IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

<図1>
  • -粉体混合装置およびその使用方法 図1
  • -粉体混合装置およびその使用方法 図2
  • -粉体混合装置およびその使用方法 図3
  • -粉体混合装置およびその使用方法 図4
  • -粉体混合装置およびその使用方法 図5
  • -粉体混合装置およびその使用方法 図6
  • -粉体混合装置およびその使用方法 図7
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2021-12-14
(45)【発行日】2022-01-14
(54)【発明の名称】粉体混合装置およびその使用方法
(51)【国際特許分類】
   B01F 25/40 20220101AFI20220106BHJP
   B01F 23/60 20220101ALI20220106BHJP
   B01F 25/50 20220101ALI20220106BHJP
   B01F 35/71 20220101ALI20220106BHJP
   A61K 9/14 20060101ALI20220106BHJP
   A61Q 1/00 20060101ALI20220106BHJP
【FI】
B01F5/06
B01F3/18
B01F5/10
B01F15/02 B
A61K9/14
A61Q1/00
【請求項の数】 34
(21)【出願番号】P 2018516821
(86)(22)【出願日】2016-09-29
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2018-11-29
(86)【国際出願番号】 US2016054528
(87)【国際公開番号】W WO2017059128
(87)【国際公開日】2017-04-06
【審査請求日】2019-08-26
(31)【優先権主張番号】14/874,232
(32)【優先日】2015-10-02
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】515016813
【氏名又は名称】アダミス ファーマシューティカルズ コーポレーション
(74)【代理人】
【識別番号】100095407
【弁理士】
【氏名又は名称】木村 満
(74)【代理人】
【識別番号】100132883
【弁理士】
【氏名又は名称】森川 泰司
(74)【代理人】
【識別番号】100148633
【弁理士】
【氏名又は名称】桜田 圭
(74)【代理人】
【識別番号】100147924
【弁理士】
【氏名又は名称】美恵 英樹
(72)【発明者】
【氏名】ステイン、ステファン ダブリュ
(72)【発明者】
【氏名】メティン、マイケル ダブリュ
(72)【発明者】
【氏名】チュウ、ハーバート シー
(72)【発明者】
【氏名】ステフェリ、ジェームス エス
【審査官】小久保 勝伊
(56)【参考文献】
【文献】特開平01-135523(JP,A)
【文献】特開平01-123620(JP,A)
【文献】特開2003-313614(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2011/0240753(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2007/116865(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B01F 1/00-15/06
B01J 4/00- 4/04
B65G 53/00-53/28、53/32-53/60
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1分配装置を備える第1粉体投入部と、
第1粉体入口と、第1ガス入口と、第1混合キャビティとを備える第1混合部と、
を備え、
前記第1分配装置は、第1プレミックス粉体を前記第1混合部に分配するように構成された第1開口部を備え、前記第1開口部は、少なくとも部分的に前記第1混合キャビティに延在するベンチュリ管を備え、
前記第1ガス入口は、ガスの第1流を前記第1混合キャビティに提供するように構成され、かつ、
前記ガスおよび前記第1プレミックス粉体は、前記第1混合キャビティ内で相互作用して第1ポストミックス粉体を形成し、
第2分配装置を備える第2粉体投入部と、
第2粉体入口と、第2ガス入口と、第2混合キャビティとを備える第2混合部と、
をさらに備え、
前記第2ガス入口は、ガスの第2流を前記第2混合キャビティに提供するように構成され、
前記ガスの第2流、および前記第2粉体投入部から受け取った第2プレミックス粉体は、前記第2混合キャビティ内で相互作用して第2ポストミックス粉体を形成し、かつ、
前記第1混合部および前記第2混合部は、前記第1ポストミックス粉体および前記第2ポストミックス粉体を一緒に第3粉体投入部に分配して第3プレミックス粉体を形成するように配置されている、
粉体混合装置。
【請求項2】
第3粉体入口と、第3ガス入口と、第3混合キャビティとを備える第3混合部をさらに備え、
前記第3ガス入口は、ガスの第3流を前記第3混合キャビティに提供するように構成され、かつ、
前記ガスの第3流、および前記第3粉体投入部から受け取った前記第3プレミックス粉体は、前記第3混合キャビティ内で相互作用して第3ポストミックス粉体を形成する、
請求項1に記載の粉体混合装置。
【請求項3】
粉体を混合する方法であって、
第1プレミックス粉体を第1分配装置を備える第1粉体投入部に提供することと、
第1粉体入口と、第1ガス入口と、第1混合キャビティとを備える第1混合部内で前記第1プレミックス粉体を混合することと、
を含み、
前記第1分配装置は、前記第1プレミックス粉体を前記第1混合部に分配するように構成された第1開口部を備え、前記第1開口部は、少なくとも部分的に前記第1混合キャビティに延在するベンチュリ管を備え、
前記第1ガス入口は、ガスの第1流を前記第1混合キャビティに提供するように構成され、前記第1粉体入口は、前記第1プレミックス粉体を前記第1混合キャビティに分配するように構成され、かつ、
前記ガスの第1流および前記第1プレミックス粉体は、前記第1混合キャビティ内で相互作用して第1ポストミックス粉体を形成し、
第2プレミックス粉体を第2分配装置を備える第2粉体投入部に提供することと、
第2粉体入口と、第2ガス入口と、第2混合キャビティとを備える第2混合部内で前記第2プレミックス粉体を混合することと、
をさらに含み、
前記第2分配装置は、前記第2プレミックス粉体を前記第2混合部に分配するように構成された第2開口部を備え、
前記第2ガス入口は、ガスの第2流を前記第2混合キャビティに提供するように構成され、前記第2粉体入口は、前記第2プレミックス粉体を前記第2混合キャビティに分配するように構成され、
前記ガスの第2流および前記第2プレミックス粉体は、前記第2混合キャビティ内で相互作用して第2ポストミックス粉体を形成し、かつ、
前記第1混合部および前記第2混合部は、前記第1ポストミックス粉体および前記第2ポストミックス粉体を一緒に第3粉体投入部に分配して第3プレミックス粉体を形成するように配置されている、
方法。
【請求項4】
第3粉体入口と、第3ガス入口と、第3混合キャビティとを備える第3混合部内で前記第3プレミックス粉体を混合することをさらに備え、
前記第3ガス入口は、ガスの第3流を前記第3混合キャビティに提供するように構成され、かつ、
前記ガスの第3流、および前記第3粉体投入部から受け取った前記第3プレミックス粉体は、前記第3混合キャビティ内で相互作用して第3ポストミックス粉体を形成する、
請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記第1、第2、および/または第3プレミックス粉体は、少なくとも2つの粉体を含む、
請求項1または2に記載の粉体混合装置。
【請求項6】
前記第1開口部は、前記混合部内に延在するチューブを備える、
請求項1、2または5に記載の粉体混合装置。
【請求項7】
前記第1、第2、および/または第3ガス入口は、圧縮ガスを供給する、
請求項1、2、5または6に記載の粉体混合装置。
【請求項8】
前記第1混合部を通る前記ガスの第1流は、前記第1プレミックス粉体を前記第1混合キャビティに引き込む前記第1開口部を通る吸引力を生成するように構成される、
請求項1、2、5、6または7に記載の粉体混合装置。
【請求項9】
前記第1粉体入口を通過する前記ガスの第1流は、前記第1プレミックス粉体が前記第1混合部に入るとき、前記第1プレミックス粉体に高せん断を生じさせる、
請求項1、2、5、6、7または8に記載の粉体混合装置。
【請求項10】
前記第1混合部は、第1制御システムをさらに備える、
請求項1、2、5、6、7、8または9に記載の粉体混合装置。
【請求項11】
前記第1制御システムは、前記第1混合部に分散された粉体およびガスの体積を調節するように構成される、
請求項10に記載の粉体混合装置。
【請求項12】
前記プレミックス粉体は凝集性である、
請求項1、2、5、6、7、8、9、10または11に記載の粉体混合装置。
【請求項13】
前記凝集性プレミックス粉体は、約40度よりも大きな安息角を有する、
請求項12に記載の粉体混合装置。
【請求項14】
前記凝集性プレミックス粉体は、約4未満のジェニケ流動指数を有する、
請求項12または13に記載の粉体混合装置。
【請求項15】
前記凝集性プレミックス粉体は、約20より大きいカー指数を有する、
請求項12、13または14に記載の粉体混合装置。
【請求項16】
前記凝集性プレミックス粉体は、約20ミクロン未満の平均一次粒子サイズを有する、
請求項12、13、14または15に記載の粉体混合装置。
【請求項17】
前記凝集性プレミックス粉体は薬物を含む、
請求項12、13、14、15または16に記載の粉体混合装置。
【請求項18】
前記凝集性プレミックス粉体は、2重量%を超える遊離水を含む、
請求項12、13、14、15、16または17に記載の粉体混合装置。
【請求項19】
前記凝集性プレミックス粉体は、平均寸法20~2000ミクロンの微細凝集物を含む、
請求項12、13、14、15、16、17または18に記載の粉体混合装置。
【請求項20】
前記第1、第2、および/または第3プレミックス粉体は、少なくとも2つの粉体を含む、
請求項3または4に記載の方法。
【請求項21】
前記第1開口部は、前記混合部内に延在するチューブを備える、
請求項3、4または20に記載の方法。
【請求項22】
前記第1、第2、および/または第3ガス入口は、圧縮ガスを供給する、
請求項3、4、20または21に記載の方法。
【請求項23】
前記第1混合部を通る前記ガスの第1流は、前記第1プレミックス粉体を前記第1混合キャビティに引き込む前記第1開口部を通る吸引力を生成するように構成される、
請求項3、4、20、21または22に記載の方法。
【請求項24】
前記第1粉体入口を通過する前記ガスの第1流は、前記第1プレミックス粉体が前記第1混合部に入るとき、前記第1プレミックス粉体に高せん断を生じさせる、
請求項3、4、20、21、22または23に記載の方法。
【請求項25】
前記第1混合部は、第1制御システムをさらに備える、
請求項3、4、20、21、22、23または24に記載の方法。
【請求項26】
前記第1制御システムは、前記第1混合部に分散された粉体およびガスの体積を調節するように構成される、
請求項25に記載の方法。
【請求項27】
前記プレミックス粉体は凝集性である、
請求項3、4、20、21、22、23、24、25または26に記載の方法。
【請求項28】
前記凝集性プレミックス粉体は、約40度よりも大きな安息角を有する、
請求項27に記載の方法。
【請求項29】
前記凝集性プレミックス粉体は、約4未満のジェニケ流動指数を有する、
請求項27または28に記載の方法。
【請求項30】
前記凝集性プレミックス粉体は、約20より大きいカー指数を有する、
請求項27、28または29に記載の方法。
【請求項31】
前記凝集性プレミックス粉体は、約20ミクロン未満の平均一次粒子サイズを有する、
請求項27、28、29または30に記載の方法。
【請求項32】
前記凝集性プレミックス粉体は薬物を含む、
請求項27、28、29、30または31に記載の方法。
【請求項33】
前記凝集性プレミックス粉体は、2重量%を超える遊離水を含む、
請求項27、28、29、30、31または32に記載の方法。
【請求項34】
前記凝集性プレミックス粉体は、平均寸法20~2000ミクロンの微細凝集物を含む、
請求項27、28、29、30、31、32または33に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、一般に、粉体混合装置および方法に関する。
【背景技術】
【0002】
微粒子または粉体を混合することは、液体を混合することよりも困難であり得る。これは、既知の体積または質量の物質を正確かつ精密に混合することを望むときに明らかである。多くの工業プロセスおよび装置は粉体混合に向けられているが、これらのプロセスおよび装置はいくつかの欠点を有する。
【0003】
例えば、2つ以上の粉体を混合する一般的な方法は、バッグのような密閉された容積中の粉体を混合し、密閉された容積を振とうまたは激しく撹拌して粉体を一緒に混合することを含む。しかしながら、そのような方法は非常に限定された結果を達成し、得られた混合粉体は比較的不均一なままである。このような方法は、供給される薬物の量に確実性がある場合、より信頼性の高い混合方法が必要となるように、少量の薬物を供給しなければならないような、いくつかの状況には不適当である。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0004】
本開示の特徴および利点は、詳細な説明および特許請求の範囲を考慮して理解されるであろう。これらおよび他の特徴および利点は、本開示の様々な実施形態に関連して以下に記載される。要約は、現在開示されている主題のすべての実施形態またはすべての実施例を説明することを意図するものではない。
【0005】
本開示の主題は、装置または方法の形態のいずれかで、様々な組み合わせで、以下の実施形態のリストを含むことができる。
【0006】
本開示のいくつかの実施形態によれば、粉体混合装置は、分配装置および混合部を有する粉体投入部を備える。いくつかの実施形態では、混合部は、粉体入口、ガス入口、および混合キャビティを有する。いくつかの実施形態では、分配装置は、プレミックス粉体またはプレブレンド粉体を混合部に分配するように構成された開口部を備える。いくつかの実施形態において、開口部は、ベンチュリ管であり得るチューブを含む。いくつかの実施形態では、ガス入口は、混合キャビティにガス流を提供するように構成される。いくつかの実施形態では、ガスおよびプレミックス粉体は混合キャビティ内で相互作用して、ポストミックス粉体またはブレンド粉体を形成する。
【0007】
本開示のいくつかの実施形態によれば、粉体を混合する方法は、プレミックスまたはプレブレンド粉体を粉体投入部-粉体投入部は分配装置を有する-に提供し、プレミックス粉体を混合部内で混合するステップを含む。いくつかの実施形態では、混合部は、粉体入口、ガス入口、および混合キャビティを含む。いくつかの実施形態では、分配装置は、プレミックス粉体を混合部に分配するように構成された開口部を含む。いくつかの実施形態では、ガス入口は、混合キャビティにガス流を提供するように構成され、粉体入口は、プレミックス粉体を混合キャビティに分配するように構成される。いくつかの実施形態では、ガス流とプレミックス粉体とが混合キャビティ内で相互作用して、ポストミックス粉体またはブレンド粉体を形成する。
【0008】
本開示のこれらおよび他の態様は、図面と併せて以下の詳細な説明から当業者に容易に明らかになるであろう。
【0009】
本開示は、より完全に理解されてもよく、本開示が関係する当業者は、添付の図面に関連して本開示の様々な例示的実施形態の以下の詳細な説明を考慮して、開示された主題をどのように作り、使用するかをより容易に理解するであろう。
【0010】
図面は、必ずしも縮尺通りではなく、図面に使用されている類似の番号は、同様の構成要素を指すことができる。しかしながら、所与の図の構成要素を参照するために番号を使用することは、同じ番号で示された別の図の構成要素を限定することを意図するものではないことが理解されよう。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1図2の線Aに沿って見た粉体混合装置の概略側断面図である。
図2】粉体混合装置の概略上面斜視図である。
図3図2の線Bに沿って見た粉体混合装置の概略側断面図である。
図4】粉体混合装置の概略側面図である。
図5図4の線Cに沿って見た粉体混合装置の概略側断面図である。
図6】粉体混合装置の概略側面図である。
図7】実施例3~26の、ポストミックス粉体均一性へのプレミックス粉体均一性の影響を示すグラフである。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下の説明では、本明細書の一部を形成し、いくつかの例示的な実施形態を例示として示す添付図面を参照する。本開示の範囲または精神から逸脱することなく、他の実施形態が企図され、なされ得ることが理解されるべきである。したがって、以下の詳細な説明は、限定的な意味で解釈されるべきではない。
【0013】
本明細書中で使用されるすべての科学用語および技術用語は、特に明記しない限り、当技術分野で一般に使用される意味を有する。本明細書で提供される定義は、本明細書で頻繁に使用される特定の用語の理解を容易にするためのものであり、本開示の範囲を限定するものではない。
【0014】
他に指示がない限り、本明細書および特許請求の範囲で使用される特徴の大きさ、量、および物理的特性を表す全ての数字は、すべての場合において「約」という用語によって修飾されるものとして理解されるべきである。したがって、反対のことが示されていない限り、前述の明細書および添付の特許請求の範囲に記載された数値パラメータは、本明細書に開示された教示を利用する当業者によって得られることが求められる所望の特性に応じて変化し得る近似値である。
【0015】
終点による数値範囲の列挙は、その範囲内に包含される全ての数(例えば、1~5は、1、1.5、2、2.75、3、3.80、4および5を含む)およびその範囲内の任意の範囲を含む。
【0016】
本明細書および添付の特許請求の範囲で使用されるように、単数形「a」、「an」、および「the」は、内容が明確に別途指示しない限り、複数の指示対象を含む実施形態を包含する。本明細書および添付の特許請求の範囲で使用されているように、「または」という用語は、その内容が明確に別途指示しない限り、「および/または」を含むその意味において一般に使用される。
【0017】
本明細書中で使用される場合、「プレミックス」という用語は、本明細書に開示された混合プロセスに供される、または本明細書に開示される混合装置によって処理される粉体を指す。しかしながら、この用語は、以前に少なくともいくらかの混合を受けた粉体を含むことができる。例えば、いくつかの実施形態では、2種以上の成分粉体の混合物を有し得る粉体が、本明細書に開示されるように、混合および解凝集される前に手動によるまたは機械的混合によって一緒に混合されることが意図される。
【0018】
本明細書中で使用される場合、「ポストミックス」という用語は、本明細書に開示された混合プロセスに供された、または本明細書に開示された混合装置によって処理された粉体を指し、その粉体が再び同じまたは類似のプロセスに供される、すなわち、複数回処理される、場合さえある。そのような状況では、粉体は、第1の混合工程に関しては、すでに存在しているポストミックス粉体と呼ぶことができるが、将来の任意の混合工程に関しては、プレミックス粉体と呼ぶことができる。
【0019】
粉体混合装置のいくつかの実施形態によれば、装置は、第1粉体投入部と第1混合部とを含む。いくつかの実施形態では、第1粉体投入部は、第1分配装置を有する。いくつかの実施形態では、第1混合部は、第1粉体入口、第1ガス入口、および第1混合キャビティを有する。いくつかの実施形態では、第1分配装置は、第1プレミックス粉体を第1混合部に分配するように構成された第1開口部を備える。いくつかの実施形態では、開口部は、いくつかの実施形態ではベンチュリ管であるチューブまたは細長い構造体を含む。いくつかの実施形態では、第1ガス入口は、第1混合キャビティにガスの第1流を提供するように構成される。いくつかの実施形態では、ガスおよび第1プレミックス粉体は、第1混合キャビティ内で相互作用して、第1ポストミックス粉体を形成する。
【0020】
いくつかの実施形態では、粉体混合装置は、第2粉体投入部および第2混合部をさらに含む。いくつかの実施形態では、第2粉体投入部は、第2分配装置を含む。いくつかの実施形態では、第2混合部は、第2粉体入口、第2ガス入口、および第2混合キャビティを含む。いくつかの実施形態では、第2入力部は、第1粉体混合部から第1ポストミックス粉体を受け取る。いくつかの実施形態では、第2分配装置は、第1ポストミックス粉体を第2混合部に分配するように構成された第2開口部を備える。いくつかの実施形態では、第2開口部は、いくつかの実施形態ではベンチュリ管であるチューブまたは細長い構造体を含む。いくつかの実施形態では、第2ガス入口は、第2混合キャビティにガスの第2流を提供するように構成され、第2粉体入口は第1ポストミックス粉体を第2混合キャビティに分配するよう構成される。いくつかの実施形態では、ガスの第2流および第1ポストミックス粉体が第2混合キャビティ内で相互作用して、第2ポストミックス粉体を形成する。いくつかの実施形態では、第2混合部は、第2ポストミックス粉体を第1粉体投入部に供給するように配置されている。
【0021】
いくつかの実施形態では、粉体混合装置は、第2粉体投入部および第2混合部をさらに含む。いくつかの実施形態では、第2粉体投入部は、第2分配装置を備える。いくつかの実施形態では、第2混合部は、第2粉体入口、第2ガス入口、および第2混合キャビティを含む。いくつかの実施形態では、第2ガス入口は、第2混合キャビティにガスの第2流を提供するように構成される。いくつかの実施形態では、ガスの第2流、および第2粉体投入部から受け取った第2プレミックス粉体は、第2混合キャビティ内で相互作用して、第2ポストミックス粉体を形成する。いくつかの実施形態では、第1混合部および第2混合部は、第1ポストミックス粉体および第2ポストミックス粉体を一緒に第3粉体投入部に分配して、第3プレミックス粉体を形成するように配置されている。
【0022】
いくつかの実施形態によれば、粉体混合装置はまた、第3粉体入口、第3ガス入口、および第3混合キャビティを含む第3混合部を有する。いくつかの実施形態では、第3ガス入口は、第3混合キャビティにガスの第3流を提供するように構成される。いくつかの実施形態では、ガスの第3流、および第3粉体投入部から受け取った第3プレミックス粉体は、第3混合キャビティ内で相互作用して、第3ポストミックス粉体を形成する。
【0023】
いくつかの実施形態では、第1プレミックス粉体は、少なくとも2つの粉体を有する。いくつかの実施形態では、第1開口部は、混合部内に延在するまたは突出するチューブまたは細長い構造体を含む。いくつかの実施形態では、第1、第2、および第3ガス入口の少なくとも1つは、圧縮ガスを供給する。いくつかの実施形態では、第1、第2および第3混合部の少なくとも1つを通るガス流は、それぞれの開口部を通る吸引力を生成し、それによりプレミックス粉体をそれぞれの混合キャビティに引き込むように構成される。いくつかの実施形態では、粉体入口を通過するガスの第1、第2または第3流の少なくとも1つは、プレミックス粉体が混合部に入るときに、プレミックス粉体に高せん断を生じさせる。
【0024】
いくつかの実施形態では、第1、第2、および/または第3混合部は、制御システムをさらに備える。いくつかの実施形態では、制御システムは、適切な混合部に分散された粉体およびガスの体積を調整するように構成される。
【0025】
いくつかの実施形態では、プレミックス粉体は凝集性である。いくつかの実施形態では、凝集性プレミックス粉体は、約40度を超える安息角を有する。いくつかの実施形態では、凝集性プレミックス粉体は、約4未満のジェニケ(Jenike)流動指数を有する。いくつかの実施形態において、凝集性プレミックス粉体は、約20より大きいカー(Carr)指数を有する。いくつかの実施形態では、凝集性プレミックス粉体は、約20ミクロン未満の平均一次粒子サイズを有する。いくつかの実施形態では、凝集性プレミックス粉体は薬物を有する。いくつかの実施形態では、凝集性プレミックス粉体は、2重量%を超える遊離水を有する。いくつかの実施形態では、凝集性プレミックス粉体は、平均寸法が20~2000ミクロンの微細凝集体を有する。
【0026】
本明細書に開示されるいくつかの実施形態によれば、粉体を混合する方法は、第1プレミックス粉体を第1粉体投入部に供給し、続いて、プレミックス粉体がガス流に供される第1混合部に供給することを含む。いくつかの方法では、第1粉体投入部は、第1分配装置を含む。いくつかの方法では、この方法は、第1プレミックス粉体を、第1粉体入口、第1ガス入口、および第1混合キャビティを含む第1混合部で混合することを含む。いくつかの方法では、第1分配装置は、第1プレミックス粉体を第1混合部に分配するように構成された第1開口部を有する。いくつかの方法では、第1ガス入口は、第1混合キャビティにガスの第1流を提供するように構成され、第1粉体入口は、第1プレミックス粉体を第1混合キャビティに分配するよう構成される。いくつかの方法では、ガスの第1流および第1プレミックス粉体が第1混合キャビティ内で相互作用して、第1ポストミックス粉体を形成する。
【0027】
粉体を混合するいくつかの方法は、第2粉体投入部に第1ポストミックス粉体を提供することと、第2分配装置を有する第2粉体投入部と、第1ポストミックス粉体を第2混合部で混合することをさらに含む。いくつかの方法では、第2混合部は、第2粉体入口、第2ガス入口、および第2混合キャビティを含む。いくつかの方法では、第2分配装置は、第1ポストミックス粉体を第2混合部に分配するように構成された第2開口部を有する。いくつかの方法では、第2ガス入口は、第2混合キャビティにガスの第2流を提供するように構成され、第2粉体入口は第1ポストミックス粉体を第2混合キャビティに分配するよう構成される。いくつかの方法では、ガスの第2流および第1ポストミックス粉体が第2混合キャビティ内で相互作用して、第2ポストミックス粉体を形成する。いくつかの方法では、粉体を混合する方法は、第2ポストミックス粉体を第1粉体投入部に輸送することも含む。
【0028】
いくつかの方法は、第2プレミックス粉体を第2粉体投入部に提供し、第2粉体投入部は第2分配装置を有し、第2プレミックス粉体を第2混合部で混合するステップを含む。いくつかの方法では、第2混合部は、第2粉体入口、第2ガス入口、および第2混合キャビティを含む。いくつかの方法では、第2分配装置は、第2プレミックス粉体を第2混合部に分配するように構成された第2開口部を有する。いくつかの方法では、第2ガス入口は、第2混合キャビティにガスの第2流を提供するように構成され、第2粉体入口は第2プレミックス粉体を第2混合キャビティに分配するよう構成される。いくつかの方法において、ガスの第2流および第2プレミックス粉体は、第2混合キャビティ内で相互作用して、第2ポストミックス粉体を形成する。いくつかの方法では、第1混合部および第2混合部は、第1ポストミックス粉体および第2ポストミックス粉体を一緒に第3粉体投入部に分配して、第3プレミックス粉体を形成するように配置されている。
【0029】
本開示のいくつかの方法は、第3プレミックス粉体を、第3粉体入口、第3ガス入口、および第3混合キャビティを含む第3混合部で混合するステップをさらに有する。いくつかの方法では、第3ガス入口は、第3混合キャビティにガスの第3流を供給するように構成される。いくつかの方法では、ガスの第3流、および第3粉体投入部から受け取った第3プレミックス粉体は、第3混合キャビティ内で相互作用して、第3ポストミックス粉体を形成する。
【0030】
本開示のいくつかの実施形態によれば、粉体を混合する方法は、より均質な混合物を達成する。例えば、混合前の粉体から採取した試料は、粉体の成分の相対量を示す。しかし、異なる試料間の結果の差は、粉体がどの程度良好に混合されているかによって異なる。本明細書で開示されるいくつかの実施形態では、粉体を本開示の混合方法に供することおよび/または開示された装置を使用することにより、試料間の変動が低減される。 以下により詳細に説明するように、試料間の変動は、%RSD(異なる試料間の相対標準偏差)として特徴付けることができる。プレミックス粉体を解凝集および/または混合するための空気またはガスの噴流の使用を含む方法が本明細書に開示されており、当該方法においては、プレミックス粉体をそのようなプロセスに供することにより、プレミックス粉体の%RSDを所望のレベルに低下させることができる。
【0031】
例えば、いくつかの実施形態では、ポストミックス粉体の%RSDは、空気またはガスの噴流に供される前の粉体の%RSDの約70%未満である。いくつかの実施形態では、ポストミックス粉体の%RSDは、プレミックス粉体の%RSDの約60%未満、約50%未満、約40%未満、約30%未満、約20%未満、または約10未満である。いくつかの実施形態では、ポストミックス粉体の%RSDは、プレミックス粉体の%RSDの約0~60%の間、約0~30%の間、約0~10%の間、約1~8%の間、約5~20%の間、約5~30%の間、またはさらには約10~20%の間である。いくつかの実施形態では、粉体はガスの噴流に少なくとも2回供され、%RSDをさらに低下させる。しかしながら、粉体を追加のガス噴流に繰り返し供することは、限定された効果を有する可能性がある。
【0032】
粉体混合装置100の1つの実施形態が、図1および図2に示されている。粉体混合装置100は、粉体投入部101、混合部102、および回収部103を有する。粉体投入部は、分配装置104を備える。分配装置104は、ホッパー、ファンネル、チューブ、コンテナなどを備えることができる。例えば、分配装置は、粉体がシステムに供給されるためのホッパーによって、または、粉体がチューブを通して引き込まれるか押し込まれるためのチューブによって粉体を供給することができる。図示した実施形態では、分配装置104は、分配装置104の底部または一端に一体化することができるベンチュリ管105を含む。いくつかの実施形態は、ベンチュリ管を利用せず、むしろ粉体が開口部を通って流れることを可能にする。いくつかの実施形態では、ベンチュリ管以外のチューブが使用され、いくつかの実施形態では、細長い構造体が使用される。用語「細長い構造体」は、当該技術分野において一般的に受け入れられている意味だけでなく、通路の内径が通路の長さよりも小さい内部通路を有する構造を含む。ベンチュリ管105は、分配装置104から材料を収集し、混合部102のような別の装置に材料を分配することができる。
【0033】
混合部102は、粉体入口106、ガス入口107、および混合キャビティ108を備えることができる。いくつかの実施形態では、混合部102の粉体入口106は、粉体がベンチュリ管105から入ることができる開口部であり得る。いくつかの実施形態では、粉体入口106は、ベンチュリ管105が混合部102内に突出する開口部とすることができる。
【0034】
いくつかの実施形態では、混合部102はまた、ガス入口107を備えることができる。混合部102のガス入口107は、混合キャビティ108を通るガス流を提供することができる。例えば、ガス入口107を通って混合部102に入るガスは、混合キャビティ108を通って移動し、次いで混合部102を出ることができる。いくつかの実施形態では、ガス入口107は、酸素、窒素などの圧縮ガスを供給するように構成することができる。いくつかの実施形態では、混合部102を通るガス流は、ベンチュリ管105を通る吸引力を生成するように構成される。特に、ガス入口107からのガス流は、混合部102に配置されたベンチュリ管105を通過するときにベンチュリ効果をもたらし、それによってプレミックス粉体109を混合キャビティ108に引き込む。いくつかの実施形態では、ガス入口107は、混合部102を通る粉体の流れの方向に対して垂直になるように配置することができる。いくつかの実施形態では、ガス入口107は、混合部102(例えば、図3)を通るガス流とインラインであり得る。
【0035】
いくつかの実施形態では、ガス入口107は、角度が約0度~約90度である、粉体流の方向に対するある角度で配置される。いくつかの実施形態では、角度は、約90度未満、約80度未満、約70度未満、約60度未満、約50未満、またはさらに約40度未満である。いくつかの実施形態では、角度は少なくとも約90度、少なくとも約95度、少なくとも約100度、少なくとも約105度、少なくとも約110度、または少なくとも約115度である。いくつかの実施形態では、角度は約90度~約180度である。
【0036】
いくつかの実施形態では、混合部102は、混合キャビティ108を備えることもできる。混合キャビティ108は、ガス流111とプレミックス粉体109とが相互作用する環境を提供するように構成することができる。特に、混合キャビティ107を通って流れるガス流111の力は、プレミックス粉体109を解凝集してポストミックスまたはブレンド粉体110にすることができる。プレミックス粉体109の解凝集は、凝集物をより小さなサイズの粒子に分解することを含むことができる。特に、プレミックス粉体109は、一度空中浮遊すると粒子間力が除去されるため、より容易に混合またはブレンドされることができる。プレミックス粉体109の分散または解凝集は、ベンチュリノズル、流動床、回転ディスクなどを用いて達成することができる。いくつかの実施形態では、混合部102を通って流れるガス流111の体積および速度は、プレミックス粉体109が混合キャビティ108に分配されるときに高せん断点を生成するように構成することができる。いくつかの実施形態では、開示されたシステムは、エアロゾル化粉体を混合またはブレンドすることができる。
【0037】
いくつかの実施形態では、粉体投入部および混合部の表面は、内面上で概ね平滑である。実質的にはすべての表面が一定量の表面粗さを有するものとして特徴づけられることは理解されるべきである。平滑とは、移動または分配される粉体の平均凝集体サイズと比較して、表面上の任意の突起またはくぼみが一般に小さいことを意味する。容易に理解されるように、これは、粉体凝集物が粉体混合装置の表面に押し込まれて保持される傾向を最小にする。いくつかの実施形態では、表面粗さ平均(Ra)は約50マイクロインチ(1.27ミクロン)未満、いくつかの実施形態では約20マイクロインチ(0.51ミクロン)未満、および、いくつかの実施形態では約10マイクロインチ(0.25ミクロン)未満である。滑らかな表面仕上げに加えて、粉体混合装置の表面が、分配される粉体に対して一般に不活性であることが望ましい場合がある。粉体混合装置の相対的な不活性は、分配される特定の粉体に従って変化し得るが、所与の粉体に対してどのように不活性材料を選択するかは、当業者には容易に明らかであろう。スチール、ステンレススチール、およびアルミニウムなどの金属、セラミック、および/またはポリカーボネート、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)、アクリロニトリルブタジエンスチレンなどの剛性プラスチックは、一般に、広範囲の粉体に対して比較的不活性である。
【0038】
ベンチュリ管および粉体入口開口部の直径の大きさは、一般に、分配される粉体の種類および量、ならびに分配される粉体の所望の領域に依存する。いくつかの実施形態では、開口部は、少なくとも約0.2mmの幅またはギャップを有し、いくつかの実施形態では、ギャップは、少なくとも約0.3mmまたは少なくとも約0.5mmである。いくつかの実施形態では、開口部は、約2mm未満、約1.5mm未満、または約1mm未満の幅またはギャップを有する。いくつかの実施形態では、開口部は、少なくとも約0.5cm、少なくとも約1cm、または少なくとも約2cmの長さを有する。いくつかの実施形態では、開口部は、約100cm未満、約50cm未満、または約20cm未満の長さを有する。
【0039】
粉体投入部および混合部は、プレミックス粉体の前進または移動に適した任意の機構および粉体源とすることができる。本開示の混合装置および方法は、制御システムを利用することができる。制御システムは、ガスおよびプレミックス粉体の動きを当該システムを介して導く任意の適切なシステムであり得る。いくつかの実施形態では、制御システムは、当該システムを介してプレミックス粉体の動きの所望の速度を達成するようにガス入口(例えば、圧縮ガスの体積)に信号を送る電気またはコンピュータ制御装置である。制御システムは、粉体混合プロセスに影響を及ぼすパラメータに関して調節可能であってもよい。すなわち、制御システムは、ユーザ入力が、ガスの体積、ガスの種類、およびガス流の操作可能時間のうちの任意の1つまたは全てを独立して調整することを可能にすることができる。いくつかの実施形態では、これらのパラメータのいくつかは固定されていてもよいが、これらは、2つ以上のガス入口のシステムについては依然として独立して選択されることに留意すべきである。例えば、粉体混合装置の一部は、間欠的および/または交互ガス流を生成するために制御システムと協働して動作してもよい。いくつかの実施形態では、制御システムは、オペレータによって調節不能であり、特定の粉体混合操作に適した固定値を含む。
【0040】
いくつかの実施形態では、粉体混合装置100は、収集部103を備えることができる。プレミックス粉体109が混合キャビティ108内の空気中に分散されると、ポストミックス粉体110を収集することができる。エアロゾル化された粉体が、収集されたポストミックス粉体110の均質性または均一性に影響を及ぼすことができる方法である。いくつかの実施形態では、収集部103内のポストミックス粉体110の収集は、混合粉体の分離をもたらさない。いくつかの実施形態では、サイクロンなどの空気力学的分類器を使用してポストミックス粉体110を収集する場合、ポストミックス粉体110の空気力学的分離は起こらない。いくつかの実施形態では、ポストミックス粉体110をバッグフィルターを用いて収集することが有用であり得る(例えば、図2)。ジェットミルから微粉体を回収するために、一般にバッグフィルターが使用される。いくつかの実施形態では、収集部103は、空中浮遊粒子を収集するために空気力学的特性に大きく依存せず、従って、ポストミックス粉体110の空気力学的分離を引き起こす可能性は低い。
【0041】
いくつかの実施形態では、収集部103は、粉体混合装置システムの端部にあるように構成することができる。開示された実施形態は、ポストミックス粉体110を回収する前に複数の粉体混合操作を可能にするシステムに構成することもできることを理解されたい。ある種の実施形態では、粉体混合装置システムは、互いにインラインで単一の装置の複数の粉体混合操作を含むことができる。つまり、ポストミックス粉体110は、同じ装置の粉体投入装置に戻して分配することができる。特に、開示された実施形態は、複数の粉体混合操作がより均一または均質なポストミックス粉体110を生成することを可能にするループシステムを生成することができる。
【0042】
いくつかの実施形態では、粉体混合装置システムは、互いにインラインで複数の装置による複数の粉体混合操作を含むことができる。例えば、ポストミックス粉体110を第2粉体混合装置の粉体投入装置に分配することができ、下流のポストミックス粉体を回収する前に、このプロセスを1回以上繰り返すことができる。このような装置および混合操作の繰り返しは、より均一または均質なポストミックス粉体110を生成する。
【0043】
図2は、1つ以上の実施形態による粉体混合装置100の概略上面斜視図である。上述したように、粉体混合装置100は、粉体投入部201、混合部202、および回収部203を有する。混合部202は、ガス入口207を有し、開示された実施形態の全ての態様を包含する。
【0044】
粉体混合装置300のさらなる実施形態が、図3および図4に示されている。図1および図2において上述したように、粉体混合装置300は、粉体投入部301と混合部302とを備えている。いくつかの実施形態では、粉体投入部301は、混合部302のガス流311に対して垂直である。図1および図2で説明したように、粉体投入部301は分配装置304を備え、分配装置304はベンチュリ管305を備える。この実施形態では、分配装置304は、プレミックス粉体309をベンチュリ管305内に分配するためのチューブ、カナルなどであってもよい。
【0045】
いくつかの実施形態では、ベンチュリ管304は、混合部302の粉体入口306内に延在していない。いくつかの実施形態では、混合部302は、混合部のガス流311とインラインにガス入口307を備えることもできる。混合部302のガス入口307は、混合キャビティ308を通るガス流を提供することができる。例えば、ガス入口307を通って混合部302に入るガスは、混合キャビティ308を通過し、粉体入口306を通過し、出口313から混合部302を出る。上述したように、混合キャビティ308は、ガス流311およびプレミックス粉体309が相互作用する環境を提供するように構成することができる。特に、混合キャビティ307を通って流れるガス流311の力は、プレミックス粉体309を解凝集させて、ポストミックス粉体310にすることができる。
【0046】
図4は、粉体混合装置の概略側面図である。いくつかの実施形態では、混合キャビティ延長部412は、混合部402の出口413と一体化するように構成することができる。特に、粉体投入部401は、プレミックス粉体409を混合装置402に分配する。ガス入口407は、ガス流411を混合部402に供給することができる。次いで、ガス411およびプレミックス粉体は、混合部の混合キャビティ内で相互作用して、ポストミックス粉体410を生成する。いくつかの実施形態では、混合キャビティ延長部412を使用して、ポストミックス粉体403が回収部403に分配される前に特定のプレミックス粉体409が混合、ブレンド、または解凝集される時間を延長することができる。
【0047】
粉体混合装置500の別の実施形態を図5および図6に示す。いくつかの実施形態では、粉体混合装置500は、第1分配装置569を有する第1粉体投入部551、第1粉体入口567を有する第1混合部565、第1ガス入口553、および第1混合キャビティ554を備え、第1分配装置は、第1プレミックス粉体552を第1混合部565に分配するように構成された第1ベンチュリ管を有し、第1ガス入口553は、ガスの第1流を第1混合キャビティ554に供給するように構成され、ガスおよび第1プレミックス粉体552は、第1混合キャビティ554内で相互作用して、第1ポストミックス粉体555を形成する。
【0048】
加えて、開示された実施形態は、第2分配装置570を有する第2粉体投入部556、第2粉体入口568を有する第2混合部566、第2ガス入口558、および第2混合キャビティ559をさらに備える。第2ガス入口558は、第2混合キャビティ559にガスの第2流を提供するように構成される。ガスの第2流、および第2粉体投入部556から受け取った第2プレミックス粉体557は、第2混合キャビティ559内で相互作用して、第2ポストミックス粉体560を形成する。第1混合部565および第2混合部566は、第1ポストミックス粉体555および第2ポストミックス粉体560を一緒に第3粉体投入部561に分配して第3プレミックス粉体562を形成するように配置されている。いくつかの実施形態では、第3粉体投入部561は、ガス流の有無にかかわらず、ブレンド、混合または解凝集するように構成することができる。つまり、第3プレミックス粉体562を収集部603(図6)に分配する前に、第3ポストミックス粉体562をさらに混合、ブレンド、または解凝集させることができる。
【0049】
いくつかの実施形態では、粉体混合装置500は、第3粉体入口を有する第3混合部、第3ガス入口、および第3混合キャビティをさらに備える。第3ガス入口は、第3混合キャビティにガスの第3流を提供するように構成される。ガスの第3流および第3粉体投入部から受け取った第3プレミックス粉体は、第3混合キャビティ内で相互作用して、第3ポストミックス粉体を形成する。
【0050】
いくつかの実施形態では、粉体供給装置を使用して粉体を供給する方法は、一般的に上述した通りである。この方法は、プレミックス粉体を粉体投入部に供給するための第1ステップを有し、粉体投入部は分配装置を有する。次いで、プレミックス粉体を混合部で混合し、混合部は、粉体入口、ガス入口、および混合キャビティを有する。分配装置は、プレミックス粉体を混合部に分配するように構成されたベンチュリ管を備える。ガス入口は、混合キャビティにガス流を提供するように構成され、粉体入口は、プレミックス粉体を混合キャビティに分配するように構成される。ガス流とプレミックス粉体は、混合キャビティ内で相互作用して、ポストミックス粉体を形成する。
【0051】
提供されたプレミックス粉体は、一般に非自由流動性粉体である。非自由流動とは、上記のようにプレミックス粉体を粉体混合装置に充填することができ、プレミックス粉体がベンチュリ管の開口部を横切ってアーチまたはブリッジすることを意味する。すなわち、粉体の力または他の付勢がない場合、プレミックス粉体はベンチュリ管の開口部を通って混合部に流入しない。対照的に、自由流動性のプレミックス粉体は、単に粉体上の重力のために開口部を通って粉体上に注がれる。
【0052】
いくつかの実施形態では、提供されたプレミックス粉体は凝集性であり得る。すなわち、粉体の個々の粒子は、粉体の流動性を阻害する傾向にあるように互いに付着する傾向がある。一般に、微粒子、すなわち微粉化した粉体からなる粉体は凝集性であることが多い。粉体を凝集させる可能性のある他の影響としては、しばしば凝集力の増加につながる不規則で非球形の形状をした粒子形状だけでなく、個々の粒子間に毛細管力を生じさせる可能性のある自由含水率が挙げられる。以下に述べるように、粉体凝集の定量的測定は様々である。
【0053】
いくつかの実施形態では、提供されたプレミックス粉体は、約40度超、いくつかの実施形態では約50度超、いくつかの実施形態では約60度超の安息角を有することができる。安息角は、ASTM D6393-08「カー指数によるバルク固体特性のための標準試験方法」に従って決定することができる。
【0054】
いくつかの実施形態において、提供されたプレミックス粉体は、約4未満、いくつかの実施形態では約3未満、いくつかの実施形態では約2未満のジェニケ流動指数を有することができる。ジェニケ流動指数は、ASTM D6128-06「ジェニケせん断細胞を用いたバルク固形物のせん断試験のための標準試験方法」に従って決定することができる。
【0055】
いくつかの実施形態では、提供されたプレミックス粉体は、約15より大きい、いくつかの実施形態では約20より大きい、いくつかの実施形態では約25より大きいカー圧縮性指数を有することができる。カー圧縮性指数は、ASTM D6393-08「カー指数によるバルクソリッド特性化のための標準試験方法」に従って決定することができる。
【0056】
いくつかの実施形態では、プレミックス粉体の自由含水率は、2重量%より大きく、いくつかの実施形態では5重量%より大きく、いくつかの実施形態では10重量%より大きくすることができる。自由水は、一般に、粉体に吸着され、水分を除去する乾燥条件下で除去することができるが、そうでなければ粉体を変えない(例えば、化学的劣化、融解または他の結晶形態の変化を引き起こすことがない)であろう水であると考えられる。これは、例えば、α-ラクトース一水和物のような分子状水和物中に存在する結合水、または結晶性粉体内に閉じ込められた水とは対照的である。自由含水率は、一般に、特定の粉体について適切な条件で乾燥した際の重量損失によって決定することができる。
【0057】
いくつかの実施形態では、提供されたプレミックス粉体は、約50ミクロン未満、約20ミクロン未満、または約10ミクロン未満の平均、非凝集、または一次粒子サイズを有する。
【0058】
いくつかの実施形態において、提供されたプレミックス粉体は、約2mm以上の平均寸法を有する比較的大きな凝集体を少なくとも部分的に有する。多くの場合、凝集体はサイズが不規則であり、したがって測定方向に応じて異なる寸法によって特徴づけられる。不規則な凝集体のサイズは、凝集体と同じ体積を有する球状粒子に等しくすることができ、このような不規則な凝集体の平均寸法は、等価な球状粒子の直径として報告される。特定の理論に縛られることを望むものではないが、提供された粉体をスロット形状のギャップを通して分配するプロセスは、分配された粉体がより微細に分散されるように、提供された粉体中の凝集物を破壊する傾向のある粉体にせん断力を付与すると考えられる。いくつかの実施形態では、分配された粉体は、2000ミクロン未満、いくつかの実施形態では200ミクロン未満、いくつかの実施形態では50ミクロン未満の平均寸法を有する微細凝集体を少なくとも部分的に含むであろう。いくつかの実施形態では、分配された粉体は、約0.5mm以上の平均寸法を有する大きな凝集体を本質的に含まないであろう。いくつかの実施形態では、提供された粉体を予めふるい分けしてもよい。すなわち、粉体は、大きな凝集体を分解するのに役立ち得るふるい分けプロセスに供されているであろう。そのような場合、提供された粉体は既に微細な凝集体を含んでいてもよいが、粉体に与えられたせん断力は、分配された粉体中で凝集体をより小さな凝集体に分解する可能性がある。
【0059】
提供されたプレミックス粉体は、食料品、医薬品、化粧品、研磨顆粒および吸収剤を含むが、これに限定されない広範囲の異なる材料を含むことができる。
【0060】
いくつかの実施形態において、提供されるプレミックス粉体は、医薬品または薬物であり得る。いくつかの実施形態では、提供されたプレミックス粉体は、所定の比率で混合された2種以上の医薬品または薬物であってもよい。例えば、プレミックス粉体は、2つ以上の医薬品、化粧品、研磨顆粒、吸収剤などであってもよい。いくつかの実施形態では、提供されたプレミックス粉体の所定の比は、望ましくないほど高い医薬品または薬物の相対標準偏差(%RSD)を有することができ、例えば、%RSDは、ポストミックス粉体よりもプレミックスされた試料の方が高い。%RSDは、確率分布または頻度分布の分配の標準化された尺度である。提供されたプレミックス粉体は、ポストミックス粉体よりも微粉化された粉体投与量の間の変動性がより高いことを意味する。いくつかの実施形態では、達成されたポストミックス粉体は、より均一な混合物を提供し、当該混合物は、プレミックス粉体よりも各投与量に対して、より正確で一貫性がある。
【0061】
いくつかの粉体混合物によれば、異なる試料間の望ましい%RSDは、50%未満、40%未満、30%未満、20%未満、10%未満、5%未満、さらには3%未満である。本明細書に開示された方法および装置を使用して、混合粉体のΔ%RSD(本明細書では、プレミックス粉体の%RSDとポストミックス粉体の%RSDとの差として定義される)は、10%超(例えば、プレミックス粉体の%RSDが30%であり、ポストミックス粉体の%RSDが20%である→30%-20%=10%)、20%超、30%超、40%超、50%超、60%超、さらには70%超である。
【0062】
粉体の正確で精密な分配は、錠剤およびカプセルなどの経口投与、経皮パッチなどの経皮投与、クリームおよびゲルなどの局所投与、および乾燥粉体吸入器、定量吸入器、およびネブライザーなどの吸入投与を含む、あらゆるタイプの医薬剤形の調製において望ましい。乾燥粉体吸入器中の薬物が患者によって吸入されるまで粒子形状のままであり、吸入粒子が非常に微細なサイズであることが一般に望ましいので、分配された粉体は、乾燥粉体吸入器における使用に特に望ましいことがある。
【0063】
正確な分配または投与は、投与される薬物の量が少なく、薬物含有量のわずかな変動が大きな影響を及ぼし得る場合に特に有利であり得る。いくつかの実施形態によれば、分配または投与される薬物の量は、約10ミリグラム未満、1ミリグラムまたは1000マイクログラム未満、約500マイクログラム未満、約300マイクログラム未満、約200マイクログラム未満、または約100マイクログラム未満である。いくつかの実施形態では、ポストミックス粉体は、少なくとも2つの医薬組成物または化合物を含み、各化合物は、それぞれ、約200マイクログラム未満、約100マイクログラム未満、または約50マイクログラム未満の量で存在し得る。
【0064】
適切な医薬品には、固体であるか、または固体担体中に取り込まれ得る任意の薬物または薬物の組み合わせが含まれる。適切な薬物には、例えば、気管支拡張剤、抗炎症剤(例えば、コルチコステロイド)、抗アレルギー剤、抗喘息剤、抗ヒスタミン剤、および抗コリン作動薬などの呼吸器疾患の治療用のものが含まれる。食欲抑制薬、抗うつ薬、抗高血圧薬、抗腫瘍薬、鎮咳薬、抗狭心症薬、抗感染薬(例えば、抗菌薬、抗生物質、抗ウイルス薬)、抗片頭痛薬、抗消化剤、ドーパミン作動薬、鎮痛薬、ベータアドレナリン遮断薬、心血管薬、低血糖薬、免疫調節薬、肺表面活性剤、プロスタグランジン、交感神経興奮薬、精神安定薬、ステロイド、ビタミンおよび性ホルモン、ワクチン、および他の治療用タンパク質およびペプチドのような他の薬物も使用することができる。
【0065】
吸入投与に使用するのに好ましい薬物の群には、アルブテロール、アトロピン、ジプロピオン酸ベクロメタゾン、ブデソニド、プロピオン酸ブチキソコート、シクレソニド、クレマスチン、クロモリン、アドレナリンおよびエピネフリン、エフェドリン、フェンタニル、フルニソリド、フルチカゾン、フォルモテロール、臭化イプラトロピウム、イソプロテレノール、リドカイン、モメタゾン、モルヒネ、ネドクロミル、ペンタミジンイソエチオネート、ピルブテロール、プレドニゾロン、レシキモド、サルメテロール、テルブタリン、テトラサイクリン、チオトロピウム、トリアムシノロン、ビランテロール、ザナミビル、4-アミノ-a,a,2-トリメチル-1H-イミダゾ[4,5-c]キノリン-1-エタノール、2,5-ジエチル-10-オキソ-1,2,4-トリアゾロ[1,5-c]ピリミド[5,4-b][1,4]チアジン、1-(1-エチルプロピル)-1-ヒドロキシ-3-フェニル尿素、およびその薬学的に許容される塩およびその溶媒和物、ならびにそれらの混合物が含まれる。
【0066】
いくつかの実施形態によれば、ポストミックス粉体の各用量は、約200マイクログラムと約150マイクログラムの間のプロピオン酸フルチカゾン、および、約30マイクログラムと約60マイクログラムの間のキシナホ酸サルメテロールを含むことが望ましい。これらの2つの成分を混合する標準的な方法は、一般に、用量変動に対して望ましくない高用量を生じる。対照的に、本明細書中に開示される方法および装置を使用して、約186マイクログラムのプロピオン酸フルチカゾン、および、約44.7マイクログラムのキシナホ酸サルメテロールを含む、適切に均質な混合物を達成することができる。
【実施例
【0067】
実施例1
粉体混合装置を用いて生成されたアルブテロール塩基およびブデソニド
図1および図2で説明した設計の粉体混合装置を使用した。4x4ジップロックプラスチックバッグ中でアルブテロール塩基対ブデソニドを4:1の比で混合することにより、プレミックス粉体を得た。このバッグ内の粉体を振とう混練して粗製のプレミックス粉体を得た。得られた粉体は、それぞれ約500μgの粉体試料を10個採取し、それらをHPLCオートサンプラーバイアルに入れ、メタノール1mlで抽出することにより、プレミックス粉体のブレンド均一性を分析した。試料を振とうして、それらが溶媒に完全に溶解したことを確認した後、HPLC-UVで分析した。アルブテロール塩基対ブデソニドの平均比は3.96:1であった。 このプレミックス粉体中の2つのAPIの比率における%RSDは6.3%であった。
【0068】
約3グラムのプレミックス粉体を、図1および図2に示す粉体混合装置を通して処理した。バルク流速は約40Lpmに設定した。3グラムの製剤全体を分散させるのに約2分かかった。パウダーをバッグフィルターから回収し、各々約500μgの15個の試料を採取することによってブレンド均一性を分析した。アルブテロール塩基対ブデソニドの平均比は4.06:1であった。このブレンド中の2つのAPIの比率における%RSDは2.3%であった。
【0069】
実施例2
粉体混合装置を用いて生成されたプロピオン酸フルチカゾンおよびキシナホ酸サルメテロール
図1および図2で説明した設計の粉体混合装置を使用した。プロピオン酸フルチカゾン対キシナホ酸サルメテロールを、ターブラ(Turbula)を用いて6.3:1(プロピオン酸フルチカゾン:サルメテロール塩基)の比で混合することによってプレミックス粉体を得た。得られた粉体は、各約30μgの粉体試料を40個採取し、それらをHPLCオートサンプラーバイアルに入れ、1mlの希釈剤(15:85 0.6% NH40HAc(aq):MeOH)で抽出することにより、プレミックス粉体のブレンド均一性を分析した。試料を振とうして、それらが溶媒に完全に溶解したことを確認した後、HPLC-UVで分析した。プロピオン酸フルチカゾン対サルメテロール塩基の平均比は6.3:1であった。このプレミックス粉体中の2つのAPIの比率における%RSDは11.5%であった。
【0070】
約10グラムのプレミックス粉体を図1および図2に示すエアミキサーを通して処理した。バルク流速は約42.8Lpmに設定した。10グラムの製剤全体を分散させるのに約10分かかった。粉体をバッグフィルターから回収し、得られた粉体を、それぞれ約90μgの粉体試料を 20個採取し、それらをHPLCオートサンプラーバイアルに入れ、1mlの希釈剤(15:85 0.6% NH40HAc(aq):MeOH)で抽出することにより、ブレンド均一性を分析した。試料を振とうして、それらが溶媒に完全に溶解したことを確認した後、HPLC-UVで分析した。アルブテロール塩基対ブデソニドの平均比は6.5:1であった。このブレンド中の2つのAPIの比率における%RSDは2.1%であった。
【0071】
実施例3~26
粉体混合装置を用いて生成されたプロピオン酸フルチカゾンおよびキシナホ酸サルメテロール
プレミックス合粉体の調製:
プロピオン酸フルチカゾンおよびキシナホ酸サルメテロールのプレミックス粉体(名目上、プロピオン酸フルチカゾン対サルメテロール塩基を6.3:1; 注-約1.453グラムのキシナホ酸サルメテロールは、約1.000グラムのサルメテロール塩基を含有する)を4つの異なる構成を用いて作製し、次いで図3および図4に記載の粉体混合装置を用いて混合した。それぞれのプレミックス粉体から得られた粉体は、各30μgの粉体試料40個を採取し、それらをHPLCオートサンプラーバイアルに入れ、1mlの希釈剤(15:85 0.6% NH40HAc(aq):MeOH)で抽出することにより、ブレンド均一性を分析した。試料を振とうして、それらが溶媒に完全に溶解したことを確認した後、HPLC-UVで分析した。プロピオン酸フルチカゾン対サルメテロール塩基の比を各試料について計算し、この比率の%RSDをこれらの測定値から決定した。
【0072】
プレミックス粉体A:
15.5555gmのキシナホ酸サルメテロールおよび15.5575gmのプロピオン酸フルチカゾンを秤量し、容器に加えた。これを72rpmの22%粉体で30分間ターブラミキサーに入れた。次いで、51.8991gmのプロピオン酸フルチカゾンを容器に加えた。容器の壁に付着した粉体をスパチュラでこすり落とした。容器を72rpmの22%粉体で30分間ターブラミキサーに入れた。容器の壁に付着した粉体をスパチュラでこすり落とした。72rpmの67%粉体で30分間ターブラに容器を入れた。容器の壁に付着した粉体をスパチュラでこすり落とした。容器を23rpmの22%粉体で1時間ターブラに入れた。容器の壁に付着した粉体をスパチュラでこすり落とした。この比率における%RSDは約11.5%であった。
【0073】
プレミックス粉体C:
1.8774gmのキシナホ酸サルメテロールおよび8.1856gmのプロピオン酸フルチカゾンを秤量し、容器に加えた。これを72rpmの22%粉体で30分間ターブラミキサーに入れた。容器の壁に付着した粉体をスパチュラでこすり落とした。この比率における%RSDは約47.8%であった。
【0074】
プレミックス粉体D:
1.8775gmのキシナホ酸サルメテロールおよび8.1293gmのプロピオン酸フルチカゾンを秤量し、容器に加えた。これを72rpmの22%粉体で15分間ターブラミキサーに入れた。容器の壁に付着した粉体をスパチュラでこすり落とした。この比率における%RSDは約82.3%であった。
【0075】
プレミックス粉体E:
1.8746gmのキシナホ酸サルメテロールおよび8.1340gmのプロピオン酸フルチカゾンを秤量し、容器に加えた。これを垂直に3分間手で振動させた。容器の壁に付着した粉体をスパチュラでこすり落とした。次いで、容器を72rpmの22%粉体で30分間ターブラミキサーに入れた。容器の壁に付着した粉体をスパチュラでこすり落とした。容器を再び72rpmの22%粉体で30分間ターブラミキサーに入れた。容器の壁に付着した粉体をスパチュラでこすり落とした。この比率における%RSDは約29.1%であった。
【0076】
実施例3~14については、図3および図4で説明した設計の粉体混合装置を用いて粉体を処理し、次にブレンド物均一性のためにサンプリングした。プレミックス粉体の1つからの粉体を、5mmの粉体投入管直径を有するPISCO VCH-10からなる粉体混合装置を用いて分散させた。入口ノズルを通って流れる圧縮窒素ガスの圧力は50psiに設定した。この粉体を、ステンレススチールの蓋を備えたスタートバント(Sturtevant)排気バッグフィルターに集めた。すべての粉体をシステムを用いて分散させた後、粉体をバッグフィルターおよびステンレス鋼の蓋から回収し、バイアルに回収した。各プレミックス粉体から得られた粉体は、それぞれ約30μgの粉体試料40個を採取し、それらをHPLCオートサンプラーバイアルに入れ、1mlの希釈剤(15:85 0.6% NH40HAc(aq):MeOH)で抽出することにより、ブレンド均一性を分析した。試料を振とうして、それらが溶媒に完全に溶解したことを確認した後、HPLC-UVで分析した。プロピオン酸フルチカゾン対サルメテロール塩基の比を各試料について計算し、この比率の%RSDをこれらの測定値から決定した。
【0077】
実施例3
プレミックス粉体Aからの約3.0066gの粉体を、圧力50psiの圧縮窒素を用いて5mmの粉体投入管直径を有するPISCO VCH-10からなる粉体混合装置を用いて分散させた。このブレンド比率における%RSDは約4.3%であった。
【0078】
実施例4
プレミックス粉体Aからの約3.0892gの粉体を、圧力50psiの圧縮窒素を用いて5mmの粉体投入管直径を有するPISCO VCH-10からなる粉体混合装置を用いて分散させた。この比率における%RSDは約7.0%であった。
【0079】
実施例5
プレミックス粉体Aからの約3.0724gの粉体を、圧力50psiの圧縮窒素を用いて5mmの粉体入力管直径を有するPISCO VCH-10からなる粉体混合装置を用いて分散させた。この比率における%RSDは約2.7%であった。
【0080】
実施例6
プレミックス粉体Cからの約3.0513gの粉体を、圧力50psiの圧縮窒素を用いて5mmの粉体投入管直径を有するPISCO VCH-10からなる粉体混合装置を用いて分散させた。この比率における%RSDは約4.8%であった。
【0081】
実施例7
プレミックス粉体Cからの約3.1030gの粉体を、圧力50psiの圧縮窒素を用いて5mmの粉体投入管直径を有するPISCO VCH-10からなる粉体混合装置を用いて分散させた。この比率における%RSDは約6.4%であった。
【0082】
実施例8
プレミックス粉体Cからの約3.1365gの粉体を、圧力50psiの圧縮窒素を用いて5mmの粉体投入管直径を有するPISCO VCH-10からなる粉体混合装置を用いて分散させた。この比率における%RSDは約3.5%であった。
【0083】
実施例9
プレミックス粉体Dからの約3.1017gの粉体を、圧力50psiの圧縮窒素を用いて5mmの粉体入力管直径を有するPISCO VCH-10からなる粉体混合装置を用いて分散させた。この比率における%RSDは約9.4%であった。
【0084】
実施例10
プレミックス粉体Dからの約3.1175gの粉体を、50psiの圧縮窒素圧力を用いて5mmの粉体入力管直径を有するPISCO VCH-10からなる粉体混合装置を用いて分散させた。この比率における%RSDは約7.5%であった。
【0085】
実施例11
プレミックス粉体Dからの約3.1576gの粉体を、圧力50psiの圧縮窒素を用いて5mmの粉体投入管直径を有するPISCO VCH-10からなる粉体混合装置を用いて分散させた。この比率における%RSDは約6.1%であった。
【0086】
実施例12
プレミックス粉体Eからの約3.0655gの粉体を、圧力50psiの圧縮窒素を用いて5mmの粉体投入管直径を有するPISCO VCH-10からなる粉体混合装置を用いて分散させた。この比率における%RSDは約4.5%であった。
【0087】
実施例13
プレミックス粉体Eからの約3.1839gの粉体を、圧力50psiの圧縮窒素を用いて5mmの粉体入力管直径を有するPISCO VCH-10からなる粉体混合装置を用いて分散させた。この比率における%RSDは約3.5%であった。
【0088】
実施例14
プレミックス粉体Eからの約3.1795gの粉体を、圧力50psiの圧縮窒素を用いて5mmの粉体投入管直径を有するPISCO VCH-10からなる粉体混合装置を用いて分散させた。この比率における%RSDは約5.0%であった。
【0089】
実施例15~23については、図3および図4で説明した設計の粉体混合装置を用いて粉体を処理し、次にブレンド物均一性のためにサンプリングした。プレミックス粉体の1つからの粉体を、5mmの粉体投入管直径を有するPISCO VCH-10からなる粉体混合装置を用いて分散させた。入口ノズルを通って流れる圧縮窒素ガスの圧力は50psiに設定した。この粉体を、ステンレススチールの蓋を備えたスタートバント排気バッグフィルターに集めた。すべての粉体をシステムを用いてに分散させた後、粉体をバッグフィルターおよびステンレス鋼の蓋から回収し、バイアルに回収した。各プレミックス粉体から得られた粉体は、それぞれ約30μgの(別段の記載がない限り)粉体試料20個を採取し、それらをHPLCオートサンプラーバイアルに入れ、1mlの希釈剤(15:85 0.6% NH40HAc(aq):MeOH)で抽出することにより、ブレンド均一性を分析した。試料を振とうして、それらが溶媒に完全に溶解したことを確認した後、HPLC-UVで分析した。プロピオン酸フルチカゾン対サルメテロール塩基の比を各試料について計算し、この比率の%RSDをこれらの測定値から決定した。
【0090】
実施例15
実施例3からの残りの粉体を、圧力50psiの圧縮窒素を用いて5mmの粉体投入管直径を有するPISCO VCH-10からなる粉体混合装置を用いて分散させた。この比率における%RSDは約3.6%であった。
【0091】
実施例16
実施例4からの残りの粉体を、圧力50psiの圧縮窒素を用いて5mmの粉体投入管直径を有するPISCO VCH-10からなる粉体混合装置を用いて分散させた。この比率における%RSDは約3.4%であった。
【0092】
実施例17
実施例5からの残りの粉体を、圧力50psiの圧縮窒素を用いて5mmの粉体投入管直径を有するPISCO VCH-10からなる粉体混合装置を用いて分散させた。この比率における%RSDは約3.1%であった。
【0093】
実施例18
実施例6からの残りの粉体を、圧力50psiの圧縮窒素を用いて5mmの粉体投入管直径を有するPISCO VCH-10からなる粉体混合装置を用いて分散させた。この比率における%RSDは約3.2%であった。
【0094】
実施例19
実施例7からの残りの粉体を、圧力50psiの圧縮窒素を用いて5mmの粉体投入管直径を有するPISCO VCH-10からなる粉体混合装置を用いて分散させた。この比率における%RSDは約4.4%であった。
【0095】
実施例20
実施例8からの残りの粉体を、圧力50psiの圧縮窒素を使用して5mmの粉体投入管直径を有するPISCO VCH-10からなる粉体混合装置を用いて分散させた。ブレンド均一性分析のために分析された試料はわずか10であった。この比率における%RSDは約3.3%であった。
【0096】
実施例21
実施例9からの残りの粉体を、圧力50psiの圧縮窒素を用いて5mmの粉体投入管直径を有するPISCO VCH-10からなる粉体混合装置を用いて分散させた。この比率における%RSDは約3.9%であった。
【0097】
実施例22
実施例10からの残りの粉体を、圧力50psiの圧縮窒素を用いて5mmの粉体投入管直径を有するPISCO VCH-10からなる粉体混合装置を用いて分散させた。この比率における%RSDは約3.7%であった。
【0098】
実施例23
実施例11からの残りの粉体を、圧力50psiの圧縮窒素を使用して5mmの粉体投入管直径を有するPISCO VCH-10からなる粉体混合装置を用いて分散させた。この比率における%RSDは約3.5%であった。
【0099】
実施例24
実施例12からの残りの粉体を、圧力50psiの圧縮窒素を用いて5mmの粉体投入管直径を有するPISCO VCH-10からなる粉体混合装置を用いて分散させた。ブレンド均一性分析のために分析された試料はわずか10であった。この比率における%RSDは約4.1%であった。
【0100】
実施例25
実施例13からの残りの粉体を、圧力50psiの圧縮窒素を用いて5mmの粉体投入管直径を有するPISCO VCH-10からなる粉体混合装置を用いて分散させた。ブレンド均一性分析のために分析された試料はわずか10であった。この比率における%RSDは約1.8%であった。
【0101】
実施例26
実施例14からの残りの粉体を、圧力50psiの圧縮窒素を用いて5mmの粉体投入管直径を有するPISCO VCH-10からなる粉体混合装置を用いて分散させた。この比率における%RSDは約4.3%であった。
【0102】
実施例3~26の結果をグラフで図7および表1に示す。粉体混合装置を通る第1パスを使用した場合、最良のブレンド均一性を有するプレミックス粉体は、最終粉体のより良好なブレンド均一性を提供した。しかしながら、図3および図4に記載された粉体混合装置を通る粉体の第2パスを使用した場合、最終ブレンド均一性は、プレミックス粉体均一性によって影響を受けていないようである。
【0103】
【表1】
【0104】
実施例27~29
粉体混合装置を用いて生成した硫酸アルブテロールおよびラクトース一水和物
実施例27~29では、図3および図4で説明した設計の粉体混合装置を用いて粉体を処理し、次にブレンド含有量均一性のためにサンプリングした。以下の実施例は、本開示の粉体混合方法を用いて微粉化ラクトース一水和物および硫酸アルブテロールをブレンドする実用性を実証する。これは、硫酸アルブテロールなどの低用量の薬物を供給することが望ましい場合に好ましいことがある。これらの実施例(ツール5a)のために選択されたMCTは、国際公開第07/112267号に記載されているテーパGMPコーターおよびプロセスを用いてコーティングした後、約100~110μgの粉体を含有する。これよりはるかに低い粉体量を一貫して被覆することは困難である。従って、10μgの硫酸アルブテロールをテーパDPIから供給するために、1つのアプローチは、ツール5aMCTを硫酸アルブテロール:ラクトース一水和物の9:1ブレンドで被覆することであろう。テーパMCT上のディンプルのサイズのために、このブレンドは、微粉化されたサイズのラクトース一水和物を使用することが望ましい。実施例27~29では、粉体混合方法で生成した異なる硫酸アルブテロール:ラクトース一水和物ブレンドでツール5aMCTを被覆した。MCTの18の異なるセクションについて、硫酸アルブテロール含有量の均一性を測定した。各サンプリングされたセクションは、単回投与に相当する2.0cm2のMCTを含んでいた。適切な溶媒で薬物を溶解し、次いでHPLC-UVで分析することにより、各投薬セクションの硫酸アルブテロール含有量を決定した。アルブテロール含有量の%RSDは、ブレンド均一性の指標を提供する。理想的には、%RSDは、規制された投薬の均一性要件を満たす能力を確信させるために、約3%以下である。
【0105】
実施例27
硫酸アルブテロールおよび微粉化ラクトース一水和物を、記載された方法を用いて、そして粉体混合装置を用いて混合した。得られたブレンドを使用して、国際公開第07/112267号に記載の方法を用いてテーパMCTのディンプルを充填した。投薬セクションあたりの硫酸アルブテロールの平均量は10.8μgであった。投薬セクションあたりの硫酸アルブテロール量の%RSDは3.6%であった。このブレンドで被覆されたMCTをテーパ装置に装填し、圧力降下を4kPaに設定し、総容積を4リットルと設定した次世代インパクタ(NGI)を用いて試験したところ、微粒子画分(<5μm)は71%であった。これは例外的に高く、典型的には硫酸アルブテロール単独を用いて得られるよりも実質的に高かった。
【0106】
実施例28
硫酸アルブテロールおよび微粉化ラクトース一水和物を、記載された方法を用いて、そして粉体混合装置を用いて混合した。得られたブレンドを使用して、国際公開第07/112267号に記載の方法を用いてテーパMCTのディンプルを充填した。投薬セクションあたりの硫酸アルブテロールの平均量は18.5μgであった。投薬セクションあたりの硫酸アルブテロール量の%RSDは3.1%であった。このブレンドで被服されたMCTをテーパ装置に装填し、圧力降下を4kPaに設定し、総容積を4リットルと設定した次世代インパクタ(NGI)を用いて試験したところ、微粒子画分(<5μm)は68%であった。これは例外的に高く、典型的には硫酸アルブテロール単独を用いて得られるよりも実質的に高かった。
【0107】
実施例29
硫酸アルブテロールおよび微粉化ラクトース一水和物を、記載された方法を用いて、そして粉体混合装置を用いて混合した。得られたブレンドを使用して、国際公開第07/112267号に記載の方法を用いてテーパMCTのディンプルを充填した。投薬セクションあたりの硫酸アルブテロールの平均量は29.1μgであった。投薬セクションあたりの硫酸アルブテロール量の%RSDは2.6%であった。このブレンドで被覆されたMCTをテーパ装置に装填し、圧力降下を4kPaに設定し、総容積を4リットルと設定した次世代インパクタ(NGI)を用いて試験したところ、微粒子画分(<5μm)は65%であった。これは例外的に高く、典型的には硫酸アルブテロール単独を用いて得られるよりも実質的に高かった。
【0108】
実施形態
以下の実施形態は、著者らによって特に検討されている。
【0109】
実施形態1.
粉体混合装置であって、
第1分配装置を備える第1粉体投入部と、
第1粉体入口と、第1ガス入口と、第1混合キャビティとを備える第1混合部と、
を備え、
前記第1分配装置は、第1プレミックス粉体を前記第1混合部に分配するように構成された第1開口部を備え、
前記第1ガス入口は、ガスの第1流を前記第1混合キャビティに提供するように構成され、かつ、
前記ガスおよび前記第1プレミックス粉体は、前記第1混合キャビティ内で相互作用して第1ポストミックス粉体を形成する。
【0110】
実施形態2.
実施形態1に記載の粉体混合装置であって、
第2分配装置を備える第2粉体投入部と、
第2粉体入口と、第2ガス入口と、第2混合キャビティとを備える第2混合部と、
をさらに備え、
前記第2投入部は、前記第1粉体混合部から前記第1ポストミックス粉体を受け取り、
前記第2分配装置は、前記第1ポストミックス粉体を前記第2混合部に分配するように構成された第2開口部を備え、
前記第2ガス入口は、ガスの第2流を前記第2混合キャビティに提供するように構成され、前記第2粉体入口は、前記第1ポストミックス粉体を前記第2混合キャビティに分配するように構成され、かつ、
前記ガスの第2流および前記第1ポストミックス粉体は、前記第2混合キャビティ内で相互作用して第2ポストミックス粉体を形成する。
【0111】
実施形態3.
実施形態2に記載の粉体混合装置であって、
前記第2混合部は、前記第2ポストミックス粉体を前記第1粉体投入部に提供するように配置されている。
【0112】
実施形態4.
実施形態1に記載の粉体混合装置であって、
第2分配装置を備える第2粉体投入部と、
第2粉体入口と、第2ガス入口と、第2混合キャビティとを備える第2混合部と、
をさらに備え、
前記第2ガス入口は、ガスの第2流を前記第2混合キャビティに提供するように構成され、
前記ガスの第2流、および前記第2粉体投入部から受け取った第2プレミックス粉体は、前記第2混合キャビティ内で相互作用して第2ポストミックス粉体を形成し、かつ、
前記第1混合部および前記第2混合部は、前記第1ポストミックス粉体および前記第2ポストミックス粉体を一緒に第3粉体投入部に分配して第3プレミックス粉体を形成するように配置されている。
【0113】
実施形態5.
実施形態4に記載の粉体混合装置であって、
第3粉体入口と、第3ガス入口と、第3混合キャビティとを備える第3混合部をさらに備え、
前記第3ガス入口は、ガスの第3流を前記第3混合キャビティに提供するように構成され、かつ、
前記ガスの第3流、および前記第3粉体投入部から受け取った前記第3プレミックス粉体は、前記第3混合キャビティ内で相互作用して第3ポストミックス粉体を形成する。
【0114】
実施形態6.
粉体を混合する方法であって、前記方法は、
第1プレミックス粉体を第1分配装置を備える第1粉体投入部に提供することと、
第1粉体入口と、第1ガス入口と、第1混合キャビティとを備える第1混合部内で前記第1プレミックス粉体を混合することと、
を含み、
前記第1分配装置は、前記第1プレミックス粉体を前記第1混合部に分配するように構成された第1開口部を備え、
前記第1ガス入口は、ガスの第1流を前記第1混合キャビティに提供するように構成され、前記第1粉体入口は、前記第1プレミックス粉体を前記第1混合キャビティに分配するように構成され、かつ、
前記ガスの第1流および前記第1プレミックス粉体は、前記第1混合キャビティ内で相互作用して第1ポストミックス粉体を形成する。
【0115】
実施形態7.
実施形態6に記載の方法であって、
前記第1ポストミックス粉体を第2分配装置を備える第2粉体投入部に提供することと、
第2粉体入口と、第2ガス入口と、第2混合キャビティとを備える第2混合部内で前記第1ポストミックス粉体を混合することと、
をさらに含み、
前記第2分配装置は、前記第1ポストミックス粉体を前記第2混合部に分配するように構成された第2開口部を備え、
前記第2ガス入口は、ガスの第2流を前記第2混合キャビティに提供するように構成され、前記第2粉体入口は、前記第1ポストミックス粉体を前記第2混合キャビティに分配するように構成され、かつ、
前記ガスの第2流および前記第1ポストミックス粉体は、前記第2混合キャビティ内で相互作用して第2ポストミックス粉体を形成する。
【0116】
実施形態8.
実施形態7に記載の方法であって、
前記第2ポストミックス粉体を前記第1粉体投入部に輸送することをさらに備える。
【0117】
実施形態9.
実施形態6に記載の方法であって、
第2プレミックス粉体を第2分配装置を備える第2粉体投入部に提供することと、
第2粉体入口と、第2ガス入口と、第2混合キャビティとを備える第2混合部内で前記第2プレミックス粉体を混合することと、
をさらに含み、
前記第2分配装置は、前記第2プレミックス粉体を前記第2混合部に分配するように構成された第2開口部を備え、
前記第2ガス入口は、ガスの第2流を前記第2混合キャビティに提供するように構成され、前記第2粉体入口は、前記第2プレミックス粉体を前記第2混合キャビティに分配するように構成され、
前記ガスの第2流および前記第2プレミックス粉体は、前記第2混合キャビティ内で相互作用して第2ポストミックス粉体を形成し、かつ、
前記第1混合部および前記第2混合部は、前記第1ポストミックス粉体および前記第2ポストミックス粉体を一緒に第3粉体投入部に分配して第3プレミックス粉体を形成するように配置されている。
【0118】
実施形態10.
実施形態9に記載の方法であって、
第3粉体入口と、第3ガス入口と、第3混合キャビティとを備える第3混合部内で前記第3プレミックス粉体を混合することをさらに備え、
前記第3ガス入口は、ガスの第3流を前記第3混合キャビティに提供するように構成され、かつ、
前記ガスの第3流、および前記第3粉体投入部から受け取った前記第3プレミックス粉体は、前記第3混合キャビティ内で相互作用して第3ポストミックス粉体を形成する。
【0119】
実施形態11.
実施形態1、2、3、4、もしくは5に記載の粉体混合装置、または実施形態6、7、8、9、もしくは10に記載の方法であって、
前記第1、第2、および/または第3プレミックス粉体は、少なくとも2つの粉体を含む。
【0120】
実施形態12.
実施形態1、2、3、4、5、もしくは11に記載の粉体混合装置、または実施形態6、7、8、9、10、もしくは11に記載の方法であって、
前記第1開口部は、前記混合部内に延在するチューブを備える。
【0121】
実施形態13.
実施形態1、2、3、4、5、11、もしくは12に記載の粉体混合装置、または実施形態6、7、8、9、10、11、もしくは12に記載の方法であって、
前記第1、第2、および/または第3ガス入口は、圧縮ガスを供給する。
【0122】
実施形態14.
実施形態1、2、3、4、5、11、12、もしくは13に記載の粉体混合装置、または実施形態6、7、8、9、10、11、12、もしくは13に記載の方法であって、
前記第1混合部を通る前記ガスの第1流は、前記第1プレミックス粉体を前記第1混合キャビティに引き込む前記第1開口部を通る吸引力を生成するように構成される。
【0123】
実施形態15.
実施形態1、2、3、4、5、11、12、13、もしくは14に記載の粉体混合装置、または実施形態6、7、8、9、10、11、12、13、もしくは14に記載の方法であって、
前記第1粉体入口を通過する前記ガスの第1流は、前記第1プレミックス粉体が前記第1混合部に入るとき、前記第1プレミックス粉体に高せん断を生じさせる。
【0124】
実施形態16.
実施形態1、2、3、4、5、11、12、13、14、もしくは15に記載の粉体混合装置、または実施形態6、7、8、9、10、11、12、13、14、もしくは15に記載の方法であって、
前記第1混合部は、第1制御システムをさらに備える。
【0125】
実施形態17.
実施形態16に記載の粉体混合装置または方法であって、
前記第1制御システムは、前記第1混合部に分散された粉体およびガスの体積を調節するように構成される。
【0126】
実施形態18.
実施形態1、2、3、4、5、11、12、13、14、15、16、もしくは17に記載の粉体混合装置、または実施形態6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、もしくは17に記載の方法であって、
前記プレミックス粉体は凝集性である。
【0127】
実施形態19.
実施形態18に記載の粉体混合装置または方法であって、
前記凝集性プレミックス粉体は、約40度よりも大きな安息角を有する。
【0128】
実施形態20.
実施形態18または19に記載の粉体混合装置または方法であって、
前記凝集性プレミックス粉体は、約4未満のジェニケ流動指数を有する。
【0129】
実施形態21.
実施形態18、19、または20に記載の粉体混合装置または方法であって、
前記凝集性プレミックス粉体は、約20より大きいカー指数を有する。
【0130】
実施形態22.
実施形態18、19、20、または21に記載の粉体混合装置または方法であって、
前記凝集性プレミックス粉体は、約20ミクロン未満の平均一次粒子サイズを有する。
【0131】
実施形態23.
実施形態18、19、20、21、または22に記載の粉体混合装置または方法であって、
前記凝集性プレミックス粉体は薬物を含む。
【0132】
実施形態24.
実施形態18、19、20、21、22、または23に記載の粉体混合装置または方法であって、
前記凝集性プレミックス粉体は、2重量%を超える遊離水を含む。
【0133】
実施形態25.
実施形態18、19、20、21、22、23、または24に記載の粉体混合装置または方法であって、
前記凝集性プレミックス粉体は、平均寸法20~2000ミクロンの微細凝集物を含む。
【0134】
実施形態26.
実施形態1、2、3、4、5、11、12、13、14、15、16、もしくは17に記載の粉体混合装置、または実施形態6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、もしくは17に記載の方法であって、
前記第1および第2開口部のうちの少なくとも1つはチューブを備える。
【0135】
実施形態27.
実施形態26に記載の粉体混合装置または方法であって、
前記チューブは、少なくとも部分的に前記混合キャビティに延在している。
【0136】
実施形態28.
実施形態26または27に記載の粉体混合装置または方法であって、
前記チューブはベンチュリ管である。
【0137】
本開示は、本明細書に記載された特定の実施例および実施形態に限定されるとみなすべきではなく、むしろ、添付の特許請求の範囲に明らかに記載されている開示される主題のすべての態様を包含すると理解されるべきである。本開示が適用可能な様々な改変、等価プロセス、ならびに多数の構造は、本開示がこの開示の見直しに向けられている当業者には容易に明らかであろう。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7