(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2021-12-23
(45)【発行日】2022-01-18
(54)【発明の名称】予約管理システム及びプログラム
(51)【国際特許分類】
G06Q 10/02 20120101AFI20220111BHJP
G06Q 10/06 20120101ALI20220111BHJP
【FI】
G06Q10/02
G06Q10/06
(21)【出願番号】P 2018099152
(22)【出願日】2018-05-23
【審査請求日】2020-12-10
(73)【特許権者】
【識別番号】519177932
【氏名又は名称】株式会社ISID-AO
(74)【代理人】
【識別番号】100137338
【氏名又は名称】辻田 朋子
(72)【発明者】
【氏名】清水 剛
(72)【発明者】
【氏名】桃井 啓行
【審査官】宮地 匡人
(56)【参考文献】
【文献】特開2005-222477(JP,A)
【文献】特開2017-162504(JP,A)
【文献】特開2013-061929(JP,A)
【文献】特開2014-032526(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2009/0164259(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
実空間上に設けられた複数のスペースの利用予約を管理するための予約管理システムであって、
各スペースを識別するためのスペース識別情報と、当該各スペースに関するスペース情報が対応付けて記憶される第1記憶手段を管理する第1管理手段と、
前記スペース識別情報と、日又は時刻の情報を含む、各スペースに対して実行された利用予約の内容を示す予約情報と、が対応付けて記憶される第2記憶手段を管理する第2管理手段と、
ユーザ毎に、前記スペースの予約情報に対する実際の利用状況を、利用履歴情報として、記憶された第3記憶手段を管理する第3管理手段と、
前記スペースの利用予約を申し込む申込みユーザによる要求であって、利用希望期間を含む前記スペースの利用時における利用条件を指定した利用予約要求を取得する取得手段と、
前記利用予約要求が取得された場合に、当該利用予約要求により指定された
利用条件を満たす候補スペースを前記スペース情報に基づいて特定する候補スペース特定手段と、
前記特定された候補スペースにおいて既に予約している先約ユーザが存在する場合に、前記先約ユーザにおける
予約情報及び利用履歴情報の少なくともいずれか一方を所与の要素に基づいて解析し、当該先約ユーザにおける利用予約を遂行する確率を、確度として、数値化する確度特定処理を実行する確度特定手段と、
前記特定された候補スペース毎の前記特定された確度に関する情報を前記申込みユーザに提供する提供手段と、
備えることを特徴とする予約管理システム。
【請求項2】
請求項1に記載の予約管理システムにおいて、
前記確度特定手段が、
前記利用履歴情報に含まれる利用予約に対するキャンセル、前記利用履歴情報から算出された先約ユーザの前記スペースの利用に関する評価値、前記予約情報に含まれる前記利用予約の定期利用の有無、前記予約情報に含まれる利用予約に登録された人数を含む前記要素の中から、少なくともいずれかの要素に基づいて、該当する先約ユーザにおける利用予約を遂行する確率を、確度として、数値化する前記確度特定処理を実行する、予約管理システム。
【請求項3】
請求項2に記載の予約管理システムにおいて、
前記確度特定手段が、前記先約ユーザの予約情報毎に、
前記利用予約に対するキャンセルの有無を前記確度の数値化に用いる場合には、前記確度特定処理として、当該キャンセルが多いほど前記確度を低く数値化し、
前記利用予約に対する先約ユーザの前記スペースの利用に関する評価値を前記確度の数値化に用いる場合には、前記確度特定処理として、当該評価値が低いほど前記確度を低く数値化し、
前記利用予約に対する定期利用の有無を前記確度の数値化に用いる場合には、前記確度特定処理として、定期利用の予約情報を不定期利用の予約より確度を低く数値化し、
前記予約情報に対する利用人数を前記確度の数値化に用いる場合には、前記確度特定処理として、該当する先約ユーザの当該人数に応じた過去の開催率を数値化した値として利用する、予約管理システム。
【請求項4】
請求項1~3のいずれか1項に記載の予約管理システムにおいて、
前記確度特定手段が、
前記特定された複数の候補スペースにおいて2以上の候補スペースについて既に予約している先約ユーザが存在する場合に、前記先約ユーザ毎に、前記確度特定処理を実行し、
前記提供手段が、
前記候補スペース毎に確度に関する情報を前記申込みユーザに提供する、予約管理システム。
【請求項5】
請求項1~4のいずれか1項に記載の予約管理システムにおいて、
前記既に先約ユーザの利用予約が登録されている候補スペースについて前記申込みユーザにおける利用予約を申請する申請処理を実行した場合に、当該申込みユーザ及び当該先約ユーザ間で利用予約を調整する予約調整処理を実行する調整手段を更に備え、
前記調整手段が、
前記予約調整処理として、前記先約ユーザにおける承認を条件に、前記申込みユーザにおける前記利用希望期間中の候補スペースの利用予約を当該先約ユーザの利用予約から変更する、予約管理システム。
【請求項6】
請求項5に記載の予約管理システムにおいて、
前記ユーザの前記スペースの利用時における利用状況に応じて、所定の価値を有し、前記申込みユーザによって利用予約を実行する際に前記申込みユーザに所与の効果を発揮する媒体を付与し、各ユーザが保有する媒体数を管理する媒体管理手段を備える、予約管理システム。
【請求項7】
請求項6に記載の予約管理システムにおいて、
前記調整手段が、
前記既に先約ユーザの利用予約が登録されている候補スペースについて前記申込みユーザにおける利用予約を希望した場合であって、前記申込みユーザからの所定数の媒体の提供に応じて前記先約ユーザにおける承認がされた場合に、前記申込みユーザにおける前記利用希望期間中の候補スペースの利用予約を当該先約ユーザの利用予約から変更する、予約管理システム。
【請求項8】
請求項7に記載の予約管理システムにおいて、
前記先約ユーザにおける前記利用履歴情報及び該当する利用履歴情報に対応する予約情報を比較し、過去の利用状況を評価して評価値として数値化する評価手段を更に備え、
前記調整手段が、
前記評価値に応じて、前記申込みユーザから前記先約ユーザに前記利用予約を変更するために当該先約ユーザに当該申込みユーザから提供される媒体数を決定する、予約管理システム。
【請求項9】
請求項5~8のいずれか1項に記載の予約管理システムにおいて、
前記調整手段が、
前記特定された複数の候補スペースにおいていずれの候補スペースについて既に予約している先約ユーザが存在する場合に、前記確度が最も低い前記先約ユーザに対して前記予約調整処理を実行する、予約管理システム。
【請求項10】
請求項5~8のいずれか1項に記載の予約管理システムにおいて、
前記調整手段が、
前記特定された複数の候補スペースにおいていずれの候補スペースについて既に予約している先約ユーザが存在する場合に、前記確度が最も低い前記先約ユーザから当該確度が最も高い前記先約ユーザまで、かつ、前記先約ユーザにおける承認が得られるまで、順に前記予約調整処理を実行する、予約管理システム。
【請求項11】
請求項5~10のいずれか1項に記載の予約管理システムにおいて、
前記調整手段が、
前記予約調整処理として、前記申込みユーザにおける前記利用希望期間中の候補スペースの利用予約を前記先約ユーザの利用予約から変更した場合に、当該先約ユーザに対応する前記予約情報及び前記スペース情報に基づき、当該先約ユーザに対応する前記利用条件を満たす代替スペースを特定し、
前記提供手段が、
前記特定された代替スペースに関する情報を前記先約ユーザに提供する、予約管理システム。
【請求項12】
実空間上に設けられた複数のスペースの利用予約を管理するためプログラムであって、 コンピュータを、
各スペースを識別するためのスペース識別情報と、当該各スペースに関するスペース情報が対応付けて記憶される第1記憶手段を管理する第1管理手段、
前記スペース識別情報と、日又は時刻の情報を含む、各スペースに対して実行された利用予約の内容を示す予約情報と、が対応付けて記憶される第2記憶手段を管理する第2管理手段、
ユーザ毎に、前記スペースの予約情報に対する実際の利用状況を、利用履歴情報として、記憶された第3記憶手段を管理する第3管理手段、
前記スペースの利用予約を申し込む申込みユーザによる要求であって、利用希望期間を含む前記スペースの利用時における利用条件を指定した利用予約要求を取得する取得手段、
前記利用予約要求が取得された場合に、当該利用予約要求により指定された
利用条件を満たす候補スペースを前記スペース情報に基づいて特定する候補スペース特定手段、
前記特定された候補スペースにおいて既に予約している先約ユーザが存在する場合に、前記先約ユーザにおける
予約情報及び利用履歴情報の少なくともいずれか一方を所与の要素に基づいて解析し、当該先約ユーザにおける利用予約を遂行する確率を、確度として、数値化する確度特定処理を実行する確度特定手段、及び、
前記特定された候補スペース毎の前記特定された確度に関する情報を前記申込みユーザに提供する提供手段、
として機能させることを特徴とするプログラム。
【請求項13】
実空間上に設けられた複数のスペースの利用予約を管理するための予約管理システムであって、
ユーザにより利用される通信端末装置と、
前記通信端末装置を用いたユーザの要求に従って前記スペースの利用予約を管理する予約管理装置と、を備え、
前記予約管理装置が、
各スペースを識別するためのスペース識別情報と、当該各スペースに関するスペース情報が対応付けて記憶される第1記憶手段を管理する第1管理手段と、
前記スペース識別情報と、日又は時刻の情報を含む、各スペースに対して実行された利用予約の内容を示す予約情報と、が対応付けて記憶される第2記憶手段を管理する第2管理手段と、
ユーザ毎に、前記スペースの予約情報に対する実際の利用状況を、利用履歴情報として、記憶された第3記憶手段を管理する第3管理手段と、
前記スペースの利用予約を申し込む申込みユーザによる要求であって、利用希望期間を含む前記スペースの利用時における利用条件を指定した利用予約要求を前記通信端末装置から取得する取得手段と、
前記利用予約要求が取得された場合に、当該利用予約要求により指定された
利用条件を満たす候補スペースを前記スペース情報に基づいて特定する候補スペース特定手段と、
前記特定された候補スペースにおいて既に予約している先約ユーザが存在する場合に、
前記先約ユーザにおける
予約情報及び利用履歴情報の少なくともいずれか一方を所与の要素に基づいて解析し、当該先約ユーザにおける利用予約を遂行する確率を、確度として、数値化する確度特定処理を実行する確度特定手段と、
前記特定された候補スペース毎の前記特定された確度に関する情報を前記申込みユーザに提供する提供手段と、
を備えることを特徴とする予約管理システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、実空間上に設けられたスペースの利用予約などを管理する予約管理システムなどに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、会議室や各種の運動用施設など実空間上に設けられたスペースを効率的に利用するための利用予約管理システムが提案され、その運用がされている。
【0003】
例えば、スペースの効率的な利用を実現するため、オフィスなどに設けられた会議などスペースにビーコン発信器を設置し、該当するスペースを予約したユーザ入退室管理を行う方法が提案されている(例えば、特許文献1)。
【0004】
また、例えば、会議室の間欠利用を防止するための方法として、利用予約を申し込むユーザ(以下、「申込みユーザ」ともいう。)が、会議スペース利用期間を含む条件(例えば、利用期間や参加人数等の条件)を指定し、当該条件に合致する会議室の候補の中から空き期間を最も小さくできる会議室を抽出して、ユーザに提示するシステムも提案されている(特許文献2)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【文献】特開2016-184241号公報
【文献】特開2017-91293号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、上記各特許文献に記載のシステムであっては、申込みユーザの指定する条件に合致する会議室が既に予約済の状態にある場合には、予約を行うことができないため、会議室の空き状態に合わせて会議参加者間において個々に日程の再調整を行う必要があり、ユーザの利便性という観点からは改良の余地がある。
【0007】
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、その目的は、会議室や施設などのスペースの予約を行う場合に、予約の調整に関するユーザの利便性を向上させることが可能な予約管理システム等を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上述した課題を解決するため、本発明は、
実空間上に設けられた複数のスペースの利用予約を管理するための予約管理システムであって、
各スペースを識別するためのスペース識別情報と、当該各スペースに関するスペース情報が対応付けて記憶される第1記憶手段を管理する第1管理手段と、
前記スペース識別情報と、日又は時刻の情報を含む、各スペースに対して実行された利用予約の内容を示す予約情報と、が対応付けて記憶される第2記憶手段を管理する第2管理手段と、
ユーザ毎に、前記スペースの予約情報に対する実際の利用状況を、利用履歴情報として、記憶された第3記憶手段を管理する第3管理手段と、
前記スペースの利用予約を申し込む申込みユーザによる要求であって、利用希望期間を含む前記スペース利用時における利用条件を指定した利用予約要求を取得する取得手段と、
前記利用予約要求が取得された場合に、当該利用予約要求により指定された指定条件を満たす候補スペースを前記スペース情報に基づいて特定する候補スペース特定手段と、
前記特定された候補スペースにおいて既に予約している先約ユーザが存在する場合に、前記先約ユーザにおける利用情報及び利用履歴情報の少なくともいずれか一方を所与の要素に基づいて解析し、当該先約ユーザにおける利用予約を遂行する確率を、確度として、数値化する確度特定処理を実行する確度特定手段と、
前記特定された候補スペース毎の前記特定された確度に関する情報を前記申込みユーザに提供する提供手段と、
を備える、構成を有している。
【0009】
この構成により、本発明は、申込みユーザの指定する利用条件を満たすスペースに対して、他の先約ユーザにより、既に利用予約がなされている場合であっても、当該先約ユーザが実際に当該スペースを利用する確度に関する情報を当該申込みユーザに提供することができる。
【0010】
例えば、確度の低い予約に関しては当該予約がキャンセルされる可能性が高いことを示し、スムーズな交渉により、先約ユーザから申込みユーザに該当スペースの利用予約を譲り渡す可能性が高くなる。
【0011】
したがって、本発明は、予約情報を基に申込みユーザによって会議室や施設などのスペースの利用予約を行う場合に、希望する時間帯に希望するスペースに対する利用予約ができない場合であっても、利用予約をすることができる可能性を示す有用な情報を提供することができるので、予約の調整に関するユーザの利便性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【
図1】本願の一実施形態における予約管理システムSの構成を示すシステム構成図である。
【
図2】一実施形態における予約管理サーバ装置の構成例を示すブロック図である。
【
図3】一実施形態の予約管理サーバ装置に設けられる会議スペース管理DB及びビーコン装置管理DBに記憶されるデータの一例を示す図である。
【
図4】一実施形態の予約管理サーバ装置に設けられる予約状況管理DBに記憶されるデータの一例を示す図である。
【
図5】一実施形態における譲渡申請メールの一例を示す図である。
【
図6】一実施形態の予約管理サーバ装置におけるデータ処理部によって生成される候補一覧データの一例を示す図である。
【
図7】一実施形態の予約管理サーバ装置のデータ処理部(利用履歴生成部)によって実行される利用情報生成処理を示すフローチャートである。
【
図8】一実施形態の予約管理サーバ装置のデータ処理部(利用予約処理部)によって実行される会議スペースの利用予約時に実行される処理を示すフローチャート(その1)である。
【
図9】一実施形態の予約管理サーバ装置のデータ処理部(利用予約処理部)によって実行される会議スペースの利用予約時に実行される処理を示すフローチャート(その2)である。
【
図10】一実施形態の予約管理サーバ装置のデータ処理部(利用予約処理部)によって実行される会議スペースの利用予約時に実行される処理を示すフローチャート(その3)である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施形態について説明する。なお、以下に説明する実施形態は、特許請求の範囲に記載された本発明の内容を不当に限定するものではない。
【0014】
[1]予約管理システムの概要
まず、
図1を用いて、本発明の一実施形態における予約管理システムSの全体構成及び原理について説明する。
【0015】
なお、
図1は、本実施形態の予約管理システムSの構成を示すシステム構成図である。また、これらの図においては、図が煩雑になることを防止するために一部のユーザ、通信端末装置及びビーコン装置のみを示している。すなわち、実際の予約管理システムSにおいては、表示するよりも多数のユーザ、通信端末装置及びビーコン装置が存在している。
【0016】
本実施形態の予約管理システムSは、オフィスO内に設けられた会議室及びミーティングブース(以下、「会議スペース」という。)の利用予約を管理するためのシステムであり、当該利用予約の調整に関するユーザの利便性を向上させるためのシステムである。
【0017】
特に、予約管理システムSは、
図1に示すように、オフィスO内に所在する各ユーザによって所持される複数の通信端末装置10と、当該オフィスO内に設けられた会議スペース内に設置される複数のビーコン装置20と、ネットワークNを介して、各通信端末装置10に通信接続され、会議スペースの利用予約を管理する予約管理サーバ装置30と、備えている。
【0018】
通常、オフィスO内に設けられる会議スペースは、各々、収容可能人数が異なるとともに、スペース内に設置される設備(以下、「会議スペース設備」という。)も異なるケースが多い。
【0019】
また、会議によって、参加人数や会議開催時に必要となる会議スペース設備が異なるので、ユーザは、自身の開催する会議の参加ユーザ(すなわち参加者)全員を収容することができるとともに、必要な設備が設置されている会議スペースの利用予約を行う必要性がある。
【0020】
したがって、オフィスO内に多くの会議スペースが存在する場合には、その中から自身の希望する条件を満たす会議スペースを探し出す作業は煩雑であり、ユーザの業務負担が増大することも多い。
【0021】
一方、オフィスO内において、同じ日程で同程度の参加人数の会議が複数開催される場合には、自身が新たに会議スペースの利用を予約しようとした時点で、条件に合致する会議スペースが、他の先約ユーザにより既に予約されてしまっている可能性がある。
【0022】
このようなケースが発生した場合には、会議参加者間で開催スケジュールの再調整を行って、会議の日程、人数若しくは設備などの変更をするか、又は、新たに利用予約を行おうとする会議の主催者(以下、「申込みユーザ」ともいう。)が、既に予約をしているユーザ(以下、「先約ユーザ」という。)と電話やEメール等により交渉し、予約の重複する会議スペースの利用を先約ユーザから譲渡して貰う必要がある。
【0023】
しかしながら、開催スケジュールの再調整や利用予約の交渉に基づく再調整などの作業は、非煩雑でユーザの業務負担を増加させる要因となっている。
【0024】
一方、申込みユーザによって先約ユーザの存在する会議スペースを利用できるケースとしては、先約ユーザが当該会議スペースの利用予約をキャンセルし、申込みユーザにその利用を譲渡するケースである。
【0025】
したがって、申込みユーザにおいて、先約ユーザが実際に当該会議スペースを利用する確率「0%」-「100%」が判れば、先約ユーザとの予約調整をスムーズに実行することが可能となる。
算出できる。
【0026】
特に、実際のビジネスシーンなどにおいては、具体的な会議の日程調整が完了していないのに、大体の日程が決まった時点で、予備のために会議スペースを仮押さえするユーザも多く、日程を容易に変更可能な会議や重要性のあまり高くない会議を頻繁に繰り返し、利用予約とキャンセルを繰り返すようなユーザも存在する。
【0027】
そして、各ユーザが会議スペースを予約通りに利用するか否かは、ユーザの性格や人間性に依存する部分が大きいので、過去における実際の利用履歴に現れる傾向が強い。
【0028】
そこで、本実施形態の予約管理システムSは、申込みユーザの指定する利用条件を満たす会議スペースに対して、他の先約ユーザにより、既に利用予約がなされている場合には、申込みユーザに対する再調整に関する作業の煩雑さを低減させるために、当該先約ユーザが実際に当該スペースを利用する確度に関する情報(以下、「確度情報」という。)を当該申込みユーザに提供する構成を有している。
【0029】
特に、本実施形態の予約管理システムSは、各ユーザにおける利用予約のキャンセルや各ユーザの利用予約を評価するなど利用状況に応じて、又は、利用予約の種別や参加人数などの予約情報に応じて、先約ユーザにおける当該予約情報に対する確度を算出する構成を有している。
【0030】
また、本実施形態の予約管理システムSは、確度情報に基づいて、先約ユーザとの利用予約の調整を行うことが可能であるとともに、会議スペースの稼働率を向上させて会議スペースを有効活用するため、所与の価値を有する電子的な媒体(具体的にはコイン)を、適切に利用した場合に付与するなどの利用状況に応じて各ユーザに付与し、当該媒体の譲渡を用いてユーザ間の利用予約の調整を行う構成を有している。
【0031】
この構成により、本実施形態の予約管理システムSにおいては、予約情報を基に申込みユーザによって会議室や施設などのスペースの利用予約を行う場合に、希望する時間帯に希望するスペースに対する利用予約ができない場合であっても、利用予約をすることができる可能性を示す有用な情報を提供することができるので、予約の調整に関するユーザの利便性を向上させることができるようになっている。
【0032】
すなわち、確度の低い予約に関しては当該予約がキャンセルされる可能性が高いことを示し、スムーズな交渉により、先約ユーザから申込みユーザに該当スペースの利用予約を譲り渡す可能性が高くなることから、本実施形態の予約管理システムSにおいては、これらの情報を提供することによって、予約の調整に関するユーザの利便性を向上させることができるようになっている。
【0033】
【0034】
また、本実施形態の予約管理システムSにおいては、キャンセルや延長をせずに計画通りに使用した場合、又は、予約終了時刻前に目的が達成した段階での速やかな撤収など、適切に会議スペースを利用したユーザにインセンティブとして媒体を付与し、当該媒体を用いて会議スペースの利用予約の調整を行うこと(先約ユーザへの予約変更の代償として媒体を提供するなど)ができるようになっている。
【0035】
したがって、本実施形態の予約管理システムSにおいては、当該媒体においてユーザに対して特典(例えば、会議スペースを利用する上での特典など)を提供すれば、先約ユーザと利用申込ユーザとの間における円滑な調整を実現することができるようになっている。
【0036】
なお、本実施形態においては、利用予約の対象として会議室及びミーティングブースを用いて説明する。ただし、本実施形態の予約管理システムSは、スポーツなどの施設やフリーマーケットなどの店舗スペースなどを対象としてもよい。
【0037】
また、本実施形態においては、媒体としては、コインを用いて説明するとともに、当該コインは、コーヒーやお茶などの商品や金券と交換可能なものであってもよい。ただし、本実施形態においては、ユーザが会議スペースの利用予約時に先約ユーザから譲渡される際の有利な条件を提示するための利用可能な価値として説明を行う。
【0038】
さらに、本実施形態においては、適切に会議スペースを利用したユーザを評価するために、各会議スペースに設けられたビーコン装置20を用いて利用するユーザのチェックイン及びチェックアウトを検出し、当該演出した時刻と予約時刻を比較する構成を有している。
【0039】
[2]予約管理システムの構成
次に、本実施形態の予約管理システムSの構成について説明する。
【0040】
(通信端末装置)
通信端末装置10は、ユーザによって使用される端末装置であって、スマートフォン、タブレット型情報通信端末装置、ラップトップPC(パーソナルコンピュータ)等の通信端末装置である。
【0041】
そして、通信端末装置10は、無線LAN(Local Area Network)のアクセスポイントAPを介して、ネットワークNと通信接続されるとともに、予約管理サーバ装置30との間において予約ページに対応するデータや候補一覧データ、及び、任意の会議スペースの利用予約を調整するために申込みユーザから先約ユーザに送信されるメール(以下、「譲渡申請メール」とうう。)などを含む各種データの授受を実行し、会議スペースの利用予約に必要な各種の処理を実行する。
【0042】
具体的には、通信端末装置10は、
(1)予約管理サーバ装置30と通信を行うための通信機能と、
(2)ビーコン装置20からブロードキャストされるビーコン信号を受信するビーコン受信機能と、
(3)液晶パネル、又は、有機EL(Electro Luminescence)パネルなどのタッチパネルとしての表示パネルに各種の表示を行う表示機能及び当該表示パネルに対するユーザの入力操作を受け付ける操作機能と、
を有している。
【0043】
特に、通信端末装置10は、予約管理サーバ装置30などと通信を行いつつ、HTML(Hyper Text Markup Language Language)やXML(Extensible Markup Language)等のマークアップ言語によって記述されたデータをユーザが閲覧可能な形式にて表示するためのWebブラウザを搭載している。
【0044】
そして、通信端末装置10は、
(1A)Webブラウザに従って、予約管理サーバ装置30の開設する予約ページにログインして予約ページを表示させ、開催条件のユーザ入力を受け付け、
(1B)当該入力された開催条件を含む利用予約要求を予約管理サーバ装置30に送信する、
構成を有している。
【0045】
また、通信端末装置10は、ビーコン受信機能として、会議スペース内に設置されたビーコン装置20と連動し、ユーザが存在する位置を認識させるための構成を有している。
【0046】
例えば、通信端末装置10は、
(2A)ユーザが自身の利用予約した会議スペースに移動し、当該ビーコン装置20によりブロードキャストされるビーコン信号を受信すると、
(2B)当該ビーコン信号に含まれるアドバタイズメントパケットからビーコンIDを抽出し、
(3C)抽出したビーコンIDと自機のユーザに対応するユーザIDとを含むチェックイン要求を予約管理サーバ装置30に送信する、
構成を有している。
【0047】
なお、通信端末装置10は、会議スペースの利用が終了し、ユーザが当該会議スペースから退出する際に、予約管理サーバ装置30にチェックアウト要求を送信するようになっている。
【0048】
一方、通信端末装置10は、上記の機能に加えて、電子メールの送受信を行うためのアプリケーションプログラム(以下、「メーラ」ともいう。)やユーザのスケジュールを管理するアプリケーションプログラム(以下、「スケジューラ」ともいう。)を含む各種のアプリケーションプログラムを搭載し、会議スペースの予約に必要な各種の処理を実行する構成を有している。
【0049】
なお、メーラ及びスケジューラの機能は、1つのアプリケーションプログラムにより実現し、機能を統合した1つのアプリケーションプログラムのみを通信端末装置10に搭載するようにしてもよく、機能毎に異なるアプリケーションプログラムを設け、2つのアプリケーションプログラムを通信端末装置10に搭載するようにしてもよい。
【0050】
(ビーコン装置)
ビーコン装置20は、各会議スペースに設置され、BLE(Bluetooth Low Energy)のアドバタイズメントパケットを含むビーコン信号を自機の設置された会議スペース内にブロードキャストする構成を有している。
【0051】
なお、アドバタイズメントパケットには、少なくともビーコンIDが含まれており、会議スペース内に通信端末装置10を所持したユーザが入場すると、ビーコン信号が通信端末装置10により受信され、チェックイン要求が予約管理サーバ装置30に送信されることにより、ユーザがオフィスO内のどの会議室に所在するのかを予約管理システムS内において特定できるようになっている。
【0052】
(予約管理サーバ装置)
予約管理サーバ装置30は、各種のデータベース(以下、「DB」という。)を有し、オフィスO内の各会議スペースの利用予約を管理するためのコンピュータシステムである。
【0053】
特に、予約管理サーバ装置30は、実空間上に設けられた複数の会議スペースの利用予約を管理するための予約管理用のシステムであって、
(1)会議室や施設などの各会議スペースを識別するためのスペース識別情報(以下、「会議スペースID」という。)と、当該各会議スペースに関する会議スペース情報が対応付けて記憶されるDB、会議スペースIDと、日時(日だけであってもよいし、時刻だけであってもよいの情報を含む、各会議スペースに対して実行された利用予約の内容を示す予約情報と、が対応付けて記憶されるDB、及び、ユーザ毎に、会議スペースの予約情報に対する実際の利用状況を、利用履歴情報として、記憶されたDBを管理し、
(2)会議スペースの利用予約を申し込むユーザ(以下、「申込みユーザ」という。)による通信端末装置10から送信された要求であって、利用希望期間を含む会議スペースの利用時における利用条件を指定した利用予約要求を取得し、
(3)利用予約要求が取得された場合に、当該利用予約要求により指定された条件(以下、「開催条件」という。)を満たす候補会議スペースを会議スペース情報に基づいて特定し、
(4)特定した候補会議スペースにおいて既に予約しているユーザ(以下、「先約ユーザ」という。)が存在する場合に、先約ユーザにおける利用情報及び利用履歴情報の少なくともいずれか一方を所与の要素に基づいて解析し、当該先約ユーザにおける利用予約を遂行する確率を、確度として、数値化する確度特定処理を実行し、
(5)特定した候補会議スペース毎の特定された確度に関する情報(以下、「確度情報」ともいう。)を申込みユーザに提供する、
構成を有している。
【0054】
また、予約管理サーバ装置30は、上記の構成に加えて、既に先約ユーザの利用予約が登録されている候補会議スペースについて申込みユーザにおける利用予約を申請する申請処理を実行した場合に、当該申込みユーザ及び当該先約ユーザ間で利用予約を調整する予約調整処理を実行し、予約調整処理として、先約ユーザにおける承認を条件に、申込みユーザにおける利用希望期間中の候補スペースの利用予約を当該先約ユーザの利用予約から変更する、構成を有している。
【0055】
[2]予約管理サーバ装置
[2.1]構成
次に、
図2~
図4を用いて本実施形態の予約管理サーバ装置30について説明する。なお、
図2は、本実施形態の予約管理サーバ装置30の構成例を示すブロック図であり、
図3は、予約管理サーバ装置30に設けられた会議スペース管理DB332又はビーコン装置管理DB333に記憶されるデータの一例を示す図である。また、
図4は、予約状況管理DB334に記憶されるデータの一例を示す図である。
【0056】
本実施形態の予約管理サーバ装置30は、
図3に示すように、ネットワークNに通信接続される通信制御部310と、各種のメモリとして機能するROM/RAM320と、各種のDBを有するデータ記憶部330と、装置全体を制御するサーバ管理制御部340と、会議スペースの利用予約に関する各種の処理を実行するデータ処理部350と、現在日時を特定するタイマ360と、を有する。
【0057】
なお、上記の各部は、バスによって相互に接続され、各構成要素間におけるデータの転送が実行される。
【0058】
通信制御部310は、所定のネットワークインターフェースであり、ネットワークNを介して、通信端末装置10に通信接続され、各種データの授受を行う。
【0059】
ROM/RAM320には、予約管理サーバ装置30の駆動に必要な各種のプログラムが記憶されている。また、ROM/RAM320は、各種の処理が実行される際のワークエリアとして用いられる。
【0060】
データ記憶部330は、HDD(Hard Disc Drive)、又は、SSD(Solid State Drive)により構成される。
【0061】
そして、データ記憶部330は、ユーザ管理DB331と、会議スペース管理DB332と、ビーコン装置管理DB333と、予約状況管理DB334と、が設けられている。
【0062】
なお、例えば、本実施形態のユーザ管理DB331及び会議スペース管理DB332は、それぞれ、本発明の第1記憶手段を構成し、又は、第2記憶手段を構成する。
【0063】
ユーザ管理DB331は、各ユーザを管理するためのユーザ情報に対応するデータが記憶されるDBである。そして、ユーザ管理DB331には、各ユーザに対応したユーザIDと対応付けて、当該ユーザの属性を示すユーザ情報が記憶される。
【0064】
例えば、ユーザ情報には、
(A1)ユーザの氏名やログイン用のパスワードなどユーザに関する情報と、
(A2)当該ユーザのスケジュールを示すスケジュールデータと、
(A3)当該ユーザが取得済みのコイン数と、
を示す情報が含まれている。
【0065】
特に、スケジュールデータは、ユーザの入力操作に従い、通信端末装置10のスケジューラにより生成されるものである。また、スケジュールデータは、所定のタイミングにて、通信端末装置10から予約管理サーバ装置30にアップロードされ、随時最新のものに更新される。
【0066】
なお、スケジュールデータのアップロードされるタイミング(すなわち、更新タイミング)については、任意であり、例えば、毎日決まった時刻(例えば24時等)にアップロードし、更新するようにしてもよい。
【0067】
また、ユーザによって新規のスケジュールが追加された場合であって、所定の入力(例えば、スケジュールの登録)を行った場合には、当該スケジュールを追加したスケジュールデータが、その度にアップロードされ、ユーザ管理DB331に上書きされる。
【0068】
会議スペース管理DB332は、オフィスO内に設けられた各会議スペースを管理するためのデータが記憶されるDBである。
【0069】
例えば、会議スペース管理DB332には、
図3(A)に例示するように
(B1)当該会議スペースをオフィスO内にて一意に識別するための会議スペースIDと、
(B2)会議スペース名と、
(B3)当該会議スペースの収容可能人数と、
(B4)当該会議スペースに設置された会議スペース設備を示す設備情報と、
が対応付けて記憶される。
【0070】
なお、
図3(A)には、会議スペースID「MS-A」に対応する「会議室A」が「8名」収容可能で、「テーブル+イス」と、「プリント機能付ホワイトボード」が会議スペース設備として設置されている場合のデータ記憶例等を示している。
【0071】
ビーコン装置管理DB333は、オフィスO内に設置された各ビーコン装置20を管理するためのデータが記憶されるDBである。
【0072】
例えば、ビーコン装置管理DB333には、
図3(B)に示すように、各ビーコン装置20に割り当てられたビーコンIDと対応付けて、当該ビーコン装置20の設置された会議スペースに対応する会議スペースIDが記憶される。
【0073】
なお、
図3(B)には、ビーコンID「B001」に対応するビーコン装置20が、会議スペースID「MS-A」に対応する会議スペース(すなわち、会議室A)に設置されている場合のデータ記憶例などが示されている。
【0074】
また、ビーコン装置管理DB333に記憶されるビーコンIDは、各ビーコン装置20に予め記憶されており、各ビーコン装置20は、このビーコンIDを記述したアドバタイズメントパケットを含むビーコン信号をブロードキャストするようになっている。
【0075】
予約状況管理DB334は、オフィスO内に設けられた各会議スペースの利用予約状況を管理するためのデータが記憶されるDBである。そして、予約状況管理DB334には、
図4に示すように各会議スペースに対応する会議スペースIDと、予約情報と、利用履歴情報と、が対応付けて記憶される。
【0076】
特に、予約情報とは、当該会議スペースの利用予約を示す情報であり、
図4に示すように、
(C1)各利用予約を予約管理システムにおいて一意に特定するための予約IDと、
(C2)当該予約IDに対応する利用予約に対応する時間帯に関する情報と、
(C3)当該利用予約により予約された会議スペースにおいて開催される会議の必須参加者及び任意参加者に対応するユーザIDと、
(C4)参加人数と、
(C5)主催者のユーザIDと、
(C6)会議を開催する部署名と、
(C6)会議名と、
(C7)会議の開催形態と、
を含むデータ構成を有している。
【0077】
また、利用履歴情報は、利用予約に従って、実際に会議スペースが利用されたか否かを示す情報である。具体的には、利用履歴情報には、
図4に示すように、利用予約に関するキャンセルに関する情報(以下、「キャンセル情報」という。)、利用予約を行ったユーザが該当する会議スペースに入場した際に、通信端末装置10から送信されるチェックイン時刻、及び、退出時に通信端末装置10から送信されるチェックアウト時刻を含む。
【0078】
また、利用履歴情報には、ユーザによって利用予約のキャンセル指示を受信した場合、又は、予約情報により示される予約終了時刻までにチェックイン要求が受信されない場合に、事前キャンセルされたこと又は連絡なしにキャンセルされたことを示す情報が記憶される。
【0079】
サーバ管理制御部340は、主に中央演算処理装置(CPU)によって構成され、プログラムを実行することによって、予約管理サーバ装置30の各部を統合制御する。
【0080】
データ処理部350は、独立した中央演算処理装置(CPU)によって構成され、又は、サーバ管理制御部340の中央演算処理装置(CPU)を用いて構成される。
【0081】
そして、データ処理部350は、サーバ管理制御部340による制御の下、プログラムを実行することにより、
(D1)ユーザ管理DB331、会議スペース管理DB332、ビーコン装置管理DB333及び予約状況管理DB334を管理するDB管理更新部351と、
(D2)ユーザが会議スペースを実際に利用した場合の実利用に関する情報を生成し、利用履歴情報として予約状況管理DB334に登録する利用履歴生成部352と、
(D3)通信端末装置10から送信された申込みユーザからの利用予約要求に基づいて、予約情報を生成する予約情報生成処理、及び、申込みユーザから先約ユーザに利用予約の変更を申請する申請処理を含む先約ユーザとの利用予約を調整する予約調整処理を実行する利用予約処理部353と、
(D4)先約ユーザにおけるユーザの利用状況を評価する評価処理部354と、
(D5)特定された候補スペースにおいて既に予約している先約ユーザが存在する場合に、当該先約ユーザにおける予約情報及び利用履歴情報に基づいて、当該先約ユーザにおける利用予約を遂行する確率を、確度として、数値化する確度特定処理を実行する確度算出部355と、
(D6)確度情報を申込みユーザに提供する情報提供部356と、
(D7)各ユーザのコインを管理するコイン管理部357と、
を実現する。
【0082】
例えば、本実施形態のDB管理更新部351は、本発明の第1管理手段及び第2管理手段を構成し、本発明の評価手段を構成し、利用履歴生成部352は、本発明の評価手段を構成する。また、例えば、利用予約処理部353は、本発明の取得手段、候補スペース特定手段及び調整手段を構成し、本実施形態の確度算出部355は、本発明の確度特定手段を構成する。さらに、例えば、本実施形態の情報提供部356は、本発明の提供手段を構成し、本実施形態のコイン管理部357は、本発明の媒体管理手段を構成する。
【0083】
[2.2]データ処理部
次に、
図5及び
図6を用いて本実施形態のデータ処理部350について説明する。なお、
図5は、一実施形態における譲渡申請メールの一例を示す図であり、
図6は、データ処理部350によって生成される候補一覧データの一例を示す図である。
【0084】
(DB管理更新部)
DB管理更新部351は、ユーザ管理DB331、会議スペース管理DB332、ビーコン装置管理DB333及び予約状況管理DB334に対するデータの読み出し及び書き込みを管理する。
【0085】
(利用履歴生成部)
利用履歴生成部352は、ユーザによって利用予約がキャンセルされた場合、又は、利用予約に基づく実利用された場合など、利用予約されている予約情報に基づいて、ユーザが会議スペースを実際に利用した場合の実利用に関する情報などを生成し、利用履歴情報として予約状況管理DB334に登録する。
【0086】
具体的には、利用履歴生成部352は、通信端末装置10から送信されるキャンセル情報、チェックイン要求及びチェックアウト要求に基づいて、実利用に関する実利用情報として生成し、生成した実利用情報を利用履歴情報として登録する。
【0087】
例えば、利用履歴生成部352は、既に予約されて登録された予約情報に対するキャンセル指示を受信すると、該当する予約情報についてキャンセルとなった旨を示すキャンセル情報(具体的には、キャンセル済みとして該当する会議スペースにおいて該当する時間帯に予約が可能を示す情報)を該当する予約情報に対応付けられた利用履歴情報に登録し、当該予約情報における会議スペース及び時間を開放する。
【0088】
一方、利用履歴生成部352は、DB管理更新部351と連動して、チェックイン要求に含まれるユーザID及びビーコンIDに基づき、当該利用情報に対応する会議スペース及び予約情報を特定し、予約状況管理DB334において、当該会議スペースID及び予約情報と対応付けられたフィールドに当該生成した実利用情報を利用履歴情報として記憶する。
【0089】
具体的には、利用履歴生成部352は、各会議スペースに設置されたビーコン装置20から送信された当該ビーコン装置20を一意に識別するためのビーコン装置IDと、自機のユーザを一意に識別するためのユーザIDと、を含む通信端末装置10から送信されたチェックイン要求を受信すると、当該チェックイン要求の受信タイミングを会議スペースへの入場時刻(すなわち、利用開始時刻であり、以下、「チェックイン時刻」という。)として特定する。
【0090】
また、利用履歴生成部352は、ユーザIDと、を含む通信端末装置10から送信されたチェックアウト要求を受信すると、当該チェックアウト要求の受信タイミングを会議スペース退出時刻(すなわち、利用終了時刻であり、以下、「チェックアウト時刻」という。)として特定する。
【0091】
そして、利用履歴生成部352は、チェックイン要求及びチェックアウト要求を含む実利用情報を生成し、予約状況管理DB334に利用履歴情報として記憶する。
【0092】
なお、通信端末装置10において、チェックアウト要求を送信するトリガに関しては任意である。
【0093】
例えば、会議スペースを退出する際に、ユーザが通信端末装置10に対して所定の入力操作を行ったことをトリガとしてもよいし、ビーコン装置20から送信されるビーコン信号の受信が途切れて、所定時間(例えば、5分間)経過したことをトリガとしてもよいし、通信端末装置10が受信するビーコン信号に含まれるビーコン装置IDが変化したことを検出したことをトリガとしてもよい。
【0094】
(利用予約処理部)
利用予約処理部353は、申込みユーザの通信端末装置10から送信された開催条件を含む利用予約要求を取得する。
【0095】
例えば、利用予約処理部353は、
(1)会議の開催期間と、
(2)会議の必須参加者及び任意参加者と、
(3)当該会議の開催に必要な会議スペース設備と、
(4)開催部署と、
(5)開催会議名と、
(6)当該会議が定期開催されるものであるか、1回限りの一般開催のものであるのかを示す種別と、
を開催条件として取得する。
【0096】
なお、利用予約処理部353は、通信端末装置10から開催条件などを取得する方法は任意である。例えば、申込みユーザのアクセスに基づくログインを前提に、予約ページなどのHTMLデータを通信端末装置10に配信し、当該予約ページに開催条件を含む利用予約要求を入力させる方法によって当該通信端末装置10から取得する。
【0097】
また、開催期間に関しては、会議開始時刻及び終了時刻の時刻情報であってもよいし、曜日のみ、時間帯のみ、会議の必要な時間であってもよい。また、取得する開催条件は、少なくとも(A1)~(A3)の3の条件を含めばよい。ただし、本実施形態においては、上記(A1)~(A6)の6つの条件が申込みユーザによって入力されるものとして説明をする。
【0098】
そして、利用予約処理部353は、利用予約要求を取得すると、取得した開催条件に基づいて会議スペース管理DB332を検索し、開催条件を満たす会議スペースを特定し、特定した会議スペースに既に予約情報が登録されているか否かを判定し、判定結果に応じて申込みユーザに対する会議スペースの予約を実行する。
【0099】
具体的には、利用予約処理部353は、開催条件により指定された必須参加者および任意参加者から会議の出席人数を特定し、当該人数を収容可能な会議スペースにおいて、開催条件により示される会議スペース設備が設置された全ての会議スペースを候補会議スペースとして特定する。
【0100】
また、利用予約処理部353は、予約状況管理DB334に記憶された予約情報に基づき、特定された各候補会議スペースに先約ユーザが存在するか否かを判定する。
【0101】
そして、利用予約処理部353は、申込みユーザの利用予約要求に対して先約ユーザの無い会議スペースが特定された場合には、当該会議スペースについての申込みユーザの利用予約を実行して予約情報を生成し、該当する各ユーザのスケジュール及び予約情報を更新するための制御を含む予約情報生成処理を実行する。
【0102】
一方、利用予約処理部353は、申込みユーザが希望する予約対象となる会議スペースに先約ユーザの利用予約が存在する場合には、当該先約ユーザとの利用予約を調整し、調整可能となった場合には、当該利用予約に基づいて予約情報を生成し、更新する予約調整処理を実行する。なお、本実施形態における予約調整処理の詳細については後述する。
【0103】
なお、利用予約処理部353は、利用予約の調整を行う先約ユーザに対して、当該先約ユーザの予約情報に含まれる開催条件を満たす代替となる会議スペースを特定し、その情報を提供、及び、当代替えの会議スペースへの変更を実行する。
【0104】
特に、利用予約処理部353は、
図5に例示するように、「現在ご予約中の会議スペースにつきまして、利用権譲渡の申請が行われました。利用権譲渡の可否をご選択して下さい。ご開催予定の会議に利用可能な代替の会議スペースとしては、以下の一覧に記載の会議スペースがございますので、許可して頂ける場合には、代替施設をお選び下さい。予約の手続を行います。」等の文字列と、代替会議スペースの一覧と、「許可」及び「拒否」の2つのボタンと、を先約ユーザの通信端末装置10にて表示させるための譲渡申請メールを生成する。
【0105】
また、このとき、利用予約処理部353は、利用申込ユーザにより指定されたコイン数(
図5の場合には200コイン)をとともに、例えば、「会議スペースをお譲り頂けると、利用申込ユーザ様からコインが進呈されます。」等の文字列を含む譲渡申請メールを生成する。
【0106】
(評価処理部)
評価処理部354は、利用情報生成処理において先約ユーザがユーザの利用状況(利用態度も含む。)に基づき、ユーザの利用状況を評価する。
【0107】
具体的には、評価処理部354は、先約ユーザにおける所定の期間の過去の利用履歴情報について、キャンセルの有無やキャンセル数、予約開始時刻と実利用時の開催時刻、予約終了時刻と実利用時の終了時刻などの要素に基づいて、利用実績を算出し、当該利用実績に基づいて当該先約ユーザの評価値を算出する。
【0108】
特に、評価処理部354は、各先約ユーザが主催者となった過去半年の会議の利用実績に5.0を乗じて、各先約ユーザの評価を表す点数(以下、「レピュテーション点数」ともいう。)を評価値として算出する。
【0109】
例えば、当該先約ユーザが、自身が主催者となる会議のため、過去半年に40回の利用予約を行い、2回利用予約をリリースさせ、38回実際に予約した会議スペースを利用して会議を開催したケースを想定する。
【0110】
この場合に、評価処理部354は、(1-2/40)×5.0=4.75と当該ユーザのレピュテーション点数を算出する。
【0111】
なお、このとき、小数点以下何桁までをレピュテーション点数として利用するのかについては任意であるが、本実施形態においては、小数点以下二桁目を四捨五入し、小数点以下一桁までをユーザのレピュテーション点数として利用するものとする。したがって、上記例の場合に、評価処理部354は、ユーザのレピュテーション点数を4.8点と点数付けする。
【0112】
一方、評価処理部354は、通信端末装置10から送信されるチェックイン要求の時刻(すなわち、チェックイン時刻)と該当する予約情報における予約開始時刻とを比較し、実利用時の開催時刻が予約開始時刻よりも所定時間遅い場合(例えば、予約開始時刻より10分以上遅い)には、上記のレピュテーションの値を1回につき所定割合(5%)の減算を実行する。
【0113】
そして、評価処理部354は、通信端末装置10から送信されるチェックアウト要求の時刻(すなわち、チェックアウト時刻)と該当する予約情報における予約終了時刻とを比較し、実利用時の終了時刻が予約終了時刻よりも所定時間遅い場合(例えば、予約開始時刻より10分以上遅い)には、上記のレピュテーションの値を1回につき所定割合(10%)の減算を実行する。
【0114】
なお、評価処理部354は、チェックアウト時刻に対するレピュテーションの評価については、の時刻当該利用予約の後に他の利用予約が記憶されている場合に限って当該演算(減算)を実行する。
【0115】
また、評価処理部354は、通信端末装置10から送信されるチェックアウト要求の時刻(すなわち、実利用時の終了時刻)と該当する予約情報における予約終了時刻とを比較し、実利用時の終了時刻が予約終了時刻よりも前の場合(例えば、予約開始時刻より15分以上早い)には、上記のレピュテーションの値を1回につき所定割合(10%)について加算する。
【0116】
なお、本実施形態においては、チェックアウト及びチェックインの時刻に基づく変化割合としては、予約開始時刻又は予約終了時刻からの経過時間に応じて変化させてもよい。
【0117】
(確度算出部)
確度算出部355は、上述のように、利用予約の調整を行う先約ユーザが存在する場合に、予約状況管理DB334に記憶された予約情報及び利用履歴情報に基づき、各先約ユーザの予約の確度を算出する。
【0118】
特に、確度算出部355は、
(1)利用履歴情報に含まれる利用予約に対するキャンセル、
(2)利用履歴情報から算出された先約ユーザのスペースの利用に関する評価値、
(3)予約情報に含まれる利用予約の定期利用の有無、
(4)予約情報に含まれる利用予約に登録された人数
を含む要素の中から、少なくともいずれかの要素に基づいて、該当する先約ユーザにおける利用予約を遂行する確率を、確度として、数値化する確度特定処理を実行する。
【0119】
なお、本実施形態における先約ユーザの予約の確度を算出する確度特定処理の詳細については、後述する。
【0120】
また、確度算出部355は、先約ユーザの確度を算出する際に、先約ユーザが存在しない候補会議スペースも特定されている場合には、当該先約ユーザが存在しない候補会議スペースについては、確度を0%とし、算出してもよい。
【0121】
(情報提供部)
情報提供部356は、利用予約の調整を行う先約ユーザが存在する場合に、先約ユーザが存在しない候補会議スペースを含み、かつ、先約ユーザ情報及びその確度を含む、各候補会議スペースの一覧データ(以下、「候補会議スペース一覧データ」という。)を生成し、生成した候補会議スペース一覧データを、通信制御部310を介して申込みユーザの通信端末装置10に配信する。
【0122】
特に、情報提供部356は、候補一覧データを生成する場合には、
図6に例示するように、各候補会議スペースに関して算出した確度と、当該会議スペースの先約ユーザに関する情報(以下、「先約ユーザ情報」という。)と、を含む、候補会議スペース一覧データを生成する。
【0123】
なお、先約ユーザ情報の内容に関しては、任意であるが、利用申込ユーザが、自分と先約ユーザの人間関係等から利用権を譲渡してくれそうな先約ユーザを探しやすくすることが望ましいことから、本実施形態の情報提供部356は、候補一覧データ中に先約ユーザの氏名、所属、電話番号、電子メールアドレス(以下、「メールアドレス」という。)等の情報を含む。
【0124】
また、本実施形態の候補会議スペース一覧データとしては、確度の低い順に、候補一覧データに候補会議スペースを表示させるためのデータであってもよいし、時期的に早いものから表示させるためのデータであってもよい。
【0125】
例えば、情報提供部356は、「以下のような候補が特定されました。何れかの会議スペースを選択して決定ボタンを押して下さい。」等の文字列とともに、候補会議スペース名や収容可能人数、会議スペース設備と、利用可能確率及び先約ユーザ情報が対応付けられた候補会議スペース一覧と、「決定」ボタンを含む、通信端末装置10において表示可能な候補一覧データを生成する。
【0126】
また、このとき、情報提供部356は、申込みユーザの取得済コイン数に応じて、例えば、「現在、800コインお持ちです。譲渡申請を行う場合、お持ちのコインから先約ユーザに譲与するコイン数を指定することができます。先方に提示する場合にはコイン数を入力して下さい。」等の文字列とともに、先約ユーザに対して譲渡申請を行う際に提示するコイン数を指定するための入力ボックスを含む候補一覧データを生成する。
【0127】
そして、候補一覧データを受信した通信端末装置10においては、
図6に例示するような画面に従って、申込みユーザが先約ユーザに譲与するコイン数を入力するとともに、1の予約対象会議スペースを選択し、「決定」ボタンを選択する入力操作が実行されると、利用予約処理部353は、通信端末装置10から送信された会議スペースの会議スペースID及びコイン数を含む予約対象会議スペースの指定要求を受信して上記の予約調整処理を実行する。
【0128】
(コイン管理部)
コイン管理部357は、各ユーザのコイン数を管理するとともに、利用予約の実利用時、又は、予約調整処理の実行時、所定のサービスを使用した際の各ユーザのコイン数の増減を管理する。
【0129】
特に、コイン管理部357は、利用予約の実利用時に、キャンセルの有無やキャンセル数、予約開始時刻と実利用時の開催時刻、予約終了時刻と実利用時の終了時刻などの要素に基づいて、実利用するユーザに付与し、当該付与したコイン数を、ユーザIDに対応付けられたユーザ管理DB331の該当するユーザのコイン数に増加させる処理(以下、「会議スペースの利用評価に基づくコイン付与処理」という。)を実行する。
【0130】
なお、本実施形態における会議スペースの利用評価に基づくコイン付与処理の詳細については後述する。
【0131】
また、コイン管理部357は、予約調整処理の実行時であって、会議スペースの使用が先約ユーザから申込みユーザに変更した(予約調整が成立した)場合には、申込みユーザから提供されたコイン数を先約ユーザに移動させる処理を実行する。
【0132】
[2.3]確度特定処理(確度情報の算出原理)
次に、本実施形態の確度算出部355で実行される確度特定処理(確度情報の算出原理)について説明する。
【0133】
(概要)
確度算出部355は、上述のように、利用予約の調整を行う先約ユーザが存在する場合に、予約状況管理DB334に記憶された予約情報及び利用履歴情報に基づき、各先約ユーザの予約の確度を算出する。
【0134】
通常、先約ユーザによって利用予約した会議スペースが実際に利用されるか否かは、過去に利用予約したときの利用実績に強く依存し、過去の利用予約時における実利用率の高いユーザほど利用予約に従って、実際に会議スペースを利用する確率が高くなる。
【0135】
また、先約ユーザによって利用予約された会議スペースが月1などの定例的に使用される予定である場合(すなわち、定期利用の場合)には、惰性的に予約されているなど開催の必要性が低い場合も多く、実際に会議スペースが利用される確度は低くなる可能性が高くなる。
【0136】
さらに、利用予約に登録されている人数に応じて開催率も変わること多く、当該人数別の開催率が判れば、実際に会議スペースが利用される確度の信頼性は増す。
【0137】
そして、会議スペースの利用に関する評価値が高い場合には、適切に会議スペースを使っていることから、実際に会議スペースが利用される確度は低くなる可能性もある。
【0138】
そこで、本実施形態の確度算出部355は、先約ユーザが会議スペースの利用予約を譲渡する可能性を申込みユーザに提供し、スムーズな交渉を行うために、利用履歴情報に含まれる利用予約に対するキャンセルなど、所与の要素に基づいて、確度を算出するようになっている。
【0139】
(評価値の変換)
確度算出部355は、上述のように評価処理部354によって算出された評価値を、利用予約が遂行されるかを示す確からしさの数値に変換し、かつ、定期開催有無及び人数別の開催率に応じて補正して確度を算出する。
【0140】
例えば、上述のしたように、当該先約ユーザが、自身が主催者となる会議のため、過去半年に40回の利用予約を行い、2回利用予約をキャンセルさせ、38回実際に予約した会議スペースを利用して会議を開催したケースを想定であって、4.75のレピュテーション点数が評価値として算出されている場合を想定する。
【0141】
この場合には、確度算出部355は、
(1)上記のように算出したレピュテーション点数≧4.5点の場合はレピュテーション確率=100%と設定し、
(2)当該レピュテーション点数<4.5点の場合、0.1点減る毎にレピュテーション確率を0.5%減じて
当該レピュテーション確率を設定する。
【0142】
なお、例えば、レピュテーション点数が4.2点である場合に、予約管理サーバ装置30は、レピュテーション確率を98.5%とし、3.8点である場合に、96.5%と算出する。
【0143】
(評価値の調整)
確度算出部355は、先約ユーザの利用予約している会議スペースにて、開催される先約ユーザの開催会議が、(a)定期的に開催される定期開催の会議であるか、(b)一回限りの一般開催の会議であるのかの種別、及び、当該会議の参加人数を特定する。
【0144】
具体的には、確度算出部355は、定期開催される会議及び一般開催される会議の各々について、定期開催される会議であれば、開催率84%、一般開催される会議であれば、開催率98%等、会議の開催率(以下、「開催率A」という。)を特定する。
【0145】
また、確度算出部355は、先約ユーザにおける利用履歴情報に基づいて、当該先約ユーザにおける過去の利用予約の実利用から参加人数毎(例えば、2名、3名、4名、5名、6名及び7名以上)会議の開催率(以下、「開催率B」という。)を特定する。
【0146】
(確度の算出)
確度算出部355は、レピュテーション確率に開催率A及び開催率Bを乗算して該当する先約ユーザにおける確度を算出する。
【0147】
[2.4]利用調整処理
次に、本実施形態の利用予約処理部353において実行される利用調整処理について説明する。
【0148】
(利用調整処理の基本原理)
利用予約処理部353は、上述のように、申込みユーザが希望する予約対象となる会議スペースに先約ユーザの利用予約が存在する場合には、既に先約ユーザの利用予約が登録されている候補スペースについて利用申込ユーザにおける利用予約を申請する申請処理を実行し、当該申込みユーザ及び当該先約ユーザ間で利用予約を調整する予約調整処理を実行する。
【0149】
特に、利用予約処理部353は、予約調整処理として、先約ユーザにおける承認を条件に、前記利用申込ユーザにおける利用希望期間中の候補スペースの利用予約を当該先約ユーザの利用予約から変更する。
【0150】
上述のように、確度情報を含む候補会議スペース一覧データが申込みユーザに提供されると、当該申込みユーザは、候補会議スペース一覧データに基づいて、利用予約を譲渡して貰える可能性の高い会議スペースを選択することとなる。
【0151】
この場合には、利用予約処理部353は、通信制御部310を介して受信した申込みユーザの操作指示に基づいて、当該先約ユーザに対して、当該会議スペースに関する譲渡の申請を行う譲渡申請処理を実行する。
【0152】
特に、利用予約処理部353は、先約ユーザの利用予約に対応する予約情報に基づき、当該先約ユーザの開催する会議の全参加者が出席可能な日時を特定し、かつ、全参加者を収容可能であり、かつ、必要な会議スペース設備を備えた代替会議スペースを特定する。
【0153】
また、利用予約処理部353は、代替会議スペースに先約ユーザが存在する場合には、当該代替会議スペースに関する情報を先約ユーザに提示しつつ、譲渡申請処理を実行する。
【0154】
そして、利用予約処理部353は、確度特定処理を含む申請処理を繰り返すことによって、先約ユーザの代替会議スペースを見つけつつ、利用予約を変更して各ユーザの利用予約を実行する。
【0155】
なお、利用予約処理部353は、ユーザの選択指示に代えて、特定された複数の候補会議スペースにおいていずれの候補スペースについて既に予約している先約ユーザが存在する場合に、確度が最も低い先約ユーザを特定し、特定した先約ユーザに対してユーザの選択指示なしで予約調整処理を実行してもよい。
【0156】
また、利用予約処理部353は、特定された複数の候補会議スペースにおいていずれの候補会議スペースについて既に予約している先約ユーザが存在する場合に、確度が最も低い前記先約ユーザから当該確度が最も高い前記先約ユーザまで、かつ、前記先約ユーザにおける承認が得られるまで、順に前記予約調整処理を実行するようにしてもよい。
【0157】
(コインの利用)
利用予約処理部353は、既に先約ユーザの利用予約が登録されている候補会議スペースについて申込みユーザにおける利用予約を希望した場合であって、申込みユーザからの所定数の媒体の提供に応じて先約ユーザにおける承認がされた場合に、申込みユーザにおける利用希望期間中の候補スペースの利用予約を当該先約ユーザの利用予約から変更してもよい。
【0158】
通常、会議スペースを有効活用するためには、会議スペースの稼働率を向上させる必要があるとともに、会議などを開催した場合に、当該会議スペースがないと生産性や円滑な運営を行うことができず、会議スペースなどの利用に種々の不具合が生ずる。
【0159】
一方、会議スペースの利用予約の変更については、ユーザの善意に頼っていては限界があり、スムーズな変更を促すためにはそれなりのインセンティブを必要とすることが望ましい。
【0160】
そこで、本実施形態においては、会議スペースの利用予約の譲渡申請を行う際に、先約ユーザが当該変更を承認した場合には、先約ユーザに対して所定数のコイン(例えば、100コイン等)を対価として申込みユーザから譲渡させるようになっている。
【0161】
すなわち、本実施形態においては、先約ユーザは、予約した会議スペースの利用予約を他者に譲渡することによって、申込みユーザからコインを受け取り、次回自ら会議スペースの利用予約を行う際に当該コインを利用することができるので、予約した会議スペースの利用予約を他者に譲渡することのインセンティブを享受することができるようになっている。
【0162】
したがって、本実施形態においては、会議スペースの利用予約を積極的に譲渡するに対するユーザのモチベーションを向上させ、会議スペースの円滑な運営を実行することができるようになっている。
【0163】
利用予約処理部353は、既に先約ユーザの利用予約が登録されている候補スペースについて利用申込みユーザにおける利用予約を希望した場合であって、利用申込みユーザからの所定数のコインの提供に応じて先約ユーザにおける承認がされた場合に、申込みユーザにおける利用希望期間中の候補スペースの利用予約を当該先約ユーザの利用予約から変更する。
【0164】
具体的には、利用予約処理部353は、先約ユーザに対して、会議スペースの利用権の譲渡申請を行う際に、譲渡して貰えた場合に譲与するコインの枚数(例えば、100コイン等)の情報を含めて利用申請処理を実行し、先約ユーザが譲渡申請に応じて場合には、申込ユーザの保有するコインを提示した枚数分減少させるとともに、当該許諾した先約ユーザの保有コイン枚数を当該提示枚数分増加させる処理を実行する。
【0165】
なお、利用予約処理部353は、申込みユーザにおける保有コインが先約ユーザに提示するコイン数に満たない場合には、譲渡申請処理を中止にしてもよい。
【0166】
また、利用予約処理部353は、一定のコイン数を用いてもよいし、上述のように評価処理部354によって算出された評価値に応じて、申込みユーザから先約ユーザに利用予約を変更するために当該先約ユーザに当該申込みユーザから提供される際のコイン数を決定し、決定したコイン数を用いてもよい。
【0167】
さらに、この場合に先約ユーザが受け取るコインは、当該先約ユーザのみに譲渡されてもよいし、他の会議スペースの利用予約に参加するユーザに分配してもよい。
【0168】
例えば、先約ユーザが受け取るコインを会議スペースの利用予約に参加するユーザに分配する場合には、先約ユーザが当該コインの50%を取得し、残りのコインを他の必須参加者間で均等割してもよい。
【0169】
すなわち、利用権を譲った際に利用申込ユーザから100コイン貰えた場合に、当該会議の必須参加者が主催者を入れて6人である場合には、主催者となる先約ユーザが50コイン、他の参加者のユーザが、各々、10コインずつ取得する。
【0170】
上記に加えて、利用予約処理部353は、会議スペースの利用予約に関して模範的なユーザのモチベーションを維持するために、上述のように評価処理部354によって算出された評価値が低いユーザ(例えば、レピュテーション点数が2以下のユーザ)が先約ユーザの場合には、通常の先約ユーザに比べ、譲渡されるコイン数を少なくとしてもよい(例えば30%減少させる)。
【0171】
なお、本実施形態のコインは、予約調整処理以外の処理や当該予約管理システムS外のシステムによって付与されてもよいし、予約調整処理以外の処理や当該予約管理システムS外のシステムおいて利用可能であってもよい。
【0172】
[2.4]コイン付与処理
次に、本実施形態のコイン管理部357において実行される会議スペースの利用評価に基づくコイン付与処理について説明する。
【0173】
コイン管理部357は、チェックイン要求及びチェックアウト要求の受信時刻と、予約情報と、に基づいて、ユーザにおける会議スペースの利用予約の評価を実行し、当該評価に基づいて、該当するユーザに対して所定数のコインを付与する。
【0174】
特に、コイン管理部357は、
(1)1時間会議を予約し、チェックインしたユーザに対して、1コイン付与し、
(2)30分会議を予約し、チェックインしたユーザに対して、30コイン付与し、
(3)予約終了時刻の10分前までにチェックアウトしたユーザに対して、ボーナスとして15コイン付与し、
(4)予約終了時刻の30分前まで早期チェックアウトしたユーザに対して、ボーナスとして25コイン付与する。
【0175】
なお、本実施形態においては、例えば、短時間での会議を推奨するため、コイン管理部357は、30分会議の場合には、多くのコインを付与するようになっている。
【0176】
また、このとき、全てのコインを主催者(すなわち、利用申込ユーザ)のみに付与するようにしてもよく、会議参加者全員に同じ数のコインを付与するようにしてもよく、更には、参加者全員で等分に分けるようにしてもよい。
【0177】
また、コイン管理部357は、予約終了時刻後にチェックアウトしたユーザに対しては、コインを付与せず、又は、ユーザの所有しているコインを減算(例えば、-5コイン)してもよい。
【0178】
さらに、コイン管理部357は、利用予約に対してキャンセルをした場合であって、利用時刻より所定の期間内(例えば、48時間)の場合には、ユーザの所有しているコインを減算(例えば、-5コイン)してもよい。
【0179】
[5]予約管理システムSの動作
[5.1]利用情報生成処理
次いで、
図7を用いて本実施形態の予約管理サーバ装置30において実行される利用情報生成処理について説明する。なお、
図7は、本実施形態の予約管理サーバ装置30の利用履歴生成部352が実行する利用情報生成処理を示すフローチャートである。
【0180】
本処理においては、ユーザ管理DB331、会議スペース管理DB332、ビーコン装置管理DB333及び予約状況管理DB334には予め各種のデータが既に記憶されているものとする。
【0181】
まず、利用履歴生成部352は、通信端末装置10から送信されたチェックイン要求を受信すると(ステップSa1)、当該チェックイン要求とともに送信されたユーザID及びビーコンID(該当する通信端末装置10がビーコン装置20から受信したビーコンID)を特定し、ROM/RAM320に一時記憶させる(ステップSa2)。
【0182】
次いで、利用履歴生成部352は、タイマ360と連動しつつ、現在時刻を特定し、かつ、特定した現在時刻、特定したユーザID及びビーコンIDに基づいて、予約情報の特定が可能か否かを判定する(ステップSa3)。
【0183】
すなわち、利用履歴生成部352は、現在時刻に基づいて、当該ユーザIDによるビーコンIDが属する会議スペースに対する利用予約の有無(そもそも利用予約があるか又は既にキャンセルされているかなど)を判定する。
【0184】
そして、利用履歴生成部352は、予約情報の特定が可能でないと判定した場合には、本動作を終了させ、当該予約情報の特定が可能であると判定した場合には、特定した現在時刻をチェックイン時刻として特定する(ステップSa4)。
【0185】
このとき、コイン管理部357は、チェックイン要求に含まれるユーザID又はROM/RAM320に記憶済みのユーザIDに基づき、コインの付与対象となるユーザを特定しつつ、当該ユーザに対するコインを付与する。
【0186】
次いで、利用履歴生成部352は、チェックアウト要求を受信したか否かを判定しつつ(ステップSa5)、特定した予約情報に規定された予約終了時刻が到来したか否かを判定する(ステップSa6)。
【0187】
このとき、利用履歴生成部352は、予約終了時刻までにチェックェックイン要求を受信したと判定した場合には、ステップSa7に移行してからステップSa8に移行し、予約終了時刻までにチェックェックイン要求を受信しなかった場合には、ステップSa8に直接移行する。
【0188】
次いで、利用履歴生成部352は、予約終了時刻までにチェックェックイン要求を受信したと判定した場合(すなわち、予約終了時刻までに予約した会議スペースにユーザが入場したと判定した場合)には、タイマ360と連動しつつ、当該チェックイン要求の受信時刻を特定し、当該時刻をチェックアウト時刻として特定する(ステップSa7)。
【0189】
このとき、利用履歴生成部352は、当該チェックイン要求に含まれるユーザID又はROM/RAM320に記憶済みのユーザIDに基づき、コインの付与対象となるユーザを特定しつつ、当該ユーザに対する所定のコインを付与する。
【0190】
次いで、利用履歴生成部352は、特定したチェックイン時刻、又は、特定したチェックイン時刻及びチェックアウト時刻を、予約状況管理DB334において該当する予約情報と対応付けられたフィールドに利用履歴情報として予約状況管理DB334に登録し(ステップSa8)、本動作を終了させる。
【0191】
[5.2]利用予約時の処理
次に、
図8及び
図9を用いて、本実施形態の予約管理システムSにおいて会議スペースの利用予約を行う際の処理について説明する。なお、
図8及び
図9は、本実施形態の予約管理サーバ装置30のデータ処理部350において、会議スペースの利用予約時に実行される処理を示すフローチャートである。
【0192】
本処理においては、ユーザ管理DB331、会議スペース管理DB332、ビーコン装置管理DB333及び予約状況管理DB334には予め各種のデータが既に記憶されているものとする。
【0193】
まず、利用予約処理部353は、申込みユーザの通信端末装置10からアカウント名及びログインパスワードを指定しつつ、予約ページに対するログイン要求及びユーザ認証を実行し、かつ、利用予約要求を受信すると(ステップSb1)、利用予約要求に含まれる開催条件を抽出し、ROM/RAM320に記憶する(ステップSb2)。
【0194】
次いで、利用予約処理部353は、DB管理更新部351と連動しつつ、抽出した開催条件に基づき会議スペース管理DB332を検索し、当該開催条件を満たす候補会議スペースを特定し、当該候補会議スペースに対応する会議スペースIDを読み出して、ROM/RAM320に一時記憶させる(ステップSb3)。
【0195】
次いで、利用予約処理部353は、DB管理更新部351と連動して、申込みユーザの取得済コイン数をユーザ管理DB331から読み出させ、ROM/RAM320に一時記憶させる(ステップSb4)。
【0196】
次いで、利用予約処理部353は、予約状況管理DB334に記憶された予約情報に基づき、特定した各候補会議スペースに先約ユーザが存在するか否かを特定する(ステップSb5)。
【0197】
このとき、利用予約処理部353は、先約ユーザが存在すると特定した場合には、当該候補会議スペースの会議スペースIDと当該先約ユーザのユーザIDを対応付けつつ、ROM/RAM320に一時記憶させるとともに、先約ユーザが存在しないと特定した場合には、先約ユーザがいないことを示すデータをROM/RAM320に記憶させる(ステップSb6)。
【0198】
次いで、情報提供部356は、各候補会議スペースの先約ユーザに対応する予約情報から当該候補会議スペースの利用予約に参加する参加予定人数及び定期開催の有無の開催条件を特定するとともに、当該特定した開催条件に基づいて利用履歴情報を参照して各先約ユーザにおける利用予約に対する確度を算出する(ステップSb7)。
【0199】
次いで、情報提供部356は、各先約ユーザにおける確度に基づいて、候補会議スペースに関する候補一覧データを生成し(ステップSb8)、当該生成した候補一覧データを申込みユーザの通信端末装置10に配信する(ステップSb9)。
【0200】
なお、このとき、情報提供部356は、申込みユーザによる予約対象会議スペースの選択を待機する状態となる。
【0201】
次いで、利用予約処理部353は、申込みユーザの通信端末装置10から送信された候補会議スペースの指定要求を受信すると(ステップSb11)、指定要求に含まれる会議スペースID及びコイン数をROM/RAM320に一時記憶させた後、当該予約対象会議スペースに先約ユーザが存在するか否かを判定する(ステップSb12)。
【0202】
具体的には、利用予約処理部353は、当該指定要求に付加された会議スペースIDと、ROM/RAM320に記憶された会議スペースID及びユーザIDに基づき、先約ユーザの有無を判定する。
【0203】
なお、利用予約処理部353は、候補一覧データの先約ユーザ情報にユーザIDを組み込み、ユーザの選択した会議スペースID、ユーザID及びコイン数を含む指定要求を通信端末装置10から予約管理サーバ装置30に送信して、先約ユーザの有無を判定してもよい。
【0204】
次いで、利用予約処理部353は、予約対象会議スペースに先約ユーザが存在しないと判定した場合には、ステップSb3において受信した利用予約要求に含まれる開催条件に基づき、予約情報を生成して予約状況管理DB334に記憶させ(ステップSb13)、本動作を終了させる。
【0205】
一方、利用予約処理部353は、予約対象会議スペースに先約ユーザが存在すると判定した場合には、ROM/RAM320に記憶された先約ユーザのユーザIDに基づき、予約状況管理DB334から当該先約ユーザに対応する予約情報を読み出す(ステップSb14)。
【0206】
次いで、利用予約処理部353は、当該予約情報により示される開催条件を満たす代替会議スペースを特定し(ステップSb15)、DB管理更新部351と連動して、当該先約ユーザのメールアドレスをユーザ管理DB331から読み出して譲渡申請メール生成し、該当する通信端末装置10に送信する(ステップSb16)。
【0207】
なお、このとき、利用予約処理部353は、代替会議スペースに先約ユーザが存在するか否かを特定しつつ、確度を算出し、当該算出した確度及び先約ユーザ情報を含む代替会議スペースの一覧を生成する。
【0208】
また、利用予約処理部353は、譲渡申請メールとして、所定の文字列と、代替会議スペースの一覧と、「許可」及び「拒否」の2つのボタンと、を先約ユーザの通信端末装置10にて表示させるためのメールを生成する。
【0209】
なお、譲渡申請メールに従って先約ユーザが、代替会議スペースを選択しつつ、譲渡に応じた場合には、ステップSb11~ステップSb16と同様の処理が実行され、先約ユーザのために代替会議スペースの利用予約が行われるようになっている。
【0210】
次いで、利用予約処理部353は、先約ユーザにより利用予約の譲渡が承認されたか否かを判定する(ステップSb21)。
【0211】
このとき、利用予約処理部353は、譲渡申請が拒否されたと判定すると、候補一覧データに含まれる全候補会議スペースの先約ユーザに対する譲渡申請が完了したか否かを判定する(ステップSb22)。
【0212】
そして、利用予約処理部353は、全候補会議スペースの先約ユーザに対する申請が完了していると判定した場合(すなわち、全ての候補会議スペースについて譲渡申請が拒否された場合)には、申込みユーザの通信端末装置10に対して、予約失敗通知を送信して(ステップSb23)、本動作を終了させる。
【0213】
一方、利用予約処理部353は、全候補会議スペースの先約ユーザに対する譲渡申請が完了していないと判定した場合には、該当する通信端末装置10(すなわち、申込みユーザ)に再選択要求を送信し(ステップSb24)、処理をステップSb11に戻る。
【0214】
なお、本動作においては、譲渡申請に応じてくれる先約ユーザが現れるまでステップSb11~24の処理を繰り返す。
【0215】
次いで、利用予約処理部353は、何れかの先約ユーザが譲渡申請メールに応じて、利用予約の譲渡が承認されたと判定すると、DB管理更新部351と連動して、ROM/RAM320に記憶されているコイン数(すなわち、申込みユーザの指定したコイン数)分、申込みユーザの取得済コイン数を減少させるとともに、譲渡申請に応じたユーザの取得済コイン数を同数増加させることによりコインを移転させる(ステップSb25)。
【0216】
最後に、利用予約処理部353は、DB管理更新部351と連動して、利用予約の譲渡を許可した先約ユーザの予約情報を予約状況管理DB334から削除するとともに、ROM/RAM320に記憶された開催条件に基づき、申込みユーザに対応する予約情報を生成して、予約状況管理DB334に記憶させることで予約状況管理DB334を更新して(ステップSb26)、本動作を終了させる。
【0217】
[6]変形例
[6.1]変形例1
上記の実施形態において、利用予約処理部353は、全ての候補会議スペースに対する譲渡申請が拒否された場合に、申込みユーザの開催しようとする会議の全必須参加者が参加可能な他の代替日程を自動で再調整し、当該代替日程にて開催条件を満たす会議スペースの利用予約を実行してもよい。
【0218】
具体的には、利用予約処理部353は、
(1)DB管理更新部351と連動しつつ、開催条件により指定された全ての必須参加者が参加可能な代替日程を必須参加者に対応するスケジュールデータに基づいて特定し、
(2)開催条件に含まれる会議の開催期間を代替日程に変更し、当該変更後の開催条件を満たす候補会議スペースを特定し、
(3)変更後の開催条件(すなわち、開催期間を代替日程に変更した開催条件)に基づき特定された候補会議スペースにおける先約ユーザの有無及びその確度を算出する。
【0219】
そして、情報提供部356は、算出した確度に関する情報及び先約ユーザ情報を記載した会議スペース一覧を生成する。
【0220】
[6.2]変形例2
上記の実施形態において、利用予約処理部353は、算出した確度の最も低い先約ユーザによる利用予約を特定し、当該先約ユーザを譲渡申請メールの送信対象として自動的に選択し、当該先約ユーザ宛てに譲渡申請メールを送信してもよい。
【0221】
この場合には、確度が最も高い先約ユーザによって譲渡申請が拒否された場合には、利用予約処理部353は、次に確度の低い利用予約に対する先約ユーザを譲渡申請メールの送信対象として自動的に選択し、当該先約ユーザ宛てに譲渡申請メールを送信し、先約ユーザが拒否する限り、順番に譲渡申請メールを送信するようになっている。
【0222】
そして、利用予約処理部353は、全ての候補会議スペースに対応する先約ユーザ宛てに順次譲渡申請メールを送信し、全候補会議スペースの先約ユーザにより譲渡申請が拒否された場合に、申込みユーザの通信端末装置10に予約失敗通知を送信して、再度開催条件の指定からやり直させるようにしてもよい。
【0223】
また、利用予約処理部353は、上記の変形例1と同様に必須参加者のスケジュールデータに基づき、日程の再調整を行い、当該日程にて利用可能な会議スペースの一覧を申込みユーザの通信端末装置10に配信するようにしてもよい。
【0224】
[6.3]変形例3
上記実施形態においては、オフィスO内の会議スペースを予約する場合を例に説明を行ったが、予約対象となる施設は、会議室以外の施設であってもよい。例えば、公園内のバーベキュースペースやキャンプスペース、コミックマーケット、フリーマーケット等のマーケット開設エリア等の利用予約に対しても適用することができる。
【0225】
この場合には、会議スペース管理DB332に換えて、これらの施設を管理するためのDBを設ける。また、この場合には、このDB内に、例えば、会場の出入り口から当該スペースまでの距離、トイレまでの所要時間、会場内における位置関係、広さに関する情報を予め記憶しておき、予約ページ上にて、申込みユーザが利用を希望する施設の位置、広さ等の情報を入力させる。
【0226】
そして、予約管理サーバ装置30にて申込みユーザの指定した条件に合致する施設を特定しつつ、当該施設の先約ユーザを特定し、利用可能確率を算出して、候補一覧データを生成して、申込みユーザの通信端末装置10に配信する。なお、この際及び候補一覧データ送信後の処理や利用情報生成時の処理については、上記実施形態と同様である。
【0227】
[6.4]変形例4
上記実施形態において、候補一覧データ中に、申込みユーザから先約ユーザに宛てたコメントの記入欄を設け、申込みユーザが、当該記入欄に記入したコメントを譲渡申請メール内に記入するようにしてもよい。
【0228】
この構成により、外部のクライアントとの重要な会議を開催する必要がある等、会議スペースの利用権を譲渡して欲しい理由を先約ユーザに提示することができるので、会議スペースの利用権を譲渡して貰える可能性を向上させられるとともに、譲渡申請に基づく利用権の譲渡を円滑化し、業務効率の向上を図ることができる。
【0229】
また、この場合には、例えば、申込みユーザに会議の重要度を5段階で評価させ、評価された会議の重要度に応じて、予め、コメントの定型フォーマットを予約管理サーバ装置30に保有させ、申込みユーザが選択した重要度に応じて自動的にコメントを挿入した譲渡申請メールを先約ユーザの通信端末装置10宛てに送信するようにしてもよい。
【0230】
[6.5]変形例5
上記実施形態においては、先約ユーザが譲渡申請に応じた場合に、申込みユーザの指定した数のコインを申込みユーザから先約ユーザに移転する構成を採用したが、レピュテーション点数に応じて、申込みユーザの指定したコイン数に自動的にコインを上乗せしてコインを移転するようにしてもよい。
【0231】
例えば、レピュテーション点数が4.5点以上の申込みユーザが、100コインを指定した場合に、予約管理サーバ装置30が自動的に100コインをサービスで上乗せし、当該上乗せ後のコインを譲渡申請に応じた先約ユーザに付与するとともに、申込みユーザの所有済コイン数からは、当該申込みユーザの指定した100コインのみ減少させるようにしてもよい。
【0232】
また、例えば、レピュテーション点数が4.5点以上の先約ユーザが、譲渡申請に応じた場合に、申込みユーザにより提示されたコイン数(例えば、100コイン)に所定数のコイン(例えば、100コイン)をサービスで上乗せし、当該上乗せした数のコインを当該先約ユーザに付与しつつ、申込みユーザの保有コインに関しては、提示数分減少させるようにしてもよい。
【0233】
この構成により、キャンセルを行わないユーザにインセンティブを与えることができるので、会議スペースの積極的な利用に対するモチベーションを向上させ、利用予約したキャンセル率を低下させることができる。
【0234】
[6.6]変形例6
上記実施形態においては、先約ユーザが利用予約を行っている会議スペースの収容人数と予約情報により示される参加人数の関係に基づいて、利用予約の調整を実行してもよい。
【0235】
具体的には、利用予約処理部353は、先約ユーザの予約情報に含まれる参加ユーザと、予約している子会議スペースの収容可能人数を比較して、収容可能人数に対する参加者数の割合が所定の割合(例えば、50%)を下回る先約ユーザについては、代替え会議スペースの検索及び提示を実行しつつ、当該先約ユーザの利用予約を強制的にキャンセルして、申込みユーザの利用予約を受け付けてもよい。
【0236】
[6.8]変形例8
上記実施形態においては、全ての先約ユーザを譲渡申請の対象とする構成を採用したが、例えば、外部のクライアントとの打合せなど、会議の予定を変更することが困難な場合には、利用予約時に予め譲渡禁止を設定できるようにしてもよい。
【0237】
この場合には、利用予約処理部353は、予約ページ上に譲渡禁止のチェックボックスを設けるとともに予約情報に譲渡禁止フラグを含ませる構成を採用する。
【0238】
そして、利用予約処理部353は、当該チェックボックスにチェックがなされている状態で実行された利用予約に関しては、予約情報の譲渡禁止フラグを設定し、譲渡申請時に譲渡禁止フラグが「ON」となっている会議スペースに関しては、確度100%として、譲渡申請メールの送信対象から除外する。
【符号の説明】
【0239】
S … 予約管理システム
10 … 通信端末装置
20 …ビーコン装置
30 … 予約管理サーバ装置
310 … 通信制御部
320 … ROM/RAM
330 … データ記憶部
331 … ユーザ管理DB
332 … 会議スペース管理DB
333 … ビーコン装置管理DB
334 … 予約状況管理DB
340 … サーバ管理制御部
350 … データ処理部
351 … DB管理更新部
352 … 利用履歴生成部
353 … 利用予約処理部
354 … 評価処理部
355 … 確度算出部
356 … 情報提供部
357 … コイン管理部
360 … タイマ