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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2021-12-21
(45)【発行日】2022-01-18
(54)【発明の名称】情報処理装置及び情報処理方法
(51)【国際特許分類】
   G06Q 20/10 20120101AFI20220111BHJP
   G06Q 50/10 20120101ALI20220111BHJP
【FI】
G06Q20/10
G06Q50/10
【請求項の数】 15
(21)【出願番号】P 2021042740
(22)【出願日】2021-03-16
【審査請求日】2021-03-16
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】000208891
【氏名又は名称】KDDI株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100166006
【弁理士】
【氏名又は名称】泉 通博
(74)【代理人】
【識別番号】100154070
【弁理士】
【氏名又は名称】久恒 京範
(74)【代理人】
【識別番号】100153280
【弁理士】
【氏名又は名称】寺川 賢祐
(72)【発明者】
【氏名】谷口 和也
(72)【発明者】
【氏名】吉田 邦明
(72)【発明者】
【氏名】高橋 拓也
【審査官】田上 隆一
(56)【参考文献】
【文献】特開2020-086596(JP,A)
【文献】特開2020-129281(JP,A)
【文献】特開2005-284612(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
商品に対する代金の支払を申請する申請ユーザから、商品に対する代金の支払方法として複数のユーザにより前記代金を支払う支払方法の指定を受け付けるとともに、前記代金を支払う複数の支払ユーザを識別するユーザ識別情報を受け付ける受付部と、
前記受付部が前記ユーザ識別情報を受け付けると、前記複数の支払ユーザのそれぞれが支払う一部の代金の合計が前記商品に対する代金となるように前記一部の代金を設定し、前記複数の支払ユーザそれぞれが使用するユーザ端末に、設定した前記一部の代金を請求する請求部と、
前記ユーザ端末から前記一部の代金を支払う支払処理を受け付けることにより当該ユーザ端末を使用する支払ユーザに対応する前記一部の代金に対応する金額の決済を行う決済部と、
前記請求部が前記代金を請求してから、前記複数の支払ユーザそれぞれに対応する前記決済により前記商品に対する代金の支払が完了するまでの時間に基づいて特典の内容を決定し、前記支払ユーザの少なくともいずれかに決定した内容の前記特典を付与する特典付与部と、
を有する情報処理装置。
【請求項2】
前記請求部が前記一部の代金を請求した後に、前記請求部が前記代金を請求してから経過した時間を前記ユーザ端末に表示させるための情報を前記ユーザ端末に送信する送信部をさらに有する、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記特典付与部は、前記請求部が前記一部の代金を請求した全ての支払ユーザに前記特典を付与する、
請求項1又は2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
商品に対する代金の支払を申請する申請ユーザから、商品に対する代金の支払方法として複数のユーザによる支払方法を受け付けるとともに、前記代金を支払う複数の支払ユーザを識別するユーザ識別情報を受け付ける受付部と、
前記受付部が受け付けた前記ユーザ識別情報に対応する前記複数の支払ユーザのそれぞれが支払う一部の代金の合計が前記商品に対する代金となるように前記一部の代金を設定し、前記複数の支払ユーザそれぞれが使用するユーザ端末に、設定した前記一部の代金を請求する請求部と、
前記ユーザ端末から前記一部の代金を支払う支払処理を受け付けることにより当該ユーザ端末のユーザに対応する前記一部の代金に対応する金額の決済を行う決済部と、
前記複数の支払ユーザが前記一部の代金に対応する金額を支払った時間に基づいて前記複数の支払ユーザの間における前記一部の代金に対応する金額の支払順位を特定し、前記一部の代金を請求した全ての支払ユーザのそれぞれに対し、当該支払ユーザの支払順位に対応し、支払順位が高ければ高いほど高い金銭価値を有する特典を付与する特典付与部と、
を有する情報処理装置。
【請求項5】
前記請求部が前記一部の代金を請求した後に、前記複数の支払ユーザの間における前記支払順位を前記ユーザ端末に表示させるための情報を前記ユーザ端末に送信する送信部をさらに有する、
請求項に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記請求部が前記一部の代金を請求した後に、前記請求部が前記一部の代金を請求した複数の支払ユーザそれぞれの前記一部の代金に対応する金額の決済状況を前記ユーザ端末に表示させるための情報を前記ユーザ端末に送信する送信部をさらに有する、
請求項1からのいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記特典付与部は、前記複数の支払ユーザに対応する前記決済により前記商品に対する代金の支払が所定時間以内に完了すると、前記申請ユーザ及び前記支払ユーザの少なくともいずれかに前記特典を付与する、
請求項1からのいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項8】
前記請求部が前記代金を請求した後に、前記所定時間に基づく前記特典が付与される支払期限、及び当該支払期限までの残り時間の少なくともいずれかを前記ユーザ端末に表示させるための情報を前記ユーザ端末に送信する送信部をさらに有する、
請求項に記載の情報処理装置。
【請求項9】
前記特典付与部は、前記請求部が前記一部の代金を請求した前記支払ユーザの数に基づいて前記所定時間を決定し、前記複数の支払ユーザに対応する前記決済により前記商品に対する代金の支払が、決定した所定時間以内に完了すると、前記申請ユーザ及び前記支払ユーザの少なくともいずれかに前記特典を付与する、
請求項又はに記載の情報処理装置。
【請求項10】
前記特典付与部は、前記請求部が前記一部の代金を請求した前記支払ユーザの数が所定人数以上である場合、又は前記商品に対する代金が所定金額以上である場合に、前記申請ユーザ及び前記支払ユーザの少なくともいずれかに前記特典を付与する、
請求項1からのいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項11】
前記受付部は、前記申請ユーザを前記支払ユーザとして受け付けるとともに、前記申請ユーザと異なる複数の支払ユーザを識別するユーザ識別情報を受け付ける、
請求項1から10のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項12】
前記特典付与部は、前記複数の支払ユーザに対応する前記決済により前記商品に対する代金の支払が完了したことを条件に、前記特典を付与する、
請求項1から11のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項13】
前記特典付与部は、前記複数の支払ユーザのそれぞれの属性を特定し、特定した前記複数の支払ユーザのそれぞれの属性にさらに基づいて、当該支払ユーザに付与する前記特典の内容を決定する、
請求項1から12のいずれか項に記載の情報処理装置。
【請求項14】
前記特典付与部が決定した前記特典の内容を前記ユーザ端末に表示させるための情報を前記ユーザ端末に送信する送信部をさらに有する、
請求項13に記載の情報処理装置。
【請求項15】
コンピュータが実行する、
商品に対する代金の支払を申請する申請ユーザから、商品に対する代金の支払方法として複数のユーザにより前記代金を支払う支払方法の指定を受け付けるとともに、前記代金を支払う複数の支払ユーザを識別するユーザ識別情報を受け付けるステップと、
前記ユーザ識別情報を受け付けると、前記複数の支払ユーザのそれぞれが支払う一部の代金の合計が前記商品に対する代金となるように前記一部の代金を設定し、前記複数の支払ユーザそれぞれが使用するユーザ端末に、設定した前記一部の代金を請求するステップと、
前記ユーザ端末から前記一部の代金を支払う支払処理を受け付けることにより当該ユーザ端末を使用する支払ユーザに対応する前記一部の代金に対応する金額の決済を行うステップと、
前記代金が請求してから、前記複数の支払ユーザそれぞれに対応する前記決済により前記商品に対する代金の支払が完了するまでの時間に基づいて特典の内容を決定し、前記支払ユーザの少なくともいずれかに決定した内容の前記特典を付与するステップと、
を有する情報処理方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置及び情報処理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
電子決済時に、複数のユーザのそれぞれのユーザ端末が、複数のユーザが共同で購入する商品に対応する支払額の一部の請求を受け、全てのユーザによる支払が完了した場合に商品の購入が完了する決済方法である割り勘決済方法が知られている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特許第6618164号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来の割り勘決済方法では、複数のユーザのうち一部のユーザの支払いが滞ると、商品の購入が遅れてしまうという問題が発生する。また、店舗において、複数のユーザのうち一部のユーザの支払いが滞っている間に、第三者から当該商品の購入要求があった場合、店舗における対応も煩雑になるという問題がある。
【0005】
そこで、本発明はこれらの点に鑑みてなされたものであり、複数のユーザの支払が完了するまでの時間を短縮することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の第1の態様に係る情報処理装置は、商品に対する代金の支払を申請する申請ユーザから、商品に対する代金の支払方法として複数のユーザにより前記代金を支払う支払方法の指定を受け付けるとともに、前記代金を支払う複数の支払ユーザを識別するユーザ識別情報を受け付ける受付部と、前記受付部が前記ユーザ識別情報を受け付けると、前記複数の支払ユーザのそれぞれが支払う一部の代金の合計が前記商品に対する代金となるように前記一部の代金を設定し、前記複数の支払ユーザそれぞれが使用するユーザ端末に、設定した前記一部の代金を請求する請求部と、前記ユーザ端末から前記一部の代金を支払う支払処理を受け付けることにより当該ユーザ端末を使用する支払ユーザに対応する前記一部の代金に対応する金額の決済を行う決済部と、前記請求部が前記代金を請求してから、前記複数の支払ユーザそれぞれに対応する前記決済により前記商品に対する代金の支払が完了するまでの時間に基づいて特典の内容を決定し、前記支払ユーザの少なくともいずれかに決定した内容の前記特典を付与する特典付与部と、を有する。
【0007】
本発明の第2の態様に係る情報処理方法は、コンピュータが実行する、商品に対する代金の支払を申請する申請ユーザから、商品に対する代金の支払方法として複数のユーザにより前記代金を支払う支払方法の指定を受け付けるとともに、前記代金を支払う複数の支払ユーザを識別するユーザ識別情報を受け付けるステップと、前記ユーザ識別情報を受け付けると、前記複数の支払ユーザのそれぞれが支払う一部の代金の合計が前記商品に対する代金となるように前記一部の代金を設定し、前記複数の支払ユーザそれぞれが使用するユーザ端末に、設定した前記一部の代金を請求するステップと、前記ユーザ端末から前記一部の代金を支払う支払処理を受け付けることにより当該ユーザ端末を使用する支払ユーザに対応する前記一部の代金に対応する金額の決済を行うステップと、前記代金が請求してから、前記複数の支払ユーザそれぞれに対応する前記決済により前記商品に対する代金の支払が完了するまでの時間に基づいて特典の内容を決定し、前記支払ユーザの少なくともいずれかに決定した内容の前記特典を付与するステップと、を有する。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、複数のユーザの支払が完了するまでの時間を短縮することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】第1実施形態に係る情報処理装置の概要を説明する図である。
図2】第1実施形態に係る情報処理装置の構成を示す図である。
図3】支払管理情報の一例を示す図である。
図4】支払ユーザ端末に表示される請求ページの一例を示す図である。
図5】第1実施形態に係る情報処理装置、申請ユーザ端末、支払ユーザ端末における割勘支払方法指定時の処理の流れを示すシーケンス図である。
図6図5に続くシーケンス図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
<第1実施形態>
[情報処理装置1の概要]
図1は、第1実施形態に係る情報処理装置1の概要を説明する図である。情報処理装置1は、店舗における商品を複数人で購入することを支援するための装置である。情報処理装置1は、例えばサーバ等のコンピュータであり、基地局や無線LANを介して店舗サーバ2と、申請ユーザ端末3と、支払ユーザ端末4とに通信可能に接続されている。申請ユーザ端末3及び支払ユーザ端末4は、タブレット端末、スマートフォン等のコンピュータである。
【0011】
申請ユーザ端末3は、商品に対する代金の支払を申請する申請ユーザが使用する端末である。支払ユーザ端末4は、商品に対する一部の代金を支払う支払ユーザが使用する端末である。情報処理装置1は、申請ユーザ端末3を介して、店舗サーバ2が販売する商品に対する代金の支払を申請する申請ユーザから、商品に対する代金の支払方法の指定を受け付ける。
【0012】
商品に対する代金の支払方法には、複数のユーザにより商品の代金を支払う支払方法が含まれている。情報処理装置1は、複数のユーザにより商品の代金を支払う支払方法の指定を受け付けると、申請ユーザ端末3から、商品に対する代金を支払う複数の支払ユーザそれぞれを識別するユーザ識別情報を受け付ける。なお、支払ユーザの中には、申請ユーザも含まれていてもよく、この場合には、申請ユーザ端末3は、支払ユーザ端末4としても機能する。
【0013】
情報処理装置1は、複数の支払ユーザそれぞれのユーザ識別情報を受け付けると、複数の支払ユーザのそれぞれが支払う一部の代金の合計が商品に対する代金となるように当該一部の代金を設定し、支払ユーザ端末4に、支払ユーザが支払う一部の代金を請求する。情報処理装置1は、支払ユーザ端末4から一部の代金を支払う支払処理を受け付けることにより、当該支払ユーザ端末4を使用する支払ユーザに対応する一部の代金の決済を行う。
【0014】
情報処理装置1は、複数の支払ユーザ端末4に代金を請求してから、複数の支払ユーザそれぞれに対応する決済により商品に対する代金の支払が完了するまでの時間に基づいて特典の内容を決定する。そして、情報処理装置1は、支払ユーザの少なくともいずれかに決定した内容の特典を付与する。このようにすることで、複数の支払ユーザそれぞれは、特典が付与されるように、自身に請求された商品の一部の代金を支払うようになる。これにより、情報処理装置1は、複数の支払ユーザの支払が完了するまでの時間を短縮することができる。
続いて、情報処理装置1の構成について説明する。
【0015】
[情報処理装置1の構成例]
図2は、第1実施形態に係る情報処理装置1の構成を示す図である。情報処理装置1は、通信部11と、記憶部12と、制御部13とを備える。制御部13は、受付部131と、請求部132と、送信部133と、決済部134と、特典付与部135とを有する。
【0016】
通信部11は、携帯電話回線やインターネット回線等の通信ネットワークに接続するためのインタフェースである。
記憶部12は、例えば、ROM(Read Only Memory)及びRAM(Random Access Memory)等である。記憶部12は、情報処理装置1を機能させるための各種プログラムを記憶する。例えば、記憶部12は、情報処理装置1の制御部13を、受付部131、請求部132、送信部133、決済部134、及び特典付与部135として機能させるプログラムを記憶する。
【0017】
制御部13は、例えばCPU(Central Processing Unit)である。制御部13は、記憶部12に記憶されている各種プログラムを実行することにより、情報処理装置1に係る機能を制御する。制御部13は、記憶部12に記憶されているプログラムを実行することにより、受付部131、請求部132、送信部133、決済部134、及び特典付与部135として機能する。
【0018】
受付部131は、商品に対する代金の支払を申請する申請ユーザから、商品に対する代金の支払方法として複数のユーザにより商品に対する代金を支払う支払方法を受け付けるとともに、代金を支払う複数の支払ユーザを識別するユーザ識別情報を受け付ける。ユーザ識別情報は、例えば、支払ユーザが使用する支払ユーザ端末4の電話番号である。なお、ユーザ識別情報は、支払ユーザ端末4の電話番号に限らず、支払ユーザのメールアドレス、又はSNSのアカウント名であってもよい。
【0019】
例えば、申請ユーザ端末3には、複数の支払方法のいずれかで商品を購入可能な商品購入アプリケーションプログラムが予めインストールされている。申請ユーザ端末3は、商品購入アプリケーションプログラムを実行する。申請ユーザ端末3は、商品購入アプリケーションプログラムが実行されると、店舗のリストを表示し、申請ユーザから店舗の選択を受け付ける。申請ユーザ端末3は、選択された店舗に対応する店舗サーバ2にアクセスし、当該店舗において販売されている商品のリストを表示する。
【0020】
申請ユーザ端末3は、商品のリストにおいて商品が選択され、申請ユーザにより当該商品の購入操作が行われたことに応じて、情報処理装置1に対して商品の購入要求を行う。受付部131は、商品の購入要求を受け付けると、複数の支払方法のうち、いずれかの支払方法の選択を受け付ける支払方法選択画面を申請ユーザ端末3に表示させる。
【0021】
複数の支払方法には、申請ユーザが単独でクレジットカードを利用して商品に対する代金を支払う支払方法、コンビニエンスストアを利用して商品に対する代金を支払方法の他、複数の支払ユーザにより商品に対する代金を支払う支払方法が含まれている。複数の支払ユーザにより商品に対する代金を支払う場合、複数の支払ユーザそれぞれが支払う金額は、商品の代金を支払ユーザの人数で割った金額となる。以下の説明において、複数の支払ユーザにより商品に対する代金を支払う支払方法を割勘支払方法という。
【0022】
申請ユーザ端末3は、支払方法の指定を受け付けると、代金の支払対象となる商品を示す情報と、指定された支払方法を示す情報とを含む支払方法指定情報を情報処理装置1に送信する。代金の支払対象となる商品を示す情報には、例えば、商品を識別する商品識別情報である商品IDと、商品の金額と、商品を販売する店舗を識別する店舗識別情報である店舗IDとが含まれている。
【0023】
受付部131は、申請ユーザ端末3から、支払方法指定情報を受信することにより、支払方法の指定を受け付ける。受付部131は、商品の代金の支払方法として、割勘支払方法の指定を受け付けると、申請ユーザ端末3に、支払ユーザを識別するためのユーザ識別情報を受け付けるための支払ユーザ選択画面を表示させ、複数の支払ユーザそれぞれのユーザ識別情報を受け付ける。申請ユーザ端末3は、支払ユーザ選択画面で、ユーザ識別情報の他に、支払ユーザの名前を受け付ける。
【0024】
ここで、受付部131は、申請ユーザに対応するユーザ識別情報を受け付けることなく、申請ユーザを支払ユーザとして受け付けるようにしてもよい。また、受付部131は、ユーザ選択画面を介して、申請ユーザから、申請ユーザを支払ユーザに含めないようにする指示を受け付けてもよい。このようにすることで、申請ユーザは、割勘支払方法による複数の支払ユーザの設定のみを行い、自身が代金を支払わないようにすることができる。
【0025】
請求部132は、受付部131が支払方法として割勘支払方法の指定を受け付け、複数の支払ユーザのユーザ識別情報及び支払ユーザの名前を受け付けると、複数の支払ユーザのそれぞれが支払う一部の代金の合計が商品に対する代金となるように一部の代金を設定する。例えば、請求部132は、商品に対応する代金を、支払ユーザの人数で除算することにより、商品に対応する代金を均等割した一部の代金を設定する。なお、請求部132は、複数の支払ユーザが支払う一部の代金の設定を行った後、申請ユーザから、複数の支払ユーザのそれぞれが支払う一部の代金の合計が商品に対する代金となることを条件として、複数の支払ユーザそれぞれが支払う一部の代金の変更を受け付けてもよい。また、請求部132は、一部の代金を請求する前に、支払ユーザの支払額を支払ユーザに通知し、支払ユーザから変更要求を受け付けるようにしてもよい。
【0026】
請求部132は、複数の支払ユーザそれぞれが使用する支払ユーザ端末4に、支払ユーザが支払う一部の代金を請求する。例えば、請求部132は、SMS(Short Message Service)を用いて、ユーザ識別情報としての支払ユーザ端末4の電話番号に対して、支払ユーザが支払う一部の代金を請求するための請求ページのURLを含むメッセージを送信する。請求ページは、情報処理装置1が生成して提供するものであり、請求ページのURLは、情報処理装置1のアドレスを示している。請求部132は、複数の支払ユーザ端末4のそれぞれに、一部の代金を請求する前に、複数の支払ユーザのそれぞれから一部の代金の請求の承認を受け付けるようにしてもよい。そして、請求部132は、複数の支払ユーザ端末4のそれぞれから請求の承認を受け付けたことを条件として、複数の支払ユーザ端末4のそれぞれに一部の代金を請求してもよい。
【0027】
また、請求部132は、決済部134が一部の代金の決済を受け付ける支払期限を設定する。請求部132は、商品の代金の額、支払ユーザに請求される一部の代金の額、及び支払ユーザの人数の少なくともいずれかに基づいて支払期限を設定する。請求部132は、商品の代金の額が大きければ大きいほど支払期限を遅く設定したり、支払ユーザの人数が多ければ多いほど支払期限を遅く設定したりしてもよい。例えば、商品の代金、支払ユーザに請求される一部の代金の額、支払ユーザの人数の範囲に対し、請求を開始してから支払期限までの時間を関連付けて記憶させておき、請求部132が、商品の代金の額、支払ユーザに請求される一部の代金の額、及び支払ユーザの人数の少なくともいずれかに対応する支払期限までの時間を特定してもよい。そして、請求部132は、現在の時刻(請求する時刻)に、特定した支払期限までの時間を加算した時刻を支払期限として設定してもよい。
【0028】
また、請求部132は、複数の支払ユーザによる支払状況を管理するために、代金の支払対象となる商品を示す情報と、支払期限と、申請ユーザを識別する申請ユーザ識別情報と、支払ユーザの名前と、複数の支払ユーザそれぞれのユーザ識別情報と、支払ユーザが一部の代金を支払った日時とを関連付けた支払管理情報を記憶部12に記憶させる。
【0029】
図3は、支払管理情報の一例を示す図である。図3に示すように、支払管理情報は、代金の支払対象となる商品を示す情報である店舗ID、商品ID及び商品の金額と、支払期限と、申請ユーザ識別情報である申請ユーザIDと、支払ユーザそれぞれのユーザ識別情報である支払ユーザの電話番号と、支払ユーザの名前と、支払フラグと、支払日時とを関連付けた情報であることが確認できる。
【0030】
支払フラグは、支払ユーザが一部の代金を支払ったか否かを特定するための情報である。支払ユーザが一部の代金を支払っていない場合、支払フラグには「0」が格納され、支払ユーザが一部の代金を支払った場合、支払フラグには「1」が格納される。なお、支払管理情報が記憶部12に記憶された時点では、支払ユーザによる支払が行われていないことから、支払日時は空白となる。支払日時は、決済部134により一部の代金の決済が行われたことに応じて入力される。
【0031】
なお、請求部132は、支払ユーザ端末4の電話番号を宛先として送信するメッセージに、商品に対する代金の支払が完了するまでの時間に基づいて特典の内容が決定されることを示す情報を含めるようにしてもよい。このようにすることで、情報処理装置1は、支払ユーザに、商品に対する代金の支払が完了するまでの時間に基づいて特典の内容が決定されることを認識させ、代金の支払いを早めに行わせることができる。
【0032】
送信部133は、請求部132が商品の一部の代金を支払ユーザ端末4に請求した後に、請求部132が代金を請求してから経過した時間を支払ユーザ端末4に表示させるための情報を、当該支払ユーザ端末4に送信する。例えば、請求部132が商品の一部の代金を支払ユーザ端末4に請求した後に、支払ユーザ端末4において一部の代金の請求ページのURLが選択されると、送信部133は、請求部132が代金を請求してからの経過時間を表示する請求ページを生成し、当該請求ページを支払ユーザ端末4に送信する。
【0033】
図4は、支払ユーザ端末4に表示される請求ページの一例を示す図である。図4に示すように、請求ページには、支払までの時間に応じて特典の内容が決定されることを示す情報とともに、請求部132が代金を請求してからの経過時間が表示されていることが確認できる。
【0034】
なお、請求ページにおける、商品に対応する代金を請求してからの経過時間の表示方法としては、例えば、請求ページに代金を請求した時間を含めておき、支払ユーザ端末4が当該時間からの経過時間を算出して請求ページに表示させる方法や、支払ユーザ端末4が、情報処理装置1において算出した経過時間を表示する請求ページを所定時間おきに取得し、表示させる方法が挙げられる。
【0035】
また、送信部133は、請求部132が一部の代金を請求した後に、請求部132が一部の代金を請求した複数の支払ユーザそれぞれの一部の代金の決済状況を支払ユーザ端末4に表示させるための情報を支払ユーザ端末4に送信する。例えば、送信部133は、支払ユーザ端末4において一部の代金の請求ページのURLが選択されると、記憶部12に記憶されている支払管理情報に基づく、複数の支払ユーザそれぞれの一部の代金の決済状況を含む請求ページを生成する。送信部133は、生成した請求ページを支払ユーザ端末4に送信する。図4に示す請求ページの上部には、「支払い」タブと、「決済状況」タブとが表示されており、「決済状況」タブが選択されると、複数の支払ユーザそれぞれの一部の代金の決済状況が表示される。このようにすることで、支払ユーザは、他の支払ユーザの一部の代金の決済状況を確認することができる。
【0036】
なお、送信部133は、請求ページにおいて、支払ユーザが、一部の代金の決済を行っていない支払ユーザに対して支払を催促する旨のメッセージを送信できるようにしてもよい。例えば、代金の決済状況を示す画面において、未払の支払ユーザに関連して「メッセージ送信」と示されるメッセージ送信ボタンが設けられていてもよい。
【0037】
この場合、支払ユーザ端末4は、当該メッセージ送信ボタンが選択されたことに応じて、支払ユーザ端末4の支払ユーザの識別情報と、メッセージを送信する対象の支払ユーザの識別情報とを含むメッセージの送信要求を情報処理装置1に送信する。送信部133は、メッセージの送信要求を取得すると、メッセージの入力画面を支払ユーザ端末4に送信し、当該入力画面を支払ユーザ端末4に表示させる。支払ユーザ端末4は、催促する旨のメッセージ等が入力画面に入力された後、支払ユーザからメッセージの送信操作を受け付けると、メッセージを情報処理装置1に送信する。送信部133は、メッセージを受信すると、メッセージを入力した支払ユーザを送信元とし、メッセージの送信要求に含まれている支払ユーザの識別情報を宛先として、当該メッセージを送信する。このようにすることで、支払ユーザは、支払状況が未払の他の支払ユーザに支払を催促する旨のメッセージを送信することができる。
【0038】
また、送信部133は、申請ユーザから一部の代金の決済を行っていない支払ユーザ宛のメッセージを送信できるようにしてもよい。また、送信部133は、支払期限を経過した時点、又は支払期限よりも一定時間前(例えば1日前)に、申請ユーザ又は支払ユーザから操作を受け付けることなく、支払状況が未払の支払ユーザに対して支払を催促する旨のメッセージを自動的に送信してもよい。
【0039】
決済部134は、支払ユーザ端末4から一部の代金を支払う支払処理を受け付けることにより、当該支払ユーザ端末4の支払ユーザに対応する一部の代金に対応する金額の決済を行う。例えば、支払ユーザ端末4は、図4に示す請求ページにおいて、支払手段が選択された状態で「支払う」と示された決済ボタンが押下されると、選択された支払手段を示す情報と、代金の支払対象となる商品を示す情報と、選択された支払手段を示す情報と、支払ユーザのユーザ識別情報とを情報処理装置1に送信する。
【0040】
決済部134は、代金の支払対象となる商品を示す情報と、選択された支払手段を示す情報と、支払ユーザのユーザ識別情報とを含む、支払手段指定情報を支払ユーザ端末4から受信することにより、支払ユーザに対応する支払処理を受け付ける。決済部134は、支払処理を受け付けると、当該支払ユーザに対応する一部の代金に対応する金額の決済を行う。ここで、一部の代金に対応する金額は、特典付与部135により付与される特典が決済時に行われる一部の代金からの割引である場合、一部の代金から割引額を差し引いた金額である。また、特典付与部135により付与される特典が、商品に対する代金の支払いが完了した後に付与される、例えばキャッシュバックやポイント付与である場合、一部の代金に対応する金額は、一部の代金そのものである。
【0041】
決済部134は、一部の代金に対応する金額の決済が完了すると、請求ページに、決済が完了したことを示す情報を表示させる。また、決済部134は、記憶部12に記憶されている支払管理情報を参照し、受信した代金の支払対象となる商品を示す情報と、ユーザ識別情報とに関連付けられている支払フラグを「0」から「1」に更新するとともに、支払日時を、現在の日時に更新する。また、決済部134は、複数の支払ユーザに対応する決済が行われ、全ての支払ユーザの支払フラグが「1」になると、商品に対する代金の支払いが完了したと判定する。
【0042】
決済部134は、商品に対する代金の支払いが完了したと判定すると、店舗に対して商品に対する代金を支払う。例えば、決済部134は、記憶部12に記憶されている支払管理情報に含まれている店舗IDと、商品の金額とに基づいて、店舗IDに対応する店舗に、商品の金額を支払う支払処理を実行する。
【0043】
特典付与部135は、請求部132が代金を請求してから、複数の支払ユーザそれぞれに対応する決済により商品に対する代金の支払が完了するまでの時間に基づいて特典の内容を決定する。そして、特典付与部135は、支払ユーザの少なくともいずれかに決定した内容の特典を付与する。以下の説明において、商品に対する代金の支払が完了するまでの時間に基づいて内容が決定される特典を早期決済特典という。
【0044】
例えば、特典付与部135は、請求部132が代金を請求してから、複数の支払ユーザそれぞれに対応する決済により商品に対する代金の支払が完了するまでの時間が1日以内である場合に、早期決済特典の内容を、決済金額から所定割合の金額を割り引くものに決定する。また、特典付与部135は、請求部132が代金を請求してから、商品に対する代金の支払が完了するまでの時間が早ければ早いほど特典が示す金銭価値が高くなるようにしてもよい。また、早期決済特典の内容は、決済金額から所定割合の金額を割り引くものに限らず、割引額に相当する金銭価値を有するポイントであってもよい。
【0045】
また、特典付与部135は、複数の支払ユーザに対応する決済により、商品に対する代金の支払が完了したことを条件として、請求部132が一部の代金を請求した全ての支払ユーザに、早期決済特典を付与してもよい。例えば、早期決済特典の内容が、決済金額から所定割合の金額を割り引くものである場合、特典付与部135は、決済部134を制御して、割引に対応する金額の払い戻しを行う。
【0046】
また、特典付与部135は、複数の支払ユーザに対応する決済により、商品に対する代金の支払が完了したことに応じて、早期決済特典の他に、決済の完了に伴う特典(以下、通常特典という。)を付与してもよい。
【0047】
また、特典付与部135は、複数の支払ユーザに対応する決済により、商品に対する代金の支払が所定時間以内に完了すると、申請ユーザ及び支払ユーザの少なくともいずれかに早期決済特典を付与し、商品に対する代金の支払が所定時間以内に完了しなかった場合に、申請ユーザ及び支払ユーザに早期決済特典を付与しないようにしてもよい。
【0048】
ここで、所定時間は、予め定めた時間であるものとするが、これに限らない。所定時間は、例えば、商品を販売する店舗の関係者により、販売する一以上の商品のそれぞれに対して決定されてもよい。また、受付部131が申請ユーザから所定時間の設定を受け付け、受け付けた所定時間に決定されてもよい。また、特典付与部135が、請求部132が商品の一部の代金を請求した支払ユーザの数に基づいて所定時間を決定してもよい。このようにすることで、情報処理装置1は、商品の販売状況に合わせて、所定時間を適切な時間に設定することができる。
【0049】
また、特典付与部135が、商品に対する代金の支払が所定時間以内に完了した場合に限定して早期決済特典を付与する場合、送信部133は、請求部132が商品の代金を請求した後に、所定時間に基づく特典が付与される支払期限、及び当該支払期限までの残り時間の少なくともいずれかを支払ユーザ端末4に表示させるための情報を、支払ユーザ端末4に送信してもよい。
【0050】
例えば、送信部133は、支払ユーザ端末4において一部の代金の請求ページのURLが選択されると、所定時間に基づく早期決済特典が付与される支払期限と、支払期限までの残り時間とを表示した請求ページを生成し、当該請求ページを支払ユーザ端末4に送信する。このようにすることで、情報処理装置1は、支払ユーザが特典が付与される支払期限を確認して支払期限までに支払処理を行う確率を高めることができる。
【0051】
また、特典付与部135は、請求部132が一部の代金を請求した支払ユーザの人数が所定人数以上である場合、又は商品に対する代金が所定金額以上である場合に限定して、申請ユーザ及び支払ユーザの少なくともいずれかに早期決済特典を付与してもよい。このようにすることで、情報処理装置1は、支払ユーザの人数が多かったり、商品が高額であることにより支払ユーザが支払う一部の代金が高かったりする場合に限定して早期決済特典を付与することができる。
【0052】
[動作シーケンス]
図5は、第1実施形態に係る情報処理装置1、申請ユーザ端末3、支払ユーザ端末4における割勘支払方法指定時の処理の流れを示すシーケンス図である。図6は、図5に続くシーケンス図である。図5では、支払方法として割勘支払方法が指定された時点からの処理の流れを説明する。また、本シーケンス図の説明では、2つの支払ユーザ端末4と、申請ユーザ端末3のユーザが支払ユーザとなり、商品の代金を支払うものとして説明する。
【0053】
まず、情報処理装置1の受付部131は、申請ユーザ端末3から、割勘支払方法が指定されたことを示す支払方法指定情報を受信する(S1)。受付部131は、支払ユーザ選択画面を申請ユーザ端末3に送信し、支払ユーザ選択画面を申請ユーザ端末3に表示させる(S2)。受付部131は、支払ユーザ選択画面を介して、ユーザ識別情報として複数の支払ユーザの電話番号を受け付ける(S3)。
【0054】
請求部132は、受付部131が複数の支払ユーザの電話番号を受け付けると、商品に対応する代金を、支払ユーザの人数で除算することにより、複数の支払ユーザのそれぞれが支払う一部の代金を設定する(S4)。請求部132は、SMSを用いて、複数の支払ユーザ端末4のそれぞれの電話番号に対して、支払ユーザが支払う一部の代金を請求する(S5~S7)。
【0055】
図6に説明を移す。決済部134は、請求部132が支払ユーザが支払う一部の代金を請求した後、申請ユーザ端末3を含む複数の支払ユーザ端末4から、指定された支払手段を含む支払手段指定情報を受信すると、当該支払ユーザ端末4を使用する支払ユーザに対応する決済処理を行う(S8~S13)。
【0056】
続いて、特典付与部135は、請求部132が代金を請求してから、複数の支払ユーザそれぞれに対応する決済により商品に対する代金の支払が完了するまでの時間が所定時間以内であるか否かを判定する(S14)。特典付与部135は、請求部132が代金を請求してから、商品に対する代金の支払が完了するまでの時間が所定時間以内であると判定すると、複数の支払ユーザ端末4の少なくともいずれかに早期決済特典を付与する(S15)。
【0057】
[変形例]
上述の実施形態では、特典付与部135は、請求部132が代金を請求してから、複数の支払ユーザそれぞれに対応する決済により商品に対する代金の支払が完了するまでの時間に基づいて特典の内容を決定したが、これに限らない。例えば、複数の支払ユーザのそれぞれの属性を特定し、特定した複数の支払ユーザのそれぞれの属性にさらに基づいて、複数の支払ユーザのそれぞれに付与する特典の内容を決定してもよい。
【0058】
この場合、例えば記憶部12には、支払ユーザの識別情報と、当該支払ユーザの属性とを関連付けたユーザ別属性情報が記憶されているものとする。支払ユーザの属性は、例えば、年齢、性別等であれが、これに限らず、割勘支払方法の利用実績や利用頻度が含まれていてもよい。例えば、特典付与部135は、女性の支払ユーザや、割勘支払方法の利用頻度が所定の閾値を超えている支払ユーザに限定して一部の代金の割引率を他の支払ユーザに比べて高く設定してもよい。この場合、送信部133は、特典付与部135が決定した特典の内容を支払ユーザ端末4に表示させるための情報を支払ユーザ端末4に送信してもよい。例えば、送信部133は、複数の支払ユーザ端末4のそれぞれに対し、当該支払ユーザ端末4の支払ユーザに対して決定した特典の内容が表示される、図4に示す請求ページを送信してもよい。
【0059】
[第1実施形態における効果]
以上説明したように、第1実施形態に係る情報処理装置1は、申請ユーザから、複数のユーザにより代金を支払う割勘支払方法の指定を受け付けるとともに、複数の支払ユーザを識別するユーザ識別情報を受け付けると、複数の支払ユーザのそれぞれが支払う一部の代金の合計が商品に対する代金となるように当該一部の代金を設定し、複数の支払ユーザ端末4に、当該一部の代金を請求する。情報処理装置1は、支払ユーザ端末4から一部の代金を支払う支払処理を受け付けることにより当該支払ユーザ端末4を使用する支払ユーザに対応する一部の代金に対応する金額の決済を行い、代金が請求されてから、複数の支払ユーザそれぞれに対応する決済により商品に対する代金の支払が完了するまでの時間に基づく内容の特典を、支払ユーザの少なくともいずれかに付与する。このようにすることで、情報処理装置1は、複数のユーザの支払が完了するまでの時間を短縮することができる。
【0060】
<第2実施形態>
[商品の一部の代金の支払順位に基づいて特典の内容を決定する]
続いて、第2実施形態について説明する。第1実施形態に係る情報処理装置1は、商品の代金を請求してから、複数の支払ユーザそれぞれに対応する決済により商品に対する代金の支払が完了するまでの時間に基づいて特典の内容を決定したが、第2実施形態に係る情報処理装置1は、商品の一部の代金の支払順位に基づいて特典の内容を決定する点で第1実施形態と異なる。以下、第2実施形態に係る情報処理装置1について説明する。なお、第1実施形態と同じ部分については適宜説明を省略する。
【0061】
第2実施形態において、送信部133は、請求部132が一部の代金を請求した後に、複数の支払ユーザの間における支払順位を支払ユーザ端末4に表示させるための情報を支払ユーザ端末4に送信する。例えば、送信部133は、支払ユーザ端末4において一部の代金の請求ページのURLが選択されると、記憶部12に記憶されている支払管理情報に基づく、複数の支払いユーザそれぞれの名前と一部の代金の決済状況と、支払順位とを含む請求ページを生成する。このようにすることで、支払ユーザは、複数の支払ユーザそれぞれの支払順位を確認することができる。
【0062】
なお、送信部133は、商品に対する代金の支払が完了するまで、最下位の順位と、最下位の前の順位とを支払ユーザ端末4に表示させないようにしてもよい。このようにすることで、最下位となる支払ユーザが、最下位であることを認識して一部の代金を支払う意欲が減少することを抑制することができる。
【0063】
第2実施形態に係る特典付与部135は、複数の支払ユーザが一部の代金を支払った時間に基づいて複数の支払ユーザの間における一部の代金の支払順位を特定する。具体的には、特典付与部135は、記憶部12に記憶されている支払管理情報に含まれている支払日時に基づいて、複数の支払ユーザの間における一部の代金の支払順位を特定する。
【0064】
特典付与部135は、複数の支払ユーザのそれぞれに対し、当該支払ユーザの支払順位に対応し、支払順位が高ければ高いほど高い金銭価値を有する特典を付与する。例えば、特典付与部135は、支払順位が1位の支払ユーザに対して付与する特典の価値を第1の価値に決定し、支払順位が2位の支払ユーザに対して付与する特典の価値を、第1の価値よりも低い第2の価値に決定する。特典付与部135は、複数の支払いユーザが一部の代金を支払うことにより商品に対する代金の支払いが完了すると、支払順位に基づいて決定した内容の特典を複数の支払ユーザに付与する。
【0065】
[第2実施形態における効果]
以上説明したように、第2実施形態に係る情報処理装置1は、複数の支払ユーザが一部の代金を支払った時間に基づいて複数の支払ユーザの間における一部の代金の支払順位を特定し、複数の支払ユーザのそれぞれに対し、当該支払ユーザの支払順位に対応し、支払順位が高ければ高いほど高い金銭価値を有する特典を付与する。このようにすることで、第2実施形態に係る情報処理装置1は、第1実施形態に係る情報処理装置1と同様に、複数のユーザの支払が完了するまでの時間を短縮することができる。
【0066】
なお、本発明により、国連が主導する持続可能な開発目標(SDGs)の目標9「産業と技術革新の基盤をつくろう」に貢献することが可能となる。
【0067】
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。例えば、装置の分散・統合の具体的な実施の形態は、以上の実施の形態に限られず、その全部又は一部について、任意の単位で機能的又は物理的に分散・統合して構成することができる。また、複数の実施の形態の任意の組み合わせによって生じる新たな実施の形態も、本発明の実施の形態に含まれる。組み合わせによって生じる新たな実施の形態の効果は、もとの実施の形態の効果を合わせ持つ。
【符号の説明】
【0068】
1・・・情報処理装置、11・・・通信部、12・・・記憶部、13・・・制御部、131・・・受付部、132・・・請求部、133・・・送信部、134・・・決済部、135・・・特典付与部、2・・・店舗サーバ、3・・・申請ユーザ端末、4・・・支払ユーザ端末
【要約】      (修正有)
【課題】複数のユーザの支払が完了するまでの時間を短縮する技術を提供する。
【解決手段】情報処理装置1は、商品に対する代金の支払を申請する申請ユーザから、複数のユーザにより代金を支払う支払方法の指定を受け付け、複数の支払ユーザを識別するユーザ識別情報を受け付ける受付部131と、複数の支払ユーザのそれぞれが支払う一部の代金の合計が商品に対する代金となるように当該一部の代金を設定し、複数の支払ユーザ端末に請求する請求部132と、支払ユーザ端末から一部の代金を支払う支払処理を受け付けることにより当該支払ユーザ端末を使用する支払ユーザに対応する一部の代金に対応する金額の決済を行う決済部134と、代金が請求されてから、複数の支払ユーザそれぞれに対応する決済により商品に対する代金の支払が完了するまでの時間に基づく内容の特典を、支払ユーザの少なくともいずれかに付与する特典付与部135と、を有する。
【選択図】図2
図1
図2
図3
図4
図5
図6