(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2021-12-15
(45)【発行日】2022-02-04
(54)【発明の名称】核酸抽出装置
(51)【国際特許分類】
C12M 1/00 20060101AFI20220128BHJP
C12M 1/02 20060101ALI20220128BHJP
C12M 1/24 20060101ALI20220128BHJP
C12N 15/10 20060101ALN20220128BHJP
【FI】
C12M1/00 A
C12M1/02 A
C12M1/24
C12N15/10 114Z
(21)【出願番号】P 2021033100
(22)【出願日】2021-03-03
【審査請求日】2021-03-03
(31)【優先権主張番号】202011238142.3
(32)【優先日】2020-11-09
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】520022540
【氏名又は名称】中国計量大学
(74)【代理人】
【識別番号】100088063
【氏名又は名称】坪内 康治
(72)【発明者】
【氏名】張明洲
(72)【発明者】
【氏名】付賢樹
(72)【発明者】
【氏名】兪暁平
(72)【発明者】
【氏名】葉子弘
(72)【発明者】
【氏名】葛航
(72)【発明者】
【氏名】劉光富
(72)【発明者】
【氏名】王建萍
【審査官】西 賢二
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2015/132898(WO,A1)
【文献】国際公開第2014/007074(WO,A1)
【文献】中国特許出願公開第111286450(CN,A)
【文献】国際公開第2015/177934(WO,A1)
【文献】特表2018-537676(JP,A)
【文献】特開2018-061451(JP,A)
【文献】中国実用新案第211394505(CN,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
C12M 1/00ー3/10
CAplus/MEDLINE/EMBASE/BIOSIS(STN)
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
核酸抽出装置であって、
底板1と、底板1に設けられた立板2と、および底板1に設けられた抽出管4とを含み、
底板1に取付溝16が設けられており、抽出管4が取付溝16内に挿設されており、抽出
管4に複数個の出液孔41が設けられており、抽出管4の側壁に進液管44が設けられて
おり、抽出管4にさらに出液孔41に嵌合する封止板43が設けられており、抽出管4内
に第1套管5が穿設されており、第1套管5に第1押し板54が設けられており、第1押
し板54に複数個の貫通溝541が設けられており、第1押し板54に貫通溝541に嵌
合する複数個の第1バッフル542が設けられており、立板2に磁気棒9が設けられてお
り、立板2にさらに第1套管5を回動させるように駆動する駆動モータ25が設けられて
おり、第1套管5の頂部に第1接続盤51が設けられており、第1接続盤51に第1移動
溝511が設けられており、第1套管5が第1移動溝511内に挿設されており、第1套
管5内に第2套管6が穿設されており、第2套管6の頂部に第2接続盤61が設けられて
おり、立板2に第2接続盤61と協働する第1支持板262が設けられており、駆動モー
タ25と第2接続盤61とが伝動結合されており、第1接続盤51に第2移動溝52が設
けられており、第2移動溝52内に第3接続盤53が設けられており、第3接続盤53に
接続リング531が設けられており、接続リング531に環溝532が設けられており、
環溝532の頂部に第1止め溝533が設けられており、第1押し板54に第1移動室
1
00が設けられており、第1バッフル542が第1移動室
100内に設けられており、第
1バッフル542に第1接続ロッド543が設けられており、第1接続ロッド543が
環
溝532内に穿設されており、第1接続ロッド543の頂部に
第1止め板544が設けら
れている、ことを特徴とする核酸抽出装置。
【請求項2】
第2移動溝52の頂部に第1貫通穴が設けられており、第3接続盤53に第1貫通穴に嵌
合される第2接続ロッド534が設けられており、第2接続ロッド534に第2支持板5
35が設けられており、第2支持板535に第1支持ばね536が設けられており、立板
2に第3移動溝26が設けられており、第1支持板262が第3移動溝26内に設けられ
ており、第1支持板262に第2支持ばね261が設けられている、ことを特徴とする請
求項1に記載の核酸抽出装置。
【請求項3】
立板2に第1滑り溝27が設けられており、第1滑り溝27内に第1滑りブロック
271
が設けられており、第1滑りブロック
271に接続フレーム23が設けられており、接続
フレーム23に第2接続盤61と協働する伝動ローラ24が設けられており、接続フレー
ム23に接続軸231が設けられており、接続軸231が伝動ローラ24に穿設されてお
り、駆動モータ25が接続フレーム23に設けられており、駆動モータ25の出力軸に伝
動ローラ24と協働す
る伝動輪251が設けられている、ことを特徴とする請求項2に記
載の核酸抽出装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は核酸抽出の分野に関するものであり、具体的には、核酸抽出装置に関する。
【背景技術】
【0002】
磁気ビーズ法による核酸抽出操作において、磁気ビーズと遊離核酸との均一的混合が十分
である否か、磁気棒での磁気ビーズの吸着が完全であるか否か、核酸抽出の効果を大きく
左右する。特に、大体積サンプルの場合、磁気ビーズの均一的混合と磁気ビーズの吸着が
より大きく左右する。体積の大きい抽出サンプルの操作においては、核酸を抽出する時に
溶解液、緩衝液と磁気ビーズ液を入れると、トータルの液体体積はより大きくてなり、大
体積のサンプル試験管が必要となり、大体積サンプル液体と磁気ビーズとを均一に混合で
きることがすごくむずかしいが、一般的な核酸抽出装置よって完全に核酸を抽出できず、
という意味で、核酸抽出が徹底的でなく、あるいは抽出時間がもっとかかる必要があって
、繰り返し均一混合操作と抽出操作が途切れなく、抽出率および抽出効率を低下させる。
【発明の概要】
【0003】
本発明の目的は、従来の技術における欠陥を克服するために、核酸抽出装置を提供するこ
とである。
【0004】
核酸抽出装置は、底板1と、底板1に設けられる立板2と、および底板1に設けられる抽
出管4とを含み、底板1に取付溝16が設けられており、抽出管4が取付溝16内に挿設
されており、抽出管4に複数個の出液孔41が設けられており、抽出管4の側壁に進液管
44が設けられており、抽出管4にさらに出液孔41に嵌合する封止板43が設けられて
おり、抽出管4内に第1套管5が穿設されており、第1套管5に第1押し板54が設けら
れており、第1押し板54に複数個の貫通溝541が設けられており、第1押し板54に
貫通溝541に嵌合する複数個の第1バッフル542が設けられており、立板2に磁気棒
9が設けられており、立板2にさらに第1套管5を回動させるように駆動する駆動モータ
25が設けられている。
【0005】
好ましくは、第1套管5の頂部に第1接続盤51が設けられており、第1接続盤51に第
1移動溝511が設けられており、第1套管5が第1移動溝511内に挿設されており、
第1套管5内に第2套管6が穿設されており、第2套管6の頂部に第2接続盤61が設け
られており、立板2に第2接続盤61と協働する第1支持板262が設けられており、駆
動モータ25と第2接続盤61とが伝動結合されている。
【0006】
好ましくは、第1接続盤51に第2移動溝52が設けられており、第2移動溝52内に第
3接続盤53が設けられており、第3接続盤53に接続リング531が設けられており、
接続リング531に環溝532が設けられており、環溝532の頂部に第1止め溝533
が設けられており、第1押し板54に第1移動室100が設けられており、第1バッフル
542が第1移動室100内に設けられており、第1バッフル542に第1接続ロッド5
43が設けられており、第1接続ロッド543が環溝532内に穿設されており、第1接
続ロッド543の頂部に第1止め板544が設けられている。
【0007】
好ましくは、第2移動溝52の頂部に第1貫通穴が設けられており、第3接続盤53に第
1貫通穴に嵌合される第2接続ロッド534が設けられており、第2接続ロッド534に
第2支持板535が設けられており、第2支持板535に第1支持ばね536が設けられ
ており、立板2に第3移動溝26が設けられており、第1支持板262が第3移動溝26
内に設けられており、第1支持板262に第2支持ばね261が設けられている。
【0008】
好ましくは、立板2に第1滑り溝27が設けられており、第1滑り溝27内に第1滑りブ
ロック271が設けられており、第1滑りブロック271に接続フレーム23が設けられ
ており、接続フレーム23に第2接続盤61と協働する伝動ローラ24が設けられており
、接続フレーム23に接続軸231が設けられており、接続軸231が伝動ローラ24に
穿設されており、駆動モータ25が接続フレーム23に設けられており、駆動モータ25
の出力軸に伝動ローラ24と協働する伝動輪251が設けられている。
【0009】
好ましくは、取付溝16の内壁に第2移動室120が設けられている。底板1に第2移動
室120に連通する第3移動室19が設けられている。第2移動室120内に固定ブロッ
ク110が設けられている。固定ブロック110の側壁に固定ばね1102が設けられて
いる。固定ブロック110に第3接続ロッド1101が設けられている。第3移動室19
の頂部に第4移動溝191が設けられている。第3移動室19内に第4移動溝191に嵌
合される第1押ブロック18が設けられている。第1押ブロック18に第1接続板185
が設けられている。第1接続板185に第4接続ロッド186が枢接されている。第4接
続ロッド186の他端が第3接続ロッド1101に枢接されている。
【0010】
好ましくは、第1押ブロック18に第5移動溝188が設けられている。第5移動溝18
8内に止めブロック189が設けられている。止めブロック189に制限ばね1891が
設けられている。第1押ブロック18に第5移動溝188に連通する第4移動室1810
が設けられている。第5移動溝188は2個あり、2個の第5移動溝188内の止めブロ
ック189が一の接続ロープ1892によって接続されている。
【0011】
本発明は、従来の技術に比べて、以下の技術効果を有する。
抽出管内の液体を毎回使用後に快速で、間に合って抽出管内から排出させることができ、
複種類の液体が抽出管内で混合することを回避し、液体を小体積にさせることができ、抽
出管内の液体を所定範囲内にコントロールする。よって、第1押し板が磁気ビーズを攪拌
するように働き、磁気ビーズと溶液とを充分に混合させるようにできる。このように、抽
出管の体積を拡容することが要らず、核酸抽出の効果を向上することができる。第1バッ
フルにより貫通溝を密閉することにより、第1バッフルは回動時に抽出管内のすべての磁
気ビーズに接触でき、抽出管内の磁気ビーズを充分に収集できるので、磁気ビーズの遺漏
を回避し、核酸の抽出率を保証することができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【発明を実施するための形態】
【0013】
図1―24に示すように、核酸抽出装置は、底板1と、底板1に設けられる立板2と、お
よび底板1に設けられる抽出管4とを含む。底板1に取付溝16が設けられている。抽出
管4が取付溝16内に挿設されている。抽出管4に複数個の出液孔41が設けられている
。抽出管4の側壁に進液管44が設けられている。抽出管4にさらに出液孔41に嵌合す
る封止板43が設けられている。抽出管4内に第1套管5が穿設されている。第1套管5
に第1押し板54が設けられている。第1押し板54に複数個の貫通溝541が設けられ
ている。第1押し板54に貫通溝541に嵌合する複数個の第1バッフル542が設けら
れている。立板2に磁気棒9が設けられている。立板2にさらに第1套管5を回動させる
ように駆動する駆動モータ25が設けられている。核酸抽出を行う時には、サンプルを抽
出管内に入れ、そして溶解液をサンプル中に添加する。そして駆動モータにより第1套管
を回動させるように駆動する。こうして第1套管によって第1押し板が連動回動する。こ
うすると、第1押し板は抽出管内のサンプルを攪拌するように働ける。第1押し板が回動
すると、一部のサンプルが貫通溝の位置から流れていくので、抽出管内のサンプルに異な
る流速を与えることができる。これによって、サンプルと磁気ビーズとをより均一に混合
させてさらに核酸を磁気ビーズ上に吸着させることができる。磁気ビーズとサンプルとを
均一に混合させた後、磁気棒を第1套管内に挿入し、駆動モータにより第1套管を回動駆
動する。第1バッフルによって貫通溝を密閉する。第1套管によって第1押し板が連動回
動する。こうすると第1押し板が抽出管内で回動して、第1押し板の作用で抽出管内のす
べての磁気ビーズを第1押し板上に吸着させる。このようにして、抽出管内の磁気ビーズ
の収集が容易に行うことができ、磁気ビーズの遺漏を回避できる。抽出管内の磁気ビーズ
を全て第1押し板上に吸着させた後、封止板が下向きに移動して出液孔を開いてから、抽
出管内の廃液を排出させる。抽出管内の廃液をすべて排出させた後、進液管から洗濯の緩
衝液を添加して、磁気棒を第1套管内から引き抜いて、磁気ビーズが第1押し板および第
1套管上から脱落する。さらに駆動モータにより第1套管を回動駆動すると、磁気ビーズ
を攪拌するように働く。こうして磁気ビーズは抽出管内で清潔処理が行われ、磁気ビーズ
上の不純物を除去する。磁気ビーズの清潔が終了してから、磁気棒を第1套管内に挿入し
、出液孔を再び開いて、洗浄の廃液を抽出管内から排出させる。そして洗濯脱離の緩衝液
を抽出管内に入れて、第1押し板が回動して磁気ビーズを攪拌するように働いて、核酸と
磁気ビーズとを互いに分離させてる。核酸と磁気ビーズとが全く分離した後、磁気棒を第
1套管内に挿入し、出液孔を開いて抽出管内の緩衝液を排出させて、分離後の核酸を得ら
れる。抽出管内の液体を毎回使用後に快速で、間に合って抽出管内から排出させることが
でき、複種類の液体が抽出管内で混合することを回避し、液体を小体積にさせることがで
き、抽出管内の液体を所定範囲内にコントロールする。よって、第1押し板が磁気ビーズ
を攪拌するように働き、磁気ビーズと溶液とを充分に混合させるようにできる。このよう
に、抽出管の体積を拡容することが要らず、核酸抽出の効果を向上することができる。第
1バッフルにより貫通溝を密閉することにより、第1バッフルは回動時に抽出管内のすべ
ての磁気ビーズに接触でき、抽出管内の磁気ビーズを充分に収集できるので、磁気ビーズ
の遺漏を回避し、核酸の抽出率を保証することができる。
【0014】
第1套管5の頂部に第1接続盤51が設けられている。第1接続盤51に第1移動溝51
1が設けられている。第1套管5が第1移動溝511内に挿設されている。第1套管5内
に第2套管6が穿設されている。第2套管6の頂部に第2接続盤61が設けられている。
立板2に第2接続盤61と協働する第1支持板262が設けられている。駆動モータ25
と第2接続盤61とが伝動結合されている。第1支持板の一端が第2接続盤上に位置され
ている。第1支持板によって第2套管に支持力を提供する。磁気棒が第2套管内に挿入さ
れていない時は第2接続盤が第1接続盤の上方にあるとされている。サンプルを抽出管内
に入れた後、駆動モータにより第2接続盤を回動駆動する。第2接続盤によって第2套管
が連動回動する。第2套管の作用で第1套管が連動回動する。こうすると第1押し板によ
ってサンプルおよび磁気ビーズとを攪拌するように働けるとともに、第1押し板によって
磁気ビーズを収集するように働ける。
【0015】
第1接続盤51に第2移動溝52が設けられている。第2移動溝52内に第3接続盤53
が設けられている。第3接続盤53に接続リング531が設けられている。接続リング5
31に環溝532が設けられている。環溝532の頂部に第1止め溝533が設けられて
いる。第1押し板54に第1移動室100が設けられている。第1バッフル542が第1
移動室100内に設けられている。第1バッフル542に第1接続ロッド543が設けら
れている。第1接続ロッド543が環溝532内に穿設されている。第1接続ロッド54
3の頂部に第1止め板544が設けられている。駆動モータにより第2接続盤を回動駆動
すると、第2接続盤に連動して第2套管が回動する。第2套管に連動して第1套管が回動
し、第1套管に連動して第1押し板が回動する。こうして抽出管内のサンプルを攪拌する
ように働く。
【0016】
第2移動溝52の頂部に第1貫通穴が設けられている。第3接続盤53に第1貫通穴に嵌
合される第2接続ロッド534が設けられている。第2接続ロッド534に第2支持板5
35が設けられている。第2支持板535に第1支持ばね536が設けられている。立板
2に第3移動溝26が設けられている。第1支持板262が第3移動溝26内に設けられ
ている。第1支持板262に第2支持ばね261が設けられている。抽出管内の液体を排
出する時には、磁気棒を第2套管内に挿入し、磁気棒によって第2套管を押して下向きに
移動させる。これによって第2套管が第1套管上へ移動し、第2接続盤が第1接続盤の頂
部まで移動する。さらに第2接続盤により第1支持板および第2支持板を押して下向きに
移動させ、第1支持板の作用で第3接続盤を押して下向きに移動させる。さらに第3接続
盤によって第1接続ロッドを押して下向きに移動させる。このようにして、第1バッフル
が第1押し板に対して下向きに移動し、第1バッフルが貫通溝位置まで移動して貫通溝を
密閉するようになる。駆動モータにより第2接続盤を回動駆動する時に、連動して第1押
し板を回動させ、第1押し板は回動時に抽出管内の液体に充分に接触して、液体中の磁気
ビーズを第1押し板上に吸着させて磁気ビーズの収集を完成することができる。液体を抽
出管内から排出させた後、磁気棒を上向きに移動させ、第2套管が第1支持板の作用で上
向きに移動し、これによって第2接続盤が第1接続盤の上方まで移動する。このようにな
ったら、第2接続盤が第2支持板を押していないようになる。さらに第1支持ばねにより
第2支持板を押して上向きに移動させ、第3接続盤によって第1接続ロッドを上向きに連
動移動させ、第1バッフルを第1移動室内に進入させると、貫通溝が開く状態に回復させ
られる。この時に、第1押し板の作用で抽出管内の液体と磁気ビーズを攪拌するように機
能できる。
【0017】
立板2に第1滑り溝27が設けられている。第1滑り溝27内に第1滑りブロック271
が設けられている。第1滑りブロック271に接続フレーム23が設けられている。接続
フレーム23に第2接続盤61と協働する伝動ローラ24が設けられている。接続フレー
ム23に接続軸231が設けられている。接続軸231が伝動ローラ24に穿設されてい
る。駆動モータ25が接続フレーム23に設けられている。駆動モータ25の出力軸に伝
動ローラ24と協働する伝動輪251が設けられている。伝動ローラを設けることによっ
て、駆動モータの伝動距離を増加させて、第2接続盤が縦方向で移動した後もまた駆動モ
ータに伝動結合ができる。第2套管を第1套管内に挿入する時、第1滑り溝の一端に接続
フレームを押する。接続フレームが第1滑り溝の一端まで移動すると、伝動ローラが接続
フレームと伴って抽出管の一側から離れる。このようにして直接に第2套管を第1套管内
に挿入することができ、第2套管の取付難度を下げる。
【0018】
取付溝16の内壁に第2移動室120が設けられている。底板1に第2移動室120に連
通する第3移動室19が設けられている。第2移動室120内に固定ブロック110が設
けられている。固定ブロック110の側壁に固定ばね1102が設けられている。固定ブ
ロック110に第3接続ロッド1101が設けられている。第3移動室19の頂部に第4
移動溝191が設けられている。第3移動室19内に第4移動溝191に嵌合される第1
押ブロック18が設けられている。第1押ブロック18に第1接続板185が設けられて
いる。第1接続板185に第4接続ロッド186が枢接されている。第4接続ロッド18
6の他端が第3接続ロッド1101に枢接されている。取付溝の頂部に包囲板13が設け
られている。包囲板の内壁と抽出管の側壁とが接触されている。包囲板内に加熱ブロック
が設けられている。第1押し板が回動して抽出管内の液体を攪拌する時には、包囲板内の
加熱ブロックによって抽出管を加熱することで、核酸を容易に磁気ビーズ上に付着させる
。抽出管への取付時に、第4移動溝における取付溝寄りの一端に第1押ブロックを押して
、第1押ブロックによって第4接続ロッドが連動移動し、第4接続ロッドにより第3接続
ロッドを押して第2移動室の両側に移動させ、こうして固定ブロックを第2移動室内に進
入させ、直接に抽出管を取付溝内に挿入することができ、抽出管と固定ブロックとの接触
を避ける。抽出管を取付溝内に挿入した後、第1押ブロックを解放し、固定ばねによって
固定ブロックを押して外側への移動付勢を引き起こし、固定ブロックが抽出管の側壁上に
抵触して、抽出管を取付溝内に固定する。
【0019】
第1押ブロック18に第5移動溝188が設けられている。第5移動溝188内に止めブ
ロック189が設けられている。止めブロック189に制限ばね1891が設けられてい
る。第1押ブロック18に第5移動溝188に連通する第4移動室1810が設けられて
いる。第5移動溝188は2個あり、2個の第5移動溝188内の止めブロック189が
一の接続ロープ1892によって接続されている。第4移動室1810の頂部に第2押ブ
ロック181が穿設けられている。第2押ブロック181が接続ロープ1892の上方に
設けられている。第4移動室の上方に第7移動室184が設けられている。第2押ブロッ
クが第7移動室内に穿設されている。第2押ブロックに第7移動室に嵌合する第3止め板
182が設けられている。第3止め板に第2復帰ばね183が設けられている。
【0020】
抽出管4に第5移動室42が設けられている。封止板43が第5移動室42内に設けられ
ている。第5移動室42に第1出水口421が設けられている。封止板43の頂部が錐面
の構成とされている。取付溝に第2出水口15が設けられている。封止板43に封止ばね
432が設けられている。封止板43に第5接続ロッド431が設けられている。第5接
続ロッド431が第5移動室42内に穿設されている。第5接続ロッド431に第1接続
ブロック433が設けられている。取付溝16に第1接続ブロック433と協働する第6
接続ロッド142が設けられている。抽出管を取付溝内に挿入した後、第1接続ブロック
が第6接続ロッド上まで移動すると、第1接続ブロックと第6接続ロッドは接続協働とさ
れている。サンプルは抽出管内で攪拌混合が行われる時、封止ばねによって封止板に支持
力を提供する。封止板によって出液孔を密閉することによって、液体の出液孔からの漏洩
を回避できる。磁気ビーズと核酸との混合が完成する後、磁気棒を第2套管内に挿入し、
磁気棒の作用で磁気ビーズを第1套管と第1押し板上に吸着させて、第6接続ロッドに連
動して第1接続ブロックが下向きに移動し、さらに第1接続ブロックに連動して封止板が
下向きに移動する。このように出液孔が開放して、抽出管が出液孔を介して排出し、液体
が封止板の頂部に落下する。封止板の頂部の錐面構成によって液体を封止板の表面に沿っ
て下向きに流動させ、液体が封止板上から第5移動室上に落下し、さらに第5移動室内の
液体が第1出水口から排出し、取付溝内の液体が第2出水口から排出する。
【0021】
取付溝16に第6移動溝14が設けられている。第6移動溝14内に第3支持ばね141
が設けられている。第6接続ロッド142が第3支持ばね141の頂部に設けられている
。底座に第6接続ロッドを上下移動させるように駆動する駆動部材が設けられている。駆
動部材が好ましくは、シリンダである。駆動部材が第6移動溝内、すなわち第6接続ロッ
ドの下方に設けられている。第6接続ロッド142に第1接続ブロック433に嵌合され
る第1接続溝が設けられている。第1接続溝の内壁に第7移動溝が設けられている。第7
移動溝内に第2止め板1431が設けられている。第1接続ブロック433に第2止め板
1431の第2接続溝が設けられている。第1押ブロックが第4移動溝における取付溝寄
り側の一端に位置すると、第2止め板1431が第7移動溝の外側へ移動する。抽出管を
取付溝内に挿入する時に、第1接続ブロックと第1接続溝とを位置合わせて、第1接続ブ
ロックを第1接続溝内に挿入し、第4移動溝における取付溝寄り側の一端に第1押ブロッ
クを押して、第1押ブロックの移動と伴って固定ブロックが移動して、固定ブロックが第
2移動室内に進入する。抽出管を固定ブロックの一側に挿入した後、第4移動溝の他端に
第1押ブロックを押して、第2固定ブロックが抽出管の側壁に抵触して移動不可能となり
、第2止め板が第7移動溝内に進入して、続いて下向きに抽出管を押して、さらに第1接
続ブロックを第1接続溝内に押する。第1接続ブロックを第1接続溝内に挿入した後、第
4移動溝における取付溝寄り側に第1押ブロックを押して、第2止め板が第7移動溝の外
側に移動して、第2止め板を第2接続溝内に挿入して、第6接続板と第1接続ブロックと
の接続が完成する。抽出管内の液体の攪拌が終わると、磁気棒を第2套管内に挿入し、駆
動部材により第6接続ロッドを下向きに移動駆動し、第6接続ロッドに連動して第1接続
ブロックが下向きに移動し、第1接続ブロックに連動して封止板が下向きに移動して、出
液孔が開いた状態にさせられて、抽出管内の液体を排出させることができ、多種類の液体
の混合による液体の体積増加を回避できる。
【0022】
第6接続ロッド142に第7移動溝に連通する第8移動溝が設けられている。第2止め板
1431に第2接続板143が設けられている。第2接続板143が第8移動溝内に設け
られている。第8移動溝の内壁に第2滑り溝1421が設けられている。第2接続板14
3の側壁に第2滑り溝1421に嵌合される第2滑りブロック1432が設けられている
。第2滑りブロック1432に第1復帰ばね1433が設けられている。第6移動溝14
の内壁に第8移動溝が設けられている。第8移動溝内に第2押し板130が設けられてい
る。第8移動溝の一端に第6移動室150が設けられている。第6移動室150内に第2
押し板130と協働する推ロッド140が設けられている。第2押し板に斜溝1301が
設けられている。推ロッドに第2接続ブロック1401が設けられている。第6移動室の
頂部に第3移動室に連通する第9移動溝17が設けられている。第1復帰ばねの一端が第
2滑りブロックに固定接続され、その他端が第2滑り溝の内壁に固定接続されている。第
2押し板が第2接続板を押していない時は、第2止め板が第7移動溝内にあるとされてい
る。
【0023】
底板に支持腿11と第3接続板12が設けられている。第3接続板の底面が支持腿の底面
より高くされている。第3接続板の一側に第1受取ボックス7が設けられている。支持腿
の一側に第2受取ボックス8が設けられている。第1受取ボックスが第2受取ボックスの
上方に設けられている。第1受取ボックスの側壁に第3滑りブロック71が設けられてい
る。第3接続板に第3滑りブロックに嵌合される第3滑り溝121が設けられている。第
2受取ボックスの側壁に第4滑りブロック81が設けられている。支持腿に第4滑りブロ
ックに嵌合される第4滑り溝が設けられている。
【0024】
立板に第4接続板21が設けられている。第4接続板に液圧ロッド22が設けられている
。液圧ロッドであるピストンロッドに取付板3が設けられている。取付板に第が設けられ
ている。第5滑りブロックに取付枠31が設けられている。磁気棒が取付枠内に設けられ
ている。取付枠の内壁に第1固定板が設けられている。磁気棒に第1固定板に嵌合される
第3接続溝が設けられている。第1固定板と第3接続溝の相互嵌合によって磁気棒を取付
枠内に固定する。取付板に第8移動室36が設けられている。第8移動室はL字状の構成
とされている。第8移動室内に取付枠に嵌合する第2バッフル33が設けられている。第
2バッフルに第3押し板331が設けられている。第3押し板が第8移動室内に穿設され
ている。第8移動室の頂部に第2固定板35が設けられている。第3押し板に固定枠34
が設けられている。第3押し板に連通室332が設けられている。固定枠に連通室に嵌合
する第5接続板341が設けられている。磁気棒を取り付ける時、上向きに第3押し板を
押して、第3押し板を第2固定板上に移動させて、さらに固定枠の作用で第3押し板を第
2固定板上に固定し、第3押し板に連動して第1固定板を上向きに移動させる。第1固定
板が第8移動室内に進入すると、取付枠の一端が開いた状態になって、直接に磁気棒を取
付枠内に押すことができる。外側に固定枠を引くと、固定枠が第2固定板上から脱出して
、第1固定板が重力作用で下向きに移動する。第1固定板が取付枠側まで移動して、磁気
棒の取付が完成する。磁気棒の取付が完成した状態で、抽出管、第1套管または第2套管
の着脱を行う時に、第5滑り溝の一端に第5滑りブロックを押して、磁気棒を取付溝の上
方から押し離して、抽出管、第1套管または第2套管の着脱が容易に進める。
【0025】
磁気ビーズをより容易に第1套管と第1押し板上から脱落させるために、磁気棒は電磁鉄
とされてもよい。磁気棒が磁性を失った後、磁気ビーズが自動的に第1套管と第1押し板
上から落下する。本願にかかる抽出管の数は、実際によって増加することができる。各抽
出管は独立に使用してもよく、すべての抽出管が合わせて使用してもよい。本願図面にお
ける液圧ロッド、駆動モータはいずれも模式図であり、その具体構成は、従来の技術にお
ける液圧ロッド、モータの構成と相同である。
【要約】 (修正有)
【課題】磁気ビーズの遺漏を回避し、核酸の抽出率を保証することができる核酸抽出装置を提供する。
【解決手段】抽出管内の液体を毎回使用後に快速で、間に合って抽出管内から排出させることができ、複種類の液体が抽出管内で混合することを回避し、液体を小体積にさせることができ、抽出管内の液体を所定範囲内にコントロールする。よって、押し板が磁気ビーズを攪拌するように働き、磁気ビーズと溶液とを充分に混合させるようにでき、抽出管の体積を拡容することが要らず、核酸抽出の効果を向上することができる。バッフルにより貫通溝を密閉することにより、バッフルは回動時に抽出管内のすべての磁気ビーズに接触でき、抽出管内の磁気ビーズを充分に収集できる。
【選択図】なし