(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2021-12-15
(45)【発行日】2022-01-14
(54)【発明の名称】デバイスの、モデルにおける表現へのマッピング
(51)【国際特許分類】
G06F 9/445 20180101AFI20220106BHJP
G06F 9/451 20180101ALI20220106BHJP
【FI】
G06F9/445
G06F9/451
(21)【出願番号】P 2017544581
(86)(22)【出願日】2016-03-16
(86)【国際出願番号】 EP2016055713
(87)【国際公開番号】W WO2016150795
(87)【国際公開日】2016-09-29
【審査請求日】2019-02-25
【審判番号】
【審判請求日】2021-03-17
(32)【優先日】2015-03-26
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】516043960
【氏名又は名称】シグニファイ ホールディング ビー ヴィ
【氏名又は名称原語表記】SIGNIFY HOLDING B.V.
【住所又は居所原語表記】High Tech Campus 48,5656 AE Eindhoven,The Netherlands
(74)【代理人】
【識別番号】100163821
【氏名又は名称】柴田 沙希子
(72)【発明者】
【氏名】ゴーセン ジャック
(72)【発明者】
【氏名】パテル マウリン ダーヤブハイ
(72)【発明者】
【氏名】フェリ ロレンツォ
(72)【発明者】
【氏名】シェンク ティム コルニール ヴィルヘルムス
(72)【発明者】
【氏名】バーネット ギャリー ウェイン
【合議体】
【審判長】田中 秀人
【審判官】篠原 功一
【審判官】金子 秀彦
(56)【参考文献】
【文献】特開2014-056670(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F9/44
H05B37/00-39/10
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
デバイスを、モデルにおける前記デバイスの表現にマッピングするための装置であって、
表現を表示するためのディスプレイと、
前記デバイスをトリガするためのトリガプロシージャであって、或る順序でトリガされるべき前記デバイスを規定するトリガプロシージャを規定するトリガ情報を記憶するためのメモリと、
トリガされたデバイスから、前記デバイスの識別子を含む識別情報を受信するための入力部と、
前記トリガプロシージャを介して前記デバイスの前記表現及び前記識別子を関連づけるためのプロセッサとを有する装置。
【請求項2】
前記プロセッサが、前記順序を介して前記識別子及び前記表現を関連づけるよう構成される請求項1に記載の装置。
【請求項3】
前記プロセッサが、前記トリガ情報を生成するよう構成される請求項1に記載の装置。
【請求項4】
前記メモリが、ユーザから前記トリガプロシージャを受け取るよう構成される請求項1に記載の装置。
【請求項5】
前記トリガプロシージャが、前記表現に割り当てられるべきユニークなコードを規定すると共に、前記デバイスに供給されるべき前記コードを規定し、前記識別情報が、前記デバイスに供給されるコードを更に有する請求項1に記載の装置。
【請求項6】
前記プロセッサが、前記コードを介して前記識別子及び前記表現を関連づけるよう構成される請求項5に記載の装置。
【請求項7】
前記プロセッサが、前記トリガ情報を生成するよう構成される請求項5に記載の装置。
【請求項8】
前記メモリが、ユーザから前記トリガプロシージャを受け取るよう構成される請求項5に記載の装置。
【請求項9】
前記トリガプロシージャが、前記ディスプレイにおいて示されるよう構成される請求項1に記載の装置。
【請求項10】
請求項1に記載の装置を有すると共に、前記デバイスを更に有するシステム。
【請求項11】
前記デバイスをトリガするための装置を更に有する請求項10に記載のシステム。
【請求項12】
デバイスを、モデルにおける前記デバイスの表現にマッピングするための方法であって、表現が、ディスプレイにおいて表示されるよう構成され、前記方法が、
前記デバイスをトリガするためのトリガプロシージャであって、或る順序でトリガされるべき前記デバイスを規定するトリガプロシージャを規定するトリガ情報を記憶するステップと、
トリガされたデバイスから、前記デバイスの識別子を含む識別情報を受信するステップと、
前記トリガプロシージャを介して前記デバイスの前記表現及び前記識別子を関連づけるステップとを有する方法。
【請求項13】
コンピュータを介して実行するときに、請求項12に記載の方法のステップを実施するコンピュータプログラム。
【請求項14】
請求項13に記載のコンピュータプログラムを記憶し、
前記コンピュータプログラムを含む媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、デバイスを、モデルにおける前記デバイスの表現にマッピングするための装置に関する。本発明は、更に、システム、方法、コンピュータプログラム製品及び媒体に関する。
【0002】
このような装置の例は、コントローラ及びコミッショニングユニット(commissioning unit)である。このようなシステムの例は、管理システム及び照明システムである。
【背景技術】
【0003】
US 2011 0031897 A1は、光の量及び距離の測定に基づいて自動コミッショニングする照明システム及び方法を開示している。このような測定は、相対的に不利であるとみなされ得る。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の目的は、改善された装置を提供することである。本発明の他の目的は、システム、改善された方法、コンピュータプログラム製品及び媒体を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
第1の態様によれば、デバイスを、モデルにおける前記デバイスの表現にマッピングするための装置が提供され、前記装置は、
- 表現を表示するためのディスプレイと、
- 前記デバイスをトリガするためのトリガプロシージャを規定するトリガ情報を記憶するためのメモリと、
- トリガされたデバイスから、前記デバイスの識別子を含む識別情報を受信するための入力部と、
- 前記トリガプロシージャを介して前記デバイスの前記表現及び前記識別子を関連づけるためのプロセッサとを有する。
【0006】
装置は、デバイスを、モデルにおける前記デバイスの表現にマッピングするこのようなデバイスの例は、ランプ、光検出器、温度検出器及び煙検出器のような様々な種類の検出器、並びに光アダプタ(日光遮蔽)及び温度アダプタ(空調)のような様々な種類のアダプタなどである。各デバイスは、トリガを受信するための入力部と、前記トリガの受信に応じて、前記装置に識別子を供給するための出力部とを持つ。前記識別子は、例えば、全てのデバイスを含むネットワーク内でユニークであるアドレスを有する。
【0007】
前記デバイスを、前記モデルにおける前記デバイスの前記表現にマッピングすることができるよう、前記装置は、ユーザに前記ネットワーク内の前記デバイスのうちの1つ以上の外観を示すために、表現を表示するためのディスプレイを有する。前記装置は、トリガ情報を記憶するためのメモリを更に有する。このトリガ情報は、前記デバイスをトリガするためのトリガプロシージャを規定する。前記デバイスは、前記デバイスをトリガするための装置によって生成される前記トリガを介してトリガされ得る。このような装置は、前記装置の一部を形成してもよく、又は前記装置の一部を形成しなくてもよい。前記トリガは、無線で、例えば、赤外線信号、無線周波数信号、光信号又は動きを介して、前記デバイスに供給されてもよく、有線の方法で、例えば、電気ケーブル又は光ケーブルなどを介して、前記デバイスに供給されてもよい。前記装置は、前記デバイスから識別情報を受信するための入力部を更に有する。この識別情報は、前記デバイスの識別子を有する。前記識別子は、無線で、例えば、赤外線信号、無線周波数信号又は光信号を介して、前記装置に供給されてもよく、有線の方法で、例えば、電気ケーブル又は光ケーブルなどを介して、前記装置に供給されてもよい。前記トリガ及び前記識別子は、同一の方法で同じチャネルを介して、又は同一の方法で異なるチャネルを介して、又は異なる方法で異なるチャネルを介して、供給され得る。前記装置は、前記トリガプロシージャを介して前記デバイスの前記表現及び前記識別子を関連づけるためのプロセッサを更に有する。
【0008】
それ故、前記トリガが開始される前に、トリガプロシージャが規定される。前記装置は、どのトリガプロシージャが選択されているのか、及び前記デバイスが、このトリガプロシージャにどのように、例えば、どの順序で応答しようとしているのかを知る。結果として、前記デバイスは、光の量及び距離が測定される必要なしに、前記モデルにおけるそれらの表現に容易にマッピングされることができる。これは大きな改善である。
【0009】
デバイスの、モデルにおける前記デバイスの表現へのマッピングは、前記デバイスのコミッショニング、又はこのようなコミッショニングプロシージャの一部(位置決め部分)としても知られている。前記デバイスの前記表現の表示は、前記ネットワーク内のデバイスのセット全部を表わす全ての表現の表示を含んでもよく、前記ネットワーク内のデバイスのサブセットを表わす表現のサブセットの表示を含んでもよい。通常、各デバイスは、それ自身のユニークな表現によって表わされる。ユニークな表現は、前記デバイスのセット全部の中でユニークである。
【0010】
前記装置の実施例は、或る順序でトリガされるべき前記デバイスを規定する前記トリガプロシージャことによって、規定される。
【0011】
第1の可能性によれば、前記トリガプロシージャは、或る順序で又は或るシーケンスでトリガされるべき前記デバイスを規定する。このように、前記デバイスは、前記順序で又は前記シーケンスでトリガされる。前記デバイスは、前記識別子を、この場合もやはり前記順序で又は前記シーケンスで、返すことによって、前記トリガに応答する。これによって、トリガの受信と識別子の供給との間の遅延は各デバイスにおいて実質的に同一であるとみなされる。従って、この場合における前記識別情報は、前記識別子並びに何らかの順序情報及び/又はタイミング情報を有する。
【0012】
前記装置の実施例は、前記順序を介して前記識別子及び前記表現を関連づけるよう構成される前記プロセッサによって規定される。前記プロセッサは、前記識別子及び前記表現を、両方がそれらの順序情報及び/又はタイミング情報によって結合される場合に、容易に関連づけることができる。
【0013】
前記装置の実施例は、前記トリガ情報を生成するよう構成される前記プロセッサによって規定される。前記プロセッサは、場合によりユーザからの命令に応じて、ユーザを支援するよう前記トリガ情報を生成し得る。
【0014】
前記装置の実施例は、ユーザから前記トリガプロシージャを受け取るよう構成される前記メモリによって規定される。ユーザはまた、前記ユーザ自身で前記トリガ情報又は同様の情報を生成してもよい。前記同様の情報は、前記装置によって前記トリガ情報に変換される必要がある。
【0015】
前記装置の実施例は、前記表現に割り当てられるべきユニークなコードを規定すると共に、前記デバイスに供給されるべき前記コードを規定する前記トリガプロシージャ、及び前記デバイスに供給されるコードを更に有する前記識別情報によって規定される。
【0016】
第1の可能性によれば、前記トリガプロシージャは、前記表現に割り当てられるべきユニークなコードを規定すると共に、場合により前記トリガを介して、前記デバイスに供給されるべきこれらのコードを規定する。このように、前記デバイスは、前記ユニークなコードを知らされる。デバイスは、前記識別子及び前記コードの組み合わせを前記装置に返すことによって、前記トリガに応答する。従って、この場合における第2情報は、前記識別子及び前記コードのこの組み合わせを有する。
【0017】
ユニークなコードは、ネットワーク内のデバイスのセット全部が同一のトリガプロシージャにおいてトリガされるべきである場合には、前記デバイスのセット全部の中でユニークである。ユニークなコードは、ネットワーク内のデバイスのサブセットが同一のトリガプロシージャにおいてトリガされるべきであり、デバイスの別のサブセットが別のトリガプロシージャにおいてトリガされるべきである場合には、前記デバイスのサブセットの中でユニークである。
【0018】
前記装置の実施例は、前記コードを介して前記識別子及び前記表現を関連づけるよう構成される前記プロセッサによって規定される。前記プロセッサは、前記識別子及び前記表現を、両方がそれらのユニークなコードによって結合される場合に、容易に関連づけることができる。
【0019】
前記装置の実施例は、前記トリガ情報を生成するよう構成される前記プロセッサによって規定される。前記プロセッサは、場合によりユーザからの命令に応じて、ユーザを支援するよう前記トリガ情報を生成し得る。
【0020】
前記装置の実施例は、ユーザから前記トリガプロシージャを受け取るよう構成される前記メモリによって規定される。ユーザはまた、前記ユーザ自身で前記トリガ情報又は同様の情報を生成してもよい。前記同様の情報は、前記装置によって前記トリガ情報に変換される必要がある。
【0021】
前記装置の実施例は、前記ディスプレイにおいて示されるよう構成される前記トリガプロシージャによって規定される。前記ディスプレイにおいて前記トリガプロシージャを示すことは、前記ユーザを支援するだろう。
【0022】
第2の態様によれば、前記装置を有すると共に、前記デバイスを更に有するシステムが提供される。
【0023】
前記システムの実施例は、前記デバイスをトリガするための装置を更に有することによって規定される。
【0024】
第3の態様によれば、デバイスを、モデルにおける前記デバイスの表現にマッピングするための方法が提供され、表現は、ディスプレイにおいて表示されるよう構成され、前記方法は、
- 前記デバイスを作動させるためのトリガプロシージャを規定するトリガ情報を記憶するステップと、
- 作動されたデバイスから、前記デバイスの識別子を含む識別情報を受信するステップと、
- 前記トリガプロシージャを介して前記デバイスの前記表現及び前記識別子を関連づけるステップとを有する。
【0025】
下記の実施例を参照して、本発明のこれら及び他の態様を説明し、明らかにする。
【図面の簡単な説明】
【0026】
【発明を実施するための形態】
【0027】
図1においては、装置1の第1実施例が示されている。例えばコントローラ又はコミッショニングユニットなどの装置1は、デバイス21乃至23を、モデルにおけるデバイス21乃至23の表現31乃至33にマッピングする。更に、装置1は、ユーザに対して表現31乃至33を表示するためのディスプレイ11を有する。装置1は、トリガ情報を記憶するためのメモリ12を更に有する。トリガ情報は、デバイス21乃至23をトリガするためのトリガプロシージャを規定する。装置1は、デバイス21乃至23から識別情報を受信するための入力部16を更に有し、デバイス21乃至23は、トリガされた後に、この識別情報を装置1に送信する。識別情報は、デバイス21乃至23の識別子を有する。装置1は、トリガプロシージャによってデバイス21乃至23の表現31乃至33及び識別子を関連づけるためのプロセッサ14を更に有する。
【0028】
装置1は、ユーザが装置1に情報を入力することを可能にするためのユーザインターフェース18を更に含み得る。装置1は、ディスプレイ11、入力部16及びユーザインターフェース18に接続されるバス13を介して相互接続されるメモリ12及びプロセッサ14を有する処理回路15を更に含み得るが、メモリ12及びプロセッサ14を有する多くの他の処理回路15もあり得る。メモリ12は、任意の種類のメモリであってもよく、プロセッサ14は、任意の種類のプロセッサであってもよい。
【0029】
装置1は以下の通りに機能する。最初に、ランプ、検出器及びアダプタなどのようなデバイス21乃至23の表現31乃至33が、メモリ12に記憶され、ディスプレイ11を介して表示される。デバイス21乃至23自体は、様々な位置に配置される。装置1は、各デバイス21乃至23を、モデルにおけるデバイス21乃至23の表現31乃至33にマッピングするよう設計される。各デバイス21乃至23は、トリガを受信するための入力部と、トリガの受信に応じて装置1の入力部16に識別子を供給するための出力部とを持つ。識別子は、例えば、全てのデバイス21乃至23を含むネットワーク内でユニークであるアドレスを有する。
【0030】
第1の従来技術の状況においては、デバイス21乃至23は、デバイス21乃至23をトリガし、例えば、どのデバイス21乃至23がトリガされたのかを見る若しくは聞く、又は別の方法で知るユーザに、例えば、ユーザインターフェース18を介して、どの表現31乃至33がトリガされたデバイス21乃至23に属するのかを、装置1に指示させることによって、デバイス21乃至23の表現31乃至33にマッピングされる。
【0031】
第2の従来技術の状況においては、デバイス21乃至23は、光の量及び距離の測定に基づいて自動コミッショニングする方法を示しているUS 2011 0031897 A1において開示されているようなより自動的な方法で、デバイス21乃至23の表現31乃至33にマッピングされる。このような測定は、相対的に不利であるとみなされ得る。
【0032】
本発明によれば、トリガが開始される前に、トリガプロシージャが規定される。更に、このトリガプロシージャを規定するトリガ情報がメモリ12に記憶される。その場合、装置1は、どのトリガプロシージャが選択されているのか、及びデバイス21乃至23がこのトリガプロシージャにどのように応答しようとしているのかを知る。結果として、デバイス21乃至23は、光の量及び距離が測定される必要なしに、モデルにおけるそれらの表現31乃至33に容易にマッピングされることができる。
【0033】
トリガプロシージャは、(
図4に示されており、
図4を参照して記述されているような)或る順序でトリガされるべきデバイス21乃至23を規定し得る。プロセッサ14は、前記順序を介して識別子及び表現31乃至33を関連づけるよう構成され得る。デバイス21が1番目にトリガされる場合には、デバイス21からの識別子を含む識別情報が、入力部16に1番目に到達し、プロセッサ14は、この識別子と表現31を関連づけることができる。デバイス22が2番目にトリガされる場合には、デバイス22からの識別子を含む識別情報が、入力部16に2番目に到達し、プロセッサ14は、この識別子と表現32を関連づけることができる。デバイス23が3番目にトリガされる場合には、デバイス23からの識別子を含む識別情報が、入力部16に3番目に到達し、プロセッサ14は、この識別子と表現33を関連づけることができる。
【0034】
より詳細には、
図4の実施例の更なる改善として、以下のこのこと考えられる。コミッショニングプロセスにおけるエラーを回避するため、PDAなどのディスプレイデバイスが用いられ得る。ディプレイデバイスは、バックグラウンドにおいて設置マップを搬送し、有線又は無線接続を通じてサーバ、例えば、DHCPサーバ、例えば、DHCPサーバにつながる。DHCPサーバは、オンサイトのもの又はオフサイトのものであり得る。他の例においては、DHCPサーバは、ディスプレイデバイスの一部であり得る。ユーザは、PDAのマップにおいて表わされる順序に基づいて各デバイス(ランプ、センサ、…)をコミッショニングモードにする。デバイスは、ボタン押しを用いて、又はIR遠隔制御装置を介して、又は電源オンだけで、「コミッショニングモード」に設定されることができる。
【0035】
所与のデバイスが「コミッショニングモード」に設定されるとき、前記所与のデバイスは、例えば、そのMACアドレスを報告するために、直ちに、ネットワークコントローラに報告する。ネットワークコントローラは、それを、それが受信された順に記録する。論理ID(従って、デバイスをコミッショニングする順序)と所与の物理的な位置との間のユニークなマッピングがあることから、ネットワークコントローラは、MACアドレスを、それが受信される順序に基づいてそれが設置されている位置にマッピングする。例えば、DHCPサーバがIPアドレスのリクエストを受信するときはいつでも、それは、PDAにメッセージを送信する。PDAは、設置マップにおいて、コミッショニングされるデバイスの位置を示し、画面において示されている位置がデバイスの実際の位置と一致しているかどうかを確認するようユーザに要求することができる。随意に、コミッショニングされるデバイスは、適切な識別のためにユーザに音声/視覚的指示(例えば、点滅又はビープ音)を供給することができる。ユーザが位置を確認した場合には、PDAは、DHCPサーバに肯定的応答を送信し、DHCPサーバは、リクエストしているデバイスにDHCP構成パラメータを送信する。
【0036】
トリガプロシージャは、表現31乃至33に割り当てられるべきユニークなコードを規定してもよく、(
図5に示されており、
図5に関して記述されているような)デバイス21乃至23に供給されるべきコードを規定してもよい。その場合、識別情報は、デバイス21乃至23に供給されるようなコードを更に含んでもよい。プロセッサ14は、コードを介して識別子及び表現31乃至33を関連づけるよう構成されてもよい。デバイス21が第1コードを受信しながらトリガされる又は第1コードを受信したデバイス21がトリガされる場合には、デバイス21からの識別子及び第1コードを有する識別情報が、入力部16に到達し、プロセッサ14は、第1コードを用いることによって、この識別子と表現31を関連づけることができる。デバイス22が第2コードを受信しながらトリガされる又は第2コードを受信したデバイス22がトリガされる場合には、デバイス22からの識別子及び第2コードを有する識別情報が、入力部16に到達し、プロセッサ14は、第2コードを用いることによって、この識別子と表現32を関連づけることができる。デバイス23が第3コードを受信しながらトリガされる又は第3コードを受信したデバイス23がトリガされる場合には、デバイス23からの識別子及び第3コードを有する識別情報が、入力部16に到達し、プロセッサ14は、第3コードを用いることによって、この識別子と表現33を関連づけることができる。
【0037】
各デバイス21乃至23は、デバイス21乃至23をトリガするための装置によって生成されるトリガを介してトリガされ得る。このような装置は、
図2に示されており、
図2に関して記述されているように、装置1の一部を形成してもよく、又は
図3に示されており、
図3に関して記述されているように、装置1の一部を形成しなくてもよい。トリガは、無線で、例えば、(デバイス21乃至23が赤外線受信機を具備する場合には)赤外線信号、(デバイス21乃至23が無線周波数受信機を具備する場合には)無線周波数信号、(デバイス21乃至23が光受信機を具備する場合には)光信号、又は(デバイス21乃至23が運動検出器を具備する場合には)動きを介して、デバイス21乃至23に供給されてもよく、有線の方法で、例えば、電気ケーブル又は光ケーブルなどを介して、デバイスに供給されてもよい。
【0038】
識別子は、無線で、例えば、(入力部16が赤外線受信機を有する場合には)赤外線信号、(入力部16が無線周波数受信機を有する場合には)無線周波数信号、又は(入力部16が光受信機を有する場合には)光信号を介して、装置1に供給されてもよく、有線の方法で、例えば、電気ケーブル又は光ケーブルなどを介して、装置1に供給されてもよい。
【0039】
図1においては、トリガは、例えば、動き(この場合には、デバイス21乃至23は運動検出器を具備する必要がある)、又はスイッチ(この場合には、デバイス21乃至23はこのようなスイッチを具備する必要がある)などを介して、デバイス21乃至23に供給される。
【0040】
図2には、装置1の第2実施例が示されており、第2実施例は、装置1が、デバイス21乃至23にトリガを供給するためにバス13に結合される出力部17を更に有する点で、第1実施例と異なる。それ故、
図2においては、トリガは、例えば、無線信号又は有線信号などによってデバイス21乃至23に供給される。
【0041】
図3には、装置1の第3実施例が示されており、第3実施例は、装置1が、デバイス21乃至23にトリガを供給するための装置2に1つ以上の命令を供給するためにバス13に結合される出力部17を更に有する点で、第1実施例と異なる。それ故、
図3においては、トリガは、例えば、別の装置2を介して、無線信号又は有線信号などによってデバイス21乃至23に供給される。1つ以上の命令を介して、順序及びコードが装置2に供給される。装置2は、無線信号又は有線信号などによってデバイス21乃至23にトリガを供給する。
【0042】
図4には、第1トリガプロシージャが示されている。この第1トリガプロシージャは、或る順序でトリガされるべきデバイス24乃至29を規定し、この順序及びデバイス24乃至29の表現34乃至39は装置1において知られている。
【0043】
図5には、第2トリガプロシージャが示されている。この第2トリガプロシージャは、表現34乃至39に割り当てられるべきユニークなコードI乃至VIを規定すると共に、例えばトリガを介して、デバイス24乃至29に供給されるべきコードI乃至VIを規定し、識別情報は、デバイス24乃至29に供給されるようなコードI乃至VIを更に有する。
【0044】
プロセッサ14は、両方のトリガプロシージャのために、場合によりユーザからの命令に応じて、トリガ情報を生成するよう構成され得る。メモリ12は、ユーザからトリガプロシージャを受け取るよう構成され得る。例えば、タッチスクリーンの形態のディスプレイ11の場合は、ユーザは、画面に触れることによってデバイス21乃至29をトリガするための順序を入力し得る。好ましくは、ユーザの手助けをするために、トリガプロシージャのうちの1つ以上がディスプレイ11において示され得る。
【0045】
デバイス21乃至29は、ネットワークコントローラに結合されるネットワーク内のデバイスであり得る。このようなネットワークは、リング型構造若しくはスター型構造又は両方の組み合わせ又は任意の他の構造を持ち得る。それ故、各デバイス21乃至29は、ネットワークコントローラ及び/又は別のデバイスなどに結合され得る。
【0046】
装置1は、このようなネットワークコントローラ(の一部)を形成してもよく、又はこのようなネットワークコントローラに結合されてもよく、又はこのようなネットワークコントローラとは完全に無関係に用いられてもよい。
【0047】
装置1を有すると共に、デバイス21乃至29を更に有するシステムは、ビル管理システムであってもよく、照明システムであってもよく、ビル管理システムの場合には、デバイス21乃至29は、任意の種類のビルデバイスであってもよく、照明システムの場合には、デバイス21乃至29は、任意の種類のランプであってもよい。例えば、ビル及び道路においては、多くのランプが、多くの場合、ランプのグループ毎に異なるように、制御される必要があり、装置1及び/又は対応するソフトウェアツールは、このようなグループを作成/管理するのに非常に役立ち得る。
【0048】
モデルは、図面(plan)又はマップを含み得るが、他の種類のモデルを除外しない。好ましくは、モデルもディスプレイ11において示される。第1及び第2要素は、第3要素を介して間接的に結合されてもよく、間に第3要素がないようにして、直接、結合されてもよい。
【0049】
要約すると、デバイス21乃至29を、モデルにおける前記デバイス21乃至29の表現31乃至39にマッピングするための装置1は、表現31乃至39を表示するためのディスプレイ11と、前記デバイス21乃至29をトリガするためのトリガプロシージャを規定するトリガ情報を記憶するためのメモリ12と、トリガされたデバイス21乃至29から識別子を含む識別情報を受信するための入力部16と、前記トリガプロシージャを介して前記識別子及び前記表現31乃至39を関連づけるためのプロセッサ14とを有する。デバイス21乃至29のコミッショニングは、より素早く、よりユーザフレンドリに行われる。前記トリガプロシージャは、或るシーケンスでトリガされるべき前記デバイス21乃至29を規定し得る。その場合、前記プロセッサ14は、前記シーケンスを介して前記識別子及び前記表現31乃至39を関連づけることができる。他の例においては、前記トリガプロシージャは、前記表現31乃至39に割り当てられるべき且つ前記デバイス21乃至29に供給されるべきユニークなコードを規定することができ、前記識別情報は、前記コードを更に有する。その場合、前記プロセッサ14は、前記コードを介して前記識別子及び前記表現31乃至39を関連づけることができる。
【0050】
本発明を、図面において図示し、上記の説明において詳細に説明しているが、このような図及び説明は、説明的なもの又は例示的なものとみなされるべきであって、限定するものとみなされるべきではない。本発明は、開示されている実施例に限定されない。請求項に記載の発明を実施する当業者は、図面、明細及び添付の請求項の研究から、開示されている実施例に対する他の変形を、理解し、達成し得る。請求項において、「有する」という用語は、他の要素又はステップを除外せず、単数形表記は、複数の存在を除外しない。単に、特定の手段が、相互に異なる従属請求項において引用されているという事実は、これらの手段の組み合わせが有利になるように用いられることができないことを示すものではない。請求項におけるいかなる参照符号も、範囲を限定するものとして解釈されてはならない。