(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2021-12-20
(45)【発行日】2022-01-17
(54)【発明の名称】段ボールシートに横の切り込みを作る切断ステーション及び段ボールシートから得られる段ボール箱の内部に物品を包み込む機械
(51)【国際特許分類】
B31B 50/22 20170101AFI20220107BHJP
B31B 50/25 20170101ALI20220107BHJP
B31B 50/52 20170101ALI20220107BHJP
【FI】
B31B50/22
B31B50/25
B31B50/52
(21)【出願番号】P 2018561721
(86)(22)【出願日】2017-05-16
(86)【国際出願番号】 IB2017052878
(87)【国際公開番号】W WO2017203392
(87)【国際公開日】2017-11-30
【審査請求日】2020-05-12
(73)【特許権者】
【識別番号】518410962
【氏名又は名称】エフ.エル. オート エス.アール.エル.
(74)【代理人】
【識別番号】100091683
【氏名又は名称】▲吉▼川 俊雄
(74)【代理人】
【識別番号】100179316
【氏名又は名称】市川 寛奈
(72)【発明者】
【氏名】ポンティ,ジュゼッペ
【審査官】田中 一正
(56)【参考文献】
【文献】特表2015-530291(JP,A)
【文献】特開平10-000600(JP,A)
【文献】欧州特許出願公開第03093246(EP,A1)
【文献】米国特許出願公開第2014/0336026(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B31B 50/22
B31B 50/25
B31B 50/52
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
段ボールシート(F)に横の切り込みを得るための切断ステーション(S2)であって、入り口(IN)及び出口(OUT)を備え、2つの横の端部(B1、B2)及び長手方向の端部(BL)を有し、第1の横の端部(B1)から第2の横の端部(B2)までに2つの長手方向の折目線(L1、L2)、及び、長手方向の端部(BL)から
前記長手方向の端部(BL)までに4つの横の折目線(T1、T2、T3、T4)を備えるような段ボールシート(F)をその前記入り口(IN)で受け入れるように予め設けられ、2つの長手方向の折目線(L1、L2)は、前記段ボールシート(F)と共に梱包され包み込まれる物品の底面の長さ(L)に相当する互いから相互の間隔がある状態で、互いに平行で、前記長手方向の端部(BL)と平行であり、 前記段ボールシート(F)において、前記2つの長手方向の折目線(L1、L2)との間に、及び、前記2つの長手方向の折目線(L1、L2)の外の2つの側部領域(SL1、SL2)との間に、中央領域(SC)を画定し、前記4つの横の折目線(T1、T2、T3、T4)は、互いと平行であり、前記横の端部(B1、B2)と平行である、前記段ボールシート(F)の第1の横の端部(B1)を起点として:前記段ボールシート(F)で梱包され包み込まれる前記物品の第1の側部側面の高さ(H)に相当する前記段ボールシート(F)の前記第1の横の端部(B1)から間隔を置いた第1の横の折目線(T1);前記物品の前記底面の幅(l)に相当する前記第1の横の折目線(T1)からある間隔を置いた第2の横の折目線(T2);前記物品の前記第1の側部側面と平行及び反対側に、前記物品の第2の側面の高さ(H)に相当する前記第2の横の折目線(T2)からある間隔を置いた第3の横の折目線(T3);前記包み込まれる物品の上面の幅(L*)に相当する前記第3の横の折目線(T3)からある間隔を置いた第4の横の折目線(T4);を備え、したがって、中央領域(SC)で、4つの横の折目線(T1、T2、T3、T4)によって画定される5つの部分(P1、P2、P3、P4、P5)を有する前記切断ステーション(S2)の前記入り口(IN)で受け入れる前記段ボールシート(F)は:前記第1の横の折目線(T1)と前記第2の横の折目線(T2)との間の、第1の部分(P1);前記段ボールシート(F)の第1の横の端部(B1)と前記第1の横の折目線(T1)との間で、前記第1の部分(P1)に隣接して、前記第1の横の折目線(T1)を用いてちょうつがいのように留められる、第2の部分(P2);前記第2の横の折目線(T2)と前記第3の横の折目線(T3)との間で、前記第1の部分(P1)に隣接して、前記第2の横の折目線(T2)を用いて、そこへちょうつがいのように留められる、第3の部分(P3);前記第3の横の折目線(T3)と前記第4の横の折目線(T4)との間に、前記第3の部分(P3)に隣接して、前記第3の横の折目線(T3)を用いて、そこへちょうつがいのように留められる、第4の部分(P4);及び、前記第4の横の折目線(T4)と前記段ボールシート(F)の前記第2の横の端部(B2)との間の第5の部分(P5)を備え、
前記切断ステーション(S2)は:
前記入
り口(IN)から前記出口(OUT)まで延在し、前記第1の横の端部(B1)と共に、前記段ボールシート(F)を静止状態で受け入れることが可能であるコンベヤ(4)を備えることを特徴としており、したがって、前記第1の横の折目線(T1)は、前記コンベヤ(4)の上流側及び横に配置され、前記第2の横の端部(B2)、したがって、前記第4の横の折目線(T4)は、前記コンベヤ(4)と平行の前記2つの長手方向の端部(BL)を伴って、前記コンベヤ(4)の下流側及び横に配置され、前記コンベヤ(4)は、前記段ボールシート(F)がその少なくとも中央領域(SC)の一部にかかってその上に配置されるように寸法決めされ、予め配置されており、そして、2つの前記側部領域(SL1、SL2)が前記コンベヤ(4)の2つの端部を横に越えて突き出る状態で、前記コンベヤ(4)が、前進方向(V)で前記入
り口(IN)から前記出口(OUT)まで前記段ボールシート(F)を搬送して、運搬するための動作が可能であり;
前記コンベヤ(4)のそれぞれの2つの端部に対して、及び、それぞれの側面にて;
第1の切断グループ(41)及び第2の切断グループ(42)を備え、それは、前記段
ボールシート(F)の各2つの前記側部領域(SL1、SL2)の相対する側部領域(SL1、SL2)上に横の切り込みを得るために、以下において、予め配置されて、構成されており:
前記第1の切断グループ(41)は、前記コンベヤ(4)の前記前進方向(V)に対して、前記第2の切断グループ(42)の下流に配置され;
前記第1の切断グループ(41)及び前記第2の切断グループ(42)は、並進が可能なように、同時に、前記コンベヤ(4)と垂直及び横方向(V1)に選択的に、したがって、両方が前記コンベヤ(4)に接近し又は遠ざかるように、前記コンベヤ(4)から横に突出する2つの前記側部領域(SL1、SL2)の実際の位置及び寸法に基づいてその位置を調整することが可能なように、前記コンベヤ(4)の端部の側面の近くに予め配置され;
前記第2の切断グループ(42)は、前記コンベヤ(4)に対する平行方向(V2)において交互に、前記第2の切断グループ(42)が、2つの隣接する横の折目線のと間に実在する実際の相互の間隔に基づいて前記第1の切断グループ(41)に対してその前記位置及び間隔を調整可能であるように前記第1の切断グループ(41)に接近可能か又は間隔を置くことが可能かといった方法で、前記第1の切断グループ(41)に対して並進することが可能であるように予め配置され;
前記コンベヤ(4)は前記前進方向(V)に段ボールシート(F)を前進させるために作動可能であり、前記第4の横の折目線(T4)が、前記第1の切断グループ(41)の下にある第1の位置(Z1)に前記段ボールシート(F)を停止させる事が可能であり、前記第2の切断グループ(42)が前記第1の切断グループ(41)に対して並進することを可能にするように、前記第3の横の折目線(T3)と前記第4の横の折目線(T4)との間に存在する前記実際の間隔に基づいて、その前記位置及びそこからの間隔を調整するために、ゆえに、その結果、前記第2の切断グループ(42)が、前記第3の横の折目線(T3)より上に位置付けられるようになり、結果的に、前記第1の切断グループ(41)が前記第4の横の折目線(T4)で各2つの前記側部領域(SL1、SL2)の相対する側部領域(SL1、SL2)において切り込み(I4)を得ることを可能にして、前記第2の切断グループ(42)が、前記第3の横の折目線(T3)で前記相対する側部領域(SL1、SL2)の切り込み(I3)を得ることを可能にし、さらに、前記第2の横の折目線(T2)が、前記第1の切断グループ(41)の下に位置付けられる第2の位置(Z2)に停止させるまで、前記前進方向(V)に前記段ボールシート(F)をさらに進ませる動作が可能であるという点で、前記第2の切断グループ(42)が前記第1の切断グループ(41)に対して並進することを可能にするように、前記第1の横の折目線(T1)と前記第2の横の折目線(T2)との間に存在する前記実際の間隔に基づいて、その前記位置及びそこから間隔を調整するため、ゆえに、その結果、前記第2の切断グループ(42)が前記第1の横の折目線(T1)より上に位置付けられるようになり、結果的に、前記第1の切断グループ(41)が前記第2の横の折目線(T2)で前記相対する側部領域(SL1、SL2)に切り込み(I2)を得ることを可能にして、前記第2の切断グループ(42)が前記第1の横の折目線(T1)で前記相対する側部領域(SL1、SL2)に切り込み(I1)を得ることを可能にする切断ステーション(S2)。
【請求項2】
前記コンベヤ(4)と平行に配置され、順に作動可能な軸(40)を含む前記第1の切断グループ(41)及び前記第2の切断グループ(42)の作動手段(400)を備え、前記第1の切断グループ(41)は、互いに180°の状態であり、前記コンベヤ(4)に対して垂直かつ横に配置されるような方法で、前記軸(40)に取り付けられる一対の切り込み用刃(411、412)を備え、次に、前記第2の切断グループ(42)は、互いに180°の状態で前記軸(40)に取り付けられ、また、前記コンベヤ(4)に対して垂直かつ横に配置される一対の切り込み用刃(421、422)を備えることを特徴とする、請求項1に記載の切断ステーション。
【請求項3】
前記第1の切断グループ(41)の前記一対の切り込み用刃(411、412)及び前記第2の切断グループ(42)の前記一対の切り込み用刃(421、422)が、前記軸(40)に対して同じ角度方向を有するように、前記軸(40)に取り付けられることを特徴とする、請求項2に記載の切断ステーション。
【請求項4】
第1のフレーム(45)及び第2のフレーム(46)、前記第1のフレーム(45)によって支えられている第1の切断グループ(41)及び前記第2のフレーム(46)によって支えられている第2の切断グループ(42);前記コンベヤ(4)に対して横及び垂直となるように配置される第1の摺動ガイド(450)、並びに、前記第1の摺動ガイド(450)と平行して配置される第2の摺動ガイド(460)を備え、したがって、前記コンベヤ(4)と横に及び垂直に、前記第1のフレーム(45)が、前記第1の摺動ガイド(450)に摺動可能に取り付けられ、前記第2のフレーム(46)が、前記第2の摺動ガイド(460)に摺動可能に取り付けられることを特徴とする、請求項3に記載の切断ステーション。
【請求項5】
前記第1のフレーム(45)が、前記第1の摺動ガイド(450)に摺動可能に連結される第1の可動部(451)に取り付けられ、前記第2のフレーム(46)は、前記第2の摺動ガイド(460)に摺動可能に連結される第2の可動部に取り付けられる、請求項4に記載の切断ステーション。
【請求項6】
前記第1の摺動ガイド(450)に対して、前記第1のフレーム(45)を選択的に並進させるように構成されて、予め設けられる第1の移動手段(47)を備えて、このように、前記コンベヤ(4)の端から投入する前記段ボールシート(F)の前記側部領域(SL1、SL2)の実際の前記位置及び寸法にその前記位置を調整するために、前記第1の摺動ガイド(450)に対する前記第1の切断グループ(41)、及び、それらを前記コンベヤ(4)に接近させ、又は遠ざけるような方法で、前記第2の摺動ガイド(460)に対する前記第2の切断グループを交互に並進させることを特徴とする、請求項4及び5のうちいずれか一項に記載の切断ステーション。
【請求項7】
前記コンベヤ(4)と平行して、したがって、前記第1の摺動ガイド(450)及び前記第2の摺動ガイド(460)と横及び垂直に配置される第3の摺動ガイド(470)をさらに備え、前記第2の摺動ガイド(460)が、前記第3の摺動ガイド(470)に連結されて、摺動が可能であるよう予め配置され、したがって、前記第2の切断グループ(42)が前記第1の切断グループ(41)に対して並進することを可能にするように前記第3の摺動ガイド(470)に対して、並進させられ、前記段ボールシート(F)の前記側部領域(SL1、SL2)に存在する2つの隣接する横の折目線の実際の相互の間隔に基づいて、前記第1の切断グループ(41)に対してその前記位置及び間隔を調整するように、それを前記第1の切断グループ(41)に近づけるか又は遠ざけることを特徴とする、請求項4~6のうちいずれか一項に記載の切断ステーション。
【請求項8】
前記第3の摺動ガイド(470)に対して前記第2の摺動ガイド(460)を移動して摺動させるために予め設けられる第2の移動手段(48)を備えることを特徴とする、請求項7に記載の切断ステーション。
【請求項9】
前記第2の摺動ガイド(460)の先端部分で予め設けられて、前記第3の摺動ガイド(470)に摺動可能に連結される第3の可動部(471)を備えることを特徴とする、請求項8に記載の切断ステーション。
【請求項10】
前記2つの切断グループ(41、42)からなる前記作動手段(400)は、順に前記軸(40)を作動させるためのモータ(49)を備えており、その前記軸(40)上に、前記各2つの切断グループ(41、42)の前記一対の切り込み用刃(411、412)及び前記一対の切り込み用刃(421、422)が取り付けられ、前記モータ(49)は、前記第1の摺動ガイド(450)及び前記第2の摺動ガイド(460)と平行に、したがって、前記コンベヤ(4)と横及び垂直になるように、予め配置される第4の摺動ガイド(492)に摺動可能に取り付けられる第4の可動部(491)によって支えられる、相対するフレーム(490)に取り付けられることを特徴とする、請求項4~9のうちいずれか一項に記載の切断ステーション。
【請求項11】
前記第1の摺動ガイド(450)に対して、前記第1のフレーム(45)を選択的に並進させるように構成されて予め設けられる第1の移動手段(47)は、相対する滑車にループ状に巻いているベルト(475)を備え、その少なくとも前記ベルト(475)を作動させるための駆動滑車(476)は、前記ベルト(475)が前記コンベヤ(4)と横に及び垂直に、すなわち前記コンベヤ(4)の前記前進方向(V)に配置されるように配置され、前記第1の切断グループ(41)を支えている前記第1のフレーム(45)が前記ベルト(475)の分岐部にクランプ(477)よって拘束されることを特徴とする、請求項6~10のうちいずれか一項に記載の切断ステーション。
【請求項12】
相対する滑車にループ状に巻かれたベルト(481)と、前記ベルト(481)がコンベヤ(4)の下に及びそこと平行に、すなわち、前記前進方向(V)に配置されるように、前記滑車が配置される、少なくともその駆動滑車(482)と、前記ベルト(481)の分岐部;プレート(4820)に固定する支柱(483);及び前記支柱(483)に予め配置されて、前記第2の摺動ガイド(460)より下方に拘束され固定されるブラケット(484)に拘束される前記プレート(4820)とを含み、前記コンベヤ(4)と平行して、したがって、前記第1の摺動ガイド(450)及び前記第2の摺動ガイド(460)と横及び垂直に配置される第3の摺動ガイド(470)に対して前記第2の摺動ガイド(460)を移動して摺動させるために予め設けられる第2の移動手段(48)を備えることを特徴とする、請求項8~11のうちいずれか一項に記載の切断ステーション。
【請求項13】
前記コンベヤ(4)の両側にある前記各2つの切断グループ(41、42)に対して、前記2つの切断グループ(41、42)の前記一対の切り込み用刃(411、412)および前記一対の切り込み用刃(421、422)が通過する溝を有し、前記コンベヤ(4)にある前記段ボールシート(F)の相対する側部領域(SL1、SL2)の下に直ちに存在するように配置される、刃のカウンタブロック(49)を備えることを特徴とする、請求項2~12のうちいずれか一項に記載の切断ステーション。
【請求項14】
段ボールシート(F)から得られる段ボール箱の内部に物品を包み込むための機械(100)であって:
段ボールの連続ストリップ(S)が、ファンフォールド(SF)を形成するために、それ自体の上に予め配置され、折りたたまれる貯蔵部(M)と;
前記段ボールの連続ストリップ(S)からなる段ボールシート(F)の区分化ステーション(S1)であって、区分化ステーション(S1)が、前記貯蔵部(M)の下流側にあり:前記ファンフォールド(F)から解かれた前記段ボールの連続ストリップ(S)を静止状態で受け入れることができるように予め配置される、コンベア水平面(1)と、前記段ボールの連続ストリップ(S)を前記コンベア水平面(1)に沿って前進方向(w)に進ませて、その切断を可能にするために前記段ボールの連続ストリップ(S)を停止させるための、搬送手段(2)と、前記段ボールの連続ストリップ(S)から段ボールシート(F)を分割し、同時に横の折目線(T4)を得えるために、前記コンベア水平面(1)より上に予め配置され、前記段ボールの連続ストリップ(S)上の切り口と平行した、分割群(3)とを備える区分化ステーション(S1)と;
折目線形成ステーション(S1*)であって、前記区分化ステーション(S1)の下流側に、前記区分化ステーション(S1)から来る、前記切断した段ボールシート(F)が供給され、前記前進方向に進行させる:前記段ボールシート(F)における、中央領域(SC)及び2つの側部領域(SL1、SL2)を特定するために、梱包される前記物品の前記底面の長さ(L)に相当する間隔まで互いから遠ざかっている、前記前進方向と平行
し、前記段ボールシート(F)の前記長手方向の端部(BL)と平行する第1の長手方向の折目線(L1)及び第2の長手方向の折目線(L2)を、前記段ボールシート(F)上で得るために予め配置した第1の折目線形成手段(51)を備える折目線形成ステーション(S1*)と;
互いと平行した3つの横の折目線(T1、T2、T3)を得るために、予め配置される第2の折目線形成手段(52)であって、すでに得られた前記横の折目線(T4)と平行し、前記中央領域(SC)において、第4の折目線(T4)と共に、前記区分化ステーション(S1)にてすでに得られた前記折目線(T4)により構成された、5つの部分(P1、P2、P3、P4、P5)を特定するように間隔が置かれ:第1の部分(P1)は、前記第1の横の折目線(T1)と前記第2の横の折目線(T2)との間に、前記包み込まれる物品の前記底面に相当する寸法を有し;第2の部分(P2)は、前記段ボールシート(F)の前記第1の横の端部(B1)と前記第1の横の折目線(T1)との間に、前記物品の第1の側面に相当する寸法を有し;第3の部分(P3)は、前記第1の側面の反対側に、前記第1の部分(P1)に隣接して、前記第2の横の折目線(T2)と前記第3の横の折目線(T3)との間に、前記物品の第2の側面に相当する寸法を有し;第4の部分(P4)は、前記第3の横の折目線(T3)と前記第4の横の折目線(T4)との間に、前記物品の上面に相当する寸法を有し;第5の部分(P5)は、前記第4の横の折目線(T4)と前記段ボールシート(F)の前記第2の横の端部(B2)との間に、前記段ボールシート
(F)の細片によって構成される、第2の折目線形成手段(52)と;
2つの前記側部領域(SL1、SL2)の段ボールシートの前記一部において、前記第1の部分(P1)の側面にある、前記第1の部分(P1)と同じ幅の拡張部を有する、前記第1の長手方向の折目線(L1)及び前記第2の長手方向の折目線(L2)と平行する第1の対の長手方向の折り曲げ線(a、b)及び第2の対の長手方向の折り曲げ線(c、d)を得るように予め配置される第3の折目線形成手段(53)と、
切断ステーション(S2)であって、前記折目線形成ステーション(S1*)の下流側に、請求項1~13のうちいずれか一項により得られた、段ボールシート(F)が、前記中央領域(SC)の前記第1の長手方向の折目線(L1)及び前記第2の長手方向の折目線(L2)及び前記4つの横の折目線(T1、T2、T3、T4)並びに2つの前記側部領域(SL1、SL2)の前記第1の対の長手方向の折り曲げ線(a、b)及び前記第2の対の長手方向の折り曲げ線(c、d)を備えて前記前進方向に供給され:前記第2の部分(P2)の2つの末端部にある、第1の補強フラップ(R1)及び第2の補強フラップ(R2);前記第1の部分(P1)の2つの末端部にある、前記第1の対の長手方向の折り曲げ線(a、b)の折り曲げ線(a)と前記第1の長手方向の折目線(L1)との間の第1の折り曲げタブ(a1)、及び、前記第1の対の長手方向の折り曲げ線(a、b)の折り曲げ線(b)と第1の側部包囲フラップ(A1)の前記端部との間の第2の折り曲げタブ(a2)を特定する前記第1の対の長手方向の折り曲げ線(a、b)を含む、前記第1の側部包囲フラップ(A1)、並びに、前記第2の対の長手方向の折り曲げ線(c、d)の折り曲げ線(c)と前記第2の長手方向の折目線(L2)との間の第3の折り曲げタブ(a3)、及び、前記第2の対の長手方向の折り曲げ線(c、d)の折り曲げ線(d)と第2の側部包囲フラップ(A2)の前記端部との間の第4の折り曲げタブ(a4)を特定する前記第2の対の長手方向の折り曲げ線(c、d)を含む、前記第2の側部包囲フラップ(A2);前記第3の部分(P3)の前記2つの末端部にある、第3の補強フラップ(R3)及び第4の補強フラップ(R4);前記第4の部分(P4)の前記2つの末端部にある、第5の補強フラップ(R5)及び第6の補強フラップ(R6);並びに、前記切断ステーション(S2)の前記出口で、物品を包み込むための段ボールブランク(C)を提供するように、前記第4の横の折目線(T4)と前記第2の横の端部(B2)との間で、前記段ボール箱を閉じるために形成する閉鎖タブ(AC)を得るように、前記4つの横の折目線(T1、T2、T3、T4)で、前記段ボールシート(F)の各2つの前記側部領域(SL1、SL2)に対する4つの横の切り込み(I1、I2、I3、I4)を実行するため切断ステーション(S2)と;
第1の折り曲げステーション(S3)であって、前記切断ステーション(S2)の下流側で、前記段ボールブランク(C)が前記前進方向に供給されて、前記段ボールブランク(C)が停止し:前記第1の長手方向の折目線(L1)及び前記第2の長手方向の折目線(L2)に対して、前記中央領域(SC)の前記第2の部分(P2)上に、第1の側部閉鎖壁(C1)を得るための、前記第1の補強フラップ(R1)及び前記第2の補強フラップ(R2);前記第1の長手方向の折目線(L1)及び前記第2の長手方向の折目線(L2)に対して、前記中央領域(SC)の前記第3の部分(P3)上に、第2の側部閉鎖壁(C2)を得るための、前記第3の補強フラップ(R3)及び前記第4の補強フラップ(R4);前記第1の長手方向の折目線(L1)及び前記第2の長手方向の折目線(L2)に対して、前記中央領域(SC)の前記第4の部分(P4)上に、上部閉鎖壁(PS)を得るための、前記第5の補強フラップ(R5)及び前記第6の補強フラップ(R6);前記第1の長手方向の折目線(L1)に対して、前記中央領域(SC)の前記第1の部分(P1)の一部を重ね合わせて、補強した端部を形成し、第3の側部閉鎖壁(C3)を画定するための、前記第1の側部包囲フラップ(A1)の前記第1の折り曲げタブ(a1)、並びに、前記第2の長手方向の折目線(L2)に対して、前記中央領域(SC)の前記第1の部分(P1)の一部を重ね合わせて、補強した端部を形成し、第4の側部閉鎖壁(C4)を画定するための、前記第2の側部包囲フラップ(A2)の前記第3の折り曲げタブ(a3)を同時に折り曲げるための第1の折り曲げ手段(63)を備える第1の折り曲げステーション(S3)と、
包み込まれる物品の供給ステーション(S3*)であって、前記第1の折り曲げステーション(S3)から来る前記段ボールブランク(C)が供給されて、第1の側面が、前記第1の側部閉鎖壁(C1)の方へ向き、第2の側面が、前記第1の側面の反対側に、前記第2の側部閉鎖壁(C2)の方へ向き、第3の側面が、前記第1の側面及び第2の側面に対して横に、前記第3の側部閉鎖壁(C3)の方へ向き、第4の側面が、前記第3の側面の反対側に、前記第4の側部閉鎖壁(C4)の方へ向いた状態で、包み込まれる物品が配置されて、前記段ボールブランク(C)の前記第1の部分(P1)に置かれる供給ステーション(S3*)と;
前記第1の部分(P1)の上に物品を載せた段ボールブランク(C)が供給されて、前記前進方向に進行する第2の折り曲げステーション(S4)であって:前記第1の折り曲げタブ(a1)と区別する第1の対の長手方向の折り曲げ線(a、b)の折り曲げ線(a)に対して、前記物品の前記第3の側面が覆われるときまで、前記第3の側部閉鎖壁(C3)を折り曲げ、そして、前記第2の折り曲げタブ(a2)を回転させるために、前記第3の側部閉鎖壁(C3)と区別する前記第1の対の長手方向の折り曲げ線(a、b)の折り曲げ線(b)に対して、前記物品の前記上面の一部の上に重ね合わせるまで、前記第2の折り曲げタブ(a2)を折り曲げる、前記第3の側部閉鎖壁(C3)を回転させるための第2の折り曲げ手段(71);前記第3の折り曲げタブ(a3)と区別する前記第2の対の長手方向の折り曲げ線(c、d)の折り曲げ線(c)に対して、前記物品の前記第4の側面が覆われるときまで、前記第4の側部閉鎖壁(C4)を折り曲げ、そして、前記第4の折り曲げタブ(a4)を回転させるために、前記第4の側部閉鎖壁(C4)と区別する前記第2の対の長手方向の折り曲げ線(c、d)の折り曲げ線(d)に対して、前記物品の前記上面の一部の上に重ね合わせるまで、第4の折り曲げタブ(a4)を折り曲げるような、前記第4の側部閉鎖壁(C4)を回転させるための第3の折り曲げ手段(72);前記物品の前記上面の上に折り曲げられた前記第2(a2)及び第4(a4)の折り曲げタブに接着剤を塗布するために予め配置された接着剤塗布手段(73);一旦、前記接着剤塗布手段(73)が前記接着剤を塗布すると、前記段ボールブランク(C)を妨げて、停止させるための、抑止手段(74);前記第2の横の折目線(T2)に対して、前記物品の前記第2の側面が覆われるときまで、前記物品を載せた前記第1の部分(P1)に対してそれを折り曲げるような、前記第2の側部閉鎖壁(C2)を回転させるための第4の折り曲げ手段(75)、並びに、連続して、前記第3の横の折目線(T3)に対して前記上部閉鎖壁(PS)を、前記物品の前記上面が覆われるときまで、前記第2の側部閉鎖壁(C2)に対してそれを折り曲げるように回転させるための第5の折り曲げ手段(76)を備え、したがって、前記第2の折り曲げステーション(S4)の出口で、その内部に梱包された前記物品を備えて部分的に閉じた段ボール箱(SCA)を提供する第2の折り曲げステーション(S4)と;
最終閉鎖ステーション(S5)であって、前記第2の折り曲げステーション(S4)の下流側にあり、部分的に閉じた前記段ボール箱(SCA)が供給され:前記段ボール箱(SCA)を停止させるために作動可能な停止手段(8);前記第1の横の折目線(T1)に対して、前記物品を載せた第1の部分(P1)に対してそれを折り曲げて、その結果、前記物品の前記第1の側面が覆われるような、一旦前記ボックス(SCA)が停止すると作動して、前記第1の側部閉鎖壁(C1)を回転させるために予め配置した第6の折り曲
げ手段(81);前記第6の折り曲げ手段(81)に機能的に付随し、前記物品の前記第1の側面と反対の前記第6の折り曲げ手段(81)によって折り曲げられると共に、前記第1の側部閉鎖壁(C1)の一部に接着剤を塗布するために予め配置される、接着剤塗布器(82);及び、前記第4の横の折目線(T4)に対して、そして、前記接着剤が塗布された前記第1の側部閉鎖壁(C1)の上部と反対の前記上部閉鎖壁(PS)に対して前記閉鎖タブ(AC)を折り曲げるために、それに接着させ、その内部に包み込まれる前記物品を備える前記段ボール箱(SCA)の閉鎖を完了するための、前記閉鎖タブ(AC)を回転させるために作動可能な第7の折り曲げ手段(83)を備え、前記最終閉鎖ステーション(S5)の前記出口で、その内部に包み込まれた前記物品を備えて完全に閉じた段ボール箱(SCA)を提供するための最終閉鎖ステーション(S5)とを備えることを特徴とする機械(100)。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、段ボール箱の内部に物品を梱包及び包み込むことについての特定の技術的分野に関するものである。
【0002】
特に本発明は、段ボールシートに横の切り込みを作るための切断ステーション、及び段ボールシートから得られる段ボール箱の内部に物品を包む機械に関するものである。
【背景技術】
【0003】
ロジスティクス及び商品発送の分野では、相対する段ボール箱において、それらを防護及び保護する目的で、発送される商品を包装し梱包する必要性は周知のことである。
【0004】
出願人は、衝撃を防ぐための特別な防護及び抵抗を与えるように、その内部に物品を包装して梱包するための補強された壁を有する段ボール箱を形成するために使用可能な、物品を梱包するための特別な段ボール箱を得ており、出願人はまた、包まれる物品の有効寸法、相対する段ボールブランク、及び物品をボックスの内部に梱包するように物品のまわりを包み込むことを基礎として、段ボールシートから、獲得して得るための特別な動作手順を構成した。
【0005】
出願人は、物品の梱包に利用可能な梱包のための段ボールブランクの特別な形状が記載されている2015年5月13日出願のイタリア国特許出願第102015000014902号(特許文献1)の特許権者である。
【0006】
本特許出願によって開示され、
図1に示めされた包み込むための段ボールブランク(C)は、例えば波状の段ボールシートから得られ、それは、段ボールの連続ストリップから切断され、そして、図示する段ボールブランクの特別な形状を獲得するために刻み目付け及び切り込み作業にかけられる。
【0007】
図1に示す段ボールブランクが折りたたまれることが可能と考えられる一連の動作が、その内部に関連する物品を備えて梱包ボックスを得るように、
図1A~1Fの順序で例示されており、出願人に帰属する上述の特許出願にも記載されている。
【0008】
段ボールブランク(C)は、四角形の形状を有し、例えば、2つの横の端部(B1、B2)及び2つの長手方向の端部(BL)を備えた正方形又は好ましくは矩形であってもよく、第1の横の端部(B1)及び第2の横の端部(B2)で、互いと平行の2つの長手方向の折り曲げ線(L1、L2)を備え:2つの長手方向の折目線(L1、L2)は、段ボールシートの中央領域(SC)及び2つの側部領域(SL1、SL2)を区別する。
【0009】
通常、包装され発送される物品は、いずれも、四角形又は矩形の底面を備えた平行六面体の形状を有する入れ物に予め設けられる。
【0010】
2つの長手方向の折目線(L1、L2)は、包み込まれる物品の底面の有効寸法を基準として、例えば物品の底面の長さを基準として互いから遠ざかり、段ボールブランク(C)上に得られる。
【0011】
さらに、段ボールブランク(C)は、互いと平行な、並びに、段ボールブランク(C)の中央領域(SC)上で、及び、2つの横の端部(B1、B2)との間で、5つの部分(P1、P2、P3、P4、P5)を特定するような、4つの横の折目線(T1、T2、T3、T4)を備える。
【0012】
4つ横の折目線(T1、T2、T3、T4))は、特に、物品の底面の幅、物品の上面の幅(L*)、及び物品の側面の高さ(H)に基づいて、包み込まれる物品の有効寸法に応じて互いから間隔を置くように作られる。
【0013】
詳細には、段ボールブランク(C)の第1の横の端部(B1)を始めとして:
-第1の横の折目線(T1)及び第2の横の折目線(T2)が、包み込まれる物品の底面の幅(l)に相当する間隔(l)によって互いから間隔を置いているように得られ;このようにして、段ボールブランク(C)の中央領域(SC)で、第1の部分(P1)が、包み込まれる物品の底面に相当する寸法を有することが特定されて、その第1の部分(P1)上で、梱包作業の間、物品を載せることができる;
第1の横の折目線(T1)は、物品の第1の側部側面の高さ(H)に相当するように段ボールブランク(C)の第1の横の端部(B1)からある間隔を置いて得られ、このようにして、段ボール箱(C)の中央領域(SC)で、第2の部分(P2)は、包み込まれる物品の第1の側部側面に相当する寸法をもった、第1の横の端部(B1)と第1の部分(P1)との間で特定されて、梱包作業の間、一旦第1の横の折目線(T1)のまわりを折り曲げられると、物品の第1の側面を覆うこととなる;
第3の横の折目線(T3)は、第1の側面と平行及び反対側に、物品の第2の側面の高さ(H)に相当する間隔によって第2の横の折目線(T2)から間隔を置くように得られ;このようにして、段ボールブランク(C)の中央領域(SC)で、第3の部分(P3)は、第1の部分(P1)に隣接して、及び、第2の部分(P2)と反対側に画定され、包み込まれる物品の第2の側部側面に相当する寸法を有し、梱包作業の間、一旦第2の横の折目線(T2)のまわりで折り曲げられると、第2の側面を覆うこととなる;
第4の横の折目線(T4)は、包み込まれる物品の上面の幅(L*)に相当する間隔によって第3の横の折目線(T3)から間隔を置くように得られ、このようにして、段ボールブランク(C)の中央領域(SC)で、第4の部分(P4)は、第3の部分(P3)に隣接して画定され、包み込まれる物品の上面に相当する寸法を有し、物品の第2の側面を覆うために、一旦第3の部分(P3)が第2の横の折目線(T2)のまわりで折り曲げられると、上部の側面を覆うこととなり、第4の部分(P4)が、第3の横の折目線(T3)のまわりで折り曲げられる。
【0014】
さらに、段ボールブランク(C)は、再び中央領域(SC)で、第4の部分(P4)に隣接して、第4の横の折目線(T4)によって、そこへちょうつがいのように留める第5の部分(P5)を備え、それは段ボールブランク(C)の第2の部分(P2)に接着されることとなる開閉タブ(AC)を構成し、一旦第2の部分(P2)が物品の第1の側面を包囲するために折り曲げられると、第3(P3)及び第4の部分(P4)は、物品の第2の側面及び物品の上面を取り囲むために、それぞれ折り曲げられる。
【0015】
さらに、段ボールブランク(C)は、各2つの側部領域(SL1、SL2)に対して、段ボールブランク(C)の長手方向の端部(BL)から2つの長手方向の折目線(L1、L2)に到達するまで延在し、4つの横の折目線(T1、T2、T3、T4)で作られる4つの横の切り込み(I1、I2、I3、I4)を備える。
【0016】
このようにして、段ボールブランクの2つの側部領域(SL1、SL2)において、段ボールブランク(C)は:
段ボールブランク(C)の第1の横の端部(B1)と第1の横の折目線(T1)で作られる横の切り込み(I1)との間に:第2の部分(P2)の第1の末端部で、第1の長手方向折目線(L1)のあたりで第2の部分(P2)上に折り曲げ可能である第1の補強フラップ(R1)、-及び第2の部分(P2)の第2の末端部で、第1の補強フラップ(R1)に少なくとも部分的に重ね合わせるように第2の長手方向折目線(L2)のあたりで第2の部分(P2)上に折り曲げ可能である第2の補強フラップ(R2)を備え:その上に折り曲げられ、少なくとも部分的に重ね合わせられる第1(R1)及び第2の補強フラップ(R2)備える第2の部分(P2)は、覆い込まれる物品の第1の側部側面を覆うための第1の横の折目線(T1)のまわりで折り曲げ可能である第1の側部閉鎖壁(C1)を構成し(
図1A、1Bを参照);
第2の横の折目線(T2)で作られる横の切り込み(I2)と第3の横の折目線(T3)で作られる横の切り込み(I3)との間で:第3の部分(P3)の第1の末端部で、第1の長手方向折目線(L1)のまわりで第3の部分(P3)上に折り曲げ可能な第3の補強フラップ(R3)、及び第3の部分(P3)の第2の末端部で、第3の補強フラップ(R3)に少なくとも部分的に重ね合わせるように第2の長手方向折目線(L2)のまわりで第3の部分(P3)上に折り曲げ可能な第4の補強フラップ(R4)を備え:その上に折り重なり少なくとも部分的に重ね合わせた第3(R3)及び第4の(R4)の補強フラップを備える第3の部分(P3)は、第2の側部側面を覆うために、第2の横の折目線(T2)のまわりで折り曲げ可能な第2の側部閉鎖壁(C2)を構成し(
図1B、1Cを参照);
第1の横の折目線(T1)で作られる第1の横の切り込み(I1)と第2の横の折目線(T2)で作られる横の切り込み(I2)との間で、包み込まれる物品の第3の側部側面を覆って取り囲むために、第1の長手方向折目線(L1)のまわりで折り曲げ可能な第1の部分(P1)の第1の末端部にある第1の側部包囲フラップ(A1)、及び、第3の側面の反対側で、包み込まれる物品の第4の側面を覆って取り囲むために第2の長手方向の折目線(L2)のまわりで折り曲げ可能な第1の部分(P1)の第2の末端部にある第2の側部包囲フラップ(A2)を備え(
図1A、1Bを参照);
第3の横の折目線(T3)で作られる第2の横の切り込み(I3)と第4の横の折目線(T4)で作られる横の切り込み(I4)との間で、第1の長手方向の折目線(L1)のまわりで第4の部分(P4)上に折り曲げ可能な、第4の部分(P4)の第1の末端部にある第5の補強フラップ(R5)、及び第5の補強フラップ(R5)に少なくとも部分的に重ね合わせるように第2の長手方向の折目線(L2)のまわりで第4の部分(P4)上に折り曲げ可能な第4の部分(P4)の第2の末端部にある第6の補強フラップ(R6)を備え:その上に折り重なって、少なくとも部分的に重ね合わせた第5(R5)及び第6の(R6)補強フラップを備える第4の部分(P4)は、一旦、第2の側部閉鎖壁(C2)が、第2の側部側面を覆うために第2の横の折目線(T2)のまわりで折り曲げられると、包み込まれる物品の上部表面を覆うために、第3の横の折目線(T3)のまわりで折り曲げ可能な上部閉鎖壁(PS)を構成する(
図1A、1Fを参照)。
【0017】
第1の側部包囲フラップ(A1)は、第1のフラップ(A1)上の2つの折り曲げ線(a、b)との間に、第3の側部閉鎖壁(C3)が、包み込まれる物品の第3の側部側面の高さに相当する高さを有して特定され、さらに、第1の折り曲げタブ(a1)は、第3の側部閉鎖壁(C3)と第1の長手方向の折目線(L1)との間に、及び、第2の折り曲げタブ(a2)は、第3の側部閉鎖壁(C3)と段ボール箱(C)の長手方向端部(BL)との間に特定されるように、平行であり、ある間隔を置いて得られる一対の長手方向の折り曲げ線(a、b)を備える。
【0018】
第1の折り曲げタブ(a1)は、一旦それが第1の長手方向の折目線(L1)に対して回転すると、補強した端部を形成するように、第1の部分(P1)の一部に重ね合わせることになり、その一方で、第2の折り曲げタブ(a2)は、一旦第3の側部閉鎖壁(C3)が、物品の第3の側面を覆うための第1の折り曲げタブ(a1)に対して折り曲げられると、表面が上部閉鎖壁(PS)によって覆われる前に、物品の一部の上面を覆うための第3の側部閉鎖壁(C3)に対して折り曲げられることになる。
【0019】
それに応じて、第2の側部包囲フラップ(A2)は、第2のフラップ(A2)上の2つの折り曲げ線(a、b)との間に、第4の側部閉鎖壁(C4)が、第3の側面と反対側に、包み込まれる物品の第4の側部側面の高さに相当する高さを有して特定され、さらに、第3の折り曲げタブ(a3)は、第4の側部閉鎖壁(C4)と第2の長手方向の折目線(L2)との間に、及び、第4の折り曲げタブ(a4)は、第4の側部閉鎖壁(C4)と段ボール箱(C)の第2の長手方向の端部(BL)との間に特定されるように、平行であり、ある間隔を置いて得られる一対の長手方向の折り曲げ線(c、d)を備える。
【0020】
第3の折り曲げタブ(a3)は、一旦それが第2の長手方向の折目線(L2)に対して回転すると、補強した端部を形成するように、第1の部分(P1)の一部に重ね合わせることになり、その一方で、第4の折り曲げタブ(a4)は、一旦第4の側部閉鎖壁(C4)が、物品の第4の側面を覆うための第3の折り曲げタブ(a3)に対して折り曲げられると、表面が上部閉鎖壁(PS)によって覆われる前に、物品の一部の上面を覆うための第4の側部閉鎖壁(C4)に対して折り曲げられることになる(
図1C~1Fを参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0021】
【文献】イタリア国特許出願第102015000014902号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0022】
本発明には、2つの長手方向の折目線(L1、L2)が存在する段ボールシートにおける上記の4つの横の切り込み、並びに、中央領域(SC)が段ボールシートにおいて、2つの長手方向折目線(L1、L2)との間に、及び、2つの長手方向の折目線(L1、L2)の外部の2つの側部領域(SL1、SL2)との間に描かれているような4つの横の折目線(T1、T2、T3、T4)を得るために切断ステーションを提供する目的がある。
【0023】
特に、本発明には、
第1の横の折目線(T1)と第2の横の折目線(T2)との間にある第1の部分(P1)と;
段ボールシートの第1の横の端部(B1)と第1の横の折目線(T1)との間にあり、第1の部分(P1)に隣接して、第1の横の折目線(T1)によってちょうつがいのように留められる第2の部分(P2)と;
第2の横の折目線(T2)と第3の横の折目線(T3)との間にあり、第1の部分(P1)に隣接して、第2の横の折目線(T2)を用いてそこへちょうつがいのように留められる第3の部分(P3)と;
第3の横の折目線(T3)と第4の横の折目線(T4)との間にあり、第3の部分(P3)に隣接して、第3の横の折目線(T3)を用いてそこへちょうつがいのように留められる第4の部分(P4)と;
第4の横の折目線(T4)と段ボールシートの第2の横の端部(B2)との間にある第5の部分(P5)とを有する段ボールシート(F)を入口で受け入れる切断ステーション、及び、各2つの側部領域(SL1、SL2)に対して、4つの横の折目線(T1、T2、T3、T4)にある4つの横の切り込み(I1、I2、I3、I4)を得るような切断ステーションを提供する目的がある。
【0024】
このようにして、本発明の切断ステーションは、前述で記載され、
図1に示すもの、すなわち、2つの側部領域(SL1、SL2)で:
段ボールブランク(C)の第1の横の端部(B1)と第1の横の折目線(T1)で作られる横の切り込み(I1)との間で:第1の長手方向折目線(L1)のまわりで第2の部分(P2)上に折り曲げ可能な、第2の部分(P2)の第1の末端部にある第1の補強フラップ(R1)、及び、第2の長手方向の折目線(L2)のまわりで第2の部分(P2)上に折り曲げ可能な、第2の部分(P2)の第2の末端部にある第1の補強フラップ(R1)と;
第2の横の折目線(T2)で作られる横の切り込み(I2)と第3の横の折目線(T3)で作られる横の切り込み(I3)との間で:第1の長手方向の折目線(L1)のまわりで第3の部分(P3)上に折り曲げ可能な第3の部分(P3)の第1の末端部にある第3の補強フラップ(R3)、及び、第2の長手方向の折目線(L2)のまわりで第3の部分(P3)上に折り曲げ可能な、第3の部分(P3)の第2の末端部にある第4の補強フラップ(R4)と;
第1の横の折目線(T1)で得られる第1の横の切り込み(I1)と第2の横の折目線(T2)で得られる横の切り込み(I2)との間で、包み込まれる物品の第3の側部側面を覆って取り囲むために、第1の長手方向折目線(L1)のまわりで折り曲げ可能な第1の部分(P1)の第1の末端部にある第1の側部包囲フラップ(A1)、及び、第3の側面の反対側で、包み込まれる物品の第4の側面を覆って取り囲むために第2の長手方向の折目線(L2)のまわりで折り曲げ可能な、第1の部分(P1)の第2の末端部にある第2の側部包囲フラップ(A2)と;
第3の横の折目線(T3)で作られる第2の横の切り込み(I3)と第4の横の折目線(T4)で作られる横の切り込み(I4)との間で、第1の長手方向の折目線(L1)のまわりで第4の部分(P4)上に折り曲げ可能な、第4の部分(P4)の第1の末端部にある第5の補強フラップ(R5)、及び、第2の長手方向の折目線(L2)のあたりで第4の部分(P4)上に折り曲げ可能な、第4の部分(P4)の第2の末端部にある第6の補強フラップ(R6)とを備える段ボールブランク(C)のような、段ボールブランク(C)をその出口で提供することが可能である。
【課題を解決するための手段】
【0025】
挙げられた目的は、請求項1に記載の切断ステーションによって得られる。
【0026】
本発明はまた、ファンフォールドで収納された段ボールの連続ストリップから始まり、前述に記載されている段ボールブランクを得て、段ボールブランクから得たボックスの内部で物品の梱包を実行するのに必要な動作のすべてを実行するための機械を提供する目的がある。
【0027】
本発明の目的は、非常に素早くかつ効率的に物品の梱包を完了するために必要なすべて動作を実行することが可能な機械を提供することであり、1時間あたりに梱包される物品の数に関して高い生産性を保証することを目的として、1時間あたり最大1000個もの物品が梱包される。
【0028】
この目的は、請求項14に記載の、及び、請求項1に記載の切断ステーションを備える、序文にて記載されたような、段ボールブランクから得られる段ボール箱の内部に物品を包み込むための機械によって達成される。
【0029】
本発明の、段ボールの連続ストリップからなる段ボールシート、及び段ボールシートから得られる段ボール箱の内部に物品を梱包する機械における、横の切り込みを行うための切断ステーションに関する好ましい実施形態の特徴が、添付の図表によって以下に記載されている。
【図面の簡単な説明】
【0030】
【
図1】本明細書の序文に記載された斜視図において、本出願人及び上記で引用したイタリア特許出願の目的によって設計された段ボール梱包材を例示し、段ボールブランクは、本発明の切断機の出口で製造され、切断ステーションを備える本発明の機械は、段ボールブランクから得られる段ボール箱に物品を梱包するために、連続した作業装置で処理することが可能である。
【
図1A】それぞれの斜視図によって、物品を梱包し、内部に物品を備える閉じた段ボール箱を得ることを可能にするような、
図1の段ボールブランクについての可能な折り曲げ工程を例示する。
【
図1B】それぞれの斜視図によって、物品を梱包し、内部に物品を備える閉じた段ボール箱を得ることを可能にするような、
図1の段ボールブランクについての可能な折り曲げ工程を例示する。
【
図1C】それぞれの斜視図によって、物品を梱包し、内部に物品を備える閉じた段ボール箱を得ることを可能にするような、
図1の段ボールブランクについての可能な折り曲げ工程を例示する。
【
図1D】それぞれの斜視図によって、物品を梱包し、内部に物品を備える閉じた段ボール箱を得ることを可能にするような、
図1の段ボールブランクについての可能な折り曲げ工程を例示する。
【
図1E】それぞれの斜視図によって、物品を梱包し、内部に物品を備える閉じた段ボール箱を得ることを可能にするような、
図1の段ボールブランクについての可能な折り曲げ工程を例示する。
【
図1F】それぞれの斜視図によって、物品を梱包し、内部に物品を備える閉じた段ボール箱を得ることを可能にするような、
図1の段ボールブランクについての可能な折り曲げ工程を例示する。
【
図2A】本発明の段ボールシートから得られた段ボール箱の内部に物品を包み込む機械の配置を上方から模式図で例示する。
【
図2C】
図1に示す第1の段ボールブランクを得て、そして、段ボールブランクを物品のまわりで折り曲げて、その内部で梱包され閉じられた物品と共に閉じた段ボール箱を得るための、本発明の梱包機械が、ファンフォールドで構成される段ボールの連続ストリップから切断された段ボールシートから開始して、実施するいくつかの主な作業についての例示的実施形態に関して、略図で外形を連続的に例示する。
【
図2D】本発明の機械の動作順に関して、斜視図で外形を連続して、まさしく略図で例示する。
【
図3A】段ボールシートの2つの側部領域(SL1、SL2)の横の切り込みを得るための本発明の切断ステーションを、模式的な斜視図で例示する。
【
図3B】本発明の切断ステーションに対する入口に設けられている段ボールシートの各2つの側部領域(SL1、SL2)において、4つの横の切り込みを得るための切断ステーションの作業順を、模式的な斜視図で例示する。
【
図3C】本発明の切断ステーションに対する入口に設けられている段ボールシートの各2つの側部領域(SL1、SL2)において、4つの横の切り込みを得るための切断ステーションの作業順を、模式的な斜視図で例示する。
【
図3D】本発明の切断ステーションに対する入口に設けられている段ボールシートの各2つの側部領域(SL1、SL2)において、4つの横の切り込みを得るための切断ステーションの作業順を、模式的な斜視図で例示する。
【
図3E】本発明の切断ステーションの一部の重要な細部を、模式的な斜視図で、例示する。
【
図3F】本発明の切断ステーションの一部の重要な構成要素を、模式的な斜視図で例示する。
【
図3G】より明らかに他の細部を示すために抜き出された他の構成要素を備えた異なる角度からの別の斜視図によって、
図3Fの一部の構成要素を例示する。
【
図3H】本発明の切断ステーションの一部の主要で重要な構成要素を、正面図で例示する。
【発明を実施するための形態】
【0031】
添付の図面の数字に関しては、(S2)は、本発明の段ボールシートに横の切り込みを得るための切断ステーションを意味し、その一方で、参照番号(100)は、切断ステーション(S2)を備え、完全な状態で段ボールシートから得られる段ボール箱の内部に物品を梱包するための機械を意味する。
【0032】
本発明の切断ステーション(S2)は、前述で述べたとおり、段ボールシートの横の切り込みを行うように設計されており、特に、それは、段ボールシートにある4つの横の折目線に4つの横の切り込みを行うように設計されている(各横の折り曲げ線での切断)。
【0033】
詳細には、切断ステーション(S2)は、段ボールシート(F)を受け入れるための入口(IN)、出口で段ボールブランクに横の切り込みを与えるための出口(OUT)、及びコンベヤ(4)、例えば、前進方向(V)に従って入口(IN)から出口(OUT)まで段ボールシート(F)を搬送するために、入口(IN)から出口(OUT)まで延在するコンベヤベルトを備える。
【0034】
切断ステーション(S2)は、コンベヤ(4)に対して、及びコンベヤ(4)の前進方向(V)に対して、横方向にかつ垂直に配置され相対する2つの横の端部(B1、B2)、並びに、コンベヤ(4)に対して平行の、したがって、コンベヤ(4)の前進方向(V)に対して平行の長手方向端部(BL)を与えるような方向で入り口(IN)に供給される段ボールシート(F)をその入り口(IN)で受け入れることが可能である。
【0035】
切断ステーション(S2)は、段ボールシート(F)の長手方向端部(BL)に対して並びにコンベヤ(4)及び4つの横の折目線(T1、T2、T3、T4)の前進方向(V)に対して平行の、段ボールシート(F)の横の端部(B1、B2)に対して平行の、並びに、前進方向(V)に対して横の及び垂直な2つの長手方向の折目線(L1、L2)を備える段ボールシート(F)をその入り口(IN)で受け入れる(例えば
図3を参照)。
【0036】
2つの長手方向折目線(L1;L2)は、段ボールシート(F)の第1の横の端部(B1)から第2の横の端部(B2)まで、及び、段ボールシート(F)から得られる段ボール箱に梱包されるような物品の底辺の長さ(L)に相当する互いから同等の間隔で互いに平行である。
【0037】
4つの横の折目線(T1、T2、T3、T4)は、段ボールシート(F)の一方の長手方向端部(BL)から他方の長手方向端部(BL)まで互いに平行であり、特に、物品の底辺の幅、物品の上部表面の幅(L*)、及び物品の側面の高さ(H)に基づいて、包み込まれる物品の有効寸法に応じて、互いから間隔を置いている。
【0038】
特に、コンベヤ(4)の前進方向(V)に対して上流側端部である段ボールシート(F)の第1の横の端部(B1)から始まり:
第1の横の折目線(T1)は、段ボールシート(F)の第1の横の端部(B1)から物品の第1の側部側面の高さ(H)に相当するある間隔をおいている;
第2の横の折目線(T2)は、第1の折目線(T1)から梱包される物品の底辺の幅(l)に相当するある間隔をおいている;
第3の横の折目線(T3)は、第2の横の折目線(T2)から物品の第2の側面の高さ(H)に相当するある間隔をおき、第1の側面と平行して反対側にある;
第4の横の折目線(T4)は、第3の横の折目線(T3)から梱包される物品の上部表面の幅(L*)に相当するある間隔をおいている。
【0039】
したがって、切断ステーション(S2)がその入り口(IN)で受け入れる段ボールシート(F)は、2つの長手方向折目線(L1、L2)との間に中央領域(SC)、及び2つの長手方向折目線(L1、L2)の外に2つの側部領域(SL1、SL2)を有することになり、中央領域(SC)においては、段ボールシート(F)は、4つの横の折目線(T1、T2、T3、T4)によって画定される5つの部分(P1、P2、P3、P4、P5)を備え、特に、(再度
図3Bを参照):
第1の横の折目線(T1)と第2の横の折目線(T2)との間にある第1の部分(P1)と;
段ボールシート(F)の第1の横の端部(B1)と第1の横の折目線(T1)との間にあり、第1の部分(P1)に隣接して、第1の横の折目線(T1)を用いてちょうつがいのように留められる第2の部分(P2)と;
第2の横の折目線(T2)と第3の横の折目線(T3)との間にあり、第1の部分(P1)に隣接して、第2の横の折目線(T2)を用いてそこへちょうつがいのように留められる第3の部分(P3)と;
第3の横の折目線(T3)と第4の横の折目線(T4)との間にあり、第3の部分(P3)に隣接して、第3の横の折目線(T3)を用いてそこへちょうつがいのように留められる第4の部分(P4)と;
第4の横の折目線(T4)と段ボールシート(F)の第2の横の端部(B2)との間にある第5の部分(P5)とを備える。
【0040】
コンベヤ(4)は、段ボールシート(F)が、その上に配置され、その中央領域(SC)の少なくとも一部、及び、コンベヤ(4)の2つの端の向こう側へ横に突き出している2つの側部領域(SL1、SL2)と共にあるように予め配置される。
【0041】
本発明の切断ステーション(S2)は、コンベヤ(4)の各2つの端の側面によって、第1の切断グループ(41)及び第2の切断グループ(42)を備え、それは、段ボールシート(F)の2つの側部領域(SL1、SL2)の相対する側部領域に横の切り込みを得るために予め配置され、第1の切断グループ(41)は、コンベヤ(4)の前進方向(V)に対して第2の切断グループ(42)の下流に配置されている。
【0042】
したがって、実際には、本発明の切断ステーション(S2)は、コンベヤの両端に対して2つからなる4つの切断グループを備える。以下では、コンベヤの反対側にあるもう一方の2つの切断グループの構造及び機能は同一であるとして、コンベヤの同じ側面に位置している2つの切断グループのみが記載されている。
【0043】
第1の切断グループ(41)及び第2の切断グループ(42)は、コンベヤ(4)に対して垂直及び横方向(V1)に、同時に交互に並進することが可能であるように、したがって、両方ともコンベヤ(4)に接近又は間隔を置くことが可能であるようにコンベヤ(4)の端の側面によって予め配置され、そのため、それらが位置付けられることができて、段ボールシート(F)のそれぞれの側部領域(SL1、SL2)で、及び、それより上に停止することができ、その上に横の切り込みを得ることが可能であるように、コンベヤ(4)に配置される。
【0044】
これは、段ボールシート(F)の有効寸法に基づいて、すなわち、2つの側部領域(SL1、SL2)の有効寸法(幅)に基づいて、横の切り込みが行われることになる段ボールシートの相対する側部領域で及びそれより上に2つの切断グループを効果的に位置付けることを可能にする。
【0045】
更に、第2の切断グループ(42)(コンベヤ(4)の前進方向(V)に対して第1の切断グループ(41)の群の上流)は、第2の切断グループ(42)が、第1の切断グループ(41)に接近することができるか又は間隔を置くことができるといった方法で、コンベヤ(4)に対する平行方向(V2)において交互に、第1の切断グループ(41)に対して並進し得るように予め配置される。
【0046】
この細部は、切断ステーション(S2)が段ボールシート(F)にある横の折目線(T1、T2、T3、T4)の有効な相互の位置及び間隔、すなわち、対応する4つの横の切り込み(I1、I2、I3、14)が行われることになる段ボールシート(F)の2つの側部領域(SL1、SL2)上の4つの横の折目線(T1、T2、T3、T4)の有効な相互の位置及び間隔に調整されることを可能にする。
【0047】
本発明の切断ステーション(S2)の機能は、以下の通りである。
【0048】
コンベヤ(4)は、一旦、コンベヤ(4)の前進方向(V)に対して、第1の横の折目線(T1)が上流側に配置され、第4の横の折目線(T4)が下流側を配置される状態で、ステーション(S2)の入り口(IN)にて段ボールシート(F)を受け入れるならば、第4の横の折目線(T4)が、第1の切断グループ(41)の下に位置する第1の位置(Z1)にそれを停止させるまで、前進方向(V)にしたがって段ボールシート(F)を前進させることが可能である(
図3Bを参照)。
【0049】
2つの側部領域(SL1、SL2)の有効寸法を考慮し基礎として、特にその有効幅は、2つの切断グループ(41、42)が、それらがコンベヤ(4)に接近するか又は遠ざかるように、方向(V1)に沿って、コンベヤ(4)に垂直に並進することができ、このように、切り込みが実行され相対する側部領域(SL1、SL2)より上、及び、その場の位置に停止し位置付けられる。
【0050】
さらに、段ボールシート(F)の有効寸法及び横の折目線(T1、T2、T3、T4)の有効位置を基礎として、第2の切断グループ(42)が第3の横の折目線(T3)を越えない場合、第2の切断グループ(42)は、コンベヤ(4)の前進方向(V)と平行して、方向(V2)に沿って、第1の切断グループ(41)に対して並進し、段ボールシート(F)にある第3の横の折目線(T3)の有効位置より上にそれを位置付けるように、それを第1の切断グループ(41)に接近するか又は遠ざける。
【0051】
一旦これらの調整が行われると、必要であれば、このように、2つの切断グループ(41、42)は、段ボールシート(F)の相対する側部領域(SL1、SL2)に対応する切り込みを得るために作動し、特に:第1の切断グループ(41)は、中央領域(SC)を区切っているそれぞれの長手方向折目線(L1、L2)まで、段ボールシート(F)の長手方向端部(BL)上の第4の横の折目線(T4)で、相対する側部領域(SL1、SL2)における切り込み(I4)を得て、一方で、第2の切断グループ(42)は、中央領域(SC)を区切っているそれぞれの長手方向折目線(L1、L2)まで、段ボールシート(F)の長手方向端部(BL)上の第3の横の折目線(T3)で、相対する側部領域(SL1、SL2)における切り込み(I3)を得る(
図3C参照)。
【0052】
一旦これら2つの切り込みが行われると、コンベヤ(4)は、前進方向(V)において段ボールシート(F)を進ませるために、それを第2の横の折目線(T2)が第1の切断グループ(41)の下に位置付けられる第2の位置(Z2)(
図3D参照)に停止させるまで作動する。
【0053】
第2の切断グループ(42)が第1の横の折目線(T1)を越えない場合、第2の切断グループ(42)は、コンベヤ(4)の前進方向(V)と平行して、方向(V2)に沿って、第1の切断グループ(41)に対して並進し、段ボールシート(F)にある第1の横の折目線(T1)の有効位置より上にそれを位置付けるように、それを第1の切断グループ(41)に接近するか又は遠ざける。
【0054】
一旦この調整が行われると、必要であれば、その次に、2つの切断グループ(41、42)は、段ボールシート(F)の相対する側部領域(SL1、SL2)に対応する切り込みを得るために作動すし、特に:第1の切断グループ(41)は、中央領域(SC)を区切っているそれぞれの長手方向折目線(L1、L2)まで、段ボールシート(F)の長手方向端部(BL)上の第2の横の折目線(T2)で、相対する側部領域(SL1、SL2)における切り込み(I2)を得て、一方で、第2の切断グループ(42)は、中央領域(SC)を区切っているそれぞれの長手方向折目線(L1、L2)まで、段ボールシート(F)の長手方向端部(BL)上の第1の横の折目線(T1)で、相対する側部領域(SL1、SL2)における切り込み(I1)を得る。
【0055】
このような方法で、段ボールシート(F)の各2つの側部領域(SL1、SL2)では、4つの横の切り込み(I1、I2、I3、I4)が、4つの横の折目線(T1、T2、T3、T4)で行われる(
図3D参照)(すなわち各横の折目線での切り込み)。
【0056】
このように、本発明の切断ステーション(S2)は、その(
図3D)出口(OUT)で、梱包のために利用可能であり、段ボールブランクによって得られる段ボール箱の内部に物品を梱包する、序文に記載され
図1に例示されたものに全く同様の段ボールブランク(C)を備え、すなわち、その2つの側部領域(SL1、SL2)に段ボールブランクを備え:
段ボールブランク(C)の第1の横の端部(B1)と第1の横の折目線(T1)で作られる横の切り込み(I1)との間で:第2の部分(P2)の第1の末端部にある第1の補強フラップ(R1)は、第1の長手方向折目線(L1)のあたりで第2の部分(P2)上に折り曲げ可能であり、-第2の部分(P2)の第2の末端部にある第2の補強フラップ(R2)は、第1の補強フラップ(R1)に少なくとも部分的に重ね合わせるように第2の長手方向折目線(L2)のあたりで第2の部分(P2)上に折り曲げ可能であり:その上に折り曲げられ、少なくとも部分的に重ね合わせられる第1(R1)及び第2の補強フラップ(R2)備える第2の部分(P2)は、梱包される物品の第1の側部側面を覆うための第1の横の折目線(T1)のあたりで折り曲げ可能である第1の側部閉鎖壁(C1)を構成する(例えば
図1A、1B又は
図2C、2Dの外形の順序を参照);
第2の横の折目線(T2)で作られる横の切り込み(I2)と第3の横の折目線(T3)で作られる横の切り込み(I3)との間で:第3の部分(P3)の第1の末端部にある第3の補強フラップ(R3)は、第1の長手方向折目線(L1)のあたりで第3の部分(P3)上に折り曲げ可能であり、第3の部分(P3)の第2の末端部にある第4の補強フラップ(R4)は、第3の補強フラップ(R3)に少なくとも部分的に重ね合わせるように、第2の長手方向折目線(L2)のあたりで第3の部分(P3)上に折り曲げ可能であり:その上に折り重なり少なくとも部分的に重ね合わせた第3(R3)及び第4の(R4)の補強フラップを備える第3の部分(P3)は、第1の側面の反対側に、梱包される物品の第2の側部側面を覆うために、第2の横の折目線(T2)のあたりで折り曲げ可能な第2の側部閉鎖壁(C2)を構成する(例えば
図1B、1C又は
図2C、2Dの外形の順序を参照);
第1の横の折目線(T1)で作られる第1の横の切り込み(I1)と第2の横の折目線(T2)で作られる横の切り込み(I2)との間で、第1の部分(P1)の第1の末端部にある第1の側部包囲フラップ(A1)は、梱包される物品の第3の側部側面を覆って包囲するために、第1の長手方向折目線(L1)のあたりで折り曲げ可能であり、第1の部分(P1)の第2の末端部にある第2の側部包囲フラップ(A2)は、第3の側面の反対側で、梱包される物品の第4の側面を覆って包囲するために、第2の長手方向折目線(L2)のあたりで折り曲げ可能である(
図1A、1B又は
図2C、2Dの外形の順序を参照);
第3の横の折目線(T3)で作られる横の切り込み(I3)と第4の横の折目線(T4)で作られる横の切り込み(I4)との間で、第4の部分(P4)の第1の末端部にある第5の補強フラップ(R5)は、第1の長手方向折目線(L1)のあたりで第4の部分(P4)上に折り曲げ可能であり、第4の部分(P4)の第2の末端部にある第6の補強フラップ(R6)は、第5の補強フラップ(R5)に少なくとも部分的に重ね合わせるように、第2の長手方向折目線(L2)のあたりで第4の部分(P4)上に折り曲げ可能であり:その上に折り重なって、少なくとも部分的に重ね合わせた第5(R5)及び第6の(R6)補強フラップを備える第4の部分(P4)は、一旦、第2の側部閉鎖壁(C2)が、第2の側部側面を覆うために第2の横の折目線(T2)のあたりで折り曲げられるならば、梱包される物品の上部表面を覆うために、第3の横の折目線(T3)のあたりで折り曲げ可能である上部閉鎖壁(PS)を構成する(
図1A、1F、又は
図2C、2Dの外形の順序を参照);
第4の横の折目線(T4)と第2の横の端部(B2)との間で、タブ(AC)は、段ボール箱を閉じて/開くためのタブを構成する。
【0057】
本発明によって提案された切断ステーション(S2)の他の有利な及び好適な特徴が、以下に記載されている。
【0058】
切断ステーション(S2)は、コンベヤ(4)と平行に配置され、順に作動可能な軸(40)を含む第1の切断グループ(41)及び第2の切断グループ(42)の作動手段(400)を備え、第1の切断グループ(41)は、互いに180°の状態であり、コンベヤ(4)に対して垂直かつ横に配置されるような方法で、軸(40)に取り付けられる一対の切り込み用刃(411、412)を備え、次に、第2の切断グループ(42)は、互いに180°の状態で軸(40)に取り付けられ、また、コンベヤ(4)に対して垂直かつ横に配置される一対の切り込み用刃(421、422)を備える(
図3E参照)。
【0059】
第1の切断グループ(41)の一対の刃(411、412)及び第2の切断グループ(42)の一対の刃(421、422)は、同じ角度方向を有するように共通軸(40)に取り付けられ、そのため、段ボールシートの側部領域に、横の切り込みを得るための2つの切断グループの刃を作動させるために、軸(40)が順に作動する場合、2つの切断グループの一対の刃の中で刃が段ボールシートの側部領域に同時に到達する。
【0060】
前述で定められた通り配置される第1の切断グループの一対の刃及び第2の切断グループの一対の刃は、全体的に螺旋様の形状を有する。
【0061】
この特殊な配置のため、切断ステーション(S2)は、段ボールシートの側部領域に切り込みを非常に素早く実行し、それぞれの軸を180°回転した時点で、一度に2つの横の切り込みが得られる。
【0062】
それゆえに、段ボールシートの各2つの側部領域の4つの切り込みを得て仕上げるために、前述に記載されているように2つ同時に、軸(40)の完全なる回転を1回のみ実行することで十分である。
【0063】
第1の切断グループ(41)が第1のフレーム(45)によって支えられ、その一方で、第2の切断グループ(42)が第2のフレーム(46)によって支えられ;切断ステーション(S2)は、コンベヤ(4)に対して横及び垂直となるように配置される第1の摺動ガイド(450)、並びに第1の摺動ガイド(450)と平行し、ゆえに、コンベヤ(4)に対して横及び垂直に配置される第2の摺動ガイド(460)を備える。
【0064】
第1のフレーム(45)は第1の摺動ガイド(450)に摺動可能に取り付けられ、例えば、第1のフレーム(45)は第1の摺動ガイド(450)に摺動可能に連結される第1の可動部(451)に取り付けられる。その一方で、例えば第2のフレーム(46)が第2の摺動ガイド(460)に摺動可能に取り付けられ、例えば、第2のフレーム(46)は第2の摺動ガイド(460)に摺動可能に連結される第2の可動部(図中で詳細に見ることはできない)に取り付けられる。
【0065】
さらに、切断ステーション(S2)は、第1の摺動ガイド(450)に対して、第1の摺動ガイド(450)に沿った可動部(451)の摺動によって、第1のフレーム(45)を選択的に並進させ、コンベヤ(4)によって運ばれる段ボールシートの側部領域の実際の位置及び寸法に第1の切断グループ(41)の位置を合わせるために、このように、それらをコンベヤ(4)に接近する又は遠ざけるような方法で第1の摺動ガイド(450)に対して第1の切断グループ(41)を交互に並進させるように構成され、予め配置される第1の移動手段(47)を備える。
【0066】
第1の切断グループ(41)及び第2の切断グループ(42)が同じ共通軸(40)に取り付けられるように、第1の移動手段(47)によって第1の切断グループ(41)にもたらされる並進は、第2の摺動ガイド(450)に沿った第2の可動部の摺動によって、第2の摺動ガイド(460)に対して第2のフレーム(46)の摺動による第2の切断グループ(42)の並進も画定する。
【0067】
さらに、切断ステーション(S2)は、コンベヤ(4)と平行して、したがって、第1の摺動ガイド(450)及び第2の摺動ガイド(460)と横及び垂直にその代わりに配置される第3の摺動ガイド(470)を備える。
【0068】
第2の摺動ガイド(460)は、それに対して、第2の切断グループ(42)が、それをコンベヤ(4)に近づくか又は遠ざけるように摺動を実行させることができ、第3の摺動ガイド(470)に連結されて、摺動が可能であるように予め配置され、したがって、第2の切断グループ(42)が第1の切断グループ(41)に対する並進を可能にするように第3の摺動ガイド(470)に対して並進させられ、段ボールシートの側部領域にある2つの隣接する横の折目線との間の位置及び間隔を調整するために、それを第1の切断グループ(41)に近づけるか又は遠ざける。
【0069】
この点に関しては、切断ステーション(S2)は、第3の摺動ガイド(470)に対して第2の摺動ガイド(460)を移動して、摺動させるように予め配置される第2の移動手段(48)を備える。
【0070】
例えば、第2の摺動ガイド(460)の先端部分で予め配置される第3の可動部(471)が、第3の摺動ガイド(470)に摺動可能に連結される。
【0071】
さらに、2つの切断グループ(41、42)からなる作動手段(400)は、順に軸(40)を作動させるためのモータ(49)を備えており、その軸(40)上に、各2つの切断グループ(41、42)の2つの対の刃(411、412)(421、422)が取り付けられ、モータ(49)は、第1の摺動ガイド(450)及び第2の摺動ガイド(460)と平行に、したがって、コンベヤ(4)と横及び垂直になるように、予め配置される第4の摺動ガイド(492)に摺動可能に取り付けられる第4の可動部(491)によって支えられる、相対するフレーム(490)に取り付けられる。
【0072】
このような方法で、第1の移動手段(47)が、第1の摺動ガイド(450)に対して第1のフレーム(45)を移動する場合、コンベヤ(4)に第1の切断グループ(41)及び第2の切断グループ(42)を接近させるか又は遠ざけるために、モータ(49)は、2つの切断グループ(41、42)を作動させる役割を果たし、また、同時にかつ同じ方法でコンベヤ(4)に接近するか又は遠ざかり、第4の摺動ガイド(492)に沿った第4の可動部(491)の摺動によって、第4の摺動ガイド(492)に沿って取り付けられるフレーム(490)の摺動に続く。
【0073】
第1の移動手段(47)は、相対する滑車にループ状に巻いているベルト(475)を備え、少なくともベルト(475)を作動させるためのその駆動滑車(476)(
図3F参照)は:特に、ベルト(475)がコンベヤ(4)と横に及び垂直に、すなわち、コンベヤ(4)の前進方向(V)に配置されるように、滑車は配置される。
【0074】
第1のフレーム(45)は、第1の切断グループ(41)を支え、クランプ(477)によってベルト(475)の分岐部、例えばベルト(475)の上部分岐部に拘束されている。
【0075】
このような方法で、駆動滑車(476)は、一方又はもう一方の回転方向に、順に作動するとき、ベルト(475)の上部分岐部は、コンベヤ(4)に向かう方向に、又は、コンベヤ(4)から離れる方向に、コンベヤ(4)に対して垂直に移動し:したがって、第1のフレーム(45)、それから、第1の切断グループ(41)、同様に第2のフレーム(46)及び第2の切断グループ(42)は、段ボールシート(F)の側部領域(SL1、SL2)の幅にその位置を調整するように、上記で挙げた方向(V1)に沿って、コンベヤ(4)に近づけるか又は遠ざかることができる。
【0076】
切断ステーション(S2)は、都合がいいことにフレーム(45’)のようにコンベヤ(4)の下で横方向に延在する単一のベルト(475)を備え、それは、コンベヤ(4)の反対側にある対応する第1の切断グループ(41’)を支え、また、相対するクランプ(479)によって、ベルト(475)の分岐部に、特にベルト(475)の下部分岐部に拘束されることもできる。
【0077】
このような方法で、単一のベルト(475)を作動させると共に、同時に、コンベヤの両側にある切断グループを、コンベヤにある段ボールシートに又はから、近づく又は遠ざけることが可能である(例えば
図3G及び3Hを参照)。
【0078】
次に、第2の移動手段(48)は、相対する滑車にループ状に巻いているベルト(481)を備え、少なくともその駆動滑車(482)は:ベルト(481)がコンベヤ(4)の下に及びそこと平行に、すなわち、その前進方向(V)に配置されるように、滑車が配置される。
【0079】
プレート(4820)には、支柱(483)が固定され、ベルト(481)の分岐部、例えば下部分岐部に拘束される。
【0080】
第1のブラケット(484)は、支柱(483)に予め配置され、そのブラケット(484)は、第2の摺動ガイド(460)より下方に固定される(支柱(483)及び第1のブラケット(484)を例示するために、第2の摺動ガイド(460)が省略された
図3Gを参照)。
【0081】
このような方法で、ベルト(481)の作動は、摺動ガイド(470)に沿った第3の可動部(471)の摺動を介して、前述の方向(V2)に従って第2の切断グループ(42)を第1の切断グループ(41)に近づけるか又は遠ざけるために、コンベヤ(4)によって運ばれる段ボールシート(F)にある横の折目線の有効位置及び相互の間隔を基準として、その位置及び相互の間隔を調整するように、第3の摺動ガイド(470)に対する第2の摺動ガイド(460)の移動を決定する。
【0082】
支柱(483)は、都合がよいことに、コンベヤ(4)の反対側にある対応する第2の切断グループ(42’)の摺動ガイド(460’)中で下方にも位置付けられるような、拡張部及び長さを有し、そのため、第2のブラケット(486)によって摺動ガイド(460’)にも、支柱(483)を拘束することができる。
【0083】
このような方法で、単一のベルト(481)を作動させると共に、同時に、第2の切断グループをコンベヤの両側にある、相対する第2の切断グループに又はから、近づく又は遠ざけることが可能である。
【0084】
最後に、切断ステーション(S2)は、コンベヤ(4)の両側にある各2つの切断グループ(41、42)に、2つの切断グループ(41、42)の切り込み用刃(411、412、421、422)が通過する溝を有する刃のカウンタブロック(49)を備え、そして、それは、コンベヤ(4)にある段ボールシート(F)の相対する側部領域(SL1、SL2)の下に直ちに存在するように配置される。
【0085】
前述で示したように、
図2A及び
図2Bにおいて、上及び端からの相対図では、本発明の段ボールシートから得られ、前述に記載されている切断ステーション(S2)を備えている段ボール箱の内部に物品を梱包するための機械(100)のレイアウトが図示される。
【0086】
図2C及び
図2Dは、外形を連続で、梱包機械(100)が、段ボールの連続ストリップから、切り込まれた段ボールシートを得ることから始まって実行する各種動作、梱包するための段ボールブランクを得るような段ボールシートの処理法、及び、物品まわりの梱包のために段ボールブランクを包み、その内部に梱包された物品を備えた閉じた段ボール箱を得るための動作に関して略図で例示する。
【0087】
特に、
図2Cは、一連の外形によって、本発明の機械による一部の主な動作工程を例示し、
図2Dは、機械(100)が、段ボールの連続ストリップより切り込まれた段ボールシートから始まり、段ボール箱の内部に物品を梱包するために実行する全動作工程の完全な連続した順序を例示する一方で、その動作は、切り込まれた段ボールシートである
図1に例示するもののような段ボールブランク(C)から得て始まること、及び、物品を梱包して、段ボール箱の内部に物品を閉じ込めるように、段ボールブランクを物品のまわりに折り重ねることを含む。
【0088】
図2C及び2Dにおける一連の外形に示す動作順は、異なる形状及び寸法からなる2つの物品の梱包に関して例示され、したがって、2つの事例において、得られた段ボールブランク及び最終的なボックスは、異なる形状及び寸法を有する。
【0089】
これは、本発明の機械(100)が、物品の寸法と独立して相対する段ボール箱の内部に物品を梱包して、閉じ込めることが可能な方法を示すためでもあり、すなわち、機械(100)は、物品の有効寸法を基準として梱包するための段ボールを得て、その結果、ブランクは、物品のまわりで折りたたまれ、ボックスの内部に梱包され、包まれた物品を備える、相対するボックスを得ることができる。
【0090】
機械(100)は:
-段ボールの連続ストリップ(S)は、ファンフォールド(SF)を形成するために、それ自体の上にベローズ式に折りたたまれて、予め配置される貯蔵部(M)と;
-区分化ステーション(S1)が、貯蔵部(M)の下流側にあり、段ボールシート(F)を得るために、ファンフォールド(SF)から解かれた段ボールの連続ストリップ(S)が供給されて、前進方向(w)に進み、切断され、そして、同時に横の折目線(T4)が、段ボールの連続ストリップ(S)上の切り口と平行に得られる、段ボールの連続ストリップ(S)からなる段ボールシート(F)の区分化ステーション(S1)と;
-折目線形成ステーション(S1*)であって、区分化ステーション(S1)の下流側にあり、その中へ、区分化ステーション(S1)から来る切り込まれた段ボールシート(F)が供給され、その上で、段ボールシート(F)は、段ボールシートの中央領域(SC)及び2つの側部領域(SL1、SL2)を特定するための2つの長手方向の折目線(L1、L2);及び、中央領域(SC)の区分化ステーション(S1)にてすでに得られる折目線(T4)と共に、上記の5つの部分(P1、P2、P3、P4、P5)を特定するための3つの横の折目線(T1、T2、T3)が得られ、そこにおいて、2つの側部領域(SL1、SL2)の段ボールシートの一部に、一対の長手方向の折り曲げ線(a、b)(c、d)が、第1の部分(P1)の側面で作られ、それは、2つの横の折り曲げフラップ(A1、A2)の第1(a1)、第2(a2)、第3(a3)、及び第4(a4)の折り曲げタブを特定し、そこから、段ボール箱の第3(C3)及び第4の(C4)側部閉鎖壁が得られる折目線形成ステーション(S1*)とを備える。
【0091】
折目線形成ステーション(S1*)では、長手方向の折目線(L1、L2)及び横の折目線(T1、T2、T3)が、梱包される物品の有効寸法の役割をするものとして、特に、物品(幅L、長さI)の底面、及び物品の側面の高さ(H)の寸法の役割をするものとして得られる。
【0092】
特に、例えば、2つの長手方向の折目線(L1、L2)は、物品の底面の長さ(L)に等しい相互の間隔で作られ、第1の横の折目線(T1)は、物品の第1の側面の高さ(H)に相当する段ボールシートの第1の横の端部(B1)(折目線形成ステーションへの供給方向に対して上流側端部)からある間隔をおいて作られ、第2の横の折目線(T2)は、物品の底面の幅(l)を基準として、第1の横の折目線(T1)からある間隔をおいて作られ、第3の横の折目線(T3)は、物品の第2の側面の高さ(H)に相当する第2の折目線(T2)からある間隔をおいて作られ、第1の側面の反対側に、及び第4の横の折目線(T4)からある間隔をおいて、折目線(T4)に相当するものが、区分化ステーション(S1)ですでに得られ、物品の上面の幅(L*)に相当する。
【0093】
段ボールの連続ストリップ(S)からなる段ボールシート(F)の区分化ステーション(S1)は:ファンフォールド(F)から解かれた段ボールの連続ストリップ(S)を静止状態で受け入れることができるように予め配置されるコンベア水平面(1)と、段ボールの連続ストリップ(S)をコンベア水平面(1)に沿って前進方向(w)に進ませて、その切断を可能にするために段ボールの連続ストリップ(S)を停止させるための搬送手段(2)と、段ボールの連続ストリップ(S)から段ボールシート(F)を分割して、同時に切り口付近の折目線(T4)を得るために、コンベア水平面(1)より上に予め配置される分割群(3)(段ボールシートの第4の折目線(T4)を構成することになる)とを備える。
【0094】
折目線形成ステーション(S1*)は:
段ボールシート(F)の中央領域(SC)及び2つの側部領域(SL1、SL2)(例えば
図2Dの左から始まっている第3の外形を参照)を特定するために、梱包される物品の底面の長さ(L)に相当する間隔によって互いから遠ざかっている、前進方向と平行する及び段ボールシート(F)の長手方向端部(BL)と平行する2つの長手方向の折目線(L1、L2)を、段ボールシート(F)上に得るために予め配置した第1の折目線形成手段(51)と;
中央領域(SC)において、互いと平行し、特定するために間隔を置いている3つの横の折目線(T1、T2、T3)、中央領域(SC)において、第4の折目線(T4)(区分化ステーション(S1)で得られる折目線(T4))と共に、以下の方法で上述の5つの部分(P1、P2、P3、P4、P5)(
図1及び
図2Dの左から始まる第四の外形を参照)を得るために予め配置される第2の折目線形成手段(52)とを備える。
【0095】
第1の部分(P1)は、第1の横の折目線(T1)と第2の横の折目線(T2)との間に、梱包される物品の底面に相当する寸法を有し;
第2の部分(P2)は、段ボールシート(F)の第1の横の端部(B1)と第1の横の折目線(T1)との間に、物品の第1の側面に相当する寸法を有し;
第3の部分(P3)は、第1の部分(P1)に隣接して、第2の横の折目線(T2)と第3の横の折目線(T3)との間で、第1の側面の反対側に、物品の第2の側面に相当する寸法を有し;
第4の部分(P4)は、第3の折目線(T3)と第4の折目線(T4)(前述のように、区分化ステーション(S1)で得られた折目線(T4))との間に、物品の上面に相当する寸法を有し;
第4の横の折目線(T4)を越えて段ボールシート材の細片によって、及び段ボールシート(F)の第2の横の端部(B2)まで構成される第5の部分(P5)は、段ボール箱の開閉タブ(AC)を構成する。
【0096】
特に、第2の折目線形成手段(52)が、段ボールシート(F)の長手方向の端部(BL)から他の長手方向の端部(BL)まで3つの横の折目線(T1、T2、T3)を得るために予め配置され、そのため、横の折目線は、段ボールシート(F)の2つの側部領域(SL1、SL2)もまた含む。
【0097】
さらに、折目線形成ステーション(S1*)は、2つの側部領域(SL1、SL2)の段ボールシートの一部に、第1の部分(P1)の側面で、2つの折目線(L1、L2)と平行する一対の長手方向の折り曲げ線(a、b)、(c、d)を得て、第1の部分(P1)と同じ幅拡張部を有するように予め配置される第3の折目線形成手段(53)を最後に備える。
【0098】
さらに、機械は、折目線形成ステーション(S1*)の下流側に、横の切断ステーション(S2)を備え、その中へ、段ボールシート(F)が、長手方向の折目線(L1、L2)及び4つの横の折目線(T1、T2、T3、T4)並びに一対の折り曲げ線(a、b)、(c、d)を備えて前進方向に供給され、それに、ステーション(S2)は、各2つの側部領域(SL1、SL2)に対して、4つの横の切り込みを、段ボールシート上の4つの横の折目線(T1、T2、T3、T4)に、それぞれ相対する横の折目線に応じて作る。
【0099】
切断ステーション(S2)は、詳細に前述にて記載されているように、本発明に従って作製される。
【0100】
切断ステーション(S2)は、その出口で、前述のように、前述で示し
図1に示したもののような梱包(C)用の段ボールブランクを提供することになり、すなわち、中央領域(SC)の5つの部分(P1、P2、P3、P4、P5)を備え、2つの側部領域(SL1、SL2)における2つの側部包囲フラップ(A1、A2)の6つの補強フラップ(R1、R2、R3、R4、R5、R6)を備えたものである(
図2C及び2D参照)。
【0101】
この切断ステーション(S2)の下流側では、さらに、機械(100)は、段ボールブランクから得られるボックスの内部に物品の梱包物を得るために必要な段ボールブランク(C)上で動作を実行するための連続した一連の作業ステーションを備える。
【0102】
詳細には、切断ステーション(S2)の下流側で、機械(100)は:次々と連続した、第1の折りたたみ式のステーション(S3)、梱包される物品の供給ステーション(S3*)、物品のまわりの段ボールブランクを部分的に折り曲げるための第2の折り曲げステーション(S4)、完全に包まれ、梱包されて、内部に物品を備えて閉じられた段ボール箱を得るような、物品のまわりの段ボールブランクを最終的に折り曲げるための閉鎖ステーション(S5)を備える(
図2A、2Bを参照)。
【0103】
第1の折り曲げステーション(S3)は、横の切断ステーション(S2)の下流側に配置されており、そこへ、段ボールブランク(C)が前進方向に供給されて、そこで、同時に、すなわち単一の動作で、段ボールブランク(C)が停止する:
第1(R1)及び第2の補強フラップ(R2)は、第1の側部閉鎖壁(C1)を得るために、中央領域(SC)の第2の部分(P2)上に、第1(L1)及び第2(L2)の長手方向の折目線に対して、折りたたまれる;第3(R3)及び第4の補強フラップ(R4)は、第2の側部閉鎖壁(C2)を得るために、中央領域(SC)の第3の部分(P3)上に、第1(L1)及び第2(L2)の長手方向の折目線に対して、折りたたまれる;
第5(R5)及び第6の補強フラップ(R6)は、上部閉鎖壁(PS)を得るために、中央領域(SC)の第4の部分(P4)上に、第1(L1)及び第2(L2)の長手方向の折目線に対して、折りたたまれる;
第1の側部包囲フラップ(A1)の第1の折り曲げタブ(a1)は、中央領域(SC)の第1の部分(P1)の一部を重ね合わせて、補強した端部を形成して、第3の側部閉鎖壁(C3)を画定するために、第1の長手方向の折目線(L1)に対して、折りたたまれる;
第2の側部包囲フラップ(A2)の第3の折り曲げタブ(a3)は、中央領域(SC)の第1の部分(P1)の一部を重ね合わせて、補強した端部を形成して、第4の側部閉鎖壁(C4)を画定するために、第2の長手方向の折目線(L2)に対して折りたたまれる(
図1A、
図2Cの左から第5の外形、及び
図2Dの左から第7の外形を参照)。
【0104】
上述のとおり、これらの折りたたみ動作は、段ボールブランクによって、互いに同時に、すなわち単一の動作で、したがって、非常に素早く、そして、即座に実行され、段ボールブランクにとっては本当に短い停止時間を必要とする。
【0105】
この点に関して、機械(100)は、第1の折り曲げステーション(S3)に:第1の側部閉鎖壁(C1)を得るために、中央領域(SC)の第2の部分(P2)上に、第1(L1)及び第2(L2)の長手方向の折目線に対する第1(R1)及び第2の補強フラップ(R2);第2の側部閉鎖壁(C2)を得るために、中央領域(SC)の第3の部分(P3)上に、第1(L1)及び第2(L2)の長手方向の折目線に対する第3(R3)及び第4の補強フラップ(R4);上部閉鎖壁(PS)を得るために、中央領域(SC)の第4の部分(P4)上に、第1(L1)及び第2(L2)の長手方向の折目線に対する第5(R5)及び第6のフラップ(R6);中央領域(SC)の第1の部分(P1)の一部を重ね合わせて、補強した端部を形成して、第3の側部閉鎖壁(C3)を画定するために、第1の長手方向の折目線(L1)に対する第1の側部包囲フラップ(A1)の第1の折り曲げタブ(a1)、及び、中央領域(SC)の第1の部分(P1)の一部を重ね合わせて、補強した端部を形成して、第4の側部閉鎖壁(C4)を画定するために、第2の長手方向の折目線(L2)に対する第2の側部包囲フラップ(A2)の第3の折り曲げタブ(a3)を同時に折りたたむための第1の折り曲げ手段(63)を備える。
【0106】
第1の折り曲げステーション(S3)の出口で、段ボールブランク(C)は、そこで形成され、第1の側部閉鎖壁(C1)、第2の側部閉鎖壁(C2)、上部閉鎖壁(PS)を有しており、すべてのものは、折りたたまれて、互いに部分的に重ね合わせられる補強フラップのおかげで補強された構造を有して、それは、段ボールブランクの第1の部分(P1)と同じ平面にあり、その一方で、
図2Cの左から第5の外形にて示し、さらに、
図1Bに示す形状を有する段ボールブランクによって、第3(C3)及び第4(C4)の側部閉鎖壁は、第1の部分(P1)の上に第1の折り曲げタブ(a1)及び第3の折り曲げタブ(a3)を折りたたんだ後、中心部分(P1)に対してすでに部分的に直立させられ、折り曲げられる。
【0107】
この第1の折り曲げステーション(S3)の下流側では、機械(100)は、梱包される物品の供給ステーション(S3*)を備えており(
図2A、2B、及び2Dを参照)、梱包される物品は、第1の側面が第1の側部閉鎖壁(C1)の方へ向いている状態で、配置されて、段ボールブランク(C)の第1の部分(P1)に置かれ、第2の側面は、第1の反対側の第2の側部閉鎖壁(C2)の方へ向いており、第3の側面は、最初の2つに対して横の第3の側部閉鎖壁(C3)の方へ向いており、第4の側面は、第3の反対側の第4の側部閉鎖壁(C4)の方へ向いている。
【0108】
ここで、さらに、機械(100)は、物品(S3*)の投入ステーションの下流側に、第2の折り曲げステーション(S4)を備え、そこへ、第1の部分(P1)に物品を載せた段ボールブランク(C)が供給されて、前進方向に進む。
【0109】
第2の折り曲げステーション(S4)では、段ボールブランク(C)が、前進方向に進み、同時に、段ボールブランク(C)が進行中の間に(例えば、
図2Cの第3の最終外形、又は
図2Dの対の側面に位置した2つの第3の最終外形を参照):
第3の側部閉鎖壁(C3)は、物品の第3の側面を覆うように、それを第1の折り曲げタブ(a1)と区分する折り曲げ線(a)に対して折り曲げられ、第2の折り曲げタブ(a2)は、それを物品の上面の一部に重ね合わせるように、それを第3の側部閉鎖壁(C3)と区分する折目線(b)に対して折り曲げられ、
第4の側部閉鎖壁(C4)は、物品の第4の側面を覆うように、それを第3の折り曲げタブ(a3)と区分する折目線(c)に対して折り曲げられ、第4の折り曲げタブ(a4)は、それを物品の上面の一部に重ね合わせるように、それを第4の側部閉鎖壁(C4)と区分する折目線(d)に対して折り曲げられる。
【0110】
上述のとおり、これらの折り曲げ動作は、前進方向に沿って段ボールブランクを進ませることによって実行され、これらの折り曲げ動作が完了次第、機械(100)は、物品の上面に折り曲げられるタブを折り曲げて、第2(a2)及び第4(a4)の上に接着剤を塗布する。
【0111】
機械(100)は、さらにまた第2の折り曲げステーション(S4)において、一旦接着剤が塗布されるならば、段ボールブランクを停止させ(例えば、
図2の最後から2番目の外形、又は
図2Dの対の2つの最後から2番目の外形を参照):
物品の第2の側面が覆われるときまで、それを物品が載せられる第1の部分(P1)に対して折り曲げる(例えば90°まで折り曲げる)ように、第2の横の折目線(T2)に対して、第2の側部閉鎖壁(C2)を回転させること、
そして、順番に、物品の上面が覆われるときまで、それを第2の側部閉鎖壁(C2)に対して折り曲げる(例えば、90°まで折り曲げる)ように、第3の横の折目線(T3)に対して、上部閉鎖壁(PS)を回転させることも含む。
【0112】
この目的のために、機械(100)は、この第2の折り曲げステーション(S4)(
図2A、2bを参照)において:
第3の側部閉鎖壁(C3)を第1の折り曲げタブ(a1)と区別する折り曲げ線(a)に対して回し、物品の第3の側面が覆われるときまで、第3の側部閉鎖壁(C3)を折り曲げて、第2の折り曲げタブ(a2)を第3の側部閉鎖壁(C3)と区別する折目線(b)に対して回し、物品の上面の一部の上にそれを重ね合わせるまで、第2の折り曲げタブ(a2)を折り曲げるための第2の折り曲げ手段(71);
第4の側部閉鎖壁(C4)を第3の折り曲げタブ(a3)と区別する折目線(c)に対して回し、物品の第4の側面が覆われるときまで、第3の側部閉鎖壁(C4)を折り曲げて、第4の側部閉鎖壁(C4)を第4の側部閉鎖壁(C4)と区別する折目線(d)に対して回し、物品の上面の一部の上にそれを重ね合わせるまで、第2の折り曲げタブ(a4)を折り曲げるための第3の折り曲げ手段(72);
物品の上面の上に折り曲げられた第2(a2)及び第4(a4)の折り曲げタブに接着剤を塗布するために予め配置された接着剤塗布手段(73);
一旦接着剤塗布手段(74)が接着剤を塗布すると、段ボールブランク(C)を妨げて、停止させるための抑止手段(74);
及び、物品の第2の側面が覆われるときまで、それを物品が載せられる第1の部分(P1)に対して折り曲げるように、第2の横の折目線(T2)に対して、第2の側部閉鎖壁(C2)を回転させるための第4の折り曲げ手段(75)、
並びに、物品の上面が覆われるときまで、それを第2の側部閉鎖壁(C2)に対して折り曲げるように、第2の側部閉鎖壁(C2)の折り曲げの後、第3の横の折目線(T3)に対して上部閉鎖壁(PS)を連続して回転させるための第5の折り曲げ手段(76)を備えており、したがって、第2の折り曲げステーション(S4)の出口で、その内部に梱包された物品を備えて部分的に閉じた段ボール箱(SCA)を提供する。
【0113】
この点で、物品は、折りたたまれた段ボールブランク及びほぼ終えた梱包ボックスにほぼ完全に包まれる。
【0114】
したがって、機械(100)は、上述の方法で物品のまわりを部分的に折りたたまれる段ボールブランク(C)を動かし、段ボールブランクが停止する第2の折り曲げステーション(S4)の下流側にある最終閉鎖ステーション(S5)で、第1の側部閉鎖壁(C1)が、物品の第1の側面が覆われるように、第1の横の折目線(T1)に対して回されて、第1の部分(P1)に対して折り曲げられ(例えば90°まで);第1の側部閉鎖壁(C1)の折り曲げと同時に、接着剤が、第1の側部閉鎖壁(C1)の上部に塗布される(
図2Dの対の最後の2つの外形のうち左の外形を参照)。
【0115】
最後に、これらの動作の完了の後、機械(100)は、最後の閉鎖ステーション(S5)で段ボールブランクをさらに静止し続ける間、第4の横の折目線(T4)に対して、閉鎖タブ(AC)を回転させ、第1の側部閉鎖壁(C1)の上部と反対方向に、上部壁(PS)に対して閉鎖タブ(AC)を折り曲げて(例えば90°まで)、それをその方向へ接着させ、その内部に梱包された物品を備える段ボール箱の閉鎖を完了させる(
図2Cの最後の外形、及び
図2Dの対の2つの更なる外形のうち右の外形を参照)。
【0116】
この目的のために、機械(100)は、この最終閉鎖ステーション(S5)において(
図2A、2Bを参照):
段ボール箱(SCA)を停止させるために作動可能な停止手段(8);
物品が載る第1の部分(P1)に対して折り曲げて、その結果、物品の第1の側面が覆われるように、第1の横の折目線(T1)に対して、第1の側部閉鎖壁(C1)を回転させるために、一旦ボックス(SCA)を停止させると作動する予め配置した第6の折り曲げ手段(81);
機能的に第6の折り曲げ手段(81)に付随し、第1の側部閉鎖壁(C1)が物品の第1の側面と反対側に第6の折り曲げ手段(81)によって折り曲げられる間、第1の側部閉鎖壁(C1)の一部に接着剤を塗布するために予め配置される接着剤塗布器(82)、
及び、第4の横の折目線(T4)に対して閉鎖タブ(AC)を回転させて、接着剤が塗布された第1の側部閉鎖壁(C1)の上部と反対側の上部壁(PS)に対して閉鎖タブ(AC)を折り曲げ、それをその方向に接着し、その内部に梱包される物品を備える段ボール箱(SCA)の閉鎖を完了するために作動可能な第7の折り曲げ手段(83)を備え、このように、最終閉鎖ステーション(S5)の出口で、その内部に梱包された物品を備えて完全に閉じた段ボール箱(SCA)を提供する。
【0117】
続いて、機械(100)は、梱包された物品を内部に備えて、最終閉鎖ステーション(S5)の出口に、段ボール箱を動かし、そのため、段ボール箱は収集され、注文の管理及び発送のためステーションの方向を指示することができる。
【0118】
さらに、機械(100)は、切断ステーション(S2)と第1の折り曲げステーション(S3)との間に、切り落としステーション(S2*)もまた備え、段ボールブランクが、補強フラップ(R1、R2、R3、R4、R5、R6)の幅を、第2(P2)、第3(P3)、及び第4の部分(P4)の有効寸法に適応させるように、長手方向の端部に沿って切り落としされることができ、そのため、補強フラップは、部分の上に効果的に折りたたまれることができ、2つの横の折り曲げフラップ(A1、A2)の幅を、物品の第3の側面及び第4の側面の有効寸法に適応させるように、少なくとも部分的に互いに重ね合わせられることができる。
【0119】
機械(100)は、さらにまた、切断ステーション(S2)と第1の折り曲げステーション(S3)との間の切り落としステーション(S2*)の下流側で、少なくとも補強フラップ(R1、R2、R3、R4、R5、R6)、並びに/又は、第2の部分(P2)、第3の部分(P3)、及び第4の部分(P4)上に接着剤塗布手段を有する接着剤塗布ステーション(S2**)もまた備えており、補強フラップ(R1、R2、R3、R4、R5、R6)は、第1の折り曲げステーション(S3)の後で折りたたまれなければならない。