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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2021-12-24
(45)【発行日】2022-01-18
(54)【発明の名称】表示装置
(51)【国際特許分類】
   G09F 9/30 20060101AFI20220111BHJP
   G02F 1/1368 20060101ALI20220111BHJP
【FI】
G09F9/30 330
G02F1/1368
G09F9/30 348A
【請求項の数】 7
(21)【出願番号】P 2017008619
(22)【出願日】2017-01-20
(65)【公開番号】P2018116227
(43)【公開日】2018-07-26
【審査請求日】2020-01-10
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】502356528
【氏名又は名称】株式会社ジャパンディスプレイ
(74)【代理人】
【識別番号】110001737
【氏名又は名称】特許業務法人スズエ国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】望月 一秀
(72)【発明者】
【氏名】田中 仁
【審査官】石本 努
(56)【参考文献】
【文献】特開平11-352521(JP,A)
【文献】特開2016-157953(JP,A)
【文献】特開2007-079367(JP,A)
【文献】特開2006-221182(JP,A)
【文献】特開平04-280226(JP,A)
【文献】特開平10-301100(JP,A)
【文献】特開2004-170910(JP,A)
【文献】特開2013-030784(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G02F1/133
1/1343-1/1345
1/135-1/1368
G09F9/30-9/46
G09G3/18
3/36
H01L21/336
29/786
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
表示領域と、前記表示領域と隣接する第1非表示領域と、前記表示領域と隣接し前記第1非表示領域とは反対側の第2非表示領域とを有する絶縁基板と、
前記第1非表示領域に位置する第1ゲートドライバと、
前記第2非表示領域に位置する第2ゲートドライバと、
前記第1ゲートドライバに接続された第1端部及び前記第2非表示領域に位置し前記第1端部とは反対側の第2端部を有し、前記第2端部が前記第2ゲートドライバから離間して設けられる第1ゲート線と、
前記第1ゲートが延伸する第1方向に沿って延伸した導電材料からなる層と、
前記導電材料からなる層及び前記第1ゲート線に重なる中継電極と、
を備え、
前記導電材料からなる層は、前記第1非表示領域において、前記第1ゲートドライバ又は前記第1ゲート線と電気的に接続され、
前記導電材料からなる層と前記中継電極とが第1接触部で接触し、前記第1ゲート線と前記中継電極とが第2接触部で接触することで、前記第1ゲート線の前記第2端部は、前記導電材料からなる層と電気的に接続され、
前記第1接触部と前記第2接触部とは、前記第1方向と交差する第2方向に沿って並んでいる、表示装置。
【請求項2】
前記導電材料からなる層及び前記第1ゲート線と交差し、前記導電材料からなる層と前記第1ゲート線との間に位置する酸化物半導体層をさらに備える、請求項に記載の表示装置。
【請求項3】
前記導電材料からなる層の上に位置する第1絶縁膜と、
前記第1絶縁膜の上に位置する酸化物半導体層と、
前記酸化物半導体層の上に位置する第2絶縁膜と、
前記第1ゲート線の上に位置する第3絶縁膜と、
をさらに備え、
前記第1ゲート線は、前記第2絶縁膜の上に位置し、
前記中継電極は、前記第2端部と重なり、前記第3絶縁膜の上に位置し、前記第1絶縁膜、前記第2絶縁膜、及び前記第3絶縁膜を前記導電材料からなる層まで貫通する第1貫通孔において前記導電材料からなる層と接し、前記第3絶縁膜を前記第1ゲート線まで貫通する第2貫通孔において前記第1ゲート線と接し、
前記第1貫通孔と前記第2貫通孔とは、前記第1方向と交差する第2方向に沿って並んでいる、請求項に記載の表示装置。
【請求項4】
前記導電材料からなる層の上に位置する第1絶縁膜と、
前記第1絶縁膜の上に位置する酸化物半導体層と、
前記酸化物半導体層の上に位置する第2絶縁膜と、
前記第1ゲート線の上に位置する第3絶縁膜と、
をさらに備え、
前記第1ゲート線は、前記第2絶縁膜の上に位置し、
前記中継電極は、前記第2端部と重なり、前記第3絶縁膜の上に位置し、前記第1絶縁膜、前記第2絶縁膜、及び前記第3絶縁膜に形成された貫通孔において、前記導電材料からなる層の上面と、前記第1ゲート線の上面及び側面とに接している、請求項に記載の表示装置。
【請求項5】
前記第1ゲート線と交差するソース線と、
前記酸化物半導体層と前記ソース線の間に位置し、前記酸化物半導体層及び前記ソース線と接する金属保護膜と、
をさらに備えている、請求項またはに記載の表示装置。
【請求項6】
前記導電材料からなる層は遮光層である、請求項1乃至のいずれか1項に記載の表示装置。
【請求項7】
前記表示領域において、前記導電材料からなる層の幅は、前記第1ゲート線の幅よりも大きく、
前記第2非表示領域において、前記導電材料からなる層の前記第2方向における幅は、前記第1ゲート線の前記第2端部の前記第2方向における幅よりも大きい、請求項1乃至のいずれか1項に記載の表示装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、表示装置に関する。
【背景技術】
【0002】
スマートフォンやタブレット等に用いられる液晶表示装置は、狭額縁化が求められている。このため、ゲートドライバ等の回路が表示パネルに内蔵される場合、これらの内蔵回路は、片側駆動・片側給電の方式をとることが多い。
【0003】
透過型の液晶表示装置では、スイッチング素子の劣化防止やリーク電流の抑制のため、バックライトからの光を遮光するための遮光層が設けられている場合がある。この遮光層は、電気的にフローティング状態とならないよう、例えばスイッチング素子のゲート電極と電気的に接続されることが知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特開2016-134388号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本実施形態の目的は、表示品位の低下を抑制することが可能な表示装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本実施形態によれば、
絶縁基板と、第1ゲートドライバと、前記第1ゲートドライバに接続された第1端部及び前記第1端部とは反対側の第2端部を有し、第1方向に沿って延伸した第1ゲート線と、前記第1方向に延伸した導電材料からなる層と、前記導電材料からなる層及び前記第1ゲート線に重なる中継電極と、を備え、前記導電材料からなる層と前記中継電極とが第1接触部で接触し、前記第1ゲート線と前記中継電極とが第2接触部で接触することで、前記第1ゲート線の前記第2端部は、前記導電材料からなる層と電気的に接続され、前記第1接触部と前記第2接触部とは、前記第1方向と交差する第2方向に沿って並んでいる、表示装置が提供される。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1図1は、本実施形態の表示装置の構成を示す図である。
図2図2は、図1に示す表示パネルの基本構成及び等価回路を示す図である。
図3図3は、第1基板SUB1の構成例を示す平面図である。
図4図4は、画素PXの構成を示す平面図である。
図5図5は、図4のA-B線で切断した表示パネルの一部を示す断面図である。
図6図6は、図4のC-D線で切断した表示パネルの一部を示す断面図である。
図7図7は、第1基板SUB1の他の構成例を示す平面図である。
図8図8は、第1基板SUB1の他の構成例を示す平面図である。
図9図9は、第1基板SUB1の他の構成例を示す平面図である。
図10図10は、図9のE-F線で切断した表示パネルの一部を示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、本実施形態について、図面を参照しながら説明する。なお、開示はあくまで一例に過ぎず、当業者において、発明の主旨を保っての適宜変更について容易に想到し得るものについては、当然に本発明の範囲に含有されるものである。また、図面は、説明をより明確にするため、実際の態様に比べて、各部の幅、厚さ、形状等について模式的に表される場合があるが、あくまで一例であって、本発明の解釈を限定するものではない。また、本明細書と各図において、既出の図に関して前述したものと同一又は類似した機能を発揮する構成要素には同一の参照符号を付し、重複する詳細な説明を適宜省略することがある。
【0009】
図1は、本実施形態の表示装置DSPの構成を示す図である。図に示す第1方向X及び第2方向Yは互いに交差している。一例では、第1方向Xと第2方向Yとは、互いに直交しているが、90度以外の角度で互いに交差していても良い。
【0010】
本実施形態においては、表示装置の一例として、液晶表示装置について説明する。なお、本実施形態にて開示する主要な構成は、有機エレクトロルミネッセンス表示素子等を有する自発光型の表示装置、電気泳動素子等を有する電子ペーパ型の表示装置、MEMS(Micro Electro Mechanical Systems)を応用した表示装置、或いはエレクトロクロミズムを応用した表示装置などにも適用可能である。
【0011】
表示装置DSPは、表示パネルPNL、表示パネルPNLを駆動する駆動ICチップ1などを備えている。表示パネルPNLは、例えば、液晶表示パネルであり、第1基板SUB1と、第2基板SUB2と、シール部SEと、周辺遮光層BMAと、液晶層(後述する液晶層LC)と、を備えている。第2基板SUB2は、第1基板SUB1に対向している。シール部SEは、右上がりの斜線で示す領域に設けられ、第1基板SUB1と第2基板SUB2とを接着している。周辺遮光層BMAは、右下がりの斜線で示す領域に設けられ、後述する遮光層BMと同一材料で形成されている。表示パネルPNLは、画像を表示する表示領域DA、及び、表示領域DAを囲む額縁状の非表示領域NDAを備えている。本実施形態において、表示領域DAは、周辺遮光層BMAによって囲まれた内側の領域であり、非表示領域NDAは、周辺遮光層BMAが設けられた領域である。
【0012】
駆動ICチップ1は、非表示領域NDAに位置している。図示した例では、駆動ICチップ1は、第2基板SUB2よりも外側に延伸した第1基板SUB1の実装部MTに実装されている。駆動ICチップ1は、例えば、画像表示に必要な信号を出力するディスプレイドライバを内蔵している。ここでのディスプレイドライバは、後述するソースドライバSD、ゲートドライバGD、及び、共通電極駆動回路CDの少なくとも一部を含むものである。なお、図示した例に限らず、駆動ICチップ1は、別途表示パネルPNLに接続されるフレキシブル基板上に実装されていても良い。
【0013】
本実施形態の表示パネルPNLは、第1基板SUB1の背面側からの光を選択的に透過させることで画像を表示する透過表示機能を備えた透過型、第2基板SUB2の前面側からの光を選択的に反射させることで画像を表示する反射表示機能を備えた反射型、あるいは、透過表示機能及び反射表示機能を備えた半透過型のいずれであっても良い。
【0014】
また、ここでは、表示パネルPNLの詳細な構成については説明を省略するが、表示パネルPNLは、X-Y平面、あるいは、基板主面に沿った横電界を利用する表示モード、X-Y平面の法線に沿った縦電界を利用する表示モード、あるいは、X-Y平面に対して斜め方向に傾斜した傾斜電界を利用する表示モードのいずれを適用した構成を有していても良い。また、表示パネルPNLは、上記の縦電界、横電界、及び、傾斜電界を適宜組み合わせて利用する表示モードに対応した構成を有していても良い。
【0015】
図2は、図1に示した表示パネルPNLの基本構成及び等価回路を示す図である。表示パネルPNLは、表示領域DAにおいて、複数の画素PXを備えている。複数の画素PXは、マトリクス状に配置されている。また、表示パネルPNLは、表示領域DAにおいて、複数本のゲート線G(G1~Gn)、複数本のソース線S(S1~Sm)、共通電極CEなどを備えている。ゲート線Gは、各々第1方向Xに延伸し、第2方向Yに並んでいる。ソース線Sは、各々第2方向Yに延伸し、第1方向Xに並んでいる。なお、ゲート線G及びソース線Sは、必ずしも直線的に延伸していなくても良く、それらの一部が屈曲していてもよい。共通電極CEは、複数の画素PXに亘って配置されている。
【0016】
表示パネルPNLは、非表示領域NDAにおいて、ゲートドライバGD1及びGD2と、ソースドライバSDとを備えている。ゲートドライバGD1とゲートドライバGD2とは、第1方向Xに対向して配置され、表示領域DAを挟んでいる。ゲート線Gは、ゲートドライバGD1及びGD2のいずれか一方に接続されている。図示した例では、奇数番目のゲート線G1、G3、…は、ゲートドライバGD1に接続されている。偶数番目のゲート線G2、G4…は、ゲートドライバGD2に接続されている。ソース線Sは、ソースドライバSDに接続されている。共通電極CEは、共通電極駆動回路CDに接続されている。ソースドライバSD、ゲートドライバGD、及び、共通電極駆動回路CDは、非表示領域NDAにおいて、第1基板SUB1上に形成されても良いし、これらの一部或いは全部が図1に示した駆動ICチップ1に内蔵されていても良い。
【0017】
各画素PXは、スイッチング素子SW、画素電極PE、共通電極CE、液晶層LC等を備えている。スイッチング素子SWは、例えば薄膜トランジスタ(TFT)によって構成され、ゲート線G及びソース線Sと電気的に接続されている。ゲート線Gは、第1方向Xに並んだ画素PXの各々におけるスイッチング素子SWと接続されている。ソース線Sは、第2方向Yに並んだ画素PXの各々におけるスイッチング素子SWと接続されている。画素電極PEは、スイッチング素子SWと電気的に接続されている。画素電極PEの各々は、共通電極CEと対向し、画素電極PEと共通電極CEとの間に生じる電界によって液晶層LCを駆動している。保持容量CSは、例えば、共通電極CEと同電位の電極、及び、画素電極PEと同電位の電極の間に形成される。これらのゲート線G、ソース線S、スイッチング素子SW、画素電極PE、共通電極CEなどは、図1に示した第1基板SUB1に備えられている。
【0018】
図3は、第1基板SUB1の構成例を示す平面図である。第1基板SUB1は、表示パネルPNLを構成する一方の基板である。図示した例は、横電界を利用する表示モードの一つであるFFS(Fringe Field Switching)モードが適用された例に相当する。
【0019】
第1基板SUB1は、表示領域DAと非表示領域NDAに亘って位置している。第1基板SUB1は、ゲートドライバGD1及びGD2、ゲート線G(G1、G2、G3)、ソース線S(S1、S2、Sm-1、Sm)、スイッチング素子SW、画素電極PEに加え、遮光層LS(LS1、LS2、LS3)、中継電極RE1及びRE2、などを備えている。
【0020】
ゲートドライバGD1及びGD2は、第1基板SUB1の非表示領域NDAに配置されている。非表示領域NDAは、図示した例において表示領域DAの左側に隣接する第1非表示領域NDA1及び表示領域DAの右側に隣接する第2非表示領域NDA2を有している。ゲートドライバGD1は第1非表示領域NDA1に位置し、ゲートドライバGD2は第2非表示領域NDA2に位置している。すなわちゲートドライバGD1とGD2とは、表示領域DAを挟み、第1方向Xに対向している。図示した例では、ゲートドライバGD1及びGD2は、第2方向Yの幅が第1方向Xの幅よりも長い領域に配置されている。
【0021】
ソース線Sは、ほぼ一定の幅を有する帯状に形成され、表示領域DAにおいて各ゲート線Gと交差している。すべてのソース線Sは、ゲートドライバGD1とゲートドライバGD2との間に位置している。ソース線S1は、表示領域DAにおいて最も第1非表示領域NDA1に近接するソース線に相当し、図示した表示領域DAの左側端部に位置している。ソース線Smは、表示領域DAにおいて最も第2非表示領域NDA2に近接するソース線に相当し、図示した表示領域DAの右側端部に位置している。
【0022】
スイッチング素子SWは、隣り合うソース線Sの間に形成されている。一例として、スイッチング素子SWは、ソース線Sm-1とソース線Smとの間で、ゲート線G1近傍に配置されている。スイッチング素子SWは、ソース線Smに接続されるとともに、中継電極RE1を介して画素電極PEとも電気的に接続されている。スイッチング素子SWを含む画素PXの構成については後述する。
【0023】
ゲート線Gは、ほぼ一定の幅を有する帯状に形成され、第1及び第2非表示領域NDA1及びNDA2にそれぞれ引き出されている。すなわち、ゲート線Gの第1方向Xの両端部は、非表示領域NDAに位置している。具体的には、ゲート線G1及びG3の一端部EG11及びEG31は、第1非表示領域NDA1においてゲートドライバGD1に接続されている。ゲート線G1及びG3の他端部EG12及びEG32は、第2非表示領域NDA2に位置し、ゲートドライバGD2から離間している。図示した例では、他端部EG12及びEG32は、ソース線SmとゲートドライバGD2との間に位置している。一方、ゲート線G2の一端部EG21は、第1非表示領域NDA1に位置し、ゲートドライバGD1から離間している。図示した例では、一端部EG21は、ソース線S1とゲートドライバGD1との間に位置している。ゲート線G2の他端部EG22は、第2非表示領域NDA2においてゲートドライバGD2に接続されている。
【0024】
導電材料からなる層例えば遮光層LSは、第1方向Xに沿って延伸し、ゲート線Gと重なっている。遮光層LSは、端部を除いて、ほぼ一定の幅を有する帯状に形成されている。ここでの幅とは、第2方向Yに沿った長さである。本実施形態において、遮光層LS1の第1方向Xに沿った長さLLSは、表示領域DAの第1方向Xに沿った長さLDAより大きい。一例では、長さLLSは、ゲート線G1の第1方向Xに沿った長さLG1とほぼ等しい。さらに、遮光層LSの両端部は、非表示領域NDAに位置している。遮光層LSは、非表示領域NDAにおいて、対応するゲート線Gが接続されたゲートドライバに接続されるとともに、ゲートドライバと反対側の端部がゲート線Gと電気的に接続されている。
【0025】
具体的には、遮光層LS1の一端部EL11は、第1非表示領域NDA1においてゲートドライバGD1に接続されている。遮光層LS1の他端部EL12は、第2非表示領域NDA2に位置し、端部EG12と重なっている。すなわち、他端部EL12は、ソース線SmとゲートドライバGD2との間に位置し、ゲートドライバGD2から離間している。遮光層LS1は、他端部EL12及び他端部EG12と重なって設けられた中継電極RE2を介して、他端部EG12と電気的に接続されている。これにより、ゲート線G1と遮光層LS1とは、第2非表示領域NDA2において電気的に接続される。
【0026】
一方、遮光層LS2の一端部EL21は、第1非表示領域NDA1に位置し、一端部EG21と重なっている。すなわち、一端部EL21は、ゲートドライバGD1とソース線S1の間に位置し、ゲートドライバGD1から離間している。遮光層LS2の他端部EL22は、第2非表示領域NDA2においてゲートドライバGD2に接続されている。遮光層LS2は、一端部EL21及び一端部EG21と重なって設けられた中継電極RE2を介して、ゲート線G2と電気的に接続されている。遮光層LS3の構成は、遮光層LS1と同様であるため説明を省略する。
【0027】
なお、本実施形態において、一端部EG11は、第1ゲート線の第1端部に対応し、他端部EG12は、第1ゲート線の第1端部に対応する。一端部EL11は、遮光層の第3端部に対応し、他端部EL12は、遮光層の第4端部に対応する。
【0028】
図4は、画素PXの構成を示す平面図である。ここでは、第1基板SUB1の平面図が示されている。図4は、ゲートドライバGD1から第1方向Xに最も離間した画素PXの近傍を拡大して示している。なお、一例では、第1基板SUB1は共通電極を備えているが、ここでは共通電極の図示を省略する。
【0029】
第1基板SUB1は、ゲート線G1、遮光層LS1、ソース線Sm-1及びSm、スイッチング素子SW、画素電極PE、中継電極RE1及びRE2などを備えている。
【0030】
ゲート線G1は、遮光層LS1の幅WLSより小さい幅WG1を有し、且つ、そのすべてが遮光層LS1と重なっている。図示した例では、ゲート線G1は、遮光層LS1の略中央に位置している。
【0031】
スイッチング素子SWは、ソース線Sm-1とソース線Smとの間に形成されている。一例では、スイッチング素子SWは、ソース線Sm及び画素電極PEと電気的に接続されたシングルゲート型の薄膜トランジスタである。スイッチング素子SWは、半導体層SC、ゲート電極GE、及び中継電極RE1などを備えている。
【0032】
半導体層SCは、略L字状に形成され、第1部分SC1と第2部分SC2とを有している。第1部分SC1は、ソース線Sm-1とソース線Smとの間で第2方向Yに沿って延伸し、ゲート線G1及び遮光層LS1と交差している。ゲート電極GEは、ゲート線G1のうち、第1部分SC1と交差する部分に相当する。第1部分SC1の一端部は、画素電極PE及び中継電極RE1と重なっている。中継電極RE1は、第1部分SC1と重なる領域に形成されたコンタクトホールCH1において、第1部分SC1と接している。これにより、第1部分SC1と中継電極RE1とは、電気的に接続される。第2部分SC2は、第1部分SC1の他端部から第1方向Xに沿ってソース線Smに向って延伸し、ソース線Smと交差している。第2部分SC2は、ソース線Smと重なる領域に形成されたコンタクトホールCH2において、ソース線Smと接続されている。なお、図示した例では、第1部分SC1及び第2部分SC2は、直線状に形成されているが、一部が屈曲していてもよい。
【0033】
画素電極PEは、ソース線Sm-1とソース線Smとの間に位置している。画素電極PEは、電極部PAとコンタクト部PBとを備えている。電極部PA及びコンタクト部PBは、一体的あるいは連続的に形成され、互いに電気的に接続されている。コンタクト部PBは、電極部PAよりゲート線G1に近接している。すなわち、コンタクト部PBは、中継電極RE1と重なる位置に配置され、中継電極RE1と電気的に接続されている。これにより、画素電極PEは、スイッチング素子SWと電気的に接続される。電極部PAは、コンタクト部PBから第2方向Yに延伸している。図示した例では、画素電極PEは、3本の電極部PAを有している。3本の電極部PAは、間隔をおいて第1方向Xに並び、それぞれ第1方向Xに沿ってほぼ一定の幅を有する帯状に形成されている。なお、画素電極PEの形状は、図示した例に限定されるものではなく、画素PXの形状などに合わせて適宜変更することができる。例えば、画素電極PEは、第1方向X及び第2方向Yと交差する斜め方向に延伸し、電極部PAが斜め方向に延伸していてもよい。
【0034】
次に、遮光層LS1の他端部EL12及びゲート線G1の他端部EG12について説明する。
【0035】
本実施形態において、他端部EL12は、遮光層LS1のうち、中継電極RE2とほぼ重なる領域に相当する。また、他端部EG12は、ゲート線G1のうち中継電極RE2とほぼ重なる領域に相当する。図示した例では、他端部EL12は、第2方向Yに沿った辺の長さが第1方向Xに沿った辺の長さより大きい矩形状である。一例では、他端部EL12の幅WELは、幅WLSの約2倍である。
【0036】
中継電極RE2は、他端部EL12及び他端部EG12と重なっている。具体的には、中継電極RE2は、他端部LE12と他端部EG12の両方と重なっている領域と、他端部LE12と重なっているが他端部EG12とは重なっていない領域とを有している。図示した例では、中継電極RE2は、他端部EL12と同形状であり、そのすべてが他端部EL12の領域内に位置している。中継電極RE2が設けられた領域内には、コンタクトホールCH3とコンタクトホールCH4とが形成されている。コンタクトホールCH3及びCH4は、第2方向Yに沿って並んでいる。コンタクトホールCH3は、中継電極RE2とゲート線G1とが重なる領域に位置している。コンタクトホールCH4は、中継電極RE2と他端部EL12とが重なる領域のうち、ゲート線G1と重なっていない領域に位置している。
【0037】
中継電極RE2は、コンタクトホールCH3において、ゲート線G1と接続されている。また、中継電極RE2は、コンタクトホールCH4において、遮光層LS1と接続されている。これにより、遮光層LS1とゲート線G1とは、非表示領域NDAにおいて中継電極RE2を介して電気的に接続される。図示した例では、コンタクトホールCH3及びCH4は、同一の大きさの矩形状に形成されている。すなわち、中継電極RE2とゲート線G1とが接する領域の面積と、中継電極RE2と遮光層LS1とが接する領域の面積とはほぼ等しい。しかしながら、コンタクトホールCH3及びCH4の大きさ及び形状は適宜に変更されてもよい。また、コンタクトホールCH3とコンタクトホールCH4とは、第2方向Yと交差する方向に並んでいてもよい。
【0038】
図5は、図4のA-B線で切断した表示パネルPNLの一部を示す断面図である。図5において、第1基板SUB1から第2基板SUB2に向う方向を第3方向Zと定義する。また、第3方向Zを「上」又は「上方」と称し、第3方向Zと反対方向を「下」又は「下方」と称す。
【0039】
第1基板SUB1は、第1絶縁基板10、絶縁膜11、絶縁膜12、絶縁膜13、絶縁膜14、絶縁膜15、絶縁膜16、遮光層LS1、半導体層SC、金属保護膜M1及びM2、ゲート電極GE(ゲート線G1)、ソース線Sm、中継電極RE1、共通電極CE、画素電極PE、第1配向膜AL1などを備えている。
【0040】
第1絶縁基板10は、ガラス基板や樹脂基板などの光透過性を有する基板である。絶縁膜11は、第1絶縁基板10の上に形成されている。遮光層LS1は、絶縁膜11の上に位置している。遮光層LS1は、後述するバックライトユニットBLから半導体層SCに向かう光を遮光する。遮光層LS1は、例えばチタン(Ti)などの金属材料によって形成されている。絶縁膜12は、遮光層LS1を覆うとともに、絶縁膜11の上にも形成されている。半導体層SCは、絶縁膜12の上に位置し、一部が遮光層LS1と重なっている。半導体層SCは、例えば、透明アモルファス酸化物半導体(TAOS:transparent amorphous oxide semiconductor)によって形成されているが、多結晶シリコンやアモルファスシリコンによって形成されていても良い。金属保護膜M1及びM2は、互いに離間して設けられ、半導体層SCの上面SAに接している。絶縁膜13は、半導体層SCと金属保護膜M1及びM2とを覆っている。
【0041】
ゲート線G1の一部であるゲート電極GEは、絶縁膜13の上に位置し、絶縁膜14によって覆われている。ゲート電極GEは、半導体層SCのうち遮光層LS1と対向する領域の直上に位置している。ゲート線G1と金属保護膜M1及びM2とは、アルミニウム(Al)、チタン(Ti)、銀(Ag)、モリブデン(Mo)、タングステン(W)、銅(Cu)、クロム(Cr)などの金属材料や、これらの金属材料を組み合わせた合金などによって形成され、単層構造であっても良いし、多層構造であっても良い。
【0042】
ソース線Sm及び中継電極RE1は、絶縁膜14の上に位置し、絶縁膜15によって覆われている。ソース線Sm及び中継電極RE1は、同一材料によって形成され、上記の金属材料が適用可能である。ソース線Smは、絶縁膜13及び絶縁膜14を貫通するコンタクトホールCH2において金属保護膜M1に接している。中継電極RE1は、絶縁膜13及び絶縁膜14を貫通するコンタクトホールCH1において金属保護膜M2に接している。すなわち、金属保護膜M1は、半導体層SCとソース線Smとの間に位置し、金属保護膜M2は、半導体層SCと中継電極RE1との間に位置している。
【0043】
共通電極CEは、絶縁膜15の上に位置し、絶縁膜16によって覆われている。画素電極PEは、絶縁膜16の上に位置し、第1配向膜AL1によって覆われている。画素電極PEの一部は、絶縁膜16を介して共通電極CEと対向している。共通電極CE及び画素電極PEは、インジウム・ティン・オキサイド(ITO)やインジウム・ジンク・オキサイド(IZO)などの透明な導電材料によって形成されている。画素電極PEは、共通電極CEの開口部と重畳する位置において、絶縁膜15及び絶縁膜16を貫通するコンタクトホールCH6において中継電極RE1に接している。図示した例では、コンタクトホールCH6は、コンタクトホールCH1の直上に形成されている。なお、絶縁膜11、絶縁膜12、絶縁膜13、絶縁膜14、及び、絶縁膜16は、シリコン酸化物、シリコン窒化物、シリコン酸窒化物などの無機絶縁膜であり、単層構造であっても良いし、多層構造であっても良い。絶縁膜15は、アクリル樹脂などの有機絶縁膜である。
【0044】
第2基板SUB2は、第2絶縁基板20、遮光層BM、カラーフィルタCF、オーバーコート層OC、第2配向膜AL2などを備えている。
【0045】
遮光層BM、及びカラーフィルタCFは、第2絶縁基板20の第1基板SUB1と対向する側に位置している。遮光層BMは、例えば黒色に着色された樹脂材料によって形成されており、各画素を区画している。一例では、遮光層BMは、ソース線Sm、ゲート線G1、スイッチング素子SWなどの配線部とそれぞれ対向する位置に配置されている。カラーフィルタCFは、画素電極PEと対向する位置に配置され、その一部が遮光層BMに重なっている。オーバーコート層OCは、カラーフィルタCFを覆っている。第2配向膜AL2は、オーバーコート層OCを覆っている。
【0046】
なお、カラーフィルタCFは、第1基板SUB1に配置されても良い。遮光層BMは、カラーフィルタCFとオーバーコート層OCとの間、あるいは、オーバーコート層OCと第2配向膜AL2との間に配置されても良い。また、白色を表示する画素が追加されても良く、白色画素には白色のカラーフィルタを配置しても良いし、無着色の樹脂材料を配置しても良いし、カラーフィルタを配置せずにオーバーコート層OCを配置しても良い。
【0047】
上述した第1基板SUB1及び第2基板SUB2は、第1配向膜AL1と第2配向膜AL2とが対向するように配置されている。第1配向膜AL1と第2配向膜AL2との間には、所定のセルギャップが形成される。セルギャップは、例えば2~5μmである。第1基板SUB1及び第2基板SUB2は、所定のセルギャップが形成された状態でシール材によって貼り合わせられている。
【0048】
液晶層LCは、第1基板SUB1及び第2基板SUB2の間に位置し、第1配向膜AL1と第2配向膜AL2との間に保持されている。液晶層LCは、液晶分子を含んでいる。このような液晶層LCは、ポジ型(誘電率異方性が正)の液晶材料、あるいは、ネガ型(誘電率異方性が負)の液晶材料によって構成されている。
【0049】
上記のような構成の表示パネルPNLに対して、第1基板SUB1の下方には、第1偏光板PL1を含む第1光学素子OD1が配置されている。また、第2基板SUB2の上方には、第2偏光板PL2を含む第2光学素子OD2が配置されている。一例では、第1偏光板PL1及び第2偏光板PL2は、それぞれの吸収軸がX-Y平面において互いに直交するように配置されている。なお、第1光学素子OD1及び第2光学素子OD2は、必要に応じて、1/4波長板や1/2波長板などの位相差板、散乱層、反射防止層などを備えていても良い。
【0050】
このような構成例においては、画素電極PEと共通電極CEとの間に電界が形成されていないオフ状態において、液晶層LCに含まれる液晶分子は、第1配向膜AL1及び第2配向膜AL2の間で所定の方向に初期配向している。このようなオフ状態では、バックライトユニットBLから表示パネルPNLに向けて照射された光は、第1光学素子OD1及び第2光学素子OD2によって吸収され、暗表示となる。一方、画素電極PEと共通電極CEとの間に電界が形成されたオン状態においては、液晶分子は、電界により初期配向方向とは異なる方向に配向し、その配向方向は電界によって制御される。このようなオン状態では、バックライトユニットBLからの光の一部は、第1光学素子OD1及び第2光学素子OD2を透過し、明表示となる。
【0051】
図6は、図4のC-D線で切断した表示パネルPNLの一部を示す断面図である。図5は、第1基板SUB1の要部のみを示している。
【0052】
他端部EL12は、他端部EG12よりも第2方向Yに延伸した領域Aを有している。中継電極RE2は、絶縁膜14の上に位置し、領域A及び他端部EG12と重なっている。換言すると、ゲート線G1は、中継電極RE2と遮光層LS1との間に位置しているが、領域Aと中継電極RE2との間には介在していない。なお、中継電極RE2は、図5に示すソース線Sm及び中継電極RE1と同一工程及び同一材料で形成することができる。
【0053】
コンタクトホールCH3は、他端部EG12の直上に形成され、絶縁膜14を貫通している。コンタクトホールCH4は、領域Aの直上に形成され、絶縁膜14、絶縁膜13、及び絶縁膜12を貫通している。中継電極RE2は、コンタクトホールCH3において他端部EG12の上面EGTと接し、コンタクトホールCH4において他端部EL12の上面ELTと接している。これにより、遮光層LS1とゲート線G1とが電気的に接続される。図示した例では、中継電極RE2と遮光層LS1とが接触している第1接触部C1と、中継電極RE2とゲート線G1とが接触している第2接触部C2とは、第2方向Yに沿って並んでいる。
【0054】
なお、本実施形態において、絶縁膜12は、第1絶縁膜に対応し、絶縁膜13は、第2絶縁膜に対応し、絶縁膜14は、第3絶縁膜に対応する。コンタクトホールCH4は、第3絶縁膜、第2絶縁膜、第1絶縁膜を貫通する第1貫通孔に対応し、コンタクトホールCH3は、第3絶縁膜を貫通する第2貫通孔に対応する。
【0055】
本実施形態によれば、ゲート線Gと重なる遮光層LSが設けられている。したがって、酸化物半導体層からなる半導体層SCを備えたスイッチング素子SWの特性劣化の防止や信頼性の向上が可能になる。
【0056】
遮光層LSは、ゲート線Gと電気的に接続されている。したがって、遮光層LSが電気的にフローティング状態となることを抑制することができる。しかも、遮光層LSとゲート線Gとは、非表示領域NDAにおいて接続されている。このため、例えば各画素PXにおいて遮光層LSとゲート線Gとを電気的に接続する場合と比較して、開口率を減らすことなく、遮光層LSのフローティング状態を回避することができる。
【0057】
さらに、遮光層LSは、その両端部においてゲート線Gと電気的に接続されている。したがって、一端部のみで両者が電気的に接続されている場合と比較して、遮光層LSがゲート線Gと同電位になるまでの時間を短縮することができる。すなわち、遮光層LSとゲート線Gの材料、幅、膜厚等の違いに起因して両者の時定数が異なっている場合であっても、時定数の差による影響を抑制することができる。これにより、表示品位の低下を抑制することができる。
【0058】
また、中継電極RE2と重なって設けられたコンタクトホールCH3及びCH4は、第2方向Yに沿って並んでいる。したがって、コンタクトホールCH3及びCH4が例えば第1方向Xに沿って並んでいる場合と比較して、非表示領域NDAの第1方向Xの幅を小さくすることができる。さらに、例えば図3に示すように、第2方向Yに並んだゲート線GをゲートドライバGD1とゲートドライバGD2とに交互に接続するレイアウトを適用することで、第1非表示領域NDA1の幅と第2非表示領域NDA2の幅とを均一化することができ、狭額縁化に好適である。
【0059】
次に他の構成例について説明する。
【0060】
図7に示す構成例は、図3に示す構成例と比較して、遮光層LSの両端部が中継電極RE2を介してゲート線Gに接続されている点で相違している。
【0061】
遮光層LS1の一端部EL11は、第1非表示領域NDA1に位置しているが、ゲートドライバGD1から離間している。図示した例では、一端部EL11は、ゲートドライバGD1とソース線S1との間に位置している。遮光層LS1は、一端部EL11及び他端部EL12と重なって設けられた中継電極RE2を介してゲート線G1と接続されている。
【0062】
また、遮光層LS2の他端部EL22は、第2非表示領域NDA2に位置しているが、ゲートドライバGD2から離間している。図示した例では、他端部EL22は、ソース線SmとゲートドライバGD2との間に位置している。遮光層LS2は、一端部EL21及び他端部EL22と重なって設けられた中液電極RE2を介してゲート線G2と接続されている。
【0063】
一端部EL11及び他端部EL22の構成は、他端部EL12及び一端部EL21と同様である。なお、遮光層LS3の構成については、遮光層LS1と同様であるため、説明を省略する。本構成例においても、図3に示す構成例と同様の効果を得ることができる。
【0064】
図8に示す構成例は、図3に示す構成例と比較して、第1基板SUB1が1つのゲートドライバGDを有している点で相違している。
【0065】
図示した例では、ゲートドライバGDは、第1非表示領域NDA1に設けられている。一端部EG11、EG21、及びEG31と、一端部EL11、EL21、及びEL31とは、第1非表示領域NDA1においてゲートドライバGDに接続されている。他端部EG12、EG22、及びEG32と、他端部EL12、EL22、及びEL32とは、第2非表示領域NDA2に位置している。遮光層LS1、LS2、及びLS3は、他端部EG12、EG22、及びEG32と他端部EL12、EL22、及びEL32とに重なって設けられた中継電極RE2を介してゲート線G1、G2、及びG3にそれぞれ接続されている。なお、一端部EL11、EL21、及びEL31は、図7に示したように、中継電極RE2を介してゲート線G1、G2、及びG3にそれぞれ接続されてもよい。
【0066】
本構成例においても、図3に示す構成例と同様の効果を得ることができる。
【0067】
図9に示す構成例は、図4に示す構成例と比較して、他端部EG12と他端部EL12とが1つのコンタクトホールCH5(貫通孔)において接続されている点で相違している。
【0068】
コンタクトホールCH5は、中継電極RE2が設けられた領域内に位置し、他端部EG12と他端部EL12とに重なっている。図示した例では、コンタクトホールCH5は、中継電極RE2の略中央に位置している。コンタクトホールCH5のうち、他端部EG12と重なっている領域の面積と、他端部EL12と重なっている領域の面積とはほぼ等しい。図示した例では、コンタクトホールCH5は矩形状であるが、他の形状であってもよい。また、他端部EL12の幅WEL’は、図3に示した幅WELより小さくてもよい。
【0069】
図10は、図9に示すE-F線で切断した表示パネルPNLの一部を示す断面図である。コンタクトホールCH5は、絶縁膜14、絶縁膜13、及び絶縁膜12を貫通している。中継電極RE2は、コンタクトホールCH5において、絶縁膜14、絶縁膜13、及び絶縁膜12に接するとともに、上面ELTにも接している。また、中継電極RE2は、コンタクトホールCH5において、上面EGTに接するとともに、他端部EG12の側面EGSにも接している。
【0070】
本構成例においても、図3に示す構成例と同様の効果を得ることができる。さらに、本構成例によれば、中継電極RE2の面積を小さくすることができる。
【0071】
以上説明したように、本実施形態によれば、表示品位の低下を抑制することが可能な表示装置を提供することができる。
【0072】
なお、本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これらの新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これらの実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0073】
10…第1絶縁基板、11,12,13,14,15,16…絶縁膜、20…第2絶縁基板、SUB1…第1基板、SUB2…第2基板、DA…表示領域、NDA…非表示領域、GD1,GD2,GD…ゲートドライバ、S…ソース線、G…ゲート線、LS…遮光層、EG11,EL11…一端部、EG12,EL12…他端部、PE…画素電極、CE…共通電極、SW…スイッチング素子、SC…半導体層、M1,M2…金属保護膜、RE1,RE2…中継電極、CH1,CH2,CH3,CH4…コンタクトホール、BM…遮光層、CF…カラーフィルタ、OC…オーバーコート層、LC…液晶層、AL1…第1配向膜、AL2…第2配向膜。
図1
図2
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図4
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図7
図8
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図10