(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2021-12-14
(45)【発行日】2022-01-14
(54)【発明の名称】テープ供給装置及び封函装置
(51)【国際特許分類】
B65B 51/06 20060101AFI20220106BHJP
【FI】
B65B51/06 A
B65B51/06 G
(21)【出願番号】P 2017184768
(22)【出願日】2017-09-26
【審査請求日】2020-07-09
(73)【特許権者】
【識別番号】000141886
【氏名又は名称】株式会社京都製作所
(74)【代理人】
【識別番号】110001933
【氏名又は名称】特許業務法人 佐野特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】七野 敬
(72)【発明者】
【氏名】山口 真也
(72)【発明者】
【氏名】太田 正徳
【審査官】種子島 貴裕
(56)【参考文献】
【文献】中国実用新案第204701835(CN,U)
【文献】特開平01-242350(JP,A)
【文献】特開2004-001870(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2016/0101960(US,A1)
【文献】特開2001-233514(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65B 51/06
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
対象物に粘着テープを貼り付けるテープ貼り付け作業を行う貼付装置に対して前記粘着テープを供給するテープ供給装置であって、
粘着テープを巻き回した第1テープ巻体を回転可能に収納した第1テープ収納部と、
前記第1テープ収納部と並んで配置されて前記第1テープ巻体と異なる第2テープ巻体を回転可能に収納した第2テープ収納部と、
前記第1テープ巻体から引き出された粘着テープ及び前記第2テープ巻体から引き出された粘着テープのうち一方を供給粘着テープとして通過させるとともに、他方を待機粘着テープとして前記待機粘着テープの先端部を保持するテープ繋ぎ替え部と、
前記供給粘着テープを前記貼付装置に送り出すテープ送り出し部と、
前記供給粘着テープの残量を検知する残量検知部と、を備え、
前記テープ繋ぎ替え部は、前記残量検知部が前記供給粘着テープの残量が一定以下になったことを検知したときに、前記供給粘着テープの後端部と前記待機粘着テープの先端部とを貼り合せて前記供給粘着テープと前記待機粘着テープとを繋ぎ、前記待機粘着テープを供給粘着テープに繋ぎ替えるテープ繋ぎ替え動作を行
い、
前記テープ送り出し部は、
前記供給粘着テープの粘着面が巻きつけられた供給ローラと、
前記供給粘着テープの前記供給ローラよりも前記テープ繋ぎ替え部に近い部分が巻きつけられているとともに予め決められた経路に沿って往復移動可能な引き出しローラと、を備え、
前記供給ローラは、前記供給粘着テープを供給する方向にのみ回転可能であり、
前記引き出しローラは、前記供給粘着テープが引き出されることで前記経路の一方側に移動するとともに、前記経路の他方側に移動されることで前記供給粘着テープを、前記供給粘着テープが巻き回されたテープ巻体から引き出し、
前記テープ送り出し部は、前記経路の一方側に移動した前記引き出しローラを前記経路の他方側に移動させる可動部を備えているテープ供給装置。
【請求項2】
前記テープ送り出し部は、前記供給粘着テープが一定長さ送り出される毎に、前記供給粘着テープが送り出された長さと同じ長さの前記供給粘着テープを、前記供給粘着テープが巻き回されたテープ巻体から引き出す請求項
1に記載のテープ供給装置。
【請求項3】
請求項1
又は請求項2に記載のテープ供給装置と、
函体を搬送する搬送装置と、
前記函体のフラップに前記テープ供給装置から供給された粘着テープを貼り付けるテープ貼付装置と、を備えた封函装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、粘着テープの貼り付けを行う装置に対して粘着テープを供給するテープ供給装置及び段ボール紙等で形成された箱体の開口部を封函する封函装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、物品を収納する函体として、段ボール紙で形成された函体が用いられる。段ボール紙の函体は、開口をフラップで閉じ、そのフラップの突き合せ部に粘着テープを貼り付けて底部又は天板部を形成している。
【0003】
上述のような、フラップの突き合せ部に粘着テープを貼り付ける封函作業を自動で行う封函装置が、例えば、特許文献1に開示されている。特許文献1の封函装置は、粘着テープのテープ巻体が装着されるテープ装着部と、所定方向に搬送される函体の前端面と当接する位置で待機し、テープ巻体から引き出された粘着テープを函体のフラップの突き合せ部に押圧して貼り付ける貼着ローラと、粘着テープを所定の長さで切断するカッターユニットとを備えるテーピングユニットを備える。
【0004】
このテーピングユニットは、搬送されてきた段ボール紙で形成された函体のフラップの突き合せ部に粘着テープを貼り付けるとともに、貼着ローラが粘着テープをフラップの突き合せ部に押圧する。これにより、粘着テープは、フラップの突き合せ部を固定する。そして、カッターユニットが所定の長さで、粘着テープを切断して、次に搬送される函体の封函の準備を行う。このようにして、テーピングユニットは、順次送られてくる段ボール紙で形成された函体を自動的に封函している。
【0005】
テーピングユニットには、テープ巻体が取り付けられている。そのため、一定個数の封函作業を行うごとに、テープ巻体の交換が必要になる。テーピングユニットのテープ巻体を交換するときには、封函作業が停止される。そのため、作業効率が低下する。そこで、引用文献1では、テーピングユニットを2個備えておき、テープ巻体が無くなるとテーピングユニットを入れ替えて使用することで、搬送装置を停止することなく、テープ巻体を交換することが可能である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、引用文献1の構成の場合、テーピングユニットが2個必要であるとともに、テーピングユニットを移動させる移動機構が必要になる。そのため、封函装置の構成が複雑になるとともに、封函装置自体が大型になってしまう。また、テーピングユニットを移動させる場合、移動させる毎に、粘着テープと搬送された函体のフラップの突き合せ部との位置決めが必要になり、移動機構に要求される精度や移動機構の移動制御に要求される精度が高くなる。
【0008】
そこで、本発明は上述のような問題点を鑑みて、複雑な構造及び制御が不要であるとともに、貼付装置の動作を停止せずに粘着テープが巻き回されたテープ巻体の交換が可能なテープ供給装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記目的を達成するために本発明のテープ供給装置は、対象物に粘着テープを貼り付けるテープ貼り付け作業を行う貼付装置に対して前記粘着テープを供給するテープ供給装置であって、粘着テープを巻き回した第1テープ巻体を回転可能に収納した第1テープ収納部と、前記第1テープ収納部と並んで配置されて前記第1テープ巻体と異なる第2テープ巻体を回転可能に収納した第2テープ収納部と、前記第1テープ巻体から引き出された粘着テープ及び前記第2テープ巻体から引き出された粘着テープのうち一方を供給粘着テープとして通過させるとともに、他方を待機粘着テープとして前記待機粘着テープの先端部を保持するテープ繋ぎ替え部と、前記供給粘着テープを前記貼付装置に送り出すテープ送り出し部と、前記供給粘着テープの残量を検知する残量検知部と、を備え、前記テープ繋ぎ替え部は、前記残量検知部が前記供給粘着テープの残量が一定以下になったことを検知したときに、前記供給粘着テープの後端部と前記待機粘着テープの先端部とを貼り合せて前記供給粘着テープと前記待機粘着テープとを繋ぎ、前記待機粘着テープを供給粘着テープに繋ぎ替えるテープ繋ぎ替え動作を行う。
【0010】
この構成によると、テープ繋ぎ替え部で、供給粘着テープの後端部と待機粘着テープの先端部とを貼り合せる構成であるため、貼付装置への粘着テープの供給を停止させることなく、第1テープ巻体と第2テープ巻体とを繋ぎ替えることが可能である。これにより、貼付装置を停止させずに、供給される粘着テープが引き出されるテープ巻体を切り替えることが可能である。そのため、テープを貼り付け作業のタクトタイムが削減され、製品のコストを下げることが可能である。また、供給粘着テープの後端部に待機粘着テープの先端を自動的に繋ぎ替えることが可能である。
【0011】
上記構成において、前記テープ繋ぎ替え部は、前記第1テープ収納部と前記第2テープ収納部との並び方向において、前記第1テープ収納部と前記第2テープ収納部の間に配置される。このように構成することで、第1テープ巻体から引き出された粘着テープと第2テープ巻体から引き出された粘着テープの両方を効率よく引き出すことが可能である。
【0012】
上記構成において、前記第1テープ収納部及び前記第2テープ収納部は、収納されるテープ巻体の中心軸が平行で且つ上下に配列される。このように構成することで、テープ供給装置の配置の自由度が高くなる。これにより、貼付装置とテープ供給装置のレイアウトの変更が容易であり、貼付装置及びテープ供給装置を含む装置全体をコンパクトにすることができる。
【0013】
上記構成において、前記第1テープ収納部及び前記第2テープ収納部は、収納された前記テープ巻体の外周における前記粘着テープの引き出し位置を調整するテープ押え部をさらに備え、前記テープ押え部は、前記テープ巻体の外周と接触するとともに前記粘着テープの非粘着面が巻きつけられた押えローラと、前記押えローラを回転可能且つ前記テープ巻体の中心軸方向に移動可能に支持するローラ支持部とを備え、前記テープ巻体から引き出された前記粘着テープは、前記押えローラで折り曲げており、前記押えローラは、前記粘着テープの張力で前記テープ巻体の外周面に押圧される。このようにすることで、テープ巻体から粘着テープを剥がすときに、一定量以上一気に剥がれることが発生しにくい。これにより、テープ供給装置内で、粘着テープが弛みにくく、粘着テープが装置の内面或いは構成部材に張り付いたり、粘着面同士が張り付いたりして、粘着テープが供給できなくなる不具合を抑制できる。
【0014】
上記構成において、前記テープ繋ぎ替え部は、前記供給粘着テープを挟んで対向し、前記第1テープ巻体から引き出された粘着テープを前記待機粘着テープとして保持可能な第1保持板部と、前記第2テープ巻体から引き出された粘着テープを前記待機粘着テープとして保持可能な第2保持板部と、を備え、前記第1保持板部及び前記第2保持板部は、互いに対向する面が接触可能であるとともに、互いに対向する面を接触させて、前記供給粘着テープと前記待機粘着テープとを貼り合せる。このようにすることで、供給粘着テープ及び待機粘着テープを容易に、貼り付けることが可能である。
【0015】
上記構成において、前記第1保持板部及び前記第2保持板部のうち、少なくとも前記待機粘着テープの非粘着面を保持する保持板部には、空気を吸引して前記待機粘着テープを吸着する吸着部を備えている。このようにすることで、待機粘着テープの非粘着面であっても、容易に保持することが可能である。
【0016】
上記構成において、前記テープ繋ぎ替え部は、前記第1テープ巻体から引き出された粘着テープ及び前記第2テープ巻体から引き出された粘着テープをそれぞれ個別に切断可能なテープ切断部を備え、前記テープ繋ぎ替え動作は、前記第1保持板部と前記第2保持板部との互いに対向する面を接触させて前記供給粘着テープと前記待機粘着テープとを貼り合せた後、前記テープ切断部で前記供給粘着テープを切断する。このようにすることで、供給粘着テープの張力を落とすことなく、待機粘着テープを供給粘着テープに繋ぎ替えることが可能である。
【0017】
上記構成において、前記テープ切断部は、前記供給粘着テープを保持する切断台と、前記供給粘着テープの引き出し方向と交差する方向に移動可能な切断刃部と、を備える。前記切断台は、前記供給粘着テープの前記切断刃部と反対側の面を保持する第1保持部と、前記供給粘着テープの引き出し方向において前記第1保持部よりも下流側に間隙を介して配置され、前記供給粘着テープの前記第1保持部と同じ面を保持する第2保持部とを有する。前記切断台の少なくとも前記供給粘着テープの粘着面が接触する面には、非粘着処理が施されており、前記切断刃部の刃先が、前記間隙内に移動することで、前記供給粘着テープが切断される。このような構成とすることで、切断時に供給粘着テープに張力を発生させることができるため、供給粘着テープを確実に切断できる。また、粘着面が接触する面に非粘着処理を施すことで、切断後の供給粘着テープがテープ切断部からはがれやすい。これにより、供給粘着テープが切り替わった後も、円滑に供給粘着テープの供給が行われる。
【0018】
上記構成において、前記テープ送り出し部は、前記供給粘着テープが一定長さ送り出される毎に、前記供給粘着テープが送り出された長さと同じ長さの前記供給粘着テープを、前記供給粘着テープが巻き回されたテープ巻体から引き出す。このようにすることで、テープ送り出し部は、テープ送り出しのタイミングと、テープ引き出しのタイミングをずらすことが可能である。これらのタイミングがずれていることで、待機粘着テープを供給粘着テープに繋ぎ替えが容易になる。また、テープ送り出し部から送り出される粘着テープの張力が一定又は略一定となり、それだけ、貼付装置のテープ貼り付け動作を効率よく行うことが可能である。
【0019】
上記構成において、前記テープ送り出し部は、前記供給粘着テープの粘着面が巻きつけられた供給ローラと、前記供給粘着テープの前記供給ローラよりも前記テープ繋ぎ替え部に近い部分が巻きつけられているとともに予め決められた経路に沿って往復移動可能な引き出しローラと、を備え、前記供給ローラは、前記供給粘着テープを供給する方向にのみ回転可能であり、前記引き出しローラは、前記供給粘着テープが引き出されることで前記経路の一方側に移動するとともに、前記経路の他方側に移動されることで前記供給粘着テープを、前記供給粘着テープが巻き回されたテープ巻体から引き出し、前記テープ送り出し部は、前記経路の一方側に移動した前記引き出しローラを前記経路の他方側に移動させる可動部を備えている。
【発明の効果】
【0020】
本発明によると、複雑な構造及び制御が不要であるとともに、貼付装置の動作を停止せずに粘着テープが巻き回されたテープ巻体の交換が可能なテープ供給装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【
図2】本発明に係るテープ供給装置の一例の第1扉を開いた状態の正面図である。
【
図3】
図2に示すテープ供給装置の概略構成を示す図である。
【
図4】本発明に係るテープ供給装置のブロック図である。
【
図5】テープ切断部において切断台の上側に配された供給粘着テープを切断する状態を示す拡大図である。
【
図6】テープ切断部において切断台の下側に配された供給粘着テープを切断する状態を示す拡大図である。
【
図7】テープ切断部の他の例において切断台の下側に配された供給粘着テープを切断する状態を示す拡大図である。
【
図8】テープ貼付装置に粘着テープを供給する前の状態のテープ送り出し部の概略図である。
【
図9】テープ貼付装置に一定長さの粘着テープが供給された状態のテープ送り出し部の概略図である。
【
図10】テープ巻体から粘着テープを引き出しているときのテープ送り出し部の概略図である。
【
図11】本発明に係るテープ供給装置による粘着テープの供給の動作を示すフローチャートである。
【
図12】第1テープ収納部に収納された第1テープ巻体のテープ残量がなくなった状態のテープ供給装置を示す図である。
【
図13】テープ繋ぎ替え部で待機粘着テープを供給粘着テープに貼り付けた状態のテープ供給装置を示す図である。
【
図14】供給粘着テープを切断するときのテープ供給装置を示す図である。
【
図15】待機粘着テープを供給粘着テープに繋ぎ替えたときのテープ供給装置を示す図である。
【
図16】本発明にかかる封函装置の他の例の概略配置図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
以下に本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
【0023】
(第1実施形態)
<封函装置>
図1は、本発明に係る封函装置の概略図である。封函装置Aは、例えば、段ボール紙で形成された函体Bxの上下に備えられたフラップFpを閉じ、閉じたフラップFpの突き合せ部分に粘着テープを貼り付けて、函体Bxを封止する、すなわち、封函する装置である。なお、封函装置Aにて封函される函体Bxには、通常、物品が収納されている。
図1に示すように、封函装置Aは、搬送装置1と、テープ貼付装置2と、テープ供給装置3とを備える。
【0024】
<搬送装置>
図1に示すように、搬送装置1は、函体Bxを予め決められた搬送経路に沿って搬送する。搬送装置1は、搬送経路に沿って延びるとともに、搬送経路を挟んで配置された一対の搬送ベルト11、12を備える。搬送ベルト11、12は、函体Bxの両側面から挟む。そして、搬送ベルト11、12は、搬送方向に移動することで、函体Bxを搬送方向に移動させる。すなわち、搬送装置1は、搬送ベルト11、12を移動させて、函体Bxを搬送する。
【0025】
搬送ベルト11、12は、少なくとも搬送方向の両端に配置されたローラに張架されている。そして、搬送方向の両端のローラの少なくとも一方が、モータ等の動力源にて回転されることで、搬送ベルト11、12の函体Bxを挟む部分が搬送経路に沿って移動する。なお、搬送ベルト11、12は、ゴムベルト等の可撓性を有するベルトであってもよいし、複数個のブロックを搬送方向に並べた構成のベルトであってもよい。搬送ベルト11、12は、函体Bxと接触し、摩擦力で函体Bxを搬送させることができる構成であれば、材質は限定されない。また、図示を省略しているが、函体Bxの下面を支持する支持部を備えていていてもよい。
【0026】
<テープ貼付装置>
テープ貼付装置2は、テープ供給装置3から供給された粘着テープTpを函体Bxに張り付ける装置である。
図1に示すように、テープ貼付装置2は、上側テープユニット20a、下側テープユニット20b、上側テープ搬送路200a、下側テープ搬送路200bを備える。
【0027】
上側テープユニット20aは、搬送装置1の上方に配置される。上側テープユニット20aは、上側テープ搬送路200aを介して搬送された粘着テープTpの先端を保持している。そして、上側テープユニット20aは、搬送装置1にて搬送された函体Bxの上面を閉じるフラップFpの突き合せ部分に粘着テープTpを貼り付ける。上側テープ搬送路200aは、テープ供給装置3(3a)から供給される粘着テープを上側テープユニット20aに搬送する。
【0028】
また、下側テープユニット20bは、搬送装置1の下方に配置される。下側テープユニット20bは、下側テープ搬送路200bを介して搬送された粘着テープTpの先端を保持している。そして、下側テープユニット20bは、搬送装置1にて搬送された函体Bxの下面を閉じるフラップ(不図示)の突き合せ部分に粘着テープTpを貼り付ける。そして、下側テープ搬送路200bは、テープ供給装置3から供給される粘着テープを下側テープユニット20bに搬送する。
【0029】
上側テープ搬送路200aは粘着テープが巻かれる複数個のガイドローラ201を備える。ガイドローラ201は、テープ供給装置3から上側テープユニット20aに搬送される粘着テープTpをガイドする。ガイドローラ201は、回転可能であり、粘着テープTpがたるんだり、張りすぎたりしないように、粘着テープTpが架けられる。また、粘着テープTpは、ガイドローラ201によって搬送方向が曲げられる。
【0030】
下側テープ搬送路200bは粘着テープが巻かれる複数個のガイドローラ202を備える。ガイドローラ202は、テープ供給装置3(3b)から下側テープユニット20bに搬送される粘着テープTpをガイドする。ガイドローラ202は、回転可能であり、粘着テープTpがたるんだり、張りすぎたりしないように、粘着テープTpが架けられる。また、粘着テープTpは、ガイドローラ202によって搬送方向が曲げられる。なお、上側テープ搬送路200aと下側テープ搬送路200bとでは、ガイドローラの個数が異なるが、粘着テープTpの搬送経路が異なるためであり、実質上同じである。
【0031】
上側テープユニット20a及び下側テープユニット20bは、粘着テープTpの先端を、それぞれ、函体Bxの搬送方向における前面の上端部及び下端部に貼り付ける。そして、粘着テープTpは函体Bxが搬送されるときに、函体Bxに引っ張られて、テープ供給装置3から引き出される。なお、粘着テープTpは、テープ供給装置3から供給されるものであり、粘着テープTpの供給についての詳細は後述する。
【0032】
そして、函体Bxの搬送に伴って、上側テープユニット20aは、函体Bxの上面のフラップFpの突き合せ部に粘着テープTpを貼り付ける。また、下側テープユニット20bは、函体Bxの下面のフラップ(不図示)の突き合せ部に粘着テープTpを貼り付ける。そして、函体Bxが所定位置まで移動すると、上側テープユニット20a及び下側テープユニット20bに設けられているカッター(不図示)で粘着テープTpは切断される。函体Bxに貼り付けられた粘着テープTpの切断端部は、上側テープユニット20a及び下側テープユニット20bによって、搬送方向後側に押し当てられて貼り付く。以上のようにして、テープ貼付装置2が、搬送されてくる函体Bxの上面及び下面のフラップの突き合せ部に粘着テープTpを貼って、封函作業が行われる。
【0033】
<テープ供給装置>
図1に示すように、テープ供給装置3は、上側テープユニット20aに粘着テープTpを供給する第1テープ供給装置3aと、下側テープユニット20bに粘着テープTpを供給する第2テープ供給装置3bとを備える。なお、第1テープ供給装置3a及び第2テープ供給装置3bは、引き出された粘着テープTpの搬送先が異なる以外、同じ構成を有している。そのため、以下の説明では、第1テープ供給装置3a及び第2テープ供給装置3bを代表して、テープ供給装置3として説明する。また、以下の説明で用いる各図面において、テープ供給装置3の内部の粘着テープTpは、紙面に対して垂直に配置されているものとする。また、粘着テープTpは、紙面に沿って搬送されるものとする。
【0034】
次に、テープ供給装置3の詳細について、新たな図面を参照して説明する。
図2は、本発明に係るテープ供給装置の一例の第1扉を開いた状態の正面図である。
図3は、
図2に示すテープ供給装置の概略構成を示す図である。
図4は、本発明に係るテープ供給装置のブロック図である。
【0035】
なお、以下の説明では、テープ供給装置3内において、テープ貼付装置2に供給される粘着テープを供給粘着テープTpsとし、図中実線の太線で示す。また、供給されている粘着テープとは別のテープ巻体から引き出されて、テープ繋ぎ部33で待機する粘着テープを待機粘着テープTpwとし、図中一点鎖線の太線で示す。例えば、
図3に示すテープ供給装置3では、第1テープ収納部31に収納された第1テープ巻体Ra1から引き出された粘着テープが供給粘着テープTpsであり、第2テープ収納された第2テープ巻体Ra2から引き出された粘着テープが待機粘着テープTpwである。供給粘着テープTps及び待機粘着テープTpwは、説明の便宜上の名称であり、実質上同じ部材である。そのため、特に区別が必要な場合を除き、供給粘着テープTps及び待機粘着テープTpwをいずれも粘着テープTpとして説明する場合がある。
【0036】
図1、
図2に示すように、テープ供給装置3は、本体部300と、本体部300の上部を開閉する第1扉301と、本体部300の下部を開閉する第2扉302とを備える。第1扉301には、把持部303(ハンドル303)が設けられている。第1扉301は、把持部303と反対側の端部を、本体部300に対して回転可能に支持されている。第1扉301は、第1テープ収納部31を開閉するように配置されている。第2扉302には、把持部304(ハンドル304)が設けられている。第2扉302は、把持部304と反対側の端部を、本体部300に対して回転可能に支持されている。第2扉302は、第2テープ収納部34を開閉するように配置されている。すなわち、テープ供給装置3は、第1扉301で第1テープ収納部31を開閉し、第2扉302で第2テープ収納部32を開閉する。そして、第1扉301及び第2扉302は、互いに対して独立して開閉可能である。
【0037】
テープ供給装置3において、テープ巻体は、消耗品であり、交換が必要である。テープ供給装置3では、テープ交換時に第1テープ収納部31と第2テープ収納部32とを個別に開閉できる。そのため、第1テープ収納部31及び第2テープ収納部32の一方のテープ巻体を交換するとき、他方を止めなくてもよい。
【0038】
図3に示すように、テープ供給装置3は、第1テープ収納部31と、第2テープ収納部32と、テープ繋ぎ部33と、テープ送り出し部4とを備える。そして、第1テープ収納部31と、第2テープ収納部32と、テープ繋ぎ部33とが、本体部300内部に収納されている。また、
図4に示すように、テープ供給装置3は、制御部35と、操作部36と、通知部37とを備える。
【0039】
図3に示すように、テープ供給装置3は、第1テープ収納部31及び第2テープ収納部32が上下に並んで配置されている。そして、第1テープ収納部31は、テープ貼付装置2に供給される粘着テープTp(ここでは、供給粘着テープTpsとする)が巻き回された第1テープ巻体Ra1が収納される。第1テープ収納部31は、第1収納ローラ311と、第1残量検出センサ312と、テープ押え部313と、を備える。
【0040】
第1収納ローラ311は、回転可能であり、第1テープ巻体Ra1が取り付けられる。第1収納ローラ311は、供給粘着テープTpが送り出されるときに、第1テープ巻体Ra1と共に回転する。なお、第1テープ巻体Ra1からの粘着テープTpは、テープ送り出し部4の後述する引き出し動作によって、引き出される。
【0041】
第1残量検出センサ312は、第1収納ローラ311の近傍に配置される。第1残量検出センサ312は、残量検出部の一例であり、例えば、第1テープ巻体Ra1に光を照射する光源と、光源からの光を検知する受光素子とを備える。光源は、第1テープ巻体Ra1に対して所定の位置から光を照射する。そして、受光素子は、第1テープ巻体Ra1の残量が一定量に達したとき、例えば、第1テープ巻体Ra1にテープ残量がなくなったとき、光源からの光を受光する位置に配置されている。このような構成とすることで、第1残量検出センサ312は、第1テープ収納部31に収納されている第1テープ巻体Ra1の残量がなくなったことを検出可能である。なお、光源からの光の照射は、第1テープ収納部31に収納される第1テープ巻体Ra1に対して、軸方向に照射してもよいし、接線方向に照射してもよい。いずれの場合も、光源と、受光素子の位置を調整することで第1テープ巻体Ra1の残量を検出できる。さらに、第1残量検出センサ312として、テープ押え部313の後述するローラ支持部314の回転角度及び(又は)押えローラ315の位置を検出し、第1テープ巻体Ra1の残量を検知するセンサとしてもよい。
【0042】
第1残量検出センサ312は、制御部35(
図4参照)に接続されている。そして、第1残量検出センサ312は、第1テープ収納部31に収納されている、第1テープ巻体Ra1の残量がなくなったことを検知すると、その情報を制御部35に送信する。制御部35は、第1残量検出センサ312からの情報に基づいて、供給粘着テープTpsの残り長さを演算にて算出してもよい。このようにすることで、待機粘着テープTpwの先端を供給粘着テープTpsのなるべく後端の近傍に貼り付けることができ、廃棄される粘着テープTpをなるべく減らすことが可能である。なお、第1残量検出センサ312は、第1テープ収納部31に収納されている、第1テープ巻体Ra1の残量を検出している。しかしながら、これに限定されない。例えば、テープ繋ぎ替え部33の近傍に配置される粘着テープTpの有無を直接検出するようにしてもよい。このようにすることで、第1残量検出センサは精度よく、供給粘着テープTpsの後端を検出することができる。
【0043】
第1テープ収納部31に収納されている第1テープ巻体Ra1は、テープ送り出し部4によって、粘着テープTpが引っ張られることで、最外周に巻き回された粘着テープが引きはがされて、送り出される。ここで、粘着テープ及びテープ巻体について説明する。粘着テープTpは、ここでは、基材がOPP(ポリプロピレン)のテープ(OPPテープ)であり、基材が紙のテープ(いわゆる、クラフトテープ)に比べて粘着面の粘着力が強い。そして、この粘着テープTpは、テープ巻体から引きはがすとき、ある程度の長さ(不定長)分、一気に剥がれることが多い。
【0044】
テープ送り出し部4の引き出し動作によって粘着テープが引っ張られて、第1テープ収納部31に収納された第1テープ巻体Ra1からある程度の長さの粘着テープTpが引きはがされると、テープ供給装置3の内部で粘着テープTpが弛む原因になる。そこで、第1テープ収納部31は、テープ押え部313で第1テープ巻体Ra1から粘着テープTpが一気に剥がされるのを抑制している。ここで、テープ押え部313について説明する。
【0045】
テープ押え部313は、ローラ支持部314と、押えローラ315と、回転軸316と、テープ曲げローラ317とを備える。ローラ支持部314は、長尺上の部材であり、内部を粘着テープTpが通過可能な構成である。ローラ支持部314としては、例えば、一対の長尺状の板材を向い合せて支持した構成を有している。ローラ支持部314の一方の端部には、押えローラ315が、回転可能に支持されている。また、ローラ支持部314の他方の端部は、回転軸316に回転可能に支持されている。そして、回転軸316には、曲げローラ317が回転可能に取り付けられる。
【0046】
ローラ支持部314は、回転軸316に回転可能に軸支されており、ローラ支持部314が回転軸316を中心に回転することで、ローラ支持部314に回転可能に支持された押えローラ315は、第1テープ巻体Ra1の中心軸に接近又は離間する。そして、押えローラ315には、第1テープ巻体Ra1に巻き回された粘着テープTpの非粘着面が接触するように粘着テープTpが巻き回される。
【0047】
そして、押えローラ315に巻き回された粘着テープTpは、ローラ支持部314と交差して、曲げローラ317に巻き回される。曲げローラ317は、粘着テープTpの粘着面が接触する。曲げローラ317に巻き回された粘着テープTpは、テープ繋ぎ替え部33に配置される。ここでは、第1テープ巻体Ra1からの粘着テープTpが供給粘着テープTpsであり、供給粘着テープTpsは、テープ繋ぎ替え部33を通過して、テープ送り出し部4に送られる。
【0048】
第1テープ巻体Ra1からの粘着テープTpは、押えローラ315及び曲げローラ317に巻き回されることで、押えローラ315で折り曲げられる。そして、この状態で、粘着テープTpは送り出し方向に引っ張られる。粘着テープTpが引っ張られると、すなわち、粘着テープTpに搬送方向の張力が作用すると、粘着テープTpは、押えローラ315に対し、押えローラ315の中心軸に向かう力を付勢する。そして、押えローラ315が第1テープ巻体Ra1の外周面と接触している場合、第1テープ巻体Ra1から粘着テープTpが引き出される点は、第1テープ巻体Ra1と押えローラ315とが接触している点である。そして、押えローラ315の粘着テープTpが巻き回される領域の中心角度が、90度よりも大きければ、粘着テープTpの張力は、押えローラ315を第1テープ巻体Ra1との接触点に押す力成分を含む。すなわち、粘着テープTpの張力によって押えローラ315には、第1テープ巻体Ra1の中心軸に接近する方向の力が付与される。そのため、押えローラ315の粘着テープTpが巻き回される領域の中心角度は、90度よりも大きいことが好ましく、180度前後或いはそれ以上であることがより好ましい。
【0049】
このように、粘着テープTpをテープ押え部313に巻き回して配置することで、粘着テープTpが送り出し方向に引っ張られるときの粘着テープTpの張力で押えローラ315が第1テープ巻体Ra1の外周面に押し付けられる。これにより、第1テープ巻体Ra1から粘着テープTpが引きはがされるときに、ある程度の長さが一気に剥がされなくなる、或いは、一気に剥がされにくくなる。このことから、テープ供給装置3の内部で、粘着テープTpが弛みにくく、粘着テープTpが弛んで、テープ供給装置3内部に張り付いたり、粘着テープTpの粘着面同士が張り付いたりする不具合を抑制できる。
【0050】
また、後述する
図12に示すように、テープ押え部313の押えローラ315は、巻き回された供給粘着テープTpsの張力で、第1テープ巻体Ra1の芯、すなわち、第1収納ローラ311に押し付けられる。また、テープ押え部313では、粘着テープTpの張力で、押えローラ315が第1テープ巻体Ra1の外周面に押しつけられている。そのため、粘着テープTpの残量が無くなると、第1テープ巻体Ra1に押し付けられる力から解放される。このとき、押えローラ315及びローラ支持部314は、第1テープ収納部31に新しい第1テープ巻体Ra1を収納するときに、邪魔にならない初期位置に戻るように形成されていることが好ましい。このような構成としては、ローラ支持部314を付勢する付勢部材を備えていてもよいし、自重によって元の位置に戻るような構成であってもよい。
【0051】
そして、押えローラ315に巻き回された粘着テープTpは、ローラ支持部314と交差して、曲げローラ317に巻き回される。曲げローラ317は、粘着テープTpの粘着面が接触する。曲げローラ317に巻き回された粘着テープTpは、テープ繋ぎ替え部33に送られる。ここでは、第1テープ巻体Ra1からの粘着テープTpが供給粘着テープTpsであり、供給粘着テープTpsは、テープ繋ぎ替え部33を通過して、テープ送り出し部4に送られる。
【0052】
なお、テープ押え部313において、押えローラ315は粘着テープTpの非粘着面と接触し、曲げローラ317は粘着テープTpの粘着面と接触する。そのため、押えローラ315と曲げローラ317とでは、表面の材質及び(又は)形状を異なるものとしてもよい。例えば、粘着テープTpの非粘着面と接触する押えローラ315は、粘着テープTpの非粘着面との摩擦が高い材質及び(又は)形状とする。また、粘着テープTpの粘着面と接触する曲げローラ317は、粘着テープTpの粘着面が容易に剥離する材質及び(又は)形状とする。このように、ローラの材質及び(又は)形状を分けることで、テープ供給装置3内部における粘着テープTpの搬送が円滑になる。また、粘着テープTpの粘着面と接触するローラから粘着面が容易に剥離することで、粘着剤がローラに残留するのを抑制できるとともに、テープ貼付装置2に送られた粘着テープTpの粘着力の低下を抑制できる。粘着テープが張り付きにくい形状としては、例えば、ローラの表面にスリットを設けて、接触面積を小さくする方法を挙げることができる。
【0053】
なお、テープ供給装置3には押えローラ315及び曲げローラ317以外にも、粘着テープTpが巻き回されるローラが存在する。このような、ローラにおいても、特段の断りがない限り、非粘着面と接触するローラには非粘着面との摩擦力が高い材質及び(又は)形状を採用し、粘着面と接触するローラには粘着面が容易に剥離する材質及び(又は)形状を採用しているものとする。また、テープ貼付装置2の搬送ローラ201、202についても同様であってもよい。
【0054】
第2テープ収納部32は、第1テープ収納部31の下方に配置される。第2テープ収納部32は、第2収納ローラ321と、第2残量検出センサ322と、テープ押え部323と、を備える。なお、第2収納ローラ321は第1収納ローラ311と、第2残量検出センサ322は第1残量検出センサ312とそれぞれ同一の構成を有しているため、詳細な説明は省略する。また、テープ押え部323は、粘着テープTpの配置の形態が異なっているが、実質上、テープ押え部313と同じ構成である。そのため、テープ押え部323の詳細な説明は省略する。また、テープ押え部323のローラ支持部324、押えローラ325、回転軸326及びテープ曲げローラ327は、テープ押え部313のローラ支持部314、押えローラ315、回転軸316及びテープ曲げローラ317のそれぞれと実質上同じ構成である。
【0055】
すなわち、第2テープ収納部32には、粘着テープTpが巻き回された第2テープ巻体Ra2が配置される。第2テープ収納部32の第2収納ローラ321と、第1テープ収納部31の第1収納ローラ311とは、中心軸が平行、すなわち、中心軸は、
図3に示す図面の平面に対して垂直となるように配置される。なお、テープ供給装置3の内部に配置されるローラは、
図3に示す図面に対して中心軸が垂直となるように配置される。このように配置されることで、ローラに巻き回された粘着テープTpを、
図3に示す図面に対して、垂直とすることが可能である。
【0056】
第1テープ収納部31に収納された第1テープ巻体Ra1から引き出された粘着テープTp及び第2テープ収納部32に収納された第2テープ巻体Ra2から引き出された粘着テープTpはそれぞれ、テープ繋ぎ替え部33に送られる。
図3に示すように、テープ繋ぎ替え部33は、第1テープ収納部31と第2テープ収納部32の配列方向において、第1テープ収納部31と第2テープ収納部32との中央に配置されている。なお、テープ繋ぎ替え部33は、第1テープ収納部31と第2テープ収納部32との中央でなくてもよく、中央から一方側にずれていてもよい。また、第1テープ収納部31と第2テープ収納部32の間でなくてもよく、第1テープ収納部31と第2テープ収納部32とのどちらか一方を挟んで他方よりも遠い位置に設けられていてもよい。しかしながら、第1テープ収納部31と第2テープ収納部32からの粘着テープTpの配置ルートを簡略化するために、テープ繋ぎ替え部33は、第1テープ収納部31と第2テープ収納部32との間に配置されることが好ましい。
【0057】
<テープ繋ぎ替え部>
テープ繋ぎ替え部33は、テープ切断部34を備える。また、テープ繋ぎ替え部33は、第1引き込みローラ331と、第2引き込みローラ332と、第1保持板部333と、第1保持板駆動部334と、第2保持板部335と、第2保持板駆動部336とを備える。
【0058】
第1引き込みローラ331は、第1テープ収納部31に収納された第1テープ巻体Ra1から引き出された粘着テープTpが巻き回される。なお、第1引き込みローラ331は、粘着テープTpの非粘着面と接触する。第2引き込みローラ332は、第2テープ収納部32に収納された第2テープ巻体Ra2から引き出された粘着テープTpが巻き回される。なお、第2引き込みローラ332は、粘着テープTpの粘着面と接触する。
【0059】
第1引き込みローラ331及び第2引き込みローラ332は、粘着テープTpの方向を曲げているだけであるが、これに限定されない。例えば、テープ巻体の供給粘着テープの残量がなくなったときであっても、テープ繋ぎ替え部33を通過する供給粘着テープにある程度の張力をかけた状態を維持できる構成としてもよい。このような構成としては、例えば、第1引き込みローラ331及び第2引き込みローラ332の各々と接触するローラを設け、供給粘着テープTpsを挟んで保持するようものを挙げることができる。また、これら以外でも、粘着テープに張力を付与できる構成を広く採用することが可能である。
【0060】
第1保持板部333及び第2保持板部335は、いずれも板状の部材である。第1保持板部333の下面と、第2保持板部335の上面とが対向するように配置されている。第1保持板部333の下面及び第2保持板部335の上面が各々保持面である。第1保持板部333及び第2保持板部335は、保持面で、待機粘着テープTpwの搬送方向先端部を保持する。
図3に示すテープ供給装置3において、第2テープ巻体Ra2から引き出された粘着テープTpが待機粘着テープTpwである。そのため、第2引き込みローラ332に巻き回された待機粘着テープTpwの先端が、第2保持板部335の保持面に保持される。
【0061】
第2保持板部335は、待機粘着テープTpの粘着面が貼り付けられる。そのため、第2保持板部335の少なくとも粘着テープTpと接触する部分は、粘着面が貼り付きにくい、すなわち、粘着面が貼り付く力(接着力)が弱くなる材料、例えば、シリコンゴム等で形成されている。なお、第1保持板部333の少なくとも粘着テープTpが接触する部分は、第2保持板部335と同様に、シリコンゴム等の粘着テープTpの粘着面が貼り付きにくい材料で形成されていてもよい。また、粘着テープTpの接着力は、貼り付く面積によって決まる。そのため、粘着テープTpが接触する面に凹凸(溝)を設けて、貼り付く面積を小さくすることで、接着力を調整してもよい。
【0062】
第1テープ巻体Ra1から引き出された粘着テープTp、すなわち、供給粘着テープTpsと、第2テープ巻体Ra2から引き出された粘着テープTp、すなわち、待機粘着テープTpwとは、いずれも粘着面が下向きである。そのため、第2テープ巻体Ra2から引き出された粘着テープTpを待機粘着テープTpwとする場合、待機粘着テープTpwの粘着面を第2保持板部335の保持面に貼り付けることで保持させることが可能である。一方、後述の
図15に示すように、第1テープ巻体Ra1から引き出された粘着テープTpが待機粘着テープTpwとなる場合もある。
【0063】
この場合、待機粘着テープTpwの非粘着面が、第1保持板部333の保持面と対向するため、待機粘着テープTpwを第1保持板部333に貼り付けることは困難である。このような場合に備えて、少なくとも、第1保持板部333、すなわち、待機粘着テープTpwの非粘着面を保持する保持板部には、保持面から空気を吸引することで、待機粘着テープTpwを保持する吸着部を備えていてもよい。なお、吸着部は、第1保持板部333及び第2保持板部335の両方に備えられていてもよい。
【0064】
なお、吸着部として、空気を吸引することで粘着テープを吸引する構成としているが、これに限定されない。例えば、静電気を利用したもの、粘着面よりもわずかに粘着力が低い粘着剤を塗布したもの等、待機粘着テープTpwの先端を確実に保持できる構成を広く採用することができる。
【0065】
そして、第1保持板部333には、第1保持板駆動部334が取り付けられている。第1保持板駆動部334は、第1保持板部333を上下に移動させるアクチュエータである。なお、第1保持板駆動部334は、例えば、ピストン/シリンダのように空圧を利用したものであってもよいし、ソレノイド等を備えて電動で駆動するものであってもよい。第1保持板部333を確実に動作させることができる構成を広く採用することができる。第1保持板駆動部334は、制御部35に接続されている(
図4参照)。第1保持板駆動部334は、制御部35の指示に従って動作する。
【0066】
第2保持板部335には、第2保持板駆動部336が取り付けられている。第2保持板駆動部336は、第2保持板部335を上下に移動させるアクチュエータである。なお、第2保持板駆動部336は、例えば、ピストン/シリンダのように空圧を利用したものであってもよいし、ソレノイド等を備えて電動で駆動するものであってもよい。第2保持板部335を確実に動作させることができる構成を広く採用することができる。第2保持板駆動部336は、制御部35に接続されている(
図4参照)。第2保持板駆動部336は、制御部35の指示に従って動作する。
【0067】
そして、第1保持板駆動部334が駆動されて第1保持板部333が下方に移動するとともに、第2保持板駆動部336が駆動されて第2保持板部335が上方に移動することで、第1保持板部333と第2保持板部335の保持面同士が、接触する。これにより、第1保持板部333と第2保持板部335の間を通過する供給粘着テープTpsと第1保持板部333又は第2保持板部335に保持された待機粘着テープTpwの先端とが貼り合せられる。詳細は後述するが、テープ繋ぎ替え部33は、供給粘着テープTpsと待機粘着テープTpwとを貼り合せた後に、テープ切断部34で供給粘着テープTpsを切断することで、待機粘着テープTpwを供給粘着テープTpsに繋ぎ替えるテープ繋替動作が実行される。なお、本実施形態では、第1保持板部333及び第2保持板部335の両方が移動する構成としているが、どちらか一方が他方に対して接近離間する構成であってもよい。
【0068】
<テープ切断部>
ここで、テープ切断部34の詳細について新たな図面を参照して説明する。
図5は、テープ切断部において切断台の上側に配された供給粘着テープを切断する状態を示す拡大図である。また、
図6は、テープ切断部において切断台の下側に配された供給粘着テープを切断する状態を示す拡大図である。テープ切断部34は、待機粘着テープTpwを供給粘着テープTpsに貼り付けた後、供給粘着テープTpsを切断する。なお、
図5では、第1テープ巻体Ra1から引き出された粘着テープTpを供給粘着テープTpsとしている。
【0069】
図5に示すように、テープ切断部34は、切断台340と、第1カッター341と、第2カッター342とを備える。テープ切断部34は、供給粘着テープTpsを切断するときに、供給粘着テープTpsを保持する。
図5に示すように、切断台340は、供給粘着テープTpsの供給方向の上流側及び下流側に間隙をあけて配置された第1保持部343と第2保持部344とを備える。なお、第1保持部343が、供給粘着テープTpsの供給方向において第2保持部344よりも下流側に配置される。
【0070】
第1カッター341は、切断台340の上側に配置される。第1カッター341には、切断台340に対して伸長する切断刃部345が収納されている。切断刃部345は切断台340の第1保持部343と第2保持部344との間の間隙に向かって第1カッター341から伸長する。そして、第1カッター341の切断刃部345が、第1保持部343及び第2保持部344の間に挿入される。切断刃部345の刃先が第1保持部343と第2保持部344との間に進入するときに、刃先によって供給粘着テープTpsを切断する。
【0071】
例えば、切断刃部345が第1保持部343及び第2保持部344の間隙に移動するときに、供給粘着テープTpsは、刃先によって切断台340に向かって押される。このとき、供給粘着テープTpsの切断刃部345の刃先よりも供給粘着テープTpsの供給方向の下流側は、第1保持部343と接触し、上流側は、第2保持部344と接触する。
【0072】
第1テープ巻体Ra1から引き出された粘着テープTpが供給粘着テープTpsの場合において、粘着面が下側、すなわち、切断台340側である。そのため、供給粘着テープTpsは、切断刃部345に押されて、第1保持部343及び第2保持部344の両方に貼り付く。供給粘着テープTpsの粘着面が第1保持部343及び第2保持部344に貼り付くことで、供給粘着テープTpsは固定され、切断刃部345に押されるときに張力が増大する。これにより、供給粘着テープTpsの切断台340と対向する部分の張力が低い場合でも、切断刃部345の刃先で供給粘着テープTpsを切断することが可能になる。
【0073】
テープ切断部34では、切断刃部345で切断を行うことができる張力を得るため、供給粘着テープTpsを第1保持部343及び第2保持部344に貼り付ける。一方で、供給粘着テープTpsが第1保持部343及び第2保持部344に強固に貼り付いてしまうと、粘着テープTpが引き出されにくくなり、粘着テープの供給動作が不安定になる可能性がある。また、新しいテープ巻体を取り付けるときに、第1保持部343に貼り付いた粘着テープTpを取り除きにくくなりテープ巻体の取り換え作業の作業性が悪くなる。そこで、切断台340には、供給粘着テープTpsの粘着面と接触する部分に非粘着処理が施されていてもよい。
【0074】
非粘着処理としては、例えば、アドロン処理を挙げることができるが、これに限定されない。例えば、第1保持部343及び第2保持部344の供給粘着テープTpの粘着面が接触する面に無数の溝を形成して、接触面積を小さくすることで、接着力を調整してもよい。また、非粘着処理としては、切断刃部345の刃先で供給粘着テープTpsを押して切断できる張力を発生させる接着力で貼り付くとともに、粘着面を引きはがしたときに、粘着質が残らないような処理であることが好ましい。なお、非粘着処理が行われる面としては、供給粘着テープTpsが対向する面を挙げることができる。また、切断時又は切断後に供給粘着テープTpsが貼り付く可能性がある面、例えば、第1保持部343の供給粘着テープTpsの供給方向の下流側の面や、間隙の内面等を挙げることができる。
【0075】
また、
図6に示すように、切断台340の下側には、第2カッター342が配置される。そして、第2カッター342から切断台340に向かって、切断刃部346が伸長する。なお、切断刃部346は、切断刃部345と同様、第1保持部343と第2保持部344との間の間隙に向かって刃先を挿入するように移動する。第2テープ巻体Ra2から引き出された粘着テープTpを切断する場合において、切断刃部346の刃先は、供給粘着テープTpsの粘着面に接触する。すなわち、供給粘着テープTpsは切断刃部346の刃先に付着する。
【0076】
また、後述するテープ送り出し部4の供給ローラ45は供給方向にのみ回転する構成である。そのため、供給粘着テープTpsの粘着面が付着した切断刃部346の刃先が第1保持部343及び第2保持部344の間隙の内部に移動するとき、供給ローラ45と切断刃部346の刃先との間の供給粘着テープTpsの張力が上がる。そのため、供給粘着テープTpsの非粘着面が、第1保持部343及び第2保持部344に接触する場合であっても、供給粘着テープTpsが切断刃部346の移動によって、張力が上昇して切断される。なお、切断刃部346の刃先は、面積が非常に狭いため、供給粘着テープTpsの接着面が狭い。そのため、切断刃部346が元の位置に戻るときに、刃先に付着した供給粘着テープTpsは、容易にはがれる。これにより、供給粘着テープTpsを切断した場合であっても、安定して供給動作が行われる。
【0077】
また、切断台340の第2カッター342と対向する面、すなわち、下面は、供給粘着テープTpsの非粘着面と接触する。そのため、非粘着処理がされていてもよいし、非粘着処理がされていなくてもよい。本実施形態における、切断台340では、第1保持部343及び第2保持部344の下面にも非粘着処理が施されている。
【0078】
本実施形態では、切断台340として、第1保持部343と第2保持部344とを供給粘着テープTpsの供給方向に間隙をあけて配置したものとしているが、これに限定されない。例えば、
図7に示すテープ切断部34Bのように、切断台347が、第1カッター341及び第2カッター342のそれぞれと対向する面に、第1カッター341及び第2カッター342と反対側に凹んだ凹部348、349を備えた構成であってもよい。
【0079】
<テープ送り出し部>
テープ送り出し部4について説明する。テープ送り出し部4は、テープ繋ぎ替え部33を通過した供給粘着テープTpsが配置される。
図3等に示すように、テープ送り出し部4は、引き込みローラ41と、位置固定ローラ42、43及び44と、供給ローラ45と、引き出しローラ46と、ローラ駆動部47と、ローラ位置検出センサ48(
図4参照)とを備える。
【0080】
テープ送り出し部4において、テープ繋ぎ替え部3から引き出された供給粘着テープTpsは引き込みローラ41に巻き回される。そして、供給粘着テープTpsは、上側に配置された位置固定ローラ42の上側及び下側に配置された位置固定ローラ43の下側に巻き回される。さらに、供給粘着テープTpsは、位置固定ローラ43の横方向に配置された引き出しローラ46の上側に巻き回され、位置固定ローラ43と横方向に並んで配置された位置固定ローラ44の下側に巻き回される。最後に、供給粘着テープTpsは、上側に配置された供給ローラ45の上側に巻き回されて、テープ貼付装置2に供給される。
【0081】
引き込みローラ41、位置固定ローラ42、43及び44は、予め決められた(固定位置)にて回転可能なローラである。
図3に示すように、供給粘着テープTpsを上下に引き回すことで、供給粘着テープTpsを弛まないように支持している。
【0082】
位置固定ローラ43と位置固定ローラ44の横方向中間の部分には、ローラ駆動部47が配置されている。ローラ駆動部47は、引き出しローラ46を回転可能に支持している。ローラ駆動部47は、位置固定ローラ43と位置固定ローラ44の配列方向と交差する(上方向)に、引き出しローラ46を移動させる。
図4に示すように、ローラ駆動部47は、制御部35と接続されており、制御部35の指示に従って動作する。ローラ駆動部47は、例えば、ピストン/シリンダのように空気圧を用いて、直線移動させるものや、電気及び磁気の力で直線移動するものであってもよい。なお、詳細は後述するが、ローラ駆動部47は、引き出しローラ46が位置固定ローラ43及び44から離れる方向に移動させる。引き出しローラ46は、上下方向に移動するものとしているが、これに限定されない。位置固定ローラ43及び44と接近及び離間する方向であれば特に方向にはこだわらない。
【0083】
供給ローラ45は、位置固定ローラ42と横方向に並んで配置される。なお、供給ローラ45は、テープ送り出し部4における供給粘着テープTpsの供給方向の最も下流側に配置される。供給ローラ45は内部に、ワンウェイクラッチ、ラチェット等の回転方向を1方向に限定する機構が含まれている。供給ローラ45の回転方向は、供給粘着テープTpsが供給される方向である。供給ローラ45は、巻き回された供給粘着テープTpsの粘着面が接触している。これにより、供給粘着テープTpsと供給ローラ45とは、相対的に滑りにくい。
【0084】
ローラ位置検出センサ48は、引き込みローラ46の位置を検知する検知部である。ローラ位置検出センサ48は、光(赤外光、紫外光等)を利用するもの、音波を利用するもの、リミットスイッチ等の物理的なスイッチを持つもの等、引き込みローラ46の位置を正確に検出できる構成を広く採用できる。なお、本実施形態のテープ送り出し部4では、光源と受光素子を備えた光学式の位置センサを採用している。
図4に示すように、ローラ位置検出センサ48は、制御部35に接続されている、制御部35は、ローラ位置検出センサ48からの情報によって、引き出しローラ46の位置を正確に把握する。
【0085】
ここで、テープ送り出し部4の動作について、新たな図面を参照して説明する。
図8は、テープ貼付装置に粘着テープを供給する前の状態のテープ送り出し部の概略図である。
図9は、テープ貼付装置に一定長さの粘着テープが供給された状態のテープ送り出し部の概略図である。
図10は、テープ巻体から粘着テープを引き出しているときのテープ送り出し部の概略図である。
【0086】
図8に示すように、テープ送り出し部4から供給粘着テープTpsを供給していないとき、引き出しローラ46は、上端位置にある(なお、この位置を第1位置P1とする)。
【0087】
テープ貼付装置2で函体Bxの封函を行うとき、粘着テープTpは函体Bxの搬送によって引出方向、すなわち、
図8において、矢線Ar1で示す方向に引っ張られる。このとき、粘着テープTpの張力によって、引き出しローラ46は下方に押されて、下方に移動する(
図9参照)。粘着テープTpが引っ張られるときに引出ローラ46が下方に移動することで、函体Bxの移動によって、テープ巻体からテープが引き出されにくくなる。なお、ローラ駆動部47は、引き出しローラ46の下方への移動を邪魔しない程度に、換言すると、供給粘着テープTpsが弛まない程度に、引き出しローラ46を上方に付勢する。
【0088】
テープ送り出し部4は、テープ送り出し部4の位置固定ローラ43から引き出しローラ46を経て、位置固定ローラ44に巻き回された供給粘着テープTpsを連続して外部(ここでは、テープ貼付装置2)に供給可能である。
【0089】
図9に示すように、引き出しローラ46が下端位置(この位置を第2位置P2とする)に移動すると、ローラ位置検出センサ48は、引き出しローラ46が第2位置P2にあることを検出する。このとき、制御部35は、ローラ駆動部47に駆動する指示を送り、ローラ駆動部47で引き出しローラ46を第2位置P2から第1位置P1に移動させる。このとき、引き出しローラ45は、供給粘着テープTpsの供給方向と逆方向には回転しない機構を有しているとともに、供給粘着テープTpsは、引き出しローラ46に対して滑らない。これにより、引き出しローラ46が第2位置P2から第1位置P1に移動するとき、テープ送り出し部4からテープ貼付装置2に送り出されている粘着テープTpは、テープ送り出し部4に逆流しない。また、供給ローラ45が逆方向に回転しないため、テープ送り出し部4の外部に供給されている粘着テープTpの張力も上昇しない又は上昇しにくい。そのため、引き出しローラ46が第2位置P2から第1位置P1に移動することで、供給粘着テープTpsは、テープ巻体(
図3では、第1テープ巻体Ra1)から引き出される(
図10参照)。そのため、テープ駆動部47を駆動して引き出しローラ46を移動させる動作をテープ引き出し動作とする。
【0090】
なお、テープ送り出し部4では、位置固定ローラ43から引き出しローラ46を経て位置固定ローラ44に巻きわされた供給粘着テープTpsの長さの粘着テープTpを供給するごとに、ローラ駆動部47を駆動させて、テープ巻体から供給粘着テープTpsを引き出す。そのため、位置固定ローラ43から引き出しローラ46を経て位置固定ローラ44に巻き回された供給粘着テープTpsの長さを、1つの函体Bxを封函するのに必要な粘着テープTpの長さの整数倍(1倍を含む)としておくことで、函体Bxの封函作業の合間に、テープ引き出し動作を行うことが可能である。これにより、粘着テープの供給作業を円滑に行うことが可能である。
【0091】
また、引き出しローラ46の移動によって、引き出される供給粘着テープTpsの長さを、1つの函体Bxを封函するのに必要な粘着テープTpの長さの整数倍(1倍を含む)とすることで、封函作業の回数に基づいてテープ引き出し作業を実行することも可能である。このような制御を行う場合、ローラ位置検出センサ48は不要であり、省略することも可能である。しかしながら外部に供給される供給粘着テープTpsの長さに誤差がある場合もあるため、ローラ位置検出センサ48が備えられていることが好ましい。
【0092】
また、テープ送り出し部4では、位置固定ローラ43から引き出しローラ46を経て位置固定ローラ44に巻き回された供給粘着テープTpsの長さを十分長く調整しておくとともに、ローラ位置検出センサ48によって検出されるローラ位置を可変としておいてもよい。そして、テープ引き出し動作で、テープ貼付装置2の1回の貼付動作で使用される粘着テープTpの長さと同じ長さ引き出せるようにしておいてもよい。このようにすることで、1回の粘着テープの要求長さが異なるテープ貼付装置であっても、1台のテープ供給装置3を利用することが可能である。なお、ローラ位置検出センサ48に替えて、第1位置P1からの引き出しローラ46の変位量を計測するセンサを用いてもよい。制御部35は、第1位置P1の引き出しローラ46の変位量が決められた変位量になったときに、引き出し動作を行うような制御するようにする。このような構成とすることで、制御部35に設定する決められた変位量を変更するだけで、1回の貼付動作で要求される粘着テープの長さが変化しても、引き出し動作によって引き出される供給粘着テープTpsの長さを、1回の貼付動作で要求される粘着テープの整数倍(1倍を含む)に容易に変更可能である。
【0093】
なお、本実施形態において、テープ送り出し部4は、引き込みローラ41、固定ローラ42、43、44、供給ローラ45及び引き出しローラ46を備えている。しかしながら、テープ送り出し部4のローラ数はこれに限定されない。少なくとも、引き込みローラ41と、供給ローラ45と、引き出しローラ46を備え、引き出しローラ46が、引き込みローラ41及び供給ローラ45と接近又は離間するように移動可能であればよい。
【0094】
次に、
図4に戻り、テープ供給装置3のその他の構成について説明する。
図4に示すように、制御部35には、操作部36及び通知部37も接続される。制御部35は、テープ供給装置3の各部の動作を把握するとともに、各部の動作を制御する。制御部35は、CPU、MPU等の処理回路を備える。処理回路は、各種センサ等からの情報を取得しており、取得した情報に基づいて、接続されている部分への動作指示を行う。なお、処理回路は、決められた処理を行うための専用の回路であってもよいし、汎用型の処理部を備え、不図示の記憶部に格納された処理プログラム(ソフト、アプリケーション)を起動して対応する処理を行うようにしてもよい。なお、制御部35に接続されている部分のうち、操作部36及び通知部37以外の部分への処理については、上述しているためここでは割愛する。
【0095】
操作部36は、テープ供給装置3に対するユーザの操作を受け付ける。操作部36は、自動/手動繋替スイッチ361と、テープ交換スイッチ362とを備える。詳細は後述するが、テープ供給装置3では、待機粘着テープTpwを供給粘着テープTpsに繋ぎ替えるテープ繋替動作について、自動的に行う自動モードと手動で行う手動モードを備える。自動/手動繋替スイッチ361は、自動モードと、手動モードとを切り替えるスイッチである。なお、自動/手動繋替スイッチ361は、押しボタンスイッチであってもよいし、回転させることでモードを切り替えるスイッチであってもよい。スイッチの構成については、ユーザがモードの切り替わり或いは現在の動作モードを把握しやすく、操作しやすいスイッチを広く採用できる。また、テープ交換スイッチ362は、手動モード時において使用されるスイッチであり、手動モードのときに、操作されることで、待機粘着テープTpwを供給粘着テープTpsに繋ぎ替える動作を行う。なお、操作部36は、これ以外のスイッチ、例えば、緊急停止スイッチ、起動スイッチ等も含んでいてもよい。操作部36を利用して行われた操作の内容は、制御部35に送られる。
【0096】
通知部37は、現在のテープ供給装置3の状況を通知する。例えば、通知部37は、異なる複数色のランプを点灯する構成としておき、供給粘着テープTpsが引き出されているテープ巻体の残量が十分にあるときは、第1色(例えば、グリーン)のランプを点灯させる。また、テープ巻体の残量が一定量よりも減少したときには、第2色(例えば、赤)のランプを点灯させるようにしてもよい。通知部37としては、例えば、ランプ、スピーカ等を備えていてもよい。また、液晶等の表示部を備えておき、表示部に表示するようにしてもよい。なお、テープ供給装置3が、液晶等の表示部を備える構成の場合、表示部に表示された画像に触れることで、操作入力を行う、いわゆる、タッチパネルで操作部36の一部又は全部を構成してもよい。
【0097】
次に、待機粘着テープTpwを供給粘着テープTpsに繋ぎ替える繋ぎ替え動作について説明する。
図11は、本発明に係るテープ供給装置による粘着テープの供給の動作を示すフローチャートである。
図12は、第1テープ収納部に収納された第1テープ巻体のテープ残量がなくなった状態のテープ供給装置を示す図である。
図13は、テープ繋ぎ替え部で待機粘着テープを供給粘着テープに貼り付けた状態のテープ供給装置を示す図である。
図14は、供給粘着テープを切断するときのテープ供給装置を示す図である。
図15は、待機粘着テープを供給粘着テープに繋ぎ替えたときのテープ供給装置を示す図である。
【0098】
図11に示すフローチャートにおいて、初期状態では、
図3に示すように、第1テープ収納部31に収納された、第1テープ巻体Ra1から引き出される粘着テープTpが供給粘着テープTpsであり、第2テープ収納部32に収納された第2テープ巻体Ra2から引き出される粘着テープTpが待機粘着テープTpwである。
【0099】
テープ供給装置3がテープ貼付装置2に粘着テープTpを供給している状態において、制御部35は、供給粘着テープTpsを供給しているテープ巻体が収納されているテープ収納部、すなわち、初期状態において第1テープ収納部31を認識している。まず、制御部35は、第1テープ収納部31の第1残量検出センサ312から、第1テープ巻体Ra1の残量の情報を取得する(ステップS101)。第1残量検出センサ312は、光源から第1テープ巻体Ra1に光を照射している。そして、第1テープ巻体Ra1の残量が多いと、光源からの光が第1テープ巻体Ra1にさえぎられる。そのため、第1残量検出センサ312から制御部35に対する信号は、第1テープ巻体Ra1の残量が多いと、Lowであり、残量が無くなるとHiに切り替わる。なお、信号については、一例であるため、これに限定されないが、残量がなくなることで、信号が切り替わる、或いは、信号が出力される。
【0100】
第1残量検出センサ31からの情報に基づいて、第1テープ巻体Rs1のテープ残量がテープの供給を行うのに十分であるか否か確認する(ステップS102)。なお、テープの供給を行うのに十分な残量とは、例えば、第1テープ巻体Ra1の残量と、第1テープ収納部31からテープ繋ぎ替え部33までに配置された供給粘着テープTpsの長さとの合計が、テープ送り出し部4の引き出し動作で引き出される供給粘着テープTpsの長さよりも長いものを挙げることができる。
【0101】
図3に示すように、第1テープ巻体Ra1のテープ残量がテープの供給を行うのに十分である場合(ステップS102でYesの場合)、制御部35は、ローラ位置検出センサ48からの情報に基づいて、引き出しローラ46の位置を取得する(ステップS103)。そして、制御部35は、引き出しローラ46の位置が第2位置P2にあるか否か確認する(ステップS104)。引き出しローラ46が第2位置P2にない場合(ステップS104でNoの場合)、制御部35は、ステップS103に戻り、引き出しローラ46の位置を取得する。
【0102】
引き出しローラ46が第2位置P2にある場合(ステップS104でYesの場合)、制御部35は、ローラ駆動部47に指示を送り、ローラ駆動部47を動作させて引き出しローラ46を第1位置P1に移動させる引き出し動作を実行させる(ステップS105)。このとき、第1テープ巻体Ra1から供給粘着テープTpsが引き出される。その後、第1テープ巻体Ra1の残量の検知(ステップS101)に戻る。
【0103】
なお、制御部35が、テープ貼付装置2から粘着テープTpを貼り付ける貼付動作を行った回数を取得可能であって、テープ引き出し動作時に引き出される供給粘着テープTpsの長さが、貼付動作で要求される粘着テープTpの整数倍(1倍を含む)の場合、制御部35は、ステップS103で、引き出しローラ46の位置の検出に替えて、貼付動作の回数の取得としてもよい。そして、ステップS104で、前回の引き出し動作後からの貼付動作回数が一定回数に達したことに基づいて、引き出し動作を行うか否か決定してもよい。
【0104】
また、
図12に示すように、第1テープ巻体Ra1の残量が無くなった又は略無くなった場合(ステップS102でNoの場合)、制御部35は通知部37に指示を送り、ユーザに対して待機粘着テープTpwを供給粘着テープTpsに繋ぎ替える通知を実行させる(ステップS106)。ここでは、ランプの点灯及び音声による通知を行う。
【0105】
テープ繋ぎ替え部33では、テープ巻体の残量が一定量よりも少ない状態で、ユーザがテープ交換スイッチを押したときに、待機粘着テープTpwを供給粘着テープTpsに繋ぎ替える手動繋替モードと、第1残量検出センサ312又は第2残量検出センサ322からの情報に基づいて、制御部35が自動的に待機粘着テープTpwを供給粘着テープTpsに繋ぎ替える自動繋替モードを備えている。例えば、自動繋替モードで待機粘着テープTpwを供給粘着テープTpsに繋ぎ替える場合、確実に繋ぎ替えるために、供給粘着テープTpsの後端の長さにある程度の余裕がある状態で繋ぎ替える。一方で、手動繋替モードでは、ユーザが供給粘着テープTpsの長さを目視し、ユーザが判断して待機粘着テープTpwを供給粘着テープTpsに繋ぎ替えるので、供給粘着テープTpsの後端の近傍に待機粘着テープTpwを繋ぐことが可能である。すなわち、粘着テープの多少の無駄は発生するが自動で繋ぎ替えるためユーザの煩わしさが少ない自動繋替モードと、粘着テープの無駄は少ないがユーザの手間がかかる手動繋替モードとを切り替えて使用することが可能となっている。
【0106】
そして、制御部35は、現在、手動繋替モードであるか否か確認する(ステップS107)。手動繋替モードのとき(ステップS107でYesの場合)、制御部35は、テープ交換スイッチ362が押されたか否か確認する(ステップS108)。テープ交換スイッチ362が押されていない場合(ステップS108でNoの場合)、制御部35は、ユーザがさらに第1テープ巻体Ra1からの供給粘着テープTpsを供給してよいと判断していると認識して、供給粘着テープTpsの送り出しを行う(ステップS103)。なお、その後の動作については、上述と同じであるため、省略する。
【0107】
また、手動繋替モードでない(自動繋替モードの)場合(ステップS107でNoの場合)及び手動繋替モードにいてテープ交換スイッチ362が押された場合(ステップS108でYesの場合)、制御部35は、第1保持板駆動部334及び第2保持板駆動部336に指示を送り、第1保持板部333と第2保持板部335とを接触させる(ステップS109)。このとき、第1保持板部333と第2保持板部335との間に配置されている供給粘着テープTpsに、第2保持板部335に保持された待機粘着テープTpwが貼り合せられる。すなわち、待機粘着テープTpwが供給粘着テープTpsに繋がれる(
図13参照)。
【0108】
そして、
図14に示すように、制御部35は、第1カッター341に指示を送り、第1カッター341に供給粘着テープTpsを切断させる(ステップS110)。そして、制御部35は、第1保持板駆動部334及び第2保持板駆動部336に指示を送り、第1保持板部333及び第2保持板部335を元の位置に戻す(ステップS111)。これにより、供給粘着テープTpsの後端部に待機粘着テープTpwの先端部を貼り付けることで、供給粘着テープTpsの後端部に待機粘着テープTpwと繋ぐ。これにより、供給粘着テープTpsは、第1テープ収納部31に収納された第1テープ巻体Ra1から引き出された粘着テープTpから、第2テープ収納部32に収納された第2テープ巻体Ra2のから引き出された粘着テープTpに繋ぎ替えられる。
【0109】
テープ供給装置3では、テープ送り出し部4がテープ貼付装置2に粘着テープを送り出すタイミングと、テープ巻体から粘着テープを引き出すタイミングが異なる。すなわち、テープ送り出し部4は、テープ貼付装置2に粘着テープを送り出しているタイミングにおいて、テープ巻体から粘着テープを引き出さない。そして、制御部35、テープ送り出し部4がテープを送り出しているタイミングを見計らって、テープ繋ぎ替え部で、待機粘着テープを供給粘着テープに繋ぎ替えている。これにより、テープ供給装置3では、テープの供給を止めることなく、粘着テープの繋ぎ替えを行うことが可能である。また、これらのタイミングが異なることで、テープ送り出し部4は、粘着テープを送り出すタイミングでは、テープ巻体から粘着テープを引きはがす動作が行われないため、送り出す粘着テープの張力を一定又は略一定に保つことが可能である。
【0110】
換言すると、制御部35が、例えば、テープ送り出し部4のテープ駆動部47が動作しているときには、テープ繋ぎ替え部33の各部に動作指示を送らないようにし、逆に、テープ繋ぎ替え部33の各部が動作しているときには、テープ送り出し部4のテープ駆動部47に動作指示を送らないようにするアルゴリズムで動作することで、テープの供給を止めることなく、粘着テープの繋ぎ替えを行うことが可能である。
【0111】
テープ繋ぎ替え部33は、以上の操作によって、待機粘着テープTpwを供給粘着テープTpsに繋ぎ替える。そして、
図15に示すように、新しいテープ巻体を第1テープ巻体Ra1として、収納し、第1テープ巻体Ra1から引き出した粘着テープTpの先端を、第1保持板部333で保持することで、待機粘着テープTpwとしている。
【0112】
封函装置Aにおいて、本発明にかかるテープ供給装置3を用いることで、粘着テープの供給を停止することなく、粘着テープを供給するテープ巻体を切り替えている。そのため、従来の装置のように、テープ巻体の交換のために搬送装置1、すなわち、製造ラインを停止させなくてもよい。
【0113】
テープ供給装置3において、テープ巻体は、消耗品であり、交換が必要である。テープ供給装置3では、テープ交換時に第1テープ収納部31を開閉する第1扉301と第2テープ収納部32を開閉する第2扉302と、を個別に開閉できる。そのため、第1テープ収納部31及び第2テープ収納部32の一方のテープ巻体を交換するとき、他方を止めなくてもよい。そのため、テープ供給装置3では、粘着テープの供給を停止させることなく、テープ巻体の交換が可能である。このことからも、テープ交換に要する間、製造ラインを停止しなくても済むため、タクトタイムの短縮可能である。結果として、製品の低コスト化が可能である。
【0114】
また、封函作業中は、テープ供給装置2を搬送装置1に対して移動させずに、テープ巻体を交換することが可能である。そのため、テープ供給装置2を移動させる機構が不要であるため、封函装置Aの構成を簡素化することができる。また、テープ供給装置2を移動させない構成であり、搬送装置1の外部に配されたテープ供給装置3から粘着テープを供給する構成であるため、封函装置Aのレイアウトの自由度を高めることが可能である。
【0115】
(第2実施形態)
本発明にかかる封函装置の他の例について図面を参照して説明する。
図16は、本発明にかかる封函装置の他の例の概略配置図である。
図16に示す封函装置Bは、テープ供給装置5a及び5bが異なる以外、
図1に示す封函装置Aと同じ構成を有している。そのため、封函装置Bにおいて、封函装置Aと実質上同じ部分には、同じ符号を付すとともに、同じ部分の詳細な説明は省略する。
【0116】
テープ供給装置5aは、搬送装置1の上方に配置された上側テープユニット20aに粘着テープを供給する。そして、テープ供給装置5aは、第1テープ供給部51と第2テープ供給部52とが、横方向(水平方向)に並んで配置されている。
【0117】
テープ供給装置5bは、搬送装置1の下方に配置された下側テープユニット20bに粘着テープを供給する。そして、テープ供給装置5bは、第1テープ収納部51と第2テープ収納部52とが、横方向(水平方向)に並んで配置されている。
【0118】
すなわち、テープ供給装置5a及びテープ供給装置5bでは、第1テープ巻体Ra1及び第2テープ巻体Ra2を横方向に配置している。そして、第1扉501及び第2扉502を備えており、第1扉501には把持部503が、第2扉502には把持部504がそれぞれ取り付けられている。そして、第1扉501及び第2扉502は、水平な軸周りに回転することで、第1テープ収納部51及び第2テープ収納部52をそれぞれ、個別に開閉する。
【0119】
テープ供給装置5a及びテープ供給装置5bのように、第1テープ収納部51と第2テープ収納部52とを横方向に配置する構成とすることで、搬送装置1の上下に形成されたデッドスペースを有効に活用することが可能になる。これにより、封函装置Bの小型化が可能であるとともに、レイアウトの自由度を上げることが可能である。なお、本実施形態では、第1テープ巻体Ra1及び第2テープ巻体Ra2を、中心軸を寝かした状態で保持する第1テープ収納部51及び第2テープ収納部52を備えているがこれに限定されない。例えば、中心軸が垂直となるように支持する構成であってもよい。
【0120】
さらに、上述の各実施形態では、第1テープ収納部31(51)及び第2テープ収納部32(52)が、上下又は左右に並んでいるが、これに限定されない。例えば、斜めに並んで配置されていてもよい。
【0121】
上述の各実施形態において、テープ繋ぎ替え動作を行う場合、残りの供給粘着テープTpsが一定の長さよりも短くなったときに、テープ切断部34で供給粘着テープTpsを切断している。これにより、供給粘着テープTpsの張力がなくなって、供給粘着テープTpsが弛むのを抑制している。一方で、テープ繋ぎ替え部33の一部が、供給粘着テープTpsの粘着面の一部を貼り付けたり、吸引したりして、供給粘着テープTpsの最後まで一定以上の張力を維持して保持できる場合、供給粘着テープTpsの供給方向の後端部がテープ繋ぎ替え部33に移動したときに、供給粘着テープTpsの後端部と待機粘着テープTpwの先端部とを貼り付けるようにしてもよい。供給粘着テープTpsの供給方向の後端部を保持する部分として、例えば、第1引き込みローラ331、第2引き込みローラ332、第1保持板部333及び第2保持板部335等を挙げることができるが、これに限定されない。
【0122】
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明はこの内容に限定されるものではない。また本発明の実施形態は、発明の趣旨を逸脱しない限り、種々の改変を加えることが可能である。
【符号の説明】
【0123】
A 封函装置
1 搬送装置
11、12 搬送ベルト
2 テープ貼付装置
20a 上側テープユニット
20b 下側テープユニット
200a 上側テープ搬送路
201 ガイドローラ
200b 下側テープ搬送路
202 ガイドローラ
3 テープ供給装置
3a 第1テープ供給装置
3b 第2テープ供給装置
300 本体部
301 第1扉
302 第2扉
303 把持部
304 把持部
31 第1テープ収納部
311 第1収納ローラ
312 第1残量検出センサ
313 テープ押え部
314 ローラ支持部
315 押えローラ
316 回転軸
317 テープ曲げローラ
32 第2テープ収納部
321 第2収納ローラ
322 第2残量検出センサ
323 テープ押え部
324 ローラ支持部
325 押えローラ
326 回転軸
327 テープ曲げローラ
33 テープ繋ぎ替え部
331 第1引き込みローラ
332 第2引き込みローラ
333 第1保持板部
334 第1保持板駆動部
335 第2保持板部
336 第2保持板駆動部
34 テープ切断部
340 切断台
341 第1カッター
342 第2カッター
343 第1保持部
344 第2保持部
345 切断刃部
346 切断刃部
34B テープ切断部
347 切断台
348 凹部
349 凹部
35 制御部
36 操作部
361 自動/手動繋替スイッチ
362 テープ交換スイッチ
37 通知部
4 テープ送り出し部
41 引き込みローラ
42 位置固定ローラ
43 位置固定ローラ
44 位置固定ローラ
45 供給ローラ
46 引き出しローラ
47 ローラ駆動部
48 ローラ位置検出センサ
5a テープ供給装置
5b テープ供給装置
501 第1扉
502 第2扉
503 把持部
504 把持部
51 第1テープ収納部
52 第2テープ収納部