(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2021-12-23
(45)【発行日】2022-02-04
(54)【発明の名称】外気導入換気機能を付加したエアコン室内機設置壁およびユニットハウス
(51)【国際特許分類】
F24F 1/0035 20190101AFI20220128BHJP
F24F 1/0057 20190101ALI20220128BHJP
F24F 1/0353 20190101ALI20220128BHJP
F24F 13/068 20060101ALI20220128BHJP
【FI】
F24F1/0035
F24F1/0057
F24F1/0353
F24F13/068
(21)【出願番号】P 2020143218
(22)【出願日】2020-08-27
【審査請求日】2020-08-28
【早期審査対象出願】
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】516105224
【氏名又は名称】有限会社クリエイトホーム
(74)【代理人】
【識別番号】100195039
【氏名又は名称】古城 耕一
(72)【発明者】
【氏名】中山 将太
(72)【発明者】
【氏名】古城 耕一
【審査官】佐々木 訓
(56)【参考文献】
【文献】特開平09-203541(JP,A)
【文献】特開2003-185186(JP,A)
【文献】特開2004-077082(JP,A)
【文献】特開平06-241515(JP,A)
【文献】特開平03-037070(JP,A)
【文献】特開2013-047588(JP,A)
【文献】特開2001-073477(JP,A)
【文献】中国特許出願公開第111365836(CN,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F24F 1/0035
F24F 1/0057
F24F 1/0353
F24F 13/068
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
換気と室内空調を目的として、
外気導入外壁貫通口
(7)を空けた外壁
(5)と、
当該外気導入外壁貫通口
(7)を挟んで、室内側にはエアコン室内機
(1)の空気吸入部
を覆って、当該空気吸入部へ直接外気を導入するためのエアコン室内機用フード・ダクト
(3)と、
当該外気導入外壁貫通口
(7)を挟んで、室外側には外気を導入するための外気導入外壁フード・ダクト
(4)とからなることを第1構成要件として有し、
外気導入外壁フード・ダクト(4)と外壁(5)で囲まれた内部空間の外壁(5)に紫外線ランプを設置して、当該内部空間を流れる空気に紫外線照射することを第2構成要件として有し、
ユニットハウスあるいはコンテナハウスを構成する4つの壁のうち、外壁(5)と対面にある外壁に、排気ダクト(24)を設置することを第3構成要件として有し、
エアコン室内機(1)から排気ダクト(24)へ空気の流れが一方向となる効果を有するユニットハウスまたはコンテナハウス。
【請求項2】
換気と室内空調を目的として、
外気導入外壁貫通口(7)を空けた外壁(5)と、
当該外気導入外壁貫通口(7)を挟んで、室内側にはエアコン室内機(1)の空気吸入部を覆って、当該空気吸入部へ直接外気を導入するためのエアコン室内機用フード・ダクト(3)と、
当該外気導入外壁貫通口(7)を挟んで、室外側には外気を導入するための外気導入外壁フード・ダクト(4)とからなることを第1構成要件として有し、
外気導入外壁フード・ダクト(4)と外壁(5)で囲まれた内部空間の外壁(5)に紫外線ランプを設置して、当該内部空間を流れる空気に紫外線照射することを第2構成要件として有し、
ユニットハウスあるいはコンテナハウスを構成する4つの壁のうち、外壁(5)と対面にある外壁であって、排気ダクト(
24)を有する外壁に隣接する室内
側に、排気ダクト側内壁
(25)を設置することを第3構成要件として有し、
外壁(5)と対面にある排気ダクト(24)を有する外壁と、排気ダクト側内壁(25)との間で形成される内部空間を利用して、当該内壁
(25)に空
けた排気ダクト側内壁換気口
(26)を通って、室内空気が排気ダクト
(24)を介して排出
されることを第4構成要件として有し、
外壁(5)と対面にある排気ダクト(24)を有する外壁と、排気ダクト側内壁(25)との間で形成される内部空間に紫外線ランプを設置
して、紫外線照射することを第5構成要件として有し、
エアコン室内機(1)から排気ダクト(24)へ空気の流れが一方向となる効果を有するユニットハウスまたはコンテナハウス。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、外気導入換気機能を付加したエアコン室内機設置壁およびユニットハウスに関するものである。
【背景技術】
【0002】
新型コロナウイルスが日本国内でも感染者が拡がり、病院内外に発熱外来用の特別施設の設置が求められている。
また、そのような病院施設内部に発熱外来を設置している施設に於いては、負圧室にするために強力な換気システムが必要となる上、クリーンルームの導入空気及び排気にも滅菌・減菌のためHEPAフィルターの設置が必要となる。
さらに、病院施設内部に発熱外来施設を別途導入できない場合には、救急搬入口や裏玄関の外側にテント幕で囲った施設を仮設して対応している病院施設も見受けられる。また、特許文献1に示す特開2017-190912号公報には、ユニットハウス用空調機一体パネルが開示されているが、壁パネルの設置作業効率という特徴を示しているが、室内換気には、ユニットハウスの窓の開放あるいは外気処理エアコンを使用するものと考えられる。あるいは、特許文献2に示す特開2018-40159号には、移動式ユニットハウスが開示され、空きスペースに自在に移動設置が可能であることから、移動式の発熱外来としての使用が考えられるが、空調設備に関して特筆しているものではない。
【0003】
しかし、病院施設内における発熱外来では、一般の外来患者とは異なる出入り口や通路を確保しなければならないという欠点があり、救急搬入口や裏玄関に仮設の検査室を設置した場合、外気温の影響が増大し、夏場の炎天下ではスポットクーラーや扇風機を備えていても、防護服やフェイスシールドを装着した医師や看護師への身体的負荷は図りしれないという欠点がある。
【0004】
そこで、病院の駐車場にユニットハウスやコンテナハウスを設置して、発熱外来スペースとして利用する場合には、施設内の椅子や机といった備品をアルコールで消毒し続けなければならず、又、エアコンによる室内温度管理が可能であるが、窓を一定時間の間隔で開放して換気に努めなければ為らないという問題があった。また、非特許文献1で示す様に、遠紫外UVランプでコロナウイルスを不活性化させることが期待されているが、ユニットハウスの室内で直接紫外線ランプを常時照射させることは、人体的影響が大きく、アルコールによる消毒が現実的な対応となっている、
【0005】
この改善策として、外気処理エアコンに取り替える方法があるが、高価格であり、某社の換気ができるエアコンの場合でも、10畳モデルで通常モデルの3倍以上の価格設定であり、ユニットハウスやコンテナハウスへの導入が難しいと考える。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【文献】特開2017-190912号公報
【文献】特開2018- 40159号公報
【文献】特開2018- 39280号公報
【文献】特開2020- 90851号公報
【非特許文献】
【0007】
【文献】コロンビア大学CRR「遠UVC光効率と安全性対人間コロナウイルス」(https://www.crr.columbia.edu/news/far-uvc-light-efficient-and-safe-versus-human-coronaviruses)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
解決しようとする問題点は、窓の開放による換気をしないで、通常のエアコンを使用して外気導入を行い、ユニットハウスあるいはコンテナハウス内の換気と室内温度調整を同時に図る点である。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明は、エアコン室内機1の空気吸入部をエアコン室内機用フード・ダクト3で覆い、外壁5に設けた外気導入外壁貫通口7を通じて吸入した外気を、内壁6に設けた内壁空気吸入貫通口8を通じてエアコン室内機1へ導くことにより、換気をしながら室内空調を行うことができることを最も主要な特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
本発明の外気導入換気機能を付加したエアコン室内機設置壁を設置した、ユニットハウスあるいはコンテナハウスを発熱外来として利用する場合に、外気がエアコン室内機1の空気吸入部に直接導入されるので、換気と同時に室内空調をすることが可能となり、防護服を着用される医療従事者のみならず、検査を受ける患者にとっても、夏場の熱中症などの身体的負担の軽減し、エアコンから排気へと空気の流れが一方向なので、会話による飛沫が一方向へ気流に乗って排出されるので、PCR検査時における医療関係者への感染を低減できるという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【
図1】
図1は
外気導入換気機能を付加したエアコン室内機設置壁の斜視図である。(実施例1)
【
図2】
図2は
図1の内壁6を省略した内部空間の斜視図である。(実施例1)
【
図3】
図3はエアコン室内機用フード3を外した場合の斜視図である。(実施例1)
【
図9】
図9は外気導入外壁フード・ダクト4を外した背面図である。(実施例1)
【
図10】
図10は外壁5と内壁6とを貫通する外気導入・室内循環切換器具16を設置した
外気導入換気機能を付加したエアコン室内機設置壁を示した斜視図である。(実施例2)
【
図12】
図12は室内循環状態にした場合の斜視図である。(実施例2)
【
図13】
図13は外気導入状態の右側面図である。(実施例2)
【
図14】
図14は室内空気循環状態の右側面図である。(実施例2)
【
図17】
図17は内壁空気吸入貫通口8及び室内空気循環用貫通口9を見える様にした正面図である。(実施例2)
【
図18】
図18は内壁6を省略した正面図である。(実施例2)
【
図19】
図19は外気導入外壁貫通口7が見える様にした背面図である。(実施例2)
【
図21】
図21はダクト3とダクト4を外した上面図である。(実施例2)
【
図23】
図23は外気導入外壁フード・ダクト4とメッシュフィルター18の拡大斜視図である。(実施例2)
【
図24】
図24は外気導入外壁フード・ダクト4と外気導入・室内循環切換器具16とメッシュフィルター148斜め下から見た拡大斜視図である。(実施例2)
【
図25】
図25は外壁のみ
の外気導入換気機能を付加したエアコン室内機設置壁を示した斜視図である。(実施例3)
【
図30】
図30は室内フード3を外した正面図である。(実施例3)
【
図32】
図32は外壁フード4を外した背面図である。(実施例3)
【
図34】
図34は実施例2を用いたユニットハウス21の外殻を一部透明化したユニットハウスの概念斜視図である。
【
図35】
図35は実施例2を用いたユニットハウス21の外殻を一部透明化したユニットハウスの排気側に内壁25と換気口26を設けた斜視図である。(実施例4)
【発明を実施するための形態】
【0012】
ユニットハウスの室内に内壁空気吸入貫通口8を空けた内壁6を設け、何枚かの補強仕切板10、11及び気流仕切壁11、12を外壁5と内壁6の間に設置し、当該外壁5に空けた外気導入外壁貫通口7から侵入する外気が外壁5と内壁6で挟まれた空間を通路あるいは流路として流れてエアコン室内機用フード・ダクト3を通してエアコン室内機1の吸入部へ導かれ、エアコン室内機1で空調されることにより、ユニットハウスの窓を開放すること無く、換気が可能となる。また、外気導入することにより、ユニットハウス室内は正圧状態になるが、排気口を適宜設けることで、ユニットハウス内の空気の流れを管理することができるというメリットが生じる。
【実施例1】
【0013】
図1は、
図33及び
図34で示すユニットハウス17の天井や床と他の壁を省略したユニットハウス21の1つの外壁5に隣接する当該ユニットハウスの室内側に、内壁6を設置して、エアコン室内機1の空気吸入部をエアコン室内機用フード・ダクト3で覆った状態を示す斜視図である。
図2は、
図1で示す内壁6を省略した内部空間の様子を示す斜視図であり、2枚の補強仕切板10、11と1枚の気流仕切板12を設けて、外壁5の外気導入外壁貫通口孔7から流入する外気は、床側へ向かって下向きに流れるように気流仕切板12と床との隙間に紫外線ランプ14を設置できるように短く長さを調整している。当該気流仕切板12の下部隙間を通過する外気に紫外線ランプ14を照射して抗菌効果を図っている。
【0014】
図4は、
図1の右側面図であり、
図5は
図1の左側面図であり、
図6は
図1の上面図を表している。
図7は、
図1の室内側を示した正面図であり、エアコン室内機1の空気吸入部の上部の内壁6に
内壁空気吸入貫通口8を空けていることを示している。また、
図8及び
図9は
図1の外側を示した背面図であり、
図8上において透明表示処理をした外気導入外壁フード・ダクト4を示し、
図9には当該フード・ダクト4を外した外壁5には、外気導入外壁貫通口7を設けている。外壁5の外気導入外壁貫通口7から流入する外気は外壁5と内壁6で囲まれた空間を通路あるいは流路として通って、内壁6のエアコン室内機用フード・ダクト3からエアコン室内機1の空気吸入部へ送られることになる。
【0015】
ここで、エアコン室内機1とエアコン室外機2との間の配管及び配線を省略しているが、外壁5と内壁6には適宜配管工事等が必要になる。更に、外壁5と内壁6で囲まれた空間を形成するそれぞれの壁面に光触媒や抗菌塗料を塗布すれば、紫外線ランプ14からの紫外線照射により、抗菌効果が期待できる。ただし、紫外線ランプは複数個設置しても構わない。さらに、適宜空気浄化フィルターを設置し、外気導入外壁フード・ダクト4や外壁6の外気外壁貫通口7にメッシュフィルターを設置すれば、害虫の侵入を防ぐことが可能となるが、当該実施例では省略する。
【実施例2】
【0016】
図10は、実施例1と同様に、
図33及び
図34で示すユニットハウス21の天井や床等を省略した1つの外壁5に隣接する当該ユニットハウス21の室内側に内壁6を設置して、エアコン室内機1の空気吸入部をエアコン室内機用フード・ダクト3で覆った状態を示す斜視図である。
図11は、
図10で示す内壁6を省略した内部空間の様子を示す斜視図であり、外気導入・室内循環切換器具16や空気浄化用のフィルター17を備えたことを特徴としている。また、
図12は、外気導入・室内循環切換器具16を室内側へ張り出させて、空気循環させる場合の斜視図である。
図12には、新たにフィルター交換窓19及び蛍光ランプ取替窓20を設けているが、実施例1においても適宜設置することが可能である。
【0017】
図13及び
図14は、
図10の右側面図であり、
図13は外気導入・室内循環切換器具16を外壁
5側へ押し込んで外気導入状態を示し、
図14は外気導入・室内循環切換器具16を室内側へ引き出して室内空気循環状態を示している。ここで、外気導入・室内循環切換器具16は
図24に示す様な箱形状であり、室内側あるいは室外側へスライドさせることが可能なように、外壁5の外気導入外壁貫通口7と同位置に内壁6にも室内空気循環用貫通口9を空ける事で、空気循環あるいは外気導入状態に切り替えることが可能
となっている。また、外気導入・室内循環切換器具16のスライドにソレノイド機構を付加すれば、遠隔切換や切換時間制御も可能である。
図15は、
図10の左側面図を示している。
【0018】
図16及び
図17は
図10の室内側を示した正面図であり、
図17はエアコン室内機用フード・ダクト3及び外気導入・室内循環切換器具16を外して内壁6に空けた内壁空気吸入貫通口8及び室内空気循環用貫通口9を示している。また、
図18は室内側から見た
図11の正面図であり、内壁6を省略して、補強仕切板10、11や気流仕切板12、13や紫外線ランプ15や外気導入・室内循環切換器具16や空気浄化用のフィルター17等を示している。
図19は、
図10の背面図であり、外気導入外壁フード・ダクト4を外して外気導入貫通口7を示している。これらの図面から、外壁5の外気導入貫通口7から侵入した外気は、
図18の右側の補強仕切板10気流仕切板12で囲まれた空間を下向きに流れ、次に2枚の気流仕切板12と気流仕切板13で囲まれた空間を上向きに流れて、途中の空気浄化フィルター13を通過した後、
図18の左側の気流仕切板12と補強仕切板11で囲まれた空間を通って、内壁6の内壁空気吸入貫通口8及びエアコン室内機用フード・ダクト3からエアコン室内機1の空気吸入部へ導かれる通路あるいは流路を形成していることが分かる。ここで、外壁5と内壁6と補強仕切板10、11及び気流仕切板12、13で囲まれる壁内面と仕切板表面に光触媒や抗菌塗料を塗布すれば、紫外線ランプ14による紫外線照射により抗菌効果が期待できる。また、可視光活性触媒や可視光活性抗菌塗料であれば、紫外線ランプ14以外に通常の蛍光灯を私用することも可能であり、紫外線ランプにこだわるものではない。さらに、外気の流路長さも調整する必要を考慮して、気流仕切板の数も2枚にこだわるものではない。
【0019】
図19は、
図10の背面図であり、
図20及び
図21は
図10の上面図であり、
図22は、
図10の下面図である。
図21は、
図20からエアコン室内機用フード・
ダクト3及び外気導入外壁フード・ダクト4を外して、エアコン室内機1の空気吸入部と外気導入外壁フード・ダクト4の下部にメッシュフィルター18が見える様にしている。
図22では、外壁5の外気導入外壁貫通口7に取り付けた外気導入外壁フード・ダクト4の下部にメッシュフィルター18を取り付けた様子を示している。
図23は、外気導入外壁フード・ダクト4とメッシュフィルター18の拡大斜視図である。
図24は、外気導入外壁フード4、外気導入・室内循環切換器具
16及びメッシュフィルター
18を斜め下方向から見た場合の様子を示しているが、外気導入・室内循環切換器具
16は箱形状をしているので、外気あるいは室内空気が通り抜けることが可能であり、室内側あるいは室外側へスライドさせることにより、空気循環あるいは外気導入状態に切り替えることが可能である。しかし、箱形状にこだわるものではなく、外壁5の外気導入外壁貫通口7と内壁6の室内空気循環用貫通口9にそれぞれ可動開閉密閉蓋を用意すれば、外気導入及び室内空気循環をコントロールすることも可能であり、開閉制御機構を付加すれば換気時間の管理を行うここも可能となる。
【0020】
実施例1と同様に、エアコン室内機1とエアコン室外機2との配管や電気配線等を省略しているが、外壁5と内壁6には適宜配管穴や配線穴が必要であり、紫外線ランプ14を取り付けた蛍光ランプ取付台15の配線も省略しているが、紫外線ランプ14及び蛍光ランプ取付台15の複数個を設置して抗菌効果を高めることが可能である。
【実施例3】
【0021】
図25は、ユニットハウス21の外壁5のみを利用した場合の
外気導入換気機能を付加したエアコン室内機設置壁を示した斜視図あり、内壁
6を用いていないので、外気導入外壁貫通口7は外壁5のみに空けている。
当該外気導入外壁貫通口7を挟んで、室内側にはエアコン室内機用フード・ダクト3があり、室外側には外気導入外壁フード・ダクト4がある。当該外気導入外壁フード・ダクト4から入った外気は、エアコン室内用フード・ダクト3を通って、エアコン室内機1の空気吸入部へと導かれるので、換気と温度調整が同時に行われる。
【0022】
【0023】
図32に示す様に外壁に紫外線ランプ14を設置して、外気導入外壁フード・ダクト4の内面に光触媒や抗菌塗料を塗布すれば、紫外線照射による抗菌効果が期待できる。当該実施例3にはエアコン室内機1とエアコン室外機2との配管や配線を省略しているが、適宜配置することが望ましい。又、外気導入外壁フード・ダクト4にも、空気浄化フィルターやメッシュフィルターを設置することが望ましい。
【実施例4】
【0024】
図35に示すユニットハウス21の排気ダクト側の室内にも内壁6と同様な排気ダクト側内壁25を設けて、外壁との間に内部空間を作り、更に内壁6の外気導入孔7のような排気ダクト側内壁換気口26を空けて、当該内部空間内面に光触媒や抗菌塗料を塗布する。また、当該内部空間内にも紫外線ランプを設置すれば、室内空気が排気ダクトを通して排出される際に室内空気の清浄化を図ることができる。
【産業上の利用可能性】
【0025】
新型コロナウイルスが国内でも発生し、病院施設を訪れる発熱患者はコロナウイルス検査が必要なため、発熱外来施設が必要となっている。そこで、病院施設の駐車スペースを利用したユニットハウスあるいはコンテナハウスの利用が考えられるが、ソーシャルディスタンスを保つ事と換気が必要となっている。そこで、本願発明に示すエアコン室内機の空気吸入部への外気導入による換気空調が可能な内壁の設置したユニットハウスやコンテナハウスを発熱外来として利用すれば、炎天下での防護服を着用した医療従事者の負担を軽減できる。また、新型コロナウイルスに罹患していなくても、熱中症を発症した場合の処置施設として活用することが可能である。
【符号の説明】
【0026】
1 エアコン室内機
2 エアコン室外機
3 エアコン室内機用フード・ダクト
4 外気導入外壁フード・ダクト
5 外壁
6 内壁
7 外気導入外壁貫通口
8 内壁空気吸入貫通口
9 室内空気循環用貫通口
10 補強仕切板
11 補強仕切板
12 気流仕切板
13 気流仕切板
14 紫外線ランプ
15 蛍光ランプ取付台
16 外気導入・室内循環切換器具
17 フィルター
18 メッシュフィルター
19 フィルター交換窓
20 蛍光ランプ交換窓
21 ユニットハウス
22 窓
23 出入口
24 排気ダクト
25 排気ダクト側内壁
26 排気ダクト側内壁換気口
【要約】
【課題】エアコン室内機への外気導入による換気空調
【解決手段】発熱外来の屋外施設として駐車場のスパース等に設置したユニットハウスあるいはコンテナハウスの室内に、通常のエアコン室内機の室内循環吸気部への外気導入が可能な外気導入孔7を有する内壁5を設置することにより、当該ユニットハウス等の外壁5に設けた外気導入孔7から吸入する外気が内壁6と外壁5の間の内部空間を通って、直接エアコン室内記1に導入することができる。これにより、ユニットハウス内の温度管理と換気を同時に行うことが可能となる。
【選択図】
図10