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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2021-12-20
(45)【発行日】2022-01-17
(54)【発明の名称】手指消毒剤測定装置
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/22 20180101AFI20220107BHJP
   G01F 23/292 20060101ALI20220107BHJP
【FI】
G06Q50/22
G01F23/292 Z
【請求項の数】 4
(21)【出願番号】P 2017145650
(22)【出願日】2017-07-27
(65)【公開番号】P2019028613
(43)【公開日】2019-02-21
【審査請求日】2020-07-20
(73)【特許権者】
【識別番号】399086263
【氏名又は名称】学校法人帝京大学
(74)【代理人】
【識別番号】100106909
【弁理士】
【氏名又は名称】棚井 澄雄
(74)【代理人】
【識別番号】100188558
【弁理士】
【氏名又は名称】飯田 雅人
(74)【代理人】
【識別番号】100165179
【弁理士】
【氏名又は名称】田▲崎▼ 聡
(74)【代理人】
【識別番号】100206999
【弁理士】
【氏名又は名称】萩原 綾夏
(72)【発明者】
【氏名】冬室 純子
(72)【発明者】
【氏名】菊池 智美
(72)【発明者】
【氏名】松永 直久
(72)【発明者】
【氏名】竹澤 智湖
【審査官】橘 均憲
(56)【参考文献】
【文献】特表2008-544373(JP,A)
【文献】特開2003-033771(JP,A)
【文献】実開平05-040876(JP,U)
【文献】特開2000-097947(JP,A)
【文献】特開平05-334311(JP,A)
【文献】特開2006-039656(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2012/0070467(US,A1)
【文献】特表2016-517590(JP,A)
【文献】特開2010-227540(JP,A)
【文献】特開2011-037488(JP,A)
【文献】西岡みどりほか,"中小規模の医療施設向けサーベイランス手順書(案) 改訂4版",[online],(2021年7月28日検索),2009年07月10日,P.1,<URL:https://janis.mhlw.go.jp/material/material/%E4%B8%AD%E5%B0%8F%E6%96%BD%E8%A8%AD%E3%82%B5%E3%83%BC%E3%83%99%E3%82%A4%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%82%B9%E6%89%8B%E9%A0%86%E6%9B%B8%E6%A1%88%E6%94%B9%E8%A8%82%EF%BC%94%E7%89%88.pdf>
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
G01F 23/292
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
手指衛生に用いられる薬剤を封入する容器に残存する前記薬剤の量である薬剤量を示す薬剤量情報を取得する薬剤量情報取得部と、
前記薬剤量情報取得部が第1の時期に取得した前記薬剤量情報である第1薬剤量情報と、前記薬剤量情報取得部が前記第1の時期より前に取得した前記薬剤量情報である第2薬剤量情報とに基づいて、前記薬剤の消費量を算出する消費量算出部と、
前記消費量算出部が算出する前記消費量と、前記容器の1操作当たりの吐出量とに基づいて、前記容器の操作頻度を算出する操作頻度算出部と、
前記容器が設置される医療機関の患者数に応じた前記操作頻度の操作頻度基準と、前記操作頻度算出部が算出する前記操作頻度とに基づいて、手指衛生の実施状況を判定する操作頻度判定部と、
前記容器を撮像する撮像部と、
前記撮像部が撮像した画像が示す前記薬剤の液面に基づいて、前記薬剤量を検出する画像検出部と、
を備え
前記薬剤量情報取得部は、
前記画像検出部が検出した前記薬剤量を前記薬剤量情報として取得する、
手指消毒剤測定装置。
【請求項2】
前記容器には、当該容器を識別する識別情報が付され、
前記撮像部は、前記識別情報を撮像し、
前記撮像部が撮像した画像に示される前記識別情報に基づいて、前記容器を識別する容器識別部、
を更に備え、
前記消費量算出部は、
前記容器識別部が識別する前記容器毎に前記薬剤の消費量を算出し、
前記操作頻度判定部は、
前記薬剤の前記操作頻度を前記容器毎に算出する
請求項1に記載の手指消毒剤測定装置。
【請求項3】
前記容器が設置される位置には、当該位置を識別する位置識別情報が付され、
前記撮像部は、前記位置識別情報を撮像し、
前記撮像部が撮像した画像に示される前記位置識別情報に基づいて、前記位置を判定する位置判定部、
を更に備え、
前記操作頻度算出部は、
前記位置判定部が判定する前記位置毎の前記操作頻度を算出する
請求項1又は請求項2に記載の手指消毒剤測定装置。
【請求項4】
前記容器が設置される医療機関の患者は、複数の患者群に分類され、
前記医療機関は、前記患者群毎の領域に区分され、
前記操作頻度判定部は、
前記位置識別情報と、前記領域の位置を示す領域位置情報と、前記操作頻度とに基づいて、前記領域毎に前記操作頻度を判定する
請求項3に記載の手指消毒剤測定装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、手指消毒剤測定装置に関する。
【背景技術】
【0002】
病院等の医療機関では、感染症の感染予防、及び感染の拡大を抑制するため、手指衛生が適切に行われることが好ましい。
従来、手指消毒に用いられる消毒液等の薬剤を適切に手に吐出する技術が知られている(例えば、特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開平10-71188号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ここで、病院内において手指衛生が励行されているか否かを示す指標として、病院内に設置されている薬剤が使用された回数、すなわち使用頻度が用いられる場合がある。
本発明は、上記問題に鑑みて為されたものであり、薬剤の使用頻度を簡便な方法によって取得する技術を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の一態様は、手指衛生に用いられる薬剤を封入する容器に残存する前記薬剤の量である薬剤量を示す薬剤量情報を取得する薬剤量情報取得部と、前記薬剤量情報取得部が第1の時期に取得した前記薬剤量情報である第1薬剤量情報と、前記薬剤量情報取得部が前記第1の時期より前に取得した前記薬剤量情報である第2薬剤量情報とに基づいて、前記薬剤の消費量を算出する消費量算出部と、前記消費量算出部が算出する前記消費量と、前記容器の1操作当たりの吐出量とに基づいて、前記容器の操作頻度を算出する操作頻度算出部と、前記容器が設置される医療機関の患者数に応じた前記操作頻度の操作頻度基準と、前記操作頻度算出部が算出する前記操作頻度とに基づいて、手指衛生の実施状況を判定する操作頻度判定部と、前記容器を撮像する撮像部と、前記撮像部が撮像した画像が示す前記薬剤の液面に基づいて、前記薬剤量を検出する画像検出部と、を備え、前記薬剤量情報取得部は、前記画像検出部が検出した前記薬剤量を前記薬剤量情報として取得する、手指消毒剤測定装置である。
【0008】
また、本発明の一態様の手指消毒剤測定装置において、前記容器には、当該容器を識別する識別情報が付され、前記撮像部は、前記識別情報を撮像し、前記撮像部が撮像した画像に示される前記識別情報に基づいて、前記容器を識別する容器識別部、を更に備え、前記消費量算出部は、前記容器識別部が識別する前記容器毎に前記薬剤の消費量を算出し、前記操作頻度判定部は、前記薬剤の前記操作頻度を前記容器毎に算出する。
【0009】
また、本発明の一態様の手指消毒剤測定装置において、前記容器が設置される位置には、当該位置を識別する位置識別情報が付され、前記撮像部は、前記位置識別情報を撮像し、前記撮像部が撮像した画像に示される前記位置識別情報に基づいて、前記位置を判定する位置判定部、を更に備え、前記操作頻度判定部は、前記位置判定部が判定する前記位置毎の前記操作頻度を算出する。
【0010】
また、本発明の一態様の手指消毒剤測定装置において、前記容器が設置される医療機関の患者は、複数の患者群に分類され、前記医療機関は、前記患者群毎の領域に区分され、前記操作頻度判定部は、前記位置識別情報と、前記領域の位置を示す領域位置情報と、前記操作頻度とに基づいて、前記領域毎の前記操作頻度を判定する。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、薬剤の使用頻度を簡便な方法によって取得することができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1】第1実施形態に係る容器の設置位置の概要を示す図である。
図2】第1実施形態に係る通信端末装置の概要を示す図である。
図3】第1実施形態に係る画像の一例を示す図である。
図4】第1実施形態に係る手指消毒剤測定装置と、通信端末装置との情報通信の概要を示す図である。
図5】第1実施形態に係る通信端末装置の表示の一例を示す図である。
図6】第1実施形態に係る手指消毒剤測定装置及び通信端末装置の機能構成の一例を示す図である。
図7】第1実施形態に係る薬剤量情報の一例を示す表である。
図8】第1実施形態における吐出量情報の一例を示す図である。
図9】第1実施形態の手指消毒剤測定装置及び通信端末装置の動作の一例を示す流れ図である。
図10】第2実施形態に係る容器の設置位置の概要を示す図である。
図11】第2実施形態に係る通信端末装置の概要を示す図である。
図12】第2実施形態に係る通信端末装置の表示の一例を示す図である。
図13】第2実施形態に係る手指消毒剤測定装置及び通信端末装置の機能構成の一例を示す図である。
図14】第2実施形態に係る領域位置情報の一例を示す表である。
図15】変形例1に係る手指消毒剤測定装置及び通信端末装置の構成の一例を示す図である。
図16】変形例2に係る通信端末装置の表示の一例を示す図である。
図17】変形例2に係る手指消毒剤測定装置及び通信端末装置の機能構成の一例を示す図である。
図18】複数の種類の容器が用いられる場合の吐出量情報の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
[第1実施形態]
以下、図を参照して本発明の第1実施形態について説明する。
【0015】
図1は、第1実施形態に係る容器CTの設置位置の概要を示す図である。
図1に示す通り、病院等の医療機関には、手指衛生に用いられる消毒液や消毒ジェルが封入された容器(以下、容器CT)が設置される。以下、医療機関が病院である場合について説明する。容器CTは、例えば、頭部を押下することにより、手指衛生に適切な量の消毒液や消毒ジェルが吐出されるディスペンサである。
ここで、容器CTは、薬剤が使用される機会が生じる場所に設置されることが好ましい。容器CTが使用される機会とは、例えば、病院の従事者が患者に触れる前、清潔操作の前、無菌操作の前、体液に暴露された可能性のある場合、患者に触れた後、及び患者周辺の物品に触れた後等である。容器CTは、例えば、各病室の入口等に設置されることが好ましい(例えば、図1)。以降の説明において、病院の従事者を、単に従事者と記載する。
【0016】
病院において、感染症の感染予防、及び感染の拡大を抑制するため、手指衛生が適切に行われることが好ましい。医療機関において手指衛生が適切に行われているか否かを示す指標として、薬剤の使用頻度が用いられる場合がある。具体的には、所定の期間において、病院内に設置されている薬剤が使用された使用頻度、すなわち、容器CTが操作された操作頻度(以下、操作頻度OF)が、指標として用いられる場合がある。
病院内に設置される容器CTの操作頻度OFを把握する場合、従事者が、ある期間における薬剤の消費量(以下、消費量CM)を確認し、当該消費量CMと、容器CTの1操作当たりの吐出量とに基づいて、操作頻度OFを算出することが求められる場合がある。この場合、従事者が、病院内の容器CTに残存する薬剤の消費量CMを調べたり、操作頻度OFを算出したりする手間を低減することが困難である場合があった。
本発明は、手指消毒剤測定装置10と、通信端末装置20とを用いて、従事者の手間を低減しつつ、簡便な方法による操作頻度OFを取得する支援を行う。
以下、手指消毒剤測定装置10、及び通信端末装置20の概要について説明する。
【0017】
<手指消毒剤測定装置、及び通信端末装置の概要>
図2は、第1実施形態に係る通信端末装置20の概要を示す図である。
図2に示すとおり、この一例では、従事者が通信端末装置20によって容器CTを撮像し、生成した画像(以下、画像P)に基づいて、容器CTに封入される薬剤の薬剤量を検出する。通信端末装置20とは、例えば、携帯電話、スマートフォン及びタブレット型のコンピュータ(タブレットPC)等の携帯型のパーソナルコンピュータなどである。従事者は、通信端末装置20が有するカメラ機能によって、病院内に設置される容器CTを撮像する。
また、容器CTには、容器CTを識別する際に用いられる識別情報IDが付される。識別情報IDとは、例えば、2次元バーコードである。通信端末装置20は、容器CTを撮像する際、容器CTに付される識別情報IDもあわせて撮像する。ここで、病院内に複数の容器CTが設置されている場合、通信端末装置20は、画像Pに示される識別情報IDに基づいて、撮像された容器CTを識別することができる。また、容器CT毎に容器CTの設置場所が予め定められている場合(図示する「103病室前用」等)、識別情報IDに基づいて、容器CTの設置場所を識別することができる。
【0018】
従事者は、容器CTの操作頻度を検出するのに適した周期(時間)毎に通信端末装置20によって容器CTを撮像する。手指衛生の操作頻度を検出するのに適した周期とは、例えば、1週間毎や、1か月毎である。本実施形態の一例では、従事者が通信端末装置20によって1か月毎に容器CTを撮像する場合について説明する。
【0019】
図3は、第1実施形態に係る画像Pの一例を示す図である。
図3に示す通り、通信端末装置20は、画像Pに基づいて、容器CT内における薬剤量を検出する。通信端末装置20は、例えば、画像Pに基づいて、容器CT内における薬剤の液面(以下、液面SH)を検出する。通信端末装置20は、検出した液面SHと、容器CTに付される目盛とに基づいて、容器CT内に残存する薬剤量を検出する。
また、通信端末装置20は、画像Pに基づいて、容器CTに付される容器CTの識別情報IDを検出する。
【0020】
図4は、第1実施形態に係る手指消毒剤測定装置10と、通信端末装置20との情報通信の概要を示す図である。
図4に示す通り、手指消毒剤測定装置10と、通信端末装置20とは、ネットワークNを介して情報の送受信が可能に接続される。ネットワークNとは、例えば、病院内に設置されるWi-Fi(登録商標)等の無線通信である。手指消毒剤測定装置10は、通信端末装置20からの情報を集約し、容器CTの操作頻度OFを算出する。
また、通信端末装置20は、病院内において複数使用される場合がある。通信端末装置20は、例えば、病院内の従事者毎や診療科毎に配備され、使用される。本実施形態の一例では、病院内では、3台の通信端末装置20(通信端末装置20-1、通信端末装置20-2、及び通信端末装置20-3)が使用されており、それぞれが手指消毒剤測定装置10に対して情報の送受信を行う。以降の説明において、通信端末装置20-1、通信端末装置20-2、及び通信端末装置20-3を区別しない場合には、総称して通信端末装置20と記載する。
【0021】
通信端末装置20は、手指消毒剤測定装置10に薬剤量を示す情報(以下、薬剤量情報AD)と、容器CTに付される識別情報IDとを関連付けて送信する。具体的には、通信端末装置20-1は、通信端末装置20-1が撮像した容器CT1の薬剤量情報AD1、及び識別情報ID1を手指消毒剤測定装置10に送信する。また、通信端末装置20-2は、通信端末装置20-2が撮像した容器CT2の薬剤量情報AD2、及び識別情報ID2を手指消毒剤測定装置10に送信する。また、通信端末装置20-3は、通信端末装置20-3が撮像した容器CT3の薬剤量情報AD3、及び識別情報ID3を手指消毒剤測定装置10に送信する。
【0022】
手指消毒剤測定装置10は、通信端末装置20から受信した薬剤量情報AD、及び識別情報IDに基づいて、操作頻度OFを算出する。また、手指消毒剤測定装置10は、算出した操作頻度OFと、操作頻度OFの基準である操作頻度基準とに基づいて、操作頻度OFが適切であるか、すなわち、手指衛生が適切に行われているかを判定する。本実施形態において、操作頻度基準とは、所定の期間(この一例では、1か月間)における1つの容器CT当たりの操作頻度OFの基準である。手指消毒剤測定装置10は、算出した結果を示す情報(以下、判定結果情報RT)を各通信端末装置20に送信する。通信端末装置20は、手指消毒剤測定装置10から判定結果情報RTを受信する。
【0023】
図5は、第1実施形態に係る通信端末装置20の表示の一例を示す図である。
図5に示す通り、通信端末装置20は、表示部に手指消毒剤測定装置10から受信した判定結果情報RTに基づいて、判定結果画像RTPを表示する。本実施形態の判定結果画像RTP(以下、判定結果画像RTP1)には、判定結果情報RT、及び手指衛生に関するメッセージ(以下、メッセージMS1)等が含まれる。判定結果画像RTP1に示される判定結果情報RTとは、例えば、ある場所(図5に示す「103病室前」)に設置された容器CTが、操作頻度基準を超える操作頻度OFによって手指衛生が行われたことを示す表示(図5に示す「ノルマ達成!!」)等である。判定結果画像RTP1に示されるメッセージMS1とは、例えば、手指衛生の実施の程度を示す表示(図5に示す「手指衛生が適切におこなわれているよ」)等である。
【0024】
なお、手指消毒剤測定装置10が算出した操作頻度OFが、操作頻度基準よりも少ない頻度である場合がある。この場合、判定結果画像RTP1に示される判定結果情報RTとは、例えば、操作基準よりも少ない操作頻度OFにおいて手指衛生が行われたことを示す表示(例えば、「ノルマ未達成」)等である。また、判定結果画像RTP1に示されるメッセージMS1とは、例えば、手指衛生を励行するメッセージ(例えば、「手指衛生を積極的に行おう」)等である。
【0025】
通信端末装置20は、例えば、手指衛生に関するアプリケーション(以下、手指衛生アプリケーション)を有していてもよい。この場合、通信端末装置20は、手指衛生アプリケーションを起動させることにより、容器CTの撮像、画像Pの送信、及び判定結果画像RTPの表示等を行う構成であってもよい。以降の説明において、通信端末装置20は、手指衛生アプリケーションを起動し、容器CTの撮像、画像Pの送信、及び判定結果画像RTPの表示を行う場合について説明する。
また、通信端末装置20は、判定結果画像RTPを表示する際、表示画面には、手指衛生の実施を促したり、適切に手指衛生を行われていることを称賛したりするキャラクター(以下、キャラクターCH)が表示される構成であってもよい。通信端末装置20は、キャラクターCHを表示することによって、判定結果画像RTPを確認する確認者(例えば、従事者)に対して手指衛生の意欲を向上させる演出を行うことができる。
以下、手指消毒剤測定装置10、及び通信端末装置20の具体的な機能構成について説明する。
【0026】
<手指消毒剤測定装置、及び通信端末装置の機能構成>
図6は、第1実施形態に係る手指消毒剤測定装置10及び通信端末装置20の機能構成の一例を示す図である。
通信端末装置20は、撮像部210と、操作部212と、表示部214と、制御部220とを備える。撮像部210は、容器CTを撮像し、生成した画像Pを制御部220に供給する。操作部212は、入力デバイスを備え、ユーザ(例えば、従事者)の操作を受け付ける。この入力デバイスには、キーボード等の文字情報を入力するデバイス、マウス、タッチパネル等のポインティングデバイス、ボタン、タッチセンサ、タッチパッド等が含まれる。操作部212は、例えば、従事者が手指衛生アプリケーションを用いて容器CTを撮像する操作等を受け付ける。表示部214は、制御部220によって制御され、画像、GUI(Graphical User Interface)、及び判定結果画像RTP等を表示する。
【0027】
制御部220は、CPU(Central Processing Unit)を備えており、画像取得部221と、画像検出部222と、送信部223とをその機能部として備える。
画像取得部221は、撮像部210から画像Pを取得する。画像取得部221は、取得した画像Pを画像検出部222に供給する。
画像検出部222は、画像取得部221から取得した画像Pに基づいて、液面SHを検出する。また、画像検出部222は、画像Pに基づいて、容器CTに付される目盛を検出する。画像検出部222は、検出した液面SHと、容器CTの容器に付される目盛とに基づいて、容器CT内に残存する薬剤量を検出する。また、画像検出部222は、画像Pに基づいて、容器CTに付される識別情報IDを検出する。画像検出部222は、検出した薬剤量情報ADと、識別情報IDとを送信部223に供給する。
送信部223は、画像検出部222から取得した薬剤量情報ADと、識別情報IDとを関連付けて、手指消毒剤測定装置10に送信する。
【0028】
手指消毒剤測定装置10は、制御部100と、記憶部500とを備える。記憶部500には、薬剤量情報ADと、吐出量情報DRとが記憶される。
【0029】
以下、図7を参照して薬剤量情報ADの詳細について説明する。
図7は、第1実施形態に係る薬剤量情報ADの一例を示す表である。
図7に示す通り、記憶部500には、当該薬剤量情報ADを取得した日付と、薬剤量情報ADとが対応付けられて記憶される。また、記憶部500には、容器CT毎の薬剤量情報ADが記憶される。記憶部500には、例えば、薬剤量情報AD1、薬剤量情報AD2、及び薬剤量情報AD3が記憶される。
【0030】
上述したように、従事者は、通信端末装置20によって1か月毎に容器CTを撮像する。したがって、通信端末装置20は、1か月毎に手指消毒剤測定装置10に対して薬剤量情報ADを送信する。これにより、記憶部500には、1か月毎の薬剤量情報ADが記憶される。
薬剤量情報AD1には、例えば、2017年1月2日に取得した薬剤量情報AD1-1(図示する「360ml」)と、2017年2月2日に取得した薬剤量情報AD1-2(図示する「250ml」)と、2017年3月2日に取得した薬剤量情報AD1-3(図示する「100ml」)とが含まれる。
【0031】
以下、図8を参照して吐出量情報DRの詳細について説明する。
図8は、第1実施形態における吐出量情報DRの一例を示す図である。
記憶部500には、病院内において使用される容器CTの吐出量情報DRが記憶される。吐出量情報DRとは、当該容器CTが1操作当たりに吐出する薬剤の量を示す情報である。本実施形態の一例では、病院内では、1種類の容器CT(薬剤)が使用されている場合について説明する。この場合、記憶部500には、1種類の容器CTの吐出量情報DRが記憶される。図8に示す通り、この一例では、吐出量情報DRは、容器CTが1操作当たり1mlの薬剤を吐出することを示す。
【0032】
図6に戻り、制御部100は、CPUを備えており、受信部110と、消費量算出部120と、操作頻度算出部130と、操作頻度判定部140と、送信部150とをその機能部として備える。
受信部110は、通信端末装置20から薬剤量情報AD、及び識別情報IDを受信する。受信部110は、受信した薬剤量情報AD、及び識別情報IDを消費量算出部120に供給する。
【0033】
消費量算出部120は、受信部110から薬剤量情報AD、及び識別情報ID取得する。消費量算出部120は、取得した薬剤量情報ADと、当該薬剤量情報ADが取得された時期より以前の薬剤量情報ADとに基づいて、薬剤の消費量(以下、消費量CM)を算出する。以降の説明において、消費量算出部120が薬剤量情報ADを取得した時期を第1の時期と記載し、第1の時期より前の時期を第2の時期と記載する。
ここで、消費量算出部120は、識別情報IDが示す容器CT毎に消費量CMを算出する。換言すると、消費量算出部120は、識別情報IDが示す容器CTの薬剤量情報ADに基づいて、消費量CMを算出する。消費量算出部120は、例えば、識別情報IDが識別情報ID1である場合、取得した第1の時期の薬剤量情報AD1と、記憶部500に記憶される第2の時期の薬剤量情報AD1とに基づいて、消費量CMを算出する。
【0034】
本実施形態の一例では、第1の時期が2017年3月2日であって、第2の時期が2017年2月2日である場合について説明する。また、この一例では、手指消毒剤測定装置10が容器CT1の識別情報ID、及び薬剤量情報ADを取得する場合について説明する。
消費量算出部120は、第1の時期の薬剤量情報AD(この一例では、薬剤量情報AD1-3(100ml)と、第2の時期の薬剤量情報AD(この一例では、薬剤量情報AD1-2(250ml)とに基づいて、消費量CMを算出する。この一例では、消費量算出部120は、消費量CMが150mlであると算出する。消費量算出部120は、算出した消費量CMを操作頻度算出部130に供給する。
【0035】
操作頻度算出部130は、消費量算出部120から消費量CMを取得する。操作頻度算出部130は、取得した消費量CMと、吐出量情報DRとに基づいて、容器CTの操作頻度(以下、操作頻度OF)を算出する。上述したように、この一例では、吐出量情報DRが1操作当たりの吐出量が1mlである。したがって、操作頻度算出部130は、操作頻度OFが150回であると算出する。操作頻度算出部130は、算出した操作頻度OFを操作頻度判定部140に供給する。
【0036】
操作頻度判定部140は、操作頻度算出部130から操作頻度OFを取得する。操作頻度判定部140は、取得した操作頻度OFと、操作頻度基準とに基づいて、手指衛生が適切に行われているか否かを判定する。
ここで、従事者が容器CTを使用する機会は、患者に対して医療業務を行う機会と合致する。つまり、病院内に看護を必要とする患者の数が多い場合、従事者が薬剤を使用する回数(操作頻度OF)が多くなる。また、従事者が所定の期間(この一例では、1か月)に薬剤を使用する回数(操作頻度OF)には、一般的な指標が定められている。したがって、操作頻度基準は、従事者が所定の期間に薬剤を使用する回数の一般的な指標と、病院の患者数とに基づいて定められる。
【0037】
操作頻度判定部140は、操作頻度OFが操作頻度基準以上の回数である場合、手指衛生が適切に行われていると判定する。また、操作頻度判定部140は、操作頻度OFが操作頻度基準より少ない回数である場合、手指衛生が適切に行われていないと判定する。操作頻度判定部140は、手指衛生が適切に行われているか否かを示す情報(判定結果情報RT)を送信部150に供給する。
送信部150は、取得した判定結果情報RTを通信端末装置20に対して送信する。
【0038】
<手指消毒剤測定装置、及び通信端末装置の動作>
以下、図9を参照して手指消毒剤測定装置10及び通信端末装置20の動作について説明する。
図9は、第1実施形態の手指消毒剤測定装置10及び通信端末装置20の動作の一例を示す流れ図である。
通信端末装置20が備える撮像部210は、容器CTを撮像する(ステップS110)。画像検出部222は、撮像部210が生成した画像Pに基づいて、液面SHと、識別情報IDとを検出する(ステップS120)。また、画像検出部222は、画像Pに示される、容器CTの目盛と、液面SHとに基づいて、薬剤量を検出する(ステップS130)。送信部223は、画像検出部222が検出した薬剤量情報AD、及び識別情報IDを送信する(ステップS140)。
【0039】
手指消毒剤測定装置10が備える受信部110は、通信端末装置20から薬剤量情報AD、及び識別情報IDを受信する(ステップS210)。消費量算出部120は、受信した薬剤量情報AD、及び識別情報IDに基づいて、消費量CMを算出する(ステップS220)。具体的には、消費量算出部120は、受信した識別情報IDが示す容器CTの第2の時期の薬剤量情報ADと、取得した第1の時期の薬剤量情報ADとに基づいて、消費量CMを算出する。操作頻度算出部130は、消費量算出部120が算出した消費量CMに基づいて、操作頻度OFを算出する(ステップS230)。操作頻度判定部140は、操作頻度算出部130が算出した操作頻度OFと、操作頻度基準とに基づいて、手指衛生が適切に行われているか否かを判定する(ステップS240)。操作頻度判定部140は、操作頻度OFが操作頻度基準以上である場合(ステップS240;YES)、手指衛生が適切に行われている(実施状況良好)と判定する(ステップS250)。また、操作頻度判定部140は、操作頻度OFが操作頻度基準より少ない回数である場合(ステップS240;NO)、手指衛生が適切に行われていない(実施状況不良)と判定する(ステップS260)。
【0040】
<第1実施形態まとめ>
以上説明したように、本実施形態の手指消毒剤測定装置10が備える消費量算出部120は、通信端末装置20から取得する第1の時期の薬剤量情報ADと、記憶部500に記憶される第2の時期の薬剤量情報ADとに基づいて、消費量CMを算出し、操作頻度算出部130は、消費量CMと、吐出量情報DRとに基づいて、操作頻度OFを算出する。
本実施形態の手指消毒剤測定装置10、及び通信端末装置20によれば、従事者が操作頻度OFを算出する手間を低減することができる。
【0041】
また、本実施形態の手指消毒剤測定装置10が備える操作頻度判定部140は、操作頻度OFと、操作頻度基準とに基づいて、手指衛生が適切に行われているか否かを判定する。
本実施形態の手指消毒剤測定装置10によれば、病院等の医療機関において手指衛生が適切に行われているかを簡便な方法によって判定することができる。
【0042】
また、本実施形態の通信端末装置20が備える撮像部210は、容器CTを撮像し、画像Pを生成する。また、画像検出部222は、画像Pが示す薬剤の液面SHに基づいて、薬剤量情報ADを検出する。
本実施形態の通信端末装置20によれば、簡便な方法によって容器CTに残存する薬剤の薬剤量を検出することができる。
【0043】
また、本実施形態において、容器CTには、識別情報IDが付される。通信端末装置20の撮像部210が、識別情報IDを撮像し、画像検出部222が、画像Pに基づいて、識別情報IDを識別する。また、本実施形態の手指消毒剤測定装置10が備える消費量算出部120は、識別情報IDが示す容器CT毎に消費量CMを算出し、操作頻度算出部130は、容器CT毎の操作頻度OFを算出する。
本実施形態の手指消毒剤測定装置10、及び通信端末装置20によれば、病院内に設置される容器CT毎の操作頻度OFを算出し、容器CTが設置される設置場所毎の操作頻度OFを把握することができる。
【0044】
なお、上述では、手指消毒剤測定装置10が操作頻度判定部140を備える場合について説明したが、これに限られない。手指消毒剤測定装置10は、操作頻度算出部130が算出した操作頻度OFを通信端末装置20に送信する構成であってもよい。
従事者は、例えば、通信端末装置20の判定結果画像RTPとして手指衛生が適切に行われているか否かに代えて、薬剤の使用回数(操作頻度OF)の値が知りたい場合がある。この場合、手指消毒剤測定装置10は、操作頻度算出部130が算出した操作頻度OFを通信端末装置20に送信する。
これにより、従事者は、判定結果画像RTPとして操作頻度OFを確認し、手指衛生が適切に行われているか否かを判断することができる。
【0045】
また、上述では、通信端末装置20が容器CTを撮像し、画像Pに基づいて、薬剤量情報ADを検出する場合について説明したが、これに限られない。
ここで、病院には、通信端末装置20の使用が禁止されている領域が存在する場合がある。この場合、従事者は、通信端末装置20によって当該領域に設置される容器CTを撮像することに代えて、容器CTの薬剤量を目視によって確認してもよい。手指消毒剤測定装置10は、従事者が目視によって確認した薬剤量を薬剤量情報ADとして以降の処理に用いてもよい。この場合、手指消毒剤測定装置10は、操作部を備える。手指消毒剤測定装置10は、従事者が目視によって確認し、当該操作部に入力する薬剤量を薬剤量情報ADとして取得する。
これにより、手指消毒剤測定装置10は、入力された薬剤量情報ADに基づいて、操作頻度OFを算出することができる。
【0046】
また、上述では、容器CTに識別情報IDが付され、手指消毒剤測定装置10が備える消費量算出部120が、識別情報IDに基づいて、容器CT毎の消費量CMを算出する場合について説明したが、これに限られない。ここで、小規模の病院等では、病院内に容器CTが複数設置されていない場合がある。この場合、容器CTには、識別情報IDが付されていなくてもよい。この場合、手指消毒剤測定装置10は、取得した第1の時期の薬剤量情報ADと、第2の時期の薬剤量情報ADとに基づいて、ある容器CTの操作頻度OFを算出する。
【0047】
また、上述では、手指消毒剤測定装置10が記憶部500を備え、記憶部500には、第2の時期の薬剤量情報ADを記憶される場合について説明したが、これに限られない。記憶部500は、例えば、通信端末装置20に備えられていてもよい。この場合、通信端末装置20(手指衛生アプリケーション)は、容器CTを撮像し、検出した薬剤量情報AD、及び識別情報IDを互いに送受信する。通信端末装置20は、互いに送受信した薬剤量情報ADを通信端末装置20が備える記憶部に記憶する。また、通信端末装置20は、手指消毒剤測定装置10に薬剤量情報ADを送信する際、第1の時期の薬剤量情報ADと、第2の時期の薬剤量情報ADをあわせて送信する構成であってもよい。
【0048】
[第2実施形態]
以下、図を参照して本発明の第2実施形態について説明する。
第1実施形態では、手指消毒剤測定装置10が容器CT毎の操作頻度OFを算出する場合について説明した。
第2実施形態では、手指消毒剤測定装置11が病院内の領域毎の操作頻度OFを算出する場合について説明する。
なお、上述した実施形態と同様の構成については、同一の符号を付して説明を省略する。
【0049】
図10は、第2実施形態に係る容器CTの設置位置の概要を示す図である。
ここで、病院で診療を受ける患者は、患者の特徴に応じて複数の患者群に分類される。患者の特徴とは、例えば、患者が罹患する病気や疾患等である。具体的には、患者は、患者が診療を受ける診療科毎の患者群に分類される。本実施形態の一例では、患者は、内科、外科、リハビリテーション(以下、リハビリ)科、及び小児科に分類される。
また、病院内は、診療科(患者群)毎の領域(以下、領域RG)に区分される。本実施形態の一例では、病院が内科エリア(図示する領域RG1)、外科エリア(図示する領域RG2)、リハビリ科エリア(図示する領域RG3)、及び小児科エリア(図示する領域RG4)の4つの領域RGに区分される。例えば、内科の患者は、内科エリア(領域RG1)において、外来診療や入院診療を受け、外科の患者は、外科エリア(領域RG2)において、外来診療や入院診療を受け、リハビリ科の患者は、リハビリ科エリア(領域RG3)において、外来診療や入院診療を受け、小児科の患者は、小児科エリア(領域RG4)において、外来診療や入院診療を受ける。
【0050】
また、各領域RGには、複数の容器CTが設置される。本実施形態の一例では、領域RG1には、容器CT1~容器CT4の4つの容器CTが設置される。また、領域RG2には、容器CT5~容器CT8の4つの容器CTが設置される。また、領域RG3には、容器CT9~容器CT12の4つの容器CTが設置される。また、領域RG4には、容器CT13~容器CT16の4つの容器CTが設置される。
【0051】
図11は、第2実施形態に係る通信端末装置20の概要を示す図である。
図11に示す通り、本実施形態の一例では、容器CTの設置位置には、位置識別情報PIDが付される。位置識別情報PIDとは、容器CTが設置される位置を識別する情報である。位置識別情報PIDとは、例えば、バーコードである。位置識別情報PIDは、容器CTが設置される台や、壁面等に付される。位置識別情報PIDは、例えば、容器CTが使用する機会が多い場所に付される。また、容器CTは、位置識別情報PIDが付される位置に設置される。
通信端末装置20は、容器CTを撮像する際、容器CTに付される識別情報IDと、容器CTが設置される位置に付される位置識別情報PIDとを撮像する。通信端末装置20は、画像Pに基づいて、容器CTの設置位置に付される位置識別情報PIDを検出する。薬剤量情報AD、識別情報ID、及び位置識別情報PIDを手指消毒剤測定装置11に送信する。
【0052】
本実施形態の一例では、領域RG1には、4つの位置識別情報PID(図10に示す位置識別情報PID1-1~位置識別情報PID1-4)が付される。領域RG2には、4つの位置識別情報PID(図10に示す位置識別情報PID2-1~位置識別情報PID2-4)が付される。領域RG3には、4つの位置識別情報PID(図10に示す位置識別情報PID3-1~位置識別情報PID3-4)が付される。領域RG4には、4つの位置識別情報PID(図10に示す位置識別情報PID4-1~位置識別情報PID4-4)が付される。
【0053】
手指消毒剤測定装置11は、通信端末装置20から受信した薬剤量情報AD、識別情報ID、及び位置識別情報PIDに基づいて、領域RG毎の操作頻度OFを算出する。また、手指消毒剤測定装置11は、算出した領域RG毎の操作頻度OFに基づいて、当該領域RGにおいて操作頻度OFが適切であるか、すなわち、手指衛生が適切に行われているかを判定する。手指消毒剤測定装置11は、判定結果情報RTを各通信端末装置20に送信する。
【0054】
図12は、第2実施形態に係る通信端末装置20の表示の一例を示す図である。
図12に示す通り、通信端末装置20は、手指消毒剤測定装置11から受信した判定結果情報RTに基づいて、表示部214に判定結果画像RTPを表示する。本実施形態の判定結果画像RTP(以下、判定結果画像RTP2)には、判定結果情報RT、及びメッセージMS1等が含まれる。
本実施形態において、判定結果画像RTP2に示される判定結果情報RTとは、ある領域RG(図12に示す「外科エリア」)内に設置される容器CTが、操作頻度基準を超える操作頻度において手指衛生が行われたことを示す表示(図12に示す「ノルマ達成!!」)等である。
以下、手指消毒剤測定装置11、及び通信端末装置20の具体的な機能構成について説明する。
【0055】
<手指消毒剤測定装置、及び通信端末装置の機能構成>
図13は、第2実施形態に係る手指消毒剤測定装置11及び通信端末装置20の機能構成の一例を示す図である。
本実施形態の画像検出部222は、画像Pに基づいて、容器CTの設置位置に付される位置識別情報PIDを更に検出する。画像検出部222は、検出した薬剤量情報ADと、識別情報IDと、位置識別情報PIDとを送信部223に供給する。
送信部223は、画像検出部222から取得した薬剤量情報ADと、識別情報IDと、位置識別情報PIDとを関連付けて、手指消毒剤測定装置11に送信する。
【0056】
手指消毒剤測定装置11は、制御部101と、記憶部501とを備える。記憶部501には、薬剤量情報ADと、吐出量情報DRと、領域位置情報RGIとが記憶される。
【0057】
以下、図14を参照して領域位置情報RGIの詳細について説明する。
図14は、第2実施形態に係る領域位置情報RGIの一例を示す表である。
図14に示す通り、領域位置情報RGIとは、領域RGと、位置識別情報PIDとの対応付けを示す情報である。換言すると、領域位置情報RGIは、位置識別情報PIDが示す位置がどの領域RGであるかを示す情報である。
領域位置情報RGIは、位置識別情報PID1-1~位置識別情報PID1-4の位置が領域RG1であることを示し、位置識別情報PID2-1~位置識別情報PID2-4の位置が領域RG2であることを示し、位置識別情報PID3-1~位置識別情報PID3-4の位置が領域RG3であることを示し、位置識別情報PID4-1~位置識別情報PID4-4の位置が領域RG4であること示す。
【0058】
図13に戻り、制御部101は、CPUを備えており、受信部110と、消費量算出部120と、操作頻度算出部130と、操作頻度判定部140と、送信部150とをその機能部として備える。
受信部110は、通信端末装置20から薬剤量情報AD、識別情報ID、及び位置識別情報PIDを受信する。受信部110は、受信した薬剤量情報AD、及び識別情報IDを消費量算出部120に供給する。また、受信部110は、受信した位置識別情報PIDを操作頻度判定部140に供給する。
【0059】
操作頻度判定部140は、受信部110から位置識別情報PIDを取得する。操作頻度判定部140は、操作頻度算出部130から操作頻度OFを取得する。
操作頻度判定部140は、位置識別情報PIDと、操作頻度OFと、領域位置情報RGIとに基づいて、手指衛生が適切に行われているか否かを領域RG毎に判定する。
操作頻度判定部140は、領域位置情報RGIに基づいて、ある領域RGに設置されるすべての容器CTの操作頻度OFが操作頻度基準以上の回数である場合、当該領域RGにおいて手指衛生が適切に行われていると判定する。
送信部150は、取得した判定結果情報RTを通信端末装置20に対して送信する。
【0060】
なお、上述では、容器CT毎に操作頻度基準が設けられる場合について説明したが、これに限られない。例えば、領域RG毎に操作頻度基準が定められる構成であってもよい。
この場合、操作頻度判定部140は、領域RGに設置される容器CTの操作頻度OFの和が、領域RGの操作頻度基準以上の回数である場合、領域RGにおいて手指衛生が適切に行われていると判定する。また、操作頻度判定部140は、領域RGに設置される容器CTの操作頻度OFの和が、領域RGの操作頻度基準より少ない回数である場合、領域RGにおいて手指衛生が適切に行われていないと判定する。
以降の構成は、上述した実施形態と同様であるため、説明を省略する。
【0061】
<第2実施形態のまとめ>
以上説明したように、本実施形態において、容器CTが設置される医療機関の患者は、複数の患者群に分類され、医療機関は、患者群毎の領域RGに区分され、操作頻度判定部140は、操作頻度OFと、位置識別情報PIDと、領域RGの位置を示す領域位置情報RGIとに基づいて、領域RG毎に手指衛生が適切に行われているか否かを判定する。
ここで、領域RGには、看護を必要とする患者の数が多い領域RGと、少ない領域RGとがある。上述したように、看護を必要とする患者の数が多い場合、従事者が薬剤を使用する回数(操作頻度OF)が多くなる。したがって、看護を必要とする患者の数が多い領域RGは、操作頻度基準が多くなり、看護を必要とする患者の数が少ない領域RGは、操作頻度基準が少なくなる。
本実施形態の手指消毒剤測定装置11によれば、患者の特徴がそれぞれ異なる領域RG毎に手指衛生が適切に行われているか否かを判定することができる。
【0062】
なお、上述では、操作頻度判定部140は、位置識別情報PIDと、操作頻度算出部130が位置識別情報PID毎に算出した操作頻度OFとに基づいて、領域RGの操作頻度OFの和を算出する場合について説明したが、これに限られない。例えば、操作頻度算出部130が位置識別情報PIDと、領域位置情報RGIとに基づいて、領域RG毎の操作頻度OFを算出する構成であってもよい。この場合、操作頻度算出部130は、受信部110から位置識別情報PIDを取得し、取得した位置識別情報PIDと、消費量CMと、領域位置情報RGIとに基づいて、領域RG毎の操作頻度OFを算出する。操作頻度判定部140は、操作頻度算出部130が算出した領域RG毎の操作頻度OFと、領域RG毎の操作頻度基準とに基づいて、手指衛生が適切に行われているかを判定する。
【0063】
<変形例1>
以下、第2実施形態に係る変形例1について説明する。
ここで、所定の期間において、容器CT内の薬剤が空になり、新たな容器CTが設置される。この場合、以前(第2の時期)に設置されていた容器CTと、新たに(第1の時期に)設置された容器CTとでは、識別情報IDが異なり、消費量CMを算出することが困難である。
変形例1では、手指消毒剤測定装置11が、位置識別情報PIDが示す位置毎の操作頻度OFを算出する場合について説明する。
なお、上述した実施形態と同様の構成については、同一の符号を付して説明を省略する。
【0064】
図15は、変形例1に係る手指消毒剤測定装置11及び通信端末装置20の構成の一例を示す図である。
受信部110は、通信端末装置20から薬剤量情報AD、識別情報ID、及び位置識別情報PIDを受信する。受信部110は、受信した薬剤量情報AD、及び識別情報ID、及び位置識別情報PIDを消費量算出部120に供給する。
【0065】
消費量算出部120は、受信部110から薬剤量情報AD、識別情報ID、及び位置識別情報PIDを取得する。消費量算出部120は、取得した第1の時期の薬剤量情報ADと、当該位置識別情報PIDが示す位置に第2の時期に設置されていた容器CTの第2の時期の薬剤量情報ADとに基づいて、位置毎の消費量CMを算出する。
変形例2の記憶部501に記憶される薬剤量情報ADには、容器CT毎に、日付と、薬剤量情報ADと、位置識別情報PIDとが関連付けて記憶される。消費量算出部120は、位置識別情報PIDを検索キーとして、当該位置識別情報PIDが示す位置に第2の時期に設置されていた容器CTの薬剤量情報ADを検索する。消費量算出部120は、検索した当該薬剤量情報ADを第2の時期の薬剤量情報ADとして取得する。
消費量算出部120は、例えば、第1の時期に位置識別情報PID1-1に設置される容器CT1の薬剤量情報ADと、第2の時期に位置識別情報PID1-1に設置される容器CT0の薬剤量情報ADとに基づいて、位置識別情報PID1-1の消費量CMを算出する。消費量算出部120は、位置毎の消費量CMを算出し、操作頻度算出部130に供給する。
【0066】
操作頻度判定部140は、操作頻度算出部130が算出した位置毎の操作頻度OFを取得する。操作頻度判定部140は、取得した操作頻度OFと、操作頻度基準とに基づいて、手指衛生が適切に行われているか否かを位置識別情報PIDが示す位置毎に判定する。この場合、操作頻度基準とは、位置識別情報PIDが示す位置毎に定められた操作頻度OFの基準である。
以降の構成は、上述した実施形態と同様であるため、説明を省略する。
【0067】
<変形例1のまとめ>
以上説明したように、変形例1において、容器CTが設置される位置には、当該位置を識別する位置識別情報PIDが付され、手指消毒剤測定装置11が備える操作頻度算出部130は、位置識別情報PIDが示す位置毎の操作頻度OFを算出する。また、手指消毒剤測定装置11が備える操作頻度判定部140は、位置識別情報PIDが示す位置毎に手指衛生が適切に行われているかを判定する。
【0068】
変形例1の手指消毒剤測定装置11によれば、所定の期間内に容器CTが交換された場合であっても、位置毎に操作頻度OFを算出し、手指衛生が適切に行われているかを判定することができる。
また、変形例1の手指消毒剤測定装置11によれば、従事者は、病院内において、どの位置において手指衛生が適切に行われているかを把握することができる。また、変形例1の手指消毒剤測定装置11によれば、従事者に対して手指衛生が適切に行われていない場所を提示することにより、当該位置において従事者に手指衛生の実施を促すことができる。
【0069】
<変形例2>
以下、第2実施形態に係る変形例2について説明する。
第2実施形態では、手指消毒剤測定装置11が操作頻度OFや判定結果情報RTを通信端末装置20に送信する場合について説明した。
変形例2では、手指消毒剤測定装置12が操作頻度OFに基づいて、容器CTの薬剤を使用する使用者に順位付を行い、当該順位を示す順位情報RKを更に送信する場合について説明する。
なお、上述した実施形態及び変形例と同様の構成については、同一の符号を付して説明を省略する。
【0070】
図16は、変形例2に係る通信端末装置20の表示の一例を示す図である。
図16に示す通り、通信端末装置20は、表示部214に手指消毒剤測定装置12から受信した判定結果情報RT、及び順位情報RKに基づいて、判定結果画像RTPを表示する。変形例2の判定結果画像RTP(以下、判定結果画像RTP3)には、順位情報RK、及び順位に関するメッセージ(以下、メッセージMS2)等が含まれる。
変形例2において、判定結果画像RTP3に含まれる順位情報RKとは、例えば、領域RG毎の操作頻度OFに基づく順位を示す情報(図16に示す「1位:内科エリア、2位:外科エリア、3位:小児科エリア」)等である。また、判定結果画像RTP3に含まれるメッセージMS1とは、例えば、順位の向上(手指衛生の実施)を促すメッセージ(図16に示す「現在の順位だよ!まだノルマを達成していないエリアは手指衛生を心がけよう」)等である。
以下、手指消毒剤測定装置11、及び通信端末装置20の具体的な機能構成について説明する。
【0071】
<手指消毒剤測定装置、及び通信端末装置の機能構成>
図17は、変形例2に係る手指消毒剤測定装置12及び通信端末装置20の機能構成の一例を示す図である。
変形例2の手指消毒剤測定装置12は、制御部102と、記憶部501とを備える。
制御部102は、CPUを備えており、受信部110と、消費量算出部120と、操作頻度算出部130と、操作頻度判定部140と、送信部150と、順位付け部160とをその機能部として備える。
【0072】
変形例2の操作頻度算出部130は、上述した構成によって、領域RG毎の操作頻度OFを算出する。順位付け部160は、操作頻度算出部130が算出した領域RG毎の操作頻度OFを取得する。
順位付け部160は、取得した領域RG毎の操作頻度OFに基づいて、各領域RGに順位を付加する。順位付け部160は、例えば、操作頻度OFの数が多い領域RGに高い順位を付加し、操作頻度OFの数が少ない領域RGに低い順位を付加する。
【0073】
この一例では、順位付け部160は、4つの領域RGのうち、上位3つの領域RGに順位を付加する。順位付け部160は、例えば、内科エリア(領域RG1)に高い順位(1位)を付加し、外科エリア(領域RG2)に次に高い順位(2位)を付加し、小児科エリア(領域RG4)に次に高い順(3位)を付加する。順位付け部160は、付加した順位を示す順位情報RKを送信部150に供給する。
送信部150は、判定結果情報RTと、順位情報RKとを通信端末装置20に送信する。
【0074】
<変形例2のまとめ>
以上説明したように、変形例2の手指消毒剤測定装置11は、操作頻度OFに基づいて、薬剤を使用する使用者(この一例では、従事者)を順位付けする順位付け部160を更に備える。
ここで、従事者は、診療科毎に分類され、分類された診療科の領域RGにおいて診療を行う場合がある。この場合、領域RGの操作頻度OFは、当該領域RGにおいて患者を診療する従事者が容器CTを操作する操作頻度OFと合致する。
変形例2の手指消毒剤測定装置12によれば、通信端末装置20によって順位情報RKを提示し、従事者に対して手指衛生の意欲を向上させる演出を行うことができる。
【0075】
なお、上述では、順位付け部160が操作頻度OFの多い領域RGの順に高い順位を付加する場合について説明したが、これに限られない。順位付け部160は、例えば、操作頻度基準に占める操作頻度OFの割合が高い領域RGの順に高い順位を付加してもよい。
【0076】
<病院内で使用される容器が複数の種類である場合について>
なお、上述では、病院内では1種類の容器CTが使用される場合について説明したが、これに限られない。例えば、病院内で複数の種類の容器CTが使用される構成であってもよい。
図18は、複数の種類の容器CTが用いられる場合の吐出量情報DRの一例を示す図である。
この場合、手指消毒剤測定装置(手指消毒剤測定装置10、手指消毒剤測定装置11、及び手指消毒剤測定装置12)が備える記憶部(記憶部500、及び記憶部501)には、複数の種類の吐出量情報DRが予め記憶される(図18に示す吐出量情報DR1、及び吐出量情報DR2)。
通信端末装置20は、検出した容器CTの種類を示す情報を手指消毒剤測定装置に送信する。手指消毒剤測定装置が備える操作頻度算出部130は、取得した容器CTの種類を示す情報と、当該種類に対応する吐出量情報DRとに基づいて、操作頻度OFを算出する。
上述した構成によって、手指消毒剤測定装置は、病院内において複数の容器CTが使用される場合であっても、操作頻度OFを算出することができる。
【0077】
なお、上述では、通信端末装置20が画像検出部222を備える場合について説明したが、これに限られない。例えば、手指消毒剤測定装置10が画像検出部222を備える構成であってもよい。この場合、通信端末装置20は、容器CTを撮像した画像Pを手指消毒剤測定装置10に送信する。手指消毒剤測定装置10が備える画像検出部222は、通信端末装置20から受信した画像Pに基づいて、薬剤量情報ADと、識別情報IDとを検出する。
【0078】
また、上述では、画像検出部222が、液面SHと、容器CTに付される目盛に基づいて、薬剤量を検出する場合について説明したが、これに限られない。ここで、容器CTには、目盛が付されていない場合がある。この場合、通信端末装置20は、容器CTに封入可能な薬剤の容量が予め記憶され、通信端末装置20は、容器CTの容量と、液面SHとに基づいて、薬剤量を検出する。
【0079】
また、上述では、通信端末装置20と、手指消毒剤測定装置とが別体に構成される場合について説明したが、これに限られない。例えば、通信端末装置20が手指消毒剤測定装置の機能を有する構成であってもよい。
【0080】
なお、上述した実施形態、及び変形例において、画像検出部222とは、薬剤量情報取得部の一例である。また、第1の時期の薬剤量情報ADとは、第1薬剤量情報の一例である。また、第2の時期の薬剤量情報ADとは、第2薬剤量情報の一例である。また、画像検出部222とは、容器識別部の一例である。また、画像検出部222とは、位置判定部の一例である。
【0081】
なお、上記の各実施形態における手指消毒剤測定装置10、手指消毒剤測定装置11、手指消毒剤測定装置12、及び通信端末装置20が備える各部は、専用のハードウェアにより実現されるものであってもよく、また、メモリおよびマイクロプロセッサにより実現させるものであってもよい。
【0082】
なお、手指消毒剤測定装置10、手指消毒剤測定装置11、手指消毒剤測定装置12、及び通信端末装置20が備える各部は、メモリおよびCPU(中央演算装置)により構成され、手指消毒剤測定装置10、手指消毒剤測定装置11、手指消毒剤測定装置12、及び通信端末装置20が備える各部の機能を実現するためのプログラムをメモリにロードして実行することによりその機能を実現させるものであってもよい。
【0083】
また、手指消毒剤測定装置10、手指消毒剤測定装置11、手指消毒剤測定装置12、及び通信端末装置20が備える各部の機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することにより処理を行ってもよい。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。
【0084】
また、「コンピュータシステム」は、WWWシステムを利用している場合であれば、ホームページ提供環境(あるいは表示環境)も含むものとする。
また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD-ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムを送信する場合の通信線のように、短時間の間、動的にプログラムを保持するもの、その場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリのように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。また上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであってもよく、さらに前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであってもよい。
【0085】
以上、本発明の実施形態を、図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更を加えることができる。上述した各実施形態に記載の構成を組み合わせてもよい。
【符号の説明】
【0086】
10、11、12…手指消毒剤測定装置、20、20-1、20-2、20-3…通信端末装置、100、101、102…制御部、110…受信部、120…消費量算出部、130…操作頻度算出部、140…操作頻度判定部、150、223…送信部、160…順位付け部、210…撮像部、212…操作部、214…表示部、220…制御部、221…画像取得部、222…画像検出部、223…送信部、500、501…記憶部、AD、AD1、AD1-1、AD1-2、AD1-3、AD2、AD3…薬剤量情報、CH…キャラクター、CM…消費量、CT、CT0、CT1、CT2、CT3、CT4、CT5、CT6、CT7、CT8、CT9、CT10、CT11、CT12、CT13、CT14、CT15、CT16…容器、DR、DR1、DR2…吐出量情報、ID、ID1、ID2、ID3…識別情報、OF…操作頻度、P…画像、SH…液面、PID、PID1-1、PID1-4、PID2-1、PID2-4、PID3-1、PID3-4、PID4-1、PID4-4…位置識別情報、RG、RG1、RG2、RG3、RG4…領域、RGI…領域位置情報、RK…順位情報、RT…判定結果情報、RTP、RTP1、RTP2、RTP3…判定結果画像
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