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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2021-12-21
(45)【発行日】2022-01-18
(54)【発明の名称】回想カードスタンド
(51)【国際特許分類】
   G09F 1/10 20060101AFI20220111BHJP
   B42D 15/02 20060101ALI20220111BHJP
【FI】
G09F1/10 X
B42D15/02 511G
【請求項の数】 7
(21)【出願番号】P 2021170571
(22)【出願日】2021-10-18
【審査請求日】2021-10-18
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】396022343
【氏名又は名称】山▲崎▼ 道子
(74)【代理人】
【識別番号】110002804
【氏名又は名称】特許業務法人フェニックス特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】山▲崎▼ 道子
【審査官】藤井 達也
(56)【参考文献】
【文献】登録実用新案第3194693(JP,U)
【文献】特開2008-188331(JP,A)
【文献】実開昭51-132028(JP,U)
【文献】特開平4-8593(JP,A)
【文献】登録実用新案第3181327(JP,U)
【文献】実開昭56-87876(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G09F 1/10- 1/14
B42D 15/00
B42D 15/02
A47G 1/14
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
対象者の年次情報を記録した記録カードと、前記記録カードを起立姿勢で保持するスタンドとから成る回想カードスタンドであって、
前記記録カードは、その表面に、対象者の年齢を表す数字が表示された年齢表示部と、当該年齢時の年次情報を記載する年次情報記載欄とが設けられており、
前記スタンドは、前壁部と、前記前壁部の背面側に設けられ、前記記録カードを着脱自在に収容可能なカード収容部と、前記前壁部を起立させる脚部とを備えており、
前記前壁部には、対象者の名前を記載する名前記載欄と、対象者の始期情報を記載する始期情報記載欄と、前記カード収容部に収容した前記記録カードの前記年齢表示部を視認させる窓部と、前記記録カードの表面の前記年次情報記載欄を隠す隠蔽部とが設けられていることを特徴とした回想カードスタンド。
【請求項2】
前記記録カードの表面の略中央に前記年齢表示部が設けられ、前記記録カードの表面の周縁部及び裏面に前記年次情報記載欄が設けられていることを特徴とした請求項1に記載の回想カードスタンド。
【請求項3】
前記記録カードの裏面の前記年次情報記載欄が、月次情報をそれぞれ記載する12か月分の月次情報記載欄に区分けされていることを特徴とした請求項2に記載の回想カードスタンド。
【請求項4】
前記記録カードが多数枚、各記録カードの前記年齢表示部に表示された数字が連続するように組を成しており、
前記各記録カードに検索手段が設けられ、
前記各記録カードを前記スタンドの前記カード収容部に収容したとき、前記前壁部の前記隠蔽部が前記検索手段を隠すことを特徴とした請求項1~請求項3の何れかに記載の回想カードスタンド。
【請求項5】
前記スタンドの前記前壁部が透明板材から成り、
前記隠蔽部が、当該前壁部に不透明シートが積層されて構成されていることを特徴とした請求項1~請求項4の何れかに記載の回想カードスタンド。
【請求項6】
前記不透明シートが装飾部を備え、前記前壁部に着脱自在に積層されていることを特徴とした請求項5に記載の回想カードスタンド。
【請求項7】
前記スタンドの前記前壁部に、十二支をそれぞれ表す十二支表示部が前記窓部を囲むように設けられていることを特徴とした請求項1~請求項6の何れかに記載の回想カードスタンド。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、カードスタンド、より詳しくは、年次情報を記録した記録カードを起立姿勢で提示するカードスタンドに関する。
【背景技術】
【0002】
日々の生活に追われる中、一旦立ち止まり、自身の過去を振り返ってその来し方を回想することは、現在の自身の立ち位置を確認することにつながり、将来を展望するうえでも大切である。また、過去を振り返ることで、自身と他者との関係、特に家族の絆や先祖からの命の繋がりを再認識することができ、ひいては、命の尊さ、時間の大切さを再認識することができる。
【0003】
周知のとおり、自身や家族または社会の出来事を記録し保存する場合、従来、日記帳、手帳、備忘録等が用いられ、これら日記帳類は、折に触れて過去を振り返る際に利用される。現在までに、例えば、記録の容易化(下記特許文献1参照)、記録内容の検索の容易化(下記特許文献2参照)、記録内容の一覧化(下記特許文献3参照)等を意図した各種の日記帳類が数多く提案されている。
【0004】
しかしながら、これら従来の日記帳類は、その記録内容を後日、読み返すことが容易であるとしても、自身や家族等の過去を回想すること自体を促すものではない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【文献】実開昭51-132028号公報
【文献】登録実用新案第31101989号公報
【文献】特開平4-8593号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、従来の日記帳類に上記のような難点があったことに鑑みて為されたものであり、自身や家族等の過去を回想する機会を容易に提供することができる回想カードスタンドを提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、対象者の年次情報を記録した記録カードと、前記記録カードを起立姿勢で保持するスタンドとから成る回想カードスタンドであって、
前記記録カードは、その表面に、対象者の年齢を表す数字が表示された年齢表示部と、当該年齢時の年次情報を記載する年次情報記載欄とが設けられており、前記スタンドは、前壁部と、前記前壁部の背面側に設けられ、前記記録カードを着脱自在に収容可能なカード収容部と、前記前壁部を起立させる脚部とを備えており、前記前壁部には、対象者の名前を記載する名前記載欄と、対象者の始期情報を記載する始期情報記載欄と、前記カード収容部に収容した前記記録カードの前記年齢表示部を視認させる窓部と、前記記録カードの表面の前記年次情報記載欄を隠す隠蔽部とが設けられていることを特徴としている。
【0008】
また、本発明は、前記記録カードの表面の略中央に前記年齢表示部が設けられ、前記記録カードの表面の周縁部及び裏面に前記年次情報記載欄が設けられていることを特徴としている。
【0009】
また、本発明は、前記記録カードの裏面の前記年次情報記載欄が、月次情報をそれぞれ記載する12か月分の月次情報記載欄に区分けされていることを特徴としている。
【0010】
また、本発明は、前記記録カードが多数枚、各記録カードの前記年齢表示部に表示された数字が連続するように組を成しており、前記各記録カードに検索手段が設けられ、前記各記録カードを前記スタンドの前記カード収容部に収容したとき、前記前壁部の前記隠蔽部が前記検索手段を隠すことを特徴としている。
【0011】
また、本発明は、前記スタンドの前記前壁部が透明板材から成り、前記隠蔽部が、当該前壁部に不透明シートが積層されて構成されていることを特徴としている。
【0012】
また、本発明は、前記不透明シートが装飾部を備え、前記前壁部に着脱自在に積層されていることを特徴としている。
【0013】
また、本発明は、前記スタンドの前記前壁部に、十二支をそれぞれ表す十二支表示部が前記窓部を囲むように設けられていることを特徴としている。
【発明の効果】
【0014】
本発明に係る回想カードスタンドによれば、自身のみならず、家族やその他の看者に対し、対象者の名前と対象者の現時点或いは過去のある時点での年齢とを、対象者の始期に関する情報と共に、見易く提示することができ、看者に対し自身や家族等の対象者の過去を振り返り回想する機会を容易に提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
図1】本実施形態の回想カードスタンドの全体斜視図である。
図2】本実施形態の回想カードスタンドの記録カードの(a)表面を示す正面図、(b)裏面を示す背面図である。
図3】本実施形態の回想カードスタンドの一組の記録カードを示す一部省略斜視図である。
図4】本実施形態の回想カードスタンドの一組の記録カードの収納状態を示す斜視図である。
図5】本実施形態の回想カードスタンドのスタンドの(a)正面図、(b)平面図である。
図6】本実施形態の回想カードスタンドのスタンドの前壁部に不透明シートを積層する操作を示す斜視図である。
図7】本実施形態の回想カードスタンドのスタンドのカード収容部に記録カードを挿入する操作を示す斜視図である。
図8】本発明に係る他の実施形態の回想カードスタンドのスタンドの前壁部に不透明シートを積層する操作を示す斜視図である。
図9】本発明に係る更に他の実施形態の回想カードスタンドのスタンドの(a)正面図、(b)平面図である。
図10】本発明に係る更に他の実施形態の回想カードスタンドのスタンドのカード収容部に記録カードを挿入する操作を示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
図1に示すように本実施形態の回想カードスタンド10は、対象者の年次情報を記録した記録カード1と、この記録カード1を起立姿勢で保持するスタンド2とから構成されている。
【0017】
記録カード1は、図2に示すように、矩形状の丈夫な厚紙から成り、その表面の略中央に、対象者の年齢を表す数字が大きく表示された年齢表示部11が設けられていると共に、その表面の周縁部及び裏面には、年齢表示部11に表された年齢時における対象者の年次情報を記載するための年次情報記載欄12・13が設けられている。
【0018】
本実施形態では、記録カード1の表面の周縁部の一部である下縁部にのみ、年次情報記載欄12が設けられており、この年次情報記載欄12には、例えば、その年齢時に起きた対象者やその家族または社会の主要な出来事や、その年のモットー、流行語等を適宜、記載することができる。
【0019】
他方、記録カード1の裏面の年次情報記載欄13は、月次情報をそれぞれ記載するための12か月分の月次情報記載欄131・131…に区分けされており、各月次情報記載欄131には、その月に起きた対象者やその家族または社会の出来事等を適宜、記載することができる。各月次情報記載欄131は、「1月」~「12月」の各表示と共に設けられている。
【0020】
また、記録カード1の裏面の上縁部の左側には、その年齢時の西暦を記載するための西暦記載欄132が「西暦」の表示と共に設けられ、上縁部の右側には、その年齢時の和暦を記載するための和暦記載欄133が「和暦」の表示と共に設けられている。そして、記録カード1の裏面の下縁部には、他の情報を記載するための備考欄134が「備考」の表示と共に設けられている。この他、記録カード1の裏面には、例えば対象者の名前を記載するための名前記載欄が設けられていてもよい。
【0021】
さらに、記録カード1の上端部には、検索手段14が設けられている。図3に示すように、本実施形態では、計101枚の記録カード1が、その年齢表示部11に表示された数字が「0」から「100」まで連続するように組を成しており、これら一組の記録カード1Sの各記録カード1に、検索手段14として、年齢表示部11に表示された数字と同じ数字が表裏両面に表示された検索タブ141が設けられている。
【0022】
この検索タブ141は、各記録カード1の上端部において、連続するカード10枚毎に互いにその水平方向位置をずらして設けられており、図4に示すように、一組の記録カード1Sをまとめて保管容器3に収容したとき、この検索タブ141を目印にして、目的の記録カード1を容易に選んで取り出すことができる。なお、図4中、符号31で指示するものは、保管容器3の容体であり、符号32で指示するものは、容体31の開口部を開閉するための蓋体であり、符号33で指示するものは、記録カード1を出入れし易くするための仕切り板である。この保管容器3の容体31や蓋体32には、例えば対象者の氏名や生年月日等を表示したり、装飾部を設けたりすることができる。
【0023】
スタンド2は、図5に示すように、矩形状の前壁部21と、この前壁部21の背面側に設けられ、上記記録カード1を着脱自在に収容可能なカード収容部28と、前壁部21を起立させる脚部29とを備えている。
【0024】
前壁部21には、対象者の名前を記載するための名前記載欄22と、対象者の始期情報を記載するための始期情報記載欄23と、カード収容部28内に記録カード1を収容したとき、その記録カード1の年齢表示部11を前方から視認させるための窓部24と、記録カード1の表面の年次情報記載欄12及び検索手段14を隠すための隠蔽部25とが設けられている。
【0025】
本実施形態では、前壁部21の下縁部に、名前記載欄22及び始期情報記載欄23が設けられている。この名前記載欄22には、対象者の名前として、自然人の氏名や愛称等の他、法人、社団、財団、組合、同好会等の名称や略称等を記載することができる。また、始期情報記載欄23には、対象者の始期に関する情報として、例えば自然人の生年月日、出生時刻、出生時の身体測定値、干支等や、法人等の設立年月日、資本金等を適宜、記載することができる。
【0026】
また、本実施形態では、前壁部21の略中央に、円形状の窓部24が設けられており、この窓部24以外の部分が隠蔽部25とされている。これら窓部24及び隠蔽部25は、略中央に円形の開口部252を有する矩形状の不透明シート251(図6参照)が、前壁部21の背面に積層されて構成されている。即ち、本実施形態の前壁部21は、合成樹脂製の透明板材から成り、図5(b)に示すように、この前壁部21の背面側に、左右一対の側壁部211・211及び底部212を介して中壁部213が設けられており、これら前壁部21と中壁部213との間にシート収容部214が形成されている。図6に示すように、このシート収容部214内へ、円形開口部252を有する不透明シート251を挿入して前壁部21の背面に着脱自在に積層することによって、前壁部21の窓部24及び隠蔽部25が構成されている。なお、図面の輻輳を避けるため、図5(b)において、シート収容部214内の不透明シートの図示を省略している。
【0027】
また、本実施形態の前壁部21には、上記窓部24を取り囲むように、十二支をそれぞれ表す十二支表示部26・26…が設けられている。
【0028】
カード収容部28は、上記シート収容部214の背面側に設けられている。即ち、シート収容部214を形成する中壁部213の背面側に、左右一対の側壁部271・271及び底部272を介して後壁部27が設けられており、これら中壁部213と後壁部27との間にカード収容部28が形成されている。
【0029】
脚部29は、前壁部21の下端部から後方に向けて突出するように設けられており、この脚部29を卓上等に載置することによって、前壁部21を、若干後傾させた状態で卓上に起立させることができる。なお、本実施形態では、上述した前壁部21の他、側壁部(211、271)、底部(212、272)、中壁部213、後壁部27及び脚部29が全て、透明な合成樹脂材から形成されている。
【0030】
図7に示すように、このスタンド2のカード収容部28内へ、適宜選んだ記録カード1を、その表面を前壁部21側へ向けて挿入することによって、図1に示すように、記録カード1を起立姿勢で保持する本実施形態の回想カードスタンド10が構成される。このように記録カード1をカード収容部28内に挿入したとき、記録カード1の年齢表示部11は、スタンド2の窓部24を通して前方から視認可能である一方、記録カード1の表面の年次情報記載欄12及び検索手段14は、スタンド2の隠蔽部25によって視認不能に隠されることになる。
【0031】
以上のように構成された本実施形態の回想カードスタンド10を、例えば卓上等に設置しておけば、自身のみならず、家族やその他の看者に対して、名前記載欄22に記載された対象者の名前と、年齢表示部11に表示された対象者の現時点或いは過去のある時点での年齢とを、始期情報記載欄23に記載された対象者の始期に関する情報と共に、見易く提示することが可能となり、これら看者に対して、自身や家族、法人等の対象者の過去を振り返り回想する機会を容易に提供することができる。
【0032】
しかも、本実施形態の回想カードスタンド10によれば、スタンド2の前壁部21の略中央に設けられた窓部24において記録カード1の年齢表示部11を視認することができると共に、記録カード1の表面の年次情報記載欄12及び検索手段14を、スタンド2の隠蔽部25で隠すことができるので、対象者の名前、年齢、及び始期情報を、より見易く明確に提示することができる。その一方で、必要に応じて、記録カード1をスタンド2のカード収容部28から簡単に取り出すことができるので、記録カード1の表面の年次情報記載欄12や裏面の年次情報記載欄13に記載された対象者の年次情報を容易に確認することができる。したがって、例えば自身や家族等の年次情報を家族等で共有し、家族等の絆を確かめ合う機会も容易に得ることができる。
【0033】
また、本実施形態の回想カードスタンド10によれば、古来、暦や方角表示に使用されてきた十二支をそれぞれ表す十二支表示部26が、対象者の年齢を視認させる窓部24を取り囲むように設けられているので、対象者の始期情報と相俟ってより一層、看者に過去の回想を促すことができる。
【0034】
以上、本実施形態の回想カードスタンド10について説明したが、本発明は他の実施形態でも実施することができる。
【0035】
例えば、上記実施形態では、十二支表示部26をスタンド2の前壁部21の前面に設けているが、本発明は必ずしもこれに限定されるものではなく、図8に示すように、十二支表示部26を、スタンド2のシート収容部214内に着脱自在に挿入する不透明シート251の前面に、その開口部252を囲むように設けてもよい。このように、不透明シート251の前面には、この十二支表示部26の他に、例えば、12星座をそれぞれ表す12星座表示部や、その他の模様、地模様、着色等の装飾部を設けることができる。異なるデザインを施した不透明シート251を複数枚用意し、必要に応じて、これらの不透明シート251を適宜、差し替えることによって、回想カードスタンド10の前壁部21のデザインを手軽に変更することが可能となる。
【0036】
また、上記実施形態では、スタンド2の前壁部21を透明板材で形成し、この前壁部21の背面に、開口部252を有する不透明シート251を着脱自在に積層することによって、前壁部21の窓部24及び隠蔽部25を構成しているが、本発明は、必ずしもこれに限定されるものではなく、図9に示すように、スタンド2の前壁部21を、例えば木材、金属材、合成樹脂材等から成る不透明板材で形成し、この前壁部21の略中央に開口部215を開設することによって、前壁部21の窓部24及び隠蔽部25を構成してもよい。この場合、図9(b)に示すように、前壁部21の背面側に、左右一対の側壁部271・271及び底部272を介して後壁部27を設け、これら前壁部21と後壁部27との間にカード収容部28を形成し、図10に示すように、このカード収容部内へ記録カード1を挿入するようにすれば、記録カード1の年齢表示部11を、前壁部21の開口部215から成る窓部24を通して視認させることができ、記録カード1の表面の年次情報記載欄12及び検索手段14を不透明板材から成る隠蔽部25により隠すことができる。このことで、回想カードスタンドの構成をより簡素化することができる。
【0037】
また、上記実施形態では、記録カード1の表面の略中央に年齢表示部11を設け、記録カード1の表面の下縁部にのみ、年次情報記載欄12を設けているが、本発明は必ずしもこれに限定されるものではなく、例えば、略中央の年齢表示部11を囲むように、記録カード1の表面の周縁部の全体に亘って年次情報記載欄12を設けて年次情報の記載範囲を拡張するようにしてもよい。このように、記録カード1の形状、年齢表示部11や年次情報記載欄12の位置、大きさ、範囲、形状等は、例えば年齢表示部11の見易さ、年次情報記載欄12への記載の容易さ等を考慮して種々の設計変更が可能である。また、例えば、記録カード1を横長の矩形状に形成し、その表面の左半分に年齢表示部11を設け、右半分に年次情報記載欄12及び検索手段14を設ける一方、スタンド2の前壁部21を同様に横長の矩形状に形成し、その左半分に窓部24を設け、右半分に隠蔽部25を設けると共に、この隠蔽部25の範囲内に名前記載欄22及び始期情報記載欄23を設けるようにしてもよい。この場合のように、スタンド2の前壁部21の窓部24は、必ずしも隠蔽部25によって囲まれていなくてもよい。回想カードスタンド10の全体のデザイン性等を考慮して種々の設計変更が可能である。
【0038】
また、上記実施形態では、記録カード1の検索手段14として、各記録カード1の上端部に検索タブ141を設けているが、本発明は必ずしもこれに限定されるものではなく、記録カード1の検索手段として、例えば、各記録カード1の上端部を、連続するカード10枚毎に異なる色彩で着色し、その10枚の記録カード1の上端部に、互いにその水平方向位置をずらして凹凸や黒色等の目印を設けるようにしてもよい。記録カード1のデザイン性等を考慮して種々の設計変更が可能である。
【0039】
本発明は、その他、その趣旨を逸脱しない範囲内で、当業者の知識に基づいて種々の改良、修正、変形を加えた態様で実施し得るものである。また、同一の作用又は効果が生じる範囲内でいずれかの発明特定事項を他の技術に置換した形態で実施してもよく、また、一体に構成されている発明特定事項を複数の部材から構成したり、複数の部材から構成されている発明特定事項を一体に構成した形態で実施してもよい。
【符号の説明】
【0040】
10 回想カードスタンド
1 記録カード
1S 一組の記録カード
11 年齢表示部
12(記録カードの表面の)年次情報記載欄
13(記録カードの裏面の)年次情報記載欄
131 月次情報記載欄
14 検索手段
2 スタンド
21 前壁部
22 名前記載欄
23 始期情報記載欄
24 窓部
25 隠蔽部
251 不透明シート
252(不透明シートの)開口部
26 十二支表示部
27 後壁部
28 カード収容部
29 脚部
【要約】
【課題】自身や家族等の過去を振り返り回想する機会を容易に提供することができる回想カードスタンドを提供すること。
【解決手段】対象者の年次情報を記録した記録カード1と、記録カード1を起立姿勢で保持するスタンド2とから成る回想カードスタンド10において、記録カード1の表面に、対象者の年齢を表す数字が表示された年齢表示部11と、その年齢時の年次情報を記載する年次情報記載欄とを設ける一方、スタンド2の前壁部21に、名前記載欄22と、対象者の始期情報を記載する始期情報記載欄23と、記録カード1の年齢表示部を視認させる窓部24と、記録カード1の表面の年次情報記載欄を隠す隠蔽部25とを設けた。
【選択図】図1
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10