(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2021-12-23
(45)【発行日】2022-01-18
(54)【発明の名称】外部制御ステーションのためのクイックカップリングを備えた舗装スクリード
(51)【国際特許分類】
E01C 19/48 20060101AFI20220111BHJP
【FI】
E01C19/48 Z
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2020081124
(22)【出願日】2020-05-01
【審査請求日】2020-06-25
(32)【優先日】2019-05-08
(33)【優先権主張国・地域又は機関】EP
(73)【特許権者】
【識別番号】596068349
【氏名又は名称】ヨゼフ フェゲーレ アーゲー
(74)【代理人】
【識別番号】100099623
【氏名又は名称】奥山 尚一
(74)【代理人】
【識別番号】100129425
【氏名又は名称】小川 護晃
(74)【代理人】
【識別番号】100087505
【氏名又は名称】西山 春之
(74)【代理人】
【識別番号】100168642
【氏名又は名称】関谷 充司
(74)【代理人】
【識別番号】100217076
【氏名又は名称】宅間 邦俊
(74)【代理人】
【識別番号】100218604
【氏名又は名称】池本 理絵
(74)【代理人】
【識別番号】100107319
【氏名又は名称】松島 鉄男
(74)【代理人】
【識別番号】100096769
【氏名又は名称】有原 幸一
(72)【発明者】
【氏名】アヒム オイル
(72)【発明者】
【氏名】カール‐ハインツ ユングマン
【審査官】彦田 克文
(56)【参考文献】
【文献】特開2016-180300(JP,A)
【文献】特開2010-110617(JP,A)
【文献】特開2011-156895(JP,A)
【文献】特開2013-079571(JP,A)
【文献】特開2013-224575(JP,A)
【文献】特開2013-091342(JP,A)
【文献】特開平04-328284(JP,A)
【文献】国際公開第2019/026830(WO,A1)
【文献】米国特許出願公開第2006/0025914(US,A1)
【文献】特開2013-217188(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
E01C 19/48
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
舗装材料(E)を突き固めるための舗装スクリード(3)において、
操作者(F)が前記舗装スクリード(3)において調整可能な例えばスクリード舗装幅といった少なくとも1つの動作パラメータ(P)を制御するための少なくとも1つの外部制御ステーション(5)を含み、
前記外部制御ステーション(5)は、
支持体(13)と、
前記操作者(F)が前記動作パラメータ(P)を設定するための入力ユニットとして前記支持体(13)に着脱可能に取り付けられた少なくとも1つの操作パネル(6)であって、プラグ接続装置(27)によって前記支持体(13)に取り付けられている前記操作パネル(6)と、
を含み、
前記プラグ接続装置(27)は、
少なくとも1つの第1の電気接触部(23)が一体化された、第1のプラグコネクタ部(22)と、
少なくとも1つの第2の電気接触部(29)が一体化された、第2のプラグコネクタ部(28)と、
を含み、
前記プラグコネクタ部(22、28)に一体化された前記2つの電気接触部(23、29)の電気的な結合は、
前記操作パネル(6)が前記支持体(13)の上面に沿って摺動するように操作されて、前記2つのプラグコネクタ部(22、28)
が機械的
に結合
することによってもたらされ得ることを特徴とする、舗装スクリード(3)。
【請求項2】
前記第1のプラグコネクタ部(22)が、前記支持体(13)上に一体に形成され、
前記第2のプラグコネクタ部(28)が、前記外部制御ステーション(5)の前記操作パネル(6)上に一体に形成されることを特徴とする、請求項1に記載の舗装スクリード。
【請求項3】
前記プラグ接続装置(27)が、ロック機構(35)を有し、
好ましくは、前記ロック機構(35)が、前記操作パネル(6)上に少なくとも1つのばね付勢されたハンドル(11)を有することを特徴とする、請求項1または2に記載の舗装スクリード。
【請求項4】
前記操作パネル(6)を前記支持体(13)に正しく取り付けたしるしとして、前記ハンドル(11)は、操作者(F)に見えるように前記操作パネル(6)の縁部(12)を越えて少なくとも部分的に突出することを特徴とする、請求項3に記載の舗装スクリード。
【請求項5】
前記プラグ接続装置(27)が、前記2つのプラグコネクタ部(22、28)を接続するためのリニアガイド(25)を含み、
好ましくは、少なくとも1つの照明ユニット(35)が、前記リニアガイド(25)を照明するために前記プラグ接続装置(27)上に設けられることを特徴とする、請求項1から4のいずれか一つに記載の舗装スクリード。
【請求項6】
前記リニアガイド(25)は、平行に配置された少なくとも2つのガイドレール(24)を有することを特徴とする、請求項5に記載の舗装スクリード。
【請求項7】
結合プロセスの終わりに、前記操作パネル(6)についての前記電気的な結合が、ケーブルなしで確立される、請求項1から6のいずれか一つに記載の舗装スクリード。
【請求項8】
前記外部制御ステーション(5)における前記操作パネル(6)が、前記支持体(13)の高さ調整可能および/または傾斜自在な基部プレート(18)上に配置される、請求項1から7のいずれか一つに記載の舗装スクリード。
【請求項9】
前記支持体(13)が、前記プラグ接続装置(27)のために前記支持体(13)上に形成された移動可能に取り付けられた保護用フラップ(26)を有する、請求項1から8のいずれか一つに記載の舗装スクリード。
【請求項10】
前記外部制御ステーション(5)が、前記操作者(F)が前記舗装スクリード(3)の少なくとも1つの動作パラメータ(P)を設定するための入力ユニットとして別々に設計されたさらなる操作パネル(6a、6b)を有し、
前記さらなる操作パネル(6a、6b)が、この目的のために特に設けられたプラグ接続装置(27a、27b)によって前記支持体(13)に着脱可能に固定され、
好ましくは、2つの前記操作パネル(6a、6b)が、共通の取付け平面(32)内で互いに隣り合ってまたは互いに上下に前記支持体(13)上で配置される、請求項1から9のいずれか一つに記載の舗装スクリード。
【請求項11】
2つの前記操作パネル (6a、6b)が、それぞれの前記機械的および電気的な結合を確立するように、反対のプラグイン方向(M1、M2)において前記支持体(13)上へ押され得ることを特徴とする、請求項10に記載の舗装スクリード。
【請求項12】
前記外部制御ステーション(5)が、前記舗装スクリード(3)のサイドシフト装置(4)に取り付けられている、請求項1から11のいずれか一つに記載の舗装スクリード。
【請求項13】
前記舗装スクリード(3)が、当該舗装スクリード(3)の両側に取り付けられた2つの外部制御ステーション(5、5’)を有する、請求項1から12のいずれか一つに記載の舗装スクリード。
【請求項14】
前記プラグ接続装置(27)が、結合プロセスの終わりに、電気接触圧力を増大させるように適合された圧力手段(31)を含む、請求項1から13のいずれか一つに記載の舗装スクリード。
【請求項15】
請求項1から14のいずれか一つに記載の舗装スクリード(3)を備える路面(B)を作るためのロードフィニッシャ(1)。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、請求項1に記載の舗装材料を突き固める舗装スクリードに関する。
【背景技術】
【0002】
ロードフィニッシャは、新しい路面を作るために移動可能に支持された舗装スクリードを有することが、よく知られている。操作パネルを備えた外部制御ステーションは、操作者のために舗装スクリードにおいて任意選択で利用可能であり、舗装スクリードにおいて操作者が特定の舗装パラメータを設定することを可能にすることも知られている。
【0003】
欧州特許出願公開第2644454号(EP2644454A1)は、操作パネルが設けられた、舗装スクリードの外部制御ステーションを開示している。操作パネルは、その下面に取付けセクションを有し、この取付けセクションにより、操作パネルを外部制御ステーションに取り付けることを可能にする。一変形例では、取付けセクションを備えた操作パネルは、舗装スクリードの支持体上の管状要素に取り付けられ、そこに固定することができる。さらに、操作パネルは、その下面上に電気的な結合プロセスのための電気接続部を備えるが、設計と機能の両方の観点で取付けセクションから分離されている。
【0004】
欧州特許出願公開第2578748号(EP2578748A1)も、舗装スクリードのための外部制御ステーションを開示している。外部制御ステーションは、機械的な受け部材に取り付けられる操作パネルを有する。加えて、操作パネルは、下面に電気接続部を有する。
【0005】
前述した知られている外部制御ステーションについて、それぞれの操作パネルは、いくつかのステップにおいて、それぞれの外部制御ステーションに取り付けられたり、そこから取り外されたりしなければならない。特に、外部制御ステーションにおけるそれぞれの操作パネルの機械的および電気的な結合のために、別個の作業ステップが順々に実施されなければならない。
【0006】
加えて、別個の電気ケーブルが、知られている外部制御ステーションにおいて支持体と操作パネルを接続する。操作パネルが取り外されるとき、例えば、操作パネルを夜通しロードフィニッシャから取り外すために、ケーブルも接続解除されるべきであり、これは全体としていくつかの取り外しステップになる。ケーブルを操作パネルに接続されていない状態のままにすることは望ましくない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【文献】欧州特許出願公開第2644454号
【文献】欧州特許出願公開第2578748号
【発明の概要】
【0008】
したがって、概して、操作パネルの取り付けおよび取り外しについて、特に人間工学の観点で、知られている実施に関していくらかの改善可能性がある。
【0009】
本発明の目的は、操作パネルが舗装スクリードの外部制御ステーションに容易に取り付けられ、外部制御ステーションから容易に取り外され得るように、上述したよく知られている実施を改善することである。
【0010】
この目的は、請求項1に記載の舗装スクリードによって解決される。本発明の改善されたさらなる展開例は、従属請求項のそれぞれの技術的特徴によって与えられる。
【0011】
本発明は、舗装材料を突き固めるための舗装スクリードであって、操作者が舗装スクリードで調整可能な少なくとも1つの動作パラメータ(例えば、舗装幅、オーガの速度、および/またはオーガの高さ調整)を制御するための少なくとも1つの外部制御ステーションを備え、外部制御ステーションは、支持体と、操作者が少なくとも1つの動作パラメータを設定するための入力ユニットとして支持体に着脱可能に取り付けられた少なくとも1つの操作パネルとを備え、操作パネルは、プラグ接続装置によって支持体に取り付けられている、舗装スクリードに関する。
【0012】
本発明によれば、プラグ接続装置は、少なくとも1つの第1の電気接触部が一体化された第1のプラグコネクタ部と、少なくとも1つの第2の電気接触部が一体化された第2のプラグコネクタ部とを備え、2つのプラグコネクタ部に一体化された2つの電気接触部の電気的な結合は、2つのプラグコネクタ部の機械的な結合によってもたらされ得る。
【0013】
それぞれの電気接触部が、それぞれのコネクタ部に一体に形成される、すなわち、コネクタ部から機能的または局所的に分離している結合点には形成されないので、操作パネルは、簡略化された結合手順によって、外部制御ステーションに機械的にも電気的にも接続することができる。プラグ接続装置の一体設計は、特に、操作パネルの正しい機械的取り付けを確実にするとともに、同時に、信頼できる電気的な結合がすなわち同じ結合プロセスまたは作業ステップによって実現できることを確実にし、それによって、操作パネルは、舗装スクリードおよび/またはロードフィニッシャを制御するための入力ユニットとして使用することができる。
【0014】
本発明では、プラグ接続装置は、特に操作パネルを容易に取付けおよび取付け解除するためのクイックカップリングとして設計されている。これにより、操作パネルに取り付けたり、舗装スクリードの外部制御ステーションから取り外したりするのに必要な作業ステップ数を減少させる。加えて、電気接続部のための別個の接続ケーブルを供給することができ、したがって特に生産コストを減少させる。現場で別個の電気接続ケーブルをなくすことは、仕事現場における(職業上の)安全性に関しても有利であり得る。
【0015】
概して、本発明は、舗装スクリードの外部制御ステーションに設けられたプラグ接続装置による操作パネルの人間工学的な取扱いを可能にする。特に、本発明は、外部操作ステーションにおいて同時の機械的な結合プロセスによって、すなわち追加の設置ステップなしで、舗装スクリードの外部操作ステーションにおいて操作パネルを電気的に接続することを可能にする。したがって、外部制御ステーションにおける機械的な結合と電気的な結合の両方が、操作者の利益となる標準化された特に単純な操作によって実行できる。
【0016】
好ましくは、第1のプラグコネクタ部は、支持体上に一体に形成され、第2のプラグコネクタ部は、外部制御ステーションの操作パネル上に一体に形成される。これにより、 それぞれのプラグコネクタ部が操作者によって直感的に接続されることが可能になる。
【0017】
外部制御ステーション上に操作パネルを安定的かつ確実に取り付けるために、プラグ接続装置がロック機構を有すると役立つ。これにより、操作パネルが、特に操作パネルが落下に対して安全とされるように、支持体に取り付けられることを可能にする。
【0018】
好ましくは、ロック機構は、操作パネル上の少なくとも1つのばね付勢されたハンドルを与える。好ましくは、ハンドルは、操作パネルの下面に位置する、および/またはばね力によってロック位置に前もって荷重がかけられる。一変形例は、ハンドルが操作パネルの下面に取り付けられることを実現し、それによって操作者は、操作パネルを手動で操作するために操作パネルの後ろに手を伸ばすことによってハンドルに手が届く。
【0019】
好ましくは、ハンドルは、外部制御ステーションの支持体に操作パネルを適切に取り付けるための操作者が視覚的に認知できるシグナリング装置として設計される。有利な変形例は、ハンドルが操作パネルの縁部にわたって少なくとも部分的に突出し、操作パネルが支持体に正しく取り付けられていることを示すものとして操作者に見えることを実現する。操作パネルが支持体に適切に取り付けられていることを示すために、例えば、ハンドルの一部は、操作パネルを保持するように設計された凹部に突出することができる、または操作パネルの側壁を越えて少なくとも部分的に突出することができる。
【0020】
一変形例によれば、プラグ接続装置に対する正しい機械的および/または電気的な結合は、操作パネルのディスプレイ上のシンボルによって示され得る。少なくとも1つのセンサユニットが、正しい機械的および/または電気的な結合を検出するために外部制御ステーション上に形成され得る。
【0021】
外部制御ステーションにおいて特にターゲットにされる操作パネルの接続は、プラグ接続装置が2つのプラグコネクタ部を接続するためのリニアガイドを有することによって実現することができる。リニアガイドによって、操作者は、舗装スクリードの外部制御ステーションに、すなわち操作パネルを機械的と電気的の両方で、正確に固定するように能動的に助けられ得る。
【0022】
好ましくは、リニアガイドを照らす照明ユニットが、特に支持体の上側で外部制御ステーションに設けられる。照明ユニットが操作パネルを取り外すことによって自動的にスイッチオンできると有利である。リニアガイドを照らすその実際の機能に加えて、照明ユニットは、特に悪天候および/または夜間における作業時に、舗装幅設定を示す、すなわち舗装スクリードの横方向調整を示す光学的な手段としても働くことができる。
【0023】
照明ユニットは、操作パネルが所定の場所にあるときに、それが少なくとも周辺で操作パネルのための背景ライトとして光学的に認知できるように構成され得る。任意選択で、照明ユニットは、操作パネルが外部制御ステーションに取り付けられるときにロック機構のハンドルを照らすように構成されてもよい。
【0024】
設計の観点から特に単純であるが実際的な設計は、リニアガイドが平行に配置された少なくとも2つのガイドレールを有することを与える。このように、電気的な結合プロセスと同様に機械的な結合プロセスは、特に実行が容易である。LEDストリップは、ガイドレールによって形成でき、これは、リニアガイドの照明ユニットに特に役立つ。
【0025】
好ましくは、結合プロセスの終わりに、操作パネルのための電気的な結合が、ケーブルなしで確立される。これは、結合プロセスを容易にさせ、仕事現場で使用されるロードフィニッシャの構成部品の総数を減少させ、したがって特に実際的で人間工学的な操作を確実にする。
【0026】
改善された設計の変形例は、機械が実行中の間でも必要があれば、正しい結合プロセスが音響信号によって確認できることをもたらす。例えば、電気接続部も作り出す操作パネルの適切な機械的取り付けによってロック機構が発生し得る音響ロックノイズが想像され得る。
【0027】
さらなる改善のために、外部制御ステーションにおける操作パネルが、支持体の高さ調整可能および/または傾斜自在な基部プレート上に配置されることが与えられ得る。これは、操作者がその個々の必要に適合するように操作パネルの高さおよび向きを調整することを可能にする。
【0028】
有利な設計の1つは、支持体がコネクタ装置のために支持体上に形成された移動可能に取り付けられた保護用フラップ有することを与える。特に、保護用フラップは、操作パネルが支持体から取り外されるのであれば、建設現場での風雨および砂埃の影響からその電気接続部を保護するために、支持体の電気接触部にばね力によって押圧されるように構成され得る。機能の観点で同様の設計の保護用フラップは、操作パネル上に設けることもできる。
【0029】
複雑な応用の場合、外部制御ステーションは、操作者が舗装スクリードの少なくとも1つの動作パラメータを設定するための入力ユニットとして別々に設計されたさらなる操作パネルを有すると役立つ。さらなる操作パネルが、機械的および電気的な結合を確立するために特に機能および技術の観点で同等のやり方で設計される(すなわち、上述した操作パネルの利点と同様の取扱いの利点を有する)。さらなる操作パネルは、この目的のために特に設けられたプラグ接続装置によって支持体に着脱可能に取り付けられる。このように、舗装スクリードおよび/またはロードフィニッシャ上の特定の制御および設定の操作が、支持体に別々に取り付けられたそれぞれの操作パネルによって別々に実行され得る。好ましくは、2つの別個の操作パネルは、ロードフィニッシャおよび/または舗装スクリード上の異なる機能モジュールを制御するために使用され得る。
【0030】
支持体上の2つの操作パネルが、共通の取付け平面上で互いに隣り合ってまたは互いに上下に配置されるのであれば使用時に特に人間工学的となるが、視覚的に有利でもある。このやり方で、2つの操作パネルは、舗装スクリードの外部制御ステーションにおける共通の制御プラットフォームとして本質的に視覚的に認識できる。それぞれの操作および制御の機能を異なる操作パネルに分散させることによって、操作者は、用途に応じて、それぞれの操作パネルを外部制御ステーションから取り外すことができ、一方、他のパネルは、それに取り付けられたままである。これは、仕事現場で人間工学的な操作を可能にする。
【0031】
有利な変形例は、2つの操作パネルが、それぞれの機械的および電気的な結合を確立するために支持体に取り付けることができ、特に反対のプラグイン方向または取付け方向に押して取り外すことができることを与える。これは、それぞれの操作パネルが互いに近くで支持体上にコンパクトに取り付けられることを可能にする。
【0032】
外部制御ステーションが舗装スクリードのサイドシフトユニットに取り付けられると特に役立つ。したがって、操作パネルは、作られる舗装幅に応じて横に移動されてもよく、したがって、そこに沿って移動する操作者の容易に手の届く範囲内で舗装スクリードの側部に設けられる。
【0033】
大きい舗装幅を作るとき、特に、舗装スクリードが舗装スクリードの反対側に取り付けられた2つの外部制御ステーションを有すると有利であり得る。2つの操作パネルは、共通または異なる入力機能および制御機能を有し得る。
【0034】
好ましくは、プラグ接続装置が、結合プロセスの終わりに電気接触圧力を増大させるように適合された圧力手段を有する。結合プロセスの終わりにそれぞれの電気接触部間の電気接触圧力の増加を確実にするために、ロック機構に関連して上述したハンドルが、圧力手段としてさらに設計されることが考えられる。
【0035】
一変形例によれば、少なくとも1つのシールが、プラグ接続装置上の電気接触部に割り当てられ、これは、操作パネルが外部制御ステーションに取り付けられるときに、水分または砂埃が電気接触エリアに進入しないことを特に確実にする。
【0036】
本発明は、本発明による上述したタイプの舗装スクリードを備えた路面を作るためのロードフィニッシャにも関する。
【0037】
本発明の実施形態は、以下の図面において、より詳細に説明される。
【図面の簡単な説明】
【0038】
【
図1】取り付けられた舗装スクリードを含む路面を作るためのロードフィニッシャを示す図である。
【
図2】舗装スクリードの外部制御ステーションの分離図である。
【
図3】操作パネルを取り外した、
図2の外部制御ステーションを示す図である。
【
図4】
図2の外部制御ステーションを、下方から示した図で示す図である。
【
図5】外部制御ステーションの支持体上に形成されたプラグ接続装置の一部を示す図である。
【
図6】外部制御ステーションの操作パネル上に形成されたプラグ接続装置の一部を示す図である。
【
図7】2つの別個の操作パネルを備えた外部制御ステーションの背後からの概略斜視図である。
【
図8】2つの操作パネルを取り付けた舗装スクリードの外部制御ステーションの斜視図である。
【
図9】2つの別個の操作パネルを取り付けるための外部制御ステーションの支持体を示す図である。
【
図10】たった1つの操作パネルが取り付けられている、
図9の支持体を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0039】
図1は、路面Bを舗装するためのロードフィニッシャ1を示す。ロードフィニッシャ1は、舗装材料Eを受け入れるホッパー2を装備する。舗装材料Eは、ホッパー2から、舗装方向Rに対して後方への縦方向コンベア(図示せず)によって、ロードフィニッシャ1に移動可能に取り付けられている舗装スクリード3へ運ばれる。舗装材料Eは、舗装スクリード3の前面に広げられ、舗装スクリード3によって突き固められて、新しい路面Bを作る。
【0040】
舗装スクリード3は、外部制御ステーション5を上に取り付けたサイドシフト装置4を装備する。操作者用の機能的な入力ユニットとしての操作パネル6は、外部制御ステーション5に取り付けられている。操作パネル6は、舗装スクリード3および/またはロードフィニッシャ1のために多数の動作パラメータを設定するとともに、動作のために現在設定されている動作パラメータを呼び出すために使用することができる。
図1は、例えば、舗装スクリード3に設置されたスクリード加熱システムの調整可能な出力に関する動作パラメータPを概略的に示す。
【0041】
図1は、操作パネル6と同じやり方で取り付けおよび取り外しできる追加の操作パネル6’を取り付けた舗装スクリード3の他方の側に取り付けられた外部制御ステーション5’も示す。
【0042】
図2は、舗装スクリード3の外部制御ステーション5を分離図で示す。
図2による外部制御ステーション5に取り付けられた操作パネル6は、その上面7に操作者用の複数の入力スイッチ8を備える。加えて、操作パネル6は、その上面7の上側セクションに、現在設定されている動作パラメータPを示すディスプレイ9を有するが、任意選択で、様々な動作パラメータPを設定するためにタッチディスプレイとして設計されてもよい。ディスプレイ9は、操作パネル6が外部制御ステーション5に正しく取り付けられていることを示すこともできる。
【0043】
図2は、操作パネル6が両側に操作パネル6を保持するための側方係合凹所10を有することを示す。加えて、
図2は、操作パネル6が正しく取り付けられていることを機械的手段によって操作者に示すために、ハンドル11が右手係合凹所10の中に突出し、操作者に見える操作パネル6の側縁12にわたって突出していることを示す。
【0044】
図3は、操作パネル6を取り付けていない外部制御ステーション5の支持体13を示す。支持体13は、取付け方向Mに沿って操作パネル6が摺動できる取付けサドル14の形態で設計されている。加えて、舗装作業を停止させる非常停止スイッチ15が、取付けサドル14から離れた支持体13上に設けられている。加えて、
図3は、例えば、建設工事中に外部制御ステーション5との衝突を防ぐために、外部制御ステーション5の位置を示すのに特に使用できる信号ユニット16を、支持体13が装備することを示す。
【0045】
図3では、支持体13は、高さ調整可能なやり方で取付けチューブ17に取り付けられる。
図3は、支持体13の取付けサドル14上に形成されている基部プレート18も示す。基部プレート18上に存在するとき、操作パネル6は、操作パネル6が外部制御ステーション5の支持体13に取り付けられている場合、安定した位置に配置可能である。
【0046】
図4は、下方からの視界による外部制御ステーション5を示す。操作パネル6は下面19を有し、この下面19によって操作パネル6は支持体13に取り付けられる。操作パネル6の下面19は、地面スポットライト20を装備する。地面スポットライト20は、操作パネル6の真下の路床、特に、新たに作られた路面Bの末端縁を照らすために使用することができる。
【0047】
図4は、支持体13を取付けチューブ17に取り付ける取付け部21も示す。取付け部21は、高さ調整可能なやり方で支持体13を支持するとともに、取付けチューブ17の縦軸周りに支持体13を回転させるように設計されている。
【0048】
図5は、外部制御ステーション5の支持体13の一部を示す。
図5は、一体化された第1の電気接触部23を有する支持体13上の第1のコネクタ部22を示す。第1のコネクタ部22は、2つの平行なガイドレール24を有する。支持体13では、2つのガイドレール24が、リニアガイド25を形成する。リニアガイド25は、それぞれのガイドレール24を照らすために照明ユニット35を備える。
【0049】
加えて、
図5は、第1の電気接触部23に割り当てられる保護用フラップ26を示す。操作パネル6が支持体13に取り付けられていないとき、第1の電気接触部23は、保護用フラップ26によって覆うことができ、それによって第1の電気接触部23が風雨にさらされるのを防ぐとともに、汚れるのを防ぐ。加えて、
図5において、第1の電気接触部23には、その周りに延びるシール36が割り当てられる。
【0050】
図5では、支持体13上に設けられた第1のコネクタ部22は、操作パネル6を支持体13に取り付けおよび取り外しするときに使用されるプラグ接続装置27の一部として設計されている。プラグ接続装置27は、
図6で説明される第2のプラグコネクタ部28と一緒に第1のプラグコネクタ部22から構成され、それによって操作パネル6が外部制御ステーション5の支持体13に容易に取り付けられることを可能にする。
【0051】
図6に示されたプラグ接続装置27の第2のプラグコネクタ部28は、そこに一体に形成され、第1の電気接触部23に挿入可能である第2の電気接触部29を有しており、この第2の電気接触部29は、電気的な結合を接触で確立するように
図5の第1のコネクタ部22の第1の電気接触部23にドッキング可能である。
【0052】
図6に示されるように、第2のプラグコネクタ部28は、操作パネル6の下面19に形成されている。プラグ接続装置27は、第2のプラグコネクタ部28上に2つの平行な取付けレール30を有し、これは、
図5に示されたガイドレール24と共に、リニアガイド25を形成する。操作パネル6の下面19には、操作パネル6を支持体13に取り付けおよび取り外すために操作者によって手動で動作できる2つの横方向に摺動するハンドル11も示されている。2つのハンドル11はロック用突出部31をそれぞれ備えており、このロック用突出部31により、操作パネル6が支持体13に、特にその上に形成された第1のプラグコネクタ部22に固定され、特に圧力下で前もって荷重が加えられるとき電気的に結合されることが可能になる。
【0053】
図7は、2つの別々に取り付けられた操作パネル6a、6bを備えた舗装スクリード3の外部制御ステーション5の概略背面図を示す。別個のプラグ接続装置27a、27bは、それぞれの操作パネル6a、6bを外部制御ステーション5に着脱可能に取り付けるために、操作パネル6a、6bごとに支持体13上に設けられる。
【0054】
図7は、支持体13上の共通の概略的に示された取付け平面32内で2つの操作パネル6a、6bが上下に配置されていることも示す。2つの操作パネル6a、6bは、反対の各取付け方向M1、M2に、支持体13に取り付けることができるとともに、反対の各方向に取り外すことができる。
【0055】
図8は、支持体13上の別個の制御モジュールとして配置される2つの操作パネル6a、6bを取付け平面32に沿って支持体13上で上下に取り付けた外部制御ステーション5の概略斜視図を示す。操作者Fは、外部制御ステーション5の背後に位置する。それぞれの操作パネル6a、6bは、ロードフィニッシャ1の分野における、特に舗装スクリード3の分野におけるモバイル入力ユニットとして使用されるために、入力ユニットとして操作者Fによって支持体13から別々に取り外すことができる。
【0056】
図9は、2つの別々に設計された操作パネル6a、6bを取り付けるための支持体13を示す。支持体13の基部プレート18上には、第1のプラグコネクタ部22a、22bが、それぞれの操作パネル6a、6bを取り付けるために上下に形成されている。
図9は、基部プレート18が回り継手33によって支持体13の上部34に取り付けられることも示す。回り継手33は、支持体13に取り付けられる操作パネル6a、6bを位置合わせするために、基部プレート18が所望の傾斜した位置に調整されることを可能にする。
【0057】
図10は、操作パネル6aを上側の第1のプラグコネクタ部22aに取り付けた、
図9に示されたフリーの支持体13を示す。
【0058】
プラグ接続装置に関連して説明された特徴は、1つまたは複数の別個の操作パネルの取り付けのために外部制御ステーション上で共に使用することができる。舗装スクリードが単一または複数の操作パネルを装備するかに関わらず、操作パネルは、単一の結合手順において、外部制御ステーションから機械的にと電気的にとの両方で人間工学的に接続および接続解除することができる。
【符号の説明】
【0059】
1 ロードフィニッシャ
2 ホッパー
3 舗装スクリード
4 サイドシフト装置
5 外部制御ステーション、操作パネル
5’ 外部制御ステーション
6 操作パネル
6’ 追加の操作パネル
6a 操作パネル
6b 操作パネル
7 上面
8 入力スイッチ
9 ディスプレイ
10 側方係合凹所、右手係合凹所
11 ハンドル
12 側縁
13 支持体、マウンティング
14 取付けサドル
15 非常停止スイッチ
16 信号ユニット
17 取付けチューブ、取付けパイプ
18 基部プレート
19 下面
20 地面スポットライト
21 取付け部
22 第1のコネクタ部、第1のプラグコネクタ部
22a 第1のプラグコネクタ部
22b 第1のプラグコネクタ部
23 電気接触部
24 ガイドレール
25 リニアガイド
26 保護用フラップ
27 プラグ接続装置
27a プラグ接続装置
27b プラグ接続装置
28 第2のプラグコネクタ部
29 第2の電気接触部
30 取付けレール
31 ロック用突出部
32 取付け平面
33 回り継手
34 上部
35 照明ユニット
36 シール
B 路面
E 舗装材料
F 操作者
M 取付け方向
M1 反対の取付け方向
M2 反対の取付け方向
P 動作パラメータ
R 舗装方向