(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2021-12-16
(45)【発行日】2022-01-14
(54)【発明の名称】マイクロモビリティの共有サービスシステム
(51)【国際特許分類】
G06Q 30/06 20120101AFI20220106BHJP
G08G 1/04 20060101ALI20220106BHJP
G08G 1/14 20060101ALI20220106BHJP
G06Q 50/10 20120101ALI20220106BHJP
G07B 15/00 20110101ALI20220106BHJP
【FI】
G06Q30/06 350
G08G1/04 C
G08G1/14 A
G06Q50/10
G07B15/00 M
G07B15/00 N
(21)【出願番号】P 2020121903
(22)【出願日】2020-07-16
【審査請求日】2020-07-16
(31)【優先権主張番号】10-2019-0092402
(32)【優先日】2019-07-30
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】520264047
【氏名又は名称】ウォーターベアー キャピタル インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100149870
【氏名又は名称】芦北 智晴
(72)【発明者】
【氏名】リ スンホ
(72)【発明者】
【氏名】キム キョンレ
【審査官】牧 裕子
(56)【参考文献】
【文献】特開2003-331395(JP,A)
【文献】特開2004-234541(JP,A)
【文献】特開2016-162248(JP,A)
【文献】韓国登録特許第10-1957641(KR,B1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00 - 99/00
G16H 10/00 - 80/00
G08G 1/04
G08G 1/14
G07B 15/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
駐車場に入車する車両の情報に基づいて、駐車場内に位置するマイクロモビリティの共有サービスシステムにおいて、
駐車場の入車用遮断機を通過する入車車両のナンバープレートを撮影するための第1のカメラと、前記第1のカメラから撮影された映像のうち、文字を認識する番号認識モジュールを含む入車番号認識システムと、
前記入車番号認識システムから認識された入車車両番号の情報を受信されて保存する管理サーバーと、
前記管理サーバーから前記入車車両番号の情報を受信され、前記入車車両番号の情報に基づいて、使用可能なマイクロモビリティの情報を入車車両のユーザー端末に送信するレンタルサーバーと、
前記受信された使用可能なマイクロモビリティの情報に基づいて、ユーザーが第1のマイクロモビリティを選択し、選択された第1のマイクロモビリティの情報を前記レンタルサーバーに送信し、前記第1のマイクロモビリティの情報を受信したレンタルサーバーから使用権限情報を受信するマイクロモビリティの制御部とを含
み、
ユーザーが車両番号及び電話番号情報を含むユーザー情報を入力するユーザー情報入力装置をさらに含み、
ユーザー情報入力装置は、前記入力されたユーザー情報を前記レンタルサーバーに送信し、
前記レンタルサーバーは、前記管理サーバーから受信された入車車両情報及び前記入力されたユーザー情報に基づいて、使用可能なマイクロモビリティの情報を入車車両のユーザー端末に送信し、
前記マイクロモビリティを貸与するために、前記ユーザー端末に設置されるマイクロモビリティの貸与アプリケーションをさらに含み、
ユーザーが前記マイクロモビリティの貸与アプリケーションにユーザーの名前、電話番号、及び車両番号を含む人的事項を入力し、前記人的事項を前記管理サーバーに送信し、
前記管理サーバーは、前記入車番号認識システムから認識された入車車両番号の情報を受信され、前記人的事項とマッチングされる車両番号の電話番号に基づいて、前記ユーザー端末にマイクロモビリティの貸与可否に対する権限付与可否の情報を送信し、
ユーザーは、第1のマイクロモビリティを貸与する第1のユーザー及び第2のマイクロモビリティを貸与する第2のユーザーを含み、
前記第1のユーザーが前記マイクロモビリティの貸与アプリケーションに第1の出発地情報、第1の目的地情報、第1の出発予定時間情報、及び第1の目的地の到達予定時間情報を含む第1の移動情報を入力すると、前記第1の移動情報を前記管理サーバーに送信し、
前記第2のユーザーが前記マイクロモビリティの貸与アプリケーションに第2の出発地情報、第2の目的地情報、第2の出発予定時間情報、及び第2の目的地の到達予定時間情報を含む第2の移動情報を入力すると、前記第2の移動情報を前記管理サーバーに送信し、
前記管理サーバーは、前記第1の移動情報及び前記第2の移動情報を比較し、前記第1の出発地情報と前記第2の目的地情報、及び前記第1の出発予定時間情報と前記第2の目
的地の到達予定時間情報がマッチングされるか、前記第2の出発地情報と前記第1の目的地情報、及び前記第2の出発予定時間情報と前記第1の目的地の到達予定時間情報がマッチングされると、前記第1の移動情報を前記第2のユーザーのユーザー端末に送信し、前記第2の移動情報を前記第1のユーザーのユーザー端末に送信して交換可能なようにし、
前記第1のマイクロモビリティを第2のユーザーが交換し、前記第2のマイクロモビリティを第1のユーザーが交換すると、第1のユーザー及び第2のユーザーは、前記マイクロモビリティの貸与アプリケーションを介して交換実行情報を前記管理サーバーに送信する、マイクロモビリティの共有サービスシステム。
【請求項2】
費用精算装置をさらに含み、
ユーザーが、前記第1のマイクロモビリティの使用を完了して返却する場合、前記マイクロモビリティの制御部は、使用完了情報を前記レンタルサーバーに送信し、
前記レンタルサーバーは、前記第1のマイクロモビリティの使用時間情報を前記管理サーバーに送信し、
前記管理サーバーは、前記受信された使用時間情報に比例し、第1の課金情報を生成して前記費用精算装置に送信し、
前記費用精算装置は、前記送信された第1の課金情報を表記し、
前記第1の課金情報は、前記ユーザーが前記入車車両番号の情報を入力すると確認可能である、請求項1に記載のマイクロモビリティの共有サービスシステム。
【請求項3】
前記管理サーバーは、前記ユーザーが出車予定時間を入力すると、前記駐車場の利用料に対する第2の課金情報を生成し、前記第1の課金情報と前記第2の課金情報とを合算した第3の課金情報を前記費用精算装置に送信し、
前記費用精算装置は、前記第3の課金情報を表記し、
前記第3の課金情報は、前記ユーザーが前記入車車両番号の情報を入力すると、確認可能である、請求項2に記載のマイクロモビリティの共有サービスシステム。
【請求項4】
駐車場の出車用遮断機を通過する出車車両のナンバープレートを撮影するための第2のカメラと、前記第2のカメラから撮影された映像のうち、文字を認識する番号認識モジュールとを含む出車番号認識システムをさらに含み、
前記出車番号認識システムから認識された出車車両番号の情報を前記管理サーバーに送信し、
前記費用精算装置は、前記第3の課金情報に対する費用精算が完了した場合、前記入車車両番号の情報を含む精算完了情報を前記管理サーバーに送信し、
前記管理サーバーは、前記出車車両番号の情報と前記精算完了情報の前記入車車両番号の情報とがマッチングされる場合、前記出車用遮断機のオープン命令を前記出車用遮断機に送信する、請求項3に記載のマイクロモビリティの共有サービスシステム。
【請求項5】
前記費用精算装置は、前記第1の課金情報及び前記第2の課金情報のうちいずれか1つのみ精算される場合、前記入車車両番号の情報を含む一部の精算完了情報を前記管理サーバーに送信し、
前記管理サーバーは、前記出車車両番号の情報と前記一部の精算完了情報の前記入車車両番号の情報とがマッチングされる場合、前記出車用遮断機のオープン命令を前記出車用遮断機に送信し、
前記一部の精算完了情報を前記管理サーバーに保存し、一部の精算された車両が2番目の駐車場を利用する際、第1の課金情報に第1の割合でさらに課金し、第1-1の課金情報を生成する、請求項4に記載のマイクロモビリティの共有サービスシステム。
【請求項6】
前記マイクロモビリティの貸与アプリケーションは、ユーザーから目的地情報、距離加重値情報、費用加重値情報を含む好みの情報を入力され、前記管理サーバーに送信し、
前記管理サーバーは、前記好みの情報に基づいて、ユーザーの目的地情報近傍の駐車場情報及びマイクロモビリティの貸与可能情報を前記ユーザー端末の前記マイクロモビリティの貸与アプリケーションに送信する、請求項
1に記載のマイクロモビリティの共有サービスシステム。
【請求項7】
前記管理サーバーは、多数の駐車場に対する駐車料金情報を保存し、
ユーザーが前記好みの情報、マイクロモビリティの貸与予想時間、及び駐車予想時間の情報を入力すると、これに基づいてユーザーの目的地情報近傍の駐車場情報、予想課金情報、及びマイクロモビリティの貸与可能情報を前記マイクロモビリティの貸与アプリケーションに送信する、請求項
6に記載のマイクロモビリティの共有サービスシステム。
【請求項8】
前記管理サーバーは、前記交換実行情報を前記レンタルサーバーに送信する、請求項
1に記載のマイクロモビリティの共有サービスシステム。
【請求項9】
前記交換実行情報は、交換が実行された交換時間情報を含み、前記交換実行情報が前記管理サーバーに送信されると、前記交換時間情報に基づいて、前記第1のユーザー及び前記第2のユーザーの課金情報を変更する、請求項
1に記載のマイクロモビリティの共有サービスシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、駐車場内における車両番号から認識されたユーザーに基づくマイクロモビリティの共有サービスシステムに関し、より詳細には、駐車場に入車する車両で認識された車両番号に基づいて、駐車場に存在するマイクロモビリティを共有することができるサービスシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
過去には、車両の場合、高価の製品に分類されて、車両を保有していない世帯が多く、全体的に車両の数は少なかったが、最近では生活水準が高まるにつれて、一般的に1世帯当たり1台の車両を保有していたり、1世帯当たり2台以上の車両を保有する家庭が多くなっている。また、リース、レンタルなどを利用して、業務のための社用車を保有することもあり、過去に比べて車両の数が多くなっている。
【0003】
一方、過去に建てられた商店街の建物やマンション等の場合、現在のような多くの車両の利用を予測することができず、車両台数に比べて駐車施設が多く不足している状態であり、特にビジネスビルが多く集まっている都心部や古い建物の場合、駐車スペースが顕著に不足している状況である。
【0004】
そのため、駐車スペースをより確保するために、駐車場を増設したり、建物を改造又は再建する方法があるが、これは、現実的に空間、時間、費用の側面において短時間で解決するのは難しいという問題があり、最近では、垂直に作られ、少ない面積を占めるとともに車両を駐車することができるタワー式駐車場が増えている。しかし、これもやはり、駐車において長い時間がかかって駐車を避けたり、スペースが狭く駐車しにくかったり、特定のサイズ以上の車両は駐車自体ができないという問題点を有している。
【0005】
別の方法としては、特定の場所を訪問する訪問者が該当建物に駐車しにくい場合、周辺の他の建物に有料で駐車し、希望する目的地の建物に移動する方法を使用する場合も多いが、この場合、多くの距離を歩かなければならないため、時間消耗、体力消耗が大きく、かなり不便な状況である。
【0006】
よって、効率的に現在存在する色々な駐車場を利用し、訪問者若しくは居住者が便利に駐車しながらも、不要な時間、費用、体力消耗を減らすことができるようにするシステムが要求されている。
【0007】
一方、最近、科学技術が発展するにつれて、小さい大きさでも簡便に移動可能なマイクロモビリティの使用が増加しており、これに対する共有サービスを提供するメーカーがますます増加している。共有サービスは、マイクロモビリティを利用しようとする消費者が直接購入し、所有権を持っていなくても、必要な場合にのみしばらく借りて一定料金を支払って利用するもので、最近、色々のな方面で共有サービスに対する試みが増加しているが、マイクロモビリティを共有するサービス供給者の場合、機器に対する紛失の恐れが多く、バッテリーを頻繁に充電する空間的制約も多く、機器の回収のために多くの努力が投入されるべきであるという問題があった。
【0008】
そのため、マイクロモビリティの共有サービスにおいて、機器紛失の恐れを減らし、回収率を高めながらも、バッテリーの充電を容易にするサービスが要求されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
これによって、本発明が解決しようとする課題は、駐車場を増設しなくても、現在存在する駐車場だけで、ユーザーが希望する目的地の建物の周辺建物に駐車しながらも、不要な時間や体力の浪費を減らすことができるマイクロモビリティを共有するサービスシステムを提供しようとすることにある。
【0011】
また、マイクロモビリティを共有するサービスにおいて、明確なユーザー認証によりマイクロモビリティ機器の紛失の懸念を減らし、回収率を高めながらも、バッテリーの充電をより容易に可能にするマイクロモビリティを共有するサービスシステムを提供しようとすることにある。
【0012】
さらに、マイクロモビリティを利用するにあたって、便利な課金システムで、ユーザー及び共有事業者全てに便利にシステムを運営及び利用するようにし、その他にも、距離、費用等最適化されたマイクロモビリティを共有するサービスシステムを提供しようとすることにある。
【0013】
本発明の課題は、以上で言及した技術的課題に制限されず、言及されないまた別の技術的課題は、下記の記載から当業者にとって明確に理解されるべきである。
【課題を解決するための手段】
【0014】
前記課題を解決するための本発明の一実施例にかかるマイクロモビリティの共有サービスシステムは、駐車場に入車する車両の情報に基づいて、駐車場内に位置するマイクロモビリティの共有サービスシステムにおいて、駐車場の入車用遮断機を通過する入車車両のナンバープレートを撮影するための第1のカメラと、前記第1のカメラから撮影された映像のうち、文字を認識する番号認識モジュールを含む入車番号認識システムと、前記入車番号認識システムから認識された入車車両番号の情報を受信されて保存する管理サーバーと、前記管理サーバーから前記入車車両番号の情報を受信され、前記入車車両番号の情報に基づいて、使用可能なマイクロモビリティの情報を入車車両のユーザー端末に送信するレンタルサーバーと、前記受信された使用可能なマイクロモビリティの情報に基づいて、ユーザーが第1のマイクロモビリティを選択し、選択された第1のマイクロモビリティの情報を前記レンタルサーバーに送信し、前記第1のマイクロモビリティの情報を受信したレンタルサーバーから使用権限情報を受信するマイクロモビリティの制御部とを含む。
【0015】
また、 費用精算装置をさらに含み、ユーザーが、前記第1のマイクロモビリティの使用を完了して返却する場合、前記マイクロモビリティの制御部は、使用完了情報を前記レンタルサーバーに送信し、前記レンタルサーバーは、前記第1のマイクロモビリティの使用時間情報を前記管理サーバーに送信し、前記管理サーバーは、前記受信された使用時間情報に比例し、第1の課金情報を生成して前記費用精算装置に送信し、前記費用精算装置は、前記送信された第1の課金情報を表記し、前記第1の課金情報は、前記ユーザーが前記入車車両番号の情報を入力すると確認可能であることができる。
【0016】
また、 前記管理サーバーは、前記ユーザーが出車予定時間を入力すると、前記駐車場の利用料に対する第2の課金情報を生成し、前記第1の課金情報と前記第2の課金情報とを合算した第3の課金情報を前記費用精算装置に送信し、前記費用精算装置は、前記第3の課金情報を表記し、前記第3の課金情報は、前記ユーザーが前記入車車両番号の情報を入力すると、確認可能であることができる。
【0017】
また、 駐車場の出車用遮断機を通過する出車車両のナンバープレートを撮影するための第2のカメラと、前記第2のカメラから撮影された映像のうち、文字を認識する番号認識モジュールとを含む出車番号認識システムをさらに含み、前記出車番号認識システムから認識された出車車両番号の情報を前記管理サーバーに送信し、前記費用精算装置は、前記第3の課金情報に対する費用精算が完了した場合、前記入車車両番号の情報を含む精算完了情報を前記管理サーバーに送信し、前記管理サーバーは、前記出車車両番号の情報と前記精算完了情報の前記入車車両番号の情報とがマッチングされる場合、前記出車用遮断機のオープン命令を前記出車用遮断機に送信することができる。
【0018】
また、 前記費用精算装置は、前記第1の課金情報及び前記第2の課金情報のうちいずれか1つのみ精算される場合、前記入車車両番号の情報を含む一部の精算完了情報を前記管理サーバーに送信し、前記管理サーバーは、前記出車車両番号の情報と前記一部の精算完了情報の前記入車車両番号の情報とがマッチングされる場合、前記出車用遮断機のオープン命令を前記出車用遮断機に送信し、前記一部の精算完了情報を前記管理サーバーに保存し、一部の精算された車両が2番目の駐車場を利用する際、第1の課金情報に第1の割合でさらに課金し、第1-1の課金情報を生成することができる。
【0019】
また、ユーザーが車両番号及び電話番号情報を含むユーザー情報を入力するユーザー情報入力装置をさらに含み、ユーザー情報入力装置は、前記入力されたユーザー情報を前記レンタルサーバーに送信し、前記レンタルサーバーは、前記管理サーバーから受信された入車車両情報及び前記入力されたユーザー情報に基づいて、使用可能なマイクロモビリティの情報を入車車両のユーザー端末に送信することができる。
【0020】
また、 前記マイクロモビリティを貸与するために、前記ユーザー端末に設置されるマイクロモビリティの貸与アプリケーションをさらに含み、ユーザーが前記マイクロモビリティの貸与アプリケーションにユーザーの名前、電話番号、及び車両番号を含む人的事項を入力し、前記人的事項を前記管理サーバーに送信し、前記管理サーバーは、前記入車番号認識システムから認識された入車車両番号の情報を受信され、前記人的事項とマッチングされる車両番号の電話番号に基づいて、前記ユーザー端末にマイクロモビリティの貸与可否に対する権限付与可否の情報を送信することができる。
【0021】
また、 前記マイクロモビリティの貸与アプリケーションは、ユーザーから目的地情報、距離加重値情報、費用加重値情報を含む好みの情報を入力され、前記管理サーバーに送信し、前記管理サーバーは、前記好みの情報に基づいて、ユーザーの目的地情報近傍の駐車場情報及びマイクロモビリティの貸与可能情報を前記ユーザー端末の前記マイクロモビリティの貸与アプリケーションに送信することができる。
【0022】
また、 前記管理サーバーは、多数の駐車場に対する駐車料金情報を保存し、ユーザーが前記好みの情報、マイクロモビリティの貸与予想時間、及び駐車予想時間の情報を入力すると、これに基づいてユーザーの目的地情報近傍の駐車場情報、予想課金情報、及びマイクロモビリティの貸与可能情報を前記マイクロモビリティの貸与アプリケーションに送信することができる。
【0023】
また、ユーザーは、第1のマイクロモビリティを貸与する第1のユーザー及び第2のマイクロモビリティを貸与する第2のユーザーを含み、前記第1のユーザーが前記マイクロモビリティの貸与アプリケーションに第1の出発地情報、第1の目的地情報、第1の出発予定時間情報、及び第1の目的地の到達予定時間情報を含む第1の移動情報を入力すると、前記第1の移動情報を前記管理サーバーに送信し、前記第2のユーザーが前記マイクロモビリティの貸与アプリケーションに第2の出発地情報、第2の目的地情報、第2の出発予定時間情報、及び第2の目的地の到達予定時間情報を含む第2の移動情報を入力すると、前記第2の移動情報を前記管理サーバーに送信し、前記管理サーバーは、前記第1の移動情報及び前記第2の移動情報を比較し、前記第1の出発地情報と前記第2の目的地情報、及び前記第1の出発予定時間情報と前記第2の目的地の到達予定時間情報がマッチングされるか、前記第2の出発地情報と前記第1の目的地情報、及び前記第2の出発予定時間情報と前記第1の目的地の到達予定時間情報がマッチングされると、前記第1の移動情報を前記第2のユーザーのユーザー端末に送信し、前記第2の移動情報を前記第1のユーザーのユーザー端末に送信して交換可能なようにし、前記第1のマイクロモビリティを第2のユーザーが交換し、前記第2のマイクロモビリティを第1のユーザーが交換すると、第1のユーザー及び第2のユーザーは、前記マイクロモビリティの貸与アプリケーションを介して交換実行情報を前記管理サーバーに送信することができる。
【0024】
また、 前記管理サーバーは、前記交換実行情報を前記レンタルサーバーに送信することができる。
【0025】
また、 前記交換実行情報は、交換が実行された交換時間情報を含み、前記交換実行情報が前記管理サーバーに送信されると、前記交換時間情報に基づいて、前記第1のユーザー及び前記第2のユーザーの課金情報を変更することができる。
【0026】
その他の実施例の具体的な事項は、詳細な説明及び図面に含まれている。
【発明の効果】
【0027】
本発明の実施例にかかると、少なくとも次のような効果がある。
【0028】
本発明による駐車場内における車両番号から認証されたユーザーに基づくマイクロモビリティの共有サービスシステムは、駐車場を増設することなく、現在存在する駐車場だけで、ユーザーが希望する目的地の建物の周辺建物に駐車しながらも、不要な時間や体力の浪費を減らすことができる。
【0029】
また、マイクロモビリティを共有するサービスにおいて、明確なユーザー認証によりマイクロモビリティの機器紛失の恐れを減らし、回収率を高めながらも、バッテリーの充電がより容易に可能にする。
【0030】
さらに、マイクロモビリティを利用するにあたって、便利な課金システムで、ユーザー及び共有事業者全てに便利にシステムを運営及び利用するようにし、その他にも、距離、費用等最適化されたシステムを提供するようにすることができる。
【0031】
本発明の実施例にかかる効果は、以上で例示された内容により制限されず、さらに多様な効果が本明細書内に含まれている。
【図面の簡単な説明】
【0032】
【
図1】本発明の一実施例にかかるマイクロモビリティの共有サービスシステムの概略的な概念図である。
【
図2】本発明の別の実施例にかかるマイクロモビリティの共有サービスシステムの概略的な概念図である。
【
図3】本発明のまた別の実施例にかかるマイクロモビリティの共有サービスシステムの概略的な概念図である。
【
図4】本発明の一実施例にかかるマイクロモビリティの共有サービスシステムの各構成間の情報を送受信することを示す概略的な概念図である。
【
図5】本発明の一実施例にかかるマイクロモビリティの共有サービスシステムを示す概略的なフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0033】
本発明の利点及び特徴、並びにそれらを達成する方法は、添付される図面と共に詳細に後述されている実施例を参照すると明確になるであろう。しかし、本発明は、以下で開示される実施例に限定されるものではなく、互いに異なる様々な形態で実現され、単に実施例は、本発明の開示が完全になるようにし、本発明が属する技術分野で通常の知識を有する者に発明の範疇を完全に知らせるために提供されるものであり、本発明は、請求項の範疇により定義されるだけである。
【0034】
第1、第2等が様々な構成要素を叙述するために使用されるが、これらの構成要素は、これらの用語によって制限されないことは勿論である。これらの用語は、ただ1つの構成要素を他の構成要素と区別するために使用するものである。したがって、以下で言及される第1の構成要素は、本発明の技術的思想内で第2の構成要素であり得ることは勿論である。
【0035】
また、単数形は、文句で特に言及しない限り、複数形も含む。明細書で使用される「含む(comprises)」及び/又は「含む(comprising)」は、言及された構成要素以外に一つ以上の他の構成要素の存在又は追加を排除しない。他の定義がなければ、本明細書で使用される技術的及び科学的用語を含む全ての用語は、本発明が属する技術分野で通常の知識を有する者に共通して理解できる意味に使用できるはずだ。また、一般的に使用される辞書に定義されている用語は、明らかに異なって定義されていない限り、理想的に又は過度に解釈されない。
【0036】
以下、図面を参照とし、本発明の実施例について説明する。
【0037】
図1には、本発明の一実施例にかかるマイクロモビリティの共有サービスシステムの概略的な概念図が示されている。
【0038】
図1を参照すると、本発明の一実施例にかかるマイクロモビリティの共有サービスシステムは、駐車場に入車する車両の情報に基づいて、駐車場内に位置するマイクロモビリティの共有サービスシステムにおいて、駐車場の入車用遮断機を通過する入車車両110のナンバープレートを撮影するための第1のカメラ210と、前記第1のカメラ210から撮影された映像のうち、文字を認識する番号認識モジュール(図示せず)を含む入車番号認識システム200と、前記入車番号認識システム200から認識された入車車両番号の情報を受信されて保存する管理サーバー300と、前記管理サーバー300から前記入車車両番号の情報を受信され、前記入車車両番号の情報に基づいて、使用可能なマイクロモビリティの情報を入車車両110のユーザー端末600に送信するレンタルサーバー400と、前記受信された使用可能なマイクロモビリティの情報に基づいて、ユーザーが第1のマイクロモビリティ500を選択し、選択された第1のマイクロモビリティの情報を前記レンタルサーバー400に送信し、前記第1のマイクロモビリティの情報を受信したレンタルサーバー400から使用権限情報を受信するマイクロモビリティの制御部510とを含む。
【0039】
前記入車番号認識システム200は、第1のカメラ210を介して入車車両110のナンバープレートを撮影し、前記撮影されたナンバープレートの情報は、番号認識モジュール(図示せず)に送られて文字を認識することになる。管理サーバー300は、前記入車番号認識システム200から認識された入車車両番号の情報を受信されて保存する。また、前記レンタルサーバー400は、前記入車車両番号の情報を受信され、前記入車車両番号の情報に基づいて使用可能なマイクロモビリティの情報を入車車両110のユーザー端末600に送信する。これによって受信された使用可能なマイクロモビリティの情報に基づいて、ユーザーが第1のマイクロモビリティ500を選択し、選択された第1のマイクロモビリティの情報を再度前記レンタルサーバー400に送信し、マイクロモビリティの制御部510は、レンタルサーバー400から使用権限情報を受信することになる。前記使用権限情報により、マイクロモビリティの制御部510は、第1のマイクロモビリティ500を使用許可することになり、一種のアンロック(unlock)状態になり、ユーザーは第1のマイクロモビリティ500を使用することができるようになる。
【0040】
言い換えると、マイクロモビリティの制御部510は、前記レンタルサーバー400から使用権限情報を受信することになると、前記特定した第1のマイクロモビリティ500の作動を許容することになる。前記マイクロモビリティの制御部510がマイクロモビリティ500の作動を許容するという意味は、マイクロモビリティ500が作動することができるように、システム的に又は物理的にアンロック(unlock)するという意味と理解すればよい。
【0041】
本発明によるシステムの場合、入車車両110の入車車両番号の情報に基づいて使用権限情報を付与されるようになり、これによって、駐車場内に存在する第1のマイクロモビリティ500を貸与することができる。
【0042】
前記駐車場内には多数のマイクロモビリティを保有し、これを貸与及び返却するようにすることができる。駐車場の場合、基本的に残るスペースが存在し得、最近では、車両の利用者に合わせて、車両整備、洗車等の様々なサービスが提供されているいが、そのうち一つのスペースに前記多数のマイクロモビリティを保有し、共有サービスを可能にすることができる。駐車場の場合、一般的に建物の一部であり、スペースを提供することができるだけでなく、充電システムがよく整えられており、マイクロモビリティの充電が非常に容易なことがあり、多くの費用や充電システムを整えなくても、充電が容易に進められる。
【0043】
一方、前記マイクロモビリティは、電動キックボード、自転車、電気スクーター、超小型電気車、ホバーボード、又は電動ホイールを含むことを特徴とすることができる。前記マイクロモビリティは、大きさが小さく、所持して移動しやすく、速度が早く、移動する周辺環境に制約が少なく、近距離又は中距離の移動に非常に効率的であり得る。
【0044】
本発明のマイクロモビリティの共有サービスシステムは、駐車場に基づいてマイクロモビリティを共有することができる。これによって、ユーザーが希望する目的地の建物に駐車しにくい状況であるか、該当建物に駐車スペースがない場合、若しくは該当建物の過度な駐車料金が負担される場合、近くに駐車が可能な建物や駐車料金が安い建物に駐車をし、該当駐車場に存在するマイクロモビリティを利用し、希望する目的地に便利かつ早く移動することで、顕著に不足している駐車場の不足現象を非常に効果的に解決できる。即ち、駐車場に基づいてマイクロモビリティの共有サービスを提供することによって、近距離に位置している他の建物の駐車場に車両を駐車し、該当建物でマイクロモビリティを貸与して目的地の建物に移動し(もちろん、移動後に該当マイクロモビリティを建物内に所持して入ることができる)、駐車問題を解決するだけでなく、移動時間と体力の消耗も最小化することができる。本発明のシステムは、マイクロモビリティを共有するだけでなく、駐車場を現実的に共有できるものである。
【0045】
既存の場合、一般的に特定の位置の駐車場がカバーする半径は1km距離以内の程度であるが、本発明による場合、一つの駐車場がカバーする半径が3乃至5km程度に拡張されることができ、少ない駐車場でも大きなカバレッジの半径を確保することができる。
【0046】
一方、レンタルサーバー400は、前記管理サーバー300と連携し、多数のマイクロモビリティの貸与及び返却を管理し、現在存在するマイクロモビリティ、貸与されたマイクロモビリティ、マイクロモビリティの充放電可否、使用許可の可否等、マイクロモビリティに対する全般的な状況を確認することができる。
【0047】
本発明のシステムは、ユーザーが選択する第1のマイクロモビリティ500の貸与可否を車両番号に基づいて決定することによって、マイクロモビリティの貸与、返却、及び管理が効率的に進めるようにすることができる。既存のマイクロモビリティの共有サービスの場合、ユーザーの立場では、GPSを見ながら機器を探しまわらなければならない煩雑さがあり、共有サービスを提供する事業者の立場では、機器紛失、機器回収の問題が多く発生し、メンテナンス及び管理費用が増加する等、全般的に共有するマイクロモビリティを管理し難いのが実情であった。
【0048】
しかし、本発明のシステムの場合、従来の駐車場内でマイクロモビリティの共有サービスを提供し、既に駐車場内にインフラが備えられており、バッテリーの充電が容易である。それだけでなく、マイクロモビリティの貸与許可の可否を入車した入車車両番号の情報に基づくため、マイクロモビリティの貸与を終了した車両の所有者が車両を出車するためには、機器を必須として返却しなければならず、費用精算が先行されなければならないため、機器紛失、機器回収の問題が自然に解決されることができる。従って、マイクロモビリティ機器のメンテナンスが非常に容易になり(実質的に自動で機器が回収されるように強制できる)、維持費用も画期的に削減することができる。
【0049】
一方、前記マイクロモビリティの制御部510は、前記第1のマイクロモビリティ500に結合されることができる。即ち、
図1のようにマイクロモビリティの制御部510は、第1のマイクロモビリティ500の一部に装着されることができる。これにより、第1のマイクロモビリティ500をシステム的に又は物理的に使用可能、不可能の要否を決定するようにすることができ、使用権限情報が受信される場合にのみ使用が可能にすることができる。また、前記第1のマイクロモビリティ500は、前記駐車場に備えられた充電システム(図示せず)により充電され、前記マイクロモビリティの制御部510は、受信された使用権限情報に基づいて、前記充電システム(図示せず)から分離可能にすることができる。また、前記充電システム(図示せず)から分離される時間と、再連結される時間を測定し、前記レンタルサーバー400又は前記管理サーバー300に送信することで、使用時間を費用計算に利用することができる。
【0050】
図2には、本発明の別の実施例にかかるマイクロモビリティの共有サービスシステムの概略的な概念図が示されている。
【0051】
図2を参照すると、本発明の別の実施例にかかるマイクロモビリティの共有サービスシステムは、費用精算装置700をさらに含み、ユーザーが前記第1のマイクロモビリティ500の使用を完了して返却する場合、前記マイクロモビリティの制御部510は、使用完了情報を前記レンタルサーバー400に送信し、前記レンタルサーバー400は、前記第1のマイクロモビリティ500の使用時間の情報を前記管理サーバー300に送信し、前記管理サーバー300は、前記受信された使用時間の情報に比例し、第1の課金情報を生成して前記費用精算装置700に送信し、前記費用精算装置700は、前記送信された第1の課金情報を表記し、前記第1の課金情報は、前記ユーザーが前記入車車両情報を入力すると確認可能であることを特徴とすることができる。前記入車車両情報の入力は、前記費用精算装置700を介して行える。
【0052】
また、前記管理サーバー300は、前記ユーザーが出車予定時間を入力すると、前記駐車場の利用費用に対する第2の課金情報を生成し、前記第1の課金情報と前記第2の課金情報とを合算した第3の課金情報を前記費用精算装置700に送信し、前記費用精算装置700は、前記第3の課金情報を表記し、前記第3の課金情報は、前記ユーザーが前記入車車両情報を入力すると確認可能であることを特徴とすることができ、前記入車車両情報の入力は、前記費用精算装置700を介して行える。これによって、駐車料金だけでなく、マイクロモビリティの貸与料金(第1の課金情報)も共に決済が可能であり、マイクロモビリティの回収率を極大化することができる。
【0053】
一方、駐車場の出車用遮断機を通過する出車車両120のナンバープレートを撮影するための第2のカメラ820と、前記第2のカメラ820から撮影された映像のうち、文字を認識する番号認識モジュールを含む出車番号認識システム800をさらに含み、前記出車番号認識システム800から認識された出車車両番号の情報を前記管理サーバー300に送信し、前記費用精算装置700は、前記第3の課金情報に対する費用精算が完了した場合、前記入車車両情報を含む精算完了情報を前記管理サーバー300に送信し、前記管理サーバー300は、前記出車車両番号の情報と前記精算完了情報の前記入車車両情報とがマッチングされる場合、前記出車用遮断機のオープン命令を前記出車用遮断機に送信することを特徴とすることができる。これにより、入車車両情報と精算完了情報、出車車両情報をいずれも満たすとともにマッチングされる際、出車が可能なようにし、駐車料金及びマイクロモビリティの貸与料金に対する全ての精算が行われる場合にのみ車両が出車されるようにすることができる。
【0054】
一方、前記費用精算装置700は、前記第1の課金情報及び前記第2の課金情報の何れか1つのみ精算される場合、前記入車車両情報を含む一部の精算完了情報を前記管理サーバー300に送信し、前記管理サーバー300は、前記出車車両番号の情報と前記一部の精算完了情報の前記入車車両情報とがマッチングされる場合、前記出車用遮断機のオープン命令を前記出車用遮断機に送信し、前記一部の精算完了情報を前記管理サーバー300に保存し、一部の精算された車両が2番目の駐車場を利用する際、第1の課金情報に第1の割合でさらに課金し、第1-1の課金情報を生成することを特徴とすることができる。即ち、前記一部の精算完了情報は、一部の料金のみが精算される場合であって、一部の車の所有者が全ての費用を精算しなくても出車を許容し、今後より多くの費用を支払うようにすることで、ペナルティを付与することができ、後ろで待っている他の車両が長く待つ被害を減らすことができる。
【0055】
管理サーバー300の場合、本システムが適用される色々な駐車場の情報を保管することができるため、該当システムが適用された駐車場を利用するユーザーの場合、今後、さらに多くの費用を支払うしかなく、出車される車両が渋滞する現象も効果的に防止することができる。
【0056】
図3には、本発明のまた別の実施例にかかるマイクロモビリティの共有サービスシステムの概略的な概念図が示されている。
【0057】
図3を参照すると、ユーザーが車両番号及び電話番号の情報を含むユーザー情報を入力するユーザー情報入力装置をさらに含み、ユーザー情報入力装置は、前記入力されたユーザー情報を前記レンタルサーバー400に送信し、前記レンタルサーバー400は、前記管理サーバー300から受信された入車車両情報、及び前記入力されたユーザー情報に基づいて、使用可能なマイクロモビリティの情報を入車車両のユーザー端末600に送信することを特徴とすることができる。一方、ユーザー情報入力装置は、マイクロモビリティの貸与サービスを利用する車両の所有者が貸与サービスを利用するために、利用を終えた貸与サービスの課金された情報を確認して精算するために、貸与サービスと駐車費用を精算するためのものであり得る。ユーザー情報入力装置は、駐車場内に別途設置された装置であり得るが、これに限定せず、
図3のようにユーザー端末600であり得る。
【0058】
一方、前記マイクロモビリティを貸与するために、前記ユーザー端末600に設置されるマイクロモビリティの貸与アプリケーションをさらに含み、ユーザーが前記マイクロモビリティの貸与アプリケーションにユーザーの名前、電話番号、及び車両番号を含む人的事項を入力し、前記人的事項を前記管理サーバー300に送信し、前記管理サーバー300は、前記入車番号認識システム200から認識された入車車両番号の情報を受信され、前記人的事項とマッチングされる車両番号の電話番号に基づいて、前記ユーザー端末600にマイクロモビリティの貸与可否に対する権限付与可否の情報を送信することを特徴とすることができる。即ち、ユーザーが入力した人的事項と、入車番号認識システム200から認識された入車車両番号のマッチング可否を判断することによって、マッチングされると、正常的なユーザーと認識され、マイクロモビリティの貸与可否に対する権限付与可否の情報を送信することができる。
【0059】
このようにユーザーが入力した名前、電話番号、及び車両番号を含む人的事項と、実際に入車番号認識システム200から認識された入車車両番号の情報のマッチングを介して、マイクロモビリティの貸与サービスを利用しようとする人の身分確認がより徹底的に行われるようにすることができる。これを通じて、例えば、他人の車両番号を入力して(即ち、他人の車両番号を盗用し)マイクロモビリティの貸与サービスを利用しようとする行為を遮断することができ、より正確にユーザー確認、利用料金に対する課金、機器回収、及び管理がなされるようにすることができる。一方、前記マイクロモビリティの貸与アプリケーションは、予め管理者の承認を得て加入されたものであり得、この場合、ユーザーは、予めユーザーの名前、電話番号、及び車両番号を含む人的事項を入力及び保存し、管理サーバー300に保存しておくようにすることができる。
【0060】
一方、前記マイクロモビリティの貸与アプリケーションは、ユーザーから目的地情報、距離加重値情報、費用加重値情報を含む好みの情報を入力され、前記管理サーバー300に送信し、前記管理サーバー300は、前記好みの情報に基づいて、ユーザーの目的地情報近傍の駐車場情報及びマイクロモビリティの貸与可能情報を前記ユーザー端末600の前記マイクロモビリティの貸与アプリケーションに送信することを特徴とすることができる。また、前記管理サーバー300は、多数の駐車場に対する駐車料金情報を保存し、ユーザーが前記好みの情報、マイクロモビリティの貸与予想時間、及び駐車予想時間の情報を入力すると、これに基づいてユーザーの目的地情報近傍の駐車場情報、予想課金情報、及びマイクロモビリティの貸与可能情報を前記マイクロモビリティの貸与アプリケーションに送信することを特徴とすることができる。
【0061】
マイクロモビリティの貸与サービスを利用するユーザーの場合、ユーザーの趣向によって好む程度が異なり得る。例えば、目的地情報に対して、距離が近いところの駐車場を好むユーザーもあり、費用が安いところを好むユーザーもあり得るが、この場合、それぞれのユーザーの趣向に合わせて入力された加重値に応じて算定し、近傍の駐車場情報とマイクロモビリティの貸与可能情報をユーザーの端末600に送信するようにすることで、ユーザーの趣向に最適化された情報を提供することができる。また、ユーザーが前記好みの情報とマイクロモビリティの貸与予想時間及び駐車予想時間の情報を入力すると、それに合わせて最適化された結果をユーザー端末600に送信することができるが、駐車料金の場合、利用する時間帯に応じて、費用体系が様々であり、使用する時間に応じて費用が異なり得るため、マイクロモビリティの貸与予想時間及び駐車予想時間に合わせて最適化された情報をユーザーに提供できる。
【0062】
一方、前記ユーザーは、第1のマイクロモビリティを貸与する第1のユーザー及び第2のマイクロモビリティを貸与する第2のユーザーを含み、前記第1のユーザーが前記マイクロモビリティの貸与アプリケーションに第1の出発地情報、第1の目的地情報、第1の出発予定時間情報、及び第1の目的地到達予定時間の情報を含む第1の移動情報を入力すると、前記第1の移動情報を前記管理サーバー300に送信し、前記第2のユーザーが前記マイクロモビリティの貸与アプリケーションに第2の出発地情報、第2の目的地情報、第2の出発予定時間情報、及び第2の目的地到達予定時間の情報を含む第2の移動情報を入力すると、前記第2の移動情報を前記管理サーバー300に送信し、前記管理サーバー300は、前記第1の移動情報及び前記第2の移動情報を比較し、前記第1の出発地情報と前記第2の目的地情報、及び前記第1の出発予定時間情報と前記第2の目的地の到達予定時間情報がマッチングされるか、前記第2の出発地情報と前記第1の目的地情報、及び前記第2の出発予定時間情報と前記第1の目的地の到達予定時間情報がマッチングされると、前記第1の移動情報を前記第2のユーザーのユーザー端末600に送信し、前記第2の移動情報を前記第1のユーザーのユーザー端末600に送信して交換可能なようにし、前記第1のマイクロモビリティを第2のユーザーが交換し、前記第2のマイクロモビリティを第1のユーザーが交換すると、第1のユーザー及び第2のユーザーは、前記マイクロモビリティの貸与アプリケーションを介して交換実行情報を前記管理サーバー300に送信することを特徴とすることができる。
【0063】
これは、互いに異なるユーザーがそれぞれ異なる位置でそれぞれ異なるマイクロモビリティを貸与した場合に、互いの目的地と出発地がマッチングされる場合、該当位置で互いに貸与したマイクロモビリティを交換することができるようにしたものである。即ち、第1のユーザーと第2のユーザーは、往復に対するマイクロモビリティの貸与よりは、片道に対する貸与のみを希望し得る。即ち、第1のユーザーと第2のユーザーは、それぞれの第1の目的地と第2の目的地に到達するまでのみ早くて楽に移動することを希望し、自分の目的地では長時間貸与したマイクロモビリティの使用を希望しないことがあるが、互いの目的地と出発地及び時間帯が一致する場合、該当情報を入力することができ、管理サーバー300では自動的にこれをマッチングし、それぞれのユーザーのユーザー端末に該当情報を送信し、互いに貸与したマイクロモビリティを交換できるようにしたものである。これによって、第1のユーザーと第2のユーザーは、片道の費用のみ支払って、不要な費用を払わないと共に、管理者の立場では、それぞれのユーザーに費用を課金しながらも、第1のマイクロモビリティと第2のマイクロモビリティは、元の席に復帰することになり、システムの運営に支障が生じないため、非常に効率的にユーザー及び管理者全て満たすことができる。
【0064】
一方、前記管理サーバー300は、前記交換実行情報を前記レンタルサーバー400に送信することを特徴とすることができ、前記交換実行情報は交換が実行された交換時間情報を含み、前記交換実行情報が前記管理サーバー300に送信されると、前記交換時間情報に基づいて、前記第1のユーザー及び前記第2のユーザーの課金情報を変更することを特徴とすることができる。これによって、第1のユーザー及び第2のユーザーは、前記で説明した片道の貸与課金に対してのみ費用を精算することができる。
【0065】
一方、
図4には、本発明の一実施例にかかる駐車場ベースのマイクロモビリティの共有サービスシステムの各構成間の情報を送受信することを示す概念図が示されている。
【0066】
図4を参照すると、通信網900は、入車番号認識システム200、管理サーバー300、レンタルサーバー400、マイクロモビリティの制御部510、ユーザー端末600、費用精算装置700、及び出車番号認識システム800の間に有線通信及び/又は無線通信を提供するインフラであり得る。通信網900は、コード分割多重アクセス(Code Division Multiple Access、CDMA)、ワイドバンドコード分割多重アクセス(Wideband CDMA、WCDMA)、高速パケットアクセス(High Speed Packet Access、HSPA)、ロングタームエボリューション(Long Term Evolution、LTE)等のような移動通信網、イーサネット(Ethernet)、デジタル加入者線(x Digital Subscriber Line、xDSL)、光同軸混合網(Hybrid Fiber Coax、HFC)、光加入者網(Fiber To The Home、FTTH)等のような有線通信網及びワイファイ(Wi-Fi)、ワイブロ(Wibro)又はワイマックス(Wimax)等のような近距離無線通信網のうち一つ以上を含んで構成され得るが、本発明がこれに限定されるものではない。
【0067】
一方、
図5には、本発明の一実施例にかかるマイクロモビリティの共有サービスシステムを示す概略的なフローチャートが示されている。
【0068】
図5を参照とし、本発明のマイクロモビリティの共有サービスシステムについてより詳細に説明すると、まず、車両の所有者が建物に入車することになると、管理サーバーは入車番号認識システムの第1のカメラ及び番号認識モジュールによって認識された入車車両の車両番号の情報を受信されることになり、レンタルサーバーは車両番号の情報を受信し、貸与可能なマイクロモビリティの情報をユーザー端末に送信することになる。また、マイクロモビリティの貸与可否は、入車車両情報及びユーザー情報に基づいてマッチングされるか否かによって決定されることになり、マッチングされない場合、マイクロモビリティのレンタルを許容せず、マッチングが確認されると、レンタルを許容することになる。
【0069】
マイクロモビリティのレンタルが許容された場合、出車の際に貸与されたマイクロモビリティの返却可否を確認し、返却がなされていない場合、出車を許容せず、より効果的にマイクロモビリティ機器を回収することができる。もし、出車の際、マイクロモビリティの返却可否が確認された場合、その次に料金精算可否に対する確認手続が行われる。この場合、駐車管理システムから駐車場の利用時間に対する課金情報とマイクロモビリティの貸与利用時間に対する課金情報とが合算でき、料金精算がなされていない場合、出車が許容されないか、後日利用する際、さらに課金されるようにすることができ、逆に、料金精算が確認されると、出車を許容することができる。これによって、駐車料金の精算だけでなく、マイクロモビリティの貸与料金に対する精算も円滑に行われるようにし、貸与料金が未納されることを非常に効果的に防止しながらも、ユーザーが自ら課金される費用を精算するようにすることができる。
【0070】
以上で、本発明の実施例を中心に説明したが、これは単に例示であるだけで、本発明を限定するものではなく、本発明が属する分野で通常の知識を有する者であれば、本発明の実施例の本質的な特性を外れない範囲で、以上に例示されていない様々な変形と応用が可能であることが分かる。例えば、本発明の実施例に具体的に示された各構成要素は、変形して実施し得る。また、このような変形と応用に関係された差異点は、添付する請求範囲で規定する本発明の範囲に含まれるものと解釈されなければならない。
【0071】
また、添付された図面の構成図又はブロック図上の各構成要素は、ソフトウェアやFPGA(field-programmable gate array)、ASIC(application specific integrated circuit)等のハードウェアで実現され得る。但し、構成図又はブロック図上の各構成要素は、ソフトウェアおよびハードウェアだけでなく、アドレッシング可能な保存媒体で実現され得、1つ又はそれ以上のプロセッサを実行させるように構成され得る。
【0072】
構成図又はブロック図上の各構成要素は、特定された論理機能を実行するための一つ以上の実行可能なインストラクションを含むモジュール、セグメント又はコードの一部を意味し得る。従って、構成図又はブロック図上の構成要素が提供する機能は、さらに細分化された複数の構成要素によって実現されるか、又は構成図又はブロック図上の複数の構成要素は一体化された1つの構成要素によって実現されることもできることは勿論である。
【符号の説明】
【0073】
110 入車車両
120 出車車両
200 入車番号認識システム
210 第1のカメラ
300 管理サーバー
400 レンタルサーバー
500 マイクロモビリティ
510 マイクロモビリティの制御部
600 ユーザー端末
700 費用精算装置
800 出車番号認識システム
820 第2のカメラ
900 通信網