(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2021-12-20
(45)【発行日】2022-01-17
(54)【発明の名称】カップカバーの性能向上方法及びその方法により製造されたカップカバー
(51)【国際特許分類】
A47J 41/00 20060101AFI20220107BHJP
A47J 41/02 20060101ALI20220107BHJP
B65D 77/20 20060101ALI20220107BHJP
B65D 51/24 20060101ALI20220107BHJP
【FI】
A47J41/00 304C
A47J41/02 104C
B65D77/20 Z
B65D51/24 300
(21)【出願番号】P 2020163144
(22)【出願日】2020-09-29
【審査請求日】2020-09-29
(31)【優先権主張番号】202010525318.7
(32)【優先日】2020-06-10
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】518237945
【氏名又は名称】深▲せん▼市中旻科技有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】100095407
【氏名又は名称】木村 満
(74)【代理人】
【識別番号】100132883
【氏名又は名称】森川 泰司
(74)【代理人】
【識別番号】100148633
【氏名又は名称】桜田 圭
(74)【代理人】
【識別番号】100147924
【氏名又は名称】美恵 英樹
(72)【発明者】
【氏名】林 義通
【審査官】杉浦 貴之
(56)【参考文献】
【文献】実開昭63-103831(JP,U)
【文献】登録実用新案第3186919(JP,U)
【文献】特開2016-159975(JP,A)
【文献】実開昭63-186647(JP,U)
【文献】中国特許出願公開第102641064(CN,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A47J 41/00
A47J 41/02
B65D 77/20
B65D 51/24
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
装着孔を有するTPUハンドル、TPUハンドルに連結されたステンレス鋼外蓋、ステンレス鋼外蓋に装着されるためのステンレス鋼ヘッドシート、装着係止部を有するPPプラスチック内環、PPプラスチック内環を装着するためのPPプラスチック本体蓋、柱状のPPプラスチックハニカム、PPプラスチックハニカムを装着するためのステンレス鋼真空部材、シリコンリング及びシールリングをそれぞれ製造し、
前記PPプラスチック本体蓋に連結部を設け、前記PPプラスチック内環の装着係止部と連結部の位置で橋梁連結体により装着係止部、連結部及び装着孔を導通させ、前記橋梁連結体でTPUハンドル、ステンレス鋼外蓋及びPPプラスチック内環をPPプラスチック本体蓋に圧着させ、前記橋梁連結体の中央部を連結部の下端及び装着係止部の上端により拘束してPPプラスチック内環の位置を制限し、
前記PPプラスチック本体蓋に複数の環状係止溝を有し、前記PPプラスチック内環に複数の係止突起を有し、前記係止溝と係止突起とを嵌合させてPPプラスチック本体蓋にPPプラスチック内環を装着し、
前記ステンレス鋼ヘッドシートをステンレス鋼外蓋の上端に装着し、前記ステンレス鋼ヘッドシートの底部に横向きの連結構造を設け、前記ステンレス鋼外蓋の先端に内向きの環状突起を設け、環状突起とPPプラスチック内環との間に前記連結構造を位置させ、
PPプラスチック内環とステンレス鋼ヘッドシートとの間に前記シリコンリングを装着し、ステンレス鋼真空部材をPPプラスチック本体蓋の上端に注型工程で組み立て、ステンレス鋼真空部材内に装着したPPプラスチックハニカムをステンレス鋼ヘッドシートと貼り合わせ、PPプラスチック本体蓋をカップ体に装着し、カップ体とPPプラスチック本体蓋との間にシールリングを装着するステップを含む、
ことを特徴とするカップカバーの性能向上方法。
【請求項2】
前記TPUハンドルの製造工程は、ハンドルプラスチック型を作製し、溶融材料をプラスチック型に注入して装着孔を有するTPUハンドルを得、TPUハンドルの表面を研磨、焼入れする、
ことを特徴とする請求項1に記載のカップカバーの性能向上方法。
【請求項3】
前記TPUハンドルがU字型であり、前記TPUハンドルに複数の表面孔を設け、前記表面孔は、スライダの斜め抜きにより作製される、
ことを特徴とする請求項1に記載のカップカバーの性能向上方法。
【請求項4】
前記ステンレス鋼外蓋は、冷間圧延成型により作製される、
ことを特徴とする請求項1に記載のカップカバーの性能向上方法。
【請求項5】
前記ステンレス鋼真空部材の製造工程は、ステンレス鋼真空部材を構成するための上蓋、下蓋を作製し、上蓋と下蓋の溶接工程でゲッターを用いて鋼製部材本体を得、真空炉中でろう材を用いて鋼製部材本体を処理して、上部開口の装着室を有するステンレス鋼真空部材を得る、
ことを特徴とする請求項1に記載のカップカバーの性能向上方法。
【請求項6】
前記PPプラスチック本体蓋の上端にステンレス鋼真空部材を注型工程により組み立てるステップは、前記ステンレス鋼真空部材を金型内にセットしてプラスチック原料を注入し、プラスチック原料の注型成型により、前記ステンレス鋼真空部材に連結されたPPプラスチック本体蓋を形成する、
ことを含むことを特徴とする請求項5に記載のカップカバーの性能向上方法。
【請求項7】
前記ステンレス鋼真空部材とPPプラスチック本体蓋とをシームレスに連結する、
ことを特徴とする請求項6に記載のカップカバーの性能向上方法。
【請求項8】
前記PPプラスチック本体蓋の内輪にねじを設けるか、又はPPプラスチック本体蓋の外輪にねじを設ける、
ことを特徴とする請求項7に記載のカップカバーの性能向上方法。
【請求項9】
前記橋梁連結体の数は2である、
ことを特徴とする請求項1に記載のカップカバーの性能向上方法。
【請求項10】
請求項1乃至9のいずれか1項に記載のカップカバーの性能向上方法に基づくカップカバーの性能向上方法により製造されたカップカバーであって、
PPプラスチック本体蓋と、PPプラスチック本体蓋に連結されたステンレス鋼真空部材と、ステンレス鋼真空部材内に設けられたPPプラスチックハニカムと、PPプラスチック本体蓋に外装されたPPプラスチック内環と、PPプラスチック内環を包むステンレス鋼外蓋と、ステンレス鋼外蓋の先端に装着されたステンレス鋼ヘッドシートと、ステンレス鋼ヘッドシートとPPプラスチック本体蓋との間に設けられたシリコンリングと、PPプラスチック本体蓋とカップ体とを連結するためのシールリングと、ステンレス鋼外蓋に設けられたTPUハンドルと、TPUハンドルを固定しステンレス鋼外蓋、PPプラスチック内環、PPプラスチック本体蓋を順次連結するための橋梁連結体とを含む、
ことを特徴とするカップカバーの性能向上方法により製造されたカップカバー。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、保温カップの技術分野に関し、特にカップカバーの性能向上方法及びその方法により製造されたカップカバーに関する。
【背景技術】
【0002】
従来の技術において、通常のカップカバーの作製工程は、基本的には、溶接、接着剤、超音波などの後工程を経ることが必要であった。これらの処理方式は、その原理が単純で取り扱いが容易であるという利点を有するが、本出願人が長年研究したところ、これらの方式による製品の安定性や耐久性が理想的でないという問題が存在し、特に使用期間が経過した後に外部の様々な要因の影響と組み合わせられて、カップカバー製品自身の機能と寿命が著しく低下するという問題が見出された。また、カップカバー使用時の引き上げロープ部分が非常に重要であり、従来技術では通常、軟質ゴムと硬質ゴムの2種類が用いられていたが、いずれも問題が存在し、軟質ゴムの強度が不十分で硬質ゴムの質感が悪く、ユーザーエクスペリエンスが良好ではないという問題があるので、市場ではこのような状況の改善が強く望まれていた。
【0003】
この背景技術の部分に開示された情報は、単に本発明の背景技術の全体的な理解を深めることを意図したものであり、該情報が当業者に知られている従来技術を構成することを認めるものとして、又は、何らかの形で示唆するものとして解釈されるべきではない。
【0004】
このような理由から、本出願人は、カップカバーの性能向上方法及びその方法により製造されたカップカバーを提案している。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、上記のような要求に応えるためになされたものであり、カップカバーの性能向上方法を提案することを第1の目的とする。
本発明の第2の目的は、カップカバーの性能向上方法により製造されたカップカバーを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
1つの態様として、本発明は、カップカバー性能向上方法を提案し、以下のステップを含む。
装着孔を有するTPUハンドル、TPUハンドルに連結されたステンレス鋼外蓋、ステンレス鋼外蓋に装着されるためのステンレス鋼ヘッドシート、装着係止部を有するPPプラスチック内環、PPプラスチック内環を装着するためのPPプラスチック本体蓋、柱状のPPプラスチックハニカム、PPプラスチックハニカムを装着するためのステンレス鋼真空部材、シリコンリング及びシールリングをそれぞれ製造する。
前記PPプラスチック本体蓋に連結部を設け、前記PPプラスチック内環の装着係止部と連結部の位置で橋梁連結体により装着係止部、連結部及び装着孔を導通させ、前記橋梁連結体でTPUハンドル、ステンレス鋼外蓋及びPPプラスチック内環をPPプラスチック本体蓋に圧着させ、前記橋梁連結体の中央部を連結部の下端及び装着係止部の上端により拘束してPPプラスチック内環の位置を制限する。
前記PPプラスチック本体蓋に複数の環状係止溝を有し、前記PPプラスチック内環に複数の係止突起を有し、前記係止溝と係止突起とを嵌合させてPPプラスチック本体蓋にPPプラスチック内環を装着する。
前記ステンレス鋼ヘッドシートをステンレス鋼外蓋の上端に装着し、前記ステンレス鋼ヘッドシートの底部に横向きの連結構造を設け、前記ステンレス鋼外蓋の先端に内向きの環状突起を設け、環状突起とPPプラスチック内環との間に前記連結構造を位置させる。
PPプラスチック内環とステンレス鋼ヘッドシートとの間に前記シリコンリングを装着し、ステンレス鋼真空部材をPPプラスチック本体蓋の上端に注型工程で組み立て、ステンレス鋼真空部材内に装着したPPプラスチックハニカムをステンレス鋼ヘッドシートと貼り合わせ、PPプラスチック本体蓋をカップ体に装着し、カップ体とPPプラスチック本体蓋との間にシールリングを装着する。
【0007】
1つの可能な実施形態において、前記TPUハンドルの製造過程は、ハンドルプラスチック型を作製し、溶融材料をプラスチック型に注入して装着孔を有するTPUハンドルを得て、TPUハンドルの表面を研磨し、焼入れする。
【0008】
1つの可能な実施形態において、前記TPUハンドルがU字型であり、前記TPUハンドルに複数の表面孔を設け、前記表面孔は、スライダの斜め抜きにより作製される。
【0009】
1つの可能な実施形態において、前記ステンレス鋼外蓋は、冷間圧延成型により作製される。
【0010】
1つの可能な実施形態において、前記ステンレス鋼真空部材の製造工程は、ステンレス鋼真空部材を構成するための上蓋、下蓋を作製し、上蓋と下蓋の溶接工程でゲッターを用いて鋼製部材本体を得て、真空炉中でろう材を用いて鋼製部材本体を処理して、上部開口の装着室を有するステンレス鋼真空部材を得る。
【0011】
1つの可能な実施形態において、前記のPPプラスチック製本体蓋の上端にステンレス鋼真空部材を注型工程により組み立てるステップは、前記ステンレス鋼真空部材を金型内にセットしてプラスチック原料を注入し、プラスチック原料の注型成型により、前記ステンレス鋼真空部材に連結されたPPプラスチック本体蓋を形成することを含む。
【0012】
1つの可能な実施形態において、前記ステンレス鋼真空部材とPPプラスチック本体蓋とをシームレスに連結する。
【0013】
1つの可能な実施形態において、前記PPプラスチック本体蓋の内輪にねじを設ける。
【0014】
1つの可能な実施形態において、前記橋梁連結体の数は2である。
【0015】
別の態様として、本発明は、以上のいずれか一つに記載のカップカバーの性能向上方法に基づく、カップカバーの性能向上方法により作製されたカップカバーを更に提供し、PPプラスチック本体蓋と、PPプラスチック本体蓋に連結されたステンレス鋼真空部材と、ステンレス鋼真空部材内に設けられたPPプラスチックハニカムと、PPプラスチック本体蓋に外装されたPPプラスチック内環と、PPプラスチック内環を包むステンレス鋼外蓋と、ステンレス鋼外蓋の先端に装着されたステンレス鋼ヘッドシートと、ステンレス鋼ヘッドシートとPPプラスチック本体蓋との間に設けられたシリコンリングと、PPプラスチック本体蓋とカップ体とを連結するためのシールリングと、ステンレス鋼外蓋に設けられたTPUハンドルと、TPUハンドルを固定しステンレス鋼外蓋、PPプラスチック内環、PPプラスチック本体蓋を順次連結するための橋梁連結体とを含む。
【発明の効果】
【0016】
本発明の方法により作製されたカップカバーは、従来技術に比較し、機械的スナップフィット作製工程により製品全体を製造し、射出成形工程によりステンレス鋼真空部材を内蔵し、上下のプラスチック製リブに両側のスチールピンキャップを係合させて、製品の質感と耐久性を確保する。TPU材質を採用した引き上げロープは、質感と強度に優れ、スチールピンと合わせて製品の質感を表現し、製品の品質を向上させる。溶接、接着剤、超音波などの付加工程が不要であり、製品安定性が高く、環境に優しく、食品の安全性を効果的に保証し、重金属汚染を回避し、使用者の安全性を確保することができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
本発明の実施例に係る技術的解決手段をより明確に説明するために、以下の実施例の説明で使用する図面を簡単に説明するが、以下の説明における図面は、本発明の実施例の一部であり、当業者にとって、創造的な作業を伴うことなくこれらの図面から他の図面を得ることができることは明らかである。
【0018】
【
図1】
図1は、本発明のカップカバー性能向上方法の具体的な実施例のフローチャートである。
【
図2】
図2は、本発明のカップカバー性能向上方法の別の実施例のフローチャートである。
【
図3】
図3は、本発明のカップカバー性能向上方法の別の実施例のフローチャートである。
【
図4】
図4は、本発明のカップカバー性能向上方法により作製されたカップカバーの具体的な実施例の構造図である。
【
図9】
図9は、本発明のカップカバー性能向上方法により作製されたカップカバーの別の実施例の構造の断面図である。
【
図10】
図10は、本発明のカップカバー性能向上方法により作製されたカップカバーの別の実施例の構造の断面図である。
【
図11】
図11は、本発明のカップカバー性能向上方法により作製されたカップカバーの別の実施例の構造図である。
【
図12】
図12は、本発明のカップカバー性能向上方法により作製されたカップカバーの別の実施例の構造図である。
【
図13】
図13は、本発明のカップカバー性能向上方法により作製されたカップカバーの別の実施例の構造図である。
【
図14】
図14は、本発明のカップカバー性能向上方法により作製されたカップカバーの別の実施例の構造の断面図である。
【
図15】
図15は、本発明のカップカバー性能向上方法により作製されたカップカバーの別の実施例の構造図である。
【
図16】
図16は、本発明のカップカバー性能向上方法により作製されたカップカバーの別の実施例の構造の断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、本発明の実施例の図面とともに、本発明の実施例の技術手段を明確且つ完全的に記載する。明らかに、記載する実施例は、本発明の実施例の一部であり、全てではない。本発明の実施例に基づき、当業者が創造性のある作業をしなくても為しえる全ての他の実施例は、いずれも本発明の保護範囲に属するものである。
【0020】
本明細書及び添付の特許請求の範囲で使用される場合、用語「備える」及び「含む」は、記載された特徴、全体、ステップ、動作、要素及び/又は構成要素の存在を示すが、1つ又は複数の他の特徴、全体、ステップ、動作、要素、構成要素及び/又はそれらの集合の存在又は追加を排除するものではないことを理解されたい。
【0021】
本発明の明細書で使用される用語は、特定の実施例を説明する目的のためのものにすぎず、本発明を限定することを意図していないことを更に理解されたい。本発明の明細書及び添付の特許請求の範囲で使用されるように、単数形の「一」、「1つ」、及び「該」は、文脈が明らかに他のことを示さない限り、複数形を含むことが意図される。
【0022】
本発明の明細書及び添付の特許請求の範囲で使用される「及び/又は」という用語は、関連付けて列挙された要素のうちの1つ以上の任意の組み合わせ、及び全ての可能な組み合わせを指し、これらの組み合わせを含むことを更に理解されたい。
【0023】
本発明の説明において、「中心」、「縦」、「横」、「長さ」、「幅」、「厚さ」、「上」、「下」、「前」、「後」、「左」、「右」、「垂直」、「水平」、「頂部」、「底」、「内」、「外」、「時計回り」、「反時計回り」などの用語が示す向き又は位置関係は、図面に示す向き又は位置関係に基づくものであり、本発明の説明を容易にするためのものであり、言及される装置又は要素が特定の向き、特定の向きで構成及び動作しなければならないことを示し又は示唆するものではなく、本発明を限定するものと解釈されるべきではないことを理解されたい。
【0024】
更に、「第1」、「第2」という用語は、説明の目的のためだけに使用され、相対的な重要性を示すか、又は暗示するか、又は示される技術的特徴の数を暗示すると理解されるべきではない。従って、「第1」、「第2」で限定された特徴は、明示的又は暗示的に、1つ又は複数のその特徴を含むことができる。本発明の説明において、「複数」は、特に断りのない限り2つ以上を意味する。
【0025】
本発明において、特に明示的に規定及び限定されない限り、「装着」、「連結」、「接続」、「固定」などの用語は、広い意味で理解されるべきであり、例えば、連結、取り外し可能な連結、又は一体でもよく、機械的連結であっても電気的連結であってもよく、直接的に連結されていても、介在物を介して間接的に連結されていてもよく、2つの要素の内部の連通、又は2つの要素の相互作用関係であってもよい。当業者であれば、上記用語の本発明における具体的な意味は、特定の状況に応じて理解することができる。
【0026】
本発明において、特に明記し、定義しない限り、第1の特徴が第2の特徴の「上」又は「下」にあることは、第1の特徴と第2の特徴とが直接接触していること、又は第1の特徴と第2の特徴とが直接接触しておらず、それらの間のさらなる特徴を介して接触していることを含む。更に、第1の特徴が第2の特徴の「上」、及び「上方」にあることは、第1の特徴が第2の特徴の真上及び斜め上方にあることを含み、又は単に第1の特徴が第2の特徴よりも水平的高さが高いことを示す。第1の特徴が第2の特徴の「下」、及び「下方」にあることは、第1の特徴が第2の特徴の真下及び斜め下にあることを含み、又は単に第1の特徴が第2の特徴よりも水平的高さが低いことを示す。
【0027】
本明細書の説明において、「1つの実施例」、「一部の実施例」、「例」、「具体例」、又は「一部の例」などの用語を参照した説明は、該実施例又は例に関連して説明される特定の特徴、構造、材料、又は特性が、本発明の少なくとも1つの実施例又は例に含まれることを意味する。本明細書では、上記の用語の例示的な表現は、必ずしも同じ実施例又は例を対象とするものと解釈されるべきではない。更に、説明された特定の特徴、構造、材料、又は特性は、任意の1つ以上の実施例又は例において適切な方法で組み合わされる。更に、当業者は、本明細書に記載される様々な実施例又は例を結合及び組み合わせることができる。
【0028】
以下、本発明の実施例の図面とともに、本発明の実施例の技術手段を明確且つ完全的に記載する。明らかに、記載する実施例は、本発明の実施例の一部であり、全てではない。本発明の実施例に基づき、当業者が創造性のある作業をしなくても為しえる全ての他の実施例は、いずれも本発明の保護範囲に属するものである。
【0029】
図1に示すように、本発明のカップカバー性能向上方法の具体的な実施例のフローチャートであり、以下のステップを含む。
ステップS101において、装着孔を有するTPUハンドル、TPUハンドルに連結されたステンレス鋼外蓋、ステンレス鋼外蓋に装着されるためのステンレス鋼ヘッドシート、装着係止部を有するPPプラスチック内環、PPプラスチック内環を装着するためのPPプラスチック本体蓋、柱状のPPプラスチックハニカム、PPプラスチックハニカムを装着するためのステンレス鋼真空部材、シリコンリング及びシールリングをそれぞれ製造する。
ステップS102において、前記PPプラスチック本体蓋に連結部を設け、前記PPプラスチック内環の装着係止部と連結部の位置で橋梁連結体により装着係止部、連結部及び装着孔を導通させ、前記橋梁連結体でTPUハンドル、ステンレス鋼外蓋及びPPプラスチック内環をPPプラスチック本体蓋に圧着させ、前記橋梁連結体の中央部を連結部の下端及び装着係止部の上端により拘束してPPプラスチック内環の位置を制限する。
ステップS103において、前記PPプラスチック本体蓋に複数の環状係止溝を有し、前記PPプラスチック内環に複数の係止突起を有し、前記係止溝と係止突起とを嵌合させてPPプラスチック本体蓋にPPプラスチック内環を装着する。
ステップS104において、前記ステンレス鋼ヘッドシートをステンレス鋼外蓋の上端に装着し、前記ステンレス鋼ヘッドシートの底部に横向きの連結構造を設け、前記ステンレス鋼外蓋の先端に内向きの環状突起を設け、環状突起とPPプラスチック内環との間に前記連結構造を位置させる。
ステップS105において、PPプラスチック内環とステンレス鋼ヘッドシートとの間に前記シリコンリングを装着し、ステンレス鋼真空部材をPPプラスチック本体蓋の上端に注型工程で組み立て、ステンレス鋼真空部材内に装着したPPプラスチックハニカムをステンレス鋼ヘッドシートと貼り合わせ、PPプラスチック本体蓋をカップ体に装着し、カップ体とPPプラスチック本体蓋との間にシールリングを装着する。
【0030】
1つの実施例において、
図2に示されたフローチャートを参照し、以下のステップを含む。
ステップS201において、成形されたステンレス鋼外蓋を得る。
ステップS202において、TPUハンドルを橋梁連結体によりステンレス鋼外蓋に装着する。
ステップS203において、ステンレス鋼外蓋の上部にシリコンリングを装着する。
ステップS204において、シールリングをカップ体のカップ口に装着する。
ステップS205において、注型工程によりPPプラスチック本体蓋を製造する。
ステップS206において、ステンレス鋼外蓋をPPプラスチック本体蓋に装着する。
ステップS207において、PPプラスチック本体蓋を、シールリングを組み合わせて使用してカップ体に装着する。
【0031】
上記のステップで製造されたカップカバー構造の組み立て手順は、図示のステップでカップカバーの作製を完成し、熱の散逸を阻止するだけでなく、加工ステップを減らすこともでき、重金属汚染を回避する。
【0032】
1つの実施例において、本発明の方法により製造される製品の主なステップは、原材料の調達―仕込―成形―仕上げ―洗浄―研磨―表面塗装/吹き付け-組立である。
【0033】
一部の実施例において、上記ステンレス鋼構造は、厚さ5ミリメートルの食品グレード304のステンレス鋼シートから溶接したステンレス鋼ヘッドシートを選択する。
【0034】
1つの実施例において、前記TPUハンドルの作製過程は、ハンドルプラスチック型を作製し、溶融材料をプラスチック型に注入して装着孔を有するTPUハンドルを得て、TPUハンドルの表面を研磨し、焼入れする。ここでTPUハンドル表面に複数のLOGOを設けることができる。
【0035】
1つの実施例において、前記TPUハンドルがU字型であり、前記TPUハンドルに複数の表面孔を設け、前記表面孔は、スライダの斜め抜きにより作製される。ここで、前記表面孔は、使用者の操作を容易にするために摩擦力を高めるために使用される。
【0036】
1つの実施例において、前記ステンレス鋼外蓋は、冷間圧延成型により作製される。
【0037】
一部の実施例において、一部の水カップ製品に使用されるシームレス延伸ブラダーが熱間圧延で成型され、製品の靭性を向上させ、後工程での加工を容易にするために真空焼鈍を必要とする。
【0038】
特に、上記ステンレス鋼外蓋やその他のステンレス鋼製品は、製品性能を向上させるために熱処理工程で処理する必要がある。
【0039】
1つの実施例において、
図3に示すように、前記ステンレス鋼真空部材の作製工程は、ステンレス鋼真空部材を構成するための上蓋、下蓋を作製し、上蓋と下蓋の溶接工程でゲッターを用いて鋼製部材本体を得て、真空炉中でろう材を用いて鋼製部材本体を処理して、上部開口の装着室を有するステンレス鋼真空部材を得る。
【0040】
1つの実施例において、
図3に示すように、PPプラスチック製本体蓋の上端にステンレス鋼真空部材を注型工程により組み立てるステップが、以下のステップを含む。
ステップS301において、成形されたステンレス鋼上蓋及びステンレス鋼下蓋を得る。
ステップS302において、ステンレス鋼上蓋とステンレス鋼下蓋とを、ゲッターを利用して溶接し、ステンレス鋼製部材本体を得る。
特に、ステンレス製上蓋とステンレス製下蓋との間は、保温断熱をより良好に行うために真空保持が必要である。
ステップS303において、ステンレス鋼製部材本体を、ろう材を用いて真空炉で処理し、ステンレス鋼真空部材を得る。
ステップS304において、ステンレス鋼真空部材を金型内にセットし、溶融状態のプラスチック原料を金型内に射出する。
ステップS305において、プラスチック原料を冷却成形してPPプラスチック本体蓋を得る。
ステップS306において、PPプラスチック本体蓋にPPプラスチック内環及びステンレス鋼外蓋を装着する。
ステップS307において、PPプラスチック本体蓋を、シールリングを組み合わせて使用してカップ体に装着する。
【0041】
ここで、プラスチック部品と鋼部品の通常のプロセスは、締まり圧縮と接着剤による固定の2つの方法を選択することである。前者は締り嵌めで組み立てられても隙間ができ、洗浄時に水を貯蔵しやすく不衛生であり、後者は隙間がないが、接着剤が化学品物性を備え、特にこの製品に適用される(製品構造が内材で水と接触する)ことは食品衛生検査に合格できない。以上のことを総合的に考慮し、業界で使用されていない上記新しいプロセスを採用することが考えられる。製品の歩留まりが向上し、後工程操作が容易で、衛生的で環境にやさしい。製品の質感、製品の機能、製品の性能、製品の寸法安定性が大きく向上する。特に、ステンレス鋼真空部材は、注型冷却後にプラスチックと一体成形される。隙間や水張り等が生じることがない。補助用品(接着剤、リベットなど)の追加が不要であり、工程が簡素化し、コストが節約される。
【0042】
1つの実施例において、前記ステンレス鋼真空部材とPPプラスチック本体蓋とをシームレスに連結する。
【0043】
1つの可能な実施例において、前記PPプラスチック本体蓋の内輪にねじを設ける。
【0044】
一部の実施例において、前記PPプラスチック本体蓋の外輪にねじを設ける。この場合、PPプラスチック本体蓋は、カップの口に嵌め込まれるようになっている。
【0045】
一部の実施例において、前記橋梁連結体の数が2である。ここで、橋梁連結体は、スチールピンを用いることができる。具体的には、プラスチック材は、以前は係止リブで固定されていたが、本願では、PPプラスチック内環とPPプラスチック本体蓋が外力を受けて上下にスナップ固定され、内環がPPプラスチック本体蓋に固定されて脱落が防止される。PPプラスチック製本体蓋の両側に、スチールピンバックル(すなわち、装着係止部)が設けられ、これによりスチールピンの橋渡しの機能が達成される。ステンレス鋼外蓋の左右の2つの孔にスチールピンを通すことにより、TPUハンドルとステンレス鋼外蓋とを固定することができる。スチールピンは、PPプラスチック本体蓋にPPプラスチック内環を係合することもでき、良好な固定及び支持効果を実現し、カップカバーの使用に良好な助けをもたらすことができる。
【0046】
図4~
図8に示すように、本発明は、カップカバー性能向上方法により製造されたカップカバー100を更に提案する。ここで、該カップカバー100は、カップ体200に装着されるためのものであり、上記いずれかに記載のカップカバー性能向上方法に基づいて、PPプラスチック本体蓋101と、PPプラスチック本体蓋101に連結されたステンレス鋼真空部材102と、ステンレス鋼真空部材102内に設けられたPPプラスチックハニカム103と、PPプラスチック本体蓋101に外装されたPPプラスチック内環104と、PPプラスチック内環104を包むステンレス鋼外蓋105と、ステンレス鋼外蓋105の先端に装着されたステンレス鋼ヘッドシート106と、ステンレス鋼ヘッドシート106とPPプラスチック本体蓋101との間に設けられたシリコンリング107と、PPプラスチック本体蓋101とカップ体200とを連結するためのシールリング108と、ステンレス鋼外蓋105に設けられたTPUハンドル109と、TPUハンドル109を固定しステンレス鋼外蓋105、PPプラスチック内環104、PPプラスチック本体蓋101を順次連結するための橋梁連結体110とを含む。
【0047】
具体的には、このカップカバー100がカップ体200に取り付けられる際には、カップ口とカップカバーとの間にシールリング108を取り付けることも必要である。
【0048】
ここで、前記PPプラスチック本体蓋101には連結部111が設けられ、前記PPプラスチック内環104には、連結部111と嵌合する装着係止部112が設けられ、TPUハンドル109には装着孔113が設けられ、橋梁連結体110によって装着係止部112、連結部111及び装着孔113が導通される。前記橋梁連結体110がTPUハンドル109、ステンレス鋼外蓋105及びPPプラスチック内環104をPPプラスチック本体蓋101に圧着することで、TPUハンドル109、ステンレス鋼外蓋105、PPプラスチック内環104及びPPプラスチック本体蓋101の安定した連結が達成され、前記橋梁連結体110の中央部が連結部111の下端及び装着係止部112の上端で拘束されてPPプラスチック内環104の位置が制限され、カップカバー構造の性能が安定する。
【0049】
PPプラスチック本体蓋101とPPプラスチック内環104との係合を達成するために、前記PPプラスチック本体蓋101は、複数の環状係止溝114を備え、前記PPプラスチック内環104は、複数の係止突起115を備え、前記係止溝114と係止突起115とを嵌合させて、PPプラスチック本体蓋101にPPプラスチック内環104を装着させ、装着位置決め効果を達成し、更に橋梁連結体110を係合させて、構造の信頼性を更に向上させる。ここで、ステンレス鋼真空部材102は、内部が真空となっている構造である。
【0050】
図8に示すように、前記ステンレス鋼ヘッドシート106は、ステンレス鋼外蓋105の上端に取り付けられ、前記ステンレス鋼ヘッドシート106の底部には横方向の連結構造116が設けられ、前記ステンレス鋼外蓋105の上端に内向きの環状突起117が設けられ、前記連結構造116が環状突起117とPPプラスチック内環104との間に位置してステンレス鋼ヘッドシート106を固定する。
【0051】
図9、
図10、
図11及び
図12は、本発明のカップカバー性能向上方法により製造されたカップカバーの別の実施例の構造図であり、異なるサイズのカップ体200を用いて嵌合装着を行うことができる。該構造のより良い理解を容易にするために、複数の角度を含む斜視図構造が示されている。
【0052】
図13、14に示すように、本発明のカップカバー性能向上方法により製造されたカップカバーの別の実施例の構造図であり、特に、カップカバーのPPプラスチック本体蓋101に雄ねじを設けることができる。従って、本態様のカップカバーは、雌ねじのカップ体200に適用することができ、本態様の適用範囲を広げる。ただし、本願の実施例に開示された実施例は、参考として提示されたものであり、本発明が本願の実施形態でのみ実施できることを示すものではないことに留意されたい。
【0053】
図15、16に示すように、本発明のカップカバー性能向上方法により製造されたカップカバーの別の実施例の構造がカップ体に装着された状態図であり、図示のカップ体200のカップ口に雌ネジ構造が採用されていることは、容易に理解できる。従って、本発明の実施例のカップカバーの構造は、小さいサイズで作製でき、使用者が自分の有するカップ体に応じて異なるカップカバーを選択するのに役立つ。
【0054】
他の実施例において、本発明のカップカバーは、組み立てられた水カップが本発明の効果を奏するように、異なるカップ体にも適用可能である。
【0055】
以上のように、本発明の方法により作製されたカップカバーは、機械的スナップフィット作成工程により製品全体を製造し、射出成形工程によりステンレス鋼真空部材を内蔵し、上下のプラスチック製リブに両側のスチールピンキャップを係合させて、製品の質感と耐久性を確保する。TPU材質を採用した引き上げロープは、質感と強度に優れ、スチールピンと合わせて製品の質感を表現し、製品の品質を向上させる。溶接、接着剤、超音波などの付加工程が不要であり、製品安定性が高く、環境に優しく、食品の安全性を効果的に保証し、重金属汚染を回避し、使用者の安全性を確保することができる。
【0056】
本発明の実施例の方法のステップは、実際の必要に応じて、順序の調整、統合、及び削除を行うことができる。
【0057】
当業者にとって、以上記載した技術手段及び思想に基づいて、それ以外の対応する変更や変形を行うことができる。これらの変更や変形のすべては、本発明の特許請求の範囲の保護範囲に含まれる。
【0058】
[付記]
[付記1]
装着孔を有するTPUハンドル、TPUハンドルに連結されたステンレス鋼外蓋、ステンレス鋼外蓋に装着されるためのステンレス鋼ヘッドシート、装着係止部を有するPPプラスチック内環、PPプラスチック内環を装着するためのPPプラスチック本体蓋、柱状のPPプラスチックハニカム、PPプラスチックハニカムを装着するためのステンレス鋼真空部材、シリコンリング及びシールリングをそれぞれ製造し、
前記PPプラスチック本体蓋に連結部を設け、前記PPプラスチック内環の装着係止部と連結部の位置で橋梁連結体により装着係止部、連結部及び装着孔を導通させ、前記橋梁連結体でTPUハンドル、ステンレス鋼外蓋及びPPプラスチック内環をPPプラスチック本体蓋に圧着させ、前記橋梁連結体の中央部を連結部の下端及び装着係止部の上端により拘束してPPプラスチック内環の位置を制限し、
前記PPプラスチック本体蓋に複数の環状係止溝を有し、前記PPプラスチック内環に複数の係止突起を有し、前記係止溝と係止突起とを嵌合させてPPプラスチック本体蓋にPPプラスチック内環を装着し、
前記ステンレス鋼ヘッドシートをステンレス鋼外蓋の上端に装着し、前記ステンレス鋼ヘッドシートの底部に横向きの連結構造を設け、前記ステンレス鋼外蓋の先端に内向きの環状突起を設け、環状突起とPPプラスチック内環との間に前記連結構造を位置させ、
PPプラスチック内環とステンレス鋼ヘッドシートとの間に前記シリコンリングを装着し、ステンレス鋼真空部材をPPプラスチック本体蓋の上端に注型工程で組み立て、ステンレス鋼真空部材内に装着したPPプラスチックハニカムをステンレス鋼ヘッドシートと貼り合わせ、PPプラスチック本体蓋をカップ体に装着し、カップ体とPPプラスチック本体蓋との間にシールリングを装着するステップを含む、
ことを特徴とするカップカバーの性能向上方法。
【0059】
[付記2]
前記TPUハンドルの製造工程は、ハンドルプラスチック型を作製し、溶融材料をプラスチック型に注入して装着孔を有するTPUハンドルを得、TPUハンドルの表面を研磨、焼入れする、
ことを特徴とする付記1に記載のカップカバーの性能向上方法。
【0060】
[付記3]
前記TPUハンドルがU字型であり、前記TPUハンドルに複数の表面孔を設け、前記表面孔は、スライダの斜め抜きにより作製される、
ことを特徴とする付記1に記載のカップカバーの性能向上方法。
【0061】
[付記4]
前記ステンレス鋼外蓋は、冷間圧延成型により作製される、
ことを特徴とする付記1に記載のカップカバーの性能向上方法。
【0062】
[付記5]
前記ステンレス鋼真空部材の製造工程は、ステンレス鋼真空部材を構成するための上蓋、下蓋を作製し、上蓋と下蓋の溶接工程でゲッターを用いて鋼製部材本体を得、真空炉中でろう材を用いて鋼製部材本体を処理して、上部開口の装着室を有するステンレス鋼真空部材を得る、
ことを特徴とする付記1に記載のカップカバーの性能向上方法。
【0063】
[付記6]
前記PPプラスチック本体蓋の上端にステンレス鋼真空部材を注型工程により組み立てるステップは、前記ステンレス鋼真空部材を金型内にセットしてプラスチック原料を注入し、プラスチック原料の注型成型により、前記ステンレス鋼真空部材に連結されたPPプラスチック本体蓋を形成する、
ことを含むことを特徴とする付記5に記載のカップカバーの性能向上方法。
【0064】
[付記7]
前記ステンレス鋼真空部材とPPプラスチック本体蓋とをシームレスに連結する、
ことを特徴とする付記6に記載のカップカバーの性能向上方法。
【0065】
[付記8]
前記PPプラスチック本体蓋の内輪にねじを設けるか、又はPPプラスチック本体蓋の外輪にねじを設ける、
ことを特徴とする付記7に記載のカップカバーの性能向上方法。
【0066】
[付記9]
前記橋梁連結体の数は2である、
ことを特徴とする付記1に記載のカップカバーの性能向上方法。
【0067】
[付記10]
付記1乃至9のいずれか1つに記載のカップカバーの性能向上方法に基づくカップカバーの性能向上方法により製造されたカップカバーであって、
PPプラスチック本体蓋と、PPプラスチック本体蓋に連結されたステンレス鋼真空部材と、ステンレス鋼真空部材内に設けられたPPプラスチックハニカムと、PPプラスチック本体蓋に外装されたPPプラスチック内環と、PPプラスチック内環を包むステンレス鋼外蓋と、ステンレス鋼外蓋の先端に装着されたステンレス鋼ヘッドシートと、ステンレス鋼ヘッドシートとPPプラスチック本体蓋との間に設けられたシリコンリングと、PPプラスチック本体蓋とカップ体とを連結するためのシールリングと、ステンレス鋼外蓋に設けられたTPUハンドルと、TPUハンドルを固定しステンレス鋼外蓋、PPプラスチック内環、PPプラスチック本体蓋を順次連結するための橋梁連結体とを含む、
ことを特徴とするカップカバーの性能向上方法により製造されたカップカバー。
【符号の説明】
【0068】
100:カップカバー、101:PPプラスチック本体蓋、102:ステンレス鋼製真空部材、103:PPプラスチックハニカム、104:PPプラスチック内環、105:ステンレス鋼外蓋、106:ステンレス鋼ヘッドシート、107:シリコンリング、108:シールリング、109:TPUハンドル、110:橋梁連結体、111:連結部、112:装着係止部、113:装着孔、114:係止溝、115:係止突起、116:連結構造、117:環状突出、200:カップ体