(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2021-12-16
(45)【発行日】2022-01-14
(54)【発明の名称】クーラント処理装置
(51)【国際特許分類】
B23Q 11/10 20060101AFI20220106BHJP
B23Q 11/00 20060101ALI20220106BHJP
【FI】
B23Q11/10 Z
B23Q11/00 U
(21)【出願番号】P 2021107809
(22)【出願日】2021-06-29
【審査請求日】2021-07-01
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】000146847
【氏名又は名称】DMG森精機株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001195
【氏名又は名称】特許業務法人深見特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】山本 幸佑
(72)【発明者】
【氏名】大川原 康仁
【審査官】村上 哲
(56)【参考文献】
【文献】特開2002-036111(JP,A)
【文献】特開2005-153132(JP,A)
【文献】特開平11-276818(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B23Q 11/10
B23Q 11/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
クーラントを貯留する貯留空間を区画する側部を有するタンクと、
前記貯留空間において、前記側部に向けてクーラントを供給するクーラント供給部とを備え
、
前記クーラント供給部は、前記側部の上端部に設けられ、クーラントが流れるクーラント通路を形成するクーラント通路形成部を有し、
前記クーラント通路形成部には、前記貯留空間で開口する開口部が設けられ、
前記クーラント通路形成部は、前記側部と隙間を設けて対向する先端部を有し、
前記開口部は、前記隙間から構成される、クーラント処理装置。
【請求項2】
前記タンクから延出し、前記タンクに接続される第1クーラント流路上に設けられる第1ポンプと、
前記第1クーラント流路上に設けられるフィルタとをさらに備え、
前記第1ポンプから送出されたクーラントが、前記第1クーラント流路を通じて前記クーラント供給部に導かれる、請求項1に記載のクーラント処理装置。
【請求項3】
工作機械本体から延出し、前記タンクに接続される第2クーラント流路上に設けられる第2ポンプをさらに備え、
前記第2ポンプから送出されたクーラントが、前記第2クーラント流路を通じて前記クーラント供給部に導かれる、請求項1または2に記載のクーラント処理装置。
【請求項4】
前記クーラント通路は、上面視において、前記貯留空間の周りを周回するように設けられる、請求項
1から3のいずれか1項に記載のクーラント処理装置。
【請求項5】
前記クーラント通路は、矩形形状の端辺に沿って周回するように設けられ、さらに、
前記クーラント通路形成部は、前記矩形形状の対角に位置する前記クーラント通路の第1角部および第2角部にそれぞれ設けられ、前記クーラント通路に対してクーラントを導入する第1クーラント導入部および第2クーラント導入部を有する、請求項
4に記載のクーラント処理装置。
【請求項6】
前記タンクは、前記側部とともに前記貯留空間を区画する底部を有し、
前記側部は、前記底部の周縁から立ち上がり、
上下方向における前記側部の最大長さは、上面視した場合の前記底部の周縁上の最も離れた2点を結ぶ直線の長さよりも大きい、請求項1から
5のいずれか1項に記載のクーラント処理装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、クーラント処理装置に関する。
【背景技術】
【0002】
たとえば、特開2018-161689号公報(特許文献1)には、クーラントを貯留するタンクと、タンクに収容されるチップコンベアとを備えるクーラント処理装置が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上述の特許文献1に開示されるように、工作機械に用いられるクーラント処理装置が知られている。このようなクーラント処理装置においては、クーラントに混在するスラッジ(切屑)がタンクの内壁に付着する場合がある。このため、作業者がタンクを定期的に清掃する必要があるため、クーラント処理装置のメンテナンス性が低下してしまう。
【0005】
そこでこの発明の目的は、上記の課題を解決することであり、メンテナンス性に優れたクーラント処理装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
この発明の1つの局面に従ったクーラント処理装置は、クーラントを貯留する貯留空間を区画する側部を有するタンクと、貯留空間において、側部に向けてクーラントを供給するクーラント供給部とを備える。クーラント供給部は、側部の上端部に設けられ、クーラントが流れるクーラント通路を形成するクーラント通路形成部を有する。クーラント通路形成部には、貯留空間で開口する開口部が設けられる。クーラント通路形成部は、側部と隙間を設けて対向する先端部を有する。開口部は、隙間から構成される。
この発明の別の局面に従ったクーラント処理装置は、クーラントを貯留する貯留空間を区画する側部を有するタンクと、貯留空間において、側部に向けてクーラントを供給するクーラント供給部とを備える。
【0007】
このように構成されたクーラント処理装置によれば、クーラント供給部により側部に向けてクーラントを供給することによって、側部に付着するスラッジを洗い流す。これにより、側部が洗浄されるため、クーラント処理装置のメンテナンス性を向上させることができる。
【0008】
また好ましくは、クーラント処理装置は、タンクから延出し、タンクに接続される第1クーラント流路上に設けられる第1ポンプと、第1クーラント流路上に設けられるフィルタとをさらに備える。第1ポンプから送出されたクーラントが、第1クーラント流路を通じてクーラント供給部に導かれる。
【0009】
このように構成されたクーラント処理装置によれば、フィルタにより清浄とされたクーラントを側部に向けて供給することができる。これにより、側部をより効率的に洗浄することができる。
【0010】
また好ましくは、クーラント処理装置は、工作機械本体から延出し、タンクに接続される第2クーラント流路上に設けられる第2ポンプをさらに備える。第2ポンプから送出されたクーラントが、第2クーラント流路を通じてクーラント供給部に導かれる。
【0011】
このように構成されたクーラント処理装置によれば、工作機械本体からのクーラント戻し用の第2ポンプを用いることによって、大流量のクーラントを側部に向けて供給することができる。これにより、側部をより効率的に洗浄することができる。
【0012】
また好ましくは、クーラント供給部は、上下方向において、側部の下端部よりも側部の上端部寄りの位置に設けられる。
【0013】
このように構成されたクーラント処理装置によれば、クーラント供給部からのクーラントにより清浄される側部の範囲を、上下方向においてより広げることができる。これにより、側部をより効率的に洗浄することができる。
【0014】
また好ましくは、クーラント供給部は、側部の上端部に設けられ、クーラントが流れるクーラント通路を形成するクーラント通路形成部を有する。クーラント通路形成部には、貯留空間で開口する開口部が設けられる。
【0015】
このように構成されたクーラント処理装置によれば、クーラント通路を流れるクーラントが、開口部を通じて、側部の上端部から側部に向けて順次供給される。このため、簡易な構成で、側部のより広い範囲に向けてクーラントを供給することができる。
【0016】
また好ましくは、クーラント通路形成部は、側部と隙間を設けて対向する先端部を有する。開口部は、隙間から構成される。
【0017】
このように構成されたクーラント処理装置によれば、開口部がクーラント通路に沿って連続的に設けられるため、側部のさらに広い範囲に向けてクーラントを供給することができる。
【0018】
また好ましくは、クーラント通路は、上面視において、貯留空間の周りを周回するように設けられる。
【0019】
このように構成されたクーラント処理装置によれば、開口部が、上面視において貯留空間の周りを周回するクーラント通路に沿って連続的に設けられるため、側部のさらに広い範囲に向けてクーラントを供給することができる。
【0020】
また好ましくは、クーラント通路は、矩形形状の端辺に沿って周回するように設けられる。クーラント通路形成部は、矩形形状の対角に位置するクーラント通路の第1角部および第2角部にそれぞれ設けられ、クーラント通路に対してクーラントを導入する第1クーラント導入部および第2クーラント導入部を有する。
【0021】
このように構成されたクーラント処理装置によれば、矩形形状の対角に位置するクーラント通路の第1角部および第2角部からクーラント通路にクーラントが導入されるため、クーラント通路においてより均等にクーラントを流通させることができる。これにより、クーラント通路の周回方向において側部に対するクーラントの供給量にばらつきが生じることを抑制できる。
【0022】
また好ましくは、タンクは、側部とともに貯留空間を区画する底部を有する。側部は、底部の周縁から立ち上がる。上下方向における側部の最大長さは、上面視した場合の底部の周縁上の最も離れた2点を結ぶ直線の長さよりも大きい。
【0023】
このように構成されたクーラント処理装置によれば、高背のタンクでは、貯留するクーラントの水位の上下動に伴ってスラッジが側部に付着する現象が顕著になるため、本発明による効果がより有効に奏される。
【発明の効果】
【0024】
以上に説明したように、この発明に従えば、メンテナンス性に優れたクーラント処理装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0025】
【
図1】この発明の実施の形態におけるクーラント処理装置が用いられる工作機械を示すシステム図である。
【
図2】
図1中の矢印IIに示される方向に見たタンクおよび第1ポンプを示す側面図である。
【
図3】
図1中のタンクおよび第1ポンプを示す斜視図である。
【
図4】
図1中のタンクおよび第1ポンプを示す別の斜視図である。
【
図5】
図1中のV-V線上の矢視方向に見たタンクを示す断面図である。
【
図6】
図1中のタンクの側部および底部の寸法関係を説明するための側面図および底面図である。
【
図7】
図1中のタンクを示す斜視図である。
図7中では、タンク21の一部が破断して示されている。
【
図8】
図7中の2点鎖線VIIIで囲まれた範囲を拡大して示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0026】
この発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。なお、以下で参照する図面では、同一またはそれに相当する部材には、同じ番号が付されている。
【0027】
図1は、この発明の実施の形態におけるクーラント処理装置が用いられる工作機械を示すシステム図である。
【0028】
図1を参照して、工作機械100は、ワークに回転する工具を接触させることによって、ワーク加工を行なうマシニングセンタである。工作機械100は、コンピュータによる数値制御によって、ワーク加工のための各種動作が自動化されたNC(Numerically Control)工作機械である。
【0029】
本発明における工作機械は、マシニングセンタに限られず、回転するワークに工具を接触させることによって、ワーク加工を行なう旋盤であってもよいし、旋削機能と、ミーリング機能とを有する複合加工機、または、ワークの付加加工(AM(Additive manufacturing)加工)と、ワークの除去加工(SM(Subtractive manufacturing)加工)とが可能なAM/SMハイブリッド加工機であってもよい。
【0030】
工作機械100は、工作機械本体110と、クーラント処理装置10とを有する。工作機械本体110は、ワークの加工を行なう。
【0031】
工作機械本体110は、ワークの加工エリアを区画形成するとともに、工作機械100の外観をなすカバー体と、加工エリアにおいて工具を保持するための工具保持部(工具主軸または刃物台等)と、加工エリアにおいてワークを保持するためのワーク保持部(ワーク主軸またはテーブル等)とを有する。
【0032】
クーラント処理装置10は、工作機械本体110に併設されている。クーラント処理装置10は、工作機械本体110におけるワーク加工に用いられるクーラントを処理するための装置である。クーラント処理装置10には、ワーク加工に伴って工作機械本体110から排出されたクーラントが導かれ、そのクーラントを貯留する。クーラント処理装置10は、工作機械本体110からのクーラントを清浄にして、清浄なクーラントを再び工作機械本体110に供給する。
【0033】
まず、工作機械100の全体的なクーラント処理システムについて説明する。クーラント処理装置10は、タンク21と、第1配管41と、第1ポンプ31と、フィルタ51とを有する。
【0034】
タンク21は、クーラントを貯留可能な箱体からなる。タンク21は、金属製である。タンク21は、樹脂製であってもよい。第1配管41は、タンク21に接続されている。第1配管41は、第1ポンプ31およびタンク21の間を繋いでいる。第1配管41は、クーラントが流通可能なクーラント流路を形成している。第1配管41は、鋼管から構成されてもよいし、クーラントホースから構成されてもよい。
【0035】
クーラント処理装置10には、第1クーラント流路46が設けられている。第1クーラント流路46は、タンク21から延出し、タンク21に接続されている。第1クーラント流路46は、タンク21を出発し、再びタンク21に戻るクーラントの循環路を形成している。第1配管41は、タンク21から延出する位置において、第1クーラント流路46の一部を構成している。
【0036】
第1ポンプ31は、第1クーラント流路46の経路上に設けられている。フィルタ51は、第1ポンプ31の駆動に伴って形成されるタンク21からのクーラント流れの経路上に設けられている。フィルタ51は、第1クーラント流路46の経路上に設けられている。フィルタ51は、第1ポンプ31よりも、第1クーラント流路46におけるクーラント流れの下流側に設けられている。
【0037】
フィルタ51は、第1クーラント流路46を流れるクーラントに含まれる異物を除去可能である。一例として、フィルタ51は、遠心力により、クーラントと、クーラントに含まれるスラッジとを分離するサイクロン式ろ過装置からなる。フィルタ51は、タンク21により支持される形態で設けられてもよい。
【0038】
第1ポンプ31の駆動に伴って、第1クーラント流路46にクーラントの流れが形成される。第1クーラント流路46を流れるクーラントがフィルタ51を通過することによって、クーラントに含まれるスラッジ等の異物が除去される。清浄とされたクーラントは、タンク21に戻される。
【0039】
クーラント処理装置10は、第2配管42と、第3ポンプ52と、バルブ53と、第2ポンプ91とをさらに有する。
【0040】
第2配管42は、タンク21に接続されている。第2配管42は、第3ポンプ52およびタンク21の間を繋いでいる。第2配管42は、クーラントが流通可能なクーラント流路を形成している。第2配管42は、鋼管から構成されてもよいし、クーラントホースから構成されてもよい。
【0041】
クーラント処理装置10には、第2クーラント流路48と、第3クーラント流路47とがさらに設けられている。第3クーラント流路47は、タンク21から延出し、工作機械本体110に接続されている。第2配管42は、タンク21から延出する位置において、第3クーラント流路47の一部を構成している。第2クーラント流路48は、工作機械本体110から延出し、タンク21に接続されている。
【0042】
第3クーラント流路47および第2クーラント流路48は、タンク21を出発し、工作機械本体110を経由して、再びタンク21に戻るクーラントの循環路を形成している。第3クーラント流路47は、タンク21から工作機械本体110に向けてクーラントを供給するクーラント供給路に対応している。第2クーラント流路48は、工作機械本体110から排出されたクーラントをタンク21に回収するクーラント回収路に対応している。
【0043】
第3ポンプ52およびバルブ53は、第3クーラント流路47の経路上に設けられている。第3ポンプ52の駆動に伴って、第3クーラント流路47にクーラントの流れが形成される。
【0044】
バルブ53は、第3ポンプ52よりも、第3クーラント流路47におけるクーラント流れの下流側に設けられている。バルブ53は、工作機械本体110に向けて供給されるクーラント流れを制御する。バルブ53は、工作機械本体110における複数のクーラント吐出部(天井クーラント、ベースクーラントまたは主軸クーラント等)に供給されるクーラント流れを制御する。
【0045】
第2ポンプ91は、第2クーラント流路48の経路上に設けられている。第2ポンプ91は、後述する工作機械本体110のチップコンベア14(
図10を参照)に取り付けられている。第2ポンプ91の駆動に伴って、第2クーラント流路48にクーラントの流れが形成される。
【0046】
続いて、タンク21および第1ポンプ31の構造と、タンク21に対する配管の接続構造とについて詳細に説明する。
【0047】
図2は、
図1中の矢印IIに示される方向に見たタンクおよび第1ポンプを示す側面図である。
図3および
図4は、
図1中のタンクおよび第1ポンプを示す斜視図である。
図5は、
図1中のV-V線上の矢視方向に見たタンクを示す断面図である。
図6は、
図1中のタンクの側部および底部の寸法関係を説明するための側面図および底面図である。
【0048】
図1から
図6を参照して、タンク21は、底部25と、側部23とを有する。底部25は、タンク21の底に配置されている。側部23は、底部25の周縁から立ち上がっている。底部25の上方であって、側部23に囲まれた位置には、クーラントを貯留可能な貯留空間20が形成されている。
【0049】
タンク21は、直方体形状の外観を有する。底部25は、水平面に平行に配置される板材からなる。底部25は、その上面視において、矩形形状を有する。底部25の周縁は、その矩形形状の四辺に対応している。
図5に示されるように、底部25の周縁は、長さB1を有する一対の辺と、長さB1よりも小さい長さB2を有する一対の辺とに対応している。
【0050】
側部23は、鉛直面に平行に配置される板材からなる。側部23は、底部25の周縁から上方に向けて延びている。側部23の下端部は、底部25の周縁に接続されている。
【0051】
側部23は、第1側部23Aと、第2側部23Bと、第3側部23Cと、第4側部23Dとを有する。第1側部23A、第2側部23B、第3側部23Cおよび第4側部23Dの各側部は、その側面視において、矩形形状を有する。第1側部23Aおよび第4側部23Dは、水平方向において、互いに対向している。第1側部23Aおよび第4側部23Dの形状は、同一である。第2側部23Bおよび第3側部23Cは、水平方向において、互いに対向している。第2側部23Bおよび第3側部23Cの形状は、同一である。
【0052】
第1側部23Aおよび第4側部23Dの各側部の縦長さは、第2側部23Bおよび第3側部23Cの各側部の縦長さと同じである。
図5に示されるように、第1側部23Aおよび第4側部23Dの各側部は、横長さB1を有する。第2側部23Bおよび第3側部23Cの各側部は、横長さB1よりも小さい横長さB2を有する。
【0053】
タンク21は、頂部22をさらに有する。頂部22は、タンク21の天井に配置されている。頂部22は、上下方向において、底部25と対向している。頂部22は、水平面に平行に配置される板材からなる。頂部22は、側部23の上端部に対して着脱可能に取り付けられている。頂部22は、側部23の上端開口部を塞ぐ蓋体を構成している。
【0054】
図6に示されるように、上下方向における側部23の最大長さHmaxは、上面視した場合の底部25の周縁上の最も離れた2点を結ぶ直線の長さBmaxよりも大きい(Hmax>Bmax)。
【0055】
Hmaxは、第1側部23A、第2側部23B、第3側部23Cおよび第4側部23Dの各側部の縦長さに対応している。Bmaxは、矩形形状を有する底部25において、対角に配置される2つの角部の間の長さに対応している。
【0056】
上下方向における側部23の最大長さHmaxは、上面視した場合の底部25の周縁上の最も離れた2点を結ぶ直線の長さBmaxの1.2倍よりもさらに大きくてもよい(Hmax>1.2×Bmax)。上下方向における側部23の最大長さHmaxは、上面視した場合の底部25の周縁上の最も離れた2点を結ぶ直線の長さBmaxの2倍以下であってもよいし(Hmax≦2×Bmax)、1.5倍以下であってもよい(Hmax≦1.5×Bmax)。
【0057】
底部25は、水平面に対して斜めに配置されてもよい。このような構成において、側部23の上端部の高さが揃っている場合、上下方向における側部23の最大長さHmaxは、底部25の最も低い位置を基準にして、その位置の底部25の周縁から立ち上がる側部23の上下方向の長さとなる。
【0058】
上面視における底部25の形状は、矩形形状に限られず、たとえば、矩形以外の多角形形状であってもよいし、円形であってもよいし、L字形状であってもよい。長さBmaxを決定するための底部25の周縁上の最も離れた2点を結ぶ直線は、底部25の周縁上の最も離れた2点の間において、上下方向において底部25に投影されない位置を通ってもよい。
【0059】
このような構成された高背のタンク21によって、タンク21の容量を十分に確保しつつ、クーラント処理装置10の設置面積を小さく抑えることができる。
【0060】
図1から
図6に示されるように、タンク21は、底部25の下方に第1ポンプ31が配置される空間40を形成するように構成されている。
【0061】
クーラント処理装置10は、敷板62と、複数の柱部61とをさらに有する。敷板62は、上下方向において、底部25と対向している。敷板62は、クーラント処理装置10が設置される工場等の床面に置かれている。柱部61は、上下方向に延びている。柱部61の上端部は、底部25に接続されている。柱部61の下端部は、敷板62に接続されている。複数の柱部61は、互いに間隔を開けて設けられている。複数の柱部61は、上面視において、底部25の周縁と重なるように配置されている。複数の柱部61は、上面視において、矩形形状を有する底部25の四隅と重なるように配置されている。
【0062】
このような構成により、敷板62および底部25の間には、空間40が形成されている。上下方向における空間40の長さは、上下方向における側部23の最大長さHmaxよりも小さい。上下方向における空間40の長さは、上面視した場合の底部25の周縁上の最も離れた2点を結ぶ直線の長さBmaxよりも小さい。上下方向における空間40の長さは、底部25の一辺の長さB1およびB2の各々よりも小さい。
【0063】
第1ポンプ31は、上面視において、第1ポンプ31の全体が底部25と重なるように、空間40に配置されている。第1ポンプ31は、敷板62に固定されている。
【0064】
第1ポンプ31は、モータ部32と、シャフト36と、インペラ33と、クーラント流入部34と、クーラント吐出部35とを有する。
【0065】
モータ部32は、第1ポンプ31の動力源として設けられている。モータ部32は、電力が供給されることによって、仮想上の中心軸101を中心とする回転運動を出力する。インペラ33は、モータ部32から中心軸101の軸方向に離れて設けられている。シャフト36は、中心軸101の軸上で延び、その両端でモータ部32およびインペラ33に接続されている。シャフト36は、モータ部32から出力される回転運動をインペラ33に伝達する。インペラ33は、シャフト36からの回転運動の伝達を受けて、中心軸101を中心に回転する。
【0066】
クーラント流入部34は、中心軸101の軸上で開口している。クーラント流入部34は、中心軸101の軸方向における第1ポンプ31の端部で開口している。クーラント流入部34には、第1配管41が接続されている。クーラント吐出部35は、中心軸101からその半径方向外側に離れた位置で開口している。クーラント吐出部35は、中心軸101から上方に離れた位置で開口している。クーラント吐出部35には、第1クーラント流路46を構成し、フィルタ51に向けて延びる配管が接続されている。
【0067】
第1ポンプ31は、シャフト36(中心軸101)が水平方向に延びる姿勢により空間40に配置されている。第1ポンプ31は、シャフト36(中心軸101)が第1側部23Aおよび第4側部23Dと平行に延びるように空間40に配置されている。上下方向における第1ポンプ31の全長(全高)は、中心軸101の軸方向における第1ポンプ31の全長よりも小さい。
【0068】
このような構成によれば、第1ポンプ31を、シャフト36(中心軸101)が水平方向に延びる姿勢とすることによって、第1ポンプ31の全高を小さくすることができる。これにより、上下方向における空間40の長さ(高さ)が小さい場合であっても、第1ポンプ31を空間40に容易に配置することができる。
【0069】
図1から
図5に示されるように、第1配管41は、第1接続部41pを有する。第1接続部41pは、第1配管41の一方端部で開口している。第1接続部41pは、タンク21に接続されている。第1接続部41pは、底部25に接続されている。
【0070】
上記のとおり、上下方向における側部23の最大長さHmaxは、上面視した場合の底部25の周縁上の最も離れた2点を結ぶ直線の長さBmaxよりも大きい。言い換えれば、上面視した場合の底部25の周縁上の最も離れた2点を結ぶ直線の長さBmaxが、上下方向における側部23の最大長さHmaxよりも小さい。このため、タンク21内において、クーラントに含まれるスラッジが、より小さい面積の底部25上に集まることになる。この場合に、第1配管41が底部25に接続されるため、底部25上に堆積するスラッジを第1配管41を通じて効率的に回収し、フィルタ51によってクーラントから除去することができる。
【0071】
第2配管42は、第2接続部42pを有する。第2接続部42pは、第2配管42の一方端部で開口している。第2接続部42pは、タンク21に接続されている。第2接続部42pは、底部25に接続されている。
【0072】
クーラント処理装置10は、ガイド部66をさらに有する。ガイド部66は、タンク21内の貯留空間20に配置されている。ガイド部66は、上面視した場合の底部25の周縁に沿って延びている。ガイド部66は、底部25上にクーラントの旋回流が生じるようにクーラントを案内している。クーラントの旋回流は、底部25の周縁の周方向に沿ったクーラントの流れである。
【0073】
ガイド部66は、底部25上に立設される板材からなる。ガイド部66は、上面視した場合に、湾曲しながら延びている。ガイド部66は、上面視した場合に、底部25の中央から周縁に向けて凸となる湾曲形状をなしている。ガイド部66は、上面視した場合に、矩形形状を有する底部25の四隅に設けられている。ガイド部66は、互いに隣り合う底部25の隅部の間で分断されている。
【0074】
図5に示されるように、底部25に対する第1配管41の第1接続部41pと、ガイド部66との間の最短距離dminは、底部25に対する第2配管42の第2接続部42pと、ガイド部66との間の最短距離Dminよりも大きい(dmin>Dmin)。
【0075】
底部25に対する第1配管41の第1接続部41pと、底部25の周縁との間の最短距離fminは、底部25に対する第2配管42の第2接続部42pと、底部25の周縁との間の最短距離Fminよりも大きい(fmin>Fmin)。底部25に対する第1配管41の第1接続部41pは、上面視した場合の底部25の中央領域に配置されている。底部25に対する第2配管42の第2接続部42pは、上面視した場合の底部25の周縁領域に配置されている。
【0076】
底部25に対する第1配管41の第1接続部41pは、第1側部23Aおよび第4側部23Dから互いに等しい距離となる位置に配置されている。底部25に対する第1配管41の第1接続部41pは、第2側部23Bおよび第3側部23Cから互いに等しい距離となる位置に配置されている。
【0077】
クーラントは、底部25に接続された第1配管41および第2配管42を通じてタンク21内から排出される時にガイド部66により案内されることによって、底部25上にクーラントの旋回流が発生する。このクーラントの旋回流に伴って、底部25上に堆積するスラッジが、底部25の周縁に沿って延びるガイド部66から離れた底部25の中央に集まる。
【0078】
この場合に、底部25に対する第1配管41の第1接続部41pと、ガイド部66との間の最短距離dminが、底部25に対する第2配管42の第2接続部42pと、ガイド部66との間の最短距離Dminよりも大きいため、第1配管41を通じて回収されるスラッジ量が、第2配管42を通じて回収されるスラッジ量よりも大きくなる。これにより、第1配管41および第1ポンプ31からクーラントが送られるフィルタ51によって、スラッジを効率的に除去するとともに、第2配管42を通じて工作機械本体110に多量のスラッジを含むクーラントが供給されることを抑制できる。
【0079】
なお、第2配管42の第2接続部42pは、第1配管41の第1接続部41pよりも上方の位置において、タンク21に接続されてもよい。より具体的には、第2配管42の第2接続部42pが、側部23(第2側部23B)に接続されてもよい。この場合に、第2接続部42pは、上下方向において、頂部22よりも底部25寄りの位置で側部23に接続されてもよい。
【0080】
図7は、
図1中のタンクを示す斜視図である。
図7中では、タンク21の一部が破断して示されている。
図8は、
図7中の2点鎖線VIIIで囲まれた範囲を拡大して示す断面図である。
図9は、
図7中のタンクを示す上面図である。
【0081】
図1および
図7から
図9を参照して、クーラント処理装置10は、クーラント供給部210をさらに有する。クーラント供給部210は、貯留空間20において、側部23に向けてクーラントを供給することが可能である。
【0082】
クーラント供給部210には、第1ポンプ31により送出されたクーラントが第1クーラント流路46を通じて供給されている。クーラント供給部210には、第2ポンプ91により送出されたクーラントが第2クーラント流路48を通じて供給されている。
【0083】
クーラント供給部210は、タンク21に設けられている。クーラント供給部210は、側部23に設けられている。クーラント供給部210は、第1側部23A、第2側部23B、第3側部23Cおよび第4側部23Dに設けられている。クーラント供給部210は、上下方向において、側部23の下端部よりも側部23の上端部寄りの位置に設けられている。クーラント供給部210は、上下方向において、底部25よりも頂部22寄りの位置に設けられている。クーラント供給部210は、側部23の上端部に設けられている。
【0084】
クーラント供給部210は、クーラント通路形成部221を有する。クーラント通路形成部221は、クーラントが流れるクーラント通路231を形成している。クーラント通路形成部221は、タンク21と一体に設けられている。クーラント通路形成部221は、タンク21を形成する板金よって、タンク21と一体的に成形されている。クーラント通路形成部221は、側部23の上端部に設けられている。
【0085】
クーラント通路形成部221には、開口部226が設けられている。開口部226は、貯留空間20において開口している。
【0086】
クーラント通路形成部221は、上壁部223と、内壁部224と、下壁部225と、傾斜壁部222とを有する。
【0087】
上壁部223は、水平面と平行に配置されている。上壁部223は、側部23(第1側部23A,第2側部23B,第3側部23C,第4側部23D)の上端部から90°折れ曲がって、貯留空間20の内側に向けて延出している。内壁部224は、鉛直面と平行に配置されている。内壁部224は、上壁部223の内縁部から90°折れ曲がって、下方に向けて延出している。内壁部224は、クーラント通路231を挟んで、側部23と対向している。
【0088】
下壁部225は、水平面と平行に配置されている。下壁部225は、内壁部224の下端部から90°折れ曲がって、貯留空間20の外側に向けて延出している。下壁部225は、クーラント通路231を挟んで、上壁部223と対向している。傾斜壁部222は、水平面に対して斜め方向に配置されている。傾斜壁部222は、下壁部225の外縁部から鋭角の角度だけ折れ曲がって、斜め下方向(貯留空間20の外側、かつ、下方に向かう方向)に延出している。傾斜壁部222は、クーラント通路231を挟んで、上下方向において上壁部223と対向している。傾斜壁部222は、クーラント通路231を挟んで、水平方向において側部23と対向している。
【0089】
クーラント通路231は、側部23と、上壁部223と、内壁部224と、下壁部225と、傾斜壁部222とに囲まれた位置に形成されている。
【0090】
クーラント通路231は、上面視において、貯留空間20の周りを周回するように設けられている。クーラント通路231は、上面視において、貯留空間20を取り囲む側部23(第1側部23A,第2側部23B,第3側部23C,第4側部23D)に沿って周回する環状路からなる。クーラント通路231は、上面視において、側部23により規定される矩形形状の端辺に沿って周回するように設けられている。
【0091】
クーラント通路形成部221(傾斜壁部222)は、先端部222jを有する。先端部222jは、下壁部225の外縁部から斜め下方向に延出する傾斜壁部222の先端に位置している。先端部222jは、側部23(第1側部23A,第2側部23B,第3側部23C,第4側部23D)と隙間を設けて対向している。開口部226は、先端部222jおよび側部23の間の隙間から構成されている。
【0092】
開口部226は、クーラント通路231および貯留空間20の間を連通させている。開口部226は、下方を向いて開口している。開口部226がなす開口面の一部は、側部23によって規定されている。開口部226は、クーラント通路231の周回方向において連続して延びている。開口部226は、クーラント通路231の周回方向に沿って帯状に延びる開口面をなしている。
【0093】
クーラント通路形成部221は、クーラント導入部241をさらに有する。クーラント導入部241は、クーラント通路231に対してクーラントを導入する。
【0094】
クーラント導入部241は、クーラント通路形成部221(上壁部223)に設けられている。クーラント導入部241は、クーラント通路形成部221(上壁部223)を貫通し、クーラント通路231に連通する開口からなる。クーラント導入部241には、
図1中の第1クーラント流路46および第2クーラント流路48を形成する配管が接続されている。
【0095】
クーラント通路形成部221は、クーラント導入部241として、第1クーラント導入部241Uと、第2クーラント導入部241Vとを有する。
【0096】
第1クーラント導入部241Uおよび第2クーラント導入部241Vは、クーラント通路231の周回方向において、互いに離れた位置に設けられている。第1クーラント導入部241Uおよび第2クーラント導入部241Vは、上面視において、側部23により規定される矩形形状の対角に位置するクーラント通路231の第1角部231uおよび第2角部231vに設けられている。
【0097】
図1から
図9に示されるように、タンク21内のクーラントにはスラッジが混在するため、クーラントの水位が上下動するのに伴って、スラッジが側部23に付着してしまう。特に高背のタンク21においては、クーラントの水位の上下動が大きくなるため、側部23にスラッジが付着する現象が顕著となる。
【0098】
これに対して、本実施の形態では、第1クーラント流路46および第2クーラント流路48を流れるクーラントが、クーラント導入部241を通じてクーラント供給部210(クーラント通路231)に導入される。クーラントは、クーラント通路231を流れる間、開口部226を通じて貯留空間20に流出する。クーラントは、側部23(第1側部23A,第2側部23B,第3側部23C,第4側部23D)に沿って流れ落ちることによって、側部23に付着するスラッジを洗い流す。これにより、作業者が側部23を洗浄する手間を省くことが可能となるため、クーラント処理装置10のメンテナンス性を向上させることができる。
【0099】
第1クーラント流路46から供給されるクーラントは、第1クーラント流路46の経路上に設けられたフィルタ51によって清浄とされている。このため、清浄なクーラントを用いて側部23をより効率的に洗浄することができる。また、第2クーラント流路48から供給されるクーラントは、工作機械本体110からのクーラント戻し用の第2ポンプ91を用いてクーラント通路231に向けて圧送される。このため、大流量のクーラントを用いて側部23をより効率的に洗浄することができる。
【0100】
クーラント導入部241として設けられた第1クーラント導入部241Uおよび第2クーラント導入部241Vは、上面視において、矩形形状の対角に位置するクーラント通路231の第1角部231uおよび第2角部231vにクーラントを導入する。これにより、クーラント通路231においてより均等にクーラントを流通させることが可能となるため、第1側部23A、第2側部23B、第3側部23Cおよび第4側部23Dの間でクーラントの供給量にばらつきが生じることを抑制できる。
【0101】
クーラント供給部210(クーラント通路231)は、上下方向において、側部23の下端部よりも側部23の上端部寄りの位置に設けられている。これにより、側部23の、上下方向におけるより広い範囲に対してクーラントを供給することができる。また、開口部226は、傾斜壁部222の先端部222jと、側部23との間に規定され、クーラント通路231の周回方向に沿って連続的に延びる隙間から構成されている。これにより、側部23の、その周方向におけるより広い範囲に対してクーラントを供給することができる。
【0102】
なお、
図8に示される下壁部225が側部23まで延設され、その下壁部225の延設部に、クーラント通路231の周回方向に沿って互いに間隔を開けて並ぶ複数のクーラント吐出孔が設けられる構成であってもよい。
【0103】
図10は、工作機械を示す背面図である。
図10を参照して、工作機械本体110は、チップコンベア14と、ダクト18とをさらに有する。
【0104】
チップコンベア14は、加工エリア内におけるワーク加工に伴って生じた切屑およびクーラントを加工エリア外に排出する。タンク21は、水平方向においてチップコンベア14と並んで設けられている。チップコンベア14は、タンク21内に載置されていない。タンク21は、チップコンベア14と別置きの形態で設けられている。
図1中の第2クーラント流路48を形成する配管は、チップコンベア14およびタンク21の間で延びている。
【0105】
ダクト18には、エア配管、潤滑油配管および油圧配管等の各種配管と、電気配線とが通されている。ダクト18は、チップコンベア14およびタンク21の上方で水平方向に延びている。タンク21は、上面視において、ダクト18と重なる位置に設けられている。
【0106】
以上に説明した、この発明の実施の形態におけるクーラント処理装置10の構造についてまとめると、本実施の形態におけるクーラント処理装置10は、クーラントを貯留する貯留空間20を区画する側部23を有するタンク21と、貯留空間20において、側部23に向けてクーラントを供給するクーラント供給部210とを備える。
【0107】
このように構成された、この発明の実施の形態におけるクーラント処理装置10によれば、クーラント供給部210により側部23に向けてクーラントを供給することによって、側部23に付着するスラッジを洗い流す。これにより、側部23が洗浄されるため、クーラント処理装置10のメンテナンス性を向上させることができる。
【0108】
なお、本発明におけるクーラント通路形成部は、タンク21を形成する板金よりタンク21と一体的に成形される構成に限られず、たとえば、クーラント通路を形成し、複数のクーラント吐出孔が設けられたパイプ材が、タンク21の側部23に取り付けられる構成であってもよい。また、本発明におけるクーラント供給部は、貯留空間20に配置され、側部23に向けてクーラントを吐出する複数のノズルから構成されてもよい。
【0109】
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【産業上の利用可能性】
【0110】
この発明は、主に、マシニングセンタおよび旋盤等の工作機械のクーラント処理装置に利用される。
【符号の説明】
【0111】
10 クーラント処理装置、14 チップコンベア、18 ダクト、20 貯留空間、21 タンク、22 頂部、23 側部、23A 第1側部、23B 第2側部、23C 第3側部、23D 第4側部、25 底部、31 第1ポンプ、32 モータ部、33 インペラ、34 クーラント流入部、35 クーラント吐出部、36 シャフト、40 空間、41 第1配管、41p 第1接続部、42 第2配管、42p 第2接続部、46 第1クーラント流路、47 第3クーラント流路、48 第2クーラント流路、51 フィルタ、52 第3ポンプ、53 バルブ、61 柱部、62 敷板、66 ガイド部、91 第2ポンプ、100 工作機械、101 中心軸、110 工作機械本体、210 クーラント供給部、221 クーラント通路形成部、222 傾斜壁部、222j 先端部、223 上壁部、224 内壁部、225 下壁部、226 開口部、231 クーラント通路、231u 第1角部、231v 第2角部、241 クーラント導入部、241U 第1クーラント導入部、241V 第2クーラント導入部。
【要約】
【課題】メンテナンス性に優れたクーラント処理装置、を提供する。
【解決手段】クーラント処理装置は、クーラントを貯留する貯留空間20を区画する側部23を有するタンク21と、貯留空間20において、側部23に向けてクーラントを供給するクーラント供給部210とを備える。
【選択図】
図7