(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2021-12-22
(45)【発行日】2022-02-10
(54)【発明の名称】衣服用帯
(51)【国際特許分類】
A41F 19/00 20060101AFI20220203BHJP
【FI】
A41F19/00 101Z
A41F19/00 110B
A41F19/00 114
A41F19/00 107
A41F19/00 102M
(21)【出願番号】P 2019076238
(22)【出願日】2019-04-12
【審査請求日】2020-10-08
(31)【優先権主張番号】P 2018078058
(32)【優先日】2018-04-15
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】516312475
【氏名又は名称】ライナス有限会社
(74)【代理人】
【識別番号】100145861
【氏名又は名称】木村 薫
(72)【発明者】
【氏名】古川 眞理
【審査官】▲高▼辻 将人
(56)【参考文献】
【文献】特開2000-290807(JP,A)
【文献】登録実用新案第3163835(JP,U)
【文献】特開2018-172837(JP,A)
【文献】登録実用新案第3213805(JP,U)
【文献】特許第6389586(JP,B1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A41F19/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
衣服に用いられ、人体の胴部に巻き付けられる胴帯を有する衣服用帯であって、
前記胴帯に物品を引っ掛け可能とする部材を備え、
前記物品を引っ掛け可能とする部材は、メッシュ状の部材およびフック状の部材のうち少なくともいずれか一つとし、
更に帯枕を有し、
前記帯枕は、
装飾を装着する装飾装着部と、前記装飾装着部を前記胴帯に固定する装飾固定部と、を有し、
前記装飾固定部は、前記装飾装着部よりも水平方向の幅が広く形成されており、板状に形成され、
前記装飾装着部は、前記装飾固定部に連続しており、水平方向に延びて筒状に形成され、前記胴帯に固定したときに人体の外側を向く周方向の一部を切り欠いて形成されることを特徴とする衣服用帯。
【請求項2】
前記装飾装着部は、前記胴帯に固定したときに人体側を向く面から、前記切り欠きにより形成された端部側にいくにしたがって、厚みが漸次薄くなるように形成されることを特徴とする請求項1に記載の衣服用帯。
【請求項3】
前記装飾装着部は、前記胴帯に固定したときに人体側を向く面に、複数の貫通孔を有することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の衣服用帯。
【請求項4】
前記装飾固定部は、前記装飾装着部よりも水平方向の幅が狭い第1の開口部を有することを特徴とする請求項1乃至請求項3のうちいずれか一項に記載の衣服用帯。
【請求項5】
前記第1の開口部の上端位置は、前記装飾装着部の下端位置から所定の間隔をおいて設定されることを特徴とする請求項4に記載の衣服用帯。
【請求項6】
前記第1の開口部の上部に第2の開口部を設け、前記第2の開口部は、前記第1の開口部よりも水平方向の幅を大きく設定したことを特徴とする請求項4または請求項5に記載の衣服用帯。
【請求項7】
前記装飾固定部は、前記胴帯に固定したときに人体の外側を向く面の下部であって、前記装飾固定部の水平方向の幅の中央部に、突起部を有することを特徴とする請求項1乃至請求項6のうちいずれか一項に記載の衣服用帯。
【請求項8】
前記装飾固定部の上端の前記装飾装着部の下方と連接する部分に切欠きを設けたことを特徴とする請求項1乃至請求項7のうちいずれか一項に記載の衣服用帯。
【請求項9】
前記装飾固定部は、上部から下部へ向けて厚みが漸次薄く形成され、中央部から両端側へ向けて厚みが漸次薄く形成されることを特徴とする請求項1乃至請求項8のうちいずれか一項に記載の衣服用帯。
【請求項10】
衣服に用いられ、人体の胴部に巻き付けられる胴帯を有する衣服用帯であって、
前記胴帯に物品を引っ掛け可能とする部材を備え、
前記物品を引っ掛け可能とする部材は、メッシュ状の部材およびフック状の部材のうち少なくともいずれか一つとし、
前記物品を引っ掛け可能とする部材を前記胴帯の表面側から覆い隠す被覆部を有
し、
前記被覆部は、前記胴帯を形成する帯状の材料を外側および内側に折り込んで形成される谷部に設定されることを特徴とする衣服用帯。
【請求項11】
前記
胴帯の裏面側に、前記胴帯の長手方向に沿って延在する帯板を設けたことを特徴とする請求項10に記載の衣服用帯。
【請求項12】
前記胴帯の
長手方向に所定の長さを有し両端が開口した収納部を、前記胴帯の裏面側の両端に設けるとともに、前記帯板の両端を前記収納部に収納して、前記帯板を前記胴帯に装着することを特徴とする
請求項11に記載の衣服用帯。
【請求項13】
前記
収納部が、通気性を有する素材で形成されることを特徴とする請求項12に記載の衣服用帯。
【請求項14】
多数の通気孔を有するスポンジ状の弾性体を、前記収納部に収納可能としたことを特徴とする
請求項12または請求項13に記載の衣服用帯。
【請求項15】
前記弾性体は、前記人体側を向く表面に、複数の凹凸を有することを特徴とする請求項14に記載の衣服用帯。
【請求項16】
前記弾性体は、前記人体側を向く
面側の前記長手方向の両端部側に、傾斜面を有することを特徴とする
請求項14または請求項15に記載の衣服用帯。
【請求項17】
前記弾性体
に、保冷剤を収納可能な切り込みを設けたことを特徴とする
請求項14乃至請求項16
のうちいずれか一項に記載の衣服用帯。
【請求項18】
前記
胴帯は、長さ調節可能に形成されることを特徴とする
請求項1乃至請求項17のうちいずれか一項に記載の衣服用帯。
【請求項19】
前記胴帯は、
前記人体の胴部に巻き付けたときに重なり合う部分に面ファスナーを有することを特徴とする特徴とす
る請求項1
8に記載の衣服用帯。
【請求項20】
前記
面ファスナーは、相互に脱着可能な第1の面ファスナーと第2の面ファスナーを有し、前記第1の面ファスナーは、前記胴帯の長手方向の一方の端部側における裏面側の上部と下部に、前記長手方向に沿って設けられ、前記第2の面ファスナーは、前記胴帯の長手方向の他方の端部側における上端と下端からそれぞれ上方と下方に張り出す張り出し部に設けられ、前記張り出し部を前記胴帯の裏面側に折り返すことにより、前記第1の面ファスナーと第2の面ファスナーが係合することを特徴とする請求項19に記載の衣服用帯。
【請求項21】
前記
第2の面ファスナー及び前記張り出し部は、前記上端と下端のそれぞれにおいて複数設けられることを特徴とする請求項20に記載の衣服用帯。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、衣服用帯に関し、特に、様々な装飾を容易に施すことができ、かつ、容易に装着可能で、装着感にも優れた衣服用帯に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から様々な形態の衣服用帯が提案されており、近年は各種の模様や装飾が施された帯が好まれるようになっている。例えば特許文献1または特許文献2においては、絵柄が施された帯が提案されており、特許文献3においては、帯に取り付ける装飾が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開平11-131312号公報
【文献】特開2014-156684号公報
【文献】特開2006-132061号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、近年は、和服の需要が非常に多くなっており、特に若者や外国人の間でその需要が広がる等嗜好も多様化している。このため従来にない斬新なアイデアの和服の提供が求められており、特に様々な装飾を容易に施すことができる帯の開発が求められていた。
【0005】
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであり、様々な装飾を容易に施すことができる衣服用帯を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するために、衣服用帯に係るの発明は、衣服に用いられ、人体の胴部に巻き付けられる胴帯を有する衣服用帯であって、前記胴帯に物品を引っ掛け可能とする部材を備えることを特徴とする。
本発明によれば、前記胴帯に物品を引っ掛け可能とする部材を備えることとしたので、様々な装飾を容易に施すことができる。
【0007】
前記物品を引っ掛け可能とする部材は、線状部材、メッシュ状の部材、およびフック状の部材のうち少なくともいずれか一つとすることができる。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、様々な装飾を容易に施すことができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】本発明の第1実施形態に係る衣服用帯の全体構成を示す背面図である。
【
図2】前記衣服用帯の胴帯の構成を示す平面図である。
【
図3】前記衣服用帯の胴帯の形成方法を説明するための模式図である。
【
図4】前記胴帯の構成を示す図であり、(a)は帯板及び弾性体を胴帯の収納部に収納した状態を示す平面図、(b)は帯板及び弾性体を胴帯の収納部から取り外した状態を示す平面図である。
【
図5】前記弾性体を説明するための図であり、(a)は弾性体の構造を示す側面図、(b)は保冷剤を示す平面図である。
【
図6】前記胴帯の装着方法を説明するための斜視図であり、(a)は胴帯を胴部に回しかけた状態を示す図、(b)は胴帯の両端側を重ね合わせた状態を示す図である。
【
図7】前記衣服用帯の帯枕の構成を示す図であり、(a)は正面図、(b)は側面図、(c)は平面図である。
【
図9】前記帯枕の第1の装飾装着部を利用した装飾の組み立て方法を示す図であり、(a)は貫通孔と溝を利用して装飾を固定した状態を示す正面図、(b)は第1の装飾装着部を人体側に固定するための紐を長孔に挿通した状態及び装飾補助具で第1の装飾装着部を覆う状態を示す正面図である。
【
図10】前記装飾補助具を示す図であり、(a)は平面図、(b)は装飾補助具を前記帯枕に装着した状態を示す側面図である。
【
図11】前記衣服用帯の装着方法を説明するための側面図である。
【
図12】前記衣服用帯の装着方法を説明するための
図11に続く側面図である。
【
図13】前記衣服用帯の装着方法を説明するための
図12に続く側面図である。
【
図14】本発明の第2実施形態に係る衣服用帯の胴帯の全体構成を示す平面図である。
【
図15】前記胴帯を装着した衣服用帯の全体構成を示す背面図である。
【
図16】本発明の第3実施形態に係る衣服用帯の帯枕の構成を示す図であり、(a)は正面図、(b)は側面図、(c)は平面図である。
【
図18】前記帯枕に装飾を施した状態の衣服用帯の全体構成を示す背面図である。
【
図19】本発明の第4実施形態に係る帯枕の構成を示す図である。
【
図20】本発明の帯板の変形例を示す平面図である。
【
図21】本発明の物品を引っ掛け可能とする部材の変形例を示す平面図である。
【
図22】本発明の物品を引っ掛け可能とする部材の別の変形例を示す側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の第1実施形態乃至第4実施形態について図面を参照して詳細に説明する。なお、以下の説明においては、人体を基準として高さ方向、水平方向を定義し、人体の上方側を上方、下方側を下方、側方側を側方、人体に衣服用帯を装着したときの人体側を内側(人体側を向く側)、反対側すなわち人体の外側を外側、人体の前側を前側、人体の後側を後側または背部として説明するものとする。
【0011】
また、本発明において、帯枕とは、胴帯における人体の背部相当位置に装着される器具であって、以下に説明するように、本実施形態にあっては、人体の背部相当位置に装着され胴帯に装飾を施すために用いられる。
【0012】
[第1実施形態]
図1は、本発明の第1実施形態に係る衣服用帯の全体構成を示す背面図である。同図を参照して本発明の衣服用帯の概要を説明すると、衣服用帯1は、主に和服等の衣服に用いられ、人体の胴部10aに巻き付けられる胴帯10と、胴帯10における人体の背部相当位置に装着される帯枕100と、帯枕100を介して胴帯10に装着され胴帯10と別体として形成される装飾200と、を有している。
【0013】
胴帯10は、
図2に示すように、長尺な矩形状より詳しくは長方形状をなしており、その表面14a側には線状部材20,30が長手方向に沿って延びるように設けられている。
【0014】
線状部材20,30は、針金状の部材より詳しくは細長い線状の部材で形成されており、プラスチック製としている。線状部材20,30は、所定の長さを有し、胴帯10の上部の縁部15および胴帯10の高さ方向の中間部にそれぞれ設けられており、胴帯10の表面14a側において物品40を引っ掛け可能に設けられている。
【0015】
すなわち、線状部材20,30は、胴帯10に物品40を引っ掛け可能とする部材として機能する。
【0016】
胴帯10は、線状部材20,30の位置を固定する位置固定部21,31を有しており、位置固定部21,31は、胴帯10の表面14a側の複数個所に所定の間隔をおいて設けられる。隣り合う位置固定部21,31間においては、線状部材20,30と胴帯10とは非固定状態となっており離間可能な離間部22,32となっている。複数の位置固定部21,31は、高さ方向の位置を一定に設けられている。
【0017】
胴帯10は、線状部材20,30をその表面14a側から覆い隠す布材料または紙材料で形成された被覆部23,33を有している。被覆部23,33は、胴帯10の上部の縁部15に設けられる線状部材20を被覆する第1の被覆部23と、胴帯10の高さ方向の中間部に設けられる線状部材30を被覆する第2の被覆部33を有している。
【0018】
被覆部23,33は、胴帯10を形成する一枚の帯状の材料11を外側および内側に折り込んで形成される谷部24,34に設定されている。一枚の帯状の材料11は布材料または紙材料としている。
【0019】
なお、線状部材20,30、位置固定部21,31、および離間部22,32は、胴帯10を人体の胴部10aに巻き付けたときに胴部10aの側方から前方側に位置するように、胴帯10の一方の側端12から中間位置(胴帯10の2/3程度の長さ位置)に設けられている。
【0020】
ここで、被覆部23,33の形成方法および胴帯10の形成方法を説明すると次のようになる。
【0021】
すなわち、
図3に示すように、まず胴帯10を形成する帯状の材料11を用意し(
図3(a))、帯状の材料11の上部の縁部15から下方側を前方側(外側)に折り込むことにより谷部24を設定し、この谷部24を第1の被覆部23とする(
図3(b))。
【0022】
次いで、帯状の材料11を所定の長さLを残しながら更に後方側(内側)に折り込む(
図3(c))。このように帯状の材料11を更に後方側(内側)に折り込むことにより、V字状の谷部24を形成する一対の帯片24a,24bのいずれもが最外部にある帯状の材料11aの内側に隠れた状態となる。
【0023】
更に胴帯10の高さ方向の中間部を後方側(内側)に折り込むとともに(
図3(d))、後方側(内側)に折り込んだ部分を所定の長さMを残しながら更に前方側(外側)に折り込むことにより谷部34を設定し、この谷部34を第2の被覆部33とする(
図3(e))。
【0024】
上記と同様に、帯状の材料11を更に後方側(内側)に折り込むことにより、V字状の谷部34を形成する一対の帯片34a,34bのいずれもが最外部にある帯状の材料11aの後方側(内側)に隠れた状態となる。
【0025】
このように形成された谷部24,34に、線状部材20,30を敷設し(
図3(f))、該敷設した状態で谷部24の一対の帯片24a,24bの上端部,谷部34の一対の帯片34a,34bの下端部を長手方向に一定の間隔で閉塞するように位置固定部21,31を形成する。
【0026】
位置固定部21,31は、谷部24,34の帯片24a,24b,34a,34bを糸により裁縫して縫い合わせるようにして形成される(
図3(g))。上記の如く、隣り合う位置固定部21,31間においては、線状部材20,30と胴帯10とが離間可能な離間部22,32が形成されており、この離間部22,32において物品40が線状部材20,30に引っ掛けられる。なお、位置固定部21,31においては、帯片24a,24b,34a,34cが糸で縫い合わされるのみで、線状部材20,30は、帯片24a,24b,34a,34cに固着されていない。
【0027】
このため、線状部材20,30を、被覆部23,33から引っ張り出すように露出させながら物品40を引っ掛けることができる。位置固定部21,31における糸が縫い合わされる位置は、線状部材20の上方側および線状部材30の下方側であり、線状部材20,30は、V字状の谷部24,34を形成する帯片24a,24b,34a,34cと糸により内包されるように固定される。
【0028】
物品40は、フック部41と装飾部42からなり、フック部41を線状部材20,30に引っ掛けるとともに、装飾部42を被覆部23,33から露出させて胴帯10の装飾を行う(
図3(h))。
【0029】
なお、谷部24,34は、該谷部24,34を形成する帯片24a,24b,34a,34bのいずれもが最外部にある帯状の材料11aの内側に隠れた状態となるので帯片24a,24b,34a,34bを裁縫して縫い合わせたときに、縫い目も最外部にある帯状の材料11aから隠された状態となり美観を損なうことがない。
【0030】
胴帯10の表面14a側には、上述したように線状部材20,30が設けられるが、その一方で、胴帯10の裏面14b側は、
図4に示すように、胴部に胴帯を締め付けて装着する装着機構50を有する構成となっており、衣服用帯1を容易に胴部10aに装着することができる。
【0031】
装着機構50は、第1の装着部51と第2の装着部52を有している。すなわち、第1の装着部51および第2の装着部52は、紐状または細長い帯状に延びるように形成されている。
【0032】
そして、第1の装着部51と第2の装着部52は、胴帯10の所定の箇所において相互に一定の間隔を置いて設けられている。これにより、第1の装着部51と第2の装着部52を連結し、かつ、連結の位置を変更することにより胴帯10の胴部10aに対する締め付け力が容易に変更可能な構成となっている。
【0033】
より詳しくは、第1の装着部51は、上部装着部51aと下部装着部51bと結合部51cを有している。
【0034】
上部装着部51aは、基端部を胴帯10の裏面14b側の上部の縁部における水平方向の中間部に固着されている。
【0035】
そして、上部装着部51aは、胴帯10の上部の縁部における水平方向の中間部から胴帯10の高さ方向の中間部まで斜め下方側に紐状または細長い帯状に延びるように形成されており、先端は自由端となっている(上部装着部51aは、基端部以外の部分は胴帯10に固着されていない)。
【0036】
下部装着部51bは、基端部を胴帯10の裏面14b側の下部の縁部における水平方向の中間部に固着されている。
【0037】
そして、下部装着部51bは、胴帯10の下部の縁部における水平方向の中間部から胴帯10の高さ方向の中間部まで斜め上方側に紐状または細長い帯状に延びるように形成されており、先端は自由端となっている(下部装着部51bは、基端部以外の部分は胴帯10に固着されていない)。
【0038】
結合部51cは、上部装着部51aの先端と下部装着部5bの先端を結合する機能を有しており、結合部51cにより上部装着部51aの先端と下部装着部51bの先端を結合することにより、第1の装着部51は、くの字状(
図4においては逆くの字状)に形成されている。
【0039】
第2の装着部52は、基端部を胴帯10の裏面14b側の一の側部の縁部における高さ方向の中間部に固着されている。
【0040】
そして、第2の装着部52は、胴帯10の一の側部の縁部における高さ方向の中間部から外側に水平方向に紐状または細長い帯状に延びるように形成されており、先端は自由端となっている(第2の装着部52は、基端部以外の部分は胴帯10に固着されていない)。
【0041】
このように構成された第1の装着部51と第2の装着部52とを連結することにより、胴帯10の上部の縁部および下部の縁部を斜め方向に引っ張るように締め付けながら胴部10aに胴帯10を装着することができる。
【0042】
ここで、衣服用帯1にあっては、第1の装着部51と第2の装着部52を連結する連結部材60を有することとしている。
【0043】
連結部材60は、第1の連結部材61と第2の連結部材62を有しており、第1の連結部材61は、第1の装着部51に設けられ、かつ、第2の連結部材62は、第2の装着部52に設けられている。更に、第1の連結部材61は、第1の装着部51の先端の結合部51cに設けられている。
【0044】
連結部材60は、一対のバックルとし、第1の連結部材61および第2の連結部材62のうちいずれか一方を雄バックル、いずれか他方を雌バックルとして第1の連結部材61および第2の連結部材62を係脱自在に連結することとしている。
【0045】
第1の連結部材61は、第1の装着部51における設置位置を変更可能なように第1の装着部51に設けられており、第1の装着部51の基端から第1の連結部材61の設置位置までの長さを変更可能としている。
【0046】
すなわち、第1の連結部材61は、第1の装着部51を挿通する挿通孔を有し、挿通孔に対する第1の装着部51の挿通長さを変更することにより第1の装着部51の基端から第1の連結部材61の設置位置までの長さを容易に変更可能としており、胴部10aに対する締め付け力を容易に変更可能としている。
【0047】
また、衣服用帯1は、裏面14b側にポケット70を有することとしており、衣服用帯1に様々な物品を収納することができる。
【0048】
このポケット70は、第1のポケット71および第2のポケット72を有している。第1のポケット71は、矩形状より詳しくは横長の長方形状をなしており、第1のポケット71の両側部の縁部および下部の縁部が衣服用帯1の裏面14b側に縫い合わされて閉塞されるとともに、上部の縁部が開放された袋状となっている。
【0049】
これにより、第1のポケット71の上部の縁部を物品の出し入れ口として機能させることができる。
【0050】
なお、第1のポケット71の上部の縁部は、伸縮性を有する材料より詳しくはゴム材料を用いて形成されることとしている。これにより、物品を挿入するときに第1のポケット71の上部の縁部が伸びて物品が挿入し易くなり、物品を挿入した後は第1のポケット71の上部の縁部が縮んで物品の安定した収納状態を確保することができる。
【0051】
また、第1のポケット71の上部の縁部は、水平方向において一定の間隔を置いて胴帯10に固着されて閉塞される閉塞部71d´を有することとしている。これにより、第1のポケット71の上部の縁部71dが長尺になる場合にあっても、該縁部71dの所定の閉塞状態が確保され、第1のポケット71における物品の安定した収納状態を一層確保することができる。なお、閉塞部71d´は、2箇所に設けられており、第1のポケット71は、水平方向に3つの領域に区分されている。
【0052】
この第1のポケット71の区分けされた左右の領域には、例えば
図5(a)に示す弾性体80が収納される(第1のポケット71の区分けされた中央の領域には、後述する帯枕100が収納される)。
【0053】
弾性体80は、例えば、スポンジのように多数の通気孔を有する素材により形成される。弾性体80は、胴帯10の長手方向に所定の長さを有しており、かつ、第1のポケット71に収納可能な長さに設定される。弾性体80は、上面(人体側を向く表面)81に複数の突部84を設けることで、表面81が凹凸面に形成される。また、弾性体80の両端部側には、上面81から底面82にかけて傾斜面(ないしテーパー面)86,88が形成される。傾斜面86,88を設けることで、両端側の厚さが上面81から底面82にいくにしたがって薄くなるので、第1のポケット71に収納しやすい。
【0054】
一般的に、着物の帯は、寸胴のほうが着崩れせず見栄えがよいといわれており、ウエストや腰にくびれがあると帯を締めるときに、着崩れしやすく見栄えがよくない。本発明では、第1のポケット71を介して弾性体80を胴帯10に装着することで、ウエストや腰にくびれがある場合であっても、くびれ部分に弾性体80が入り込み、胴部10aを寸胴に補正することができる。
【0055】
弾性体80は、
図5(a)に示すように、厚み方向の中間の位置に、切り込み90が水平方向に形成されている。切り込み90は、
図5(b)に示す保冷剤92を収納するものである。そして、冷やした又は凍らせた保冷剤92を切り込み90に収納して、弾性体80を収納部50,52に収納した状態で胴帯10を巻くと、長時間着用していても、適度に温度を下げて蒸れなどを防止することができる。
【0056】
第2のポケット72は、胴帯10の裏面14b側の他の側部における上部隅部および下部隅部に設けられている。第2のポケット72は、矩形状より詳しくは縦長の長方形状をなしており、上部隅部に設けられる第2のポケット72は、第2のポケット72の両側部の縁部および下部の縁部が衣服用帯1の裏面14b側に縫い合わされて閉塞されるとともに、上部の縁部が開放された袋状となっている。下部隅部に設けられる第2のポケット72は、第2のポケット72の両側部の縁部および上部の縁部が衣服用帯1の裏面14b側に縫い合わされて閉塞されるとともに、下部の縁部が開放された袋状となっている。これにより、第2のポケット72の上部または下部の縁部を物品の出し入れ口として機能させることができる。
【0057】
ここで、第2のポケット72は、クリップの差し込み部として機能する。すなわち、本実施形態の衣服用帯1にあっては、胴部10aに胴帯10を締め付けて装着したときに、胴帯10の重ね合わされた部分をクリップを用いて留めることとしているが、該重ね合わされた部分をクリップを用いて留めるときに、第2のポケット72の袋片72´と内側に重ね合わされる胴帯10とをクリップで狭持することができ、クリップが表面側に露出することを防止することができる。これにより、衣服用帯1の美観を損ねることが少なくすることができる。なお、第2のポケット72は、胴帯10を形成する複数枚の布間に形成することとしてもよい。
【0058】
また、本実施形態の衣服用帯1は、帯板93を挿入する帯板挿入部94を更に有することとしている。すなわち、胴帯10は、表面14a側から裏面14b側にかけて複数枚の布を重ねて形成されており、帯板挿入部94は、重ねられた複数枚の布間に形成されることとしている。
【0059】
帯板挿入部94は、該帯板挿入部94が形成される複数枚の布間において下部の縁部、上部の縁部、および一の側部の縁部が相互に固着されて閉塞されるとともに、他の側部の縁部が開放されている。これにより、衣服用帯1の他の側部の縁部は、帯板挿入部94における帯板93の出し入れ口として機能させることができる。
【0060】
この帯板挿入部94に挿入される帯板93は、
図4(a)及び(b)に示すように、胴帯10の長手方向に沿って延在するように挿入される。帯板93は、胴帯10の側端12,13から突出しない長さに設定されている。なお、帯板93の角部は湾曲状に形成されており、人体に装着するときに人体を傷つけることのないように安全面に配慮されている。帯板93を挿入する帯板挿入部94を有することで、衣服用帯1に帯板93を容易に挿入することができ、衣服用帯1の形状を安定させることができる。
【0061】
更に、本実施形態の衣服用帯1にあっては、胴帯10の表面14a側の一の側部に第1の面ファスナー95を設けるとともに、胴帯10の裏面14b側の第1のポケット71に第1の面ファスナー95と係合する第2の面ファスナー96を設けることとしている。これにより、胴部10aに胴帯10を重ね合わせて装着したときに第1の面ファスナー95および第2の面ファスナー96を係合させることにより胴部10aに胴帯10を安定して装着することができる。
【0062】
このように構成された胴帯10の着脱方法を、
図6を参照して説明する。なお、胴帯10には、予め帯板挿入部94に帯板93を挿入し、第1のポケット71に、弾性体80を収納しておくものとする。まず、
図6(a)に示すように、胴帯10を人体の胴部10aに巻き付け、次いで、
図6(b)に示すように、第1の装着部51と第2の装着部52を連結し、側端12と側端13を重ね合わせた状態で、第1の面ファスナー95と第2の面ファスナー96を係合させる。このように胴帯10を重ね合わせた状態で、第2のポケット72の袋片と内側に重ね合わせられた胴帯10をクリップにより狭持し、胴部10aに装着する。
【0063】
次に、帯枕100について説明する。帯枕100は、
図1に示すように、装飾200を胴帯10に装着するものであって、
図7及び
図8に示すように、装飾200を装着する装飾装着部(第1の装飾装着部)140と、装飾装着部140を胴帯10に固定する装飾固定部110とを有している。装飾固定部110は、装飾装着部140よりも水平方向の幅が広く形成されており、装飾の保持に必要な強度を確保している。
【0064】
装飾固定部110は、矩形状より詳しくは横長の長方形の下方の角を落とした形状であり、上端部112、下端部114、側端部115a及び115b、傾斜部116を備えている。傾斜部116を有することで、下側の水平方向の幅が狭くなるため、人体の胴部10aと胴帯10との間に差し込んで装着しやすい。
【0065】
また、装飾固定部110は、中央部に開口部120を有している。開口部120は、装飾装着部140よりも水平方向の幅が狭い第1の開口部122を有しており、通気性を確保して蒸れを防止し、快適な装着状態を得る。第1の開口部122は、両側部の下端123から底部の両端124側へかけて傾斜部126を有している。すなわち、装飾固定部110と同様の外形形状を有している。第1の開口部22の幅を、装飾装着部140の水平方向の幅よりも狭くすることで、強度の維持も可能となる。
【0066】
第1の開口部122の上端位置には、装飾装着部140の下端位置から所定の間隔をおいて、第2の開口部130が設けられている。第2の開口部130は、第1の開口部122および装飾装着部140よりも水平方向の幅が大きく設定されており、装飾装着部140に巻き付ける幅広の装飾布などを容易に開口部120に通せるようにするためのものである。また、装飾固定部110は、胴帯10に固定したときに人体の外側を向く面の下部であって、装飾固定部110の水平方向の幅の中央部に、突起部160を有する。突起部160を設けることで、人体の後ろ側に回した装飾200が、真後ろにきているか、指で突起部160を触ることで確認が可能である。
【0067】
また、装飾固定部110は、上端部112から下端部114へ向けて厚みが漸次薄く形成され(
図7(b))、幅方向の中央部から両側端部115a,115b側へ向けて厚みが漸次薄く形成されている(
図7(c))。このように厚みを上から下へ、中央部から側端部へ向けて漸次薄くすることにより、強度を維持しながらも適度に変形し、胴帯10へのスムースな装着が可能となる。
【0068】
装飾装着部140は、装飾固定部110に連続しており、水平方向に延びた筒状に形成され、胴帯10に固定したときに人体の外側を向く周方向の一部を切り欠いた、断面C字状に形成されている。切り欠きにより形成された2つの端部144,146の間から、筒状の中空部148に、リボンなどの装飾200を差し込む。これにより容易に様々な装飾を装着することができる。なお、切り欠き部分が人体の外側を向いているため、胴帯10に固定後の位置の修正も目視により容易に可能である。
【0069】
装飾装着部140は、胴帯10に固定したときに人体側を向く面142から、切り欠きにより形成された両端部144,146側にいくにしたがって、厚みが漸次薄くなうように形成されている(
図7(b))。このような厚み設定とすることで、装飾200を保持する強度を維持しつつも適度に変形し、切り欠き部分からの装飾200の差し込みが容易になる。
【0070】
また、装飾装着部140は、胴帯10に固定したときに人体側を向く面142に、複数の貫通孔150a~150fを有している。
図7の例では、上下に3つずつ貫通孔が形成されている。人体側を向く面142には、これら貫通孔150a~150fを連結する複数の溝部152を有している。更に、装飾装着部140は、貫通孔150a~150fが設けられる領域の外側の領域において、周方向に延びる長孔(ないしスリット)154,156を有している。
【0071】
貫通孔150a~150fは、中空部148に挿入した装飾200を、貫通孔150a~150fを利用して線状のゴム紐170(以下単に紐170とする)で固定し、装飾200を安定させることができる(
図9(a)参照)。
図9(a)の例では、貫通孔150bと150eに紐170を通している。なお、紐170は、溝152に嵌まるため、紐170の位置ずれがおこりにくく、装飾装着部140の表面から紐170が突出しないように、あるいは、突出部分を減らすことができる。むろん、他の貫通孔を利用して装飾200を固定することを妨げるものではない。
【0072】
また、長孔154,156は、例えば、
図9(b)に示すように、紐172を通すために利用される。装飾200を取り付けるまえに、事前に長孔154,156に紐172を通しておくことにより、装飾200が重くても、紐172を人体の胴部10aに巻き付けて固定することで、装飾装着部140が垂れて下向きになるのを防止し、形状を維持することができる。
【0073】
なお、装飾装着部140のC字状の装飾固定部110から連続する下面側は、装飾固定部110に対し略直角に設定されている。このため、帯枕100を胴帯10に差し込んだときに、装飾装着部140の下面側に胴帯10の上端が当接し装飾装着部140の下面側の位置を確実に設定することができる。また、装飾装着部140は、
図7(b)に示すように人体側に湾曲しており、胴帯10に固定したときに帯枕100が人体に沿いやすい。更に、帯枕100の角部は湾曲状に形成されており、人体に装着するときに人体を傷つけることのないように安全面に配慮している。
【0074】
次に、
図10も参照して、装飾補助具180について説明する。装飾補助具180は、装飾装着部140の周囲に幅広の装飾布部材182を巻き付けるためのものある。
図10(a)に示すように、装飾補助具180は、幅広の装飾布部材182と、その上下両端に設けられた棒状の固定補助具184,186により構成される。装飾布部材182は、少なくとも装飾装着部140の水平方向の幅よりも広いものとすることで、一重に巻き付けるだけで、装飾装着部140の全体を覆うことができ、装飾装着部140の表面が露出せずより装飾性が高まる。
【0075】
また、固定補助具184,186は、装着固定部110の第2の開口部130の水平方向の幅よりも長く設定されており、
図10(b)に示すように、第2の開口部130に固定補助具184を通したのちは、固定補助具184の両端が第1の開口部122の縁に係合し、外れることがない。
【0076】
以上のような構成の帯枕100を利用して装飾200を固定するには、まず、
図9(a)に示すように装飾装着部140の中空部148にリボンなどの装飾200を差し込む。そして、装飾200を装飾装着部140に固定するために、紐170を複数の貫通孔150a~150fのいずれかに通して留める。また、装飾200が重い場合には、これらの作業の前に、
図9(b)に示すように、事前に長孔154,156に紐172を通しておく。
【0077】
そして、装飾補助具180の一方の固定補助具184を第2の開口部130に通して装飾固定部110に固定補助具184の両端を係合させたら、装飾布部材182を装飾装着部140に回しかける。他方の固定補助具186は、固定補助具184とは逆方向に第2の開口部130に挿入して、固定補助具184,186と装飾固定部110との係合だけて止めるようにしてもよいし、
図10(b)に示すように、固定補助具184と固定補助具186側の端部を、図示しない面ファスナーなどによって、装飾布部材182が弛まないように固定してもよい。
【0078】
なお、本第1実施形態の帯枕100は、ポリプロピレン(PP)樹脂で形成されている。ポリプロピレン(PP)樹脂は、破損した場合にあっても破損部が鋭利にならない、形状が身体の動きに追従できる柔軟性がある、耐薬品性に優れる等の有利点があり、本第1実施形態の帯枕100の材料として適する。帯枕100は、射出成形金型、射出成形簡易金型、注形金型(ゴム型)により一体成型することができる。また、同様の理由により、帯板60もポロプロピレン(PP)樹脂で形成してもよい。
【0079】
以上のように構成された衣服用帯1の装着方法を説明すると次のようになる。
すなわち、
図11に示すように、まず胴帯10を人体の胴部10aに装着する。この胴帯10の装着は、前後を逆にして行う(この装着方法の詳細は、上記した
図6の如く説明される)。また、上述した
図9及び
図10に示す手順により、あらかじめ帯枕100を用いて、装飾200を固定し、装飾布部材182で装飾装着部140を覆っておく。
【0080】
次いで、
図12(a)に示すように、人体の胴部10aの前部側で帯枕100を胴帯10に差し込む。続いて、
図12(b)に示すように、胴帯10を胴部10a上で半回転させ、帯枕100が人体の背部相当位置に位置するようになる。このとき、突起部160が真後ろにきているか指で触って確認することで、装飾200自体が左右にずれていないか目視によらず確認することができる。
【0081】
次に、
図13(a)に示すように、離間部22,32において、胴帯10に設けられた線状部材20,30に物品40のフック部41を引っ掛けて、装飾部42による胴帯10の装飾を行う。装飾を終えた状態の衣服用帯1を、人体の正面側から見た状態が
図13(b)に示されている。胴帯10の内側に設けた弾性体80が、人体の脇腹付近まで当たるため、体形を寸胴に補正されており、胴帯10が装着しやすく、着崩れもしにくく、更には見栄えがよい。また胴部10aに合わせて弾性体80が変形するため、着心地もよい。
【0082】
以上説明したように、本第1実施形態によれば、胴部10aに胴帯10を締め付けて装着する装着機構50を有することとしたので、衣服用帯1を容易に胴部に装着することができる。
【0083】
また、装着機構50は、第1の装着部51と第2の装着部52を有し、第1の装着部51および第2の装着部52は、胴部10aの所定の箇所において相互に一定の間隔を置いて設けられるとともに、第1の装着部51と第2の装着部52を連結し、かつ、連結の位置を変更することにより胴帯10の胴部10aに対する締め付け力を変更可能とすることとしたので、衣服用帯1を容易に胴部10aに装着することができるとともに、締め付け力の変更も容易に行うことができる。
【0084】
更に、第1の装着部51は、胴帯10の上部の縁部における水平方向の中間部から胴帯10の高さ方向の中間部まで斜め下方側に紐状または細長い帯状に延びる上部装着部51aと、胴帯10の下部の縁部における水平方向の中間部から胴帯10の高さ方向の中間部まで斜め方上方側に紐状または細長い帯状に延びる下部装着部51bと、を有するとともに、上部装着部51aの先端と下部装着部51bの先端を結合する結合部51cを有し、第1の装着部51における結合部51cと第2の装着部52とを連結することとしたので、第1の装着部51および第2の装着部52により胴帯10の上部の縁部および下部の縁部を斜め方向に引っ張るように締め付けることができる。
【0085】
また更に、胴帯10の表面14a側に線状部材20,30を長手方向に沿って設けることとしたので、線状部材20,30に物品40を引っ掛ける等することにより、様々な装飾を容易に施すことができる。
【0086】
また、線状部材20,30を胴帯10の表面14a側から覆い隠す布材料または紙材料で形成された被覆部23,33を有することとしたので、線状部材20,30を覆い隠すことができ、衣服用帯1の美観を損なうことを防止することができる。
【0087】
更に、被覆部23,33は、一枚の帯状の布材料11を折り込んで形成される谷部24,34に設定されることとしたので、被覆部23,33を形成するために格別の材料を要することなく胴帯10の形成とともに被覆部23,33を効率よく形成することができる。
【0088】
また更に、位置固定部21,31は、谷部24,34を長手方向に一定の間隔で閉塞するように形成されることとしたので、線状部材20,30を谷部24,34に確実に固定することができるとともに、閉塞した位置固定部21,31間において線状部材20,30と胴帯10とを容易に離間した状態とすることができ、線状部材20,30に物品40を容易に引っ掛けることができる。
【0089】
更にまた、線状部材20,30は、針金状の部材とし、針金状の部材は、プラスチック製とすることとしたので、胴帯10を胴部10aに巻き付ける際に線状部材20,30が障害となることを少なくすることができる。
【0090】
更に、胴帯10の裏面14bに、胴帯10の長手方向に沿って延在する帯板60を設けることとしたので、胴帯10の長手方向全体にわたって、帯の形状を保つことができる。更にまた、帯板60の両端に収納部50,52を設けて、帯板60の両端を差し込むこととしたので、帯板60の装着が容易である。また収納部50,52ともに両端が開口しているため、どちら側の端部からでも位置調整ができる。更に収納部50、52を通気性を有する素材で形成するので、蒸れを防止でき快適に帯を装着することができる。
【0091】
更に多数の通気孔を有するスポンジ状の弾性体80を、収納部50,52に収納可能としたので、ウエストや腰のくびれの湾曲部分に弾性体80があたり、帯の装着に適した寸動に胴部10aを補正でき、帯を装着したときの見栄えがよく、着崩れもしにくい。弾性体80は、人体側を向く面に複数の突部84を有する凹凸形状のため、通気性に優れ、蒸れを防止して快適な装着感が得られるとともに、人体の胴部10aに弾性体80を確実に固定することができる。
【0092】
更に、弾性体180は、両端部に傾斜面86,88を有することとしたので、収納部50,52に収納しやすい。弾性体80に保冷剤92を収納可能な切り込み90を設けることとしたので、胴帯10を長時間装着していても適度に装着部分を冷却し、快適な装着感が得られる。
【0093】
更に、胴帯10は、長さ調節可能に形成されるため、胴帯10を人体の胴部10aに装着し易くなる。更にまた、胴帯10は、胴部10aに巻き付けたときに重なり合う部分に面ファスナーを有することで、着脱が容易になる。
【0094】
特に、相互に脱着可能な第1の面ファスナー56と第2の面ファスナー58を有し、第1の面ファスナー58を、胴帯10の一方の端部13側における裏面側の上部と下部に、胴帯10の長手方向に沿って設け、第2の面ファスナー56を、胴帯10の他方の端部12側における上端と下端からそれぞれ上方と下方に張り出す張り出し部54に設ける。そして、張り出し部54を胴体10の裏面14b側に折り返しして、第1の面ファスナー58と第2の面ファスナー56とを係合することとしたので、装着が容易になるとともに、好きな位置で胴帯10の長さを固定することができる。なお、第2の面ファスナー56と張り出し部54を、上端と下端のそれぞれにおいて2ヶ所ずつ設けたので、胴帯10の重ね合わせ部分の上下の位置がずれることなく、平行な形状保持ができる。
【0095】
また更に、胴帯10に装着され、胴帯10に装飾を装着する帯枕100を有することとしたので、様々な装飾を容易に施すことができる。更に、帯枕100は、装飾200を装着する第1の装飾装着部140と、装飾装着部140よりも水平方向の幅が広く形成されており第1の装飾装着部140を胴帯10に固定する板状の装飾固定部110とを有するため、様々な装飾を更に容易に施すことができる。
【0096】
また更に、第1の装飾装着部140は、装飾固定部100に連続しており、水平方向に延びて筒状に形成され、胴帯10に固定したときに人体の外側を向く周方向の一部を切り欠いて形成される第1の装飾装着部140を有することとしたので、筒状の中空部内部に、切り欠き部分から差し込むことにより様々な装飾を容易に施すことができる。また、切り欠き部分が人体の外側を向いているため、胴帯10に固定後の位置の修正も容易である。
【0097】
更に、第1の装飾装着部140は、胴帯10に固定したときに人体側を向く面から、切り欠きにより形成された端部142,144側にいくにしたがって、厚みが漸次薄くなるように形成されるので、装飾200を保持する強度を維持しながらも適度に変形し、装飾200の差し込みが容易になる。
【0098】
また、第1の装飾装着部140は、胴帯10に固定したときに人体側を向く面に、複数の貫通孔150a~150fを有するため、筒状部分に挿入した装飾200を、貫通孔150a~150fを利用して紐170で固定することができ、装飾200を安定させることができる。また、第1の装飾装着部140は、胴帯10に固定したときに人体を向く面142に、複数の貫通孔150a~150fを連結する溝部152を有するので、貫通孔150a~150fに通した紐170などが溝部152に嵌まり、紐170の位置ずれがおこらず、装飾装着部140の表面からの突出量を減らすことができる。
【0099】
また更に、第1の装飾装着部140は、貫通孔150a~150fが設けられる領域の外側の領域において、周方向に延びる長孔154,156を有するため、長孔154,156に紐172などを通して人体の胴部10aに巻き付けて固定することができる。このため、装飾200が重くても、第1の装飾装着部140が垂れて下向きになるのを防止し、形状を維持することができる。
【0100】
更に、装飾固定部110は、第1の装飾装着部140よりも水平方向の幅が狭い第1の開口部122を有することで、通気性を確保して蒸れを防止し、快適な装着感を得ることができる。また、第1の開口部122の水平方向の幅を、第1の装飾装着部140よりも狭くすることで、強度の維持も可能となる。
【0101】
第1の開口部122の上端位置は、第1の装飾装着部140の下端位置から所定の間隔をおいて設定されるので、強度を確保することができる。第1の開口部122の上部に第2の開口部130を設け、第2の開口部130は、第1の開口部122よりも水平方向の幅が大きいため、装飾装着部140の表面に巻き付ける幅広の装飾布部材182などを容易に開口部130に通すことができる。
【0102】
更に、装飾固定部110は、胴帯10に固定したときに人体の外側を向く面の下部であって、装飾固定部110の水平方向の幅の中央部に、突起部160を有するので、人体の後ろ側に回した装飾200が真後ろにきているか、指で触ることで確認することができる。
【0103】
また更に、装飾固定部110は、上部から下部へ向けて厚みが漸次薄く形成され、中央部から両端側へ向けて厚みが漸次薄く形成されることで、強度を維持しながらも適度に変形し、胴帯10へのスムーズな装着が可能となる。更に、第1の装飾装着部140よりも水平方向の幅が広く、装飾装着部140の表面に巻き付け可能な装飾布部材182を有することで、装飾装着部140の表面が露出せず、より装飾性を高めることができる。
【0104】
装飾補助具180は、装飾布部材182を装飾固定部110に固定するための固定補助部材184,186を有するため、装飾布部材182の固定が容易になる。装飾装着部140及び装着固定部110が、ポリプロピレン樹脂により形成されるため、強度を維持しつつ、装着するときに必要な適度な柔軟性を確保することができる。
【0105】
[第2実施形態]
次に本発明の第2実施形態について
図14および
図15を参照して詳細に説明する。なお、本第2実施形態においては、上述した第1実施形態と同一の符号が付された構成については同一の構成であるとしてその説明を省略することがあるものとする。また第1実施形態と同様の構成についてもその説明を省略することがあるものとする。
【0106】
本第2実施形態における衣服用帯2は、胴帯を変更した構成を示しており、より詳しくは、胴帯10´に設けられる線状部材20´,30´を針金状の部材より詳しくはプラスチック製の部材とするとともに、発光可能にまたは蛍光可能に形成した構成を示している。
【0107】
すなわち、線状部材20´,30´は、該線状部材20´,30´上にLED素子等の発光素子を並べて形成されており、または線状部材20´,30´に蛍光材料を施して形成されている。
【0108】
本第2実施形態においては、線状部材20´,30´は、発光可能にまたは蛍光可能に形成されることとしたので、斬新な発想の衣服用帯2を提供することができる。
【0109】
なお、本第2実施形態においては、胴帯10´は、布材料や紙材料のみならずプラスチック材料を採用することができる。プラスチック材料は、例えば透明樹脂材料を採用することができ、その表面にラテックスプリントやUVプリント等により各種のプリントを行い模様を施すこととしても良い。また、プリントされたプラスチックフィルムを胴帯10の表面14aに貼り付けて各種の模様を施すこととしても良い。更に胴帯10の表面14aにPP加工(Poly-Propylene加工(ポリプロピレン加工))を施したり、各種の電飾を施すこととしても良い。また更に、胴帯10に液晶を施して各種の画像を映し出すこととしても良い。
【0110】
本第2実施形態においては、
図14および
図15からも明らかなように胴帯10´の表面14a側において線状部材20´,30´を露出させた構成となっており、線状部材20´,30´を被覆する被覆部23,33は省略される。
【0111】
[第3実施形態]
次に本発明の第3実施形態について
図16~
図18を参照して詳細に説明する。なお、本第3実施形態においては、上述した第1実施形態および第2実施形態と同一の符号が付された構成については同一の構成であるとしてその説明を省略することがあるものとする。また第1実施形態および第2実施形態と同様の構成についてもその説明を省略することがあるものとする。
【0112】
本第3実施形態における衣服用帯3は、帯枕の装飾装着部を2段構成としたものである。本実施形態の帯枕300は、上述した第1実施形態の帯枕100の第1の装飾装着部140の上部に、板状の中間体310を介して第2の装飾装着部320が連続した構成となっている。第2の装飾装着部320は、第1の装飾装着部140よりも水平方向の幅が狭く設定されている。
【0113】
中間体310には、貫通孔312a,312bや、長孔314a,314bが設けられている。これら貫通孔312a,312bや長孔314a,314bは、装飾の取り付けや、人体へ回しかけるための紐を通す部分として利用される。
【0114】
第2の装飾装着部320は、水平方向に延びて筒状に形成され、胴帯10に固定したときに人体の外側を向く周方向の一部を切り欠いた、断面C字状に形成されている。切り欠きにより形成された2つの端部324,326の間から、筒状の中空部328に差し込むことにより様々な装飾を容易に施すことができる。また、切り欠き部分が人体の外側を向いているため、胴帯10に固定後の位置の修正も容易である。
【0115】
装飾装着部320は、胴帯10に固定したときに人体側を向く面322から、切り欠きにより形成された両端部324,326側にいくにしたがって、厚みが漸次薄くなるように形成されている(
図16(b))。このような厚み設定とすることで、装飾350(
図18参照)を保持する強度を維持しつつも適度に変形し、切り欠き部分からの装飾350の差し込みが容易になる。
【0116】
また、装飾装着部320は、胴帯10に固定したときに人体側を向く面322に、複数の貫通孔330a~330fと、溝部332を有している。更に、装飾装着部320は、胴帯10に固定したときの上面にも、複数の貫通孔340a~340fと、これら貫通孔340a~340fを連結する溝部342を有している。更に、装飾装着部320は、貫通孔340a~340fが設けられる領域の外側の領域において、周方向に延びる長孔(ないしスリット)344,346を有している。
【0117】
これら貫通孔330a~330f及び340a~340fは、上述した第1実施形態と同様に、装飾350を固定するための紐170を通して利用してもよいし、
図18に示すピンタイプの装飾360(生花や造花)を差すために使用してもよい。長孔344,346も第1実施形態と同様に、人体にまわしかけて固定するための紐172を通すようにしてもよいし、装飾360を差すために利用してもよい。また、装飾装着部320に装飾布部材182を巻き付けずに貫通孔330a~330f及び340a~340fや長孔344,346に紐170,172を通したり、装飾360を差してもよい(上記した第1実施形態においても同様に装飾装着部140に飾布部材182を巻き付けずに貫通孔150a~150f及び150a~150fや長孔154,156に紐170,172を通したり、装飾360を差してもよい)。
【0118】
このように本第3実施形態における衣服用帯3は、装飾装着部が2段構成となっているため、より多くの装飾を装着することができる。特に立体的な(3次元的な)装飾を施した帯を容易に作ることができる。その他の基本的な作用・効果は、上述した第1実施形態と同様である。なお、装飾装着部320は、
図16(b)に示すように人体側に湾曲しており、胴帯10に固定したときに帯枕300が人体に沿いやすい。
【0119】
ここで、本第3実施形態の帯枕300は、ポリプロピレン(PP)樹脂で形成されている。ポリプロピレン(PP)樹脂は、破損した場合にあっても破損部が鋭利にならない、形状が身体の動きに追従できる柔軟性がある、耐薬品性に優れる等の有利点があり、本実施形態の帯枕300の材料として適する。帯枕300は、射出成形金型、射出成形簡易金型、注形金型(ゴム型)により一体成型することができる。なお、帯枕300の角部は湾曲状に形成されており、人体に装着するときに人体を傷つけることのないように安全面に配慮している。
【0120】
[第4実施形態]
次に本発明の第4実施形態について
図19を参照して説明する。なお、本第4実施形態の説明においては、上述した第1実施形態乃至第3実施形態と同一の符号が付された構成については同一の構成であるとしてその説明を省略することがあるものとする。また第1実施形態乃至第3実施形態と同様の構成についてもその説明を省略することがあるものとする。
【0121】
本第4実施形態は、帯枕の変形例を示すものである。
図19に示す帯枕400は、装飾固定部110の上端の装飾装着部140の下方と連接する部分に水平方向に延びる切り欠き412を設けている。より詳しくは、帯枕400は、装飾固定部110の上端部112と装飾装着部140の下端部141が湾曲部410によって連接している。そして、この連接する湾曲部分410における装飾固定部110の上端に、水平方向の切り欠き412を設けている。すなわち、
図19(b)に示すように、装飾装着部140に巻き付ける装飾布部材182の固定補助具184a,186bをゴム状または紐状とし、切り欠き412は、例えば、装飾布部材182の固定補助具184a,186aなどを引っ掛け可能としたり、紐状ないしチェーン状の他の装飾などをかけることもできるため、装飾の幅が広がる。また、装飾固定部110の上端の連接する部分に水平方向に形成したので、強度も維持することができる。
【0122】
ここで、本第4実施形態の帯枕400,400´は、ポリプロピレン(PP)樹脂で形成されている。ポリプロピレン(PP)樹脂は、破損した場合にあっても破損部が鋭利にならない、形状が身体の動きに追従できる柔軟性がある、耐薬品性に優れる等の有利点があり、本実施形態の帯枕400,400´の材料として適する。帯枕400,400´は、射出成形金型、射出成形簡易金型、注形金型(ゴム型)により一体成型することができる。
【0123】
なお、本発明は上述した実施形態に限定されず特許請求の範囲を逸脱しない範囲内で種々の変形実施および応用実施が可能であることは勿論である。
例えば、上述した実施形態にあっては、第2の装飾装着部320は、胴帯10に固定したときに人体側を向く面および上面のいずれにも、複数の貫通孔330a~330fを有することとしているが、胴帯10に固定したときに人体側を向く面又は上面の少なくとも一方の面に、複数の貫通孔330a~330fを有することとしても所要の効果を奏する。
【0124】
また、
図20に示すように、帯板93に多数の貫通孔97を有することとして、通気性を確保することとしてもよい。
【0125】
更に上述した実施形態にあっては、胴帯10に物品40を引っ掛け可能とする部材を、線状部材20,30とすることとしているが、
図21に示すメッシュ状の生地を用いた部材500,600(例えばガーゼ状の布部材)や
図22に示すフック状の部材700,800を胴帯10の表面14aに備え、物品40を引っ掛け可能とする部材として用いることとしても所要の技術的効果を奏する。なお、胴帯10に物品40を引っ掛け可能とする部材は、線状部材20,30、メッシュ状の生地を用いた部材500,600、およびフック状の部材700,800を適宜組み合わせることとしてもよい。すなわち、胴帯10に物品40を引っ掛け可能とする部材は、線状部材20,30、メッシュ状の生地を用いた部材500,600、およびフック状の部材700,800のうち少なくともいずれか一つとすることとすれば、所要の技術的効果を奏する。
【産業上の利用可能性】
【0126】
本発明は、容易に装着することができる衣服用帯を提供し、帯の新たな需要を喚起し関係業界の発展に大きく寄与する。
【符号の説明】
【0127】
1:衣服用帯
2:衣服用帯
3:衣服用帯
10,10´:胴帯
10a:胴部
11:帯状の布材料
11a:最外部にある帯状の材料
12,13:側端
14a:表面
14b:裏面
15:上部の縁部
16:下部の縁部
20,30:線状部材
20´,30´:線状部材
21,31:位置固定部
22,32:離間部
23,33:被覆部
24,34:谷部
24a,24b:帯片
34a,34b:帯片
40:物品
41:フック部
42:装飾部
50:装着機構
51:第1の装着部
51a:上部装着部
51b:下部装着部
51c:結合部
52:第2の装着部
60:連結部材
61:第1の連結部材
62:第2の連結部材
70:ポケット
71:第1のポケット
72:第2のポケット
80:弾性体
81:上面
82:底面
84:突部
86,88:傾斜面
90:切り込み
92:保冷剤
93:帯板
94:帯板挿入部
95:第1の面ファスナー
96:第2の面ファスナー
97:貫通孔
100:帯枕
110:装飾固定部
112:上端
114:下端
115a,115b:側端
116:傾斜部
120:開口部
122:第1の開口部
123:側部の下端
124:底部の下端
125:側端
126:傾斜部
130:第2の開口部
140:装飾装着部(第1の装飾装着部)
141:下端部
142:面
144,146:端部
148:中空部
150a~150f:貫通孔
152:溝部
154,156:長孔
160:突起部
170:線状のゴム紐
172:紐
180:装飾補助具
182:装飾布部材
184,186:固定補助具
200:装飾
300:帯枕
310:中間体
312a,312b:貫通孔
314a,314b:長孔
320:装飾装着部(第2の装飾装着部)
322:面
324,326:端部
328:中空部
330a~330f:貫通孔
332:溝部
340a~340f:貫通孔
342:溝部
344,346:長孔
350,360:装飾
400,400´:帯枕
410:湾曲部
412,414:スリット
500,600:メッシュ状の生地を用いた部材
700,800:フック状の部材