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特許6999792ショルダーバッグの肩ベルトずり落ち防止方法及びショルダーバッグの肩ベルトずり落ち防止具並びにショルダーバッグ
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  • 特許-ショルダーバッグの肩ベルトずり落ち防止方法及びショルダーバッグの肩ベルトずり落ち防止具並びにショルダーバッグ 図1
  • 特許-ショルダーバッグの肩ベルトずり落ち防止方法及びショルダーバッグの肩ベルトずり落ち防止具並びにショルダーバッグ 図2
  • 特許-ショルダーバッグの肩ベルトずり落ち防止方法及びショルダーバッグの肩ベルトずり落ち防止具並びにショルダーバッグ 図3
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2021-12-24
(45)【発行日】2022-02-10
(54)【発明の名称】ショルダーバッグの肩ベルトずり落ち防止方法及びショルダーバッグの肩ベルトずり落ち防止具並びにショルダーバッグ
(51)【国際特許分類】
   A45C 13/30 20060101AFI20220203BHJP
   A45C 13/20 20060101ALI20220203BHJP
【FI】
A45C13/30 M
A45C13/20
【請求項の数】 8
(21)【出願番号】P 2020500557
(86)(22)【出願日】2019-02-14
(86)【国際出願番号】 JP2019005356
(87)【国際公開番号】W WO2019160042
(87)【国際公開日】2019-08-22
【審査請求日】2020-04-14
(31)【優先権主張番号】P 2018023694
(32)【優先日】2018-02-14
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(73)【特許権者】
【識別番号】518053208
【氏名又は名称】巣山 真
(74)【代理人】
【識別番号】100114166
【弁理士】
【氏名又は名称】高橋 浩三
(72)【発明者】
【氏名】巣山 真
【審査官】山田 由希子
(56)【参考文献】
【文献】中国実用新案第206275294(CN,U)
【文献】特開2008-023279(JP,A)
【文献】実公昭47-012341(JP,Y1)
【文献】特開平11-127938(JP,A)
【文献】米国特許第4487346(US,A)
【文献】米国特許第5358159(US,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A45C 13/30
A45C 13/20
A45F 3/00-3/15
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
左右の一方の肩の鞄側に掛けられるショルダーバッグのベルト本体の離間したそれぞれの位置に、全長が35~53cmのベルト状の首掛け部を連結することによって、前記ベルト本体と前記首掛け部との間で輪状空間部を形成し、前記輪状空間部の首掛け部を前記左右の他方の肩側の首の側面に接するように掛け回すと共に前記輪状空間部のベルト本体の一部を前記一方の肩に掛けることによって、前記ベルト本体が肩からずり落ちるのを防止することを特徴とするショルダーバッグの肩ベルトずり落ち防止方法。
【請求項2】
請求項1に記載のショルダーバッグの肩ベルトずり落ち防止方法において、前記首掛け部を前記ベルト本体の長手方向に沿って自在に移動可能に連結したことを特徴とするショルダーバッグの肩ベルトずり落ち防止方法。
【請求項3】
請求項1又は2に記載のショルダーバッグの肩ベルトずり落ち防止方法において、前記首掛け部を前記ベルト本体に対して取り外し可能に取り付けたことを特徴とするショルダーバッグの肩ベルトずり落ち防止方法。
【請求項4】
左右の一方の肩の鞄側に掛けられるショルダーバッグのベルト本体の離間したそれぞれの位置に、全長が35~53cmのベルト状の首掛け部を連結することによって、前記ベルト本体と前記首掛け部との間に輪状空間部が形成されるように構成され、前記輪状空間部を形成する前記首掛け部が前記左右の他方の肩側の首の側面に接するように掛け回され、前記輪状空間部を形成する前記ベルト本体の一部が前記一方の肩に掛けられるように構成されたことを特徴とするショルダーバッグの肩ベルトずり落ち防止具。
【請求項5】
請求項4に記載のショルダーバッグの肩ベルトずり落ち防止具において、前記首掛け部が前記ベルト本体の長手方向に沿って自在に移動可能に連結されていることを特徴とするショルダーバッグの肩ベルトずり落ち防止具。
【請求項6】
請求項4又は5に記載のショルダーバッグの肩ベルトずり落ち防止具において、前記首掛け部が前記ベルト本体に対して取り外し可能に取り付けられていることを特徴とするショルダーバッグの肩ベルトずり落ち防止具。
【請求項7】
請求項1、2又は3に記載のショルダーバッグの肩ベルトずり落ち防止方法を実施することができるように構成されたことを特徴とするショルダーバッグ
【請求項8】
請求項4、5又は6に記載のショルダーバッグの肩ベルトずり落ち防止具を備えたことを特徴とするショルダーバッグ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、鞄などの収納体を保持するために片方の肩に吊り下げ可能に構成された肩ベルト及びこの肩ベルトを備えた鞄に係り、特に肩ベルトが肩からずり落ちるのを有効に防止することができるように構成された肩ベルトずり落ち防止方法及びずり落ち防止具、ずり落ち防止方法及びずり落ち防止具を備えた肩ベルト並びに鞄に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、ショダーバッグ等の肩ベルト又はショルダーベルトが肩からずり落ちるのを防止するものとして、特許文献1~3に示すようなものが提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開平10-262721号公報
【文献】特開2003-174916号公報
【文献】特開2011-62516号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に記載のショルダーベルトは、各種物品を収納した収納体もしくは把持した把持体を肩から吊り下げて携帯するショルダーベルトであって、そのショルダーベルトの長さ方向に沿って所定の間隔を隔てた二点に紐の両端を係止し、その紐とショルダーベルトで形成されるループに腕を通してその紐の部分を肩に掛け、そのループを形成しない部分のショルダーベルトをもう一方の肩に掛けて用いるようにしたものである。
特許文献2に記載の肩ベルトは、片側の肩にかけるためのベルト本体と、そのベルト本体に連結されているループ状の補助ベルトとからなるものである。
特許文献3に記載のショルダーバッグのずり落ち防止具は、ワイヤ状をなす第1芯材を主要部材として、身体の頸部に沿うような湾曲部分が設けられた頸部掛止部と、ワイヤ状をなす第2芯材を主要部材として、一端の端部が前記頸部掛止部の一端の端部に回動可能に連結し、中間の屈曲部から他端まで折り返し部分が設けられた、肩掛けベルトを装着するベルト掛止部と、を備えたものである。
【0005】
特許文献1,2に記載のものは、紐の部分を肩に掛けているため、片方の肩から他方の肩へショルダーベルトの位置を掛け替えるのが面倒である。
特許文献3に記載のものは、頸部に沿うU字状の湾曲部分からなる頸部掛止部で構成されているため、片方の肩から他方の肩へショルダーベルトの位置を掛け替える際に、頸部掛止部の開放部が身体の前側に向くように掛け替える必要があり、面倒である。
また、特許文献3に記載のものは、ショルダーベルト(肩掛けベルト)と分離して構成されているため、ショルダーバックとずり落ち防止具を別々に保管しなければならず、装着時に両方を準備しなければならず面倒である。
【0006】
本発明の肩ベルトずり落ち防止方法及びずり落ち防止具、肩ベルト並びに鞄は、肩ベルトのずり落ち防止機能を備えていてもショルダーベルトの掛け替えを容易に行うことができる肩ベルトずり落ち防止方法及びずり落ち防止具、肩ベルト並びに鞄を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明に係る肩ベルトずり落ち防止方法の特徴は、左右の一方の肩に掛けられるベルト本体の離間した位置にベルト状の首掛け部を連結することによって、前記ベルト本体と前記首掛け部との間で輪状空間部を形成し、前記輪状空間部の首掛け部を前記左右の他方の首側に接するように掛け回すと共に前記輪状空間部のベルト本体の一部を前記肩に掛けることによって、前記ベルト本体が肩からずり落ちるのを防止することにある。
肩ベルトは、鞄などの収納体を保持するために片方の肩に吊り下げ可能に構成されており、収納体部分と同じ材質のものをベルト状にしたベルト本体や異なる材質のものを収納体の前後に接続部材を介して係止したベルト本体などがある。この発明では、肩ベルトのそれぞれ離間した位置に連結部材を介してベルト状の首掛け部の両側部を連結している。ベルト状の首掛け部が連結されることによって、ベルト本体と首掛け部との間にはループ(輪)状の空間部が形成される。この空間部に頭部を通し、首掛け部を首の側面に接するよう掛け回す。連結部材が取り外し可能に構成されている場合には、一方の連結部材を取り外し、取り外した部分を片手で保持し、ベルト本体を肩に掛けると共に保持していた連結部材を首の後ろ側を通して、首掛け部を首に巻き回し、取り外していた連結部材を再度ベルト本体に係合する。これによって、ショルダーバッグのベルト本体を肩に掛けることができると共に首掛け部を首に巻き回すことができ、首掛け部は、ベルト本体が肩からずり落ちるのを有効に防止することができるようになる。
鞄の荷重は重力の作用によって、そのほとんどが下向きとなるので、鞄の荷重の約9割程度は肩ベルト本体を介して肩に架かるようになり、首掛け部には残りの約1割程度の荷重しか架からないようになるので、首掛け部の首への荷重負担はほんのわずかとなる。
さらに、一方の肩から他方の肩へ、ベルト本体の位置を掛け替える場合、ベルト本体と首掛け部との間に形成されているループ(輪)状の空間部を中心として、回転させるだけで、ベルト本体の肩の掛け替えを容易に行うことができる。
また、首掛け部を真珠や金属、天然石などの色々な素材からなる首飾りそのものを使用し、レザー又はボールタイプチェーン、喜平チェーン、あずきチェーン、ベネチアチェーン等の金属チェーンで構成することによって、首掛け部をベルト本体に装着した時の見た目(外観形状)がファンション性の優れたものとなり、高級な鞄等にも使用することができるようになる。また、ベルト本体の巾が広くて大きいと、ベルト本体を突出量の小さなフック等に引っ掛けることが困難であるが、この発明の首掛け部は、十分に細いので、普通のフック等に容易に引っ掛けて収容することが可能となる。
【0008】
本発明に係る肩ベルトずり落ち防止具の特徴は、左右の一方の肩に掛けられるベルト本体の離間した位置に連結されることによって、前記ベルト本体と前記首掛け部とによって輪状空間部が形成されるように構成されたベルト状の首掛け部からなり、前記輪状空間部を形成する首掛け部が前記左右の他方の首側に接するように掛け回され、前記輪状空間部を形成する前記ベルト本体の一部が前記肩に掛けられるように構成されたことにある。
これは、前記肩ベルトずり落ち防止方法の特徴に対応した肩ベルトずり落ち防止具の発明である。
【0009】
本発明に係る肩ベルトの特徴は、前記肩ベルトずり落ち防止具を、左右の一方の肩に掛けられるベルト本体に備えたことにある。
これは、前記肩ベルトずり落ち防止具を備えた肩ベルトの発明である。
【0010】
本発明に係る鞄の特徴は、前記肩ベルトずり落ち防止具を備えたことにある。
これは、前記肩ベルトずり落ち防止具を備えた鞄の発明である。
【発明の効果】
【0011】
本発明の肩ベルトずり落ち防止方法及びずり落ち防止具、肩ベルト並びに鞄によれば、肩ベルトのずり落ち防止機能を備えていてもショルダーベルトの掛け替えを容易に行うことができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】本発明に係る肩ベルトずり落ち防止具を備えた鞄すなわちショルダーバッグ1の一例を示す図である。
図2図1のショルダーバッグ1を装着した状態を示す図であり、図2(A)は人体を左側から見た側面図であり、図2(B)は人体を正面図である。
図3】本発明の実施の形態の第1の変形例を示す図である。
図4】本発明の実施の形態の第2の変形例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、添付図面に従って本発明に係る肩ベルトずり落ち防止方法及びずり落ち防止具、肩ベルト並びに鞄の好ましい実施の形態について説明する。図1は、本発明に係る肩ベルトずり落ち防止具を備えた鞄すなわちショルダーバッグ1の一例を示す図である。図1(A)は、ショルダーバッグ1の正面図、図1(B)は、図1(A)を右側から見た側面図、図1(C)は、図1(A)を上側から見た上面図である。
【0014】
ショルダーバッグ1は、物品等を収納する収納部10と、この収納部10の両端部に係合された肩掛け用のショルダーベルト部20とから構成される。ショルダーバッグ1は、正面に外ポケットを備えている場合もある。ショルダーベルト部20は、収納部10に対して、取り外し可能に係合されたもの、取り外しできないように係合されたものを含む。ショルダーベルト部20は、収納部10と同じ材質で構成されたものでもよいし、異なる材質で構成されたものでもよい。さらに、ショルダーベルト部20には、肩掛けパッドを備えていてもよい。
【0015】
この実施の形態では、ネックレス等の首飾りのように人の首部に掛け回される首掛けベルト部30がショルダーベルト部20のそれぞれ離間した位置に連結され係合されている。この首掛けベルト部30は、ウォレットコードやウォレットチェーンなどに使用されているものと同じ材質のレザー又は金属チェーン等から構成される。図1では、レザー又はこれを編み込んだコードで構成されたものが示されている。また、首掛けベルト部30は、通常の真珠や金属、天然石などの色々な素材からなるネックレス等の首飾りなどの装飾品そのものを使用してもよい。また、首掛けベルト部30は、ボールタイプチェーン、喜平チェーン、あずきチェーン、ベネチアチェーン等の金属チェーンで構成されていてもよい。
【0016】
ショルダーベルト部20には、角カンからなる係合部31,32が取り付けられている。2個の係合部31,32に首掛けベルト部30の両端部がそれぞれ取り外し可能に接続されている。この実施の形態では、首掛けベルト30の両端部に設けられたナスカン又はカニカンなどの連結部材35,36が、係合部31,32に引っ掛けられている。連結部材35,36は、金属製の輪で構成されており、この輪の一部が開閉し、押し込むだけで連結できるように構成されているものであれば、ナスカン又はカニカン以外のものでもよい。
【0017】
また、ショルダーベルト部20に連結部材35,36が直接取り付け可能なように構成してあってもよいし、ショルダーベルト部20が係合部31,32のようなものを直接備えている場合には、そのショルダーベルト部20の一部である係合部に連結部材35,36を係合してもよい。係合部31,32は、ショルダーベルト部20の長手方向に沿って自在に移動可能とすることが好ましい。なお、ショルダーベルト部20に係合部31,32の両方又は一方が固定的に取り付けられていてもよい。また、ショルダーベルト部20に肩掛けパッドが取り付けられている場合には、この肩掛けバッドに係合部が設けられていてもよい。
【0018】
首掛けベルト部30の長さは、連結部材35,36を含めてその全長が約35~53[cm]程度が好ましい。この長さは、ネックレスのチョーカー:35~40[cm]、プリンセス:40~45[cm]、マチネー:50~53[cm]の長さにそれぞれ対応した長さである。小柄な人はチョーカーの長さが、普通の人はプリンセスの長さが、大柄な人はマチネーの長さが、それぞれ適している。なお、体格に応じて、その長さは適宜調整可能としてもよい。例えば、首掛けベルト部30と連結部材35,36との間及び連結部材35,36と係合部31,32との間に、長さ調整用のリング等を挿入してもよいし、首掛けベルト部30と連結部材35,36との間又は連結部材35,36と係合部31,32との間のいずれか一方に、長さ調整用のリング等を挿入してもよい。首掛けベルト部30が金属チェーン等で構成されている場合には、この金属チェーンに取り付けられる連結部材35,36の位置を調整することによって、首掛けベルト部30の長さを適宜変更可能としてもよい。
【0019】
図2は、図1のショルダーバッグ1を装着した状態を示す図であり、図2(A)は人体を左側から見た側面図であり、図2(B)はその人体の正面図である。図2では、人体の上半身のみを示す。ショルダーベルト部20を左肩に掛ける前に、首掛けベルト部30の連結部材35を、ショルダーベルト部20の係合部31から取り外しておき、その連結部材35を右手で保持しておく。そして、ショルダーベルト部20を左肩に掛けると共に右手に保持していた連結部材35を首の後ろ側を通して、首掛けベルト部30を首に巻き回し、連結部材35をショルダーベルト部20の係合部31に係合する。これによって、図2のように、ショルダーバッグ1を肩に掛けると共に首掛けベルト部30を首に巻き回すことができる。なお、連結部材35を係合部31から取り外すことなく、図1(C)に示すように、ショルダーベルト部20と首掛けベルト部30とによって形成される輪(円形状の空間部)の中に頭を通してからショルダーベルト部20を左肩に掛けるようにしてもよい。
【0020】
首掛けベルト部30は、通常の真珠や金属、天然石などの色々な素材からなる首飾りそのものを使用することによって、図2(B)に示すように、首掛けベルト部30そのものが装飾品となり、正面からの見映えが格段に向上し、ファッション性に優れたものとなる。
【0021】
図3は、本発明の実施の形態の第1の変形例を示す図である。図3(A)は、ショルダーベルト部20の直径が小さくて細い場合に、連結部材35,36を直接ショルダーベルト部20に係合するようにしたものである。これによって、係合部31,32は不要となる。図3(A)の構成は、ショルダーベルト部20の直径と連結部材35,36の内径との大きさを適宜調整することによって可能となる。
図3(B)は、図3(A)に示すような連結部材35,36の内径が小さくて、直接ショルダーベルト部20に係合することができない場合に、ショルダーベルト部20に係合部31,32を設けることによって、両者を係合可能にしたものである。すなわち、図1及び図2に示す場合と同様の構成である。
【0022】
図4は、本発明の実施の形態の第2の変形例を示す図である。図4(A)は、ショルダーベルト部20に首掛けベルト部30を接続する場合に、首掛けベルト部30の端部を固定用ボタン38で固定して、先端部にリング部を形成し、このリング部内にショルダーベルト部20を通過させるようにしたものである。このリング部はショルダーベルト部20に沿ってスライド可能となる。固定用ボタン38は、取り外し可能なボタンとすることで、首掛けベルト部30をショルダーベルト部20から取り外すことが可能となる。
図4(B)は、ショルダーベルト部20に首掛けベルト部30を接続する場合に、係合部としてプラスチックバックル39の雌要素39aをショルダーベルト部20に取り付け、連結部材としてプラスチックバックル39の雄要素39bを首掛けベルト部30に取り付けたものである。プラスチックバックル39によって容易に着脱可能となる。
【0023】
上述の実施の形態では、連結部材35,36として、ナスカン又はカニカンを使用する場合について説明したが、これ以外に楕円リングナスカン、リングナスカン、丸型カラビナ、カラビナ等を連結部材35,36及び/又は係合部31,32として使用してもよい。
首掛けベルト部30のほぼ中央付近又は端部付近にセパレートパーツ(分離機構)又は安全パーツを設けて、必要以上の力で引っ張られた場合にこのセパレートパーツが2つに分かれ、首掛けベルト部30が首から外れるようにしてもよい。
【符号の説明】
【0024】
1…ショルダーバッグ
10…収納部
20…ショルダーベルト部
30…首掛けベルト部
31,32…係合部
35,36…連結部材
38…固定用ボタン
39…プラスチックバックル
図1
図2
図3
図4