(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2021-12-27
(45)【発行日】2022-01-19
(54)【発明の名称】通信方法、通信システム、MECサーバ、DNSサーバ、および、トラフィック誘導ルータ
(51)【国際特許分類】
H04L 67/1001 20220101AFI20220112BHJP
【FI】
H04L67/1001
(21)【出願番号】P 2018001675
(22)【出願日】2018-01-10
【審査請求日】2020-12-10
【国等の委託研究の成果に係る記載事項】(出願人による申告)平成29年度 支出負担行為担当官、総務省大臣官房会計課企画官、研究テーマ「第5世代移動通信システム実現に向けた研究開発、複数移動通信網の最適利用を実現する制御基盤技術に関する研究開発」に関する委託研究、産業技術力強化法第19条の適用を受ける特許出願
(73)【特許権者】
【識別番号】393031586
【氏名又は名称】株式会社国際電気通信基礎技術研究所
(74)【代理人】
【識別番号】100143498
【氏名又は名称】中西 健
(74)【代理人】
【識別番号】100125704
【氏名又は名称】坂根 剛
(72)【発明者】
【氏名】岡田 和也
【審査官】野元 久道
(56)【参考文献】
【文献】特開2017-208700(JP,A)
【文献】特開2009-217836(JP,A)
【文献】特表2017-534198(JP,A)
【文献】国際公開第2017/043204(WO,A1)
【文献】国際公開第2017/094246(WO,A1)
【文献】米国特許出願公開第2017/0237863(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04L 12/70
H04L 12/721
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
MECサーバと、DNSサーバと、トラフィック誘導ルータと、サービス提供サーバと、を備える通信システムを用いて実行される通信方法であって、
前記トラフィック誘導ルータと前記MECサーバにおいて、前記トラフィック誘導ルータと前記MECサーバとの間に専用ネットワークを確立させる専用ネットワーク設定ステップと、
前記MECサーバにおいて、前記サービス提供サーバが提供する所定のサービスに対応するMECインスタンスを生成し、生成した前記MECインスタンスに前記専用ネットワーク用のアドレスを割り当てるアドレス割当ステップと、
前記DNSサーバにおいて、前記サービス提供サーバの絶対ドメイン名であるFQDNと前記MECインスタンスに割り当てられた前記専用ネットワーク用のアドレスとを対応づけることで、RPZゾーンファイルを設定するRPZゾーンファイル設定ステップと、
前記DNSサーバが、ユーザ端末からDNSクエリを受信したとき、受信した前記DNSクエリを解析するDNSクエリ解析ステップと、
前記DNSクエリ解析ステップの解析の結果、
(1)受信した前記DNSクエリに含まれるFQDNが前記RPZゾーンファイルに設定されているデータに含まれている場合、
前記DNSサーバは、DNSレスポンスに、前記DNSクエリに含まれるFQDNに対応する前記専用ネットワーク用のアドレスを含めて、当該DNSレスポンスを返送し、
前記トラフィック誘導ルータは、前記ユーザ端末から前記FQDNに対応するIPアドレス宛ての通信データを受信したとき、当該通信データを当該FQDNに対応する前記専用ネットワーク用のアドレスを有する前記MECインスタンスを含む前記MECサーバに送信し、
(2)受信した前記DNSクエリに含まれるFQDNが前記RPZゾーンファイルに設定されているデータに含まれていない場合、前記DNSサーバは、名前解決処理を実行し、前記名前解決処理により特定される通信相手のIPアドレスを返送し、
前記トラフィック誘導ルータは、前記ユーザ端末から前記FQDN
に対応するIPアドレス宛ての通信データを受信したとき、当該通信データを、前記DNSサーバにより前記名前解決処理により特定された通信相手のIPアドレス宛てに送信する、送信ステップと、
を備える通信方法。
【請求項2】
前記専用ネットワーク設定ステップは、プライベートIPv4アドレスを用いるプライベートネットワークを用いて、前記専用ネットワークを確立させ、
前記アドレス割当ステップは、前記MECインスタンスに前記専用ネットワーク用のアドレスとして、プライベートIPv4アドレスを割り当てる、
請求項1に記載の通信方法。
【請求項3】
MECサーバと、DNSサーバと、トラフィック誘導ルータと、サービス提供サーバと、を備える通信システムであって、
前記トラフィック誘導ルータは、
前記トラフィック誘導ルータと前記MECサーバとの間に専用ネットワークを確立させる専用ネットワーク設定部と、
トラフィック誘導処理を行うトラフィック誘導処理部と、
を備え、
前記MECサーバは、
前記サービス提供サーバが提供する所定のサービスに対応するMECインスタンスを生成し、生成した前記MECインスタンスに前記専用ネットワーク用のアドレスを割り当てるインスタンス処理部を備え、
前記DNSサーバは、
RPZゾーンファイルを格納する設定ファイル格納部と、
前記サービス提供サーバの絶対ドメイン名であるFQDNと前記MECインスタンスに割り当てられた前記専用ネットワーク用のアドレスとを対応づけることで、RPZゾーンファイルを設定するとともに、名前解決処理を実行する名前解決処理部と、
を備え、
前記DNSサーバがユーザ端末からDNSクエリを受信したとき、前記DNSサーバは、受信した前記DNSクエリを解析し、当該解析の結果、
(1)受信した前記DNSクエリに含まれるFQDNが前記RPZゾーンファイルに設定されているデータに含まれている場合、
前記DNSサーバは、DNSレスポンスに、前記DNSクエリに含まれるFQDNに対応する前記専用ネットワーク用のアドレスを含めて、当該DNSレスポンスを返送し、
前記トラフィック誘導ルータは、前記ユーザ端末から前記FQDNに対応するIPアドレス宛ての通信データを受信したとき、当該通信データを当該FQDNに対応する前記専用ネットワーク用のアドレスを有する前記MECインスタンスを含む前記MECサーバに送信し、
(2)受信した前記DNSクエリに含まれるFQDNが前記RPZゾーンファイルに設定されているデータに含まれていない場合、前記DNSサーバは、名前解決処理を実行し、前記名前解決処理により特定される通信相手のIPアドレスを返送し、
前記トラフィック誘導ルータは、前記ユーザ端末から前記FQDN
に対応するIPアドレス宛ての通信データを受信したとき、当該通信データを、前記DNSサーバにより前記名前解決処理により特定された通信相手のIPアドレス宛てに送信する、
通信システム。
【請求項4】
請求項3に記載の通信システムに用いられるMECサーバであって、
前記サービス提供サーバが提供する所定のサービスに対応するMECインスタンスを生成し、生成した前記MECインスタンスに前記専用ネットワーク用のアドレスを割り当てるインスタンス処理部を備える、
MECサーバ。
【請求項5】
前記インスタンス
処理部は、
プライベートIPv4アドレスを用いるプライベートネットワークを用いて、前記専用ネットワークを確立させるとともに、前記MECインスタンスに前記専用ネットワーク用のアドレスとして、プライベートIPv4アドレスを割り当てる、
請求項4に記載のMECサーバ。
【請求項6】
請求項3に記載の通信システムに用いられるDNSサーバであって、
RPZゾーンファイルを格納する設定ファイル格納部と、
前記サービス提供サーバの絶対ドメイン名であるFQDNと前記MECインスタンスに割り当てられた前記専用ネットワーク用のアドレスとを対応づけることで、RPZゾーンファイルを設定するとともに、名前解決処理を実行する名前解決処理部と、
を備えるDNSサーバ。
【請求項7】
請求項3に記載の通信システムに用いられるトラフィック誘導ルータであって、
前記トラフィック誘導ルータと前記MECサーバとの間に専用ネットワークを確立させる専用ネットワーク設定部と、
トラフィック誘導処理を行うトラフィック誘導処理部と、
を備え、
前記トラフィック誘導処理部は、
前記DNSサーバによるDNSクエリ解析の結果、
(1)受信したDNSクエリに含まれるFQDNが、前記DNSサーバが保持するRPZゾーンファイルに設定されているデータに含まれている場合、
前記トラフィック誘導ルータは、ユーザ端末から前記FQDN
に対応するIPアドレス宛ての通信データを受信したとき、当該通信データを当該FQDNに対応する前記専用ネットワーク用のアドレスを有する前記MECインスタンスを含む前記MECサーバに送信し、
(2)受信した前記DNSクエリに含まれるFQDNが、前記DNSサーバが保持する前記RPZゾーンファイルに設定されているデータに含まれていない場合、
前記トラフィック誘導ルータは、前記ユーザ端末から前記FQDN
に対応するIPアドレス宛ての通信データを受信したとき、当該通信データを、前記DNSサーバにより名前解決処理により特定された通信相手のIPアドレス宛てに送信することで、前記トラフィック誘導処理を行う、
トラフィック誘導ルータ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、通信システム(例えば、移動通信システム)において、利用者端末に近い基地局などのエッジにサーバを分散配置することで、通信遅延の低減、通信網全体の負荷軽減等を実現させる通信技術に関する。
【背景技術】
【0002】
第5世代移動通信システム(5G)では,現在の第4世代移動通信システム(4G)よりも高速・広帯域な移動体通信の実現が期待されている。さらに、モバイル通信網内の利用者端末に近い基地局などのエッジでサービスを提供し、通信遅延の低減と通信網全体の負荷軽減する仕組みとしてマルチアクセスエッジコンピューティング(MEC)が提唱されている。MECはこれまでのインターネットのように、サーバとクライアント間でのエンドツーエンド通信ではなく、MECの使用の有無に関して柔軟に対応できる必要がある。
【0003】
これに対処するため、種々の技術が開発されている。例えば、非特許文献1には、SDN(Software Defined Networking)を利用したMECプラットフォームを採用し、ネットワークのトラフィック負荷および遅延を低減させる技術の開示がある。具体的には、非特許文献1には、ビデオストリーミングアプリケーションを対象としたMEC環境を構築し、OpenFlowスイッチを利用して、MEC上のサーバと実サーバにトラフィック誘導を実現し、これにより、ネットワークのトラフィック負荷および遅延を低減させる技術が開示されている。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0004】
【文献】Anta Huang and Navid Nikaein. 2017. Demo: LL-MEC A SDN-based MEC Platform. In Proceedings of the 23rd Annual International Conference on Mobile Computing and Networking (MobiCom '17). ACM, New York, NY, USA, 483-485.
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
MECでは、利用者端末からの通信を基地局に設置されたMEC機器内のアプリケーションに誘導しなければならない。非特許文献1の技術では、OpenFlowを用いたトラフィック誘導方式を採用し、基地局内に設置したOpenFlowスイッチにおいて、宛先IPアドレスに基づきトラフィック誘導を実現している。
【0006】
しかしながら、非特許文献1の技術には、以下の課題がある。
【0007】
第1に、MECに誘導すべきサービスの数に比例してOpenFlowスイッチが保持すべきルール数が増加してしまう。特に大規模サービスでは、複数のIPアドレスを用いる場合もあり、IPアドレス数分のルールが必要となる。
【0008】
第2に、負荷分散の目的で端末の接続地域やネットワークに応じて異なるIPアドレスが場合もあるため、このような状況を考慮したルールをOpenFlowスイッチに設定する必要がある。また、サービスに対応するIPアドレスは構成変更などの様々な理由により変化することがあり、このような状況にも対応する必要がある。
【0009】
すなわち、従来技術では、トラフィック誘導を行うために複雑なルール設定等の煩雑な手続が必要となる。
【0010】
そこで、本発明は上記課題に鑑み、通信システム(例えば、移動通信システム)において、トラフィック誘導を行うための複雑なルール設定等の煩雑な手続を必要とせず、ネットワークのトラフィック負荷および遅延を効果的に低減させる通信方法、通信システム、並びに、それらに用いられるMECサーバ、DNSサーバ、および、トラフィック誘導ルータを実現することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上記課題を解決するために、第1の発明は、MECサーバと、DNSサーバと、トラフィック誘導ルータと、サービス提供サーバと、を備える通信システムを用いて実行される通信方法である。
【0012】
通信方法は、専用ネットワーク設定ステップと、アドレス割当ステップと、RPZゾーンファイル設定ステップと、DNSクエリ解析ステップと、送信ステップと、を備える。
【0013】
専用ネットワーク設定ステップは、トラフィック誘導ルータとMECサーバにおいて、トラフィック誘導ルータとMECサーバとの間に専用ネットワークを確立させる。
【0014】
アドレス割当ステップは、MECサーバにおいて、サービス提供サーバが提供する所定のサービスに対応するMECインスタンスを生成し、生成したMECインスタンスに専用ネットワーク用のアドレスを割り当てる。
【0015】
RPZゾーンファイル設定ステップは、DNSサーバにおいて、サービス提供サーバの絶対ドメイン名であるFQDNとMECインスタンスに割り当てられた専用ネットワーク用のアドレスとを対応づけることで、RPZゾーンファイルを設定する。
【0016】
DNSクエリ解析ステップは、DNSサーバが、ユーザ端末からDNSクエリを受信したとき、受信したDNSクエリを解析する。
【0017】
送信ステップは、以下の処理を行う。
【0018】
DNSクエリ解析ステップの解析の結果、
(1)受信したDNSクエリに含まれるFQDNがRPZゾーンファイルに設定されているデータに含まれている場合、
DNSサーバは、DNSレスポンスに、DNSクエリに含まれるFQDNに対応する専用ネットワーク用のアドレスを含めて、当該DNSレスポンスを返送し、
トラフィック誘導ルータは、ユーザ端末からFQDNに対応するIPアドレス宛ての通信データを受信したとき、当該通信データを当該FQDNに対応する専用ネットワーク用のアドレスを有するMECインスタンスを含むMECサーバ宛に転送する。
(2)受信したDNSクエリに含まれるFQDNがRPZゾーンファイルに設定されているデータに含まれていない場合、
DNSサーバは、名前解決処理を実行し、名前解決処理により特定される通信相手のIPアドレスを返送し、
トラフィック誘導ルータは、ユーザ端末からFQDNに対応するIPアドレス宛ての通信データを受信したとき、当該通信データを、DNSサーバにより名前解決処理により特定された通信相手のIPアドレス宛てに送信する。
【0019】
この通信方法では、トラフィック誘導ルータとMECサーバとの間に専用ネットワークを設定し、MECサーバを所定のFQDNを有するサービス提供サーバが提供するサービスと同様のサービスを提供するサーバ(例えば、キャッシュサーバ)として機能させることができる。
【0020】
この通信方法では、サービス提供サーバが提供するサービスと同様のサービスを提供するサーバ(例えば、キャッシュサーバ)として機能させるMECインスタンスを立ち上げ、当該MECインスタンスにトラフィック誘導ルータとMECサーバとの間に設定した専用ネットワークのIPアドレス(例えば、プライベートIPv4アドレス、グローバルなIPv4/IPv6アドレス)を割り当てる。そして、この通信方法では、サービス提供サーバのFQDNとMECインスタンスに割り当てられたIPアドレス(例えば、プライベートIPv4アドレス、グローバルなIPv4/IPv6アドレス)とを対応付けるように、DNSサーバのRPZゾーンファイルが設定される。そして、この通信方法では、当該RPZゾーンファイルに設定されているFQDN宛ての通信データについては、MECサーバに通信データを誘導するようにトラフィック誘導処理を行う。
【0021】
つまり、この通信方法では、トラフィック誘導ルータとMECサーバとの間に専用ネットワークを設定し、サービス提供サーバが提供するサービスと同様のサービスを提供するサーバ(例えば、キャッシュサーバ)として機能させるMECインスタンスに専用ネットワークのIPアドレス(例えば、プライベートIPv4アドレス、グローバルなIPv4/IPv6アドレス)を割り当て、DNSサーバのRPZゾーンファイルを設定するだけで、MECサーバをサービス提供サーバが提供するサービスと同様のサービスを提供するサーバ(例えば、キャッシュサーバ)として機能させることができる。
【0022】
この通信方法では、上記処理を行うだけで、MECサーバをサービス提供サーバが提供するサービスと同様のサービスを提供するサーバ(例えば、キャッシュサーバ)として機能させることができるので、トラフィック誘導を行うための複雑なルール設定等の煩雑な手続を必要としない。
【0023】
また、この通信方法では、DNSサーバと、トラフィック誘導ルータとが自立的に動作し、互いに同期などの制御処理が不要であり、ステートレスに動作することができる。
【0024】
さらに、この通信方法では、ユーザ端末に近い領域にトラフィック誘導ルータおよびMECサーバを設置し、所定のFQDN宛ての通信データをMECサーバに誘導することができる。したがって、この通信方法では、ネットワークのトラフィック負荷および遅延を効果的に低減させることができる。
【0025】
なお、「サービス提供サーバの絶対ドメイン名であるFQDN」とは、木構造を持つDNSの階層構造において、ある特定のノードに付けられたドメイン名を表記する際、そのノードからDNSのルートまでのすべてのラベルを並べて記述したデータのことをいう。
【0026】
第2の発明は、第1の発明であって、専用ネットワーク設定ステップは、プライベートIPv4アドレスを用いるプライベートネットワークを用いて、専用ネットワークを確立させる。
【0027】
アドレス割当ステップは、MECインスタンスに専用ネットワーク用のアドレスとして、プライベートIPv4アドレスを割り当てる。
【0028】
これにより、この通信方法では、プライベートネットワーク、プライベートIPv4アドレスを用いて処理を行うことができる。
【0029】
第3の発明は、MECサーバと、DNSサーバと、トラフィック誘導ルータと、サービス提供サーバと、を備える通信システムである。
【0030】
トラフィック誘導ルータは、トラフィック誘導ルータとMECサーバとの間に専用ネットワークを確立させる専用ネットワーク設定部と、トラフィック誘導処理を行うトラフィック誘導処理部と、を備える。
【0031】
MECサーバは、サービス提供サーバが提供する所定のサービスに対応するMECインスタンスを生成し、生成したMECインスタンスに専用ネットワーク用のアドレスを割り当てるインスタンス処理部を備える。
【0032】
DNSサーバは、RPZゾーンファイルを格納する設定ファイル格納部と、サービス提供サーバの絶対ドメイン名であるFQDNとMECインスタンスに割り当てられた専用ネットワーク用のアドレスとを対応づけることで、RPZゾーンファイルを設定するとともに、名前解決処理を実行する名前解決処理部と、を備える。
【0033】
そして、DNSサーバがユーザ端末からDNSクエリを受信したとき、DNSサーバは、受信したDNSクエリを解析し、当該解析の結果、
(1)受信したDNSクエリに含まれるFQDNがRPZゾーンファイルに設定されているデータに含まれている場合、
DNSサーバは、DNSレスポンスに、DNSクエリに含まれるFQDNに対応する専用ネットワーク用のアドレスを含めて、当該DNSレスポンスを返送し、
トラフィック誘導ルータは、ユーザ端末からFQDNに対応するIPアドレス宛ての通信データを受信したとき、当該通信データを当該FQDNに対応する専用ネットワーク用のアドレスを有するMECインスタンスを含むMECサーバに送信し、
(2)受信したDNSクエリに含まれるFQDNがRPZゾーンファイルに設定されているデータに含まれていない場合、DNSサーバは、名前解決処理を実行し、名前解決処理により特定される通信相手のIPアドレスを返送し、
トラフィック誘導ルータは、ユーザ端末からFQDNに対応するIPアドレス宛ての通信データを受信したとき、当該通信データを、DNSサーバにより名前解決処理により特定された通信相手のIPアドレス宛てに転送する。
【0034】
この通信システムでは、トラフィック誘導ルータとMECサーバとの間に専用ネットワークを設定し、MECサーバを所定のFQDNを有するサービス提供サーバが提供するサービスと同様のサービスを提供するサーバ(例えば、キャッシュサーバ)として機能させることができる。
【0035】
この通信システムでは、サービス提供サーバが提供するサービスと同様のサービスを提供するサーバ(例えば、キャッシュサーバ)として機能させるMECインスタンスを立ち上げ、当該MECインスタンスにトラフィック誘導ルータとMECサーバとの間に設定した専用ネットワークのIPアドレス(例えば、プライベートIPv4アドレス、グローバルなIPv4/IPv6アドレス)を割り当てる。そして、この通信システムでは、サービス提供サーバのFQDNとMECインスタンスに割り当てられたIPアドレス(例えば、プライベートIPv4アドレス、グローバルなIPv4/IPv6アドレス)とを対応付けるように、DNSサーバのRPZゾーンファイルが設定される。そして、この通信システムでは、当該RPZゾーンファイルに設定されているFQDN宛ての通信データについては、MECサーバに通信データを誘導するようにトラフィック誘導処理を行う。
【0036】
つまり、この通信システムでは、トラフィック誘導ルータとMECサーバとの間に専用ネットワークを設定し、サービス提供サーバが提供するサービスと同様のサービスを提供するサーバ(例えば、キャッシュサーバ)として機能させるMECインスタンスに専用ネットワークのIPアドレス(例えば、プライベートIPv4アドレス、グローバルなIPv4/IPv6アドレス)を割り当て、DNSサーバのRPZゾーンファイルを設定するだけで、MECサーバをサービス提供サーバが提供するサービスと同様のサービスを提供するサーバ(例えば、キャッシュサーバ)として機能させることができる。
【0037】
この通信システムでは、上記処理を行うだけで、MECサーバをサービス提供サーバが提供するサービスと同様のサービスを提供するサーバ(例えば、キャッシュサーバ)として機能させることができるので、トラフィック誘導を行うための複雑なルール設定等の煩雑な手続を必要としない。
【0038】
また、この通信システムでは、DNSサーバと、トラフィック誘導ルータとが自立的に動作し、互いに同期などの制御処理が不要であり、ステートレスに動作することができる。
【0039】
さらに、この通信システムでは、ユーザ端末に近い領域にトラフィック誘導ルータおよびMECサーバを設置し、所定のFQDN宛ての通信データをMECサーバに誘導することができる。したがって、この通信システムでは、ネットワークのトラフィック負荷および遅延を効果的に低減させることができる。
【0040】
第4の発明は、第3の発明である通信システムに用いられるMECサーバであって、サービス提供サーバが提供する所定のサービスに対応するMECインスタンスを生成し、生成したMECインスタンスに専用ネットワーク用のアドレスを割り当てるインスタンス処理部を備える。
【0041】
これにより、上記通信システムに用いられるMECサーバを実現することができる。
【0042】
第5の発明は、第4の発明であって、インスタンス処理部は、プライベートIPv4アドレスを用いるプライベートネットワークを用いて、専用ネットワークを確立させるとともに、MECインスタンスに専用ネットワーク用のアドレスとして、プライベートIPv4アドレスを割り当てる。
【0043】
これにより、プライベートIPv4アドレスを用いた処理を実行するMECサーバを実現することができる。
【0044】
第6の発明は、第3の発明である通信システムに用いられるDNSサーバであって、設定ファイル格納部と、名前解決処理部と、を備える。
【0045】
設定ファイル格納部は、RPZゾーンファイルを格納する。
【0046】
名前解決処理部は、サービス提供サーバの絶対ドメイン名であるFQDNとMECインスタンスに割り当てられた専用ネットワーク用のアドレスとを対応づけることで、RPZゾーンファイルを設定するとともに、名前解決処理を実行する。
【0047】
これにより、上記通信システムに用いられるDNSサーバを実現することができる。
【0048】
第7の発明は、第3の発明である通信システムに用いられるトラフィック誘導ルータであって、専用ネットワーク設定部と、トラフィック誘導処理部と、を備える。
【0049】
専用ネットワーク設定部は、トラフィック誘導ルータとMECサーバとの間に専用ネットワークを確立させる。
【0050】
トラフィック誘導処理部は、トラフィック誘導処理(パケット転送処理)を行う。
【0051】
そして、DNSサーバによるDNSクエリ解析の結果、
(1)受信したDNSクエリに含まれるFQDNが、DNSサーバが保持するRPZゾーンファイルに設定されているデータに含まれている場合、
トラフィック誘導ルータは、ユーザ端末からFQDNに対応するIPアドレス宛ての通信データを受信したとき、当該通信データを当該FQDNに対応する専用ネットワーク用のアドレスを有するMECインスタンスを含むMECサーバに送信し、
(2)受信したDNSクエリに含まれるFQDNが、DNSサーバが保持するRPZゾーンファイルに設定されているデータに含まれていない場合、
トラフィック誘導ルータは、ユーザ端末からFQDNに対応するIPアドレス宛ての通信データを受信したとき、当該通信データを、DNSサーバにより名前解決処理により特定された通信相手のIPアドレス宛てに送信することで、トラフィック誘導処理を行う。
【0052】
これにより、上記通信システムに用いられるトラフィック誘導ルータを実現することができる。なお、トラフィック誘導ルータは、汎用のルータを用いて実現することも可能である。
【発明の効果】
【0053】
本発明によれば、通信システム(例えば、移動通信システム)において、トラフィック誘導を行うための複雑なルール設定等の煩雑な手続を必要とせず、ネットワークのトラフィック負荷および遅延を効果的に低減させる通信方法、通信システム、並びに、それらに用いられるMECサーバ、DNSサーバ、および、トラフィック誘導ルータを実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【0054】
【
図1】第1実施形態に係る通信システム1000の概略構成図。
【
図2】第1実施形態に係るトラフィック誘導ルータ1の概略構成図。
【
図3】第1実施形態に係るMECサーバ2の概略構成図。
【
図4】第1実施形態に係るDNSサーバ3の概略構成図。
【
図5】通信システム1000における動作を説明するための通信シーケンス図
【
図6】通信システム1000における動作を説明するための通信シーケンス図
【
図7】通信システム1000における動作を説明するための通信シーケンス図
【発明を実施するための形態】
【0055】
[第1実施形態]
第1実施形態について、図面を参照しながら、以下、説明する。
【0056】
<1.1:通信システムの構成>
図1は、第1実施形態に係る通信システム1000の概略構成図である。
【0057】
図2は、第1実施形態に係るトラフィック誘導ルータ1の概略構成図である。
【0058】
図3は、第1実施形態に係るMECサーバ2の概略構成図である。
【0059】
図4は、第1実施形態に係るDNSサーバ3の概略構成図である。
【0060】
通信システム1000は、
図1に示すように、複数の端末(
図1の場合、第1端末UE1、第2端末UE2、および、第3端末UE3)と、トラフィック誘導ルータ1と、MECサーバ2と、DNSサーバ3(DNS:Domain Name System)と、エッジルータER1と、第1WebサーバW1(サービス提供サーバの一例)と、第2WebサーバW2(サービス提供サーバの一例)と、を備える。なお、トラフィック誘導ルータ1、DNSサーバ3、および、エッジルータER1は、
図1に示すように、第1ネットワークNW1(例えば、バックホール用ネットワーク)に接続されている。また、
図1に示すように、第1WebサーバW1、第1WebサーバW1、および、エッジルータER1は、第2ネットワークNW2(例えば、インターネット)に接続されている。
【0061】
第1端末UE1は、例えば、無線通信機能を有しトラフィック誘導ルータ1と通信することができる携帯端末装置である。第2端末UE2および第3端末UE3も第1端末UE1と同様の機能を有している。
【0062】
トラフィック誘導ルータ1は、
図2に示すように、第1通信インターフェースIF1と、第2通信インターフェースIF2と、専用ネットワーク設定部11と、トラフィック誘導処理部12と、ルーティングテーブル格納部13と、を備える。
【0063】
第1通信インターフェースIF1は、複数の端末(例えば、第1端末UE1、第2端末UE2、および、第3端末UE3)と、例えば、無線通信により、通信を行うためのインターフェースである。また、第1通信インターフェースIF1は、トラフィック誘導処理部12と接続されている。なお、第1通信インターフェースIF1は、無線通信を行うために、無線通信用のアンテナ、無線通信用の変復調処理部等を含んで構成されるものであってもよい。また、通信システム1000において、トラフィック誘導ルータ1と複数の端末(例えば、第1端末UE1、第2端末UE2、および、第3端末UE3)との間に、無線通信装置が設置されてもよい。この場合、当該無線通信装置と複数の端末(例えば、第1端末UE1、第2端末UE2、および、第3端末UE3)とが無線通信を行い、当該無線通信装置とトラフィック誘導ルータ1とが有線あるいは無線で通信する。このとき、トラフィック誘導ルータ1は、第1通信インターフェースIF1により、上記無線通信装置と通信する。
【0064】
第2通信インターフェースIF2は、MECサーバ2、DNSサーバ3、および、外部のサーバと通信するためのインターフェースである。第2通信インターフェースIF2は、第1ネットワークNW1に接続されており、第1ネットワークNW1を介して、DNSサーバ3と通信する。また、第2通信インターフェースIF2は、トラフィック誘導処理部12とMECサーバ2との間に確立される専用ネットワークP_NW1を介して、MECサーバ2と通信するためのインターフェースである。また、第2通信インターフェースIF2は、外部のサーバ(例えば、第1WebサーバW1、第2WebサーバW2等)と、第1ネットワークNW1、エッジルータER1、および、第2ネットワークNW2を介して、通信するためのインターフェースである。
【0065】
専用ネットワーク設定部11は、第2通信インターフェースIF2に接続されており、トラフィック誘導処理部12とMECサーバ2との間に専用ネットワークP_NW1を確立させるための処理を実行する。また、専用ネットワーク設定部11は、ルーティングテーブル格納部13と接続されており、トラフィック誘導処理部12とMECサーバ2との間に専用ネットワークP_NW1を確立させるときに、MECサーバ2への経路情報を取得し、取得した当該経路情報をルーティングテーブル格納部13に格納されているルーティングテーブルに書き込む処理を行う。
【0066】
トラフィック誘導処理部12は、第1通信インターフェースIF1、第2通信インターフェースIF2、および、ルーティングテーブル格納部13に接続されている。トラフィック誘導処理部12は、ルーティングテーブル格納部13に格納されているルーティングテーブルに基づいて、複数の端末から送信されるデータ(例えば、通信用パケット)の送信先を決定し、決定した送信先に当該データ(例えば、通信用パケット)が第2通信インターフェースIF2を介して送信されるようにトラフィック誘導処理を行う。また、トラフィック誘導処理部12は、送信元から第2通信インターフェースIF2を介してデータ(例えば、通信用パケット)を受信し、当該データの送信先を決定し、当該データを決定した送信先に、第1通信インターフェースIF1を介して、送信する。
【0067】
なお、トラフィック誘導処理部12は、汎用のルータが備えるパケット転送機能により、その機能が実現される。
【0068】
ルーティングテーブル格納部13は、ルーティングテーブルを格納する機能部であり、専用ネットワーク設定部11およびトラフィック誘導処理部12に接続されている。ルーティングテーブル格納部13は、専用経路ネットワーク設定部、および/または、トラフィック誘導処理部12からの指令に基づいて、ルーティングテーブルに経路に関するデータの書き込み処理、読み出し処理、更新処理等を行う。
【0069】
MECサーバ2は、
図3に示すように、MECサーバ用通信インターフェース21と、インスタンス処理部22と、MECサーバ用専用ネットワーク設定部23とを備える。
【0070】
MECサーバ用通信インターフェース21は、トラフィック誘導ルータ1と通信するためのインターフェースである。MECサーバ用通信インターフェース21は、トラフィック誘導処理部12とMECサーバ2との間に確立される専用ネットワークP_NW1およびトラフィック誘導ルータ1を介して、複数の端末UE1~UE3と通信するためのインターフェースである。また、MECサーバ用通信インターフェース21は、インスタンス処理部22およびMECサーバ用専用ネットワーク設定部23と接続されている。
【0071】
インスタンス処理部22は、MECサーバ用通信インターフェース21と接続されている。インスタンス処理部22は、MEC用インスタンスの立ち上げ処理(生成処理)、MEC用インスタンスを用いた処理、MEC用インスタンスとの通信処理等を実行する機能部である。
【0072】
MECサーバ用専用ネットワーク設定部23は、MECサーバ用通信インターフェース21と接続されている。MECサーバ用専用ネットワーク設定部23は、トラフィック誘導ルータ1とMECサーバ2との専用ネットワークを設定するための機能部である。
【0073】
DNSサーバ3は、
図4に示すように、DNSサーバ用通信インターフェース31と、名前解決処理部32と、設定ファイル格納部33とを備える。
【0074】
DNSサーバ用通信インターフェース31は、トラフィック誘導ルータ1、エッジルータER1、および、外部のサーバと通信するためのインターフェースである。DNSサーバ用通信インターフェース31は、第1ネットワークNW1に接続されており、第1ネットワークNW1を介して、トラフィック誘導ルータ1と通信する。また、DNSサーバ用通信インターフェース31は、第1ネットワークNW1を介して、エッジルータER1と通信する。また、DNSサーバ用通信インターフェース31は、第1ネットワークNW1、エッジルータER1、および、第2ネットワークNW2を介して、外部のサーバ(例えば、第1WebサーバW1、第2WebサーバW2等)と通信する。
【0075】
名前解決処理部32は、DNSサーバ用通信インターフェース31に接続されており、設定ファイル格納部33に格納されている設定ファイルに基づいて、名前解決処理を実行する。
【0076】
設定ファイル格納部33は、名前解決処理部32に接続されており、名前解決処理のための設定ファイルを格納する。設定ファイル格納部33は、名前解決処理部32の指令に基づいて、名前解決処理のための設定ファイルの設定処理、設定ファイルの設定内容の読み出し処理、書き込み処理、更新処理等の処理を実行する。
【0077】
エッジルータER1は、
図1に示すように、第1ネットワークNW1および第2ネットワークNW2に接続されており、データ転送処理、データ中継処理等を行う。例えば、エッジルータER1は、第1ネットワークNW1を介して受信データから、通信先が第2ネットワークNW2に接続されている外部サーバであると判断した場合、当該受信データを、第2ネットワークNW2に接続されている外部サーバに届くように、当該受信データを、第2ネットワークNW2を介して当該外部サーバに送信する。また、エッジルータER1は、第2ネットワークNW2を介して受信データから、通信先が第1ネットワークNW1に接続されているサーバであると判断した場合、当該受信データを、第1ネットワークNW1に接続されているサーバに届くように、当該受信データを、第1ネットワークNW1を介して当該サーバに送信する。
【0078】
第1WebサーバW1は、例えば、WWWサーバ等のWebアプリケーション(Webサービス)を提供するサーバであり、
図1に示すように、第2ネットワークNW2に接続されている。
【0079】
第2WebサーバW2は、例えば、WWWサーバ等のWebアプリケーション(Webサービス)を提供するサーバであり、
図1に示すように、第2ネットワークNW2に接続されている。
【0080】
<1.2:通信システムの動作>
以上のように構成された通信システム1000の動作について、以下、説明する。
【0081】
以下では、通信システム1000において、第2WebサーバW2が提供する第2サービスをMECサーバ2で提供する場合について説明する。つまり、通信システム1000において、MECサーバ2を、第2WebサーバW2のキャッシュサーバとして機能させる場合について、以下説明する。また、説明便宜のため、複数の端末のうち、第1端末UE1を用いて通信を行う場合について、説明する。
【0082】
図5~
図7は、通信システム1000における動作を説明するための通信シーケンス図である。以下では、
図5~
図7を参照しながら、通信システム1000の動作を説明する。
【0083】
(ステップS1):
ステップS1において、トラフィック誘導ルータ1とMECサーバとの間に専用ネットワークが作成される。具体的には、トラフィック誘導ルータ1の専用ネットワーク設定部11およびMECサーバ2のMECサーバ用専用ネットワーク設定部23において、トラフィック誘導ルータ1とMECサーバとの間に専用ネットワークとしてプライベートネットワーク(
図1~
図3において、P_NW1と図示)が生成されるように設定処理を行う。ここでは、説明便宜のため、トラフィック誘導ルータ1とMECサーバとの間に設定されるプライベートネットワークを「192.168.0.0/24」とする。
【0084】
また、トラフィック誘導ルータ1の専用ネットワーク設定部11は、トラフィック誘導処理部12とMECサーバ2との間に専用ネットワークP_NW1を生成するときに、MECサーバ2への経路情報をルーティングテーブル格納部13に格納されているルーティングテーブルに書き込む処理を行う。
【0085】
そして、トラフィック誘導ルータ1の専用ネットワーク設定部11およびMECサーバ2のMECサーバ用専用ネットワーク設定部23により、上記のように生成されたプライベートネットワークによるトラフィック誘導ルータ1とMECサーバとの間の経路は、OSPF(Open Shortest Path First)等のルーティングプロトコルにより、他のルータに広告(通知)されないようにする。
【0086】
なお、トラフィック誘導ルータ1とMECサーバとの間に専用ネットワークは、上記のようにプライベートIPv4アドレスを用いるプライベートネットワークに限定されることなく、例えば、グローバルIPアドレスのセグメントにより実現されるものであってもよい。
【0087】
以下では、説明便宜のため、トラフィック誘導ルータ1とMECサーバとの間に専用ネットワークがプライベートIPv4アドレスを用いるプライベートネットワーク(192.168.0.0/24)であるものとして説明する。
【0088】
(ステップS2):
ステップS2において、MECサーバ2は、MECインスタンスを立ち上げる処理を行う。具体的には、MECサーバ2のインスタンス処理部22により、第2WebサーバW2の第2サービスを提供するためのMECインスタンスを生成する処理が実行される。
【0089】
(ステップS3):
ステップS3において、MECサーバ2は、ステップS2で生成したMECインスタンスに、プライベートIPv4アドレスを割り当てる。具体的には、MECサーバ2は、トラフィック誘導ルータ1とMECサーバとの間に専用ネットワークであるプライベートネットワーク(192.168.0.0/24)に含まれるプライベートIPv4アドレスをMECインスタンスに割り当てる処理を実行する。説明便宜のため、第2WebサーバW2の第2サービスを提供するためのMECインスタンスに、IPアドレス「192.168.0.100」が割り当てられるものとして、以下説明する。
【0090】
(ステップS4):
ステップS4では、DNSサーバ3において、RPZゾーンファイル設定処理が実行される。DNSサーバ3は、RPZゾーンファイルにMECサーバ2に誘導すべきFQDN(Fully Qualified Domain Name)とMECインスタンスのIPアドレスを対応付けて記述する。具体的には、DNSサーバ3の設定ファイル格納部33に格納されているRPZゾーンファイルにおいて、以下の記述を追加し、当該記述を追加したRPZゾーンファイルを設定ファイル格納部33に記憶させる。
www.example.org IN A 192.168.0.100
(ステップS5):
ステップS5において、第1端末UE1は、DNSサーバ3に対して、FQDNの問い合わせを行うためのDNSクエリDNS_queryを生成し、生成したDNSクエリをトラフィック誘導ルータ1に送信する。
【0091】
トラフィック誘導ルータ1は、第1端末UE1からのDNSクエリDNS_queryを受信し、受信したDNSクエリDNS_queryを、第1ネットワークNW1を介して、DNSサーバ3に送信する転送処理を実行する。なお、この転送処理は、トラフィック誘導ルータ1の第1通信インターフェースIF1、トラフィック誘導処理部12、および、第2通信インターフェースIF2を用いて実行される。
【0092】
DNSサーバ3は、DNSサーバ用通信インターフェース31により、トラフィック誘導ルータ1からのDNSクエリDNS_queryを受信する。受信したDNSクエリDNS_queryは、DNSサーバ用通信インターフェース31から名前解決処理部32に出力される。
【0093】
(ステップS6):
ステップS6において、名前解決処理部32は、設定ファイル格納部33に格納されているRPZゾーンファイルを参照し、ユーザ端末UE1からのDNSクエリDNS_queryに含まれているFQDNと一致するデータが、RPZゾーンファイルに存在するか否かを判定する。その判定の結果、ユーザ端末UE1からのDNSクエリDNS_queryに含まれているFQDNと一致するデータがRPZゾーンファイルに存在する場合、ステップS11の処理が実行される。一方、上記判定の結果、ユーザ端末UE1からのDNSクエリDNS_queryに含まれているFQDNと一致するデータがRPZゾーンファイルに存在しない場合、ステップS7の処理が実行される。
【0094】
(ステップS7、S8):
ステップS7において、DNSサーバ3の名前解決処理部32は、名前解決処理(通常のDNSの名前解決処理)を実行する。そして、DNSサーバ3は、上記名前解決処理の結果、取得したIPアドレスを含む通信データIP_adr1を生成し、生成した通信データIP_adr1を、第1ネットワークNW1を介して、トラフィック誘導ルータ1に送信する。
【0095】
トラフィック誘導ルータ1は、DNSサーバ3からの通信データIP_adr1を受信し、受信した通信データIP_adr1を、第1端末UE1に送信する転送処理を実行する。この転送処理は、トラフィック誘導ルータ1の第1通信インターフェースIF1、トラフィック誘導処理部12、および、第2通信インターフェースIF2を用いて実行される。
【0096】
第1端末UE1は、トラフィック誘導ルータ1からの通信データIP_adr1を受信し、通信相手のIPアドレスを取得する。
【0097】
なお、説明便宜のため、第1端末UE1が、DNSサーバ3に対して、FQDN「www.example.com」を問い合わせるDNSクエリDNS_queryを送信し、DNSサーバ3から、FQDN「www.example.com」のDNS問い合わせ結果であるIPアドレス「10.1.0.1」を含む通信データIP_adr1を受信したものとして、以下、説明する。
【0098】
また、第1WebサーバW1および第2WebサーバW2のFQDN、IPアドレスは以下のものであるものとして、以下説明する。
【0099】
≪第1WebサーバW1≫
FQDN:www.example.com
IPアドレス:10.1.0.1
≪第2WebサーバW2≫
FQDN:www.example.org
IPアドレス:10.1.0.2
(ステップS8~S10):
ステップS8~S10において、第1端末UE1は、第1WebサーバW1とデータ通信を行う。
【0100】
ステップS8において、第1端末UE1は、第1WebサーバW1(FQDN:www.example.com)を送信先に設定した通信データを生成し、当該通信データをトラフィック誘導ルータ1に送信する。
【0101】
トラフィック誘導ルータ1は、第1通信インターフェースにより、第1端末UE1からの通信データを受信し、受信した通信データをトラフィック誘導処理部12に出力する。
【0102】
トラフィック誘導処理部12は、ルーティングテーブル格納部13に格納されているルーティングテーブルを参照し、第1WebサーバW1(FQDN:www.example.com)への経路を特定する。つまり、トラフィック誘導処理部12は、ルーティングテーブルを参照することで、第1WebサーバW1(FQDN:www.example.com)のIPアドレスが「10.1.0.1」であると判定する。そして、トラフィック誘導処理部12は、当該IPアドレス「10.1.0.1」に第1端末UE1からの通信データが届くように、当該通信データを、第2通信インターフェースIF2を介して、第1ネットワークNW1に送信する。
【0103】
そして、トラフィック誘導ルータ1から送信された通信データは、第1ネットワークNW1、エッジルータER1、第2ネットワークNW2を介して、第1WebサーバW1に送信される。なお、上記通信データは、エッジルータER1により、第1ネットワークNW1から第2ネットワークNW2に転送されるが、このエッジルータER1による転送処理については、
図6における図示を省略している。
【0104】
第1WebサーバW1は、第1端末UE1からの通信データを受信し、受信した通信データに応じて、所定のデータ処理(例えば、第1サービスの処理)を行う(ステップS9)。例えば、第1端末UE1からの通信データが、第1WebサーバW1において、第1サービスを実行し、その実行結果のデータの取得を要求するものである場合、第1WebサーバW1は、当該実行結果のデータを含む通信データを生成する。そして、第1WebサーバW1は、生成した通信データを、送信先を第1端末UE1に設定して、送信する(ステップS10)。第1WebサーバW1により送信された通信データは、第2ネットワークNW2、エッジルータER1、第1ネットワークNW1を介して、トラフィック誘導ルータ1に送信される。そして、トラフィック誘導ルータ1は、受信した第1WebサーバW1からの通信データを第1端末UE1に転送する。
【0105】
なお、上記通信データは、エッジルータER1により、第2ネットワークNW2から第1ネットワークNW1に転送されるが、このエッジルータER1による転送処理については、
図6における図示を省略している。
【0106】
第1端末UE1は、トラフィック誘導ルータ1からの通信データを受信する。
【0107】
なお、ステップS8~S10は、必要に応じて、繰り返されることで、第1端末UE1と第1WebサーバW1との間でデータ通信が実行される。
【0108】
(ステップS11、S13):
ステップS11において、DNSサーバ3の名前解決処理部32は、ユーザ端末UE1からのDNSクエリDNS_queryに含まれているFQDNと一致するデータがRPZゾーンファイルに存在するので、通常の名前解決処理(DNSの名前解決処理)を実行せず、RPZゾーンファイルに記載されているIPアドレスを含む通信データIP_adr2を生成し、生成した通信データIP_adr2を、第1ネットワークNW1を介して、トラフィック誘導ルータ1に送信する。
【0109】
例えば、ユーザ端末UE1からのDNSクエリDNS_queryに含まれているFQDNが「www.example.org」である場合、名前解決処理部32は、RPZゾーンファイルの記載「www.example.org IN A 192.168.0.100」に基づいて、IPアドレスを「192.168.0.100」とする。そして、名前解決処理部32は、当該IPアドレス「192.168.0.100」を含む通信データIP_adr2を生成し、生成した通信データIP_adr2を、第1ネットワークNW1を介して、トラフィック誘導ルータ1に送信する。
【0110】
トラフィック誘導ルータ1は、DNSサーバ3からの通信データIP_adr2を受信し、受信した通信データIP_adr2を、第1端末UE1に送信する転送処理を実行する。この転送処理は、トラフィック誘導ルータ1の第1通信インターフェースIF1、トラフィック誘導処理部12、および、第2通信インターフェースIF2を用いて実行される。
【0111】
第1端末UE1は、トラフィック誘導ルータ1からの通信データIP_adr2を受信し、通信相手のIPアドレスを取得する。
【0112】
(ステップS12~S14):
ステップS12~S14において、第1端末UE1は、MECサーバとデータ通信を行い、FQDN「www.example.org」の第2サービスの提供を受ける。
【0113】
ステップS12において、第1端末UE1は、FQDN「www.example.org」の第2サービスの提供を受けるために、IPアドレス「192.168.0.100」を送信先に設定した通信データを生成し、当該通信データをトラフィック誘導ルータ1に送信する。
【0114】
トラフィック誘導ルータ1は、第1通信インターフェースにより、第1端末UE1からの通信データを受信し、受信した通信データをトラフィック誘導処理部12に出力する。
【0115】
トラフィック誘導処理部12は、ルーティングテーブル格納部13に格納されているルーティングテーブルを参照し、IPアドレス「192.168.0.100」への経路を特定する。そして、トラフィック誘導処理部12は、当該IPアドレス「192.168.0.100」に対応するサーバであるMECサーバ2に第1端末UE1からの通信データが届くように、当該通信データを、MECサーバ2に送信する。つまり、トラフィック誘導処理部12は、第1端末UE1からの通信データを、MECサーバ2に誘導するトラフィック誘導処理を行う。
【0116】
そして、トラフィック誘導ルータ1から送信された通信データは、MECサーバ2に送信される。
【0117】
MECサーバ2は、第1端末UE1からの通信データを受信し、受信した通信データに応じて、所定のデータ処理(例えば、第2サービスの処理)を行う(ステップS13)。例えば、第1端末UE1からの通信データが、FQDN「www.example.org」において、第2サービスを実行し、その実行結果のデータの取得を要求するものである場合、MECサーバ2(MECサーバ2のIPアドレス「192.168.0.100」に割り当てられているMECインスタンス)は、当該実行結果のデータを含む通信データを生成する。そして、MECサーバ2(MECサーバ2のIPアドレス「192.168.0.100」に割り当てられているMECインスタンス)は、生成した通信データを、送信先を第1端末UE1に設定して、送信する(ステップS14)。MECサーバ2により送信された通信データは、トラフィック誘導ルータ1に送信される。そして、トラフィック誘導ルータ1は、受信したMECサーバからの通信データを第1端末UE1に転送する。
【0118】
第1端末UE1は、トラフィック誘導ルータ1からの通信データを受信する。
【0119】
なお、ステップS12~S14は、必要に応じて、繰り返されることで、第1端末UE1とMECサーバ2との間でデータ通信が実行される。これにより、第1端末UE1は、MECサーバとデータ通信を行い、FQDN「www.example.org」の第2サービスの提供を受けることができる。
【0120】
以上のように、通信システム1000では、トラフィック誘導ルータ1とMECサーバ2との間に専用ネットワークを設定し、MECサーバ2を第2WebサーバW2(FQDN:www.example.org)のキャッシュサーバとして機能させることができる。
【0121】
通信システム1000では、第2WebサーバW2(FQDN:www.example.org)のキャッシュサーバとして機能させるMECインスタンスを立ち上げ、当該MECインスタンスにトラフィック誘導ルータ1とMECサーバ2との間に設定した専用ネットワークのIPアドレス(例えば、プライベートIPv4アドレス、グローバルなIPv4/IPv6アドレス)を割り当てる。そして、通信システム1000では、第2WebサーバW2のFQDNとMECインスタンスに割り当てられたIPアドレス(例えば、プライベートIPv4アドレス、グローバルなIPv4/IPv6アドレス)とを対応付けるように、DNSサーバ3のRPZゾーンファイルが設定される。そして、通信システム1000では、当該RPZゾーンファイルに設定されているFQDN宛ての通信データについては、MECサーバ2に通信データを誘導するようにトラフィック誘導処理を行う。
【0122】
つまり、通信システム1000では、トラフィック誘導ルータ1とMECサーバ2との間に専用ネットワークを設定し、第2WebサーバW2(FQDN:www.example.org)のキャッシュサーバとして機能させるMECインスタンスに専用ネットワークのIPアドレス(例えば、プライベートIPv4アドレス、グローバルなIPv4/IPv6アドレス)を割り当て、DNSサーバ3のRPZゾーンファイルを設定するだけで、MECサーバ2を第2WebサーバW2(FQDN:www.example.org)のキャッシュサーバとして機能させることができる。
【0123】
通信システム1000では、上記処理を行うだけで、MECサーバ2を第2WebサーバW2(FQDN:www.example.org)のキャッシュサーバとして機能させることができるので、従来のOpenFlowのように、MECサーバに誘導すべきサービスの数が増加したときに、それに応じて設定すべきルール(OpenFlowスイッチが保持すべきルール)が増加するということもない。すなわち、通信システム1000では、トラフィック誘導を行うための複雑なルール設定等の煩雑な手続を必要としない。
【0124】
また、通信システム1000では、DNSサーバ3と、トラフィック誘導ルータ1とが自立的に動作し、互いに同期などの制御処理が不要であり、ステートレスに動作することができる。
【0125】
さらに、通信システム1000では、第1端末UE1に近い領域にトラフィック誘導ルータ1およびMECサーバ2を設置し、所定のFQDN宛ての通信データをMECサーバ2に誘導することができる。したがって、通信システム1000では、ネットワークのトラフィック負荷および遅延を効果的に低減させることができる。
【0126】
[他の実施形態]
上記実施形態では、通信システム1000のネットワーク構成が
図1に示されるものについて説明したが、通信システム1000のネットワーク構成は、
図1に示されるものに限定されない。
【0127】
また、上記実施形態では、通信システム1000において、Webサーバ(第1WebサーバW1、第2WebサーバW2)を用いる場合について説明したが、これに限定されることはなく、Webサーバの代わり、例えば、ファイルサーバ、プリントサーバ、メールサーバ、データベースサーバ、アプリケーションサーバ、コンテンツキャッシュサーバ、ストリーミングサーバ等のサーバを用いて、通信システム1000を構成し、上記と同様の処理を行うようにしてもよい。
【0128】
また、上記実施形態では、トラフィック誘導ルータ1とMECサーバ2との間に、プライベートネットワークを用いた専用ネットワークP_NW1を設定する場合について説明したが、これに限定されることはなく、例えば、トラフィック誘導ルータ1とMECサーバ2との間に、プライベートネットワークを用いた専用ネットワークP_NW1を設定する場合について説明したが、これに限定されることはなく、グローバルなIPv4/IPv6アドレスを用いた専用ネットワークを設定し、MECインスタンスにグローバルなIPv4/IPv6アドレスを割り当てるようにしてもよい。
【0129】
また、上記実施形態において、「接続」とは、通信システム1000の構成要素(サーバ等)の全部または一部の機能部をソフトウェアで実現する場合、ソフトウェア(例えば、モジュール)間にAPIが存在し、例えば、当該APIを利用して、所定のデータを、当該機能部を実現するソフトウェア間で送受信することができるという概念を含む。
【0130】
また、上記実施形態において、第1端末UE1を用いて通信を行う場合について説明したが、これに限定されず、通信システム1000において、複数の端末(例えば、第1端末UE1、第2端末UE2、第3端末UE等)を用いて通信を行うようにしてもよい。
【0131】
また、上記実施形態において、第1端末UE1、第2端末UE2、および、第2端末UE2と、トラフィック誘導ルータ1とが無線により通信する場合について説明したが、これに限定されることはなく、第1端末UE1、第2端末UE2、および、第2端末UE2と、トラフィック誘導ルータ1とは、有線により通信するものであってもよい。
【0132】
また、上記実施形態で説明した通信システムにおいて、各ブロックは、LSIなどの半導体装置により個別に1チップ化されても良いし、一部又は全部を含むように1チップ化されても良い。
【0133】
なお、ここでは、LSIとしたが、集積度の違いにより、IC、システムLSI、スーパーLSI、ウルトラLSIと呼称されることもある。
【0134】
また、集積回路化の手法はLSIに限るものではなく、専用回路又は汎用プロセサで実現してもよい。LSI製造後に、プログラムすることが可能なFPGA(Field Programmable Gate Array)や、LSI内部の回路セルの接続や設定を再構成可能なリコンフィギュラブル・プロセッサーを利用しても良い。
【0135】
また、上記各実施形態の各機能ブロックの処理の一部または全部は、プログラムにより実現されるものであってもよい。そして、上記各実施形態の各機能ブロックの処理の一部または全部は、コンピュータにおいて、中央演算装置(CPU)により行われる。また、それぞれの処理を行うためのプログラムは、ハードディスク、ROMなどの記憶装置に格納されており、ROMにおいて、あるいはRAMに読み出されて実行される。
【0136】
また、上記実施形態の各処理をハードウェアにより実現してもよいし、ソフトウェア(OS(オペレーティングシステム)、ミドルウェア、あるいは、所定のライブラリとともに実現される場合を含む。)により実現してもよい。さらに、ソフトウェアおよびハードウェアの混在処理により実現しても良い。
【0137】
例えば、上記実施形態の各機能部を、ソフトウェアにより実現する場合、
図8に示したハードウェア構成(例えば、CPU、ROM、RAM、入力部、出力部等をバスBusにより接続したハードウェア構成)を用いて、各機能部をソフトウェア処理により実現するようにしてもよい。
【0138】
また、上記実施形態における処理方法の実行順序は、必ずしも、上記実施形態の記載に制限されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で、実行順序を入れ替えることができるものである。
【0139】
前述した方法をコンピュータに実行させるコンピュータプログラム及びそのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体は、本発明の範囲に含まれる。ここで、コンピュータ読み取り可能な記録媒体としては、例えば、フレキシブルディスク、ハードディスク、CD-ROM、MO、DVD、DVD-ROM、DVD-RAM、大容量DVD、次世代DVD、半導体メモリを挙げることができる。
【0140】
上記コンピュータプログラムは、上記記録媒体に記録されたものに限られず、電気通信回線、無線又は有線通信回線、インターネットを代表とするネットワーク等を経由して伝送されるものであってもよい。
【0141】
なお、本発明の具体的な構成は、前述の実施形態に限られるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更および修正が可能である。
【符号の説明】
【0142】
1000 通信システム
1 トラフィック誘導ルータ
11 専用ネットワーク設定部
12 トラフィック誘導処理部
2 MECサーバ
22 インスタンス処理部
3 DNSサーバ
32 名前解決処理部
33 設定ファイル格納部
W1 第1Webサーバ
W2 第2Webサーバ