のコネクタ142、144は、第1および第2のアダプタ146a、146bを使用せずに、直接、可撓性バンド140に固定される。第1および第2のコネクタ142、144の各々は、各々が緊張機構148との動作可能係合のための歯付き表面142a、144aを含むラック歯車の形態であり得る。
【0020】
図15に簡単に目を向けると、可撓性バンド140が、旋回部材150の周りに受け取られる。旋回部材150は、旋回ピン107によって、近位本体部分102の近位コネクタ筐体106と遠位本体部分104の遠位コネクタ筐体108との間に固定される。旋回部材150は、近位コネクタ筐体106に対して旋回し、遠位コネクタ筐体108にしっかりと固定される。関節運動アセンブリ130の動作を通した旋回ピン107を中心とする旋回部材150の回転、すなわち、旋回部材150に対する可撓性バンド140の長手方向移動は、アダプタアセンブリ100の近位本体部分102に対するアダプタアセンブリ100の遠位本体部分104の関節運動を生じさせる。
【0021】
使用中、関節運動アセンブリ130は、第2の駆動シャフト118の回転を通して作動される。特に、第2の駆動シャフト118の回転は、コネクタ管136の回転を生じさせる。コネクタ管136の回転は、コネクタねじ138の長手方向移動を生じさせる。コネクタ管136が第1の方向に回転させられると、コネクタねじ138は、長手方向に近位方向に移動させられ、コネクタ管136が第2の方向(第1の方向と反対)に回転させられると、コネクタねじ138は、遠位方向に移動させられる。前述のように、コネクタねじ138は、第1のコネクタ142に接続され、第1のコネクタ142は、可撓性バンド140に接続される。したがって、第1のコネクタ142の長手方向移動は、可撓性バンド140の対応する移動を生じさせる。可撓性バンド140は、旋回部材150の周りに受け取られ、または固定して接続されているので、可撓性バンド140の長手方向移動は、旋回部材150の対応する旋回を生じさせる。
【0022】
図10-14を継続して参照すると、可撓性バンド140は、関節運動アセンブリ130の第1および第2のコネクタ142、144間に受け取られた緊張機構148によって、旋回部材146の周りに緊張して維持される。緊張機構148は、緊張筐体152と、緊張ねじ154と、付勢部材156と、旋回ピン153によって緊張筐体152内に回転可能に受け取られた緊張歯車158とを含む。緊張筐体152は、緊張筐体152が第1および第2のコネクタ142、144間で関節運動筐体132内にスライド可能に配置されるように、緊張ねじ154に調節可能に固定される。付勢部材156が、緊張ねじ154の周りに受け取られ、関節運動筐体132に係合する。付勢部材156は、緊張筐体152を近位方向に引く力を緊張ねじ154に加える。付勢部材156によって緊張ねじ154に加えられる力は、緊張ねじ154を回転させることによって調節されることができ、その力は、緊張歯車158を通して第1および第2のコネクタ142、144に作用し、第1および第2のコネクタ142、144および可撓性バンド140を緊張して保ち、それによって、第1および第2のコネクタ142、144が、関節運動アセンブリ130の動作中、均一に移動することを確実にする。このように、緊張機構148は、第1のコネクタ142が、第2のコネクタ144が後退または前進させられるにつれて、同じ率で前進または後退させられることを確実にする。緊張機構148は、可撓性バンド140と旋回部材150との間の摩擦係合を維持するようにも動作し得る。代替として、可撓性バンド140は、接着剤、機械的留め具、または任意の他の好適な様式を使用して、旋回部材150に固定される。
【0023】
再び
図15を特に参照し、かつ
図16-18をさらに参照すると、駆動伝達アセンブリ160が、駆動結合アセンブリ110(
図10)を駆動アセンブリ190と動作可能に接続する。駆動伝達アセンブリ160は、第1および第2の近位傘歯車162、164と、第1および第2の水平傘歯車166、168と、第1および第2の遠位傘歯車170、172とを含む。第1の近位傘歯車162は、第1の軸受けアセンブリ163によって、近位コネクタ筐体106内に回転可能に支持される。第1の近位傘歯車162の第1の端部162aは、駆動結合アセンブリ110の第1の駆動シャフト116の遠位端116b(
図10)に動作可能に係合し、第1の近位傘歯車162の第2の端部162bは、第1の水平傘歯車166に係合する。第2の近位傘歯車164は、第2の軸受けアセンブリ165によって、近位コネクタ筐体106内に回転可能に支持される。第2の近位傘歯車164の第1の端部164aは、駆動結合アセンブリ110の第3の駆動シャフト120の遠位端120b(
図10)に動作可能に係合し、第2の近位傘歯車164の第2の端部164bは、第2の水平傘歯車168に係合する。
【0024】
第1および第2の水平傘歯車166、168は、旋回ピン107の周りに、関節運動アセンブリ130(
図10)の旋回部材150内に回転可能に支持される。第1の水平傘歯車166は、第1の遠位傘歯車170の第1の端部170aに動作可能に係合し、第2の水平傘歯車168は、第2の遠位傘歯車170の第1の端部172aに動作可能に係合する。第1および第2の遠位傘歯車170、172は、遠位コネクタ筐体108内に回転可能に支持される。第1の遠位傘歯車170の第2の端部170bは、第1の平歯車174を含む、または支持し、第2の遠位傘歯車172の第2の端部172bは、第2の平歯車176を含む、または支持する。このように、近位および遠位本体部分102、104間の動力伝送が、関節運動継手105内で生じる。
【0025】
駆動伝達アセンブリ160は、アダプタアセンブリ100の近位本体部分102内の駆動結合アセンブリ110の第1および第3の駆動シャフト116、120(
図10)からの回転運動をアダプタアセンブリ100の遠位本体部分104内のそれぞれの第1および第2の平歯車174、176の回転運動に変換するように動作する。以下にさらに詳細に説明されるであろうように、第1の平歯車174の回転は、装填ユニット200(
図1)の作動を生じさせ、第2の平歯車176の回転は、アダプタアセンブリ100の長手方向軸「x」の周りでの装填ユニット200(
図1)の回転を生じさせる。
【0026】
特に、
図16を参照すると、第1の駆動シャフト116(
図10)は、アダプタアセンブリ100の長手方向軸「x」と平行に延びている第1の長手方向軸(図示せず)の周りに第1の方向に第1の近位傘歯車162を回転させる。第1の近位傘歯車162と第1の水平傘歯車166との間の係合は、第1の水平傘歯車166を旋回ピン107の長手方向軸(図示せず)の周りに、すなわち、アダプタアセンブリ100の長手方向軸「x」と垂直に回転させる。第1の水平傘歯車166と第1の遠位傘歯車170との間の係合は、アダプタアセンブリ100の近位本体部分102と遠位本体部分104と(
図3)が軸方向に整列させられると、アダプタアセンブリ100の第1の長手方向軸(図示せず)の周りに第2の方向に第1の平歯車174の回転を生じさせる。駆動伝達アセンブリ160は、アダプタアセンブリ100の近位本体部分102に対するアダプタアセンブリ100の遠位本体部分104の関節運動全体を通して、第1の駆動シャフト116から第1の平歯車174への回転運動の伝達を可能にする。
【0027】
特に、
図17を参照すると、第3の駆動シャフト120(
図10)が、アダプタアセンブリ100の長手方向軸「x」と平行に延びている第2の長手方向軸(図示せず)の周りに第1の方向に第2の近位傘歯車164を回転させる。第2の近位傘歯車164と第2の水平傘歯車168との間の係合は、旋回ピン107の長手方向軸(図示せず)の周りに、すなわち、アダプタアセンブリ100の長手方向軸「x」と垂直に第2の水平傘歯車168を回転させる。第2の水平傘歯車168と第2の遠位傘歯車172との間の係合は、アダプタアセンブリ100の近位本体部分102と遠位本体部分104とが軸方向に整列させられると、アダプタアセンブリ100の第2の長手方向軸(図示せず)の周りに第2の方向に第2の平歯車176の回転を生じさせる。駆動伝達アセンブリ160は、アダプタアセンブリ100の近位本体部分102に対するアダプタアセンブリ100の遠位本体部分104の関節運動全体を通して、第3の駆動シャフト120から第2の遠位平歯車176への回転運動の伝達を可能にする。
【0028】
図15-17を継続して参照すると、アダプタアセンブリ100の遠位本体部分104は、遠位コネクタ筐体108に対して回転可能に支持される円筒形筐体182と、遠位コネクタ筐体108上に固定して支持されるか、またはそこに接続される支持プレート184と、円筒形筐体182に固定して支持されるラッチ筐体186とを含む。円筒形筐体182は、円筒形筐体182とラッチ筐体186との回転をもたらすための歯付き内側表面182aを含む。一対のねじ183によって遠位コネクタ筐体108に固定されて示されるが、支持プレート184は、任意の好適な様式で遠位コネクタ筐体108に固定され得る。
【0029】
アダプタアセンブリ100の遠位本体部分104のラッチ筐体186は、装填ユニット200との選択的接続のために構成される。より具体的には、ラッチ筐体186は、タング186aと、一対の内向きに延びているリップ186bとを含む。以下にさらに詳細に説明されるであろうように、タング186aおよびリップ186bは、装填ユニット200に係合するように協働する。ラッチ筐体186は、旋回ピン187を受け取るための第1の長手方向開口部185aと、ラッチ部材188および付勢部材189を動作可能に受け取るための第2の長手方向開口部185bとを画定する。付勢部材189は、
図15に示されるような圧縮ばねまたはラッチ部材188を遠位方向に付勢可能な任意の他の手段を含み得る。以下にさらに詳細に説明されるであろうように、ラッチ筐体186はさらに、一対の係止部材252を受け取るための一対のボア185cを含み、一対の係止部材252は、カートリッジアセンブリ300が装填ユニット200内に受け取られると、装填ユニット200から選択的に延び、アダプタアセンブリ100からの装填ユニット200の分離を防止する。
【0030】
アダプタアセンブリ100の遠位本体部分104は、アダプタアセンブリ100の駆動アセンブリ190を動作可能に支持する。駆動アセンブリ190は、旋回ピン187の周りに回転可能に受け取られる駆動歯車アセンブリ192を含む。駆動歯車アセンブリ192は、一次駆動歯車192aと、一次駆動歯車192aに対してしっかりと固定される二次駆動歯車192bとを含み、二次駆動歯車192bは、一次駆動歯車192aが回転させられるにつれて回転する。駆動歯車アセンブリ190はさらに、遠位本体部分104の遠位コネクタ筐体108に対する円筒形筐体182およびラッチ筐体186の回転を生じさせるための回転駆動歯車194を含む。装填ユニット200がラッチ筐体182に固定されると、駆動歯車194の回転は、装填ユニット200の回転を生じさせる。
【0031】
図18に示されるように、駆動歯車アセンブリ192の一次駆動歯車192aは、駆動伝達アセンブリ160(
図15)の第1の遠位傘歯車170の第2の端部170上に搭載される第1の平歯車174に係合する。第1の平歯車174の回転は、前述のように、一次および二次駆動歯車192a、192bの回転を生じさせる。ラッチ筐体186は、二次駆動歯車192bの一部が露出されるように構成される。以下にさらに詳細に説明されるであろうように、装填ユニット200がアダプタアセンブリ100の遠位本体部分104のラッチ筐体186に固定されると、二次駆動歯車192bは、装填ユニット200の作動アセンブリ230(
図20)の駆動歯車238(
図20)に係合し、装填ユニット200の作動を可能にする。
【0032】
図18を継続して参照すると、回転駆動歯車194は、駆動伝達アセンブリ160(
図15)の第2の遠位傘歯車170の第2の端部172b上に搭載される第2の平歯車176と、円筒形筐体182の歯付き表面182aとに係合する。第2の平歯車176の回転は、前述のように、回転駆動歯車194の回転を生じさせ、それは、円筒形筐体182とラッチ筐体186との回転を生じさせ、さらに、ラッチ筐体186に固定される装填ユニット200の回転を生じさせる。
【0033】
図18に示されるように、駆動歯車アセンブリ192の一次駆動歯車192aおよび一次駆動歯車192を駆動させるための第1の平歯車174、ならびに回転駆動歯車194および回転駆動歯車194を駆動させるための第2の平歯車172は、遠位本体部分104の同一断面平面内に配置される。駆動伝達アセンブリ160および駆動アセンブリ190のこのコンパクトな設計ならびに関節運動継手105内の動力伝送の場所は、遠位本体部分104の長さの短縮を可能にする。遠位本体部分104の短縮された長さは、外科手術手技中、エンドエフェクタ、例えば、装填ユニット200の操作性の増加を可能にする。
【0034】
示されるように、遠位本体部分104の長さは、遠位本体部分104の直径と略等しい。代替として、遠位本体部分104の長さは、遠位本体部分104の直径未満であり得る。このように、駆動歯車アセンブリ192の二次駆動歯車192bは、関節運動継手105のある直径長さ内に配置される。例えば、遠位本体部分104の直径が15ミリメートル(15mm)である場合、関節運動継手105の旋回ピン107と一次駆動歯車192aとの間の距離は、15ミリメートル(15mm)未満である。実施形態では、旋回ピン107と二次駆動歯車192bとの間の距離は、5ミリメートル(5mm)~20ミリメートル(30mm)、より具体的には、10ミリメートル(10mm)~20ミリメートル(20mm)である。
【0035】
装填ユニット200およびカートリッジアセンブリ300は、
図19-31を参照して説明される。装填ユニット200は、キャリア210と、アンビルアセンブリ220と、作動アセンブリ230と、係止機構250とを含む。キャリア210とアンビルアセンブリ220のアンビル部材222とは、一対のピン222a、222bによって一緒にピン留めされ、開放(
図4)位置と閉鎖(
図19)位置との間で移動可能である。アンビル部材222は、板ばね204によって、開放位置に付勢される。キャリア210は、作動アセンブリ230を動作可能に支持し、カートリッジアセンブリ300を選択的に受け取るための長手方向陥凹211を画定する。随意に、挿入体またはパッド206が、キャリア210とカートリッジアセンブリ300との間のキャリア210の長手方向陥凹211内に受け取られ、装填ユニット200の動作中、作動アセンブリ230の駆動ビーム240とキャリア210との間の摩擦を低減させる。電気接点部材208が、キャリア210内に支持され、装填ユニット200がアダプタアセンブリ100に固定されると、アダプタアセンブリ100(
図1)を通してハンドルアセンブリ10(
図1)と電気連通する。
【0036】
ここで特に、
図21-23を参照すると、キャリア210の近位端が、装填ユニット200をアダプタアセンブリ100に選択的に固定するように構成される。具体的には、キャリア210は、アダプタアセンブリ100のラッチ筐体186に係合する、延長部212を含む。延長部212は、アダプタアセンブリ100のラッチ筐体186のタング186aを受け取るためのカットアウト213を画定する。延長部212はさらに、アダプタアセンブリ100のラッチ筐体186のリップ186bを受け取るための一対の切り欠き213を画定する。延長部212はなおもさらに、装填ユニット200が、装填ユニット200をアダプタアセンブリ100に摩擦固定するために、アダプタアセンブリ100と係合されると、アダプタアセンブリ100のラッチ機構180のラッチ部材188の遠位端188bを受け取るための陥凹215(
図23)を画定する。延長部212は、以下に説明されるであろうように、係止機構250の係止部材252および付勢部材254を動作可能に受け取るための一対の長手方向ボア217(
図29)を画定する。
【0037】
特に、
図21および22を参照すると、装填ユニット200は、アダプタアセンブリ100のラッチ筐体186のタング186aを装填ユニット200のキャリア210のカットアウト213と整列させ、かつアダプタアセンブリ100のラッチ筐体186のリップ186bを装填ユニット200のキャリア210の切り欠き215と整列させ、アダプタアセンブリ100に対して装填ユニット200を移動させることによって、アダプタアセンブリ100に固定される。ラッチ筐体186のタング186aおよびリップ186bは、アダプタアセンブリ100のラッチ部材188の遠位端188bが、装填ユニット200のキャリア210内の陥凹215と整列させられ、続いて、その中に受け取られるまで、それぞれのカットアウト213および切り欠き215内に受け取られる。ラッチ部材188の遠位端188bは、ラッチ筐体186のタング186aおよびリップ186bが、装填ユニット200のキャリア210内のそれぞれのカットアウト213および切り欠き215の中に受け取られるときに付勢部材189(
図23)の付勢力に対抗したラッチ筐体186の第2の長手方向開口部185b内のラッチ部材188の後退を促進するために、
図21に示されるように、円錐形であり得る。
【0038】
装填ユニット200のキャリア210の陥凹215内へのラッチ部材188の遠位端188bの受け取りは、装填ユニット200をアダプタアセンブリ100と摩擦固定する。陥凹215内へのラッチ部材188の遠位端188bの受け取りは、装填ユニット200がアダプタアセンブリ100に固定して取り付けられたことを示す触知および/または可聴フィードバックをユーザにもたらし得る。カートリッジアセンブリ300(
図30)が装填ユニット200のキャリア210の長手方向陥凹211内に受け取られるのに先立って、および/またはカートリッジアセンブリ300がキャリア210から除去されると、装填ユニット200は、ラッチ機構180のラッチ部材188によって提供される摩擦力を克服することによって、アダプタアセンブリ100から分離され得る。
【0039】
図20-23を継続して参照すると、装填ユニット200の作動アセンブリ230は、軸受けアセンブリ234と、軸受部材236によってキャリア210内に回転可能に支持される送りねじ232とを含む。駆動歯車238が、軸受けアセンブリ234と軸受部材236との間で駆動ねじ232の近位端232a上に支持される。駆動歯車238は、装填ユニット200がアダプタアセンブリ100に固定されると、アダプタアセンブリ100の二次駆動歯車192b(
図21)に係合し、二次駆動歯車192bから装填ユニット200の駆動ねじ232に回転運動を伝達するように機能する。駆動ねじ232の遠位端232bは、ねじ山付きであり、駆動ビーム240をその上に支持する。
【0040】
図24-26に簡単に目を向けると、装填ユニット200の駆動ビーム240は、保持部分242と、垂直支持部分244とを含む。駆動ビーム240の保持部分242は、駆動ねじ232(
図20)のねじ山付き遠位端232bとのねじ式係合のために構成される。駆動ビーム240の保持部分242上に形成されるフランジ242aは、駆動ビーム240をキャリア210(
図20)およびステープルカートリッジ300(
図19)に対して垂直向きに維持する。駆動ビーム240の垂直支持部分244は、カム部材246aと、メス部材246bとを含む。カム部材246aは、駆動ビーム240の垂直支持部分244の自由端上に形成され、アンビルアセンブリ220のアンビル部材222の段部224(
図23)との選択的な係合のために構成される。以下にさらに詳細に説明されるであろうように、駆動ビーム240のカム部材246aのアンビル部材222の段部224との係合は、アンビル部材222を開放位置(
図4)から閉鎖位置(
図19)に移動させ、アンビル部材222を閉鎖位置に維持する。駆動ビーム240の垂直支持部分244のメス部材246bは、装填ユニット200の作動中、カートリッジアセンブリ300(
図19)とアンビル部材222(
図19)との間にクランプ締めされた組織(図示せず)を切断するように構成される。
【0041】
実施形態では、示されるように、駆動ビーム240は、金属、例えば、ステンレス鋼、または他の好適な材料から形成される。駆動ビーム240の保持部分242およびカム部材246aの各々は、それぞれ、プラスチック、例えば、ポリエーテルエーテルケトン(peek)、または他の好適な材料から形成される成形挿入体243、247を含む。成形挿入体243、247は、駆動ビーム240のそれぞれの保持部分242およびカム部材246aと共成形される。成形挿入体243は、保持部分242の両側に、保持部分242のフランジ242aの上側表面上に形成されるウィング243aを含む。ウィング243aは、装填ユニット200の駆動部材240とキャリア210との間の摩擦を低減させ、それによって、駆動ビーム240をキャリア210を通して前進させるために必要な入力トルクを低減させるように動作する。同様に、成形挿入体247は、駆動ビーム240の垂直支持部分244の両側に、カム部材246aの下側表面上のウィング247aを含む。ウィング247aは、駆動ビーム240とアンビル部材222との間の摩擦を低減させ、それによって、駆動ビーム240を装填ユニット200のキャリア210を通して前進させるために必要な入力トルクを低減させる。駆動部材240のステンレス鋼部分は、クランプ締めし、複数のステープル(図示せず)を発射するために要求される負荷を支持するために十分な強度を提供する。
【0042】
図25に示されるように、成形挿入体243内に提供されるねじ山に加え、駆動ビーム240の保持部分242も、ねじ山を具備する。保持部分242のねじ山は、成形挿入体243のねじ山に対応し、成形挿入体のねじ山を補強するように動作する。このように、保持部分242のねじ山は、駆動ビーム240と送りねじ232との間の係合を強化し、それによって、装填ユニット200の動作中の故障の可能性を低減させる。
【0043】
図26に目を向けると、駆動ビーム240の成形挿入体243は、回転防止特徴243bを具備する。回転防止特徴243aは、保持部分242のフランジ242aを通して延び、成形挿入体243を保持部分242内に固定し、駆動ビーム240の前進および後退中、成形挿入体243の回転を防止する。ここで特に、
図23を参照すると、装填ユニット200が、アンビルアセンブリ200のアンビル部材222が開放位置(
図4)または閉鎖位置(
図19)にある状態で、外科医に提供され得る。閉鎖位置で外科医に提供された場合、アダプタアセンブリ100への装填ユニット200の取り付けに続いて、装填ユニット200は、開放位置に移動させられ、キャリア210の長手方向陥凹211内へのカートリッジアセンブリ300の装填を可能にする。前述のように、装填ユニットのアンビル部材222は、駆動部材240のカム部材246aのアンビル部材222の段部224との係合を通して閉鎖位置に維持される。故に、装填ユニット200を開放位置に移動するために、駆動ビーム240は、駆動ビーム240のカム部材246aをアンビル部材222の段部224から係合解除するために、
図23における矢印「A」によって示されるように、近位に移動させられ、すなわち、後退させられる。
【0044】
前述のように、駆動ビーム240は、第1の駆動シャフト116を回転させることによって、駆動ねじ232に対して長手方向に平行移動させられる。第1の駆動シャフト116を回転させることは、第1の近位傘歯車162を回転させ、それは、第1の水平傘歯車166を回転させ、それは、第1の遠位傘歯車170を回転させ、それは、第1の平歯車174を回転させ、それは、一次駆動歯車192aを回転させ、それによって、二次駆動歯車192bを回転させ、それは、装填ユニット200の駆動歯車238を回転させ、それは、駆動ねじ232を回転させ、駆動ビーム240を移動させる。第1の方向における第1の駆動シャフト116の回転は、駆動ビーム240を近位方向に移動させ、第2の方向における第1の駆動シャフト116の回転は、
図23における矢印「B」によって示されるように、駆動ビーム240を遠位方向に移動させる、すなわち、前進させる。
【0045】
駆動ビーム240の近位移動は、駆動ビーム240のカム部材246aをアンビル部材222の段部224から係合解除させる。駆動ビームのカム部材246aがアンビル部材222から係合解除すると、板ばね204が、アンビル部材222を開放位置に付勢する。開放されると、カートリッジアセンブリ300は、装填ユニット200のキャリア210の長手方向通路211内に受け取られる。
【0046】
装填ユニット200は、次いで、アクセスポート(図示せず)を通して受け取られ、従来の様式でステープル留めされるべき組織(図示せず)の周りに位置付けられ得る。ステープル留め手技中の任意の時点で、前述で詳細に説明されるように、装填ユニット200は、アダプタアセンブリ100の近位本体部分102に対して関節運動され得る、および/または装填ユニット200は、装填ユニット200を位置付けるために、アダプタアセンブリ100の長手方向軸「x」の周りに回転させられ得る。
【0047】
依然として
図23を参照すると、ステープル留めされるべき組織(図示せず)が、アンビルアセンブリ220のアンビル部材222とカートリッジアセンブリ300のカートリッジ部材310との間に受け取られると、第2の方向におけるアダプタアセンブリ100の第1の駆動シャフト116の回転は、装填ユニット200の駆動ビーム240を遠位に移動させる。駆動ビーム240が遠位に移動するにつれて、駆動ビーム240のカム部材246aは、アンビル部材220の段部224に係合し、アンビル部材220の閉鎖を生じさせる。駆動ビーム240の継続遠位移動は、プッシャ部材332の中へのカートリッジアセンブリ300の作動スレッド330の移動をもたらし、組織(図示せず)のステープル留めを生じさせる。駆動部材240が遠位に移動させられるにつれて、メス部材246bは、ステープル留めされた組織(図示せず)に係合し、それを切断する。組織(図示せず)がステープル留めされ、切断されると、駆動ビーム240は、前述のように、第1の方向における第1の駆動シャフト116の回転を通して後退させられる。
【0048】
装填ユニット200は、次いで、患者から除去され得、使用済みカートリッジアセンブリ300は、キャリア210から分離または装填解除され得る。使用済みカートリッジアセンブリ300がキャリア210から分離されると、装填ユニット200は、アダプタアセンブリ100から分離され、廃棄され得る。代替として、新しいカートリッジアセンブリ300が、装填ユニット200に取り付けられるか、またはその中に装填され、装填ユニット200の再使用を可能にし得る。
【0049】
ここで
図27-31を参照すると、前述のように、装填ユニット200は、係止機構250を含み、係止機構250は、カートリッジアセンブリ300が装填ユニット200内に固定されると、アダプタアセンブリ100からの装填ユニット200の分離を防止する。係止機構250は、一対の係止部材252と、係止部材252内に受け取られる一対の付勢部材、すなわち、ばね254とを含む。ピン256が、係止部材252内のスロット253を通して延び、付勢部材254を係止部材252の周りに保持し、係止部材252をキャリア210の延長部212の長手方向ボア217内に支持する。係止部材252は、カートリッジアセンブリ300がキャリア210に動作可能に固定されると、キャリア210の長手方向陥凹211の中に延び、カートリッジアセンブリ300の近位端300aに係合する遠位突起252aを含む。
図31に示されるように、カートリッジアセンブリ300のカートリッジ本体310の近位端は、係止部材252の遠位突起252aを受け取るための一対の切り欠き313を含む。
【0050】
ここで特に、
図27を参照すると、係止機構250が第1の位置にあるとき、すなわち、カートリッジアセンブリ300が装填ユニット200のキャリア210の長手方向陥凹211内に受け取られる前、係止部材252は、最遠位位置にある。最遠位位置にあるとき、装填ユニット200は、前述のように、アダプタアセンブリ100から分離可能である。
【0051】
図28および29に目を向けると、カートリッジアセンブリ300がキャリア210の長手方向陥凹211内に受け取られると、カートリッジアセンブリ300の近位端300aは、係止部材252の遠位突起252aに係合し、係止部材252を、
図28における矢印「C」によって示されるように近位方向に、アダプタアセンブリ100のラッチ筐体186のボア185cの中に移動させる。ラッチ筐体186のボア185c内への係止部材252の受け取りは、装填ユニット200をアダプタアセンブリ100に固定し、装填ユニット200が、装填ユニット200の動作中、アダプタアセンブリ100から偶発的に外れることを防止する。
【0052】
簡単に
図30および31に目を向けると、カートリッジアセンブリ300は、カートリッジ本体310と、カートリッジ筐体320とを含む。カートリッジ筐体320は、カートリッジ本体310を固定して受け取り、それを通して装填ユニット200の作動アセンブリ230の駆動ねじ232を受け取るための長手方向スロット321を画定する。前述のように、カートリッジアセンブリ300はさらに、作動スレッド330と、プッシャ部材332とを含む。例示的カートリッジアセンブリのさらなる詳細のために、「Adapter Assembly with Gimbal for Interconnecting Electromechanical Surgical Devices and Surgical Loading Units,and Surgical Systems Thereof」と題された2014年4月21日に出願された共同所有の米国特許出願第14/257,063号(その全内容は、参照することによってその全体として本明細書に組み込まれる)を参照されたい。
【0053】
ここで
図32-40を参照すると、概して、アダプタアセンブリ400として示される、本開示の別の実施形態によるアダプタアセンブリと、概して、装填ユニット500として示される、本開示の別の実施形態による装填ユニットとが、ハンドルアセンブリ10(
図1)への選択的接続のために構成される。アダプタアセンブリ400は、ハンドルアセンブリ10との選択的接続のために構成され、装填ユニット500は、アダプタアセンブリ400との選択的接続のために構成される。以下に詳細に図示および説明されるであろうように、装填ユニット500は、カートリッジアセンブリ600を固定して受け取るように構成される単回使用装填ユニットである。しかしながら、装填ユニット500は、交換可能カートリッジアセンブリ(図示せず)を受け取るように修正され得ることが想定される。
【0054】
アダプタアセンブリ400、装填ユニット500、およびカートリッジアセンブリ600は、ステープルを動作させ、組織を切断する。アダプタアセンブリ400および装填ユニット500は、本明細書に前述されるアダプタアセンブリ100および装填ユニット200に実質的に類似し、したがって、その間の差異を詳述するために必要な限りにおいてのみ説明されるであろう。
【0055】
最初に、
図32を参照すると、アダプタアセンブリ400の近位本体部分402(近位コネクタ筐体406のみ示される)および遠位本体部分404は、それぞれ、本明細書に前述されるアダプタアセンブリ100(
図3)の近位本体部分102(
図3)および遠位本体部分404(
図3)と実質的に同一である。故に、近位および遠位本体部分402、404は、その間の差異を詳述するために必要な限りにおいてのみ詳細に説明されるであろう。
【0056】
ここで
図32および33を参照すると、遠位本体部分404の遠位コネクタ筐体408が、旋回部材450によって、近位本体部分402の近位コネクタ筐体406に対して旋回可能に接続される。アダプタアセンブリ400は、近位および遠位コネクタ筐体406、408内に動作可能に支持される駆動伝達アセンブリ460と、駆動アセンブリ490とを含み、駆動アセンブリ490は、遠位本体部分404の円筒形筐体482、支持プレート484、およびラッチ筐体486内に動作可能に支持され、それらを通って延びている。支持プレート484は、一対のねじ483aによって、遠位コネクタ筐体408に固定され、ラッチ筐体486は、一対のねじ483bによって、円筒形筐体482に固定される。代替として、支持プレート484ならびに遠位コネクタ筐体408および/またはラッチ筐体ならびに円筒形筐体482は、任意の好適な様式で、例えば、ねじ式、摩擦嵌合、機械的留め具によって、互いに固定され得る。
【0057】
特に、
図33を簡単に参照すると、駆動伝達アセンブリ460は、第1および第2の近位傘歯車462、464と、第1および第2の水平傘歯車466、468と、第1および第2の遠位傘歯車470、472とを含む。駆動歯車アセンブリ490は、一次駆動歯車492aと、一次駆動歯車492aに対してしっかりと固定される二次駆動歯車492bと、回転駆動歯車(図示せず)とを含む。駆動伝達アセンブリ460および駆動歯車アセンブリ490の動作のさらなる詳細については、本明細書に前述されるアダプタアセンブリ100の駆動伝達アセンブリ160(
図15)および駆動歯車アセンブリ190(
図15)を参照されたい。
【0058】
図32および33を継続して参照すると、アダプタアセンブリ400の遠位本体部分404のラッチ筐体486が、装填ユニット500(
図32)との選択的接続のために構成される。ラッチ筐体486は、軸受けアセンブリ487を受け取るための第1の長手方向開口部485aと、ラッチ機構480を動作可能に受け取るための第2の長手方向開口部485bとを画定する。軸受けアセンブリ487は、駆動歯車アセンブリ490を回転可能に支持し、ラッチ機構480は、アダプタアセンブリ400の遠位本体部分404に装填ユニット500を選択的に固定する。
【0059】
ラッチ機構480は、ラッチ部材488と、付勢部材489と、ラッチ部材488および付勢部材489を第2の長手方向開口部485b内に保持するためのキャップ部材489aとを含む。ラッチ部材488は、ユーザによる動作可能係合のために構成される近位部分488aと、装填ユニット500のキャリア510の延長部512内に画定された陥凹515(
図34)内に選択的に受け取られるように構成される遠位部分488bとを含む。ラッチ機構480は、装填ユニット500をアダプタアセンブリ400の遠位本体部分404に選択的に固定するように動作する。具体的には、ラッチ機構480の付勢部材489は、装填ユニット500がアダプタアセンブリ400のラッチ筐体486と係合されると、ラッチ部材488の遠位部分488bを装填ユニット500のキャリア510の延長部512内に形成される陥凹515の中に付勢し、装填ユニット500がアダプタアセンブリ400のラッチ筐体486から係合解除することを防止する。ラッチ部材488の近位部分488aの係合を通した付勢部材489の付勢力に対抗するラッチ部材488の近位移動は、ラッチ部材488の遠位部分488bを装填ユニット500のキャリア510の延長部512内の陥凹515内から後退させ、それによって、本明細書に前述される装填ユニット200がアダプタアセンブリ100から分離される同一様式で、装填ユニット500がアダプタアセンブリ400から分離されることを可能にする。
【0060】
ここで
図34を参照すると、装填ユニット500は、キャリア510と、アンビルアセンブリ520と、作動アセンブリ530と、プランジャアセンブリ550とを含む。装填ユニット500のキャリア510の遠位端は、ステープルカートリッジ600を受け取るための長手方向陥凹511を画定する。カートリッジアセンブリ600は、カートリッジアセンブリ600が交換されることができないように、すなわち、1回限りの使用のために、キャリア510の長手方向陥凹511内に恒久的に取り付けられ得るか、またはカートリッジアセンブリ600が、カートリッジアセンブリ600の交換を可能にするように、すなわち、複数回使用可能のために、キャリア510の長手方向陥凹511と選択的に固定され得る。アンビルアセンブリ520は、一対の旋回ピン(図示せず)によってキャリア510に旋回可能に固定されるアンビル部材522を含む。アンビル部材522は、C形状のフレーム部分524を含む。以下にさらに詳細に説明されるであろうように、C形状のフレーム部分524の近位端524aは、プランジャアセンブリ550のプランジャ部材552の長手方向本体部分560の遠位端560a(
図35B)による動作可能係合のために構成される。
【0061】
図34を継続して参照すると、作動アセンブリ530は、駆動ねじ532と、駆動ビーム540とを含む。
図35Aおよび35Bをさらに参照すると、プランジャアセンブリ550は、キャリア510の延長部512内に動作可能に搭載され、プランジャ部材552と、ばね部材554と、端部キャップ556とを含む。プランジャアセンブリ550のプランジャ部材552は、装填ユニット500のキャリア510の延長部512内にスライド可能に配置され、アンビルアセンブリ520のアンビル部材522を開放位置(
図40)に付勢するように構成される。具体的には、プランジャ部材552は、キャリア510の延長部512内に形成される長手方向ボア517内に受け取られる円筒形本体部分558を含む。ばね部材554の遠位端554bは、円筒形本体部分558によって画定された円筒形陥凹553内に受け取られる。プランジャ部材552およびばね部材554は、端部キャップ556によって、延長部512の長手方向ボア517内に維持される。端部キャップ556は、摩擦嵌合、溶接、接着剤、機械的留め具、または任意の他の好適な様式によって、キャリア510の延長部512に固定され得る。代替として、端部キャップ556および長手方向ボア517は、端部キャップ556をキャリア512の延長部512に固定するために、ねじ山付きであるか、またはタブおよびスロット配列を含み得る。
【0062】
プランジャアセンブリ550のプランジャ部材552は、ばね部材554によって、遠位方向に付勢される。従来のコイルばねの形態で示されるが、ばね部材554は、弾性特性を呈する任意の機構または材料、例えば、空気圧もしくは油圧シリンダ、ゴムバンパを含み得る。プランジャ部材552の細長い本体部分560は、キャリア510の延長部512内に形成される長手方向スロット319内に動作可能に受け取られる。プランジャ部材552の細長い本体部分560の遠位端560aは、アンビルアセンブリ520のアンビル部材522に係合し、アンビルアセンブリ520を開放位置(
図40)に付勢する。
【0063】
ここで
図37および38を参照すると、装填ユニット200に関して前述のように、装填ユニット500は、閉鎖位置において臨床医に提供され得るか、装填ユニット500は、患者(図示せず)の体腔(図示せず)の中への挿入に先立って閉鎖され得るか、または装填ユニット500は、ステープル留めされるべき組織(図示せず)をカートリッジアセンブリ600とアンビルアセンブリ520のアンビル部材522との間に位置付けることに続いて閉鎖され得る。アンビル部材522が閉鎖位置に旋回されるにつれて、アンビル部材522のC形状のフレーム524の近位端524aは、プランジャアセンブリ550のプランジャ部材552の細長い本体部分560の遠位端560aに係合する。アンビルアセンブリ520は、作動アセンブリ530の駆動ビーム540の前進を通して、または臨床医によるアンビルアセンブリ520の手動係合を通して、閉鎖位置に移動させられ得る。アンビルアセンブリ520のアンビル部材522が閉鎖位置に旋回されるにつれたアンビル部材522によるプランジャアセンブリ550のプランジャ部材552の係合は、プランジャ部材552を矢印「D」によって示されるように近位方向に移動させる。プランジャ部材552が近位に移動させられるにつれて、すなわち、後退させられるにつれて、プランジャアセンブリ550のばね部材554は、圧縮され、アンビル部材522にばね付勢力を提供する。
【0064】
ここで
図39および40に目を向けると、アンビルアセンブリ520が、臨床医によって手動で閉鎖されて保持されたか、または作動アセンブリ530の駆動ビーム540の動作を通して閉鎖されたかにかかわらず、臨床医によるアンビルアセンブリ520の解放またはアンビル部材522からの駆動ビーム540の係合解除は、アンビルアセンブリ520が開放位置に移動することを可能にする。アンビルアセンブリ520の閉鎖中にばね部材554によって圧縮することによって発生されるばね付勢力は、プランジャ部材552に作用し、プランジャ部材552を矢印「E」によって示されるように遠位方向に移動させる。プランジャ部材552の細長い本体部分560の遠位端560aのアンビル部材522のC形状のフレーム524の近位端524aとの係合は、開放位置へのアンビル部材522の旋回を生じさせる。
【0065】
ステープル留め手技の完了時、装填ユニット500は、前述の様式でアダプタアセンブリ400から分離または装填解除され得る。追加の装填ユニットが、次いで、後続ステープル留め手技のために、アダプタアセンブリ400に取り付けられ得る。前述のように、装填ユニット500は、装填ユニット500の再使用を可能にするために、交換可能カートリッジアセンブリ(図示せず)を受け取るように構成され得る。アダプタアセンブリ400は、ハンドルアセンブリ10(
図1)から分離され、廃棄され得る。代替として、アダプタアセンブリ400は、滅菌され、再使用され得る。
【0066】
ここで
図41-46を参照すると、本開示の別の実施形態によるアダプタアセンブリが、概して、アダプタアセンブリ600として示される。アダプタアセンブリ600は、本明細書に前述されるアダプタアセンブリ100に類似し、したがって、その間の差異に関する詳細のみ説明されるであろう。
【0067】
最初に、
図41-43を参照すると、アダプタアセンブリ600が、近位本体部分602と、遠位本体部分604とを含む。近位本体部分602は、ハンドルアセンブリ10′(
図41)への動作可能な接続のために構成される近位端602aと、関節運動継手605において遠位本体部分604の近位端604aに旋回可能に接続される遠位端602bとを含む。遠位本体部分604は、装填ユニット、例えば、装填ユニット700(
図41)への選択的接続のために構成される遠位端604bを含む。アダプタアセンブリ100(
図3)の遠位本体部分104(
図3)と同様に、アダプタアセンブリ600の遠位本体部分604のコンパクトな長さは、外科手術手技中、体腔(図示せず)内の装填ユニット700のより優れた操作を可能にする。近位本体部分602に対して180度(180°)の弧を通して旋回する遠位本体部分604の能力は、取り付けられた装填ユニット(図示せず)のさらなる操作を可能にする。
【0068】
図41-43を継続して参照すると、アダプタアセンブリ600の近位本体部分602は、ハンドル部分606aと、ハンドル部分606aに固定され、そこから遠位に延びている第1の細長い剛体部分606bと、第1の細長い剛体部分606bに固定され、そこから遠位に延びている細長い可撓性部分606cと、細長い可撓性部分606cに固定され、そこから遠位に延びている第2の細長い剛体部分606dとを含む。細長い可撓性部分606cは、所与の手技を完了するために好適な任意の長さであり得る。細長い可撓性部分606cの可撓性は、体腔(図示せず)内への患者(図示せず)の管腔(図示せず)を通した装填ユニット700の位置付けを促進し、装填ユニット700が位置付けられ得る配向の範囲を増加させる。
【0069】
ここで特に、
図44および45を参照すると、駆動結合アセンブリ610が、アダプタアセンブリ600の近位本体部分602のハンドル部分606aから近位に延びている。関節運動アセンブリ630(
図44)は、駆動結合アセンブリ610に動作可能に接続され、近位本体部分602のハンドル部分606a、第1の細長い剛体部分606b、細長い可撓性部分606c、および第2の細長い剛体部分606dを通って延びている。駆動伝達アセンブリ660(
図44)は、アダプタアセンブリ600の近位および遠位本体部分602、604間に延び、駆動結合アセンブリ610をアダプタアセンブリ600の遠位本体部分604内に配置される駆動アセンブリ690(
図44)に動作可能に接続する。駆動結合アセンブリ610、関節運動アセンブリ630、駆動伝達アセンブリ660、および駆動アセンブリ690は、それぞれ、本明細書に前述される駆動結合アセンブリ110(
図10)、関節運動アセンブリ130(
図10)、駆動伝達アセンブリ160(
図15)、および駆動アセンブリ190(
図15)に実質的に類似し、アダプタアセンブリ600を完全に開示するために必要な限りにおいてのみ説明されるであろう。
【0070】
図46をさらに参照すると、駆動結合アセンブリ610は、第1、第2、および第3のコネクタスリーブ622、624、および626を回転可能に支持するためのコネクタ筐体612を含む。第1、第2、および第3のコネクタスリーブ622、624、および626の近位端は、ハンドルアセンブリ10′(
図41)のそれぞれの第1、第2、および第3の駆動部材(図示せず)と嵌合するように構成される。第1、第2、および第3のコネクタスリーブ622、624、および626の遠位端は、第1、第2、および第3のコネクタシャフト622a、624a、626aと嵌合する。第1のコネクタシャフト622aの遠位端は、第1の駆動シャフトアセンブリ616に係合し、第2のコネクタシャフト624aの遠位端は、第2の駆動シャフトアセンブリ618に係合し、第3のコネクタシャフト626aの遠位端は、第3の駆動シャフトアセンブリ(図示せず)に係合するように構成される。
【0071】
第1の駆動シャフトアセンブリ616は、近位本体部分602に対して遠位本体部分604を関節運動させるために、作動アセンブリ10′(
図41)の第1の駆動部材(図示せず)と関節運動アセンブリ630(
図44)を動作可能に接続する。第2の駆動シャフト618は、駆動伝達アセンブリ660(
図44)を通して作動アセンブリ10′の第2の駆動部材(図示せず)と駆動アセンブリ690(
図44)を動作可能に接続し、装填ユニット700(
図41)の作動をもたらす。第3の駆動シャフト(図示せず)は、駆動伝達アセンブリ660を通して作動アセンブリ10′の第3の駆動部材(図示せず)を駆動アセンブリ690(
図44)に動作可能に接続し、その長手方向軸「y」を中心とした装填ユニット700の回転をもたらし得る。
【0072】
図44を継続して参照すると、アダプタアセンブリ600の近位本体部分602の細長い可撓性部分606c内に配置されている第1、第2、および第3の駆動シャフトアセンブリ616、618、(図示せず)の少なくとも一部は、可撓性である。第1、第2、および第3の駆動シャフトアセンブリ616、618、(図示せず)の一部または全部は、その全体が可撓性であり得ることが想定される。
【0073】
示されるように、アダプタアセンブリ600の近位本体部分602のハンドル部分606aは、ユーザによる動作可能係合のために構成される円錐台状本体を含む。図示されないが、アダプタアセンブリ600は、駆動結合アセンブリ610に対してハンドル部分606aの回転を可能にするように修正され得ることが想定される。このように、ハンドルアセンブリ606aは、アダプタアセンブリ600の長手方向軸「z」(
図43)に沿って作動アセンブリ10′に対して回転させられ、長手方向軸「y」(
図43)を画定する装填ユニット700をアダプタアセンブリ600の長手方向軸「z」に対して関節運動または旋回させ、作動アセンブリ10′に対する装填ユニット700の位置付けを可能にし得る。
【0074】
特に、
図44および46を参照すると、アダプタアセンブリ600の近位本体部分602の第1の細長い剛体部分606bは、ポート603を含む。ポート603は、近位本体部分602の第1の細長い剛体部分606bから、近位本体部分602の可撓性細長い部分606cを通して、近位本体部分602の第2の細長い剛体部分606d内に画定された遠位開口部603cまで延びている作業チャネルまたは管腔603bへの近位開口部603aを画定する。作業チャネル603bは、装填ユニット700(
図41)の近位の場所へのアダプタアセンブリ600を通した1つ以上の器具「I」(
図41)の受け取りのための通路を提供する。作業チャネル603bはまた、潅注流体を外科手術用部位に提供するために、および/または流体を外科手術用部位から吸引するために使用され得る。代替として、または加えて、作業チャネル603bは、装填ユニットを外科手術用部位(図示せず)に方向付けるためのガイドワイヤ(図示せず)を受け取り得る。作業チャネル603bは、1つ以上のシール部材を含み、それを通して受け取られた器具「I」の周りにシールを維持し得ることが想定される。単一ポート603のみを含むように示されるが、アダプタアセンブリ600は、2つ以上のポートを含み得、2つ以上の作業チャネル603bを画定し得ることが想定される。
【0075】
動作時、アダプタアセンブリ606の細長い可撓性部分606cは、アダプタアセンブリ600が長手方向軸「z」に沿って撓み、作動アセンブリ10′(
図41)に対して装填ユニット700を向けることを可能にすることによって、装填ユニット700(
図41)の位置付けを促進する。前述のように、器具「I」、ガイドワイヤ(図示せず)、潅注流体(図示せず)、および/または吸引が、外科手術手技の間の任意の時点で、アダプタアセンブリ600の近位本体部分602の作業チャネル603bを通して、装填ユニット700の近位の場所に提供され得る。装填ユニット700は、ステープル留めされるべき組織(図示せず)の周りに位置付けられと、アダプタアセンブリ600および装填ユニット700は、本明細書に前述されるアダプタアセンブリ100および装填ユニット200と類似様式で動作する。
【0076】
本明細書に説明される構成要素のいずれかは、強度、耐久性、摩耗性、重量、耐腐食性、製造の容易性、製造のコスト、および同等物を考慮して、金属、プラスチック、樹脂、複合材等のいずれかから製作され得る。
【0077】
当業者は、本明細書に具体的に説明され、付随の図面に図示されるでバイスおよび方法が、非限定的例示的実施形態であることを理解するであろう。一例示的実施形態に関連して図示または説明される要素および特徴は、本開示の範囲から逸脱することなく、別の実施形態の要素および特徴と組み合わせられ得ることが想定される。同様に、当業者は、前述の実施形態に基づいて、本開示のさらなる特徴および利点を理解するであろう。故に、本開示は、添付の請求項によって示されるものを除き、具体的に図示および説明されたものによって限定されない。