(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2021-12-15
(45)【発行日】2022-01-14
(54)【発明の名称】タイヤのエアーノズル及び空気圧縮機のフレキシブル管に結合される逆流防止コネクタ構造
(51)【国際特許分類】
B60S 5/04 20060101AFI20220106BHJP
F04B 39/12 20060101ALI20220106BHJP
F16L 37/32 20060101ALI20220106BHJP
【FI】
B60S5/04
F04B39/12 101H
F16L37/32
(21)【出願番号】P 2020158230
(22)【出願日】2020-09-23
【審査請求日】2020-09-23
(32)【優先日】2019-09-24
(33)【優先権主張国・地域又は機関】TW
(73)【特許権者】
【識別番号】501164676
【氏名又は名称】周 文三
(73)【特許権者】
【識別番号】519443952
【氏名又は名称】周 承賢
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(74)【代理人】
【識別番号】100135079
【氏名又は名称】宮崎 修
(72)【発明者】
【氏名】周 文三
(72)【発明者】
【氏名】周 承賢
【審査官】鈴木 貴晴
(56)【参考文献】
【文献】登録実用新案第3229659(JP,U)
【文献】特開2019-113184(JP,A)
【文献】特開2013-231509(JP,A)
【文献】特開2012-188109(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B60S 5/04
F16L 37/00-39/06
B60C 1/00-19/12
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
タイヤのエアーノズル及び空気圧縮機のフレキシブル管に結合される逆流防止コネクタ構造であって、
ケース、シーラントボトル及び直列接続フレキシブル管を有する空気圧縮機装置を備え、
前記ケースの内部には、電源をオンすると空気圧力を発生させる空気圧縮機が配設され、
前記シーラントボトルは、開口端を有する缶体であり、前記缶体には、自動車用タイヤを修理するケミカルシーラントが収容され、前記開口端は、供給管を有し、
前記直列接続フレキシブル管は、一方の端部に接続された第1の端部と、他方の端部に接続された第2の端部と、を有し、前記第1の端部は、前記シーラントボトルの前記供給管に接続され、前記第2の端部は、自動車用タイヤのエアーノズルに接続され、
前記第2の端部には、逆流防止コネクタが接続され、
前記逆流防止コネクタは、嵌合スリーブ、円筒柱状のベース、ばね及び長尺状柱体のバルブ栓を有し、
前記嵌合スリーブは、一端に雌ねじを有する螺合孔が形成され、他端に穿孔が形成され、前記穿孔に隣り合う内部には、前記穿孔の口径より僅かに大きい口径を有する突出ショルダが形成され、前記螺合孔及び前記穿孔は互いに連通し、
前記円筒柱状のベースは、円筒室を有し、前記円筒室に背中合わせの前記ベースの他側には、階段状の連結端が延設され、前記連結端の内面には、前記円筒室と連通する流路が形成され、前記円筒室の内口径は、前記流路の内口径より大きく、前記円筒室と前記流路との間には、階段状の段差部が形成され、
前記ばねの一端は、前記ベースの前記円筒室に挿入されて前記段差部上に当接され、
前記長尺状柱体のバルブ栓は、一端に当接部材が設けられ、前記バルブ栓の他端は、前記ベースの前記円筒室、前記連結端の前記流路に挿通され、前記当接部材は、前記ばねの他端に当接され、前記バルブ栓の他端は、前記ベースの前記連結端から露出されて阻止リングが嵌設され、
前記ばねの弾性力により、前記バルブ栓が結合された前記阻止リングが、前記ベースの前記連結端の末端に当接され、前記連結端の前記流路を閉止し、逆流防止効果を得るため、使用者が操作を誤ったときに前記ケミカルシーラントが不用意に突然噴出することを防
ぎ、
前記バルブ栓の前記当接部材の外周面には、少なくとも1つの切欠が形成され、
前記バルブ栓の他端には、前端部が設けられ、前記前端部と間隔をあけた拡張斜壁が前記バルブ栓上に設けられ、
前記拡張斜壁の最大外径は、前記ベースの前記流路の内口径に等しく、
前記拡張斜壁と前記前端部との間には、首部が設けられ、
前記バルブ栓の前記首部及び前記前端部は、前記ベースの前記連結端から露出され、
前記阻止リングは、前記バルブ栓の前記首部に嵌設されるとともに、一端が前記バルブ栓の前記拡張斜壁に当接され、他端が係合部材に当接されて位置決めされ、
前記嵌合スリーブから露出された前記ベースの前記連結端上には、前記直列接続フレキシブル管の前記第2の端部が嵌着され、固定リングにより前記直列接続フレキシブル管と前記逆流防止コネクタとが連結固定されることを特徴とする、タイヤのエアーノズル及び空気圧縮機のフレキシブル管に結合される逆流防止コネクタ構造。
【請求項2】
前記嵌合スリーブは、内部に内室が設けられ、
前記螺合孔は、前記内室及び前記穿孔に連通し、
前記円筒室は、外側部の前記ベースに近接した外周壁上に環状溝が形成され、前記連結端に隣り合う前記ベースの外側面上には、凹状の凹環状部が設けられ、前記ベースの外径は前記凹環状部の外径より大きく、前記ベースと前記凹環状部との間には、当接ステップが形成されることを特徴とする請求項1に記載のタイヤのエアーノズル及び空気圧縮機のフレキシブル管に結合される逆流防止コネクタ構造。
【請求項3】
前記ベースの前記環状溝には、シールリングが嵌設され、前記シールリング、前記ばね及び前記阻止リングが結合された前記バルブ栓の前記ベースの前記連結端は、前記嵌合スリーブの前記螺合孔を介して前記内室に挿入されるとともに、前記突出ショルダの前記穿孔に挿通され、
前記突出ショルダは、前記ベースの前記当接ステップに当接されることを特徴とする請求項2に記載のタイヤのエアーノズル及び空気圧縮機のフレキシブル管に結合される逆流防止コネクタ構造。
【請求項4】
前記タイヤのエアーノズル内には、バルブコアアセンブリが設けられ、
前記バルブコアアセンブリは、前接続座、中空スリーブ、バルブコア、第2ばね及びバルブ阻止リングを有し、
前記前接続座の一端には、円形開口を有して弧形状に形成された係止ショルダが設けられ、前記前接続座内には、流通孔が形成され、
前記中空スリーブは、一端に設けられた外ショルダと、他端に設けられたバルブプラグと、を有し、
前記バルブコアは、柱体を備え、前記柱体上には、間隔をおいて配列されたリブが複数形成され、
前記第2ばねは、前記バルブコアの柱体に嵌設され、一端が前記バルブコアの前記リブに当接され、
前記第2ばねが嵌設された前記バルブコアは、前記外ショルダの一端から前記中空スリーブ内に挿入され、前記第2ばねの他端が前記バルブプラグに当接され、前記第2ばねの外周が前記中空スリーブにより取り囲まれ、
前記バルブ阻止リングは、前記バルブコアの柱体の一端上に嵌着され、前記第2ばね、前記バルブコア、前記バルブ阻止リングが結合された前記中空スリーブを、前記前接続座に結合する際、前記前接続座は、前記係止ショルダを利用して前記中空スリーブの前記外ショルダに係合され、前記バルブコアの他端は、前記前接続座の前記流通孔から挿出され、他の外力が付与されない状況下で、前記第2ばねの弾性力を利用し、前記バルブコアに嵌設された前記バルブ阻止リングを、前記中空スリーブの前記バルブプラグに密着させて閉じることを特徴とする請求項1に記載のタイヤのエアーノズル及び空気圧縮機のフレキシブル管に結合される逆流防止コネクタ構造。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、タイヤのエアーノズルと空気圧縮機のフレキシブル管とを結合させたときに逆流防止効果を有する、タイヤのエアーノズル及び空気圧縮機のフレキシブル管に結合される逆流防止コネクタ構造に関する。
【背景技術】
【0002】
自動車用タイヤのエアーノズルは広く利用されて普及した技術構造であり、その作用はタイヤに気体を注入、排出させる応用技術の他、何時でも破損したタイヤにケミカルシーラントを注入してパンクを修理することができる上、自動車用タイヤに気体を注入することができる緊急用装置が従来から市販されていた。この緊急用装置には、空気圧縮機及びシーラントボトルが結合可能である。このシーラントボトルは、空気圧縮機のアウトレットバルブに結合可能である。圧縮空気は、バルブにより制御され、ケミカルシーラントが圧縮空気とともにフレキシブル管の外末端コネクタから出力され、フレキシブル管コネクタと自動車用タイヤのバルブコアとの結合が安定し、出力されたケミカルシーラント及び圧縮空気が破損したタイヤ内にスムーズに進入し、タイヤ圧が正常な使用状態になるまで気体を注入することができるため非常に便利である。唯一、設計者が考慮しなければならない点は、シーラントボトル内のケミカルシーラントがフレキシブル管の外末端コネクタから突然噴出して使用者又は物を汚してしまうことを防ぐことである。こうした現状に鑑み、本発明者は鋭意研究を重ねた結果、自動車用タイヤのエアーノズルがフレキシブル管と結合可能であり、シーラントボトル中のケミカルシーラントを使用するときに、突然噴出することを防ぎ、消費者及び使用者が安心して使用することができる技術を発明した。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明の課題は、破損したタイヤにケミカルシーラントを注入してタイヤのパンクを修理するとともに、タイヤに気体を注入する空気圧縮機上の直列接続フレキシブル管の逆流防止コネクタを有し、逆流防止コネクタは、同様に逆流防止効果を有する自動車用タイヤのエアーノズルに直列接続し、使用者が操作を誤ったときにケミカルシーラントが突然噴出することを防ぐ、タイヤのエアーノズル及び空気圧縮機のフレキシブル管に結合される逆流防止コネクタ構造を提供することにある。
【図面の簡単な説明】
【0004】
【
図1】
図1は、本発明の一実施形態に係る自動車用タイヤを修理して気体を注入する使用状態の説明図である。
【
図2】
図2は、本発明の一実施形態に係る逆流防止コネクタ構造を示す分解斜視図である。
【
図3】
図3は、本発明の一実施形態に係る逆流防止コネクタ構造の嵌合スリーブを示す断面斜視図である。
【
図4】
図4は、本発明の一実施形態に係る逆流防止コネクタ構造のベースを示す断面斜視図である。
【
図5】
図5は、本発明の一実施形態に係る逆流防止コネクタ構造に直列接続フレキシブル管を接続した状態を示す組立断面図である。
【
図6】
図6は、本発明の一実施形態に係る逆流防止コネクタ構造がタイヤのエアーノズルのエアバルブを開き、パンク修理・気体注入を行う使用状態の説明図である。
【
図7】
図7は、本発明の一実施形態に係るタイヤのエアーノズルのバルブコアアセンブリを示す断面斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0005】
図1及び
図2を参照する。
図1及び
図2に示すように、本発明の一実施形態に係るタイヤのエアーノズル及び空気圧縮機のフレキシブル管に結合される逆流防止コネクタ構造は、空気圧縮機装置を備える。この空気圧縮機装置は、少なくともケース1、シーラントボトル2及び直列接続フレキシブル管4から構成されてなる。
【0006】
ケース1上には、押圧式のスイッチ11と、凹状の嵌着口12とが設けられる。ケース1の内部には、空気圧縮機(図示せず)が配設される。直列接続フレキシブル管4は、一方の端部に接続される第1の端部41と、他方の端部に接続されて逆流防止コネクタ5を有する第2の端部42と、を有する。シーラントボトル2は、底部に設けられた開口端21と、頂部に設けられた底壁22とを有し、ケース1の嵌着口12上に配置される。直列接続フレキシブル管4の第1の端部41は、シーラントボトル2の供給管23に係合され、タイヤのパンクを修理したりタイヤに気体を注入したりする際、直列接続フレキシブル管4の第2の端部42の逆流防止コネクタ5をタイヤ99のエアーノズル9に螺着し、ケース1が自動車又はその他DC電源によりオンされると、空気圧縮機が発生させた圧縮空気によりシーラントボトル2中に収容されたケミカルシーラントが押し出されて直列接続フレキシブル管4を介して損壊したタイヤ99中に入れられ、タイヤ99のパンクを修理してタイヤ99に気体を注入する。ここでタイヤ99には、大型自動車、小型自動車のタイヤ、自動二輪車のタイヤ、自転車のタイヤが含まれるが、本明細書では自動車のタイヤ99を例に説明する。
【0007】
図2~
図5を参照する。
図2~
図5に示すように、本発明は、ケミカルシーラントが突然噴出することを防ぐことができる特徴を有する。本実施形態に係る直列接続フレキシブル管4上の第2の端部42には、逆流防止効果を有する逆流防止コネクタ5が設けられる。逆流防止コネクタ5の逆流防止構造は、円筒柱状の嵌合スリーブ6を有する(
図3を併せて参照する)。嵌合スリーブ6内には、内室60が設けられる。嵌合スリーブ6は、一端に雌ねじを有する螺合孔61が形成され、他端に穿孔620が形成され、穿孔620に隣り合う内部には、穿孔620の口径より僅かに大きい口径を有する突出ショルダ62が形成される。前述した螺合孔61、内室60及び穿孔620は互いに連通する。円筒柱状のベース7(
図4を参照する)は、円筒室70を有する。円筒室70は、外側部のベース7に近接した外周壁上に環状溝71が形成され、円筒室70に背中合わせのベース7の他側には、階段状の連結端72が延設される。連結端72の内面には、円筒室70と連通する流路73が形成される。円筒室70の内口径は、流路73の内口径より大きい。円筒室70と流路73との間には、階段状の段差部74が形成される。連結端72に隣り合うベース7の外側面上には、凹状の凹環状部75が設けられる。ベース7の外径は、凹環状部75の外径より大きい。ベース7と凹環状部75との間には、当接ステップ76が形成される。シールリング77は、前述したベース7の環状溝71に嵌設される。ばね51は、ベース7の円筒室70に挿入されて段差部74上に当接される。長尺状柱体のバルブ栓52の一端には、当接部材53が設けられる。当接部材53の外周面には、少なくとも1つの切欠531が形成される。長尺状柱体のバルブ栓52の他端には、前端部54が設けられ、前端部54と間隔をあけた拡張斜壁55がバルブ栓52上に設けられる。拡張斜壁55の最大外径は、ベース7の流路73の内口径に略等しい。拡張斜壁55と前端部54との間には、首部56が設けられる。前述したバルブ栓52は、前端部54の一端がベース7の円筒室70、連結端72の流路73に挿通される。当接部材53は、前述したばね51の他端に当接される(
図5を参照する)。バルブ栓52の首部56及び前端部54は、ベース7の連結端72から露出される。阻止リング57は、バルブ栓52の首部56に嵌設される。阻止リング57は、一端がバルブ栓52の拡張斜壁55に当接され、他端が係合部材58により当接されて位置決めされるため、前述したばね51の弾性張力により、前述したバルブ栓52が結合された阻止リング57が、ベース7の連結端72の末端に当接され、連結端72の流路73を閉止する。シールリング77、ばね51及び阻止リング57が結合された連結端72は、嵌合スリーブ6の螺合孔61を介して内室60に挿入されるとともに、突出ショルダ62の穿孔620に挿通される。突出ショルダ62は、ベース7の当接ステップ76に当接される。嵌合スリーブ6から露出されたベース7の連結端72には、直列接続フレキシブル管4の第2の端部42が嵌着され、固定リング40により直列接続フレキシブル管4と逆流防止コネクタ5とが完全に連結固定される(
図5を参照する)。逆流防止コネクタ5は、その他外力が付与されない状況下で、ばね51の弾性張力を利用し、バルブ栓52に結合された阻止リング57をベース7の連結端72の末端に当接させ、連結端72の流路73を閉止する。
【0008】
図5を参照する。
図5に示す逆流防止コネクタ5は、ケース1のスイッチ11がオンされ(
図1を併せて参照する)、空気圧によりケミカルシーラントが押圧されて流動状態となっても、バルブ栓52が結合された阻止リング57が、ベース7の連結端72の末端に完全に密着され、流通するケミカルシーラントが連結端72の流路73を通過することができないため、ケミカルシーラントが突然噴出することを防ぐ保護機構が形成されている。
【0009】
図6及び
図7を参照する。
図6及び
図7に示すように、タイヤ99のエアーノズル9内には、バルブコアアセンブリ91が設けられる。バルブコアアセンブリ91は、前接続座92、中空スリーブ93、バルブコア94、ばね95及びバルブ阻止リング96を有する。前接続座92の一端には、円形開口を有して弧形状に形成された係止ショルダ921が設けられ、前接続座92内には、流通孔922が形成される。中空スリーブ93は、一端に設けられた外ショルダ931と、他端に設けられたバルブプラグ932と、を有する。バルブコア94は、柱体であり、この柱体上には、間隔をおいて配列されたリブ941が複数形成される。ばね(第2ばね)95は、バルブコア94の柱体に嵌設され、その一端はバルブコア94のリブ941上に当接される。ばね95が嵌設されたバルブコア94は、外ショルダ931の一端から中空スリーブ93内に挿入され、ばね95の他端がバルブプラグ932に当接され、ばね95の外周が中空スリーブ93により取り囲まれる。バルブ阻止リング96は、前述したバルブコア94の柱体の一端上に嵌着される。ばね95、バルブコア94、バルブ阻止リング96が結合された中空スリーブ93は、前接続座92に結合される。即ち、前接続座92は、係止ショルダ921を利用して中空スリーブ93の外ショルダ931に係合される。バルブコア94の他端は、前接続座92の流通孔922から挿出され、その他外力が付与されない状況下で、ばね95の弾性張力を利用し、バルブコア94に嵌設されたバルブ阻止リング96を、中空スリーブ93のバルブプラグ932に密着させて閉じる。
【0010】
図1及び
図6を参照する。
図1及び
図6に示すように、使用者により逆流防止コネクタ5の螺合孔61が自動車用タイヤ99のエアーノズル9上に螺着されると、逆流防止コネクタ5のバルブ栓52が、まずタイヤ99のエアーノズル9内のバルブコア94に接触され、バルブコア94のバルブ阻止リング96が、元々詰めて接触されていた中空スリーブ93のバルブプラグ932から離れ(
図7を併せて参照する)、使用者が逆流防止コネクタ5の螺合孔61を自動車用タイヤ99のエアーノズル9上に完全に螺着させると、バルブ栓52にエアーノズル9のバルブコア94のコンタクト作用が働き、バルブ栓52が右方へ変位すると、ばね51が圧縮され、元々詰めて接触されていたベース7の連結端72の末端から阻止リング57が離れ、連結端72の流路73が流通可能状態となる。このとき空気により押圧されたケミカルシーラントが、ベース7の流路73から円筒室70内に入り、バルブ栓52の当接部材53の切欠531と、嵌合スリーブ6の内室60及び螺合孔61とを介し、最終的にエアーノズル9内の前接続座92の流通孔922、中空スリーブ93及び中空スリーブ93のバルブプラグ932から破損したタイヤ99内に進入する。このように本発明は、ケミカルシーラントをタイヤ99内に注入してパンクの修理を行うことができる上、タイヤ圧が正常になるまで扁平したタイヤ99内に圧縮された空気を注入し続けることができる。
【0011】
上述したことから分かるように、本発明のタイヤのエアーノズル及び空気圧縮機のフレキシブル管に結合される逆流防止コネクタ構造は、使用者が操作を誤ったときにケミカルシーラントが突然噴出することを防ぐことができる。
【符号の説明】
【0012】
1:ケース
2:シーラントボトル
4:直列接続フレキシブル管
5:逆流防止コネクタ
6:嵌合スリーブ
7:ベース
9:エアーノズル
11:スイッチ
12:嵌着口
21:開口端
22:底壁
23:供給管
40:固定リング
41:第1の端部
42:第2の端部
51:ばね
52:バルブ栓
53:当接部材
54:前端部
55:拡張斜壁
56:首部
57:阻止リング
58:係合部材
60:内室
61:螺合孔
62:突出ショルダ
70:円筒室
71:環状溝
72:連結端
73:流路
74:段差部
75:凹環状部
76:当接ステップ
77:シールリング
91:バルブコアアセンブリ
92:前接続座
93:中空スリーブ
94:バルブコア
95:ばね
96:バルブ阻止リング
99:タイヤ
531:切欠
620:穿孔
921:係止ショルダ
922:流通孔
931:外ショルダ
932:バルブプラグ
941:リブ