(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2021-12-21
(45)【発行日】2022-01-17
(54)【発明の名称】パーティションシステム
(51)【国際特許分類】
E04B 2/74 20060101AFI20220107BHJP
G03B 21/00 20060101ALI20220107BHJP
H04N 5/74 20060101ALI20220107BHJP
【FI】
E04B2/74 561G
E04B2/74 541N
E04B2/74 561M
G03B21/00 D
H04N5/74 Z
(21)【出願番号】P 2016226338
(22)【出願日】2016-11-21
【審査請求日】2019-09-20
(73)【特許権者】
【識別番号】000003562
【氏名又は名称】東芝テック株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100165261
【氏名又は名称】登原 究
(74)【代理人】
【識別番号】100194076
【氏名又は名称】中本 篤志
(72)【発明者】
【氏名】小野 泰弘
【審査官】須永 聡
(56)【参考文献】
【文献】実開昭48-076716(JP,U)
【文献】特開2005-030095(JP,A)
【文献】特開2008-040712(JP,A)
【文献】登録実用新案第3199836(JP,U)
【文献】特開2006-091524(JP,A)
【文献】特開2003-138770(JP,A)
【文献】米国特許第05471800(US,A)
【文献】米国特許第05848497(US,A)
【文献】特表2010-507836(JP,A)
【文献】特開2016-005102(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2005/0279922(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2007/0106950(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2016/0328201(US,A1)
【文献】特開平06-240786(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
E04B 2/74-2/82
E04H 1/00-1/14
E05D 15/02
E05F 15/608
E06B 3/90
E06B 7/22
G03B 21/00
G09F 9/00
H04N 5/74
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1のスクリーンと、
前記第1のスクリーンを垂直軸線まわりに回動可能に支持する支柱と、
前記垂直軸線まわりに回動可能に前記支柱に支持される第2のスクリーンと、
前記垂直軸線を中心線とする円輪状のリングディスプレイと、を備え
、
前記リングディスプレイは、前記第1のスクリーンおよび前記第2のスクリーンによって区切られたスペースに関する情報を表示す
るパーティションシステム。
【請求項2】
前記垂直軸線まわりに回動可能に前記支柱に支持される第3のスクリーンをさらに備え
、
前記リングディスプレイは、前記第1のスクリーンおよび前記第2のスクリーン並びに前記第3のスクリーンによって区切られたスペースに関する情報を表示する、請求項1
に記載のパーティションシステム。
【請求項3】
前記リングディスプレイが、前記第1のスクリーンを撮像するカメラを備える、請求項1
又は請求項2
に記載のパーティションシステム。
【請求項4】
前記リングディスプレイが、前記第1のスクリーンに画像を投影するプロジェクタを備え
る、請求項1乃至請求項3の
いずれか一項に記載のパーティションシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、パーティションシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
例えば特許文献1のように、会議室内に設置されるプレゼンテーションユニットについて述べた技術が多数ある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1のようなプレゼンテーションユニットを備えた共用会議室を複数有する大企業もある。しかし、複数の会議がバッティングしてしまい、会議したいときに共用会議室の確保ができない場合がある。また、行いたい会議の内容や参加者によって共用会議室が広すぎたり、占有せねばならないほどの機密性も必要がなかったりで、共用会議室が勿体ない場合もある。機密性や広さがさほど必要のない会議でフレキシブルに利用できるスペースやそれに合わせたパーティションシステムのニーズが生まれている。
【課題を解決するための手段】
【0005】
一実施形態において、パーティションシステムは、第1のスクリーンと、
前記第1のスクリーンを垂直軸線まわりに回動可能に支持する支柱と、
前記垂直軸線まわりに回動可能に前記支柱に支持される第2のスクリーンと、
前記垂直軸線を中心線とする円輪状のリングディスプレイと、を備え、
前記リングディスプレイは、前記第1のスクリーンおよび前記第2のスクリーンによって区切られたスペースに関する情報を表示する。
【図面の簡単な説明】
【0006】
【
図1】実施形態のパーティションシステムの外観図。
【
図2】実施形態のパーティションシステムの正面図。
【
図3】実施形態のパーティションシステムの上面図。
【
図4】実施形態のパーティションシステムのシステムブロック図。
【
図5】実施形態のパーティションシステムの使用態様の一例を示す図。
【
図6】変形例のパーティションシステムのシステムブロック図。
【
図7】他の変形例のパーティションシステムのシステムブロック図。
【発明を実施するための形態】
【0007】
以下、室内に設置されるパーティションシステムの実施形態について、図面を用いて説明する。
【0008】
図1は、実施形態としてのパーティションシステム500の外観図である。
【0009】
パーティションシステム500は、リングユニット100、支柱101、リングディスプレイ104、プロジェクタ105、カメラ106、スクリーンA201、スクリーンB202、スクリーンC203、回転支柱210、脚板220を備える。
【0010】
図2は、実施形態としてのパーティションシステム500の正面図である。
【0011】
図3は、実施形態としてのパーティションシステム500の上面図である。
【0012】
支柱3本で室内天井621から吊り下げ支持されるリングユニット100は、円輪状に形成され、円輪外周に情報を表示するリングディスプレイ104、円輪内周にプロジェクタ105とカメラ106を備える。
【0013】
室内天井621と室内床622とに支持される回転支柱210は、回転支柱210まわりで回動可能にスクリーンA201の一側端とスクリーンB202の一側端とスクリーンC203の一側端とを支持する。
【0014】
脚板220が回転支柱210と室内床622とが繋がる部分を隠す。
【0015】
スクリーンA201は、おもて面2011と、うら面2012と、を有する。
【0016】
スクリーンB202は、おもて面2021と、うら面2022と、を有する。
【0017】
スクリーンC203は、おもて面2031と、うら面2032と、を有する。
【0018】
スクリーンA201、スクリーンB202、スクリーンC203の各面は、いわゆるホワイトボードマーカーで手書きしたり拭い消したりすることができるよう表面処理を施したものである。
【0019】
上方からみるとリングユニット100が形成する円輪の中心まわりにスクリーンA201、スクリーンB202、スクリーンC203が回動する。スクリーンA201、スクリーンB202、スクリーンC203は例えば、
図3で破線で示すように互いに鋭角な角度配置から、円弧矢印で示すように回動させて実線で示すように2つのスクリーンを並行な角度配置にしたりすることができる。
【0020】
上方からみるとスクリーンA201、スクリーンB202、スクリーンC203の上部はリングユニット100の円輪内周よりも内側にあり、側方からみるとスクリーンA201、スクリーンB202、スクリーンC203の上部がリングユニット100の内側にある。
【0021】
図4は実施形態のパーティションシステム500のシステムブロック図である。
【0022】
パーティションシステム500は、リングユニット100、リングディスプレイ104、プロジェクタ105、カメラ106、ディスプレイインタフェース114,115、CPU120、ROM130、RAM131、シリアル通信コントローラ140、ネットワークインタフェース150、バス160、スクリーンA201、スクリーンB202、スクリーンC203、角度センサ231,232,233を備える。
【0023】
パーティションシステム500の全体の制御を行うCPU120は、バス160を介してROM130、RAM131と通信する。
【0024】
ROM130は、CPU120に実行させる、いわゆるファームウェアと呼ばれる基盤プログラムを記憶する。
【0025】
RAM131は、いわゆるオペレーティングシステムやアプリケーションプログラムを記憶するいわゆるRAMディスク領域と、CPU120が動作するための一時的な記憶を行うためのワーキングメモリ領域とを有する。
【0026】
ディスプレイインタフェース114がリングユニット100のリングディスプレイ104の表示を制御する。リングディスプレイ104に表示される画像の情報はディスプレイインタフェース114が有するビデオメモリに展開される。リングディスプレイ104に表示される画像の情報をRAM131に展開する構成としてもよい。
【0027】
ディスプレイインタフェース114はバス160を介してCPU120と通信する。
【0028】
ディスプレイインタフェース115がリングユニット100のプロジェクタ105の投影を制御する。プロジェクタが投影する画像の情報はディスプレイインタフェース115が有するビデオメモリに展開される。リングディスプレイ105に表示される画像の情報をRAM131に展開する構成としてもよい。
【0029】
ディスプレイインタフェース115はバス160を介してCPU120と通信する。
【0030】
シリアル通信コントローラ140は、いわゆるホストバスアダプタとしてバス160を介してCPU120と通信する。
【0031】
カメラ106が撮像する画像の情報はシリアル通信コントローラ140を介してRAM131に記憶される。
【0032】
角度センサ231は、回転支柱210まわりで回動するスクリーンA201の回動中心を原点とした座標系における角度配置を検出する。
【0033】
角度センサ232は、回転支柱210まわりで回動するスクリーンB202の回動中心を原点とした座標系における角度配置を検出する。
【0034】
角度センサ233は、回転支柱210まわりで回動するスクリーンC203の回動中心を原点とした座標系における角度配置を検出する。
【0035】
ネットワークインタフェース150は、インターネットやローカルエリアネットワークに接続するためのコンピュータネットワークインタフェースである。ネットワークインタフェース150はバス160を介してCPU120と通信する。
【0036】
図5は、実施形態としてのパーティションシステム500の使用態様の一例を示す図である。
【0037】
スクリーンA201、スクリーンB202、スクリーンC203はパーティションとして3つの会議スペースを区切る役割を担う。
【0038】
スクリーンA201のおもて面2011とスクリーンC203のうら面2032が、
図5紙面奥側の会議スペースに面する。
【0039】
スクリーンA202のおもて面2021とスクリーンC201のうら面2012が、
図5紙面手前の会議スペースに面する。
【0040】
スクリーンA203のおもて面2031とスクリーンC202のうら面2022が、
図5紙面左側の会議スペースに面する。
【0041】
スクリーンA201、スクリーンB202、スクリーンC203を回転支柱210まわりで回動させて互いの相対角度を変えることによって、3つの会議スペースの広さを変えることができる。
【0042】
また、室内に差し込む日差しの影響を考慮するとか、会議内容を見せたくない方向を考慮するとか、様々な都合に応じて会議スペースの位置や方向を変えることができる。
【0043】
各会議スペースは、
図5紙面手前の会議スペースに立たせた人611と人612のように、立って会議を行うスタイルで利用させてもよい。また、
図5紙面左側の会議スペースの左側に並べた椅子601、椅子602、椅子603、椅子604に座って会議を行うスタイルで利用させてもよい。
【0044】
リングディスプレイ104は、リングユニット100の円輪外周に、現在利用中である表示や、将来の利用予定などを表示する。
【0045】
現在利用中である表示や将来の利用予定などの表示には、
図5に「13:30~14:40 総務 田中」と例示したように、利用時間帯や利用者名の情報を含めてもよいし、会議タイトル等も含めてもよい。また、現在利用中である表示や将来の利用予定などの表示には、
図5リングユニット100の円輪外周に沿った円弧矢印として例示したように、利用中や利用予定の会議スペースの角度範囲の情報を含めてもよい。
【0046】
上方からみるとリングユニット100が形成する円輪の中心まわりにスクリーンA201、スクリーンB202、スクリーンC203が回動するから、現在利用中である表示や将来の利用予定などの表示とその表示に対応する会議スペースとの対応関係がわかりやすい。
【0047】
上方からみるとスクリーンA201、スクリーンB202、スクリーンC203の上部はリングユニット100の円輪内周よりも内側にあり、側方からみるとスクリーンA201、スクリーンB202、スクリーンC203の上部がリングユニット100の内側にあるので、現在利用中である表示や将来の利用予定などの表示とその表示に対応する会議スペースとの対応関係がさらにわかりやすい。
【0048】
リングユニット100の円輪内周からカメラ106が、
図5紙面奥側の会議スペースに面するスクリーンA201のおもて面2011とスクリーンC203のうら面2032を、撮像する。撮像して得る画像を電子ファイルとしてRAM131が記憶する。ネットワークインタフェース150を介してコンピュータネットワークインタフェースの向こう側のリモートコンピュータへ電子ファイルを提供することによって、スクリーンA201、スクリーンB202、スクリーンC203に書かれた文字や絵を議事録として利用することができる。
【0049】
カメラ106が撮像して得る画像そのものは、カメラ106とスクリーンA201のおもて面2011とが相対角を有してしまう場合は歪む。しかし、角度センサ231が検出するスクリーンA201の角度配置に基づいてCPU120が補正した画像にすることができる。RAM131が記憶する電子ファイルは補正した画像にしてもよい。
【0050】
リングユニット100の円輪内周からプロジェクタ105が、
図5紙面奥側の会議スペースに面するスクリーンA201のおもて面2011とスクリーンC203のうら面2032との両方ともあるいは一方に画像を投影する。
【0051】
投影する画像は、RAM131に記憶された情報に基づく画像や、ネットワークインタフェース150を介してコンピュータネットワークインタフェースの向こう側のリモートコンピュータから送信される情報に基づく画像である。また、そのような画像に、カメラ106が撮像して得る画像をオーバレイした画像を投影することもできる。
【0052】
スクリーンA201、スクリーンB202、スクリーンC203の面と指や指し棒やレーザポインタ光などの位置指示オブジェクトとの相対位置をカメラ106で撮像した画像から検出する構成としてもよい。検出した相対位置に対応する、投影する画像のなかの位置にポインタオブジェクトをオーバレイした画像を、プロジェクタ105が投影するよう構成してもよい。
【0053】
検出した相対位置の変化に対応させてプロジェクタ105が投影する画像を拡大縮小させたり移動させたりするよう構成してもよい。
【0054】
プロジェクタ105が投影する画像は、プロジェクタ105とスクリーンA201のおもて面2011とが相対角を有してしまうと歪む場合がある。しかし、角度センサ231が検出するスクリーンA201の角度配置に基づいてCPU120が補正した画像をプロジェクタに投影させて、スクリーンA201のおもて面2011に投影される画像を人が見るときには歪みが軽減された状態にすることができる。
【0055】
リングユニット100の円輪内周にカメラ106を複数設けて会議スペースそれぞれで同時に利用できるよう構成してもよい。
【0056】
リングユニット100の円輪内周にカメラ106を円周方向に移動可能に設置して、各会議スペースで融通して利用できるよう構成してもよい。
【0057】
リングユニット100の円輪内周にプロジェクタ105を複数設けて会議スペースそれぞれで同時に利用できるよう構成してもよい。
【0058】
リングユニット100の円輪内周にプロジェクタ105を円周方向に移動可能に設置して、各会議スペースで融通して利用できるよう構成してもよい。
【0059】
リングユニット100自体を回転支柱210まわりに回動可能に支持して、プロジェクタ105やカメラ106を各会議スペースで融通しあって利用できるよう構成してもよい。
【0060】
角度センサ231,232,233が検出する角度配置に基づいて、プロジェクタ105が面していて画像を投影する面がどのスクリーンのどの面なのかを特定して画像を切り替えることができる。
【0061】
例えば、プロジェクタ105が面している面が、リングディスプレイ104が表示している利用中や利用予定の会議スペースの角度範囲のそとまでひらいてしまっている場合に、プロジェクタ105が投影する画像に「スクリーンの角度を狭めてください」といったサインをオーバレイすることができる。
【0062】
例えば、プロジェクタ105が面している面の、リングディスプレイ104が表示している利用予定の時刻を過ぎてしまった場合に、プロジェクタ105が投影する画像に「終了時刻が過ぎました」といったサインをオーバレイすることができる。
【0063】
例えば、プロジェクタ105が面している面へ、リングディスプレイ104が表示している利用中や利用予定の会議スペースの角度範囲の利用者が予め設定した画像を表示させたり、プロジェクタ105をリングユニット100の円周方向に移動してリングディスプレイ104が表示している利用中や利用予定の会議スペースの角度範囲のそとのスクリーンに投影する位置関係となった場合はその画像を投影しないようにしたりといった切り替えをすることができる。
【0064】
角度センサ231,232,233が検出する角度配置に基づいて、カメラ106が面していて画像を撮像する面がどのスクリーンのどの面なのかを特定し、特定した面に応じて、カメラ106が撮像して得る画像の電子ファイルに施す処理を切り替えることができる。
【0065】
例えば、カメラ106が面している面が、リングディスプレイ104が表示している利用中や利用予定の会議スペースの角度範囲のなかにある面である場合に、電子ファイルの名前に利用時間帯や利用者名の情報を含めたり、利用者のアカウントがあるリモートコンピュータへ電子ファイルを送信したりすることができる。
【0066】
図6は変形例としての実施形態のパーティションシステム500のシステムブロック図である。
【0067】
スクリーンA201、スクリーンB202、スクリーンC203のそれぞれのおもてうらそれぞれの面にタッチセンサを配した構成してもよい。すなわち、
スクリーンA201は、
おもて面2011の相対的なタッチ位置を検出するタッチセンサ221Fと、
うら面2012の相対的なタッチ位置を検出するタッチセンサ221Rとを備える構成としてもよい。
【0068】
スクリーンB202は、
おもて面2021の相対的なタッチ位置を検出するタッチセンサ222Fと、
うら面2022の相対的なタッチ位置を検出するタッチセンサ222Rとを備える構成してもよい。
【0069】
スクリーンC203は、
おもて面2031の相対的なタッチ位置を検出するタッチセンサ223Fと、
うら面2032の相対的なタッチ位置を検出するタッチセンサ223Rとを備える構成してもよい。
【0070】
スクリーンA201のタッチセンサ221Fから入力される、スクリーンA201のおもて面2011に対するタッチセンサ221Fの相対的なタッチ位置の情報は、シリアル通信コントローラ140を介してCPU120に提供される。
【0071】
スクリーンA201のタッチセンサ221Rから入力される、スクリーンA201のうら面2012に対するタッチセンサ221Rの相対的なタッチ位置の情報は、シリアル通信コントローラ140を介してCPU120に提供される。
【0072】
スクリーンB202のタッチセンサ222Fから入力される、スクリーンA202のおもて面2021に対するタッチセンサ222Fの相対的なタッチ位置の情報は、シリアル通信コントローラ140を介してCPU120に提供される。
【0073】
スクリーンB202のタッチセンサ222Rから入力される、スクリーンB202のうら面2022に対するタッチセンサ222Rの相対的なタッチ位置の情報は、シリアル通信コントローラ140を介してCPU120に提供される。
【0074】
スクリーンC203のタッチセンサ223Fから入力される、スクリーンC203のおもて面2031に対するタッチセンサ223Fの相対的なタッチ位置の情報は、シリアル通信コントローラ140を介してCPU120に提供される。
【0075】
スクリーンC203のタッチセンサ223Rから入力される、スクリーンC203のうら面2032に対するタッチセンサ223Rの相対的なタッチ位置の情報は、シリアル通信コントローラ140を介してCPU120に提供される。
【0076】
スクリーンA201、スクリーンB202、スクリーンC203の面に投影する画像のなかの、各タッチセンサが提供する相対位置に対応する位置に、ポインタオブジェクトをオーバレイした画像を、プロジェクタ105が投影するよう構成してもよい。
【0077】
各タッチセンサが提供する相対位置の変化に対応させてプロジェクタ105が投影する画像を拡大縮小させたり移動させたりするよう構成してもよい。
【0078】
また、各タッチセンサが提供する相対位置の情報を、ネットワークインタフェース150を介してコンピュータネットワークインタフェースの向こう側のリモートコンピュータへ提供するよう構成してもよい。各タッチセンサが提供する相対位置の情報をリモートコンピュータへ提供し、プロジェクタ105に画像を投影させることによって、いわゆるシンクライアントとしてパーティションシステム500を機能させることも可能となる。
【0079】
図7は他の変形例としての実施形態のパーティションシステム500のシステムブロック図である。
【0080】
スクリーンA201は、おもて面2011方向に発光するディスプレイ211Fと、うら面2012方向に発光するディスプレイ211Rとを備えて、おもて面2011側とうら面2012側とのそれぞれ画像を表示するよう構成してもよい。
【0081】
スクリーンB202は、おもて面2021方向に発光するディスプレイ212Fと、うら面2022方向に発光するディスプレイ212Rとを備えて、おもて面2021側とうら面2022側とのそれぞれ画像を表示するよう構成してもよい。
【0082】
スクリーンC203は、おもて面2031方向に発光するディスプレイ213Fと、うら面2032方向に発光するディスプレイ213Rとを備えて、おもて面2031側とうら面2032側とのそれぞれ画像を表示するよう構成してもよい。
【0083】
ディスプレイ211Fとタッチセンサ221Fとがタッチパネル201Fを構成する。
【0084】
ディスプレイ211Rとタッチセンサ221Rとがタッチパネル201Rを構成する。
【0085】
ディスプレイ212Fとタッチセンサ222Fとがタッチパネル202Fを構成する。
【0086】
ディスプレイ212Rとタッチセンサ222Rとがタッチパネル202Rを構成する。
【0087】
ディスプレイ213Fとタッチセンサ223Fとがタッチパネル203Fを構成する。
【0088】
ディスプレイ213Rとタッチセンサ223Rとがタッチパネル203Rを構成する。
【0089】
ディスプレイインタフェース111Fがディスプレイ211Fの表示を制御する。ディスプレイ211Fに表示される画像の情報はディスプレイインタフェース111Fが有するビデオメモリに展開される。ディスプレイ211Fに表示される画像の情報をRAM131に展開する構成としてもよい。
【0090】
ディスプレイインタフェース111Fはバス160を介してCPU120と通信する。
【0091】
ディスプレイインタフェース111Rがディスプレイ211Rの表示を制御する。ディスプレイ211Rに表示される画像の情報はディスプレイインタフェース111Rが有するビデオメモリに展開される。ディスプレイ211Rに表示される画像の情報をRAM131に展開する構成としてもよい。
【0092】
ディスプレイインタフェース111Rはバス160を介してCPU120と通信する。
【0093】
ディスプレイインタフェース112Fがディスプレイ212Fの表示を制御する。ディスプレイ212Fに表示される画像の情報はディスプレイインタフェース112Fが有するビデオメモリに展開される。ディスプレイ212Fに表示される画像の情報をRAM131に展開する構成としてもよい。
【0094】
ディスプレイインタフェース112Fはバス160を介してCPU120と通信する。
【0095】
ディスプレイインタフェース112Rがディスプレイ212Rの表示を制御する。ディスプレイ212Rに表示される画像の情報はディスプレイインタフェース112Rが有するビデオメモリに展開される。ディスプレイ212Rに表示される画像の情報をRAM131に展開する構成としてもよい。
【0096】
ディスプレイインタフェース112Rはバス160を介してCPU120と通信する。
【0097】
ディスプレイインタフェース113Fがディスプレイ213Fの表示を制御する。ディスプレイ213Fに表示される画像の情報はディスプレイインタフェース113Fが有するビデオメモリに展開される。ディスプレイ213Fに表示される画像の情報をRAM131に展開する構成としてもよい。
【0098】
ディスプレイインタフェース113Fはバス160を介してCPU120と通信する。
【0099】
ディスプレイインタフェース113Rがディスプレイ213Rの表示を制御する。ディスプレイ213Rに表示される画像の情報はディスプレイインタフェース113Rが有するビデオメモリに展開される。ディスプレイ213Rに表示される画像の情報をRAM131に展開する構成としてもよい。
【0100】
ディスプレイインタフェース113Rはバス160を介してCPU120と通信する。
【0101】
スクリーンA201、スクリーンB202、スクリーンC203のそれぞれの面を対のディスプレイとしてあるいは連続する1つのディスプレイとして利用してもよい。
【0102】
例えば、
図5紙面奥側の会議スペースに面するスクリーンA201のおもて面2011のディスプレイ211FとスクリーンC203のうら面2032のディスプレイ213Rとを、オペレーティングシステムの2つのインスタンスのそれぞれのデスクトップとして、2画面2ワークスペースとして利用してもよい。
【0103】
例えば、
図5紙面奥側の会議スペースに面するスクリーンA201のおもて面2011のディスプレイ211FとスクリーンC203のうら面2032のディスプレイ213Rとを、オペレーティングシステムの1つのインスタンスの拡張デスクトップ機能で、2画面1ワークスペースとして利用してもよい。
【0104】
例えば、
図5紙面奥側の会議スペースに面するスクリーンA201のおもて面2011のディスプレイ211FとスクリーンC203のうら面2032のディスプレイ213Rとを、オペレーティングシステムの1つのインスタンスのデスクトップとして1画面1ワークスペースとして利用してもよい。
【0105】
角度センサ231,232,233が検出する角度配置に基づいて、各ディスプレイに表示する画像を切り替えることができる。
【0106】
例えば、リングディスプレイ104が表示している利用予定の時刻を過ぎてしまった場合に、利用中や利用予定の会議スペースの角度範囲のなかにあるディスプレイに「終了時刻が過ぎました」といったサインをオーバレイした画像を表示することができる。
【0107】
例えば、リングディスプレイ104が表示している利用中や利用予定の会議スペースの角度範囲の利用者が予め設定した画像を、その角度範囲のなかにあるディスプレイに表示させたり、スクリーンの角度が回動してその角度範囲のそとに出た場合はそとに出たディスプレイに表示させないようにしたりといった切り替えをすることができる。
【0108】
例えば、スクリーンA201のおもて面2011とスクリーンC203のうら面2032とが並行になるような角度配置にある場合にはディスプレイ211Fとディスプレイ213Rとを連続する1画面として画像を表示し、並行でない角度配置にある場合にはディスプレイ211Fとディスプレイ213Rとをそれぞれ独立した2画面として独立した画像を表示するよう構成してもよい。
【0109】
各実施形態は、装置内部のプログラム記憶部であるROMやRAMに発明の機能を実現させるプログラムが予め記録されているものとしたが、これに限らず、同様のプログラムがコンピュータネットワークから装置にダウンロードされてもよい。あるいは、記録媒体に記録された同様のプログラムが、装置にインストールされてもよい。記録媒体は、CD-ROM,メモリカード等のようにプログラムを記憶でき、かつ装置が読み取り可能であれば、その形態は問わない。また、プログラムのインストールやダウンロードにより得る機能は、装置内部のファームウェアやオペレーティングシステム等と協働してその機能を実現させるものであってもよい。
【0110】
この他、本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0111】
100・・・リングユニット、101・・・支柱、104・・・リングディスプレイ、105・・・プロジェクタ、106・・・カメラ、111F,111R,112F,112R,113F,113R,114,115・・・ディスプレイインタフェース、120・・・CPU、130・・・ROM、131・・・RAM、140・・・シリアル通信コントローラ、150・・・ネットワークインタフェース、160・・・バス、201・・・スクリーンA、202・・・スクリーンB、203・・・スクリーンC、201F,201R,202F,202R,203F,203R・・・タッチパネル、210・・・回転支柱、211F,211R,212F,212R,213F,213R・・・ディスプレイ、220・・・脚板、221F,221R,222F,222R,223F,223R・・・タッチセンサ、231,232,233・・・角度センサ、500・・・パーティションシステム、601,602,603,604・・・椅子、611,612・・・人、621・・・室内天井、622・・・室内床。