(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2021-12-14
(45)【発行日】2022-01-14
(54)【発明の名称】映像配信システム、映像データ配信装置、映像データ配信装置制御プログラム及び映像データ配信方法
(51)【国際特許分類】
H04N 21/266 20110101AFI20220106BHJP
H04N 21/258 20110101ALI20220106BHJP
H04N 21/458 20110101ALI20220106BHJP
H04N 21/442 20110101ALI20220106BHJP
H04N 21/6377 20110101ALI20220106BHJP
【FI】
H04N21/266
H04N21/258
H04N21/458
H04N21/442
H04N21/6377
(21)【出願番号】P 2019192669
(22)【出願日】2019-10-23
(62)【分割の表示】P 2017069757の分割
【原出願日】2017-03-31
【審査請求日】2019-10-23
(73)【特許権者】
【識別番号】000208891
【氏名又は名称】KDDI株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100165179
【氏名又は名称】田▲崎▼ 聡
(74)【代理人】
【識別番号】100175824
【氏名又は名称】小林 淳一
(74)【代理人】
【識別番号】100114937
【氏名又は名称】松本 裕幸
(72)【発明者】
【氏名】石谷 雄一郎
【審査官】富樫 明
(56)【参考文献】
【文献】特開2016-058994(JP,A)
【文献】国際公開第2014/024475(WO,A1)
【文献】特開2009-105591(JP,A)
【文献】国際公開第2010/110066(WO,A1)
【文献】特許第6040328(JP,B1)
【文献】国際公開第2015/097922(WO,A1)
【文献】特開2015-056889(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04N 21/00-21/858
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
端末装置と、映像データを配信する映像データ配信装置とを備える映像配信システムであって、
前記端末装置は、
自装置に配信済みの映像データであって、原映像から生成される第1の映像データを示す識別情報を前記映像データ配信装置に対して出力する識別情報出力部と、
自装置が備える表示部に前記第1の映像データが提示されている間に自装置が操作されることにより生成され、前記原映像における第2の映像データの提示開始位置を示す提示開始位置情報を含む設定情報を前記映像データ配信装置に対して出力する設定情報出力部と、
前記第1の映像データとは異なる映像であって、前記提示開始位置以降の前記原映像から生成される第2の映像データを、前記映像データ配信装置から取得する映像取得部と
を備え、
前記映像データ配信装置は、
前記端末装置から出力される前記識別情報を取得する識別情報取得部と、
前記端末装置から出力される前記設定情報を取得する設定情報取得部と、
前記識別情報取得部が取得する前記識別情報及び前記設定情報取得部が取得する前記設定情報に基づいて、前記第2の映像データを前記端末装置に対して出力する映像出力部と
を備え、
前記設定情報出力部は、
前記端末装置の位置情報を更に含む前記設定情報を出力
し、
前記映像出力部は、前記設定情報に含まれる前記端末装置の位置情報で示される位置が視点位置である前記第2の映像データを前記端末装置に対して出力する、
映像配信システム。
【請求項2】
端末装置に配信済みの映像データであって、原映像から生成される第1の映像データを示す識別情報を取得する識別情報取得部と、
前記端末装置が備える表示部に前記第1の映像データが提示されている間に前記端末装置が操作されることにより生成され、前記原映像における第2の映像データの提示開始位置を示す提示開始位置情報を含む設定情報を取得する設定情報取得部と、
前記識別情報取得部が取得する前記識別情報及び前記設定情報取得部が取得する前記設定情報に基づいて、前記第1の映像データとは異なる映像であって、前記提示開始位置以降の前記原映像から生成される第2の映像データを前記端末装置に対して出力する映像出力部と
を備え、
前記設定情報取得部は、
前記端末装置の位置情報を更に含む前記設定情報を取得
し、
前記映像出力部は、前記設定情報に含まれる前記端末装置の位置情報で示される位置が視点位置である前記第2の映像データを前記端末装置に対して出力する、
映像データ配信装置。
【請求項3】
前記設定情報取得部は、前記原映像における前記第2の映像データの提示開始位置を指定する操作が検出された際に生成された前記提示開始位置情報を含む前記設定情報を取得する、
請求項2に記載の映像データ配信装置。
【請求項4】
過去に前記端末装置に対して出力した前記第2の映像データに対応する前記設定情報と、過去に前記第2の映像データを出力した前記端末装置の端末識別情報とを対応付けた状態で記憶する記憶部を更に備え、
前記映像出力部は、前記端末識別情報に対応付けられた前記端末装置から前記設定情報を伴わない前記第2の映像データの配信要求を受信した場合、前記端末識別情報に対応付けて前記記憶部に記憶された前記設定情報に対応付けられている前記第2の映像データを出力する、
請求項2又は請求項3のいずれか一つに記載の映像データ配信装置。
【請求項5】
コンピュータに、
端末装置に配信済みの映像データであって、原映像から生成される第1の映像データを示す識別情報を取得する識別情報取得機能と、
前記端末装置が備える表示部に前記第1の映像データが提示されている間に前記端末装置が操作されることにより生成され、前記原映像における第2の映像データの提示開始位置を示す提示開始位置情報を含む設定情報を取得する設定情報取得機能と、
前記識別情報取得機能により取得される前記識別情報及び前記設定情報取得機能により取得される前記設定情報に基づいて、前記第1の映像データとは異なる映像であって、前記提示開始位置以降の前記原映像から生成される第2の映像データを前記端末装置に対して出力する映像出力機能とを実現させる映像データ配信装置制御プログラムであって、
前記設定情報取得機能は、
前記端末装置の位置情報を更に含む前記設定情報を取得
し、
前記映像出力機能は、前記設定情報に含まれる前記端末装置の位置情報で示される位置が視点位置である前記第2の映像データを前記端末装置に対して出力する、
映像データ配信装置制御プログラム。
【請求項6】
端末装置に配信済みの映像データであって、原映像から生成される第1の映像データを示す識別情報を取得する識別情報取得ステップと、
前記端末装置が備える表示部に前記第1の映像データが提示されている間に前記端末装置が操作されることにより生成され、前記原映像における第2の映像データの提示開始位置を示す提示開始位置情報を含む設定情報を取得する設定情報取得ステップと、
前記識別情報取得ステップにおいて取得される前記識別情報及び前記設定情報取得ステップにおいて取得される前記設定情報に基づいて、前記第1の映像データとは異なる映像であって、前記提示開始位置以降の前記原映像から生成される第2の映像データを前記端末装置に対して出力する映像出力ステップとを含む映像データ配信方法であって、
前記設定情報取得ステップは、
前記端末装置の位置情報を更に含む前記設定情報を取得
し、
前記映像出力ステップは、前記設定情報に含まれる前記端末装置の位置情報で示される位置が視点位置である前記第2の映像データを前記端末装置に対して出力する、
映像データ配信方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、映像配信システム、映像データ配信装置、映像データ配信装置制御プログラム及び映像データ配信方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、動画などの大容量コンテンツを端末装置に対して配信する技術が知られている(例えば、特許文献1を参照。)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ここで、端末装置が指定する大容量コンテンツを配信したいというニーズがある。この高画質な動画とは、例えば、縦2160画素、横3840画素の4K映像などである。
しかしながら、この高画質動画を端末装置に対して配信する場合、配信の為の通信回線に流れるトラフィックが大きくなり、情報配信の遅延や情報の欠落といった問題が発生する場合がある。また、端末装置の処理能力によっては、所望するコンテンツを指定する際に、大容量コンテンツの内容を確認して指定することが困難である。
また、スポーツ会場などでは、競技を観戦している観客は、選手全員の動きを見ることができない場合がある。この場合、観客が所有する端末装置上で、観客によって指定された選手を撮像した高画質映像を配信したいという要望がある。
【0005】
本発明は、上記問題に鑑みて為されたものであり、端末装置に大容量コンテンツを配信することができる映像配信システム、映像データ配信装置、映像データ配信装置制御プログラム及び映像データ配信方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
(1)本発明の一態様は、端末装置と、映像データを配信する映像データ配信装置とを備える映像配信システムであって、前記端末装置は、自装置に配信済みの映像データであって、原映像から生成される第1の映像データを示す識別情報を前記映像データ配信装置に対して出力する識別情報出力部と、自装置が備える表示部に前記第1の映像データが提示されている間に自装置が操作されることにより生成され、前記原映像における第2の映像データの提示開始位置を示す提示開始位置情報を含む設定情報を前記映像データ配信装置に対して出力する設定情報出力部と、前記第1の映像データとは異なる映像であって、前記提示開始位置以降の前記原映像から生成される第2の映像データを、前記映像データ配信装置から取得する映像取得部とを備え、前記映像データ配信装置は、前記端末装置から出力される前記識別情報を取得する識別情報取得部と、前記端末装置から出力される前記設定情報を取得する設定情報取得部と、前記識別情報取得部が取得する前記識別情報及び前記設定情報取得部が取得する前記設定情報に基づいて、前記第2の映像データを前記端末装置に対して出力する映像出力部と、を備え、前記設定情報出力部は、前記端末装置の位置情報を更に含む前記設定情報を出力し、前記映像出力部は、前記設定情報に含まれる前記端末装置の位置情報で示される位置が視点位置である前記第2の映像データを前記端末装置に対して出力する、映像配信システムである。
【0007】
(2)本発明の一態様は、端末装置に配信済みの映像データであって、原映像から生成される第1の映像データを示す識別情報を取得する識別情報取得部と、前記端末装置が備える表示部に前記第1の映像データが提示されている間に前記端末装置が操作されることにより生成され、前記原映像における第2の映像データの提示開始位置を示す提示開始位置情報を含む設定情報を取得する設定情報取得部と、前記識別情報取得部が取得する前記識別情報及び前記設定情報取得部が取得する前記設定情報に基づいて、前記第1の映像データとは異なる映像であって、前記提示開始位置以降の前記原映像から生成される第2の映像データを前記端末装置に対して出力する映像出力部と、を備え、前記設定情報取得部は、前記端末装置の位置情報を更に含む前記設定情報を取得し、前記映像出力部は、前記設定情報に含まれる前記端末装置の位置情報で示される位置が視点位置である前記第2の映像データを前記端末装置に対して出力する、映像データ配信装置である。
【0008】
(3)本発明の一態様は、上記(2)に記載の映像データ配信装置において、前記設定情報取得部が、前記原映像における前記第2の映像データの提示開始位置を指定する操作が検出された際に生成された前記提示開始位置情報を含む前記設定情報を取得してもよい。
【0010】
(4)本発明の一態様は、上記(2)又は(3)のいずれか一つの映像データ配信装置において、過去に前記端末装置に対して出力した前記第2の映像データに対応する前記設定情報と、過去に前記第2の映像データを出力した前記端末装置の端末識別情報とを対応付けた状態で記憶する記憶部を更に備え、前記映像出力部は、前記端末識別情報に対応付けられた前記端末装置から前記設定情報を伴わない前記第2の映像データの配信要求を受信した場合、前記端末識別情報に対応付けて前記記憶部に記憶された前記設定情報に対応付けられている前記第2の映像データを出力してもよい。
【0011】
(5)本発明の一態様は、コンピュータに、端末装置に配信済みの映像データであって、原映像から生成される第1の映像データを示す識別情報を取得する識別情報取得機能と、前記端末装置が備える表示部に前記第1の映像データが提示されている間に前記端末装置が操作されることにより生成され、前記原映像における第2の映像データの提示開始位置を示す提示開始位置情報を含む設定情報を取得する設定情報取得機能と、前記識別情報取得機能により取得される前記識別情報及び前記設定情報取得機能により取得される前記設定情報に基づいて、前記第1の映像データとは異なる映像であって、前記提示開始位置以降の前記原映像から生成される第2の映像データを前記端末装置に対して出力する映像出力機能とを実現させる映像データ配信装置制御プログラムであって、前記設定情報取得機能は、前記端末装置の位置情報を更に含む前記設定情報を取得し、前記映像出力機能は、前記設定情報に含まれる前記端末装置の位置情報で示される位置が視点位置である前記第2の映像データを前記端末装置に対して出力する、映像データ配信装置制御プログラムである。
【0012】
(6)本発明の一態様は、端末装置に配信済みの映像データであって、原映像から生成される第1の映像データを示す識別情報を取得する識別情報取得ステップと、前記端末装置が備える表示部に前記第1の映像データが提示されている間に前記端末装置が操作されることにより生成され、前記原映像における第2の映像データの提示開始位置を示す提示開始位置情報を含む設定情報を取得する設定情報取得ステップと、前記識別情報取得ステップにおいて取得される前記識別情報及び前記設定情報取得ステップにおいて取得される前記設定情報に基づいて、前記第1の映像データとは異なる映像であって、前記提示開始位置以降の前記原映像から生成される第2の映像データを前記端末装置に対して出力する映像出力ステップとを含む映像データ配信方法であって、前記設定情報取得ステップは、前記端末装置の位置情報を更に含む前記設定情報を取得し、前記映像出力ステップは、前記設定情報に含まれる前記端末装置の位置情報で示される位置が視点位置である前記第2の映像データを前記端末装置に対して出力する、映像データ配信方法である。
【0013】
(7)本発明の一態様は、自装置に配信済みの映像データであって、原映像から生成される第1の映像データを示す識別情報を映像データ配信装置に対して出力する識別情報出力部と、自装置が備える表示部に前記第1の映像データが提示されている間に自装置が操作されることにより生成され、前記原映像における第2の映像データの提示開始位置を示す提示開始位置情報を含む設定情報を前記映像データ配信装置に対して出力する設定情報出力部と、前記第1の映像データとは異なる映像であって、前記提示開始位置以降の前記原映像から生成される第2の映像データを映像データ配信装置から取得する映像取得部とを備え、前記設定情報出力部は、選手情報、無線通信の種類の情報、端末情報及び位置情報の少なくとも一つを更に含む前記設定情報を出力する、端末装置である。
【0014】
(8)本発明の一態様は、上記(7)に記載の端末装置において、前記設定情報出力部が、前記原映像における前記第2の映像データの提示開始位置を指定する操作が検出された際に生成された前記提示開始位置情報を含む前記設定情報を出力してもよい。
【0016】
(9)本発明の一態様は、自装置に配信済みの映像データであって、原映像から生成される第1の映像データを示す識別情報を映像データ配信装置に対して出力する識別情報出力部と、自装置が備える表示部に前記第1の映像データが提示されている間に自装置が操作されることにより生成され、前記原映像における第2の映像データの提示開始位置を示す提示開始位置情報を含む設定情報を前記映像データ配信装置に対して出力する設定情報出力部と、前記第1の映像データとは異なる映像であって、前記提示開始位置以降の前記原映像から生成される第2の映像データを映像データ配信装置から取得する映像取得部とを備え、自装置が備える記憶部に前記第2の映像データが記憶されていないと判定された場合、前記第2の映像データの配信要求を前記映像データ配信装置に供給する旨をユーザーに通知し、ユーザーが承諾したときに限り、前記設定情報に対応する前記第2の映像データを自装置に配信するよう前記映像データ配信装置に要求する、端末装置である。
【0017】
(10)本発明の一態様は、端末装置に、自装置に配信済みの映像データであって、原映像から生成される第1の映像データを示す識別情報を映像データ配信装置に対して出力する識別情報出力機能と、自装置が備える表示部に前記第1の映像データが提示されている間に自装置が操作されることにより生成され、前記原映像における第2の映像データの提示開始位置を示す提示開始位置情報を含む設定情報を前記映像データ配信装置に対して出力する設定情報出力機能と、前記第1の映像データとは異なる映像であって、前記提示開始位置以降の前記原映像から生成される第2の映像データを映像データ配信装置から取得する映像取得機能とを実現させる端末装置制御プログラムであって、前記設定情報出力機能は、選手情報、無線通信の種類の情報、端末情報及び位置情報の少なくとも一つを更に含む前記設定情報を出力する、端末装置制御プログラムである。
【0018】
(11)本発明の一態様は、自装置に配信済みの映像データであって、原映像から生成される第1の映像データを示す識別情報を映像データ配信装置に対して出力する識別情報出力ステップと、自装置が備える表示部に前記第1の映像データが提示されている間に自装置が操作されることにより生成され、前記原映像における第2の映像データの提示開始位置を示す提示開始位置情報を含む設定情報を前記映像データ配信装置に対して出力する設定情報出力ステップと、前記第1の映像データとは異なる映像であって、前記提示開始位置以降の前記原映像から生成される第2の映像データを映像データ配信装置から取得する映像取得ステップとを含む端末制御方法であって、前記設定情報出力ステップは、選手情報、無線通信の種類の情報、端末情報及び位置情報の少なくとも一つを更に含む前記設定情報を出力する、端末制御方法である。
(12)本発明の一態様は、端末装置に、自装置に配信済みの映像データであって、原映像から生成される第1の映像データを示す識別情報を映像データ配信装置に対して出力する識別情報出力機能と、自装置が備える表示部に前記第1の映像データが提示されている間に自装置が操作されることにより生成され、前記原映像における第2の映像データの提示開始位置を示す提示開始位置情報を含む設定情報を前記映像データ配信装置に対して出力する設定情報出力機能と、前記第1の映像データとは異なる映像であって、前記提示開始位置以降の前記原映像から生成される第2の映像データを映像データ配信装置から取得する映像取得機能とを実現させる端末装置制御プログラムであって、前記端末装置が備える記憶部に前記第2の映像データが記憶されていないと判定された場合、前記第2の映像データの配信要求を前記映像データ配信装置に供給する旨をユーザーに通知し、ユーザーが承諾したときに限り、前記設定情報に対応する前記第2の映像データを自装置に配信するよう前記映像データ配信装置に要求する機能、をさらに前記端末装置に実現させる端末装置制御プログラムである。
(13)本発明の一態様は、自装置に配信済みの映像データであって、原映像から生成される第1の映像データを示す識別情報を映像データ配信装置に対して出力する識別情報出力ステップと、自装置が備える表示部に前記第1の映像データが提示されている間に自装置が操作されることにより生成され、前記原映像における第2の映像データの提示開始位置を示す提示開始位置情報を含む設定情報を前記映像データ配信装置に対して出力する設定情報出力ステップと、前記第1の映像データとは異なる映像であって、前記提示開始位置以降の前記原映像から生成される第2の映像データを映像データ配信装置から取得する映像取得ステップとを含む端末制御方法であって、自装置が備える記憶部に前記第2の映像データが記憶されていないと判定された場合、前記第2の映像データの配信要求を前記映像データ配信装置に供給する旨をユーザーに通知し、ユーザーが承諾したときに限り、前記設定情報に対応する前記第2の映像データを自装置に配信するよう前記映像データ配信装置に要求するステップ、をさらに含む端末制御方法である。
【発明の効果】
【0019】
本発明によれば、端末装置に大容量コンテンツを配信することができる映像配信システム、映像データ配信装置、映像データ配信装置制御プログラム、映像データ配信方法、端末装置、端末装置制御プログラム及び端末制御方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【
図1】第1の実施形態の映像配信システムの概要の一例を示す図である。
【
図2】本実施形態の映像配信システムの機能構成の一例を示す図である。
【
図4】本実施形態の映像配信システムの動作の一例を示す図である。
【
図5】第2の実施形態の映像配信システムの機能構成の一例を示す図である。
【
図7】表示部に表示される提示開始位置情報の生成に用いる画面表示の一例を示す図である。
【
図8】表示部に表示される設定情報の生成に用いる画面表示の一例を示す。
【
図9】第3の実施形態の映像配信システムの機能構成の一例を示す図である。
【
図10】視点情報を設定する画像の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
<第1の実施形態>
以下、図面を参照して第1の実施形態の通信システムについて説明する。
図1は、第1の実施形態の映像配信システム100の概要の一例を示す図である。
【0022】
<システムの概要>
映像配信システム100は、映像データ配信装置3を備える。映像データ配信装置3は、ネットワークNWを介して端末装置2と接続される。
映像データ配信装置3は、撮像装置によって撮像された映像データである原映像を画像処理することにより得られる高画質映像データHMを、端末装置2に対して配信する。高画質映像データHMとは、第2の映像データの一例である。以下の説明では、原映像は、スポーツの試合を撮像した映像の場合について説明する。
【0023】
端末装置2は、例えばスマートフォンやタブレット端末であり、表示部21と操作部22とを備えている。操作部22は、例えばタッチパネルを備えており、端末装置2のユーザーによって操作される。表示部21は、例えば液晶ディスプレイを備えており、さまざまな画像を表示する。この表示部21に表示される画像には、映像データ配信装置3から配信される情報に基づいて端末装置2が生成する画像が含まれている。端末装置2には、予め低画質映像データLMが記憶される。低画質映像データLMは、端末装置2に配信済みの映像データであって、原映像から生成される映像データである。低画質映像データLMとは、第1の映像データの一例である。なお、低画質映像データLMは、高画質映像データHMの画質を落とした映像データに限られない。低画質映像データLMは、原映像から生成される映像データであればよい。また、低画質映像データLMは、映像データ配信装置3によって、原映像から生成されたデータに基づいて、端末装置2が生成する映像データであってもよい。
【0024】
具体的には、この低画質映像データLMは、端末装置2の処理の速度に適した映像データである。この低画質映像データLMには、例えば、原映像から生成されるCG動画などが含まれる。このCG動画は、例えば、原映像に基づいて生成される、多数の多角形の組み合わせ(例えば、ポリゴン)によって構成され、さらに光線の方向に基づく陰影処理やポリゴン表面のテクスチャマッピングがなされて表示される映像であってもよい。以下の説明では、このポリゴンによって構成される動画を、ポリゴン動画とも記載する。
【0025】
また、このポリゴン動画に含まれるポリゴンは、原映像OMに撮像された選手の画像を画像処理することにより生成される。具体的には、選手の骨格や重心位置などを既知の手段によって算出することにより、選手の画像をモデル化することにより得られるモデル情報に基づくものである。
端末装置2は、このモデル情報に対して、動き情報を与えることにより、ポリゴン動画を生成する。動き情報とは、例えば、原映像OMに撮像された選手の画像を画像処理することにより生成され、モデル情報と共に予め端末装置2に配信された情報である。
【0026】
つまり、低画質映像データLMは、端末装置2が提示するのに適した形態の映像データである。言い換えると、低画質映像データLMは上述したポリゴン動画データであり、高画質映像データHMデータは普通の映像フォーマットのデータである。
【0027】
<映像配信システム100の機能構成>
以下、
図2を参照して、映像配信システム100の具体的な機能構成の一例について説明する。
図2は、本実施形態の映像配信システム100の機能構成の一例を示す図である。
【0028】
<端末装置2の機能構成>
端末装置2は、上述した表示部21と、操作部22とに加え、記憶部23と、制御部20とを備える。
記憶部23は、不揮発性の半導体メモリ等によって構成され、上述した低画質映像データLMが記憶される。
制御部20は、例えばCPUを備えており、種々の演算や情報の授受を行う。制御部20は、映像一覧生成部201と、提示部202と、識別情報生成部203と、識別情報出力部204と、映像取得部205とを、その機能部として備える。この制御部20は、操作部22に対するユーザーの操作を検出する。
【0029】
映像一覧生成部201は、映像リストを生成する。映像リストとは、記憶部23に記憶される低画質映像データLMのタイトルや、サムネイル画像などのリストである。映像一覧生成部201は、この映像リストを表示部21に対して表示させる。ユーザーは、この映像リストから低画質映像データLMを選択することにより、取得したい高画質映像データHMを指定する。映像一覧生成部201は、ユーザーの選択操作を検出する。
映像一覧生成部201は、ユーザーが選択した低画質映像データLMを、記憶部23から取得する。映像一覧生成部201は、ユーザーが選択した低画質映像データLMを、提示部202に対して供給する。映像一覧生成部201は、ユーザーが選択した低画質映像データLMを、識別情報生成部203に対して供給する。
【0030】
提示部202は、映像一覧生成部201から、ユーザーが選択した低画質映像データLMを取得する。提示部202は、映像一覧生成部201から取得した低画質映像データLMを表示部21に表示させる。
識別情報生成部203は、映像一覧生成部201から、ユーザーが選択した低画質映像データLMを取得する。識別情報生成部203は、ユーザーが選択した低画質映像データLMを示す識別情報を生成する。この識別情報は、予め低画質映像データLMに含まれるデータである。具体的には、識別情報は、低画質映像データLMのファイル名や、低画質映像データLMの属性の情報などに基づいて生成される。識別情報生成部203は、生成した識別情報を、識別情報出力部204に対して供給する。
【0031】
識別情報出力部204は、識別情報生成部203から識別情報を取得する。識別情報出力部204は、識別情報生成部203から取得した識別情報を、識別情報取得部301に対して供給する。
映像取得部205は、映像データ配信装置3から、ユーザーが選択した低画質映像データLMと対応する高画質映像データHMを取得する。
【0032】
<映像データ配信装置3の機能構成>
映像データ配信装置3は、制御部30と、記憶部31とを備える。記憶部31は、ハードディスクドライブやROM(Read-Only-memory)などの不揮発性メモリによって構成される。
制御部30は、例えばCPUを備えており、種々の演算や情報の授受を行う。制御部30は、識別情報取得部301と、映像出力部302とをその機能部として備える。
【0033】
識別情報取得部301は、端末装置2から出力される識別情報を取得する。この識別情報とは、上述したように、端末装置2を操作するユーザーによって選択された低画質映像データLMを示す情報である。識別情報取得部301は、端末装置2から取得した識別情報を、映像出力部302に対して供給する。
【0034】
映像出力部302は、識別情報取得部301が取得する識別情報に基づいて、高画質映像データHMを端末装置2に対して出力する。この高画質映像データHMは、ユーザーが選択した低画質映像データLMの原映像から生成される。高画質映像データHMは、ユーザーが選択した低画質映像データLMとは異なる映像である。異なる映像とは、例えば、画質が異なる映像である。この一例では、高画質映像データHMは、低画質映像データLMよりも画質が高い映像データである。
映像出力部302は、記憶部31に記憶される識別情報リストSILと、識別情報取得部301から取得する識別情報に基づいて、ユーザーが選択した低画質映像データLMと対応する高画質映像データHMを取得する。映像出力部302は、取得したユーザーが選択した低画質映像データLMと対応する高画質映像データHMを、映像取得部205に対して出力する。
【0035】
ここで、
図3を参照して、識別情報リストSILの一例について説明する。
図3は、識別情報リストSILの一例を示す図である。
識別情報リストSILは、識別情報SIと、低画質映像データLMと、高画質映像データHMと、原映像OMとが対応付けられた状態のリストである。
この一例では、識別情報リストSILには、識別情報リストSIL1と、識別情報リストSIL2とが含まれる。
【0036】
識別情報リストSIL1は、識別情報SIとして“識別情報1”と、低画質映像データLMとして“低画質映像データ1”と、高画質映像データHMとして“高画質映像データ1”と、原映像OMとして“原映像データ1”とが対応付けられた状態の情報である。
また、識別情報リストSIL2は、識別情報リストSILには、識別情報SIとして“識別情報2”と、低画質映像データLMとして“低画質映像データ2”と、高画質映像データHMとして“高画質映像データ2”と、原映像OMとして“原映像データ2”とが対応付けられた状態の情報である。
【0037】
映像出力部302は、ユーザーが選択した低画質映像データLMを識別する識別情報と、識別情報リストSILに含まれる識別情報SIとに基づいて、ユーザーが選択した低画質映像データLMと対応する高画質映像データHMを選択する。具体的には、ユーザーが選択した低画質映像データLMを識別する識別情報が“識別情報2”を示す場合には、映像出力部302は、“高画質映像データ2”を出力する高画質映像データHMとして、記憶部31から取得する。
【0038】
<映像配信システム100の動作>
次に、映像配信システム100の動作について、
図4を参照して説明する。
図4は、本実施形態の映像配信システム100の動作の一例を示す図である。
【0039】
(ステップS100)映像一覧生成部201は、映像リストを生成する。映像一覧生成部201は、ユーザーが映像リストから低画質映像データLMを選択する操作を検出する。映像一覧生成部201は、ユーザーが選択した低画質映像データLMを、記憶部23から取得する。映像一覧生成部201は、ユーザーが選択した低画質映像データLMを、識別情報生成部203に対して供給する。識別情報生成部203は、映像一覧生成部201からユーザーが選択した低画質映像データLMを取得する。識別情報生成部203は、映像一覧生成部201から取得した低画質映像データLMを示す識別情報を生成する。識別情報生成部203は、生成した低画質映像データLMを示す識別情報を、識別情報出力部204に対して供給する。識別情報出力部204は、識別情報生成部203から低画質映像データLMを示す識別情報を取得する。識別情報出力部204は、識別情報生成部203から取得した低画質映像データLMを示す識別情報SIを、識別情報取得部301に対して出力する。
【0040】
(ステップS200)映像データ配信装置3は、端末装置2から識別情報を受信する。
識別情報取得部301は、識別情報生成部203から低画質映像データLMを示す識別情報を取得する。識別情報取得部301は、識別情報生成部203から取得した識別情報SIを、映像出力部302に対して供給する。
(ステップS210)映像データ配信装置3は、端末装置2から取得した識別情報SIが示す高画質映像データHMを送信する。具体的には、映像出力部302は、識別情報取得部301から低画質映像データLMを示す識別情報SIを取得する。映像出力部302は、識別情報取得部301から取得した低画質映像データLMを示す識別情報SIと対応する高画質映像データHMを、記憶部31から取得する。映像出力部302は、記憶部31から取得した高画質映像データHMを、映像取得部205に対して出力する。
【0041】
(ステップS110)端末装置2は、映像データ配信装置3から高画質映像データを受信する。具体的には、映像取得部205は、映像出力部302から高画質映像データHMを取得する。
【0042】
<第1の実施形態のまとめ>
以上説明したように、本実施形態の映像配信システム100は、端末装置2に対して、端末装置2が選択した低画質映像データLMと対応する高画質映像データHMを配信する。端末装置2が選択する低画質映像データLMは、高画質映像データHMよりもデータの量が少ない映像データである。この低画質映像データLMは、ユーザーが選択した低画質映像データLMである。このため、映像配信システム100は、ユーザーにデータ量の少ない映像データを提示することで、所望する高画質映像データHMを選択させる。これにより、映像配信システム100は、この選択したデータ量の少ない映像データと対応する高画質映像データを、端末装置2に対して配信することができる。
したがって、本実施形態の映像配信システム100によれば、端末装置に大容量コンテンツを配信することができる。
【0043】
なお、上述した説明では、高画質映像データHMは、低画質映像データLMよりも画質が高い映像データである場合について説明したが、これに限られない。高画質映像データHMは、原映像OMから生成される映像であればよい。具体的には、高画質映像データHMは、低画質映像データLMよりも音質がよい映像データであってもよい。高画質映像データHMは、低画質映像データLMよりも映像の圧縮率が低い映像データであってもよい。高画質映像データHMは、低画質映像データLMよりも縦横のピクセルサイズが異なる画像であってもよい。高画質映像データHMは、原映像OMに基づいて生成されるCG(computer graphics)映像であってもよい。また、高画質映像データHMは、原映像OMであってもよい。
【0044】
なお、上述した説明では、映像データ配信装置3は、高画質映像データHMが予め記憶部31に記憶される場合について説明したが、これに限られない。映像データ配信装置3は、他の装置、例えば、原映像OMから高画質映像データHMを生成するサーバ装置などから高画質映像データHMを取得してもよい。また、映像データ配信装置3は端末装置2から識別情報SIを受信した後に、映像データ配信装置3において高画質映像データHMを生成してもよい。この場合、映像出力部302は、識別情報取得部301から取得した識別情報に対応する原映像OMに圧縮等の画像処理を施し、高画質映像データHMを生成し、映像取得部205に対して出力する。
【0045】
なお、上述した説明では、低画質映像データLMは、予め記憶部23に記憶される構成について説明したが、これに限られない。低画質映像データLMは、上述したように、端末装置2によって生成されるポリゴン動画であってもよい。この場合には、低画質映像データLMは、予め記憶部23に記憶される必要はない。端末装置2は、予め映像データ配信装置3から取得し、記憶部23に記憶されたポリゴン動画の生成に用いるモデル情報及び動き情報に基づいて、識別情報SIを生成する。また、このポリゴン動画の生成に用いられるデータは、高画質映像データHMよりもデータの量が少ない。これにより、端末装置2は、多くの映像データを、自装置に記憶させることができる。
また、端末装置2は、このポリゴン動画に基づいて、高画質映像データHMを受信することができる。
【0046】
<第2の実施形態>
次に、図を参照して、第2の実施形態の映像配信システムについて説明する。第2の実施形態の映像配信システムは、端末装置から指定される設定に基づく高画質映像データHMを、映像データ配信装置から端末装置に対して供給する。
図5は、第2の実施形態の映像配信システム100aの機能構成の一例を示す図である。
映像配信システム100aは、端末装置2aが、取得する高画質映像データHMの設定を示す設定情報を生成する機能を備える点において、上述した第1の実施形態と異なる。
以下、各機能について説明する。なお、上述した第1の実施形態と同一の構成及び動作については、同一の符号を付してその説明を省略する。
【0047】
<設定情報を生成する機能>
端末装置2aは、制御部20aが設定情報生成部208と、提示開始位置情報生成部206と、設定情報出力部207と、提示部202aとを、その機能部として備える。
設定情報生成部208は、高画質映像データHMの設定を示す設定情報を生成する。
提示開始位置情報生成部206は、原映像データOMにおける高画質映像データHMの提示の開始位置を示す提示開始位置情報を生成する。開始位置とは、高画質映像データHMの総提示時間のうちの、提示を開始する時間のことである。設定情報生成部208は、提示開始位置情報生成部206が生成する提示開始位置情報が含まれる設定情報を生成する。
設定情報出力部207は、設定情報を、識別情報生成部203に対して出力する。映像取得部205は、開始位置以降の高画質映像データHMを取得する。
提示部202aは、映像データを表示部21に提示する。
【0048】
映像データ配信装置3aは、制御部30aが設定情報取得部303を、その機能部として備える。
設定情報取得部303は、設定情報出力部207から設定情報を取得する。設定情報取得部303は、設定情報出力部207から取得した設定情報を、映像出力部302に対して供給する。
映像出力部302は、設定情報取得部303が取得する設定情報に応じた高画質映像データHMを、映像取得部205に対して出力する。具体的には、映像出力部302は、上述した識別情報SIと、設定情報とに対応する高画質映像データHMを、記憶部31から取得する。映像出力部302は、記憶部31から取得した識別情報SIと、設定情報とに対応する高画質映像データHMを、映像取得部205に対して出力する。
【0049】
ここで、
図6を参照して、設定情報生成部208が生成する設定情報について説明する。
図6は、設定情報MSIの一例を示す図である。
【0050】
設定情報MSIには、高画質映像データHMの映像の画質や、音質、開始位置や、終了位置の情報が含まれる。終了位置とは、高画質映像データHMの総提示時間のうちの、提示を終了する時間のことである。
提示部202aは、提示部202aが低画質映像データLMを提示中に提示開始位置情報が生成される場合には、提示中の低画質映像データLMを、提示開始位置情報が示すデータの提示開始位置以降の高画質映像データHMに切り替える。この場合には、提示開始位置情報が示す開始位置とは、提示部202aが提示中の低画質映像データLMの提示位置である。
【0051】
図7は、表示部21に表示される提示開始位置情報の生成に用いる画面表示の一例を示す図である。
【0052】
図7(a)は、表示部21に提示された、ユーザーが選択した低画質映像データLMの一例を示す図である。
図7(a)に示す画像UI1には、映像データを提示する提示部MSPと、この映像データの提示中の提示位置を示す時間軸TLと、映像データ切り替えボタンSBとが含まれる。
図7(a)に示す提示部MSPには、ユーザーが選択した低画質映像データLMが表示される。この一例では、低画質映像データLMは、スタジアムでの試合の映像である。また、時間軸TLには、ユーザーが選択した低画質映像データLMの総提示時間である“01:00:00”が表示される。また、現在提示中の提示位置として、“00:48:00”が表示される。これは、総提示時間1時間の映像データうちの、48分の位置の映像を表示していることを示す。
【0053】
ここで、ユーザーは、映像データ切り替えボタンSBをタッチすると、このタッチ操作を検出した提示開始位置情報生成部206は、提示開始位置“48:00”、提示終了位置“01:00:00”の提示開始位置情報を生成する。この提示開始位置情報が含まれる設定情報MSIを取得した映像データ配信装置3aは、高画質映像データHMを、提示開始位置情報が示す提示開始位置から端末装置2aに対して配信する。提示部202aは、提示中の低画質映像データLMから、提示開始位置情報が示すデータの提示開始位置以降の高画質映像データHMに映像データを切り替える。
なお、この終了位置“01:00:00”は、提示開始位置情報に含まれなくてもよい。映像取得部205は、提示終了位置が含まれない場合には、総提示時間のうちの末尾の位置までの映像データが取得すればよい。
【0054】
なお、
図7(b)は、開始位置と終了位置とを設定する画像UI2の一例である。
開始位置SPと終了位置EPとにより、提示開始位置情報生成部206が生成する提示開始位置情報に含める位置が指定される。
この
図7(b)に示す開始位置情報の場合には、提示部202aは、提示終了位置“00:50:00”まで高画質映像データHMの提示が終わると、低画質映像データLMに切り替えて提示を継続してもよい。また、提示部202aは、提示終了位置“00:50:00”まで高画質映像データHMを提示し、提示が終了した時点で、その旨をユーザーに通知してもよい。
【0055】
次に
図8を参照して、高画質映像データHMの画質や音質を示す設定情報MSIの生成方法について説明する。
図8は、表示部21に表示される設定情報MSIの生成に用いる画面表示の一例を示す。
本実施形態では、設定情報MSIに含まれる画質の指定や、音質の指定は、それぞれ圧縮率によって指定される。圧縮率が高いほど、高画質映像データHMの画質や音質は、原映像OMとの画質や音質と比較して低下する。圧縮率が低いほど画質や音質は向上し、高画質映像データHMと原映像OMとの画質や音質との差は小さくなる。
【0056】
<第2の実施形態のまとめ>
以上説明したように、本実施形態の映像配信システム100aは、端末装置2aに対して、設定情報MSIによって示される設定の高画質映像データHMを配信する。設定情報MSIが示す設定は、端末装置2aのユーザーの操作によって変更される。つまり、ユーザーは、所望する設定の高画質映像データHMを取得することができる。
【0057】
また、この設定情報MSIには、提示開始位置情報が含まれる。これにより、高画質映像データHMの取得を開始する位置を変更することができる。また、提示部202aは、低画質映像データLMを提示中に提示開始位置情報が含まれる設定情報MSIが生成される場合には、低画質映像データLMから高画質映像データHMに提示する映像データを切り替えることができる。これにより、低画質映像データLMを視聴しているユーザーは、映像の視聴を中断することなく、高画質映像データHMを楽しむことができる。
また、設定情報MSIに、提示終了位置が含まれる場合には、大容量コンテンツのうちの一部分のコンテンツを配信することができる。映像配信システム100aは、例えば、サッカーの試合が録画された動画コンテンツの場合、ゴールシーンなどの動画の一部分を高画質映像データHMとして端末装置2aに配信することができる。なお、端末装置2aは、低画質映像データLMを提示中に設定情報MSIが生成された場合には、設定情報MSIに対応する高画質映像データHMが記憶部23に記憶されているか否かを判定する。
高画質映像データHMが記憶部23に記憶されている場合には、記憶部23に記憶されている高画質映像データHMを提示する。端末装置2aは、記憶部23に設定情報MSIに対応する高画質映像データHMが記憶されていない場合には、映像データ配信装置3aに対して、設定情報MSIに対応する高画質映像データHMの配信を要求する。この場合、端末装置2aは高画質映像データHMの配信要求を映像データ配信装置3aに供給する旨をユーザーに通知し、ユーザーが承諾した場合に限り配信要求を供給してもよい。
【0058】
なお、上述した設定情報MSIには、選手情報の指定、無線通信の種類の情報、端末情報などが含まれてもよい。
選手情報の指定とは、例えば、原映像OMの映像中に、選手が映っている映像を指定することである。この指定には、例えば、選手の静止画像などを指定すればよい。映像配信システム100aは、原映像OMのうちから、指定された選手が写っている部分の映像を、高画質映像データHMとして、端末装置2aに配信する。この場合には、映像データ配信装置3aは、選手の静止画像に含まれる情報、例えば、ユニフォームの意匠、背番号や身体的特徴などに基づいて、選手が映っている映像を選択する。
【0059】
無線通信の種類の情報とは、端末装置2aと映像データ配信装置3aとの間の通信に用いられる無線通信に関する情報であり、例えば、無線LANや、LTEなどを示す無線通信種別情報や、通信のスループット等の通信品質情報などである。この場合には、映像配信システム100aは、無線通信の種類の情報に基づいて、無線通信の速さや通信品質に応じた画質の高画質映像データHMを配信することができる。
【0060】
端末情報には、端末装置2aの性能を示す情報が含まれる。端末装置2aの性能である処理速度や提示環境は、端末装置2aが備える演算装置の種類や動作周波数、メモリのアクセス速度や容量、画像処理エンジンの種類や動作周波数などにより定まる。例えば、端末情報とは、オペレーティングシステムの情報、機種を示す情報、映像データを提示するアプリケーション名、映像データをデコードするデコーダーを示す情報、CPUの性能や種類を示す情報、ディスプレイ画素数の情報(解像度の情報)、ディスプレイの大きさを示す情報などである。この場合には、映像配信システム100aは、端末装置2aの処理速度や、高画質映像データHMの提示環境に応じた高画質映像データHMを配信することができる。この場合には、映像データ配信装置3aが備える記憶部31には、上述した端末情報に含まれる情報とそれぞれ対応する高画質映像データHMが記憶される。映像データ配信装置3aは、端末装置2aに対して、この記憶部31に記憶される複数の高画質映像データHMのうちから、端末装置2aから取得した端末情報に応じた高画質映像データHMを配信する。つまり、映像データ配信装置3aは、端末装置2aから取得する端末情報によって、端末装置2aに適した高画質映像データHMを選択して、配信することができる。
【0061】
また、映像データ配信装置3aは、記憶部31に、過去に端末装置2aに対して配信した高画質映像データHMに対応する設定情報MSIと、この端末装置2aを識別する端末識別情報とを対応付けた状態で記憶する。映像データ配信装置3aは、記憶部に端末識別情報が記憶された端末装置2aから、設定情報MSIを伴わない高画質映像データHMの配信要求を受信した場合には、端末識別情報に対応付けて記憶された設定情報MSIに基づいて高画質映像データHMを配信する。映像データ配信装置3aは、記憶部に端末識別情報が記憶された端末装置2aから、設定情報MSIを伴った高画質映像データHMの配信要求を受信した場合には、新たに受信した設定情報MSIを端末識別情報と対応付けて記憶するとともに、新たに受信した設定情報MSIに基づいて高画質映像データHMを配信する。
【0062】
<第3の実施形態>
次に、図を参照して、第3の実施形態の映像配信システムについて説明する。第3の実施形態の映像配信システムは、映像の視点が設定された高画質映像データHMを、映像データ配信装置から端末装置に対して配信する。
図9は、第3の実施形態の映像配信システム100bの機能構成の一例を示す図である。
【0063】
映像配信システム100bは、端末装置2bが、取得する高画質映像データHMの視点を示す視点情報を生成する機能を備える点において、上述した第2の実施形態と異なる。
映像データ配信装置3bは、この視点情報が示すカメラ位置から撮像した高画質映像データHMを送信する。このカメラ位置から撮像した高画質映像データHMは、互いに異なる位置に配置されたカメラから撮像された、複数の原映像OMに基づいて生成されるCG映像データである。以下の説明では、このCG映像データの事を、自由視点映像とも記載する。自由視点映像は、第3の映像データの一例である。自由視点映像とは、複数の位置から撮像された映像である多視点映像を用いて生成される3次元の映像である。例えば、ユーザーは、この自由視点映像の視点の位置や、視点の角度などを指定することにより、所望する位置や、所望する角度からの映像に切り替えた映像を視聴することができる。ここで、多視点映像は、原映像OMの一例である。上述した視点情報には、この自由視点映像の視点の位置や、視点の角度などが含まれる。つまり、自由視点映像は、視点情報と、原映像OMとに基づいて生成され、視点情報が示す視点と対応する映像である。
【0064】
映像出力部302は、自由視点映像を、高画質映像データHMとして、端末装置2bに対して出力する。
以下、各機能について説明する。なお、上述した第1の実施形態及び第2の実施形態と同一の構成及び動作については、同一の符号を付してその説明を省略する。
【0065】
<視点情報を生成する機能>
端末装置2bは、制御部20bが視点情報生成部209を、その機能部として備える。
視点情報生成部209は、視点情報を生成する。
ここで、
図10を参照して、視点情報について説明する。
視点情報とは、低画質映像データLMで指定されるカメラの位置や、カメラが撮像する方向の情報である。このカメラの事を、以下の説明では、仮想カメラとも記載する。また、以下の説明では、仮想カメラの位置及び仮想カメラが撮像する方向のことを、視点とも記載する。
図10は、視点情報を設定する画像UI4の一例を示す図である。
【0066】
提示部MSPには、仮想カメラCAMIと、仮想カメラの位置を示す値CAMPと、仮想カメラが撮像する方向を示す軸CAMDとが含まれる。ここで、値CAMPとは、自由視点映像の所定の面をX軸Y軸が直交する面として、所定の面と法線方向にZ軸を持つ値である。この一例では、所定の面がスタジアムの地面であって、X軸に300、Y軸に100、Z軸に0の位置に仮想カメラが位置する。軸CAMDは、この一例では、X軸の負側の向きである。この値CAMPと、軸CAMDとは、端末装置2bを操作するユーザーによって入力される。視点情報には、この値CAMPと、軸CAMDとが含まれる。
【0067】
ここで、ユーザーが値CAMPと、軸CAMDを入力する操作の一例について説明する。この一例では、低画質映像データLMが、上述したポリゴン動画の場合について説明する。ポリゴン動画とは、上述したように、選手の画像をモデル化したモデル情報を動き情報によって動かした3次元CG動画である。このポリゴン動画は、3次元CG動画である。このため、ユーザーは、仮想カメラCAMIを、所望する視点に配置することができる。ユーザーは、低画質映像データLMであるポリゴン動画によって設定した仮想カメラCAMIの視点を、視点情報として設定することにより、所望する視点から撮像された高画質映像データHMの配信を映像データ配信装置3bに対して要求する。これにより、映像データ配信装置3bは、ユーザーが所望する視点から撮像された高画質映像データHMを、端末装置2bに対して配信することができる。
【0068】
図9に戻り、視点情報生成部209は、生成した視点情報を、設定情報生成部208bに対して供給する。設定情報生成部208bは、この視点情報が含まれる設定情報MSIを生成する。
【0069】
設定情報取得部303は、設定情報出力部207から、視点情報が含まれる設定情報MSIを取得する。設定情報取得部303は、設定情報出力部207から取得した視点情報が含まれる設定情報MSIを、映像生成部304に対して供給する。また、識別情報取得部301は、映像生成部304に対して識別情報SIを供給する。
【0070】
映像生成部304は、設定情報取得部303から、視点情報が含まれる設定情報MSIを取得する。映像生成部304は、識別情報取得部301から識別情報SIを取得する。
映像生成部304は、設定情報取得部303から取得した視点情報が含まれる設定情報MSIと、識別情報取得部301から取得した識別情報SIとに基づいて、自由視点映像を生成する。具体的には、映像生成部304は、設定情報MSIが示す視点情報に基づいて、識別情報SIが示す複数の原映像OMから、自由視点映像を生成する。
【0071】
映像生成部304は、生成した自由視点映像を、映像出力部302に対して供給する。
映像出力部302は、設定情報取得部303が取得する設定情報MSIに応じた自由視点映像を、映像取得部205に対して出力する。
【0072】
<第3の実施形態のまとめ>
以上説明したように、本実施形態の映像配信システム100bは、端末装置2bに対して視点情報に応じた位置から撮像された自由視点映像を配信する。視点情報が含まれる設定情報MSIは、端末装置2aのユーザーの操作によって変更される。つまり、ユーザーは、所望する位置から撮像された自由視点映像を取得することができる。
【0073】
なお、上述した説明では、自由視点映像がCG映像の場合について説明したが、これに限られない。視点情報が示すカメラ位置と、原映像OMを撮像したカメラの位置とが近い位置の場合には、このカメラが撮像した原映像OMを、自由視点映像としてもよい。または、この視点情報とは単に、原映像OMを撮像した複数のカメラのうちから一つのカメラを特定する情報でもよい。この場合には、映像配信システム100bは、この視点情報によって特定されたカメラが撮像した原映像OMを送信する。
【0074】
また、上述した説明では、自由視点映像を映像生成部304が生成する構成について説明したが、これに限られない。映像データ配信装置3bは、予め生成された自由視点映像が記憶部31に記憶されてもよい。映像生成部304が自由視点映像を生成する場合には、視点情報が示す視点位置と、生成された自由視点映像とを対応付けた状態で記憶部31に記憶させてもよい。これにより、映像データ配信装置3bは、既に生成済みの視点位置からの自由視点映像の配信を要求された場合に、より短い時間で端末装置2bに対して供給することができる。
【0075】
なお、上述した設定情報MSIには、端末装置2bの位置情報、端末識別情報などが含まれていてもよい。端末装置2bの位置情報とは、端末装置2bが低画質映像データLMを映像データ配信装置3bから受信したとき、又は、提示したときの端末装置2bの位置を示す情報である。例えば、提示場所を示す位置情報や、端末装置2bが通信をしていた無線LANのアクセスポイントを識別する情報、移動体通信網の基地局を識別する識別情報などである。映像配信システム100bは、この位置情報に基づいて、端末装置2bに対して高画質映像データHMを配信するか否かを決定してもよい。
【0076】
また、映像データ配信装置3bは、設定情報MSIに含まれる視点情報に代わり、位置情報に基づいて高画質映像データHMを生成してもよい。具体的には、例えば、映像データ配信装置3bは、設定情報MSIに含まれる無線LANのアクセスポイントを識別する情報が、スタジアムの観客席の特定の位置を示している場合には、その観客席を視点位置とする自由視点映像を生成し、端末装置2bに配信する。
【0077】
また、この端末識別情報は、例えば、スポーツの試合の入場などに用いられる電子チケットIDなどでもよい。この場合には、映像配信システム100aは、スポーツの試合に来場したユーザーが所有する端末装置2aに対して、高画質映像データHMを配信することができる。また、映像データ配信装置3bは、この電子チケットIDの種類に応じた高画質映像データHMを配信してもよい。例えば、映像データ配信装置3bは、この電子チケットIDの販売価格や、所定の期間内であれば複数回利用可能なチケットなどの種類に応じて、端末装置2bに配信する高画質映像データHMを異ならせる。
【0078】
また、映像データ配信装置3bは、電子チケットIDに基づいて自由視点映像を生成してもよい。具体的には、電子チケットIDにより、スタジアムの観客席の位置が特定される場合には、上述したように、映像データ配信装置3bは、その観客席の位置を視点位置とする自由視点映像を生成し、端末装置2bに対して配信する。これにより、端末装置2bの所有者がスタジアムで見た映像と同一の映像を、端末装置2b上で提示することができる。
【0079】
また、映像配信システム100bがスタジアムに位置している端末装置2bにのみ高画質映像データHMを配信する場合には、電子チケットIDが記憶された端末装置2bが、電子チケットIDとスタジアムに設置される無線LANのアクセスポイントを識別する情報とを含む設定情報MSIを、映像データ配信装置3bに対して送信する。この電子チケットIDとアクセスポイントを識別する情報を受信した映像データ配信装置3bは、端末装置2bがスタジアムに位置しているとみなして、電子チケットIDと対応付けられた高画質映像データHMを、端末装置2bに対して配信してもよい。
【0080】
なお、上述した第1の実施形態から第3の実施形態の映像取得部は、高画質映像データHMを、ストリーミング映像データとして取得してもよい。この場合には、映像出力部は、高画質映像データHMをストリーミングによって配信する。これにより、映像配信システムは、端末装置の記憶部の容量を考慮せずに、高画質映像データHMを配信することができる。また、端末装置は、ストリーミング映像データとして取得する場合には、高画質映像データHMの提示の開始を待つ時間を抑制することができる。
【0081】
また、上述した第1の実施形態及び第2の実施形態の端末装置は、決済部と、決済情報出力部とを更に備えてもよい。
決済部は、高画質映像データHMに係る決済を行う。具体的には、決済部は、不図示の決済用のサーバに対して、高画質映像データHMの配信に係る決済をする。決済部は、例えば、取得する高画質映像データHMの総提示時間又は提示回数に応じて決められる金額を決済してもよい。決済部は、高画質映像データHMをストリーミング映像データとして取得する場合には、このストリーミング映像データを取得する時間に応じて決められる金額を決済してもよい。なお、映像データ配信装置3bが端末装置2bに対してストリーミング映像データを配信する場合には、端末装置2bではなく映像データ配信装置3bが上述した決済部と決済情報出力部とを備える構成であってもよい。
決済情報出力部は、決済部が決済した結果を示す決済情報を、映像データ配信装置に対して出力する。映像データ配信装置は、取得した決済情報に更に基づいて、高画質映像データHMを配信する。なお、この決済情報は、設定情報MSIに含まれていてもよい。
【0082】
なお、上記の各実施形態における端末装置2、端末装置2a、端末装置2b、映像データ配信装置3、映像データ配信装置3a及び映像データ配信装置3bが備える各部は、専用のハードウェアにより実現されるものであってもよく、また、メモリおよびマイクロプロセッサにより実現させるものであってもよい。
【0083】
なお、端末装置2、端末装置2a、端末装置2b、映像データ配信装置3、映像データ配信装置3a及び映像データ配信装置3bが備える各部は、メモリおよびCPU(中央演算装置)により構成され、端末装置2、端末装置2a、端末装置2b、映像データ配信装置3、映像データ配信装置3a及び映像データ配信装置3bが備える各部の機能を実現するためのプログラムをメモリにロードして実行することによりその機能を実現させるものであってもよい。
【0084】
また、端末装置2、端末装置2a、端末装置2b、映像データ配信装置3、映像データ配信装置3a及び映像データ配信装置3bが備える各部の機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することにより処理を行ってもよい。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。
【0085】
また、「コンピュータシステム」は、WWWシステムを利用している場合であれば、ホームページ提供環境(あるいは表示環境)も含むものとする。
また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD-ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムを送信する場合の通信線のように、短時間の間、動的にプログラムを保持するもの、その場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリのように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。また上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであってもよく、さらに前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであってもよい。
【0086】
以上、本発明の実施形態を、図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更を加えることができる。上述した各実施形態に記載の構成を組み合わせてもよい。
【符号の説明】
【0087】
100,100a,100b…映像配信システム、2,2a,2b…端末装置、3,3a,3b…映像データ配信装置、20,20a,20b,30,30a,30b…制御部、21…表示部、22…操作部、23,31…記憶部、32,32a…情報配信部、201…映像一覧生成部、202,202a…提示部、203…識別情報生成部、204…識別情報出力部、205…映像取得部、206…提示開始位置情報生成部、207…設定情報出力部、208,208b…設定情報生成部、209…視点情報生成部、301…識別情報取得部、302…映像出力部、303…設定情報取得部、304…映像生成部