(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2021-12-16
(45)【発行日】2022-01-14
(54)【発明の名称】動物病院管理システム、プログラムおよび方法
(51)【国際特許分類】
G16H 40/20 20180101AFI20220106BHJP
G06Q 10/06 20120101ALI20220106BHJP
【FI】
G16H40/20
G06Q10/06
(21)【出願番号】P 2021533770
(86)(22)【出願日】2020-03-31
(86)【国際出願番号】 JP2020014799
【審査請求日】2021-07-08
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】515158272
【氏名又は名称】株式会社PECO
(74)【代理人】
【識別番号】110002790
【氏名又は名称】One ip特許業務法人
(72)【発明者】
【氏名】岡崎 純
【審査官】上田 威
(56)【参考文献】
【文献】特開2007-140607(JP,A)
【文献】特開2019-197493(JP,A)
【文献】特開2013-186596(JP,A)
【文献】特開2015-191270(JP,A)
【文献】韓国登録特許第10-0628913(KR,B1)
【文献】韓国公開特許第2003-0078825(KR,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G16H 10/00 - 80/00
G06Q 10/00 - 99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
患者である動物に対するタスクが作業者に紐づいたタスク情報を取得するタスク情報取得部と、
前記タスクの実行の日時、前記タスクの内容、対象の患者である動物のID、割り当てられた作業者の情報、及び前記タスクが行われる病院に関する情報
から選ばれる少なくとも1つを含む、前記タスク情報を記憶するタスクデータベースと、
前記動物のカルテ情報を記憶するカルテデータベースと、
前記タスク情報を前記カルテ情報に反映させて、前記カルテデータベースを更新するデータベース更新部と、
前記データベース更新部により前記カルテデータベースが更新されることで得られる前記タスク情報に基づく出力を制御する出力制御部と、を備え、
前記出力制御部は、前記カルテデータベースから、前記動物のカルテ情報として、前記患者である動物の写真、名前、動物種、年齢、入院理由及び担当の獣医から選ばれる少なくとも1つの患者情報を取得し、
前記動物のカルテ情報に含まれる、前記タスク情報に関連する項目に関する情報を、前記タスク情報に関する入力に基づいて表示する、
動物病院管理システム。
【請求項2】
請求項1に記載の動物病院管理システムであって、
前記出力制御部は、前記患者である動物に紐付けられた少なくとも一のタスク情報を、前記患者である動物ごとに表示する、
動物病院管理システム。
【請求項3】
請求項1または2に記載の動物病院管理システムであって、
前記出力制御部は、前記作業者に紐付けられた少なくとも一のタスク情報を、前記作業者ごとに表示する、
動物病院管理システム。
【請求項4】
請求項1~3のいずれか1項に記載の動物病院管理システムであって、
前記出力制御部は、前記作業者に紐付けられたタスク情報に含まれるタスクの状況に基づいて、前記作業者に対する前記タスク情報に係る通知を送信する、
動物病院管理システム。
【請求項5】
請求項4に記載の動物病院管理システムであって、
前記タスク情報取得部は、一の作業者の操作により入力された他の作業者に紐付けられた前記タスク情報を取得し、
前記出力制御部は、前記他の作業者に紐付けられたタスク情報に含まれるタスクの状況に基づいて、前記他の作業者に対する前記タスク情報に係る通知を送信する、
動物病院管理システム。
【請求項6】
請求項1~5のいずれか1項に記載の動物病院管理システムであって、
前記出力制御部は、一の作業者以外の作業者に紐付けられたタスク情報を、前記一の作業者のアカウントに対して出力する、
動物病院管理システム。
【請求項7】
請求項1~6のいずれか1項に記載の動物病院管理システムであって、
前記作業者の勤務シフトに関する情報を含む、前記作業者の情報を記憶するスタッフ管理データベースと、
前記作業者の前記
勤務シフトに関する情報と前記タスク情報とに基づいて、前記作業者の前記勤務シフトに前記タスクを割り当て、前記タスク情報に作業者を紐付けるアサイン処理部と、
を、備える、
動物病院管理システム。
【請求項8】
コンピュータを、
患者である動物に対するタスクが作業者に紐づいたタスク情報を取得するタスク情報取得部と、
前記タスクの実行の日時、前記タスクの内容、対象の患者である動物のID、割り当てられた作業者の情報、及び前記タスクが行われる病院に関する情報
から選ばれる少なくとも1つを含む、前記タスク情報を記憶するタスクデータベースと、
前記タスク情報をその連動先である前記動物のカルテ情報に反映させて、当該動物のカルテ情報を記憶するカルテデータベースを更新するデータベース更新部と、
前記データベース更新部により前記カルテデータベースが更新されることで得られる前記タスク情報に基づく出力を制御する出力制御部と、
を備える、動物病院管理システムとして機能させるプログラムであって、
前記出力制御部は、前記カルテデータベースから、前記動物のカルテ情報として、前記患者である動物の写真、名前、動物種、年齢、入院理由及び担当の獣医から選ばれる少なくとも1つの患者情報を取得し、
前記動物のカルテ情報に含まれる、前記タスク情報に関連する項目に関する情報を、前記タスク情報に関する入力に基づいて表示する、プログラム。
【請求項9】
プロセッサが、
患者である動物に対するタスクが作業者に紐づいたタスク情報を取得することと、
前記タスクの実行の日時、前記タスクの内容、対象の患者である動物のID、割り当てられた作業者の情報、及び前記タスクが行われる病院に関する情報
から選ばれる少なくとも1つを含む、前記タスク情報をタスクデータベースに記憶することと、
前記タスク情報をその連動先である前記動物のカルテ情報に反映させて、当該動物のカルテ情報を記憶するカルテデータベースを更新することと、
前記カルテデータベースが更新されることで得られる前記タスク情報に基づく出力を制御することと、
を含み、
前記出力を制御することは、前記カルテデータベースから、前記動物のカルテ情報として、前記患者である動物の写真、名前、動物種、年齢、入院理由及び担当の獣医から選ばれる少なくとも1つの患者情報を取得し、
前記動物のカルテ情報に含まれる、前記タスク情報に関連する項目に関する情報を、前記タスク情報に関する入力に基づいて表示する、方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、動物病院管理システム、プログラムおよび方法に関する。
【背景技術】
【0002】
病院において、医師や看護師等の医療従事者を適切に配置することが求められる。例えば、特許文献1には、看護師を適切に配置するための技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
動物病院の場合、患者が動物であり、症状も多様であるため、細かいオーダーに対して確実にタスクをこなすことが求められる。
【0005】
そこで、本開示は上記問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、動物病院における多様なタスクに、医療従事者がより正確に対応することが可能な動物病院管理システム、プログラムおよび動物病院管理方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示によれば、患者である動物に対するタスクが作業者に紐づいたタスク情報を取得するタスク情報取得部と、前記タスク情報に基づく出力を制御する出力制御部と、を備える、動物病院管理システムが提供される。
【0007】
また、本開示によれば、コンピュータを、患者である動物に対するタスクが作業者に紐づいたタスク情報を取得するタスク情報取得部と、前記タスク情報に基づく出力を制御する出力制御部と、を備える、動物病院管理システムとして機能させるプログラムが提供される。
【0008】
また、本開示によれば、プロセッサが、患者である動物に対するタスクが作業者に紐づいたタスク情報を取得することと、前記タスク情報に基づく出力を制御することと、を含む、方法が提供される。
【発明の効果】
【0009】
本開示によれば、動物病院における多様なタスクに、医療従事者がより正確に対応することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】本開示の第1の実施形態に係る動物病院管理システム1の構成例を示す図である。
【
図2】同実施形態に係るサーバ10を実現するコンピュータのハードウェア構成例を示す図である。
【
図3】同実施形態に係るサーバ10のソフトウェア構成例を示す図である。
【
図4】同実施形態に係るスタッフ管理DB104の一例を示すテーブルである。
【
図5】同実施形態に係るスケジュールDB105の一例を示すテーブルである。
【
図6】同実施形態に係るカルテDB106の一例を示す図である。
【
図7】同実施形態に係るユーザ端末20のソフトウェア構成例を示す図である。
【
図8】同実施形態に係る出力制御部103による出力制御の第1の例を示す図である。
【
図9】同実施形態に係る出力制御部103による出力制御の第2の例を示す図である。
【
図10】同実施形態に係る出力制御部103による出力制御の第3の例を示す図である。
【
図11】同実施形態に係る動物のカルテ情報の表示画面の一例を示す図である。
【
図12】同実施形態に係る出力制御部103による出力制御の第4の例を示す図である。
【
図13】同実施形態に係る出力制御部103による出力制御の第5の例を示す図である。
【
図14】同実施形態に係る動物病院管理システム1における一連の制御に係るフローチャート図である。
【
図15】本開示の第2の実施形態に係る動物病院管理システム1’の構成例を示す図である。
【
図16】同実施形態に係る飼主端末30の表示入力部301に表示される画面の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下に添付図面を参照しながら、本開示の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
【0012】
図1は、本開示の第1の実施形態に係る動物病院管理システム1の構成例を示す図である。図示するように、本実施形態に係る動物病院管理システム1は、動物病院管理サーバ10(以下、サーバ10と称する)と、ユーザ端末20(20a、20b、20c、・・・)とを備える。サーバ10と、ユーザ端末20とは、ネットワークNWを介して通信可能に接続されている。なお、本構成は一例であり、ある構成が他の構成を兼ね備えていたり、他の構成が含まれていたりしてもよい。
【0013】
本実施形態においてネットワークNWはインターネットを想定している。ネットワークNWは、例えば、公衆電話回線網、携帯電話回線網、無線通信網、イーサネット(登録商標)などにより構築される。
【0014】
サーバ10は、例えば、動物病院に勤務する、獣医、看護師、理学療法士、医療事務等の医療従事者R1、R2、R3(以降区別せず言及する際は、単に医療従事者R1という)のタスクを管理するためのコンピュータである。かかるサーバ10は、例えば、動物病院により直接的に管理されてもよいし、動物病院を経営する組織や、少なくとも一の動物病院にかかる動物病院管理システム1を提供するサービサーにより管理されてもよい。
【0015】
また、例えば、サーバ10は、ワークステーションまたはパーソナルコンピュータのような汎用コンピュータとしてもよいし、或いはクラウドコンピューティングによって論理的に実現されてもよい。
【0016】
ユーザ端末20は、例えば、動物病院に勤務する医療従事者R1が所有する、または貸与されている端末である。かかる端末は、医療従事者R1により操作され得る。例えば、ユーザ端末20は、携帯電話、スマートフォン、タブレットコンピュータまたはパーソナルコンピュータ等であり得る。
【0017】
本実施形態に係る動物病院管理システム1の概要について説明する。動物病院に勤務する医療従事者である獣医R1は、例えば、入院している動物に関する一日のスケジュールを入力する。かかる入力は、例えば獣医R1が所持するユーザ端末20aに対して行われる。かかるスケジュールには複数の作業内容の少なくともいずれかに係るタスクが含まれる。かかるタスクが登録されると、そのタスクに他の医療従事者(例えば看護師、事務職員等)がアサインされる。どの医療従事者にアサインするかは、例えば、獣医R1の指定により定められてもよいし、かかるスケジュールの時間帯に勤務している医療従事者をサーバ10がソートすることで定められてもよい。アサインされたタスクに関する情報は、アサインされた医療従事者R2等に対して通知され得る。かかる通知は、医療従事者R2の所持するユーザ端末20b等に送信される。これにより、医療従事者R2は、自らに割り当てられたタスクについて認識することができる。
【0018】
動物病院においては、動物種による専門性や、複数の動物病院における勤務など、タスクの割り当てが複雑化し得る。本実施形態に係る動物病院管理システム1によれば、動物の来院時や入院時におけるタスクのアサインがあると、アサインされた医療従事者がそのタスクの内容をすぐに確認することができる。これにより、動物病院における多様なタスクに、医療従事者がより正確に対応することが可能となる。以下、本実施形態の詳細について説明する。
【0019】
図2は、本実施形態に係るサーバ10を実現するコンピュータのハードウェア構成例を示す図である。コンピュータは、少なくとも、制御部11、メモリ12、ストレージ13、通信部14および入出力部15等を備える。これらはバス16を通じて相互に電気的に接続される。
【0020】
制御部11は、サーバ10全体の動作を制御し、各要素間におけるデータの送受信の制御、及びアプリケーションの実行及び認証処理に必要な情報処理等を行う演算装置である。例えば制御部11は、CPU(Central Processing Unit)等のプロセッサであり、ストレージ13に格納されメモリ12に展開されたプログラム等を実行して各情報処理を実施する。
【0021】
メモリ12は、DRAM(Dynamic Random Access Memory)等の揮発性記憶装置で構成される主記憶と、フラッシュメモリまたはHDD(Hard Disc Drive)等の不揮発性記憶装置で構成される補助記憶と、を含む。メモリ12は、制御部11のワークエリア等として使用され、また、サーバ10の起動時に実行されるBIOS(Basic Input/Output System)、及び各種設定情報等を格納する。
【0022】
ストレージ13は、アプリケーション・プログラム等の各種プログラムを格納する。各処理に用いられるデータを格納したデータベースがストレージ13に構築されていてもよい。
【0023】
通信部14は、サーバ10をネットワークに接続する。通信部14は、例えば、有線LAN(Local Area Network)、無線LAN、Wi-Fi(Wireless Fidelity、登録商標)、赤外線通信、Bluetooth(登録商標)、近距離または非接触通信等の方式で、外部機器と直接またはネットワークアクセスポイントを介して通信する。
【0024】
入出力部15は、例えば、キーボード、マウス、タッチパネル等の情報入力機器、及びディスプレイ等の出力機器である。
【0025】
バス16は、上記各要素に共通に接続され、例えば、アドレス信号、データ信号及び各種制御信号を伝達する。
【0026】
本実施形態に係るユーザ端末20を実現するコンピュータやスマートフォン等の端末のハードウェア構成は、
図2に示すサーバ10のハードウェア構成例と同様であるため、説明を省略する。
【0027】
図3は、本実施形態に係るサーバ10のソフトウェア構成例を示す図である。サーバ10は、タスク情報取得部101、アサイン処理部102、出力制御部103、スタッフ管理DB104、タスクDB105およびカルテDB106を備える。タスク情報取得部101、アサイン処理部102および出力制御部103は、制御部11がストレージ13に記憶されているプログラムをメモリ12に読み出して実行することにより実現され得る。また、スタッフ管理DB104、タスクDB105およびカルテDB106は、メモリ12およびストレージ13が提供する記憶領域の一部として実現され得る。なお、スタッフ管理DB104、タスクDB105およびカルテDB106は、サーバ10以外の一または複数のサーバが提供する外部の記憶領域の一部として実現されてもよい。
【0028】
タスク情報取得部101は、患者である動物に対するタスクが作業者に紐づいたタスク情報を取得する機能を有する。動物に対するタスクは、例えば、動物病院における事務処理、診察、検査、調剤、処置、投薬、リハビリテーション、手術、処方並びに入院時における入退院手続、食事、トレーニング等、医療従事者の各々が担当する作業に関する。作業者とは、例えば、獣医、看護師、薬剤師、理学療法士、医療事務職員等、動物病院において何からの作業を行う者である。タスク情報は、詳しくは後述するが、かかるタスクを実施する日時、内容、対象の動物に関する情報等を含む。また、タスク情報は、必要なスタッフとその数、タスクが発生する病院等の情報を含んでもよい。かかるタスク情報は、例えば、獣医や看護師等の医療従事者による入力等により生成されてもよいし、定期的なタスクであれば、自動的に生成されてもよい。タスク情報は、作業者に紐付けられ得る。タスク情報への作業者の紐付けは、例えば、医療従事者がタスク情報を生成する際に、かかるタスクを行う医療従事者の情報を併せて登録する際に行われてもよいし、後述するアサイン処理部102による医療従事者へのタスクのアサインの処理に基づいて行われてもよい。
【0029】
アサイン処理部102は、作業者のシフト情報と、タスク情報とに基づいて、作業者の勤務シフトに前記タスクを割り当て、タスク情報に作業者を紐付ける機能を有する。例えば、ある日のスケジュールとして「9時-12時:診察」「10時-16時:手術」「8時-18時:事務処理」のタスクが存在するとする。かかるタスクに関する情報(タスク情報)は、後述するタスクDB105等に記憶され得る。「9時-12時:診察」のスケジュールに2人の獣医の勤務シフトが合致する場合、アサイン処理部102は、2人の獣医の少なくともいずれかをかかるスケジュールにおける診察のタスクに割り当てる。アサイン処理部は、複数の医療従事者の勤務シフトを、タスク情報に基づいて、各々のタスクを各医療従事者に割り当ててもよい。アサイン処理部102によりタスク情報に作業者が紐付けられると、かかるタスク情報はタスク情報取得部101により取得され、出力制御部103に出力される。なお、予めタスク情報に医療従事者の入力により作業者が紐付けられている(割り当てられている)場合は、アサイン処理部102によるアサインの処理は行われなくてもよい。
【0030】
なお、かかるタスク情報には、例えば、タスクに関連する属性が含まれ得る。属性とは、医療従事者の属性である。この属性は、スタッフ管理DB104に記憶されている各医療従事者のデータに含まれ得る。具体的には、属性は、「獣医」「看護師」等の職種、「総合臨床」「外科」「皮膚科」「リハビリ」等の専門技能、または「正社員」「契約社員」等の勤務体系等を含みうる。上述した「診察」のタスクは、一般的な動物病院の診察であれば、「獣医」「総合臨床」の属性に関するものである。したがって、アサイン処理部102は、「9時-12時:診察」のスケジュールには、「獣医」「総合臨床」の属性を有する医療従事者の勤務シフトが当てられる。このように、アサイン処理部102は、医療従事者の属性がタスクに関連する場合に、かかるタスクに該医療従事者を割り当て得る。例えば、複数の医療従事者が一のタスクに割り当て可能である場合、アサイン処理部102は、優先される属性を有する医療従事者、またはタスクに関連する属性をより多く有している医療従事者を、優先的に該タスクに割り当ててもよい。
【0031】
出力制御部103は、タスク情報に基づく出力を制御する機能を有する。ここでいう出力は、例えば、情報の表示、情報の紙媒体等への印刷、情報の音声や映像等による出力等を含む。例えば、出力制御部103は、患者である動物に紐付けられた少なくとも一のタスク情報を、患者である動物ごとに表示することができる。また、出力制御部103は、作業者に紐付けられた少なくとも一のタスク情報を、作業者ごとに表示することができる。また、出力制御部103は、作業者に紐付けられたタスク情報に含まれるタスクの状況に基づいて、作業者に対するタスク情報に係る通知を送信することができる。また、出力制御部103は、一の作業者の操作により入力された他の作業者に紐付けられたタスク情報に含まれるタスクの状況に基づいて、該他の作業者に対するタスク情報に係る通知を送信することができる。また、出力制御部103は、一の作業者以外の作業者に紐付けられたタスク情報を、該一の作業者のアカウントに対して出力することができる。また、出力制御部103は、動物のカルテ情報を記憶するカルテデータベースから、動物のカルテ情報を取得し、該動物のカルテ情報に含まれる、タスク情報に関連する項目に関する情報を、タスク情報に関する入力に基づいて表示することができる。出力制御部103による出力制御の具体例については後述する。
【0032】
スタッフ管理DB(データベース)104は、動物病院の医療従事者(作業者)の情報を管理するためのデータベースである。
図4は、本実施形態に係るスタッフ管理DB104の一例を示すテーブルである。
図4に示すように、スタッフ管理DB104は、医療従事者であるスタッフのID、スタッフ名、職種、専門技能および勤務体系のデータセットにより構成され得る。職種、専門技能および勤務体系は、上述した医療従事者の属性の一例である。また、かかるスタッフ管理DB104には、各医療従事者の勤務シフトに関する情報が含まれ得る。
【0033】
タスクDB105は、上述したタスク情報を管理するためのデータベースである。
図5は、本実施形態に係るタスクDB105の一例を示すテーブルである。
図5に示すように、タスクDB105は、タスクの実行の日時と、タスクの内容、対象の患者動物のID、割り当てられた作業者の情報、およびタスクが行われる病院(複数の病院を管理する場合)に関する情報を含むタスク情報のデータセットにより構成され得る。かかるタスク情報は、例えば、獣医や看護師等の医療従事者による入力等によりタスクDB105に生成され得る。また、定期的なタスクであれば、タスク情報は自動的にタスクDB105に生成されてもよい。また、タスクが作業者に割り当てられていない場合は、かかる作業者の情報は「未定」としてもよい。
【0034】
カルテDB106は、動物病院に通院または入院する動物のカルテ情報を管理するためのデータベースである。
図6は、本実施形態に係るカルテDB106の一例を示す図である。カルテ情報は、例えば、動物毎に動物IDと関連づけて管理され、また、動物毎のカルテ情報は、受診日または入院期間毎に管理される。例えば、動物ID10001で識別される動物の、受診日が2020年1月20日に入力されたカルテ情報として、動物の飼主の基本情報(氏名、住所、Eメール等)、動物(ペット)情報(ペット名、性別、種別、体重等)、問診情報(状況、出欠、期間、食欲、体調、嘔吐の有無、下痢の有無等)、身体所見、病歴、検査、診断、処理/投薬、処方、メモ、及び動物(ペット)の動画/画像等の情報が含まれる。かかる情報は、飼主や獣医等の担当者から適宜取得される情報に基づいて構成され得る。また、カルテ情報を、動物が病院の受診時に獣医等が入力した情報とは別に、動物が入院時に獣医等が入力した情報として管理することもできる。この場合、入院時のカルテ情報は受診時の情報と共通するものを含むことができるが、例えば、飲食、排尿、排せつに関する情報、入院中の動物の画像及び/または動画、入院時の排泄を確認するために散歩に出る場合、散歩中の画像及び/または動画、及び各々の画像等に関するコメント等を含むことができる。また、カルテ情報のうち、動物の飼主等のユーザに共有可能な範囲(例えば、入院に関する電子カルテ情報に限る等)を、医療従事者が操作するユーザ端末20からの設定要求等に応じて、設定することができる。
【0035】
図7は、本実施形態に係るユーザ端末20のソフトウェア構成例を示す図である。ユーザ端末20は、表示入力部201を備える。表示入力部201は、ユーザ端末20のプロセッサがストレージに記憶されているプログラムをメモリに読み出して実行することにより実現され得る。
【0036】
表示入力部201は、ユーザ端末20のタッチパネルのように、画面を表示させつつ、医療従事者等による入力操作を受け付ける機能を有する。なお、表示部としての機能と入力部としての機能は別々に実現されてもよい。上述したサーバ10の出力に関する機能部から出力される画面は、表示入力部201により表示される。また、表示入力部201に対する操作により入力される情報は、サーバ10に送信され得る。
【0037】
次に、本実施形態に係る出力制御部103による出力制御の具体例について説明する。その際、付随的に他の機能部による機能についても説明する。
【0038】
図8は、本実施形態に係る出力制御部103による出力制御の第1の例を示す図である。
図8に示す画面2000は、ユーザ端末20の表示入力部201に表示される。画面2000は、例えば、医療従事者である獣医が、入院している猫の、2020年3月24日のスケジュールを登録するための画面である。画面2000には、患者情報2001、スケジュール登録領域2002および確定ボタン2003が含まれる。なお、
図8に示している例では、入院用のカルテからタスクを入力し割り当てる例を示しているが、本技術はかかる例に限定されない。例えば、タスクの入力は、診察用のカルテや手術用のカルテなど、他のカルテの画面から医療従事者の操作により行うことができる。
【0039】
患者情報2001は、例えば、患者である動物の写真、名前、動物種、年齢等の情報を含み得る。また、患者が入院している場合は、患者情報2001は、入院理由(主訴)や、担当の獣医等の情報を含んでもよい。患者情報2001に含まれる情報は、例えばカルテDB106から取得される。
【0040】
スケジュール登録領域2002は、患者に対して行うタスクを実行する時間帯を登録するための入力領域である。
図8に示す例では、「バイタル(体調の診断)」「ごはん」「検査」「処置・処方」がタスクの項目として示されている。かかるタスクをどの時間帯で行うかを、表示入力部201に対するタッチ等の入力等により決定することができる。
図8に示す例では、1時間ごとにタスクを実行する時間帯を設定することができる。
【0041】
図9は、本実施形態に係る出力制御部103による出力制御の第2の例を示す図である。
図9は、
図8に示した画面2000のスケジュール登録領域2002に対して入力がなされた後の画面を示す。スケジュール登録領域2002に示す時間帯の枠のうち、黒く表示されている枠が、タスクを実行する時間帯である。かかるタスクを実行する時間帯を入力した後に確定ボタン2003をタッチすると、かかるタスクが登録され、タスクDB105に登録され得る。なお、かかる画面2000には、例えば、どの医療従事者にタスクを割り当てるかを入力するための表示領域が設けられていてもよい。
【0042】
図10は、本実施形態に係る出力制御部103による出力制御の第3の例を示す図である。
図10に示す画面2010は、出力制御部103によりユーザ端末20に出力される、患者である動物に紐付けられた少なくとも一のタスク情報を、該動物ごとに表示する画面の一例である。具体的には、画面2010は、患者である動物のタスクの一覧を表示し得る。画面2010は、患者情報2011、タスク一覧情報2012およびカルテ閲覧用ボタン2013を含み得る。
【0043】
患者情報2011は、例えば、患者である動物の写真、名前、動物種、年齢等の情報を含み得る。かかる情報は、カルテDB106から取得される。例えば、タスク一覧情報2012は、例えば入院中の動物の一日のスケジュールに含まれるタスクの一覧を示し得る。タスク一覧情報2012には、各タスクの実行予定時間、タスクの内容およびタスクを実行する作業者の名前が含まれ得る。タスク一覧情報2012に含まれる情報は、例えば、タスクDB105から取得され得る。なお、
図10に示した例では、タスク一覧情報2012として、2020年3月24日のタスクの一覧が示されているが、個々のタスク情報のみが表示されてもよい。また、かかる画面2010では一の動物のタスク一覧情報2012のみが表示されているが、画面2010では、複数の動物のタスク一覧情報2012が表示されてもよい。各タスクは、例えばユーザ端末20の表示入力部201へのタッチ等の操作により、選択することが可能である。各タスクが選択されると、例えば、各タスクの詳細な内容について表示する画面等が表示され得る。また、各タスクが選択された状態でカルテ閲覧用ボタン2013をタッチすると、動物のカルテ情報に含まれるタスクの内容に関連する項目の情報を閲覧することができる。かかるカルテ情報は、カルテDB106から動物情報等をクエリとしてソートすることにより得ることができる。
【0044】
図11は、本実施形態に係る動物のカルテ情報の表示画面の一例を示す図である。
図11に示すカルテ画面2020は、患者情報2021、カルテ項目2022および項目詳細表示領域2023を含み得る。
図10のタスク一覧情報2012において「11:00 検査 西脇/大木」が選択された状態でカルテ閲覧用ボタン2013をタッチすると、
図11で示すカルテ画面2020が表示され得る。かかるカルテ画面2020は、例えば、出力制御部103によりユーザ端末20に出力され得る。項目詳細表示領域2023には、例えば、項目「検査」の場合は、患部写真表示領域2024、検査担当表示領域2025および検査結果表示領域2026が含まれ得る。かかる表示領域の各々は、画像やテキスト情報を入力可能に設けられ得る。例えば、検査を実施した際に得られる検査結果の情報を、かかる表示領域に医療従事者が入力してもよい。
【0045】
図12は、本実施形態に係る出力制御部103による出力制御の第4の例を示す図である。
図12に示す画面2030は、出力制御部103によりユーザ端末20に出力される、作業者に紐付けられた少なくとも一のタスク情報を、該作業者ごとに表示する画面の一例である。具体的には、画面2030は、作業者を示す作業者情報2031および作業者に紐付けられているタスク一覧情報2032を含み得る。
【0046】
作業者情報2031は、タスク一覧情報2032に表示されている各タスクに紐付けられている作業者のID、職種および氏名等を含む。作業者情報2031に含まれる情報は、例えば、スタッフ管理DB104から取得され得る。タスク一覧情報2032には、各タスクの実行予定時間、タスクの内容、タスクの作業対象である動物、およびタスクを実行する共同作業者の名前等が含まれ得る。タスク一覧情報2032に含まれる情報は、例えば、タスクDB105から取得され得る。かかる作業者情報2031は、例えば、図示する三角形のボタンをタッチすることにより、他の作業者情報に変更することが可能である。すなわち、出力制御部103は、かかるタスク一覧情報2032として、作業者本人のタスクを表示することも可能であり、また、他の作業者のタスクを表示することも可能である。また、
図12に示した例では、タスク一覧情報2032として、2020年3月24日のタスクの一覧が示されているが、個々のタスク情報のみが表示されてもよい。また、かかる画面2030では一の作業者のタスク一覧情報2032のみが表示されているが、画面2030では、複数の作業者のタスク一覧情報2032が表示されてもよい。
【0047】
なお、画面2030は、例えば、ある作業者にかかるタスクが割り当てられた際に、該作業者の使用するユーザ端末20にプッシュ通知により表示するものであってもよい。これにより、該作業者はタスクを割り当てられたことを知ることができる。また、作業者がかかるタスクの開始時間が近づいていたり、タスクの終了が近づいている等、タスクの状況に基づいて、かかる通知がユーザ端末20に行われてもよい。
【0048】
図13は、本実施形態に係る出力制御部103による出力制御の第5の例を示す図である。
図13に示す画面2030は、
図12に示す画面2030と同様であるが、ポップアップ画面2033をさらに含み得る。出力制御部103は、11時の数分前に「11:00 検査 田中キャビちゃん 西脇先生」のタスク情報に対応する表示をポップアップ画面2033に含めて表示し得る。かかる表示は、例えば、作業者である看護師に検査室への移動を促すものであり得る。このように、リマインダを作業者に対し通知することも可能である。
【0049】
図14は、本実施形態に係る動物病院管理システム1における一連の制御に係るフローチャート図である。以下、動物病院管理システム1による医療従事者のタスクの登録処理とタスクの通知処理の流れの一例について説明する。
【0050】
まず、獣医が患者である動物のタスクを登録する(ステップS101)。ここでは、例えば
図8に示した画面2000を通して、動物に対する作業内容を獣医が入力して登録する。なお、かかるタスクの登録においては、担当する作業者である看護師のタスクへのアサインは行われていないものとする。
【0051】
次に、サーバ10のアサイン処理部102は、かかるタスクへのアサイン処理を行う(ステップS103)。アサイン処理部102は、登録されたタスクの内容と時間帯に基づいて、かかる時間帯にかかるタスクを実行することができる看護師を該タスクに割り当てる処理を行う。作業者に紐付けられたタスク情報を、タスク情報取得部101が取得する。
【0052】
次に、サーバ10の出力制御部103は、タスク情報を患者である動物および/または看護師ごとに出力する(ステップS105)。例えば、出力制御部103は、
図10および/または
図12に示すような画面を、かかるタスクが紐付けられている作業者のユーザ端末20に出力し得る。
【0053】
次に、出力制御部103は、タスク情報を所定の時機に通知する(ステップS107)。例えば、出力制御部103は、
図13に示すようなポップアップ画面2033を、タスクの開始直前の時機に、かかるタスクが紐付けられている作業者のユーザ端末20に出力し得る。
【0054】
以上説明したように、本実施形態に係る動物病院管理システム1によれば、医療従事者がタスクを登録すると、かかるタスクを割り当てられた作業者に対してタスク情報を出力することができる。これにより、作業者は自身の使用するユーザ端末20を持ち歩くだけで、自らのタスクを確認でき、また必要なタイミングでタスクの実行のリマインドを得ることができる。これにより、動物病院における多様なタスクに、医療従事者がより正確に対応することができる。
【0055】
また、タスクの確認の際に患者である動物のカルテ情報を閲覧し、場合によって編集することもできる。これにより、タスクに基づく動物のカルテ情報の管理が可能となり、電子カルテへのアクセシビリティが向上する。
【0056】
次に、本開示の第2の実施形態について説明する。本実施形態では、出力制御部103が、動物の飼主に対して、タスクに関する情報を出力するものである。
【0057】
図15は、本開示の第2の実施形態に係る動物病院管理システム1’の構成例を示す図である。図示するように、本実施形態に係る動物病院管理システム1’は、動物病院管理サーバ10(以下、サーバ10と称する)と、ユーザ端末20(20a、20b、20c、・・・)とを備える。かかる動物病院管理システム1’に対して、患者である動物C1の飼主P1が所有する飼主端末30が、ネットワークNWを介して通信可能に接続されている。なお、本構成は一例であり、ある構成が他の構成を兼ね備えていたり、他の構成が含まれていたりしてもよい。なお、飼主端末30を実現するコンピュータやスマートフォン等の端末のハードウェア構成は、
図2に示すサーバ10のハードウェア構成例と同様であるため、説明を省略する。
【0058】
図16は、本実施形態に係る飼主端末30の表示入力部301に表示される画面の一例を示す図である。ここでは、出力制御部103が、タスクである検査が実行された(実行される)後に検査結果を飼主に伝えるタイミングに関する情報を飼主端末30に出力している。画面3000には、通知内容表示3001が含まれている。
図16に示す例では、2020年の3月29日の12時以降に、3月24日に行われる検査の結果を伝えることが表示されている。かかる日時は、タスクの状況に基づいて設定される。ここでは、3月24日に行われる検査の結果が3月29日に動物病院に通知されることに基づいて設定され得る。検査の結果を通知することが可能な日時に関する情報は、例えば、タスクDB105に記憶されるタスク情報に含まれ得る。これにより、タスクの状況に応じて、飼主にタスクに関する必要な情報を通知することができる。
【0059】
以上、添付図面を参照しながら本開示の好適な実施形態について詳細に説明したが、本開示の技術的範囲はかかる例に限定されない。本開示の技術分野における通常の知識を有する者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本開示の技術的範囲に属するものと了解される。
【0060】
本明細書において説明した装置は、単独の装置として実現されてもよく、一部または全部がネットワークで接続された複数の装置(例えばクラウドサーバ)等により実現されてもよい。例えば、サーバ10の制御部11およびストレージ13は、互いにネットワークで接続された異なるサーバにより実現されてもよい。
【0061】
本明細書において説明した装置による一連の処理は、ソフトウェア、ハードウェア、及びソフトウェアとハードウェアとの組合せのいずれを用いて実現されてもよい。本実施形態に係るサーバ10の各機能を実現するためのコンピュータプログラムを作製し、PC等に実装することが可能である。また、このようなコンピュータプログラムが格納された、コンピュータで読み取り可能な記録媒体も提供することができる。記録媒体は、例えば、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、フラッシュメモリ等である。また、上記のコンピュータプログラムは、記録媒体を用いずに、例えばネットワークを介して配信されてもよい。
【0062】
また、本明細書においてフローチャート図を用いて説明した処理は、必ずしも図示された順序で実行されなくてもよい。いくつかの処理ステップは、並列的に実行されてもよい。また、追加的な処理ステップが採用されてもよく、一部の処理ステップが省略されてもよい。
【0063】
また、本明細書に記載された効果は、あくまで説明的または例示的なものであって限定的ではない。つまり、本開示に係る技術は、上記の効果とともに、または上記の効果に代えて、本明細書の記載から当業者には明らかな他の効果を奏しうる。
【0064】
なお、以下のような構成も本開示の技術的範囲に属する。
(項目1)
患者である動物に対するタスクが作業者に紐づいたタスク情報を取得するタスク情報取得部と、
前記タスク情報に基づく出力を制御する出力制御部と、
を備える、動物病院管理システム。
(項目2)
項目1に記載の動物病院管理システムであって、
前記出力制御部は、前記患者である動物に紐付けられた少なくとも一のタスク情報を、前記患者動物ごとに表示する、
動物病院管理システム。
(項目3)
項目1または2に記載の動物病院管理システムであって、
前記出力制御部は、前記作業者に紐付けられた少なくとも一のタスク情報を、前記作業者ごとに表示する、
動物病院管理システム。
(項目4)
項目1~3のいずれか1項に記載の動物病院管理システムであって、
前記出力制御部は、前記作業者に紐付けられたタスク情報に含まれるタスクの状況に基づいて、前記作業者に対する前記タスク情報に係る通知を送信する、
動物病院管理システム。
(項目5)
項目4に記載の動物病院管理システムであって、
前記タスク情報取得部は、一の作業者の操作により入力された他の作業者に紐付けられた前記タスク情報を取得し、
前記出力制御部は、前記他の作業者に紐付けられたタスク情報に含まれるタスクの状況に基づいて、前記他の作業者に対する前記タスク情報に係る通知を送信する、
動物病院管理システム。
(項目6)
項目1~5のいずれか1項に記載の動物病院管理システムであって、
前記出力制御部は、一の作業者以外の作業者に紐付けられたタスク情報を、前記一の作業者のアカウントに対して出力する、
動物病院管理システム。
(項目7)
項目1~6のいずれか1項に記載の動物病院管理システムであって、
前記出力制御部は、前記タスク情報に含まれる前記タスクの状況に基づいて、前記動物の飼主に対する前記タスク情報に係る通知を送信する、
動物病院管理システム。
(項目8)
項目1~7のいずれか1項に記載の動物病院管理システムであって、
出力制御部は、動物のカルテ情報を記憶するカルテデータベースから、前記動物のカルテ情報を取得し、
前記動物のカルテ情報に含まれる、前記タスク情報に関連する項目に関する情報を、前記タスク情報に関する入力に基づいて表示する、
動物病院管理システム。
(項目9)
コンピュータを、
患者である動物に対するタスクが作業者に紐づいたタスク情報を取得するタスク情報取得部と、
前記タスク情報に基づく出力を制御する出力制御部と、
を備える、動物病院管理システムとして機能させるプログラム。
(項目10)
プロセッサが、
患者である動物に対するタスクが作業者に紐づいたタスク情報を取得することと、
前記タスク情報に基づく出力を制御することと、
を含む、方法。
【符号の説明】
【0065】
1 動物病院管理システム
10 サーバ
20 ユーザ端末
101 タスク情報取得部
102 アサイン処理部
103 出力制御部
【要約】
【課題】動物病院における多様なタスクに、医療従事者がより正確に対応すること。
【解決手段】本開示による動物病院管理システム1は、患者である動物に対するタスクが作業者に紐づいたタスク情報を取得するタスク情報取得部101と、前記タスク情報に基づく出力を制御する出力制御部103と、を備える。
【選択図】
図1