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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2021-12-16
(45)【発行日】2022-01-14
(54)【発明の名称】自動壁紙糊付機の糊攪拌供給システム
(51)【国際特許分類】
   B05C 11/10 20060101AFI20220106BHJP
   B44C 7/04 20060101ALI20220106BHJP
   B01F 35/71 20220101ALI20220106BHJP
【FI】
B05C11/10
B44C7/04
B01F15/02 A
【請求項の数】 7
(21)【出願番号】P 2017127523
(22)【出願日】2017-06-29
(65)【公開番号】P2019010604
(43)【公開日】2019-01-24
【審査請求日】2020-06-25
(73)【特許権者】
【識別番号】000163121
【氏名又は名称】極東産機株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100103218
【弁理士】
【氏名又は名称】牧村 浩次
(72)【発明者】
【氏名】山根 将司
(72)【発明者】
【氏名】小林 俊
【審査官】磯部 洋一郎
(56)【参考文献】
【文献】特開2008-272701(JP,A)
【文献】実開平06-011865(JP,U)
【文献】特開2008-289956(JP,A)
【文献】特開2002-361157(JP,A)
【文献】特開2005-319725(JP,A)
【文献】特開平09-164355(JP,A)
【文献】特開2002-205002(JP,A)
【文献】特開2000-168300(JP,A)
【文献】登録実用新案第3033932(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B05C 11/10
B44C 7/04
B01F 15/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
壁紙の裏面に、予め設定された長さの壁紙に自動的に糊を塗布するための自動壁紙糊付機において、
前記自動壁紙糊付機の攪拌供給装置で攪拌・精製(調合)した糊を、攪拌供給装置から、自動壁紙糊付機の壁紙糊付機本体に対して供給するための自動壁紙糊付機の糊攪拌供給システムであって、
前記壁紙糊付機本体の電源コードと、前記攪拌供給装置の電源コードを別々の電源に接続するように構成するとともに、
前記壁紙糊付機本体の駆動を制御する糊付駆動制御部と、前記攪拌供給装置の駆動を制御する攪拌供給駆動制御部との間を、接続ケーブルまたは無線接続を介して接続可能に構成し、
前記攪拌供給装置において攪拌された糊を、前記壁紙糊付機本体へ供給するように制御する供給制御装置を備え、
前記接続ケーブルまたは無線接続が、接続状態か否かで、攪拌供給装置から、壁紙糊付機本体に対して糊を供給する制御を行うように構成されていることを特徴とする自動壁紙糊付機の糊攪拌供給システム。
【請求項2】
前記供給制御装置が、攪拌供給装置の切り替えスイッチが、ポンプ側にあるか攪拌側にあるかを判断して
前記攪拌供給装置の切り替えスイッチが、ポンプ側にある場合には、攪拌供給装置から、壁紙糊付機本体に対して糊を供給するように制御し、
前記攪拌供給装置の切り替えスイッチが、攪拌側にある場合には、前記攪拌供給装置における糊攪拌を行うように制御するように構成されていることを特徴とする請求項1に記載の自動壁紙糊付機の糊攪拌供給システム。
【請求項3】
前記供給制御装置が、攪拌供給装置の切り替えスイッチが、ポンプ側にあるか攪拌側にあるかを判断して、
前記攪拌供給装置の切り替えスイッチが、ポンプ側にあり、かつ、接続ケーブル(60)が接続されている場合には、
前記壁紙糊付機本体からの糊供給信号により、攪拌供給装置から、壁紙糊付機本体へ攪拌した糊を供給するように構成されていることを特徴とする請求項2に記載の自動壁紙糊付機の糊攪拌供給システム。
【請求項4】
前記供給制御装置が、攪拌供給装置の切り替えスイッチが、ポンプ側にあるか攪拌側にあるかを判断して、
前記攪拌供給装置の切り替えスイッチが、ポンプ側にあり、かつ、接続ケーブル(60)が接続されておらず、
糊の供給を手動で操作するON/OFFスイッチが、接続されている場合には、ON/OFFスイッチが、ONにしている間だけ、
前記攪拌供給装置から、壁紙糊付機本体へ攪拌した糊を供給するように構成されていることを特徴とする請求項2に記載の自動壁紙糊付機の糊攪拌供給システム。
【請求項5】
前記糊の供給を手動で操作するON/OFFスイッチが、フットスイッチ、または、ハンドスイッチであることを特徴とする請求項4に記載の自動壁紙糊付機の糊攪拌供給システム。
【請求項6】
壁紙の裏面に、予め設定された長さの壁紙に自動的に糊を塗布するための自動壁紙糊付機において、
前記自動壁紙糊付機の攪拌供給装置で攪拌・精製(調合)した糊を、攪拌供給装置から、自動壁紙糊付機の壁紙糊付機本体に対して供給するための自動壁紙糊付機の糊攪拌供給システムであって、
前記壁紙糊付機本体の電源コードと、前記攪拌供給装置の電源コードを別々の電源に接続するように構成するとともに、
前記壁紙糊付機本体の駆動を制御する糊付駆動制御部と、前記攪拌供給装置の駆動を制御する攪拌供給駆動制御部との間を、接続ケーブルまたは無線接続を介して接続可能に構成し、
前記攪拌供給装置において攪拌された糊を、前記壁紙糊付機本体へ供給するように制御する供給制御装置を備え、
前記接続ケーブルまたは無線接続が、差動状態か否かで、攪拌供給装置から、壁紙糊付機本体に対して糊を供給する制御を行うように構成されていることを特徴とする自動壁紙糊付機の糊攪拌供給システム。
【請求項7】
前記供給制御装置が、前記壁紙糊付機本体の糊付駆動制御部、若しくは、前記攪拌供給装置の攪拌供給駆動制御部の少なくともいずれか一方に設けられているか、または、前記壁紙糊付機本体と攪拌供給装置とは別に設けられた外部制御装置に設けられていることを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載の自動壁紙糊付機の糊攪拌供給システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、壁紙(クロス)の裏面に、例えば、天井、壁面に貼着するための糊を、所定の量で、所定の長さの壁紙に自動的に塗布するための自動壁紙糊付機において、壁紙糊付機本体の糊貯留部の糊が一定量以下に減少した際に、攪拌供給装置で攪拌・精製(調合)した糊を、攪拌供給装置から、自動壁紙糊付機の壁紙糊付機本体に対して供給するための自動壁紙糊付機の糊攪拌供給システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、壁紙に糊付けする糊を作るために、ペースト状の糊や粉末状の糊と水を、バケツに入れて希釈攪拌することが行われている。
【0003】
このため、一般的に、糊の攪拌は、ドリルの先に攪拌棒をつけて、棒を回転させる方法で行っている。その場合、熟練の技がないと、いわゆる「塊(ダマ)」ができてしまい、糊付する糊として使えないことになる。
【0004】
また、糊の供給は、糊付しながら糊の減り具合を見て、柄杓で自動壁紙糊付機の壁紙糊付機本体の糊貯留部(糊箱)に入れるので、供給が遅れると壁紙に糊が付かない部分ができてしまい、この状態で施工を行うと後で施工不良で不具合になってしまう。
【0005】
このため、特許文献1(実用新案登録第3033932号公報)、特許文献2(特許第4725828号公報)に開示されるように、自動壁紙糊付機の壁紙糊付機本体の糊貯留部の糊が一定量以下に減少した際に、攪拌供給装置で攪拌・精製(調合)した糊を、攪拌供給装置から、自動壁紙糊付機の壁紙糊付機本体に対して供給する攪拌供給装置が提案されている。
【0006】
すなわち、攪拌供給装置は、壁紙に糊付けする糊を作るために、ペースト状の糊や粉末状の糊と水を、バケツに入れて希釈攪拌する機械であり、攪拌供給装置から接続ホースを介して、壁紙糊付機本体の糊貯留部へ供給するように構成されている。
【0007】
このため、攪拌供給装置は、熟練の技がなくても、決まった分量の糊と水を入れるだけで、一定時間攪拌すればダマもできずに、きれいな糊付する糊を作ることができ、この糊を、接続ホースを介して、自動壁紙糊付機の壁紙糊付機本体の糊貯留部に供給することができるようになっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【文献】実用新案登録第3033932号公報
【文献】特許第4725828号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
ところで、従来の攪拌供給装置は、2つの機能を有しており、切り替えスイッチを切り替えて使用するように構成されている。すなわち、1つは糊攪拌機として、一定量の糊と水を加えて、一定時間攪拌することにより、適切な粘度の糊を精製するようになっている。また、もう1つは、糊供給用ポンプとして、ポンプを始動して、接続ホースを介して、自動壁紙糊付機の壁紙糊付機本体の糊貯留部へ攪拌した糊を供給するように構成されている。
【0010】
ところで、糊を攪拌して、ポンプで手動供給する職人がいるが、この方法では、人の手で糊を供給するため、糊の減り具合を常に気にする必要がある。
【0011】
従って、糊の供給を人の手を介さず自動化して、糊の減り具合を気にせずに作業したいという職人も現れ、連動供給(自動供給)できることが望まれている。
【0012】
このため、従来より、図12のブロック図に示したような構成の自動壁紙糊付機の糊攪拌供給システム100が提案されている。
【0013】
すなわち、図12に示したように、符号100は、全体で、自動壁紙糊付機の糊攪拌供給システム(以下、単に「糊攪拌供給システム100」と言う)を示している。
【0014】
糊攪拌供給システム100は、壁紙の裏面に、所定の量で、所定の長さの壁紙に自動的に塗布するための自動壁紙糊付機102を備えている。
【0015】
また、自動壁紙糊付機102は、一定量の糊と水を加えて、一定時間攪拌することにより、適切な粘度の糊を攪拌・精製(調合)するための攪拌供給装置104を備えている。
【0016】
さらに、自動壁紙糊付機102は、壁紙糊付機本体106を備えており、壁紙糊付機本体106は、壁紙糊付機本体106の駆動を制御する糊付駆動制御部108を備えている。
【0017】
そして、糊付駆動制御部108は、例えば、インプット(入力)された壁紙の種類(または壁紙の品番)、寸法、長さの情報により、壁紙の糊付け情報を演算するための壁紙糊付演算部110を備えている。
【0018】
また、糊付駆動制御部108は、攪拌供給装置104からの糊の供給時間を設定し入力するための供給時間入力部112を備えている。
【0019】
そして、糊付駆動制御部108は、電源部114に接続されているとともに、壁紙の長さ(測長結果)を表示したり、駆動モーターを駆動制御したり、壁紙の種類などの情報を入力するための表示部116に接続されている。
【0020】
さらに、糊付駆動制御部108は、自動壁紙糊付機102の壁紙糊付機本体106の糊貯留部(糊箱)の糊が一定量以下に減少した際に、電源部114のサービスコンセント(例えば、AC100V電圧)118を有効(ON)にする(電源供給を可能にする)か、または、サービスコンセント118を無効(OFF)にする(電源供給を不可能にする)ために、糊供給信号(ON/OFF信号)を生成するための糊供給信号生成回路120を備えている。
【0021】
また、電源部114には、壁紙糊付機本体106の電源コード(例えば、AC100V電圧)122を備えており、この電源コード122が外部電源Aに接続されるように構成されている。
【0022】
一方、攪拌供給装置104は、攪拌供給装置104のポンプ部124と攪拌部126の駆動(切り替え駆動)を制御する攪拌供給駆動制御部128を備えている。また、攪拌供給駆動制御部128は、攪拌部126における攪拌時間をインプット(入力)するための攪拌時間入力部130を備えている。
【0023】
また、攪拌供給装置104は、電源部132を備えており、この電源部132は、電源コード(例えば、AC100V電圧)134を備えている。
【0024】
そして、図12図13に示したように、攪拌供給装置104の電源コード134は、壁紙糊付機本体106の電源部114のサービスコンセント118に接続できるように構成されている。
【0025】
また、図14に示したように、攪拌供給装置104には、別途、手動で操作するON/OFFスイッチ、例えば、フットスイッチ136が、接続ジャックJ4に、接続ケーブル136aを介して脱着自在に接続して、攪拌供給駆動制御部128に対して、接続可能なように構成されている。
【0026】
また、図13に示したように、攪拌供給装置104には、切り替えスイッチ138が設けられており、この切り替えスイッチ138を、例えば、上下に移動することによって、ポンプ側、攪拌側、OFFと切り替えることができるようになっている。
【0027】
さらに、図13図14に示したように、攪拌供給装置104には、タイマー設定ツマミ140が設けられており、攪拌供給装置104を糊攪拌機として使用する場合に、糊の種類などに応じて、タイマー設定ツマミ140を回すことによって、攪拌部126における攪拌時間を、攪拌時間入力部130にインプット(入力)することができるように構成されている。
【0028】
このように構成される従来の糊攪拌供給システム100では、以下のようにして使用される。
【0029】
先ず、壁紙糊付機本体106の電源コード122を、図示しない外部電源に接続する。また、攪拌供給装置104の電源コード134を、壁紙糊付機本体106の電源部114のサービスコンセント118に接続した状態とする。
【0030】
そして、この状態で、攪拌供給装置104を糊攪拌機として使用する場合には、攪拌供給装置104のタンク内に、一定量の糊と水を加えて、切り替えスイッチ138を攪拌側に切り替える。
【0031】
この状態で、タイマー設定ツマミ140を回すことによって、攪拌部126における攪拌時間を、攪拌時間入力部130にインプット(入力)され、これにより、攪拌供給駆動制御部128の制御により、図示しない攪拌羽根からなる攪拌部126が作動され、一定時間攪拌することにより、適切な粘度の糊を攪拌・精製(調合)するようになっている。
【0032】
次に、攪拌供給装置104を糊供給用ポンプとして使用して、ポンプ部124を始動して、接続ホース142を介して、自動壁紙糊付機102の壁紙糊付機本体106の糊貯留部へ攪拌した糊を供給する際、または、自動壁紙糊付機102の壁紙糊付機本体106の糊貯留部(糊箱)の糊が一定量以下に減少した際には、以下のようにして連動供給運転制御がなされるようになっている。
【0033】
すなわち、攪拌供給装置104を糊供給用ポンプとして使用する場合には、切り替えスイッチ138をポンプ側に切り替えておく。
【0034】
そして、この状態で、糊付駆動制御部108の糊供給信号生成回路120によって、サービスコンセント118を無効(OFF)にする(電源供給を不可能にする)OFF信号から、電源部114のサービスコンセント118を有効(ON)にする(電源供給を可能にする)ON信号が生成される。
【0035】
これにより、攪拌供給装置104の電源が有効(ON状態)になり、糊の供給時間を設定し入力するための供給時間入力部112の入力結果に基づいて、ポンプ部124を始動して、攪拌供給装置104から、調合・攪拌した糊が、自動壁紙糊付機102の壁紙糊付機本体106の糊貯留部へ供給されるようになっている。
【0036】
なお、攪拌供給装置104に、フットスイッチ136が、図示しない接続ジャックに、接続ケーブルを介して接続されている場合には、フットスイッチ136をONの状態にしない限り、ポンプ部124が始動されず、攪拌供給装置104から、調合・攪拌した糊が、自動壁紙糊付機102の壁紙糊付機本体106の糊貯留部へ供給されないようになっている。
【0037】
しかしながら、このように構成される従来の糊攪拌供給システム100では、攪拌供給装置104の電源コード134を、壁紙糊付機本体106の電源部114のサービスコンセント118に接続した状態である。
【0038】
すなわち、壁紙糊付機本体106と、攪拌供給装置104とは、壁紙糊付機本体106の電源コード122が接続される外部電源を使用している。
【0039】
従って、例えば、粘性の濃い糊を供給する際には、攪拌供給装置104が、大きい電流を必要とするので、攪拌供給装置104の電源電圧と、壁紙糊付機本体106の制御装置の電源電圧の両方が低下してしまい、壁紙糊付機本体106の制御に支障がでる場合がある。
【0040】
また、壁紙糊付機本体106の制御装置の電源電圧が下がれば、攪拌供給装置104の電源電圧も低下するので、糊の供給量が減少するとともに、攪拌供給装置104の電源電圧が下がると、糊の連動供給ができなくなるおそれがある。
【0041】
さらに、攪拌供給装置104の電源電圧が下がると、攪拌供給装置104において、攪拌をしたくても、電圧が下がっているので攪拌もできないことになる。
【0042】
この場合に、どうしても攪拌したい場合は、攪拌供給装置104の電源コード134を、壁紙糊付機本体106の電源部114のサービスコンセント118から取り外して、別系統の電源コードにつなぎ直す必要があり、煩雑な作業が必要になる。
【0043】
また、この場合には、糊と水を使用した作業を行っているので、このようなコンセントの付け替えは、水に濡れて漏電するおそれもあり、好ましくなかった。
【0044】
本発明は、このような現状に鑑み、例えば、粘性の濃い糊を供給する際に、攪拌供給装置が、大きい電流を必要とする場合でも、攪拌供給装置の電源電圧と、壁紙糊付機本体の制御装置の電源電圧の両方が低下せず、壁紙糊付機本体の制御に支障が生じず、攪拌供給装置から、調合・攪拌した糊を、安定して、一定量で、自動壁紙糊付機の壁紙糊付機本体の糊貯留部へ供給可能な自動壁紙糊付機の糊攪拌供給システムを提供することを目的とする。
【0045】
また、本発明は、攪拌供給装置の電源電圧と、壁紙糊付機本体の制御装置の電源電圧の両方が低下せず、攪拌供給装置を糊攪拌機として使用する場合に、安定した攪拌作動ができ、適切な粘度の糊を攪拌・精製(調合)することができる自動壁紙糊付機の糊攪拌供給システムを提供することを目的とする。
【0046】
さらに、本発明は、従来のように攪拌供給装置の電源コードを、壁紙糊付機本体の電源部のサービスコンセントから取り外して、別系統の電源コードにつなぎ直す必要がなく、煩雑な作業が不要で、漏電するおそれもない自動壁紙糊付機の糊攪拌供給システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0047】
本発明は、前述したような従来技術における課題及び目的を達成するために発明されたものであって、本発明の自動壁紙糊付機の糊攪拌供給システムは、
壁紙の裏面に、予め設定された長さの壁紙に自動的に糊を塗布するための自動壁紙糊付機において、
前記自動壁紙糊付機の攪拌供給装置で攪拌・精製(調合)した糊を、攪拌供給装置から、自動壁紙糊付機の壁紙糊付機本体に対して供給するための自動壁紙糊付機の糊攪拌供給システムであって、
前記壁紙糊付機本体の電源コードと、前記攪拌供給装置の電源コードを別々の電源に接続するように構成するとともに、
前記壁紙糊付機本体の駆動を制御する糊付駆動制御部と、前記攪拌供給装置の駆動を制御する攪拌供給駆動制御部との間を、接続ケーブルまたは無線接続を介して接続可能に構成し、
前記攪拌供給装置において攪拌された糊を、前記壁紙糊付機本体へ供給するように制御する供給制御装置を備え、
前記接続ケーブルまたは無線接続が、接続状態か否かで、攪拌供給装置から、壁紙糊付機本体に対して糊を供給する制御を行うように構成されていることを特徴とする。
【0048】
このように構成することによって、壁紙糊付機本体の電源コードと、攪拌供給装置の電源コードを別々の電源に接続するように構成しているので、例えば、粘性の濃い糊を供給する際に、攪拌供給装置が、大きい電流を必要とする場合でも、攪拌供給装置の電源電圧と、壁紙糊付機本体の制御装置の電源電圧の両方が低下せず、壁紙糊付機本体の制御に支障が生じず、攪拌供給装置から、調合・攪拌した糊を、安定して、一定量で、自動壁紙糊付機の壁紙糊付機本体の糊貯留部へ供給可能である。
【0049】
また、攪拌供給装置の電源電圧と、壁紙糊付機本体の制御装置の電源電圧の両方が低下せず、攪拌供給装置を糊攪拌機として使用する場合に、安定した攪拌作動ができ、適切な粘度の糊を攪拌・精製(調合)することができる。
【0050】
さらに、従来のように攪拌供給装置の電源コードを、壁紙糊付機本体の電源部のサービスコンセントから取り外して、別系統の電源コードにつなぎ直す必要がなく、煩雑な作業が不要で、漏電するおそれもない。
【0051】
また、本発明では、壁紙糊付機本体の駆動を制御する糊付駆動制御部と、攪拌供給装置の駆動を制御する攪拌供給駆動制御部との間を、接続ケーブルまたは無線接続を介して接続可能に構成し、攪拌供給装置から、壁紙糊付機本体に対して糊を供給するように制御する供給制御装置を備えている。
【0052】
従って、自動壁紙糊付機の壁紙糊付機本体の糊貯留部へ攪拌した糊を供給する際、または、自動壁紙糊付機の壁紙糊付機本体の糊貯留部(糊箱)の糊が一定量以下に減少した際には、供給制御装置の制御により、接続ケーブルまたは無線接続を介して、壁紙糊付機本体の駆動を制御する糊付駆動制御部と、攪拌供給装置の駆動を制御する攪拌供給駆動制御部とが制御されて、連動供給運転制御がなされ、攪拌供給装置から、調合・攪拌した糊を、安定して、一定量で、自動壁紙糊付機の壁紙糊付機本体の糊貯留部へ供給可能である。
【0053】
また、供給制御装置が、接続ケーブルまたは無線接続が、接続状態か否かで、攪拌供給装置から、壁紙糊付機本体に対して糊を供給する制御を行うように構成されている。
【0054】
従って、壁紙糊付機本体の駆動を制御する糊付駆動制御部と、攪拌供給装置の駆動を制御する攪拌供給駆動制御部との間を接続する、接続ケーブルまたは無線接続、または、糊の供給を手動で操作するON/OFFスイッチの攪拌供給駆動制御部への接続ケーブルまたは無線接続が、接続状態か否かで、攪拌供給装置から、壁紙糊付機本体に対して糊を供給する制御を行うことができる。
【0055】
た、本発明の自動壁紙糊付機の糊攪拌供給システムは
前記供給制御装置が、攪拌供給装置の切り替えスイッチが、ポンプ側にあるか攪拌側にあるかを判断して、
前記攪拌供給装置の切り替えスイッチが、ポンプ側にある場合には、攪拌供給装置から、壁紙糊付機本体に対して糊を供給するように制御し、
前記攪拌供給装置の切り替えスイッチが、攪拌側にある場合には、前記攪拌供給装置における糊攪拌を行うように制御するように構成されていることを特徴とする。
【0056】
前記供給制御装置が、攪拌供給装置の切り替えスイッチが、ポンプ側にあるか攪拌側にあるかを判断して、
前記攪拌供給装置の切り替えスイッチが、ポンプ側にあり、かつ、接続ケーブル(60)が接続されている場合には、
前記壁紙糊付機本体からの糊供給信号により、攪拌供給装置から、壁紙糊付機本体へ攪拌した糊を供給するように構成されていることを特徴とする。
【0057】
また、本発明の自動壁紙糊付機の糊攪拌供給システムは、
前記供給制御装置が、攪拌供給装置の切り替えスイッチが、ポンプ側にあるか攪拌側にあるかを判断して、
前記攪拌供給装置の切り替えスイッチが、ポンプ側にあり、かつ、接続ケーブル(60)が接続されておらず、
糊の供給を手動で操作するON/OFFスイッチが、接続されている場合には、ON/OFFスイッチが、ONにしている間だけ、
前記攪拌供給装置から、壁紙糊付機本体へ攪拌した糊を供給するように構成されていることを特徴とする。
【0060】
このように構成することによって、供給制御装置が、攪拌供給装置の切り替えスイッチが、ポンプ側にあるか攪拌側にあるかを判断して、攪拌供給装置の切り替えスイッチが、ポンプ側にある場合には、攪拌供給装置から、壁紙糊付機本体に対して糊を供給するように制御されるようになっている。
【0061】
また、攪拌供給装置の切り替えスイッチが、攪拌側にある場合には、前記攪拌供給装置における糊攪拌を行うように制御するようになっている。
【0062】
従って、攪拌供給装置から、壁紙糊付機本体に対して糊を供給できるとともに、攪拌供給装置における糊攪拌を行うことができる。
【0063】
また、本発明の自動壁紙糊付機の糊攪拌供給システムは、
前記糊の供給を手動で操作するON/OFFスイッチが、フットスイッチ、または、ハンドスイッチであることを特徴とする。
【0064】
このように構成することによって、例えば、フットスイッチ、ハンドスイッチなどを攪拌供給装置に接続でき、糊の供給を手動で操作することができる。
【0065】
また、本発明の自動壁紙糊付機の糊攪拌供給システムは、
壁紙の裏面に、予め設定された長さの壁紙に自動的に糊を塗布するための自動壁紙糊付機において、
前記自動壁紙糊付機の攪拌供給装置で攪拌・精製(調合)した糊を、攪拌供給装置から、自動壁紙糊付機の壁紙糊付機本体に対して供給するための自動壁紙糊付機の糊攪拌供給システムであって、
前記壁紙糊付機本体の電源コードと、前記攪拌供給装置の電源コードを別々の電源に接続するように構成するとともに、
前記壁紙糊付機本体の駆動を制御する糊付駆動制御部と、前記攪拌供給装置の駆動を制御する攪拌供給駆動制御部との間を、接続ケーブルまたは無線接続を介して接続可能に構成し、
前記攪拌供給装置において攪拌された糊を、前記壁紙糊付機本体へ供給するように制御する供給制御装置を備え、
前記接続ケーブルまたは無線接続が、差動状態か否かで、攪拌供給装置から、壁紙糊付機本体に対して糊を供給する制御を行うように構成されていることを特徴とする。
【0066】
このように、壁紙糊付機本体の駆動を制御する糊付駆動制御部と、攪拌供給装置の駆動を制御する攪拌供給駆動制御部との間を接続する、接続ケーブルまたは無線接続、または、糊の供給を手動で操作するON/OFFスイッチの攪拌供給駆動制御部への接続ケーブルまたは無線接続が、差動状態か否かで、攪拌供給装置から、壁紙糊付機本体に対して糊を供給する制御を行うことができる。
また、本発明の自動壁紙糊付機の糊攪拌供給システムは、
前記供給制御装置が、前記壁紙糊付機本体の糊付駆動制御部、若しくは、前記攪拌供給装置の攪拌供給駆動制御部の少なくともいずれか一方に設けられているか、または、前記壁紙糊付機本体と攪拌供給装置とは別に設けられた外部制御装置に設けられていることを特徴とする。
このように、供給制御装置が、前記壁紙糊付機本体の糊付駆動制御部、または、前記攪拌供給装置の攪拌供給駆動制御部の少なくともいずれか一方に設けられていても良い。
また、供給制御装置が、前記壁紙糊付機本体と攪拌供給装置とは別に設けられた外部制御装置に設けられていても良い。
【発明の効果】
【0067】
本発明によれば、壁紙糊付機本体の電源コードと、攪拌供給装置の電源コードを別々の電源に接続するように構成しているので、例えば、粘性の濃い糊を供給する際に、攪拌供給装置が、大きい電流を必要とする場合でも、攪拌供給装置の電源電圧と、壁紙糊付機本体の制御装置の電源電圧の両方が低下せず、壁紙糊付機本体の制御に支障が生じず、攪拌供給装置から、調合・攪拌した糊を、安定して、一定量で、自動壁紙糊付機の壁紙糊付機本体の糊貯留部へ供給可能である。
【0068】
また、攪拌供給装置の電源電圧と、壁紙糊付機本体の制御装置の電源電圧の両方が低下せず、攪拌供給装置を糊攪拌機として使用する場合に、安定した攪拌作動ができ、適切な粘度の糊を攪拌・精製(調合)することができる。
【0069】
さらに、従来のように攪拌供給装置の電源コードを、壁紙糊付機本体の電源部のサービスコンセントから取り外して、別系統の電源コードにつなぎ直す必要がなく、煩雑な作業が不要で、漏電するおそれもない。
【0070】
また、本発明では、壁紙糊付機本体の駆動を制御する糊付駆動制御部と、攪拌供給装置の駆動を制御する攪拌供給駆動制御部との間を、接続ケーブルまたは無線接続を介して接続可能に構成し、攪拌供給装置から、壁紙糊付機本体に対して糊を供給するように制御する供給制御装置を備えている。
【0071】
従って、自動壁紙糊付機の壁紙糊付機本体の糊貯留部へ攪拌した糊を供給する際、または、自動壁紙糊付機の壁紙糊付機本体の糊貯留部(糊箱)の糊が一定量以下に減少した際には、供給制御装置の制御により、接続ケーブルまたは無線接続を介して、壁紙糊付機本体の駆動を制御する糊付駆動制御部と、攪拌供給装置の駆動を制御する攪拌供給駆動制御部とが制御されて、連動供給運転制御がなされ、攪拌供給装置から、調合・攪拌した糊を、安定して、一定量で、自動壁紙糊付機の壁紙糊付機本体の糊貯留部へ供給可能である。
また、供給制御装置が、接続ケーブルまたは無線接続が、接続状態か否かで、攪拌供給装置から、壁紙糊付機本体に対して糊を供給する制御を行うように構成されている。
従って、壁紙糊付機本体の駆動を制御する糊付駆動制御部と、攪拌供給装置の駆動を制御する攪拌供給駆動制御部との間を接続する、接続ケーブルまたは無線接続、または、糊の供給を手動で操作するON/OFFスイッチの攪拌供給駆動制御部への接続ケーブルまたは無線接続が、接続状態か否かで、攪拌供給装置から、壁紙糊付機本体に対して糊を供給する制御を行うことができる。
また接続ケーブルまたは無線接続が、差動状態か否かで、攪拌供給装置から、壁紙糊付機本体に対して糊を供給する制御を行うように構成されている。
このように、壁紙糊付機本体の駆動を制御する糊付駆動制御部と、攪拌供給装置の駆動を制御する攪拌供給駆動制御部との間を接続する、接続ケーブルまたは無線接続、または、糊の供給を手動で操作するON/OFFスイッチの攪拌供給駆動制御部への接続ケーブルまたは無線接続が、差動状態か否かで、攪拌供給装置から、壁紙糊付機本体に対して糊を供給する制御を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0072】
図1図1は、本発明の自動壁紙糊付機の糊攪拌供給システムの概略を示すブロック図である。
図2図2は、本発明の自動壁紙糊付機の糊攪拌供給システムの自動壁紙糊付機の斜視図である。
図3図3は、本発明の自動壁紙糊付機の糊攪拌供給システムの自動壁紙糊付機の攪拌供給装置を示す斜視図である。
図4図4は、本発明の自動壁紙糊付機の糊攪拌供給システムの自動壁紙糊付機と攪拌供給装置との間を接続する接続ケーブルの斜視図である。
図5図5は、接続ケーブルを介して、本発明の自動壁紙糊付機の糊攪拌供給システムの自動壁紙糊付機と攪拌供給装置との間を接続した状態を説明する斜視図である。
図6図6は、接続ケーブルを介して、本発明の自動壁紙糊付機の糊攪拌供給システムの自動壁紙糊付機と攪拌供給装置との間を接続した状態を説明する部分拡大斜視図である。
図7図7は、本発明の自動壁紙糊付機の糊攪拌供給システムの自動壁紙糊付機の攪拌供給装置に、糊の供給を手動で操作するON/OFFスイッチとして、フットスイッチを接続する状態を説明する斜視図である。
図8図8は、本発明の自動壁紙糊付機の糊攪拌供給システムの自動壁紙糊付機の攪拌供給装置に、糊の供給を手動で操作するON/OFFスイッチとして、ハンドスイッチを接続する状態を説明する斜視図である。
図9図9は、本発明の自動壁紙糊付機の糊攪拌供給システムの供給制御装置が、接続ケーブルが、接続状態か否かで、攪拌供給装置から、壁紙糊付機本体に対して糊を供給する制御を行う場合の制御方法を示すフローチャートである。
図10図10は、本発明の自動壁紙糊付機の糊攪拌供給システムの供給制御装置が、接続ケーブルが、差動状態か否かで、攪拌供給装置から、壁紙糊付機本体に対して糊を供給する制御を行う場合の制御方法を示すフローチャートである。
図11図11は、本発明の自動壁紙糊付機の糊攪拌供給システムの概略を示すブロック図である。
図12図12は、従来の自動壁紙糊付機の糊攪拌供給システム100のブロック図である。
図13図13は、従来の自動壁紙糊付機の糊攪拌供給システム100の攪拌供給装置104の電源コード134の接続状態を説明する部分拡大斜視図である。
図14図14は、従来の自動壁紙糊付機の糊攪拌供給システム100において、手動で操作するON/OFFスイッチとして、フットスイッチ136を接続する状態を説明する斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0073】
以下、本発明の実施の形態(実施例)を図面に基づいてより詳細に説明する。
(実施例1)
【0074】
図1は、本発明の自動壁紙糊付機の糊攪拌供給システムの概略を示すブロック図、図2は、本発明の自動壁紙糊付機の糊攪拌供給システムの自動壁紙糊付機の斜視図、図3は、本発明の自動壁紙糊付機の糊攪拌供給システムの自動壁紙糊付機の攪拌供給装置を示す斜視図、図4は、本発明の自動壁紙糊付機の糊攪拌供給システムの自動壁紙糊付機と攪拌供給装置との間を接続する接続ケーブルの斜視図、図5は、接続ケーブルを介して、本発明の自動壁紙糊付機の糊攪拌供給システムの自動壁紙糊付機と攪拌供給装置との間を接続した状態を説明する斜視図、図6は、接続ケーブルを介して、本発明の自動壁紙糊付機の糊攪拌供給システムの自動壁紙糊付機と攪拌供給装置との間を接続した状態を説明する部分拡大斜視図、図7は、本発明の自動壁紙糊付機の糊攪拌供給システムの自動壁紙糊付機の攪拌供給装置に、糊の供給を手動で操作するON/OFFスイッチとして、フットスイッチを接続する状態を説明する斜視図、図8は、本発明の自動壁紙糊付機の糊攪拌供給システムの自動壁紙糊付機の攪拌供給装置に、糊の供給を手動で操作するON/OFFスイッチとして、ハンドスイッチを接続する状態を説明する斜視図、図9は、本発明の自動壁紙糊付機の糊攪拌供給システムの供給制御装置が、接続ケーブルが、接続状態か否かで、攪拌供給装置から、壁紙糊付機本体に対して糊を供給する制御を行う場合の制御方法を示すフローチャートである。
【0075】
図1図5に示したように、符号10は、全体で、自動壁紙糊付機の糊攪拌供給システム(以下、単に「糊攪拌供給システム10」と言う)を示している。
【0076】
糊攪拌供給システム10は、壁紙の裏面に、所定の量で、所定の長さの壁紙に自動的に塗布するための自動壁紙糊付機12を備えている。
なお、自動壁紙糊付機12は、壁紙糊付機本体16、制御部(制御ボックス(糊付駆動制御部18))、スリッター、脚部の4つに分解することができ、運搬の際には分割して運搬できるように構成されている。
【0077】
また、糊攪拌供給システム10は、一定量の糊と水を加えて、一定時間攪拌することにより、適切な粘度の糊を攪拌・精製(調合)するための攪拌供給装置14を備えている。
【0078】
さらに、図1に示したように、自動壁紙糊付機12は、壁紙糊付機本体16を備えており、壁紙糊付機本体16は、壁紙糊付機本体16の駆動を制御する糊付駆動制御部18を備えている。
【0079】
そして、糊付駆動制御部18は、例えば、インプット(入力)された壁紙の種類(または壁紙の品番)、寸法、長さの情報により、壁紙の糊付け情報を演算するための壁紙糊付演算部20を備えている。
【0080】
また、糊付駆動制御部18は、攪拌供給装置14からの糊の供給時間を設定し入力するための供給時間入力部22を備えている。
【0081】
そして、糊付駆動制御部18は、電源部24に接続されているとともに、壁紙の長さ(測長結果)を表示したり、駆動モーターを駆動制御したり、壁紙の種類などの情報を入力するための表示部26に接続されている。
なお、通常、壁紙糊付機本体16に、操作ボックスが着脱自在に設けられており、この操作ボックスに、表示部26が設けられている。また、操作ボックスの内部に、糊付駆動制御部18が設けられている。
【0082】
さらに、糊付駆動制御部18は、自動壁紙糊付機12の壁紙糊付機本体16の糊貯留部(糊箱)11の糊が一定量以下に減少した際に、制御信号送信部28に対して送られる、糊供給信号(ON/OFF信号)を生成するための糊供給信号生成回路30を備えている。
【0083】
また、電源部24には、壁紙糊付機本体16の電源コード(例えば、AC100V電圧)32を備えており、この電源コード32が外部電源Aに接続されるように構成されている。
【0084】
一方、攪拌供給装置14は、攪拌供給装置14のポンプ部34と攪拌部36の駆動(切り替え駆動)を制御する攪拌供給駆動制御部38を備えている。また、攪拌供給駆動制御部38は、攪拌部36における攪拌時間をインプット(入力)するための攪拌時間入力部40を備えている。
【0085】
また、攪拌供給装置14は、電源部42を備えており、この電源部42は、電源コード(例えば、AC100V電圧)44を備えている。
【0086】
そして、図1に示したように、攪拌供給装置14の電源コード44は、壁紙糊付機本体16の電源コード32が接続される外部電源とは別の外部電源Bに接続されるように構成されている。
【0087】
また、図7に示したように、攪拌供給装置14には、別途、手動で操作するON/OFFスイッチ、例えば、フットスイッチ46が、接続ジャックJ2に、接続ケーブル46aを介して脱着自在に接続して、攪拌供給駆動制御部38に対して、接続可能なように構成されている。
【0088】
さらに、図8に示したように、攪拌供給装置14には、別途、手動で操作するON/OFFスイッチ、例えば、ハンドスイッチ45が、接続ジャックJ2に、接続ケーブル45aを介して脱着自在に接続して、攪拌供給駆動制御部38に対して、接続可能なように構成されている。
【0089】
また、図3図7図8に示したように、攪拌供給装置14には、切り替えスイッチ48が設けられており、この切り替えスイッチ48を、例えば、上下に移動することによって、ポンプ側、攪拌側、OFFと切り替えることができるようになっている。
【0090】
さらに、図3図7図8に示したように、攪拌供給装置14には、タイマー設定ツマミ50が設けられており、攪拌供給装置14を糊攪拌機として使用する場合に、糊の種類などに応じて、タイマー設定ツマミ50を回すことによって、攪拌部36における攪拌時間を、攪拌時間入力部40にインプット(入力)することができるように構成されている。
【0091】
また、図1図4図6に示したように、攪拌供給駆動制御部38には、糊付駆動制御部18の制御信号送信部28と、例えば、モノラルケーブルから構成される接続ケーブル60を介して接続される制御信号受信部54を備えている。
【0092】
すなわち、図1図4図6に示したように、攪拌供給装置14の接続ジャックJ1に、接続ケーブル60の一端部60aを接続するとともに、糊付駆動制御部18の接続ジャックJ3(例えば、5V)に接続ケーブル60の一端部60bを接続することができるようになっている。
【0093】
この場合、接続ジャックJ1、接続ジャックJ3と、接続ジャックJ2において、これらの接続ケーブル46a、45a、60の差し間違い防止のため、接続ジャックJ1、接続ジャックJ3は、例えば、φ3.5mm、接続ジャックJ2は、例えば、φ6.3mmの寸法の相違するジャックを採用することが望ましい。
【0094】
このように構成される従来の糊攪拌供給システム10では、以下のようにして使用される。
【0095】
先ず、壁紙糊付機本体16の電源コード32を、外部電源Aに接続する。また、攪拌供給装置14の電源コード44を、壁紙糊付機本体16の電源コード32が接続される外部電源とは別の外部電源Bに接続しておく。
【0096】
そして、この状態で、図9に示したフローチャートのように、本発明の糊攪拌供給システム10の供給制御装置13において、これらの接続ケーブル46a、45a、60が、接続状態か否かで、攪拌供給装置14から、壁紙糊付機本体16に対して糊を供給する制御を行う制御方法が行われる。
【0097】
すなわち、図9に示したように、ステップS1において、制御が開始される。そして、ステップS2において、切り替えスイッチ48を、例えば、上下に移動することによって、切り替えスイッチ48が、ポンプ側、攪拌側のどちらにあるかが判断される。
【0098】
ステップS2において、切り替えスイッチ48が、攪拌側にあると判断された場合には、攪拌供給装置14のタンク15内に、一定量の糊と水を加えて攪拌供給装置14を糊攪拌機として使用する場合である。
【0099】
従って、この場合には、ステップS3に進み、ステップS3において、タイマー設定ツマミ50を回すことによって、攪拌部36における攪拌時間が、攪拌時間入力部40にインプット(入力)されているかが判断される。
【0100】
ステップS3において、タイマー設定ツマミ50を回すことによって、攪拌部36における攪拌時間が、攪拌時間入力部40にインプット(入力)されていると判断された場合には、ステップS4に進み、ステップS4において、攪拌供給駆動制御部38の制御により、図示しない攪拌羽根からなる攪拌部36が作動され、設定された一定時間攪拌することにより、適切な粘度の糊を攪拌・精製(調合)するようになっている。
【0101】
そして、ステップS4において、設定された一定時間攪拌された後、ステップS5に進み、制御がリターン(RETURN)となる。
【0102】
一方、ステップS3において、タイマー設定ツマミ50が回されず、攪拌部36における攪拌時間が、攪拌時間入力部40にインプット(入力)されていないと判断された場合には、ステップS6に進み、ステップS6において、攪拌部36における攪拌が行われずに、ステップS5に進み、制御がリターン(RETURN)となる。
【0103】
また、ステップS2において、切り替えスイッチ48が、ポンプ側にあると判断された場合には、攪拌供給装置14を糊供給用ポンプとして使用する場合である。
【0104】
従って、この場合には、ステップS7に進み、ステップS7において、攪拌供給装置14の接続ジャックJ1に、モノラルケーブルから構成される接続ケーブル60の一端部60aが接続され、壁紙糊付機本体16の接続ジャックJ3に、接続ケーブル60の一端部60bが接続されているか否かが判断される。
【0105】
そして、ステップS7において、攪拌供給装置14の接続ジャックJ1に、モノラルケーブルから構成される接続ケーブル60の一端部60aが接続され、壁紙糊付機本体16の接続ジャックJ3に、接続ケーブル60の一端部60bが接続されていると判断された場合には、ステップS8に進む。
【0106】
すなわち、ステップS8において、壁紙糊付機本体16の糊貯留部11へ攪拌した糊を供給する際、または、壁紙糊付機本体16の糊貯留部(糊箱)11の糊が一定量以下に減少した際であるので、攪拌供給装置14を糊供給用ポンプとして使用して、ポンプ部34を始動して、接続ホース52を介して、壁紙糊付機本体16の糊貯留部11へ攪拌した糊を供給する。なお、図5では、接続ホース52を壁紙糊付機本体16の糊貯留部11へ接続していない状態を図示している。
【0107】
この際には、図1に示したように、糊供給信号生成回路30で生成された糊供給信号(ON/OFF信号)が、糊付駆動制御部18の制御信号送信部28から、接続ケーブル60を介して、攪拌供給駆動制御部38の制御信号受信部54へ、糊供給信号(ON/OFF信号)が送られるようになっている。
【0108】
そして、ステップS8において、糊付駆動制御部18は、攪拌供給装置14からの糊の供給時間を設定し入力するための供給時間入力部22の入力に従って、一定時間、壁紙糊付機本体16の糊貯留部11へ攪拌した糊を供給した後、ステップS5に進み、制御がリターン(RETURN)となる。
【0109】
一方、ステップS7おいて、攪拌供給装置14の接続ジャックJ1に、モノラルケーブルから構成される接続ケーブル60の一端部60aが接続されず、壁紙糊付機本体16の接続ジャックJ3に、接続ケーブル60の一端部60bが接続されていいないと判断された場合には、ステップS9に進む。
【0110】
そして、ステップS9おいて、手動で操作するON/OFFスイッチ、例えば、フットスイッチ46が、接続ジャックJ2に、または、例えば、ハンドスイッチ45が、接続ジャックJ2に、接続されているか否かが判断される。
【0111】
ステップS9おいて、手動で操作するON/OFFスイッチである、フットスイッチ46が、接続ジャックJ2に、または、ハンドスイッチ45が、接続ジャックJ2に、接続されていると判断された場合には、ステップS10に進む。
【0112】
そして、ステップS10において、手動で操作するON/OFFスイッチである、フットスイッチ46、または、ハンドスイッチ45をONにしている間だけ、ポンプ部34が始動して、攪拌供給装置14から、調合・攪拌した糊が、壁紙糊付機本体16の糊貯留部11へ供給されるようになっている。
【0113】
ステップS10において、一定時間、壁紙糊付機本体16の糊貯留部11へ攪拌した糊を供給した後、ステップS5に進み、制御がリターン(RETURN)となる。
【0114】
一方、ステップS9において、手動で操作するON/OFFスイッチである、フットスイッチ46が、接続ジャックJ2に、または、ハンドスイッチ45が、接続ジャックJ2に、接続されていいないと判断された場合には、ステップS11に進む。
【0115】
そして、ステップS11において、ポンプ部34が始動して、一定時間、壁紙糊付機本体16の糊貯留部11へ攪拌した糊を供給した後、ステップS5に進み、制御がリターン(RETURN)となる。
【0116】
図10は、本発明の自動壁紙糊付機の糊攪拌供給システムの供給制御装置が、接続ケーブルが、差動状態か否かで、攪拌供給装置から、壁紙糊付機本体に対して糊を供給する制御を行う場合の制御方法を示すフローチャートである。
【0117】
なお、本明細書中、「差動状態」とは、接続ケーブル60のそれぞれの端子である一端部60a、60bが、接続されて導通状態であることを、図示しないAND回路を使用することによって判別し、さらに、壁紙糊付機本体16の側からの糊供給信号が出ているかどうかで判断して、接続ケーブル60が接続された状態を、平衡状態であると見なして、糊供給信号の信号が出ているかどうかを見ていることを言う。
【0118】
すなわち、図10に示したように、ステップS11において、制御が開始される。そして、ステップS12において、切り替えスイッチ48を、例えば、上下に移動することによって、切り替えスイッチ48が、ポンプ側、攪拌側のどちらにあるかが判断される。
【0119】
ステップS12において、切り替えスイッチ48が、攪拌側にあると判断された場合には、攪拌供給装置14のタンク15内に、一定量の糊と水を加えて攪拌供給装置14を糊攪拌機として使用する場合である。
【0120】
従って、この場合には、ステップS13に進み、ステップS13において、タイマー設定ツマミ50を回すことによって、攪拌部36における攪拌時間が、攪拌時間入力部40にインプット(入力)されているかが判断される。
【0121】
ステップS13において、タイマー設定ツマミ50を回すことによって、攪拌部36における攪拌時間が、攪拌時間入力部40にインプット(入力)されていると判断された場合には、ステップS14に進み、ステップS14において、攪拌供給駆動制御部38の制御により、図示しない攪拌羽根からなる攪拌部36が作動され、設定された一定時間攪拌することにより、適切な粘度の糊を攪拌・精製(調合)するようになっている。
【0122】
そして、ステップS14において、設定された一定時間攪拌された後、ステップS15に進み、制御がリターン(RETURN)となる。
【0123】
一方、ステップS13において、タイマー設定ツマミ50が回されず、攪拌部36における攪拌時間が、攪拌時間入力部40にインプット(入力)されていないと判断された場合には、ステップS16に進み、ステップS16において、攪拌部36における攪拌が行われずに、ステップS15に進み、制御がリターン(RETURN)となる。
【0124】
また、ステップS12において、切り替えスイッチ48が、ポンプ側にあると判断された場合には、攪拌供給装置14を糊供給用ポンプとして使用する場合である。
【0125】
従って、この場合には、ステップS17に進み、ステップS17において、モノラルケーブルから構成される接続ケーブル60が差動状態であるか否かが判断される。
【0126】
そして、ステップS17において、モノラルケーブルから構成される接続ケーブル60が差動状態であると判断された場合には、ステップS18に進む。
【0127】
すなわち、ステップS18において、壁紙糊付機本体16の糊貯留部11へ攪拌した糊を供給する際、または、壁紙糊付機本体16の糊貯留部(糊箱)11の糊が一定量以下に減少した際であるので、攪拌供給装置14を糊供給用ポンプとして使用して、ポンプ部34を始動して、接続ホース52を介して、壁紙糊付機本体16の糊貯留部11へ攪拌した糊を供給する。
【0128】
この際には、図1に示したように、糊供給信号生成回路30で生成された糊供給信号(ON/OFF信号)が、糊付駆動制御部18の制御信号送信部28から、接続ケーブル60を介して、攪拌供給駆動制御部38の制御信号受信部54へ、糊供給信号(ON/OFF信号)が送られるようになっている。
【0129】
そして、ステップS18において、糊付駆動制御部18は、攪拌供給装置14からの糊の供給時間を設定し入力するための供給時間入力部22の入力に従って、一定時間、壁紙糊付機本体16の糊貯留部11へ攪拌した糊を供給した後、ステップS15に進み、制御がリターン(RETURN)となる。
【0130】
一方、ステップS17において、モノラルケーブルから構成される接続ケーブル60が差動状態でないと判断された場合には、ステップS19に進む。
【0131】
そして、ステップS19において、手動で操作するON/OFFスイッチ、例えば、フットスイッチ46、または、例えば、ハンドスイッチ45が、差動状態にあるか否かが判断される。
【0132】
ステップS19において、手動で操作するON/OFFスイッチ、フットスイッチ46、または、ハンドスイッチ45が、差動状態にあると判断された場合には、ステップS20に進む。
【0133】
そして、ステップS20において、手動で操作するON/OFFスイッチである、フットスイッチ46、または、ハンドスイッチ45をONにしている間だけ、ポンプ部34が始動して、攪拌供給装置14から、調合・攪拌した糊が、壁紙糊付機本体16の糊貯留部11へ供給されるようになっている。
【0134】
ステップS20において、一定時間、壁紙糊付機本体16の糊貯留部11へ攪拌した糊を供給した後、ステップS15に進み、制御がリターン(RETURN)となる。
【0135】
一方、ステップS19において、手動で操作するON/OFFスイッチ、フットスイッチ46、または、ハンドスイッチ45が、差動状態にないと判断された場合には、ステップS21に進む。
【0136】
そして、ステップS21において、ポンプ部34が始動して、一定時間、壁紙糊付機本体16の糊貯留部へ攪拌した糊を供給した後、ステップS15に進み、制御がリターン(RETURN)となる。
【0137】
なお、以上の実施例では、壁紙糊付機本体16の駆動を制御する糊付駆動制御部18と、攪拌供給装置14の駆動を制御する攪拌供給駆動制御部38との間を、モノラルケーブルから構成される接続ケーブル60で接続したが、例えば、Wi-Fi、赤外線接続などの無線接続で接続することも可能である。
【0138】
また、同様に、攪拌供給装置14には、手動で操作するON/OFFスイッチとして、例えば、フットスイッチ46が、接続ケーブル46aを介して脱着自在に接続して、
ハンドスイッチ45が、接続ケーブル45aを介して接続したが、これらの接続も、例えば、Wi-Hi、赤外線接続などの無線接続で接続することも可能である。
【0139】
また、供給制御装置13は、図示しないが、壁紙糊付機本体16の糊付駆動制御部18、または、攪拌供給装置14の攪拌供給駆動制御部38の少なくともいずれか一方に設けられていればよい。
【0140】
さらに、供給制御装置13は、図11に示したように、壁紙糊付機本体16と攪拌供給装置14とは別に設けられた外部制御装置62に設けることも可能である。
【0141】
以上のように構成される本発明の糊攪拌供給システム10によれば、壁紙糊付機本体16の電源コード32と、攪拌供給装置14の電源コード44を別々の電源(外部電源A、B)に接続するように構成しているので、例えば、粘性の濃い糊を供給する際に、攪拌供給装置14が、大きい電流を必要とする場合でも、攪拌供給装置14の電源電圧と、壁紙糊付機本体16の制御装置の電源電圧の両方が低下せず、壁紙糊付機本体16の制御に支障が生じず、攪拌供給装置14から、調合・攪拌した糊を、安定して、一定量で、自動壁紙糊付機12の壁紙糊付機本体16の糊貯留部へ供給可能である。
【0142】
また、攪拌供給装置14の電源電圧と、壁紙糊付機本体16の制御装置の電源電圧の両方が低下せず、攪拌供給装置14を糊攪拌機として使用する場合に、安定した攪拌作動ができ、適切な粘度の糊を攪拌・精製(調合)することができる。
【0143】
さらに、従来のように攪拌供給装置14の電源コードを、壁紙糊付機本体16の電源部のサービスコンセントから取り外して、別系統の電源コードにつなぎ直す必要がなく、煩雑な作業が不要で、漏電するおそれもない。
【0144】
また、本発明では、壁紙糊付機本体16の駆動を制御する糊付駆動制御部18と、攪拌供給装置14の駆動を制御する攪拌供給駆動制御部38との間を、モノラルケーブルから構成される接続ケーブル60または無線接続を介して接続可能に構成し、攪拌供給装置14から、壁紙糊付機本体16に対して糊を供給するように制御する供給制御装置13を備えている。
【0145】
従って、自動壁紙糊付機12の壁紙糊付機本体16の糊貯留部へ攪拌した糊を供給する際、または、自動壁紙糊付機12の壁紙糊付機本体16の糊貯留部(糊箱)11の糊が一定量以下に減少した際には、供給制御装置13の制御により、接続ケーブルまたは無線接続を介して、壁紙糊付機本体16の駆動を制御する糊付駆動制御部18と、攪拌供給装置14の駆動を制御する攪拌供給駆動制御部38とが制御されて、連動供給運転制御がなされ、攪拌供給装置14から、調合・攪拌した糊を、安定して、一定量で、自動壁紙糊付機12の壁紙糊付機本体16の糊貯留部へ供給可能である。
【0146】
以上、本発明の好ましい実施の態様を説明してきたが、本発明はこれに限定されることはなく、例えば、上記の実施例では、攪拌供給装置14は、タイマー設定ツマミ50を回すことによって、攪拌部36における攪拌時間を、攪拌時間入力部40にインプット(入力)するとともに、切り替えスイッチ48を、例えば、上下に移動することによって、ポンプ側、攪拌側、OFFと切り替えるように構成したが、これらを、例えば、液晶表示装置を操作することによって、操作できるようにするなど本発明の目的を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
【産業上の利用可能性】
【0147】
本発明は、壁紙(クロス)の裏面に、例えば、天井、壁面に貼着するための糊を、所定の量で、所定の長さの壁紙に自動的に塗布するための自動壁紙糊付機において、壁紙糊付機本体の糊貯留部の糊が一定量以下に減少した際に、攪拌供給装置で攪拌・精製(調合)した糊を、攪拌供給装置から、自動壁紙糊付機の壁紙糊付機本体に対して供給するための自動壁紙糊付機の糊攪拌供給システムに適用することができる。
【符号の説明】
【0148】
10 糊攪拌供給システム
11 糊貯留部(糊箱)
12 自動壁紙糊付機
13 供給制御装置
14 攪拌供給装置
15 タンク
16 壁紙糊付機本体
18 糊付駆動制御部
20 壁紙糊付演算部
22 供給時間入力部
24 電源部
26 表示部
28 制御信号送信部
30 糊供給信号生成回路
32 電源コード
34 ポンプ部
36 攪拌部
38 攪拌供給駆動制御部
40 攪拌時間入力部
42 電源部
44 電源コード
45 ハンドスイッチ
46 フットスイッチ
46a、45a 接続ケーブル
48 切り替えスイッチ
50 タイマー設定ツマミ
52 接続ホース
54 制御信号受信部
60 接続ケーブル
60a 一端部
60b 一端部
62 外部制御装置
100 糊攪拌供給システム
102 自動壁紙糊付機
104 攪拌供給装置
106 壁紙糊付機本体
108 糊付駆動制御部
110 壁紙糊付演算部
112 供給時間入力部
114 電源部
116 表示部
118 サービスコンセント
120 糊供給信号生成回路
122 電源コード
124 ポンプ部
126 攪拌部
128 攪拌供給駆動制御部
130 攪拌時間入力部
132 電源部
134 電源コード
136 フットスイッチ
136a 接続ケーブル
138 切り替えスイッチ
140 タイマー設定ツマミ
142 接続ホース
A、B 外部電源
J1~J4 接続ジャック
図1
図2
図3
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