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▶ 城賀本 裕介の特許一覧

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  • 特許-J(ジェイ)接合金物 図1
  • 特許-J(ジェイ)接合金物 図2
  • 特許-J(ジェイ)接合金物 図3
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2021-12-21
(45)【発行日】2022-01-17
(54)【発明の名称】J(ジェイ)接合金物
(51)【国際特許分類】
   E04B 1/58 20060101AFI20220107BHJP
   E04B 1/26 20060101ALI20220107BHJP
   F16B 7/18 20060101ALI20220107BHJP
【FI】
E04B1/58 505L
E04B1/26 G
E04B1/26 F
F16B7/18 A
【請求項の数】 2
(21)【出願番号】P 2020008745
(22)【出願日】2020-01-02
(65)【公開番号】P2021110212
(43)【公開日】2021-08-02
【審査請求日】2020-02-22
(73)【特許権者】
【識別番号】318000363
【氏名又は名称】城賀本 裕介
(72)【発明者】
【氏名】城賀本 裕介
【審査官】河内 悠
(56)【参考文献】
【文献】特開平03-176529(JP,A)
【文献】特開平07-119212(JP,A)
【文献】特開昭48-032323(JP,A)
【文献】特開平10-212761(JP,A)
【文献】中国特許出願公開第108678171(CN,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
E04B 1/58
E04B 1/26
F16B 7/18
(57)【特許請求の範囲】
【請求項2】
木材同士の接合の際、接合部木材断面から羽子板(2)が入る最小限の穴(12)を開け、羽子板(2)に対し、直交に固定ボルト(3)が通る最小限の穴(13)を開け、金物の四角形の鋼製箱状の筒(6)部分が干渉する部分(7)を最小限でかぎ取る作業のみで、木材の肉厚を最大限に残し、木材の中心に近い部位を引き寄せる為、割れ・折れ・ひねり・曲がりなどの防止に効果ある請求項1に記載の木材接合金物を用いた木材加工方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、木造在来工法建築物の基礎・柱・桁・梁・筋交いや、DIY等でも使用する大小様々な木材(以下、総称して木材という)同士の多方向への接合部分に使用する金物、及び強固に接合するための簡単な木材加工方法で主要構造材に適した木材接合方法に関する。
【背景技術】
【0002】
金物とピドリフトピンを使用する木材接合方法(特許文献1)は木材が痩せた時(必ず痩せる)、締め付け・引き寄せ・増し締めが不可能。更に、メスになる部分の木材を縦に割く加工を施す為、木材に負担がかかると考える。 従来の無垢材同士を接合するには、伝統的な大工職人の技術が良いと考える。しかし、近年は人工的な乾燥剤や集成材を多く用いているため、一例として、台形にオス・メスを加工するアリ継ぎなどでは、木材が割れ・欠けるなど破損し弱くなるのが現状。大黒柱も通し柱も大きな梁も使用しない傾向にある為、木材同士の接合部分は、筋交いなど他の構造材も含め、最も強度を保つ必要がある。しかし、現状では木材の材成に対し小さな仕口加工を施し、ボルトなどで補強や引き寄せを行う為、ボルトにナットを締め付けるために6cm×6cm×6cmほどの大きな穴を木材に開ける必要がある。補強金物も、ホールダウンや羽子板金物では、木材の一片しか引き寄せる事が出来ず、閉めすぎによる木材の曲がりも問題となる。更に、筋交いなど構造材も様々な金物で補強はしているがその金物を付けるために、木材の肉厚を減らす様な加工が必要で大量のビスを打つことで、割れが生じ、弱らせている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2008-202392
【非特許文献】
【0004】
【文献】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、接合しようとする木材の肉厚を最大限に残す上、折れ・割れ・ひねり・曲がりを解消すると共に、締め付け・引き寄せや、痩せた時の増し締めが可能になる木材接合方法を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
接合する木材とJ接合金物の大きさは比例しており、様々な木材に使用できると共に、自然現象であるひねりや曲がりを抑制し、接合時の引き寄せや痩せた時の増し締めが可能になる。
木材の肉厚を最大限に残すため、木材加工方法は、木材の接続する断面から、羽子板(2)が入る最小限の穴(12)を開ける。羽子板に対し、直行に固定ボルト(3)が通る最小限の穴(13)を開ける。金物の四角形の鋼製箱状の筒(6)の部分が干渉する部分(7)を最小限でかぎ取るのみ。
【発明の効果】
【0007】
上記説明の通り、木材の肉厚が最大限に残るため、木材自体の強度を最大限に残し、金物の四角形の鋼製箱状の筒の部分(6)に木材を差し込むことで、木材の自然のひねりを防止効果が高まり、その裏側である主箱(4)から、ナット(9)で木材の中心に近い部分を締め付け引き寄せる事で、強い強度の接合部分が実現できる。更に四角形の鋼製箱状の筒の部分(6)と羽子板ボルト(2)の長さ・大きさ・方向を変更することで、様々な木材に対応できる。
J接合金物に筋交い固定用のプレート(10)増設し、一体型にすることで基礎・柱・桁・梁・筋交いなどの主要構造部を無駄なく接合でき、付属の木材(胴縁など)設置時、他の構造金物との干渉を防ぎ、木材加工工程が短縮できる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1図1は、木材(主要構造材)を接合した時の全体の見取り図
図2図2は、本発明のJ接合金物の形状図
図3図3は、木材加工図
【図】別紙 3枚
【発明を実施するための形態】
【・・・・】
【実施例
【・・・・】
【産業上の利用可能性】
【・・・・】
【符号の説明】
【0009】
1 筋交い
2 羽子板ボルト
3 ボルト
4 鋼製主箱
5 鋼製主箱(4)の貫通する穴
6 金物の四角形の鋼製箱状の筒の部分
7 金物の四角形の鋼製箱状の筒(6)の部分が干渉する部分
8 羽子板のボルト部分
9 ナット
10筋交い取り付プレート
11柱・桁
12羽子板(2)が入る最小限の穴
13羽子板に対し、直行に固定ボルト(3)が通る最小限の穴
14スクリューワッシャー
15桁・梁
【受託番号】
【配列表フリーテキスト】
図1
図2
図3