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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2021-12-15
(45)【発行日】2022-01-14
(54)【発明の名称】放送伝送システム
(51)【国際特許分類】
   H04L 27/26 20060101AFI20220106BHJP
   H04H 20/04 20080101ALI20220106BHJP
   H04H 20/28 20080101ALI20220106BHJP
   H04H 60/07 20080101ALI20220106BHJP
   H04N 21/238 20110101ALI20220106BHJP
   H04N 21/61 20110101ALI20220106BHJP
【FI】
H04L27/26 111
H04H20/04
H04H20/28
H04H60/07
H04N21/238
H04N21/61
【請求項の数】 3
(21)【出願番号】P 2017215037
(22)【出願日】2017-11-07
(65)【公開番号】P2019087895
(43)【公開日】2019-06-06
【審査請求日】2020-10-20
(73)【特許権者】
【識別番号】000001122
【氏名又は名称】株式会社日立国際電気
(73)【特許権者】
【識別番号】509137087
【氏名又は名称】株式会社TBSテレビ
(74)【代理人】
【識別番号】100093104
【弁理士】
【氏名又は名称】船津 暢宏
(72)【発明者】
【氏名】石川 恭啓
(72)【発明者】
【氏名】加藤 大季
(72)【発明者】
【氏名】星 大樹
(72)【発明者】
【氏名】深澤 知己
(72)【発明者】
【氏名】岡田 寛正
(72)【発明者】
【氏名】穴澤 毅
(72)【発明者】
【氏名】今村 和樹
【審査官】川口 貴裕
(56)【参考文献】
【文献】特開2013-085128(JP,A)
【文献】国際公開第2011/099273(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04L 27/26
H04H 20/04
H04H 20/28
H04H 60/07
H04N 21/238
H04N 21/61
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
放送用の素材データを伝送すると共に、放送中の映像を送り返す送り返しデータを伝送する放送伝送システムであって、
第1のチャネル、第2のチャネル、第3のチャネルを用い、
前記第2のチャネルから前記送り返しデータを受信すると共に、前記第1のチャネルを用いて、OFDMのスペクトル上に、同一スペクトルで重畳する階層分割多重方式により、第1の素材データを第1の変調方式で変調させた第1階層のストリームと、前記送り返しデータを第2の変調方式で変調させた第2階層のストリームとを生成して、多重化して送信する第1の放送装置と、
前記第1のチャネルから前記第2階層のストリームを抽出して前記送り返しデータを受信すると共に、第2の素材データを前記第3のチャネルで送信する第2の放送装置と、
前記第3のチャネルから前記第2の素材データを受信すると共に、前記第2のチャネルで前記送り返しデータを送信する第3の放送装置とを有することを特徴とする放送伝送システム。
【請求項2】
放送用の素材データを伝送すると共に、放送中の映像を送り返す送り返しデータを伝送する放送伝送システムであって、
第1のチャネル、第2のチャネル、第3のチャネルを用い、
前記第1のチャネルから第1の素材データを受信し、前記第3のチャネルから第2の素材データを受信すると共に、前記第2のチャネルを用いて、OFDMのスペクトル上に、同一スペクトルで重畳する階層分割多重方式により、前記送り返しデータを第1の変調方式で変調させた第1階層のストリームと、前記送り返しデータを第2の変調方式で変調させた第2階層のストリームとを生成して、多重化して送信する第1の放送装置と、
前記第2のチャネルから第1階層のストリームを抽出して前記送り返しデータを受信すると共に、前記第1の素材データを前記第1のチャネルで送信する第2の放送装置と、
前記第2のチャネルから第2階層のストリームを抽出して前記送り返しデータを受信すると共に、第2の素材データを前記第3のチャネルで送信する第3の放送装置とを有することを特徴とする放送伝送システム。
【請求項3】
送り返しデータの代わりに指示データを用いるようにし、第1階層のデータストリームと第2階層のデータストリームとに異なる指示データを含めることを特徴とする請求項1又は2記載の放送伝送システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、放送素材を伝送する放送伝送システムに係り、特に中継現場にオンエア映像を送り返す際の回線効率を向上させ、コストの低減を図ることができる放送伝送システムに関する。
【背景技術】
【0002】
[先行技術の説明]
現場で撮影した番組素材を放送局に伝送する際には、FPU(Field Pick-up Unit;テレビジョン放送用の無線中継装置)が用いられる。通常は、1つの素材の伝送に1回線を占有する。
【0003】
放送事業者が生中継番組のための素材を伝送する場合、中継現場において、現在オンエアされている映像を認識する必要がある。
地上デジタル放送波を直接現場で受信すると、編集や伝送の影響により、実際の現場の状況から5秒~10秒程度の遅延が発生してしまう。
そのため、放送局から中継現場に対してオンエア映像の送り返しを行っている。
【0004】
放送局と現場との掛け合い等に対応するために、生中継では送り返しにFPUを用いたり、LTE(Long Time Evolution)などの一般回線を用いて、放送局から中継現場まで低遅延の送り返し映像を伝送している。
【0005】
[従来の放送伝送システムの運用例(1):図8
従来の放送伝送システムの運用例(1)について図8を用いて説明する。図8は、従来の放送伝送システムの運用例(1)を示す模式説明図である。図8では、ロードレース中継の場合を示している。
図8に示すように、従来の放送伝送システムは、放送局71と、中継局(中継車に搭載された移動局)72と、トライク局(トライクに搭載された移動局)73とを備え、中継局72及びトライク局73でカメラから取得した映像・音声データは放送局71に送信され、放送局71で編集加工が施されて放送波として出力される。
【0006】
ここで、中継局72で取得された映像・音声データは、FPU回線のチャネル(channel)1を用いて放送局71に送信され、トライク局73で取得された映像・音声データは、FPU回線のチャネル3を用いて放送局71に送信される。
【0007】
そして、放送局71からの送り返し映像は、中継局72に対してチャネル2を用いて送信され、トライク局73に対してチャネル4を用いて送信される。
すなわち、現場から放送局71への素材の伝送と、放送局71から中継局72、トライク局73への送り返し映像の伝送で、合計4回線占有することになる。
【0008】
[従来の放送伝送システムの運用例(2):図9
次に、従来の放送伝送システムの運用例(2)について図9を用いて説明する。図9は、従来の放送伝送システムの運用例(2)を示す模式説明図である。図9では、ゴルフ中継の場合を示している。
ゴルフ中継では、一つの大会の番組で、異なる送信点からの映像素材を伝送する場合がある。
複数のホールから送られた映像・音声データは、主中継局を介して放送局に送信される。
【0009】
図9の例では、主中継局74と、移動局75,76とを備えている。
例えば、移動局75はホールAの映像を取得し、FPU回線のチャネル1を用いて主中継局74に送信し、移動局76はホールBの映像を取得して、チャネル4を用いて主中継局74に送信する。
【0010】
そして、主中継局74から移動局75に対してチャネル2を用いて送り返し映像を送信し、移動局76に対してチャネル3を用いて送り返し映像を送信する。
この場合も、合計4回線占有している。
送り返し映像の代わりに、主中継局74にいるディレクター等が、各ホールに指示を出すための指示信号が送信されることがある。
【0011】
[関連技術]
尚、放送伝送システムに関する従来技術としては、特開2017-41781号公報「受信装置」(特許文献1)、特開2014-64273号公報「送信装置」(特許文献2)がある。
特許文献1には、移動局の送信アンテナの位置に追従させて、マルチ受信を行う複数の受信アンテナの向きを効率よく動作制御する受信装置が記載されている。
特許文献2には、TMCCキャリアの反転動作を加えることで、悪条件の伝送路において伝送特性を向上させる送信装置が記載されている。
また、テレビジョン放送番組素材伝送に関する標準規格として、非特許文献1がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0012】
【文献】特開2017-41781号公報
【文献】特開2014-64273号公報
【非特許文献】
【0013】
【文献】テレビジョン放送番組素材伝送用可搬形OFDM方式デジタル無線伝送システム(ARIB STD-B33)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0014】
上述したように、従来の放送伝送装置では、低遅延で中継現場に放送素材を送り返すために、FPU回線を用いると占有回線が増えて回線効率が低下し、また、FPU回線の代わりに一般ネットワーク回線を用いると回線使用料がかかるためコストが増大してしまうという問題点があった。
【0015】
本発明は上記実状に鑑みて為されたもので、低遅延で中継現場に放送素材を送り返す際の回線効率を向上させ、コストの低減を図ることができる放送伝送システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0016】
上記従来例の問題点を解決するための本発明は、放送用の素材データを伝送すると共に、放送中の映像を送り返す送り返しデータを伝送する放送伝送システムであって、第1のチャネル、第2のチャネル、第3のチャネルを用い、第2のチャネルから送り返しデータを受信すると共に、第1のチャネルを用いて、OFDMのスペクトル上に、同一スペクトルで重畳する階層分割多重方式により、第1の素材データを第1の変調方式で変調させた第1階層のストリームと、送り返しデータを第2の変調方式で変調させた第2階層のストリームとを生成して、多重化して送信する第1の放送装置(中継局)と、第1のチャネルから第2階層のストリームを抽出して送り返しデータを受信すると共に、第2の素材データを第3のチャネルで送信する第2の放送装置(トライク局)と、第3のチャネルから第2の素材データを受信すると共に、第2のチャネルで送り返しデータを送信する第3の放送装置(放送局)とを有することを特徴とする。
【0017】
本発明は、放送用の素材データを伝送すると共に、放送中の映像を送り返す送り返しデータを伝送する放送伝送システムであって、第1のチャネル、第2のチャネル、第3のチャネルを用い、第1のチャネルから第1の素材データを受信し、第3のチャネルから第2の素材データを受信すると共に、第2のチャネルを用いて、OFDMのスペクトル上に、同一スペクトルで重畳する階層分割多重方式により、送り返しデータを第1の変調方式で変調させた第1階層のストリームと、送り返しデータを第2の変調方式で変調させた第2階層のストリームとを生成して、多重化して送信する第1の放送装置(主中継局)と、第2のチャネルから第1階層のストリームを抽出して送り返しデータを受信すると共に、第1の素材データを第1のチャネルで送信する第2の放送装置(第1の移動局)と、第2のチャネルから第2階層のストリームを抽出して送り返しデータを受信すると共に、第2の素材データを第3のチャネルで送信する第3の放送装置(第2の移動局)とを有することを特徴とする。
【0018】
本発明は、上記放送伝送システムにおいて、送り返しデータの代わりに指示データを用いるようにし、第1階層のデータストリームと第2階層のデータストリームとに異なる指示データを含めることを特徴とする。
【発明の効果】
【0019】
本発明によれば、第2のチャネルから送り返しデータを受信すると共に、第1のチャネルを用いて、OFDMのスペクトル上に、同一スペクトルで重畳する階層分割多重方式により、第1の素材データを第1の変調方式で変調させた第1階層のストリームと、送り返しデータを第2の変調方式で変調させた第2階層のストリームとを生成して、多重化して送信する第1の放送装置(中継局)と、第1のチャネルから第2階層のストリームを抽出して送り返しデータを受信すると共に、第2の素材データを第3のチャネルで送信する第2の放送装置(トライク局)と、第3のチャネルから第2の素材データを受信すると共に、第2のチャネルで送り返しデータを送信する第3の放送装置(放送局)とを有する放送伝送システムとしているので、回線効率を向上させると共に、一般ネットワークを利用しないようにしてコストを低減できる効果がある。
【0020】
本発明によれば、第1のチャネルから第1の素材データを受信し、第3のチャネルから第2の素材データを受信すると共に、第2のチャネルを用いて、OFDMのスペクトル上に、同一スペクトルで重畳する階層分割多重方式により、送り返しデータを第1の変調方式で変調させた第1階層のストリームと、送り返しデータを第2の変調方式で変調させた第2階層のストリームとを生成して、多重化して送信する第1の放送装置(主中継局)と、第2のチャネルから第1階層のストリームを抽出して送り返しデータを受信すると共に、第1の素材データを第1のチャネルで送信する第2の放送装置(第1の移動局)と、第2のチャネルから第2階層のストリームを抽出して送り返しデータを受信すると共に、第2の素材データを第3のチャネルで送信する第3の放送装置(第2の移動局)とを有する放送伝送システムとしているので、回線効率を向上させると共に、一般ネットワークを利用しないようにしてコストを低減できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0021】
図1】本放送伝送システムの運用例を示す模式説明図である。
図2】本放送伝送システムの概略構成図である。
図3】本放送伝送システムの機材構成を示す構成ブロック図である。
図4】中継局におけるLDM-FPU送信装置の変調部の構成を示す説明図である。
図5】トライク局におけるLDM-FPU受信装置の復調部の概略構成を示す説明図である。
図6】別の放送伝送システムの運用例を示す模式説明図である。
図7】別の放送伝送システムの概略構成図である。
図8】従来の放送伝送システムの運用例(1)を示す模式説明図である。
図9】従来の放送伝送システムの運用例(2)を示す模式説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
[実施の形態の概要]
[本放送伝送システムの概要]
本発明の実施の形態に係る放送伝送システム(本放送伝送システム)は、中継局が素材Aデータを放送局に送信し、トライク局が素材Bデータを放送局に送信し、放送局が中継局及びトライク局にオンエア映像を送り返すものであり、中継局が、受信装置から受信した送り返し映像データと、素材Aデータとを異なる変調方式で変調し、各データストリームを多重して同一回線で送信するFPU多重送信装置を備え、トライク局が、多重されて伝送された信号を受信して、2つのデータストリームに分離し、送り返し映像データを復調するFPU多重受信装置を備えており、中継局において、素材Aデータとトライク局への送り返し映像データを多重化して同一回線で伝送することができ、回線効率を向上させると共に、一般ネットワークを利用しないようにしてコストを低減することができる効果がある。
【0023】
[別の放送伝送システムの概要]
また、本発明の別の実施の形態に係る放送伝送システム(別の放送伝送システム)は、第1の移動局が素材データを主中継局に送信し、第2の移動局が素材データを主中継局に送信し、主中継局が第1の移動局及び第2の移動局にオンエア映像を送り返すものであり、主中継局が、送り返し映像データを異なる変調方式で変調し、各データストリームを多重して同一回線で送信するFPU多重送信装置を備え、第1の移動局が、多重されて伝送された信号を受信して、2つのデータストリームに分離し、第1階層から送り返し映像データを復調するFPU受信装置を備えており、第2の移動局が、多重されて伝送された信号を受信して、2つのデータストリームに分離し、第2階層から送り返し映像データを復調するFPU多重受信装置を備えており、主中継局において、第1の移動局と第2の移動局への送り返し映像データを多重化して同一回線で伝送することができ、回線効率を向上させると共に、一般ネットワークを利用しないようにしてコストを低減することができる効果がある。
【0024】
[本放送伝送システムの運用例:図1
本放送伝送システムの運用例について図1を参照しながら説明する。図1は、本放送伝送システムの運用例を示す模式説明図である。
図1に示すように、本放送伝送システムは、放送局1と、中継局2と、トライク局3とを備えている。
放送局1は、図8に示した従来の放送局71と同様に、中継局2及びトライク局3で取得された映像・音声データが受信して、編集加工後、放送波として出力するものである。
但し、本放送伝送システムの特徴として、送信局1が送信した送り返しデータは中継局2のみが受信する。
【0025】
中継局2は、本放送伝送システムの特徴部分であり、OFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing;直交周波数分割多重)の同一スペクトル上で異なるストリームを重畳する階層分割多重(LDM;Layered Division Multiplexing)方式の送信装置(LDM-FPU送信装置)を備えており、同一回線に異なるデータを多重して伝送する。
【0026】
また、トライク局3も本放送伝送システムの特徴部分であり、中継局2において多重化されて伝送された信号から、所望の信号(ここでは送り返し映像)を分離して、復調する受信装置(LDM-FPU受信装置)を備えている。
【0027】
本放送伝送システムでは、LDM方式を用いることにより、2つの異なるデータを1つの回線を用いて多重化して伝送して、使用する回線数を削減するものである。
ここでは、中継局2が、チャネル1の第1階層(Upper Layer;UL)を用いて、自己が取得した映像素材(映像・音声データ/素材データ)を送信し、チャネル1の第2階層(Lower Layer;LL)を用いて放送局1からの送り返しデータをトライク局3に送信している。
【0028】
[本放送伝送システムの動作]
本放送伝送システムの動作について簡単に説明する。
図1に示すように、中継局2は、自己が取得した映像素材(素材データ)をチャネル1のULを用いて放送局1向けに送信する。
トライク局3は、自己が取得した映像素材を、チャネル3を用いて放送局1向けに送信する。
放送局1は、各映像素材を受信してオンエア映像を生成し、送り返しデータを、チャネル2を用いて中継局2向けに送信する。
【0029】
中継局2は、チャネル2で送り返しデータを受信すると、モニタに出力すると共に、チャネル1のLLに多重化して、送信する。
つまり、チャネル1にはULに中継局2からの素材データ、LLに放送局1からの送り返しデータが多重化されて伝送される。
トライク局3は、多重化されたチャネル1の受信信号からLLのデータストリームを分離し、復調して送り返し映像を得る。
【0030】
これにより、本放送伝送システムは、3回線だけで、中継局2とトライク局3からの2種類の素材データを送信局1に伝送すると共に、中継局2とトライク局3の両方に送り返しデータを伝送することができるものである。
【0031】
[本放送伝送システムの概略構成:図2
次に、本放送伝送システムの概略構成について図2を用いて説明する。図2は、本放送伝送システムの概略構成図である。
図2に示すように、送信局1は、FPU受信装置11,13と、FPU送信装置12とを備え、中継局2は、LDM-FPU送信装置21と、FPU受信装置22とを備え、トライク局3は、FPU送信装置31と、LDM-FPU受信装置32とを備えている。
【0032】
FPU受信装置11,13,22は、放送用の素材データを受信する放送用受信装置である。
FPU送信装置12、31は、放送用の素材データを送信する放送用受信装置である。
LDM-FPU送信装置21は、OFDMの同一スペクトル上で異なるストリームを重畳するLDM方式で素材データと送り返しデータとを多重化して送信する送信装置である。
LDM-FPU受信装置32は、LDM方式で多重化されて伝送された信号から、送り返しデータを分離して、復調する受信装置である。
【0033】
放送局1は、FPU受信装置11でチャネル1のULを用いて中継局2からの素材Aデータを受信し、FPU受信装置13でチャネル3を用いてトライク局3からの素材Bデータを受信する。
また、放送局1は、FPU送信装置12でチャネル2を用いて、オンエア映像を送り返しデータとして中継局2向けに送信する。
【0034】
中継局2は、FPU受信装置22でチャネル2の送り返しデータを受信して、LDM-FPU送信装置21でチャネル1を用いてLDM方式により、素材Aデータを第1の変調方式で変調してULのデータストリームを生成し、受信した送り返しデータを第2の変調方式で変調してLLのデータストリームを生成して多重化し、多重化された信号を送信する。
トライク局3は、LDM-FPU受信装置32でチャネル1の多重化された信号を中継局2から受信してLLのデータストリームを分離し、復調して送り返しデータを取得する。
【0035】
従来の放送局は、送り返し用として、FPU送信装置を2回線分備えていたが、本放送伝送システムでは、1回線分で済み、回線効率を向上させ、装置構成を簡易にしてコストを低減できるものである。
更に、放送局1に用いられるFPU送信装置及びFPU受信装置は、従来と同様のものであり、放送局1の構成を大幅に変更する必要はなく、低コストで実現可能となっている。
【0036】
[本放送伝送システムの機材構成:図3
次に、本放送伝送システムの機材構成について図3を参照しながら説明する。図3は、本放送伝送システムの機材構成を示す構成ブロック図である。
図3では、図2に示した概略構成を更に具体的な構成ブロックにしたものである。
放送局1は、FPU受信装置11と、FPU送信装置12と、FPU受信装置13と、デコーダ(DECODER)14と、エンコーダ(ENCODER)15と、デコーダ(DECODER)16とを備えている。
【0037】
中継局2は、LDM-FPU送信装置21と、FPU受信装置22と、デコーダ(DECODER)23と、エンコーダ(ENCODER)24、エンコーダ(ENCODER)25とを備えている。
トライク局3は、FPU送信装置31と、LDM-FPU受信装置32と、エンコーダ(ENCODER)33と、デコーダ(DECODER)34とを備えている。
【0038】
ここで、FPU送信装置12,31は、第1の変調方式として、例えば、QPSK変調方式により変調を行い、FPU受信装置11,13,22は、第1の復調方式として、例えば、QPSK復調方式により復調を行う。
また、LDM-FPU送信装置21は、階層分割多重を行う際に、第1の変調方式として、例えば、QPSK変調方式により変調を行い、第2の変調方式として、例えば、16QAM変調方式により変調を行う。
また、LDM-FPU受信装置32は、階層分離を行う際には、第1の復調方式として、例えば、QPSK復調方式により復調を行い、第2の復調方式として、例えば、16QAM復調方式により復調を行う。
【0039】
[各部の構成とデータの流れ]
各部の構成をデータの流れに基づいて以下説明する。
トライク局3では、カメラ等で撮影・録音された放送用の素材Bデータをエンコーダ33が符号化し、その符号化されたデータをFPU送信装置31がチャネル3で放送局1に送信する。
放送局1において、FPU受信装置11がチャネル3でトライク局3のFPU送信装置31から送信された素材Bデータを受信し、デコーダ14に出力し、デコーダ14が復号化して素材Bデータを出力する。
【0040】
また、放送局1において、エンコーダ15が送り返しデータを符号化し、FPU送信装置12が符号化された送り返しデータをチャネル2で中継局2に送信する。
中継局2において、FPU受信装置22がチャネル2で放送局1のFPU送信装置12から送信された送り返しデータを受信し、デコーダ23に出力し、デコーダ23が復号化する。
【0041】
更に、エンコーダ24は、デコーダ23からの復号化されたデータを入力して符号化し、LDM-FPU送信装置21に出力する。また、デコーダ25は、カメラからの放送用の素材Aデータを入力して符号化し、LDM-FPU送信装置21に出力する。
尚、ここでは中継局2において、デコード及びエンコードを行わずに、受信したデータをそのままLDM-FPU送信装置21に入力する構成としてもよい。
そして、LDM-FPU送信装置21が、LDM方式により、チャネル1を用いて素材AデータをQPSK変調方式で変調してULのデータストリームを生成し、符号化された送り返しデータを16QAM変調方式で変調してLLのデータストリームを生成し、多重化して送信する。
【0042】
トライク局3において、LDM-FPU受信装置32が、チャネル1で中継局2のLDM-FPU送信装置21から送信された多重化された信号を受信し、LLのデータストリームを分離し、符号化された折り返しデータをデコーダ34に出力する。
デコーダ34は、LDM-FPU受信装置32からの符号化された折り返しデータを復調して、送り返しデータをモニタに出力する。
【0043】
また、放送局1において、FPU受信装置13が、チャネル1で中継局3のLDM-FPU送信装置21から送信された多重化された信号を受信し、ULのデータストリームを分離し、符号化された素材Aデータをデコーダ16に出力する。
尚、FPU受信装置13は、QPSK復調方式で復調することで多重化された信号からULのデータストリームの素材Aデータを抽出できるものである。
デコーダ16は、FPU受信装置13からの符号化された素材Aデータを復調して出力する。
【0044】
[遅延時間]
ここで、放送局1からトライク局3までの送り返しに掛かる遅延時間を求める。
FPUの伝送に必要な時間は、時間インターリーブが支配的となる。移動中継を想定して、時間インターリーブを378msecと仮定し、映像・音声の圧縮のためのエンコーダとデコーダは対で100msecと仮定する。
【0045】
図3の構成で、概算すると、トライク局3で撮影された映像データがオンエアに使用されている時では、FPUで3回線分の遅延が発生し、エンコーダ/デコーダで3対向の遅延が発生する。そのため、3回線分の時間インターリーブ:1134msec(=378msec×3)と3対向のエンコーダ/デコーダの遅延時間:300msec(=100msec×3)で、1.43secとなる。
【0046】
トライク局3又は中継局2以外の映像データがオンエアされている場合では、FPUが2回線分の遅延が発生し、エンコーダ/デコーダで2対向の遅延が発生する。そのため、2回線分の時間インターリーブ:756msec(=378msec×2)と1対向のエンコーダ/デコーダの遅延時間:200msec(=100msec×2)で、0.95secとなる。
いずれの場合も、低遅延での送り返しデータの伝送が実現可能である。
【0047】
[LDM方式の送信装置の変調部:図4
次に、中継局2におけるLDM-FPU送信装置21の変調部の構成について図4を用いて説明する。図4は、中継局におけるLDM-FPU送信装置の変調部の構成を示す説明図である。
図4では、UL用のデータ(ULデータ、素材Aデータ)とLL用のデータ(LLデータ、送り返しデータ)とをデジタル信号処理において多重する構成を示している。
【0048】
図4に示すように、LDM方式の変調部(デジタル多重方式)は、FEC(Forward Error Correction;前方誤り訂正)部83a,83bと、ビットインタリーブ部(Bit-ILV)84a,84bと、マッピング部(MAPPING)85a,85bと、重み付け部86と、加算器87と、OFDM変調部88と、直交変調部89と、DAC(Digital Analog Converter)部90とを備えている。
尚、添え字のaはULデータ、bはLLデータについて処理を行うものである。
【0049】
そして、図4の変調部において、ULデータは、FEC部83aで誤り訂正符号化され、ビットインタリーブ部84aでビットインタリーブが施され、マッピング部85aでマッピングされ、加算器87に出力される。
ここで、ULデータは、例えばQPSK(Quadrature Phase Shift Keying)変調される。
【0050】
また、LLデータは、FEC部83bで誤り訂正符号化され、ビットインタリーブ部84bでビットインタリーブが施され、マッピング部85bでマッピングされ、重み付け部86で所定の重み付け係数が乗算されて、加算器87に出力される。
LLデータは、例えば16QAM(Quadrature Amplitude Modulation)変調される。
【0051】
そして、加算器87において、ULデータと重み付けされたLLデータとが重畳され、OFDM変調部88でOFDM変調され、直交変調部89で直交変調され、DAC部90でアナログ信号に変換されて、図示しないFPU送信高周波部に出力され、無線送信される。
【0052】
このように、デジタル信号処理レベルで多重する場合、QPSK変調した第一階層(UL)のストリームと、16QAM変調した第二階層(LL)のストリームを多値変調部(マッピング部)の後段で多重する。第二階層のストリームを重畳する大きさ(割合)は、重み付け部86における重み付け係数によって調整する。
このようにして、中継局2のLDM-FPU送信装置21では、同一回線(チャネル1)で素材Aデータと送り返しデータとを重畳して送信するものである。
【0053】
尚、放送局1は、従来と同様の構成であり、LDM-FPU受信装置を備えていないが、多重化されたデータストリームを受信して、QPSK復調することにより、ULデータを取り出して素材Aデータを得ることができるものである。
【0054】
[LDM方式の受信装置の復調部:図5
次に、トライク局3におけるLDM-FPU受信装置の復調部の概略構成について図5を用いて説明する。図5は、トライク局におけるLDM-FPU受信装置の復調部の概略構成を示す説明図である。
図5に示すように、復調部は、LDM-FPU受信装置32に設けられており、ULデータ復調部95と、遅延バッファ96と、減算器97とを備えており、QPSK変調されたULデータと16QAM変調されたLLデータとを分離する分離部として動作する。
【0055】
図5の復調部に入力された受信信号は、2つに分離され、その一方は、ULデータ復調部95でUL用の復調を行って、多重された信号からQPSK変調されたULデータ(QPSK変調信号、ULデータストリーム)を取り出し、ULデータ用のデマッピング処理部(図示せず)に出力すると共に、減算器97に入力する。
【0056】
また、分離された他方の受信信号は、遅延バッファ96において、第1階層(UL)の復調に要する時間分遅延され、減算器97に入力される。
減算器97では、遅延された受信信号からQPSK変調信号を差し引くことにより、16QAMで変調された信号(16QAM変調信号、LLデータストリーム)を取り出すことができ、これをLLデータ用のデマッピング処理部に出力する。
【0057】
つまり、トライク局3のLDM-FPU受信装置32では、ULのQPSK変調信号はLLの16QAM変調信号を分離するために用いられる。
LLデータ用のデマッピング処理部では、16QAM復調が行われ、復調された送り返しデータは、モニタに出力される。
【0058】
[別の放送伝送システム:図6~7]
次に、別の放送伝送システムについて図を参照しながら説明する。図6は、別の放送伝送システムの運用例を示す模式説明図であり、図7は、別の放送伝送システムの概略構成図である。
図6に示すように、別の放送伝送システムは、主中継局4と、ホールAに設けられた移動局5(第1の移動局)と、ホールBに設けられた移動局6(第2の移動局)とを備えている。
【0059】
主中継局4は、図9に示した従来の主中継局74と同様に、移動局5及び移動局6で取得された映像・音声データを受信して、放送局に送信するものである。
但し、別の放送伝送システムの特徴として、主中継局4が同一チャネルに移動局5,6向けの送り返しデータ又は指示データを多重化して伝送し、移動局5,6がそれぞれのデータを受信する。
ここで、指示データとは、指示音声や指示音声を多重した送り返しデータなど、送り返しデータのみとは異なったデータである。
【0060】
具体的には、主中継局4は、OFDMの同一スペクトル上でLDM方式により多重化して伝送する送信装置(LDM-FPU送信装置)を備え、送り返しデータ等をチャネル2のULを用いて移動局5向けに送信すると共に、送り返しデータ等をチャネル2のLLを用いて移動局6向けに送信する。
また、主中継局4は、移動局5からの素材データをチャネル1で受信する受信装置(FPU受信装置)と、移動局6からの素材データをチャネル3で受信する受信装置(FPU受信装置)を備えている。
【0061】
移動局5は、取得した素材データをチャネル1で主中継局4に送信する送信装置(FPU送信装置)と、多重化されたチャネル2からULのデータストリームを分離し、復調して送り返しデータ等を取得する受信装置(FPU受信装置)を備えている。
【0062】
移動局6は、取得した素材データをチャネル3で主中継局4に送信する送信装置(FPU送信装置)と、多重化されたチャネル2の受信信号からLLのデータストリームを分離し、復調して送り返しデータ等を取得する受信装置(LDM-FPU受信装置)を備えている。
【0063】
[別の放送伝送システムの動作]
別の放送伝送システムの動作について簡単に説明する。
図6に示すように、移動局5は、ホールAで自己が取得した素材データをチャネル1で主中継局4に送信する。
また、移動局6も、ホールBで自己が取得した素材データをチャネル3で主中継局4に送信する。
主中継局4は、移動局5からの素材データをチャネル1で受信し、移動局6からの素材データをチャネル3で受信する。
【0064】
主中継局4は、受信した素材データから生成された送り返しデータ等をLDM方式によりチャネル2のLLとULに多重化して移動局5,6に送信する。
移動局5は、チャネル2で多重化された信号からULのデータストリームを分離し、復調して送り返しデータ等を得る。
移動局5は、チャネル2で多重化された信号からLLのデータストリームを分離し、復調して送り返しデータ等を得る。
【0065】
[別の放送伝送システムの概略構成:図7
次に、別の放送伝送システムの概略構成について図7を用いて説明する。図7は、別の放送伝送システムの概略構成図である。
図7に示すように、主中継局4は、FPU受信装置(FPU RX)41,43と、LDM-FPU送信装置(LDM-FPU TX)42とを備え、移動局5は、FPU送信装置(FPU TX)51と、FPU受信装置52とを備え、移動局6は、FPU受信装置61と、LDM-FPU受信装置(LDM-FPU RX)62とを備えている。
【0066】
FPU受信装置41,43,52は、放送用の素材データを受信する放送用送信装置である。
FPU送信装置51、61は、放送用の素材データを送信する放送用受信装置である。
LDM-FPU送信装置42は、OFDMの同一スペクトル上で異なるストリームを重畳するLDM方式で送り返しデータ等を多重化して送信する送信装置である。尚、LDM-FPU送信装置42の変調部は、図4で説明したものと同様である。
LDM-FPU受信装置62は、LDM方式で多重化されて伝送された信号から、送り返しデータ等を分離して、復調する受信装置である。尚、LDM-FPU受信装置62の復調部は、図5で説明したものと同様である。
【0067】
ここで、送り返しデータ等には、移動局5,6に対する個別の指示データが含まれる。
つまり、チャネル2のULに移動局5用の指示データAを、チャネル2のLLに移動局6用の指示データBを多重化して送信するようにしてもよい。
【0068】
主中継局4は、FPU受信装置41でチャネル1を用いて移動局5からの素材データを受信し、FPU受信装置43でチャネル3を用いて移動局6からの素材データを受信する。
また、主中継局4は、LDM-FPU送信装置42でチャネル2を用いて、送り返しデータ等を多重化して移動局5,6向けに送信する。
【0069】
従来の主中継局は、送り返し用として、FPU送信装置を2回線分備えていたが、別の放送伝送システムでは、1回線分で済み、回線効率を向上させ、装置構成を簡易にしてコストを低減できるものである。
更に、移動局5に用いられるFPU送信装置及びFPU受信装置は、従来と同様のものであり、移動局5の構成を大幅に変更する必要はなく、低コストで実現可能となっている。
【0070】
図7では、移動局5,6を異なる構成としたが、移動局として、LDM-FPU受信装置とFPU送信装置とを備え、チャネル2のLLのデータストリームを分離する場合には、第2の復調方式で復調したデータを取得し、チャネル2のULのデータストリームを分離する場合には、第1の復調方式で復調したデータを取得するよう、移動局の機器に応じて設定を変更すれば、一種類の移動局で利用可能となる。
【0071】
[実施の形態の効果]
本放送伝送システムによれば、中継局2が素材Aデータを放送局1に送信し、トライク局3が素材Bデータを放送局1に送信し、放送局1が中継局2とトライク局3に送り返しデータを送信し、中継局2が、放送局1から受信した送り返しデータと、素材Aデータとを異なる変調方式で変調し、各データストリームを多重して同一回線で送信するFPU多重送信装置21を備え、トライク局3が、多重されて伝送された信号を受信して、2つのデータストリームに分離し、送り返しデータを復調するFPU多重受信装置32を備えているので、中継局2において、素材Aデータとトライク局3への送り返しデータを多重化して同一回線で伝送することができ、回線効率を向上させると共に、一般ネットワークを利用しないようにしてコストを低減することができる効果がある。
【0072】
別の放送伝送システムによれば、移動局5が素材データを主中継局4に送信し、移動局6が素材データを主中継局4に送信し、主中継局4が移動局5と移動局6に送り返しデータを送信し、主中継局4が、送り返しデータを異なる変調方式で変調し、各データストリームを多重して同一回線で送信するFPU多重送信装置42を備え、移動局5が、多重されて伝送された信号を受信して、2つのデータストリームに分離し、第1階層から送り返しデータを復調するFPU受信装置52を備えており、移動局6が、多重されて伝送された信号を受信して、2つのデータストリームに分離し、第2階層から送り返しデータを復調するFPU多重受信装置62を備えており、主中継局4において、移動局5と移動局6への送り返しデータを多重化して同一回線で伝送することができ、回線効率を向上させると共に、一般ネットワークを利用しないようにしてコストを低減することができる効果がある。
【産業上の利用可能性】
【0073】
本発明は、低遅延で中継現場に放送素材を送り返す際の回線効率を向上させ、コストの低減を図ることができる放送伝送システムに適している。
【符号の説明】
【0074】
1…放送局、 2…中継局、 3…トライク局、 4…主中継局、 5…第1の移動局、 6…第2の移動局、 11…FPU受信装置、 12…FPU送信装置、 13…FPU受信装置、 14…デコーダ、 15…エンコーダ、 16…デコーダ、 21…LDM-FPU送信装置、 22…FPU受信装置、 23…デコーダ、 24…エンコーダ、 31…FPU送信装置、 32…LDM-FPU受信装置、 33…エンコーダ、 34…デコーダ、 41…FPU受信装置、 42…LDM-FPU送信装置、 43…FPU受信装置、 51…FPU送信装置、 52…FPU受信装置、 61…FPU受信装置、 62…LDM-FPU受信装置、 71…放送局、 72…中継局、 73…トライク局、 74…主中継局、 75…移動局、 76…移動局、 83a,83b…FEC部、 84a,84b…ビットインタリーブ部、 85a,85b…マッピング部、 86…重み付け部、 87…加算器、 88…OFDM変調部、 89…直交変調部、 90…DAC部、 95…ULデータ復調部、 96…遅延バッファ、 97…減算器
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9