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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2021-12-20
(45)【発行日】2022-01-17
(54)【発明の名称】端末、制御装置、及び通信方法
(51)【国際特許分類】
   H04W 52/02 20090101AFI20220107BHJP
   H04W 60/00 20090101ALI20220107BHJP
【FI】
H04W52/02 111
H04W60/00
【請求項の数】 14
(21)【出願番号】P 2016255879
(22)【出願日】2016-12-28
(65)【公開番号】P2018107773
(43)【公開日】2018-07-05
【審査請求日】2019-11-08
(73)【特許権者】
【識別番号】000004237
【氏名又は名称】日本電気株式会社
(73)【特許権者】
【識別番号】000232254
【氏名又は名称】日本電気通信システム株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100103894
【弁理士】
【氏名又は名称】家入 健
(72)【発明者】
【氏名】田村 利之
(72)【発明者】
【氏名】清水 康志
(72)【発明者】
【氏名】青木 貴洋
(72)【発明者】
【氏名】直江 均
【審査官】阿部 圭子
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2016/148752(WO,A1)
【文献】国際公開第2015/019465(WO,A1)
【文献】3GPP TS 23.401 V14.2.0 [online],インターネット<URL:http://www.3gpp.org/DynaReport/23401.htm>,2016年12月16日,pp. 114-165, 191, 192, 308, 309
【文献】3GPP TS 23.682 V14.2.0 [online],インターネット<URL:http://www.3gpp.org/DynaReport/23682.htm>,2016年12月16日,pp. 29-32
【文献】3GPP TS 24.301 V14.2.0 [online],インターネット<URL:http://www.3gpp.org/DynaReport/24301.htm>,2016年12月16日,pp. 78,143-149,159,160,163,305,416-422
【文献】NEC,Paging with TMSI for eDRX UE[online],3GPP TSG CT WG1 #100 C1-164879,Internet<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ct/WG1_mm-cc-sm_ex-CN1/TSGC1_100_Guilin/docs/C1-164879.zip>,2016年10月24日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/24 - 7/26
H04W 4/00 - 99/00
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1,4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ネットワークにおける制御装置へ、第1のeDRX(Extended Idle Mode DRX)パラメータを含むRegistration Requestメッセージを送信する送信手段と、
前記第1のeDRXパラメータと異なる第2のeDRXパラメータが前記ネットワークから提供された場合前記第1のeDRXパラメータが前記第2のeDRXパラメータに更新され、前記更新に基づいて新しいGUTI(Globally Unique Temporary UE Identity)が端末に割り当てられた場合、前記新しいGUTI更新された前記第2のeDRXパラメータとを含むRegistration Acceptメッセージを前記制御装置から受信する受信手段と、を備え、
前記送信手段は、
前記制御装置へCompleteメッセージを送信する、端末。
【請求項2】
前記Registration RequestメッセージはTAU(Tracking Area Update) Requestメッセージであり、
前記Registration Acceptメッセージは、TAU Acceptメッセージである、請求項1に記載の端末。
【請求項3】
端末(UE(User Equipment))を有するネットワークにおける制御装置であって、
前記UEから第1のeDRX(Extended Idle Mode DRX)パラメータを含むRegistration Requestメッセージを受信する受信手段と、
前記ネットワークが、前記第1のeDRXパラメータと異なる第2のeDRXパラメータを提供した場合、前記第1のeDRXパラメータを前記第2のeDRXパラメータに更新する制御手段と、
eDRXパラメータの前記更新に基づいて、前記UEに新しいGUTI(Globally Unique Temporary UE Identity)を割り当てる制御手段と、
前記新しいGUTI及び更新された前記第2のeDRXパラメータを含むRegistration Acceptメッセージを前記UEへ送信する送信手段と、を備える制御装置。
【請求項4】
前記Registration Requestメッセージは、TAU(Tracking Area Update) Requestメッセージであり、
前記Registration Acceptメッセージは、TAU Acceptメッセージである、請求項3に記載の制御装置。
【請求項5】
前記制御装置は、MME(Mobility Management Entity)である、請求項4に記載の制御装置。
【請求項6】
前記制御装置は、タイマーT3450が動作している間、Completeメッセージを前記UEから受信するまで、前記第2のeDRXパラメータ及び前記新しいGUTIを使用する、請求項3に記載の制御装置。
【請求項7】
前記Completeメッセージは、TAU(Tracking Area Update) Completeメッセージである、請求項6に記載の制御装置。
【請求項8】
前記Registration Acceptメッセージが前記UEへ送信された場合、前記タイマーT3450は開始されることが可能である、請求項6に記載の制御装置。
【請求項9】
UE(User Equipment)を有するネットワークにおける制御装置の通信方法であって、
前記UEから第1のeDRX(Extended Idle Mode DRX)パラメータを含むRegistration Requestメッセージを受信し、
前記ネットワークが、前記第1のeDRXパラメータと異なる第2のeDRXパラメータを提供した場合、前記第1のeDRXパラメータを前記第2のeDRXパラメータに更新し、
eDRXパラメータの前記更新に基づいて、前記UEに新しいGUTI(Globally Unique Temporary UE Identity)を割り当て、
前記新しいGUTI及び更新された前記第2のeDRXパラメータを含むRegistration Acceptメッセージを前記UEへ送信する、通信方法。
【請求項10】
前記Registration Requestメッセージは、TAU(Tracking Area Update) Requestメッセージであり、
前記Registration Acceptメッセージは、TAU Acceptメッセージである、請求項9に記載の通信方法。
【請求項11】
前記制御装置は、MME(Mobility Management Entity)である、請求項10に記載の通信方法。
【請求項12】
前記制御装置は、タイマーT3450が動作している間、Completeメッセージを前記UEから受信するまで、前記第2のeDRXパラメータ及び前記新しいGUTIを使用する、請求項9に記載の通信方法。
【請求項13】
前記Completeメッセージは、TAU(Tracking Area Update) Completeメッセージである、請求項12に記載の通信方法。
【請求項14】
前記Registration Acceptメッセージが前記UEへ送信された場合、前記タイマーT3450は開始されることが可能である、請求項12に記載の通信方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は通信端末、制御装置、通信システム、及び通信方法に関する。
【背景技術】
【0002】
モバイルネットワークに関する標準規格を規定する3GPP(3rd Generation Partnership Project)において、通信端末であるUE(User Equipment)が制御装置であるMME(Mobility Management Entity)へ在圏エリア(TA:Tracking Area)変更を通知するために実施される処理である位置登録(Location Registration)の一つである、TAU(Tracking Area Update)処理が規定されている。例えば、非特許文献1の5.3.3.1節に、TAU処理の詳細が規定されている。TAU処理においては、UEの識別子として、UE固有の識別子であるIMSI(International Mobile Subscriber Identity)ではなく、MMEが事前にUEへ払い出したTemporary ID(Identity)であるGUTI(Globally Unique Temporary UE Identity)が用いられる。GUTIは、セキュリティの観点から定期的に変更されることが望ましい。GUTIは、一時割当識別子と称されてもよい。そのため、GUTIは、TAU処理と並行して実施されるGUTI Reallocation処理(非特許文献1の5.3.7節 参照)において変更される。変更後のGUTIは、TAU処理においてUEへ通知される。
【0003】
MMEは、TAU処理において、変更後のGUTIを含むTAU AcceptメッセージをUEへ送信することによって、変更後のGUTIをUEへ通知する。また、UEは、TAU Acceptメッセージに対する応答としてTAU CompleteメッセージをMMEへ送信する。MMEは、TAU Completeメッセージを受信することによって、UEに変更後のGUTIが通知されたことを認識することができる。
【0004】
続いて、3GPPにおいて規定されているパケット着信動作について説明する。例えば、非特許文献1の5.3.4.3節に、パケット着信動作の具体例として、NW(Network) Triggered Service Request処理が規定されている。NW Triggered Service Request処理においては、MMEが基地局であるeNB(evolved NodeB)へPagingメッセージを送信する。さらに、eNBは、Pagingメッセージを受信すると、UEに対してPagingを実行する。これにより、UEに対してパケット着信が通知される。
【0005】
Pagingのタイミングは、DRX(Discontinuous Reception) cycleに従って定められている。また、UEとしてIoT(Internet of Things)デバイスが用いられる場合、Pagingが実行される間隔がDRX cycleよりも長いeDRX(Extended Idle Mode DRX) cycleを適用することが検討されている。DRX cycleの最大値は2.56秒であるが、eDRX cycleの最大値は約43分となる。
【0006】
eDRX cycleが適用される場合、eDRX cycleもしくはPagingのタイミングは、eDRXパラメータ、及びGUTIに含まれるS-TMSI(SAE(System Architecture Evolution)-Temporary Mobile Subscriber Identity)を用いて算出される。eDRX cycleもしくはPagingのタイミングを算出するために用いられるeDRXパラメータは、例えば、eDRX cycle valueである。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0007】
【文献】3GPP TS23.401 V14.1.0 (2016-09) 5.3.2章、5.3.3.1章、5.3.7章
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
UEは、TAU RequestメッセージにeDRXパラメータを設定することでPagingのタイミングをMMEに通知することがある。一方、MMEは、Pagingのタイミングを変更する等の理由により、TAU処理においてeDRXパラメータを更新することがある。MMEは、更新したeDRXパラメータを、TAU Acceptメッセージに設定する。MMEは、更新したeDRXパラメータを含むTAU AcceptメッセージをUEへ送信する。しかし、MMEは、更新したeDRXパラメータを含むTAU AcceptメッセージをUEが受信したか否かを認識することができない。例えば、UEが、更新されたeDRXパラメータを含むTAU Acceptメッセージを受信していない場合であっても、MMEは、更新後のeDRXパラメータを用いてPagingのタイミングを算出する。しかし、UEは、更新後のeDRXパラメータを受信していないため、更新前のeDRXパラメータを用いて、Paging Channelを監視するタイミングを決定する。このような場合、UEがPagingを受けることができないという問題が発生する。
【0009】
また、MMEの代わりにSGSN(Serving GPRS Support Node)が用いられた場合においても、MMEが用いられた場合と同様の問題が発生する。更に5G Systemにおいても、AMF(Access and Mobility management Function)、或いは、その他の制御装置が用いられた場合であっても同様の問題が発生する。もしくは、TAU処理の代わりに非特許文献1の5.3.2節に記載のある、在圏登録処理であるAttach処理においても同様の問題が発生する。在圏登録は、3GPPにおいて、通信端末であるUEが制御装置であるMMEへ在圏エリアを通知するために実施される処理である。Attach処理はTAU処理同様に、MMEの代わりにSGSNもしくは、5G Systemにおいても実施される処理の為、同様の問題が発生する。
【0010】
本開示の目的は、MMEもしくはSGSN等の制御装置においてeDRXパラメータが更新された場合に、UEと制御装置との間において、Pagingのタイミングを一致させることを保証する通信端末、制御装置、通信システム、及び通信方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本開示の第1の態様にかかる通信端末は、制御装置から送信された在圏登録Acceptもしくは、位置登録Acceptメッセージを受信する受信部と、前記在圏登録Acceptもしくは、位置登録Acceptメッセージに前記第1のeDRXパラメータが含まれる場合、前記制御装置へ在圏登録Completeもしくは、位置登録Completeメッセージを送信する送信部と、を備える。
【0012】
本開示の第2の態様にかかる制御装置は、第1のeDRXパラメータを含む在圏登録Acceptもしくは、位置登録Acceptメッセージを通信端末へ送信する送信部と、前記通信端末が前記第1のeDRXパラメータを受信したことに応じて前記通信端末から送信された在圏登録Completeもしくは、位置登録Completeメッセージを受信する受信部と、を備える。
【0013】
本開示の第3の態様にかかる通信システムは、制御装置から送信された在圏登録Acceptもしくは、位置登録Acceptメッセージを受信する受信部と、前記在圏登録Acceptもしくは、位置登録Acceptメッセージに前記第1のeDRXパラメータが含まれる場合、前記制御装置へ在圏登録Completeもしくは、位置登録Completeメッセージを送信する送信部と、を備える通信端末と、第1のeDRXパラメータを含む在圏登録Acceptもしくは、位置登録Acceptメッセージを通信端末へ送信する送信部と、前記通信端末が前記第1のeDRXパラメータを受信したことに応じて前記通信端末から送信された在圏登録Completeもしくは、位置登録Completeメッセージを受信する受信部と、を備える制御装置と、を備える。
【0014】
本開示の第4の態様にかかる通信端末における通信方法は、制御装置から送信された在圏登録Acceptもしくは、位置登録Acceptメッセージを受信し、前記在圏登録Acceptもしくは、位置登録Acceptメッセージに前記第1のeDRXパラメータが含まれる場合、前記制御装置へ在圏登録Completeもしくは、位置登録Completeメッセージを送信する。
【0015】
本開示の第5の態様にかかる制御装置における通信方法は、第1のeDRXパラメータを含む在圏登録Acceptもしくは、位置登録Acceptメッセージを通信端末へ送信し、前記通信端末が前記第1のeDRXパラメータを受信したことに応じて前記通信端末から送信された在圏登録Completeもしくは、位置登録Completeメッセージを受信する。
【発明の効果】
【0016】
本開示により、MMEもしくはSGSN等の制御装置においてeDRXパラメータが更新された場合に、UEと制御装置との間において、Pagingのタイミングを一致させることを保証する通信端末、制御装置、通信システム、及び通信方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
図1】実施の形態1にかかる通信システムの構成図である。
図2】実施の形態2にかかる通信システムの構成図である。
図3】実施の形態2にかかるMME及びUEの構成図である。
図4】実施の形態2にかかるeDRX cycleが適用された場合のPagingのタイミングを説明する図である。
図5】実施の形態2にかかるTAU処理の流れを示す図である。
図6】実施の形態2にかかるUEにおけるTAU Completeメッセージの送信処理の流れを示す図である。
図7】実施の形態2にかかるUEにおけるTAU Completeメッセージの送信処理の流れを示す図である
図8】実施の形態3にかかるTAU処理の流れを示す図である。
図9】実施の形態3にかかるMMEにおけるTAU Acceptメッセージの送信処理の流れを示す図である。
図10】それぞれの実施の形態にかかる通信端末10の構成図である。
図11】それぞれの実施の形態にかかる制御装置30の構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
(実施の形態1)
以下、図面を参照して本開示の実施の形態について説明する。はじめに、図1を用いて実施の形態1にかかる通信システムの構成例について説明する。図1の通信システムは、通信端末10、基地局20、及び制御装置30を有している。通信端末10、基地局20、及び制御装置30は、プロセッサがメモリに格納されたプログラムを実行することによって動作するコンピュータ装置であってもよい。
【0019】
通信端末10は、携帯電話端末、スマートフォン端末、タブレット型端末、IoTデバイス、もしくは通信機能を有するパーソナルコンピュータ装置等であってもよい。制御装置30は、例えば、3GPPにおいて規定されているMMEであってもよい。
【0020】
続いて、通信端末10の構成例について説明する。通信端末10は、受信部11及び送信部13を有している。受信部11及び送信部13は、プロセッサがメモリに格納されたプログラムを実行することによって処理が実行されるソフトウェアもしくはモジュールであってもよい。または、受信部11及び送信部13は、回路もしくはチップ等のハードウェアであってもよい。
【0021】
受信部11は、制御装置30から基地局20を介して送信された、在圏登録Acceptメッセージもしくは位置登録Acceptメッセージを受信する。通信端末10が在圏登録処理であるAttach処理を実行している場合、受信部11はAttach Acceptメッセージを受信する。通信端末10が位置登録処理であるTAU処理を実行している場合、受信部11は、TAU Acceptメッセージを受信する。以下、通信端末10が位置登録処理であるTAU処理を実行している場合を例に説明する。TAU Acceptメッセージは、制御装置30もしくは制御装置30を含むコアネットワークにおいて、通信端末10に関するTAU処理を完了したこともしくはTAU処理を受け入れたこと(accept)を示すメッセージである。
【0022】
送信部13は、TAU Acceptメッセージに、eDRXパラメータが含まれる場合、基地局20を介して制御装置30へTAU Completeメッセージを送信する。eDRXパラメータは、例えば、paging time window length value及びeDRX cycle valueを含む。eDRXパラメータは、通信端末10がeDRX cycleに従ってPaging Channelを監視するタイミングを定めるために用いられるパラメータであり、さらに、基地局20がeDRX cycleに従ってPagingを実行するタイミングを定めるために用いられるパラメータである。送信部13は、TAU Acceptメッセージに、eDRXパラメータが含まれる場合にのみ、基地局20を介して制御装置30へTAU Completeメッセージを送信してもよい。
【0023】
制御装置30は、通信端末10から送信されたTAU Completeメッセージを受信することによって、通信端末10がTAU Acceptメッセージに含まれるeDRXパラメータを受信したことを認識することができる。
【0024】
以上説明したように、通信端末10は、eDRXパラメータを含むTAU Acceptメッセージを受信した場合、制御装置30へTAU Completeメッセージを送信することができる。これにより、制御装置30は、通信端末10が有するeDRXパラメータを認識することができる。さらに、制御装置30は、通信端末10が有するeDRXパラメータと同じeDRXパラメータを用いて、Pagingのタイミングを決定することができる。その結果、制御装置30がPagingを実行するタイミングと、通信端末10がPagingを監視するタイミングとを一致させることができる。
【0025】
例えば、制御装置30は、TAU Completeメッセージを受信した場合、TAU Acceptメッセージに設定したeDRXパラメータを用いてPagingのタイミングを決定してもよい。また、制御装置30は、TAU Completeメッセージをある期間内に受信しなかった場合、TAU Acceptメッセージに設定したeDRXパラメータへ更新する前のeDRXパラメータを用いてPagingのタイミングを決定してもよい。
【0026】
また、図1においては、制御装置30をMMEとし、制御装置30がTAU処理を実行する際の動作について説明したが、通信端末10が制御装置30のLTE網へ在圏登録を行うためのAttach処理(非特許文献1の5.3.2節参照)においてもTAU処理同様の動作を実行する。この場合、TAU Acceptメッセージは、Attach Acceptメッセージに置き換えられ、TAU CompleteメッセージはAttach Completeメッセージに置き換えられる。もしくは、制御装置30がSGSNであり、通信端末10が、3G網への在圏登録を行うためのAttach処理もしくは位置登録処理の一つであるRAU(Routing Area Update)処理を実行する場合であっても、通信端末10及び制御装置30は、TAU処理を実行する場合と同様の動作を実行する。RAU処理の場合、TAU Acceptメッセージは、RAU Acceptメッセージに置き換えられ、TAU Completeメッセージは、RAU Completeメッセージに置き換えられる。
【0027】
(実施の形態2)
続いて、図2を用いて実施の形態2にかかる通信システムの構成例について説明する。図2の通信システムは、無線通信方式としてLTE(Long Term Evolution)をサポートする通信システムであり、3GPPにおいてEPS(Evolved Packet System)として規定された通信システムを含む。なお、図2は、TS 23.401 V 13.8.0 Figure 4.2.1-1の図に基づいている。
【0028】
図2の通信システムは、UE40、E-UTRAN(Evolved-Universal Terrestrial Radio Access Network)41、MME42、HSS(Home Subscriber Server)43、SGSN44、SGW(Serving Gateway)45、PGW(Packet Data Network Gateway)46、PCRF(Policy and Charging Rules Function)エンティティ47(以下、PCRF47とする)、UTRAN48、GERAN(GSM(登録商標)(Global System for Mobile communications) EDGE(Enhanced Data Rates for Global Evolution) Radio Access Network)49、Operator’s IP Services50を有している。
【0029】
MME42及びSGSN44は、図1の制御装置30に相当する。UE40は、図1の通信端末10に相当する。更に5G SystemまたはNR(New Radio)においても、AMF(Access and Mobility management Function)、或いは、その他の制御装置が図1の制御装置30に相当する。また、5G Systemにおける5G-RAN(5G-Radio Access Network)、或いはgNB(next generation NodeB)と呼ばれる基地局は、図1の基地局20に相当する。
【0030】
UEは、3GPPにおいて通信端末の総称として用いられる用語である。UEは、MS(Mobile Station)と置き換えられてもよい。E-UTRAN41は、無線アクセスシステムとしてLTEを用いるRANであり、eNBを備える。UTRAN48は、無線アクセスシステムとして3G無線方式を用いるRANであり、NodeBを備える。GERAN49は、無線アクセスシステムとして2G無線方式を用いるRANである。5G-RANは、無線アクセスシステムとしてNRを用いるRANであり、gNBを備える。
【0031】
MME42及びSGSN44は、UE40に関するモビリティ管理及びセッション管理等を実行するノードである。HSS43は、UE40に関する加入者情報を管理するノード、すなわち加入者情報管理装置である。加入者情報は、UE40が利用するサービスに関する情報を含んでいてもよい。SGW45及びPGW46は、UE40とOperator’s IP Services50との間において伝送されるデータを中継するゲートウェイである。Operator’s IP Services50は、例えば、UE40へサービスを提供する事業者等が管理するサーバ装置、もしくは、サーバ装置群等であってもよい。また、Operator’s IP Services50は、INTERNETへの接続を提供するサーバ装置でもよい。PCRF47は、ポリシー及び課金ルール等を管理するノードである。
【0032】
UE40とE-UTRAN41との間は、LTE-Uuリファレンスポイントが定められている。E-UTRAN41とMME42との間は、S1-MMEリファレンスポイントが定められている。MME42とHSS43との間は、S6リファレンスポイントが定められている。MME42とSGSN44との間は、S3リファレンスポイントが定められている。E-UTRAN41とSGW45との間は、S1-Uリファレンスポイントが定められている。MME42とSGW45との間は、S11リファレンスポイントが定められている。SGSN44とSGW45との間は、S4リファレンスポイントが定められている。SGW45とUTRAN48との間は、S12リファレンスポイントが定められている。SGW45とPGW46との間は、S5/S8リファレンスポイントが定められている。PGW46とPCRF47との間は、Gxリファレンスポイントが定められている。PGW46とOperator’s IP Services50との間は、SGiリファレンスポイントが定められている。PCRF47とOperator’s IP Services50との間は、Rxリファレンスポイントが定められている。MME42と他のMMEとの間は、S1-10リファレンスポイントが定められている。
【0033】
続いて、図3を用いて実施の形態2にかかるMME42及びUE40の構成例について説明する。SGSN44は、MME42と同一の構成であるため詳細な説明を省略する。eNB60は、E-UTRAN41において用いられる基地局である。
【0034】
MME42は、受信部51、制御部52、及び送信部53を有している。受信部51、制御部52、及び送信部53は、プロセッサがメモリに格納されたプログラムを実行することによって処理が実行されるソフトウェアもしくはモジュールであってもよい。または、受信部51、制御部52、及び送信部53は、回路もしくはチップ等のハードウェアであってもよい。
【0035】
受信部51は、TAU処理を要求するUE40から、eDRXパラメータを含むTAU Requestメッセージを受信する。受信部51は、受信したTAU Requestメッセージ、もしくはTAU Requestメッセージから抽出したeDRXパラメータを制御部52へ出力する。
【0036】
制御部52は、受け取ったeDRXパラメータを更新するか否かを決定する。制御部52がeDRXパラメータを更新するとは、eDRXパラメータを変更すると言い換えられてもよい。また、制御部52は、受け取ったeDRXパラメータを更新すると決定した場合、eDRXパラメータの更新処理を実行する。eDRXパラメータの更新処理は、具体的には、paging time window length value及びeDRX cycle valueを更新する処理である。eDRXパラメータの更新処理において更新されたeDRXパラメータは、TAU Requestメッセージに含まれていたeDRXパラメータとは異なる値となってもよい。
【0037】
例えば、制御部52は、eDRXパラメータを含むTAU RequestメッセージがUE40から送信される度にeDRXパラメータを更新すると決定してもよい。もしくは、制御部52は、UE40に関するeDRXパラメータを前回更新してから、所定期間経過している場合にeDRXパラメータを更新すると決定してもよい。もしくは、制御部52は、HSS43から取得したUE40に関するeDRXパラメータが、TAU Requestメッセージに含まれていたeDRXパラメータと異なる場合に、TAU Requestメッセージに含まれていたeDRXパラメータをHSS43から取得したeDRXパラメータに更新すると決定してもよい。もしくは、制御部52は、オペレータポリシーに従い事前にMME42が決めていた値にeDRXパラメータを更新してもよい。
【0038】
制御部52は、更新したeDRXパラメータ、もしくは受信部51から受け取ったeDRXパラメータを送信部53へ出力する。制御部52が、受信部51から受け取ったeDRXパラメータを送信部53へ出力する場合とは、例えば、TAU Requestメッセージに含まれていたeDRXパラメータを更新しない場合である。
【0039】
送信部53は、制御部52から出力されたeDRXパラメータを設定したTAU AcceptメッセージをeNB60を介してUE40へ送信する。UE40は、eDRXパラメータを含むTAU Acceptメッセージを受信した場合、TAU CompleteメッセージをMME42へ返送する。つまり、MME42は、送信部53からeDRXパラメータを設定したTAU Acceptメッセージを送信した場合、正常であれば受信部51においてTAU Completeメッセージを受信することを想定している。そのため、MME42は、送信部53がeDRXパラメータを設定したTAU Acceptメッセージを送信し、受信部51がTAU Completeメッセージをある期間内に受信しない場合に、UE40がTAU Acceptメッセージを正常に受信していないと判定する。
【0040】
MME42は、受信部51がTAU Completeメッセージをある期間内に受信しない場合、TAU Acceptメッセージに設定したeDRXパラメータを用いて算出したPagingのタイミングに、Pagingメッセージを再送信する。MME42は、受信部51がTAU Completeメッセージをある期間内に受信しない場合、例えば、TAU Requestメッセージに設定されたeDRXパラメータを用いて算出したPagingのタイミングに、Pagingメッセージを送信してもよい。もしくは、MME42は、受信部51がTAU Completeメッセージをある期間内に受信しない場合であって、TAU Requestメッセージ受信以前にUE42とネゴシエーションしていた値が有るとき、その値を用いて算出したPagingのタイミングに、Pagingメッセージを送信してもよい。つまり、MME42は、受信部51がTAU Completeメッセージをある期間内に受信しない場合、eDRXパラメータを更新していた場合であっても、更新前のeDRXパラメータを用いてPagingのタイミングを算出してもよい。もしくは、UE40がTAU Compelteメッセージの応答を送信しているにもかかわらず、無線区間の障害等の何らかの要因にて、MME42までTAU Completeが届かない状況も考えられる。そのため、MME42は、TAU Acceptメッセージに設定したeDRXパラメータを用いて算出したPagingのタイミングと、TAU Requestメッセージ受信以前にUE40とネゴシエーションしていた値が有る場合、その値を用いて算出したPagingのタイミングとのそれぞれのタイミングでPagingメッセージを送信してもよい。更に、TAU RequestメッセージにeDRXパラメータが設定されていた場合、その値を用いて算出したPagingのタイミングでPagingメッセージを送信してもよい。MME42が、複数のeDRXパラメータを用いてPagingメッセージを送信する場合は、各eDRXパラメータからPagingのタイミングを算出し早い順にPagingメッセージを送付してもよい。また、UE40からPagingメッセージに対する応答があった場合は、eDRXパラメータから算出した全てのタイミングでPagingメッセージを送付する必要は無くPageing処理は中止してよい。
【0041】
ここで、図4を用いてeDRX cycleが適用された場合のPagingのタイミングについて説明する。図4は、横軸が時間軸を示す。時間軸は、H-SFN(Hyper-System Frame Number)を用いて示されている。H-SFNは、0から255までの256のフレームが定義されており、0から255までの値が繰り返し用いられている。1H-SFNの長さは、10.24秒と定義されている。つまり、H-SFN#0からH-SFN#255までの時間は、約43分となる。図4においては、256H-SFNの長さをeDRXサイクルと定義している。Xは、H-SFNの任意の値を示す。図4においては、フレーム数が256である例を示しているが、フレーム数は256に制限されない。例えば、最大フレーム数が1024に拡張され、最大フレーム数以下の任意のフレーム数が用いられてもよい。
【0042】
PH(Paging Hyperframe)は、UE40がPagingの監視を行うタイミングのH-SFNである。図4は、H-SFN#Xのタイミングにおいて、UE40がPagingの監視を行うことを示している。H-SFN#Xは、X番目のH-SFNであることを示している。PHは、S-TMSI及びeDRX cycle valueに基づいて計算される。図4に示すH-SFNは、E-UTRAN41に含まれるeNB、及びMME42と同期されている。つまり、eNB及びMME42も、S-TMSI及びeDRX cycle valueを用いて、PHを計算する。そのため、PHは、eNBがPagingを実行するタイミングともいえる。
【0043】
図3に戻り、UE40の構成例について説明する。UE40は、図1の通信端末10に、判定部12が追加された構成である。受信部11及び送信部13に関する詳細な説明を省略する。
【0044】
判定部12は、受信部11から出力されたTAU Acceptメッセージを受け取る。判定部12は、受信部11から受け取ったTAU Acceptメッセージに、eDRXパラメータが含まれるか否かを判定する。その後、判定部12は、TAU Acceptメッセージに、eDRXパラメータが含まれるか否かを判定した判定結果を送信部13へ出力する。
【0045】
続いて、図5を用いて実施の形態2にかかるTAU処理の流れについて説明する。はじめに、UE40は、TAU RequestメッセージをeNB60へ送信する(S11)。ここで、UE40は、eDRXパラメータ、及びGUTIに含まれるS-TMSIを用いて算出された値でPagingの監視を行う端末とする。GUTIは、例えば、UE40がMME42へ初回在圏時のAttach処理もしくは、前回実行されたTAU処理、もしくは単独で発生したGUTI Reallocation処理においてMME42からUE40へ通知されたものを用いてもよい。eDRXパラメータは、例えばUE40自身が決めたものを用いてもよい。この場合、UE40からeNB60へ送信されるTAU Requestメッセージは、eDRXパラメータを含む。次に、eNB60は、UE40から受信したTAU RequestメッセージをMME42へ転送する(S12)。
【0046】
次に、MME42は、eDRXパラメータを含むTAU Requestメッセージを受信すると、TAU Requestメッセージに含まれるeDRXパラメータを更新してもよい(S13)。ここでは、MME42は、eDRXパラメータを含むTAU RequestメッセージがUE40から送信される度にeDRXパラメータを更新すると仮定する。MME42は、自装置において、オペレータポリシーに従い、更新後のeDRXパラメータを決めてもよく、更新後のeDRXパラメータをHSS43から取得してもよい。言い換えると、更新後のeDRXパラメータの算出は、MME42において行われてもよく、HSS43において行われてもよい。
【0047】
次に、MME42は、更新後のeDRXパラメータを設定したTAU AcceptメッセージをeNB60へ送信する(S14)。ここで、MME42はTAU Completeメッセージが予め決められた期間内に受信する事を監視するタイマをスタートする。このタイマは、T3450であってもかまわない。
【0048】
次に、eNB60は、MME42から受信したTAU AcceptメッセージをUE40へ転送する(S15)。次に、UE40は、eDRXパラメータを含むTAU Acceptメッセージを受信すると、TAU CompleteメッセージをeNB60へ送信する(S16)。次に、eNB60はUE40から受信したTAU CompleteメッセージをMME42へ転送する(S17)。MME42は、ステップS17においてTAU Completeメッセージを受信した事によって、TAU AcceptメッセージをeNB60へ送信した際にスタートしたタイマを停止する。また、MME42は、ステップS17においてTAU Completeメッセージを受信する前に前記タイマが満了した場合、更新後のeDRXパラメータを設定したTAU AcceptメッセージをeNB60へ再送信する。
【0049】
ステップS12とステップS14の間に実施されるTAU処理については、既存のTAU処理と同様であるため詳細な説明を省略する。
【0050】
ステップS13におけるeDRXパラメータを更新する処理が実行されなかった場合であっても、MME42は、TAU Requestメッセージに含まれていたeDRXパラメータを設定したTAU AcceptメッセージをeNB60へ送信してもよい。MME42は、TAU Requestメッセージに含まれていたeDRXパラメータを設定したTAU AcceptメッセージをeNB60へ送信した場合、TAU Completeメッセージが送信されてこないと認識してもよい。つまり、UE40は、TAU Requestに設定したeDRXパラメータと同じeDRXパラメータを含むTAU Acceptメッセージを受信した場合、TAU Completeメッセージを送信しないと判定してもよい。言い換えると、UE40は、TAU Requestに設定したeDRXパラメータと同じeDRXパラメータを含むTAU Acceptメッセージを受信した場合、TAU Completeメッセージの送信を抑制してもよい。さらに言い換えると、UE40は、TAU Requestに設定したeDRXパラメータと異なるeDRXパラメータを含むTAU Acceptメッセージを受信した場合のみ、TAU Completeメッセージを送信してもよい。また、MME42は、TAU Requestメッセージに含まれていたeDRXパラメータを設定したTAU AcceptメッセージをeNB60へ送信した場合、TAU Completeメッセージの受信を待たなくてもよい。
【0051】
また、MME42は、ステップS12において、UE40に関するeDRXパラメータを前回更新してから、所定期間経過しているか否かを判定し、所定期間経過している場合に、ステップS13の処理を実行してもよい。もしくは、MME42は、TAU AcceptメッセージにeDRXパラメータが含まれている場合、HSS43からUE40に関するeDRXパラメータを取得してもよい。MME42は、HSS43から取得したUE40に関するeDRXパラメータが、TAU Requestメッセージに含まれていたeDRXパラメータと異なると判定した場合に、ステップS13の処理を実行してもよい。
【0052】
続いて、図6を用いて実施の形態2にかかるUE40におけるTAU Completeメッセージの送信処理の流れについて説明する。はじめに、受信部11は、MME42からeNB60を介して送信されたTAU Acceptメッセージを受信する(S21)。次に、判定部12は、受信したTAU Acceptメッセージに、eDRXパラメータが含まれるか否かを判定する(S22)。判定部12は、ステップS22においてeDRXパラメータが含まれていないと判定した場合、受信したTAU Acceptメッセージに、変更されたGUTIが含まれるか否かを判定する(S23)。判定部12が、ステップS23において、変更されたGUTIが含まれていると判定した場合、送信部13は、eNB60を介してMME42へTAU Completeメッセージを送信する(S24)。ここで、判定部12は、GUTIの代わりにTMSIが含まれるか否かを判定してもよく、もしくは、GUTI及びTMSIが含まれてるか否かを判定してもよい。
【0053】
ステップS22において、判定部12が、受信したTAU AcceptメッセージにeDRXパラメータが含まれていると判定した場合、ステップS24の処理に進み、送信部13は、eNB60を介してMME42へTAU Completeメッセージを送信する。つまり、UE40は、TAU Acceptメッセージに、変更されたGUTIが含まれているか否かに関わらず、TAU AcceptメッセージにeDRXパラメータが含まれている場合、TAU CompleteメッセージをMME42へ送信する。言い換えると、UE40は、TAU Acceptメッセージに、変更されたGUTIが含まれていない場合であっても、eDRXパラメータが含まれていれば、TAU CompleteメッセージをMME42へ送信する。また、ステップS22において、判定部12は、受信したTAU Acceptメッセージに含まれているeDRXパラメータがTAU Requestメッセージ(S11)に設定したeDRXパラメータと同一か否かを判定してもよい。
【0054】
ステップS23において、判定部12は、受信したTAU Acceptメッセージに、変更されたGUTIが含まれていないと判定した場合、処理を終了する。
【0055】
以上説明したように、実施の形態2にかかるUE40は、eDRXパラメータが含まれているTAU Acceptメッセージを受信すると、TAU CompleteメッセージをMME42へ送信することができる。言い換えると、MME42は、eDRXパラメータを設定したTAU AcceptメッセージをUE40へ送信すると、応答メッセージとしてTAU Completeメッセージを受信することができる。
【0056】
これにより、MME42は、UE40が有するeDRXパラメータと同一のeDRXパラメータを用いてPagingを実行するタイミングを決定することができる。これにより、MME42がPagingを実行するタイミングと、UE40がPagingを監視するタイミングとを一致させることができる。
【0057】
また、実施の形態2においては、UE40がMME42に対してTAU Completeメッセージを送信するとして説明したが、eDRXパラメータを受信したことを示す他のメッセージが用いられてもよい。
【0058】
また、図6のステップS22において、判定部12は、更新されたeDRXパラメータが含まれているか否かを判定してもよい。図6のステップS22において、判定部12は、更新されたeDRXパラメータが含まれていると判定した場合、ステップS24に進み、更新されたeDRXパラメータが含まれていないと判定した場合、ステップS23に進んでもよい。
【0059】
また、実施の形態2においては、MME42において実行されるTAU処理について説明したが、TAU処理の代わりにAttach処理が実行されてもよい。この場合、TAU Requestメッセージは、Attach Requestメッセージに置き換えられ、TAU Acceptメッセージは、Attach Acceptメッセージに置き換えられ、TAU CompleteメッセージはAttach Completeメッセージに置き換えられる。もしくは、MME42の代わりにSGSN44が用いられ、3G網への在圏登録を行うためのAttach処理もしくはTAU処理の代わりにRAU処理が実行されてもよい。RAU処理の場合、TAU Requestメッセージは、RAU Requestメッセージに置き換えられ、TAU Acceptメッセージは、RAU Acceptメッセージに置き換えられ、TAU Completeメッセージは、RAU Completeメッセージに置き換えられる。
【0060】
また、UE40におけるTAU Completeメッセージの送信処理として、図6ではなく図7に示される処理が実行されてもよい。図7の処理は、UE40が受信したTAU Acceptメッセージに変更されたGUTIが含まれているか否かを判定した後に、eDRXパラメータが含まれているか否かを判定する点において、図6の処理と異なる。
【0061】
具体的には、UE40は、ステップS31において、eNB60を介してMME42からTAU Acceptメッセージを受信すると、TAU Acceptメッセージに、変更されたGUTIが含まれるか否かを判定する(S32)。判定部12は、ステップS32において変更されたGUTIが含まれていないと判定した場合、受信したTAU AcceptメッセージにeDRXパラメータが含まれるか否かを判定する(S33)。判定部12が、ステップS33において、eDRXパラメータが含まれていると判定した場合、送信部13は、eNB60を介してMME42へTAU Completeメッセージを送信する(S34)。
【0062】
ステップS32において、判定部12が、受信したTAU Acceptメッセージに変更されたGUTIが含まれていると判定した場合、ステップS34の処理に進み、送信部13は、eNB60を介してMME42へTAU Completeメッセージを送信する。
【0063】
ステップS33において、判定部12は、受信したTAU AcceptメッセージにeDRXパラメータが含まれていないと判定した場合、処理を終了する。
【0064】
また、図7のステップS33において、判定部12は、受信したTAU Acceptメッセージに更新されたeDRXパラメータが含まれているか否かを判定してもよい。図7のステップS33において、判定部12は、更新されたeDRXパラメータが含まれていると判定した場合、ステップS34に進み、更新されたeDRXパラメータが含まれていないと判定した場合、処理を終了してもよい。
【0065】
(実施の形態3)
続いて、図8を用いて実施の形態3にかかるTAU処理の流れについて説明する。ステップS41及びS42は、図5のステップS11及びS12と同様であるため詳細な説明を省略する。
【0066】
MME42は、eDRXパラメータを含むTAU Requestメッセージを受信すると、TAU Requestメッセージに含まれるeDRXパラメータを更新してもよい(S43)。もしくは、MME42は、HSS43から取得したUE40に関するeDRXパラメータが、TAU Requestメッセージに含まれていたeDRXパラメータと異なる場合に、TAU Requestメッセージに含まれていたeDRXパラメータをHSS43から取得したeDRXパラメータに更新すると決定してもよい。もしくは、MME42は、オペレータポリシーに従い事前に決めていた値にeDRXパラメータを更新してもよい。さらに、MME42は、eDRXパラメータを含むTAU Requestメッセージを受信すると、GUTI Reallocation Procedureを実行する(S44)。GUTI Reallocation Procedureにおいて、MME42は、現在UE40に割り当てられているGUTI(old GUTI)を更新して新たなGUTI(new GUTI)を生成する。例えば、MME42は、old GUTIに含まれるM-TMSIを更新する。ここで、MME42は、ステップS44におけるGUTI Reallocation Procedureを実行した後に、ステップS43におけるeDRXパラメータを更新する処理を実行してもよい。また、MME42は、ステップS44におけるGUTI Reallocation Procedureを実行せず、現在UE40に割り当てられているGUTI(old GUTI)を新たに更新したGUTI(new GUTI)として扱っても構わない。
【0067】
次に、MME42は、新たなGUTIあるいは新たなGUTIと見立てたGUTI(old GUTI)と更新後のeDRXパラメータとを設定したTAU AcceptメッセージをeNB60へ送信する(S45)。ここで、MME42はTAU Completeメッセージが予め決められた期間内に受信する事を監視するタイマT3450をスタートする。次に、eNB60は、受信したTAU AcceptメッセージをUE40へ転送する(S46)。
【0068】
次に、UE40は、新たなGUTIを含むTAU Acceptメッセージを受信したため、eNB60へTAU Completeメッセージを送信する(S47)。次に、eNB60は、ステップS47にて受信したTAU CompleteメッセージをMME42へ転送する(S48)。MME42は、ステップS48においてTAU Completeメッセージを受信した事ことによって、TAU AcceptメッセージをeNB60へ送信した際にスタートしたタイマを停止する。また、MME42は、ステップS48においてTAU Completeメッセージを受信する前に前記タイマが満了した場合、更新後のeDRXパラメータを設定したTAU AcceptメッセージをeNB60へ再送信する。
【0069】
続いて、図9を用いて実施の形態3にかかるMME42におけるTAU Acceptメッセージの送信処理の流れについて説明する。はじめに、受信部51は、eNB60を介してUE40からTAU Requestメッセージを受信する(S51)。
【0070】
次に、制御部52は、受信したTAU Requestメッセージに、eDRXパラメータが含まれるか否かを判定する(S52)。制御部52は、受信したTAU Requestメッセージに、eDRXパラメータが含まれないと判定した場合、GUTI Reallocation procedureを実行するか否かを判定する(S53)。GUTI Reallocation procedureは、TAU処理が実行される度に実行されてもよく、前回のGUTI Reallocation procedureから所定期間が経過している場合に、実行されてもよい。
【0071】
制御部52は、GUTI Reallocation procedureを実行すると判定した場合、GUTI Reallocation procedureを実行する(S54)。次に、送信部53は、GUTI Reallocation procedureを実行することによって変更されたGUTIを設定したTAU AcceptメッセージをeNB60を介してUE40へ送信する(S55)。変更されたGUTIを含むTAU Acceptメッセージを受信したUE40は、TAU CompleteメッセージをMME42へ送信する。そのため、受信部51は、送信部53がTAU Acceptメッセージを送信した後に、TAU Completeメッセージを受信する(S56)。
【0072】
ステップS52において、制御部52は、受信したTAU RequestメッセージにeDRXパラメータが含まれると判定した場合、eDRXパラメータを更新してもよい(S57)。もしくは、制御部52は、HSS43から取得したUE40に関するeDRXパラメータが、TAU Requestメッセージに含まれていたeDRXパラメータと異なる場合に、TAU Requestメッセージに含まれていたeDRXパラメータをHSS43から取得したeDRXパラメータに更新すると決定してもよい。もしくは、制御部52は、オペレータポリシーに従い事前に決めていた値にeDRXパラメータを更新してもよい。ここでは、制御部52は、eDRXパラメータを含むTAU Requestメッセージを受信する度に、eDRXパラメータを更新すると仮定する。次に、ステップS54に進み、制御部52は、GUTI Reallocation procedureを実行する。ここで、ステップS57においてeDRXパラメータが更新された場合、ステップS55において、送信部53は、変更されたGUTIとともに更新されたeDRXパラメータもTAU Acceptメッセージに設定する。
【0073】
ステップS53において、制御部52が、GUTI Reallocation procedureを実行しないと判定した場合、送信部53は、GUTIを設定しないTAU AcceptメッセージをeNB60を介してUE40へ送信する(S58)。UE40は、GUTIを含まないTAU Acceptメッセージを受信した場合、TAU CompleteメッセージをMME42へ送信しない。そのため、送信部53がステップS58においてTAU Acceptメッセージを送信した後、処理が終了する。
【0074】
以上説明したように、実施の形態3にかかるMME42は、eDRXパラメータが含まれるTAU Requestメッセージを受信した場合、GUTI Reallocation procedureを実行することができる。MME42は、GUTI Reallocation procedureを実行後、変更されたGUTI及びeDRXパラメータを設定したTAU AcceptメッセージをUE40へ送信する。変更されたGUTIを含むTAU Acceptメッセージを受信したUE40は、TAU CompleteメッセージをMME42へ送信する。その結果、MME42は、TAU Completeメッセージを受信することによって、UE40へeDRXパラメータが送信されたことを認識することができる。
【0075】
これにより、MME42は、UE40が有するeDRXパラメータと同一のeDRXパラメータを用いてPagingを実行するタイミングを決定することができる。これにより、MME42がPagingを実行するタイミングと、UE40がPagingを監視するタイミングとを一致させることができる。また、実施の形態3においては、MME42において実行されるTAU処理について説明したが、TAU処理の代わりにAttach処理が実行されてもよい。この場合、TAU Requestメッセージは、Attach Requestメッセージに置き換えられ、TAU Acceptメッセージは、Attach Acceptメッセージに置き換えられ、TAU CompleteメッセージはAttach Completeメッセージに置き換えられる。もしくは、MME42の代わりにSGSN44が用いられ、3G網への在圏登録を行うためのAttach処理もしくはTAU処理の代わりにRAU処理が実行されてもよい。RAU処理の場合、TAU Requestメッセージは、RAU Requestメッセージに置き換えられ、TAU Acceptメッセージは、RAU Acceptメッセージに置き換えられ、TAU Completeメッセージは、RAU Completeメッセージに置き換えられる。
【0076】
続いて以下では、上述の複数の実施形態で説明された通信端末10及び制御装置30の構成例について説明する。
【0077】
図10は、通信端末10(UE40)の構成例を示すブロック図である。Radio Frequency(RF)トランシーバ1101は、eNB60と通信するためにアナログRF信号処理を行う。RFトランシーバ1101により行われるアナログRF信号処理は、周波数アップコンバージョン、周波数ダウンコンバージョン、及び増幅を含む。RFトランシーバ1101は、アンテナ1102及びベースバンドプロセッサ1103と結合される。すなわち、RFトランシーバ1101は、変調シンボルデータ(又はOFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)シンボルデータ)をベースバンドプロセッサ1103から受信し、送信RF信号を生成し、送信RF信号をアンテナ1102に供給する。また、RFトランシーバ1101は、アンテナ1102によって受信された受信RF信号に基づいてベースバンド受信信号を生成し、これをベースバンドプロセッサ1103に供給する。
【0078】
ベースバンドプロセッサ1103は、無線通信のためのデジタルベースバンド信号処理(データプレーン処理)とコントロールプレーン処理を行う。デジタルベースバンド信号処理は、(a) データ圧縮/復元、(b) データのセグメンテーション/コンカテネーション、(c) 伝送フォーマット(伝送フレーム)の生成/分解、(d) 伝送路符号化/復号化、(e) 変調(シンボルマッピング)/復調、及び(f) Inverse Fast Fourier Transform(IFFT)によるOFDMシンボルデータ(ベースバンドOFDM信号)の生成などを含む。一方、コントロールプレーン処理は、レイヤ1(e.g., 送信電力制御)、レイヤ2(e.g., 無線リソース管理、及びhybrid automatic repeat request(HARQ)処理)、及びレイヤ3(e.g., アタッチ、モビリティ、及び通話管理に関するシグナリング)の通信管理を含む。
【0079】
例えば、LTEおよびLTE-Advancedの場合、ベースバンドプロセッサ1103によるデジタルベースバンド信号処理は、Packet Data Convergence Protocol(PDCP)レイヤ、Radio Link Control(RLC)レイヤ、MACレイヤ、およびPHYレイヤの信号処理を含んでもよい。また、ベースバンドプロセッサ1103によるコントロールプレーン処理は、Non-Access Stratum(NAS)プロトコル、RRCプロトコル、及びMAC CEの処理を含んでもよい。
【0080】
ベースバンドプロセッサ1103は、デジタルベースバンド信号処理を行うモデム・プロセッサ(e.g., Digital Signal Processor(DSP))とコントロールプレーン処理を行うプロトコルスタック・プロセッサ(e.g., Central Processing Unit(CPU)、又はMicro Processing Unit(MPU))を含んでもよい。この場合、コントロールプレーン処理を行うプロトコルスタック・プロセッサは、後述するアプリケーションプロセッサ1104と共通化されてもよい。
【0081】
アプリケーションプロセッサ1104は、CPU、MPU、マイクロプロセッサ、又はプロセッサコアとも呼ばれる。アプリケーションプロセッサ1104は、複数のプロセッサ(複数のプロセッサコア)を含んでもよい。アプリケーションプロセッサ1104は、メモリ1106又は図示されていないメモリから読み出されたシステムソフトウェアプログラム(Operating System(OS))及び様々なアプリケーションプログラム(例えば、通話アプリケーション、WEBブラウザ、メーラ、カメラ操作アプリケーション、音楽再生アプリケーション)を実行することによって、通信端末10の各種機能を実現する。
【0082】
いくつかの実装において、図10に破線(1105)で示されているように、ベースバンドプロセッサ1103及びアプリケーションプロセッサ1104は、1つのチップ上に集積されてもよい。言い換えると、ベースバンドプロセッサ1103及びアプリケーションプロセッサ1104は、1つのSystem on Chip(SoC)デバイス1105として実装されてもよい。SoCデバイスは、システムLarge Scale Integration(LSI)またはチップセットと呼ばれることもある。
【0083】
メモリ1106は、揮発性メモリ若しくは不揮発性メモリ又はこれらの組合せである。メモリ1106は、物理的に独立した複数のメモリデバイスを含んでもよい。揮発性メモリは、例えば、Static Random Access Memory(SRAM)若しくはDynamic RAM(DRAM)又はこれらの組み合わせである。不揮発性メモリは、マスクRead Only Memory(MROM)、Electrically Erasable Programmable ROM(EEPROM)、フラッシュメモリ、若しくはハードディスクドライブ、又はこれらの任意の組合せである。例えば、メモリ1106は、ベースバンドプロセッサ1103、アプリケーションプロセッサ1104、及びSoC1105からアクセス可能な外部メモリデバイスを含んでもよい。メモリ1106は、ベースバンドプロセッサ1103内、アプリケーションプロセッサ1104内、又はSoC1105内に集積された内蔵メモリデバイスを含んでもよい。さらに、メモリ1106は、Universal Integrated Circuit Card(UICC)内のメモリを含んでもよい。
【0084】
メモリ1106は、上述の複数の実施形態で説明された通信端末10による処理を行うための命令群およびデータを含むソフトウェアモジュール(コンピュータプログラム)を格納してもよい。いくつかの実装において、ベースバンドプロセッサ1103又はアプリケーションプロセッサ1104は、当該ソフトウェアモジュールをメモリ1106から読み出して実行することで、上述の実施形態で説明された通信端末10の処理を行うよう構成されてもよい。
【0085】
図11は、制御装置30(MME42もしくはSGSN44)の構成例を示すブロック図である。図11を参照すると、MME42もしくはSGSN44は、ネットワークインターフェース1201、プロセッサ1202、及びメモリ1203を含む。ネットワークインターフェース1201は、ネットワークノード(e.g., eNB60、HSS43等)と通信するために使用される。ネットワークインターフェース1201は、例えば、IEEE(Insititute of Electrical and Electronics Engineers) 802.3 seriesに準拠したネットワークインタフェースカード(NIC)を含んでもよい。
【0086】
プロセッサ1202は、メモリ1203からソフトウェア(コンピュータプログラム)を読み出して実行することで、上述の実施形態においてシーケンス図及びフローチャートを用いて説明された制御装置10の処理を行う。プロセッサ1202は、例えば、マイクロプロセッサ、MPU、又はCPUであってもよい。プロセッサ1202は、複数のプロセッサを含んでもよい。
【0087】
メモリ1203は、揮発性メモリ及び不揮発性メモリの組み合わせによって構成される。メモリ1203は、プロセッサ1202から離れて配置されたストレージを含んでもよい。この場合、プロセッサ1202は、図示されていないI/Oインタフェースを介してメモリ1203にアクセスしてもよい。
【0088】
図11の例では、メモリ1203は、ソフトウェアモジュール群を格納するために使用される。プロセッサ1202は、これらのソフトウェアモジュール群をメモリ1203から読み出して実行することで、上述の実施形態において説明されたMME42もしくはSGSN44の処理を行うことができる。
【0089】
図10及び図11を用いて説明したように、上述の実施形態にUE40及びMME42もしくはSGSN44が有するプロセッサの各々は、図面を用いて説明されたアルゴリズムをコンピュータに行わせるための命令群を含む1又は複数のプログラムを実行する。このプログラムは、様々なタイプの非一時的なコンピュータ可読媒体(Non-transitory computer readable medium)を用いて格納され、コンピュータに供給することができる。非一時的なコンピュータ可読媒体は、様々なタイプの実体のある記録媒体(tangible storage medium)を含む。非一時的なコンピュータ可読媒体の例は、磁気記録媒体(例えばフレキシブルディスク、磁気テープ、ハードディスクドライブ)、光磁気記録媒体(例えば光磁気ディスク)、Compact Disc Read Only Memory(CD-ROM)、CD-R、CD-R/W、半導体メモリ(例えば、マスクROM、Programmable ROM(PROM)、Erasable PROM(EPROM)、フラッシュROM、Random Access Memory(RAM))を含む。また、プログラムは、様々なタイプの一時的なコンピュータ可読媒体(transitory computer readable medium)によってコンピュータに供給されてもよい。一時的なコンピュータ可読媒体の例は、電気信号、光信号、及び電磁波を含む。一時的なコンピュータ可読媒体は、電線及び光ファイバ等の有線通信路、又は無線通信路を介して、プログラムをコンピュータに供給できる。
【0090】
なお、本開示は上記実施の形態に限られたものではなく、趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更することが可能である。また、本開示は、それぞれの実施の形態を適宜組み合わせて実施されてもよい。
【符号の説明】
【0091】
10 通信端末
11 受信部
12 判定部
13 送信部
20 基地局
30 制御装置
40 UE
41 E-UTRAN
42 MME
43 HSS
44 SGSN
45 SGW
46 PGW
47 PCRF
48 UTRAN
49 GERAN
50 Operator’s IP Services
51 受信部
52 制御部
53 送信部
60 eNB
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11