(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2021-12-15
(45)【発行日】2022-01-14
(54)【発明の名称】爪切り
(51)【国際特許分類】
A45D 29/02 20060101AFI20220106BHJP
【FI】
A45D29/02 G
(21)【出願番号】P 2016245816
(22)【出願日】2016-12-19
【審査請求日】2019-12-16
(73)【特許権者】
【識別番号】000001454
【氏名又は名称】株式会社貝印刃物開発センター
(74)【代理人】
【識別番号】100105957
【氏名又は名称】恩田 誠
(74)【代理人】
【識別番号】100068755
【氏名又は名称】恩田 博宣
(72)【発明者】
【氏名】磯西 義之
【審査官】村山 達也
(56)【参考文献】
【文献】中国特許出願公開第102058229(CN,A)
【文献】中国実用新案第205338030(CN,U)
【文献】中国特許出願公開第104720265(CN,A)
【文献】特開2005-192716(JP,A)
【文献】国際公開第2002/067720(WO,A1)
【文献】韓国公開実用新案第20-2011-0006668(KR,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A45D 29/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
先端部に刃付部を有する第一刃体と先端部に刃付部を有する第二刃体とを備え、操作部材により第一刃体の先端部の刃付部と第二刃体の先端部の刃付部とを互いに接近及び離間させることができる爪切りにおいて、
前記操作部材は、前記第一刃体及び前記第二刃体に対し軸線を中心に回動可能に支持された支軸と、前記第一刃体上で前記支軸に対し回動可能に支持された押圧操作てことを備え、前記押圧操作てこが前記第一刃体を直接押圧するように構成されており、
第一刃体の先端部には、第一刃体の刃体本体の終端部から第二刃体の先端部の刃付部側へ屈曲された連結部と、この連結部から第二刃体の先端部の刃付部側へ屈曲された刃付部とを設け、
前記第一刃体の先端部において、刃体本体の終端部から第二刃体の先端部の刃付部側へ屈曲された連結部でその外面が刃体本体の終端部の外面に対しなす屈曲角度をA、この連結部から第二刃体の先端部の刃付部側へ屈曲された刃付部でその外面がこの連結部の外面に対しなす屈曲角度をB、この刃付部の外面が刃体本体の終端部の外面に対しなす屈曲角度をCとした場合、A<B<Cに設定し、
前記第一刃体の先端部において、屈曲角度Aは15度以上25度以下の鋭角に設けられ、屈曲角度Bは45度以上60度以下の鋭角に設けられ、屈曲角度Cは60度以上75度以下の鋭角に設けられることによって、前記刃体本体の終端部の外面を含む面とこの連結部の外面及び刃付部の外面との間に刃付部に対する視認空間を設け、
前記第二刃体の先端部にも第二刃体の刃体本体の終端部と第二刃体の先端部の刃付部とを互いに繋ぐ連結部を設け、この第二刃体の先端部において、この連結部の外面が刃体本体の終端部の外面に対しなす屈曲角度をD、この刃付部の外面がこの連結部の外面に対しなす屈曲角度をE、この刃付部の外面が刃体本体の終端部の外面に対しなす屈曲角度をFとした場合、D≦E<Fに設定したことを特徴とする爪切り。
【請求項2】
前記第一刃体の先端部において、連結部の外面と刃体本体の終端部の外面と刃付部の外面とはそれぞれ互いに連続する平坦面になっていることを特徴とする請求項
1に記載の爪切り。
【請求項3】
前記操作部材は第一刃体に対し回動可能に支持した押圧操作てこを備え、この第一刃体の刃体本体にはその押圧操作てこにより第二刃体側へ押圧される押圧部を設け、前記刃体本体の終端部はこの押圧部の終端部であることを特徴とする請求項1
又は2に記載の爪切り。
【請求項4】
前記第二刃体の先端部において、第一刃体の先端部の屈曲角度A,B,Cと同一の屈曲角度D,E,Fに設定されていることを特徴とする請求項
1~3のうちいずれか一つの請求項に記載の爪切り。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、先端部に刃付部を有する上下両刃体を操作部材により互いに接近及び離間させることができる爪切りに関するものである。
【背景技術】
【0002】
下記の特許文献1等で開示された従来の爪切りにおいては、
図4に示すように、上下両刃体2,5の先端部4,7に刃付部12,16が折曲形成されて相対向し、上刃体2に回動可能に支持された押圧操作てこ10により、上刃体2が下刃体5側へ押圧されて、上下両刃体2,5の先端部4,7の刃付部12,16が互いに接近及び離間する。上下両刃体2,5の先端部4,7には刃付部12,16に連続する終端部11a,15aが形成され、刃付部12,16の外面が終端部11a,15aの外面に対しなす折曲角度が鋭角に設けられている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
図4に示す従来の爪切りにおいては、使用時に上刃体2の先端部4の刃付部12を操作部材8の押圧操作てこ10側から見た場合、上刃体2の先端部4の終端部11aに邪魔されて上下両刃体2,5の先端部4,7の刃付部12,16間で切断される爪が見にくいことがある。
【0005】
この発明は、爪切りにおいて刃体の先端部の形態を改良することにより、使用時に両刃付部間で切断される爪の先端部を操作部材側から見易くすることを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
後記実施形態の図面(
図1~3)の符号を援用して本発明を説明する。
請求項1の発明にかかる爪切り(1)においては、先端部(4)に刃付部(12)を有する第一刃体(2)と先端部(7)に刃付部(16)を有する第二刃体(5)とを備え、操作部材(8)により第一刃体(2)の先端部(4)の刃付部(12)と第二刃体(5)の先端部(7)の刃付部(16)とを互いに接近及び離間させることができる。第一刃体(2)の先端部(4)には、第一刃体(2)の刃体本体(3)の終端部(11a)から第二刃体(5)の先端部(7)の刃付部(16)側へ屈曲された連結部(13)と、この連結部(13)から第二刃体(5)の先端部(7)の刃付部(16)側へ屈曲された刃付部(12)とを設け、
この第一刃体(2)の先端部(4)において、刃体本体(3)の終端部(11a)から第二刃体(5)の先端部(7)の刃付部(16)側へ屈曲された連結部(13)でその外面が刃体本体(3)の終端部(11a)の外面に対しなす屈曲角度をA、この連結部(13)から第二刃体(5)の先端部(7)の刃付部(16)側へ屈曲された刃付部(12)でその外面がこの連結部(13)の外面に対しなす屈曲角度をB、この刃付部(12)の外面が刃体本体(3)の終端部(11a)の外面に対しなす屈曲角度をCとした場合、A<B<Cに設定し、第一刃体(2)の先端部(4)において、屈曲角度Aは15度以上25度以下の鋭角に設けられ、屈曲角度Bは45度以上60度以下の鋭角に設けられ、屈曲角度Cは60度以上75度以下の鋭角に設けられることによって、この刃体本体(3)の終端部(11a)の外面を含む面とこの連結部(13)の外面及び刃付部(12)の外面との間
に刃付部(12)に対する視認空間(S)を設け
、第二刃体(5)の先端部(7)にも第二刃体(5)の刃体本体(6)の終端部(15a)と第二刃体(5)の先端部(7)の刃付部(16)とを互いに繋ぐ連結部(17)を設け、この第二刃体(5)の先端部(7)において、この連結部(17)の外面が刃体本体(6)の終端部(15a)の外面に対しなす屈曲角度をD、この刃付部(16)の外面がこの連結部(17)の外面に対しなす屈曲角度をE、この刃付部(16)の外面が刃体本体(6)の終端部(15a)の外面に対しなす屈曲角度をFとした場合、D≦E<Fに設定した。
【0007】
請求項1の発明では、視認空間(S)により、使用時に両刃体(2,5)の先端部(4,7)の刃付部(12,16)間で切断される爪の先端部を操作部材(8)側から見易くすることができる。
【0009】
請求項1の発明では、第一刃体(2)において刃体本体(3)の終端部(11a)の外面を含む面と連結部(13)の外面及び刃付部(12)の外面との間に刃付部(12)に対する視認空間(S)を設けることができるので、使用時に両刃体(2,5)の先端部(4,7)の刃付部(12,16)間で切断される爪の先端部を操作部材(8)側から見易くすることができる。
請求項1の発明では、第二刃体(5)において刃体本体(6)の終端部(15a)の外面を含む面と連結部(17)の外面及び刃付部(16)の外面との間には刃付部(16)に対する視認空間(S)を設けることができるので、使用時に両刃体(2,5)の先端部(4,7)の刃付部(12,16)間で切断される爪の先端部を第二刃体(5)の下方側から見易くすることができる。
【0011】
請求項1の発明を前提とする請求項2の発明にかかる第一刃体(2)の先端部(4)において、連結部(13)の外面と刃体本体(3)の終端部(11a)の外面と刃付部(12)の外面とはそれぞれ互いに連続する平坦面になっている。請求項2の発明では、第一刃体(2)の先端部(4)の刃付部(12)に対する視認空間(S)を広くすることができる。
【0012】
請求項1又は2の発明を前提とする請求項3の発明において、操作部材(8)は第一刃体(2)に対し回動可能に支持した押圧操作てこ(10)を備え、この第一刃体(2)の刃体本体(3)にはその押圧操作てこ(10)により第二刃体(5)側へ押圧される押圧部(11)を設け、前記刃体本体(3)の終端部はこの押圧部(11)の終端部(11a)である。請求項3の発明では、押圧操作てこ(10)により、第一刃体(2)の先端部(4)の刃付部(12)と第二刃体(5)の先端部(7)の刃付部(16)とを容易に接近及び離間させることができる。
【0014】
請求項1~3のうちいずれか一つの請求項の発明を前提とする請求項4の発明にかかる第二刃体(5)の先端部(7)において、第一刃体(2)の先端部(4)の屈曲角度A,B,Cと同一の屈曲角度D,E,Fに設定されている。請求項4の発明では、第一刃体(2)と第二刃体(5)とを同じ形態にして部品を共通化することができる。
【発明の効果】
【0015】
本発明は、爪切り(1)において使用時に両刃体(2,5)の先端部(4,7)の刃付部(12,16)間で切断される爪の先端部を操作部材(8)側から見易くすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【
図3】(a)は
図2の爪切りにおいて上下両刃体の刃付部の刃縁線を互いに噛み合わせた状態を示す部分拡大側面図であり、(b)は同じく部分拡大正面図であり、(c)は同じく部分拡大平面図であり、(d)は同じく部分拡大底面図である。
【
図4】(a)は従来の爪切りにおいて上下両刃体の刃付部の刃縁線を互いに噛み合わせた状態を示す一部切欠き側面図であり、(b)は同じく部分拡大正面図であり、(c)は同じく部分拡大平面図であり、(d)は同じく部分拡大底面図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、本発明の一実施形態について
図1~3を参照して説明する。
図1に示すように、不使用状態にある爪切り1において、第一刃体としての上刃体2は刃体本体3とその刃体本体3に連続する先端部4とを備え、第二刃体としての下刃体5は刃体本体6とその刃体本体6に連続する先端部7とを備え、それらの刃体本体3,6の基端部が互いに取着されているとともに、それらの先端部4,7が互いに離間している。
図2に示すように、使用状態にある爪切り1において、操作部材8は、上刃体2の刃体本体3及び下刃体5の刃体本体6に対しそれらの先端部4,7の付近で軸線を中心に回動可能に支持された支軸9と、上刃体2の刃体本体3上で支軸9に対し回動可能に支持された押圧操作てこ10とを備えている。押圧操作てこ10が
図1に示すように倒伏された不使用状態から
図2に示すように支軸9に対し回動されて起立された使用状態で、押圧操作てこ10により上刃体2の刃体本体3を下刃体5の刃体本体6側へ押圧すると、上刃体2の先端部4と下刃体5の先端部7とは上刃体2及び下刃体5の弾性力に抗して互いに接近するとともに、それらの弾性力により互いに離間する。
【0018】
図3に示すように、上刃体2において、刃体本体3には押圧操作てこ10により押圧される押圧部11が形成され、先端部4には刃付部12が形成されているとともに、押圧部11の終端部11aと刃付部12とを互いに繋ぐ連結部13が形成されている。連結部13の外面と押圧部11の終端部11aの外面と刃付部12の外面とはそれぞれ境界線14を介して互いに連続する平坦面になっている。押圧部11の終端部11aの外面を含む面と連結部13の外面及び刃付部12の外面との間には刃付部12に対する視認空間Sが生じる。なお、それらの平坦面としては、側面視及び正面視で共に直線状に見えるように形成したり、側面視と正面視とのうち少なくとも一方で曲線状に見えるように形成したりしてもよい。
【0019】
また、下刃体5において、刃体本体6には支軸9に対する係止部15が形成され、先端部7には刃付部16が形成されているとともに、係止部15の終端部15aと刃付部16とを互いに繋ぐ連結部17が形成されている。連結部17の外面と係止部15の終端部15aの外面と刃付部16の外面とはそれぞれ境界線18を介して互いに連続する平坦面になっている。係止部15の終端部15aの外面を含む面と連結部17の外面及び刃付部16の外面との間には刃付部16に対する視認空間Sが生じる。なお、それらの平坦面としては、側面視及び正面視で共に直線状に見えるように形成したり、側面視と正面視とのうち少なくとも一方で曲線状に見えるように形成したりしてもよい。
【0020】
図3に示すように、上刃体2の先端部4において、押圧部11の終端部11aから下刃体5の先端部7の刃付部16側へ屈曲された連結部13でその外面が押圧部11の終端部11aの外面を含む面に対しなす屈曲角度をA、連結部13から下刃体5の先端部7の刃付部16側へ屈曲された刃付部12でその外面が連結部13の外面に対しなす屈曲角度をB、刃付部12の外面が押圧部11の終端部11aの外面を含む面に対しなす屈曲角度をCとした場合、A≦B<Cに設定されている。
【0021】
また、下刃体5の先端部7において、係止部15の終端部15aから上刃体2の先端部4の刃付部12側へ屈曲された連結部17でその外面が係止部15の終端部15aの外面を含む面に対しなす屈曲角度をD、連結部17から上刃体2の先端部4の刃付部12側へ屈曲された刃付部16でその外面が連結部17の外面に対しなす屈曲角度をE、刃付部16の外面が係止部15の終端部15aの外面を含む面に対しなす屈曲角度をFとした場合、D≦E<Fに設定されている。
【0022】
上刃体2の先端部4の屈曲角度A,B,Cと下刃体5の先端部7の屈曲角度D,E,Fとは同一に設定されている。屈曲角度A,Dを10度以上50度以下の鋭角に設定し、好ましくは12度以上40度以下の鋭角に、さらに好ましくは15度以上25度以下の鋭角に設定することができる。屈曲角度B,Eを20度以上80度以下の鋭角に設定し、好ましくは30度以上70度以下の鋭角に、さらに好ましくは45度以上60度以下の鋭角に設定することができる。屈曲角度C,Fを40度以上90度未満の鋭角に設定し、好ましくは45度以上80度以下の鋭角に、さらに好ましくは60度以上75度以下の鋭角に設定することができる。
【0023】
次に、爪切り1の使用例を述べる。
図2に示す使用状態で、使用者の爪ではなく使用者以外の爪、例えば赤ちゃんや幼児の爪に上下両刃体2,5の先端部4,7を向け、上刃体2の先端部4の刃付部12を押圧操作てこ10の上方や上刃体2の基端部側上方から刃付部12に対する視認空間Sを通して見ながら、押圧操作てこ10を操作することができる。また、下刃体5の先端部7の刃付部16を支軸9の下方や下刃体5の基端部側下方から刃付部16に対する視認空間Sを通して見ながら、押圧操作てこ10を操作することができる。
【0024】
本実施形態は下記の効果を有する。
上刃体2の先端部4において、刃体本体3の終端部11aと刃付部12との間にはその終端部11aから屈曲された連結部13を設けている。連結部13の平坦外面が終端部11aの平坦外面を含む面に対しなす屈曲角度Aを10度以上50度以下の鋭角に設定し、刃付部12の平坦外面が連結部13の平坦外面に対しなす屈曲角度Bを20度以上80度以下の鋭角に設定し、刃付部12の平坦外面が終端部11aの平坦外面を含む面に対しなす屈曲角度Cを40度以上90度未満の鋭角に設定している。その場合、A≦B<Cの関係が成り立ち、上刃体2において刃体本体3の終端部11aの平坦外面を含む面と連結部13の平坦外面及び刃付部12の平坦外面との間には刃付部12に対する視認空間Sを設けることができる。その視認空間Sにより、使用時に上下両刃体2,5の先端部4,7の刃付部12,16間で切断される爪の先端部を押圧操作てこ10の上方や上刃体2の基端部側上方から見易くすることができる。従って、使用者以外の爪、例えば赤ちゃんや幼児の爪も切断し易い。また、使用者自身の爪を切断することもできる。
【0025】
前記実施形態以外にも例えば下記のように構成してもよい。
・ 前記実施形態において、上下両刃体2,5の先端部4,7の連結部13,17でその外面を平坦面でなく凹状面または凸状面に形成することができる。
【0026】
・ 前記実施形態において、上下両刃体2,5の先端部4,7の連結部13,17でその外面を平坦面や凹状面や凸状面を複数連続させて形成することができる。
・ 前記実施形態において、上刃体2の先端部4の屈曲角度A,B,Cと下刃体5の先端部7の屈曲角度D,E,Fとは同一に設定されているが、その屈曲角度A,B,Cと屈曲角度D,E,Fとを異なるものに設定することができる。
【0027】
・ 前記実施形態においては、上刃体2の先端部4に連結部13を形成するとともに、下刃体5の先端部7に連結部17を形成しているが、下刃体5側の連結部17を省略することができる。
【符号の説明】
【0028】
1…爪切り、2…上刃体(第一刃体)、3…上刃体の刃体本体、4…上刃体の先端部、5…下刃体(第二刃体)、6…下刃体の刃体本体、7…下刃体の先端部、8…操作部材、10…操作部材の押圧操作てこ、11…上刃体の押圧部、11a…押圧部の終端部、12…上刃体の刃付部、13…上刃体の連結部、15…下刃体の係止部、15a…係止部の終端部、16…下刃体の刃付部、17…下刃体の連結部、S…視認空間。