(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2021-12-24
(45)【発行日】2022-01-18
(54)【発明の名称】縦葺き外装材の嵌合用治具、及び該治具を用いた縦葺き外装構造の施工法
(51)【国際特許分類】
E04D 15/04 20060101AFI20220111BHJP
【FI】
E04D15/04 J
(21)【出願番号】P 2017207108
(22)【出願日】2017-10-26
【審査請求日】2020-08-21
(73)【特許権者】
【識別番号】000165505
【氏名又は名称】元旦ビューティ工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100095337
【氏名又は名称】福田 伸一
(74)【代理人】
【識別番号】100174425
【氏名又は名称】水崎 慎
(74)【代理人】
【識別番号】100203932
【氏名又は名称】高橋 克宗
(72)【発明者】
【氏名】奈良 敦芳
【審査官】河内 悠
(56)【参考文献】
【文献】実開平05-089666(JP,U)
【文献】特開2010-071027(JP,A)
【文献】特開平01-244056(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
E04D 13/00-15/07
E04D 1/00- 3/40
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
下地上に取り付けられた保持部材に対し、側縁に成形部を備える縦葺き外装材を嵌合させる嵌合用治具であって、
下端が前記縦葺き外装材の成形部に形成された嵌合部に当接される下向き片を備える押し部と、該押し部に連続して上方から
の押圧
力を受ける加圧部と、
前記縦葺き外装材表面に当接
される脚部、及び前記押し部を
前記保持部材に沿わせるための腕部のうち何れか一方又は両方を備え
てなり、
前記縦葺き外装材の嵌合部に、前記押し部の下端が当接され、前記加圧部に上方からの押圧力が加わることで、前記保持部材に形成された被嵌合部に、前記押し部に押圧された前記嵌合部も下方へ押圧されて嵌合できることを特徴とする縦葺き外装材の嵌合用治具。
【請求項2】
前記加圧部の裏面側にマーキング機能が備えられていることを特徴とする請求項1に記載の縦葺き外装材の嵌合用治具。
【請求項3】
下地上に
前記保持部材を取り付けた後、前記請求項1又は2に記載の嵌合用治具を用いて
前記縦葺き外装材を嵌合させる工程を行うことを特徴とする縦葺き外装構造の施工法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、下地形状や外装材を構成する金属板材等の種類や板厚等に関わりなく、外装材を保持部材へ容易に且つ確実に嵌め付けることができる縦葺き外装材の嵌合用治具、及び該治具を用いた縦葺き外装構造の施工法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、嵌合式の縦葺き屋根は、下地上に流れ方向に所定ピッチで固定された保持部材に外装材を配置し、外装材を構成する金属板材等の弾性(変形・復帰)によってハゼ部を保持部材に嵌合させている。
このような弾性嵌合式の外装構造に用いられる外装材としては、各種の金属製板材や硬質樹脂板等が用いられるが、負圧強度を高めるために外れ難くすれば取付強度が高い外装構造が得られる反面、嵌合がきつくなって施工がし難くなり、逆に嵌合し易くすれば外れ易くなって負圧に弱いという施工の容易性と強度という相反する問題の中で設計されている。取付強度が高い前者としては、弾性変形させるための応力が高い板材(例えば素材が硬く厚肉等)を用いて高い寸法精度でハゼ部を成形した場合等が挙げられ、後者としては、弾性変形させるための応力が低い板材(例えば素材が柔らかく薄肉等)を用いて低い寸法精度でハゼ部を成形した場合等が挙げられる。
そして、これらの外装材の保持部材への嵌合は、既に下地上に取り付けられた保持部材に対して外装材の嵌合部を足先(作業靴の足裏)で踏み付けて押し込んだり、或いは当て木を使用してハンマーや木槌で打突して押し込むことで行われている。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、前述の嵌合方法では、方向や力加減によっては外装材がうまく嵌らなかったり、ハゼ部が変形するという施工上の問題もあった。特に足先で踏み付ける場合にはハゼ部が作業靴よりも小さいことが多いため、押し込む方向がズレ易く、ハゼ部の変形が生じ易かった。一方、当て木を用いる方法も、木槌等の打突が瞬間的に加えられるため、ハゼ部(の上端)の変形が生じ易かった。
また、下地が三次元曲面であったり、保持部材自体の取付誤差があった場合には、より嵌り難く(嵌合が困難になる)ものであった。
さらに、外装材を構成する金属板材等の種類や板厚によっても、嵌り易さ(嵌合の困難性)は異なるものであった。
加えて、左右に隣接する外装材が近接する場合や重合(一方の端部にカバー部が形成されている)する場合、先に取り付けた外装材によって保持部材の位置が目視できずに隣り合う外装材の嵌合が不完全となる恐れもあった。
【0004】
そこで、本発明は、下地形状や外装材を構成する金属板材等の種類や板厚等に関わりなく、外装材を保持部材へ容易に且つ確実に嵌め付けることができる縦葺き外装材の嵌合用治具、及び該治具を用いた縦葺き外装構造の施工法を提案することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、上記に鑑み提案されたものであって、下地上に取り付けられた保持部材に対し、側縁に成形部を備える縦葺き外装材を嵌合させる嵌合用治具であって、下端が縦葺き外装材の成形部に形成された嵌合部に当接される下向き片を備える押し部と、該押し部に連続して上方からの押圧力を受ける加圧部と、縦葺き外装材表面に当接される脚部、及び前記押し部を前記保持部材に沿わせるための腕部のうち何れか一方又は両方を備えてなり、縦葺き外装材の嵌合部に、前記押し部の下端が当接され、前記加圧部に上方からの押圧力が加わることで、前記保持部材に形成された被嵌合部に、前記押し部に押圧された前記嵌合部も下方へ押圧されて嵌合できることを特徴とする縦葺き外装材の嵌合用治具を提案するものである。
【0006】
また、本発明は、前記嵌合用治具において、加圧部の裏面側にマーキング機能が備えられていることを特徴とする縦葺き外装材の嵌合用治具をも提案する。
【0007】
さらに、本発明は、下地上に保持部材を取り付けた後、前記構成の嵌合用治具を用いて縦葺き外装材を嵌合させる工程を行うことを特徴とする縦葺き外装構造の施工法をも提案するものである。
【発明の効果】
【0008】
本発明の縦葺き外装材の嵌合用治具は、縦葺き外装材の嵌合部に、前記押し部の下端が当接され、前記加圧部に上方からの押圧力が加わることで、保持部材に形成された被嵌合部に、前記押し部に押圧された前記嵌合部も下方へ押圧されて嵌合できるので、縦葺き外装材の嵌合部に当接させた押し部を押圧(加圧)して保持部材の被嵌合部に嵌合可能である。そのため、加圧部を作業靴等にて踏み込む等の簡易な操作(作業)にて、縦葺き外装材を保持部材へ容易に且つ確実に嵌め付けることができる。
【0009】
また、加圧部の裏面側にマーキング機能が備えられている場合、縦葺き外装材の嵌合時に印が付けられることで、嵌合(作業が完了していること)の確認になる。さらに、保持部材の他方側に縦葺き外装材を取り付ける場合には、縦葺き外装材自体で保持部材の位置が視認し難い、或いは全く見えない場合も生ずるが、既に取り付けた一方側の縦葺き外装材の嵌合時に付けられた印を容易に視認できるので、保持部材の位置を容易に特定でき、他方側の縦葺き外装材の嵌合作業に全く支障を生じない。
【0010】
さらに、本発明の縦葺き外装構造の施工法は、縦葺き外装材の嵌合部に押し部が当接するように前記嵌合用治具を臨ませた状態で、加圧部を作業靴等にて踏み込む等の簡易な操作(作業)にて行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【
図1】(a)本発明の第1実施例の嵌合用治具を用いた施工法を示す正面図、(b)第1実施例の嵌合用治具を形成する押し部と加圧部の一例(プレート材)を示す正面図、(c)その平面図である。
【
図2】(a)用いた保持部材を示す斜視図、(b)用いた外装材を示す正面図、(c)保持部材の一方側に外装材を嵌合させた状態を拡大して示す正面図、(d)保持部材の両方側に外装材を嵌合させた後にキャップ材を配設した状態を拡大して示す正面図である。
【
図3】(a)本発明の第2実施例の嵌合用治具を用いた施工法を示す正面図、(b)第2実施例の嵌合用治具を示す正面図である。
【
図4】(a)本発明の第3実施例の嵌合用治具を用いた施工法を示す正面図、(b)第3実施例の嵌合用治具を示す側面図、(c)その正面図である。
【
図5】(a)第3実施例の嵌合用治具を用いた施工法を行う作業を示す正面図、(b)作業終了の状態を示す正面図である。
【
図6】(a)保持部材の一方側に外装材を配設した状態を示す斜視図、(b)その正面図、(c)第4実施例の嵌合用治具を用いて一方側の外装材の嵌合を行う施工法を示す斜視図、(d)その正面図である。
【
図7】(a)保持部材の他方側に外装材を配設する状態を示す斜視図、(b)その正面図、(c)第4実施例の嵌合用治具を用いて他方側の外装材の嵌合を行う施工法を示す斜視図、(d)その正面図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
本発明の縦葺き外装材の嵌合用治具は、下地上に取り付けられた保持部材に対し、側縁に成形部を備える縦葺き外装材を嵌合させる縦葺き外装材の嵌合用治具であって、下端が縦葺き外装材の成形部に形成された嵌合部に当接される下向き片を備える押し部と、該押し部に連続して上方からの押圧力を受ける加圧部と、縦葺き外装材表面に当接される脚部、及び前記押し部を前記保持部材に沿わせるための腕部のうち何れか一方又は両方を備えてなり、縦葺き外装材の嵌合部に、前記押し部の下端が当接され、前記加圧部に上方からの押圧力が加わることで、前記保持部材に形成された被嵌合部に、前記押し部に押圧された前記嵌合部も下方へ押圧されて嵌合できることを特徴とする。
【0013】
本発明の嵌合用治具は、前述のように押し部と加圧部と、脚部及び/又は腕部とからなり、角パイプ、丸パイプ、プレート等を折曲、締着、溶接等で組み合わせたものであり、その組み合わせは任意である。これらの材料は、専ら金属製の材料が用いられるが、強度が得られれば硬質樹脂製の材料を用いてもよい。
【0014】
前記押し部は、縦葺き外装材の嵌合部を保持部材の被嵌合部に押圧する部位であって、縦葺き外装材の嵌合部の形状によって垂下状、傾斜状等の下向き片が想定される。また、この押し部を押圧する方向も、鉛直方向、斜め方向等、縦葺き外装材の嵌合部形状によって選択される。即ち縦葺き外装材の嵌合部は、後述する図示実施例に示すように下方へ略く字状に成形される被押し込み部を備える形状とすることが多いため、この被押し込み部に押し部を当接させた状態で上方又は斜め上方から下方へ押圧することにより、縦葺き外装材の嵌合部を保持部材の被嵌合部へ嵌合させる。
【0015】
前記加圧部は、前記押し部に連続して上方から押圧させる(上方から加圧する)ための部位であって、足先(作業靴の足裏)で踏み付けて押し込むことが望ましい。例えば当て木を用いてハンマーで打突する方法でも上方からの加圧は可能であるが、この方法は瞬間的に大きな衝撃力が作用させる場合に好ましい手法であるため、前記加圧部の加圧に際しては軽微な打突を複数回繰り返して押し込む必要がある。それに対して足先での踏み込みは、継続的に押圧力を持続させることができるため、容易に且つ確実に嵌合させる作業に好適である。作業者が足先で踏み付けることを想定すると、この加圧部には作業者の体重が作用して強く押し込むことができる。この加圧部としては、少なくとも作業靴の横幅以上の10~15cm以上とすることが望ましい。
【0016】
前記脚部は、前記加圧部を押圧させた際に縦葺き外装材表面に当接する部位であって、踏み込み過ぎ等による縦葺き外装材表面の傷等を防止する役割と、前記加圧部に加えられた応力を前記押し部に伝える支点の役割をも果たす。これらの傷防止の観点からも支点の観点からも、少なくとも接触面にはゴム等の緩衝材、或いは発泡材を備えることが望ましい。
【0017】
前記腕部は、前記押し部を保持部材に沿わせるための部位であって、作業者が手で把持して当該嵌合用治具を所定箇所まで運ぶものであるから、その機能を損なわない限り、どのような形状でもよく、特にその形状を限定するものではない。
【0018】
また、前記加圧部の裏面側には、マーキング機能が備えられていることが望ましい。このマーキング機能は、縦葺き外装材の表面に印を付けるもので、一時的にマーキングされるものであれば材質等は特に限定するものではなく、例えばチョーク(白墨)でもよい。このチョーク等は、長さ方向に伸縮可能に取り付けられていることが望ましく、例えば円筒内にスプリングを介してチョーク等を収容させることで、加圧時であってもチョークの破損を生じない構成とすることが望ましい。このマーキング機能により、片側の縦葺き外装材の嵌合時に印が付けられることで、視認し難くなった保持部材の位置を特定できる。また、保持部材の両側に印が付くため、嵌合(作業が完了していること)の確認になる。
なお、このマーキング機能は、前記脚部に設けてもよいし、例えば後述する図示実施例(第4実施例)のように前記脚部とは別に設けてもよい。
【0019】
前記嵌合用治具の嵌合対象である縦葺き外装材(以下、単に外装材という)は、隣り合う外装材の側縁に成形部(嵌合部)を備えるものであれば、隣り合う側縁同士の間隔は離間するものでも対向状になるものでも、重合状(カバー一体)となるものでもよく、公知の外装材が適用範囲である。或いはカバー材(キャップ材)等を用いて連結させるものでもよい。なお、この外装材(やカバー材)は、表面化粧鋼板、ラミネート鋼板、メッキ鋼板、ステンレス鋼板、アルミ合金板、チタン合金板、銅板、真鍮板、鉛板等の公知の金属素材、炭素繊維積層板、硬質樹脂板等より成形され、素材が金属板の場合にはロール成形、或いはプレス成型、或いは両者の組合せにより成形(成型)される。素材が非金属素材の場合には、主に型成型により成型される。また、その素材厚は特に限定するものではないが、概ね0.4乃至1.6mm程度である。
【0020】
前記嵌合部は、保持部材に弾性嵌合するものであって、特にその具体的形状を限定するものではないが、前述のように垂下状、傾斜状等に形成される押し部が当接する形状、即ち下方へ略く字状に成形される被押し込み部を備え、更に保持部材からの脱離を防止する係合部とを備える嵌合部が望ましい。
【0021】
前記外装材が嵌合させる保持部材は、外装材を保持でき、下地上に固定できるものであれば、特にそれ以外の構成を限定するものではなく、公知の保持部材が適用範囲である。なお、この保持部材は、当該嵌合用治具をとおして或いは直接的に作業者が踏み付ける、即ち作業者の体重が作用することが想定され、該応力で変形等を生じない強度、即ち金属製或いは硬質樹脂製の成形体が望ましい。また、この保持部材としては、流れ方向に連続する連続材より、専ら一定長さの、所謂ピース材である保持部材を流れ方向に複数取り付けたものを用いる。
この保持部材としては、前記外装材の嵌合部を弾性的に嵌合させる被嵌合部と、下地上に取り付けられる固定部とを備えるものであれば、特にその具体的構成を限定するものではない。前述のように、専ら一定長さのピース材として作製され、流れ方向に所定間隔で複数の保持部材を配設する。
【0022】
前記被嵌合部は、外装材の嵌合部を弾性的に嵌合するものであって、特にその具体的構成を限定するものではないが、前述の被押し込み部と係合部とを備える嵌合部に対し、溝状部と係合受部とを備える被嵌合部が望ましい。即ちこの溝状部とは、前記被押し込み部の押し込みを許容するスペースであり、またこの係合受部とは、前記係合部を係合させて脱離を防止する部位である。
また、固定部としても、下地上に固定できるものであれば、例えば固定ボルト等による締着でも或いは係合でも接着でも特に限定するものではない。
【0023】
前記保持部材が取り付けられる下地については特に制限するものではなく、公知の外装材が敷設される各種の下地が適用範囲であり、例えば略平坦状の平面状でもよいし、三次元曲面の下地面でもよい。また、その表面(構造)についても特に制限するものではなく、例えば断熱材を敷設して断熱層を形成していたり、或いは防水シート等を張設して防水層を形成していてもよく、それらを複数組み合わせていてもよい。
【0024】
前記嵌合用治具を用いた外装材の嵌合施工に際し、まず下地上に固定した保持部材に対し、嵌合部を備える外装材を所定箇所に配置させる。
次に、前記構成の嵌合用治具を、押し部が外装材の嵌合部の被押し込み部に当接するように位置させる。なお、前記嵌合用治具が腕部を備える場合には、腕部を把持して当該嵌合用治具を適正位置に配置することができる。
この状態で加圧部に対して上方から踏み付ける等の圧力を加え、押し部にて外装材の嵌合部(押し込み部)を保持部材の被嵌合部(溝状部)へ弾性に抗して嵌合させる。なお、前記嵌合用治具が脚部を備える場合には、脚部を外装材表面に当接させた状態で加圧部を踏み付けることで、踏み込み過ぎ等による外装材表面の傷等を防止する役割と、前記加圧部に加えられた応力を前記押し部に伝える支点の役割が果たされる。
【0025】
また、前記嵌合用治具加圧部の裏面にマーキング機能が備えられている場合には、加圧部の押圧により、外装材の表面に印が付けられるため、作業を行ったことを目視にて容易に判別できる。例えば仮に作業者がその場を離れることがあっても、作業状況を目視にて確認できるので、作業を再開する際に既に完了した部分か否かの判断を容易に判断して作業を続行できる。また、保持部材を挟んで対向する他方側の外装材の嵌合作業に際し、外装材自体で保持部材の位置が視認し難い、或いは全く見えない場合もある。しかし、保持部材の位置が視認し難くなっても、既に取り付けた一方側の外装材の嵌合時に付けられた印を容易に視認できるので、保持部材の位置を容易に特定でき、この他方側の外装材の嵌合作業に全く支障を生じない。
【0026】
このように本発明の嵌合用治具は、外装材の嵌合部に当接させる押し部を押圧(加圧)して保持部材の被嵌合部に嵌合させるので、加圧部を作業靴等にて踏み込む等の簡易な操作(作業)にて、外装材を保持部材へ容易に且つ確実に嵌め付けることができる。
なお、外装材や保持部材、下地は、何れも公知のものが適用範囲であるため、例えば下地形状や外装材を構成する金属板材等の種類や板厚等に関わりなく、本発明の嵌合用治具を適用できる。
【実施例1】
【0027】
図1に示す本発明の第1実施例の嵌合用治具1は、縦葺き外装材(以下、単に外装材という)2の成形部22~25に形成した嵌合部23を保持部材3に形成した被嵌合部34に押圧する押し部11と、該押し部11に連続して上方から押圧させるための加圧部12と、外装材2表面に当接する脚部13、及び前記押し部11を保持部材3に沿わせるための腕部14と、からなる。
【0028】
前記嵌合用治具1は、
図1(b),(c)に示す押し部11及び加圧部12を備える金属製のプレート1Aと、腕部13となる金属製の角パイプ1Bと、脚部13となる緩衝材(ゴム)1Cとからなり、プレート1Aと角パイプ1Bとはボルト1d及びナット1eにて固定され、緩衝材1Cはプレート1Aの裏面に接着されている。
【0029】
前記押し部11は、前述のように嵌合部23を保持部材3に形成した被嵌合部34に押圧する部位であって、外装材2の嵌合部23形状によって略傾斜状に形成される。この押し部11は、下方へ略く字状に成形される被押し込み部23aに当接させた状態で斜め上方から押圧することにより、外装材2の嵌合部23を保持部材3の被嵌合部34へ嵌合させる。
【0030】
前記加圧部12は、前述のように前記押し部11に連続して上方から押圧させるため部位であって、図示するように上方から足先(作業靴Sの足裏)で踏み付けて体重をかけて押し込む。図示実施例では押し部11から直線的に位置する凸状部121とそれ以外の略平坦部とからなるが、作業者が踏み付ける部位は、凸状部121が最も強く押し込むことができるので、図示する矢印部分から外方へ(図面左方へ)踏み付ける位置を次第に変えるようにする。この凸状部121は、作業靴Sの滑りを防止する役割をも果たすが、前述のように押し部11から直線的に位置するため、作業靴Sからの体重が最もかけ易い(伝わり易い)。
【0031】
前記脚部13は、前述のように前記加圧部12を押圧させた際に外装材2表面に当接する部位であって、前記押し部11や前記加圧部12を形成するプレート1Aの裏面に接着されている。この脚部13は、前記加圧部12の踏み込み過ぎ等による外装材2表面の傷等を防止する役割と、前記加圧部12に加えられた応力を前記押し部11に伝える支点の役割をも果たす。
【0032】
前記腕部14は、前述のように前記押し部11を保持部材3に沿わせるための部位であって、作業者が手で把持して当該嵌合用治具1を所定箇所まで運ぶものである。この腕部14を形成する角パイプ1Bの下端には、複数の貫通孔が形成され、前記押し部11や前記加圧部12を形成するプレート1Aに形成した連結部15の孔151を、前記角パイプ1Bの複数の貫通孔に連通させると共にボルト1d及びナット1eにて固定される。
【0033】
前記嵌合用治具1の嵌合対象である外装材2は、左右の側縁に成形部22~25(嵌合部23)を備えるものであって、隣り合う外装材2,2の側縁同士は
図2(d)に示すキャップ材5を用いて連結させるものである。
図示実施例の外装材2は、金属製の成形材であって、
図2(b)に示すように略平坦状の平板部21の両側縁にそれぞれ成形部22~25(嵌合部23)を備えるが、詳しくは平板部21から外側へ向かって順に表面側へ凸状に立ち上がる内側立ち上がり部22、外側下方へ膨出状の嵌合部23、内側へ突出状の係合部24、外側へ立ち上がる外側立ち上がり部25が連続的に形成されている。また、前記平板部21の裏面側には、裏貼り材21bが添設されている。
【0034】
なお、前記嵌合部23は、保持部材2に弾性嵌合するものであって、前述のように傾斜状に形成される押し部11が当接する形状、即ち下方へ略く字状に成形される被押し込み部23aを備え、更に上方へ略くじ状に成形されて保持部材3からの脱離を防止する係合部23bとを備えている。
【0035】
前記外装材2が嵌合させる保持部材3は、外装材2を保持でき、下地4上に固定されるものであり、流れ方向に一定長さの、所謂ピース材であって該保持部材3を流れ方向に複数取り付けている。この保持部材3は、前記外装材2の嵌合部23を弾性的に嵌合させる被嵌合部34と、下地4上に取り付けられる固定部31aとを備える。
図示実施例の保持部材3は、金属製の成形体であって、
図2(a)に示すように略平坦状の底部31の表面側に、中央から高く起立する中央起立部32が、その外側に低く起立する外側起立部33,33が設けられ、それらの間のスペースが被嵌合部34である。
【0036】
なお、前記被嵌合部34には、前記被押し込み部23aの押し込みを許容するスペースである溝状部34aと、前記中央起立部32の鏃状の頭部32hの下方隅部である係合受部34bとを備える。
また、前記固定部31aは、長さ方向(図面の手前側から奥行き方向)に形成される中央起立部32の一部(中程辺り)を切り欠いて平坦状部分を形成し、当該平坦状部分に孔31bを形成し、該孔31bに上方から固定ボルト3bを下地上に締着して固定したものである。
【0037】
前記保持部材3が取り付けられる下地4については、当該実施例では略平坦状の平面状とし、
図2(d)に示すように断熱層(断熱材)4Cの表面側に、防水層(防水シート)4bを形成した構造としたが、多くの図面では記載を簡略化した。
【0038】
このような構成の嵌合用治具1を用いた外装材2の嵌合施工について説明する。
まず、下地4上に固定した保持部材3に対し、嵌合部23を備える外装材2を所定箇所に配置させる。なお、嵌合用治具1については、前述のように予めプレート1Aと角パイプ1Bとを、ボルト1d及びナット1eにて固定し、プレート1Aの裏面には緩衝材1Cを接着して固定している。
次に、前記嵌合用治具1の腕部14を把持し、その下端に位置する押し部11が外装材2の嵌合部23の被押し込み部23aに当接するように位置させる。なお、この嵌合用治具1には脚部13が備えられているので、該脚部13が外装材2表面に当接している。この状態が、
図1(a)に示されている。
【0039】
そして、図中に矢印で示すように上方から加圧部12を作業靴Sにて踏み付け圧力を加え、押し部11にて外装材2の嵌合部23(被押し込み部23a)を保持部材3の被嵌合部34(溝状部34a)へ弾性に抗して嵌合させる。前述のように凸状部121が最も強く押し込むことができるので、図示する矢印部分から凸状部121に向かって踏み付ける位置を次第に変えるようにする。外装材2も保持部材3も金属製の部材であるため、嵌合が行われた瞬間にカチッという音が発生するため、作業完了が確認でき、過度の踏み込みも防止できる。
【0040】
この加圧部12を上方から押圧する操作は、前述のように加圧部12を作業靴Sにて踏み付け圧力を加えることに他ならないが、前述のように同じ加圧部12でも凸状部121を踏み付けることが作業靴Sからの体重が伝わり易い。凸状部121以外の加圧部12の押圧でも、脚部13が支点の役割を果たすので、押し部11に応力を伝えることができるため、凸状部121を踏み付ける以前でカチッという音が発生して嵌合を確認できた場合には、当然のことながら凸状部121を踏み付ける必要は無い。
【0041】
このように施工された外装構造(嵌合構造)は、
図2(c)に拡大して示すとおりであり、前記嵌合用治具1にて押し込まれた外装材2の嵌合部23が、保持部材3の被嵌合部34に弾性的に嵌合した状態となっている。
【0042】
したがって、本発明の嵌合用治具1は、外装材2の嵌合部23(被押し込み部23a)に当接させる押し部11を押圧(加圧)して保持部材3の被嵌合部34に嵌合させるので、加圧部12を作業靴S等にて踏み込む等の簡易な操作(作業)にて、外装材2を保持部材3へ容易に且つ確実に嵌め付けることができるものである。
【0043】
また、下地4上に保持部材3を取り付けた後、前記嵌合用治具1を用いて外装材2を嵌合させる工程を行う本発明の縦葺き外装構造の施工法は、外装材2の嵌合部23に押し部11が当接するように前記嵌合用治具1を臨ませた状態で、加圧部12を作業靴S等にて踏み込む等の簡易な操作(作業)にて行うことができる。
【0044】
図3に示す本発明の第2実施例の嵌合用治具1IIは、同図(b)に示すように押し部11及び加圧部12iiを備える金属製のプレート1AIIと、腕部14となる金属製の角パイプ1Bとからなり、プレート1AIIと角パイプ1Bとはボルト1d及びナット1eにて固定される点では前記第1実施例と略同様であるが、脚部が設けられない点で異なり、加圧部12iiに凸状部が設けられない点でも相違する。それ以外の構成は、前記第1実施例と同様であるから、図面に同一符号を付して説明を省略する。
【0045】
この第2実施例の嵌合用治具1IIには、前述のように脚部が設けられていないので、上方から足先(作業靴Sの足裏)で踏み付けて体重をかけて押し込む作業を、腕部14を把持した状態で行うことで、押し部11が被押し込み部23aから外れることなく安定に押し込む作業が果たされる。
また、この第2実施例では、前述のように加圧部12iiに凸状部が設けられないので、腕部14を把持した状態を維持しつつ加圧部12iiを踏み付けるのであるが、前述のように嵌合が行われた瞬間にカチッという音が発生するので、前記第1実施例と同様に弾性的に嵌合させることができる。なお、凸状部は形成されないが、図示する矢印部分から加圧部12iiの端部に向かって踏み付ける位置を次第に変えるようにすることが望ましい。
【0046】
図4(b),(c)に示す本発明の第3実施例の嵌合用治具1IIIは、押し部11iii及び加圧部12iiiを備える金属製のL型鋼材1AIIIと、腕部14iiiとなる金属製の方形状角型鋼管1BIIIとからなり、L型鋼材1AIIIと角型鋼管1BIIIとは溶接にて略直交状(側面視L形)に固定される点で前記第1,第2実施例とは大きく相違するが、脚部が設けられない点では前記第2実施例と同様である。それ以外の基本的な構成は、前記第1実施例と同様であるから、図面に同一符号を付して説明を省略する。
【0047】
この第3実施例の嵌合用治具1IIIにおける押し部11iii及び加圧部12iiiは前述のようにL型鋼材1AIIIに形成され、該L型鋼材1AIIIの縦片部分が押し部11iiiであり、横片部分が加圧部12iiiである。
この嵌合用治具1IIIも、前述のように基本的な構成は前記第1実施例と同様であるから、同様に施工して
図4(a)に示すように外装材2の嵌合部23を保持部材3の被嵌合部34へ弾性に抗して嵌合させることができる。
【0048】
前述のように前記第1,第2実施例では押し部や加圧部を金属プレートに設けたが、この第3実施例では該金属プレートに代えてL型鋼材1AIIIを用いたので、その嵌合施工の手順を
図5に基づいて詳細に説明する。
なお、当該
図5に示されるように方形状の角型鋼管1BIIIは、1メートルを超える長尺材であって、取扱性を考慮して軽量素材を用いるようにした。即ち比較的重量の大きな鋼材を用いた場合には、腕部14iiiから加圧部12iiiへ伝わる押圧力は大きくなるが、取扱性が低下してしまうからである。
【0049】
まず、
図5(a)に示すように下地4上に固定した保持部材3に対し、嵌合部23を備える外装材2を所定箇所に配置させ、嵌合用治具1IIIの腕部14iiiを把持し、その下端に位置する押し部11iiiが外装材2の嵌合部23の被押し込み部23aに当接するように位置させるという基本動作については、前記第1実施例と同様である。但し、この嵌合用治具1IIIは、前述のように側面視L形に一体化された形状であるため、角型鋼管1BIIIである腕部14iiiの下端に位置する押し部11iiiが、保持部材2(の被嵌合部34)に対して斜め傾斜状になるように腕部14iii自体も斜め傾斜状に臨ませている。
なお、同図上方には、この嵌合用治具1IIIの傾斜角度、即ちL型鋼材1AIIIと角型鋼管1BIIIの配置を平面図で示し、同図下方には、押し部11iiiを外装材2の嵌合部23の被押し込み部23aに当接させた状態を拡大して示している。
【0050】
次に、
図5(b)に示すように角型鋼管1BIIIである腕部14iiiの下端に位置するL型鋼材1AIIIの押し部11iiiが、保持部材2(の被嵌合部34)に対して略垂直状になるように腕部14iii自体も略垂直状に臨ませ、加圧部12iiiを作業靴Sにて踏み付け圧力を加える。加圧部12iiiに下方への加圧が行われると、押し部11iiiにて外装材2の嵌合部23が下方へ押圧されるため、保持部材3の被嵌合部34へ弾性に抗して嵌合させる。このような操作は、図示するように腕部14iii(角型鋼管1BIII)を略垂直状に臨ませた状態で加圧部12iii(L型鋼材1AIII)に上方から体重をかけるだけでよく、嵌合が行われた瞬間にカチッという音が発生するため、容易に作業を行うことができる。
【0051】
この第3実施例の嵌合用治具1IIIでは、前述のように前記第1,第2実施例とは異なりL型鋼材1AIIIの縦片部分が押し部11iiiで、横片部分が加圧部12iiiとなる構成を採用しため、加圧部12iiiの真下に押し部11iiiが位置する状態となるため、作業靴Sからの加圧(体重)が直接的に嵌合部23に伝えられる構造であり、極めて容易に加圧(押圧)して嵌合させることができる。言い換えると、この第3実施例における加圧部12iiiには凸状部という部位は形成されないものの、全ての部分で前記第1実施例における凸状部と同様の作用を果たす。
【0052】
図6~7に示す本発明の第4実施例の嵌合用治具1IVは、前記第1実施例の嵌合用治具1の加圧部12の裏面側にマーキング機能を備えるマーキング部16が設けられた構成であって、それ以外は前記第1実施例と全く同様であるから、図面に同一符号を付して説明を省略する。
前記マーキング部16は、内部にチョーク161が包持される筒状体であって、内部にチョークと共に収納されたスプリング等で常にチョーク161の先端が露出する機構であって、チョーク161の先端が強く当接された際には、チョーク161は当該圧力にて内部に没入することでその破壊を防いでいる。
【0053】
図6は、保持部材3の一方側(右側)に外装材2を取り付ける施工を示すものであって、
図7は、更に保持部材6の他方側(左側)にも外装材2'(外装材を区別するため、一方側、即ち右側の外装材を2、他方側、即ち左側の外装材を2'とした)を取り付ける施工を示すものである。
そして、
図6(a),(b)は保持部材3の一方側(図面右側)に外装材2を配設した状態を示し、同図(c),(d)は第4実施例の嵌合用治具1IVを用いて外装材2を保持部材3に嵌合させる施工を示す。この第4実施例を用いた嵌合施工自体は、前記第1実施例と殆ど同様であるが、マーキング部16のチョーク161の先端が、外装材2(面板部21)の表面に当接する点のみが相違する。
なお、チョーク161の先端が当接した外装材2の面板部21には、
図7(a)に示すようにマークMが付けられる。
【0054】
この第4実施例の嵌合用治具1IVを用いた施工では、加圧部12の押圧により、外装材2の表面にマークMが付けられるため、嵌合作業を行ったこと、その部分を目視にて容易に判別できる。例えば仮に作業者がその場を離れることがあっても、作業状況を目視にて確認できるので、作業を再開する際に既に完了した部分か否かの判断をマークMの有無にて容易に判断して作業を続行できる。即ち保持部材3が存在する位置にマークMが付けられていない部分には、嵌合用治具1IVによる押圧を行って嵌合確認を行うようにする。
【0055】
図7(a),(b)は保持部材3の他方側(図面左側)に外装材2'を配設した状態を示し、同図(c),(d)は第4実施例の嵌合用治具1IVを用いて外装材2'を保持部材3に嵌合させる施工を示す。この嵌合施工自体も、前記一方側(右側)の施工と同様に行うことができるが、取り付けようとする外装材2'自体で保持部材3の位置が見え難くなっている。しかし、前述のように一方側(右側)の外装材2の施工に際して、その面板部21にマークMが付けられているので、保持部材3自体が見えなくてもその位置はマークMにて容易に特定できるため、前記構成の嵌合用治具1IVを用いて容易に且つ確実に嵌合施工することができる。
【0056】
このように第4実施例の嵌合用治具1IVを用いた施工では、加圧部12の押圧により、外装材2,2'の表面にマークMを付けることができるため、作業を行ったこと、及びその部分を目視にて容易に判別できる。また、保持部材3を挟んで対向する外装材2'の嵌合作業に際し、外装材2'自体で保持部材3が視認し難くなっても、一方側の外装材2の嵌合時に付けられたマークMを視認して保持部材3の位置を特定できるため、他方側の外装材2'の嵌合作業にも全く支障を生じない。
【0057】
前記第1~第4実施例の嵌合用治具1~1IVには、脚部14及び腕部15を備えるもの(第1実施例及び第4実施例)と、腕部15のみを備えるもの(第2実施例及び第3実施例)とを示したが、脚部14のみを備え、腕部を有しない嵌合用治具でもよい。
このような嵌合用治具は、例えば
図1に示した第1実施例の嵌合用治具1において、金属プレート1Aのみで形成され、角パイプ1Bを用いない構成等が挙げられる。この場合の嵌合用治具でも、外装材2を配設した後に当該嵌合用治具を
図1と全く同様に配置させて作業靴Sで踏み付けて容易に且つ確実に保持部材3へ嵌合させて取り付けることができる。この嵌合用治具を適正位置に配置するには、特に限定するものではないが、加圧部12や連結部15を把持して行うことができる。したがって、符号1Aのみで示される嵌合用治具を第5実施例とすることができる。
【符号の説明】
【0058】
1~1IV 嵌合用治具
11 押し部
12 加圧部
121 凸状部
13 脚部
14 腕部
15 連結部
151 孔
16 マーキング部
161 チョーク
1A プレート(押し部、加圧部)
1B 角パイプ材(腕部)
1C 緩衝材(脚部)
1d ボルト
1e ナット
2 (縦葺き)外装材
21 面板部
22~25 成形部
22 内側立ち上がり部
23 嵌合部
23a 被押し込み部
23b 係合部
24 係合部
25 外側立ち上がり部
3 保持部材
3b 固定ボルト
31 底部
31a 固定部
32 中央起立部
33 側方起立部
34 被嵌合部
34a 溝状部
34b 係合部
4 下地
4b 防水シート
4C 断熱材
5 キャップ材
S 靴(作業者の作業靴)