(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2021-12-15
(45)【発行日】2022-01-14
(54)【発明の名称】管理装置及び管理方法
(51)【国際特許分類】
G06Q 50/10 20120101AFI20220106BHJP
【FI】
G06Q50/10
(21)【出願番号】P 2021055488
(22)【出願日】2021-03-29
(62)【分割の表示】P 2018229154の分割
【原出願日】2018-12-06
【審査請求日】2021-03-29
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】000208891
【氏名又は名称】KDDI株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100166006
【氏名又は名称】泉 通博
(74)【代理人】
【識別番号】100124084
【氏名又は名称】黒岩 久人
(74)【代理人】
【識別番号】100153280
【氏名又は名称】寺川 賢祐
(72)【発明者】
【氏名】菰岡 真人
【審査官】池田 聡史
(56)【参考文献】
【文献】特開2004-070597(JP,A)
【文献】国際公開第01/086531(WO,A1)
【文献】米国特許出願公開第2013/0007849(US,A1)
【文献】特開2002-183545(JP,A)
【文献】特開2006-185269(JP,A)
【文献】特許第6319781(JP,B1)
【文献】“夏を思いっきり楽しめる スマホ用アプリ&サイト”,週刊アスキー,日本,株式会社アスキー・メディアワークス,2011年08月01日,第23巻, 通巻844号,p.22
【文献】“旅比較ねっと 9つの旅行会社から最適な宿泊プランを選ぶ”,Androidアプリ スーパーバイブル,初版,ソシム株式会社,2011年03月18日,p.206
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/10 - 99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
登録されているユーザにサービスを利用させる会員基盤システムから、前記会員基盤システムを介して前記ユーザが利用するサービスを示すサービス情報と、前記ユーザがアクセスした前記会員基盤システムを識別するための会員基盤情報と、
前記ユーザを識別するための
情報として前記会員基盤システムに登録されているユーザ識別情報とを取得する情報取得部と、
ユーザごとに複数の前記会員基盤システムそれぞれにおける前記会員基盤情報と前記ユーザ識別情報とを関連付けて記憶し、かつ前記会員基盤システムごとに前記ユーザが利用可能なサービスを記憶している記憶部を参照し、前記情報取得部が取得した前記会員基盤情報と前記ユーザ識別情報とに基づいて
、複数の
前記会員基盤システムの中から
、前記ユーザが登録されている前記会員基盤システムであって、前記ユーザが
前記サービス情報によって示される前記サービスを
利用可能な前記会員基盤システムを特定する特定部と、
を有する管理装置。
【請求項2】
前記特定部が特定した前記会員基盤システムを示す情報、又は前記会員基盤システムにおいて利用可能な前記サービスの内容を、前記ユーザが使用する通信端末に通知する通知部をさらに有する、
請求項
1に記載の管理装置。
【請求項3】
前記情報取得部は、前記ユーザが指定した利用条件を示す
条件情報をさらに取得し、
前記通知部は、
前記条件情報を送信した前記複数の会員基盤システムのうち、前記情報取得部が取得した前記利用条件を満たす
前記サービスを前記ユーザが利用可能であることを示す情報が送信された前記会員基盤システムを示す情報を前記通信端末に通知する、
請求項
2に記載の管理装置。
【請求項4】
前記ユーザが指定した利用条件を満たす会員基盤システムを介して利用可能なサービスの利用場所を表示したマップを生成するマップ生成部をさらに有し、
前記通知部は、前記マップ生成部が生成した前記マップを、前記ユーザが指定した利用条件を満たす会員基盤システムを示す情報として前記ユーザが使用する通信端末に通知する、
請求項
2又は
3に記載の管理装置。
【請求項5】
前記マップ生成部は、前記サービスの利用場所を、前記会員基盤システムごとに異なる態様で表示した前記マップを生成する、
請求項
4に記載の管理装置。
【請求項6】
前記ユーザが指定した利用条件を満たす会員基盤システムからユーザが選択した一の会員基盤システムを示す情報を取得する選択情報取得部をさらに有し、
前記通知部は、前記ユーザが選択した前記一の会員基盤システムを介して前記サービスの予約を受け付ける予約ページにアクセスするためのアドレス情報を前記ユーザが使用する通信端末に通知する、
請求項
2から
5のいずれか一項に記載の管理装置。
【請求項7】
前記特定部は、前記ユーザが登録されていない会員基盤システムを含み、前記会員基盤システムとは異なる他の会員基盤システムを特定し、
前記通知部は、サービスを利用できない会員基盤システムをさらに含む前記複数の会員基盤システムのうち、前記ユーザが指定した利用条件を満たす会員基盤システムを示す情報を前記ユーザが使用する通信端末に通知する、
請求項
2から
6のいずれか一項に記載の管理装置。
【請求項8】
前記情報取得部は、前記ユーザが使用する通信端末がアクセスした前記会員基盤システムから、前記サービスを示す情報と、前記会員基盤システムに対応する前記会員基盤情報と、前記会員基盤システムに登録されている前記ユーザに対応する前記ユーザ識別情報とを取得する、
請求項1から
7のいずれか一項に記載の管理装置。
【請求項9】
コンピュータが実行する、
登録されているユーザにサービスを利用させる会員基盤システムから、前記会員基盤システムを介して前記ユーザが利用するサービスを示すサービス情報と、前記ユーザがアクセスした前記会員基盤システムを識別するための会員基盤情報と、
前記ユーザを識別するための
情報として前記会員基盤システムに登録されているユーザ識別情報とを取得するステップと、
ユーザごとに複数の前記会員基盤システムそれぞれにおける前記会員基盤情報と前記ユーザ識別情報とを関連付けて記憶し、かつ前記会員基盤システムごとに前記ユーザが利用可能なサービスを記憶している記憶部を参照し、取得した前記会員基盤情報と前記ユーザ識別情報とに基づいて
、複数の
前記会員基盤システムの中から
、前記ユーザが登録されている前記会員基盤システムであって、前記ユーザが
前記サービス情報によって示される前記サービスを
利用可能な前記会員基盤システムを特定するステップと、
を有する管理方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ユーザが利用可能なサービスに関する情報を通知する管理装置及び管理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、会員登録したことを条件として、会員にサービスを利用させるシステムが知られている。特許文献1には、会員に会員サービスを提供する会員サービスシステム(以下、会員基盤システムという)において、当該会員基盤システムを提供する事業者と加盟契約しているサービス事業者が提供するサービスを利用させる技術が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
会員基盤システムの会員であるユーザは、会員基盤システムを介して、サービス事業者が提供するサービスを利用することができる。ところで、会員基盤システムごとに利用可能なサービスの内容が異なる場合がある。この場合において、会員基盤システムを介して利用可能なサービスが、ユーザの利用条件を満たさない場合、ユーザは、自身の利用条件を満たすサービスを利用可能な他の会員基盤システムを探さなければならず手間であった。
【0005】
そこで、本発明はこれらの点に鑑みてなされたものであり、ユーザの利用条件を満たすサービスを利用可能な会員基盤システムを示す情報を提供することができる管理装置及び管理方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の第1の態様に係る管理装置は、会員基盤システムを識別するための会員基盤情報と、ユーザを識別するためのユーザ識別情報とを取得する情報取得部と、前記情報取得部が取得した前記会員基盤情報と前記ユーザ識別情報とに基づいて、前記ユーザが登録されている複数の会員基盤システムの中から前記ユーザが利用可能なサービスを申し込むことができる前記会員基盤システムを特定する特定部と、を有する。
【0007】
前記情報取得部は、前記サービスを示す情報をさらに取得してもよいし、前記特定部は、前記複数の会員基盤システムの中から前記情報取得部が取得した前記サービスを利用可能な前記会員基盤システムを特定してもよい。
【0008】
前記管理装置は、前記特定部が特定した前記会員基盤システムを示す情報、又は前記会員基盤システムにおいて利用可能な前記サービスの内容を、前記ユーザが使用する通信端末に通知する通知部をさらに有してもよい。
前記情報取得部は、前記ユーザが指定した利用条件を示す情報をさらに取得してもよいし、前記通知部は、前記複数の会員基盤システムのうち、前記情報取得部が取得した前記利用条件を満たす前記会員基盤システムを示す情報を前記通信端末に通知してもよい。
【0009】
前記管理装置は、前記ユーザが指定した利用条件を満たす会員基盤システムを介して利用可能なサービスの利用場所を表示したマップを生成するマップ生成部をさらに有してもよいし、前記通知部は、前記マップ生成部が生成した前記マップを、前記ユーザが指定した利用条件を満たす会員基盤システムを示す情報として前記ユーザが使用する通信端末に通知してもよい。
前記マップ生成部は、前記サービスの利用場所を、前記会員基盤システムごとに異なる態様で表示した前記マップを生成してもよい。
【0010】
前記管理装置は、前記ユーザが指定した利用条件を満たす会員基盤システムからユーザが選択した一の会員基盤システムを示す情報を取得する選択情報取得部をさらに有してもよいし、前記通知部は、前記ユーザが選択した前記一の会員基盤システムを介して前記サービスの予約を受け付ける予約ページにアクセスするためのアドレス情報を前記ユーザが使用する通信端末に通知してもよい。
【0011】
前記特定部は、前記ユーザが登録されていない会員基盤システムを含み、前記会員基盤システムとは異なる他の会員基盤システムを特定してもよいし、前記通知部は、サービスを利用できない会員基盤システムをさらに含む前記複数の会員基盤システムのうち、前記ユーザが指定した利用条件を満たす会員基盤システムを示す情報を前記ユーザが使用する通信端末に通知してもよい。
前記情報取得部は、前記ユーザが使用する通信端末がアクセスした前記会員基盤システムから、前記サービスを示す情報と、前記会員基盤システムに対応する前記会員基盤情報と、前記会員基盤システムに登録されている前記ユーザに対応する前記ユーザ識別情報とを取得してもよい。
【0012】
本発明の第2の態様に係る管理方法は、コンピュータが実行する、会員基盤システムを識別するための会員基盤情報と、ユーザを識別するためのユーザ識別情報とを取得するステップと、取得した前記会員基盤情報と前記ユーザ識別情報とに基づいて、前記ユーザが登録されている複数の会員基盤システムの中から前記ユーザが利用可能なサービスを申し込むことができる前記会員基盤システムを特定するステップと、を有する。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、ユーザの利用条件を満たすサービスを利用可能な会員基盤システムを示す情報を提供することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【
図1】本実施の形態において前提となる情報処理システムの構成を示す図である。
【
図2】本実施の形態における情報処理システムの概要を説明するための図である。
【
図3】本実施の形態における情報処理システムの概要を説明するための図である。
【
図5】ユーザ管理データベースの構成を示す図である。
【
図6】システム管理データベースの構成を示す図である。
【
図7】通信端末に表示される表示画面の一例を示す図である。
【
図8】通信端末に表示される表示画面の一例を示す図である。
【
図9】通信端末に表示される表示画面の一例を示す図である。
【
図10】本実施の形態における情報処理システムの処理の流れを示すシーケンス図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
[本実施の形態において前提となる情報処理システムSの構成]
まず、本実施の形態において前提となる情報処理システムSの構成について説明する。
図1は、本実施の形態において前提となる情報処理システムSの構成を示す図である。情報処理システムSは、通信端末1と、サービス提供サーバ2と、会員基盤システム3と、情報処理装置4とを有する。
【0016】
情報処理システムSは、情報処理サービスを提供するシステムである。情報処理サービスは、サービス提供サーバ2及び会員基盤システム3の間において連携される情報を処理するサービスである。通信端末1は、ユーザが使用する端末であり、例えばスマートフォン、タブレット等である。
【0017】
サービス提供サーバ2は、ユーザにサービスを提供するサービス事業者が管理するサーバである。サービス事業者が提供するサービスは、例えば、ロッカーの予約を受け付けるサービス(以下、ロッカーサービスという)、宿泊の予約を受け付けるサービス(以下、宿泊サービスという)、又は電子書籍を販売するサービス等であるが、これらに限定されるものではない。サービス提供サーバ2は、ユーザにサービスを提供するためのサービス提供サイトを管理する。ユーザは、サービス提供サイトにおいてロッカーを予約したり、電子書籍を購入したりすることができる。
【0018】
会員基盤システム3は、システム事業者が管理するシステムであり、システム事業者と提携又は契約したサービス事業者が提供するサービスを、登録したユーザに利用させるためのシステムである。例えば、システム事業者が鉄道輸送サービスを運営する企業である場合、システム事業者は、会員基盤システム3を介して、提携した他社(サービス事業者)が提供する宿泊サービスを、当該会員基盤システム3に登録されたユーザに利用させる。
【0019】
システム事業者は、登録されたユーザに会員基盤システム3を介してサービス提供者が提供するサービスを利用させる際に、当該ユーザが会員基盤システム3を介さずにサービス提供者が提供するサービスを利用する場合よりも優遇して当該サービスを利用させる。システム事業者は、例えば、サービス提供者が提供するサービスの価格よりも安い優待価格でサービスを利用させたり、サービス事業者が所定の条件を満たすユーザ(例えばVIP会員)に限定して提供するサービスを、会員基盤システム3に登録されたユーザに無条件で利用させたりする。また、システム事業者は、例えば、会員基盤システム3においてサービス提供者が提供するサービスを利用させる際に特典(例えば、ユーザが利用するサービスに適用できるクーポン、又は蓄積したり、ユーザが利用するサービスに適用したりすることができるポイント等)を提供してもよい。また、システム事業者は、例えば、自社が提供する決済サービス(例えばクレジットカード)を用いてサービス提供者が提供するサービスを利用させてもよい。
【0020】
システム事業者は、情報処理サービスに加入している。会員基盤システム3は、ユーザにサービスを利用させるための会員基盤サイトを管理する。ユーザは、会員基盤サイトにおいて会員登録することにより、当該会員基盤サイトを管理する会員基盤システム3に当該ユーザに関する情報が登録される。会員基盤システム3に登録されたユーザは、会員基盤サイトを介して、サービス提供サイトが提供するサービスを受けることができる。
【0021】
情報処理装置4は、情報処理サービスを提供する装置であり、例えばサーバである。情報処理装置4は、情報処理サービスによって得られた情報を、会員基盤システム3に登録されているユーザ、サービス事業者又はシステム事業者に提供する。情報処理装置4は、情報処理サービスによって得られた情報を提供するための情報提供サイトを管理する。
【0022】
[本実施の形態における情報処理システムS1の概要]
続いて、本実施の形態における情報処理システムS1の概要について説明する。
図2及び
図3は、本実施の形態における情報処理システムS1の概要を説明するための図である。
図2に示すように、情報処理システムS1は、複数のサービス提供サーバ2(2x、2y、2z)と、複数の会員基盤システム3(3a、3b、3c、3z)とを有する。
【0023】
ユーザが利用可能なサービスは、会員基盤システム3ごとに異なる。また、複数のシステム事業者が同じサービス事業者と提携している場合であっても、システム事業者(会員基盤システム3)ごとにサービスの内容(例えば、利用料金又は利用可能な場所等のシステム事業者が優遇する内容)が異なる。本実施の形態における情報処理システムS1は、このように、ユーザが利用可能なサービスが異なったり、ユーザが利用可能なサービスの内容が異なったりする会員基盤システム3の中から、ユーザが指定した利用条件を満たすサービスを利用可能な会員基盤システム3を示す情報をユーザに通知する。
【0024】
本実施の形態における情報処理装置4は、ユーザが指定した利用条件を満たすサービスを利用可能な会員基盤システム3を示す情報をユーザに通知する通知装置として機能する。情報処理装置4には、
図2における利用可能サービス一覧を示す情報が記憶されている。
【0025】
以下において、会員基盤システム3a、3b、3c、3zを管理するシステム事業者は、それぞれA社、B社、C社、Z社であるとし、A社、B社、C社、Z社が運営する会員基盤サイトは、それぞれA会員基盤サイト、B会員基盤サイト、C会員基盤サイト、Z会員基盤サイトであるとして説明する。また、サービス提供サーバ2x、2y、2zを管理するサービス事業者は、それぞれX社、Y社、Z社であるとし、X社、Y社、Z社が運営するサービス提供サイトは、それぞれXサービス提供サイト、Yサービス提供サイト、Zサービス提供サイトであるとして説明する。X社、Y社、Z社は、同じ種類のサービス(例えばロッカーサービス)を提供しているとする。なお、Z会員基盤サイトを運営するZ社と、Zサービス提供サイトを運営するZ社とは、同一の事業者である。
【0026】
図2の利用可能サービス一覧は、システム事業者ごとに、各サービス事業者との提携の有無を示している。例えば、
図2の利用可能サービス一覧に示す例において、A社は、X社及びZ社と提携している。そのため、A社が管理する会員基盤システム3aに登録されているユーザは、会員基盤システム3aにおいてX社及びZ社それぞれが提供するサービスを利用することができる。一方、A社は、Y社と提携していない。そのため、会員基盤システム3aに登録されているユーザは、会員基盤システム3aにおいてY社が提供するサービスを利用することができない。
【0027】
図3に示すユーザUは、会員基盤システム3a、3c、3zに登録されており、会員基盤システム3bに登録されていないとする。ユーザUは、通信端末1を用いて会員基盤サイト、サービス提供サイト及び情報提供サイトのうちのいずれかにアクセスすることにより、サービスを利用することができる。
【0028】
この場合において、ユーザUは、例えば、通信端末1を用いてA会員基盤サイトにアクセスし、A会員基盤サイトにおいて利用可能なサービスを選択する(
図3の(1))。A会員基盤サイトを管理する会員基盤システム3aは、ユーザUが選択したサービスを示すサービス情報と、会員基盤システム3aを識別するための会員基盤情報と、ユーザUを識別するための情報として会員基盤システム3aに登録されているユーザ識別情報とを情報処理装置4に送信する(
図3の(2))。
【0029】
情報処理装置4は、会員基盤システム3aから取得した会員基盤情報とユーザ識別情報とに基づいて、ユーザUが登録されている会員基盤システム3であって、会員基盤システム3aとは異なる他の会員基盤システム3を特定し、かつユーザUが、会員基盤システム3aから取得したサービス情報が示すサービスを利用可能な会員基盤システム3を特定する(
図3の(3))。
【0030】
例えば、情報処理装置4は、まず、会員基盤システム3aから取得した会員基盤情報とユーザ識別情報とに基づいて、ユーザUが登録されている他の会員基盤システム3として、会員基盤システム3c、3zを特定する。そして、情報処理装置4は、
図2の利用可能サービス一覧に示す情報に基づいて、会員基盤システム3c、3zのうち、ユーザUが選択したサービスを利用可能な会員基盤システム3として、会員基盤システム3zを特定する。
【0031】
情報処理装置4は、取得した会員基盤情報が示す会員基盤システム3a及び特定した会員基盤システム3zのうち、ユーザUが指定した利用条件を満たす会員基盤システム3を特定する(
図3の(4))。利用条件は、情報処理装置4に予め設定されていてもよいし、A会員基盤サイトにおいてユーザUがサービスを選択するとともに入力してもよい。情報処理装置4は、例えば、ユーザUが指定した利用条件を満たす会員基盤システム3として、会員基盤システム3zを特定する。
【0032】
情報処理装置4は、ユーザUが指定した利用条件を満たす会員基盤システム3である会員基盤システム3zを示す情報を、ユーザUが使用する通信端末1に通知する(
図3の(5))。情報処理装置4は、例えば、会員基盤システム3zを示す情報を表示した情報提供サイトの画面を通信端末1に表示させる。そして、ユーザUは、情報処理装置4が通知した会員基盤システム3zを示す情報が通信端末1に表示されると、会員基盤システム3zを介してZサービス提供サイトにアクセスし、Zサービス提供サイトにおいてサービスを利用するための手続きを行う(
図3の(6))。
【0033】
情報処理装置4は、会員基盤システム3を介さずに、サービス提供サイトにおいてサービスを利用させてもよい。この場合、情報処理装置4は、情報処理サービスに加入したシステム事業者が管理するユーザに関する情報(基盤用ユーザID)を記憶しているとする。また、サービス提供サーバ2は、サービス提供サイトにおいて、サービス提供者と提携しているシステム事業者が管理するユーザに関する情報(基盤用ユーザID)を用いてログインすることにより、当該システム事業者が優遇する内容にてサービスを提供しているとする。
【0034】
この場合において、情報処理装置4は、ユーザUが指定した利用条件を満たす会員基盤システム3を示す情報と、当該会員基盤システム3を介して利用可能なサービスを提供するサービス提供サーバ2を示す情報とを通信端末1に通知する。情報処理装置4は、例えば、ユーザUが指定した利用条件を満たす会員基盤システム3が管理する会員基盤サイトと、当該会員基盤サイトを介してサービスを受けることができるサービス提供サイトとが選択可能な情報提供サイトの画面を通信端末1に表示させる。
【0035】
ユーザUが、通信端末1に表示された情報提供サイトにおいて会員基盤サイトとサービス提供サイトとを選択する操作を行うと、情報処理装置4は、選択されたサービス提供サイトのログイン画面を、選択された会員基盤サイトに対応するユーザの基盤用ユーザIDが入力された状態で通信端末1に表示させる。そして、ユーザUは、表示されたサービス提供サイトのログイン画面において、情報処理装置4が入力した基盤用ユーザIDに対応するパスワードを入力してログインし、当該サービス提供サイトにおいてサービスを利用するための手続きを行う。
【0036】
このようにすることで、情報処理システムS1は、ユーザUの利用条件を満たすサービスを利用可能な会員基盤システム3を示す情報をユーザUに提供することができる。これにより、ユーザUは、自身の利用条件を満たすサービスを利用可能な会員基盤システム3を探す手間を省くことができる。
以下、情報処理装置4の構成について説明する。
【0037】
[情報処理装置4の構成]
図4は、情報処理装置4の構成を示す図である。情報処理装置4は、通信部41と、記憶部42と、制御部43とを有する。
通信部41は、ネットワークに接続するためのインターフェイスであり、例えば通信コントローラを含んで構成されている。
【0038】
記憶部42は、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)及びハードディスク等の記憶媒体である。記憶部42は、制御部43が実行するプログラムを記憶している。また、記憶部42は、ユーザUを管理するユーザ管理データベースと、情報処理サービスに加入した会員基盤システム3に関する情報を管理するシステム管理データベースとを記憶している。
【0039】
図5は、ユーザ管理データベースの構成を示す図である。
図5に示すように、ユーザ管理データベースは、管理用ユーザIDと、会員基盤システム3(システム事業者)ごとに、会員基盤IDと、基盤用ユーザIDとを関連付けて記憶している。管理用ユーザIDは、ユーザUを識別するための情報として情報処理装置4が管理するユーザ識別情報である。会員基盤IDは、会員基盤システム3を識別するための情報である。基盤用ユーザIDは、ユーザUを識別するための情報として会員基盤システム3が管理するユーザ識別情報である。
【0040】
ユーザ管理データベースの基盤用ユーザID項目に基盤用ユーザIDが記憶されている場合、ユーザUが、当該基盤用ユーザID項目に関連付けられている会員基盤IDが示す会員基盤システム3に登録されていることを示す。一方、ユーザ管理データベースの基盤用ユーザID項目が空白である場合、ユーザUが、当該基盤用ユーザID項目に関連付けられている会員基盤IDが示す会員基盤システム3に登録されていないことを示す。
【0041】
図6は、システム管理データベースの構成を示す図である。
図6に示すように、システム管理データベースは、会員基盤システム3に関する情報として、システム事業者名と、会員基盤IDと、利用可能サービスとを関連付けて記憶している。システム事業者名は、会員基盤システム3を管理するシステム事業者の名称である。利用可能サービスは、サービスの種類ごとに、各会員基盤システム3に登録されているユーザUが、当該種類のサービスを提供するサービス事業者が提供するサービスを利用可能であるか否かを示す。
【0042】
図4に戻り、制御部43は、例えばCPU(Central Processing Unit)である。制御部43は、記憶部42に記憶されたプログラムを実行することにより、サービス情報取得部431、特定部432、生成部435、通知部436及び選択情報取得部437として機能する。
【0043】
サービス情報取得部431は、会員基盤システム3を介してユーザUが利用するサービスを示すサービス情報と、会員基盤IDと、基盤用ユーザIDとを取得する。サービス情報取得部431は、会員基盤システム3からサービス情報と会員基盤IDと基盤用ユーザIDとを取得する。
【0044】
例えば、ユーザUが、通信端末1を用いて、会員登録している会員基盤サイトにアクセスし、当該会員基盤サイトにおいて利用するサービスを選択したとする。この場合に、サービス情報取得部431は、通信端末1がアクセスした会員基盤サイトを管理する会員基盤システム3から、ユーザUが選択したサービスを示すサービス情報と、会員基盤IDと、基盤用ユーザIDとを取得する。
【0045】
また、例えば、ユーザUが、通信端末1を用いてサービス提供サイトにアクセスし、当該サービス提供サイトにおいてサービスを利用するための操作を行ったとする。この場合、サービス提供サイトを管理するサービス提供サーバ2は、サービス事業者が提携しているシステム事業者が管理する会員基盤サイトにアクセスするためのアドレス情報を通信端末1に通知する。ユーザUが、通信端末1を用いて、通知されたアドレス情報が示す会員基盤サイトにアクセスし、当該会員基盤サイトにおいて利用するサービスを選択すると、サービス情報取得部431は、会員基盤システム3からサービス情報と会員基盤IDと基盤用ユーザIDとを取得する。
【0046】
また、サービス情報取得部431は、通信端末1からサービス情報と会員基盤IDと基盤用ユーザIDとを取得してもよい。例えば、ユーザUが、通信端末1を用いて情報提供サイトにアクセスし、当該情報提供サイトにおいて、利用するサービスを選択し、会員登録している会員基盤サイトと、当該会員基盤サイトに対応する基盤用ユーザIDとを入力したとする。この場合に、サービス情報取得部431は、通信端末1からサービス情報と会員基盤IDと基盤用ユーザIDとを取得する。
【0047】
サービス情報取得部431は、ユーザUが指定した利用条件を示す条件情報をさらに取得してもよい。利用条件は、例えば、利用場所、利用期間、利用料金、利用可能な数量(例えば、サービス事業者が提供するロッカーの数又は宿泊先の数等)の多さ又はサービスに対する評価の高さ等である。また、ユーザUが複数の利用条件を指定した場合、サービス情報取得部431は、ユーザUが指定した複数の利用条件のうち、優先させる利用条件を示す優先情報をさらに取得してもよい。
【0048】
特定部432は、サービス情報取得部431が取得したサービス情報と会員基盤IDと基盤用ユーザIDとに基づいて、ユーザUが指定した利用条件を満たす会員基盤システム3を特定する特定処理を行う。特定部432は、第1特定部433と、第2特定部434とを有する。
【0049】
第1特定部433は、サービス情報取得部431が取得した会員基盤IDと基盤用ユーザIDとに基づいて、特定対象である複数の会員基盤システム3の中から、ユーザUが登録されている、サービス情報取得部431が取得した会員基盤IDが示す会員基盤システム3とは異なる他の会員基盤システム3を特定し、かつユーザUがサービスを利用可能な会員基盤システム3を特定する。
【0050】
具体的には、第1特定部433は、まず、サービス情報取得部431が取得した会員基盤IDと基盤用ユーザIDとに基づいて、ユーザUを特定する。第1特定部433は、例えば、サービス情報取得部431が取得した会員基盤IDと基盤用ユーザIDとに関連付けてユーザ管理データベースに記憶されている管理用ユーザIDを特定することにより、ユーザUを特定する。
【0051】
第1特定部433は、ユーザUを特定すると、特定対象である複数の会員基盤システム3の中から、サービス情報取得部431が取得した会員基盤IDが示す会員基盤システム3の他に当該ユーザUが登録されている会員基盤システム3を特定する。特定対象である複数の会員基盤システム3は、情報処理サービスに加入しているシステム事業者が管理する会員基盤システム3である。第1特定部433は、例えば、ユーザ管理データベースにおいて、サービス情報取得部431が取得した会員基盤IDが示す会員基盤システム3の他に、特定した管理用ユーザIDが示すユーザUが登録されていることを示す会員基盤システム3を特定する。
【0052】
そして、第1特定部433は、ユーザUが登録されている会員基盤システム3を特定すると、特定した会員基盤システム3の中から、サービス情報取得部431が取得したサービス情報が示すサービスを利用可能な会員基盤システム3を特定する。第1特定部433は、例えば、システム管理データベースにおいて、特定した会員基盤システム3のうち、サービス情報取得部431が取得したサービス情報が示すサービスが利用可能であることを示す会員基盤システム3を特定する。
【0053】
第1特定部433は、特定対象である複数の会員基盤システム3の中から会員基盤サイト又は情報提供サイトにおいてユーザUが選択したサービスを利用可能な会員基盤システム3を特定した後に、ユーザUが登録されている会員基盤システム3を特定してもよい。
【0054】
第2特定部434は、サービス情報取得部431が取得した会員基盤IDが示す会員基盤システム3と、第1特定部433が特定した会員基盤システム3とを含む複数の会員基盤システム3(以下、複数のサービス利用可能システムという)のうち、ユーザUが指定した利用条件を満たす会員基盤システム3を特定する。第2特定部434は、例えば、複数のサービス利用可能システムそれぞれにユーザUが指定した利用条件を満たすサービスが利用可能であるか否かを問い合わせた結果に基づいて、ユーザUが指定した利用条件を満たす会員基盤システム3を特定する。
【0055】
具体的には、第2特定部434は、まず、ユーザUが指定した利用条件を示す条件情報を、複数のサービス利用可能システムそれぞれに送信する。複数のサービス利用可能システムそれぞれは、情報処理装置4から取得した条件情報が示す利用条件を満たすサービスを検索し、検索結果を示す結果情報を情報処理装置4に送信する。そして、第2特定部434は、複数のサービス利用可能システムのうち、ユーザUが指定した利用条件を満たすサービスが利用可能であることを示す結果情報を送信した会員基盤システム3を、ユーザUが指定した利用条件を満たす会員基盤システム3として特定する。
【0056】
第2特定部434は、例えば、ユーザUが指定した利用条件を満たすサービスが利用可能であるか否かを、複数のサービス利用可能システムそれぞれにおいて利用可能なサービスを提供する複数のサービス提供サーバ2それぞれに問い合わせてもよい。
【0057】
第2特定部434は、ユーザUが指定した利用条件を満たす会員基盤システム3を特定した後に、特定した会員基盤システム3において利用可能なサービスに関する情報を、特定した会員基盤システム3から取得してもよい。サービスに関する情報は、例えば、利用可能な場所、利用可能な期間、利用料金、利用可能な数量又は評価等である。
【0058】
具体的には、サービス情報取得部431が優先情報を取得した場合、第2特定部434は、優先情報が示す優先させる利用条件に対応するサービスに関する情報を、特定した会員基盤システム3から取得してもよい。例えば、優先項目が利用料金を優先させることを示す場合、第2特定部434は、サービスの利用料金をサービスに関する情報として、特定した会員基盤システム3から取得してもよい。
【0059】
特定部432は、第2特定部434において特定対象である複数の会員基盤システム3の中からユーザUが指定した利用条件を満たす会員基盤システム3を特定し、第2特定部434が特定した会員基盤システム3の中から第1特定部433においてユーザUがサービスを利用可能な会員基盤システム3を特定してもよい。
【0060】
生成部435は、ユーザUが指定した利用条件を満たす会員基盤システム3を介して利用可能なサービスの利用場所を表示したマップを生成する。具体的には、生成部435は、第2特定部434が特定した会員基盤システム3を介して利用可能なサービスの利用場所を表示したマップを生成する。
【0061】
通知部436は、サービス情報取得部431が取得した会員基盤IDが示す会員基盤システム3と第1特定部433が特定した会員基盤システム3とを含む複数の会員基盤システム3のうち、ユーザUが指定した利用条件を満たす会員基盤システム3を示す情報を、ユーザUが使用する通信端末1に通知する。具体的には、通知部436は、複数の会員基盤システム3のうち、サービス情報取得部431が取得した利用条件を満たす会員基盤システム3を示す情報を通信端末1に通知する。
【0062】
より具体的には、通知部436は、特定部432が特定した会員基盤システム3を示す情報を通信端末1に通知する。通信端末1は、例えば、情報処理装置4から通知された会員基盤システム3を示す情報を表示した情報提供サイトの表示画面を表示する。通信端末1が表示する表示画面の詳細については後述する。通知部436は、生成部435が生成したマップを、ユーザUが指定した利用条件を満たす会員基盤システム3を示す情報として通信端末1に通知してもよい。
【0063】
選択情報取得部437は、ユーザUが指定した利用条件を満たす会員基盤システム3からユーザUが選択した一の会員基盤システム3を示す情報を取得する。選択情報取得部437は、例えば、ユーザUが指定した利用条件を満たす会員基盤システム3を示す情報を表示した情報提供サイトの表示画面においてユーザUが選択した一の会員基盤システム3を示す情報を取得する。
【0064】
通知部436は、選択情報取得部437がユーザUが選択した一の会員基盤システム3を示す情報を取得すると、ユーザUが選択した一の会員基盤システム3を介してサービス提供サイトの予約ページにアクセスするためのアドレス情報を通信端末1に通知する。予約ページは、サービス提供サーバ2が提供するサービス提供サイトにおいてサービスの予約を受け付けるウェブページである。このようにすることで、通知部436は、ユーザUにサービスを利用させることができる。
【0065】
通知部436は、ユーザUが会員基盤サイト又は情報提供サイトにおいて選択したサービスを利用可能な会員基盤システム3を示す情報を通信端末1に通知してもよい。具体的には、通知部436は、複数のサービス利用可能システム(サービス情報取得部431が取得した会員基盤IDが示す会員基盤システム3と、第1特定部433が特定した会員基盤システム3とを含む複数の会員基盤システム3)を示す情報を通信端末1に通知してもよい。通知部436は、例えば、複数のサービス利用可能システムのうちから、ユーザUが会員基盤サイト又は情報提供サイトにおいて選択したサービスを利用可能な会員基盤システム3を選択可能な情報提供サイトの表示画面を通信端末1に表示させる。このようにすることで、ユーザUは、会員基盤サイト又は情報提供サイトにおいて選択したサービスを利用可能な会員基盤システム3のうちから任意の会員基盤システム3を選択することができる。
【0066】
その後、ユーザUが会員基盤システム3を選択すると、第2特定部434は、ユーザUが選択した会員基盤システム3のうち、ユーザUが指定した利用条件を満たす会員基盤システム3を特定する。そして、通知部436は、第2特定部434が特定した会員基盤システム3を示す情報を通信端末1に通知する。
【0067】
また、通知部436は、ユーザUがサービスを利用可能な会員基盤システム3が特定される前に、第2特定部434が特定対象である複数の会員基盤システム3の中から特定した会員基盤システム3であって、ユーザUが指定した利用条件を満たす会員基盤システム3を通信端末1に通知してもよい。通知部436は、例えば、第2特定部434が特定した会員基盤システム3のうちから任意の会員基盤システム3を選択可能な情報提供サイトの表示画面を通信端末1に表示させる。ユーザUが会員基盤システム3を選択すると、第1特定部433は、ユーザUが選択した会員基盤システム3の中からユーザUがサービスを利用可能な会員基盤システム3を特定する。そして、通知部436は、第1特定部433が特定した会員基盤システム3を示す情報を通信端末1に通知する。
【0068】
通知部436は、第1特定部433がサービスを利用可能な会員基盤システム3を特定できなかった場合、すなわち、ユーザUが選択した会員基盤システム3にユーザUが登録されていなかった場合、当該会員基盤システム3にユーザUを登録させるための情報を通信端末1に通知してもよい。会員基盤システム3にユーザUを登録させるための情報は、例えば、会員基盤サイトの会員登録ページにアクセスするためのアドレス情報である。また、通知部436は、会員基盤システム3にユーザUを登録させるための情報として、会員登録するための条件の有無に基づいて分類した会員基盤サイトの一覧表を示す情報を通信端末1に通知してもよい。
【0069】
通知部436は、ユーザUがサービスを予約した後に、当該サービスの利用場所及び利用期間に対応する他のサービスを利用可能な会員基盤システム3を示す情報を通知してもよい。例えば、記憶部42には、ユーザUが予約したサービスの種類を示す第1サービス(例えば、ロッカーサービス)と、ユーザUが第1サービスを予約した場合に利用し得る他のサービスの種類を示す第2サービス(例えば、飲食店の予約を受け付けるサービス)とを関連付けて記憶する関連サービスデータベースが記憶されているとする。
【0070】
この場合において、ユーザUがサービス提供サイトの予約ページにおいて第1サービスを利用するための手続きを行うと、特定部432は、ユーザUが第1サービスにおいて指定した利用条件の少なくとも一部を満たす、第1サービスに関連付けて関連サービスデータベースに記憶されている第2サービスを利用可能な会員基盤システム3を特定する。特定部432は、例えば、ユーザUが第1サービスにおいて指定した複数の利用条件のうち、利用場所及び利用期間を満たす第2サービスを利用可能な会員基盤システム3を特定する。そして、通知部436は、特定部432が特定した、第2サービスを利用可能な会員基盤システム3を示す情報を通信端末1に通知する。通知部436は、第2サービスを利用可能な会員基盤システム3を示す情報とともに、第2サービスにおいて利用可能な特典を示す情報を通知してもよい。このようにすることで、情報処理装置4は、会員基盤システム3を介して利用可能なサービスの利用を促進させることができる。
【0071】
[表示画面]
続いて、通信端末1に表示される表示画面について説明する。
図7、
図8及び
図9は、通信端末1に表示される表示画面の一例を示す図である。ユーザUが、通信端末1を用いて、登録されているA社の会員基盤システム3aにアクセスすると、通信端末1は、
図7(a)に示すようなA会員基盤サイトの表示画面を表示する。
図7(a)に示すA会員基盤サイトの表示画面には、会員基盤システム3aにおいて利用可能なサービスの一覧を表示した画面が表示されている。
図7(a)に示すA会員基盤サイトの表示画面は、ユーザUが会員基盤システム3aに対応する基盤用ユーザIDでログインした状態である。
【0072】
例えば、ユーザUが、
図7(a)に示すA会員基盤サイトの表示画面において「ロッカー予約」ボタンを押下する操作を行うと、通信端末1は、
図7(b)に示すようなA会員基盤サイトの表示画面を表示する。
図7(b)に示すA会員基盤サイトの表示画面には、サービスの利用条件を入力する画面が表示されている。
【0073】
ユーザUが、
図7(b)に示すA会員基盤サイトの表示画面においてサービスの利用条件を入力し、「検索」ボタンを押下する操作を行うと、通信端末1は、A会員基盤サイトから情報提供サイトに遷移し、
図7(c)に示すような情報提供サイトの表示画面を表示する。
図7(c)に示す情報提供サイトの表示画面には、情報処理装置4の通知部436が通知した、ユーザUが指定した利用条件を満たす会員基盤システム3を示す情報として、Z会員基盤サイトでロッカーを予約することを勧めるメッセージが表示されている。
【0074】
例えば、ユーザUが、
図7(c)に示す情報提供サイトの表示画面において「Z会員基盤サイトから予約する」ボタンを押下すると、情報処理装置4の通知部436は、会員基盤システム3zを介してサービス提供サイトの予約ページにアクセスするためのアドレス情報を通信端末1に通知する。ユーザUは、通信端末1を用いて、通知されたアドレス情報が示す予約ページに会員基盤システム3を介してアクセスし、アクセスした予約ページにおいてサービスを利用する手続きを行う。このようにすることで、ユーザUは、利用条件を満たすサービスを探す手間を省くことができる。
【0075】
通知部436は、様々な情報を通信端末1に通知してもよい。例えば、通知部436は、特定部432が複数の会員基盤システム3を特定した場合、ユーザUが複数の会員基盤システム3のうちから一の会員基盤システム3を選択できるようにするための情報を通知してもよい。具体的には、特定部432が複数の会員基盤システム3を特定した場合、通知部436は、ユーザUが指定した利用条件を満たす複数の会員基盤システム3それぞれにおいて利用可能なサービスの内容を通信端末1に通知してもよい。
【0076】
より具体的には、第2特定部434が、特定した会員基盤システム3において利用可能なサービスに関する情報を、特定した複数の会員基盤システム3それぞれから取得した場合に、通知部436は、第2特定部434が取得したサービスに関する情報をサービスの内容として通信端末1に通知してもよい。
図8(a)に示す情報提供サイトの表示画面には、ユーザUが指定した利用条件を満たす複数の会員基盤システム3それぞれにおいて利用可能なサービスの内容として、会員基盤システム3ごとに、東京駅周辺において利用可能なロッカーの数が表示されている。このようにすることで、ユーザUは、利用条件を満たす複数の会員基盤システム3のうちから条件が良い会員基盤システム3を選ぶことができる。
【0077】
その後、ユーザUが
図8(a)に示す情報提供サイトの表示画面においてユーザUが選択した会員基盤システム3zに対応する「予約する」ボタンを押下すると、通知部436は、ユーザUが選択した会員基盤システム3zを介してサービス提供サイトの予約ページにアクセスするためのアドレス情報を通信端末1に通知し、サービス提供サイトの予約ページを通信端末1に表示させる。ユーザUは、通信端末1を用いて、通知されたアドレス情報に基づいて、会員基盤システム3zを介してサービス提供サイトの予約ページにアクセスすることにより、予約ページにおいてサービスを利用する手続きを行うことができる。
【0078】
ところで、ユーザUが登録されていない会員基盤システム3が、ユーザUが指定した利用条件を満たす場合がある。この場合、ユーザUは、利用条件を満たす会員基盤システム3を介してサービスを利用するために、登録されていない会員基盤システム3が管理する会員基盤サイトにおいて会員登録することが考えられる。そこで、通知部436は、ユーザUがサービスを利用できない会員基盤システム3をさらに含む複数の会員基盤システム3のうち、ユーザUが指定した利用条件を満たす会員基盤システム3を示す情報を通信端末1に通知してもよい。この場合、第1特定部433は、ユーザUが登録されていない会員基盤システム3を含む他の会員基盤システム3を特定する。
【0079】
図8(b)に示す情報提供サイトの表示画面には、ユーザUが登録されていない会員基盤システム3b(B会員基盤サイト)を含む、ユーザUが指定した利用条件を満たす複数の会員基盤システム3を示す情報が表示されている。
図8(b)に示す例において、ユーザUがB会員基盤サイトに対応する会員登録ボタンを押下する操作を行うと、通知部436は、B会員基盤サイトの会員登録を行うための会員登録ページにアクセスするためのアドレス情報を通信端末1に通知し、B会員基盤サイトの会員登録ページを通信端末1に表示させる。
【0080】
ユーザUは、通信端末1を用いて、通知されたアドレス情報に基づいてB会員基盤サイトの会員登録ページにアクセスし、会員登録ページにおいて会員登録の手続きを行う。その後、ユーザUは、通信端末1を用いて、会員基盤システム3zを介してサービス提供サイトの予約ページにアクセスし、アクセスした予約ページにおいてサービスを予約する手続きを行う。このようにすることで、ユーザUは、利用条件を満たす会員基盤システム3を探す手間を省くことができる。
【0081】
通知部436は、生成部435が生成したマップを、ユーザUが指定した利用条件を満たす会員基盤システム3を示す情報として通信端末1に通知してもよい。
図9(a)に示す情報提供サイトの表示画面には、「地図で確認する」ボタンが表示されており、ユーザUが当該ボタンを押下する操作を行うと、通信端末1は、
図9(b)に示すような情報提供サイトの表示画面を表示する。
図9(b)に示す情報提供サイトの表示画面には、情報処理装置4の生成部435が生成したマップが表示されている。
図9(b)に示す丸印のオブジェクトは、サービスの利用場所を示す。
【0082】
また、
図9(b)に示す情報提供サイトの表示画面には、ユーザUが指定した利用条件を満たす会員基盤サイトごとに色分けしたマップが表示されている。このように、生成部435は、会員基盤システム3ごとに色分けしたマップを生成してもよい。具体的には、生成部435は、サービスの利用場所を、会員基盤システム3ごとに異なる態様で表示したマップを生成してもよい。このようにすることで、ユーザUは、会員基盤システム3それぞれにおいて利用可能なサービスの内容を把握することができる。
【0083】
また、
図9(b)に示すように、ユーザUがマップに表示された任意の丸印のオブジェクトをタッチする操作を行うと、通信端末1は、当該丸印のオブジェクトが示すサービスの利用場所における利用料金と、当該利用場所にて予約を行う「予約」ボタンとを表示する。このように、生成部435は、サービスの利用場所ごとに、当該利用場所におけるサービスの内容を表示したマップを生成してもよい。このようにすることで、ユーザUは、利用条件を満たす会員基盤システム3において利用可能なサービスの利用場所が複数ある場合であっても、条件が良いサービスの利用場所を容易に探すことができる。
【0084】
また、
図9(b)に示す情報提供サイトの表示画面には、東京駅周辺の相場が表示されている。このように、生成部435は、複数の会員基盤システム3それぞれにおいて利用可能なサービスに基づく情報を表示したマップを生成してもよい。この場合、第2特定部434が、特定した会員基盤システム3から取得したサービスに関する情報(利用料金)に基づいて、サービスに基づく情報(東京駅周辺の相場)を特定してもよい。
【0085】
また、通知部436は、ユーザUが指定した利用条件を満たす会員基盤システム3のうちからユーザUが選択した会員基盤システム3において利用可能なサービスの利用場所を表示したマップを通信端末1に表示させてもよい。
図9(c)に示す情報提供サイトの表示画面には、ユーザUが指定した利用条件を満たす会員基盤サイトごとにチェックボックスが設けられている。例えば、ユーザUが「選択したサイトで利用可能なロッカーを地図で確認する」ボタンを押下する操作を行うと、チェックされたチェックボックスに対応するB会員基盤サイトにおいて利用可能なサービスの利用場所を表示したマップが表示される。このように、生成部435は、ユーザUが選択した会員基盤システム3において利用可能なサービスの利用場所を表示したマップを生成してもよい。生成部435は、例えば、ユーザUが指定した利用条件を満たす会員基盤システム3ごとに、当該会員基盤システム3において利用可能なサービスの利用場所を表示したレイヤーを生成し、生成したレイヤーを地形図の上に重ねて表示したマップを生成する。
【0086】
[本実施の形態における情報処理システムSの処理の流れ]
続いて、情報処理システムS1の処理の流れについて説明する。
図10は、本実施の形態における情報処理システムS1の処理の流れを示すシーケンス図である。本処理は、ユーザUが、通信端末1を用いて、会員登録している複数の会員基盤サイトのうちのいずれかにアクセスし、当該会員基盤サイトにおいて利用可能なサービスを選択する操作を行ったことを契機として開始する(S1)。
【0087】
通信端末1は、ユーザUが選択したサービスを示すサービス情報を、会員基盤サイトを管理する会員基盤システム3に送信する(S2)。会員基盤システム3は、通信端末1が送信したサービス情報を取得すると、当該サービス情報と、当該会員基盤システム3に対応する会員基盤IDと、当該会員基盤システム3に登録されている基盤用ユーザIDとを情報処理装置4に送信する(S3)。
【0088】
情報処理装置4のサービス情報取得部431は、会員基盤システム3が送信したサービス情報と会員基盤IDと基盤用ユーザIDとを取得する。第1特定部433は、サービス情報取得部431が取得した会員基盤IDと基盤用ユーザIDとに基づいて、ユーザUを特定する(S4)。具体的には、第1特定部433は、サービス情報取得部431が取得した会員基盤IDと基盤用ユーザIDとに関連付けてユーザ管理データベースに記憶されている管理用ユーザIDを特定する。
【0089】
第1特定部433は、ユーザUを特定すると、ユーザUが登録されている会員基盤システム3を特定する(S5)。具体的には、第1特定部433は、ユーザ管理データベースにおいて、サービス情報取得部431が取得した会員基盤IDが示す会員基盤システム3の他に、S4において特定した管理用ユーザIDが示すユーザUが登録されていることを示す会員基盤システム3を特定する。
【0090】
第1特定部433は、ユーザUが登録されている会員基盤システム3を特定すると、ユーザUがサービスを利用可能な会員基盤システム3を特定する(S6)。具体的には、第1特定部433は、システム管理データベースにおいて、S5において特定した会員基盤システム3のうち、サービス情報取得部431が取得したサービス情報が示すサービスが利用可能であることを示す会員基盤システム3を特定する。
【0091】
第2特定部434は、ユーザUが指定した利用条件を示す条件情報を、複数のサービス利用可能システム(サービス情報取得部431が取得した会員基盤IDが示す会員基盤システム3及びS6において第1特定部433が特定した会員基盤システム3)それぞれに送信する(S7)。複数のサービス利用可能システムそれぞれは、情報処理装置4から取得した条件情報が示す利用条件を満たすサービスを検索し、検索結果を示す結果情報を情報処理装置4に送信する(S8、S9)。
【0092】
第2特定部434は、複数のサービス利用可能システムのうち、ユーザUが指定した利用条件を満たすサービスが利用可能であることを示す検索結果を送信した会員基盤システム3を、ユーザUが指定した利用条件を満たす会員基盤システム3として特定する(S10)。そして、通知部436は、第2特定部434が特定した会員基盤システム3を示す情報を通信端末1に通知する(S11)。
【0093】
[本実施の形態における効果]
以上説明したとおり、情報処理システムS1は、取得した会員基盤IDと基盤用ユーザIDとに基づいて、特定対象である複数の会員基盤システム3の中から、ユーザUが登録されている他の会員基盤システム3を特定し、かつユーザUがサービスを利用可能な会員基盤システム3を特定する。そして、情報処理システムS1は、取得した会員基盤IDが示す会員基盤システム3と特定した会員基盤システム3とを含む複数の会員基盤システム3のうち、ユーザUが指定した利用条件を満たす会員基盤システム3を示す情報を、ユーザUが使用する通信端末1に通知する。このようにすることで、情報処理システムS1は、ユーザUの利用条件を満たすサービスを利用可能な会員基盤システム3を示す情報をユーザUに提供することができる。これにより、ユーザUは、自身の利用条件を満たすサービスを利用可能な会員基盤システム3を探す手間を省くことができる。
【0094】
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。例えば、装置の分散・統合の具体的な実施の形態は、以上の実施の形態に限られず、その全部又は一部について、任意の単位で機能的又は物理的に分散・統合して構成することができる。また、複数の実施の形態の任意の組み合わせによって生じる新たな実施の形態も、本発明の実施の形態に含まれる。組み合わせによって生じる新たな実施の形態の効果は、もとの実施の形態の効果を合わせ持つ。
【符号の説明】
【0095】
1 通信端末
2 サービス提供サーバ
3 会員基盤システム
4 情報処理装置
41 通信部
42 記憶部
43 制御部
431 サービス情報取得部
432 特定部
433 第1特定部
434 第2特定部
435 生成部
436 通知部
437 選択情報取得部
S 情報処理システム