(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2021-12-22
(45)【発行日】2022-01-18
(54)【発明の名称】インターネットオブシングスによる知能物流のソーティング装置
(51)【国際特許分類】
B65G 47/46 20060101AFI20220111BHJP
【FI】
B65G47/46 H
(21)【出願番号】P 2020218069
(22)【出願日】2020-12-26
【審査請求日】2020-12-26
(31)【優先権主張番号】202010487490.8
(32)【優先日】2020-06-02
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】521392789
【氏名又は名称】杭州盛恋網絡科技有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】100216471
【氏名又は名称】瀬戸 麻希
(72)【発明者】
【氏名】呉福盛
(72)【発明者】
【氏名】黄春
【審査官】中田 誠二郎
(56)【参考文献】
【文献】特開2013-147304(JP,A)
【文献】特開2020-040749(JP,A)
【文献】特表2000-503964(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65G 47/46
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
インターネットオブシングスによる知能物流のソーティング装置であって、
搬送機構と、振動機構と、案内機構と、袋プーリング機構と、固定機構と、および制御機
構とを含み、
配達物を搬送するための前記搬送機構の側壁に包装袋を固定するための前記固定機構が取
付けられており、前記搬送機構の側壁に前記固定機構の底部に位置するように2個の前記
制御機構が互いに対向して取付けられており、前記搬送機構の側壁に2個の前記固定機構
の間に位置するように袋プーリングを行うための前記袋プーリング機構が取付けられてお
り、前記搬送機構の側壁に配達物を案内するための前記案内機構が取付けられており、前
記案内機構と前記固定機構とが対応して設置されており、前記搬送機構の側壁に2個の前
記固定機構の底端に位置するように包装袋の収納物を振動するための前記振動機構が取付
けられて
おり、
前記搬送機構は、固定ホルダおよび搬送ベルトを含み、
前記案内機構は前記固定ホルダの側壁に取付けられ、傾斜状を呈するように側面が配置さ
れる前記固定ホルダの表面に配達物の搬送および降しを行うための前記搬送ベルトが等距
離にて取付けられており、
前記案内機構は、案内板、案内溝およびシールド板を含み、
前記固定ホルダの頂部の縁部に傾斜状を呈して頂面が設置される前記シールド板がはんだ
付けされており、前記固定ホルダの側壁に台状を呈する2個の前記案内板が互いに対向し
てはんだ付けられており、2個の前記案内板の間に配達物を降すための前記案内溝が形成
されており、
前記袋プーリング機構は、固定フレームと、ブラケットと、固定ロッドと、スライドロッ
ドと、展開板と、第1圧縮バネと、引き板と、引き柱と、挟み板と、および第2圧縮バネ
と、を含み、
2個の前記案内板の頂部に断面逆U字状を呈する前記固定フレームがはんだ付けされてお
り、前記固定フレームの側壁に前記ブラケットがはんだ付けされており、前記ブラケット
の底部に断面逆T字状を呈する前記固定ロッドがはんだ付けされており、前記固定ロッド
の側壁に前記スライドロッドが滑動可能に接続されており、前記スライドロッドと前記固
定ロッドの間に前記第2圧縮バネが固定接続され、且つ前記スライドロッドと前記固定ロ
ッドとがネジによって固定されており、前記スライドロッドの底部に前記展開板が回転自
在に接続されており、2個の前記展開板が2個の固定柱の間に位置しており、2個の前記
展開板の底部にそれぞれ円弧形を呈する前記挟み板が背中向わせるようにはんだ付けされ
、且つ2個の前記挟み板の内径が前記固定柱の直径より大きく、2個の前記展開板の間に
前記第1圧縮バネが挟み込まれており、2個の前記展開板の側面にそれぞれ前記引き板が
回転可能に接続されており、2個の前記引き板同士は前記引き柱によって回転可能に接続
されている、
ことを特徴とするインターネットオブシングスによる知能物流のソーティング装置。
【請求項2】
前記固定機構は、固定柱と、押圧ロッドと、取付溝と、挿入ロッドと、および第3圧縮バ
ネとを含み、
前記固定ホルダの側壁に、中空の円柱形を呈する、包装袋を固定するための前記固定柱が
互いに対向して固定接続されており、2個の前記固定柱の内部に、前記押圧ロッドがネジ
接続されており、2個の前記押圧ロッドと前記固定柱との間に、前記第3圧縮バネが挟み
込まれており、2個の前記第3圧縮バネの一端がそれぞれ前記押圧ロッドの両端に回転可
能に接続されており、2個の前記第3圧縮バネの一端と反対側の前記固定柱の端部に、円
錐形を呈する、包装袋を突き破るための前記挿入ロッドがはんだ付けられており、2個の
前記挿入ロッドの最大直径が前記固定柱の最小直径より小さく、且つ2個の前記挿入ロッ
ドの側壁にそれぞれ前記取付溝が互いに対向して開設されている、ことを特徴とする請求
項
1に記載のインターネットオブシングスによる知能物流のソーティング装置。
【請求項3】
前記制御機構は、回転ロッドと、押板と、および第4圧縮バネと、を含み、
前記固定ホルダの側壁に、2個の前記固定柱の底部に位置するように、円柱状を呈する前
記回転ロッドが互いに対向して回転可能に接続されており、2個の前記回転ロッドの端部
に、前記固定柱の底部に位置するように、前記押板がはんだ付けられており、2個の前記
回転ロッドと前記固定ホルダとの間に前記第4圧縮バネが挟み込まれている、ことを特徴
とする請求項
2に記載のインターネットオブシングスによる知能物流のソーティング装置
。
【請求項4】
前記振動機構は、固定箱と、滑り板と、ピンローラと、動作溝と、押圧ブロックと、踏み
板と、および復帰ばねと、を含み、
前記固定ホルダの側壁に、2個の前記固定柱底部に位置するように頂部が開口する前記固
定箱がはんだ付けされており、前記固定箱の表面の縁部に複数の前記ピンローラが回転可
能に接続されており、前記固定箱の側壁に前記動作溝が開設されており、前記固定箱の内
部
に滑板が垂直方向に滑動可能に接続されており、前記踏み板が前記動作溝の内部を貫通
し、且つ前記踏み板と前記滑板の側壁とが互いにはんだ付けされており、前記固定箱の内
部にある前記踏み板の表面に長方形を呈する前記押圧ブロックがはんだ付けされており、
前記踏み板の底部と前記固定箱との間に前記復帰ばねが挟み込まれている、ことを特徴と
する請求項
2に記載のインターネットオブシングスによる知能物流のソーティング装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ソーティング分野に関し、具体的にはインターネットオブシングスによる知能
物流のソーティング装置である。
【背景技術】
【0002】
モノのインターネットとは、各種情報センサ、無線周波数識別技術、グローバルポジショ
ニングシステム、赤外線センサー、レーザースキャナーなどの各種装置と技術を通じて、
リアルタイムであらゆる監視、接続、インタラクティブな物体またはプロセスを採集する
ことを指す。音、光、熱、電気、力学、化学、生物、位置などの必要な情報を収集する。
さまざまな可能なネットワーク接続を通じて、物と物と人との接続を実現し、物品と過程
に対するインテリジェントな感知、識別と管理を実現する。モノのインターネットは、イ
ンターネットや伝統的な電気通信網などに基づく情報であり、独立してアドレス指定され
ているすべての一般的な物理オブジェクトが相互接続のネットワークを形成する。自動配
送システムは先進配送センターに必要な施設条件の一つである。自動選別機は物流配送の
効率を高める重要な要素と言える。ソーティングの選別原理は、特許公報201721870252.5
を参照。
【0003】
しかし、現存の配達物を運ぶコンベアは要求の異なる配達物を選別する時、配達物は直接
コンベアの包装袋内に落とす。体積の違う配達物はコンベアから包装袋の内部に落ちる時
、勝手に積まれる。異なる体積の配達物が同じ包装袋の内部コードを採用すると、包装袋
の利用率が悪くなり、包装袋や内部の整理に手を回す必要がある。包装袋を振る時の包装
袋は配達物と同時に揺れるので、包装袋の内部の配達物を整理しにくい。包装袋の利用率
を下げる恐れがある。配達物の収集に影響する。スピードが遅いので、配達物の収集に影
響する。
【発明の概要】
【0004】
上記の問題を解決するために、以下のインターネットオブシングスによる知能物流のソー
ティング装置を採用する。
【0005】
インターネットオブシングスによる知能物流のソーティング装置は、搬送機構1と、振動
機構2と、案内機構3と、袋プーリング機構4と、固定機構5と、および制御機構6とを
含み、配達物を搬送するための前記搬送機構1の側壁に包装袋を固定するための前記固定
機構5が取付けられており、前記搬送機構1の側壁に前記固定機構5の底部に位置するよ
うに2個の前記制御機構6が互いに対向して取付けられており、前記搬送機構1の側壁に
2個の前記固定機構5の間に位置するように袋プーリングを行うための前記袋プーリング
機構4が取付けられており、前記搬送機構1の側壁に配達物を案内するための前記案内機
構3が取付けられており、前記案内機構3と前記固定機構とが対応して設置されており、
前記搬送機構1の側壁に2個の前記固定機構5の底端に位置するように包装袋の収納物を
振動するための前記振動機構2が取付けられている。
【0006】
好ましくは、前記搬送機構1は、固定ホルダ11および搬送ベルト12を含み、前記案内
機構3は前記固定ホルダ11の側壁に取付けられ、傾斜状を呈するように側面が配置され
る前記固定ホルダ11の表面に配達物の搬送および降しを行うための前記搬送ベルト12
が等距離にて取付けられている。
【0007】
好ましくは、前記案内機構3は、案内板31、案内溝32およびシールド板33を含み、
前記固定ホルダ11の頂部の縁部に傾斜状を呈して頂面が設置される前記シールド板33
がはんだ付けされており、前記固定ホルダ11の側壁に台状を呈する2個の前記案内板3
1が互いに対向してはんだ付けられており、2個の前記案内板31の間に配達物を降すた
めの前記案内溝32が形成されている。
【0008】
好ましくは、前記固定機構5は、固定柱51と、押圧ロッド52と、取付溝53と、挿入
ロッド54と、および第3圧縮バネ55とを含み、前記固定ホルダ11の側壁に、中空の
円柱形を呈する、包装袋を固定するための前記固定柱51が互いに対向して固定接続され
ており、2個の前記固定柱51の内部に、前記押圧ロッド52がネジ接続されており、2
個の前記押圧ロッド52と前記固定柱51との間に、前記第3圧縮バネ55が挟み込まれ
ており、2個の前記第3圧縮バネ55の一端がそれぞれ前記押圧ロッド52の両端に回転
可能に接続されており、2個の前記第3圧縮バネ55の一端と反対側の前記固定柱51の
端部に、円錐形を呈する、包装袋を突き破るための前記挿入ロッド54がはんだ付けられ
ており、2個の前記挿入ロッド54の最大直径が前記固定柱51の最小直径より小さく、
且つ2個の前記挿入ロッド54の側壁にそれぞれ前記取付溝53が互いに対向して開設さ
れている。
【0009】
好ましくは、前記制御機構6は、回転ロッド61と、押板62と、および第4圧縮バネ6
3と、を含み、前記固定ホルダ11の側壁に、2個の前記固定柱51の底部に位置するよ
うに、円柱状を呈する前記回転ロッド61が互いに対向して回転可能に接続されており、
2個の前記回転ロッド61の端部に、前記固定柱51の底部に位置するように、前記押板
62がはんだ付けられており、2個の前記回転ロッド61と前記固定ホルダ11との間に
前記第4圧縮バネ63が挟み込まれている。
【0010】
好ましくは、前記袋プーリング機構4は、固定フレーム41と、ブラケット42と、固定
ロッド43と、スライドロッド44と、展開板45と、第1圧縮バネ46と、引き板47
と、引き柱48と、挟み板49と、および第2圧縮バネ49aと、を含み、
2個の前記案内板31の頂部に断面逆U字状を呈する前記固定フレーム41がはんだ付け
されており、前記固定フレーム41の側壁に前記ブラケット42がはんだ付けされており
、前記ブラケット42の底部に断面逆T字状を呈する前記固定ロッド43がはんだ付けさ
れており、前記固定ロッド43の側壁に前記スライドロッド44が滑動可能に接続されて
おり、前記スライドロッド44と前記固定ロッド43の間に前記第2圧縮バネ49aが固
定接続され、且つ前記スライドロッド44と前記固定ロッド43とがネジによって固定さ
れており、前記スライドロッド44の底部に前記展開板45が回転自在に接続されており
、2個の前記展開板45が2個の前記固定柱51の間に位置しており、2個の前記展開板
45の底部にそれぞれ円弧形を呈する前記挟み板49が背中向わせるようにはんだ付けさ
れ、且つ2個の前記挟み板49の内径が前記固定柱51の直径より大きく、2個の前記展
開板45の間に前記第1圧縮バネ46が挟み込まれており、2個の前記展開板45の側面
にそれぞれ前記引き板47が回転可能に接続されており、2個の前記引き板47同士は前
記引き柱48によって回転可能に接続されている。
【0011】
好ましくは、前記振動機構2は、固定箱21と、滑り板22と、ピンローラ23と、動作
溝24と、押圧ブロック25と、踏み板26と、および復帰ばね27と、を含み、
前記固定ホルダ11の側壁に、2個の前記固定柱51底部に位置するように頂部が開口す
る前記固定箱21がはんだ付けされており、前記固定箱21の表面の縁部に複数の前記ピ
ンローラ23が回転可能に接続されており、前記固定箱21の側壁に前記動作溝24が開
設されており、前記固定箱21の内部に前記滑板22が垂直方向に滑動可能に接続されて
おり、前記踏み板26が前記動作溝24の内部を貫通し、且つ前記踏み板26と前記滑板
22の側壁とが互いにはんだ付けされており、前記固定箱21の内部にある前記踏み板2
6の表面に長方形を呈する前記押圧ブロック25がはんだ付けされており、前記踏み板2
6の底部と前記固定箱21との間に前記復帰ばね27が挟み込まれている。
【0012】
本発明の利点は、先行技術に比べて、以下の有利な効果がある。
(1)搬送機構の側壁に、若干の包装袋を固定する固定機構が取付けられている。固定機
構によって、搬送機構の側壁にある制御機構とともなって、包装袋を固定し、保存するこ
とができる。このような構成によって、快適に新しい包装袋を交換するとともに、配達物
を受け取っている包装袋の初歩固定をなす。案内機構の頂部に、配達物を受け取っている
包装袋を二次固定するための袋プーティング機構が取付けられている。これによって、配
達物の落下衝撃による包装袋の落下を防止でき、快速なソーティングが可能になる。配達
物のソーティング前に、ニッパープライヤーによって2個の前記固定柱51内の前記挿入
ロッド54を挟んで(2個の円錐形を呈する前記挿入ロッド54の側壁にそれぞれ前記取
付溝53が互いに対向して開設されているので、ニッパープライヤーが容易に前記挿入ロ
ッド54を挟み込む)、ニッパープライヤーが前記挿入ロッド54を取ってから、回転さ
せることによって、前記押圧ロッド52を前記固定柱51の内壁に固定するようにできる
。このようにして、前記挿入ロッド54の固定をなす。このような構成によって、若干の
包装袋を畳んで挿入ロッド54によって若干の包装袋の口部を突き破って、若干の包装袋
を2個の前記固定柱51の間に収集させることができる。前記制御機構6によって若干の
包装袋を固定して、このように包装袋の保存が済んだら、2個の挿入ロッド54を回転さ
せることで、前記第3圧縮バネ55によって前記押圧ロッド52を回収する。このような
構成によって、ソーティングスタッフを保護できるとともに、包装袋の雑乱を回避できる
。配達物を受け取る場合は、一つの包装袋を2個の固定柱51の間で固定すると、初歩の
袋プーリング(bag pulling)ができる。配達物が入れ満たされると、配達物
が満たされた包装袋を引き取る。そして前記制御機構6によって次の包装袋を引いて、2
個の前記固定柱51の間で固定すると、包装袋の初歩固定がまたなされる。前記案内溝3
2でおろす配達物を受け取る前に、2個の回転ロッド61を引いて、回転させて、包装袋
から分離させる。この場合、最外側の包装袋を引き出して、出された包装袋をきちんと整
理して、このとき、包装袋の両面とも、両本の前記固定柱51によって固定されるように
している。さらに前記ブラケット42の底部の前記スライドロッド44を引くと、前記ス
ライドロッド44と前記固定ロッド43の間に位置する前記第1圧縮バネ46が引っ張っ
て、これによって、前記スライドロッド44の底部の2個の前記展開板45が2個の前記
固定柱51の間まで移動するようにでき、さらに前記引き柱48を引くと、2個の前記引
き板47間の挟み角を小さくさせるようにでき、このようにして、2個の前記展開板45
の相互移動が可能になる。前記引き柱48を解放して、前記第1圧縮バネ46が引っ張っ
て、2個の前記挟み板49が2個の前記固定柱51の側壁の包装袋に係りあって、包装袋
の2個のエッジが前記挟み板49と前記固定柱51の間に係り合うようにできる。こうし
て位置決めされたら、ネジによって前記スライドロッド44と前記固定ロッド43とを固
定させることで、前記スライドロッド44の復帰を防止することができ、包装袋の安定性
を向上し、配達物の落下による包装袋の破壊を回避でき、また配達物の収集も便利である
。さらに、配達物の受け取りが終わったら、引き柱48を引いて、前記第1圧縮バネ46
を収縮させて、2個の挟み板79が相互に移動して包装袋から離れ、さらに前記スライド
ロッド44の側壁のネジを緩んで、前記スライドロッド44が復帰する。配達物が入れ満
たされる包装袋を取り出して、新らしい包装袋を取り付けて、なかなか便利である。2個
の前記回転ロッド61を回転させて、このようにして2個の前記押板62によって若干の
包装袋を前記固定ホルダ11の側壁に挟み込むようにでき、若干の包装袋を保存すること
が可能となる。これによって、交換が便利で、若干包装袋のルーズ状態を防止できる。
(2)搬送機構の側壁に、固定機構の底部に位置するように振動機構が取付けられている
。包装袋の配達物を受け取っている中で、振動機構を踏むことで、配達物を受け取ってい
る包装袋を振動して、包装袋内の配達物のルーズを避けて、包装袋の利用率を向上できる
。2個の前記固定柱51により配達物を受け取る際は、包装袋の底部と前記固定箱21内
部の前記押圧ブロック25とが接触して、ソーティングスタッフによって前記踏み板26
を押すと、前記復帰ばね27が振動する。このようにできるので、前記押圧ブロック25
によって包装袋内の配達物を振動することができ、配達物のルーズ状態を避けて、包装袋
の利用率を向上する。さらに、前記固定箱1の表面に位置する前記ピンローラ23によっ
て、包装済みの配達物の袋の取外が容易に行われる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
以下、図面及び実施例とともに、本発明をさらに説明する。
【
図1】本発明にかかるIoTに基づく知能物流のソーティング装置の好ましい実施例の全体構成模式図。
【
図3】
図1に示す固定ホルダ、案内板、袋プーリング機構、固定機構および制御機構の接続構成模式図。
【
図4】
図2に示す固定ホルダ、固定機構および制御機構の接続構成模式図。
【
図6】
図1に示す固定ホルダと振動機構の接続構成模式図。
【0014】
[符号の説明]
搬送機構 1
振動機構 2
案内機構 3
袋プーリング機構 4
固定機構 5
制御機構 6
固定ホルダ 11
搬送ベルト 12
案内板 31
案内溝 32
シールド板 33
固定柱 51
押圧ロッド 52
取付溝 53
挿入ロッド 54
第3圧縮バネ 55
回転ロッド 61
押板 62
第4圧縮バネ 63
固定フレーム 41
ブラケット 42
固定ロッド 43
スライドロッド 44
展開板 45
第1圧縮バネ 46
引き板 47
引き柱 48
挟み板 49
第2圧縮バネ 49a
固定箱 21
滑り板 22
ピンローラ 23
動作溝 24
押圧ブロック 25
踏み板 26
復帰ばね 27
【発明を実施するための形態】
【0015】
本発明によって実現される技術的手段、創作的特徴、目的と効果を分かりやすくするため
に、以下では具体的な実施形態に関連して、本発明をさらに説明する。
【0016】
図1~
図6に示すように、本発明はIoT(インターネットオブシングス、モノのインタ
ーネット、Internet of Things)による知能物流のソーティング装置
を提供する。該ソーティング装置は、搬送機構1、振動機構2、案内機構3、袋プーリン
グ機構4、固定機構5および制御機構6を含む。配達物を搬送するための前記搬送機構1
の側壁に、包装袋を固定するための前記固定機構5が取付けられている。また、前記搬送
機構1の側壁に、前記固定機構5の底部に位置するように2個の前記制御機構6が互いに
対向して取付けられている。前記搬送機構1の側壁に、2個の前記固定機構5の間に位置
するように袋プーリングを行うための前記袋プーリング機構4が取付けられている。前記
搬送機構1の側壁に配達物を案内するための前記案内機構3が取付けられている。前記案
内機構3と前記固定機構とが対応して設置されている。前記搬送機構1の側壁に、2個の
前記固定機構5の底端に位置するように包装袋の収納物を振動するための前記振動機構2
が取付けられている。
【0017】
前記搬送機構1は、固定ホルダ11および搬送ベルト12を含む。前記案内機構3は、前
記固定ホルダ11の側壁に取付けられ、傾斜状を呈するように側面が配置される前記固定
ホルダ11の表面に、配達物の搬送および降しを行うための前記搬送ベルト12が等距離
にて取付けられている。前記搬送ベルト12が前記固定ホルダ11によって取付けられる
。配達物を直接にソーティングスタッフによって前記搬送ベルト12の表面に置くことが
できる。前記搬送ベルト12の表面に重力センサー手段が取付けられている。前記搬送ベ
ルト12によって、各種重量物を所定位置に搬送して、おろすようにして、配達物の自動
的ソーティングがなされる。
【0018】
前記案内機構3は、案内板31、案内溝32およびシールド板33を含む。前記固定ホル
ダ11の頂部の縁部に、傾斜状を呈して頂面が設置される前記シールド板33がハンダづ
けられている。前記固定ホルダ11の側壁に、台状を呈する2個の前記案内板31が互い
に対向してはんだ付けられている。2個の前記案内板31の間に、配達物を降すための前
記案内溝32が形成されている。相同重量、あるいは相同アドレスの配達物は、前記搬送
ベルトによってソーティングされ降ろされてから、前記シールド板33から前記固定ホル
ダ11の側壁の2個の前記案内板31間にある前記案内溝32の内部へ落下させる。この
ような構成によって、配達物の地面落下を防止することができる。
【0019】
前記固定機構5は、固定柱51、押圧ロッド52、取付溝53、挿入ロッド54および第
3圧縮バネ55を含む。前記固定ホルダ11の側壁に、中空の円柱形を呈する、包装袋を
固定するための前記固定柱51が互いに対向して固定接続されている。2個の前記固定柱
51の内部に、前記押圧ロッド52がネジ接続されている。2個の前記押圧ロッド52と
前記固定柱51との間に、前記第3圧縮バネ55が挟み込まれている。2個の前記第3圧
縮バネ55の一端がそれぞれ前記押圧ロッド52の両端に回転可能に接続されている。2
個の前記第3圧縮バネ55の一端と反対側の前記固定柱51の端部に、円錐形を呈する、
包装袋を突き破るための前記挿入ロッド54がハンダ付けられている。2個の前記挿入ロ
ッド54の最大直径が前記固定柱51の最小直径より小さく、且つ2個の前記挿入ロッド
54の側壁にそれぞれ前記取付溝53が互いに対向して開設されている。配達物のソーテ
ィング前に、ニッパープライヤーによって2個の前記固定柱51内の前記挿入ロッド54
を挟んで(2個の円錐形を呈する前記挿入ロッド54の側壁にそれぞれ前記取付溝53が
互いに対向して開設されているので、ニッパープライヤーが容易に前記挿入ロッド54を
挟み込む)、ニッパープライヤーが前記挿入ロッド54を取ってから、回転させることに
よって、前記押圧ロッド52を前記固定柱51の内壁に固定するようにできる。このよう
にして、前記挿入ロッド54の固定をなす。このような構成によって、若干の包装袋を畳
んで挿入ロッド54によって若干の包装袋の口部を突き破って、若干の包装袋を2個の前
記固定柱51の間に収集させることができる。前記制御機構6によって若干の包装袋を固
定して、このように包装袋の保存が済んだら、2個の挿入ロッド54を回転させることで
、前記第3圧縮バネ55によって前記押圧ロッド52を回収する。このような構成によっ
て、ソーティングスタッフを保護できるとともに、包装袋の雑乱を回避できる。配達物を
受け取る場合は、一つの包装袋を2個の固定柱51の間で固定すると、初歩の袋プーリン
グ(bag pulling)ができる。配達物が入れ満たされると、配達物が満たされ
た包装袋を引き取る。そして前記制御機構6によって次の包装袋を引いて、2個の前記固
定柱51の間で固定すると、包装袋の初歩固定がまたなされる。
【0020】
前記制御機構6は、回転ロッド61、押板62および第4圧縮バネ63を含む。前記固定
ホルダ11の側壁に、2個の前記固定柱51の底部に位置するように、円柱状を呈する前
記回転ロッド61が互いに対向して回転可能に接続されている。2個の前記回転ロッド6
1の端部に、前記固定柱51の底部に位置するように、前記押板62がハンダ付けられて
いる。2個の前記回転ロッド61と前記固定ホルダ11との間に前記第4圧縮バネ63が
挟み込まれている。若干の包装袋が2個の固定柱51の面を包着してから、2個の回転ロ
ッド61を引くと、固定ホルダ11内部に位置する2個の前記第4ばね63が引っ張って
、2個の前記回転ロッド61を回転させて、このようにして2個の前記押板62によって
若干の包装袋を前記固定ホルダ11の側壁に挟み込むようにでき、若干の包装袋を保存す
ることが可能となる。これによって、交換が便利で、若干包装袋の支えないという不都合
を防止する。
【0021】
前記袋プーリング機構4は、固定フレーム41、ブラケット42、固定ロッド43、スラ
イドロッド44、展開板45、第1圧縮バネ46、引き板47、引き柱48、挟み板49
および第2圧縮バネ49aを含む。2個の前記案内板31の頂部に断面逆U字状を呈する
前記固定フレーム41がハンダ付けられている。前記固定フレーム41の側壁に前記ブラ
ケット42がハンダ付けられている。前記ブラケット42の底部に断面逆T字状を呈する
前記固定ロッド43がハンダ付けられている。前記固定ロッド43の側壁に前記スライド
ロッド44が滑動可能に接続されている。前記スライドロッド44と前記固定ロッド43
の間に前記第2圧縮バネ49aが固定接続され、且つ前記スライドロッド44と前記固定
ロッド43とがネジによって固定されている。前記スライドロッド44の底部に前記展開
板45が回転自在に接続されている。2個の前記展開板45が2個の前記固定柱51の間
に位置されている。2個の前記展開板45の底部にそれぞれ円弧形を呈する前記挟み板4
9が背中向わせるようにハンダ付けられ、且つ2個の前記挟み板49の内径が前記固定柱
51の直径より大きく、2個の前記展開板45の間に前記第1圧縮バネ46が挟み込まれ
ている。2個の前記展開板45の側面にそれぞれ前記引き板47が回転可能に接続されて
いる。2個の前記引き板47同士は前記引き柱48によって回転可能に接続されている。
前記案内溝32でおろす配達物を受け取る前に、2個の回転ロッド61を引いて、回転さ
せて、包装袋から分離させる。この場合、最外側の包装袋を引き出して、出された包装袋
をきちんと整理して、このとき、包装袋の両面とも、両本の前記固定柱51によって固定
されるようにしている。さらに前記ブラケット42の底部の前記スライドロッド44を引
くと、前記スライドロッド44と前記固定ロッド43の間に位置する前記第1圧縮バネ4
6が引っ張って、これによって、前記スライドロッド44の底部の2個の前記展開板45
が2個の前記固定柱51の間まで移動するようにでき、さらに前記引き柱48を引くと、
2個の前記引き板47間の挟み角を小さくさせるようにでき、このようにして、2個の前
記展開板45の相互移動が可能になる。前記引き柱48を解放して、前記第1圧縮バネ4
6が引っ張って、2個の前記挟み板49が2個の前記固定柱51の側壁の包装袋に係りあ
って、包装袋の2個のエッジが前記挟み板49と前記固定柱51の間に係り合うようにで
きる。こうして位置決めされたら、ネジによって前記スライドロッド44と前記固定ロッ
ド43とを固定させることで、前記スライドロッド44の復帰を防止することができ、包
装袋の安定性を向上し、配達物の落下による包装袋の破壊を回避でき、また配達物の収集
も便利である。さらに、配達物の受け取りが終わったら、引き柱48を引いて、前記第1
圧縮バネ46を収縮させて、2個の挟み板79が相互に移動して包装袋から離れ、さらに
前記スライドロッド44の側壁のネジを緩んで、前記スライドロッド44が復帰する。配
達物が入れ満たされる包装袋を取り出して、新らしい包装袋を取り付けて、なかなか便利
である。
前記振動機構2は、固定箱21、滑り板22、ピンローラ23、動作溝24、押圧ブロッ
ク25、踏み板26および復帰ばね27を含む。前記固定ホルダ11の側壁に、2個の前
記固定柱51底部に位置するように頂部が開口する前記固定箱21がハンダ付けられてい
る。前記固定箱21の表面の縁部に若干の前記ピンローラ23が回転可能に接続されてい
る。前記固定箱21の側壁に前記動作溝24が開設されている。前記固定箱21の内部に
前記滑板22が垂直的滑動可能に接続されている。前記踏み板26が前記動作溝24の内
部を貫通し、且つ前記踏み板26と前記滑板22の側壁とが互いにはんだ付けられている
。前記固定箱21の内部にある前記踏み板26の表面に長方形を呈する前記押圧ブロック
25がハンダ付けられている。前記踏み板26の底部と前記固定箱21との間に前記復帰
ばね27が挟み込まれている。2個の前記固定柱51により配達物を受け取る際は、包装
袋の底部と前記固定箱21内部の前記押圧ブロック25とが接触して、ソーティングスタ
ッフによって前記踏み板26を押すと、前記復帰ばね27が振動する。このようにできる
ので、前記押圧ブロック25によって包装袋内の配達物を振動することができ、配達物の
ルーズ状態を避けて、包装袋の利用率を向上する。さらに、前記固定箱1の表面に位置す
る前記ピンローラ23によって、包装済みの配達物の袋の取外が容易に行われる。
【0022】
配達物のソーティング前に、ニッパープライヤーによって2個の前記固定柱51内の前記
挿入ロッド54を挟んで(2個の円錐形を呈する前記挿入ロッド54の側壁にそれぞれ前
記取付溝53が互いに対向して開設されているので、ニッパープライヤーが容易に前記挿
入ロッド54を挟み込む)、ニッパープライヤーが前記挿入ロッド54を取ってから、回
転させることによって、前記押圧ロッド52を前記固定柱51の内壁に固定するようにで
きる。このようにして、前記挿入ロッド54の固定をなす。このような構成によって、若
干の包装袋を畳んで挿入ロッド54によって若干の包装袋の口部を突き破って、若干の包
装袋を2個の前記固定柱51の間に収集させることができる。前記制御機構6によって若
干の包装袋を固定して、このように包装袋の保存が済んだら、2個の挿入ロッド54を回
転させることで、前記第3圧縮バネ55によって前記押圧ロッド52を回収する。このよ
うな構成によって、ソーティングスタッフを保護できるとともに、包装袋の雑乱を回避で
きる。配達物を受け取る場合は、一つの包装袋を2個の固定柱51の間で固定すると、初
歩の袋プーリング(bag pulling)ができる。配達物が入れ満たされると、配
達物が満たされた包装袋を引き取る。そして前記制御機構6によって次の包装袋を引いて
、2個の前記固定柱51の間で固定すると、包装袋の初歩固定がまたなされる。若干の包
装袋が2個の固定柱51の面を包着してから、2個の回転ロッド61を引くと、固定ホル
ダ11内部に位置する2個の前記第4ばね63が引っ張って、2個の前記回転ロッド61
を回転させて、このようにして2個の前記押板62によって若干の包装袋を前記固定ホル
ダ11の側壁に挟み込むようにでき、若干の包装袋を保存することが可能となる。これに
よって、交換が便利で、若干包装袋の支えないという不都合を防止する。配達物を直接に
ソーティングスタッフによって前記搬送ベルト12の表面に置くことができる。前記搬送
ベルト12の表面に重力センサー手段が取付けられている。前記搬送ベルト12によって
、各種重量物を所定位置に搬送して、おろすようにして、配達物の自動的ソーティングが
なされる。相同重量、あるいは相同アドレスの配達物は、前記搬送ベルトによってソーテ
ィングされ降ろされてから、前記シールド板33から前記固定ホルダ11の側壁の2個の
前記案内板31間にある前記案内溝32の内部へ落下させる。このような構成によって、
配達物の地面落下を防止することができる。前記案内溝32でおろす配達物を受け取る前
に、2個の回転ロッド61を引いて、回転させて、包装袋から分離させる。この場合、最
外側の包装袋を引き出して、出された包装袋をきちんと整理して、このとき、包装袋の両
面とも、両本の前記固定柱51によって固定されるようにしている。さらに前記ブラケッ
ト42の底部の前記スライドロッド44を引くと、前記スライドロッド44と前記固定ロ
ッド43の間に位置する前記第1圧縮バネ46が引っ張って、これによって、前記スライ
ドロッド44の底部の2個の前記展開板45が2個の前記固定柱51の間まで移動するよ
うにでき、さらに前記引き柱48を引くと、2個の前記引き板47間の挟み角を小さくさ
せるようにでき、このようにして、2個の前記展開板45の相互移動が可能になる。前記
引き柱48を解放して、前記第1圧縮バネ46が引っ張って、2個の前記挟み板49が2
個の前記固定柱51の側壁の包装袋に係りあって、包装袋の2個のエッジが前記挟み板4
9と前記固定柱51の間に係り合うようにできる。こうして位置決めされたら、ネジによ
って前記スライドロッド44と前記固定ロッド43とを固定させることで、前記スライド
ロッド44の復帰を防止することができ、包装袋の安定性を向上し、配達物の落下による
包装袋の破壊を回避でき、また配達物の収集も便利である。さらに、配達物の受け取りが
終わったら、引き柱48を引いて、前記第1圧縮バネ46を収縮させて、2個の挟み板7
9が相互に移動して包装袋から離れ、さらに前記スライドロッド44の側壁のネジを緩ん
で、前記スライドロッド44が復帰する。配達物が入れ満たされる包装袋を取り出して、
新らしい包装袋を取り付けて、なかなか便利である。2個の前記固定柱51により配達物
を受け取る際は、包装袋の底部と前記固定箱21内部の前記押圧ブロック25とが接触し
て、ソーティングスタッフによって前記踏み板26を押すと、前記復帰ばね27が振動す
る。このようにできるので、前記押圧ブロック25によって包装袋内の配達物を振動する
ことができ、配達物のルーズ状態を避けて、包装袋の利用率を向上する。さらに、前記固
定箱1の表面に位置する前記ピンローラ23によって、包装済みの配達物の袋の取外が容
易に行われる。
【0023】
以上述べたように、本発明のより良い具体的な実施形態のみであり、本発明の保護範囲は
これに限定されるものではない。本発明の技術分野に精通している技術者は、本発明が開
示した技術範囲内にあり、本発明の技術案及びその改善の構想に従って、同等に代替また
は変更される本発明の保護範囲内に含まれるべきであると理解すべきである。