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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2021-12-21
(45)【発行日】2022-01-18
(54)【発明の名称】折り畳み式ガスバーナー
(51)【国際特許分類】
   F24C 3/14 20210101AFI20220111BHJP
   F24C 3/12 20060101ALI20220111BHJP
【FI】
F24C3/14 N
F24C3/12 K
【請求項の数】 10
(21)【出願番号】P 2021524951
(86)(22)【出願日】2019-07-02
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2021-11-04
(86)【国際出願番号】 KR2019007998
(87)【国際公開番号】W WO2020013503
(87)【国際公開日】2020-01-16
【審査請求日】2021-01-08
(31)【優先権主張番号】10-2018-0080246
(32)【優先日】2018-07-10
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】521014995
【氏名又は名称】キム、ジンデ
【氏名又は名称原語表記】KIM, Jindae
【住所又は居所原語表記】(Ogeum-dong)127, Keungol-gil, Deogyang-gu Goyang-si Gyeonggi-do 10574 (KR)
(73)【特許権者】
【識別番号】521015006
【氏名又は名称】ナム、ヨンホ
【氏名又は名称原語表記】NAM, Yong Ho
【住所又は居所原語表記】(Guro-dong, Deokyoung Dream Apt.) 101-405, 17, Gurojungang-ro 34-gil Guro-gu Seoul 08292 (KR)
(74)【代理人】
【識別番号】110001139
【氏名又は名称】SK特許業務法人
(74)【代理人】
【識別番号】100130328
【弁理士】
【氏名又は名称】奥野 彰彦
(74)【代理人】
【識別番号】100130672
【弁理士】
【氏名又は名称】伊藤 寛之
(72)【発明者】
【氏名】キム、ジンデ
(72)【発明者】
【氏名】ナム、ヨンホ
(72)【発明者】
【氏名】オ、ジユン
【審査官】竹中 辰利
(56)【参考文献】
【文献】特表2020-503491(JP,A)
【文献】韓国公開特許第10-2017-0097330(KR,A)
【文献】韓国登録特許第10-1541816(KR,B1)
【文献】韓国登録特許第10-0783889(KR,B1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F24C 3/14
F24C 3/12
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
供給部、延長部および調理部を含み、
前記調理部は燃焼部および支え部を含み、
前記延長部は前記調理部から延び、
前記供給部は供給部他端が前記延長部の延長部一端にボディヒンジ部を介して、前記供給部と前記延長部が並んで折り畳められるかまたは最大角に広げられるようにヒンジ結合され、
非使用時に、前記供給部が前記延長部と並んで折り畳められるモードでは、前記供給部の供給部一端が前記調理部に隣接し、前記支え部は前記供給部のボディ周縁に折り畳められるように提供され、
使用時に、前記支え部は前記調理部を中心に広げられ、前記供給部は前記延長部から回折移動させて最大角に広げられるように提供される折り畳み式ガスバーナーであって、
非使用時にはガス供給が遮断できるようにするガス容器接続制限手段を備えることを特徴とする折り畳み式ガスバーナー。
【請求項2】
前記供給部は、
ガス容器を収納する収納部、
前記供給部の他端に構成され、ガス点火とガス供給を調節する調節部、および
前記調節部と連結され、ガス供給を伝達する配線部を含むことを特徴とする、請求項1に記載の折り畳み式ガスバーナー。
【請求項3】
前記支え部は、
前記調理部の底面に水平回転可能にヒンジ結合される複数の支え部一端、
前記支え部一端から延びて形成される複数の支え部底ボディ、
前記支え部底ボディから上方に折り曲げられて形成される複数の支え部垂直ボディ、および
前記支え部垂直ボディの各上端に前記支え部底ボディと平行に形成される複数の支え部支持ボディを含むことを特徴とする、請求項1に記載の折り畳み式ガスバーナー。
【請求項4】
前記ガス容器接続制限手段は、
前記ボディヒンジ部から離隔した位置において前記供給部他端の底面に前記ボディヒンジ部を円の中心にして弧形溝の形態に形成される接続制限溝、および
前記ボディヒンジ部から離隔した位置に前記延長部一端の上面から垂直に突出形成される接続制限突起を含み、
前記供給部が回折移動する時、前記接続制限溝は、前記ボディヒンジ部を中心に前記接続制限突起をスライディングして円弧運動することを特徴とする、請求項1に記載の折り畳み式ガスバーナー。
【請求項5】
前記接続制限突起は、前記延長部に固定される頭部位、および前記頭部位から前記延長部を貫通して上側に突出するボディ部位をさらに含み、前記延長部の中心線から脱した一側位置に配置されることを特徴とする、請求項4に記載の折り畳み式ガスバーナー。
【請求項6】
前記ボディヒンジ部から前記接続制限溝または前記接続制限突起間の離隔距離は同一に設定されることを特徴とする、請求項4に記載の折り畳み式ガスバーナー。
【請求項7】
前記供給部が前記延長部と並んで折り畳められた状態で、前記接続制限突起は前記接続制限溝一側方向の端部に位置してガス容器一端エッジが前記ボディ部位と接し、
前記供給部が回折移動する時、前記ガス容器一端エッジは前記ボディ部位と接触したまま円弧運動して前記接続制限突起に接触した状態を維持し、
前記供給部が最大角に展開した時、前記ガス容器一端エッジは前記接続制限突起から接触が解除されることを特徴とする、請求項5に記載の折り畳み式ガスバーナー。
【請求項8】
前記ボディヒンジ部は、前記延長部の中心線から脱した他側位置に配置されることを特徴とする、請求項4に記載の折り畳み式ガスバーナー。
【請求項9】
前記供給部は段差支持部を備え、
前記段差支持部は、平板部材からなるボディ、前記供給部一端にヒンジ結合される段差支持部回転軸、および前記段差支持部が底に接触する時に前記供給部を支持する底接触面を含むことを特徴とする、請求項1に記載の折り畳み式ガスバーナー。
【請求項10】
前記配線部は前記ボディヒンジ部に沿って共に回折する配管ヒンジ部を含み、
前記配管ヒンジ部は、前記調節部の下端に垂直に構成されるガスノズル、および前記ガスノズルと前記配線部の一端が両端部に嵌合される連結管を備えることを特徴とする、請求項2に記載の折り畳み式ガスバーナー。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、室内および室外で食べ物を調理するために用いられる携帯しやすい折り畳み式ガスバーナーに関し、より具体的には、低費用で容易に製作可能であり、非使用時にはガスバーナーの体積を最小化するように実質的に折り畳んで減らし、使用時には容易に広げて、使用時には調理部の燃焼部と供給部のガス容器との間の距離を最大限遠くして安全性を高め、保管時には供給部が調理部に接触するように重ねられた状態で提供されてその体積、特に長さを最小化することができるため、携帯保管のための収納が容易な折り畳み式ガスバーナーに関する。
【背景技術】
【0002】
折り畳み式ガスバーナーと関連し、従来、韓国登録実用新案第170522号(1999.11.27.)または韓国登録実用新案第365763号(2004.10.22.)が開示されているが、非使用時(携帯、保管時)にガスバーナーの体積を全く減らすことができない構造を取っており、使用時に燃焼が進行する調理部とガスを供給する供給部の距離において単に他側だけ少し遠くできるだけである。
【0003】
韓国登録特許第1479401号(2014.12.29.)が開示されているところ、先ず、傾斜面を作って連結される構成であるが、これは製作工程において容易ではなく、これに応じた製作費の上昇がある。また、非使用時には調理部と供給部がかえって一列に長く広げられるため、野外活動のための携帯保管が不便であり、調理時には調理部と供給部の距離がかえって近くなる構造的な矛盾がある。
【0004】
この他にも韓国公開実用新案第17874号(1989.09.08.)が開示されている。
【0005】
上記のような従来技術の短所を改善して、使用時に調理部の燃焼部とガス供給部の距離を最大限遠くして安全性を高め、保管時には重ねられた状態で提供されてその体積、特に長さを最小化することができるため、携帯保管のための収納が容易なガスバーナーを提供しようとするために、本発明の発明者により、韓国出願特許第151284号(2017.11.14.)が先出願されている。そこで、前記出願特許は、本発明の構成がなされる基本になるため、その具体的な内容を下記の「発明を実施するための形態」において本発明の構成と共に展開することにする。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
一方、上述した出願特許のガスバーナーは、供給部と調理部および延長部を含み、非使用時に体積を最小化することができるようにボディヒンジ部を介して供給部と延長部を蝶番可能にして、供給部と延長部および調理部を一つに重ねるかまたは広げるように構成されているが、ガス安全と関連した認証などの安全に係る問題において、前記供給部が前記延長部と重ねられている時には、前記調理部にガス供給が高い信頼度且つ自動で遮断できる安全手段が要求されてきた。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上述した課題に応じるために、本発明に係る折り畳み式ガスバーナーは、
供給部と延長部および調理部を含み、
前記調理部は燃焼部および支え部を含み、
前記延長部は前記調理部から延び、
前記供給部は供給部他端が前記延長部の延長部一端にボディヒンジ部を介して、前記供給部と前記延長部が並んで折り畳められるかまたは最大角に広げられるようにヒンジ結合され、
非使用時に、前記供給部が前記延長部と並んで折り畳められるモードでは、前記供給部の供給部一端が前記調理部に隣接し、前記支え部は前記供給部のボディ周縁に折り畳められるように提供され、
使用時に、前記支え部は前記調理部を中心に広げられ、前記供給部は前記延長部から回折移動させて最大角に広げられるように提供され、
非使用時にはガス供給が遮断できるようにするガス容器接続制限手段を備え、
前記供給部は供給部を支える段差支持部を備えて提供される。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、低費用で容易に製作可能であり、非使用時にはガスバーナーの体積を最小化するように実質的に折り畳んで減らし、使用時には容易に広げて、使用時には調理部とガス供給部の距離を最大限遠くして火気から安全性を高め、保管時には重ねられた状態になってその体積、特に、長さを最小化することができるため、携帯保管のための収納が容易なガスバーナーを提供し、特に、ガス事故と関連した安全に係る問題において、前記供給部が前記延長部と重ねられている時には、前記調理部にガス供給が自動で遮断されるガス容器接続制限手段を低費用、高信頼度で提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】背景技術を示す例示図である。
図2】背景技術を示す例示図である。 以下は本発明と関連した図示である。但し、一部の図面において、内容説明の便宜上、供給部のある部分や調理部のある部分などの図示が省略される(または透明に処理される)。
図3】分解斜視図である。
図4】組み立てられた斜視図である。但し、上側に図示されたものはガス容器が取り付けられていない状態である。
図5図5A図5Cは供給部を延長部から水平回転移動させる状態の過程を示す作動図であり、図5Dはある部分の断面から見た作動過程の例示図である。
図6図6A図6Cは段差支持部を供給部の一端断面から垂直回転移動させる状態の過程を示す作動図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下では、添付図面を参照して本発明を開示する。
先ず、図1および図2と共に本発明のガスバーナーと関連した背景技術を見てみれば、大きく、供給部100、延長部200および調理部300を含んでなることが分かる。
【0011】
供給部100は、収納部110、調節部120および配線部130を含む。
【0012】
収納部110は、ガス容器13を収納して固定する空いた空間の空間部14rを有し、開閉可能な開閉部14dが構成されてガス容器13を出入りさせることができる。一方、収納部110は、それ自体が供給部100として提供されることができる。
【0013】
調節部120は、供給部の他端102に構成され、ガス点火とガス供給を調節する。収納部110にガス容器13を収納する時、ガス容器13を調節部120から脱着させることができる。
【0014】
配線部130は、ボディヒンジ部a1に沿って共に回折(屈折、回転)する配管ヒンジ部a2を含む。ボディヒンジ部a1は、供給部100と延長部200が互いに回折する時に回転軸の役割をする。パイプ孔のようにボディヒンジ部a1にはその長さに沿って配管通過孔が穿孔される。配管通過孔に配線部130の一端131が挿入、通過してなる配管ヒンジ部a2を追加することができる。配管ヒンジ部a2を介して供給部100から延長部200に配線部130が続いて連結される。供給部100と延長部200が互いに回転して回折する時、それに応じて配管ヒンジ部a2が共に回転するかまたは捩じられる方法により配線部130の回折がなされる構成である。配線部130の一端131が供給部100の調節部120に連結されてガス供給が調節され、配線部130の真ん中のボディは延長部200の長さに沿って配線されてガス供給を伝達し、配線部130の他端132が調理部300の燃焼部310に連結されて最終的にガス供給を伝達する。
【0015】
より詳細には、配管ヒンジ部a2は、調節部120下にガスノズルa2aが垂直に構成され、連結管a2bが備えられ、調節部120のガスノズルa2aと配線部130の一端131が連結管a2bの各端部に嵌め方式で連結され、ガス漏れを防止しつつ回転可能に構成される。
【0016】
ボディヒンジ部a1は、供給部の他端102下に垂直方向に孔を有するボディ結合孔a1aと、延長部200の他端202上に突出した構成として、ボディ結合孔a1aに嵌められて水平回転の軸になるボディ回転軸a1bと、それを補助して支持するベアリングa1cと、ボディ回転軸a1bから離隔し、延長部200の他端202上に凹んで提供される角度制限溝a1dと、供給部100の調節部120またはベアリングa1cなどから下方に突出形成され、角度制限溝a1dに嵌められてかかって左右回転角を制限する角度制限突起a1eとを含むことができる。
【0017】
延長部200は、供給部100と大体同じ長さを有する。折り畳められる時には供給部100が調理部300と接しており、広げられる時には調理部300から供給部100自身の長さだけ最大限遠くなる。
【0018】
延長部200は、供給部100の底面下に配置される。延長部200の形状は、供給部の外形に対応し、それに応じて平行に一直線に置かれて共に重ねられるように取られ、一体感を高め、邪魔になるのを最小化するために、重ねられた後に供給部100と一つになる一体の外形を有することが好ましい。
延長部200は、配線部130の外部露出を遮断して保護する隠蔽部cを含むことができる。
【0019】
調理部300において、調理部の一端301は延長部の他端202に連結される構成を有し、その上端の中央にガス点火および燃焼が行われる燃焼部310が構成され、燃焼部310の周縁には容器を支持して支える複数(図面の例示では4個)からなる支え部320が水平回折可能に備えられる。
【0020】
本発明の支え部320は、折り畳みモード時には、供給部100に対応して曲がっていて、供給部100のボディに密着、接触する。つまり、支え部320の垂直ボディd3が供給部100の外形(外周、外観)を包んで重ねられて一体になるため、支え部320を供給部100側に折り畳んで供給部の外側に密着するように整列させてガスバーナーの全体長さと幅を最小化させることができ、一体感を高め、邪魔になるのを最小化することができる。その逆に、展開モード時には、支え部320のボディが調理部300を中心に放射状に広がるようにして容器を支えることができるようにする。
【0021】
供給部の他端102と延長部の一端201は、ボディヒンジ部a1を介してヒンジ結合される。つまり、供給部100と延長部200は、ボディヒンジ部a1を介して互いに回折可能に連結される。ボディヒンジ部a1の構成を回折させて折り畳むかまたは広げれば、 ガスバーナーの非使用時(携帯保管時)には、供給部100と延長部200を互いに重ねて畳むことができる。つまり、供給部の一端101と延長部の他端202を互いに合わせることができる。それにより、供給部の一端101と調理部300の一端301を共に会うようにすることができる。つまり、供給部100と調理部300を密着または近接させることができる。
【0022】
その逆に、ガスバーナーの使用時には、供給部100と延長部200を互いに広げことができる。つまり、供給部の一端101と延長部の他端202を互いに遠くなるようにすることができる。それにより、供給部の一端101と調理部の一端301の距離を最大限遠くなるようにすることができる。つまり、供給部100と調理部300を遠距離に離隔させて広げることができる。
【0023】
供給部の一端101が調理部の一端301/延長部の他端202に接近して供給部100と延長部200が重ねられて体積最小化になり、その逆に遠くなって体積最大化になるように、供給部の他端102と延長部の一端201はボディヒンジ部a1を介して互いに回折可能にヒンジ結合されるのである。
【0024】
ボディヒンジ部a1は、鋏または蝶番のように2次元平面上で方向(f1)(f2)が回折する通常のヒンジa'部材として採択されることができる。
【0025】
次に、図3以下に図示された実施形態と共に本発明について詳しく調べてみる。
【0026】
本発明のガス容器接続制限手段を調べてみる。
【0027】
本発明は、非使用時(ガスバーナーを使わない時)には、供給部100{収納部110を含む}と調理部300{燃焼部310および支え部320を含む}が最大限隣接するように(接することも含む)、供給部100と延長部200{隠蔽部cを含む}を重ねて畳む方式を採択している。この時、ガス安全検査基準などの安全上の理由でガス供給が根源的に遮断されるように、ガス容器13が調節部120から離隔して脱離した状態で提供されなければならないという問題がある。
【0028】
しかし、背景技術のように供給部100に角度制限突起a1eが構成された方式では、供給部100に構成された角度制限突起a1eが供給部と共に回転して動くため、角度制限突起a1eが供給部100内に取り付けられたガス容器13にある相対的な動きや影響を及ぼすことができず、ガス安全検査基準が要求する安全基準を提供するのが容易ではない。
【0029】
したがって、本発明は、背景技術のように延長部に対する供給部の回折(回転または屈折)角度を制限する機能を兼ねると同時にガス供給を制限できるガス容器接続制限手段構成を提供する。
【0030】
先ず、供給部の他端102と延長部の一端201はボディヒンジ部a1を介してヒンジ結合され、ボディヒンジ部a1はボディ回転軸a1bを含み、ボディヒンジ部a1を通して配管ヒンジ部a2が通り過ぎることを明らかにしておく。
【0031】
本発明のガス容器接続制限手段は、接続制限溝a1d0および接続制限突起a1e0を含み、背景技術とは反対に、接続制限溝a1d0がボディヒンジ部a1から離隔した位置に供給部の他端102下底面に放射状に弧形(アーチ形状、眉毛模様)溝(孔)が穿孔形成される。より詳細には、接続制限溝a1d0の放射状は、ボディヒンジ部a1を円の中心にして所定の離隔した半径を持って眉毛模様を取って穿孔して構成される。
【0032】
これに対応して、接続制限突起a1e0は、ボディ回転軸a1bから離隔した位置に延長部200の一端201の上面でその上に垂直に突出形成される。この時、離隔距離は、ボディ回転軸a1bから接続制限溝a1d0の離隔距離(すなわち、半径)と同一に予定されなければならない。
【0033】
より詳細には、図3の左下側を参照すれば、接続制限突起a1e0は、ボルト(またはネジ)形態を取って延長部200の閉鎖された空間内部に頭部位a1e0bが位置し、頭部位a1e0bから延長部200を貫通(通過)して上側の外側にボディ部位a1e0aが突出延長するようにして設置(固定)される。つまり、ボディヒンジ部a1を円の中心にして所定の離隔距離(半径)を持って形成された接続制限溝a1d0のように、ボディヒンジ部a1から同一な前記離隔距離に接続制限突起a1e0が備えられる。
【0034】
図3の組み立てられた状態が図4に示されている。組み立てられた状態で、接続制限突起a1e0のボディが接続制限溝a1d0に介在(通過貫通して嵌められた挿入)した状態に位置することが分かる。本発明の機能を効率的に提供するための正確な設置位置と関連し、図3の右下側を参照すれば、接続制限突起a1e0は、延長部中心線ce(延長部位の長さ方向中心線)から脱した中心線一側ce1(中心線の左右のいずれか一側)に位置する。
【0035】
それにより、付加的に、接続制限溝a1d0の弧形溝の一側(ce1)方向端部に接続制限突起a1e0が位置して接触するので係止作用になって、供給部100の予定された回折方向の反対側には回折が制限される。そして、延長部200に対して供給部100が最大角(大体直角)に広げられれば、これ以上の回折が制限されるように接続制限突起a1e0が接続制限溝a1d0の他側ce2方向の端部に係止作用になるように接続制限溝a1d0の弧長さが予定される。あちらこちらに全て回折を許容するかまたは最大角以上に過度に回折を許容する時には、ボディヒンジ部a1と共に構成された配管ヒンジ部a2に無理がかかってガス漏れの危険があるため、このような心配を減らし、長期間使用時にボディヒンジ部a1のボディ回転軸a1bや配管ヒンジ部a2などの回折に関係した部位の緩みを防止するためである。
【0036】
特に、本発明の接続制限突起a1e0の配置される位置において、中心線一側ce1に位置するようにするさらに重要な理由は、安全に係る問題と関連し、ガスバーナーの非使用時に折り畳められた状態で、ガス容器13のガス容器ノズルが調節部120に接触して接続されないようにすることにある。
【0037】
図3図4および図5のように上述した構成および配置において、先ず、延長部200に供給部100が並んで重ねられている状態で、接続制限突起a1e0は、接続制限溝a1d0の一側ce1方向の端部に位置する。したがって、係止状態になって(塞がって)、これ以上供給部の他端102/調節部120側にはガス容器13が動く(移動する)ことができない状態になるのである。このために、予めガス容器13のガス容器ノズルが調節部120に接続できないように距離を測定して予定させる。
【0038】
図5Bにおいて、供給部100を左右のいずれか一側に(図面では時計方向)回折移動r1させれば、接続制限溝a1d0の弧形溝がボディヒンジ部a1を中心に所定角度に回折をし、この時、延長部200に固定されている接続制限突起a1e0は接続制限溝a1d0に介在した状態で延長部200の固定された位置に停止している状態になるため、結局、接続制限溝a1d0が接続制限突起a1e0をスライディングして円弧運動で通り過ぎるようになる。相対的に(逆に)は、接続制限溝a1d0を接続制限突起a1e0が円弧運動で通り過ぎることになるのである。
【0039】
次に、図5(供給部内部の底面状態を示すために、調節部は位置だけを示し、図示は省略)と共に段階的に機能的作動方法を調べてみる。
【0040】
図5Aの初めての折り畳められたステップにおいて、ガス容器13が供給部100に取り付けられ、ガス容器13一端のエッジ、すなわち、ガス容器一端エッジ13aが接続制限突起a1e0のボディと接してかかり、ガス容器13のガス容器ノズルが調節部120と距離をおいて離隔してガス供給が遮断された状態となる。
【0041】
図5Bの広げられる過程のステップにおいて、供給部100を延長部200に対して回折させ、円弧運動がなされる時{回折移動r1がなされる時}、ガス容器一端エッジ13aも共に接続制限突起a1e0のボディと接した(接触した)まま円弧運動がなされる。この時、円弧運動の弧軌跡により、ガス容器13はその供給部の一端101側にやや退く後進d1移動をするようになり、図5B-2のようにガス容器一端エッジ13aが接続制限突起a1e0に継続して接触した状態を維持する。それに加え、ガス容器の後進d1移動は、ガス容器13を調節部120からさらに離隔させてガス供給を確実に遮断して、供給部100を広げる途中に発生しうる予期しない事故を予防して安全性を高めることができる。
【0042】
図5Cのように展開が終了したステップにおいて、ガス容器一端エッジ13aは接続制限突起a1e0から接触が解除され、ガス容器を前進して移動させることができる。つまり、供給部100を延長部200から完全に広げた状態では、ガス容器13を前進できるようになる。それにより、ガス容器ノズルが供給部100に接続できるようになって、正常なガスバーナーの機能を行うことができる。
【0043】
図5Dはガス容器の断面方向から見た図面であって、これと共にガス容器一端エッジ13aと接続制限突起a1e0の遮断(接触)およびその解除関係を調べてみる。図5Aおよび図5Bの各ステップにおいて、ガス供給部100の回折運動r1が行われる時、図5Dのように接続制限突起a1e0とガス容器一端エッジ13aは互いにスライディングs1、s2を行いつつ接触が維持される状態、すなわち、接触維持状態a1e0-1、a1e0-2を維持する。そして、ガス供給部100の回折が終了する時点で、接続制限突起a1e0はガス容器一端エッジ13aから離れて離脱した状態a1e0-3になって、遮断が解除されるのである。
【0044】
図5Dの機能がよく行われるように接続制限突起a1e0の配置は、図3の下端の右側の図示のように中心線一側ce1{延長部中心線ceの左右のいずれか一側}に位置するように予定される。その逆に、接続制限突起a1e0と所定部分離隔して配置されるために相対的に、ボディヒンジ部a1は中心線他側ce2{延長部中心線ceの左右の他の他側}からやや脱して位置して、接続制限突起a1e0に対する接続制限溝a1d0/ガス容器一端エッジ13aの回転半径間隔(半径)を付与する。
【0045】
この時、図5Dから確認できるように、接続制限突起a1e0の位置状態ale0-1は中心線一側ce1に配置され、そのボディが(または少なくともそのボディ上端が)ガス容器13/ガス容器一端エッジ13aと接触した状態を維持して、供給部100と延長部200が並んでいる時(広げる前に、ガス容器13が調節部120側に前進移動するのを防止してガス供給が遮断されるようにする位置に配置が予定されなければならず、接続制限突起a1e0のボディ長さ(ボディ上端高さ)も予定されなければならない。これは、ガス容器13の断面が円形を取るため、図5Dのように接続制限突起a1e0のボディ長さおよび配置される位置に応じて各々、ガス容器13と接触した状態a1e0-1、a1e0-2になるかまたは接触しない状態a1e0-3を提供するためである。
【0046】
供給部100と延長部200が最大角に広げられた後には、接続制限突起a1e0の状態a1e0-3がガス容器13/ガス容器一端エッジ13aから完全離脱して(接触および遮断が解除されて)ガス容器13が自由に調節部120側に移動できるように接続制限突起a1e0の高低および位置が共に予定されなければならない。図面の実施形態は、遮断の完全な解除のために、供給部100を最大角に広げた後には、接続制限突起a1e0が初めての状態a1e0-1よりガス容器13からさらに遠くなった状態a1e0-3になるように予定されたのである。
【0047】
本発明の支え部320を調べてみる。
支え部320は、4個の複数であり、放射状に配置され、その各々が支え部320の底面にヒンジ結合を介して水平方向に折り畳められるかまたは広げられるように構成されるものであって、調理部300の底面に水平回転可能にヒンジ結合される支え部一端b0と、支え部一端b0のヒンジ結合地点から棒形状に延びて底に配置される支え部底ボディz1と、支え部底ボディz1から垂直に上側に前、後の1対が棒形状に延び、供給部100の外周形態に対応して折り曲げられて形成される1対の支え部垂直ボディz2、z3と、前後方支え部垂直ボディz2、z3の各上端に棒形状のボディが胴体として形成され、支え部底ボディz1と概略平行に配置されて容器を支えて支持できるように提供される支え部支持ボディz4とを含んでなる。
【0048】
ここで、支え部底ボディz1は、支え部一端b0およびそのヒンジ結合を調理部300の燃焼部310から最も遠く離れている位置に離隔配置されるようにして、燃焼部310で発生する熱気(火気)から保護することを目的とする。
【0049】
特に、背景技術とは異なり、前方支え部垂直ボディz2が燃焼部310の熱気から離隔配置されて熱気に直接接しない(接触しない)ため、そのボディが過度に熱くなってガスバーナーの使用が終わった後に冷却させる(冷ます)時間が過度になったり、高熱により剛性が弱くなって劣化したり、その熱を調理部300またはガスバーナー本体に伝達して熱くしたりするなどの問題、事故を予防することができる。また、前後方支え部垂直ボディz2、z3は、1対で平行に離隔して備えられるため、荷重が偏っても歪まず容器を支える支持力を高めることができる。
【0050】
本発明の段差支持部g1aを調べてみる。
延長部200上に置かれていた供給部100を広げた後に、延長部200の底面および支え部底ボディz1に対する供給部100の底面は、その間に高低の段差が発生する。したがって、供給部一端101は空中に浮かんでいる状態になって、ガス容器13および供給部100自らの重さや外部の荷重、衝撃により、使用(調理)中に供給部一端101が下降(墜落)して傾く危険がある。しかし、背景技術のように段差支持部が普段外部に露出した状態では、携帯時に手やケースに邪魔になる。
【0051】
このような問題を克服するために、供給部一端101の断面に垂直方向回転式の段差支持部g1aを備える。以下では、図3および図6を参照し、但し、説明の便宜上、図6Aおよび図6Bでは、調理部300の図示を省略し、位置だけを示した。
【0052】
本発明の段差支持部g1aは長さを有する平板部材のボディとして提供され、段差支持部ボディの上端は供給部一端101の断面上で回転するように段差支持部回転軸g1a1が供給部一端101の断面にヒンジ結合され、段差支持部の下端は底によく接触して供給部100を支持できるようにL形状に曲がって提供される底接触面g1a2が構成される。
【0053】
作動過程を調べてみれば、供給部100が延長部200に重ねられた図6Aの状態で、段差支持部g1aは、延長部200の上面に平行に横になった状態に畳められる。供給部100が回折移動r1して延長部200から離脱し始める図6Bの状態で、段差支持部回転軸g1a1を回転中心に段差支持部g1aが垂直方向に回転して底に降りる動作r5を始める。このような降りる動作r5は、重力作用やユーザの手操作により行われる。供給部100が完全に広げられた図6Cの状態で、底接触面g1a2のより広い面積が底に接触して段差支持部g1aを介して供給部100{特に、供給部の一端101}を支持するように広げられる。一方、畳む時には上記とは逆の過程に動作を進行し、この時、図6Bの図示において回折移動r1の逆方向に供給部100を押し畳めば、段差支持部g1aが延長部200の側面にかかって自動で初期状態のように畳められるようになる。
【0054】
それに加え、上記のような過程で、段差支持部回転軸g1a1に弾性復元になりうるスプリング装置を付加して重力作用、手操作の代わりをすることができ、ここで公知の弾性復元装置を引用することができる。
図1a
図1b
図2
図3
図4
図5a
図5b
図5c
図5d
図6a
図6b
図6c