(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2021-12-24
(45)【発行日】2022-01-19
(54)【発明の名称】異常発生の通知を行うシステム、装置、管理サーバ及びプログラム
(51)【国際特許分類】
G08B 25/10 20060101AFI20220112BHJP
G08B 21/00 20060101ALI20220112BHJP
H04M 11/04 20060101ALI20220112BHJP
【FI】
G08B25/10 A
G08B21/00 A
H04M11/04
(21)【出願番号】P 2020215814
(22)【出願日】2020-12-24
【審査請求日】2020-12-24
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】391021684
【氏名又は名称】菱洋エレクトロ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000523
【氏名又は名称】アクシス国際特許業務法人
(72)【発明者】
【氏名】網中 賢介
(72)【発明者】
【氏名】福島 章雄
【審査官】玉木 宏治
(56)【参考文献】
【文献】特開2017-157061(JP,A)
【文献】特開2019-008389(JP,A)
【文献】特開2020-004140(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G08B 17/00
G08B 19/00-31/00
H04M 3/00
H04M 3/16- 3/20
H04M 3/38- 3/58
H04M 7/00- 7/16
H04M 11/00-11/10
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
異常発生の通知を行うシステムであって、
前記システムは、
・複数の場所に分散配置される第1異常発生検知手段と、
・前記第1異常発生検知手段の状態を検知する複数の第2異常発生検知手段と、
・
前記第2異常発生検知手段
各々に対応して設けられ、前記第2異常発生検知手段が異常を検知したことを通知する複数の無線通信手段と、
・管理サーバと、
・当該管理サーバから異常発生情報を受け取るクライアント端末と、
を備え、
前記無線通信手段は、自身の識別情報、又は、対応する
前記第2異常発生検知手段に割り当てられた識別情報を、前記管理サーバに送る第1通信モジュールを備え、
前記管理サーバは、異常警告情報生成モジュールと、異常発生の場所を示すための画像データが予め記憶されているデータベースと、第2通信モジュールとを備え、
前記異常警告情報生成モジュールは、前記第1通信モジュールから送られてきた前記識別情報に基づいて前記データベースから対応する画像データを読み込み、前記第2通信モジュールを介して前記クライアント端末に異常発生場所を示す画像データを送信するように構成される、
システム。
【請求項2】
異常発生の通知を行うシステムであって、
前記システムは、
・複数の場所に分散配置される
第1異常発生検知手段と、
・
前記第1異常発生検知手段
各々に対応して設けられ、前記
第1異常発生検知手段が異常を検知したことを通知する複数の無線通信手段と、
・管理サーバと、
・当該管理サーバから異常発生情報を受け取るクライアント端末と、
を備え、
前記無線通信手段は、自身の識別情報、又は、対応する
前記第1異常発生検知手段に割り当てられた識別情報を、前記管理サーバに送る第1通信モジュールを備え、
前記管理サーバは、異常警告情報生成モジュールと、異常発生の場所を示すための画像データが予め記憶されているデータベースと、第2通信モジュールとを備え、
前記異常警告情報生成モジュールは、前記第1通信モジュールから送られてきた前記識別情報に基づいて前記データベースから対応する画像データを読み込み、前記第2通信モジュールを介して前記クライアント端末に異常発生場所を示す画像データを送信するように構成され、
前記データベースは、無線通信手段の識別情報、又は、対応する
前記第1異常発生検知手段に割り当てられた識別情報と、異常発生の場所を示すための画像データをペアになるように記憶するように構成される、
システム。
【請求項3】
請求項1
又は2に記載のシステムであって、前記
第1異常発生検知手段が、以下のいずれか1以上に基づいて、異常を検知したことを通知するように構成される、システム:スイッチ、マイク、人感センサ、光センサ、温度センサ、湿度センサ、気圧センサ、ジャイロセンサ、及び、加速度センサ。
【請求項4】
請求項1~
3いずれか1項に記載のシステムであって、前記無線通信手段が、LPWA(Low Power Wide Area)の通信規格に基づいて、データの送受信を行うように構成される、システム。
【請求項5】
第1異常発生検知手段と、
第2異常発生検知手段と、前記
第2異常発生検知手段が異常を検知したことを通知する無線通信手段とを備える装置であって、
前記第2異常発生検知手段は、当該第2異常発生検知手段とは異なる前記第1異常発生検知手段が異常を検知したことを検知し、
前記無線通信手段は、自身の識別情報、又は、対応する
前記第2異常発生検知手段に割り当てられた識別情報を、管理サーバに送る第1通信モジュールを備える、
装置。
【請求項6】
異常発生の通知を行う管理サーバであって、
前記管理サーバは、異常発生検知手段と、異常発生検知手段が異常を検知したことを通知する無線通信手段とを備える装置と通信可能に接続され、
前記管理サーバは、異常発生情報の送信先であるクライアント端末と通信可能に接続され、
前記管理サーバは、異常警告情報生成モジュールと、異常発生の場所を示すための画像データが予め記憶されているデータベースと、第2通信モジュールとを備え、
前記異常警告情報生成モジュールは、無線通信手段の識別情報、又は、対応する異常発生検知手段に割り当てられた識別情報を受信するように構成され、
前記異常警告情報生成モジュールは、前記識別情報に基づいて前記データベースから対応する画像データを読み込み、前記第2通信モジュールを介して前記クライアント端末に異常発生場所を示す画像データを送信するように構成され
、
前記データベースは、無線通信手段の識別情報、又は、対応する異常発生検知手段に割り当てられた識別情報と、異常発生の場所を示すための画像データをペアになるように記憶するように構成される、
管理サーバ。
【請求項7】
異常発生の通知を行うプログラムであって、
前記プログラムにより、管理サーバが、異常発生検知手段と、異常発生検知手段が異常を検知したことを通知する無線通信手段とを備える装置と通信可能に接続され、
前記プログラムにより、前記管理サーバが、異常発生情報の送信先であるクライアント端末と通信可能に接続され、
前記プログラムは、管理サーバのプロセッサに命じて、以下の動作を行うように構成される、プログラム:
異常警告情報生成モジュールが、無線通信手段の識別情報、又は、対応する異常発生検知手段に割り当てられた識別情報を受信し、
異常警告情報生成モジュールが、前記識別情報に基づいてデータベースから対応する画像データを読み込み、ここで、前記データベースは、異常発生の場所を示すための画像データが予め記憶されており、
尚且つ無線通信手段の識別情報、又は、対応する異常発生検知手段に割り当てられた識別情報と、異常発生の場所を示すための画像データをペアになるように記憶されており、
第2通信モジュールが、前記クライアント端末に異常発生場所を示す画像データを送信する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、異常発生の通知を行うシステム、装置、管理サーバ及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
工場、プラント、高層ビルといった物理的に移動範囲が大きい場所においては、各所において異常が発生していないかどうかの監視が必要になる。また、こうした目的に関連して、異常が発生した場合に現場に居合わせた人が素早く通知できるよう、各所にその通知手段(例えば、非常ボタン等)を設置することがある。
【0003】
特許文献1では、搬送装置の監視装置が開示されており、当該監視装置は、搬送装置の故障を検知する複数の安全スイッチを有することが開示されている。更には、特許文献1において、当該監視装置は、前記搬送装置の周囲の建物の構造情報を記憶する建物情報記憶部を有することが開示されている。そして、特許文献1において、建物の構造情報として、該当するエスカレータ全体およびエスカレータの周辺フロアを含む三次元画像情報もしくは二次元画像情報が例示されている。
【0004】
特許文献2では、監視カメラシステムを開示しており、当該システムでは、人体部分を抽出し、その人体部分の移動軌跡を検出し、移動軌跡の方向変化に基づいてスコア値を算出すること等により酒に酔った人を検出することが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【文献】特許第6753982号公報
【文献】特開2017-090953号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
従来技術において、異常を検知して知らせる手段は存在してきたが、例えば、現場の責任者が、異常を検知した旨の通知を受けても、即座に対応することが難しいケースがあった。例えば、ある場所で異常が発生した旨の通知を受けても、その場所がどこなのか即座に頭に想起することができず、別の情報源を参照する(例えば、工場内であれば、構内図、地図を参照、巨大プラントであれば、プラント全体の設計図)必要があった。こうした状況に鑑み、本発明は、異常発生の通知を受けたときに、迷ったり探したりすることを軽減できる通知システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明者は、迷ったり探したりする原因を検討した。例えば、単に異常が発生した旨の情報をテキスト形式で送られても、受信した側では文字列を見ただけでは異常が発生した場所などを直感的に想起できない。例えば、異常が発生した場所の名前や機器の名前などを文字列だけで通知されても、直感的に理解できない。あるいは、理解できるレベルになるまでには熟練を要する。そこで、異常が発生した場所を示す画像(例えば、該当する場所の写真、該当する場所に目印を付けた地図等)を一緒に送信する方法を考えた。この方法であれば、どの場所で異常が発生したのか直感的に理解しやすい。
【0008】
本発明は、上記知見に基づいて完成され、一側面において、以下の発明を包含する。
(発明1)
異常発生の通知を行うシステムであって、
前記システムは、
・複数の場所に分散配置される異常発生検知手段と、
・各異常発生検知手段に対応して設けられ、前記異常発生検知手段が異常を検知したことを通知する複数の無線通信手段と、
・管理サーバと、
・当該管理サーバから異常発生情報を受け取るクライアント端末と、
を備え、
前記無線通信手段は、自身の識別情報、又は、対応する異常発生検知手段に割り当てられた識別情報を、前記管理サーバに送る第1通信モジュールを備え、
前記管理サーバは、異常警告情報生成モジュールと、異常発生の場所を示すための画像データが予め記憶されているデータベースと、第2通信モジュールとを備え、
前記異常警告情報生成モジュールは、前記第1通信モジュールから送られてきた前記識別情報に基づいて前記データベースから対応する画像データを読み込み、前記第2通信モジュールを介して前記クライアント端末に異常発生場所を示す画像データを送信するように構成される、
システム。
(発明2)
発明1のシステムであって、前記異常発生検知手段が、以下のいずれか1以上に基づいて、異常を検知したことを通知するように構成される、システム:スイッチ、マイク、人感センサ、光センサ、温度センサ、湿度センサ、気圧センサ、ジャイロセンサ、及び、加速度センサ。
(発明3)
発明1又は2のシステムであって、前記無線通信手段が、LPWA(Low Power Wide Area)の通信規格に基づいて、データの送受信を行うように構成される、システム。
(発明4)
異常発生検知手段と、前記異常発生検知手段が異常を検知したことを通知する無線通信手段とを備える装置であって、
前記無線通信手段は、自身の識別情報、又は、対応する異常発生検知手段に割り当てられた識別情報を、管理サーバに送る第1通信モジュールを備える、
装置。
(発明5)
異常発生の通知を行う管理サーバであって、
前記管理サーバは、異常発生検知手段と、異常発生検知手段が異常を検知したことを通知する無線通信手段とを備える装置と通信可能に接続され、
前記管理サーバは、異常発生情報の送信先であるクライアント端末と通信可能に接続され、
前記管理サーバは、異常警告情報生成モジュールと、異常発生の場所を示すための画像データが予め記憶されているデータベースと、第2通信モジュールとを備え、
前記異常警告情報生成モジュールは、無線通信手段の識別情報、又は、対応する異常発生検知手段に割り当てられた識別情報を受信するように構成され、
前記異常警告情報生成モジュールは、前記識別情報に基づいて前記データベースから対応する画像データを読み込み、前記第2通信モジュールを介して前記クライアント端末に異常発生場所を示す画像データを送信するように構成される、
管理サーバ。
(発明6)
異常発生の通知を行うプログラムであって、
前記プログラムにより、管理サーバが、異常発生検知手段と、異常発生検知手段が異常を検知したことを通知する無線通信手段とを備える装置と通信可能に接続され、
前記プログラムにより、前記管理サーバが、異常発生情報の送信先であるクライアント端末と通信可能に接続され、
前記プログラムは、管理サーバのプロセッサに命じて、以下の動作を行うように構成される、プログラム:
異常警告情報生成モジュールが、無線通信手段の識別情報、又は、対応する異常発生検知手段に割り当てられた識別情報を受信し、
異常警告情報生成モジュールが、前記識別情報に基づいてデータベースから対応する画像データを読み込み、ここで、前記データベースは、異常発生の場所を示すための画像データが予め記憶されており、
第2通信モジュールが、前記クライアント端末に異常発生場所を示す画像データを送信する。
【発明の効果】
【0009】
本発明の一側面において、管理サーバのデータベースは異常発生の場所を示すための画像データが予め記憶されている。そして、管理サーバの異常警告情報生成モジュールは、クライアント端末に異常発生場所を示す画像データを送信するように構成される。これにより、直感的でわかりやすい警告の通知を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】一実施形態における本発明のシステムの構成を示す。
【
図2】一実施形態における本発明の装置の構成を示す。異常発生検知手段と無線通信手段とが同じ装置内で実装される。
【
図3】一実施形態において、第1の異常発生検知手段及び第2の異常発生検知手段をペアで取り付ける構成を示す。
【
図4】一実施形態における本発明のシステムが備える管理サーバの構成を示す。
【
図5】一実施形態における本発明のシステムの管理サーバが備えるデータベースのデータの構成を示す。
【
図6】一実施形態における本発明のシステムの管理サーバが備えるデータベースのデータの構成を示す。
【
図7】一実施形態における本発明のシステムの管理サーバの異常警告情報生成モジュールが加工した画像の例を示す。
【
図8】一実施形態において、本発明のシステムのクライアント端末が出力する通知内容の例を示す。
【
図9】一実施形態において、本発明のシステムのクライアント端末が出力する通知内容の例を示す。
【
図10】一実施形態において、本発明のシステムのクライアント端末が出力する通知内容の例を示す。
【
図11】一実施形態において、本発明のシステムのクライアント端末が出力する通知内容の例を示す。
【
図12】一実施形態における本発明のシステムを利用した異常発生検知方法のフローを示す。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本発明を実施するための具体的な実施形態について説明する。以下の説明は、本発明の理解を促進するためのものである。即ち、本発明の範囲を限定することを意図するものではない。
【0012】
1.応用分野
一実施形態において、異常発生の通知を行うシステムは、様々な産業分野で使用することができる。例を挙げると、工場敷地内での異常検知、オフィスビル等の建物管理での異常検知、病院建物内での異常検知、ショッピングモールでの異常検知、フードコートの異常検知、小売店、データセンターなどが挙げられる。以下では、工場敷地内での異常検知を例にして、本発明の具体例を説明する。
【0013】
2.システム構成
一実施形態において、異常発生の通知を行うシステムに関する。前記システムの具体例を
図1に示す。前記システム(1000)は、異常発生検知手段(1500)と、無線通信手段(1100)と、管理サーバ(1200)と、クライアント端末(1400)とを備える。異常発生検知手段(1500)と、無線通信手段(1100)は、例えば、
図2に示すように1台の装置内で実装されてもよく、或いは、複数の装置に分散されて実装されてもよい。これらの構成要素は、相互にネットワークで接続される。ネットワークは、無線接続であってもよく、有線接続であってもよく、これらの組み合わせであってもよい。また、管理サーバ(1200)と無線通信手段(1100)との間には、ゲートウェイ(1300)などを設けてもよい。
【0014】
管理サーバ(1200)は、特定の形態に限定されず、クラウド形態であってもよく、オンプレミス形態であってもよい。また、オンプレミスの管理サーバ(1200)は、当分野で公知の情報処理装置(典型的には、プロセッサ、メモリ、記憶媒体、通信モジュール(例えばネットワークアダプタ等)を備える物)を用いて構成されてもよい。また、管理サーバは、所望のプログラムがインストールされており、当該プログラムがプロセッサに命じることにより所定のモジュール、データベース等が実装され、所定の動作を実行することができる。管理サーバ(1200)にて実装されるモジュール、データベース等については、後述する。
【0015】
3.異常発生検知手段及び無線通信手段
異常発生検知手段(1500)は、複数の場所に配置される。配置される具体的な場所は限定されず、目的に応じて適宜配置することができる。例えば、特段の目的もなく、とにかく異常が発生したことを、ボタンを押下して知らせたい場合には、工場敷地内に適度に分散し、且つ、過疎なエリアが生じないように配置すればよい。
【0016】
一方で、ガス漏れの検知、ボイラーの熱暴走、配管の破損、電気系統の故障、立入禁止エリアへの人の立ち入りといった特定の目的で特定の内容を検知する場合には、こうしたアクシデントが発生しそうな箇所に集中して配置することができる。
【0017】
異常発生検知手段(1500)は、何かしらの異常が発生したことを検知するための手段であり、検知する方法については、手動であってもよく、或いは、自動であってもよい。例えば、手動の場合には、以下の例が挙げられる:スイッチ(例えば、ボタン、レバー、タッチパネル、フットペダル、キーボード等)、マイク(例えば、人の音声入力(「緊急事態発生」等の音声をマイクに向かって入力))。こうした場合には、ヒトが操作することを要する。一方で、自動の場合には、以下の例が挙げられる:人感センサ(例えば、ヒトの立ち入りを検出)、超音波センサ(例えば、対象物までの距離間異常を検出)、音センサ(例えば、感音、マイク等。異常音などにより異常を検知)、圧力センサ(例えば、容器等密閉空間内の圧力の異常な上昇などを検知)、電流及び/又は電圧センサ(例えば、装置の稼働状況を監視)、エンコーダ(例えば、ロータリエンコーダ、リニアエンコーダ、例えば、ロボットアームの関節部の角度異常の検出)、水分量センサ、ガスセンサ(例えば、O2/CO2センサ、臭気等)、光センサ(赤外線センサ、照度センサ等も含む。例えば、熱、温度に関する異常を検出、暗室など光厳禁のエリアでの光漏れを検出、或いは、カメラなどでの異常物体の存在の認識)、湿度センサ、温度センサ、気圧センサ、ジャイロセンサ(例えば、建物や地面の傾きなどを検知)、磁気センサ、加速度センサ(例えば、地震や振動などの検知)等。なお、センサとしてカメラを用いてもよいが、好ましくは、カメラの画像をそのまま送信するのではなく、カメラが取得した画像から、判定処理をおこない、テキスト形式の状態情報を出力する。換言すれば、無線通信に対する負荷の観点から、画像データを送信するよりも、テキスト形式の状態情報を送信するほうが好ましい。こうした観点から、画像データから状態情報を出力するように構成される判定処理モジュールを別途設けてもよい。
【0018】
好ましい実施形態においては、
図3に示すように、第1異常発生検知手段(3300)と、当該第1異常発生検知手段の状態を検知する第2異常発生検知手段(3100)を組み合わせてもよい。一例としては、手動型の検知手段と自動型の検知手段を組み合わせてもよい。より具体的には、後者の自動型の検知手段は、前者の手動型の検知手段のオン・オフ状態を検知するように構成されてもよい。別の例としては、自動型の検知手段同士を組み合わせてもよい。
【0019】
例えば、設備などでは、既に、異常事態を知らせるボタンなどが設置されている場合がある。この場合には、ボタンを除去した後に、新たな異常発生検知手段と無線通信手段を設置し直してもよい。しかし、このやり方だと、除去する手間もかかるし、当該ボタンがまだ利用可能であるにも関わらず、除去するのはもったいない。そこで、ボタンを残したままで、ボタンの押下状態を検出できる別途自動型の異常発生検出手段(3100)と無線通信手段(3200)を新たに設置することで、既存の異常発生を知らせる装置を生かすことができる。
【0020】
こうした前者の手動型の検知手段のオン・オフ状態を検知する手段は特に限定されず、例えば、ボタンが押下されて引っ込んだ状態を光センサ等で検出してもよい。或いは、既存設置されたボタンが押下されたときにランプが点灯するようであれば、当該ランプの点灯の有無を光センサ等で検出してもよい。スイッチが、ボタンではなくレバーであれば、レバーの位置を検出できるよう光センサを配置してもよい。
【0021】
また、前者及び後者がともに自動型の検知手段の場合には、例えば、一方が温度センサで異常が発生したときにランプが点灯する構成の場合、他方は当該ランプの点灯を検出するように構成されてもよい。
【0022】
いずれにしても、第1異常発生検知手段(3300)と当該第1異常発生検知手段の状態を検知する第2異常発生検知手段を(3100)組み合わせた構成の場合には、既存の設備を生かすことができるという点でメリットがある。
【0023】
異常発生検知手段は、当分野で公知の方法で実装可能であり、例えば、上述した何かしらの異常が発生したことを検知するための手段の例として列挙したスイッチ、センサ等と、これらの入力を電気信号に変換するための回路基板とを組み合わせた物であってもよい。
【0024】
異常発生検知手段(1500)が生成した電気信号は、無線通信手段(1100)に渡され、当該無線通信手段によりネットワークに送信される。こうした目的で、無線通信手段は、第1通信モジュールを備える。第1通信モジュールは、異常発生検知手段(1500)が生成した電気信号と共に、別途識別情報を送信する。これにより、当該電気信号を受信する側(例えば、管理サーバ(1200))は、どこから来た信号なのかを特定することができる。識別情報は、例えば、無線通信手段(1100)を表す識別情報であってよく、或いは、異常発生検知手段(1500)を表す識別情報をであってもよい。これに関連して、異常発生検知手段と無線通信手段は、1:1で対応するように設けられる。
【0025】
無線通信規格は、特に限定されず、Bluetooth(登録商標)、Wifi(登録商標)、LPWAなど、当分野で公知の通信規格を利用することができる。好ましい通信規格はLPWAである。この理由として、装置として設置される場合に、電力を大量に消費するとバッテリ交換などのメンテナンスが発生したり、或いは設置時に電源ケーブルを引くなどの手間が生じたりしてしまう。しかし、LPWAの場合には、低消費電力という特性があるため、こうした手間が生じることを回避できる。更には、LPWAは到達距離が長いため、例えば、工場などの様に広い敷地に設置するのに適している。
【0026】
LPWAは、当分野で公知の規格を含むことができ、例えば、「LoRa」「SIGFOX」「NB-IoT」等が挙げられる。特に好ましいのは、「LoRa」である。この理由として、無料で使用可能であること、消費電流が小さいこと、自営網が自由に作れることなどが挙げられる。
【0027】
また、上述した異常発生検知手段(1500)と無線通信手段(1100)は、別々の装置として設けて相互に接続してもよく、或いは、同一の装置として実装してもよい。これに関連して、一実施形態における本発明は、異常発生検知手段と、当該異常発生検知手段が異常を検知したことを通知する無線通信手段とを備える装置を包含する。
【0028】
4.管理サーバ
管理サーバ(1200)は、例えば、
図4に示すように、異常警告情報生成モジュール(4100)と、異常発生の場所を示すための画像データが予め記憶されているデータベース(4200)と、第2通信モジュール(4300)とを備える。異常警告情報生成モジュール(4100)は、上述の無線通信手段(
図1の1100、例えば、第1通信モジュール)から送られてきた識別情報に基づいてデータベース(4200)から対応する画像データを読み込むことができる。更には、異常警告情報生成モジュール(4100)は、第2通信モジュール(4300)を介して後述するクライアント端末(1400)に異常発生場所を示す画像データを送信するように構成される。
【0029】
データベース(4200)は、画像データを記憶しており、当該画像データは、識別情報と関連付けて記憶される。例えば、上述の無線通信手段(
図1の1100、例えば、第1通信モジュール)から送られてきた識別情報が、無線通信手段(1100)の識別情報の場合には、無線通信手段(1100)の識別情報と、画像データを関連付けて記憶することができる。別の例では、上述の無線通信手段(
図1の1100、例えば、第1通信モジュール)から送られてきた識別情報が、異常発生検知手段(1500)に割り当てられた識別情報である場合には、異常発生検知手段(1500)の識別情報と、画像データを関連付けて記憶することができる。
【0030】
ここで、記憶される画像データは特に限定されない。また、画像データは、いわゆるJPEG、PNG、BMP形式などの静止画に限定されず、動画を含んでもよい。また、画像データは、写真だけに限定されず、イラストを含んでもよい。
【0031】
更には、画像データは、例えば、異常発生検知手段(1500)が取り付けられている装置の外観の写真若しくはイラスト、異常発生検知手段(1500)が取り付けられている場所を含む周囲の写真若しくはイラスト、又は、異常発生検知手段(1500)が取り付けられている場所に目印が挿入された二次元マップ若しくは三次元マップ等を含んでもよい。
【0032】
例えば、データベース(4200)は、
図5に示すように、識別情報と、画像データがペアになるようにデータを記憶してもよい。これにより、識別情報を指定することで必要な画像データを抽出することができる。
図5の例では、
図1に示す識別情報A00001とA00002の異常発生検知手段(1500)に対応する画像データが記憶されている。A00001とA00002の異常発生検知手段(1500)は、同じ生産ライン上の異なる箇所に取り付けられている。そこで、対応する画像データは、同じ生産ラインの画像を提示しているが、異なる箇所に矢印を挿入している。これにより、同じ生産ライン内にあるどの異常発生検知手段(1500)からの検知なのかを、画像の閲覧者が直感的に理解することができる。
【0033】
なお、画像データは、何ら加工せず抽出されたままの状態で、第2通信モジュール(4300)を介して後述するクライアント端末(1400)に送信されてもよい。或いは、画像データは、何かしらの加工が行われたうえで、第2通信モジュール(4300)を介して後述するクライアント端末(1400)に送信されてもよい。以下では、画像データを加工する例を示す。
【0034】
図6は、データベース(4200)が、
図5とは異なる形式でデータを記憶する例を示す。
図1に示す識別情報B00001とB00002の異常発生検知手段(1500)に対応する画像データが記憶されている。当該画像データは、3次元の構内図を表しており、B00001とB00002は、同じ構内図のデータと対応している。しかし、データベース(4200)は、別途座標情報を記憶しており、B00001とB00002は、互いに異なる座標情報と対応している。
【0035】
ここで、異常警告情報生成モジュール(4100)は、サブモジュールとして、画像合成サブモジュールを備えることができ、当該画像合成サブモジュールは、データベース(4200)から画像データと座標情報を取得して、画像を合成することができる。例えば、識別情報B00001である異常発生検知手段(1500)が異常発生を検知した場合には、画像合成サブモジュールは、
図7に示すように、
図6の構内図データを加工して、矢印を挿入した画像データを合成することができる。この際に、矢印を挿入する位置を、座標情報に基づいて決定することができる。従って、識別情報B00002である異常発生検知手段(1500)が異常発生を検知した場合には、識別情報B00001の場合と同じ構内図を利用したとしても、矢印を挿入する位置が異なるように画像データを合成することができる。
【0036】
また、B00001とB00002の両方の異常発生検知手段(1500)が異常発生を検知した場合には、共通の構内図に2箇所矢印が挿入された画像データを合成することができる。そして、当該2か所の矢印の位置は、B00001とB00002の座標情報にそれぞれ対応している。
【0037】
異常警告情報生成モジュール(4100)は、データベース(4200)からデータを抽出するだけでなく、クライアント端末(1400)に送信するための、メッセージを作成することができる。例えば、テンプレート文書のデータを別途データベースに記憶しておき、識別情報に対応する機器名、場所名(これらの情報もデータベースに記憶してもよい)などを識別情報に基づいて取得し、メッセージを生成することができる。例えば、テンプレート文書のデータが、「XXXXにて異常発生を検知しました」という内容であった場合には、「XXXX」の部分を適宜機器名、場所名などに変更する処理を、異常警告情報生成モジュール(4100)は実行することができる。そして、生成したメッセージを、上述の画像データと同様に、第2通信モジュール(4300)を介してクライアント端末(1400)に送信することができる。
【0038】
変形例として、複数の異常発生検知手段(1500)が、同じ時間帯に(例えば、1分以内、10分以内等)に送信した情報の組み合わせに基づいて、異常警告情報生成モジュール(4100)は、異なる警告情報を生成することができる。具体例としては、同じ場所にガスセンサに基づく第1の異常発生検知手段と人感センサに基づく第2の異常発生検知手段を備えるケースが挙げられる。この場合、ガス漏れを第1の異常発生検知手段が検知して、無線通信手段(1100)によって、管理サーバ(1200)に送信される。管理サーバ(1200)は、これに基づいて、対応する画像データを抽出し、クライアント端末(1400)に異常発生場所を示す所望のデータを送信する。ただし、ガス漏れを第1の異常発生検知手段が検知し、尚且つ、同じ時間帯に、人が近くにいることを第2の異常発生検知手段が検知した場合、管理サーバは、これに基づいて、更に高いレベルの警告を示すデータを送信することができる。
【0039】
これにより、ガス漏れを検知しても周辺に人がいない場合と、ガス漏れを検知して尚且つ周辺に人がいる場合とで、異なるレベルの警告情報を、異常警告情報生成モジュール(4100)が生成することが可能となる。そして、異なるレベルの警告情報に基づいて、担当者が、適切な対応を取ることが可能となる。
また、必須ではないものの、典型的には、ガス漏れを第1の異常発生検知手段が検知しておらず、尚且つ、同じ時間帯に、人が近くにいることを第2の異常発生検知手段が検知した場合については、異常警告情報生成モジュール(4100)は、警告情報を生成しないという判断を行うこともできる。
【0040】
5.クライアント端末
クライアント端末(1400)は、管理サーバ(1200)と接続され、異常発生場所を示す画像データを受信することができる。好ましくは、クライアント端末(1400)は、画像データとともに、メッセージも受信することができる。
【0041】
クライアント端末(1400)は、当分野で公知の情報処理装置(典型的には、プロセッサ、メモリ、記憶媒体、通信モジュール(例えばネットワークアダプタ等)を備える物)であってもよい。典型的には、パソコン、タブレット端末、スマートフォン等が挙げられる。
【0042】
クライアント端末(1400)は、監視モジュールを備えることができる。監視モジュールは、管理サーバ(1200)が送信した画像データ、メッセージ等を受信し、ディスプレイに表示する(別途、音声出力、バイブレーションなどを組み合わせてもよい)ことを通して、クライアント端末(1400)を使用するユーザに通知を行うことができる。
【0043】
例えば、
図8に示すように、クライアント端末(1400)は、画像とテキストを組み合わせて表示することができる。これにより、ただのメッセージだけの表示と比べて、どこで異常が発生じたのかが直感的に理解できる。
【0044】
従来のように、画像なしのメッセージだけだと、「検品ラインの〇〇にて、異常発生ボタンが押されました」という文字情報だけになり、熟練者ならともかく、初心者などにあっては、「検品ラインの〇〇にて」の〇〇がどこなのかすぐには分からない。しかし、画像を一緒に出力することで、具体的に検品ラインのどこで異常が発生したのかを直感的に理解でき、適切な対応を取ることが可能となる。
【0045】
好ましい実施形態においては、同じ時間帯に複数箇所で異常を検知した場合には、
図9に示すように、1つの画像データに、異常を検知した箇所を同時に提示してもよい。これにより、異常が発生した場所の物理的な位置(或いは、配管・導線などで互いに連動している位置)なのかを理解することが可能である。従って、各箇所で発生した異常が、独立の事象なのか、それとも関連する事象なのかを予測することができる。よって、異常発生に対する措置を指示する際に、同じ担当者に割り当てるのか、それぞれ別個の担当者に割り当てるかの判断材料に寄与することができる。
【0046】
別の実施形態においては、異常を検知した箇所を拡大して表示するように構成されてもよい。例えば、大型の油圧装置などを用いて配管内に圧力をかけて送り出す構成の場合には、配管は複数経路存在し、尚且つ入り組んでいるため、全体としては巨大な構成となる。
図10の例では、油圧装置にて送られる複数の配管のうち特定の部分において、異常が発生したことを通知している。より具体的には、2つの配管のライン(XXとYY)が合流する地点に、異常検知手段としての油圧センサを設けておく。そして、配管からの漏れ(例えば、フランジ部からの漏れ)などにより圧力が低下した場合には、異常検知手段に対応する無線通信手段を通して管理サーバ(1200)に圧力の情報が送信される。管理サーバ(1200)は、予めデータベースに、圧力センサに対応する画像として、
図10に示す装置の画像を記憶しておき、クライアント端末(1400)に通知してもよい。クライアント端末(1400)のユーザは、巨大な配管系統の特定の箇所において、漏れが発生していることが知らされる。このように、単にプラント内に異常が発生したことを知らせるのではなく、装置のどの箇所でどのような異常が発生したかを通知することで、現場に赴く前に予め予測を立てながら対処することができる(例えば、必要な検証ツールを予め一緒にもって現場に行くなど)。
【0047】
別の実施形態においては、クライアント端末(1400)は、第2の異常警告情報生成モジュール、及び、位置情報モジュールを備えることができる。第2の異常警告情報生成モジュールは、管理サーバ(1200)の異常警告情報生成モジュールが生成した合成画像に対して更なる加工処理を行うことができる。
【0048】
例えば、第2の異常警告情報生成モジュールは、位置情報モジュールを通して、クライアント端末(1400)の現在位置の情報を取得することができる。位置情報モジュール自体は、GPSセンサ及び/又はWifi(登録商標)等を通して現在位置を取得し、第2の異常警告情報生成モジュールに送信することができる。
【0049】
例えば、第2の異常警告情報生成モジュールは、管理サーバ(1200)から受信した合成画像と、現在位置の情報とに基づいて、異常発生個所までのルート情報を生成することができる。例えば、
図11の矢印に示すように、クライアント端末(1400)を所持するユーザが1階のフロアにいる場合、尚且つ、異常が発生した箇所が3階のフロアにある場合、第2の異常警告情報生成モジュールは、3階まで階段で登って行くルートを提示することができる。
【0050】
更に好ましい実施形態においては、第2の異常警告情報生成モジュールは、リアルタイムで、位置情報モジュールから現在位置を取得するのに応答して、ユーザの現在位置を切り替えて表示するように構成されてもよい。例えば、
図11に示すように、異常発生個所(白の矢印)と、ルート情報(黒の矢印)だけでなく、ユーザが1階から2階へと階段を上っている状態を示してもよい。また、現在位置をリアルタイムで表示するだけでなく、第2の異常警告情報生成モジュールは、異常発生個所までの距離をリアルタイムで表示するように構成されてもよい。
【0051】
6.異常発生検知方法
上述したシステムを利用することで、異常発生の検知を行うことができる。具体的には、
図12に示すフローを実行することで実現できる。まず、異常発生検知手段(1500)は、異常が発生したことを示す情報を、当該異常発生検知手段(1500)に対応する無線通信手段に渡す(10100)。無線通信手段(例えば、第1通信モジュール)は、異常が発生したことを示す情報とともに、無線通信手段の識別情報を、管理サーバに送信する(10200)。無線通信手段の識別情報に代えて、異常発生検知手段(1500)の識別情報を送信してもよい。次に、管理サーバ(1200)の異常警告情報生成モジュール(4100)は、識別情報に基づいてデータベースにアクセスし(10300)、そして、識別情報に対応する画像データを取得する(10400)。管理サーバ(1200)の第2通信モジュールは、画像データを、クライアント端末に送信する(10500)。クライアント端末(1400)は、画像データを表示する(10600)。
【0052】
以上の方法により、直感的でわかりやすい内容の異常発生通知を行うことができる。また、画像データ自体は管理サーバ(1200)側で準備するため、異常発生検知手段(1500)から管理サーバ(1200)までの通信経路において、画像データのような負荷のかかるデータを送信する必要がない。この点は、異常発生検知手段(1500)から管理サーバ(1200)までの通信経路が低容量の場合に、メリットとなる。
【0053】
以上、本発明の具体的な実施形態について説明してきた。上記実施形態は、本発明の具体例に過ぎず、本発明は上記実施形態に限定されない。例えば、上述の実施形態の1つに開示された技術的特徴は、他の実施形態に適用することができる。また、特記しない限り、特定の方法については、一部の工程を他の工程の順序と入れ替えることも可能であり、特定の2つの工程の間に更なる工程を追加してもよい。本発明の範囲は、特許請求の範囲によって規定される。
【符号の説明】
【0054】
1100 無線通信手段
1200 管理サーバ
1300 ゲートウェイ
1400 クライアント端末
1500 異常発生検知手段
2100 異常発生検知手段
2200 無線通信手段
3100 第2異常発生検知手段
3200 無線通信手段
3300 第1異常発生検知手段
4100 異常警告情報生成モジュール
4200 データベース
4300 第2通信モジュール
【要約】 (修正有)
【課題】異常発生の通知を受けたときに、迷ったり探したりすることを軽減することの可能な、異常発生の通知を行うシステム、装置、管理サーバ及びプログラムを提供する。
【解決手段】システムは、異常発生検知手段1500と、これに対応する無線通信手段1100と、管理サーバ1200と、当該管理サーバから異常発生情報を受け取るクライアント端末1400と、を備える。無線通信手段は、自身の識別情報又は対応する異常発生検知手段に割り当てられた識別情報を、管理サーバに送る第1通信モジュールを備える。管理サーバは、異常警告情報生成モジュール、異常発生の場所を示すための画像データが予め記憶されているデータベース及び第2通信モジュールを備える。異常警告情報生成モジュールは、識別情報に基づいてデータベースから対応する画像データを読み込み、第2通信モジュールを介してクライアント端末に異常発生場所を示す画像データを送信する。
【選択図】
図1