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特許6994927積層布からなるプライストリップを製造する装置
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2021-12-16
(45)【発行日】2022-02-04
(54)【発明の名称】積層布からなるプライストリップを製造する装置
(51)【国際特許分類】
   B29C 48/34 20190101AFI20220128BHJP
   B29C 48/154 20190101ALI20220128BHJP
   B29D 30/38 20060101ALN20220128BHJP
【FI】
B29C48/34
B29C48/154
B29D30/38
【請求項の数】 18
(21)【出願番号】P 2017242935
(22)【出願日】2017-12-19
(65)【公開番号】P2018099886
(43)【公開日】2018-06-28
【審査請求日】2020-11-27
(31)【優先権主張番号】15/384374
(32)【優先日】2016-12-20
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】513158760
【氏名又は名称】ザ・グッドイヤー・タイヤ・アンド・ラバー・カンパニー
(74)【代理人】
【識別番号】100123788
【弁理士】
【氏名又は名称】宮崎 昭夫
(74)【代理人】
【識別番号】100127454
【弁理士】
【氏名又は名称】緒方 雅昭
(72)【発明者】
【氏名】クリストファー デイヴィッド デューランド
(72)【発明者】
【氏名】ホンビン チェン
【審査官】神田 和輝
(56)【参考文献】
【文献】米国特許第4274821(US,A)
【文献】米国特許第5382401(US,A)
【文献】欧州特許出願公開第3034268(EP,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B29C 48/00-48/96
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
押出機と共に使用するためのクロスヘッドダイ組立体であって、
内側部分と、
前記押出機からの流れを受け入れる入口を有する入口部分と、
前記内側部分の第1の側に取り外し可能に接続された上側支持ブロックと、
前記内側部分の第2の側に取り外し可能に接続された下側支持ブロックと、
前記上側支持ブロックと前記内側部分との間に位置し、前記入口と流体連通している第1の流路と、
前記内側部分と前記下側支持ブロックとの間に位置し、前記入口と流体連通している第2の流路と、を有し、
前記クロスヘッドダイ組立体が、前記組立体の出口端部に配置され、取り外し可能に取り付けられたダイであって、前記第1および第2の流路が、前記ダイの入口と流体連通している、ダイをさらに有し、
前記内側部分が、前記組立体の第1の側から前記ダイの前記入口まで延びる内側スロットをさらに有し、
前記第1および第2の流路がそれぞれ、入口端部と、該入口端部に配置され、隆起した中央リブとを有することを特徴とする、クロスヘッドダイ組立体。
【請求項2】
各流路の入口での面積が、各流路の出口での面積よりも大きい、請求項1に記載のクロスヘッドダイ組立体。
【請求項3】
各流路の深さが、入口端部から出口端部にかけて減少している、請求項1に記載のクロスヘッドダイ組立体。
【請求項4】
各流路が、球状突出部を有する内縁部を有する、請求項1に記載のクロスヘッドダイ組立体。
【請求項5】
前記入口に対する前記出口の面積比が、0.8から0.98の範囲にある、請求項1に記載のクロスヘッドダイ組立体。
【請求項6】
前記入口に対する前記出口の面積比が、0.9から0.96の範囲にある、請求項1に記載のクロスヘッドダイ組立体。
【請求項7】
前記流路の幅が、前記入口から前記出口にかけて増加している、請求項1に記載のクロスヘッドダイ組立体。
【請求項8】
前記内側スロットに配置された取り外し可能なカセットをさらに有する、請求項1に記載のクロスヘッドダイ組立体。
【請求項9】
前記上側支持ブロックが、取り外し可能な流れインサートを有する、請求項1に記載のクロスヘッドダイ組立体。
【請求項10】
前記下側支持ブロックが、取り外し可能な流れインサートを有する、請求項1に記載のクロスヘッドダイ組立体。
【請求項11】
前記内側部分の前記第1の側が、取り外し可能な流れインサートを有する、請求項1に記載のクロスヘッドダイ組立体。
【請求項12】
前記内側部分の前記第2の側が、取り外し可能な流れインサートを有する、請求項1に記載のクロスヘッドダイ組立体。
【請求項13】
前記カセットが、プライコードを受け入れる複数の孔を有する、請求項に記載のクロスヘッドダイ組立体。
【請求項14】
各孔が、該孔を通って延びる整列溝を有する、請求項13に記載のクロスヘッドダイ組立体。
【請求項15】
前記スロットが、上部側壁と、下部側壁と、側部側壁とを有する、請求項1に記載のクロスヘッドダイ組立体。
【請求項16】
前記スロットが出口端部を有し、前記カセットのノーズ部は、前記スロットが流れから隔離されるように、前記スロットの前記出口を前記流れから遮断する、請求項に記載のクロスヘッドダイ組立体。
【請求項17】
前記ダイが、取り外し可能なインサートを有する、請求項1に記載のクロスヘッドダイ組立体。
【請求項18】
前記取り外し可能なインサートが、前記ダイの出口孔に対して位置決めされたシール縁部を有する、請求項12に記載のクロスヘッドダイ組立体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、空気入りタイヤに関し、より詳細には、タイヤのプライ構造に関する。
【背景技術】
【0002】
現代の乗用車用タイヤは、通常、プライ、つまり、複数の補強フィラメントまたは補強コードで織った布地からなる2つ以上の層を用いて構成されている。このようなプライ材料は、通常、ガイドインサートを有する装置で作られ、ガイドインサートは、ケーブルで固定された(cabled)補強コードが通過する通路を有している。複数の補強コードの1つが破断すると、通常、装置を分解してガイドインサートを取り外した後、複数のコードを再び個別にインサートに挿入する必要がある。この手順により、生産性が大きく低下することになる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
したがって、残りのコードを妨害することなく、かつ生産低下を最小限に抑えるために短時間で、1つ以上のコードの交換が可能になるように、装置を改良することが望ましい。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明の1つ以上の実施態様は、押出機と共に使用するためのクロスヘッドダイ組立体であって、押出機からの流れを受け入れる入口を有する入口部分と、内側部分の第1の側に取り外し可能に接続された上側支持ブロックと、内側部分の第2の側に取り外し可能に接続された下側ブロックと、上側支持ブロックと内側部分との間に位置し、入口と流体連通している第1の流路と、内側部分と下側支持ブロックとの間に位置し、入口と流体連通している第2の流路と、を有するとともに、組立体の出口端部に配置され、取り外し可能に取り付けられたダイであって、第1および第2の流路が、ダイの入口と流体連通している、ダイをさらに有し、内側部分が、組立体の第1の側からダイの入口まで延びる内側スロットをさらに有し、第1および第2の流路がそれぞれ、入口端部と、入口端部に配置され、隆起した中央リブとを有する、クロスヘッドダイ組立体を提供する。
【0005】
本発明の1つ以上の実施態様は、押出機と共に使用するためのクロスヘッドダイ組立体であって、押出機からの流れを受け入れる入口を有する入口部分と、内側部分の第1の側に取り外し可能に接続された上側支持ブロックと、内側部分の第2の側に取り外し可能に接続された下側ブロックと、上側支持ブロックと内側部分との間に位置し、入口と流体連通している第1の流路と、内側部分と下側支持ブロックとの間に位置し、入口と流体連通している第2の流路と、を有するとともに、組立体の出口端部に配置され、取り外し可能に取り付けられたダイであって、第1および第2の流路が、ダイの入口と流体連通している、ダイをさらに有し、内側部分が、組立体の第1の側からダイの入口まで延びる内側スロットをさらに有し、第1および第2の流路がそれぞれ、入口端部と、入口端部に配置され、隆起した中央リブとを有し、各流路の入口での面積が、各流路の出口での面積よりも大きい、クロスヘッドダイ組立体を提供する。
【0006】
本発明の1つ以上の実施態様は、押出機と共に使用するためのクロスヘッドダイ組立体であって、押出機からの流れを受け入れる入口を有する入口部分と、内側部分の第1の側に取り外し可能に接続された上側支持ブロックと、内側部分の第2の側に取り外し可能に接続された下側ブロックと、上側支持ブロックと内側部分との間に位置し、入口と流体連通している第1の流路と、内側部分と下側支持ブロックとの間に位置し、入口と流体連通している第2の流路と、を有するとともに、組立体の出口端部に配置され、取り外し可能に取り付けられたダイであって、第1および第2の流路が、ダイの入口と流体連通している、ダイをさらに有し、内側部分が、組立体の第1の側からダイの入口まで延びる内側スロットをさらに有し、第1および第2の流路がそれぞれ、入口端部と、入口端部に配置され、隆起した中央リブとを有し、各流路の深さが、入口端部から出口端部にかけて減少している、クロスヘッドダイ組立体を提供する。
【0007】
本発明の1つ以上の実施態様は、押出機と共に使用するためのクロスヘッドダイ組立体であって、押出機からの流れを受け入れる入口を有する入口部分と、内側部分の第1の側に取り外し可能に接続された上側支持ブロックと、内側部分の第2の側に取り外し可能に接続された下側ブロックと、上側支持ブロックと内側部分との間に位置し、入口と流体連通している第1の流路と、内側部分と下側支持ブロックとの間に位置し、入口と流体連通している第2の流路と、を有するとともに、組立体の出口端部に配置され、取り外し可能に取り付けられたダイであって、第1および第2の流路が、ダイの入口と流体連通している、ダイをさらに有し、内側部分が、組立体の第1の側からダイの入口まで延びる内側スロットをさらに有し、第1および第2の流路がそれぞれ、入口端部と、入口端部に配置され、隆起した中央リブとを有し、各流路が、球状突出部を有する内縁部を有する、クロスヘッドダイ組立体を提供する。
【0008】
本発明の1つ以上の実施態様は、押出機と共に使用するためのクロスヘッドダイ組立体であって、押出機からの流れを受け入れる入口を有する入口部分と、内側部分の第1の側に取り外し可能に接続された上側支持ブロックと、内側部分の第2の側に取り外し可能に接続された下側ブロックと、上側支持ブロックと内側部分との間に位置し、入口と流体連通している第1の流路と、内側部分と下側支持ブロックとの間に位置し、入口と流体連通している第2の流路と、を有するとともに、組立体の出口端部に配置され、取り外し可能に取り付けられたダイであって、第1および第2の流路が、ダイの入口と流体連通している、ダイをさらに有し、内側部分が、組立体の第1の側からダイの入口まで延びる内側スロットをさらに有し、第1および第2の流路がそれぞれ、入口端部と、入口端部に配置され、隆起した中央リブとを有し、入口に対する出口の面積比が、0.8から0.98の範囲にある、クロスヘッドダイ組立体を提供する。
【0009】
本発明の1つ以上の実施態様は、押出機と共に使用するためのクロスヘッドダイ組立体であって、押出機からの流れを受け入れる入口を有する入口部分と、内側部分の第1の側に取り外し可能に接続された上側支持ブロックと、内側部分の第2の側に取り外し可能に接続された下側ブロックと、上側支持ブロックと内側部分との間に位置し、入口と流体連通している第1の流路と、内側部分と下側支持ブロックとの間に位置し、入口と流体連通している第2の流路と、を有するとともに、組立体の出口端部に配置され、取り外し可能に取り付けられたダイであって、第1および第2の流路が、ダイの入口と流体連通している、ダイをさらに有し、内側部分が、組立体の第1の側からダイの入口まで延びる内側スロットをさらに有し、第1および第2の流路がそれぞれ、入口端部と、入口端部に配置され、隆起した中央リブとを有し、入口に対する出口の面積比が、0.9から0.96の範囲にある、クロスヘッドダイ組立体を提供する。
【0010】
本発明の1つ以上の実施態様は、押出機と共に使用するためのクロスヘッドダイ組立体であって、押出機からの流れを受け入れる入口を有する入口部分と、内側部分の第1の側に取り外し可能に接続された上側支持ブロックと、内側部分の第2の側に取り外し可能に接続された下側ブロックと、上側支持ブロックと内側部分との間に位置し、入口と流体連通している第1の流路と、内側部分と下側支持ブロックとの間に位置し、入口と流体連通している第2の流路と、を有するとともに、組立体の出口端部に配置され、取り外し可能に取り付けられたダイであって、第1および第2の流路が、ダイの入口と流体連通している、ダイをさらに有し、内側部分が、組立体の第1の側からダイの入口まで延びる内側スロットをさらに有し、第1および第2の流路がそれぞれ、入口端部と、入口端部に配置され、隆起した中央リブとを有し、流路の幅が、入口から出口にかけて増加している、クロスヘッドダイ組立体を提供する。
【0011】
本発明の1つ以上の実施態様は、押出機と共に使用するためのクロスヘッドダイ組立体であって、押出機からの流れを受け入れる入口を有する入口部分と、内側部分の第1の側に取り外し可能に接続された上側支持ブロックと、内側部分の第2の側に取り外し可能に接続された下側ブロックと、上側支持ブロックと内側部分との間に位置し、入口と流体連通している第1の流路と、内側部分と下側支持ブロックとの間に位置し、入口と流体連通している第2の流路と、を有するとともに、組立体の出口端部に配置され、取り外し可能に取り付けられたダイであって、第1および第2の流路が、ダイの入口と流体連通している、ダイをさらに有し、内側部分が、組立体の第1の側からダイの入口まで延びる内側スロットをさらに有し、第1および第2の流路がそれぞれ、入口端部と、入口端部に配置され、隆起した中央リブとを有し、内側スロットに配置された取り外し可能なカセットをさらに有する、クロスヘッドダイ組立体を提供する。
【0012】
本発明の1つ以上の実施態様は、押出機と共に使用するためのクロスヘッドダイ組立体であって、押出機からの流れを受け入れる入口を有する入口部分と、内側部分の第1の側に取り外し可能に接続された上側支持ブロックと、内側部分の第2の側に取り外し可能に接続された下側ブロックと、上側支持ブロックと内側部分との間に位置し、入口と流体連通している第1の流路と、内側部分と下側支持ブロックとの間に位置し、入口と流体連通している第2の流路と、を有するとともに、組立体の出口端部に配置され、取り外し可能に取り付けられたダイであって、第1および第2の流路が、ダイの入口と流体連通している、ダイをさらに有し、内側部分が、組立体の第1の側からダイの入口まで延びる内側スロットをさらに有し、第1および第2の流路がそれぞれ、入口端部と、入口端部に配置され、隆起した中央リブとを有し、上側支持ブロックが、取り外し可能な流れインサートを有する、クロスヘッドダイ組立体を提供する。
【0013】
本発明の1つ以上の実施態様は、押出機と共に使用するためのクロスヘッドダイ組立体であって、押出機からの流れを受け入れる入口を有する入口部分と、内側部分の第1の側に取り外し可能に接続された上側支持ブロックと、内側部分の第2の側に取り外し可能に接続された下側ブロックと、上側支持ブロックと内側部分との間に位置し、入口と流体連通している第1の流路と、内側部分と下側支持ブロックとの間に位置し、入口と流体連通している第2の流路と、を有するとともに、組立体の出口端部に配置され、取り外し可能に取り付けられたダイであって、第1および第2の流路が、ダイの入口と流体連通している、ダイをさらに有し、内側部分が、組立体の第1の側からダイの入口まで延びる内側スロットをさらに有し、第1および第2の流路がそれぞれ、入口端部と、入口端部に配置され、隆起した中央リブとを有し、下側支持ブロックが、取り外し可能な流れインサートを有する、クロスヘッドダイ組立体を提供する。
【0014】
本発明の1つ以上の実施態様は、押出機と共に使用するためのクロスヘッドダイ組立体であって、押出機からの流れを受け入れる入口を有する入口部分と、内側部分の第1の側に取り外し可能に接続された上側支持ブロックと、内側部分の第2の側に取り外し可能に接続された下側ブロックと、上側支持ブロックと内側部分との間に位置し、入口と流体連通している第1の流路と、内側部分と下側支持ブロックとの間に位置し、入口と流体連通している第2の流路と、を有するとともに、組立体の出口端部に配置され、取り外し可能に取り付けられたダイであって、第1および第2の流路が、ダイの入口と流体連通している、ダイをさらに有し、内側部分が、組立体の第1の側からダイの入口まで延びる内側スロットをさらに有し、第1および第2の流路がそれぞれ、入口端部と、入口端部に配置され、隆起した中央リブとを有し、内側部分の第1の側が、取り外し可能な流れインサートを有する、クロスヘッドダイ組立体を提供する。
【0015】
本発明の1つ以上の実施態様は、押出機と共に使用するためのクロスヘッドダイ組立体であって、押出機からの流れを受け入れる入口を有する入口部分と、内側部分の第1の側に取り外し可能に接続された上側支持ブロックと、内側部分の第2の側に取り外し可能に接続された下側ブロックと、上側支持ブロックと内側部分との間に位置し、入口と流体連通している第1の流路と、内側部分と下側支持ブロックとの間に位置し、入口と流体連通している第2の流路と、を有するとともに、組立体の出口端部に配置され、取り外し可能に取り付けられたダイであって、第1および第2の流路が、ダイの入口と流体連通している、ダイをさらに有し、内側部分が、組立体の第1の側からダイの入口まで延びる内側スロットをさらに有し、第1および第2の流路がそれぞれ、入口端部と、入口端部に配置され、隆起した中央リブとを有し、内側部分の第2の側が、取り外し可能な流れインサートを有する、クロスヘッドダイ組立体を提供する。
【0016】
本発明の1つ以上の実施態様は、押出機と共に使用するためのクロスヘッドダイ組立体であって、押出機からの流れを受け入れる入口を有する入口部分と、内側部分の第1の側に取り外し可能に接続された上側支持ブロックと、内側部分の第2の側に取り外し可能に接続された下側ブロックと、上側支持ブロックと内側部分との間に位置し、入口と流体連通している第1の流路と、内側部分と下側支持ブロックとの間に位置し、入口と流体連通している第2の流路と、を有するとともに、組立体の出口端部に配置され、取り外し可能に取り付けられたダイであって、第1および第2の流路が、ダイの入口と流体連通している、ダイをさらに有し、内側部分が、組立体の第1の側からダイの入口まで延びる内側スロットをさらに有し、第1および第2の流路がそれぞれ、入口端部と、入口端部に配置され、隆起した中央リブとを有し、カセットが、プライコードを受け入れる複数の孔を有する、クロスヘッドダイ組立体を提供する。
【0017】
本発明の1つ以上の実施態様は、押出機と共に使用するためのクロスヘッドダイ組立体であって、押出機からの流れを受け入れる入口を有する入口部分と、内側部分の第1の側に取り外し可能に接続された上側支持ブロックと、内側部分の第2の側に取り外し可能に接続された下側ブロックと、上側支持ブロックと内側部分との間に位置し、入口と流体連通している第1の流路と、内側部分と下側支持ブロックとの間に位置し、入口と流体連通している第2の流路と、を有するとともに、組立体の出口端部に配置され、取り外し可能に取り付けられたダイであって、第1および第2の流路が、ダイの入口と流体連通している、ダイをさらに有し、内側部分が、組立体の第1の側からダイの入口まで延びる内側スロットをさらに有し、第1および第2の流路がそれぞれ、入口端部と、入口端部に配置され、隆起した中央リブとを有し、各孔が、孔を通って延びる整列溝を有する、クロスヘッドダイ組立体を提供する。
【0018】
本発明の1つ以上の実施態様は、押出機と共に使用するためのクロスヘッドダイ組立体であって、押出機からの流れを受け入れる入口を有する入口部分と、内側部分の第1の側に取り外し可能に接続された上側支持ブロックと、内側部分の第2の側に取り外し可能に接続された下側ブロックと、上側支持ブロックと内側部分との間に位置し、入口と流体連通している第1の流路と、内側部分と下側支持ブロックとの間に位置し、入口と流体連通している第2の流路と、を有するとともに、組立体の出口端部に配置され、取り外し可能に取り付けられたダイであって、第1および第2の流路が、ダイの入口と流体連通している、ダイをさらに有し、内側部分が、組立体の第1の側からダイの入口まで延びる内側スロットをさらに有し、第1および第2の流路がそれぞれ、入口端部と、入口端部に配置され、隆起した中央リブとを有し、スロットが、上部側壁と、下部側壁と、側部側壁とを有する、クロスヘッドダイ組立体を提供する。
【0019】
本発明の1つ以上の実施態様は、押出機と共に使用するためのクロスヘッドダイ組立体であって、押出機からの流れを受け入れる入口を有する入口部分と、内側部分の第1の側に取り外し可能に接続された上側支持ブロックと、内側部分の第2の側に取り外し可能に接続された下側ブロックと、上側支持ブロックと内側部分との間に位置し、入口と流体連通している第1の流路と、内側部分と下側支持ブロックとの間に位置し、入口と流体連通している第2の流路と、を有するとともに、組立体の出口端部に配置され、取り外し可能に取り付けられたダイであって、第1および第2の流路が、ダイの入口と流体連通している、ダイをさらに有し、内側部分が、組立体の第1の側からダイの入口まで延びる内側スロットをさらに有し、第1および第2の流路がそれぞれ、入口端部と、入口端部に配置され、隆起した中央リブとを有し、スロットが出口端部を有し、カセットのノーズ部は、スロットが流れから隔離されるように、スロットの出口を流れから遮断する、クロスヘッドダイ組立体を提供する。
【0020】
本発明の1つ以上の実施態様は、押出機と共に使用するためのクロスヘッドダイ組立体であって、押出機からの流れを受け入れる入口を有する入口部分と、内側部分の第1の側に取り外し可能に接続された上側支持ブロックと、内側部分の第2の側に取り外し可能に接続された下側ブロックと、上側支持ブロックと内側部分との間に位置し、入口と流体連通している第1の流路と、内側部分と下側支持ブロックとの間に位置し、入口と流体連通している第2の流路と、を有するとともに、組立体の出口端部に配置され、取り外し可能に取り付けられたダイであって、第1および第2の流路が、ダイの入口と流体連通している、ダイをさらに有し、内側部分が、組立体の第1の側からダイの入口まで延びる内側スロットをさらに有し、第1および第2の流路がそれぞれ、入口端部と、入口端部に配置され、隆起した中央リブとを有し、ダイが、取り外し可能なインサートを有する、クロスヘッドダイ組立体を提供する。
【0021】
本発明の1つ以上の実施態様は、押出機と共に使用するためのクロスヘッドダイ組立体であって、押出機からの流れを受け入れる入口を有する入口部分と、内側部分の第1の側に取り外し可能に接続された上側支持ブロックと、内側部分の第2の側に取り外し可能に接続された下側ブロックと、上側支持ブロックと内側部分との間に位置し、入口と流体連通している第1の流路と、内側部分と下側支持ブロックとの間に位置し、入口と流体連通している第2の流路と、を有するとともに、組立体の出口端部に配置され、取り外し可能に取り付けられたダイであって、第1および第2の流路が、ダイの入口と流体連通している、ダイをさらに有し、内側部分が、組立体の第1の側からダイの入口まで延びる内側スロットをさらに有し、第1および第2の流路がそれぞれ、入口端部と、入口端部に配置され、隆起した中央リブとを有し、取り外し可能なインサートが、ダイの出口孔に対して位置決めされたシール縁部を有する、クロスヘッドダイ組立体を提供する。
【0022】
本発明は、第2の態様において、プライを製造する方法であって、クロスヘッド押出機を通して複数のコードを押し出すことであって、コードがダイ内で整列された状態で、複数のコードを押し出すことと、コードが内部に含浸されたゴムのベース層を形成することと、を含む方法を提供する。
【0023】
(定義)
「アスペクト比」は、タイヤの断面幅に対する断面高さの比を意味する。
【0024】
「軸方向の」および「軸方向に」は、タイヤの回転軸に平行なラインまたは方向を意味する。
【0025】
「ビード」または「ビードコア」は、一般に、環状引張部材を有するタイヤの一部を意味し、半径方向内側のビードは、タイヤをリムに保持することに関連し、フリッパー、チッパー、エイペックス、トゥーガード、およびチェーファーのような他の補強部材の有無にかかわらず、プライコードによって包まれて形作られている。
【0026】
「ベルト構造」または「補強ベルト」は、織布または不織布であって、トレッドの下に存在し、ビードに固定されておらず、左右のコード角度が共にタイヤの赤道面に対して17°から27°の範囲にある、互いに平行なコードからなる少なくとも2つの環状の層またはプライを意味する。
【0027】
「バイアスプライタイヤ」は、カーカスプライ内の補強コードは、タイヤの赤道面に対して約25~65°の角度で、ビードからビードへとタイヤを対角線上に横切って延び、プライコードは、交互の層内を互いに反対の角度で延びることを意味する。
【0028】
「ブレーカー」または「タイヤブレーカー」は、ベルト、ベルト構造、または、補強ベルトと同じものを意味する。
【0029】
「カーカス」は、円筒形状またはトロイダル形状に接合するのに適する長さに切断されるかあるいはすでに接合されたタイヤプライ材料と他のタイヤ構成部品とからなる積層体を意味する。追加の構成部品は、加硫されて成形タイヤになる前のカーカスに付加されていてよい。
【0030】
「周方向」は、軸方向に垂直な環状トレッドの表面の周囲に沿って延びるラインまたは方向を意味し、断面で見たときに、半径がトレッドの軸方向曲率を規定する、互いに隣接した数組の円曲線の方向を指すこともある。
【0031】
「コード」は、プライを補強するために使用される、繊維を含む補強ストランドの1つを意味する。
【0032】
「インナーライナー」は、チューブレスタイヤの内面を形成し、タイヤの内部に膨張流体を収容する、エラストマーまたは他の材料からなる層を意味する。
【0033】
「インサート」は、ランフラットタイヤのサイドウォールを補強するために通常使用される補強材を意味し、トレッドの下に存在するエラストマー製のインサートを指すこともある。
【0034】
「プライ」は、半径方向に展開されるか、あるいは他の方法によって互いに平行にされ、エラストマーで被覆された補強コードからなる、コードで補強された層を意味する。
【0035】
「半径方向の」および「半径方向に」は、タイヤの回転軸に向かって放射状に延びる方向、あるいは回転軸から離れるように放射状に延びる方向を意味する。
【0036】
「ラジアルプライ構造」は、少なくとも1つのプライは、タイヤの赤道面に対して65°から90°までの間の角度に向けられた補強コードを有する、1つ以上のカーカスプライを意味する。
【0037】
「ラジアルプライタイヤ」は、ベルトで締め付けられているか、あるいは周方向に制限された空気入りタイヤであって、ビードからビードへと延びるプライは、タイヤの赤道面に対して65°から90°までの間のコード角度で配置された空気入りタイヤを意味する。
【0038】
「サイドウォール」は、タイヤのトレッドとビードとの間にある部分を意味する。
【0039】
「積層構造」は、インナーライナー、サイドウォール、任意のプライ層など、タイヤ構成部品つまりエラストマー構成部品からなる1つ以上の層で形成された未加硫構造を意味する。
【図面の簡単な説明】
【0040】
図1】透視して示すギアポンプ組立体と共に示す、本発明のクロスヘッドダイ組立体の斜視図である。
図2図1のクロスヘッドダイ組立体の方向2-2における断面図である。
図3図1のクロスヘッドダイ組立体の方向3-3における断面図である。
図4】下側流路を示す、図1のクロスヘッドダイ組立体の部分分解斜視図である。
図5】上側流路の上側インサートを示す、図1のクロスヘッドダイ組立体の部分分解斜視図である。
図6図1のクロスヘッドダイ組立体の部分分解後方斜視図である。
図7】流入口から流出口までのゴムの流れ経路を示す、図1のクロスヘッドダイ組立体の内側部分の斜視図である。
図8】流入口から流出口までのゴムの流れ経路を示す、図1のクロスヘッドダイ組立体の内側部分の拡大斜視図である。
図9】コードカセットが取り除かれている様子を示す、図1のクロスヘッドダイ組立体の断面図である。
図10】コードカセットを通るコード経路と、コードガイドと、上側および下側ダイとを示す、図1のクロスヘッドダイ組立体の斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0041】
図1は、透視して示すギアポンプ組立体つまり押出機組立体Gに接続されたクロスヘッドダイ組立体100を示している。組立体Gは、クロスヘッドダイ組立体に弾性材料を供給するものである。図1に示すように、複数の平行な補強コード110がクロスヘッドダイ組立体100に進入して弾性材料で包まれ、補強されたプライ材料からなるストリップ120を形成して、ダイ200の出口通路202から排出される。ストリップは、典型的な幅が80mm、厚さが1.2mmである。
【0042】
クロスヘッドダイ組立体100は、上側支持ブロック130と、下側支持ブロック140と、内側部分150とを有している。クロスヘッドダイ組立体の一方の端部には、入口部分160が配置され、入口部分160は、上側支持ブロック130と、下側支持ブロック140と、内側部分150とに接続されている。上側支持ブロック130、下側支持ブロック140、および内側部分はすべて、組立体100に取り外し可能に接続されている。
【0043】
図2には、クロスヘッドダイ組立体100の断面が示されている。入口部分160は、押出機(図示せず)または押出機ギアポンプ組立体Gからのエラストマー材料を受け入れる取入口162を有している。取入口162を通じて、エラストマー流れがスクリーンフィルタ164へと送られる。図1に示すように、入口部分160は、スクリーンフィルタ164を交換したりスクリーンフィルタ164にアクセスしたりするためにダイ組立体を完全に分解することなく、組立体100から容易に取り外される。スクリーンフィルタ164は、容易に取り外されて交換される。
【0044】
図2に示すように、押出機からのエラストマー流れは、組立体100に進入して、上側流路170および下側流路180へと分離される。上側流路170は、取り外し可能な上側インサートプレート172と、取り外し可能な下側インサートプレート174とから形成されている。取り外し可能な上側インサートプレート172(図5)は、下側インサートプレート184の90度の流れ経路178(図6)と協働して上側流路170を形成する90度の流れ経路176を有している。同様に、下側流路180は、取り外し可能な上側インサートプレート182(図2)と下側インサートプレート184との間に形成され、それぞれのインサートプレートは、互いに協働して下側流路180を形成する90度の流れ経路を有している。
【0045】
図7に示すように、上側流路170および下側流路180への入口には、隆起した中央リブ310が設けられ、中央リブ310は、各流路入口に配置されている(すなわち、2つの隆起した中央リブ310が設けられている)。この隆起した中央リブ310は、ゴムの流れが流路の内縁部312と外縁部314とに向くのを促進するものである。内縁部312は、拡大した半径を有している。隆起した中央リブ310は、V字形であることが好ましい。
【0046】
各流路の内縁部312は、大きな半径Rを有する球状(bulbous)拡張部316を有し、その半径Rは、20インチ(50.8cm)から50インチ(127cm)の範囲、より好ましくは、25インチ(63.5cm)から35インチ(88.9cm)の範囲にある。球状拡張部316は、ゴムの流れがさらに外縁部314に向いた後で内縁部312に向くのを助長するものであり、それだけでなく、流れの速度を増加させることを助長するものである。図7に示すように、断面積A1は断面積A2よりも大きく、その一方で、断面積A2は断面積A3よりも大きく、断面積A3は断面積A4よりも大きい。したがって、流路は、面積がA1からA4まで増加しているように見えるは、実際には入口でのA1から出口でのA4まで減少している。面積比A4/A1は、0.80から0.99の範囲、より好ましくは、0.85~0.99の範囲にある。
【0047】
図4に示すように、流路170の深さは、出口よりも入口で大きい。流路の深さは、入口から出口にかけて減少している。流路の幅は、入口から出口にかけて変化し、最初は減少し、出口の近くでは増加している。断面積は重要な特徴であり、入口から出口に向けて減少している。
【0048】
下側インサートプレート174および上側インサートプレート182は、テーパ状の出口端部173,183を有していることが好ましい(図3)。上側流路170および下側流路180からのエラストマー流れは、異形押出ダイ200に進入する。異形押出ダイ200は、クロスヘッド組立体100に取り外し可能に取り付けられている。図1に示すように、異形押出ダイ200は、組立体100からプライストリップを抜き出すための出口孔202を有している。
【0049】
図9に示すように、クロスヘッドダイ組立体100は、補強コード110を平行に揃えてクロスヘッドダイ組立体に供給するための取り外し可能なカセット400を有している。カセット400は、内側部分150に配置された長方形状のスロット402に収容されている。図9に示すように、長方形スロット402は、クロスヘッドダイ組立体の入口側402から出口側404に延びている。スロット402は、上側流路170および下側流路180内で、エラストマー流れから分離されて隔離されている。スロットは、上壁部410、下壁部420、第1の側壁部414、および第2の側壁部416を有し、これらはカセットを分離している。こうして、スロットによって、エラストマー流れを妨害することなく、組立体からカセットを取り外すことが可能になる。図10は、カセット400内にコード110がある状態を示している。コード110は、コードガイド450のスロット451内に挿入されている。カセットの前端部には、カセットから着脱可能なノーズ部460が設けられている。ノーズ部460は、隙間なく一列に配置され、それぞれがコードを受け入れる複数の出口孔462を有している。出口孔462は、ノーズ部の外表面から軸方向に突出するリップ部471に隣接して配置されている。リップ部471は、ノーズ部の上面の一部を取り外すかまたは取り除くことによって形成されている。各出口孔462に隣接したリップ部471の上には、複数の整列溝464が配置されている。整列溝464は、図12図13、および図16に示すように、孔を通って延びている。整列溝464は、出口孔462と共に、個々のコードが適切に分離され、間隔を空けて整列されるのを維持し、それにより、図11Cに示すように、平行かつ適切に離間された複数のコードを備えた補強プライストリップが形成される。さらに、各コードのための個別の孔によって、残りのコードを妨害することなく、破断した1つのコードを容易に交換することが可能になる。
【0050】
カセットのノーズ部460は、ダイ組立体200に隣接して配置されている。ダイ組立体200は、インサート500をさらに有し、インサート500は、ダイ組立体に押し付けられているが、いかなる固定具によっても所定位置には保持されていない。インサート500は、取り外し用のジャックボルトを受け入れるためのねじ穴を有している。インサートは、スロット端部506内に位置するフランジ端部502を有している。インサート500は、インサートスロット504内に位置する先端シール部510を有している。インサート500は、特にダイの縁部の近傍で、ダイ縁部を密閉して漏洩を防止する機能を有している。ダイ組立体内の圧力が増加すると、インサートがダイにさらに押し込まれ、その結果、インサートシール縁部510がダイと共に密閉を形成することになる。
【0051】
カセットのノーズ部460は、上側および下側の外側曲面461,465を有している。ノーズ部の上側曲面461は、傾斜通路204に隣接して配置されている。上側および下側流路からエラストマーが流れると、エラストマーは、ノーズ部460の外側曲面461,465に沿って傾斜通路204に押し込められる。エラストマーは、ノーズ部の上側外面に沿って流れた後、リップ部471においてコードに接触し、リップ部471に沿って補強コード110を包み込む。エラストマーがコード上を流れる間、リップ部471の整列溝464は、コードの間隔および整列を保持することで安定性を維持している。コードの上側部分がゴムで被覆された後、下部流路からの流れがノーズ部の下部表面に沿って流れてコードに接触する。そして、エラストマーおよびコードは、傾斜通路204を通過した後、ダイ出口孔202を通過する。
【0052】
ダイ200は、コードのより容易な挿入を可能にするために取り外し可能である。コードが破損したり、コードの取り換えが必要になったりすると、組立体からカセットを容易に取り外すことができる。ダイ200およびインサート500もコード交換のために取り外すことができる。コードが破損した場合、コードをカセットのガイド450と出口孔462を通して再挿入することができる。残りのコードの再挿入を行うことなく、破損したコードを交換することができる。カセットが取り外されると、ゴムまたはエラストマーは、流路内に隔離された状態で維持される。5分以内でのコードパッケージの完全な取り換えが可能になる。流路インサートも取り換えることができる。
【0053】
図2に示すように、クロスヘッドダイ組立体100は、冷却剤入口302と冷却剤出口部304とを備えた1つ以上の冷却/加熱通路300をさらに有していてもよい。
【0054】
要約すると、改良されたクロスヘッドダイ組立体によって、貫通孔ガイドに拘束された状態でコードストランドを個別に供給することが実現され、そこでは、コードを破断するような鋭利な縁部は存在しない。この組立体により、流路内でエラストマーが隔離された状態を維持したまま、コードパッケージを数分で容易に取り換えることが可能になる。残りのコードのすべてを再挿入することなく、破断したコードを交換することができる。この組立体によって、さらに、一体化されたスクリーンフィルタと、システムの流れバランスの修正を可能にする交換可能な流路インサートとが提供される。
【0055】
本発明について、特定の具体例に関連して説明したが、以下の特許請求の範囲の範囲から逸脱することなく多くの修正および変更が可能であることが明らかであろう。
【符号の説明】
【0056】
100 クロスヘッドダイ組立体
130 上側支持ブロック
140 下側支持ブロック
150 内側部分
160 入口部分
170 上側流路
180 下側流路
200 異形押出ダイ
310,312 隆起した中央リブ
312 内縁部
316 球状拡張部
400 カセット
402 スロット
410 上壁部
414 第1の側壁部
416 第2の側壁部
420 下壁部
460 ノーズ部
462 出口孔
464 整列孔
500 インサート
510 シール縁部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10