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特許6997311選択されたモードに基づく3次元プリンタの調整
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2021-12-20
(45)【発行日】2022-01-17
(54)【発明の名称】選択されたモードに基づく3次元プリンタの調整
(51)【国際特許分類】
   B29C 64/393 20170101AFI20220107BHJP
   B29C 64/165 20170101ALI20220107BHJP
   B33Y 50/02 20150101ALI20220107BHJP
   B33Y 10/00 20150101ALI20220107BHJP
   B33Y 30/00 20150101ALI20220107BHJP
   B29C 64/264 20170101ALI20220107BHJP
【FI】
B29C64/393
B29C64/165
B33Y50/02
B33Y10/00
B33Y30/00
B29C64/264
【請求項の数】 12
(21)【出願番号】P 2020524709
(86)(22)【出願日】2017-07-28
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2020-09-10
(86)【国際出願番号】 US2017044456
(87)【国際公開番号】W WO2019022775
(87)【国際公開日】2019-01-31
【審査請求日】2020-01-22
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】511076424
【氏名又は名称】ヒューレット-パッカード デベロップメント カンパニー エル.ピー.
【氏名又は名称原語表記】Hewlett‐Packard Development Company, L.P.
(74)【代理人】
【識別番号】100087642
【弁理士】
【氏名又は名称】古谷 聡
(74)【代理人】
【識別番号】100082946
【弁理士】
【氏名又は名称】大西 昭広
(74)【代理人】
【識別番号】100195693
【弁理士】
【氏名又は名称】細井 玲
(72)【発明者】
【氏名】バーツウィベルト,ヴァネッサ
(72)【発明者】
【氏名】シェパード,マシュー,エイ
(72)【発明者】
【氏名】バーンズ,アーサー,エイチ
(72)【発明者】
【氏名】シャーク,ウェズレイ,アール
(72)【発明者】
【氏名】レブロン,ヘクター,ホゼ
(72)【発明者】
【氏名】ライト,ジェイク
【審査官】田中 則充
(56)【参考文献】
【文献】特表2017-512144(JP,A)
【文献】特開2016-047603(JP,A)
【文献】国際公開第2015/106844(WO,A1)
【文献】中国特許出願公開第105939836(CN,A)
【文献】米国特許出願公開第2016/0059482(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2010/0191360(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2015/0314528(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B29C 64/00- 64/40
B33Y 10/00- 99/00
B22F 3/105
B22F 3/16
B28B 1/30
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
3次元プリンタのための制御システムであって、
エネルギーコンポーネントインタフェイスと、
薬剤堆積コンポーネントインタフェイスと、
制御ロジックであって、プリントジョブで指定された出力オブジェクトを形成する際に、前記エネルギーコンポーネントインタフェイスを使用してエネルギーコンポーネントを制御し、及び前記薬剤堆積コンポーネントインタフェイスを使用して薬剤堆積コンポーネントを制御する、制御ロジックとを備えており、
該制御ロジックが、前記3次元プリンタの複数のモードの何れかを実施するために前記エネルギーコンポーネント及び前記薬剤堆積コンポーネントを制御しその各モードは出力オブジェクトの物理的特性に関する公差の許容範囲を定義し、出力オブジェクトの物理的特性に関する公差の許容範囲を定義することは、出力オブジェクトの物理的特性に関する公差の許容範囲を制限し又は緩和させることを含み、前記各モードが選択された際に、前記制御ロジックは前記エネルギーコンポーネント及び前記薬剤堆積コンポーネントの少なくとも一方の1つ以上の動作パラメータを調整し、前記公差の許容範囲内にある物理的特性を有する出力オブジェクトを形成する、
3次元プリンタのための制御システム。
【請求項2】
前記制御ロジックが更に、前記複数のモードのうちの何れか1つをユーザが選択することを可能にするためのユーザインタフェイスの提供を生じさせる、請求項に記載の制御システム。
【請求項3】
前記制御システムが、材料堆積コンポーネントインタフェイスを更に備えており、前記制御ロジックが更に、プリントジョブで指定された出力オブジェクトを形成する際に、前記材料堆積コンポーネントインタフェイスを使用して材料堆積コンポーネントを制御する、請求項1又は2に記載の3次元プリンタの制御システム。
【請求項4】
前記制御ロジックが、前記3次元プリンタの前記複数のモードの何れか1つを実施するために前記材料堆積コンポーネントを制御し、その各モードにおいて、該各モードが選択された際に、前記材料堆積コンポーネントの動作パラメータを調整する、請求項に記載の3次元プリンタの制御システム。
【請求項5】
前記複数のモードの各々毎に複数の設定を格納するデータベースを更に備えており、
前記制御ロジックが、前記選択されたモードに関する前記設定に基づいて、前記エネルギーコンポーネント、前記材料堆積コンポーネント、及び前記薬剤堆積コンポーネントの各々の1つ以上の動作パラメータを調整する、請求項又はに記載の制御システム。
【請求項6】
前記制御ロジックが、選択されている第1のモードに少なくとも部分的に基づいて、前記エネルギーコンポーネント、前記材料堆積コンポーネント、及び前記薬剤堆積コンポーネントのうちの少なくとも1つの動作パラメータを、前記プリントジョブの外観パラメータを優先させる予め設定された範囲へと調整する、請求項からのいずれか1に記載の制御システム。
【請求項7】
前記制御ロジックが、選択されている第1のモードに少なくとも部分的に基づいて、前記エネルギーコンポーネント、前記材料堆積コンポーネント、及び前記薬剤堆積コンポーネントのうちの少なくとも1つの動作パラメータの予め設定された範囲を、前記材料堆積コンポーネントの積層速度を優先させる予め設定された範囲へと調整する、請求項からのいずれか1に記載の制御システム。
【請求項8】
前記制御ロジックが、選択されている第1のモードに少なくとも部分的に基づいて、前記エネルギーコンポーネント、前記材料堆積コンポーネント、及び前記薬剤堆積コンポーネントのうちの少なくとも1つの動作パラメータを、前記プリントジョブの寸法精度パラメータ、強度パラメータ、及び外観パラメータを優先させる範囲へと調整する、請求項からのいずれか1に記載の制御システム。
【請求項9】
3次元プリンタシステムを動作させるための方法であって、
出力オブジェクトのためのプリントジョブを受信し、
複数のモードのうちの選択された1つのモードに基づいて複数の設定のうちの1つの設定を決定し、前記複数のモードの各モードは出力オブジェクトの物理的特性に関する公差の許容範囲を定義し、出力オブジェクトの物理的特性に関する公差の許容範囲を定義することは、出力オブジェクトの物理的特性に関する公差の許容範囲を制限し又は緩和させることを含み、及び、
前記決定された設定に基づき、エネルギーコンポーネント、材料堆積コンポーネント、及び薬剤堆積コンポーネントのうちの少なくとも1つの1つ以上の動作パラメータを調整する、3次元プリンタシステムを動作させるための方法。
【請求項10】
前記1つ以上の動作パラメータを調整することが、更に前記プリントジョブのパラメータに基づいて行われる、請求項に記載の方法。
【請求項11】
前記プリントジョブの前記パラメータが造形材料タイプを含む、請求項10に記載の方法。
【請求項12】
エネルギーコンポーネントと、
第1の容器を含む材料堆積コンポーネントと、
少なくとも第2の容器を含む薬剤堆積コンポーネントと、
制御システムであって、プリントジョブで指定された出力オブジェクトを形成する際に、前記エネルギーコンポーネント、前記材料堆積コンポーネント、及び前記薬剤堆積コンポーネントの動作を制御する、制御システムと
を備えた3次元プリンタシステムであって、
前記制御システムが、該3次元プリンタシステムが複数のモードで動作することを可能とし、その各モードは出力オブジェクトの物理的特性に関する公差の許容範囲を定義し、出力オブジェクトの物理的特性に関する公差の許容範囲を定義することは、出力オブジェクトの物理的特性に関する公差の許容範囲を制限し又は緩和させることを含み、前記各モードが選択された際に、前記出力オブジェクトの1つ以上の物理的特性に影響を与え、及び、
前記制御システムが、前記複数のモードのうちの選択された1つのモードに少なくとも部分的に基づいて、前記エネルギーコンポーネント及び前記薬剤堆積コンポーネントの少なくとも一方の1つ以上の動作パラメータを調整する、
3次元プリンタシステム。
【発明の詳細な説明】
【背景技術】
【0001】
3次元プリンタシステムは、出力として3次元オブジェクトを作成するために使用される。典型的には、3次元プリンタシステムの動作は、使用する造形材料の種類、所望の出力品質、又はプリンタシステム自体の特性といった、様々なファクタに基づくものとすることが可能である。
【図面の簡単な説明】
【0002】
図1】3次元プリンタの例示的な制御システムを示している。
図2】動作中に調整可能な例示的な3次元プリンタを示している。
図3】3次元プリンタの動作パラメータを調整するための例示的な方法を示している。
【発明を実施するための形態】
【0003】
本書での開示は、同様の符号が同様の要素を示す図面の各図において、限定としてではなく例として示されている。図面全体を通して、同一の符号は、類似しているが必ずしも同一の要素ではないことを示している。図は必ずしも縮尺どおりではなく、図示する例をより明確に示すために幾つかの部分のサイズが誇張されている場合がある。更に、図面は、本説明と一致する例及び/又は実施態様を提供するものである。しかし、本説明は、図面において提供される例及び/又は実施態様に限定されるものではない。
【0004】
複数の例は、選択されたモードに従って動作を調整することが可能な3次元プリンタシステムを提供する。幾つかの例では、選択された動作モードに基づいて、3次元プリンタシステムは、該3次元プリンタシステムの内部コンポーネントがどのように動作するかに関する一組の動作パラメータを調整することが可能である。3次元プリンタシステムはまた、選択された動作モードに従って、プリントジョブにより指定された出力の物理的特性を変更することが可能である。
【0005】
更に、幾つかの例は、ユーザが複数の利用可能な所定の複数のモードから1つのモードを選択することを可能にする3次元プリンタのための制御システムを含む。複数の所定のモードの各々は、3次元出力の色特性や機械的特性などの物理的特性に関する公差の許容範囲を定義することが可能である。
●システムの説明
図1は、3次元プリンタシステムの動作パラメータを調整することが可能な例示的な3次元プリンタ制御システムを示している。図1に示すように、3次元プリンタ制御システム100は、制御ロジック102、エネルギーコンポーネントインタフェイス104、及び薬剤堆積コンポーネントインタフェイス106を含むことが可能である。制御ロジック102は、出力を生成するための3次元プリンタシステムの動作を管理するプロセスを実施することが可能である。例えば、制御ロジック102は、出力を生成するために、エネルギーコンポーネントインタフェイス104を介してエネルギーコンポーネントの動作を制御し、及び薬剤堆積コンポーネントインタフェイス106を介して薬剤堆積コンポーネントを制御することが可能である。幾つかの例では、3次元プリンタ制御システム100は、材料堆積コンポーネントインタフェイスを含むことが可能である。かかる例では、制御ロジック102は、材料堆積コンポーネントインタフェイスを介して材料堆積コンポーネントの動作を制御することが可能である。他の例では、制御ロジック102は、出力を生成するためにプリントジョブを実行する過程で、エネルギーコンポーネント、材料堆積コンポーネント、及び/又は薬剤堆積コンポーネントの動作を制御する際に利用される一組の動作パラメータを決定する。更に他の例では、制御ロジック102は、複数の動作モードを実施することが可能であり、この場合、その各モードは3次元プリンタシステムの出力のための一組の公差を定義することが可能である。該公差は、例えば、寸法公差、強度又は材料特性の公差、及び審美性の公差(例えば、色の鮮やかさ)に関するものとすることが可能である。更に、各モードは、特定の公差を、デフォルト値又は別のモードの対応する公差と比べて制限し又は緩和させることが可能である。このように、各モードは、制御ロジック102に、対応する一定範囲の公差を実施させて、3次元プリンタシステムの動作パラメータを、出力の所望の一組の物理的特性にマッピングさせることが可能である。
【0006】
選択された1つのモードは、エネルギーコンポーネントインタフェイス104、薬剤堆積コンポーネントインタフェイス108、及び/又は材料堆積コンポーネントインタフェイスをそれぞれ介して、エネルギーコンポーネント、薬剤堆積コンポーネント、及び/又は材料堆積コンポーネントの1つ以上の動作パラメータを制御ロジック102に調整させることが可能である。エネルギーコンポーネント(例えば、ハロゲンタングステンランプ)は、プリントジョブにより指定された物理的特性を有する出力を形成するよう造形材料を共に融合させるために該造形材料にエネルギー(例えば、熱エネルギー)を供給することが可能である。幾つかの例では、造形材料は、粉末ベースのもの(例えば、粉末ベースのプラスチック)とすることが可能である。他の例では、造形材料は、融合剤(例えば、造形材料の加熱、融解、及び融合を生じさせる熱吸収剤)と組み合わせることが可能である。制御ロジック102が制御し及び/又は調整することが可能なエネルギーコンポーネントの動作パラメータの例としてエネルギー量が挙げられる。制御ロジック102は、複数のファクタに基づく複数の動作パラメータに従ってエネルギーを調整することが可能であり、かかるファクタとしては、エネルギーが供給されるとき、エネルギーコンポーネントが造形材料にエネルギーを供給する期間、供給されるエネルギーの温度及び/又は波長、出力、造形材料及び/又は薬剤上の位置が挙げられる。幾つかの例では、制御ロジック102は、出力を形成するために使用される薬剤をさまざまな薬剤(例えば、着色剤/融合剤)から選択する選択プロセスを実施することが可能である。更に、かかる例では、プリントジョブは、選択する薬剤のタイプを示すパラメータを含むことが可能である。
【0007】
材料堆積コンポーネントは、融合すべき造形材料を堆積させ及び配置することが可能である。制御ロジック102が制御し及び/又は調整することが可能な材料堆積コンポーネントの動作パラメータの例として、堆積させるべき造形材料の量が挙げられる。制御ロジック102は、所与の動作パラメータに従って、堆積される造形材料の量を調整することが可能であり、該所与の動作パラメータは、造形材料が堆積されるとき、堆積される造形材料のタイプ(例えば、プラスチック、金属など)、造形材料を堆積させる速度、及び/又は、3次元プリンタシステムが造形プラットフォームを含む例では、造形材料が堆積されることになる造形プラットフォーム上の位置に基づくものとすることが可能である。
【0008】
幾つかの例では、選択されたモードは、材料堆積コンポーネントが、新鮮な造形材料(例えば、エネルギーコンポーネントからのエネルギーに曝されていない造形材料)、リサイクルされた造形材料(例えば、以前のプリント動作/ジョブ中にエネルギーコンポーネントからのエネルギーに曝されたが、該エネルギーが、出力を形成するよう造形材料を完全に融合させるには不十分なものである場合)、又は該新鮮な造形材料と該リサイクルされた造形材料との混合物を堆積させるかどうかを、制御ロジック102に調整させることが可能である。かかる例では、3次元プリンタシステム100は、新鮮な造形材料又はリサイクルされた造形材料を格納するための容器を含むことが可能である。更に、かかる例では、制御ロジック102は、プリントジョブから最初に決定された動作パラメータを、該モードにより示される動作パラメータに調整することが可能である。例えば、プリントジョブが、3次元プリンタシステム100の出力が新鮮な造形材料を利用することを指定している場合であっても、所与の選択されたモードは、制御ロジック102をトリガして、材料堆積コンポーネントに新鮮な造形材料ではなくリサイクルされた造形材料を堆積させることが可能である。幾つかの実施形態では、制御ロジック102は、3次元プリンタシステム100に格納されたリサイクルされた造形材料が現在のプリントジョブに適しているかどうか(例えば、リサイクルされた造形材料が以前のプリントイベントで融合され又は変更され過ぎているため次のプリントジョブで指定された物理的属性で出力を形成するために利用することができないか否か)を判定することが可能である。他の実施態様では、選択されたモードは、リサイクルされた造形材料の用法が、リサイクルされた造形材料であるか、新鮮な造形材料とリサイクルされた造形材料との混合物であるかに固有のものとすることが可能である。
【0009】
薬剤堆積コンポーネントは、例えば、出力の視覚的外観に影響を与える様々な薬剤を堆積させ及び配置することが可能である。幾つかの例では、薬剤堆積コンポーネントは、融合剤及び/又は着色剤を堆積させることが可能である。制御ロジック102が制御し及び/又は調整することができる薬剤堆積コンポーネントの動作パラメータの例として、堆積される薬剤の量が挙げられる。制御ロジック102は、堆積される薬剤の量を所与の動作パラメータに従って調整することが可能であり、該動作パラメータは、薬剤が堆積されるとき、堆積される薬剤のタイプ(例えば、着色剤及び/又は融合剤)、薬剤が堆積される速度、薬剤が堆積されることになる造形材料(新鮮な造形材料、リサイクルされた造形材料、又は新鮮な造形材料とリサイクルされた造形材料との混合物)上の位置に基づくものとすることが可能である。
【0010】
幾つかの例では、選択されたモードは、着色剤と融合剤との混合物に関する薬剤堆積コンポーネントの動作パラメータを制御ロジック102に調整させることが可能である。かかる例では、3次元プリンタシステムは、融合剤又は様々な着色剤を格納するための容器を含むことが可能である。更に、かかる例では、制御ロジック102は、プリントジョブから最初に決定された動作パラメータを、該モードにより示される動作パラメータへと調整することが可能である。例えば、制御ロジック102は、プリントジョブの審美的特性(例えば、色の鮮やかさ)から、薬剤堆積コンポーネントが該審美的特性を達成するために堆積させるべき着色剤の混合物又は着色剤と融合剤との組み合わせを決定することが可能である。更に、制御ロジック102は、選択されたモードが、材料強度特性の公差の範囲を制限し又は優先させること、及び出力の審美的特性の公差の範囲を緩和することを示していることを決定することが可能である。このように、選択されたモードに基づいて、制御ロジック102は、選択されたモードの公差の範囲内にある着色剤の混合物又は着色剤と融合剤との組み合わせを薬剤堆積コンポーネントに堆積させることが可能である。
【0011】
幾つかの実施態様では、選択されたモードに基づいて、制御ロジック102は、出力を形成するために、順序付けされた積層プロセス(例えば、3次元プリンタシステムは、造形材料及び薬剤の層を連続的に堆積させ及び融合させることにより出力を形成する)を制御し及び/又は調整することが可能である。例えば、制御ロジック102は、材料堆積コンポーネント及び薬剤堆積コンポーネントが造形材料及び薬剤(例えば、着色剤及び/又は融合剤)を配置する順序を制御することが可能である。更に、制御ロジック102は、エネルギーコンポーネントが造形材料及び/又は薬剤をエネルギーに曝すタイミング及び順序を制御することが可能である。
【0012】
更に、制御ロジック102は、任意の複数の可能なモードで動作することが可能である。幾つかの例では、各モードは、出力を形成するために3次元プリンタシステム(例えば、エネルギーコンポーネント、材料堆積コンポーネント、及び/又は薬剤堆積コンポーネント)のプロセスを実施する際に制御ロジック102が順守することができるプリントジョブにより指定された出力の物理的特性に関する公差の許容範囲を示すことが可能である。他の例では、各モードは、出力を形成するために3次元プリンタシステムのプロセスを実施する際に制御ロジック102が優先させることができる物理的特性(例えば、出力の美観、出力の強度、及び出力オブジェクトの寸法精度)を示すことが可能である。
【0013】
幾つかの例では、幾つかのモード(例えば、校正モード)は、プリントジョブにより指定された出力の物理的特性に関する公差の許容範囲を制御ロジック102に緩和させることが可能である。かかる例では、公差の緩和された範囲を示す選択されたモードは、該公差の緩和された範囲内の物理的特性を有する出力を形成するように、3次元プリンタシステム(例えば、エネルギーコンポーネント、材料堆積コンポーネント、及び/又は薬剤堆積コンポーネント)の一組の動作パラメータを制御ロジック102に決定させることが可能である。
【0014】
更に、幾つかの例において、制御ロジック102は、(例えば、プリントジョブにより指定された物理的特性を有する出力を形成するために)プリントジョブについて最初に決定された動作パラメータを、公差の緩和された範囲内の物理的特性を有する出力を形成するものとなる動作パラメータへと調整することが可能である。かかる例では、選択されたモードは、3次元プリンタシステムによるプリントジョブの出力の全体的な形成を高速化させるものとなり得る。公差の緩和された範囲内の物理的特性を有する出力を形成するために制御ロジック102が変調することができる3次元プリンタシステムの内部コンポーネントの動作パラメータの例として、エネルギーコンポーネントにより供給されるエネルギーの量の低減、エネルギーコンポーネントが造形材料及び/又は薬剤にエネルギーを供給する回数の低減、材料堆積コンポーネントにより堆積される造形材料の量の低減、材料堆積コンポーネントにより造形材料が堆積される速度の増大、薬剤堆積コンポーネントにより堆積される薬剤の量の低減、及び薬剤堆積コンポーネントが薬剤を堆積させる速度の増大が挙げられる。
【0015】
幾つかの例では、公差の緩和された範囲を示す選択されたモードは、プリントジョブにより指定された物理的特性とは異なる物理的特性(例えば、美観、伸び、引張強度、衝撃強度、寸法精度など)を有する出力をもたらすものとなり得る。例えば、オブジェクトは、プリントジョブにより指定された強度特性よりも著しく弱いものとすることが可能であり、出力の美観は、プリントジョブにより指定された美的特性とは異なる(例えば、より低い色の鮮やかさを有する)ことが可能であり、及び/又は出力の寸法は、プリントジョブにより指定された寸法特性よりも一層精度の低いものとすることが可能である。
【0016】
他の例では、幾つかのモード(例えば、最終モード)は、プリントジョブにより指定された出力の物理的特性に関する公差の許容範囲を制御ロジック102に制限させることが可能である。かかる例では、公差の制限された範囲を有する選択されたモードは、プリントジョブにより指定された物理的特性に厳密に一致する物理的特性を有する出力を形成するように3次元プリンタシステム(例えば、エネルギーコンポーネント、材料堆積コンポーネント、及び/又は薬剤堆積コンポーネント)の一組の動作パラメータを制御ロジック102に決定させることが可能である。
【0017】
更に、幾つかの例では、制御ロジック102は、(例えば、プリントジョブにより指定された物理的特性を有する出力を形成するために)プリントジョブについて最初に決定された動作パラメータを、公差の制限された範囲内の物理的特性を有する出力を形成するものとなる動作パラメータへと調整することが可能である。かかる例では、3次元プリンタシステムによるプリントジョブの出力の全体的な形成は遅くなる可能性がある。3次元プリンタシステムの内部コンポーネントの動作パラメータの例として、制御ロジック102は、エネルギーコンポーネントにより供給されるエネルギーの量を増大させ、エネルギーコンポーネントが造形材料及び/又は薬剤にエネルギーを供給する回数を増大させ、材料堆積コンポーネントにより堆積される造形材料の量を増大させ、材料堆積コンポーネントが造形材料を堆積させる速度を低下させ、薬剤堆積コンポーネントにより堆積される薬剤の量を増大させ、及び薬剤堆積コンポーネントが薬剤を堆積させる速度を低下させることにより、動作パラメータを調整することが可能である。
【0018】
幾つかの例では、緩和された範囲の公差を示す選択されたモードは、プリントジョブにより指定された物理的特性に一層厳密に一致する物理的特性(例えば、出力の物理的特性(例えば、美観、伸び、引張強度、衝撃強度、寸法精度など))を有する出力をもたらすものとなり得る。
【0019】
更に他の例では、幾つかのモードは、出力の物理的特性(例えば、美観、伸び、引張強度、衝撃強度、寸法精度など)の優先順位付けを制御ロジック102に行わせることが可能である。かかる例では、制御ロジック102は、選択されたモードによって示される物理的特性を優先させるために、3次元プリンタシステム(例えば、エネルギーコンポーネント、材料堆積コンポーネント、及び/又は薬剤堆積コンポーネント)の一組の動作パラメータを決定することが可能である。更に、制御ロジック102は、3次元プリンタシステムの動作パラメータを、(例えば、プリントジョブにより指定された物理的特性を有する出力を形成するために)プリントジョブについて決定された動作パラメータから、選択されたモードに関する優先される物理的特性を有する出力オブジェクトを形成するものとなる物理的特性へと調整することが可能である。幾つかの例では、1つのモードは、出力の形成において優先させるべき複数の物理的特性を示すことが可能である。
【0020】
幾つかの例では、選択されたモードは、プリントジョブにより指定された出力の美観(例えば、色、テクスチャなど)について優先順位を行うことが可能である。例えば、選択されたモードは、出力の色特性を優先させることを示すことが可能である。これに応じて、制御ロジック102は、(該選択されたモードにより示される)出力の色特性を優先させる3次元プリンタシステム(例えば、エネルギーコンポーネント、材料堆積コンポーネント、及び/又は薬剤堆積コンポーネント)の動作パラメータを決定することが可能である。幾つかの例では、制御ロジック102は、出力を形成する際に、(例えば、プリントジョブにより指定された物理的特性で出力を形成するために)プリントジョブについて決定された動作パラメータを、選択されたモードに関する物理的特性を優先させるものとなる動作パラメータへと調整することが可能である。制御ロジック102が色を優先させるよう調整することができる3次元プリンタシステムの動作パラメータの例として、薬剤堆積コンポーネントにより堆積される着色剤の量、薬剤堆積コンポーネントにより堆積される融合剤の量、エネルギーコンポーネントにより造形材料及び/又は薬剤(例えば、着色剤及び/又は融合剤)に供給されるエネルギーの量、並びに材料堆積コンポーネント及び薬剤堆積コンポーネントが造形材料及び薬剤を堆積させる順序が挙げられる。
【0021】
制御ロジック102は、3次元プリンタシステム(例えば、プリントジョブの出力を形成するためのエネルギーコンポーネント、材料堆積コンポーネント、及び/又は薬剤堆積コンポーネント)の一組の動作パラメータを決定し又は調整する際に、材料堆積コンポーネントにより使用される造形材料の材料特性を考慮することが可能である。例えば、材料堆積コンポーネントにより堆積された造形材料は、造形材料がより融合されるほど、その審美的特性の一部を失う可能性がある。更に、選択されたモードは、プリントジョブの出力の強度特性(例えば、引張強度又は衝撃強度)を優先させることを示すことが可能である。総合すると、制御ロジック102は、出力を形成する際に、選択されたモードと造形材料の材料特性とを考慮することにより、3次元プリンタシステムの動作パラメータを調整することが可能である。例えば、制御ロジック102は、プリントジョブにより指定された着着色特性に関する公差の許容範囲を緩和させる(例えば、エネルギーコンポーネントにより供給される着色剤に適した波長のエネルギーの量を低減させ、エネルギーコンポーネントが着色剤に適した波長のエネルギーを供給する回数を低減させ、及び薬剤堆積コンポーネントにより堆積される着色剤の量を低減させる)ことが可能であり、及び強度特性に関する公差の許容範囲を一層制限する(例えば、エネルギーコンポーネントにより供給される造形材料及び/又は融合剤に適した波長のエネルギーの量を増大させ、エネルギーコンポーネントが造形材料及び/又は融合剤に適した波長のエネルギーを供給する回数を増大させ、及び薬剤堆積コンポーネントにより堆積される融合剤の量を増大させる)ことが可能である。
【0022】
他の例では、選択されたモードは、プリントジョブの着色特性を優先させることを示すことが可能である。更に、材料堆積コンポーネントにより使用される造形材料の材料特性は、エネルギーコンポーネントからのエネルギーが多くなるほど、及び造形材料が融合されるほど、該造形材料がその審美的特性の一部を失う、といったものとなり得る。総合すると、制御ロジック102は、プリントジョブにより指定された強度特性に関する公差の許容範囲を緩和させる(例えば、エネルギーコンポーネントにより供給される造形材料及び/又は融合剤に適した波長のエネルギーの量を低減させ、エネルギーコンポーネントが造形材料及び/又は融合剤に適した波長のエネルギーを供給する回数を低減させ、及び薬剤堆積コンポーネントにより堆積される融合剤の量を低減させる)ことが可能であり、及びプリントジョブの着色特性に関する公差の許容範囲を制限する(例えば、エネルギーコンポーネントにより供給される着色剤に適した波長のエネルギーの量を増大させ、エネルギーコンポーネントが着色剤に適した波長のエネルギーを供給する回数を増大させ、及び薬剤堆積コンポーネントにより堆積される着色剤の量を増大させる)ことが可能である。
【0023】
3次元プリンタ制御システム100(例えば、制御ロジック102)は、複数の可能なインタフェイスの何れか1つを介してモード選択を行うユーザからの入力を受信することが可能である。例えば、ユーザは、プリンタのユーザインタフェイス機能(例えば、タッチスクリーン)を使用してプリンタシステムに入力を直接入力することが可能である。代替的には、モード選択は、ネットワークを介して又は中間ネットワークサービスを介してプリンタシステムと対話するユーザにより行うことが可能である。他の例では、制御ロジック102が動作することになる特定のモードを示すデータ(例えば、モードデータ)をプリントジョブに含めることが可能である。かかる例では、プリントジョブは、3次元プリンタシステムに対し、モバイル装置上で実行しているサービスアプリケーションを介して無線で(例えば、Wi-Fi、Bluetooth、BLE(Bluetooth low energy)、NFC、又はその他の適当な短距離通信を使用して)提示することが可能であり、又は(例えば、SDカード、フラッシュドライブ、又はその他の適当なモバイル記憶装置を使用して)直接アップロードすることが可能である。
【0024】
3次元プリンタ制御システム100は、制御ロジック102が動作することが可能な異なる複数のタイプのモードに関するデータを格納するデータベースを含むことが可能である。例えば、該データベースは、複数の所定のモードを格納することが可能であり、その各モードは、出力の物理的特性に関する公差の許容範囲を定義することが可能である。更に、実施態様によっては、該データベースは、材料堆積コンポーネントにより使用することができる造形材料及びそれに対応する材料特性に関するデータを含むことが可能である。幾つかの例では、造形材料の材料特性は、制御ロジック102が動作することが可能なモードの利用可能性を制限し得るものである。例えば、造形材料の光学特性(例えば、例示的な造形材料は、エネルギーコンポーネント104からの任意量のエネルギーを吸収した後に黒くなり得る)は、造形材料の色特性を優先させるモードを制限し又は利用不能にし得るものである。各造形材料の材料特性に基づいて各造形材料毎のモードの利用可能性を示すデータをデータベースに格納することが可能である。
【0025】
図2は、動作中に調整することが可能な例示的な3次元プリンタを示している。図2に示すように、3次元プリンタ200は、エネルギーコンポーネント202、材料堆積コンポーネント204、薬剤堆積コンポーネント206、及び3次元制御システム100(本書では制御システム100と称す)を含むことが可能である。制御システム100は、出力208を生成するよう3次元プリンタ200の動作を管理するためにプロセス及びその他のロジックを実施することが可能である。例えば、制御システム100は、出力208を形成するために、エネルギーコンポーネント202、材料堆積コンポーネント204、及び薬剤堆積コンポーネント206の動作を制御することが可能である。幾つかの例では、制御システム100は複数のモードで動作することが可能である。その各モードは、3次元プリンタ200の出力の一組の公差(例えば、寸法公差、強度又は材料特性の公差、及び審美性(例えば、色の鮮やかさ)の公差)を定義することが可能である。更に、制御システム100は、3次元プリンタ200(例えば、エネルギーコンポーネント202、材料堆積コンポーネント204、及び/又は薬剤堆積コンポーネント206)の一組の動作パラメータを決定して、前記一組の公差に従う出力を形成することが可能である。
【0026】
選択されたモードは、3次元プリンタ200の内部コンポーネント(例えば、エネルギーコンポーネント202、材料堆積コンポーネント204、及び/又は薬剤堆積コンポーネント206)の動作パラメータを制御システム100に制御/調整させることが可能である。更に、制御システム100は、複数のインタフェイス(例えば、エネルギーコンポーネントインタフェイス、材料堆積コンポーネントインタフェイス、及び/又は薬剤堆積コンポーネントインタフェイス)により3次元プリンタ200の内部コンポーネントを制御/調整することが可能である。選択されたモードに基づいて制御システム100が調整することができる3次元プリンタ200の動作パラメータの例として、エネルギーコンポーネント202により供給されるエネルギーの量、エネルギーコンポーネント202によりエネルギーが供給されるとき、エネルギーコンポーネント202が造形材料にエネルギーを伝達し供給する速度、エネルギーコンポーネント202がエネルギーを送る位置、材料堆積コンポーネント204が配置する造形材料の量、材料堆積コンポーネント204が造形材料を配置する速度、材料堆積コンポーネント204が造形材料を配置する位置、薬剤堆積コンポーネント206が配置する薬剤の量、薬剤堆積コンポーネント206が薬剤を配置する速度、薬剤堆積コンポーネント206が薬剤を配置する位置、並びに材料堆積コンポーネント204及び薬剤堆積コンポーネント206が造形材料及び薬剤を配置し及びエネルギーコンポーネント202がエネルギーを供給する順序が挙げられる。
【0027】
幾つかの実施形態では、選択されたモードに基づいて、制御システム100は、出力を形成するために、順序付けされた積層プロセス(例えば、3次元プリンタ200は、造形材料及び薬剤の層を連続的に堆積させ融合させることにより出力208を形成する)を制御し及び/又は調整することが可能である。例えば、制御システム100は、材料堆積コンポーネント204及び薬剤堆積コンポーネント206が造形材料及び薬剤(例えば、着色剤及び/又は融合剤)を配置する順序を制御することが可能である。更に、制御システム100は、エネルギーコンポーネント202が造形材料及び/又は薬剤をエネルギーに曝すタイミング及び順序を制御することが可能である。
【0028】
更に、制御システム100は、複数の可能なモードの何れかで動作することが可能である。幾つかの例では、各モードは、出力を形成する際に制御システム100が順守することができるプリントジョブにより指定された出力の物理的特性に関する公差の許容範囲を示すことが可能である。他の例では、各モードは、出力を形成する際に制御システム100が優先させることができる物理的特性(例えば、出力の美観、出力の強度、及び出力オブジェクトの寸法精度)を示すことが可能である。
【0029】
例によっては、幾つかのモード(例えば、校正モード)は、プリントジョブにより指定された出力の物理的特性に関する公差の許容範囲を制御システム100に緩和させることが可能である。かかる例では、公差の緩和された範囲を示す選択されたモードは、該公差の緩和された範囲内の物理的特性を有する出力を形成するために、3次元プリンタ200(例えば、エネルギーコンポーネント202、材料堆積コンポーネント204、及び/又は薬剤堆積コンポーネント206)の一組の動作パラメータを制御システム100に決定させることが可能である。
【0030】
更に、幾つかの例では、制御システム100は、(例えば、プリントジョブにより指定された物理的特性を有する出力を形成するために)プリントジョブについて最初に決定された動作パラメータを、公差の緩和された範囲内の物理的特性を有する出力を形成するものとなる動作パラメータへと調整することが可能である。かかる例では、選択されたモードは、3次元プリンタ200によるプリントジョブの出力の全体的な形成をより速くするものとなる。公差の緩和された範囲内の物理的特性を有する出力を形成するために制御システム100が調整することができる3次元プリンタ200の動作パラメータの例として、エネルギーコンポーネント202により供給されるエネルギー量の低減、エネルギーコンポーネント202が造形材料及び/又は薬剤にエネルギーを供給する回数の低減、材料堆積コンポーネント204により堆積される造形材料の量の低減、材料堆積コンポーネント204により造形材料が堆積される速度の増大、薬剤堆積コンポーネント206により堆積される薬剤の量の低減、及び薬剤堆積コンポーネント206が薬剤を堆積させる速度の増大が挙げられる。
【0031】
幾つかの例では、公差の緩和された範囲を示す選択されたモードは、プリントジョブにより指定された物理的特性とは異なる物理的特性(例えば、美観、伸び、引張強度、衝撃強度、寸法精度など)を有する出力をもたらし得るものとなる。例えば、オブジェクトは、プリントジョブにより指定された強度特性よりも著しく弱いものとなり、出力の美観は、プリントジョブにより指定された審美的特性とは異なる(例えば、より低い色の鮮やかさを有する)ものとなり、及び/又は出力の寸法は、プリントジョブにより指定された寸法特性よりも精度の低いものとなり得る。
【0032】
他の例では、幾つかのモード(例えば、最終モード)は、プリントジョブにより指定された出力の物理的特性に関する公差の許容範囲を制御システム100に制限させることが可能である。かかる例では、公差の制限された範囲を有する選択モードは、プリントジョブにより指定された物理的特性に厳密に一致する物理的特性を有する出力を形成するために3次元プリンタ200(例えば、エネルギーコンポーネント202、材料堆積コンポーネント204、及び/又は薬剤堆積コンポーネント206)の一組の動作パラメータを制御システム100に決定させることが可能である。
【0033】
更に、幾つかの例では、制御システム100は、(例えば、プリントジョブにより指定された物理的特性を有する出力を形成するために)プリントジョブについて最初に決定された動作パラメータを、公差の制限された範囲内の物理的特性を有する出力を形成するものとなる動作パラメータへと調整することが可能である。かかる例では、3次元プリンタ200によるプリントジョブの出力の全体的な形成はより遅くなり得る。制御システム100が調整することができる3次元プリンタ200の動作パラメータの例として、エネルギーコンポーネント202により供給されるエネルギーの量の増大、エネルギーコンポーネント202が造形材料及び/又は薬剤にエネルギーを供給する回数の増大、材料堆積コンポーネント204により堆積される造形材料の量の増大、材料堆積コンポーネント204が造形材料を堆積させる速度の低下、薬剤堆積コンポーネント206により堆積される薬剤の量の増大、及び薬剤堆積コンポーネント206が薬剤を堆積する速度の低下が挙げられる。
【0034】
幾つかの例では、公差の緩和された範囲を示す選択されたモードは、プリントジョブにより指定された物理的特性に一層厳密に一致する物理的特性(例えば、出力の物理的特性(例えば、美観、伸び、引張強度、衝撃強度、寸法精度など))を有する出力をもたらし得るものとなる。
【0035】
更に他の例では、幾つかのモードは、制御システム100に出力の物理的特性(例えば、美観、伸び、引張強さ、衝撃強さ、寸法精度など)を優先させることが可能である。かかる例では、制御システム100は、選択されたモードにより示される物理的特性を優先させるために3次元プリンタ200(例えば、エネルギーコンポーネント202、材料堆積コンポーネント204、及び/又は薬剤堆積コンポーネント206)の一組の動作パラメータを決定することが可能である。更に、制御システム100は、3次元プリンタ200の動作パラメータを、(例えば、プリントジョブにより指定された物理的特性を有する出力を形成するために)プリントジョブについて決定された動作パラメータから、選択されたモードに関する優先される物理的特性を有する出力オブジェクトを形成するものとなる動作パラメータへと調整することが可能である。幾つかの例では、1つのモードは、出力の形成において優先させるべき複数の物理的特性を示すことが可能である。
【0036】
幾つかの例では、選択されたモードは、プリントジョブの出力の美観(例えば、色、テクスチャなど)を優先させることが可能である。例えば、選択されたモードは、出力の色特性を優先させることを示すことが可能である。これに応じて、制御システム100は、(選択されたモードにより示されるように)出力の色特性を優先させる3次元プリンタ200(例えば、エネルギーコンポーネント202、材料堆積コンポーネント204、及び/又は薬剤堆積コンポーネント206)の動作パラメータを決定することが可能である。幾つかの例では、制御システム100は、(例えば、プリントジョブにより指定された物理的特性を有する出力を形成するために)プリントジョブについて決定された動作パラメータを、出力の形成時に選択されたモードに関する物理的特性を優先させるものとなる動作パラメータへと調整することが可能である。色を優先させるために制御システム100が調整することができる3次元プリンタ200(例えば、エネルギーコンポーネント202、材料堆積コンポーネント204、及び/又は薬剤堆積コンポーネント206)の動作パラメータの例として、薬剤堆積コンポーネント206により堆積される着色剤の量、薬剤堆積コンポーネント206により堆積される融合剤の量、エネルギーコンポーネント202により造形材料及び/又は薬剤(例えば、着色剤及び/又は融合剤)に供給されるエネルギーの量、並びに材料堆積コンポーネント204及び薬剤堆積コンポーネント206が造形材料及び薬剤を堆積させる順序が挙げられる。
【0037】
制御システム100は、3次元プリンタ200(例えば、プリントジョブの出力を形成するためのエネルギーコンポーネント202、材料堆積コンポーネント204、及び/又は薬剤堆積コンポーネント206)の一組の動作パラメータを決定し又は調整する際に、材料堆積コンポーネント204により使用される造形材料の材料特性を考慮することが可能である。例えば、材料堆積コンポーネント204により堆積される造形材料は、造形材料が融合されればされるほど、その審美的特性の一部を失う可能性がある。更に、選択されたモードは、プリントジョブの出力の強度特性(例えば、引張強度又は衝撃強度)を優先させることを示すことが可能である。総合すると、制御システム100は、出力を形成する際に、選択されたモードと造形材料の材料特性とを考慮することにより、3次元プリンタ200の動作パラメータを調整することが可能である。例えば、制御システム100は、プリントジョブにより指定された着色特性に関する公差の許容範囲を緩和させる(例えば、エネルギーコンポーネント202により供給される着色剤に適した波長のエネルギーの量を低減させ、エネルギーコンポーネント202が着色剤に適した波長のエネルギーを供給する回数を低減させ、及び薬剤堆積コンポーネント206により堆積される着色剤の量を低減させる)ことが可能であり、及び強度特性に関する公差の許容範囲を一層制限する(例えば、増加エネルギーコンポーネント202により供給される造形材料及び/又は融合剤に適した波長のエネルギーの量を増大させ、エネルギーコンポーネント202が造形材料及び/又は融合剤に適した波長のエネルギーを供給する回数を増大させ、及び薬剤堆積コンポーネント206により堆積される融合剤の量を増大させる)ことが可能である。
【0038】
他の例では、選択されたモードは、プリントジョブの着色特性を優先させることを示すことが可能である。更に、材料堆積コンポーネント204により使用される造形材料の材料特性は、エネルギーコンポーネント202からのエネルギーが多くなるほど、及び造形材料が融合されるほど、造形材料がその審美的特性の一部を失う、といったものとなり得る。総合すると、制御システム100は、プリントジョブにより指定された強度特性に関する公差の許容範囲を緩和させる(例えば、エネルギーコンポーネント202により供給される造形材料及び/又は融合剤に適した波長のエネルギーの量を低減させ、エネルギーコンポーネント202が造形材料及び/又は融合剤に適した波長のエネルギーを供給する回数を低減させ、及び薬剤堆積コンポーネント206により堆積される融合剤の量を低減させる)ことが可能であり、及びプリントジョブの着色特性に関する公差の許容範囲を制限する(例えば、エネルギーコンポーネント202により供給される着色剤に適した波長のエネルギーの量を増大させ、エネルギーコンポーネント202が着色剤に適した波長のエネルギーを供給する回数を増大させ、及び薬剤堆積コンポーネント206により堆積される着色剤の量を増大させる)ことが可能である。
【0039】
幾つかの例では、図2に示すように、3次元プリンタ200は、造形プラットフォーム220を含むことが可能である。かかる例では、選択されたモードは、材料堆積コンポーネント204の堆積高さ(例えば、材料堆積コンポーネント204と、造形プラットフォーム220上の出力の以前に形成された層又は造形プラットフォーム220との間の距離)に関する材料堆積コンポーネント204の動作パラメータを制御システム100に調整させることが可能である。材料堆積コンポーネント204と出力の以前に融合された層又は造形プラットフォーム220との間の距離が大きいほど、材料堆積コンポーネント204により一層多くの造形材料を堆積させることが可能である。このため、選択されたモードは、出力208を形成する際に、各造形材料の厚さに影響を与え得るものとなる。更に、かかる例では、選択されたモードは、出力208を形成する際の各造形材料層の厚さに関する一定範囲の公差と、かかる範囲を制限するか緩和するかを示すことが可能である。制御システム100は、材料堆積コンポーネント204のための適当な動作パラメータを、選択されたモードにより示された厚さの公差の制限された又は緩和された範囲へとマッピングすることが可能である。
【0040】
幾つかの例では、3次元プリンタ200は、新鮮な造形材料又はリサイクルされた造形材料を格納するための1つ以上の造形材料容器(例えば、造形材料容器210及び造形材料容器212)を含むことが可能である。更に、材料堆積コンポーネント204は、プリントジョブの出力208を形成する際に、造形材料容器210及び/又は造形材料容器212に格納された造形材料(新鮮な造形材料及び/又はリサイクルされた造形材料)を使用し及び堆積させることが可能である。図2に示すように、3次元プリンタ200は、1つ以上の造形材料容器(例えば、造形材料容器210及び造形材料容器212)を含むことが可能である。新鮮な造形材料は、エネルギーコンポーネント202からのエネルギーにまだ曝されていない造形材料である。リサイクルされた造形材料は、エネルギーコンポーネント202からのエネルギーに曝された造形材料であるが、該エネルギーは、出力208を形成するよう造形材料を完全に融合させるのに十分なエネルギーではない。幾つかの例では、造形材料容器210及び/又は造形材料容器212は、新鮮な造形材料を収容することが可能である。他の例では、造形材料容器210又は造形材料容器212は、リサイクルされた造形材料を収容することが可能である。
【0041】
更に、幾つかの例では、選択されたモードは、リサイクルされた造形材料、新鮮な造形材料、又は新鮮な造形材料とリサイクルされた造形材料との混合物の使用を示すことが可能である。更に、かかる例では、該モードの選択は、プリントジョブから最初に決定された動作パラメータを、該モードにより示される動作パラメータへと調整することが可能である。例えば、制御システム100は、プリントジョブから新鮮な造形材料を使用することを決定することが可能である。しかし、リサイクルされた造形材料の使用を示すモードの選択により、制御システム100は、材料堆積コンポーネント204の動作パラメータをリサイクルされた造形材料の使用へと変更することが可能である。
【0042】
幾つかの例では、3次元プリンタ200は、様々な着色剤又は融合剤を格納するための1つ以上の薬剤容器218(例えば、着色剤容器214及び融合剤容器216)を含むことが可能である。更に、制御システム100は、選択されたモード及び/又はプリントジョブに基づいて、着色剤容器214及び/又は融合剤容器216からの着色剤の使用に関する薬剤堆積コンポーネント206の一組の動作パラメータ決定することが可能である。
【0043】
3次元プリンタ制御システム100(例えば、制御ロジック102)は、複数の可能なインタフェイスの何れか1つを介してモード選択を行うユーザからの入力を受信することが可能である。例えば、ユーザは、プリンタのユーザインタフェイス機能(例えば、タッチスクリーンなど)を使用してプリンタシステムに直接入力を入力することが可能である。代替的に、モード選択は、ネットワークを介して又は中間ネットワークサービスを介してプリンタシステムと対話するユーザにより行うことが可能である。他の例では、制御システム100が動作することになる特定のモードを示すデータ(例えば、モードデータ)をプリントジョブに含めることが可能である。かかる例では、該プリントジョブは、3次元プリンタシステム200に対し、モバイル装置上で実行しているサービスアプリケーションを介して無線で(例えば、Wi-Fi、Bluetooth、BLE(Bluetooth low energy)、NFC、又はその他の適当な短距離通信を使用して)提示することが可能であり、又は(例えば、SDカード、フラッシュドライブ、又はその他の適当なモバイル記憶装置を使用して)直接アップロードする(例えば、制御システム100により受信する)ことが可能である。
【0044】
制御システム100は、該制御システム100が動作することが可能な複数の異なるタイプのモードに関するデータを格納するデータベースを含むことが可能である。例えば、該データベースは、複数の所定のモードを格納することが可能であり、その各モードは、出力の物理的特性に関する公差の許容範囲を定義することが可能である。更に、実施態様によっては、該データベースは、材料堆積コンポーネント204により使用することができる造形材料及びそれに対応する材料特性に関するデータを含むことが可能である。他の例では、造形材料の材料特性は、制御システム100が動作することができるモードの利用可能性を制限し得るものである。例えば、例示的な造形材料の光学特性(例えば、例示的な造形材料は、エネルギーコンポーネント202からの任意量のエネルギーを吸収した後に黒くなり得る)は、造形材料の色特性を優先させるモードを制限し又は利用不能にし得るものである。各造形材料の材料特性に基づいて各造形材料毎のモードの利用可能性を示すデータをデータベースに格納することが可能である。
●方法
図3は、出力の物理的特性を調整するための例示的な方法を示している。図3の以下の説明は、その例示的な方法を実行するのに適したコンポーネントを示すために、図1に関して図示し説明したものと同様の特徴を表す符号に関して行うこととする。
【0045】
幾つかの例では、3次元プリンタ制御システム100(本書では制御システム100と称す)は、出力のためのプリントジョブを受信することが可能である(300)。例えば、制御ロジック102は、モバイルコンピューティング装置からプリントジョブを受信することが可能である。プリントジョブは、出力の物理的特性(強度、外観、寸法など)又は複数の物理的特性を指定することが可能である。制御ロジック102は、プリントジョブで指定された物理的特性を有する出力を生成するために3次元プリンタシステムのための一組の動作パラメータを決定することが可能である。幾つかの例では、制御システム100は、ユーザのモバイルコンピューティング装置からプリントジョブを無線で(例えば、Wi-Fi、Bluetooth、BLE(Bluetooth low energy)、NFC、又はその他の適当な短距離通信により)受信することが可能である。他の例では、プリントジョブは、(例えば、SDカード、フラッシュドライブ、又はその他の適当なモバイル記憶装置を使用して)制御システム100に直接アップロードすることが可能である。
【0046】
制御システム100はまた、選択されたモードに基づいて設定を決定することが可能である(302)。幾つかの例では、各モードは、プリントジョブから決定された3次元プリンタシステム(例えば、エネルギーコンポーネント、材料堆積コンポーネント、及び/又は薬剤堆積コンポーネント)の動作パラメータを制御システム100に調整させることが可能である。幾つかの例では、各モードは、プリントジョブの出力を形成する際に制御システム100が遵守することが可能なプリントジョブにより指定された物理的特性に関する公差の許容範囲に対応することが可能である。他の例では、各モードは、制御システム100が優先させるための出力の物理的特性(例えば、出力の美観、強度、及び/又は寸法精度)を示すことが可能である。
【0047】
制御ロジックが制御し/調整することが可能な3次元プリンタシステム(例えば、エネルギーコンポーネント、造形材料堆積コンポーネント、及び/又は薬剤堆積コンポーネント)の動作パラメータの例として、エネルギーコンポーネントにより供給されるエネルギーの量、エネルギーコンポーネントによりエネルギーが供給されるとき、エネルギーコンポーネントが造形材料にエネルギーを供給する回数、エネルギーコンポーネントがエネルギーを送る位置、材料堆積コンポーネントが造形材料を配置する量、材料堆積コンポーネントが造形材料を配置する速度、材料堆積コンポーネントが造形材料を配置する位置、材料堆積コンポーネントと以前に形成された出力の層(又は造形プラットフォーム)との間の距離、薬剤堆積コンポーネントが薬剤を配置する量、薬剤堆積コンポーネントが薬剤を配置する速度、薬剤堆積コンポーネントが薬剤を配置する位置、並びに材料堆積コンポーネント及び薬剤堆積コンポーネントが造形材料及び薬剤を配置し及びエネルギーコンポーネントがエネルギーを供給する順序が挙げられる。
【0048】
幾つかの例では、幾つかのモード(例えば、校正モード)は、プリントジョブにより指定された物理的特性に関する公差の許容範囲を制御システム100に緩和させることが可能である。かかる例では、公差の緩和された範囲に関連する選択されたモードは、該公差の緩和された範囲内の物理的特性を有する出力を形成するために3次元プリンタシステム(例えば、エネルギーコンポーネント、材料堆積コンポーネント、及び/又は薬剤堆積コンポーネント)の一組の動作パラメータを制御システム100に決定させることが可能である。
【0049】
他の例では、幾つかのモード(例えば、最終モード)は、プリントジョブにより指定された物理的特性に関する公差の許容範囲を制御システム100に制限させることが可能である。かかる例では、公差の制限された範囲に関連する選択されたモードは、プリントジョブにより指定された物理的特性に一層厳密に一致する物理的特性を有する出力を形成するために3次元プリンタシステム(例えば、エネルギーコンポーネント、材料堆積コンポーネント、及び/又は薬剤堆積コンポーネント)の一組の動作パラメータを制御システム100に決定させることが可能である。
【0050】
更に他の例では、幾つかのモードは、出力を形成する際に制御システム100が優先させるべき出力の物理的特性を示すことが可能である。例えば、選択されたモードは、出力を形成する際に所定の物理的特性(例えば、出力の美観、出力の強度、及び出力の寸法精度)を優先させるように3次元プリンタシステム(例えば、エネルギーコンポーネント、材料堆積コンポーネント、及び/又は薬剤堆積コンポーネント)の動作パラメータを制御システム100に調整させることが可能である。
【0051】
制御システム100(例えば、制御ロジック102)は、複数の可能なインタフェイスの何れか1つを介してモード選択を行うユーザからの入力を受信することが可能である。例えば、ユーザは、プリンタのユーザインタフェイス機能(例えば、タッチスクリーンなど)を使用してプリンタシステムに直接入力を入力することが可能である。代替的には、モード選択は、ネットワークを介して又は中間ネットワークサービスを介してプリンタシステムと対話するユーザにより行うことが可能である。他の例では、制御ロジック102が動作することになる特定のモードを示すデータ(例えばモードデータ)をプリントジョブに含めることが可能である。かかる例では、プリントジョブは、3次元プリンタシステムに対し、モバイル装置で実行されているサービスアプリケーションを介して無線で(例えば、Wi-Fi、Bluetooth、BLE(Bluetooth low energy)、NFC、又はその他の適切な短距離通信を使用して)提示することが可能であり、又は(SDカード、フラッシュドライブ、又はその他の適当なモバイル記憶装置を使用して)直接アップロードすることが可能である。
【0052】
制御システム100は、エネルギーコンポーネント、材料堆積コンポーネント、及び/又は薬剤堆積コンポーネントのうちの少なくとも1つの動作パラメータを、プリントジョブに関連する動作パラメータから、選択されたモードに基づく動作パラメータへと調整することが可能である(304)。前述のように、幾つかの例では、選択したモードは、プリントジョブにより指定された物理的特性に関する公差の許容範囲に対応することが可能である。他の例では、選択されたモードは、優先させるべき出力の1つの物理的特性又は複数の物理的特性を示すことが可能である。このため、制御システム100は、調整された動作パラメータに基づいて、プリントジョブにより指定された出力の1つの物理的特性又は複数の物理的特性を修正することが可能である。例えば、制御システム100は、調整された動作パラメータに基づく物理的特性を有する出力を形成するように3次元プリンタシステム(例えば、エネルギーコンポーネント、材料堆積コンポーネント、及び/又は薬剤堆積コンポーネント)の動作パラメータを調整することが可能である。
【0053】
本書では特定の例を図示し説明したが、当業者であれば本開示の範囲から逸脱することなく、図示し説明した特定の例の代わりに様々な代替的及び/又は等価的な実施態様を実施することが可能であることが理解されよう。本出願は、本書で説明した特定の例のあらゆる適応例又は変形例を網羅することを意図したものである。
図1
図2
図3