(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2021-12-20
(45)【発行日】2022-01-17
(54)【発明の名称】診断装置
(51)【国際特許分類】
B66B 5/00 20060101AFI20220107BHJP
B66B 3/00 20060101ALI20220107BHJP
【FI】
B66B5/00 G
B66B3/00 R
B66B3/00 V
(21)【出願番号】P 2019202584
(22)【出願日】2019-11-07
【審査請求日】2020-01-21
(73)【特許権者】
【識別番号】000236056
【氏名又は名称】三菱電機ビルテクノサービス株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100082175
【氏名又は名称】高田 守
(74)【代理人】
【識別番号】100106150
【氏名又は名称】高橋 英樹
(74)【代理人】
【識別番号】100142642
【氏名又は名称】小澤 次郎
(72)【発明者】
【氏名】吉岡 妙子
【審査官】小川 悟史
(56)【参考文献】
【文献】特開2017-202890(JP,A)
【文献】特開2009-250879(JP,A)
【文献】特開2001-019304(JP,A)
【文献】特開2011-209637(JP,A)
【文献】特開2011-255691(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2019/0177122(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B66B 3/00-3/02;
5/00-5/28
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
エレベーターに備えられたインジケーターを診断するための装置であって、
前記インジケーターの表面の少なくとも一部を覆うためのカバーと、
前記カバーに覆われた前記一部
に含まれる複数の箇所の明るさを計測する計測器と、
前記計測器によって計測された前記複数の箇所の明るさの平均値を算出する算出手段と、
前記算出手段によって算出された前記平均値に基づいて、前記インジケーター
に部品の交換が必要な劣化
が生じているか否かを判定する判定手段と、
表示器と、
前記判定手段による判定結果を前記表示器に表示する表示制御手段と、
前記算出手段によって算出された前記平均値から前記部品の残り寿命を導くための関数を記憶する記憶手段と、
外部の情報センターと通信する通信手段と、
前記通信手段が前記情報センターから取得した情報に基づいて、前記関数を更新する更新手段と、
を備えた診断装置。
【請求項2】
前記計測器は、前記カバーに設けられた請求項1に記載の診断装置。
【請求項3】
前記算出手段は、前記計測器によって計測された前記複数の箇所の明るさのばらつきに関する評価値を算出し、
前記判定手段は、前記算出手段によって算出された前記評価値に基づいて、前記インジケーターに部品の交換が必要な劣化が生じているか否かを判定する請求項
1又は請求項
2に記載の診断装置。
【請求項4】
前記インジケーターは、
複数の行先釦と、
前記複数の行先釦のうち最も押される回数が多い行先釦が押されると発光する発光体と、
を備え、
前記計測器は、前記一部に含まれる複数の箇所の明るさを計測し、
前記カバーが前記複数の行先釦を覆う特定の位置に配置されると、前記発光体は前記複数の箇所の一つに配置される請求項1から請求項
3の何れか一項に記載の診断装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、エレベーターに備えられたインジケーターを診断する装置に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1に、エレベーター装置が記載されている。特許文献1に記載されたエレベーター装置は、かごにインジケーターを備える。インジケーターは、多数のLED素子を備える。かごに備えられた監視カメラによってインジケーターが撮影され、その画像データからLED素子の劣化が検出される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に記載されたエレベーター装置では、インジケーターの劣化を検出するために、監視カメラからの画像データを解析する装置をかごに設置しなければならない。上記装置を備えていない既設のエレベーター装置では、例えば定期的に行われる点検時に、作業者が目視によってインジケーターの診断を行わなければならず、診断結果が作業者の主観に依存するといった問題があった。
【0005】
この発明は、上述のような課題を解決するためになされた。この発明の目的は、エレベーターの点検を行う作業者が、インジケーターの診断を主観に因らず且つ容易に行うことができる診断装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
この発明に係る診断装置は、インジケーターの表面の少なくとも一部を覆うためのカバーと、カバーに覆われた一部に含まれる複数の箇所の明るさを計測する計測器と、計測器によって計測された複数の箇所の明るさの平均値を算出する算出手段と、算出手段によって算出された平均値に基づいて、インジケーターに部品の交換が必要な劣化が生じているか否かを判定する判定手段と、表示器と、判定手段による判定結果を表示器に表示する表示制御手段と、算出手段によって算出された平均値から部品の残り寿命を導くための関数を記憶する記憶手段と、外部の情報センターと通信する通信手段と、通信手段が情報センターから取得した情報に基づいて、関数を更新する更新手段と、を備える。
【発明の効果】
【0007】
この発明に係る診断装置を使用することにより、エレベーターの点検を行う作業者は、インジケーターの診断を主観に因らず且つ容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図2】実施の形態1における診断装置の例を示す図である。
【
図4】診断装置を使用した診断方法の例を示すフローチャートである。
【
図5】記憶部に記憶された第1関数を説明するための図である。
【
図6】記憶部に記憶された第2関数を説明するための図である。
【
図7】診断装置を使用してインジケーターの他の部分を診断する例を示す。
【
図8】本体のハードウェア資源の例を示す図である。
【
図9】本体のハードウェア資源の他の例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
添付の図面を参照し、本発明を説明する。重複する説明は、適宜簡略化或いは省略する。各図において、同一の符号は同一の部分又は相当する部分を示す。
【0010】
実施の形態1.
図1は、エレベーター装置の例を示す図である。エレベーター装置は、かご1及びつり合いおもり2を備える。かご1は、昇降路3を上下に移動する。つり合いおもり2は、昇降路3を上下に移動する。かご1及びつり合いおもり2は、主ロープ4によって昇降路3に吊り下げられる。
【0011】
主ロープ4は、巻上機5の駆動綱車6に巻き掛けられる。かご1は、巻上機5によって駆動される。巻上機5は、制御装置7によって制御される。
図1は、昇降路3の上方の機械室8に巻上機5及び制御装置7が設置される例を示す。巻上機5及び制御装置7は、昇降路3に設置されても良い。巻上機5が昇降路3に設置される場合、巻上機5は、昇降路3の頂部に設置されても良いし、昇降路3のピットに設置されても良い。
【0012】
図1は、かご1がある階の乗場9に停止している例を示す。乗場9にインジケーター10が設けられる。インジケーター10は、乗場9にいるエレベーターの利用者に情報を提供する機能を有する。例えば、インジケーター10は、LEDディスプレイを備える。インジケーター10は、乗場9にいる利用者が呼びを登録するための機能を有しても良い。例えば、インジケーター10は、乗場釦或いは行先釦を備える。乗場釦にLEDランプが内蔵される。行先釦にLEDランプが内蔵される。
【0013】
かご1は、インジケーター11を備える。インジケーター11は、かご1の中にいる利用者に情報を提供する機能を有する。例えば、インジケーター11は、LEDディスプレイ12を備える。インジケーター11は、かご1の中にいる利用者が呼びを登録するための機能を有しても良い。例えば、インジケーター11は複数の行先釦13を備える。かご1の中にいる利用者は、自分が行きたい階の行先釦13を押すことにより、行先呼びを登録することができる。各行先釦13にLEDランプが内蔵される。LEDランプは、行先釦13が押されると発光する発光体の一例である。例えば、ある行先釦13が押されると、その行先釦13に内蔵されたLEDランプが点灯する。
【0014】
図2は、実施の形態1における診断装置14の例を示す図である。
図3は、
図2のA-A断面を示す図である。診断装置14は、エレベーターの点検を行う作業者が、インジケーター10及び11を診断する際に用いる装置である。以下においては、診断装置14によってインジケーター11を診断する例について詳しく説明する。診断装置14は、例えばカバー15、輝度計16、ケーブル17、及び本体18を備える。
【0015】
カバー15は、インジケーター11の表面のうち診断の対象となる部分を覆うための部材である。カバー15によって覆われた部分は遮光される。
図2及び
図3は、カバー15によってインジケーター11の表面の一部、即ちLEDディスプレイ12が覆われる例を示す。インジケーター11が行先釦13を備えていなければ、カバー15によってインジケーター11の表面全体が覆われても良い。
【0016】
輝度計16は、カバー15によって覆われた部分の明るさを計測する計測器の一例である。輝度計16は、カバー15に設けられる。輝度計16は、カバー15によって覆われた部分の輝度を計測する。
図2及び
図3に示す例では、カバー15によって覆われたLEDディスプレイ12の輝度が輝度計16によって計測される。輝度計16によって計測された輝度の情報は、ケーブル17を介して本体18に送られる。輝度計16によって計測された輝度の情報は、本体18に無線送信されても良い。
【0017】
本体18は、例えば表示器19、記憶部20、算出部21、判定部22、及び表示制御部23を備える。判定部22は、輝度計16によって計測された輝度に基づいて、インジケーター11の劣化状態を判定する。判定部22は、記憶部20に記憶された内容及び算出部21による算出結果に基づいて、上記判定を行う。表示制御部23は、表示器19を制御する。判定部22による判定結果は、表示制御部23によって表示器19に表示される。
【0018】
以下に、
図4から
図6も参照し、診断装置14の機能について説明する。
図4は、診断装置14を使用した診断方法の例を示すフローチャートである。
【0019】
例えば、作業者は、エレベーターの点検時に診断装置14によるインジケーター11の診断を行う。作業者は、先ず、
図2及び
図3に示すようにカバー15によってLEDディスプレイ12を覆う(S101)。カバー15によってLEDディスプレイ12が覆われると、かご1内を照らす照明からの光は、LEDディスプレイ12の表面に当たらない。
【0020】
次に、作業者は、カバー15によって覆われた部分の輝度、即ちLEDディスプレイ12の輝度を輝度計16によって計測する(S102)。例えば、インジケーター11に備えられた特定のスイッチを入れると、LEDディスプレイ12の明るさが最大になる。他の例として、インジケーター11が本体18から特定の信号を受信すると、LEDディスプレイ12の明るさが最大になる。輝度計16による輝度の計測は、LEDディスプレイ12の明るさが最大の状態で行われる。S102では、例えば、LEDディスプレイ12の表面に含まれる複数の箇所の輝度が輝度計16によって計測される。輝度計16によって計測された輝度の情報は、本体18に送信される。
【0021】
図4のS103からS110に示す処理は、本体18の動作を示す。本体18では、輝度計16から輝度の情報を取得したか否かが判定される(S103)。S103でYesと判定されると、算出部21は、インジケーター11の診断に必要な値を算出する(S104)。本実施の形態では、算出部21が、上記複数の箇所の輝度の平均値V
Aと上記複数の箇所の輝度のばらつきに関する評価値V
DとをS104において算出する例を示す。算出部21は、S104において平均値V
Aのみを算出しても良い。算出部21は、S104において評価値V
Dのみを算出しても良い。算出部21は、評価値V
Dとして、標準偏差を算出しても良いし、最大値と最小値との差を算出しても良い。算出部21は、S104において、前回算出した平均値V
Aと今回算出した平均値V
Aとの差を求めても良い。
【0022】
判定部22は、算出部21が算出した値に基づいて、インジケーター11の劣化状態を判定する。本実施の形態では、算出部21が、算出した平均値VAからLEDディスプレイ12の残り寿命YARを更に算出する例を示す。また、本実施の形態に示す例では、算出部21は、算出したから評価値VDから残り寿命YDRを更に算出する。
【0023】
例えば、記憶部20に、S104で算出された平均値V
Aから診断対象部品の残り寿命Y
ARを導くための第1関数が記憶される。
図2及び
図3に示す例では、上記診断対象部品はLEDディスプレイ12である。
図5は、記憶部20に記憶された第1関数を説明するための図である。
図5に示す寿命曲線C
Aは、実験データ等から求められ、記憶部20に予め登録される。寿命曲線C
AからLEDディスプレイ12の寿命年数Y
ALを導くための閾値V
ATHは、予め設定される。
【0024】
算出部21は、寿命曲線CAとS104で算出した平均値VAとからLEDディスプレイ12の現在の使用年数YAを求める。算出部21は、寿命年数YALから現在の使用年数YAを減算することにより、LEDディスプレイの残り寿命YARを算出する(S105)。
【0025】
判定部22は、算出部21によって算出された残り寿命YARが0より大きいか否かを判定する(S106)。残り寿命YARが0以下の場合(S106のNo)、判定部22は、インジケーター11に部品の交換が必要な劣化が生じていることを判定する。例えば、判定部22は、LEDディスプレイ12の交換、或いはLEDディスプレイ12を構成するモジュールの交換が必要なことを判定する。S106でNoと判定されると、表示制御部23は、判定部22による判定結果を表示器19に表示する(S107)。例えば、S106でNoと判定されると、十分な明るさが得られていない旨が表示器19に表示される。
【0026】
S106でYesと判定されると、評価値V
Dに基づく判定が行われる。例えば、記憶部20に、S104で算出された評価値V
Dから診断対象部品の残り寿命Y
DRを導くための第2関数が記憶される。
図6は、記憶部20に記憶された第2関数を説明するための図である。
図6に示す寿命曲線C
Dは、実験データ等から求められ、記憶部20に予め登録される。寿命曲線C
DからLEDディスプレイ12の寿命年数Y
DLを導くための閾値V
DTHは、予め設定される。
【0027】
算出部21は、寿命曲線CDとS104で算出した評価値VDとからLEDディスプレイ12の現在の使用年数YDを求める。算出部21は、寿命年数YDLから現在の使用年数YDを減算することにより、LEDディスプレイの残り寿命YDRを算出する(S108)。
【0028】
判定部22は、算出部21によって算出された残り寿命YDRが0より大きいか否かを判定する(S109)。残り寿命YDRが0以下の場合(S109のNo)、判定部22は、インジケーター11に部品の交換が必要な劣化が生じていることを判定する。例えば、判定部22は、LEDディスプレイ12の交換、或いはLEDディスプレイ12を構成するモジュールの交換が必要なことを判定する。S109でNoと判定されると、表示制御部23は、判定部22による判定結果を表示器19に表示する(S107)。例えば、S109でNoと判定されると、十分な明るさが得られていない旨が表示器19に表示される。
【0029】
S109でYesと判定されると、判定部22は、S105で算出された残り寿命YARとS108で算出された残り寿命YDRとを比較する(S110)。S109でYesと判定されると、表示制御部23は、例えば残り寿命YARが残り寿命YDRより短ければ、残り寿命YARに基づく表示を表示器19に行う。例えば、表示器19に、「あと2.5年使用可能です。」と表示される。
【0030】
このように、本実施の形態に示す診断装置14を使用することにより、作業者は、インジケーター11の診断を主観に因らず且つ容易に行うことができる。
【0031】
本実施の形態では、表示器19に、LEDディスプレイ12の使用可能年数が表示される例について説明した。これは一例である。例えば、S104で平均値VAが算出されると、判定部22は、算出された平均値VAに基づいて、インジケーター11に部品の交換が必要な劣化が生じているか否かのみを判定しても良い。例えば、判定部22は、S104で平均値VAが算出されると、算出された平均値VAが閾値VATH以下であるか否かを判定する。平均値VAが閾値VATH以下であれば、判定部22は、インジケーター11に部品の交換が必要な劣化が生じていることを判定する。平均値VAが閾値VATH
より大きければ、判定部22は、インジケーター11に部品の交換が必要な劣化が生じていることを判定しない。
【0032】
同様に、S104で評価値VDが算出されると、判定部22は、算出された評価値VDに基づいて、インジケーター11に部品の交換が必要な劣化が生じているか否かのみを判定しても良い。例えば、判定部22は、S104で評価値VDが算出されると、算出された評価値VDが閾値VDTH以上であるか否かを判定する。評価値VDが閾値VDTH以上であれば、判定部22は、インジケーター11に部品の交換が必要な劣化が生じていることを判定する。評価値VDが閾値VDTHより小さければ、判定部22は、インジケーター11に部品の交換が必要な劣化が生じていることを判定しない。
【0033】
他の例として、本体18は、通信部24及び更新部25を更に備えても良い。通信部24は、外部の情報センターと通信する。情報センターは、多数のエレベーター装置から情報を取得する。これにより、情報センターにおいて第1関数及び第2関数が学習される。通信部24は、学習された第1関数及び第2関数を情報センターから取得する。更新部25は、通信部24が情報センターから取得した情報に基づいて、記憶部20に記憶された第1関数及び第2関数を更新する。
【0034】
また、本体18が通信部24を備える場合、第1関数及び第2関数は情報センターに記憶されても良い。例えば、通信部24は、S105で算出部21が残り寿命YARを算出する際に情報センターから第1関数を取得する。これにより、常に最新の第1関数に基づいて残り寿命YARを算出することができる。同様に、通信部24は、S108で算出部21が残り寿命YDRを算出する際に情報センターから第2関数を取得する。これにより、常に最新の第2関数に基づいて残り寿命YDRを算出することができる。
【0035】
また、情報センターに、エレベーター装置の機種ごとの第1関数及び第2関数が記憶されても良い。かかる場合、通信部24は、S105で算出部21が残り寿命YARを算出する際に情報センターに機種の情報を送信し、その機種に対応する第1関数を情報センターから取得する。同様に、通信部24は、S108で算出部21が残り寿命YDRを算出する際に情報センターに機種の情報を送信し、その機種に対応する第2関数を情報センターから取得する。これにより、残り寿命YAR及び残り寿命YDRをより高精度に算出することが可能となる。
【0036】
図7は、診断装置14を使用してインジケーター11の他の部分を診断する例を示す。
図7に示す例では、カバー15によって複数の行先釦13が覆われる。かかる場合、行先釦13に内蔵されたLEDランプの輝度が輝度計16によって計測される。なお、
図7に示す行先釦13aは行先釦13の一つであり、ロビー階に対応した行先釦である。インジケーター11に備えられた行先釦13の中で行先釦13aが最も押される回数が多い。このため、行先釦13aに内蔵されたLEDランプは、行先釦13に内蔵されたLEDランプの中で最も点灯回数が多い。
図7に示す例では、カバー15が複数の行先釦13を覆う特定の位置に配置されると、行先釦13aに内蔵されたLEDランプは、輝度計16が輝度を計測する複数の箇所の一つに配置されることが望ましい。
【0037】
本実施の形態において、符号20~25に示す各部は、本体18が有する機能を示す。
図8は、本体18のハードウェア資源の例を示す図である。本体18は、ハードウェア資源として、プロセッサ31とメモリ32とを含む処理回路30を備える。記憶部20の機能は、メモリ32によって実現される。メモリ32は、例えば半導体メモリである。本体18は、メモリ32に記憶されたプログラムをプロセッサ31によって実行することにより、符号21~25に示す各部の機能を実現する。
【0038】
図9は、本体18のハードウェア資源の他の例を示す図である。
図9に示す例では、本体18は、プロセッサ31、メモリ32、及び専用ハードウェア33を含む処理回路30を備える。
図9は、本体18が有する機能の一部を専用ハードウェア33によって実現する例を示す。本体18が有する機能の全部を専用ハードウェア33によって実現しても良い。専用ハードウェア33として、単一回路、複合回路、プログラム化したプロセッサ、並列プログラム化したプロセッサ、ASIC、FPGA、又はこれらの組み合わせを採用できる。
【符号の説明】
【0039】
1 かご、 2 つり合いおもり、 3 昇降路、 4 主ロープ、 5 巻上機、 6 駆動綱車、 7 制御装置、 8 機械室、 9 乗場、 10 インジケーター、 11 インジケーター、 12 LEDディスプレイ、 13 行先釦、 14 診断装置、 15 カバー、 16 輝度計、 17 ケーブル、 18 本体、 19 表示器、 20 記憶部、 21 算出部、 22 判定部、 23 表示制御部、 24 通信部、 25 更新部、 30 処理回路、 31 プロセッサ、 32 メモリ、 33 専用ハードウェア