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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2021-12-15
(45)【発行日】2022-01-14
(54)【発明の名称】ステンレス鋼管穴あけ切断機
(51)【国際特許分類】
   B23D 33/02 20060101AFI20220106BHJP
   B23D 45/14 20060101ALI20220106BHJP
【FI】
B23D33/02 A
B23D45/14 B
【請求項の数】 5
(21)【出願番号】P 2020162550
(22)【出願日】2020-09-28
(65)【公開番号】P2021074869
(43)【公開日】2021-05-20
【審査請求日】2021-02-04
(31)【優先権主張番号】201911098763.3
(32)【優先日】2019-11-12
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】521298045
【氏名又は名称】浙江億▲た▼数控机械有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】100115303
【氏名又は名称】岩永 和久
(72)【発明者】
【氏名】談栄賦
【審査官】亀田 貴志
(56)【参考文献】
【文献】特開平09-168945(JP,A)
【文献】実開昭60-091319(JP,U)
【文献】実開昭58-089212(JP,U)
【文献】中国実用新案第209986266(CN,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B23D 33/02
B23D 45/14
B23B 35/00 - 49/06
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
台板、支持機構、押し機構、定位装置、バックル機構、切断装置、及び切断支持フレームを含み、前記支持機構は、前記台板の上端の中部に取り付けられ、前記支持機構の前側には、前記押し機構が設置され、前記押し機構の下部は、前記台板の上端の前側に取り付けられ、前記押し機構の後側には、前記定位装置が設置され、前記定位装置の前端は、前記押し機構の後面に取り付けられ、前記バックル機構は、前記支持機構の後側に等間隔に配列され、前記バックル機構の底部は、前記台板の上端に取り付けられ、前記切断装置は、前記支持機構の真上に位置し、前記切断装置の前端は、前記切断支持フレームによって前記台板と連結され、前記切断装置の前面は、前記切断支持フレームの上端に取り付けられ、前記切断支持フレームの下部は、前記台板の上端の前側に取り付けられ、
前記支持機構は、支持ブロック、スライド鋼球、及び鋼管押さえブロックを含み、前記支持ブロックの底部は、前記台板の上端の中部に取り付けられ、前記支持ブロックの上端は弓形面であり、前記スライド鋼球は、前記支持ブロックの上面に等間隔に取り付けられ、前記鋼管押さえブロックは、前記支持ブロックの前側に位置し、前記鋼管押さえブロックの下部は、前記支持ブロックの前面に取り付けられ、前記鋼管押さえブロックの上端は、フック状の構造であり、
前記定位装置は、固定金型台板、ラバーパッド、押しリング、リニアアクチュエーター、工字型板、定位機構、押しばね、及び飛び出し板を含み、前記固定金型台板は押し長棒の後側に位置し、前記固定金型台板は前記押しリングによって前記押し長棒と連結され、前記押しリングは前記固定金型の前端の中部に取り付けられ、前記ラバーパッドは前記固定金型台板の下端の左右両側に位置的に対称に取り付けられ、前記ラバーパッドの下面は弓形面であり、前記工字型板は前記固定金型台板の上方に位置し、前記工字型板は前記リニアアクチュエーターによって前記固定金型台板と連結され、前記リニアアクチュエーターの下部は前記固定金型台板の上端の中部に取り付けられ、前記リニアアクチュエーターの上端は前記工字型板の下端の中部に取り付けられ、前記定位機構は前記工字型板の中部の左右両側に位置的に対称に取り付けられ、前記飛び出し板は前記工字型板の上方に位置し、前記飛び出し板は前記押しばねによって前記工字型板と連結され、前記押しばねの下部は前記工字型板の上端の中部に取り付けられ、前記押しばねの上端は前記飛び出し板の下面に取り付けられ、前記飛び出し板は弓形板であり、
前記バックル機構は、固定台、上押しバックル、ロックボルト、及び回転ピン軸を含み、前記固定台は前記支持ブロックの後側に等間隔に配列され、前記固定台の下部は前記台板の上端に取り付けられ、前記上押しバックルは前記固定台の上方に位置し、前記上押しバックルの左端は前記回転ピン軸によって前記固定台の左端と連結され、前記上押しバックルの右端と前記固定台の右端にはいずれもボルト孔が形成され、前記上押しバックルの右端は前記ロックボルトによって前記固定台の右端と連結され、前記ロックボルトは順に前記上押しバックルと前記固定台にあるボルト孔を貫通しており、前記ロックボルトの底部はナットによってロックされる、
ことを特徴とするステンレス鋼管穴あけ切断機。
【請求項2】
前記押し機構は、液圧プッシュロッド、液圧プッシュロッド支持具、押し板、及び前記押し長棒を含み、前記液圧プッシュロッドは、前記台板の上方の前側に位置し、前記液圧プッシュロッドは、前記連結スライドブロックによって前記台板の押し口と連結され、前記液圧プッシュロッドは、前記液圧プッシュロッド支持具によって前記台板と連結され、前記液圧プッシュロッド支持具の底部は前記台板の上端に取り付けられ、前記押し板は前記液圧プッシュロッドの後端に取り付けられ、前記押し長棒は、前記押し板の前側に位置し、前記押し長棒の前端は、前記押し板の後面の中部に取り付けられ、前記押し板の前側の上端には、その中心に沿って目盛りが位置的に対称に設けられ、前記押し長棒の左右両面の上端には目盛りが位置的に対称に設けられる、
ことを特徴とする請求項1に記載のステンレス鋼管穴あけ切断機。
【請求項3】
前記定位機構は、定位押し棒、定位ブロック、及び定位棒を含み、前記定位押し棒は前記工字型板の中部の左右両面に位置的に対称に取り付けられ、前記定位押し棒の外側には前記定位ブロックが設置され、前記定位ブロックは前記定位押し棒の外面に取り付けられ、前記定位ブロックの上端の中部には、切断溝が形成され、前記定位棒は、前記定位ブロックの前側に位置し、前記定位棒の後端は、前記定位ブロックの前端の中部に取り付けられ、前記定位棒の前端は、尖った指針であり、前記定位棒の前端は前記押し板の目盛りの上方に位置する、
ことを特徴とする請求項2に記載のステンレス鋼管穴あけ切断機。
【請求項4】
前記切断装置は、リニアガイドレール、電動スライドブロック、親ねじ固定板、親ねじ、親ねじナット、前記親ねじナットを駆動できる親ねじモーター、軸受け台、親ねじ指針、及び切断機構を含み、前記リニアガイドレールは前記支持ブロックの真上に縦方向に設けられ、前記リニアガイドレールの前端は前記切断支持フレームの上端に取り付けられ、前記電動スライドブロックは前記リニアガイドレールにスライドできるように設けられ、前記リニアガイドレールの左右両面には目盛りが設けられ、前記リニアガイドレールの目盛りは前記鋼管押さえブロックの位置を始まりとして設けられ、前記親ねじ固定板は、前記リニアガイドレールの下方に横方向に設けられ、前記電動スライドブロックの下部は前記親ねじ固定板の上端の中部に取り付けられ、前記電動スライドブロックの上端の中部には指針が設置され、前記親ねじ固定板の前面には目盛りが前記親ねじ固定板の前面の中心に沿って両端に位置的に対称に設置され、前記親ねじは前記親ねじ固定板の下方に位置し、前記親ねじの左右両端は前記軸受け台によって前記親ねじ固定板の下面に取り付けられ、前記親ねじ固定板の下端の中部には位置制限溝が形成され、前記親ねじナットは前記親ねじの中部に螺合され、前記親ねじナットの上端は前記親ねじ固定板の位置制限溝にスライドできるように連結され、前記親ねじ指針は前記親ねじナットの前端の中心に取り付けられ、前記親ねじ指針の上端は前記親ねじ固定板の目盛りの前側に位置し、前記親ねじモーターは前記親ねじの左端に位置、前記親ねじモーターはモーター接続ブラケットによって前記親ねじ固定板の下面に取り付けられ、前記親ねじモーターの出力軸は軸継ぎ手によって前記親ねじの左端と連結される、
ことを特徴とする請求項1に記載のステンレス鋼管穴あけ切断機。
【請求項5】
前記切断機構は、ステアリングモーター、連結ブロック、昇降押し棒、及び切断機を含み、前記ステアリングモーターは前記親ねじナットの下部に取り付けられ、前記昇降押し棒は前記ステアリングモーターの下方に位置し、前記昇降押し棒は前記連結ブロックによって前記ステアリングモーターと連結され、前記切断機は前記昇降押し棒の下方に縦方向に設けられ、前記切断機の上端は前記昇降押し棒の下面に取り付けられる、
ことを特徴とする請求項4に記載のステンレス鋼管穴あけ切断機。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はステンレス鋼管加工技術技術分野に属し、具体的にはステンレス鋼管穴あけ切断機に関する。
【背景技術】
【0002】
鋼管とは、中空断面を有し、直径や周長より長さが遥かに大きくなる鋼材である。鋼管機構部品の製造過程において、製造要求に応じて、一部の鋼管に対して中部と両端に穴あけをする必要がある。これは精度の高い工程である。現在では、穴あけは手作業あるいは機械作業で行われている。手作業での穴あけは、鋼管を地面に置き、まず人力でラインを描いてサイズと位置を決め、そして切断機を手持ちして穴をあける。このような方法では、孔が粗く、精度が悪く、変形が大きく、効率が低く、次の工程に面倒をもたらす。対して機械での穴あけは、CNC切断機で行われ、値段が高く、コストパフォーマンスが低く、効率が低く、個人や小型工場での、数の少ない鋼管に棒状の穴を開けることに適していない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】中国特許出願公開第111571035号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、上記の技術的課題を解決するために、ステンレス鋼管穴あけ切断機を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明であるステンレス鋼管穴あけ切断機は、台板、支持機構、押し機構、定位装置、バックル機構、切断装置、及び切断支持フレームを含む。前記支持機構は、前記台板の上端の中部に取り付けられる。前記支持機構の前側には、前記押し機構が設置される。前記押し機構の下部は、前記台板の上端の前側に取り付けられる。前記押し機構の後側には、前記定位装置が設置される。前記定位装置の前端は、前記押し機構の後面に取り付けられる。前記バックル機構は、前記支持機構の後側に等間隔に配列される。前記バックル機構の底部は、前記台板の上端に取り付けられ、前記切断装置は、前記支持機構の真上に位置する。前記切断装置の前端は、前記切断支持フレームによって前記台板と連結される。前記切断装置の前面は、前記切断支持フレームの上端に取り付けられる。前記切断支持フレームの下部は、前記台板の上端の前側に取り付けられる。
作業時、鋼管を前記支持機構に置き、切断時に鋼管の位置ずれを防止するために、前記バックル機構によって鋼管を固定して鋼管の位置を規制する。前記押し機構は、前記定位装置と協働して穴あけ位置を精確に特定できる。前記切断装置は前記定位装置と協働して鋼管に対して穴あけの動作を行える。
【0006】
前記支持機構は、支持ブロック、スライド鋼球、及び鋼管押さえブロックを含む。前記支持ブロックの底部は、前記台板の上端の中部に取り付けられる。前記支持ブロックの上端は弓形面である。前記スライド鋼球は、前記支持ブロックの上面に等間隔に取り付けられる。前記鋼管押さえブロックは、前記支持ブロックの前側に位置する。前記鋼管押さえブロックの下部は、前記支持ブロックの前面に取り付けられる。前記鋼管押さえブロックの上端は、フック状の構造である。
作業時、前記支持機構は、穴あけ対象鋼管を支持でき、鋼管を前記支持ブロックの後側から前へ押すことができ、前記スライド鋼球は鋼管を押し進めることに寄与する。鋼管を前記鋼管押さえブロックまで前へ押すと、前記鋼管押さえブロックは鋼管の下端を押さえることによって、鋼管に対して位置規制効果を果たせる。また、鋼管に穴あけしたあと、鋼管における穴あけした端は温度が高い。前記スライド鋼球は鋼管を後側から抜き出すことに寄与する。
【0007】
前記バックル機構は、固定台、上押しバックル、ロックボルト、及び回転ピン軸を含み、前記固定台は前記支持ブロックの後側に等間隔に配列される。前記固定台の下部は前記台板の上端に取り付けられる。前記上押しバックルは前記固定台の上方に位置する。前記上押しバックルの左端は前記回転ピン軸によって前記固定台の左端と連結される。前記上押しバックルの右端と前記固定台の右端にはいずれもボルト孔が形成される。前記上押しバックルの右端は前記ロックボルトによって前記固定台の右端と連結される。前記ロックボルトは順に前記上押しバックルと前記固定台にあるボルト孔を貫通している。前記ロックボルトの底部はナットによってロックされる。
作業時、前記バックル機構は異なる口径の鋼管をロックして鋼管の位置を規制できる。これによって、切断時に鋼管の前後揺れと回転は防止され、鋼管に対する切断効果が確保される。前記ロックボルトと前記固定台のロック状態、及び前記ロックボルトと前記上押しバックルのロック状態を解除し、そして前記上押しバックルを前記回転ピン軸によって上げ、鋼管を前記固定台に置き、そして前記上押しバックルを前記ロックボルトによって改めて前記固定台にロックする。鋼管の口径に応じてナットを前記ロックボルトに締め付け、前記上押しバックルを鋼管の上端に圧着し、これで鋼管に対する位置規制と固定が完了する。
【0008】
前記押し機構は、液圧プッシュロッド、液圧プッシュロッド支持具、押し板、及び押し長棒を含む。前記液圧プッシュロッドは、前記台板の上方の前側に位置する。前記液圧プッシュロッドは、前記連結スライドブロックによって前記台板の押し口と連結される。前記液圧プッシュロッドは、前記液圧プッシュロッド支持具によって前記台板と連結される。前記液圧プッシュロッド支持具の底部は前記台板の上端に取り付けられる。前記押し板は前記液圧プッシュロッドの後端に取り付けられる。前記押し長棒は、前記押し板の前側に位置する。前記押し長棒の前端は、前記押し板の後面の中部に取り付けられる。前記押し板の前側の上端には、その中心に沿って目盛りが位置的に対称に設けられる。前記押し長棒の左右両面の上端には目盛りが位置的に対称に設けられる。
作業時、前記押し機構は、鋼管の穴あけ位置にあわせるように、前記定位装置を指定位置まで押すことができる。前記押し板と連結された前記押し長棒を前記液圧プッシュロッドによって後側へ押し、穴あけ位置の中心と鋼管の前端との距離を計算し、前記押し長棒を指定の目盛り数まで押す。
【0009】
前記定位装置は、固定金型台板、ラバーパッド、押しリング、リニアアクチュエーター、工字型板、定位機構、押しばね、及び飛び出し板を含む。前記固定金型台板は前記押し長棒の後側に位置する。前記固定金型台板は前記押しリングによって前記押し長棒と連結される。前記押しリングは前記固定金型の前端の中部に取り付けられる。前記ラバーパッドは前記固定金型台板の下端の左右両側に位置的に対称に取り付けられる。前記ラバーパッドの下面は弓形面である。前記工字型板は前記固定金型台板の上方に位置する。前記工字型板は前記リニアアクチュエーターによって前記固定金型台板と連結される。前記リニアアクチュエーターの下部は前記固定金型台板の上端の中部に取り付けられる。前記リニアアクチュエーターの上端は前記工字型板の下端の中部に取り付けられる。前記定位機構は前記工字型板の中部の左右両側に位置的に対称に取り付けられる。前記飛び出し板は前記工字型板の上方に位置する。前記飛び出し板は前記押しばねによって前記工字型板と連結される。前記押しばねの下部は前記工字型板の上端の中部に取り付けられる。前記押しばねの上端は前記飛び出し板の下面に取り付けられる。前記飛び出し板は弓形板である。
【0010】
前記定位機構は、定位押し棒、定位ブロック、及び定位棒を含む。前記定位押し棒は前記工字型板の中部の左右両面に位置的に対称に取り付けられる。前記定位押し棒の外側には前記定位ブロックが設置される。前記定位ブロックは前記定位押し棒の外面に取り付けられる。前記定位ブロックの上端の中部には、切断溝が形成される。前記定位棒は、前記定位ブロックの前側に位置する。前記定位棒の後端は、前記定位ブロックの前端の中部に取り付けられる。前記定位棒の前端は、尖った指針である。前記定位棒の前端は前記押し板の目盛りの上方に位置する。
作業時、前記定位装置は、鋼管における穴あけ位置を特定でき、且つ切断後の廃棄物を飛び出させることができる。前記定位装置が前記定位機構を指定位置に押したあと、前記リニアアクチュエーターを上げることによって、前記飛び出し板を鋼管の間の上端の内壁に押さえる。そして穴あけの幅に応じて、前記定位ブロックの間の距離を調整し、前記定位押し棒を伸縮させることによって、二本の前記定位棒を前記押し板における指定の目盛りまで移動させる。前記ラバーパッドは、鋼管内壁との摩擦力を増やし、前記切断装置で鋼管に穴あけするときの前記定位装置の位置ずれを防止できる。前記定位ブロックにある切断溝は、前記切断装置と協働し、鋼管への切断効果を上げることができる。また、前記切断装置で鋼管に穴あけしたあと、前記飛び出し板は前記押しばねによって廃棄物を鋼管の内部から飛び出させることができ、本発明の鋼管に対する穴あけ効果を向上させる。
【0011】
前記切断装置は、リニアガイドレール、電動スライドブロック、親ねじ固定板、親ねじ、親ねじナット、前記親ねじナットを駆動できる親ねじモーター、軸受け台、親ねじ指針、及び切断機構を含む。前記リニアガイドレールは前記支持ブロックの真上に縦方向に設けられる。前記リニアガイドレールの前端は前記切断支持フレームの上端に取り付けられる。前記電動スライドブロックは前記リニアガイドレールにスライドできるように設けられる。前記リニアガイドレールの左右両面には目盛りが設けられる。前記リニアガイドレールの目盛りは前記鋼管押さえブロックの位置を始まりとして設けられる。前記親ねじ固定板は、前記リニアガイドレールの下方に横方向に設けられる。前記電動スライドブロックの下部は前記親ねじ固定板の上端の中部に取り付けられる。前記電動スライドブロックの上端の中部には指針が設置される。前記親ねじ固定板の前面には目盛りが前記親ねじ固定板の前面の中心に沿って両端に位置的に対称に設置される。前記親ねじは前記親ねじ固定板の下方に位置する。前記親ねじの左右両端は前記軸受け台によって前記親ねじ固定板の下面に取り付けられる。前記親ねじ固定板の下端の中部には位置制限溝が形成される。前記親ねじナットは前記親ねじの中部に螺合される。前記親ねじナットの上端は前記親ねじ固定板の位置制限溝にスライドできるように連結される。前記親ねじ指針は前記親ねじナットの前端の中心に取り付けられる。前記親ねじ指針の上端は前記親ねじ固定板の目盛りの前側に位置する。前記親ねじモーターは前記親ねじの左端に位置する。前記親ねじモーターはモーター接続ブラケットによって前記親ねじ固定板の下面に取り付けられる。前記親ねじモーターの出力軸は軸継ぎ手によって前記親ねじの左端と連結される。
【0012】
前記切断機構は、ステアリングモーター、連結ブロック、昇降押し棒、及び切断機を含む。前記ステアリングモーターは前記親ねじナットの下部に取り付けられる。前記昇降押し棒は前記ステアリングモーターの下方に位置する。前記昇降押し棒は前記連結ブロックによって前記ステアリングモーターと連結される。前記切断機は前記昇降押し棒の下方に縦方向に設けられる。前記切断機の上端は前記昇降押し棒の下面に取り付けられる。
作業時、前記切断装置は前記定位装置と協働して鋼管に穴あけをすることができる。前記定位装置の位置に応じて前記電動スライドブロックを対応の位置まで移動させ、電動スライドブロックの指針をリニアガイドレールにおける両端の指定目盛りまで移動させる。そして前記親ねじモーターの作動によって、親ねじナットにある前記親ねじ指針を前記定位棒の位置まで移動させる。そして前記昇降押し棒によって前記切断機を鋼管と接触するまで下方へ移動させ、前記切断機によって切断動作を行う。そして必要の穴あけの長さに応じて、前記電動スライドブロックを前後に移動させることで、棒状の穴をあける。前記切断機は二つの前記定位ブロックの位置で上記の切断動作を行う。そして前記切断機を上方へ上げる。そして前記ステアリングモーターによって前記切断機を横にする。また前記親ねじナットによって前記切断機を鋼管における中心位置の孔の縁まで移動させ、前記昇降押し棒が改めて前記切断機を落として切断を行い、そして前記親ねじナットによって前記切断機を左右方向に移動させることで切断を行う。前記切断機は縦方向の切断口の両端で上記の工程を繰り返すことによって、鋼管に棒状の穴を開けることを完成させる。
【0013】
作業時、前記ロックボルトと前記固定台のロック状態、及び前記ロックボルトと前記上押しバックルのロック状態を解除し、そして前記上押しバックルを前記回転ピン軸によって上げ、鋼管を前記固定台に置き、そして鋼管を前記支持ブロックの後ろ側から前へ押し進め、前記スライド鋼球は前記鋼管を前方へ押し進めることに寄与し、鋼管を前記鋼管押さえブロックまで押すと、前記鋼管押さえブロックが鋼管の下端を押さえ、鋼管の位置を規制し、そして上押しバックルを前記ロックボルトによって改めて前記固定台にロックする。鋼管の口径に応じてナットを前記ロックボルトに締め付け、前記上押しバックルを鋼管の上端に圧着し、これで鋼管に対する位置規制と固定が完了する。
鋼管に対する位置規制と固定が完了したあと、前記押し板と連結された前記押し長棒を前記液圧プッシュロッドによって後側へ押し、穴あけ位置の中心と鋼管の前端との距離を計算し、前記押し長棒を指定の目盛りまで押し、前記リニアアクチュエーターを上げることによって、前記飛び出し板を鋼管間における上端の内壁に押さえる。そして必要の穴あけの幅に応じて、前記定位ブロックの間の距離を調整し、前記定位押し棒を伸縮させることによって、二本の前記定位棒を前記押し板の指定の目盛りまで移動させる。前記ラバーパッドは、鋼管内壁との摩擦力を増やし、前記切断装置で鋼管に穴あけするときの前記定位装置の位置ずれを防止できる。前記定位ブロックにある切断溝は、前記切断装置と協働し、鋼管への切断効果を上げることができる。
穴あけ前の鋼管に対する位置固定を完了したら、前記電動スライドブロックを対応の位置まで移動させ、電動スライドブロックの指針をリニアガイドレールにおける両端の指定の目盛りまで移動させる。そして前記親ねじモーターの作動によって、親ねじナットにある前記親ねじ指針を前記定位棒の位置まで移動させる。そして前記昇降押し棒によって前記切断機を鋼管と接触するまで下方へ移動させ、前記切断機によって切断動作を行う。そして必要の穴あけの長さに応じて、前記電動スライドブロックを前後に移動させることで、棒状の穴をあける。前記切断機は二つの前記定位ブロックの位置で上記の切断動作を行う。そして前記切断機を上方へ上げる。そして前記ステアリングモーターによって前記切断機を横にする。また前記親ねじナットによって前記切断機を鋼管における中心位置の孔の縁まで移動させ、前記昇降押し棒が改めて前記切断機を落として切断を行い、そして前記親ねじナットによって前記切断機を左右方向に移動させることで切断を行う。前記切断機は縦方向の切断口の両端で上記のステップを繰り返すことによって、鋼管に棒状の穴を開けることを完成させる。
【発明の効果】
【0014】
一、本発明は、製造要求に応じて鋼管の任意位置に棒状の穴を開けることができる。切断機を手持ちして穴あけをする手作業の、切断口が粗く、精度が悪く、変形が大きく、効率が低い問題をなくす。本発明は、鋼管穴あけ後の廃棄物を鋼管から飛び出させることができるため、切り落とされた廃棄物が鋼管内に落ちてあとの鋼管の使用に影響することを防止できる。
【0015】
二、本発明には定位装置が設置されている。切断装置が穴あけ動作を終えたあと、定位装置にある飛び出し板は押しばねによって廃棄物を鋼管内から飛び出させることができ、切り落とされた廃棄物が鋼管内に落ちてあとの鋼管の使用に影響することを防止できる。
【0016】
三、本発明には定位機構が設置されている。定位機構にある定位棒は、必要な穴あけの幅に応じて、定位押し棒によって左右に移動することによって、本発明がより精確に穴あけの幅を特定でき、本発明の実用性を向上させた。
【0017】
四、本発明にはバックル機構が設置されている。バックルにある上押しバックルは、ロックボルトによって緩み程度を調節することによって、異なる口径の鋼管を固定して鋼管の位置を規制でき、本発明の実用性を向上させた。
【図面の簡単な説明】
【0018】
図1】本発明の第一構造略図
図2】本発明の第二構造略図
図3】本発明における支持機構の構成略図。
図4】本発明における押し機構の構成略図。
図5】本発明における定位装置の構成略図。
図6】本発明における切断装置の断面構成略図。
【発明を実施するための形態】
【0019】
図1~6を参照し、本発明であるステンレス鋼管穴あけ切断機は、台板1、支持機構2、押し機構3、定位装置4、バックル機構5、切断装置6、及び切断支持フレーム7を含む。前記支持機構2は、前記台板1の上端の中部に取り付けられる。前記支持機構2の前側には、前記押し機構3が設置される。前記押し機構3の下部は、前記台板1の上端の前側に取り付けられる。前記押し機構3の後側には、前記定位装置4が設置される。前記定位装置4の前端は、前記押し機構3の後面に取り付けられる。前記バックル機構5は、前記支持機構2の後側に等間隔に配列される。前記バックル機構5の底部は、前記台板1の上端に取り付けられ、前記切断装置6は、前記支持機構2の真上に位置する。前記切断装置6の前端は、前記切断支持フレーム7によって前記台板1と連結される。前記切断装置6の前面は、前記切断支持フレーム7の上端に取り付けられる。前記切断支持フレーム7の下部は、前記台板1の上端の前側に取り付けられる。
作業時、鋼管を前記支持機構2に置き、切断時に鋼管の位置ずれを防止するために、前記バックル機構5によって鋼管を固定して鋼管の位置を規制する。前記押し機構3は、前記定位装置4と協働して穴あけ位置を精確に特定できる。前記切断装置6は前記定位装置4と協働して鋼管に対して穴あけの動作を行える。
【0020】
前記支持機構2は、支持ブロック21、スライド鋼球22、及び鋼管押さえブロック23を含む。前記支持ブロック21の底部は、前記台板1の上端の中部に取り付けられる。前記支持ブロック21の上端は弓形面である。前記スライド鋼球22は、前記支持ブロック21の上面に等間隔に取り付けられる。前記鋼管押さえブロック23は、前記支持ブロック21の前側に位置する。前記鋼管押さえブロック23の下部は、前記支持ブロック21の前面に取り付けられる。前記鋼管押さえブロック23の上端は、フック状の構造である。
作業時、前記支持機構2は、穴あけ対象鋼管を支持でき、鋼管を前記支持ブロック21の後側から前へ押すことができ、前記スライド鋼球22は鋼管を押し進めることに寄与する。鋼管を前記鋼管押さえブロック23まで前へ押すと、前記鋼管押さえブロック23は鋼管の下端を押さえることによって、鋼管に対して位置規制効果を果たせる。また、鋼管に穴あけしたあと、鋼管における穴あけした端は温度が高い。前記スライド鋼球22は鋼管を後側から抜き出すことに寄与する。
【0021】
前記バックル機構5は、固定台51、上押しバックル52、ロックボルト53、及び回転ピン軸54を含み、前記固定台51は前記支持ブロック21の後側に等間隔に配列される。前記固定台51の下部は前記台板1の上端に取り付けられる。前記上押しバックル52は前記固定台51の上方に位置する。前記上押しバックル52の左端は前記回転ピン軸54によって前記固定台51の左端と連結される。前記上押しバックル52の右端と前記固定台51の右端にはいずれもボルト孔が形成される。前記上押しバックル52の右端は前記ロックボルト53によって前記固定台51の右端と連結される。前記ロックボルト53は順に前記上押しバックル52と前記固定台51にあるボルト孔を貫通している。前記ロックボルト53の底部はナットによってロックされる。
作業時、前記バックル機構5は異なる口径の鋼管をロックして鋼管の位置を規制できる。これによって、切断時に鋼管の前後揺れと回転は防止され、鋼管に対する切断効果が確保される。前記ロックボルト53と前記固定台51のロック状態、及び前記ロックボルト53と前記上押しバックル52のロック状態を解除し、そして前記上押しバックル52を前記回転ピン軸54によって上げ、鋼管を前記固定台51に置き、そして前記上押しバックル52を前記ロックボルト53によって改めて前記固定台51にロックする。鋼管の口径に応じてナットを前記ロックボルト53に締め付け、前記上押しバックル52を鋼管の上端に圧着し、これで鋼管に対する位置規制と固定が完了する。
【0022】
前記押し機構3は、液圧プッシュロッド31、液圧プッシュロッド支持具32、押し板33、及び押し長棒34を含む。前記液圧プッシュロッド31は、前記台板1の上方の前側に位置する。前記液圧プッシュロッド31は、前記連結スライドブロック35によって前記台板1の押し口と連結される。前記液圧プッシュロッド31は、前記液圧プッシュロッド支持具32によって前記台板1と連結される。前記液圧プッシュロッド支持具32の底部は前記台板1の上端に取り付けられる。前記押し板33は前記液圧プッシュロッド31の後端に取り付けられる。前記押し長棒34は、前記押し板33の前側に位置する。前記押し長棒34の前端は、前記押し板33の後面の中部に取り付けられる。前記押し板33の前側の上端には、その中心に沿って目盛りが位置的に対称に設けられる。前記押し長棒34の左右両面の上端には目盛りが位置的に対称に設けられる。
作業時、前記押し機構3は、鋼管の穴あけ位置にあわせるように、前記定位装置4を指定位置まで押すことができる。前記押し板33と連結された前記押し長棒34を前記液圧プッシュロッド31によって後側へ押し、穴あけ位置の中心と鋼管の前端との距離を計算し、前記押し長棒34を指定の目盛り数まで押す。
【0023】
前記定位装置4は、固定金型台板41、ラバーパッド42、押しリング43、リニアアクチュエーター44、工字型板45、定位機構46、押しばね47、及び飛び出し板48を含む。前記固定金型台板41は前記押し長棒34の後側に位置する。前記固定金型台板41は前記押しリング43によって前記押し長棒34と連結される。前記押しリング43は前記固定金型41の前端の中部に取り付けられる。前記ラバーパッド42は前記固定金型台板41の下端の左右両側に位置的に対称に取り付けられる。前記ラバーパッド42の下面は弓形面である。前記工字型板45は前記固定金型台板41の上方に位置する。前記工字型板45は前記リニアアクチュエーター44によって前記固定金型台板41と連結される。前記リニアアクチュエーター44の下部は前記固定金型台板41の上端の中部に取り付けられる。前記リニアアクチュエーター44の上端は前記工字型板45の下端の中部に取り付けられる。前記定位機構46は前記工字型板45の中部の左右両側に位置的に対称に取り付けられる。前記飛び出し板48は前記工字型板45の上方に位置する。前記飛び出し板48は前記押しばね47によって前記工字型板45と連結される。前記押しばね47の下部は前記工字型板45の上端の中部に取り付けられる。前記押しばね47の上端は前記飛び出し板48の下面に取り付けられる。前記飛び出し板48は弓形板である。
【0024】
前記定位機構46は、定位押し棒461、定位ブロック462、及び定位棒463を含む。前記定位押し棒461は前記工字型板45の中部の左右両面に位置的に対称に取り付けられる。前記定位押し棒461の外側には前記定位ブロック462が設置される。前記定位ブロック462は前記定位押し棒461の外面に取り付けられる。前記定位ブロック462の上端の中部には、切断溝が形成される。前記定位棒463は、前記定位ブロック462の前側に位置する。前記定位棒463の後端は、前記定位ブロック462の前端の中部に取り付けられる。前記定位棒463の前端は、尖った指針である。前記定位棒463の前端は前記押し板33の目盛りの上方に位置する。
作業時、前記定位装置4は、鋼管における穴あけ位置を特定でき、且つ切断後の廃棄物を飛び出させることができる。前記定位装置4が前記定位機構46を指定位置に押したあと、前記リニアアクチュエーター44を上げることによって、前記飛び出し板48を鋼管の間の上端の内壁に押さえる。そして穴あけの幅に応じて、前記定位ブロック462の間の距離を調整し、前記定位押し棒461を伸縮させることによって、二本の前記定位棒463を前記押し板33における指定の目盛りまで移動させる。前記ラバーパッド42は、鋼管内壁との摩擦力を増やし、前記切断装置6で鋼管に穴あけするときの前記定位装置4の位置ずれを防止できる。前記定位ブロック462にある切断溝は、前記切断装置6と協働し、鋼管への切断効果を上げることができる。また、前記切断装置6で鋼管に穴あけしたあと、前記飛び出し板48は前記押しばね47によって廃棄物を鋼管の内部から飛び出させることができ、本発明の鋼管に対する穴あけ効果を向上させる。
【0025】
前記切断装置6は、リニアガイドレール61、電動スライドブロック62、親ねじ固定板63、親ねじ64、親ねじナット65、前記親ねじナット65を駆動できる親ねじモーター66、軸受け台67、親ねじ指針68、及び切断機構69を含む。前記リニアガイドレール61は前記支持ブロック21の真上に縦方向に設けられる。前記リニアガイドレール61の前端は前記切断支持フレーム7の上端に取り付けられる。前記電動スライドブロック62は前記リニアガイドレール61にスライドできるように設けられる。前記リニアガイドレール61の左右両面には目盛りが設けられる。前記リニアガイドレール61の目盛りは前記鋼管押さえブロック23の位置を始まりとして設けられる。前記親ねじ固定板63は、前記リニアガイドレール61の下方に横方向に設けられる。前記電動スライドブロック62の下部は前記親ねじ固定板63の上端の中部に取り付けられる。前記電動スライドブロック62の上端の中部には指針が設置される。前記親ねじ固定板63の前面には目盛りが前記親ねじ固定板63の前面の中心に沿って両端に位置的に対称に設置される。前記親ねじ64は前記親ねじ固定板63の下方に位置する。前記親ねじ64の左右両端は前記軸受け台67によって前記親ねじ固定板63の下面に取り付けられる。前記親ねじ固定板63の下端の中部には位置制限溝が形成される。前記親ねじナット65は前記親ねじ64の中部に螺合される。前記親ねじナット65の上端は前記親ねじ固定板63の位置制限溝にスライドできるように連結される。前記親ねじ指針68は前記親ねじナット65の前端の中心に取り付けられる。前記親ねじ指針68の上端は前記親ねじ固定板63の目盛りの前側に位置する。前記親ねじモーター66は前記親ねじ64の左端に位置する。前記親ねじモーター66はモーター接続ブラケットによって前記親ねじ固定板63の下面に取り付けられる。前記親ねじモーター66の出力軸は軸継ぎ手によって前記親ねじ64の左端と連結される。
【0026】
前記切断機構69は、ステアリングモーター691、連結ブロック692、昇降押し棒693、及び切断機694を含む。前記ステアリングモーター691は前記親ねじナット65の下部に取り付けられる。前記昇降押し棒693は前記ステアリングモーター691の下方に位置する。前記昇降押し棒693は前記連結ブロック692によって前記ステアリングモーター691と連結される。前記切断機694は前記昇降押し棒693の下方に縦方向に設けられる。前記切断機694の上端は前記昇降押し棒693の下面に取り付けられる。
作業時、前記切断装置6は前記定位装置4と協働して鋼管に穴あけをすることができる。前記定位装置4の位置に応じて前記電動スライドブロック62を対応の位置まで移動させ、電動スライドブロック62の指針をリニアガイドレール61における両端の指定目盛りまで移動させる。そして前記親ねじモーター66の作動によって、親ねじナット65にある前記親ねじ指針68を前記定位棒463の位置まで移動させる。そして前記昇降押し棒693によって前記切断機694を鋼管と接触するまで下方へ移動させ、前記切断機694によって切断動作を行う。そして必要の穴あけの長さに応じて、前記電動スライドブロック62を前後に移動させることで、棒状の穴をあける。前記切断機694は二つの前記定位ブロック462の位置で上記の切断動作を行う。そして前記切断機694を上方へ上げる。そして前記ステアリングモーター691によって前記切断機694を横にする。また前記親ねじナット65によって前記切断機694を鋼管における中心位置の孔の縁まで移動させ、前記昇降押し棒693が改めて前記切断機694を落として切断を行い、そして前記親ねじナット65によって前記切断機694を左右方向に移動させることで切断を行う。前記切断機694は縦方向の切断口の両端で上記の工程を繰り返すことによって、鋼管に棒状の穴を開けることを完成させる。
【0027】
作業時、前記ロックボルト53と前記固定台51のロック状態、及び前記ロックボルト53と前記上押しバックル52のロック状態を解除し、そして前記上押しバックル52を前記回転ピン軸54によって上げ、鋼管を前記固定台51に置き、そして鋼管を前記支持ブロック21の後ろ側から前へ押し進め、前記スライド鋼球22は前記鋼管を前方へ押し進めることに寄与し、鋼管を前記鋼管押さえブロック23まで押すと、前記鋼管押さえブロック23が鋼管の下端を押さえ、鋼管の位置を規制し、そして上押しバックル52を前記ロックボルト53によって改めて前記固定台51にロックする。鋼管の口径に応じてナットを前記ロックボルト53に締め付け、前記上押しバックル52を鋼管の上端に圧着し、これで鋼管に対する位置規制と固定が完了する。
鋼管に対する位置規制と固定が完了したあと、前記押し板33と連結された前記押し長棒34を前記液圧プッシュロッド31によって後側へ押し、穴あけ位置の中心と鋼管の前端との距離を計算し、前記押し長棒34を指定の目盛りまで押し、前記リニアアクチュエーター44を上げることによって、前記飛び出し板48を鋼管間における上端の内壁に押さえる。そして必要の穴あけの幅に応じて、前記定位ブロック462の間の距離を調整し、前記定位押し棒461を伸縮させることによって、二本の前記定位棒463を前記押し板33の指定の目盛りまで移動させる。前記ラバーパッド42は、鋼管内壁との摩擦力を増やし、前記切断装置6で鋼管に穴あけするときの前記定位装置4の位置ずれを防止できる。前記定位ブロック462にある切断溝は、前記切断装置6と協働し、鋼管への切断効果を上げることができる。
穴あけ前の鋼管に対する位置固定を完了したら、前記電動スライドブロック62を対応の位置まで移動させ、電動スライドブロック62の指針をリニアガイドレール61における両端の指定の目盛りまで移動させる。そして前記親ねじモーター66の作動によって、親ねじナット65にある前記親ねじ指針68を前記定位棒463の位置まで移動させる。そして前記昇降押し棒693によって前記切断機694を鋼管と接触するまで下方へ移動させ、前記切断機694によって切断動作を行う。そして必要の穴あけの長さに応じて、前記電動スライドブロック62を前後に移動させることで、棒状の穴をあける。前記切断機694は二つの前記定位ブロック462の位置で上記の切断動作を行う。そして前記切断機694を上方へ上げる。そして前記ステアリングモーター691によって前記切断機694を横にする。また前記親ねじナット65によって前記切断機694を鋼管における中心位置の孔の縁まで移動させ、前記昇降押し棒693が改めて前記切断機694を落として切断を行い、そして前記親ねじナット65によって前記切断機694を左右方向に移動させることで切断を行う。前記切断機694は縦方向の切断口の両端で上記のステップを繰り返すことによって、鋼管に棒状の穴を開けることを完成させる。
【0028】
当業者は、本発明の範囲内で作業方式に応じて様々な変更を行える。
図1
図2
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図4
図5
図6