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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2021-12-24
(45)【発行日】2022-01-18
(54)【発明の名称】医療用ルアーコネクタ
(51)【国際特許分類】
   A61M 39/10 20060101AFI20220111BHJP
   A61M 39/20 20060101ALI20220111BHJP
【FI】
A61M39/10 120
A61M39/20
【請求項の数】 9
(21)【出願番号】P 2018519809
(86)(22)【出願日】2016-10-18
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2018-10-25
(86)【国際出願番号】 US2016057499
(87)【国際公開番号】W WO2017070098
(87)【国際公開日】2017-04-27
【審査請求日】2019-10-04
(31)【優先権主張番号】14/886,081
(32)【優先日】2015-10-18
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】513044256
【氏名又は名称】ハルキー-ロバーツ・コーポレーション
【氏名又は名称原語表記】Halkey-Roberts Corporation
(74)【代理人】
【識別番号】100101454
【弁理士】
【氏名又は名称】山田 卓二
(74)【代理人】
【識別番号】100132241
【弁理士】
【氏名又は名称】岡部 博史
(72)【発明者】
【氏名】ジーン・エム・ボナルド
(72)【発明者】
【氏名】パベル・ティ・ミラー
【審査官】川島 徹
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2015/0141937(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2004/0172006(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61M 39/10
A61M 39/20
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
長手方向の軸を有する医療用コネクタアセンブリであって、
前記医療用コネクタアセンブリは、
基端部(12)と、先端部(14)と、前記基端部と先端部との間で延びる流路(25)と、を有する雄ルアー本体(10)であって、前記先端部は、流体管に接続されるように適合した開放の端部を有するテーパ状の雄ルアー部材(20)を備える雄ルアー本体(10)と、
雌ルアーアセンブリ(105)であって、
基端部(102)と、先端部(104)と、前記基端部と先端部との間で延びる流路(171)と、を有する雌ルアー本体(100)であって、前記雌ルアー本体の前記基端部は、流体搬送デバイスの雄ルアー部材(20)を受け入れるための雌ルアー部材を形成し、カムポスト(110)を備える雌ルアー本体(100)と、
基端部(152)と、先端部(154)と、前記基端部と前記先端部との間で延びる流路(140、140a)と、を有する流体の流路インサート(150)であって、前記流体の流路インサートの前記流路は、前記流体の流路インサートの前記先端部(154)で前記長手方向の軸からオフセットされ、前記流体の流路インサートは、先端部で、環状の中間壁(146)をさらに備え、前記環状の中間壁は、前記雌ルアー本体(100)の前記先端部と係合する流体の流路インサートと、
ここで、前記流体の流路インサート(150)の前記基端部(152)は、基端部で、開口(149)を有するチューブ管(153)を有し、前記流体の流路インサートは、前記チューブ管(153)から外側に、外側に延びる中間壁(148)と前記流体の流路インサートの前記基端部(152)との間に延びる環状のバーブ形状のフランジ(141)をさらに有し、
基端部(172)と、先端部(174)と、前記基端部と先端部との間で延びる流路(171)と、を有するエラストマーのシール(170)であって、前記シールの前記流路は、前記基端部で前記長手方向の軸からオフセットされ、前記流体の流路インサートの前記先端部で、前記流体の流路インサートの前記流路と流体の輸送を行うように適合したエラストマーのシールと、
基端部(162)と、先端部(164)と、を有するエラストマーのストッパ(160)であって、前記ストッパは、基端部で平坦面(182)を有し、前記平坦面は、前記基端部を変形させることによって開口を形成できるスリット(181)を備え、前記エラストマーのストッパは、前記流体の流路インサートの前記環状のバーブ形状のフランジ(141)と係合するように適合した環状の溝(184)をさらに備えるエラストマーのストッパと、を備える雌ルアーアセンブリ(105)と、
を備え、
前記雌ルアーアセンブリの前記先端部(104)は、前記雄ルアー本体(10)の前記基端部(12)と締まりばめで接続し、前記流路が一列に並ぶとき、前記医療用コネクタアセンブリを通じて流路を形成し、
前記雄ルアー本体(10)の前記基端部(12)は、カム溝(50)と、隆起部(50P)とを有し、前記隆起部(50P)はその各端部で前記カム溝(50)内に延び、前記カム溝(50)は前記雄ルアー本体(10)の前記基端部(12)の外周の一部の周りに延び、前記カム溝(50)は前記雌ルアー本体(100)の前記カムポスト(110)を受け入れるための形状を形成する、医療用コネクタアセンブリ。
【請求項2】
キャップ(15)をさらに備え、前記キャップは、開放の基端部と、閉鎖の先端部と、その間の長手方向の軸と、を有し、前記基端部は、前記雄ルアー本体の前記雄ルアー部材に合った大きさである、請求項1に記載の医療用コネクタアセンブリ。
【請求項3】
前記ストッパ(160)の外面(165)及び前記雌ルアー本体の内面は、前記雌ルアー本体から前記ストッパが外れることを妨げる、連結する壁を備える、請求項1に記載の医療用コネクタ。
【請求項4】
前記流体の流路インサートの基端部(152)は、前記ストッパの前記基端部を保持するための少なくとも1つの長手方向の溝(157)を備え、医療用コネクタが流体搬送デバイスの雄ルアー部材によって接続されるとき相対的な回転移動を妨げる、請求項1に記載の医療用コネクタ。
【請求項5】
前記少なくとも1つの長手方向の溝(157)は、円錐台状に配向した複数の溝を備える、請求項に記載の医療用コネクタ。
【請求項6】
前記雌ルアー本体の前記先端側の部分及び前記流体の流路インサートの前記先端側の部分は、前記雌ルアー本体と前記流体の流路インサートとの間の相対的な回転を妨げる、連結する溝(159)及び突出部(138)を備える、請求項1に記載の医療用コネクタ。
【請求項7】
前記連結する(159)は、前記流体の流路インサートの外面(132)に形成され、前記突出部(138)は、前記雌ルアー本体の内面(136)に形成される、請求項に記載の医療用コネクタ。
【請求項8】
前記連結する溝(159)及び突出部(138)は、円錐台状に配向している、請求項6に記載の医療用コネクタ。
【請求項9】
前記雌ルアー本体の前記カムポスト(110)及び前記雄ルアー本体の前記カム溝(50)は、前記雄ルアー本体に対して前記雌本体の過度の回転を妨げる、連結するカム溝(50)及び連結するカムポスト(110)を備える、請求項1に記載の医療用コネクタ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連の発明の相互参照)
本出願は、2014年11月18日に出願された米国特許出願番号14/546,457の一部継続出願及び2014年11月18日に出願された国際出願番号PCT/US14/66141であって、共に、2013年11月18日に出願された係属中の仮出願番号61/905,774の利益を主張し、それぞれの開示は、ここで参照によって組み込まれる。
【背景技術】
【0002】
(発明の背景)
(発明の分野)
本発明はルアーコネクタに関する。
【0003】
(背景技術の説明)
現在、ルアーコネクタは、医療用流体の移動に関連する医療装置に接続するために幅広く使用されており、例えばシリンジ、カテーテル及び点滴チューブ(IV tubing)のコネクタで見られる。ルアーコネクタは、圧入又は締まりばめにより流体が漏れない方法で接続するために僅かにテーパが付けられている、連結する雄(外側)及び雌(内側)部を備える。雄及び雌部がねじ接続により接続されるとき、当該接続は、ねじることによって開閉するルアーロックと呼ばれる。非ねじのルアー接続は、一般的に、ルアープラグ又はルアースリップと呼ばれる。
【0004】
雄及び雌のルアーコネクタ部は、協働して、分離した装置又は医療用チューブの部品を連通して連結し、1つの流路を形成する。例えば、一方のある長さのチューブは雄ルアーコネクタに取り付けられてもよく、他方のある長さのチューブは雌ルアーコネクタに取り付けられてもよい。そして、雄ルアーコネクタ部と雌ルアーコネクタ部との連結によって、分離したある長さのチューブを流体が連通している状態に置くことができる。
【0005】
いくつかの場合、ルアーコネクタは、少なくとも毎日フローラインから、接続及び分離を行ってもよい。しかしながら、ルアーコネクタの繰り返しの使用により、コネクタがリークするか、又は例えばコネクタの隔壁を分離する粒子、及び/又はコネクタをきれいにするために使用されるコットン繊維等の粒子材料で汚染されるかもしれない。コネクタは、リークがない状態を維持して、汚染物質が入ることを確実に防がなければならない。
【0006】
様々なルアーコネクタが知られている。例えば、ボナルド(Bonaldo)の米国特許第5,273,533号明細書及び第5,306,243号明細書は、プラスチックの筐体の2箇所に配置される隔壁又は流体バリアの形式のエラストマー部材を有する医療用コネクタを開示する。流体のフローラインへの接続を行うとき、当該隔壁はコネクタで鋭いカニューレによって穴を開けられる。ボナルドの米国特許第5,947,954号明細書は、雌ルアーコネクタの内側の端部において偏心して配置される流路に取り付けられる、相対的に回転可能な雄及び雌ルアーコネクタ部を含む、針のないコネクタを開示する。さらに、針のないルアーコネクタは、ボナルドの米国特許第7,118,560号明細書のものも含む。
【0007】
それゆえ、本発明の目的は、先行分野の装置の前述の欠点を克服する改善を提供し、医療用ルアーコネクタの分野の発展に対して重要な貢献である改善を提供することである。
【0008】
前述のことは、本発明の関連する目的のいくつかを概説したものである。これらの目的は、意図された発明のより顕著な特徴および用途のいくつかの単なる例示であると解釈されるべきである。本開示の範囲内で開示された発明を異なる方法で適用するか、または本発明を変更することによって、多くの他の有益な結果が達成され得る。したがって、本発明の他の目的及びより完全な理解は、添付の図面と関連して特許請求の範囲によって定義される本発明の範囲に加えて、本発明の概要および好ましい実施形態の詳細な説明を参照することによって得られるであろう。
【発明の概要】
【0009】
(本発明の概要)
ゼロの変位を実現して、それによって、コネクタの流体の流路に汚染物質が入る可能性を減らすエラストマーのストッパを有する雌ルアー端部を含む、さらに改良した医療用コネクタを提供する必要がある。
【0010】
前述のことは、当該分野に対する本貢献がより十分に理解できるように、以下の本発明の詳細の説明をより十分に理解するために、本発明のより適切で重要な特徴をかなり広く説明した。本発明の更なる特徴は、本発明の特許請求の範囲の主題を形成する以下のことで説明される。開示された概念及び特定の実施形態は、本発明における同じ目的を実行するために、他の構成の変更又は設計の基礎として容易に用いられてもよいと、当業者によって理解されるべきである。また、そのような同等の構造は、添付の特許請求の範囲で説明される本発明の思想及び範囲から離れることがないと当業者によって認識されるべきである。
【図面の簡単な説明】
【0011】
(図面の簡単な説明)
本発明の本質及び対象のより十分な理解のために、添付の図面と併せて理解される以下の詳細な説明が参照されるべきである。末尾に文字「A」が付けられた図面は、親出願の第1実施形態を示す。末尾に文字「B]が付けられた図面は、延ばされた、尖っていないチューブの流路インサートを用いる第2実施形態を示す。末尾に文字「C」が付けられた図面は、尖ったチューブの流路インサートを用いる第3実施形態を示す。末尾に文字「D}が付けられた図面は、任意の角度で見ることができるように、120度で配置される「開」及び「閉」のインジケータを用いる第4実施形態を示す。
【0012】
図1A.B.C】本医療用ルアーコネクタアセンブリの平面図
図2A.B.C】本医療用ルアーコネクタアセンブリの側面図
図3A.B.C】図2の2-2線に沿った、本医療用ルアーコネクタアセンブリの断面図
図4A.B.C】本ルアーコネクタの雄ルアー構成要素の斜視図
図5A.B.C】本ルアーコネクタの雄ルアー構成要素の背面図
図6A.B.C】本ルアーコネクタの雄ルアー構成要素の側面図
図7A.B.C】図6の6-6線に沿った、本ルアーコネクタの雄ルアー構成要素の断面図
図8A.B.C】本ルアーコネクタの雄ルアー構成要素の平面図
図9A.B.C】図8の8-8線に沿った、本ルアーコネクタの雄ルアー構成要素の断面図
図10A.B.C】本ルアーコネクタの雄ルアー構成要素のための汚染物質のキャップの斜視図
図11A.B.C】本ルアーコネクタの雌ルアー構成要素の斜視図
図12A.B.C】本ルアーコネクタの雌ルアー構成要素の側面図
図13A.B.C】図12の12-12線に沿った、本ルアーコネクタの雌ルアー構成要素の断面図
図14A.B.C】本ルアーコネクタの雌ルアー構成要素の先端部の立面図
図15A.B.C】本ルアーコネクタの雌ルアーアセンブリの斜視図
図16A.B.C】本ルアーコネクタの雌ルアーアセンブリの正面図
図17A.B.C】本ルアーコネクタの雌ルアーアセンブリの背面図
図18A.B.C】本ルアーコネクタの雌ルアーアセンブリの側面図
図19A.B.C】図18の18-18線に沿った、本ルアーコネクタの雌ルアー構成要素の断面図
図20A.B.C】図19の19-19線に沿った、本ルアーコネクタの雌ルアー構成要素の断面図
図21A.B.C】本ルアーコネクタの雌ルアーアセンブリの流路インサートの斜視図
図22A.B.C】本ルアーコネクタの雌ルアーアセンブリの流路インサートの側面図
図23A.B.C】図22の22-22線に沿った、本ルアーコネクタの雌ルアー構成要素の流路インサートの断面図
図24A.B.C】本ルアーコネクタの雌ルアーアセンブリの流路インサートの背面図
図25A.B.C】本ルアーコネクタの雌ルアーアセンブリの流路インサートの正面図
図26A.B.C】本ルアーコネクタの雌ルアーアセンブリのエラストマーのストッパの側面図
図27A.B.C】図26の26-26線に沿った、本ルアーコネクタの雌ルアーアセンブリのエラストマーのストッパの断面図
図28A.B.C】本ルアーコネクタのシール構成要素の斜視図
図29A.B.C】本ルアーコネクタのシールの背面図
図30A.B.C】本ルアーコネクタのシールの側面図
図31】本ルアーコネクタのシールの正面図
図32A.B.C】図31の31-31線に沿った、本ルアーコネクタのシールの断面図
図33A.B.C】「オン」及び「オフ」の位置を示すインジケータを表す斜視図
【0013】
同じ参照文字は、図面のいくつかの図中の同じ部分を示す。
【発明を実施するための形態】
【0014】
(好ましい実施形態の詳細な説明)
(定義)
ここで使用されるように、以下の用語及びその変形は、当該用語が使用される文脈によって違う意味を明確に意図しない限り、以下に示す意味を有する。
【0015】
「ある」、「その」の用語、及びここで使用される同様の指示対象は、文脈中の使用が違うことを示さない限り、1つの、及び複数の両方を包含すると理解されるべきである。
【0016】
「環状」は、リングを形成する、構成要素又はその一部を示し、例えば、チューブ構造、「c形状」、「u形状」、又は「o形状」の、一部又は完全なリング形状の構造を含む。
【0017】
「カム及び溝」の取り付け及び連結は、特に、シール又はガスケットに対してシールを生じさせるために、一方の構成要素の突起又は「カム」を、「カム面」又は他方の構成要素の溝に取り付ける、2つの構成要素の間の接続を示す。
【0018】
「接続」及び「連結」は、直接的に他の部材に接続又は連結するか、又は介在部材によって分離した構成要素を示す。部材が他の部材に「直接的に接続」又は「直接的に連結」していると言及されるとき、介在部材は存在しない。
【0019】
「備え」、及び例えば「備えている」や「備える」等の用語の変形は、他の追加のもの、構成要素、整数、又はステップを除外することを意図しない。「弾性」は、曲げることができるか、又はそうでなければ、所定の力によって弾性的に変形するが加えられた力が取り除かれると元の形状に戻る、材料又は構成要素を示す。
【0020】
「弾性」は、曲げることができるか、又はそうでなければ、所定の力によって弾性的に変形するが加えられた力が取り除かれると元の形状に戻る、材料又は構成要素を示す。
【0021】
「エラストマー」及び「エラストマーの」は、例えば天然ゴム、シリコン、シリコンゴム、及び同様のものの弾性高分子材料を示す。
【0022】
「細長い」は、幅よりも長い長さを有する形態又は形状を示す。
【0023】
「フランジ」は、他の構成要素を取り付ける場所を補助し又は提供する本装置の構成要素の構造的な部材における、突出したリム、カラー、又はリングを示す。
【0024】
「流体管」及び「管」は、例えば、医療用チューブ、カテーテル、ドレインチューブ、アクセスポート、又はニードル等の、流体を受け取り、及び/又は輸送する構造を示す。
【0025】
「内部」及び「内部に」は、長手方向の軸か、本装置又は構成要素の部分の中心への方向を意味する。
【0026】
「長手方向の」は、本装置又はその構成要素の長さ(長い方の部分)に沿った方向又は向きを示す。
【0027】
「雄ルアー部材」は、開放した先(外側の)端部を有し、他の流体管への接続を可能にするために先端部に向かってテーパが付けられている、突出した管を備える本装置の構成要素を示す。
【0028】
「外側」及び「外側に」は、長手方向の軸か、本装置又は構成要素の部分の中心から離れる方向を意味する。
【0029】
「リム」は、本装置の構成要素の外縁を示す。
【0030】
例えば、「下側」、「底」、「下方」、「上側」、「上」、又は「上方」は、一方の部材と図で示すような他方の部材との関係をここで示すために使用されてもよい。当該相対的な用語は、図で示す方向に加えて、当該装置の異なる方向を含むことを意図する。
【0031】
(ルアーコネクタ)
図1から図3は、本コネクタアセンブリ1を示す。当該アセンブリは、アセンブリ1の基部2における雌ルアー本体100と、先端部4における雄ルアー本体10と、を備える。図1A図3Aに示すように、先端部4は、雄ルアー部材20を覆うためのキャップ15を任意に含む。キャップ15は、雄ルアー部材20の外面に一致させるためにテーパを付けられた内面18を含み、加熱滅菌された実施形態では、好ましくは、ベント16(図10に示す)も含む。図3に示すように、アセンブリ1は、シール170と流路インサート150をさらに含み、それらは、雄ルアー本体10と共に、コネクタ1を通じて移動する流体の流路を形成する。
【0032】
(雄ルアー本体)
本コネクタアセンブリ1の雄ルアー本体10が図4から図9で示される。雄ルアー本体10は、基端部12と、先端部14と、上方側面11と、下方側面13と、2つの側方の側面16,18と、を含む。上方側面11及び/又は下方側面13は、好ましくは、ユーザによって操作されるとき、特に、アセンブリ1を回すかねじるのが必須であるとき、アセンブリ1をよりつかみやすくするために、そして、平坦な面に配置するとき、雄ルアー本体10の回転を防ぐために、相対的に平坦な平面部19を含む。例示の実施形態では、平面部19は、三角形の形状、すなわち、他の非対称な形状も使用してもいいが、コネクタアセンブリ1の向きを容易にするために、長手方向の一端部が長手方向の他端部と視覚的に区別できる形状である。先端部14において、雄ルアー本体10は、基端部22及び先端部24を有する、長手方向に突出した雄ルアー部材20を含む。雄ルアー部材20は、内腔25を含む。基端部22は、内腔25の一端部における基端側の開口23と、他端部における先端側の開口27と、を備え、それらは共に、本コネクタアセンブリ1を通じた流体の流路の一部を形成する。雄ルアー部材20の外面29の直径は、テーパを形成するために、基端部22から先端部24へ小さくなる。
【0033】
好ましくは、雄ルアー部材20の先端部24は、雄ルアー部材20を囲う環状の、好ましくは円周のフランジ又はカラー30の先端部34を超えて長手方向に延びる。カラー30の先端部34と基端部32との間において、内面35には、好ましくは、本コネクタアセンブリ1が流体の流路を形成するように接続される他の流体搬送デバイスのねじと係合するための溝37が設けられる。
【0034】
雄ルアー部材20の先端部24において、雄ルアー本体10は、基端部42と、先端部44と、内面45とを有し、雌ルアーアセンブリ105を受け入れるためのレセプタクル40を備える。先端部44は、シールペグ41と、レセプタクル40でシール170を保持するためのOリング溝49と、を含む。第1実施形態では、先端部44の周囲で角張って等間隔に3つのシールペグ41が設けられ、アセンブリのシール170に向かって適切に角張ったロケータペグ41Lが設けられる。第2及び第3実施形態では、2つのシールペグ41が、アセンブリの向きを容易にするために、かなり幅広いロケータペグ41Lに沿って設けられる。
【0035】
雄ルアー本体10の基端部12は、環状の半円形のカム溝50をさらに含む。図5からよく分かるように、カム溝50は、雄ルアー本体10の基端部12の周囲の一部で延びて、雌ルアー本体100のカムポスト110を受け入れて協働するような形状である。第2及び第3実施形態では、カム溝50内にその各端部で延びる隆起部50Pがさらに設けられ、各端部は、それに沿って雌ルアー本体100の底面で長手方向に延びるカムポスト110によって係合する。(例えば静脈の線からの)雌ルアーの接続がコネクタ1に十分に行われるとバルブ1が回転して開き、逆に、雌ルアーの接続が離れる前にバルブ1が回転して閉じることを保証する回転の抵抗力を向上させるために、カムポスト110は、カム溝50と重なり隆起部50Pでスナップする。また、隆起部50Pは、バルブが開くとき又は閉まるとき、それぞれ、雄ルアーの接続が十分に係合しているか又はバルブ1と係合していないかを示すように、看護師に触覚的表示を提供する。
【0036】
また、第1実施形態では、雄ルアー本体10の基端部12は、好ましくは、基端部12の周囲の部分で延びて内面61を有する、半円形で環状のガード又はシールド60を備える。ガード60は、雄ルアー本体10から誤って分離するかもしれない雌ルアー本体100の故意でない回転を防ぐのに役立つように、レセプタクル40の基端部42の近くに長手方向に延びる。これは、ユーザの操作性を低くする保護用グローブをユーザが着用しているときの特有の問題である。また、ガードは、外部にこぼれた流体が雌ルアー本体100と雄ルアー本体10との間に入ることを防ぐのに役立つ。第2及び第3実施形態では、環状のガードシールドは、基端部12の縁で360度延びる。
【0037】
(雌ルアーアセンブリ)
図7に示す)雄ルアー本体10のレセプタクル40は、雌ルアーアセンブリ105を受け入れるように適合する。雌ルアーアセンブリ105(図15図30)は、雌ルアー本体(図11図14)と、レセプタクル40の先端部44におけるシール170(図28図32)と、シール170に隣接する流路インサート150(図21図25)と、レセプタクル40の基端部42におけるストッパ160(図26図27)と、を含む。
【0038】
図11図14からよく分かるように、雌ルアー本体100は、基端部102と、先端部104と、(図19及び図20に示すように)流路インサート150及びストッパ160を保持するための内部101と、を備える。基端部102は、好ましくは、他の流体搬送デバイスの溝と一致するねじ山107を含む。雌ルアー本体100の先端部104は、雄ルアー本体10のレセプタクル40内で一致するように適合する。雌ルアー本体100が雄ルアー本体内に保持されるとき、基端部104の外面106は、雄ルアー本体10(図3)のレセプタクル40の内面45に隣接し、好ましくは、接触する。
【0039】
図13からよく分かるように、雌ルアー本体100の内部101は、雌ルアーアセンブリ105の構成要素を保持するための内面103を備える。基端部102において、内部101は、内側に延びる環状の壁、又は内面103の基端部から内側に延びる面114を含む。内側に延びる壁114は、(以下でさらに説明する)エラストマーのストッパ160を保持するのに役立つ。第1実施形態では、基端側の内面116は、内側に延びる壁114から基端部102へ基端側に延びて基端側の外面112まで延びる。流路インサート150を保持するのに役立つために、内面103の先端部において、外側に延びる環状の壁又は外側に延びる面132がある。先端の内面136は、外側に延びる面132から離れて円錐台状に延びて、先端の外面134まで延びる。
【0040】
雌ルアー本体100は、好ましくは、雄ルアー本体10のカム溝50と重なるカムポスト110を含む。カムポスト110は、カムポスト110がカム溝50の側方の端部56又は58に達するまで雌ルアー本体100が回転することを可能にし(図5)、それによって、雌ルアー本体100に過度のトルクがかかるのを防ぐ。
【0041】
また、第1実施形態では、カムポスト110及びカム溝50は、協働して、高圧の条件下における、雄ルアー本体10と雌ルアー本体100との分離を防いでもよい。カムポスト110は、雌ルアー本体100の中間部から外側に延びる、環状の、好ましくは円周のフランジ120から、雌ルアー本体100の先端部104へ長手方向に延びる。フランジ120は、(先端部104での)雄ルアー本体10及び/又は(基端部102での)他方の流体搬送デバイスに取り付けるとき、若しくは取り外すとき、雌ルアー本体100の回転を容易にする。雄ルアー本体10及び雌ルアー本体100が接続するとき、フランジ120の外面121は、好ましくは、雄ルアー本体10のガード60の内面61に隣接する。
【0042】
第2及び第3実施形態では、フランジ120は、雄ルアー本体10の基端部12上で延びて、カムポスト110はフランジ120の下側に位置する。
【0043】
図19及び図20からよく分かるように、雌ルアー本体100は、図21図25に示す流路インサート150と係合して流路インサート150を保持する。流路インサート150は、通常、基端部152と、先端部154と、基端部152と先端部154との間で延びる内部流路140と、を備える。流路インサート150の基端部152は、通常、好ましくは基端部に開口149を有するチューブ管153を備える。
【0044】
第1実施形態では、好ましくは、流路140の内面155は、通常、開口149において又は開口149に隣接して、長手方向に延びる溝157を備える。流路インサート150の先端部154は、外側に延びる中間面又は壁148を含み、中間面又は壁148は、管153の外面から外側に延びる。外側に延びる中間の壁148は、環状の中間面又は壁146と交わり、中間面又は壁146は、外側に延びる先端の壁144へ概ね円錐台状に(長手方向に離れて)延びる。外側に延びる先端の壁144の外周において、環状の先端面又は壁142は、流路インサート150の先端面151へ外側に延びる。環状のバーブ形状のフランジ又はリング141は、外側に延びる中間の壁148と流路インサート150の基端部152との間で、チューブ管153から外側に延びる。
【0045】
第2及び第3実施形態では、流路140は、ストッパ160の内側の端部まで長く延びる。環状の中間面又は壁146は、小さめの円錐台状に形成される。第1及び第2実施形態では、共に、流路160は、鈍端の開口149を備えるが一方、第3実施形態では、流路160は、鋭い先端のすぐ下方に位置する、向かい合う側面の開口149を有する鋭端を備える。ストッパ160の底面の端部へ延びる、延びた長さの流路160は、雄ルアーコネクタがバルブ1から離れた状態で、ストッパ160内に真空が作られるのを都合よく防ぎ、バルブ1は、第1実施形態では、雄ルアーコネクタが離れた状態で、静止の閉位置でストッパ160が通常に戻ることを、時々妨げる。当該真空に関して、ストッパ160は、真空をなくすように空気を取り込むために「バープ」する必要がある。そして、空気の取り込みは、バルブ1の好ましいゼロ変位の特性を解決する。
【0046】
図23からよく分かるように、流路140は、開口149から離れて先端側の流路の開口147へ延びる。先端側の流路の開口147は、側方の流路140aの基端側の流路の開口145と交わり、さらに/又は、開口145と共に完全に形成される。先端側の流路140aは、流路の先端側の開口143を流路インサート150の先端面151の中心から離れて配置するために、内部流路140と斜めに交わる。オフセットの開口143の使用により、本開口は、シール170の対応する開口と一列に確実に並び、それによって、雌ルアー本体100及び保持される流路インサート150が雄ルアー本体10に固定されるときだけ、コネクタ1を通じて流体が流れることを可能にする。雌ルアー本体100が適切に回転せず、雄ルアー本体10内に確実に保持されるとき、流路インサート150の開口143は、シール170の対応する開口179と一列に並ばないか、又は十分に一列に並ばず、それによってバルブ1を通じた流体の流れを止める。バルブ1を通じた流体の流れを止めることは、ゼロ変位のバルブ1(すなわち、アクセス装置がバルブ1と係合するか又は分離するとき、バルブ1が接続される、IV線又は他の構成要素からの流体の注入又は回収を許可しないバルブ1)を実現するのに重要である。
【0047】
雌ルアー本体100の先端部104は、通常、流路インサート150の先端部154で流路インサート150と係合する。図19の例から分かるように、雌ルアー本体100の先端側の外面134は、流路インサート150の先端の壁144に隣接し、雌ルアー本体100の先端側の内面136は流路インサート150の中間の壁146に隣接し、雌ルアー本体100の外側に延びる面132は、流路インサート150の中間の壁148に隣接する。流路インサートを雌ルアー本体100内に確実に保持して正しい方向に置くために、第1実施形態では、複数の長手方向の溝159が(図21図23に示す)中間の壁146に設けられ、一方、第2及び第3実施形態では、特別に幅広い長手方向の溝159が1つだけ形成されており、壁146の代わりに壁142に形成される。
【0048】
第1実施形態では、溝159は、(図11及び図13図14に示す)雌ルアー本体100の先端部の先端側の内面136で、長手方向に延びる突出部又はカム138と係合するが、一方、第2及び第3実施形態では、1つの幅広い溝159は、先端の壁134から長手方向に延びる1つの特別に幅広い突出部138と係合する。全実施形態では、突出部138は、流路インサート150の溝159と係合するとき、流路インサート150の回転移動を妨げるか阻止する。
【0049】
本流路インサート150の更なる利点は、雌ルアー本体100の内部101と、コネクタアセンブリを通過する流体との間の接触を防ぐことである。このことは、内部101との接触による当該流体の汚染の可能性をなくす。
【0050】
図26及び図27で最もよく分かるように、雌ルアーアセンブリ105は、軸方向に(長手方向に)変形可能なエラストマーのストッパ160をさらに備える。ストッパ160は、通常、ストッパ160の外部165の2つの向かい合う面163の連結で互いに折り曲げられる、蛇腹又はアコーディオンのような折り曲げ161を有する、空洞の長手方向の構造を備える。ストッパ160の内面166が(例えば、図3図19、及び図20に示すように)流路インサートのチューブ管153の外面を囲うように、ストッパが流路インサート150の周りに取り付けられるか配置される。シリンジ又は他の流体搬送デバイスによって、ストッパ160の閉じた基端側の面182に対して力が働くとき、基端側の面182は、流路インサート150の基端部152から離れるように付勢され、アコーディオンのような外面165の向かい合う面163は一緒になるように付勢され、それによって、ストッパ160を折り畳み、長さを短くする。これにより、例えば、シリンジを雌ルアー本体100の基端部に挿入することができる。
【0051】
第1実施形態では、ストッパ160の基端部162が流路インサート150の基端部152に達するとき、シリンジは、基端側の面182の弾性材料を、流路インサート150の流路140の開口149に押し込む。基端側の面182の弾性材料は、流路インサート150の長手方向に延びる溝157に付勢され、それによって、流路インサート150はストッパ160の材料を保持する。ストッパ160は、この方法で保持されるときねじりを防ぎ、ねじることで材料が弱くなり及び/又は引き裂かれて感染を導く危険性を生み出すため、この方法は都合がよい。
【0052】
第2実施形態では、開口149は、ストッパ160の基端部162の内面のすぐ下方に配置されるので、シリンジは、流路140を取り囲みシールを形成するスリット181がすぐに開くように、流路140の開口149上で、基端面182の弾性材料をすぐに押し込み、それによってシリンジと流路140との間の流体の流路を形成する。第3実施形態では、シリンジは、スリット181を開けるためにスパイク上で、基端面182の弾性材料をすぐに押し込み、さらにその上で、内側の移動が、シリンジと流路140との間の流体の流路をシール及び形成するための側方の開口149を通ってスリットを押し込む。
【0053】
流体搬送デバイスが雌ルアー本体から一旦取り外されると、基端面182が元の閉じた位置へ基端側に弾力を有して移動するように、ストッパは、弾性の、好ましくは、例えばシリコン等のエラストマーの材料から作られる。基端側の壁112と基端面182の両方を消毒して拭けるように、使用しないとき、ストッパ160の基端面182は、好ましくは、雌ルアー本体100の基端側の壁112と同一平面にある。一実施形態では、基端面182は、ストッパ160が使用されていないとき完全に閉じており、面182の中央部において、可逆的に開放可能なスリット181を有する。この場合、ストッパ160の基端部162の開口を閉じて本装置の汚染を防ぐために、ストッパ160の弾性材料が緩んでいるとき(すなわちストッパ160を使用していないとき)、スリット181の壁は、好ましくは、互いに接触している。シリンジ又は他の流体管がストッパ160の基端面182を押し込むとき、スリット181の壁は、開放するように付勢される。
【0054】
追加のスリット181が面182内に含まれてもよく、例えば、「x」を形成するように交わる2つのスリットが使用されてもよい。
【0055】
弾性のストッパ160を雌ルアー本体100内でよりよく保持するために、ストッパ160には、内側に延びる環状の壁185を好ましくはストッパ160の先端部164に有する保持溝184が設けられる。基端側に面して外側に延びる先端側の壁141aが、保持溝184において基端側に面して内側に延びる面185と係合して、ストッパ160に関して、側方の、特に基端側の動きを抑制するように、保持溝184は、(図20に示す)流路インサート150の環状のフランジ141を取り囲む。さらに、ストッパ160の外部165には、好ましくは、(図20に示す)雌ルアー本体100の内部101の内側に延びる壁114と係合するのに適合した基端面187を有する外側に延びる環状の突出部186が設けられる。さらに、これは、ストッパ160の基端側の動きを抑制する。
【0056】
雌ルアー本体100及び流路インサート150は、(図28図32に示す)シール170を通じて、雄ルアー本体10の雄ルアー部材20と流体の連通を行って配置される、シール170は、好ましくは、エラストマーか又は例えばシリコン等の他の弾性材料から形成される。シール170は、好ましくは、偏心して配置される基端部172から軸方向に一列に並ぶ先端部174へ延びる流体の流路171を備える概ね円柱形状を有する。基端面178の偏心した開口179は、コネクタアセンブリ1を通じて流体を流すことを可能にするために、流体の流路171を流路インサート150の流路の先端側の開口143と一列に並べる。
【0057】
シール170は、好ましくは、流路インサート150の先端面151と雄ルアー本体10の先端部44の壁との間で、部分的に押しつけられる。シール170は、シール170の回転を防ぐために雄ルアー本体40の少なくとも1つの軸方向に延びるシールペグ41と一致する、少なくとも1つの軸方向に延びる溝173を環状の面で有する。さらに、軸方向に延びる環状のフランジ又はリング175には、シール170の先端面176が設けられる。フランジ175は、より高圧下でのシールを維持するために、雄ルアー本体のレセプタクル40の溝49内にOリングの方法で嵌まる。また、フランジ175により、本コネクタアセンブリ1を通じていずれかの方向に流体が流れるとき、シール170はシールを維持することができ、また、流体が流路171を通じてというよりもむしろシール170の周囲を通過することを防ぐのに役立つ。
【0058】
(コネクタアセンブリ)
本コネクタアセンブリ1を組み立てるために、ストッパ160は流路インサート150の周囲に配置され、本サブアセンブリは、雌ルアーサブアセンブリを形成するために雌ルアー本体100の先端部104を通じて配置される。そして、シール170は、フランジ175がレセプタクル40の溝49内に収容されて、シールペグ41が溝173によって保持されるように、雄ルアー本体10のレセプタクル40の先端部44に配置され、それによって、雄ルアーサブアセンブリを形成する。そして、雌ルアー本体100のカムポスト110が雄ルアー本体10のカム溝50内に配置されるように、雌ルアー本体100の先端部104を雄ルアー本体10の基端部12内に配置することによって、雌ルアーサブアセンブリは雄ルアーサブアセンブリと連結してもよい。そして、雌ルアー本体100は、サブアセンブリを互いに固定するために回転してもよい。
【0059】
ストッパ160及びシール170に関してここでの別の方法での説明を除いて、コネクタアセンブリ1の構成要素は、例えば、ポリカーボネート又は他のメディカルグレードプラスチック等の、医療用で使用される任意の適切な硬質材料から作られてもよい。
【0060】
第1実施形態では、雌ルアー本体100のフランジ120の外面121は、張り出したワード「Close」を含む。バルブ1が閉じた休止状態において、ワード「Close」は半環状のシールド60によって覆われず、それによって、バルブ1が閉位置状態にあることを視覚的に示す。バルブ1をねじって開けるためにアクセスデバイスによって係合している状態で、シールド60は、ワード「Close」上を回転してそれにより隠し、それによって、バルブが開位置にあることを視覚的に示す。
【0061】
第1実施形態の視覚的な表示の代わりに、図33B&Cで示すように、第2及び第3実施形態では、雄ルアー本体10の側面18に形成された、好ましくは「緑」色の目立つ三角形の第1表示200が設けられる。好ましくは「緑」色の目立つ三角形の第2表示202は、流路インサート150のフランジ120の外面121上に形成される。表示200及び202は、バルブ1が閉位置にあるとき完全に反対になっており、カム溝50の180度のパスによりバルブ1が開位置にあるとき一列に並んでおり、それによって、バルブ1の開閉状態を視覚的に示す。さらに、第1実施形態とは異なり、バルブ1が開いているとき正確に一列に並ぶ表示200及び202は、バルブ1が完全に開いているとき明確に示す。
【0062】
第2及び第3実施形態の変形例では、1対の完全に反対に位置する緑色の表示200及び202は、側面18及び外面121上に形成される。好ましくは「赤」色の他の1対の表示204は、(例えば120度等の)小さめの角距離で雄ルアー本体10の側面18に形成される。カム溝50は、(例えば120度等の)小さめの角度の進路を定義するために同じ角距離で形成される。バルブ1が閉じているとき、フランジ120の外面121の緑の表示202は、雄ルアー本体10の側面18の赤の表示104と一列に並び、それによって、バルブ1が閉じていることを視覚的に示す。一方、バルブ1が開いているとき、フランジ120の外面121の緑の表示202は、雄ルアー本体10の側面18の緑の表示200と一列に並び、それによって、バルブ1が開いていることを視覚的に示す。表示200,202,204が120度で配置されることで、全角度で視認性を向上させ、正確な整列により、バルブ1が完全に開いているか又は完全に閉じているときを正確に視覚的に示すことに注意する。
【0063】
本発明を、ある好ましい実施形態に関して非常に詳細に説明してきたが、他の実施形態もあり得る。それゆえ、添付のクレームの範囲は、本開示に含まれる好ましい実施形態の説明に限定されるべきでない。ここでの数値範囲の列挙は、単に、範囲内に収まるそれぞれの乖離値を個別に参照するための簡単な方法として提供することを意図している。ここで別の方法で示さない限り、個別にここで列挙するように、それぞれの個別の数値は、明細書内に組み込まれる。ここで列挙される全ての参照は、完全に参照によって組み込まれる。
図1A
図1B.C】
図2A
図2B.C】
図3A
図3B
図3C
図4A
図4B.C】
図5A
図5B.C】
図6A
図6B.C】
図7A
図7B.C】
図8A
図8B.C】
図9A
図10A
図11A
図11B.C】
図12A
図12B.C】
図13A
図13B.C】
図14A
図14B.C】
図15A
図15B.C】
図16A
図16B.C】
図17A
図18A
図18B.C】
図19A
図19B
図19C
図20A
図20B
図20C
図21A
図21B
図21C
図22A
図22B
図22C
図23A
図23B
図23C
図24A.B】
図24C
図25A
図26A
図26B.C】
図27A
図27B.C】
図28A
図28B.C】
図29A.B.C】
図30A
図31A
図32A
図32B.C】
図33B.C】
図33D-1】
図33D-2】