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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2021-12-24
(45)【発行日】2022-01-18
(54)【発明の名称】内視鏡装置
(51)【国際特許分類】
   A61B 1/00 20060101AFI20220111BHJP
   A61B 1/045 20060101ALI20220111BHJP
   G02B 23/24 20060101ALI20220111BHJP
   G02B 7/36 20210101ALI20220111BHJP
   G02B 7/28 20210101ALI20220111BHJP
   G03B 13/36 20210101ALI20220111BHJP
   G03B 15/00 20210101ALI20220111BHJP
   H04N 5/225 20060101ALI20220111BHJP
   H04N 5/232 20060101ALI20220111BHJP
【FI】
A61B1/00 735
A61B1/045 618
A61B1/00 553
A61B1/045 622
G02B23/24 A
G02B7/36
G02B7/28 H
G03B13/36
G03B15/00 T
H04N5/225 500
H04N5/232 290
H04N5/232 127
【請求項の数】 7
(21)【出願番号】P 2017213243
(22)【出願日】2017-11-02
(65)【公開番号】P2019083911
(43)【公開日】2019-06-06
【審査請求日】2020-10-22
(73)【特許権者】
【識別番号】313009556
【氏名又は名称】ソニー・オリンパスメディカルソリューションズ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】特許業務法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】小泉 直史
(72)【発明者】
【氏名】藤田 式曜
(72)【発明者】
【氏名】山田 雄一
【審査官】永田 浩司
(56)【参考文献】
【文献】特開2006-110055(JP,A)
【文献】特開2011-139760(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61B 1/00
G02B 23/00
G02B 7/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
被検体内に挿入され、先端から当該被検体内の被写体像を取り込む挿入部と、
前記被写体像を撮像する撮像部と、
光軸に沿って移動することで焦点を調整するフォーカスレンズを有し、前記挿入部にて取り込まれた前記被写体像を前記撮像部に結像するレンズユニットと、
前記撮像部にて撮像された撮像画像内の一部の領域である検波枠内の画像に基づいて、前記フォーカスレンズの位置を当該検波枠内の前記被写体像が合焦状態となる合焦位置に位置付けるための検波処理を実行する検波処理部と、
前記検波処理部による処理結果に基づいて、前記フォーカスレンズを前記合焦位置に位置付けるレンズ制御部と、
前記撮像画像に基づいて、当該撮像画像内の前記被写体像に含まれる処置具の先端を検出する先端検出部と、
前記被検体内の特定部位と前記処置具の先端との距離を測定する距離測定部と、
前記距離が既定距離以下である場合に、前記撮像画像内での前記処置具の先端の位置に基づいて、当該撮像画像内での前記検波枠の位置を設定する設定処理を実行する検波枠設定部とを備える
ことを特徴とする内視鏡装置。
【請求項2】
ユーザ操作を受け付ける操作入力部と、
前記検波枠設定部にて設定された前記検波枠の位置を記憶する位置記憶部とを備え、
前記検波枠設定部は、
前記操作入力部が前記検波枠の位置を維持するユーザ操作を受け付けた場合には、前記位置記憶部に記憶され、直前に設定した前記検波枠の位置を前記撮像画像内での前記検波枠の位置に設定する
ことを特徴とする請求項1に記載の内視鏡装置。
【請求項3】
ユーザ操作を受け付ける操作入力部と、
画像を表示する表示部と、
前記撮像画像を前記表示部に表示させる表示制御部と、
前記検波枠設定部にて設定された前記検波枠の位置を記憶する位置記憶部とを備え、
前記表示制御部は、
前記位置記憶部に記憶された前記検波枠の位置を前記撮像画像内で識別可能に前記表示部に表示させ、
前記検波処理部は、
前記操作入力部が前記表示部に表示された前記検波枠の位置を選択するユーザ操作を受け付けた場合に、当該検波枠内の画像に基づいて、前記検波処理を実行する
ことを特徴とする請求項1または2に記載の内視鏡装置。
【請求項4】
被検体内に挿入され、先端から当該被検体内の被写体像を取り込む挿入部と、
前記被写体像を撮像する撮像部と、
光軸に沿って移動することで焦点を調整するフォーカスレンズを有し、前記挿入部にて取り込まれた前記被写体像を前記撮像部に結像するレンズユニットと、
前記撮像部にて撮像された撮像画像内の一部の領域である検波枠内の画像に基づいて、前記フォーカスレンズの位置を当該検波枠内の前記被写体像が合焦状態となる合焦位置に位置付けるための検波処理を実行する検波処理部と、
前記検波処理部による処理結果に基づいて、前記フォーカスレンズを前記合焦位置に位置付けるレンズ制御部と、
前記撮像画像に基づいて、当該撮像画像内の前記被写体像に含まれる処置具の先端を検出する先端検出部と、
前記撮像画像内での前記処置具の先端の位置に基づいて、当該撮像画像内での前記検波枠の位置を設定する設定処理を実行する検波枠設定部と、
ユーザ操作を受け付ける操作入力部と、
前記検波枠設定部にて設定された前記検波枠の位置を記憶する位置記憶部とを備え、
前記検波枠設定部は、
前記操作入力部が前記検波枠の位置を維持するユーザ操作を受け付けた場合には、前記位置記憶部に記憶され、直前に設定した前記検波枠の位置を前記撮像画像内での前記検波枠の位置に設定する
ことを特徴とする内視鏡装置。
【請求項5】
被検体内に挿入され、先端から当該被検体内の被写体像を取り込む挿入部と、
前記被写体像を撮像する撮像部と、
光軸に沿って移動することで焦点を調整するフォーカスレンズを有し、前記挿入部にて取り込まれた前記被写体像を前記撮像部に結像するレンズユニットと、
前記撮像部にて撮像された撮像画像内の一部の領域である検波枠内の画像に基づいて、前記フォーカスレンズの位置を当該検波枠内の前記被写体像が合焦状態となる合焦位置に位置付けるための検波処理を実行する検波処理部と、
前記検波処理部による処理結果に基づいて、前記フォーカスレンズを前記合焦位置に位置付けるレンズ制御部と、
前記撮像画像に基づいて、当該撮像画像内の前記被写体像に含まれる処置具の先端を検出する先端検出部と、
前記撮像画像内での前記処置具の先端の位置に基づいて、当該撮像画像内での前記検波枠の位置を設定する設定処理を実行する検波枠設定部と、
ユーザ操作を受け付ける操作入力部と、
画像を表示する表示部と、
前記撮像画像を前記表示部に表示させる表示制御部と、
前記検波枠設定部にて設定された前記検波枠の位置を記憶する位置記憶部とを備え、
前記表示制御部は、
前記位置記憶部に記憶された前記検波枠の位置を前記撮像画像内で識別可能に前記表示部に表示させ、
前記検波処理部は、
前記操作入力部が前記表示部に表示された前記検波枠の位置を選択するユーザ操作を受け付けた場合に、当該検波枠内の画像に基づいて、前記検波処理を実行する
ことを特徴とする内視鏡装置。
【請求項6】
前記先端検出部は、
前記処置具の先端を検出するとともに、当該処置具の種類を判別し、
前記検波枠設定部は、
前記先端検出部にて前記処置具が特定の種類の処置具であると判別された場合に、前記設定処理を実行する
ことを特徴とする請求項1~5のいずれか一つに記載の内視鏡装置。
【請求項7】
ユーザ操作を受け付ける操作入力部と、
画像を表示する表示部と、
前記撮像画像を前記表示部に表示させる表示制御部とを備え、
前記表示制御部は、
前記先端検出部にて複数の前記処置具の先端が検出され、前記検波枠設定部にて当該複数の先端の位置に基づいて複数の検波枠の位置が設定された場合には、前記撮像画像内で当該複数の検波枠の位置を識別可能に前記表示部に表示させ、
前記検波処理部は、
前記操作入力部が前記表示部に表示された前記複数の検波枠の位置のうちいずれかの検波枠の位置を選択するユーザ操作を受け付けた場合に、当該選択された検波枠内の画像に基づいて、前記検波処理を実行する
ことを特徴とする請求項1~のいずれか一つに記載の内視鏡装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、内視鏡装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、人等の被検体内(生体内)を観察する内視鏡装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に記載の内視鏡装置は、生体内に挿入され、先端から当該生体内の被写体像を取り込む挿入部と、当該被写体像を撮像する撮像装置と、当該撮像装置にて撮像された撮像画像を処理して表示用の映像信号を生成する制御装置と、当該映像信号に基づく画像を表示する表示装置とを備える。また、撮像装置は、光軸方向に移動可能に構成されたレンズユニットと、当該レンズユニットを光軸に沿って移動させる駆動用モータとを有する。そして、特許文献1に記載の内視鏡装置では、当該レンズユニットの位置(フォーカス位置)を変更することで、撮像画像内の被写体像を合焦状態に設定可能(マニュアルフォーカス可能)とする。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2015-134039号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、特許文献1に記載の内視鏡装置において、所謂オートフォーカス(AF)機能を設ける場合には、以下のように構成することが考えられる。
すなわち、撮像画像内において、中心位置を含む一部の領域(以下、中央領域と記載)に検波枠を設定する。また、当該検波枠内の画像に基づいて、フォーカス位置を当該検波枠内の被写体像が合焦状態となる合焦位置に位置付けるための検波処理を実行する。そして、検波処理の結果に基づいて、フォーカス位置を合焦位置に位置付ける。
しかしながら、当該内視鏡装置を用いて手術を行う術者等のユーザは、撮像画像内の中央領域ではなく、当該中央領域から外れた領域(以下、注目領域)に焦点を合わせたいと考える場面もある。このような場合には、ユーザは、当該注目領域が撮像画像内の中央に位置するように(当該注目領域が検波枠内に位置するように)挿入部を移動させ、観察視野を変更する煩雑な作業を行う必要がある。したがって、利便性の向上を図ることができない、という問題がある。
【0005】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、利便性の向上を図ることができる内視鏡装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係る内視鏡装置は、被検体内に挿入され、先端から当該被検体内の被写体像を取り込む挿入部と、前記被写体像を撮像する撮像部と、光軸に沿って移動することで焦点を調整するフォーカスレンズを有し、前記挿入部にて取り込まれた前記被写体像を前記撮像部に結像するレンズユニットと、前記撮像部にて撮像された撮像画像内の一部の領域である検波枠内の画像に基づいて、前記フォーカスレンズの位置を当該検波枠内の前記被写体像が合焦状態となる合焦位置に位置付けるための検波処理を実行する検波処理部と、前記検波処理部による処理結果に基づいて、前記フォーカスレンズを前記合焦位置に位置付けるレンズ制御部と、前記撮像画像に基づいて、当該撮像画像内の前記被写体像に含まれる処置具の先端を検出する先端検出部と、前記被検体内の特定部位と前記処置具の先端との距離を測定する距離測定部と、前記距離が既定距離以下である場合に、前記撮像画像内での前記処置具の先端の位置に基づいて、当該撮像画像内での前記検波枠の位置を設定する設定処理を実行する検波枠設定部とを備えることを特徴とする。
【0007】
また、本発明に係る内視鏡装置では、上記発明において、ユーザ操作を受け付ける操作入力部と、前記検波枠設定部にて設定された前記検波枠の位置を記憶する位置記憶部とを備え、前記検波枠設定部は、前記操作入力部が前記検波枠の位置を維持するユーザ操作を受け付けた場合には、前記位置記憶部に記憶され、直前に設定した前記検波枠の位置を前記撮像画像内での前記検波枠の位置に設定することを特徴とする。
【0008】
また、本発明に係る内視鏡装置では、上記発明において、ユーザ操作を受け付ける操作入力部と、画像を表示する表示部と、前記撮像画像を前記表示部に表示させる表示制御部と、前記検波枠設定部にて設定された前記検波枠の位置を記憶する位置記憶部とを備え、前記表示制御部は、前記位置記憶部に記憶された前記検波枠の位置を前記撮像画像内で識別可能に前記表示部に表示させ、前記検波処理部は、前記操作入力部が前記表示部に表示された前記検波枠の位置を選択するユーザ操作を受け付けた場合に、当該検波枠内の画像に基づいて、前記検波処理を実行することを特徴とする。
【0009】
また、本発明に係る内視鏡装置は、被検体内に挿入され、先端から当該被検体内の被写体像を取り込む挿入部と、前記被写体像を撮像する撮像部と、光軸に沿って移動することで焦点を調整するフォーカスレンズを有し、前記挿入部にて取り込まれた前記被写体像を前記撮像部に結像するレンズユニットと、前記撮像部にて撮像された撮像画像内の一部の領域である検波枠内の画像に基づいて、前記フォーカスレンズの位置を当該検波枠内の前記被写体像が合焦状態となる合焦位置に位置付けるための検波処理を実行する検波処理部と、前記検波処理部による処理結果に基づいて、前記フォーカスレンズを前記合焦位置に位置付けるレンズ制御部と、前記撮像画像に基づいて、当該撮像画像内の前記被写体像に含まれる処置具の先端を検出する先端検出部と、前記撮像画像内での前記処置具の先端の位置に基づいて、当該撮像画像内での前記検波枠の位置を設定する設定処理を実行する検波枠設定部と、ユーザ操作を受け付ける操作入力部と、前記検波枠設定部にて設定された前記検波枠の位置を記憶する位置記憶部とを備え、前記検波枠設定部は、前記操作入力部が前記検波枠の位置を維持するユーザ操作を受け付けた場合には、前記位置記憶部に記憶され、直前に設定した前記検波枠の位置を前記撮像画像内での前記検波枠の位置に設定することを特徴とする。
【0010】
また、本発明に係る内視鏡装置は、被検体内に挿入され、先端から当該被検体内の被写体像を取り込む挿入部と、前記被写体像を撮像する撮像部と、光軸に沿って移動することで焦点を調整するフォーカスレンズを有し、前記挿入部にて取り込まれた前記被写体像を前記撮像部に結像するレンズユニットと、前記撮像部にて撮像された撮像画像内の一部の領域である検波枠内の画像に基づいて、前記フォーカスレンズの位置を当該検波枠内の前記被写体像が合焦状態となる合焦位置に位置付けるための検波処理を実行する検波処理部と、前記検波処理部による処理結果に基づいて、前記フォーカスレンズを前記合焦位置に位置付けるレンズ制御部と、前記撮像画像に基づいて、当該撮像画像内の前記被写体像に含まれる処置具の先端を検出する先端検出部と、前記撮像画像内での前記処置具の先端の位置に基づいて、当該撮像画像内での前記検波枠の位置を設定する設定処理を実行する検波枠設定部と、ユーザ操作を受け付ける操作入力部と、画像を表示する表示部と、前記撮像画像を前記表示部に表示させる表示制御部と、前記検波枠設定部にて設定された前記検波枠の位置を記憶する位置記憶部とを備え、前記表示制御部は、前記位置記憶部に記憶された前記検波枠の位置を前記撮像画像内で識別可能に前記表示部に表示させ、前記検波処理部は、前記操作入力部が前記表示部に表示された前記検波枠の位置を選択するユーザ操作を受け付けた場合に、当該検波枠内の画像に基づいて、前記検波処理を実行することを特徴とする。
【0011】
また、本発明に係る内視鏡装置では、上記発明において、前記先端検出部は、前記処置具の先端を検出するとともに、当該処置具の種類を判別し、前記検波枠設定部は、前記先端検出部にて前記処置具が特定の種類の処置具であると判別された場合に、前記設定処理を実行することを特徴とする。
また、本発明に係る内視鏡装置では、上記発明において、ユーザ操作を受け付ける操作入力部と、画像を表示する表示部と、前記撮像画像を前記表示部に表示させる表示制御部とを備え、前記表示制御部は、前記先端検出部にて複数の前記処置具の先端が検出され、前記検波枠設定部にて当該複数の先端の位置に基づいて複数の検波枠の位置が設定された場合には、前記撮像画像内で当該複数の検波枠の位置を識別可能に前記表示部に表示させ、前記検波処理部は、前記操作入力部が前記表示部に表示された前記複数の検波枠の位置のうちいずれかの検波枠の位置を選択するユーザ操作を受け付けた場合に、当該選択された検波枠内の画像に基づいて、前記検波処理を実行することを特徴とする。
【発明の効果】
【0012】
本発明に係る内視鏡装置は、撮像部にて撮像した撮像画像に基づいて、当該撮像画像内の被写体像に含まれる処置具の先端を検出する。そして、内視鏡装置は、撮像画像内での処置具の先端の位置に基づいて、当該撮像画像内での検波枠の位置を設定する。
このため、当該内視鏡装置を用いて手術を行う術者等のユーザは、処置具を移動することで、撮像画像内の焦点を合わせたい注目領域に検波枠を設定させ、当該注目領域に焦点を合わせることができる。すなわち、処置具を検波枠設定用のポインタとして利用することができる。したがって、本発明に係る内視鏡装置によれば、注目領域に焦点を合わせるために挿入部を移動させて観察視野を変更する煩雑な作業を行う必要がなく、利便性の向上を図ることができる、という効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1図1は、本実施の形態1に係る内視鏡装置の概略構成を示す図である。
図2図2は、カメラヘッド及び制御装置の構成を示すブロック図である。
図3図3は、内視鏡装置の動作を示すフローチャートである。
図4A図4Aは、図3に示した内視鏡装置の動作に応じて設定される検波枠の一例を示す図である。
図4B図4Bは、図3に示した内視鏡装置の動作に応じて設定される検波枠の一例を示す図である。
図5図5は、本実施の形態2に係る内視鏡装置の構成を示すブロック図である。
図6図6は、内視鏡装置の動作を示すフローチャートである。
図7A図7Aは、図6に示した内視鏡装置の動作に応じて設定される検波枠の一例を示す図である。
図7B図7Bは、図6に示した内視鏡装置の動作に応じて設定される検波枠の一例を示す図である。
図8図8は、本実施の形態3に係る内視鏡装置の構成を示すブロック図である。
図9図9は、内視鏡装置の動作を示すフローチャートである。
図10図10は、本実施の形態4に係る内視鏡装置の構成を示すブロック図である。
図11図11は、内視鏡装置の動作を示すフローチャートである。
図12A図12Aは、図11に示した内視鏡装置の動作に応じて設定される検波枠の一例を示す図である。
図12B図12Bは、図11に示した内視鏡装置の動作に応じて設定される検波枠の一例を示す図である。
図13図13は、本実施の形態5に係る内視鏡装置の構成を示すブロック図である。
図14図14は、内視鏡装置の動作を示すフローチャートである。
図15図15は、図14に示した内視鏡装置の動作に応じて設定される検波枠の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下に、図面を参照して、本発明を実施するための形態(以下、実施の形態)について説明する。なお、以下に説明する実施の形態によって本発明が限定されるものではない。さらに、図面の記載において、同一の部分には同一の符号を付している。
【0015】
(実施の形態1)
〔内視鏡装置の概略構成〕
図1は、本実施の形態1に係る内視鏡装置1の概略構成を示す図である。
内視鏡装置1は、医療分野において用いられ、生体内を観察する装置である。この内視鏡装置1は、図1に示すように、挿入部2と、光源装置3と、ライトガイド4と、カメラヘッド5と、第1伝送ケーブル6と、表示装置7と、第2伝送ケーブル8と、制御装置9と、第3伝送ケーブル10とを備える。
【0016】
挿入部2は、硬性鏡で構成されている。すなわち、挿入部2は、硬質または少なくとも一部が軟質で細長形状を有し、生体内に挿入される。この挿入部2内には、1または複数のレンズを用いて構成され、被写体像を集光する光学系が設けられている。
光源装置3は、ライトガイド4の一端が接続され、制御装置9による制御の下、当該ライトガイド4の一端に生体内を照明するための光を供給する。
ライトガイド4は、一端が光源装置3に着脱自在に接続されるとともに、他端が挿入部2に着脱自在に接続される。そして、ライトガイド4は、光源装置3から供給された光を一端から他端に伝達し、挿入部2に供給する。挿入部2に供給された光は、当該挿入部2の先端から出射され、生体内に照射される。生体内に照射され、当該生体内で反射された光(被写体像)は、挿入部2内の光学系により集光される。
【0017】
カメラヘッド5は、挿入部2の基端(接眼部21(図1))に着脱自在に接続される。そして、カメラヘッド5は、制御装置9による制御の下、挿入部2にて集光された被写体像を撮像し、当該撮像による画像信号(RAW信号)を出力する。当該画像信号は、例えば、4K以上の画像信号である。
なお、カメラヘッド5の詳細な構成については、後述する。
【0018】
第1伝送ケーブル6は、一端がコネクタCN1(図1)を介して制御装置9に着脱自在に接続され、他端がコネクタCN2(図1)を介してカメラヘッド5に着脱自在に接続される。そして、第1伝送ケーブル6は、カメラヘッド5から出力される画像信号等を制御装置9に伝送するとともに、制御装置9から出力される制御信号、同期信号、クロック、及び電力等をカメラヘッド5にそれぞれ伝送する。
なお、第1伝送ケーブル6を介したカメラヘッド5から制御装置9への画像信号等の伝送は、当該画像信号等を光信号で伝送してもよく、あるいは、電気信号で伝送しても構わない。第1伝送ケーブル6を介した制御装置9からカメラヘッド5への制御信号、同期信号、クロックの伝送も同様である。
【0019】
表示装置7は、本発明に係る表示部に相当する。この表示装置7は、液晶または有機EL(Electro Luminescence)等を用いた表示ディスプレイを用いて構成され、制御装置9による制御の下、当該制御装置9からの映像信号に基づく表示画像を表示する。
第2伝送ケーブル8は、一端が表示装置7に着脱自在に接続され、他端が制御装置9に着脱自在に接続される。そして、第2伝送ケーブル8は、制御装置9にて処理された映像信号、及び制御装置9から出力される制御信号を表示装置7に伝送する。
【0020】
制御装置9は、CPU(Central Processing Unit)等を含んで構成され、光源装置3、カメラヘッド5、及び表示装置7の動作を統括的に制御する。
なお、制御装置9の詳細な構成については、後述する。
第3伝送ケーブル10は、一端が光源装置3に着脱自在に接続され、他端が制御装置9に着脱自在に接続される。そして、第3伝送ケーブル10は、制御装置9からの制御信号を光源装置3に伝送する。
【0021】
〔カメラヘッドの構成〕
次に、カメラヘッド5の構成について説明する。
図2は、カメラヘッド5及び制御装置9の構成を示すブロック図である。
なお、図2では、説明の便宜上、制御装置9及びカメラヘッド5と第1伝送ケーブル6との間のコネクタCN1,CN2、制御装置9及び表示装置7と第2伝送ケーブル8との間のコネクタの図示を省略している。
カメラヘッド5は、図2に示すように、レンズユニット51と、レンズ駆動部52と、レンズ位置検出部53と、撮像部54と、通信部55とを備える。
【0022】
レンズユニット51は、挿入部2で集光された被写体像を撮像部54の撮像面に結像する。このレンズユニット51は、図2に示すように、フォーカスレンズ511を備える。
フォーカスレンズ511は、1または複数のレンズを用いて構成され、光軸に沿って移動することにより、焦点を調整する。
また、レンズユニット51には、フォーカスレンズ511を光軸に沿って移動させるフォーカス機構(図示略)が設けられている。
レンズ駆動部52は、図2に示すように、上述したフォーカス機構を動作させるモータ521と、当該モータ521を駆動するドライバ522とを備える。そして、レンズ駆動部52は、制御装置9による制御の下、レンズユニット51の焦点を調整する。
レンズ位置検出部53は、フォトインタラプタ等の位置センサを用いて構成され、フォーカスレンズ511のレンズ位置(以下、フォーカス位置と記載)を検出する。そして、レンズ位置検出部53は、第1伝送ケーブル6を介して、フォーカス位置に応じた検出信号を制御装置9に出力する。
【0023】
撮像部54は、制御装置9による制御の下、生体内を撮像する。この撮像部54は、挿入部2にて集光され、レンズユニット51が結像した被写体像を受光して電気信号に変換するCCD(Charge Coupled Device)またはCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)等の撮像素子(図示略)、及び当該撮像素子からの電気信号(アナログ信号)に対して信号処理(A/D変換等)を行って画像信号を出力する信号処理部(図示略)等が一体形成されたセンサチップを用いて構成され、A/D変換後の画像信号(デジタル信号)を出力する。なお、上述した信号処理部(図示略)は、撮像素子と一体形成せずに別体としても構わない。
【0024】
通信部55は、第1伝送ケーブル6を介して、撮像部54から出力される画像信号を制御装置9に送信するトランスミッタとして機能する。この通信部55は、例えば、第1伝送ケーブル6を介して、制御装置9との間で、1Gbps以上の伝送レートで画像信号の通信を行う高速シリアルインターフェースで構成されている。
【0025】
〔制御装置の構成〕
次に、制御装置9の構成について図2を参照しながら説明する。
制御装置9は、図2に示すように、通信部91と、信号処理部92と、表示制御部93と、制御部94と、入力部95と、出力部96と、記憶部97とを備える。
通信部91は、第1伝送ケーブル6を介して、カメラヘッド5(通信部55)から出力される画像信号を受信するレシーバとして機能する。この通信部91は、例えば、通信部55との間で、1Gbps以上の伝送レートで画像信号の通信を行う高速シリアルインターフェースで構成されている。
【0026】
信号処理部92は、制御部94による制御の下、カメラヘッド5(通信部55)から出力され、通信部91にて受信した画像信号(RAW信号)を処理する。この信号処理部92は、図2に示すように、画像処理部921と、検波処理部922と、先端検出部923とを備える。
画像処理部921は、通信部91にて受信した画像信号(RAW信号)に対してオプティカルブラック減算処理、デモザイク処理等のRAW処理を施し、当該RAW信号(画像信号)をRGB信号(画像信号)に変換する。また、画像処理部921は、当該RGB信号(画像信号)に対して、ホワイトバランス、RGBガンマ補正、及びYC変換(RGB信号を輝度信号及び色差信号(Y,C/C信号)に変換)等のRGB処理を施す。さらに、画像処理部921は、当該Y,C/C信号(画像信号)に対して、色差補正及びノイズリダクション等のYC処理を実行する。
【0027】
検波処理部922は、画像処理部921にて処理された画像信号(Y,C/C信号)に対して、AF(オートフォーカス)処理用の検波処理を実行する。
例えば、検波処理部922は、撮像部54にて撮像された1フレームの撮像画像全体における一部の領域である検波枠内の画素毎の画素情報(輝度信号(Y信号))に基づいて、当該検波枠内の画像のコントラストや周波数成分を検出する。そして、検波処理部922は、当該検出により得られた検波情報(コントラストや周波数成分)を制御部94に出力する。
【0028】
先端検出部923は、画像処理部921にて処理された画像信号に基づく撮像画像内の被写体像に含まれる処置具(生体内に挿入される電気メス等の処置具)の先端を検出する先端検出処理を実行する。
例えば、先端検出部923は、パターンマッチング等の公知の手法を用いて、撮像画像内の被写体像に処置具の先端が含まれているか否かを判定する。そして、先端検出部923は、当該撮像画像内の被写体像に処置具の先端が含まれていると判定した場合には、当該撮像画像内での当該処置具の先端の位置を示す検出信号を制御部94に出力する。一方、先端検出部923は、当該撮像画像内の被写体像に処置具の先端が含まれていないと判定した場合には、その旨を示す検出信号を制御部94に出力する。
【0029】
表示制御部93は、制御部94による制御の下、画像処理部921にて処理された画像信号(Y,C/C信号)に基づいて、表示用の映像信号を生成する。そして、表示制御部93は、第2伝送ケーブル8を介して、当該映像信号を表示装置7に出力する。
制御部94は、例えば、CPU等を用いて構成され、第1~第3伝送ケーブル6,8,10を介して制御信号を出力することで、光源装置3、カメラヘッド5、及び表示装置7の動作を制御するとともに、制御装置9全体の動作を制御する。この制御部94は、図2に示すように、レンズ制御部941と、検波枠設定部942とを備える。
【0030】
レンズ制御部941は、レンズ駆動部52を動作させ、検波処理部922による処理結果(検波情報)に基づいて、レンズユニット51の焦点を調整(フォーカス位置を変更)するAF処理を実行する。
例えば、レンズ制御部941は、以下に示すように、所謂、山登り法(コントラストAF)によりAF処理を実行する。
すなわち、レンズ制御部941は、検波処理部922から出力された検波情報(コントラストや周波数成分)に基づいて、検波枠内における被写体像の合焦状態を評価するための合焦評価値を算出する。ここで、レンズ制御部941は、検波処理部922にて検出されたコントラストや、検波処理部922にて検出された周波数成分のうち高周波成分の和を合焦評価値とする。なお、合焦評価値は、値が大きいほどフォーカスが合っていることを示す。そして、レンズ制御部941は、レンズ駆動部52を動作させ、フォーカス位置を変更しながら、順次、検波処理部922から出力された検波情報に基づいて合焦評価値を算出する。また、レンズ制御部941は、レンズ位置検出部53にて検出されたフォーカス位置と当該フォーカス位置に対応した合焦評価値とを関連付けたフォーカス情報を記憶部97に順次、記憶させる。この後、レンズ制御部941は、記憶部97に記憶させた複数のフォーカス情報に基づいて、合焦評価値が最大値となるピーク位置(フォーカス位置)を算出する。また、レンズ制御部941は、当該ピーク位置(フォーカス位置)とレンズ位置検出部53にて検出された現時点のフォーカス位置とに基づいて、当該現時点のフォーカス位置から当該ピーク位置(フォーカス位置)にフォーカスレンズ511を移動させるための移動方向(近点への方向または遠点への方向)と移動量とを算出する。そして、レンズ制御部941は、当該移動方向及び当該移動量に応じた制御信号をレンズ駆動部52に出力し、当該ピーク位置(フォーカス位置)にフォーカスレンズ511を位置付ける。これにより、撮像画像において、検波枠内の被写体像が合焦状態となる。
なお、上述したAF処理としては、コントラストAFに限らず、その他の方式(例えば位相差AF等)を採用してもよい。
【0031】
検波枠設定部942は、先端検出部923にて撮像画像内の被写体像に処置具の先端が含まれていると判定された場合に、当該先端検出部923にて検出された撮像画像内での処置具の先端の位置の周辺に、検波処理で用いられる検波枠の位置を設定する設定処理を実行する。また、検波枠設定部942は、先端検出部923にて撮像画像内の被写体像に処置具の先端が含まれていないと判定された場合には、検波処理で用いられる検波枠の位置をデフォルト位置(例えば撮像画像内の中心位置)に設定する。
【0032】
入力部95は、マウス、キーボード、及びタッチパネル等の操作デバイスを用いて構成され、ユーザによる操作を受け付ける。
出力部96は、スピーカやプリンタ等を用いて構成され、各種情報を出力する。
記憶部97は、制御部94が実行するプログラムや、制御部94の処理に必要な情報等を記憶する。
【0033】
〔内視鏡装置の動作〕
次に、上述した内視鏡装置1の動作について説明する。
図3は、内視鏡装置1の動作を示すフローチャートである。
先ず、先端検出部923は、先端検出処理を実行する(ステップS1)。
ステップS1の後、検波枠設定部942は、先端検出部923にて撮像画像内の被写体像に処置具の先端が含まれていると判定された場合(ステップS2:Yes)に、設定処理を実行する(ステップS3)。一方、検波枠設定部942は、先端検出部923にて撮像画像内の被写体像に処置具の先端が含まれていないと判定された場合(ステップS2:No)には、検波処理(ステップS5)で用いられる検波枠の位置をデフォルト位置に設定する(ステップS4)。
ステップS3またはステップS4の後、検波処理部922は、撮像画像全体における当該ステップS3またはステップS4にて設定された検波枠内の画素毎の画素情報(輝度信号(Y信号))に基づいて、検波処理を実行する(ステップS5)。
ステップS5の後、レンズ制御部941は、検波処理部922による処理結果(検波情報)に基づいて、AF処理を実行する(ステップS6)。この後、内視鏡装置1は、ステップS1の処理に移行する。
【0034】
図4A及び図4Bは、図3に示した内視鏡装置1の動作に応じて設定される検波枠Frの一例を示す図である。
撮像画像CI内の被写体像に処置具Tの先端Tが含まれている場合(ステップS2:Yes)には、図4Aに実線で示すように、撮像画像CI内での先端Tの位置の周辺に検波枠Fr1(Fr)が設定される(ステップS3)。そして、検波枠Fr1内で検波処理が実行され(ステップS5)、当該検波枠Fr1内の被写体像が合焦状態となる(ステップS6)。
一方、撮像画像CI内の被写体像に処置具Tの先端Tが含まれていない場合(ステップS2:No)には、図4Aに一点鎖線で示すように、撮像画像CI内の略中心位置(デフォルト位置)に検波枠Fr2(Fr)が設定される(ステップS4)。そして、検波枠Fr2内で検波処理が実行され(ステップS5)、当該検波枠Fr2内の被写体像が合焦状態となる(ステップS6)。
また、ステップS1~S6が繰り返し実行されることにより、図4A及び図4Bに示すように、処置具Tの位置が変更された場合であっても、撮像画像CI内での当該処置具Tの先端Tの位置の周辺に検波枠Fr1が追従されることとなる。
なお、図4A及び図4Bにおいて、検波枠Fr1,Fr2の位置及び形状(円形状)は、あくまでも一例であり、その他の位置及び形状としても構わない。すなわち、図4Aでは、処置具Tの先端Tを含む位置(範囲)に検波枠Fr1を設けているが、これに限らず、当該先端Tの位置の周辺であれば、当該処置具Tを含まない位置(範囲)に設けても構わない。以降の図でも同様である。
【0035】
以上説明した本実施の形態1によれば、以下の効果を奏する。
本実施の形態1に係る内視鏡装置1は、撮像部54にて撮像した撮像画像CIに基づいて、当該撮像画像CI内の被写体像に含まれる処置具Tの先端Tを検出する。そして、内視鏡装置1は、撮像画像CI内での処置具Tの先端Tの位置に基づいて、撮像画像CI内での検波枠Fr1(Fr)の位置を設定する。
このため、内視鏡装置1を用いて手術を行う術者等のユーザは、処置具Tを移動することで、撮像画像CI内の焦点を合わせたい注目領域に検波枠Fr1を設定させ、当該注目領域に焦点を合わせることができる。すなわち、処置具Tを検波枠設定用のポインタとして利用することができる。したがって、本実施の形態1に係る内視鏡装置1によれば、注目領域に焦点を合わせるために挿入部2を移動させて観察視野を変更する煩雑な作業を行う必要がなく、利便性の向上を図ることができる、という効果を奏する。
【0036】
(実施の形態2)
次に、本発明の実施の形態2について説明する。
以下の説明では、上述した実施の形態1と同様の構成には同一符号を付し、その詳細な説明は省略または簡略化する。
図5は、図2に対応した図であって、本実施の形態2に係る内視鏡装置1Aの構成を示すブロック図である。
本実施の形態2に係る内視鏡装置1Aでは、図5に示すように、上述した実施の形態1で説明した内視鏡装置1(図2)に対して、カメラヘッド5に距離センサ56を追加したカメラヘッド5Aと、制御装置9(制御部94)に距離測定部943を追加した制御装置9A(制御部94A)とを採用している。
【0037】
距離センサ56は、処置具Tの先端Tから生体内の特定部位までの距離を測定するために用いられる。本実施の形態2では、距離センサ56は、TOF(Time Of Flight)方式で距離を測定するセンサモジュールで構成されている。すなわち、具体的な図示は省略したが、距離センサ56は、光源部、受光部、及び信号処理部を備える。当該光源部から出射された光は、挿入部2を介して、当該挿入部2の先端から生体内に照射される。当該生体内で反射された反射光は、挿入部2を介して当該受光部にて受光される。そして、当該信号処理部は、当該受光部から出力される電気信号に基づいて、画素毎に生体内の各位置までの距離を示す距離画像を生成する。当該生成された距離画像は、第1伝送ケーブル6を介して制御装置9A(制御部94A)に出力される。
距離測定部943は、距離センサ56から出力された距離画像に基づいて、処置具Tの先端Tから生体内の特定部位までの距離を測定する。
また、本実施の形態2に係る検波枠設定部942Aは、上述した距離センサ56及び距離測定部943を設けたことに伴い、上述した実施の形態1で説明した検波枠設定部942に対して、以下に示すように、処理(ステップS3,S4)を実行するタイミングが異なる。
【0038】
図6は、内視鏡装置1Aの動作を示すフローチャートである。
本実施の形態2に係る内視鏡装置1Aの動作では、図6に示すように、上述した実施の形態1で説明した内視鏡装置1の動作(図3)に対して、ステップS7,S8を追加した点が異なる。このため、以下では、ステップS7,S8を主に説明する。
【0039】
ステップS7は、先端検出部923にて撮像画像CI内の被写体像に処置具Tの先端Tが含まれていると判定された場合(ステップS2:Yes)に実行される。具体的に、距離測定部943は、ステップS7において、距離センサ56から出力された距離画像に基づいて、処置具Tの先端Tから生体内の特定部位までの距離を測定する。
ステップS7の後、検波枠設定部942Aは、ステップS7で測定された距離が既定距離以下であるか否かを判定する(ステップS8)。そして、当該距離が既定距離以下であると判定した場合(ステップS8:Yes)には、検波枠設定部942Aは、設定処理を実行する(ステップS3)。一方、当該距離が既定距離を超えていると判定した場合(ステップS8:No)には、検波枠設定部942Aは、検波枠Fr2(Fr)の位置をデフォルト位置に設定する(ステップS4)。
【0040】
図7A及び図7Bは、図6に示した内視鏡装置1Aの動作に応じて設定される検波枠Frの一例を示す図である。
撮像画像CI内の被写体像に処置具Tの先端Tが含まれている場合(ステップS2:Yes)には、図7Aまたは図7Bに示すように、先端Tから生体内の特定部位Sまでの距離Dが測定される(ステップS7)。なお、特定部位Sとしては、ユーザによる入力部95やカメラヘッド5Aに設けられた操作部(図示略)等への入力操作に応じて表示装置7に表示された表示画像(撮像画像CI)内から任意に選択された位置としてもよく、あるいは、撮像画像CI内の予め決められた位置としても構わない。
ここで、図7Aに示すように、当該距離Dが既定距離を超えている場合(ステップS8:No)には、撮像画像CI内の略中心位置(デフォルト位置)に検波枠Fr2(Fr)が設定される(ステップS4)。一方、図7Bに示すように、当該距離Dが既定距離以下である場合(ステップS8:Yes)には、撮像画像CI内での先端Tの位置の周辺に検波枠Fr1(Fr)が設定される(ステップS3)。
【0041】
以上説明した本実施の形態2によれば、上述した実施の形態1と同様の効果の他、以下の効果を奏する。
本実施の形態2に係る内視鏡装置1Aは、撮像画像CI内の特定部位Sと処置具Tの先端Tとの距離Dが既定距離以下である場合に、設定処理(ステップS3)を実行する。このため、処置具Tの移動に伴って、検波枠Fr1が不要に追従してしまうことを回避することができる。
【0042】
(実施の形態3)
次に、本発明の実施の形態3について説明する。
以下の説明では、上述した実施の形態1と同様の構成には同一符号を付し、その詳細な説明は省略または簡略化する。
図8は、図2に対応した図であって、本実施の形態3に係る内視鏡装置1Bの構成を示すブロック図である。
本実施の形態3に係る内視鏡装置1Bでは、図8に示すように、上述した実施の形態1で説明した内視鏡装置1(図2)に対して、先端検出部923とは異なる先端検出処理を実行する制御装置9B(信号処理部92B(先端検出部923B))を採用している。
【0043】
先端検出部923Bは、撮像画像CI内の被写体像に含まれる処置具Tの先端Tを検出する他、当該処置具Tの種類を判別する先端検出処理を実行する。
ここで、処置具Tとしては、エネルギ処置具(高周波エネルギ、熱エネルギ、及び超音波エネルギ等を生体組織に付与する処置具)、把持・剥離鉗子、剪刀鉗子、ステープラ、穿刺針、バスケット、スネア、ドリル等を例示することができる。そして、先端検出部923Bは、処置具Tの色や形状等をパラメータとして、撮像画像CI上で当該処置具Tの種類を判別する。なお、本実施の形態3では、エネルギ処置具は、本発明に係る特定の種類の処置具に相当する。
そして、先端検出部923Bは、先端検出処理を実行した結果、撮像画像CI内の被写体像に処置具Tの先端Tが含まれていると判定した場合には、当該撮像画像CI内での当該処置具Tの先端Tの位置を示す検出信号とともに、当該処置具Tの種類を示す検出信号を制御部94Bに出力する。一方、先端検出部923Bは、撮像画像CI内の被写体像に処置具Tの先端Tが含まれていないと判定した場合には、その旨を示す検出信号を制御部94Bに出力する。
また、本実施の形態3に係る検波枠設定部942B(制御部94B)は、先端検出部923Bによる先端検出処理を異なるものとしたことに伴い、上述した実施の形態1で説明した検波枠設定部942に対して、以下に示すように、処理(ステップS3,S4)を実行するタイミングが異なる。
【0044】
図9は、内視鏡装置1Bの動作を示すフローチャートである。
本実施の形態3に係る内視鏡装置1Bの動作では、図9に示すように、上述した実施の形態1で説明した内視鏡装置1の動作(図3)に対して、ステップS1の代わりにステップS1Bを採用し、ステップS9を追加した点が異なる。このため、以下では、ステップS1B,S9を主に説明する。
【0045】
先ず、先端検出部923Bは、先端検出処理を実行する(ステップS1B)。この後、内視鏡装置1Bは、ステップS2の処理に移行する。
ステップS9は、先端検出部923Bにて撮像画像CI内の被写体像に処置具Tの先端Tが含まれていると判定された場合(ステップS2:Yes)に実行される。具体的に、検波枠設定部942Bは、先端検出部923Bにて処置具Tがエネルギ処置具であると判別された場合(ステップS9:Yes)には、設定処理を実行する(ステップS3)。一方、検波枠設定部942Bは、先端検出部923Bにて処置具Tがエネルギ処置具ではないと判別された場合(ステップS9:No)には、検波枠Fr2(Fr)の位置をデフォルト位置に設定する(ステップS4)。
【0046】
以上説明した本実施の形態3によれば、上述した実施の形態1と同様の効果の他、以下の効果を奏する。
ところで、例えば、把持・剥離鉗子(処置具)としては、焦点を合わせたい(観察(処置)したい)注目領域に対して当該観察を妨げる不要な部位を把持し、当該注目領域から当該不要な部位を遠ざける使用を想定することができる。このような使用において、把持・剥離鉗子の先端の位置の周辺に常時、検波枠Fr1を設定した場合には、当該把持・剥離鉗子にて把持した不要な部位に焦点が合ってしまい、注目領域に焦点が合わないこととなる。
本実施の形態3に係る内視鏡装置1Bは、処置具Tが特定の種類の処置具(本実施の形態3では、エネルギ処置具)である場合に、設定処理(ステップS3)を実行する。このため、上述した不要な部位に焦点が合ってしまうことがなく、注目領域に焦点を合わせることができる。
【0047】
(実施の形態4)
次に、本発明の実施の形態4について説明する。
以下の説明では、上述した実施の形態1と同様の構成には同一符号を付し、その詳細な説明は省略または簡略化する。
図10は、図2に対応した図であって、本実施の形態4に係る内視鏡装置1Cの構成を示すブロック図である。
本実施の形態4に係る内視鏡装置1Cでは、図10に示すように、上述した実施の形態1で説明した内視鏡装置1(図2)に対して、カメラヘッド5にスコープスイッチ57を追加したカメラヘッド5Cを採用している。
【0048】
スコープスイッチ57は、本発明に係る操作入力部に相当する。このスコープスイッチ57は、カメラヘッド5Cに設けられた押しボタンスイッチで構成され、第1伝送ケーブル6を介して、ユーザによる操作に応じた操作信号を制御装置9C(制御部94C)に出力する。
また、本実施の形態4に係る検波枠設定部942C(制御装置9C(制御部94C))は、スコープスイッチ57を設けたことに伴い、上述した実施の形態1で説明した検波枠設定部942に対して、以下に示すように、異なる処理を実行する。
【0049】
図11は、内視鏡装置1Cの動作を示すフローチャートである。
本実施の形態4に係る内視鏡装置1Cの動作では、図11に示すように、上述した実施の形態1で説明した内視鏡装置1の動作(図3)に対して、ステップS10~S12を追加した点が異なる。このため、以下では、ステップS10~S12を主に説明する。
ステップS10は、ステップS1の後に実行される。具体的に、検波枠設定部942Cは、ステップS10において、スコープスイッチ57がON(押下)されているか否かを判定する。スコープスイッチ57がONされていると判定した場合(ステップS10:Yes)には、検波枠設定部942Cは、ステップS2の処理に移行する。
【0050】
ステップS11は、ステップS3、ステップS4、またはステップS12の後に実行される。具体的に、検波枠設定部942Cは、ステップS11において、ステップS3、ステップS4、またはステップS12で設定した検波枠Frの位置を記憶部97に記憶させる。なお、記憶部97は、本発明に係る位置記憶部に相当する。この後、内視鏡装置1Cは、ステップS5の処理に移行する。
【0051】
ステップS12は、スコープスイッチ57がOFFされた(スコープスイッチ57に検波枠Fr1の位置を維持するユーザ操作がなされた)と判定された場合(ステップS10:No)に実行される。具体的に、検波枠設定部942Cは、ステップS11で記憶部97に記憶され、直前に設定した検波枠Frの位置を読み出し、検波処理(ステップS5)で用いられる検波枠Frの位置を当該読み出した検波枠Frの位置に設定する。
【0052】
図12A及び図12Bは、図11に示した内視鏡装置1の動作に応じて設定される検波枠Frの一例を示す図である。
スコープスイッチ57がONされている場合(ステップS10:Yes)には、図12Aに示すように、上述した実施の形態1と同様に、処置具Tの先端Tの検出結果に応じて(ステップS2)、当該先端Tの位置の周辺やデフォルト位置に検波枠Fr(Fr1,Fr2)が設定される(ステップS3,S4)。そして、当該検波枠Fr(Fr1,Fr2)の位置が記憶部97に記憶される(ステップS11)。
一方、先端Tの位置の周辺に検波枠Fr1が設定(ステップS3)された後、次のループでスコープスイッチ57がOFFされた場合(ステップS10:No)には、図12Bに示すように、検波枠Fr1は、直前の位置に維持される(ステップS12)。すなわち、スコープスイッチ57がOFFされた場合には、処置具Tの位置が変更された場合であっても、撮像画像CI内での当該処置具Tの先端Tの位置の周辺に検波枠Fr1が追従されることがない。
【0053】
以上説明した本実施の形態4によれば、上述した実施の形態1と同様の効果の他、以下の効果を奏する。
本実施の形態4に係る内視鏡装置1Cは、検波枠Fr1の位置を維持するユーザ操作を受け付けた場合には、記憶部97に記憶され、直前に設定した検波枠Fr1の位置を撮像画像CI内での検波枠の位置に設定する。このため、処置具Tの移動に伴って、検波枠Fr1が不要に追従してしまうことを回避することができる。
【0054】
(実施の形態5)
次に、本発明の実施の形態5について説明する。
以下の説明では、上述した実施の形態1と同様の構成には同一符号を付し、その詳細な説明は省略または簡略化する。
図13は、図2に対応した図であって、本実施の形態5に係る内視鏡装置1Dの構成を示すブロック図である。
本実施の形態5に係る内視鏡装置1Dでは、上述した実施の形態1で説明した内視鏡装置1に対して、撮像画像CI内に複数の処置具Tの各先端Tが検出された場合に対応させた構成としている。すなわち、内視鏡装置1D(制御装置9D(制御部94D))では、図13に示すように、上述した実施の形態1で説明した検波枠設定部942の代わりに検波枠設定部942Dを採用し、上述した実施の形態1で説明した表示制御部93の代わりに表示制御部93Dを採用している。
【0055】
図14は、内視鏡装置1Dの動作を示すフローチャートである。
本実施の形態5に係る内視鏡装置1Dの動作では、図14に示すように、上述した実施の形態1で説明した内視鏡装置1の動作(図3)に対して、ステップS13~S16を追加した点が異なる。このため、以下では、ステップS13~S16を主に説明する。
ステップS13は、先端検出部923にて撮像画像CI内の被写体像に処置具Tの先端Tが含まれていると判定された場合(ステップS2:Yes)に実行される。具体的に、検波枠設定部942Dは、先端検出部923にて処置具Tの先端Tが複数、検出されていないと判定された場合(ステップS13:No)、すなわち、処置具Tの先端Tが一つのみ検出された場合には、上述した実施の形態1と同様に、設定処理を実行する(ステップS3)。一方、検波枠設定部942Dは、先端検出部923にて処置具Tの先端Tが複数、検出されたと判定された場合(ステップS13:Yes)には、当該複数の先端Tの位置の周辺にそれぞれ検波枠Fr1を設定する(ステップS14)。なお、図14では、ステップS3,S14の設定処理を区別するために、ステップS3の設定処理を「第1の設定処理」とし、ステップS14の設定処理を「第2の設定処理」と記載している。
【0056】
ステップS14の後、表示制御部93Dは、当該ステップS14で設定された複数の検波枠Fr1の位置を撮像画像CI内で識別可能とする表示用の映像信号を生成する(ステップS15)。そして、表示装置7は、当該映像信号に基づく表示画像を表示する。
ステップS15の後、制御部94Dは、ユーザによる入力部95やカメラヘッド5に設けられた操作部(図示略)等への入力操作に応じて、ステップS14で表示された表示画像内の複数の検波枠Fr1からいずれか一つの検波枠Fr1(図15の例では、検波枠Fr1a)が選択されたか否かを常時、監視する(ステップS16)。なお、入力部95やカメラヘッド5に設けられた操作部(図示略)は、本発明に係る操作入力部に相当する。
そして、検波処理部922は、ステップS3で設定された検波枠Fr1内、ステップS4で設定された検波枠Fr2内、あるいは、ステップS16で選択された検波枠Fr1(図15の例では、検波枠Fr1a)内で検波処理を実行する(ステップS5)。
【0057】
図15は、図14に示した内視鏡装置1Dの動作に応じて設定される検波枠Fr1の一例を示す図である。
撮像画像CI内の被写体像に複数の処置具Tの先端Tが含まれている場合(ステップS13:Yes)には、図15に示すように、各先端Tの位置の周辺にそれぞれ検波枠Fr1が設定される。そして、表示装置7の表示画像上では、当該複数の検波枠Fr1の位置が識別可能に表示される(ステップS15)。
なお、図15では、ステップS15において、上述した複数の検波枠Fr1の位置の他、検波枠Fr3の位置を識別可能に表示した状態を示している。ここで、検波枠Fr3の位置は、従前のループにおいて、第1の設定処理(ステップS3)や第2の設定処理(ステップS14)にて設定され、記憶部97に記憶された検波枠Fr1の位置に相当する。この際、当該記憶部97は、本発明に係る位置記憶部に相当する。そして、ステップS16において、検波枠Fr3の位置が選択された場合には、当該検波枠Fr3内で検波処理が実行される(ステップS5)。
【0058】
以上説明した本実施の形態5によれば、上述した実施の形態1と同様の効果の他、以下の効果を奏する。
本実施の形態5に係る内視鏡装置1Dは、複数の処置具Tの先端Tを検出し、当該複数の先端Tの位置に基づいて複数の検波枠Fr1の位置を設定した場合には、撮像画像CI内で当該複数の検波枠Fr1の位置を識別可能に表示装置7に表示する。そして、内視鏡装置1Dは、表示装置7に表示された複数の検波枠Fr1の位置のうちいずれかの検波枠Fr1aの位置を選択するユーザ操作を受け付けた場合に、当該選択された検波枠Fr1a内の画像に基づいて、検波処理(ステップS5)を実行する。
このため、内視鏡装置1Dを用いて手術を行う際に、複数の処置具Tを用いた場合であっても、所望の注目領域(選択した検波枠Fr1a内の被写体像)に焦点を合わせることができる。
【0059】
また、本実施の形態5に係る内視鏡装置1Dは、記憶部97に記憶された検波枠Fr3の位置を撮像画像CI内で識別可能に表示装置7に表示する。そして、内視鏡装置1Dは、表示装置7に表示された検波枠Fr3の位置を選択するユーザ操作を受け付けた場合に、当該検波枠Fr3内の画像に基づいて、検波処理(ステップS5)を実行する。
このため、内視鏡装置1Dを用いて手術を行っている際に、従前に処置を行い、気になっている領域(検波枠Fr3内の被写体像)に改めて焦点を合わせることができる。
【0060】
(その他の実施の形態)
ここまで、本発明を実施するための形態を説明してきたが、本発明は上述した実施の形態1~5によってのみ限定されるべきものではない。
上述した実施の形態1~5において、カメラヘッド5,5A,5Cに設けられていた構成の少なくとも一部を挿入部2内の先端に設けても構わない。また、挿入部2としては、硬性鏡に限らず、軟性鏡としても構わない。
また、上述した実施の形態1~5において、制御装置9,9A~9Dに設けられていた構成の少なくとも一部を当該制御装置9,9A~9Dの外部(例えば、カメラヘッド5,5A,5C、コネクタCN1,CN2等)に設けても構わない。
【0061】
上述した実施の形態2において、特定部位Sと処置具Tの先端Tとの距離DをTOF方式で測定していたが、これに限らない。例えば、カラーフィルタと画像処理を利用して当該距離Dを測定する技術(例えば、特開2017-40642号公報参照)を採用してもよく、3Dカメラの視差を利用して当該距離Dを測定しても構わない。
上述した実施の形態3では、本発明に係る特定の種類の処置具をエネルギ処置具としていたが、これに限らず、その他の処置具を特定の種類の処置具としても構わない。
上述した実施の形態4では、本発明に係る操作入力部としてスコープスイッチ57を採用したが、これに限らず、検波枠Fr1の位置を維持するユーザ操作を受け付ける構成であれば、カメラヘッド5Cに限らず、その他の箇所に本発明に係る操作入力部を設けても構わない。例えば、入力部95を本発明に係る操作入力部としても構わない。
【符号の説明】
【0062】
1,1A~1D 内視鏡装置
2 挿入部
3 光源装置
4 ライトガイド
5,5A,5C カメラヘッド
6 第1伝送ケーブル
7 表示装置
8 第2伝送ケーブル
9,9A~9D 制御装置
10 第3伝送ケーブル
21 接眼部
51 レンズユニット
52 レンズ駆動部
53 レンズ位置検出部
54 撮像部
55 通信部
56 距離センサ
57 スコープスイッチ
91 通信部
92,92B 信号処理部
93,93D 表示制御部
94,94A~94D 制御部
95 入力部
96 出力部
97 記憶部
511 フォーカスレンズ
521 モータ
522 ドライバ
921 画像処理部
922 検波処理部
923,923B 先端検出部
941 レンズ制御部
942,942A~942D 検波枠設定部
943 距離測定部
CI 撮像画像
CN1,CN2 コネクタ
距離
Fr,Fr1~Fr3,Fr1a 検波枠
特定部位
先端
処置具
図1
図2
図3
図4A
図4B
図5
図6
図7A
図7B
図8
図9
図10
図11
図12A
図12B
図13
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図15