IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 華碩電腦股▲ふん▼有限公司の特許一覧

特許6994439無線通信システムにおいてQoS(クオリティ・オブ・サービス)フローを提供するための方法及び装置
<>
  • 特許-無線通信システムにおいてQoS(クオリティ・オブ・サービス)フローを提供するための方法及び装置 図1
  • 特許-無線通信システムにおいてQoS(クオリティ・オブ・サービス)フローを提供するための方法及び装置 図2
  • 特許-無線通信システムにおいてQoS(クオリティ・オブ・サービス)フローを提供するための方法及び装置 図3
  • 特許-無線通信システムにおいてQoS(クオリティ・オブ・サービス)フローを提供するための方法及び装置 図4
  • 特許-無線通信システムにおいてQoS(クオリティ・オブ・サービス)フローを提供するための方法及び装置 図5
  • 特許-無線通信システムにおいてQoS(クオリティ・オブ・サービス)フローを提供するための方法及び装置 図6
  • 特許-無線通信システムにおいてQoS(クオリティ・オブ・サービス)フローを提供するための方法及び装置 図7
  • 特許-無線通信システムにおいてQoS(クオリティ・オブ・サービス)フローを提供するための方法及び装置 図8
  • 特許-無線通信システムにおいてQoS(クオリティ・オブ・サービス)フローを提供するための方法及び装置 図9
  • 特許-無線通信システムにおいてQoS(クオリティ・オブ・サービス)フローを提供するための方法及び装置 図10
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2021-12-15
(45)【発行日】2022-01-14
(54)【発明の名称】無線通信システムにおいてQoS(クオリティ・オブ・サービス)フローを提供するための方法及び装置
(51)【国際特許分類】
   H04W 28/12 20090101AFI20220106BHJP
【FI】
H04W28/12
【請求項の数】 19
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2018136287
(22)【出願日】2018-07-20
(65)【公開番号】P2019022217
(43)【公開日】2019-02-07
【審査請求日】2018-09-13
【審判番号】
【審判請求日】2021-01-15
(31)【優先権主張番号】62/534,808
(32)【優先日】2017-07-20
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】517114621
【氏名又は名称】華碩電腦股▲ふん▼有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(74)【代理人】
【識別番号】100091214
【弁理士】
【氏名又は名称】大貫 進介
(72)【発明者】
【氏名】潘 立▲徳▼
【合議体】
【審判長】中木 努
【審判官】望月 章俊
【審判官】本郷 彰
(56)【参考文献】
【文献】LG Electronics Inc.,Configurability for UL QoS flow ID marking[online],3GPP TSG RAN WG2 #98 R2-1704469,Internet<URL:https://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG2_RL2/TSGR2_98/Docs/R2-1704469.zip>,2017年5月4日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04W4/00-H04W99/00 H04B7/24-H04B7/26
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ネットワークノードの方法であって、
第1のDRB(データ無線ベアラ)でUE(ユーザ機器)を設定するステップであって、該第1のDRBは、SDAP(サービス・データ・アダプテーション・プロトコル)ヘッダありで設定され、前記ネットワークノードは、前記第1のDRBが確立された後に、該SDAPヘッダありをSDAPヘッダなしに変更するために該第1のDRBを再設定することが許可されない、設定するステップと、
前記第1のDRBを使用して、QoS(クオリティ・オブ・サービス)フローを提供するように前記UEを設定するステップと、
別のDRBを使用して、前記第1のDRBにより元々提供された前記QoSフローを提供するように前記UEを再設定するステップと、を含む方法。
【請求項2】
前記第1のDRBにより第1のQoS(クオリティ・オブ・サービス)フロー及び第2のQoSフローを提供するように前記UEを設定するステップをさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
第2のQoSフローが前記第1のDRBから解放又は除去される場合に、前記第1のDRBにより元々提供された第1のQoSフローを第2のDRBにより提供するように前記UEを再設定するステップをさらに含み、該第2のDRBはSDAPヘッダなしで設定される、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記第1のDRBにより第1のQoSフロー及び第2のQoSフローを提供するように前記UEを設定する前に、前記第1のDRBを前記UEに確立するステップをさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記第2のDRBにより前記第1のQoSフローを提供するように前記UEを再設定する前に、前記第2のDRBを前記UEに確立するステップをさらに含む、請求項3に記載の方法。
【請求項6】
前記ネットワークノードは、前記第2のDRBが確立された後に、前記SDAPヘッダなしをSDAPヘッダありに変更するために前記第2のDRBを再設定することが許可されない、請求項3に記載の方法。
【請求項7】
前記SDAPヘッダは、UL(アップリンク)SDAPヘッダ又はDL(ダウンリンク)SDAPヘッダである、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記ネットワークノードは、基地局又はgNBである、請求項1に記載の方法。
【請求項9】
ネットワークノードの方法であって、
第1のDRB(データ無線ベアラ)でUE(ユーザ機器)を設定するステップであって、該第1のDRBは、SDAP(サービス・データ・アダプション・コントロール)ヘッダなしで設定され、前記ネットワークノードは、前記第1のDRBが確立された後に、該SDAPヘッダなしをSDAPヘッダありに変更するために該第1のDRBを再設定することが許可されない、設定するステップと、
前記第1のDRBを使用して、QoS(クオリティ・オブ・サービス)フローを提供するように前記UEを設定するステップと、
別のDRBを使用して、前記第1のDRBにより元々提供された前記QoSフローを提供するように前記UEを再設定するステップと、を含む
方法。
【請求項10】
前記第1のDRBにより第1のQoS(クオリティ・オブ・サービス)フローを提供するように前記UEを設定するステップをさらに含む、請求項9に記載の方法。
【請求項11】
前記ネットワークノードが第2のDRBを使用して第1のQoSフロー及び第2のQoSフローを提供することを決定した場合、前記第1のDRBにより元々提供された第1のQoSフローを該第2のDRBにより提供するように前記UEを再設定するステップをさらに含み、該第2のDRBはSDAPヘッダありで設定される、請求項9に記載の方法。
【請求項12】
前記第1のDRBにより第1のQoSフローを提供するように前記UEを設定する前に、前記第1のDRBを前記UEに確立するステップをさらに含む、請求項9に記載の方法。
【請求項13】
前記第2のDRBにより前記第1のQoSフロー及び前記第2のQoSフローを提供するように前記UEを再設定する前に、前記第2のDRBを前記UEに確立するステップをさらに含む、請求項11に記載の方法。
【請求項14】
前記第2のDRBにより前記第1のQoSフロー及び前記第2のQoSフローを提供するように前記UEを再設定する前に、前記第2のQoSフローが前記UEに追加又は開始される、請求項11に記載の方法。
【請求項15】
前記ネットワークノードは、前記第2のDRBが確立された後に、前記SDAPヘッダありをSDAPヘッダなしに変更するために前記第2のDRBを再設定することが許可されない、請求項11に記載の方法。
【請求項16】
前記SDAPヘッダがUL(アップリンク)SDAPヘッダ又はDL(ダウンリンク)SDAPヘッダである、請求項9に記載の方法。
【請求項17】
前記ネットワークノードは、基地局又はgNBである、請求項9に記載の方法。
【請求項18】
ネットワークノードであって、
制御回路と、
前記制御回路に設けられたプロセッサと、
前記制御回路に設けられ、前記プロセッサに結合されたメモリと、を含み、
前記プロセッサは、前記メモリに記憶されたプログラムコードを実行して、
第1のDRB(データ無線ベアラ)でUE(ユーザ機器)を設定することであって、該第1のDRBは、SDAP(サービス・データ・アダプテーション・プロトコル)ヘッダありで設定され、当該ネットワークノードは、前記第1のDRBが確立された後に、該SDAPヘッダありをSDAPヘッダなしに変更するために該第1のDRBを再設定することが許可されない、設定すること
前記第1のDRBを使用して、QoS(クオリティ・オブ・サービス)フローを提供するように前記UEを設定することと、
別のDRBを使用して、前記第1のDRBにより元々提供された前記QoSフローを提供するように前記UEを再設定することと、を行うように構成された、ネットワークノード。
【請求項19】
ネットワークノードであって、
制御回路と、
前記制御回路に設けられたプロセッサと、
前記制御回路に設けられ、前記プロセッサに結合されたメモリと、を含み、
前記プロセッサは、前記メモリに記憶されたプログラムコードを実行して、
第1のDRB(データ無線ベアラ)でUE(ユーザ機器)を設定するステップであって、該第1のDRBは、SDAP(サービス・データ・アダプテーション・プロトコル)ヘッダなしで設定され、当該ネットワークノードは、前記第1のDRBが確立された後に、該SDAPヘッダなしをSDAPヘッダありに変更するために該第1のDRBを再設定することが許可されない、設定すること
前記第1のDRBを使用して、QoS(クオリティ・オブ・サービス)フローを提供するように前記UEを設定することと、
別のDRBを使用して、前記第1のDRBにより元々提供された前記QoSフローを提供するように前記UEを再設定することと、を行うように構成された、ネットワークノード。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は、2017年7月20日に出願された米国仮特許出願第62/534,808号の利益を主張するものであり、そのすべての開示は全体として参照により本明細書に援用される。
【0002】
この開示は、概して、無線通信ネットワークに関連し、より詳細には、無線通信システムにおいてスケジューリングを改善するための方法及び装置に関連する。
【背景技術】
【0003】
移動体通信デバイスとの大量データの通信に対する要求が急速に高まる中、従来の移動体音声通信ネットワークは、インターネットプロトコル(IP)データパケットをやり取りするネットワークへと発展している。そのようなIPデータパケット通信は、移動体通信デバイスのユーザに、ボイスオーバIP、マルチメディア、マルチキャスト、及びオンデマンド通信サービスを提供可能である。
【0004】
例示的なネットワーク構造は、発展型ユニバーサル地上無線アクセスネットワーク(E-UTRAN)である。E-UTRANシステムは、上記のボイスオーバIP及びマルチメディアサービスを実現するために、高いデータスループットを提供可能である。現在、次世代(例えば、5G)の新しい無線技術が3GPP標準化機構によって論じられている。このため、現行の3GPP標準内容に対する変更が現在提出され、3GPP標準の発展及び確定に向けて検討されている。
【発明の概要】
【0005】
ネットワークノードの観点からの方法及び装置が開示される。一実施形態では、本方法は、ネットワークノードは、第1のDRB(データ無線ベアラ)でUE(ユーザ機器)を設定するステップを含み、第1のDRBは、SDAP(サービス・データ・アダプション・コントロール)ヘッダありで設定され、ネットワークノードは、第1のDRBが解放される前に、SDAPヘッダなしで第1のDRBを再設定することが許可されない。本方法は、ネットワークノードは、第1のDRB(データ無線ベアラ)により第1のQoS(クオリティ・オブ・サービス)フロー及び第2のQoSフローを提供するようにUEを設定するステップをさらに含む。本方法は、第2のQoSフローが第1のDRBによって解放又は除去される場合に、第1のDRBにより元々提供された第1のQoSフローを第2のDRBにより提供するようにUEを再設定するステップも含み、第2のDRBはSDAPヘッダなしで設定される。
【図面の簡単な説明】
【0006】
図1】例示的な一実施形態による無線通信システムの図を示す。
図2】例示的な一実施形態による送信機システム(アクセスネットワークとしても知られている)及び受信機システム(ユーザ機器又はUEとしても知られている)のブロック図である。
図3】例示的な一実施形態による通信デバイスの機能ブロック図である。
図4】例示的な一実施形態による図3のプログラムコードの機能ブロック図である。
図5】例示的な一実施形態による図である。
図6】例示的な一実施形態による図である。
図7】例示的な一実施形態による図である。
図8】例示的な一実施形態によるフローチャートである。
図9】例示的な一実施形態によるフローチャートである。
図10】例示的な一実施形態によるフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0007】
以下に説明する例示的な無線通信システム及びデバイスは、無線通信システムを採用し、ブロードキャストサービスをサポートする。無線通信システムは、音声、データ等の様々なタイプの通信を提供するように広く展開されている。これらのシステムは、符号分割多元接続(CDMA)、時間分割多元接続(TDMA)、直交周波数分割多元接続(OFDMA)、3GPP LTE(ロングタームエボリューション)無線アクセス、3GPP LTE-A若しくはLTE-アドバンスト(ロングタームエボリューションアドバンスト)、3GPP2 UMB(Ultra Mobile Broadband:超モバイル広帯域)、WiMax、3GPP NR(New Radio:新しい無線)又はその他何らかの変調技術に基づいてよい。
【0008】
特に、以下に説明する例示的な無線通信システム及びデバイスは、本明細書において3GPPと呼ばれる「第3世代パートナーシッププロジェクト」という名称のコンソーシアムにより提示される標準などの1つ以上の標準をサポートするように設計されてよく、その標準は、TS 38.300 V0.4.1, “NR; NR and NG-RAN Overall Description”、TS 23.501 V1.0.0, “System Architecture for the 5G System; Stage 2”、R2-1707159, “SDAP Header Format”、R2-1707160, “Reflective QoS and Presence of Flow-ID”、R2-1707161, “QoS Flow Remapping Within the Same Cell and in Handover”、S2-170065, “Discussion on Reflective QoS activation using C-plane and U-plane”、RAN2#98 meeting chairman’s note、RAN2 NR Ad Hoc#2 meeting chairman’s note、TS 38.323 V0.0.5, “NR; Packet Data Convergence Protocol (PDCP) specification”、及びTS 36.331 V14.0.0, “E-UTRA; Radio Resource Control (RRC) Protocol specification”を含む。上記に挙げた標準及び文書は、全体として参照により本明細書に明示的に援用される。
【0009】
図1は、本発明の一実施形態に係る多重アクセス無線通信システムを示している。アクセスネットワーク100(AN)は、複数のアンテナグループを含み、あるグループは104及び106、別のグループは108及び110、また別のグループは112及び114を含む。図1においては、各アンテナグループに対して、アンテナが2つしか示されていないが、より多くの又はより少ないアンテナが各アンテナグループに利用されてよい。アクセス端末116(AT)は、アンテナ112及び114と通信しており、アンテナ112及び114は、順方向リンク120を介して情報をアクセス端末116に送信すると共に、逆方向リンク118を介して情報をアクセス端末116から受信している。アクセス端末(AT)122は、アンテナ106及び108と通信しており、アンテナ106及び108は、順方向リンク126を介して情報をアクセス端末(AT)122に送信すると共に、逆方向リンク124を介して情報をアクセス端末(AT)122から受信している。FDDシステムにおいては、通信リンク118、120、124、及び126は通信に異なる周波数を使用してよい。例えば、順方向リンク120では、逆方向リンク118によって使用される周波数とは異なる周波数を使用してよい。
【0010】
アンテナの各グループ及び/又はアンテナが通信するように設計されたエリアは、アクセスネットワークのセクターと称することが多い。本実施形態において、アンテナグループはそれぞれ、アクセスネットワーク100によってカバーされるエリアのセクターにおいて、アクセス端末と通信するように設計されている。
【0011】
順方向リンク120及び126を介した通信において、アクセスネットワーク100の送信アンテナは、異なるアクセス端末116及び122に対する順方向リンクの信号対雑音比を改善するために、ビームフォーミングを利用してよい。また、カバレッジにランダムに分散したアクセス端末への送信にビームフォーミングを使用するアクセスネットワークは、1つのアンテナからすべてのそのアクセス端末に送信を行うアクセスネットワークよりも、隣接セルのアクセス端末への干渉が少ない。
【0012】
アクセスネットワーク(AN)は、端末と通信するのに使用される固定局又は基地局でよく、アクセスポイント、ノードB、基地局、拡張型基地局、進化型ノードB(eNB)、又はその他何らかの専門用語で呼ばれることもある。アクセス端末(AT)は、ユーザ機器(UE)、無線通信デバイス、端末、アクセス端末、又はその他何らかの専門用語で呼ばれることもある。
【0013】
図2は、MIMOシステム200における送信機システム210(アクセスネットワークとしても知られている)及び受信機システム250(アクセス端末(AT)又はユーザ機器(UE)としても知られている)の実施形態の簡易ブロック図である。送信機システム210では、多くのデータストリームのトラフィックデータがデータ源212から送信(TX)データプロセッサ214に提供される。
【0014】
一実施形態において、各データストリームは、それぞれの送信アンテナを介して送信される。TXデータプロセッサ214は、データストリームに対して選択された特定の符号化方式に基づいて、各データストリームについてのトラフィックデータをフォーマット、符号化、及びインターリーブして、符号化データを提供する。
【0015】
各データストリームについての符号化データを、OFDM技術を使用してパイロットデータと多重化してよい。パイロットデータは、代表的には、既知の様態で処理される既知のデータパターンであり、受信機システムでチャネル応答を推定するのに使用されてよい。そして、各データストリームについての多重化パイロット及び符号化データは、データストリームに対して選択された特定の変調方式(例えば、BPSK、QPSK、M-PSK、又はM-QAM)に基づいて変調(すなわち、シンボルマッピング)されて、変調シンボルを提供する。各データストリームについてのデータレート、符号化、及び変調は、プロセッサ230により実行される命令によって決定されてよい。
【0016】
そして、すべてのデータストリームについての変調シンボルはTX MIMOプロセッサ220に与えられ、これが(例えば、OFDMの場合に)変調シンボルをさらに処理してよい。そして、TX MIMOプロセッサ220は、N個の変調シンボルストリームをN個の送信機(TMTR)222a~222tに提供する。特定の実施形態において、TX MIMOプロセッサ220は、ビームフォーミング加重をデータストリームのシンボル及びシンボルが送信されているアンテナに適用する。
【0017】
各送信機222は、各シンボルストリームを受信及び処理して1つ以上のアナログ信号を提供し、さらに、アナログ信号を調節(例えば、増幅、フィルタリング、及びアップコンバート)して、MIMOチャネルを介した送信に適した変調信号を提供する。そして、送信機222a~222tからのN個の変調信号がそれぞれ、N個のアンテナ224a~224tから送信される。
【0018】
受信機システム250においては、送信された変調信号はN個のアンテナ252a~252rによって受信され、各アンテナ252からの受信信号は、各受信機(RCVR)254a~254rに提供される。各受信機254は、それぞれの受信信号を調節(例えば、フィルタリング、増幅、及びダウンコンバート)して、調節された信号をデジタル化してサンプルを与え、さらに、これらのサンプルを処理して対応する「受信」シンボルストリームを提供する。
【0019】
そして、RXデータプロセッサ260は、特定の受信機処理技術に基づいて、N個の受信機254からのN個の受信シンボルストリームを受信及び処理して、N個の「検出」シンボルストリームを提供する。そして、RXデータプロセッサ260は、各検出シンボルストリームを復調、デインターリーブ、及び復号して、データストリームについてのトラフィックデータを復元する。RXデータプロセッサ260による処理は、送信機システム210でのTX MIMOプロセッサ220及びTXデータプロセッサ214により実行される処理と相補的である。
【0020】
プロセッサ270は、どのプリコーディングマトリクス(後述)使用するかを定期的に決定する。プロセッサ270は、マトリクス指標部及びランク値部を含む逆方向リンクメッセージを構築する。
【0021】
逆方向リンクメッセージは、通信リンク及び/又は受信データストリームに関する様々なタイプの情報を含んでよい。そして、逆方向リンクメッセージは、データ源236からの多くのデータストリームについてのトラフィックデータも受信するTXデータプロセッサ238により処理され、変調器280により変調され、送信機254a~254rにより調節され、送信機システム210に送り戻される。
【0022】
送信機システム210では、受信機システム250からの変調信号がアンテナ224により受信され、受信機222により調節され、復調器240により復調され、RXデータプロセッサ242により処理されて、受信機システム250により送信された逆方向リンクメッセージを抽出する。そして、プロセッサ230は、ビームフォーミング加重を決定するのにどのプリコーディングマトリクスを使用するかを決定し、そして、抽出されたメッセージを処理する。
【0023】
図3を参照すると、この図は、本発明の一実施形態による通信デバイスの代替的な簡易機能ブロック図を示している。図3に示されるように、無線通信システムにおける通信デバイスは、図1のUE(若しくはAT)116及び122又は図1の基地局(若しくはAN)100を実現するのに利用可能であり、無線通信システムは、NRシステムであることが好ましい。通信デバイスは、入力デバイス302、出力デバイス304、制御回路306、中央演算処理装置(CPU)308、メモリ310、プログラムコード312、及びトランシーバ314を含んでよい。制御回路306は、CPU308を介してメモリ310内のプログラムコード312を実行することにより、通信デバイスの動作を制御する。通信デバイス300は、キーボード、キーパッド等の入力デバイス302を介してユーザにより入力された信号を受信することができ、モニタ、スピーカ等の出力デバイス304を介して画像及び音声を出力することができる。トランシーバ314は、無線信号を受信及び送信するのに使用され、受信信号を制御回路306に伝達すると共に、制御回路306により生成された信号を無線で出力する。無線通信システムにおける通信デバイス300は、図1のAN100を実現するのにも利用可能である。
【0024】
図4は、本発明の一実施形態による図3に示すプログラムコード312の簡易ブロック図である。本実施形態において、プログラムコード312は、アプリケーションレイヤ400、レイヤ3部402、及びレイヤ2部404を含み、レイヤ1部406に結合されている。レイヤ3部402は一般的に、無線リソース制御を実行する。レイヤ2部404は一般的に、リンク制御を実行する。レイヤ1部406は一般的に、物理的接続を実行する。
【0025】
3GPP TS 38.300は、以下のように、SDAP(Service Data Adaption Protocol:サービス・データ・アダプション・プロトコル)層及びQoS(Quality of Service:クオリティ・オブ・サービス)を説明している。
(外1)
「QoS Architecture」と題する、3GPP TS 38.300の図12-1は省略する。
(外2-1)

(外2-2)
【0026】
3GPP TS 23.501は、以下のように、(New RAT/Radio)のためのQoSモデルを特定している。
(外3-1)

(外3-2)

(外3-3)

「The principle for classification and User Plane marking for QoS Flows and mapping to AN Resources」と題する、3GPP TS 23.501 V1.0.0の図5.7.1-1は省略する。
(外4-1)

(外4-2)

(外4-3)

(外4-4)

(外4-5)

(外4-6)

「Standardized 5QI to QoS characteristics mapping」と題する、3GPP TS 23.501 V1.0.0の表5.7.4-1は省略する。
(外5-1)

(外5-2)

(外5-3)
【0027】
R2-1707159は、以下のように、SDAPヘッダフォーマットについて論じている。
(外6-1)

(外6-2)

「DL SDAP header with 8-bit Flow ID, NAS-RQI, AS-RQI and 6-bit Reserved field」と題する、R2-1707159の図1は省略する。
(外7)

「DL SDAP header with 1-bit NAS-RQI, 1-bit AS-RQI and Flow ID omitted (AS RQI = 0)」と題する、R2-1707159の図2は省略する。
(外8)
「DL SDAP header with 7-bit Flow ID and NAS-RQI」と題する、R2-1707159の図3は省略する。
(外9)
「UL SDAP header when 7-bit Flow ID is used」と題する、R2-1707159の図4は省略する。
(外10)
【0028】
R2-1707160は、以下のように、reflective QoS及びFlow-IDありについて論じている。
(外11-1)

(外11-2)

(外11-3)

(外11-4)

(外11-5)

(外11-6)

(外11-7)

【0029】
R2-1707161は、以下のように、同じセル内及びハンドオーバにおけるQoSフロー再マッピングについて論じている。
(外12-1)

(外12-2)

(外12-3)

(外12-4)
【0030】
S2-170065は、以下の説明を提供している。
(外13)

「Reflective QoS activation via C-plane」と題する、S2-170065の図2.1-1は省略する。
(外14)

「Reflective QoS activation via U-plane」と題する、S2-170065の図2.2-1は省略する。
(外15)
【0031】
RAN2#98 Chairman’s notesは、関連するQoSについてなされた以下の同意を獲得している。
(外16)
【0032】
RAN2 NR Ad Hoc #2 Chairman‘s noteは、関連するQoSについてなされた以下の同意を獲得している。
(外17-1)

(外17-2)
【0033】
3GPP TS 38.323は、以下のように、ステータスレポート及びヘッダの圧縮及び復元を特定している。
(外18-1)

(外18-2)

「Supported header compression protocols and profiles」と題する、3GPP TS 38.323 V0.0.5の表5.7.1-1は、省略する。
(外19-1)

(外19-2)
【0034】
3GPP TS 23.501によれば、QoSフローは、PDU(パケット・データ・ユニット)セッションにおいてQoS差別化の最も細かい粒度である。PDUセッションは、UEとPDU接続サービスを提供するデータネットワークの間の関連付けを提供する。
【0035】
3GPP TS38.300によれば、例えば、QoSフローとデータ無線ベアラ(DRB)とのマッピング、及びDLパケットとULパケットの両方におけるQoSフローID(QFI)のマーキングの機能を提供するSDAP(Service Data Adaptation Protocol:サービス・データ・アダプテーション・プロトコル)と呼ばれる新しいASレイヤが指定されている。追加的には、各SDAPエンティティは1つのPDUセッションに関連付けられている。各PDUセッションに対して少なくとも1つのDRB(例えば、デフォルトDRB)がある。各SDAP PDUは、少なくとも1つのIPパケットを含んでよい。各SDAP PDUはSDAPヘッダ(UL及び/又はDLに対して設定されている場合)を含んでよい。SDAPヘッダは、どのIPパケットがQoSフローからやってくるのに対してQoSフローを識別するために使用される少なくとも1つのQFIを示してよい。SDAP PDUは、PDCP(Packet Data Convergence Unit:パケット・データ・コンバージェンス・プロトコル)SDU(Service Data Unit:サービス・データ・ユニット)とすることができる。
【0036】
3GPP TS 38.323に基づくと、RoHC(ロバストヘッダ圧縮)圧縮及び復元がPDCPレイヤで実行される。RoHCの圧縮及び復元は、IPパケットのヘッダに基づいて実行することができる。追加的に、PDCPステータスレポートは、RoHC復元が失敗したPDCP SDUを示してよい。SDAPエンティティはPDCPレイヤの上にあるプロトコルスタックであるため、PDCPレイヤはSDAP PDU内のIPパケットの位置を知るべきである(つまり、PDCPレイヤはSDAPヘッダあり又はなしについて知るべきである)。
【0037】
一実施形態では、DRBは、(PDUセッションに対して)複数のQoSフローを提供して、UEがDRBに対して(ULにおいて)SDAPヘッダを使用するようにgNBが設定してもよいようにする。いくつかのQoSフローが別のDRBを使用するように変更されるか、又は解放されると、DRBはこの時点で1つのQoSフローのみを提供する可能性がある。その場合、gNBは、UEがそのDRBに対して(ULにおいて)SDAPヘッダを使用しないように再設定してもよい。しかし、送信(又は再送信)される、SDAPヘッダを含むいくつかのPDCP SDUは、PDCPエンティティ/レイヤにおいてバッファされていることがある。SDAPヘッダを含むそれらのPDCP SDUを送信(又は再送信)した後に、PDCPエンティティ/レイヤの受信側は、それらのPDCP SDUをSDAPヘッダを含まないものとして処理する可能性がある。この状況が発生すると、それらのPDCP SDUについてのRoHC復元が失敗することがある。PDCPエンティティ/レイヤがUM RLCエンティティに関連付けられている場合、それらのPDCP SDUは、RoHC復元の失敗により破棄されることがあり、これはデータ消失を意味する。しかし、PDCPエンティティ/レイヤがAM RLCエンティティと関連付けられる場合、それらのPDCP SDUは、PDCPステータスレポートに基づいて再送信されることがある。それらのPDCP SDUの再送信が実行されても、RoHC復元は、再送信されたそれらのPDCP SDUに対しては依然として失敗し、これはデータ消失だけでなくリソースの無駄も意味する。
【0038】
図5はこの問題を示す。図5では、DRBに対して(ULにおいて)SDAPヘッダを使用しないようにUEをgNBが設定するときに、PDCP SDU#1及びPDCP SDU#2がPDCP送信バッファにバッファされている。従って、PDCP SDU#1及び#2の両方ともSDAPヘッダを含む。再設定を受信した後に、PDCP SDU#1及び#2の両方とも送信又は再送信され得る。PDCPレイヤの受信側では、PDCP SDU#1及び#2の両方とも正しく処理することができず(例えば、RoHC復元に失敗)、廃棄される可能性がある。PDCPレイヤの送信側がPDCP SDU#1及び#2の両方とも再送することができる場合でも、受信側におけるRoHC復元は依然として失敗する。受信側は、SDAPヘッダが含まれていないことによりPDCP SDU#3及び#4の両方に対してRoHC復元を首尾よく実行することができる。
【0039】
3GPP R2-1707160は、ハンドオーバの手段によってSDAPヘッダ再設定を同期させることを提案している。ハンドオーバでは、UEは、(3GPP TS 36.331で説明されているように)MAC層をリセットし、従来のLTEシステムに従って確立されたすべてのRBに対してPDCPレイヤ及びRLCレイヤを再確立することになる。その結果、MACレイヤ及びRLCレイヤ内のすべてのバッファがフラッシュされる。しかし、3GPP TS 38.323に従ってPDCPレイヤのバッファがフラッシュされないので、この問題は依然として存在することがある。したがって、ハンドオーバ手順を使用してSDAPヘッダの再設定を同期させることはその問題を解決することができず、バッファに記憶されているすべてのPDUを再送信する必要があることがあり、多くの無線リソースを無駄にするためやり過ぎであるようである。
【0040】
概して、以下に説明するいくつかの解決策を代わりに使用することができる。
【0041】
選択肢1:SDAPヘッダの有無(presence)の変更は、特定のPDUから開始される。
- 特定のPDUは、SDAP PDU又はPDCP PDUとすることができる。特定のPDUは、特定のUL PDU又は特定のDL PDUとすることができる。DRBに対する(UL及び/又はDLでの)SDAPヘッダの有無を変更することが必要とされると、gNBは、DRBにマッピングされたSDAP PDUにSDAPヘッダを含める、又は含めないようにUEを再設定することができる。gNBは、SDAPヘッダの有無を変更するために専用シグナリングをUEに送信してよい。専用シグナリングは、RRCシグナリング、SDAPシグナリング、PDCPシグナリング、RLCシグナリング、MAC制御要素、又は物理シグナリングとすることができる。
【0042】
一実施形態では、専用シグナリングにおいて、特定のUL PDUを導出するために使用される第1の指示及び/又は特定のDL PDUを導出するために使用される第2の指示を含めることができる。一実施形態では、第1の指示は、ULのためのSDAP PDU又はPDCP PDUのシーケンス番号とすることができ、第2の指示は、DLのためのSDAP PDU又はPDCP PDUのシーケンス番号とすることができる。一実施形態では、シーケンス番号は、(3GPP TS 38.323で論じられているように)COUNT値又はPDCP SNとすることができる。COUNT値は、(3GPP TS 38.323で論じられているように)HFN及びPDCP SNから導出することができる。3GPP TS 38.323で説明されているように、SNフィールドは、PDCP(データ)PDUのシーケンス番号を示すために各PDCP(データ)PDUに含まれる。基本的に、シーケンス番号は、PDCP(データ)PDU又はPDCP SDUごとに1つずつインクリメントされる。UEは、シーケンス番号に関連付けられたSDAP PDU又はPDCP PDUについてSDAPヘッダの有無の変更を適用する(のを開始する)ことができる。
【0043】
一実施形態では、第1の指示は、ULのためのN番目のSDAP PDU又はN番目のPDCP PDUを導出するために使用されるNという数であり、第2の指示は、DLのためのN番目のSDAP PDU又はN番目のPDCP PDUを導出するために使用されるNという数とすることができる。UEは、N番目のSDAP PDU又はN番目のPDCP PDUにSDAPヘッダの有無の変更を適用する(のを開始する)ことができる。
【0044】
一実施形態では、UEは、例えば、予め設定又は特定された値に基づいて、特定のPDUを決定してよい。一実施形態では、予め設定又は特定された値を、UL及びDLのためのN番目のSDAP PDU又はN番目のPDCP PDUを導出するために使用することができる。UEは、N番目のSDAP PDU又はN番目のPDCP PDUにSDAPヘッダを含める(のを開始する)ことができる。
【0045】
一実施形態では、第1の予め設定又は第1の特定された値は、ULのためのN番目のSDAP PDU又はN番目のPDCP PDUを導出するために使用することができ、第2の予め設定又は第2の特定された値は、DLのためのN番目のSDAP PDU又はN番目のPDCP PDUを導出するために使用することができる。
【0046】
UEは、SDAPヘッダなしからSDAPヘッダあり(すなわち、各SDAP PDUがSDAPヘッダを含む)に変更する場合、UEは、SDAPヘッダの有無の次の変更まで、特定のUL PDU(及び特定のUL PDUに続くすべてのUL PDU)にSDAPヘッダを含んでよく、SDAPヘッダの有無の次の変更まで、特定のDL PDU(及び特定のDL PDUに続くすべてのDL PDU)がSDAPヘッダを含むと考えてよい。この概念を図6に示すことができる。UEは、SDAPヘッダを含むSDAP PDU/PDCP PDUを考慮に入れて特定のDL(ダウンリンク)PDU(及び特定のDL PDUに続くすべてのDL PDU)についてのRoHC復元を実行してよい。gNBは、SDAPヘッダを含むSDAP PDU/PDCP PDUを考慮に入れて特定のUL PDU(及び特定のUL PDUに続くすべてのUL PDU)についてのRoHC復元を実行してよい。
【0047】
SDAPヘッダありからSDAPヘッダなし(すなわち、各SDAP PDUがSDAPヘッダを含まない)に変更する場合、UEは、SDAPヘッダの有無の次の変更まで、特定のUL PDU(及び特定のUL PDUに続くすべてのUL PDU)にSDAPヘッダを含めなくてよく、SDAPヘッダの有無の次の変更まで、特定のDL PDU(及び特定のDL PDUに続くすべてのDL PDU)がSDAPヘッダを含まないと考えてよい。この概念を図7に示すことができる。UEは、SDAPヘッダを含まないSDAP PDUを考慮に入れて特定のDL PDU(及び特定のDL PDUに続くすべてのDL PDU)についてのRoHC復元を実行してよい。gNBは、SDAPヘッダを含まないSDAP PDUを考慮に入れて特定のUL PDU(及び特定のUL PDUに続くすべてのUL PDU)についてのRoHC復元を実行することができる。
【0048】
選択肢2:PDCP PDUのPDCPヘッダが、SDAPヘッダがPDCP PUDにあるかどうかを指示することができる。
- PDCPヘッダがその指示に使用されるフィールドを含むことができる。一実施形態では、そのフィールドは、SDAPヘッダがPDCP PDUのPDCP SDUに含まれる場合に第1の値に設定され、SDAPヘッダがPDCP SDUに含まれない場合に第2の値に設定されることができる。
【0049】
SDAPヘッダありが設定される(すなわち、各SDAPがSDAPヘッダを含む)場合、UEは、UL PDCP PDUのPDCPヘッダにおいて第1の値を有するそのようなフィールドを設定してよく、gNBは、DL PDCP PDUのPDCPヘッダにおいて第1の値を有するそのようなフィールドを設定してよい。gNBは、UL PDCP PDU内のそのようなフィールドに基づいて、UL PDCP PDUのPDCP SDUの位置を導出してよく、UL PDCP PDUのPDCP SDUについてRoHC復元を実行してよい。UEは、DL PDCP PDU内のそのようなフィールドに基づいて、DL PDCP PDUのPDCP SDUの位置を導出してよく、DL PDCP PDUのPDCP SDUについてRoHC復元を実行してよい。
【0050】
SDAPヘッダありが設定されない(すなわち、各SDAPがSDAPヘッダを含まない)場合、UEは、UL PDCP PDUのPDCPヘッダにおいて第2の値を有するそのようなフィールドを設定してよく、gNBは、DL PDCP PDUのPDCPヘッダにおいて第2の値を有するそのようなフィールドを設定してよい。gNBは、UL PDCP PDUのPDCP SDUがそのようなフィールドによりUL PDCP PDU内にSDAPヘッダを含まないと考え、UL PDCP PDUのPDCP SDUについてRoHC復元を実行することができる。UEは、DL PDCP PDUのPDCP SDUがそのようなフィールドによりDL PDCP PDU内にSDAPヘッダを含まないと考え、DL PDCP PDUのPDCP SDUについてRoHC復元を実行することができる。
【0051】
一実施形態では、そのフィールドはSDAPヘッダの長さを導出することができる。長さゼロ(0)は、SDAPヘッダがPDCP SDUに含まれないことを意味することができる。
【0052】
SDAPヘッダありが設定される(すなわち、各SDAPがSDAPヘッダを含む)場合、UEは、UL PDCP PDUのPDCPヘッダにSDAPヘッダの長さを有するそのようなフィールドを設定してよく、gNBは、DL PDCP PDUのPDCPヘッダにSDAPヘッダの長さを有するそのようなフィールドを設定してよい。gNBは、UL PDCP PDU内のそのようなフィールドに基づいて、UL PDCP PDUのPDCP SDUの位置を導出してよく、UL PDCP PDUのPDCP SDUについてRoHC復元を実行してよい。UEは、DL PDCP PDU内のそのようなフィールドに基づいて、DL PDCP PDUのPDCP SDUの位置を導出してよく、DL PDCP PDUのPDCP SDUについてRoHC復元を実行してよい。
【0053】
SDAPヘッダありが設定されない(すなわち、各SDAPがSDAPヘッダを含まない)場合、UEは、UL PDCP PDUのPDCPヘッダにおいて0の値を有するそのようなフィールドを設定してよく、gNBは、DL PDCP PDUのPDCPヘッダに0の値を有するそのようなフィールドを設定してよい。gNBは、UL PDCP PDUのPDCP SDUがそのようなフィールドによりUL PDCP PDU内にSDAPヘッダを含まないと考え、UL PDCP PDUのPDCP SDUについてRoHC復元を実行することができる。UEは、DL PDCP PDUのPDCP SDUがそのようなフィールドによりDL PDCP PDU内にSDAPヘッダを含まないと考え、DL PDCP PDUのPDCP SDUについてRoHC復元を実行することができる。
【0054】
選択肢3:SDAPヘッダの有無の変更時でのDRBモビリティ
- DRBが確立されるときに、SDAPヘッダの有無が設定され、その後で再設定することができない(すなわち、DRBの存続期間中、SDAPヘッダの有無は変更されない)。
【0055】
一実施形態では、UEは、SDAPヘッダあり(すなわち、各SDAP PDUがSDAPヘッダを含む)で設定された第1のDRBを使用して、少なくともQoSフローを提供してよい。
【0056】
UL SDAP PDU内にSDAPヘッダを含む必要がなく、SDAPヘッダなしで設定されたDRBがない(すなわち、各SDAP PDUがSDAPヘッダを含まない)ときは、SDAPヘッダなしで第2のDRBを確立してよい。そして、gNBは、第2のDRBを使用して、QoSフローを提供するようにUEを(再)設定することができる。
【0057】
UL SDAP PDU内にSDAPヘッダを含む必要がなく、SDAPヘッダなしで設定された第2のDRBがあるときは、gNBは、第2のDRBを使用してQoSフローを提供するようにUEWO(再)設定することができる。
【0058】
この選択肢によれば、UEは、DL PDCP PDUに対してRoHC復元を行うときに、第2のDRBで受信したDL PDCP PDUにおいてSDAPヘッダを含まないSDAP PDUを考えることができ、gNBは、UL PDCP PDUに対してRoHC復元を実行するときに、第2のDRBで受信されたUL PDCP PDUにおいてSDAPヘッダを含まないSDAP PDUを考えることができる。
【0059】
一実施形態では、UEは、SDAPヘッダなしで設定された第1のDRBを使用して、第1のQoSフローを提供してよい。
【0060】
UL SDAP PDU内にSDAPヘッダを含む必要があり(例えば、第2のQoSフローが第1のDRBによって提供されることになっている)、SDAPヘッダありで設定されたDRBがないときは、gNBは、SDAPヘッダありで第2のDRBを確立してよい。そして、gNBは、第2のDRBを使用して第1のQoSフロー(及び第2のQoSフロー)を提供するようにUEを(再)設定することができる。
【0061】
UL SDAP PDUにSDAPヘッダを含む必要があり(例えば、第2のQoSフローが第1のDRBによって提供されることになっている)、SDAPヘッダありで設定された第2のDRBがあるときは、gNBは、UEが第2のDRBを使用して第1のQoSフロー(及び第2のQoSフロー)を提供するようにUEを(再)設定することができる。
【0062】
この選択肢によれば、UEは、DL PDCP PDUに対してRoHC復元を行うときに、第2のDRBで受信されたDL PDCP PDUにおいてSDAPヘッダを含むSDAP PDUを考えることができ、gNBは、UL PDCP PDUに対してRoHC復元を行うときに、第2のDRBで受信されたUL PDCP PDUにおいてSDAPヘッダを含むSDAP PDUを考えることができる。
【0063】
選択肢4:SDAPヘッダの有無の変更時にSDAP PDUを再構築する。
- UEは、DRBを使用してQoSフローを提供することができる。UEは、(DRBに関連するPDCPエンティティのために)PDCP送信バッファ内に少なくともPDCP SDU(又はPDCP PDU)をバッファ(、又は記憶)してよい。PDCP SDUは、SDAP PDUを含んでよい。
【0064】
一実施形態では、SDAP PDUは、QoSフローを示すSDAPヘッダと、QoSフローからのSDAP SDUとを含むことができる。DRBにSDAPヘッダなしが必要とされるときは、UEは、SDAPヘッダを含めないものとして、PDCP SDUを再構築又は取得することができる。例えば、UEは、SDAP PDUからSDAPヘッダを除去してよく、次いで、PDCP送信バッファに元々記憶されていたPDCP SDUを、再構築又は取得されたPDCP SDUに置き換えてよい。
【0065】
一実施形態では、SDAP PDUは、QoSフローからのSDAP SDUを含み、SDAPヘッダは含まないことができる。DRBにSDAPヘッダありが必要とされるときは、UEは、SDAPヘッダを含むものとして、PDCP SDUを再構築/取得することができる。例えば、UEは、SDAPヘッダをSDAP PDUに付加し、PDCP送信バッファに元々記憶されていたPDCP SDUを、再構築/取得されたPDCP SDUに置き換えてよい。
【0066】
一実施形態では、UEは、再構築/取得されたPDCP SDUのシーケンス番号を変更することができない。さらに、UEは、再構築/取得されたPDCP SDUに関連付けられた(3GPP TS 38.323において論じられている)discardTimerを停止又は再開することができない。
【0067】
選択肢5:2つのケース(SDAPヘッダあり及びなし)の動作におけるRoHC復元
- 一実施形態では、UE及び/又はgNBは、(SDAPヘッダありが現在設定されている場合)SDAPヘッダありを考慮して、RoHC復元を最初に実行することができ、次いで、最初のRoHC復元が失敗した場合、SDAPヘッダなしを考慮してRoHC復元を実行することができる。
【0068】
一実施形態では、UE及び/又はgNBは、(SDAPヘッダなしが現在設定されている場合)、SDAPヘッダなしを考慮して、RoHC復元を最初に実行することができ、最初のRoHC復元が失敗した場合、SDAPヘッダありを考慮してRoHC復元を実行することができる。
【0069】
図8は、ネットワークノードの観点からの例示的な一実施形態によるフローチャート800である。ステップ805では、ネットワークノードは、第1のDRBでUEを設定する。ここで、第1のDRBはSDAPヘッダありで設定され、ネットワークノードは、第1のDRBが解放される前に、SDAPヘッダなしで第1のDRBを再設定することが許可されない。
【0070】
一実施形態では、ネットワークノードは、第1のDRBにより第1のQoS(Quality of Service:クオリティ・オブ・サービス)フロー及び第2のQoSフローを提供するようにUEを設定することができる。
【0071】
一実施形態では、ネットワークノードは、第2のQoSフローが第1のDRBから解放又は除去される場合、第1のDRBにより元々提供された第1のQoSフローを第2のDRBにより提供するようにUEを再設定することができる。ここで、第2のDRBは、SDAPヘッダなしで設定される。
【0072】
一実施形態では、ネットワークノードは、第1のDRBにより第1のQoSフロー及び第2のQoSフローを提供するようにUEを設定する前に、第1のDRBをUEに確立することができる。ネットワークノードは、第2のDRBにより第1のQoSフローを提供するようにUEを再設定する前に、第2のDRBをUEに確立することもできる。
【0073】
一実施形態では、ネットワークノードは、第2のDRBが解放される前に、SDAPヘッダありで第2のDRBを再設定することが許可されなくてよい。
【0074】
一実施形態では、SDAPヘッダは、UL(アップリンク)SDAPヘッダ又はDL(ダウンリンク)SDAPヘッダとすることができる。
【0075】
一実施形態では、ネットワークノードは、基地局又はgNBとすることができる。
【0076】
図3及び図4に戻って参照すると、ネットワークノードの例示的な一実施形態では、デバイス300は、メモリ310に記憶されたプログラムコード312を含む。CPU308は、プログラムコード312を実行して、ネットワークノードが、第1のDRBでUEを設定することを可能にすることができる。ここで、第1のDRBは、SDAPヘッダありで設定され、ネットワークノードは、第1のDRBが解放される前に、SDAPヘッダなしで第1のDRBを再設定することが許可されない。さらに、CPU308は、プログラムコード312を実行して、上述した動作及びステップ又は本明細書で説明した他のすべてを実行することができる。
【0077】
図9は、ネットワークノードの例示的な一実施形態によるフローチャート900である。ステップ905では、ネットワークノードは、第1のDRBでUEを設定する。ここで、第1のDRBはSDAPヘッダなしで設定され、ネットワークノードは、第1のDRBが解放される前に、SDAPヘッダありで第1のDRBを再設定することが許可されない。
【0078】
一実施形態では、ネットワークは、第1のDRBにより第1のQoS(クオリティ・オブ・サービス)フローを提供するようにUEを設定することができる。
【0079】
一実施形態では、ネットワークノードが第1のQoSフロー及び第2のQoSフローを提供するために同じDRBを使用することを決定した場合に、第1のDRBにより元々提供された第1のQoSフローを第2のDRBにより提供するようにUEを再設定することができる。ここで、第2のDRBは、SDAPヘッダありで設定される。
【0080】
一実施形態では、ネットワークノードは、第1のDRBにより第1のQoSフローを提供するようにUEを設定する前に、第1のDRBをUEに確立することができる。ネットワークノードは、第2のDRBにより第1のQoSフロー及び第2のQoSフローを提供するようにUEを再設定する前に、第2のDRBをUEに確立することもできる。
【0081】
一実施形態では、第2のDRBにより第1のQoSフロー及び第2のQoSフローを提供するようにUEを再設定する前に、第2のQoSフローがUEに追加又は開始される。
【0082】
一実施形態では、ネットワークノードは、第2のDRBが解放される前にSDAPヘッダなしで第2のDRBを再設定することが許可されなくてよい。
【0083】
一実施形態では、SDAPヘッダは、UL(アップリンク)SDAPヘッダ又はDL(ダウンリンク)SDAPヘッダとすることができる。
【0084】
一実施形態では、ネットワークノードは基地局又はgNBとすることができる。
【0085】
図3及び図4に戻って参照すると、ネットワークノードの例示的な一実施形態では、デバイス300は、メモリ310に記憶されたプログラムコード312を含む。CPU308は、プログラムコード312を実行して、ネットワークノードが第1のDRBでUEを設定することを可能にすることができる。ここで、第1のDRBは、SDAPヘッダなしで設定され、ネットワークノードは、第1のDRBが解放される前に、SDAPヘッダありで第1のDRBを再設定することが許可されない。さらに、CPU308は、プログラムコード312を実行して、上述した動作及びステップ又は本明細書で説明した他のすべてを実行することができる。
【0086】
図10は、UEの例示的な一実施形態によるフローチャート1000である。ステップ1005では、UEは、SDAPヘッダの有無を変更するためにネットワークノードから専用シグナリングを受信する。ここで、専用シグナリングは、SDAPヘッダの有無の変更が適用される特定のSDAP PDUを示す第1のシーケンス番号を含む。ステップ1010では、UEは、特定のSDAP PDUからSDAPヘッダの有無の変更を適用する。
【0087】
一実施形態では、特定のSDAP PDUは、第1のシーケンス番号に関連付けられたUL PDCP SDU、又は第1のシーケンス番号に関連付けられたDL PDCP SDUに含まれることができる。さらに、特定のSDAP PDUは、第1のシーケンス番号に関連付けられたUL SDAP PDU、又は第1のシーケンス番号に関連付けられたDL SDAP PDUとすることができる。
【0088】
一実施形態では、UEは、PDUセッション及びPDUセッションに属する第1のQoSフローを確立することができる。UEは、PDUセッションに属する第2のQoSフローを確立することもできる。さらに、UEは、UEとネットワークノードの間に第1の無線ベアラを確立することができる。追加的に、UEは、UEとネットワークノードの間に第2の無線ベアラを確立することができる。
【0089】
一実施形態では、第1のQoSフローは、第1の無線ベアラによって提供されることができる。さらに、第2のQoSフローは、専用シグナリングの受信後に第1の無線ベアラによって提供されることができ、専用シグナリングの受信前では第2の無線ベアラによって提供されることができる。また、第2のQoSフローは、専用シグナリングの受信後に第2の無線ベアラによって提供されることができ、専用シグナリングの受信前では第1の無線ベアラによって提供されることができる。
【0090】
一実施形態では、UEは、第1のシーケンス番号未満のシーケンス番号を有するUL SDAP PDU内にSDAPヘッダを含まなくてもよく、UEが第1のシーケンス番号に関連付けられたUL SDAP PDUからSDAPヘッダありを適用することを専用シグナリングが指示する場合、第1のシーケンス番号以上のシーケンス番号を有するUL SDAP PDU内にSDAPヘッダを含む。代替的には、UEは、第1のシーケンス番号未満のシーケンス番号を有するUL SDAP PDU内にSDAPヘッダを含むことができ、UEが第1のシーケンス番号に関連付けられたUL SDAP PDUからSDAPなしを適用することを専用シグナリングが指示する場合、第1のシーケンス番号以上のシーケンス番号を有するUL SDAP PDU内にSDAPヘッダを含まない。
【0091】
一実施形態では、シーケンス番号は、(3GPP TS 38.323で論じられているように)PDCP SN又はCOUNT値とすることができる。ネットワークノードは、基地局又はgNBとすることができる。特定のSDAP PDUからSDAPヘッダの有無の変更することは、第1の無線ベアラに適用することができる。第1の無線ベアラは、PDUセッションに関連付けられたデフォルトの無線ベアラとすることができる、又はPDUセッションに関連付けられたデフォルトではない無線ベアラである。
【0092】
図3及び図4に戻って参照すると、UEの例示的な一実施形態では、デバイス300は、メモリ310に記憶されたプログラムコード312を含む。CPU308は、プログラムコード312を実行して、UEが、(i)SDAPヘッダの有無を変更するためにネットワークノードから専用シグナリングを受信し、専用シグナリングは、SDAPヘッダの有無の変更が適用される特定のSDAP PDUを示す第1のシーケンス番号を含む、受信することと、(ii)特定のSDAP PDUからSDAPヘッダの有無の変更を適用することを可能にすることができる。上述した動作及びステップ又は本明細書で説明した他のすべてを実行することができる。
【0093】
以上、本開示の種々の態様を説明した。当然のことながら、本明細書の教示内容を多種多様な形態で具現化してよく、本明細書に開示されている如何なる特定の構造、機能、又は両者も代表的なものに過ぎない。本明細書の教示内容に基づいて、当業者には当然のことながら、本明細書に開示される態様は、他の如何なる態様からも独立に実装されてよく、これら態様のうちの2つ以上が種々組み合わされてよい。例えば、本明細書に記載された態様のうちの任意の数の態様を用いて、装置が実装されてよく、方法が実現されてよい。追加的に、本明細書に記載された態様のうちの1つ以上の追加又は代替で、他の構造、機能、又は構造と機能を用いて、このような装置が実装されるようになっていてもよいし、このような方法が実現されるようになっていてもよい。上記概念の一部の一例として、いくつかの態様においては、パルス繰り返し周波数に基づいて、同時チャネルが確立されてよい。いくつかの態様においては、パルス位置又はオフセットに基づいて、同時チャネルが確立されてよい。いくつかの態様においては、時間ホッピングシーケンスに基づいて、同時チャネルが確立されてよい。いくつかの態様において、パルス繰り返し周波数、パルス位置又はオフセット、及び時間ホッピングシーケンスに基づいて、同時チャネルが確立されてよい。
【0094】
当業者であれば、多様な異なるテクノロジ及び技術のいずれかを使用して、情報及び信号を表わしてよいを理解するであろう。例えば、上記説明全体で言及されることがあるデータ、命令、コマンド、情報、信号、ビット、シンボル、及びチップは、電圧、電流、電磁波、磁場若しくは粒子、光場若しくは粒子、又はこれらの任意の組合せによって表わしてよい。
【0095】
さらに、当業者には当然のことながら、本明細書に開示された態様に関連して説明した種々の例示的な論理ブロック、モジュール、プロセッサ、手段、回路、及びアルゴリズムステップは、電子的ハードウェア(例えば、ソースコーディング又はその他何らかの技術を用いて設計することがあるデジタル実装、アナログ実装、又はこれら2つの組合せ)、命令を含む種々の形態のプログラム若しくは設計コード(本明細書においては便宜上、「ソフトウェア」又は「ソフトウェアモジュール」と称されることがある)、又は両者の組合せとして実装されてよい。このハードウェア及びソフトウェアの互換性を明確に示すため、種々の例示的な構成要素、ブロック、モジュール、回路、及びステップを、概略的にそれぞれの機能の側面から上述した。そのような機能がハードウェアとして実装されるか、ソフトウェアとして実装されるかは、特定用途及びシステム全体に課される設計上の制約によって決まる。当業者であれば、特定各用途に対して、説明した機能を様々なやり方で実装してもよいが、そのような実装の決定は、本開示の範囲からの逸脱の原因として解釈されるべきではない。
【0096】
追加的に、本明細書に開示される態様に関連して説明した種々の例示的な論理ブロック、モジュール、及び回路は、集積回路(「IC」)、アクセス端末、又はアクセスポイント内で実装される、あるいはこれらによって実行されてよい。ICとしては、汎用プロセッサ、デジタルシグナルプロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、その他プログラマブル論理デバイス、ディスクリートゲート若しくはトランジスタロジック、ディスクリートハードウェアコンポーネント、電気部品、光学部品、機械部品、又は本明細書で説明した機能を実行するように設計されたこれらの任意の組合せを含み、IC内、IC外、又はその両方に存在するコード又は命令を実行してよい。汎用プロセッサは、マイクロプロセッサとしてよいが、代替として、プロセッサは、従来の任意のプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、又は状態機械としてよい。また、プロセッサは、DSPとマイクロプロセッサとの組合せ、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアと協働する1つ以上のマイクロプロセッサ、又はその他任意のこのような構成である、コンピュータデバイスの組合せとして実装されてよい。
【0097】
任意の開示プロセスにおけるステップの如何なる特定の順序又は階層は、実例的な手法の一例であることが了解される。設計の選好に基づいて、プロセスにおけるステップの特定の順序又は階層を、本開示の範囲内に留まりつつ、再構成してよいことが了解される。添付の方法の請求項は、種々のステップの要素を実例的な順序で示しており、提示の特定順序又は階層に限定されることを意図していない。
【0098】
本明細書に開示される態様に関連して記載された方法又はアルゴリズムのステップを、ハードウェアにおいて直接具現化してよく、プロセッサにより実行されるソフトウェアモジュールにおいて具現化してよく、これら2つの組合せにおいて具現化してよい。(例えば、実行可能な命令及び関連するデータを含む)ソフトウェアモジュール及び他のデータは、RAMメモリ、フラッシュメモリ、ROMメモリ、EPROMメモリ、EEPROMメモリ、レジスタ、ハードディスク、リムバーブルディスク、CD-ROM等のデータメモリ、又は当技術分野において知られているその他任意の形態のコンピュータ可読記憶媒体に存在してよい。実例的な記憶媒体がコンピュータ/プロセッサ(本明細書においては便宜上、「プロセッサ」と称されることがある)等の機械に結合されてよい、このようなプロセッサは、記憶媒体からの情報(例えば、コード)の読み出し及び記憶媒体への情報の書き込みが可能である。実例的な記憶媒体は、プロセッサと一体化されてよい。プロセッサ及び記憶媒体は、ASICに存在してよい。ASICは、ユーザ機器に存在していてもよい。代替として、プロセッサ及び記憶媒体は、ディスクリートコンポーネントとしてユーザ機器に存在してよい。さらに、いくつかの態様においては、任意の適当なコンピュータプログラム製品が、本開示の態様のうちの1つ以上に関連するコードを含むコンピュータ可読媒体を含んでもよい。いくつかの態様において、コンピュータプログラム製品は、パッケージング材料を含んでよい。
【0099】
以上、種々の態様に関連して本発明を説明したが、本発明は、さらに改良可能であることが了解される。本願は、概して本発明の原理に従うと共に、本発明が関係する技術分野における既知で慣習的な実施となるような本開示からの逸脱を含む本発明の任意の変形、使用、又は適応を網羅することを意図している。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10