(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2021-12-21
(45)【発行日】2022-01-17
(54)【発明の名称】情報処理システム、情報処理装置、端末装置、サーバ装置、プログラム、又は方法
(51)【国際特許分類】
G08G 1/00 20060101AFI20220107BHJP
G06T 7/00 20170101ALI20220107BHJP
G08G 1/13 20060101ALI20220107BHJP
【FI】
G08G1/00 A
G06T7/00 350B
G06T7/00 650
G08G1/13
(21)【出願番号】P 2020039719
(22)【出願日】2020-03-09
(62)【分割の表示】P 2019566377の分割
【原出願日】2019-11-29
【審査請求日】2020-03-09
【審判番号】
【審判請求日】2020-08-24
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】518046794
【氏名又は名称】ニューラルポケット株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100114188
【氏名又は名称】小野 誠
(74)【代理人】
【識別番号】100160255
【氏名又は名称】市川 祐輔
(72)【発明者】
【氏名】重松 路威
(72)【発明者】
【氏名】佐々木 雄一
(72)【発明者】
【氏名】周 涵
(72)【発明者】
【氏名】山本 正晃
(72)【発明者】
【氏名】周 聞浩
(72)【発明者】
【氏名】バット ジニト
(72)【発明者】
【氏名】岩切 翼
(72)【発明者】
【氏名】長屋 茂喜
【合議体】
【審判長】渡邊 聡
【審判官】溝本 安展
【審判官】松田 直也
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2017/158983(WO,A1)
【文献】特開2018-097738(JP,A)
【文献】特開2017-215743(JP,A)
【文献】特開2019-086895(JP,A)
【文献】特開2019-149016(JP,A)
【文献】特開2012-185537(JP,A)
【文献】特開2003-030796(JP,A)
【文献】国際公開第2019/207944(WO,A1)
【文献】特開2014-216885(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B60R 1/00-1/04,1/08-1/12,21/00-21/13,21/34-21/38
G06Q 10/00-99/10
G06T 7/00-7/90
H04N 7/18
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両内に設置されうる端末装置であって、
オートフォーカスを無限遠に設定して前記車両の前方を撮像する第1撮像部と、
オートフォーカスを無限遠に設定して前記車両の後方を撮像する第2撮像部と、
前記第1撮像部及び/又は前記第2撮像部によって撮像された画像に対して、撮像日時を関連付ける関連付け部と、
前記撮像された画像に対して、機械学習済み機能を用いて、前記画像内の、少なくとも、歩行者、乗用車、トラック、及び、二輪車、を含む対象に係る情報を特定する特定部と、
を備える、人が携帯可能な携帯端末装置であって、
前記第1撮像部と前記第2撮像部とは前記携帯端末装置において相対する位置に備えられた端末装置。
【請求項2】
前記対象に係る情報は、人の混雑具合に係る情報、を含む、
請求項1に記載の端末装置。
【請求項3】
前記対象に係る情報は、人の着用するものを含む歩道に係る情報を含む、
請求項1乃至2のいずれか1項に記載の端末装置。
【請求項4】
前記対象に係る情報は、傘、外套、半そで、及び/又は、長そで、を含む歩道に係る情報、を含む、
請求項1乃至3のいずれか1項に記載の端末装置。
【請求項5】
前記対象に係る情報は、前記画像内の、工事車両の停車の有無、又は、即席の信号機の設置、のいずれかに基づく、工事の有無を含む、
請求項1乃至4のいずれか1項に記載の端末装置。
【請求項6】
前記対象に係る情報は、前記画像内の、工事車両の停車の有無及び工事関係者による車両誘導、又は、即席の信号機の設置及び工事関係者による車両誘導、のいずれかに基づく、工事の有無を含む、
請求項1乃至4のいずれか1項に記載の端末装置。
【請求項7】
前記工事関係者は、衣服、及び/又は、持ち物によって、判定される、
請求項6に記載の端末装置。
【請求項8】
前記対象に係る情報は、前記画像内の警察関係者に係る衣服及び/又は持ち物によって検出された警察関係者の有無に基づく、事故の有無に関する情報を含む、
請求項1乃至7のいずれか1項に記載の端末装置。
【請求項9】
前記対象に係る情報は、道路に係る情報を含み、
前記道路に係る情報は、信号機の異常を含む、
請求項1乃至8のいずれか1項に記載の端末装置。
【請求項10】
前記対象に係る情報は、車道の異常、を含む、
請求項1乃至9のいずれか1項に記載の端末装置。
【請求項11】
前記車道の異常は、車線境界線の異常、車道上の異物、及び/又は、車道の破壊を含む、
請求項10に記載の端末装置。
【請求項12】
前記車道上の異物は、車道上への落下物、倒木、及び/又は、倒れた電柱、を含む、
請求項11に記載の端末装置。
【請求項13】
前記対象に係る情報は、車線の幅、を含む、
請求項1乃至12のいずれか1項に記載の端末装置。
【請求項14】
前記対象に係る情報は、路上駐車の情報を含む、
請求項1乃至13のいずれか1項に記載の端末装置。
【請求項15】
車両内に設置されうる端末装置の撮像部が、
オートフォーカスを無限遠に設定して前記車両の前方を撮像する第1撮像ステップと、
オートフォーカスを無限遠に設定して前記車両の後方を撮像する第2撮像ステップと、
を実行し、
前記端末装置の情報処理部が、
前記第1撮像ステップ及び/又は前記第2撮像ステップによって撮像された画像に対して、撮像日時を関連付けるステップと、
前記撮像された画像に対して、機械学習済み機能を適用するステップと、
前記画像内の、少なくとも、歩行者、乗用車、トラック、及び、二輪車、を含む対象に係る情報を特定するステップと、
を実行する方法であって、
前記第1撮像ステップにおいて撮像する撮像部と、前記第2撮像ステップにおいて撮像する撮像部と、は前記端末装置において相対する位置に備えられた、人が携帯可能な携帯端末装置上で実行する方法。
【請求項16】
車両内に設置されうる端末装置の撮像部を、
オートフォーカスを無限遠に設定して前記車両の前方を撮像する第1撮像手段、
オートフォーカスを無限遠に設定して前記車両の後方を撮像する第2撮像手段、
として動作させるプログラムであって、
前記端末装置の情報処理部を、
前記第1撮像手段及び/又は前記第2撮像手段によって撮像された画像に対して、撮像日時を関連付ける手段、
前記撮像された画像に対して、機械学習済み機能を適用する手段、
前記画像内の、少なくとも、歩行者、乗用車、トラック、及び、二輪車、を含む対象に係る情報を特定する手段、
として動作させるプログラムであって、
前記第1撮像手段において撮像する撮像部と、前記第2撮像手段において撮像する撮像部と、は前記端末装置において相対する位置に備えられた、人が携帯可能な携帯端末装置上で実行させるプログラム。
【請求項17】
端末装置を、請求項1乃至14のいずれか1項に記載の端末装置として機能させるためのプログラム。
【請求項18】
前記端末装置がメモリを備える、
請求項1乃至14のいずれか1項に記載の端末装置。
【請求項19】
前記端末装置が演算装置を備える、
請求項1乃至14及び18のいずれか1項に記載の端末装置。
【請求項20】
前記端末装置がメモリを備える、
請求項15に記載の方法。
【請求項21】
前記端末装置が演算装置を備える、
請求項15又は20に記載の方法。
【請求項22】
前記端末装置内のメモリを用いる、
請求項16に記載のプログラム。
【請求項23】
前記端末装置が演算装置を備える、
請求項16又は22に記載のプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願において開示された技術は、情報処理システム、情報処理装置、サーバ装置、プログラム、又は方法に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、画像を用いた情報処理が行われているが、必ずしも画像内の情報が適切に利用されてはいない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2009-75858号公報
【文献】特開2004-318905号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
そこで、本発明の様々な実施形態は、上記の課題を解決するために、情報処理システム、情報処理装置、端末装置、サーバ装置、プログラム、又は方法を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
一実施態様に係る第1のシステムは、
第1携帯端末装置によって撮像された第1画像内の第1車両を特定する第1車両特定情報と、前記第1画像に基づき前記第1車両の運転状態を判定した第1車両判定情報と、を前記第1携帯端末装置から取得する取得部と、
第2携帯端末装置によって撮像された第2画像内の第2車両を特定する第2車両特定情報と、前記第2画像に基づき前記第2車両の運転状態を判定した第2車両判定情報と、を前記第2携帯端末装置から取得する取得部と、
前記第1車両特定情報と前記第2車両特定情報とを用いて、前記第1車両と前記第2車両との同一性を判定する判定部と、
前記第1車両と前記第2車両とが同一であると判定された場合、前記第1車両判定情報と、前記第2車両判定情報とを用いて、前記第1車両に係る統計情報を生成する統計処理部と、
を備えるシステム。
【0006】
一実施態様に係る第2のシステムは、
前記第1車両と前記第2車両とが同一であると判定された場合、前記第1車両に係る統計情報を、前記第2携帯端末装置に送信する送信部、
を備える第1のシステム。
【0007】
一実施態様に係る第3のシステムは、
前記第1携帯端末装置から、前記第1画像内の物体に係る情報を取得する、第3取得部を備える、
第1乃至2のいずれか一のシステム。
【0008】
一実施態様に係る第4のシステムは、
前記物体に係る情報は、前記第1画像内の、ワイパーの動作に係る情報、道路に係る情報、歩道に係る情報、車道上イベントに係る情報、広告に係る情報、及び/又は、車両用の燃料に係る情報、を含む、
第3のシステム。
【0009】
一実施態様に係る第5のシステムは、
第3携帯端末装置によって撮像された画像内に係る第3車両を特定する第3車両特定情報と、前記第3携帯端末装置が発信するメッセージと、を取得する取得部と、
第4携帯端末装置において自己の車両として登録した第4車両を特定する第4車両特定情報を取得する取得部と、
前記第3車両と前記第4車両とが同一の車両と判定された場合に、前記第4携帯端末装置に対して、前記メッセージを送信する、送信部と、
を備える第1乃至4のいずれか一のシステム。
【0010】
一実施態様に係る第6のシステムは、
第3携帯端末装置において自己の車両として登録した第3車両を特定する第3車両特定情報と、前記第3携帯端末装置が発信するメッセージと、を取得する取得部と、
第5携帯端末装置によって撮像された画像内に係る第5車両を特定する第5車両特定情報を取得する取得部と、
前記第3車両と前記第5車両とが同一の車両と判定された場合に、前記第5携帯端末装置に対して、前記メッセージを送信する、送信部と、
を備える第1乃至4のいずれか一のシステム。
【0011】
一実施態様に係る第7のシステムは、
前記第1車両と前記第2車両とが同一であると判定された後、所定の時間内に、前記送信部は、前記第1車両に係る統計情報を、送信する、
第2のシステム。
【0012】
一実施態様に係る第8のシステムは、
前記第1携帯端末装置と、前記第2携帯端末装置と、は異なる携帯端末装置である、
第1乃至7のいずれか一のシステム。
【0013】
一実施態様に係る第9のシステムは、
前記第1取得部は、前記第1携帯端末装置から、前記第1画像を含む動画を取得する、
第1乃至8のいずれか一のシステム。
【0014】
一実施態様に係る第10のシステムは、
前記動画は、圧縮された動画である、
第9のシステム。
【0015】
一実施態様に係る第11のシステムは、
前記第1車両判定情報は、前記第1携帯端末装置内の機械学習済み装置によって生成された情報である、
第1乃至10のいずれか一のシステム。
【0016】
一実施態様に係る第12のシステムは、
前記1車両判定情報及び前記第2車両判定情報は、それぞれ、急ハンドル、急加速、及び/又は、急ブレーキを含む、
第1乃至11のいずれか一のシステム。
【0017】
一実施態様に係る第13の方法は、
コンピュータが、
第1携帯端末装置によって撮像された第1画像内の第1車両を特定する第1車両特定情報と、前記第1画像に基づき前記第1車両の運転状態を判定した第1車両判定情報と、を前記第1携帯端末装置から取得する取得ステップと、
第2携帯端末装置によって撮像された第2画像内の第2車両を特定する第2車両特定情報と、前記第2画像に基づき前記第2車両の運転状態を判定した第2車両判定情報と、を前記第2携帯端末装置から取得する取得ステップと、
前記第1車両と前記第2車両との同一性を判定する判定ステップと、
前記第1車両と前記第2車両とが同一である場合、前記第1車両判定情報と、前記第2車両判定情報とを用いて、前記第1車両に係る統計情報を生成する統計処理ステップと、
を実行する方法。
【0018】
一実施態様に係る第14のプログラムは、
コンピュータを、
第1携帯端末装置によって撮像された第1画像内の第1車両を特定する第1車両特定情報と、前記第1画像に基づき前記第1車両の運転状態を判定した第1車両判定情報と、を前記第1携帯端末装置から取得する取得手段、
第2携帯端末装置によって撮像された第2画像内の第2車両を特定する第2車両特定情報と、前記第2画像に基づき前記第2車両の運転状態を判定した第2車両判定情報と、を前記第2携帯端末装置から取得する取得手段、
前記第1車両と前記第2車両との同一性を判定する判定手段、
前記第1車両と前記第2車両とが同一である場合、前記第1車両判定情報と、前記第2車両判定情報とを用いて、前記第1車両に係る統計情報を生成する統計処理手段、
として動作させるプログラム。
【0019】
一実施態様に係る第15のプログラムは、
コンピュータを、第1乃至12のいずれか一のシステムとして機能させるためのプログラム。
【発明の効果】
【0020】
本発明の一実施形態により、より適切に画像情報を活用できる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【
図1】
図1は、一実施形態に係るシステムが適用される状況例を説明する図である。
【
図2】
図2は、一実施形態に係るシステムの機能を示すブロック図である。
【
図3】
図3は、一実施形態に係るシステムの機能を示すブロック図である。
【
図4】
図4は、一実施例に係るシステムが利用するデータ構造の一例である。
【
図5】
図5は、一実施例に係るシステムが利用するデータ構造の一例である。
【
図6】
図6は、一実施例に係るシステムが利用するデータ構造の一例である。
【
図7】
図7は、一実施例に係るシステムが利用するデータ構造の一例である。
【
図8】
図8は、一実施例に係るシステムが利用するデータ構造の一例である。
【
図9】
図9は、一実施例に係るシステムが利用するデータ構造の一例である。
【
図10】
図10は、一実施例に係るシステムが利用するデータ構造の一例である。
【
図11】
図11は、一実施例に係るシステムが利用するデータ構造の一例である。
【
図12】
図12は、一実施例に係るシステムが利用するデータ構造の一例である。
【
図13】
図13は、一実施例に係るシステムが利用するデータ構造の一例である。
【
図14】
図14は、一実施例に係るシステムが利用するデータ構造の一例である。
【
図15】
図15は、一実施例に係るシステムが利用するデータ構造の一例である。
【
図16】
図16は、一実施例に係るシステムが利用するデータ構造の一例である。
【
図17】
図17は、一実施例に係るシステムが利用するデータ構造の一例である。
【
図18】
図18は、一実施例に係るシステムが利用するデータ構造の一例である。
【
図19】
図19は、一実施例に係るシステムが利用するデータ構造の一例である。
【
図20】
図20は、一実施例に係るシステムが利用するデータ構造の一例である。
【
図21】
図21は、一実施例に係るシステムが利用するデータ構造の一例である。
【
図22】
図22は、一実施例に係るシステムが利用する遷移図の一例である。
【
図23】
図23は、一実施例に係るシステムの表示例を示す図である。
【
図24】
図24は、一実施例に係るシステムの表示例を示す図である。
【
図25】
図25は、一実施例に係るシステムの表示例を示す図である。
【
図26】
図26は、一実施例に係るシステムの表示例を示す図である。
【
図27】
図27は、一実施例に係るシステムの表示例を示す図である。
【
図28】
図28は、一実施例に係るシステムの表示例を示す図である。
【
図29】
図29は、一実施例に係るシステムの表示例を示す図である。
【
図30】
図30は、一実施例に係るシステムの表示例を示す図である。
【
図31】
図31は、一実施例に係るシステムの表示例を示す図である。
【
図32】
図32は、一実施例に係るシステムの表示例を示す図である。
【
図33】
図33は、一実施例に係るシステムの表示例を示す図である。
【
図34】
図34は、一実施例に係るシステムの表示例を示す図である。
【
図35】
図35は、一実施例に係るシステムが利用するデータ構造の一例である。
【
図36】
図36は、一実施例に係るシステムのフローの一例を示すものである。
【
図37】
図37は、一実施例に係るシステムの表示例を示す図である。
【
図38】
図38は、一実施例に係るシステムに係る全体構成を示すブロック図である。
【
図39】
図39は、一実施例に係るシステムに係る全体構成を示すブロック図である。
【
図40】
図40は、一実施例に係るシステムのフローの一例を示すものである。
【
図41】
図41は、一実施例に係る情報処理装置の構成を示すブロック図である。
【0022】
1.はじめに
一例のシステムは、システムの利用者が利用する一又は複数の端末装置と、システムの管理者が利用する一又は複数の管理システムと、を備えてよい。利用者は、車両に乗者するものであってよく、運転手であってもよいし、同乗者であってもよい。端末装置は、車両に固定されてもよいし、着脱可能にされてもよい。
図1は、一例のシステムが利用される状況例を示したものである。本図において、矢印001は、車両の進行方向を示す。車両002は、一例のシステムに係る利用者携帯端末を利用している車両を示す。車両003A乃至Iは、一例のシステムに係る端末装置をドライブレコーダとして用いているものとする。なお、これらの車両の一部が一例のシステムに係る端末装置を用いていなくともよい。各車両は、車線境界線004A及び車線境界線004Bに沿って、運転されているものとする。
【0023】
車両002内の利用者端末装置は、その撮像装置により、各車両を特定できてよい。例えば、車両002内の利用者端末装置の一の撮像装置の画角が広い場合、車両003A、003D、003Fの3台の車両が画像内に含まれてよい。同様に、車両002内の利用者端末装置の前記一の撮像装置と相対する報告を撮像する他の撮像装置の画角が広い場合、車両003C、003E、003H、003Iの4台の車両が画像内に含まれてよい。なお、車両003Iのように、車両002内の利用者端末装置の撮像装置において視野に入る場合もある。また、車両003B及び003Gは、車両002の側方を進行するため、車両002内において、前方を一の撮像装置の撮像方向とし、後方を前記一の撮像装置と相対する方向を撮像する他の撮像装置の撮像方向とする場合、車両002の真横を走行している間は視野に入らなくとも、走行中前後することにより、車両002内の利用者端末装置の撮像装置の視野内に入る場合があってよい。このように、撮像装置内の視野内に入った車両を、本願書類では、「周囲車両」ということがあり、また、周囲車両内で一例のシステムに係る端末装置が利用されている場合においては、かかる端末装置を、利用者車両002内の利用者端末装置から見た場合に、本願書類では「周囲端末装置」ということがある。また、周囲車両のうち、利用者車両の前方の車両を、本願書類では「前方車両」ということがあり、利用者車両の後方の車両を、本願書類では「後方車両」ということがある。また、かかる前方車両及び後方車両内の一例のシステムに係る端末装置が一例のシステムとして利用されている場合、各車両内で利用されている端末装置を、各々、「前方端末装置」、「後方端末装置」ということもある。周囲車両が上述の撮像装置内の視野に含まれることで、後述のナンバープレートに係る情報などを用いて、かかる周囲車両を特定する情報を取得してよい。
【0024】
端末装置は、一又は複数の加速度センサーを備えてよい。複数の加速度センサーは、互いに直交する方向の加速度を測定可能なように、端末装置内に備えられていてよい。複数の加速度センサーは、撮像装置によって撮像される方向と、撮像される方向と直交する方向と、の加速度を測定可能なように、端末装置内に備えられてよい。
【0025】
端末装置は、撮像装置を、1又は複数備えてよい。後者の場合、端末装置は、撮像装置を、相対する方向を撮像可能なように備えてよい。また、複数の撮像装置の一又は複数が車両の前方を撮像方向とするよう、端末装置が車両内に設置されてよい。また、複数の撮像装置のうちの他の一又は複数の撮像装置が車両の後方を撮像方向とするよう、端末装置が車両内に設置されてよい。なお、車両内の設置は、車両内に着脱式で設置されてもよいし、固定されてもよい。
【0026】
端末装置内の表示装置は、表示方向が、一の撮像装置の撮像方向と、同一の方向であってよい。また、表示装置の表示方向は、車両の後方であってよい。
【0027】
端末装置は、一又は複数の位置測定装置を有してよい。位置測定装置は、GPSや基地局を用いた位置測定機能であってよい。
【0028】
端末装置は、通信装置を備えてよい。通信装置は、端末装置が設置されている車両内に設置された撮像装置と通信可能であってもよい。通信装置は、無線式でもよいし、有線式でもよい。無線式の場合、WIFI、BLUETOOTHなどであってよい。車両内に設置された撮像装置は、車両内に組み込まれた撮像装置であってもよいし、車両に設置された撮像装置であってもよい。
【0029】
端末装置は、人が携帯可能な携帯端末装置であってよい。例えば、携帯可能な端末装置としては、スマートフォン、PDA、などであってよい。
【0030】
2.本例のシステムの機能
次に、本例のシステムにおける機能について、
図2及び3を参照して説明する。
図2は、本例の管理システムに係る機能の具体例を示すブロック図であり、
図3は端末装置に係る機能の具体例を示すブロック図である。なお、その他の例として、管理システムに係る機能の一部が端末装置において実行されてもよい。この場合、システムにおいては複数の端末装置から取得した情報に基づいて処理可能であるところ、端末装置が
図2内の機能を実行する場合かかる端末装置が取得した情報に基づいて一の端末装置で取得した情報として機能を実行すればよい。またかかる一の端末装置で実行して得られた情報は、管理システムに送信され、更に管理システムにおいて他の端末装置から取得した情報と合わされ合算や平均化などの処理がされてよい。なお、本願書類において、システムという用語は、管理システムと端末装置の上位概念として用いられ、システムは、管理システムを含み一又は複数の端末装置を含まなくてもよいし、一又は複数の端末装置を含み管理システムを含まなくてもよいし、管理システムと一又は複数の端末装置の両方を含んでもよい。
【0031】
なお、端末装置が設置又は置かれている車両を自己車両といい、かかる車両に係る情報を自己車両情報といい、端末装置に係る撮像装置が撮像した画像内に含まれている車両を他車両という。なお、システムの利用者が、複数の車両を保有する又は共有するなどにより、複数の車両を利用する場合、自己車両という用語は、これらの端末装置が設置又は置かれる可能性のある一又は複数の車両を指してよい。
【0032】
2.1.端末装置内の機能
2.1.1.画像等取得部
画像等取得部は、画像を取得する機能を有する。画像は、動画であっても静止画であってもよい。本願書類において、画像は、動画と静止画との上位概念として扱う。
【0033】
画像等取得部は、画像として動画を取得する場合において、動画を、所定容量毎に、分けたファイル形式で記憶してよい。大容量の一のファイルより、一ファイルあたりの容量が少ない方が、通信の利便性が向上するためである。
【0034】
また、画像等取得部は、取得した動画について、所定期間毎に、撮像された場所及び/又は撮像時刻を、取得し、対応する動画の所定期間毎に関連付けて記憶してよい。かかる構成により、動画において所定期間毎に、撮像された場所及び/又は撮像時刻の情報を取得できる利点がある。
【0035】
画像等取得部は、端末装置内の撮像装置から、画像を取得してもよいし、端末装置外の撮像装置から画像を取得してもよい。この場合、端末装置外の撮像装置と有線又は無線で接続されてよく、無線の場合、WIFI、BLUETOOTHなどの接続方式により、画像の情報を取得してよい。
【0036】
また、画像等取得部は、音声を取得してよい。画像等取得部は、画像として動画を取得する際に、合わせて音声も取得してよい。これにより、例えば、事故時の音や急ブレーキ、急カーブなどの音も取得し、記録できる利点がある。また、画像取得部は、動画とは別に、音声自体を取得してよい。画像と音声の上位概念として、本願書類において、「画像等」ということもある。
【0037】
2.1.2.自己車両情報生成部
自己車両情報生成部は、自己車両に係る情報を取得する機能を有してよい。
【0038】
自己車両に係る情報は、自己車両に係るナンバープレートに係る情報、自己車両の周辺車両、前方車両、及び/又は、後方車両、に対して伝えたいメッセージ(本願書類において、「伝達メッセージ」ということもある)、を含んでよい。
【0039】
ナンバープレートに係る情報は、車両のナンバープレートが撮像されたものでもよいし、かかる撮像されたナンバープレートの画像から生成された車両を特定する番号の情報であってもよいし、利用者などによって入力された車両を特定する番号の情報であってもよい。また、この場合、あらかじめ与えられたものから選択する態様により、地域名を選択する構成であってもよい。ナンバープレートに係る情報が、画像から生成される場合、自己車両情報生成部は、画像を解析し、車両を特定する番号の情報を抽出できる機能を有してよい。
【0040】
ナンバープレートに係る情報は、端末装置において、一又は複数登録されてよい。予め登録された一又は複数のナンバープレートに係る情報のうち、一のナンバープレートに係る情報が選択されており、利用されてよい。また、利用者が複数の自己車両を利用しうる場合において、利用者は、実際に利用する自己車両を選択し、かかる実際に利用される自己車両に係るナンバープレートに係る情報を選択されてよい。これにより、利用者が複数の自己車両を利用する可能性がある場合においても、利用する度に新たにナンバープレートを登録等しなくても、迅速にナンバープレートに係る情報を利用できる利点がある。
【0041】
伝達メッセージは、自己車両のメッセージを伝達できる態様であれば、種々の態様であってよい。
【0042】
例えば、伝達メッセージは、利用者が、乗車前や乗車時に入力した文字列であってもよい。かかる文字列は、利用者が入力した任意の文字であってよい。
【0043】
また、例えば、伝達メッセージは、予め定められた文字列であってよく。この場合、利用者は、かかる予め定められた複数の文字列の一のうち、選択されたものであってよい。この場合、伝達メッセージは、例えば、ゆっくり走行する旨の文字列や、運転手が高齢である旨、運転手が初心者である旨、子供が乗車している旨、急いでいる旨の文字列でもよい。これらの伝達メッセージは、あらかじめ記憶されたものであってもよいし、端末装置において入力されたものであってもよい。
【0044】
また、伝達メッセージは、前方車両への伝達メッセージと、後方車両への伝達メッセージと、を分けて有してもよい。
【0045】
また、伝達メッセージが複数保有され、利用者の適宜のタイミングにおいて、使用する伝達メッセージが、複数の伝達メッセージから一の伝達メッセージが選択されてもよい。なお、かかる伝達メッセージの選択は、音声により選択されてもよいし、ジェスチャーにより選択されてもよい。ジェスチャーにより伝えられるメッセージは、例えば、感謝、謝罪、相手方を譲るなどでよい。感謝は、例えば、車線変更時に車両列内に入れてくれたことに対する感謝や右折・左折時などに先に行くことを譲ってもらったことに対する感謝などを想定される。また、謝罪は、感謝と同等のケースにおいて、感謝に代えて示すことが想定される。そして、相手方を譲るのは、右左折や車線変更などにおいて、相手車両に先行することを促すものが想定される。また、これらのジェスチャーは、前方車両、後方車両、右側方車両、左側方車両など、ジェスチャーを示す相手の車両を特定するジェスチャー又は音声が、メッセージ内容の前後にあってもよい。
【0046】
なお、一例のシステムに係る端末装置の利用者と、かかる端末装置が持ち込まれた車両の運転手と、かかる車両の車両保有者とは、各々異なってもよいし、同じでもよい。また、一例のシステムに係る端末装置の利用者が、複数の車両を利用する場合などにおいては、かかる利用者は、乗車する車両を特定する機能を有してもよい。
【0047】
図4は、利用者乗車車両に係るナンバープレートに係る情報と、かかる利用者乗車車両に乗車した場合におけるメッセージと、を関連付けて記憶しているデータ構造の一例である。かかるデータ構造を有する場合、利用者が、実際に乗車する利用者乗車車両を選択可能であり、選択された利用者乗車車両に応じたナンバープレートに係る情報を用いることが可能となる利点がある。
【0048】
また、自己車両に係る情報は、自己車両の運転状況を示す情報(本願書類において、「自己車両運転状況情報」ということもある。)、及び/又は、自己車両の位置を示す情報「自己車両位置情報」、を含んでよい。自己車両運転状況情報は、自己車両の急加速、急ブレーキ、急ハンドル、速度、及び/又は、加速度を含んでよい。
【0049】
自己車両の急加速、急ブレーキ、及び/又は、急ハンドルは、端末装置内の機能が用いられて判定されてよい。例えば、端末装置内のセンサーにより、自己車両の急加速、急ブレーキ、及び/又は、急ハンドルが判定されてよい。より具体的には、センサーとして加速度センサーにより、所定の加速度よりも高い場合又は低い場合、急加速、急ブレーキ、及び/又は、急ハンドルが判定されてよい。加速度センサーは、3次元の加速を各々測定できてよい。車両の前方方向と同一の方向の加速度が所定の加速度よりも高い場合に、自己車両の急加速と判定し、車両の前方方向と相反する方向の加速度が所定の加速度よりも高い場合に、自己車両の急ブレーキと判定し、車両の側方方向への加速度が所定の加速度よりも高い場合に、自己車両の急ハンドルと判定してよい。
【0050】
また、自己車両の速度、加速度は、端末装置内のセンサーにより、加速度を測定し、かかる加速度を用いて、速度を測定してよい。
【0051】
また、自己車両運転状況情報は、自己車両の前方車両との距離に係る情報(本願書類において、「距離情報」ということもある)を含んでよい。自己車両情報生成部は、後述する画像情報生成部によって生成された画像に係る情報を用いて、距離情報を生成してもよい。かかる距離情報は、自己車両と前方車両との距離を推定又は距離と対応する情報及び/又はこれを用いて接近したと判定した情報を含んでよい。かかる接近したと判定した情報は、例えば、前方車両を後方から見た場合の画像内の大きさを、自己車両と前方車両との距離と対応する情報として用いて、かかる車両の後方からの大きさが所定の大きさよりも大きい場合に、接近していると判定してもよい。車両の後方からの大きさは、車幅又は車高であってよい。なお、車両において、車高は車種によって変更しうるため、画像内の車両の車種に応じた車高を用いて、接近の有無を判定してよい。この場合、画像から得られた前方の車両の車高の高さが、車種に応じて設定された所定の車高の高さよりも高い場合に、接近したと判定してよい。他方、車幅は、車両は車種によって大きく異ならないため、車種に基づく情報処理をしなくてもよい利点があり、画像から得られた前方の車両の車幅が所定の車幅よりも長い場合に、接近したと判定してよい。
【0052】
また、自己車両情報生成部は、急加速、急ブレーキ、急ハンドル、接近情報の程度について、それぞれ、複数のランクが設けられており、これらの一が選択されてもよい。例えば、ランクを3とした場合、それぞれ、低、中、高として、各々閾値が設定され、それらと得られた情報を対比させることにより、ランクを決定してよい。なお、ランクの数は3に限らず、任意の数であってよい。
【0053】
また、自己車両情報生成部は、自己車両の急加速、急ブレーキ、急ハンドル、及び/又は、接近情報を、これらを判定した状況と関連付けて、記憶してよい。判定した状況とは、例えば、自己車両の急加速、急ブレーキ、急ハンドル、及び/又は、接近情報、が生じた時刻、及び/又は、場所、などでよい。
【0054】
自己車両情報生成部は、自己車両の運転状況に関する統計情報を生成してよい。統計情報としては、例えば、所定項目毎の走行における急加速、急ブレーキ、急ハンドル、及び/又は、接近情報の夫々の回数であってよい。所定項目は、所定単位時内、一回の走行、一日の走行、所定期間内、などであってよい。また、一回の走行は、例えば、エンジンを始動してエンジンを終了するまでであったり、走行と走行の間が所定期間以上であったり、一例のシステムに係るソフトウェアの起動から停止までの間であったり、動画の録画開始から録画終了までであってよい。
【0055】
また、統計情報として、時系列に、上述の回数を生成してもよい。また、横軸を時期、縦軸をかかる回数として、各、急加速、急ブレーキ、急ハンドル、及び/又は、接近情報について、グラフを生成し、ドライブレポートとしてもよい。
【0056】
図5は、自己車両の運転状況に関する統計情報のデータの一例である。所定項目毎として一日の走行における各統計情報が記録されている例である。IDは001乃至004と、4日分の走行について、各統計情報として、合計回数が記憶されている例である。
【0057】
自己車両位置情報は、端末装置内のGPSから、位置情報を取得してもよいし、端末装置外のGPSから位置情報を取得してもよい。この場合、端末装置外の撮像装置と有線又は無線で接続されてよく、無線の場合、WIFI、BLUETOOTHなどの接続方式により、位置情報を取得してよい。
【0058】
自己車両情報生成部は、後述する画像情報生成部において、自車両の動きがないとの情報が生成され、かつ、自車両を対象とする信号機が青信号であるという情報が生成された場合、青信号であるにもかかわらず自車両が発車していないことを示すため、自車両の発車を促す情報を生成してよい。また、自己車両情報生成部は、後述する画像情報生成部において、自車両の動きがないとの情報が生成され、かつ、前方車両との距離情報が所定の距離よりも大きいとの情報が生成された場合、前方車両が発車したにもかかわらず自車両が発車していないことを示すため、自車両の発車を促す情報を生成してよい。なお、後者の場合、自車両を対象とする信号機が画像内で検出された場合、青信号であるとの条件が付されてもよい。
【0059】
また、自己車両情報生成部は、後述する画像情報生成部において、自車両の動きがあるとの情報が生成され、かつ、一時停止の標識又は表示があるとの情報が生成されている場合、一時停止違反との判定をし、一時停止違反を示す情報を生成してよい。
【0060】
また、自己車両情報生成部は、後述する画像情報生成部において、自車両の動きがあるとの情報が生成され、かつ、赤信号継続を示す情報が生成されている場合、赤信号無視との判定をし、赤信号無視を示す情報を生成してよい。
【0061】
また、自己車両情報生成部は、一時停止違反を示す情報、赤信号を無視する情報、を用いて、上述の統計情報に、これらの、一時停止違反を示す情報、及び/又は、赤信号を無視する情報、の合計数及び/又は平均数を含ませてもよい。また、これらの一時停止違反を示す情報、及び/又は、赤信号を無視する情報、は、これらが生じた位置情報、及び/又は、時に係る情報、を関連付けて含んでよい。
【0062】
2.1.3.画像情報生成部
画像情報生成部は、画像を用いて、画像に係る情報を生成する機能を有する。画像に係る情報は、画像内の種々の物体(本願書類において、「対象」ということもある)や種々の状況を用いた情報であってよく、その種類や範囲に制限はないが、例えば、以下の情報が挙げられる。また、画像情報生成部は、情報を生成する対象となるものを、画像内において識別したうえで、情報を生成してよい。また、画像情報生成部は、画像と、他の情報を用いて、画像に係る情報を生成してよい。他の情報としては、画像等取得部、及び、自己車両情報生成部、の少なくとも一部に係る情報と、を用いて画像に係る情報を生成してよい。画像等取得部に係る情報としては、例えば、画像等を取得した時の情報や、画像等であってよく、自己車両情報生成部に係る情報としては、例えば、自己車両位置情報などがあげられるが、これらに限られない。
【0063】
画像に係る情報は、画像内の一又は複数の他車両に係る情報であってよい。他車両に係る情報は、他車両を特定する情報(本願書類において、「車両特定情報」ということもある)、他車両の運転状況を示す情報(本願書類において、「他車両運転状況情報」ということもある)などであってよい。
【0064】
車両特定情報は、画像内の車両に係る情報であって良い。画像内の車両に係る情報は、画像内の車両のナンバープレートに係る情報を含んでもよいし、画像内の車両の車種、色彩、オプションなどの情報を含んでもよい。なお、ナンバープレートに係る情報は、上述の利用者車両に係るナンバープレートに係る情報と同様であってよい。
【0065】
他車両運転状況情報は、他車両の運転状況を示す情報であればよく、例えば、車両の急加速、車両の急ブレーキ、及び/又は、車両の急ハンドルなどであってよい。
【0066】
画像内の車両の急加速は、画像内における車両の大きさが、所定期間内に所定の比率以上で小さく変化した場合に、急加速と判定されてよい。また、急加速の判定は、自己車両の加速度を用いて、判定されてもよい。すなわち、自己車両の前方方向への加速度が所定の範囲内であり、かつ、前記画像内の車両の大きさが、所定期間内に所定の比率以上で小さく変化した場合に、急加速と判定してよい。この場合、判定精度が向上する利点がある。
【0067】
画像内の車両の急ブレーキは、画像内における車両の大きさが、所定期間内に所定の比率以上で大きく変化した場合に、急加速と判定されてよい。また、急加速の判定は、自己車両の加速度を用いて、判定されてもよい。すなわち、自己車両の後方方向への加速度が所定の範囲内であり、かつ、前記画像内の車両の大きさが、所定期間内に所定の比率以上で大きく変化した場合に、急ブレーキと判定してよい。この場合、判定精度が向上する利点がある。
【0068】
画像内の車両の急ハンドルは、画像内の車両の側方の面積が所定の比率以上の速さで増加すること、画像内の車両の側方の形状が車両を真横から見えた場合の形状に近づく速さが所定の比率以上の速さであること、のいずれか又は組み合わせの場合に、急加速と判定されてよい。また、これらに組み合わせて、画像内の車両の大きさが所定期間内に所定の比率以上の速さで小さく変化すること、の場合に急加速と判定してもよい。車両の大きさは、車両の幅の長さであってよい。
【0069】
また、他車両運転状況情報は、取得した対象となる画像の撮像された日時と関連付けて、記憶されてよい。これにより、他車両運転状況情報に係る日時が明らかになる利点がある。
【0070】
また、他車両運転状況情報は、取得した対象となる画像の撮像された位置情報と関連付けて、記憶されてよい。これにより、他車両運転状況情報に係る位置が明らかになる利点がある。
【0071】
また、一の画像内において、複数の車両が特定された場合、各車両特定情報と関連付けて、各車両に係る他車両運転状況情報を記憶してよい。この場合、画像内の各車両について、運転状況情報が、整理してアクセス可能な状態となる利点がある。
【0072】
図6は、複数の画像に基づき、情報が生成された例である。本図はデータ構造を示しており、画像IDに対して、車両ID、他車両運転状況情報、日時、位置、が関連付けて記憶されている。車両IDは、他のデータ構造において、他車両特定情報と関連付けられていてよい。ここで、車両IDは、画像内で特定された車両に対して、順次付されたものを用いてもよいし、過去に車両IDが付された車両特定情報と照合されることによって対応する車両IDを用いてもよい。記憶部は、端末装置に係る撮像装置が過去に撮像した画像内の車両特定情報と、かかる車両に対して付された車両IDと、のセットの情報を、記憶してよい。また、かかるセットの情報は所定期間、記憶してよい。また、かかるセットの情報を、リングバッファにより記憶してよい。なお、車両IDを用いることは必須ではなく、車両IDに変えて、車両特定情報を直接用いてもよい。また、本図においては、各運転状況情報は、異なる画像IDと関連付けられているが、例えば、同一時刻に他車両運転状況情報が生成された場合は、一の画像に対して、複数の車両とそれらに対応する他車両運転状況情報が関連付けられてもよい。このような、画像内の車両に係る統計情報を、本願書類において、「画像内車両統計情報」ということもある。
【0073】
<自車両の動きに関する情報>
また、画像情報生成部は、時系列の画像を用いて、自車両の動きに関する情報を生成してよい。例えば、動画における隣り合う複数のフレームに係る静止画内の、対応する、信号機、標識、及び/又は、風景、における動きを用いて、自車両の動きの有無を判定してよい。自車両の動きに関する情報は、自車両の有無の情報を含んでよい。かかる情報は、一時停止を守っているか、自車両を対象とする信号機が青になった場合に発車したか、前方車両が動いている場合であって自車両を対象とする信号機が青である場合に発車したか、に用いられてよい。
【0074】
<赤信号継続を示す情報>
また、画像情報生成部は、第1画像が自車両を対象とする信号機が赤信号である状態を含んでおり、かかる第1画像に時系列上後続するフレームにおいて、かかる赤信号の信号機が継続して表示された上で青信号とならずに画像から外れるかどうかを判定してよい。かかる判定がされた場合、赤信号継続を示す情報を生成してよい。
【0075】
ここで、自車両を対象とする信号機の特定は、信号機を含む画像を用いた機械学習によって学習されることにより、特定可能とされてよい。
【0076】
<一時停止指示の情報>
また、画像情報生成部は、画像内に係る対象における道路標識又は道路標示において、一時停止の標識又は表示がある場合、かかる情報を検出し、一時停止指示の情報を生成してよい。
【0077】
また、画像に係る情報は、画像内で検出される種々の対象に係る情報であってよい。
【0078】
<ワイパーの動作に係る情報>
対象に係る情報は、ワイパーの動作に係る情報を含んでよい。ワイパーの動作に係る情報は、自己車両に係るワイパーの動作の情報を用いてもよいし、他車両に係るワイパーの動作を用いてもよい。ワイパーの動作に係る情報は、ワイパーの動作状況に係る情報を含んでよい。ワイパーの動作状況に係る情報は、ワイパーの動きの有無、及び/又は、ワイパーの動きの速さ、などであってよい。また、ワイパーの動きの速さは、ワイパーの動きの速さを示す複数のランクのうちの一を特定する情報であってもよい。ワイパーの動きの速さを示す複数のランクとしては、例えば、間欠、遅い、中ぐらい、早い、などであってよいが、これらにとどまらない。
【0079】
また、ワイパーの動作に係る情報は、ワイパーの動作状況に係る情報と、ワイパーの動作状況に係る情報を取得した画像を撮像した位置情報と、を関連付けたものを含んでよい。
【0080】
また、ワイパーの動作に係る情報は、ワイパーの動作状況に係る情報と、ワイパーの動作状況に係る情報を取得した画像を撮像した時、を関連付けたものを含んでよい。
【0081】
ワイパーの動作に係る情報の一例は、
図7である。なお、本図は、ワイパーの動きの有無と動きのランクを分けたデータの例であるが、例えば、動きのランクの一つに動きのないものを備え、ワイパーの動きの有無のないものとしてもよい。また、ワイパーの動きのないものはデータにいれず、ワイパーの動きがある場合のみをデータとして取得する構成であってもよい。
【0082】
<道路に係る情報>
対象に係る情報は、道路に係る情報を含んでよい。道路に係る情報は、道路状況に係る情報を含んでよい。道路状況に係る情報は、道路標識に係る情報、道路標示に係る情報、信号機に係る情報、及び/又は、車道に係る情報、を含んでよい。
【0083】
道路標識に係る情報は、標識の有無、標識の内容、及び/又は、標識の異常、の情報を含んでよい。標識の異常は、標識を阻害するものの有無(例えば、標識の少なくとも一部が木によって見えない部分があることの状態)、及び/又は、標識自体の異常(例えば、標識の少なくとも一部が破損している状態)、の情報を含んでよい。
【0084】
道路標示に係る情報は、道路標示の有無、道路標示の内容、及び/又は、道路標示の異常、などを含んでよい。道路標示の異常は、標示を阻害するものの有無、及び/又は、標示自体の異常、の情報を含んでよい。
【0085】
信号機に係る情報は、信号機を特定したことの情報(信号機があるという情報)、及び/又は、信号機の異常、の情報を含んでよい。信号機の異常は、信号機の見え方の異常(例えば、信号機の一部が木などによって見えない部分があることの情報)、及び/又は、信号機の故障(例えば、信号機の一部が破損するなど)、の情報を含んでよい。
【0086】
車道に係る情報は、車道の異常、及び/又は、車線の幅、などであってよい。なお、本願書類において、車線は、一縦列の自動車を安全かつ円滑に通行させるために設けられる帯状の車道の部分(副道を除く)であってよく、車道が線で区切ってあるときに、自動車等が通行できる部分であってよい。車道の異常は、車線境界線の異常、車道上の異物、及び/又は、車道の破壊、などであってよい。車線境界線の異常は、車線境界線の一部又は全部が欠損しているなどであってよい。車道上の異物は、例えば、車道上への落下物、倒木、倒れた電柱、などであってよい。車道の破壊は、道路の陥没など車道の形状の異常であってよい。また、車道に係る情報は、路上駐車の情報を含んでよい。
【0087】
また、道路に係る情報は、道路状況に係る情報と、道路状況に係る情報を取得した画像を撮像した位置情報と、を関連付けたものを含んでよい。
【0088】
また、道路に係る情報は、道路状況に係る情報と、道路状況に係る情報を取得した画像を撮像した時、を関連付けたものを含んでよい。
【0089】
道路に係る情報の一例は、
図8である。道路に係る情報は、対象に応じて、画像内に検出した場合に常に取得してもよいし、画像内で検出した情報が所定の条件を充足した場合に限り取得してもよい。例えば、所定の条件としては、予め定められた対象であったり、異常が検出されたもののみ、などであってよい。
【0090】
また、道路に係る情報として、災害に係る情報が生成されてもよい。災害に係る情報は、車道上の異物及び/又は車道の破壊の情報を含んでよい。この場合、道路に係る情報は、災害に係る情報と、災害に係る情報を取得した画像を撮像した位置情報と、を関連づけたものを含んでもよいし、災害に係る情報と、災害に係る情報を取得した画像を撮像した時と、を関連づけたものを含んでもよい。
図9は、道路に係る情報が、災害に係る情報を含む一例である。
【0091】
これらの道路に係る情報は、自動運転に係るシステムに送信された場合、自動運転の可否や優先度の判断に使用されてよい。
【0092】
<歩道に係る情報>
対象に係る情報は、歩道に係る情報を含んでよい。歩道に係る情報は、歩道上の人の状態の情報を含んでよい。歩道上の人の状態の情報は、かかる人の着用するもの、の情報を含んでよい。かかる人の着用するものは、傘、を含んでよい(本願書類において、対象が傘である場合において、着用という用語が、差すという意味を含むものとする)。また、人が着用するものは、外套を含んでよい。また、人が着用するものは、半そで、長そで、を含んでよい。
【0093】
また、歩道に係る情報は、歩道上の人の状態の情報と、歩道上の人の状態の情報を取得した画像を撮像した位置情報と、を関連付けたものを含んでよい。
【0094】
また、歩道に係る情報は、歩道上の人の状態の情報と、歩道上の人の状態の情報を取得した画像を撮像した時、を関連付けたものを含んでよい。
【0095】
歩道に係る情報の一例は、
図10である。歩道に係る情報は、対象に応じて、画像内に検出した場合に常に取得してもよいし、画像内で検出した情報が所定の条件を充足した場合に限り取得してもよい。例えば、所定の条件としては、人の状態の情報として予め定められたものである場合や、一画像内に所定以上の人数の人が検出されたもののみ、一画像内の人の中で所定の人数以下の人の検出のみ、などであってよい。
【0096】
これらの歩道に係る情報は、自動運転に係るシステムに送信された場合、自動運転の可否や優先度の判断に使用されてよい。
【0097】
<人の混雑具合に係る情報>
対象に係る情報は、人の混雑具合に係る情報を含んでよい。人の混雑具合に係る情報は、所定の領域内の人の数を含んでよい。また、人の混雑具合に係る情報は、かかる人の数とかかる人の数が判定するのに使用された画像が撮像された位置情報又はかかる所定の領域を示す情報とを関連付けて、含んでよい。また、人の混雑具合に係る情報は、かかる人の数とかかる人の数が判定された画像が撮像された時とを関連付けて、含んでよい。所定の領域は、予め定められてもよいし、動画撮影時に定められてもよい。あらかじめ定められたものとしては、例えば、地図情報や位置情報を用いて予め定められた領域があげられる。また、動画撮影時に定められるものとしては、GPSなどの座標値から所定の距離を用いて定められた領域であってもよいし、撮像経過時間を用いて定められた領域であってもよい。
【0098】
これらの人の混雑具合に係る情報は、自動運転に係るシステムに送信された場合、自動運転の可否や優先度の判断に使用されてよい。
【0099】
<車道上イベントに係る情報>
また、対象に係る情報は、車道上イベントに関する情報を含んでよい。車道上イベントに関する情報は、工事及び/又は事故に関する情報であってよい。工事に関する情報は、工事の有無、及び/又は、工事の終了予定期限、を含んでよい。工事の有無は、画像内において、工事車両の停車、即席の信号機の設置、工事関係者による車両誘導、などの情報の検出により、判定されてよい。事故に関する情報は、事故の有無、事故の大きさ、を含んでよい。事故の有無は、事故車両の有無、及び/又は、警察関係者の有無、などにより判定されてよい。なお、工事関係者や警察関係者の検出は、それらを特徴づける衣服や持ち物によって検出されてよい。
【0100】
また、車道上イベントに関する情報は、工事及び/又は事故に関する情報と、工事及び/又は事故に関する情報を取得した画像を撮像した位置情報と、を関連付けたものを含んでよい。
【0101】
また、車道上イベントに関する情報は、工事及び/又は事故に関する情報と、工事及び/又は事故に関する情報を取得した画像を撮像した時、を関連付けたものを含んでよい。
【0102】
車道上イベントに関する情報の一例は、
図11である。
【0103】
これらの車道上イベントに関する情報は、自動運転に係るシステムに送信された場合、自動運転の可否や優先度の判断に使用されてよい。
【0104】
<広告に係る情報>
また、対象に係る情報は、広告に係る情報であってよい。広告に係る情報は、広告状況情報を含んでよい。広告状況情報は、広告の特定のブランド、広告の広告主、広告の属する分野、広告の大きさ、及び/又は、広告の異常の有無、を含むものであってよい。広告の異常の有無は、広告が木などの物によって隠れている状態、及び/又は、広告自体の破損、を含むものであってよい。広告状況情報は、画像に基づいて、取得されてよい。
【0105】
また、広告に係る情報は、広告状況情報と、広告状況情報を取得した画像を撮像した位置情報と、を関連付けたものを含んでよい。
【0106】
また、広告に係る情報は、広告状況情報と、広告状況情報を取得した画像を撮像した時、を関連付けたものを含んでよい。
【0107】
広告に係る情報の一例は、
図12である。なお、広告の大きさは、本図のように、大きさについて予め定められた複数のランクの一を選択する構成であってもよい。
【0108】
<車両用の燃料に係る情報>
また、対象に係る情報は、車両用の燃料に係る情報であってよい。車両用の燃料に係る情報は、車両用の燃料の状況に係る情報を含んでよい。車両用の燃料の状況に係る情報は、車両用の燃料の種類と、車両用の燃料の種類に対応する金額を含んでよい。車両用の燃料の種類は、ハイオクガソリン、レギュラーガソリン、軽油、及び/又は、灯油、などを含んでよい。車両用の燃料の状況に係る情報は、画像内において、ガソリンスタンド、給油所などを含むサービスステーションなどの車両用の燃料を提供する場所の提示から、取得してよい。
【0109】
また、車両用の燃料に係る情報は、車両用の燃料の状況に係る情報と、車両用の燃料の状況に係る情報を取得した画像を撮像した位置情報と、を関連付けたものを含んでよい。
【0110】
また、車両用の燃料に係る情報は、車両用の燃料の状況に係る情報と、車両用の燃料の状況に係る情報を取得した画像を撮像した時、を関連付けたものを含んでよい。
【0111】
【0112】
これらの車両用の燃料に係る情報は、自動運転に係るシステムに送信された場合、自動運転の可否や優先度の判断に使用されてよい。
【0113】
画像情報取得部は、機械学習済み識別機能を有してよい。機械学習済み識別機能は、予め定められた対象を識別できる機能を含んでよい。画像情報取得部は、機械学習済み識別機能を用いて、上述の種々の対象に係る情報を、画像から取得してよい。機械学習済み識別機能は、端末装置内の情報処理装置内に格納されていてよい。識別する対象があらかじめ限定されていることにより、端末装置内のような簡易な情報処理装置においても、高い識別機能を実現できる利点がある。
【0114】
機械学習は、種々の人工知能技術が用いられてよい。人工知能技術としては、例えば、ニューラルネットワーク、遺伝的プログラミング、機能論理プログラミング、サポートベクターマシン、クラスタリング、回帰、分類、ベイジアンネットワーク、強化学習、表現学習、決定木、k平均法などの機械学習技術が用いられてよい。以下では、ニューラルネットワークを用いる例を使用するが、必ずしもニューラルネットワークに限定されるものではない。
【0115】
ニューラルネットワークを用いた機械学習技術は、ディープラーニング(深層学習)技術を用いてよい。これは、複数の層を用いて入力と出力の関係を学習することで、未知の入力に対しても入力に対応する出力を生成可能とする技術である。教師有りと教師なしの手法が存在するが、どちらが適用されてもよい。教師ありの手法の場合、学習用画像と、前記学習用画像に係る属性情報と、が関連付けられており、これらを学習データとして機械学習する。画像情報取得部に係る機械学習機能は、例えば、画像情報取得部、情報取得部、自己車両情報生成部、画像情報生成部、の少なくとも一部に係る情報と、かかる情報が人から見て画像上に表示されていると判断された画像と、の関係を機械学習するものであってよい。かかる機械学習により、画像情報取得部に係る機械学習は、画像から、画像情報取得部、自己車両情報生成部、画像情報生成部、の少なくとも一部に係る情報を識別し、対応する情報を生成できる機能を有してよい。
【0116】
ディープラーニング技術を用いる場合における学習アルゴリズム自体は、公知のものであってよい。また、ディープラーニング技術において使用されるプログラムは、オープンソースのものを用いてもよいし、それらを適宜修正したものを用いてもよい。
【0117】
また、機械学習済み機能は、更新機能を有してよい。更新機能は、識別可能な対象を更新できる機能であってよい。例えば、車両に係る情報、道路に係る情報、広告に係る情報、などを識別し、対象となる情報を生成できるよう更新可能であってよい。かかる更新は、プログラム又はそのパラメータをダウンロードして、インストールされる態様であってよい。
【0118】
また、対象に係る情報は、各情報が取得された、時に係る情報、及び/又は、場所に係る情報、と関連付けられて記憶されてよい。時に係る情報は、月、日、週、時刻、などであってよい。場所に係る情報は、行政区画、GPS座標、などであってよい。場所に係る情報は、画像を取得する端末装置に係るGPSによって、取得されてよい。
【0119】
また、機械学習済み識別機能は、位置情報を用いて、識別機能を用いてよい。例えば、特定の広告が特定の位置にある可能性が高い場合において、かかる特定の位置を含む特定の位置の周辺において、特定の広告の識別を重視する識別機能を有してよい。
【0120】
2.1.4.記憶部
記憶部は、情報を記憶する機能を有する。例えば、記憶部は、上述の、画像等取得部、自己車両情報生成部、画像情報生成部、に係る情報を記憶してよい。また、記憶部は、複数の情報を関連付けて記憶する機能を有してよい。関連付ける情報は、上述のほか、例えば、画像等と、時の情報と、自己車両運転状況情報と、自己車両位置情報と、車両特定情報と、運転状況情報と、の一部又は全部を関連付けて、記憶してよい。
【0121】
また、記憶部は、情報を、リングバッファにより、記憶してよい。また、記憶部は、情報毎にリングバッファで記憶してよい。この場合、情報毎にリングバッファの上限が規定されており、かかる上限以上の情報を記憶する場合、古い情報から記憶を削除してよい。情報毎とは、例えば、画像等、自己車両運転状況情報、自己車両位置情報、車両特定情報、他車両運転状況情報、などの情報であってよい。
【0122】
2.1.5.出力部
出力部は、音や表示をする機能を有してよい。例えば、自己車両に係る情報、及び/又は、画像に係る情報、を表示してよい。
【0123】
自己車両に係る情報は、自己車両運転状況情報、及び/又は、距離情報を含んでよい。自己車両に係る情報により、自己車両の運転に関する情報を取得できる利点がある。また、画像に係る情報は、車両特定情報、及び/又は、他車両運転状況情報を含んでよい。他車両に係る情報により、他車両に関する情報を取得できる利点がある。なお、画像に係る情報として、以下で詳述する通り、種々の情報を含んでよいため、それらの情報が表示されてもよい。
【0124】
また、出力部は、情報通信部によって取得した情報を、表示してよい。例えば、他車両統計情報に係る情報を、表示してよい。また、出力部は、他車両統計情報を用いて、加工した情報を表示してよい。これにより、閲覧者は、他車両に係る情報を理解できる利点がある。特に、前方車両の運転状況が通常と異なる場合、留意して運転することができる利点がある。
【0125】
また、出力部は、音を発する機能を有し、端末装置の利用者に対して通知をしてよい。例えば、出力部は、自車両の発車を促す情報が生成された場合に、自車両の運転手に発車を促すような音を発生させてよい。
【0126】
また、出力部は、画像情報取得部、自己車両情報生成部、画像情報生成部、記憶部、及び、情報通信部、の少なくとも一部に係る情報を出力してよい。
【0127】
2.1.6.情報通信部
情報通信部は、情報を通信する機能を有する。情報通信部は、画像情報取得部、自己車両情報生成部、画像情報生成部、記憶部、及び、出力部の少なくとも一部に係る情報を通信してよい。情報通信部は、かかる情報を、送信してよい。
【0128】
情報を通信する機能の実行は任意のタイミングであってもよいし、特定の条件が成立したタイミングであってもよい。後者の特定の条件としては、例えば、WIFI機能を実行できるタイミングであってよい。この場合、利用者にとっての通信コストを低下できる利点がある。
【0129】
情報通信部は、情報を受信する機能を有してよい。情報通信部は、管理システムから、後述の他車両統計情報を取得してよい。
【0130】
2.2.管理システムの機能
【0131】
2.2.1.統計処理部
統計処理部は、統計処理機能を有する。統計処理部は、統計処理をすることにより、他車両統計情報、渋滞情報、天候情報、道路情報、道路異常情報、事故情報、車両用燃料の提供情報、広告統計情報、人情報、及び、3Dマップ、の少なくとも一部の情報を生成してよい。
【0132】
<他車両統計情報>
統計処理部は、一又は複数の端末装置から得られた車両特定情報と他車両運転状況情報を用いて、他車両に係る統計情報(本願書類において、「他車両統計情報」ということもある)を生成してよい。統計情報は、一の車両についての、急ハンドルの回数、急ブレーキの回数、及び/又は、急加速の回数、の合計値を含んでもよいし、一の車両についての急ハンドルの回数、急ブレーキの回数、及び/又は、急加速の回数、などの平均値を含んでもよい。また、かかる合計値や平均値は、所定期間に撮像された車両を対象としたものでもよい。
【0133】
かかる他車両統計情報は、例えば、急ハンドルの回数については、車両特定情報から得られた特定の一の車両について、前記一又は複数の端末装置から得られた車両特定情報と他車両運転状況情報を用いて、前記車両特定情報内において、前記特定の一の車両と同一の車両を特定し、対応する他車両運転状況情報内の急ハンドルの有無又は回数を取得することを、所定の範囲についての全ての前記一又は複数の端末装置から得られた車両特定情報と他車両運転状況情報に対して適用することで、急ハンドルの合計値が生成されてよい。同様に、キューブレーキの回数、急加速の回数、の合計数は生成されてよく、所定の期間や所定の地域などにおける対応する平均値も同様に生成されてよい。
【0134】
また、統計処理部は、前記合計値や平均値について、ランキングを生成してもよい。ランキングは、所定の期間に撮像された車両を対象としたものでもよいし、所定の地域において撮像された車両を対象としてもよいし、所定の道路や所定の道路状況を走行する車両を対象とするものでもよい。所定の道路としては、例えば、住宅地内の道路、幹線道路、高速道路、それ以外、などの道路の種類であってよい。所定の道路状況としては、例えば、車両の速度に応じるものであってよく、例えば、渋滞中、低速走行中、高速走行中など、速度を評価値として指定の範囲内の速度での走行中の車両を対象とするものであってもよい。ランキングは、前記合計値や平均値について、高い順に所定の数のランキングであってもよいし、低い順に所定の数のランキングであってもよい。
【0135】
【0136】
<渋滞情報>
統計処理部は、渋滞情報を生成してよい。渋滞情報は、車両の渋滞に係る情報であれば、どのようなデータであってもよい。渋滞情報は、例えば、特定の領域と関連付けられた渋滞の存在を示す情報、を含んでよい。特定の領域と関連付けられた渋滞の存在を示す情報は、例えば、前記特定の領域内に位置情報を有する一又は複数の車両が、所定の条件を満たす場合に生成されてよい。所定の条件は、例えば、渋滞中と判定された車両の数が所定数よりも多い場合や、渋滞中と判定された車両の数が渋滞中と判定されない車両の数の所定の倍数以上である場合等により、判定されてよい。
【0137】
車両は、車両の速度及び/又は上述の距離情報について、所定の条件を満たす場合に、渋滞中と判定されてよい。
【0138】
車両の速度について、所定の条件を満たす場合は、例えば、車両の速度と、所定の速度と比較して、車両の速度が小さい場合に、渋滞と判定されてよい。また、所定の時間内又は所定の距離内において、車両の速度の平均が、所定の速度と比較して、小さい場合に、渋滞と判定されてよい。渋滞の場合、車両の平均の速度が所定の速度よりも小さくなるためである。車両の速度は、端末装置から得られた自己車両運転状況情報内の速度及び/又は加速度を用いてよい。
【0139】
また、距離情報について、所定の条件を満たす場合は、例えば、距離情報が、所定の距離よりも小さい場合に、渋滞と判定されてよい。また、所定の時間内又は所定の距離内において、距離情報の平均が所定以下であるなどであることにより、渋滞と判定されてよい。画像内の車両の大きさが大きい場合、前の車と自社の車との距離が短いことを示すため、渋滞であると判定されるべき情報であるためである。
【0140】
また、上述の渋滞情報を用いる際に利用される車両の速度及び/又は距離情報は、所定の範囲の時と関連付けられた情報を用いてよい。かかる時は、端末装置内の加速度センサーによって測定された時、又は、端末装置が取得した画像の撮像された時であってよい。これにより、同一又はかかる同一の時を含む所定の範囲内の時の情報において、渋滞の情報を収集できる利点がある。
【0141】
また、渋滞情報は、端末装置内の加速度センサーによって測定された時、端末装置が取得した画像の撮像された時、又は、これらを含む時間的範囲の情報、とを関連付けて含んでよい。
【0142】
図15は、渋滞情報の一例である。なお、本図においては、領域について、渋滞情報を生成しているが、渋滞の長さの情報を生成し、渋滞の長さの情報が、渋滞情報に含まれてもよい。渋滞の長さの情報は、領域又は位置情報が近い距離である所定の範囲以下について渋滞であると判定されている場合に、かかる渋滞であると判定するための情報を取得した端末装置間の距離の長さを用いて、少なくともかかる距離の長さが渋滞であると判定し、かかる長さを渋滞の長さとしてよい。
【0143】
<天候情報>
統計処理部は、天候情報を生成してよい。天候情報は、例えば、特定の領域と関連付けられた天候状況情報、を含んでよい。特定の領域と関連付けられた天候状況情報は、例えば、前記特定の領域内に位置情報を有する一又は複数の端末装置によって撮像された画像から取得された雨に係る情報及び/又は気温を示す情報が、所定の条件を満たす場合に生成されてよい。
【0144】
雨に係る情報の所定の条件としては、例えば、雨であると判定される情報が所定数よりも多い場合や、雨であると判定されない情報の数に対する雨であると判定される情報の数の割合が所定の割合よりも大きい場合、雨に係る情報が雨であるという情報を含んでよい。
【0145】
ここで、雨であると判定される情報は、ワイパーの動作に係る情報を用いて、生成されてよい。例えば、ワイパーの動きがあれば、雨であると生成されてよいし、ワイパーの動きがなければ、雨であると判定されなくてよい。また、ワイパーの動きの速さが、ワイパーの動きの速さを示す複数のランクの一を示すものである場合、かかる複数のランクの一であることから、雨の程度を示す情報が生成されてよい。
【0146】
また、雨に係る情報の所定の条件としては、例えば、ワイパーの動きの速さを示す複数のランクの一であると判定される情報が所定数よりも多い場合や、ワイパーの動きの速さを示す複数のランクの一であると判定されない情報の数に対するワイパーの動きの速さを示す複数のランクの一であると判定される情報の数の割合が所定の割合よりも大きい場合、雨に係る情報が、対応する雨の程度を示す情報を含んでよい。
【0147】
また、気温を示す情報の所定の条件としては、例えば、歩道に係る情報において外套を含む数が所定の数よりも多い場合や外套を含む数に対する外套を含まない数が所定の割合よりも大きい場合、気温を示す情報は外套が必要な程度の天候という情報を含んでよく、歩道に係る情報において長そでを含む数が所定の数よりも多い場合や長そでを含む数に対する長そでを含まない数が所定の割合よりも大きい場合、気温を示す情報は長そでが必要な程度の天候という情報を含んでよく、歩道に係る情報において半そでを含む数が所定の数よりも多い場合や半そでを含む数に対する半そでを含まない数が所定の割合よりも大きい場合、気温を示す情報は半そでが必要な程度の天候という情報を含んでよい。
【0148】
また、天候情報は、天候状況情報と、前記天候状況情報を生成するのに使用された特定の領域を示す情報と、を関連付けて含んでよい。
【0149】
また、天候情報は、天候状況情報と、前記天候状況情報を生成するのに使用されたワイパーに係る情報及び/又は歩道に係る情報を取得した画像を撮像した時と、を関連付けて含んでよい。
【0150】
【0151】
<道路異常情報>
統計処理部は、道路異常情報を、生成してよい。道路異常情報は、道路異常状態に係る情報を含んでよい。道路異常状態に係る情報は、例えば、標識の異常、道路標示の異常、信号機の異常、及び/又は、車道の異常、を含んでよい。
【0152】
標識の異常、道路標示の異常、信号機の異常、及び/又は、車道の異常、は、道路に係る情報内における、標識の異常、道路標示の異常、信号機の異常、及び/又は、車道の異常、を用いて、生成されてよい。
【0153】
統計処理部は、道路異常情報を、一の端末装置から取得した道路に係る情報から生成してもよいし、複数の端末装置から取得した道路に係る情報から生成してもよい。統計処理部は、後者の場合、同一の時を含む所定の範囲の時であって、同一の位置情報を含む所定の範囲の領域について、所定の数又は所定の割合の端末装置から、道路に係る情報が、標識の異常、道路標示の異常、信号機の異常、及び/又は、車道の異常、を含む場合に、道路異常情報を生成してもよい。
【0154】
道路異常情報は、道路異常状態に係る情報と、その異常に係る画像が撮像された位置情報又はかかる位置情報を含む所定の範囲の領域と、を関連付けて含んでよい。
【0155】
また、道路異常情報は、道路異常状態に係る情報は、かかる画像が撮像された時又はかかる時を含む所定の範囲の時と、を関連付けて含んでよい。
【0156】
また、道路異常情報は、道路異常状態に係る情報と、その異常に係る像と、を関連付けて含んでよい。
【0157】
【0158】
<道路情報>
統計処理部は、道路情報を生成してよい。道路情報は、道路に係る情報を用いて生成してよい。統計処理部は、道路情報を、一の端末装置から取得した道路に係る情報から生成してもよいし、複数の端末装置から取得した道路に係る情報から生成してもよい。統計処理部は、後者の場合、同一の時を含む所定の範囲の時であって、同一の位置情報を含む所定の範囲の領域について、所定の数又は所定の割合の端末装置から、同一又は類似の道路に係る情報を取得した場合に、道路情報を生成してもよい。ここで類似の情報は、画像から生成した情報としての誤差範囲であるものであってよい。など、道路情報は、道路異常情報と同様に、時の情報、領域又は位置情報、と関連付けられて含まれてよい。
【0159】
<事故情報>
統計処理部は、事故情報を生成してよい。統計処理部は、車道上イベントに関する情報が、事故に係る情報を含む場合に、事故情報を生成してよい。また、かかる場合、統計処理部は、前記事故に係る情報と関連付けられた位置情報を用いて、事故が生じた領域を設定し、事故情報はかかる領域の情報を含んでよい。また、事故情報は、かかる事故に係る時の情報を前記領域と関連付けて含んでよい。
【0160】
事故情報は、車道上イベントに関する情報に基づいて、生成されてよい。また、事故情報内の時の情報は、かかる車道上イベントに係る時の情報を用いて生成してよい。また、事故情報内の時の情報は、複数の端末装置からかかる車道上イベントに係る時の情報を取得した場合において、かかる複数の車道上イベントに係る時の情報の中で早いものと遅いものの範囲であってもよい。
【0161】
また、統計処理部は、継続する車道上イベントに係る情報のうち、継続した期間が所定の期間よりも短い車道上イベントに係る情報を、事故情報として生成してよい。路上の事故は、工事情報と比較して、一般に短い期間に撤去などがされるためである。そのため、画像のみから工事であるか事故であるか判定できない場合においても、車道上イベントに係る情報の継続性に着目して、事故情報を判定してよい。なお、事故情報の精度を向上する観点から、このような期間に着目して事故情報と判定しないよう構成してもよい。
【0162】
統計処理部は、事故情報を、一の端末装置から取得した車道上イベントに係る情報から生成してもよいし、複数の端末装置から取得した車道上イベントに係る情報から生成してもよい。統計処理部は、後者の場合、同一の時を含む所定の範囲の時であって、同一の位置情報を含む所定の範囲の領域について、所定の数又は所定の割合の端末装置から、車道上イベントに係る情報が、標識の異常、道路標示の異常、信号機の異常、及び/又は、車道の異常、を含む場合に、道路異常情報を生成してもよい。
【0163】
【0164】
<車両用燃料の提供情報>
統計処理部は、車両用燃料の提供情報を生成してよい。車両用燃料の提供情報は、車両用燃料の種類と、かかる種類に対応する金額を、関連付けて含んでよい。車両用燃料の種類と、かかる種類に対応する金額は、車両用の燃料に係る情報を用いて、生成してよい。
【0165】
また、車両用燃料の提供情報は、かかる種類と金額に対応する位置情報を、関連付けて含んでよい。かかる位置情報は、かかる種類と金額に対応する車両用の燃料に係る情報内の位置情報を用いて、生成されてよい。
【0166】
また、車両用燃料の提供情報は、かかる種類と金額に対応する時の情報を、関連付けて含んでよい。かかる時の情報は、かかる種類と金額に対応する車両用の燃料に係る情報内の時の情報を用いて、生成されてよい。
【0167】
統計処理部は、車両用燃料の提供情報を、一の端末装置から取得した車両用の燃料に係る情報から生成してもよいし、複数の端末装置から取得した車両用の燃料に係る情報から生成してもよい。統計処理部は、後者の場合、同一の時を含む所定の範囲の時であって、同一の位置情報を含む所定の範囲の領域について、所定の数又は所定の割合の端末装置から、車両用の燃料に係る情報が、車両用の燃料の種類と、これに対応する金額、を含む場合に、車両用燃料の提供情報を生成してよい。所定の範囲の時は、現在の時からさかのぼって所定の期間であってよい。これにより、最新の情報にできる利点がある。
【0168】
【0169】
<広告統計情報>
統計処理部は、広告統計情報を生成してよい。広告統計情報は、広告に係る数を含んでもよいし、広告に係る割合を含んでもよい。広告に係る数は、所定の条件を満たす広告の数であってよい。所定の条件を満たす広告としては、特定のブランドの広告、特定の広告主による広告、特定の分野に関する広告、所定の大きさの広告、所定の大きさよりも大きい広告、所定の大きさよりも小さい広告、及び/又は、木や建物により阻害されている広告などであってよい。また、広告に係る割合は、第1の所定の条件を満たす広告に対する第2の所定の条件を満たす広告の割合であってよい。また、第1の所定の条件及び第2の所定の条件は、上述の所定の条件であってよく、これらは異なってよい。また、上述の特定のブランドは、かかるブランドを画像内の文字認識で特定できればよい。また、上述の広告主は、かかる広告主を画像内の文字認識により特定できればよい。また、木や建物により阻害されている広告については、広告が画像内で認識可能な時間帯の中の所定の割合以上について、かかる広告の視野が阻害されているものであってよい。
【0170】
また、広告統計情報は、広告に係る数と、かかる広告に係る数を生成するのに使用した画像を撮像した位置情報を含む特定の領域を示す情報と、を関連付けて含んでよい。かかる領域を示す情報は、かかる画像と関連付けられた位置情報を用いて、かかる位置を含む特定の領域として生成されてよい。
【0171】
また、広告統計情報は、広告に係る数と、かかる広告に係る数を生成するのに使用した画像を撮像した時を含む特定の時間的範囲を示す情報と、を関連付けて含んでよい。かかる特定の時間的範囲を示す情報は、かかる画像と関連付けられた時の情報を用いて、かかる時を含む特定の時間的範囲として生成されてよい。
【0172】
統計処理部は、広告統計情報を、一の端末装置から取得した広告に係る情報から生成してもよいし、複数の端末装置から取得した広告に係る情報から生成してもよい。後者の場合、同一または所定の範囲の位置情報に係る広告に関する情報については、所定の数又は所定の割合以上の端末装置から、同一の広告に係る情報を取得した場合に限り、広告統計情報を生成するよう構成してもよいし、一の端末装置から広告に係る情報を取得した場合であっても広告統計情報を生成するよう構成してもよい。
【0173】
統計処理部は、広告統計情報について、対応する所定の条件を含んでもよい。これにより、広告統計情報がどのような条件を充足したものであるのか情報として保持できる利点がある。
【0174】
【0175】
<人情報>
統計処理部は、人情報を生成してもよい。人情報は、人の混雑具合に係る情報に基づき、生成されてよい。人情報は、人の数と、かかる人がいる領域を示す情報と、を関連付けて含んでよい。また、人情報は、人の数と、かかる人がいる領域を撮像した時を含む時の情報と、を関連付けて含んでよい。
【0176】
統計処理部は、人情報を、一の端末装置から取得した人の混雑具合に係る情報から生成してもよいし、複数の端末装置から取得した人の混雑具合に係る情報から生成してもよい。後者の場合において、所定の時間内の時と関連付けられ、所定の領域内と関連付けられた、人の混雑具合に係る情報については、所定の条件を満たす端末装置からの情報及び/又は各端末装置の人の数の平均値を用いて、上述の人の数を生成してよい。
【0177】
【0178】
<3Dマップ>
統計情報は、3Dマップを生成してもよい。3Dマップは、車道から見た両側の風景を3Dでデジタル表現したものであればよい。3Dマップは、画像から生成されてよい。3Dマップは、端末装置の前方及び/又は後方を撮像する撮像装置によって撮像された一又は複数の画像を用いて生成されてよい。一又は複数の画像から3Dマップを生成する手段は、公知の手段であってよい。
【0179】
統計処理部は、3Dマップを、一の端末装置から取得した画像から生成してもよいし、複数の端末装置から取得した画像から生成してもよい。後者の場合、所定の時間的範囲と関連付けられ、同一の位置情報と関連付けられた画像が用いられて、3Dマップが生成されてよい。所定の時間的範囲に撮像された画像を用いることにより、時間的に変化のない情報に基づいて、3Dマップを生成できる利点がある。また、同一の位置情報を有する同一の場所で撮像された複数の画像から3Dマップを生成することにより、より精度の高い3Dマップを生成できる利点がある。
【0180】
2.2.2.情報通信部
情報通信部は、一又は複数の端末装置と、情報を通信してよい。情報通信部は、一又は複数の端末装置から、情報を取得してよいし、一又は複数の端末装置に対して、情報を送信してよい。情報通信部は、情報として、画像等取得部、自己車両情報生成部、画像情報生成部、記憶部、及び、出力部、の少なくとも一部に係る情報を、一又は複数の端末装置から、取得してよい。また、情報通信部は、情報として、画像等取得部、自己車両情報生成部、画像情報生成部、記憶部、出力部、及び、統計処理部、の少なくとも一部に係る情報を、一又は複数の端末装置に対して、送信してよい。
また、情報通信部は、情報を、種々のシステムと通信する機能を有してよい。
【0181】
<渋滞情報>
情報通信部は、他車両統計情報、渋滞情報、天候情報、道路情報、道路異常情報、事故情報、車両用燃料の提供情報、広告統計情報、人情報、及び、3Dマップ、の少なくとも一部の情報を、道路利用者に係るシステムに、送信してよい。本願書類において、道路利用者は、地図を提供する会社、道路を利用する運送業者、道路を利用するタクシー会社、カーナビゲーションを提供する会社、道路をメンテナンスする会社、自動運転に係るサービスを提供する会社、及び/又は、自治体又は自治体にサービスを提供する会社、を含んでよい。
【0182】
<事故情報>
情報通信部は、事故情報を、保険会社に係るシステムに、送信してよい。
【0183】
<広告統計情報>
情報通信部は、広告統計情報を、広告会社に係るシステムに、送信してよい。
【0184】
<人情報>
情報通信部は、人情報を、携帯電話の電波のサービスに係るシステムに、送信してよい。
【0185】
3.実施例
3.1.実施例1
実施例1に係るシステム例は、上述の機能の一部又は全部の機能を用いて、主にドライブレコーダとして用いる態様である。一例のシステムの利用者は、端末装置として、例えばスマートフォンを有してよい。かかるスマートフォンには、予め、一例のシステムに係るソフトウェアがダウンロードされ、インストールされていてよい。
【0186】
一例のシステムの利用者が利用する車両(以下、「利用者車両」ということもある)に乗車すると、利用者は、端末装置を、利用者車両に、取り付ける。ここで、取り付けの態様は種々のものであってよい。着脱式であってよい。また、矩形のスマートフォンを、縦方向より横方向が長い横長で車両に取り付けてもよいし、横方向より縦方向が長い縦長で取り付けてもよい。横長の場合、自己車両の走行するレーンと隣のレーン上を走行する車両も幅広く撮像範囲に入る可能性がある利点がある。
【0187】
次に、利用者は、一例のシステムに係るソフトウェアを起動する。一例のシステムが起動されると、一例のシステムは、自動的に撮像を開始してよい。すなわち、端末装置内の撮像装置を起動させて、撮像を開始してよい。起動のみで他に操作なく自動的に撮像が開始されることにより、利用者は、撮像の開始操作の忘れを防止し、撮像を開始する手間が省かれる利点がある。また、他の一例のシステムにおいては、起動と同時に撮像が開始されなくてもよい。この場合は、撮影ボタンが利用者によって選択されることにより、撮影が開始されてよい。なお、撮影ボタンは、スマートフォン内の機械的で物理的なボタンであってもよいし、画面上をタッチするものであってもよい。
【0188】
また、一例のシステムに係る端末装置は、撮像時に、オートフォーカスを、無限遠に設定して撮像してよい。車内における端末装置の取り付け位置によっては、撮像視野内に、自己の車両のボンネットが入ったりする場合もあり、発明者が実験をしたところそのボンネットに焦点が合うことがあった。この場合、2メートルほどの焦点となり、前方の車両に焦点が合わず、前方の車両を特定する情報を取得する精度が低下する恐れがあるためである。また、特に、雨天時などは、端末装置の焦点が、フロントガラス上の水滴や動作中のワイパーに合ってしまい、同様に、前方の車両を特定する情報を取得する精度が低下する恐れがある。上述のとおり、端末装置の撮像時の焦点を無限遠に自動的に設定することで、かかる精度低下を防止できる利点がある。
【0189】
一例のシステムは、撮影された映像を記憶しつつ、その時点の運転状況に係る情報を記憶する。記憶する映像は、一定のファイル容量毎のファイル内に格納されてよい。例えば、所定の記憶量のXMB(メガバイト)毎の映像のファイルを作成し、かかる所定の記憶量を超えた時点で、次のファイルを作成して映像を記憶してよい。かかるファイルの分割機能を有することにより、長時間の映像を記憶した場合も、一のファイルが大きなものにならず、他の情報処理装置に通信する場合など、利便性が高くなる利点がある。なお、撮影される映像には、音声も含まれてよい。ドライブレコーダとして、運転状況における音声も重要な情報となるためである。
【0190】
一例のシステムは、撮影された映像の内容、運転状況に係る情報、に応じて、出力部に種々の表示をしたり、音を出したりしてよい。例えば、前方を運転する車両と、自己の車両の距離が、近づいた場合、警告を出してよい。警告は、出力部に見る者の注意を引くような態様で表示してもよいし、車内にいる者の注意を引くような音を出してもよい。また、運転状況に係る情報として、急ブレーキ、急加速、急ハンドルの場合に、これらを同様に警告してよい。
【0191】
一例のシステムは、車両の運転が終了すると、ドライブレポートを生成してよい。例えば、一例のシステムは、運転状況に係る情報の統計情報を生成し、ドライブレポートに含ませてよい。
【0192】
一例のシステムは、管理サーバに対して、記憶した情報を、伝達してよい。例えば、撮影した動画や、運転状況に係る情報を、管理サーバに対して、送信してよい。送信するタイミングは、端末装置が、他の情報処理装置と所定の通信形態によって送信可能になったタイミングで送信を開始するよう構成されてよい。所定の通信形態は、例えば、WIFIであってよい。一例のシステムは、管理サーバに送信後、端末装置内に記憶された映像を自動的に消去してよい。端末装置は、管理サーバ内に映像が記憶されたことが確認された情報を端末装置が取得後、自動的に消去してよい。また、自動的な消去は、利用者の確認を取らずに、消去してよい。ドライブレコーダとして記憶した映像は端末装置にとっては大きな記憶容量となるため、次回利用時に
【0193】
一例のシステムは、端末装置内に記憶された情報を、再生する機能を有してよい。また、運転状況に係る情報を、表示する機能を有してよい。
【0194】
図22は、本例のシステムに係る端末装置の画面遷移図の一例である。起動画面001において、起動されると、規約合意画面002が表示される。かかる画面は、インストール後の初回のアプリ起動時のみである。規約に合意する、又は、2回目以降の起動時には、TOP画面003が表示される。トップ画面からは、録画画面004、撮像映像一覧画面006、設定画面008に移行することができる。録画の画面の後は、ドライブレポートの画面005に移行することができる。ドライブレポートの画面は、録画中におけるドライブの運転状況について統計情報を表示できるものである。また、撮影映像一覧画面006から撮影映像再生画面007に移行できる。これは、過去に撮像した画面の一覧から、選択された一の映像を、再生できる画面である。また、設定画面008においては、種々の設定が可能であってよい。ここで示した画面推移は一例であり、例えば、撮影映像一覧画面から、選択された一の撮影映像について、再生もできれば、その撮影映像におけるドライブレポート画面を表示できてもよい。
【0195】
図23は、一例のシステムが起動された後、撮影の指示を待っている画面である。表示画面001において、撮像ボタン002が表示画面に大きく表示されている。本例においては、自動的な撮像ではなく、利用者の指示に応じて撮像できるようにされている。かかる撮像ボタンは、表示画面の面積中10分の1以上の大きさの面積を有するものであってよい。撮像ボタンが、所定の面積よりも大きい面積を有する場合、利用者は、より容易に撮像開始を指示しやすい利点がある。
【0196】
図24は、ドライブ中の撮像画面の一例である。表画面001において、前方方向の車両が赤枠002で囲まれ、各車両が認識されていることを示している。また、運転状況に関する情報003も表示されている。グラフは、横軸が経過時間を示し、縦軸は車両の速度を示す。そのため、グラフ内の線の角度が急なところは、急加速、急ブレーキ、又は、急ハンドルが対応しうるため、そのような表示がされてよい。また、前方の車両との距離が近い場合、特に同一レーン上の前方の車両との距離が近い場合には、危険車間距離として、表示されてよい。なお、道路上の標識004なども認識され、それらの情報が取得されてよい。
【0197】
図25は、撮影映像の一覧を示すものである。各映像001は、時刻によって一覧が表示されている。これらは、一の撮影開始から撮影終了までであってもよいし、上述のとおり所定の記憶量毎に分けられたファイルごとに一覧表示されてもよい。
図26は、撮影映像の一覧を示す他の例である。
【0198】
図27は、撮像した映像を表示中001に示し、また、幾つかの映像の一覧002を示している。
【0199】
図28は、上述までの縦長の撮像・表示に代えて、横長の撮像・表示を示す例である。同様に、横長に取り付けられたスマートフォンによって、車両を撮像可能であってよい001。
【0200】
図29は、撮像中の運転状況の表示の一例である。横軸が時刻であり、縦軸が自己の車両の速度であり、その中で、急加速、急ハンドル、急ブレーキが生じた時点を示すマークを表示している。なお、
図30は、撮像中の運転状況の表示の他の一例である。画面が縦画面となっている。本図も、同様に、横軸が時刻であり、縦軸が自己の車両の速度であり、その中で、急加速、急ハンドル、急ブレーキが生じた時点を示すマークを表示している。
【0201】
図31は、同様に、横長に取り付けられたスマートフォンにおいて、前方の車両を認識している状態を示す一例である。前方の車両を枠001によって囲い、認識していることを示している。出力部は、このように識別された車両を特定する情報を表示してよい。また、車両のみならず、出力部は、歩行者、二輪車(自転車含む)などを特定する情報を表示してもよい。この場合、画像情報生成部において、人と二輪車のようなものを識別した場合には、二輪車と特定し、二輪車のようなものを特定せずに人を識別した場合は、歩行者と特定してよい。また、かかる車両を特定する情報の線は、矩形に代えて、円形や多角形であってよい。また、かかる認識を示す、対象となる車両を特定する表示は、対象となる車両を囲む線でもよいし、囲まない線でもよい。かかる車両を特定する表示は、種々の車両であってよい。たとえば、乗用車、商用車、トラック、タクシー、二輪車、などであってよい。また、かかる車両を特定する表示は、上述の距離情報が所定の範囲の距離を含む場合に限ってもよい。例えば、車両が、15メートルの範囲内である場合に限り、かかる車両を特定する表示をしてもよい。また、車両を特定する表示は、種々の態様で表示をしてもよい。態様は、色や表示の形状などを変更してよい。また、車両を特定する表示は、上述の距離情報に含まれる情報に応じて、標示の態様を変化させてもよい。例えば、距離情報が2メートル以上5メートル以下との情報を含む場合に、黄色であり、距離情報が5メートル以上15メートル以下であるとの情報を含む場合は青色等であってよい。また、車両を特定する表示と関連付けて、かかる距離情報に含まれる距離を表示してもよい。例えば、前方車両を特定する表示と関連付けて、「3m」などと表示してよい。なお、距離情報が0メートルから2メートルと間の距離を含む場合は、かかる距離を表示しなくともよい。また、かかる距離の情報の表示の有無は、車両が、出力部の位置に応じて、表示するか表示しないかを判定してもよい。例えば、出力部は、車両を特定する表示が、出力部の所定の位置に表示されている場合のみに、表示させてもよい。例えば、出力部は、車両を特定する矩形が、画面の中央を含む車両のみについて、表示してもよい。車両を特定する矩形が、画面の中央であるかどうかは、例えば、かかる矩形を特定する座標位置と、画面中央の座標位置とを比較することにより、判定されてよい。このように、中央の車両のみ距離の情報を表示することにより、例えば、(一般的に端末装置は、車両に対して中央の位置に、車両正面を中央にするよう設置されるため)路上駐車中の車両など、画面の端にいる車両については距離の表示がされず、閲覧者にとって煩わしくない利点がある。
【0202】
図32は、同一レーン上の前方の車両と自己の車両との近さに応じて、かかる矩形の線の態様を変更された例である。線の態様の変更の例としては、利用者の注意を引く赤色や黄色などの色を変更してもよいし、線の太さや線の飾りなどを変更してもよい。また、接近していることを示すために、本図のように「接近」との表示をしてもよい。
【0203】
図33は、撮像後に、映像を閲覧している状態を示す。映像一覧003の中から、一の映像が選択されると、映像001が表示される。このとき、急ハンドル、急加速、急―ブレーキが、各々の表示によって、グラフ002に表示されている。なお、かかるグラフは、横軸が時刻であり、縦軸が速度を示す。同様に、
図34においては、縦画面の場合を表示している。
【0204】
3.2.実施例2:他社情報収集
一例のシステムは、本実施例に必須の構成のみを備えてもよいし、他の実施例に必要な態様を備えてもよい。
【0205】
一例のシステムは、一又は複数の端末装置から、画像を取得する。また、一例のシステムは、一の端末装置から、一又は複数の車両特定情報と、前記一又は複数の車両特定情報と関連付けられている他車両判定情報と、を取得してよい。
【0206】
一例のシステムは、他車両判定情報を、車両特定情報毎にまとめることにより、他車両統計情報を生成してよい。他車両統計情報は、所定の期間に撮像された画像に基づいて、所定の期間でまとめられてもよい。また、他車両統計情報は、所定の地域に撮像された画像に基づき、所定の地域でまとめられてもよい。また、他車両運転状況情報として、急加速、急ハンドル、急ブレーキについて、所定の係数を関連付け、それらの回数との乗算により重みづけした総合判定点数を生成してもよい。
図35は、他車両統計情報の一例である。本図では、総合判定点数の高い順にランキングで、車両を整理されている。
【0207】
一例のシステムは、一の端末装置から一又は複数の特定車両情報を取得し、前記一又は複数の特定車両情報を、他車両統計情報の中から検索し、かかる一又は複数の特定車両情報に係る他車両統計情報を、前記一の端末装置に送信してよい。ここで、特定車両情報に係る他車両統計情報とは、例えば、前記特定車両情報の急加速の回数、急ブレーキの回数、急ハンドルの回数、それぞれの回数に係る数値、総合判定点数、ランキング順位、などであってよい。回数に係る数値は、所定期間内で発生する確率やそれらを係数にしたものであってよい。また、特定車両情報に係る他車両統計情報は、危険の危険度を端的に示す情報に加工されたものでもよい。例えば、高い、通常、低い、などの3択の一の情報を含むものであってもよい。
【0208】
前記一の端末装置では、撮像された画像内の一又は複数の他車両について、特定車両情報に係る他車両統計情報を、前記一又は複数の他車両と関連付けて、表示させてよい。
図37は、かかる表示の一例である。本例では、車両001と関連付けた表示により「注意車両」と表示することより、端的に、かかる車両が所定の基準よりも危険な運転(例えば、急加速、急ブレーキ、及び/又は、急ハンドルの回数が所定基準よりも多いこと、総合判定点数が所定の基準よりも高いこと、及び/又は、ランキング順位が所定の基準よりも高いこと)であることを示している例である。なお、車両002がかかる所定の基準よりも危険な運転の経歴を有していない場合、本図のように何も表示をしなくてもよいし、「通常」などのように所定の基準よりも危険な運転経歴を有していないことを示す表示をしてもよい。
【0209】
図38は、一例のシステムが、複数の端末装置から取得した情報を、集めて処理した情報を、一又は複数の端末装置に送信する例を示す。一例の管理システム004は、端末装置001乃至003から、情報を取得し、所定の処理の上、端末装置001乃至003に送信してよい。ここで、情報を取得する端末装置と、情報を送信する端末装置と、は同じであってもよいし、異なってもよい。
【0210】
3.3.実施例3:車両情報収集
一例のシステムは、本実施例に必須の構成のみを備えてもよいし、他の実施例に必要な態様を備えてもよい。一例のシステムは、一又は複数の端末装置から対象に係る情報を取得してよく、そのタイミングはどのようなものであってもよい。例えば、一例のシステムは、端末装置がWIFIなどの無線通信装置に接続されたタイミングで、情報を取得してもよいし、端末装置が3G、4G、又は5Gなどの通信規格に接続されたタイミングで、情報を取得してもよいし、端末装置が送信する対象となる情報を取得したタイミングで、リアルタイムに、情報を取得してもよい。なお、リアルタイムは、情報処理に伴う所定の遅延で送信されるものを含んでよい。
【0211】
図39は、一例のシステムが、複数の端末装置から取得した情報を、集めて処理した情報を、対応する各社に送信する例を示す。一例の管理システム004は、端末装置001乃至003から、対象に係る情報などを取得し、対象会社に係るシステム005乃至007に送信してよい。対象会社は、道路利用者、保険会社、自治体又は自治体に関連する会社、広告会社、携帯電話関連会社、などを含んでよい。
【0212】
一例のシステムが、渋滞情報、天候情報、道路情報、道路異常情報、事故情報、車両用燃料の提供情報、人情報、及び、3Dマップ、の少なくとも一部の情報(上述の各用語が示す下位概念の情報であってもよい)などを、地図を提供する会社に係るシステムに送信した場合地図の更新に使用可能であり、道路を利用する運送業者に係るシステムに送信した場合運送業者の効率的な利用に使用可能であり、道路を利用するタクシー会社に係るシステムに送信した場合タクシーの効率的な利用に使用可能であり、カーナビゲーションを提供する会社に係るシステムに送信した場合カーナビゲーションシステムへの情報の更新に使用可能であり、道路をメンテナンスする会社に係るシステムに送信した場合道路情報生成に使用可能であり、自動運転に係るサービスを提供する会社に係るシステムに送信した場合自動運転に係るサービスの提供に使用可能であり、自治体に係るシステムに送信した場合自治体の運営に使用可能であり、保険会社に係るシステムに送信した場合保険情報の作成に利用可能な利点がある。また、一例のシステムが、広告統計情報を、広告会社に係るシステムに送信した場合広告情報の検討の利用に使用可能である利点がある。また、一例のシステムが、人情報を、携帯電話の電波のサービスに係るシステム送信した場合携帯電話の電波に係るサービスに利用できる利点がある。
【0213】
図40は、一例のシステムにフローの一例である。一例のシステムは、一又は複数の端末から、かかる端末における情報通信部から送信された情報を取得してよい。次に、一例のシステムに係る統計処理部は、かかる情報通信部が取得した情報を用いて、統計処理してよい。次に、一例のシステムは、かかる統計処理された情報を含む情報を、対象会社に送信してよい。
【0214】
4.システム及び端末装置のハードウェア構成
本願発明に係るシステム及び端末装置の各々は、一又は複数の情報処理装置から構成されてよい。本願発明に係る情報処理装置10は、
図41のように、バス15、演算装置11、記憶装置12、及び通信装置16を備えてよい。また、一実施態様における情報処理装置10は、入力装置13、表示装置14を備えてよい。また、ネットワーク17と、直接または間接的に接続される。
【0215】
バス15は、演算装置11、記憶装置12、入力装置13、表示装置14及び通信装置16の間の情報を伝達する機能を有してよい。
【0216】
演算装置11の例としては、例えばプロセッサが挙げられる。これは、CPUであってもよいし、MPUであってもよい。また、一実施態様における演算装置は、グラフィックスプロセッシングユニット、デジタルシグナルプロセッサなどを有してもよい。要するに、演算装置12は、プログラムの命令を実行できる装置であればよい。
【0217】
記憶装置12は、情報を記録する装置である。これは、外部メモリと内部メモリのいずれでもよく、主記憶装置と補助記憶装置のいずれでもよい。また、磁気ディスク(ハードディスク)、光ディスク、磁気テープ、半導体メモリなどでもよい。また、ネットワークを介した記憶装置又は、ネットワークを介したクラウド上の記憶装置を有してもよい。
【0218】
なお、演算装置に物理的に近い位置で情報を記憶する、レジスタ、L1キャッシュ、L2キャッシュなどは、本ブロック図においては、演算装置11内に含まれる場合もあるが、計算機アーキテクチャのデザインにおいて、情報を記録する装置としては、記憶装置12がこれらを含んでもよい。要するに、演算装置11、記憶装置12及びバス11が協調して、情報処理を実行できるよう構成されていればよい。
【0219】
記憶装置12は、本願発明に係る処理を実行可能なプログラムの一部又は全部を備えることができる。また、本願発明に係る処理を実行する際に必要なデータを、適宜記録することもできる。また、一実施態様における記憶装置12は、データベースを含んでもよい。
【0220】
また、上記は、演算装置12が、記憶装置13に備えられたプログラムに基づいて実行される場合を記載したが、上記のバス11、演算装置12と記憶装置13が組み合わされた形式の一つとして、本願発明に係る情報処理の一部又は全部を、ハードウェア回路自体を変更することができるプログラマブルロジックデバイス又は実行する情報処理が決まっている専用回路で実現されてもよい。
【0221】
入力装置13は、情報を入力するものであるが、他の機能を有してもよい。入力装置14としては、キーボード、マウス、タッチパネル、又はペン型の指示装置などの入力装置が挙げられる。
【0222】
表示装置14は、情報を表示する機能を有する。例えば、液晶ディスプレイ、プラズマディスプレイ、有機ELディスプレイなどが挙げられるが、要するに、情報を表示できる装置であればよい。また、タッチパネルのように入力装置13を一部に備えてもよい。
【0223】
ネットワーク17は、通信装置16と共に、情報を伝達する。すなわち、情報処理装置である10の情報を、ネットワーク17を介して他の情報端末(図示しない)に伝達できるようにする機能を有する。通信装置16は、どのような接続形式を用いてもよく、IEEE1394、イーサネット(登録商標)、PCI、SCSI、USB、2G、3G、4G、5Gなどでもよい。ネットワーク17への接続は、有線と無線のいずれでもよい。
【0224】
本願発明に係る情報処理装置は、汎用型であってもよいし、専用型であってもよい。また、当該情報処理装置は、ワークステーション、デスクトップパソコン、ラップトップパソコン、ノートパソコン、PDA、携帯電話、スマートフォンなどでもよい。
【0225】
本図では、一台の情報処理装置10として説明したが、本願発明に係るシステムは、複数の情報処理装置によって構成されてもよい。当該複数の情報処理装置は、内部的に接続されていてもよいし、外部的に接続されていてもよい。
【0226】
また、本願発明に係るシステムは、種々の態様の装置形式であってよい。例えば、本願発明に係るシステムは、スタンドアローンであってもよいし、サーバクライアント形式であってもよいし、ピアツーピア形式であってもよいし、クラウド形式であってもよい。本願発明に係るシステムは、スタンドアローンの情報処理装置であってもよいし、サーバクライアント形式の一部又は全部の情報処理装置から構成されてもよいし、ピアツーピア形式の一部又は全部の情報処理装置から構成されてもよいし、クラウド形式の一部又は全部の情報処理装置から構成されてもよい。
【0227】
また、本願発明に係るシステムが複数の情報処理装置で構成される場合、各情報処理装置の所有者や管理者は、異なってもよい。
【0228】
また、情報処理装置10は、物理的な存在であってもよいし、仮想的なものであってもよい。例えば、クラウドコンピューティングを用いて、情報処理装置10を仮想的に実現してもよい。
【0229】
上述では、本例のシステムが実施する構成として説明したが、これらは、システム内の一又は複数の情報処理装置が実施する構成であってもよい。また、上述において、携帯可能な情報処理装置として説明されたものは、適宜、設置され、固定化された情報処理装置であってもよい。
【0230】
本願書類の実施例において述べた発明例は、本願書類で説明されたものに限らず、その技術的思想の範囲内で、種々の例に適用できることはいうまでもない。例えば、本願書類の実施例において、情報処理装置の画面に提示される情報は、他の情報処理装置における画面で表示できるために前記他の情報処理装置に対して送信できるよう、各実施例のシステムが構成されてもよい。また、各種図面内の〇の表示は、各文脈に沿った適宜の値が入ってよく、全て同じであってもよいし、異なってもよい。
【0231】
また、本願書類で説明される処理及び手順は、実施形態において明示的に説明されたものによってのみならず、ソフトウェア、ハードウェア又はこれらの組み合わせによっても実現可能なものであってよい。また、本願書類で説明される処理及び手順は、それらの処理・手順をコンピュータプログラムとして実装し、各種のコンピュータに実行させることが可能であってよい。またこれらのコンピュータプログラムは、記憶媒体に記憶されてよい。また、これらのプログラムは、非一過性又は一時的な記憶媒体に記憶されてよい。