(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2021-12-27
(45)【発行日】2022-01-19
(54)【発明の名称】運動支援装置、端末装置、運動支援方法、およびプログラム
(51)【国際特許分類】
A63B 69/00 20060101AFI20220112BHJP
【FI】
A63B69/00 C
(21)【出願番号】P 2018025676
(22)【出願日】2018-02-16
【審査請求日】2020-11-30
(73)【特許権者】
【識別番号】504322611
【氏名又は名称】学校法人 京都産業大学
(74)【代理人】
【識別番号】100115749
【氏名又は名称】谷川 英和
(72)【発明者】
【氏名】中島 伸介
(72)【発明者】
【氏名】河合 由起子
(72)【発明者】
【氏名】パノット シリアーラヤ
(72)【発明者】
【氏名】桐生 拓海
【審査官】槙 俊秋
(56)【参考文献】
【文献】特開2014-143473(JP,A)
【文献】特開2010-182230(JP,A)
【文献】特開2015-57694(JP,A)
【文献】特開2014-230616(JP,A)
【文献】特開2016-150018(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A63B 69/00
A63B 71/06
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザを識別するユーザ識別子と、当該ユーザ識別子で識別されるユーザの運動中に当該ユーザが行った運動に関する運動情報とを有するユーザ運動情報を端末装置から受信するユーザ運動情報受信部と、
前記ユーザ運動情報受信部が受信したユーザ運動情報が有するユーザ識別子に対応付けて、前記ユーザ運動情報受信部が受信したユーザ運動情報が有する運動情報に対応する
情報であり、運動の履歴に関する情報である運動履歴情報を
、ユーザ識別子と運動履歴情報とが対応付けて格納される運動履歴情報格納部に蓄積する蓄積部と、
前記ユーザ運動情報受信部が受信した前記ユーザ運動情報が有するユーザ識別子と対になる運動履歴情報と、前記ユーザ運動情報受信部が受信した前記ユーザ運動情報が有するユーザ識別子とは異なるユーザ識別子と対になる運動履歴情報
とを用いて、
前記ユーザ運動情報が有するユーザ識別子で識別されるユーザの、他のユーザ
に対する相対的な相対情報である他ユーザ情報を取得する他ユーザ情報取得部と、
前記ユーザの運動中に、前記端末装置に、前記他ユーザ情報を送信する他ユーザ情報送信部とを具備する運動支援装置。
【請求項2】
ユーザを識別するユーザ識別子と、当該ユーザ識別子で識別されるユーザの運動中に当該ユーザが行った運動に関する運動情報とを有するユーザ運動情報を端末装置から受信するユーザ運動情報受信部と、
前記ユーザ運動情報受信部が受信したユーザ運動情報が有するユーザ識別子に対応付けて、前記ユーザ運動情報受信部が受信したユーザ運動情報が有する運動情報に対応する情報であり、運動の履歴に関する情報である運動履歴情報を、ユーザ識別子と運動履歴情報とが対応付けて格納される運動履歴情報格納部に蓄積する蓄積部と、
前記ユーザ運動情報が有するユーザ識別子とは異なるユーザ識別子と対になる運動履歴情報を用いて、他のユーザの運動に関する他ユーザ情報を取得する他ユーザ情報取得部と、
前記ユーザの運動中に、前記端末装置に、前記他ユーザ情報を送信する他ユーザ情報送信部とを具備し、
前記運動は、移動運動であり、
前記運動情報は、運動による消費カロリー、ユーザの心拍数、ユーザの移動速度、ユーザの移動距離、ユーザが移動した位置に関する位置情報のうちのいずれか1以上であり、
前記他ユーザ情報取得部は、
各ユーザ識別子と対になる運動履歴情報に対応するスコアを取得するスコア取得手段と、
前記スコア取得手段が取得した各ユーザのスコアを用いて、他ユーザ情報を取得する他ユーザ情報取得手段とを具備する
、運動支援装置。
【請求項3】
前記スコアは、
ユーザが移動した地点に対応する地図情報を用いて算出された情報である請求項
2記載の運動支援装置。
【請求項4】
ユーザを識別するユーザ識別子と、当該ユーザ識別子で識別されるユーザの運動中に当該ユーザが行った運動に関する運動情報とを有するユーザ運動情報を端末装置から受信するユーザ運動情報受信部と、
前記ユーザ運動情報受信部が受信したユーザ運動情報が有するユーザ識別子に対応付けて、前記ユーザ運動情報受信部が受信したユーザ運動情報が有する運動情報に対応する情報であり、運動の履歴に関する情報である運動履歴情報を、ユーザ識別子と運動履歴情報とが対応付けて格納される運動履歴情報格納部に蓄積する蓄積部と、
ユーザの1以上の属性値を含み、ユーザ識別子に対応付いている2以上のユーザ情報が格納されるユーザ情報格納部
と、予め決められた条件を満たす属性値に対応する2以上のユーザ識別子のうちの少なくとも一部のユーザ識別子を取得するグループ決定部と
、
前記ユーザ運動情報が有するユーザ識別子とは異なるユーザ識別子であり、前記グループ決定部が取得した1以上のユーザ識別子と対になる運動履歴情報を用いて、他のユーザの運動に関する他ユーザ情報を取得する
他ユーザ情報取得部と、
前記ユーザの運動中に、前記端末装置に、前記他ユーザ情報を送信する他ユーザ情報送信部とを具備する運動支援装置。
【請求項5】
前記1以上の属性値は、
ユーザが居る場所に関する場所情報を含み、
前記予め決められた条件は、
2以上の各ユーザ識別子と対になる場所情報が予め決められた条件を満たすことである請求項
4記載の運動支援装置。
【請求項6】
ユーザを識別するユーザ識別子と、当該ユーザ識別子で識別されるユーザの運動中に当該ユーザが行った運動に関する運動情報とを有するユーザ運動情報を端末装置から受信するユーザ運動情報受信部と、
前記ユーザ運動情報受信部が受信したユーザ運動情報が有するユーザ識別子に対応付けて、前記ユーザ運動情報受信部が受信したユーザ運動情報が有する運動情報に対応する情報であり、運動の履歴に関する情報である運動履歴情報を、ユーザ識別子と運動履歴情報とが対応付けて格納される運動履歴情報格納部に蓄積する蓄積部と、
グループへの参加に関する参加表明情報を2以上の端末装置から受信する参加表明情報受信部と、
前記参加表明情報を送信した端末装置に対応する2以上のユーザ識別子を取得するグループ決定部と
、
前記ユーザ運動情報が有するユーザ識別子とは異なるユーザ識別子であり、前記グループ決定部が取得した1以上のユーザ識別子と対になる運動履歴情報を用いて、他のユーザの運動に関する他ユーザ情報を取得する
他ユーザ情報取得部と、
前記ユーザの運動中に、前記端末装置に、前記他ユーザ情報を送信する他ユーザ情報送信部とを具備する運動支援装置。
【請求項7】
ユーザを識別するユーザ識別子と、当該ユーザが行った運動の履歴に関する運動履歴情報がユーザ識別子に対応付けて格納される運動履歴情報格納部と、ユーザ運動情報受信部と、蓄積部と、他ユーザ情報取得部と、他ユーザ情報送信部とにより実現される運動支援方法であって、
前記ユーザ運動情報受信部が、ユーザ識別子と、当該ユーザ識別子で識別されるユーザの運動中に当該ユーザが行った運動に関する運動情報とを有するユーザ運動情報を端末装置から受信するユーザ運動情報受信ステップと、
前記蓄積部が、前記ユーザ運動情報受信ステップで受信されたユーザ運動情報が有するユーザ識別子に対応付けて、前記ユーザ運動情報受信ステップで受信されたユーザ運動情報が有する運動情報に対応する運動履歴情報を前記運動履歴情報格納部に蓄積する蓄積ステップと、
前記他ユーザ情報取得部が、
前記ユーザ運動情報受信部が受信した前記ユーザ運動情報が有するユーザ識別子と対になる運動履歴情報と、前記ユーザ運動情報受信部が受信した前記ユーザ運動情報が有するユーザ識別子とは異なるユーザ識別子と対になる運動履歴情報
とを用いて、
前記ユーザ運動情報が有するユーザ識別子で識別されるユーザの、他のユーザ
に対する相対的な相対情報である他ユーザ情報を取得する他ユーザ情報取得ステップと、
前記他ユーザ情報送信部が、前記ユーザの運動中に、前記端末装置に、前記他ユーザ情報を送信する他ユーザ情報送信ステップとを具備する運動支援方法。
【請求項8】
ユーザ運動情報受信部と、蓄積部と、他ユーザ情報取得部と、他ユーザ情報送信部とにより実現される運動支援方法であって、
前記ユーザ運動情報受信部が、ユーザを識別するユーザ識別子と、当該ユーザ識別子で識別されるユーザの運動中に当該ユーザが行った運動に関する運動情報とを有するユーザ運動情報を端末装置から受信するユーザ運動情報受信ステップと、
前記蓄積部が、前記ユーザ運動情報受信部が受信したユーザ運動情報が有するユーザ識別子に対応付けて、前記ユーザ運動情報受信部が受信したユーザ運動情報が有する運動情報に対応する情報であり、運動の履歴に関する情報である運動履歴情報を、ユーザ識別子と運動履歴情報とが対応付けて格納される運動履歴情報格納部に蓄積する蓄積ステップと、
前記他ユーザ情報取得部が、前記ユーザ運動情報が有するユーザ識別子とは異なるユーザ識別子と対になる運動履歴情報を用いて、他のユーザの運動に関する他ユーザ情報を取得する他ユーザ情報取得ステップと、
前記他ユーザ情報送信部が、前記ユーザの運動中に、前記端末装置に、前記他ユーザ情報を送信する他ユーザ情報送信ステップとを具備し、
前記運動は、移動運動であり、
前記運動情報は、運動による消費カロリー、ユーザの心拍数、ユーザの移動速度、ユーザの移動距離、ユーザが移動した位置に関する位置情報のうちのいずれか1以上であり、
前記他ユーザ情報取得ステップは、
各ユーザ識別子と対になる運動履歴情報に対応するスコアを取得するスコア取得サブステップと、
前記スコア取得サブステップで取得された各ユーザのスコアを用いて、他ユーザ情報を取得する他ユーザ情報取得サブステップとを具備する、運動支援方法。
【請求項9】
ユーザ運動情報受信部と、蓄積部と、グループ決定部と、他ユーザ情報取得部と、他ユーザ情報送信部とにより実現される運動支援方法であって、
前記ユーザ運動情報受信部が、ユーザを識別するユーザ識別子と、当該ユーザ識別子で識別されるユーザの運動中に当該ユーザが行った運動に関する運動情報とを有するユーザ運動情報を端末装置から受信するユーザ運動情報受信ステップと、
前記蓄積部が、前記ユーザ運動情報受信部が受信したユーザ運動情報が有するユーザ識別子に対応付けて、前記ユーザ運動情報受信部が受信したユーザ運動情報が有する運動情報に対応する情報であり、運動の履歴に関する情報である運動履歴情報を、ユーザ識別子と運動履歴情報とが対応付けて格納される運動履歴情報格納部に蓄積する蓄積ステップと、
前記グループ決定部が、ユーザの1以上の属性値を含み、ユーザ識別子に対応付いている2以上のユーザ情報が格納されるユーザ情報格納部と、予め決められた条件を満たす属性値に対応する2以上のユーザ識別子のうちの少なくとも一部のユーザ識別子を取得するグループ決定ステップと、
前記他ユーザ情報取得部が、前記ユーザ運動情報が有するユーザ識別子とは異なるユーザ識別子と対になる運動履歴情報を用いて、他のユーザの運動に関する他ユーザ情報を取得する他ユーザ情報取得ステップと、
前記他ユーザ情報送信部が、前記ユーザの運動中に、前記端末装置に、前記他ユーザ情報を送信する他ユーザ情報送信ステップと、
前記他ユーザ情報送信部が、前記ユーザの運動中に、前記端末装置に、前記他ユーザ情報を送信する他ユーザ情報送信ステップとを具備する運動支援方法。
【請求項10】
ユーザ運動情報受信部と、蓄積部と、参加表明情報受信部と、グループ決定部と、他ユーザ情報取得部と、他ユーザ情報送信部とにより実現される運動支援方法であって、
前記ユーザ運動情報受信部が、ユーザを識別するユーザ識別子と、当該ユーザ識別子で識別されるユーザの運動中に当該ユーザが行った運動に関する運動情報とを有するユーザ運動情報を端末装置から受信するユーザ運動情報受信ステップと、
前記蓄積部が、前記ユーザ運動情報受信部が受信したユーザ運動情報が有するユーザ識別子に対応付けて、前記ユーザ運動情報受信部が受信したユーザ運動情報が有する運動情報に対応する情報であり、運動の履歴に関する情報である運動履歴情報を、ユーザ識別子と運動履歴情報とが対応付けて格納される運動履歴情報格納部に蓄積する蓄積ステップと、
前記参加表明情報受信部が、グループへの参加に関する参加表明情報を2以上の端末装置から受信する参加表明情報受信ステップと、
前記グループ決定部が、前記参加表明情報を送信した端末装置に対応する2以上のユーザ識別子を取得するグループ決定ステップと、
前記他ユーザ情報取得部が、前記ユーザ運動情報が有するユーザ識別子とは異なるユーザ識別子であり、前記グループ決定部が取得した1以上のユーザ識別子と対になる運動履歴情報を用いて、他のユーザの運動に関する他ユーザ情報を取得する他ユーザ情報取得ステップと、
前記他ユーザ情報送信部が、前記ユーザの運動中に、前記端末装置に、前記他ユーザ情報を送信する他ユーザ情報送信ステップとを具備する運動支援方法。
【請求項11】
ユーザを識別するユーザ識別子と、当該ユーザが行った運動の履歴に関する運動履歴情報がユーザ識別子に対応付けて格納される運動履歴情報格納部にアクセス可能なコンピュータを、
ユーザ識別子と、当該ユーザ識別子で識別されるユーザの運動中に当該ユーザが行った運動に関する運動情報とを有するユーザ運動情報を端末装置から受信するユーザ運動情報受信部と、
前記ユーザ運動情報受信部が受信したユーザ運動情報が有するユーザ識別子に対応付けて、前記ユーザ運動情報受信部が受信したユーザ運動情報が有する運動情報に対応する運動履歴情報を前記運動履歴情報格納部に蓄積する蓄積部と、
前記ユーザ運動情報受信部が受信した前記ユーザ運動情報が有するユーザ識別子と対になる運動履歴情報と、前記ユーザ運動情報受信部が受信した前記ユーザ運動情報が有するユーザ識別子とは異なるユーザ識別子と対になる運動履歴情報
とを用いて、
前記ユーザ運動情報が有するユーザ識別子で識別されるユーザの、他のユーザ
に対する相対的な相対情報である他ユーザ情報を取得する他ユーザ情報取得部と、
前記ユーザの運動中に、前記端末装置に、前記他ユーザ情報を送信する他ユーザ情報送信部として機能させるためのプログラム。
【請求項12】
コンピュータを、
ユーザを識別するユーザ識別子と、当該ユーザ識別子で識別されるユーザの運動中に当該ユーザが行った運動に関する運動情報とを有するユーザ運動情報を端末装置から受信するユーザ運動情報受信部と、
前記ユーザ運動情報受信部が受信したユーザ運動情報が有するユーザ識別子に対応付けて、前記ユーザ運動情報受信部が受信したユーザ運動情報が有する運動情報に対応する情報であり、運動の履歴に関する情報である運動履歴情報を、ユーザ識別子と運動履歴情報とが対応付けて格納される運動履歴情報格納部に蓄積する蓄積部と、
前記ユーザ運動情報が有するユーザ識別子とは異なるユーザ識別子と対になる運動履歴情報を用いて、他のユーザの運動に関する他ユーザ情報を取得する他ユーザ情報取得部と、
前記ユーザの運動中に、前記端末装置に、前記他ユーザ情報を送信する他ユーザ情報送信部として機能させるためのプログラムであって、
前記運動は、移動運動であり、
前記運動情報は、運動による消費カロリー、ユーザの心拍数、ユーザの移動速度、ユーザの移動距離、ユーザが移動した位置に関する位置情報のうちのいずれか1以上であり、
前記他ユーザ情報取得部は、
各ユーザ識別子と対になる運動履歴情報に対応するスコアを取得するスコア取得手段と、
前記スコア取得手段が取得した各ユーザのスコアを用いて、他ユーザ情報を取得する他ユーザ情報取得手段とを具備するものとして、前記コンピュータを機能させるためのプログラム。
【請求項13】
コンピュータを、
ユーザを識別するユーザ識別子と、当該ユーザ識別子で識別されるユーザの運動中に当該ユーザが行った運動に関する運動情報とを有するユーザ運動情報を端末装置から受信するユーザ運動情報受信部と、
前記ユーザ運動情報受信部が受信したユーザ運動情報が有するユーザ識別子に対応付けて、前記ユーザ運動情報受信部が受信したユーザ運動情報が有する運動情報に対応する情報であり、運動の履歴に関する情報である運動履歴情報を、ユーザ識別子と運動履歴情報とが対応付けて格納される運動履歴情報格納部に蓄積する蓄積部と、
ユーザの1以上の属性値を含み、ユーザ識別子に対応付いている2以上のユーザ情報が格納されるユーザ情報格納部と、予め決められた条件を満たす属性値に対応する2以上のユーザ識別子のうちの少なくとも一部のユーザ識別子を取得するグループ決定部と、
前記ユーザ運動情報が有するユーザ識別子とは異なるユーザ識別子であり、前記グループ決定部が取得した1以上のユーザ識別子と対になる運動履歴情報を用いて、他のユーザの運動に関する他ユーザ情報を取得する他ユーザ情報取得部と、
前記ユーザの運動中に、前記端末装置に、前記他ユーザ情報を送信する他ユーザ情報送信部として機能させるためのプログラム。
【請求項14】
コンピュータを、
ユーザを識別するユーザ識別子と、当該ユーザ識別子で識別されるユーザの運動中に当該ユーザが行った運動に関する運動情報とを有するユーザ運動情報を端末装置から受信するユーザ運動情報受信部と、
前記ユーザ運動情報受信部が受信したユーザ運動情報が有するユーザ識別子に対応付けて、前記ユーザ運動情報受信部が受信したユーザ運動情報が有する運動情報に対応する情報であり、運動の履歴に関する情報である運動履歴情報を、ユーザ識別子と運動履歴情報とが対応付けて格納される運動履歴情報格納部に蓄積する蓄積部と、
グループへの参加に関する参加表明情報を2以上の端末装置から受信する参加表明情報受信部と、
前記参加表明情報を送信した端末装置に対応する2以上のユーザ識別子を取得するグループ決定部と、
前記ユーザ運動情報が有するユーザ識別子とは異なるユーザ識別子であり、前記グループ決定部が取得した1以上のユーザ識別子と対になる運動履歴情報を用いて、他のユーザの運動に関する他ユーザ情報を取得する他ユーザ情報取得部と、
前記ユーザの運動中に、前記端末装置に、前記他ユーザ情報を送信する他ユーザ情報送信部として機能させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、運動を支援する運動支援装置等に関するものである。
【背景技術】
【0002】
ランニングを行う上で、ランニングの継続または開始する「動機付け」が必要である。なぜならランニングは運動であり、負荷を伴う。そして一般的には辛い、つまらない、苦手といった印象を抱き、動機付けや継続が難しいからである。実際にランニングを支援するシステムはかず多く存在する。NIKE+RunningやRunning Keeperなどのランニング支援アプリケーションが有名である。また、ランニングのためのゲーミフィケーションではZombies Run!(非特許文献1)やCHARITY MILES(非特許文献2)などが有名である。
【0003】
NIKE+Runningでは、スマートウォッチを用いる。ペース、距離、高低差、心拍数、距離といった情報を細かく管理でき、運動のレベルと目標に合わせたプランを推薦する。また、ハッシュタグを用いた、目標や結果のシェアを行いユーザのモチベーションをキープするようなシステムを提案している。見所は身体情報を徹底的に管理できるところだが、ランニングをスポーツとして高い目標を持ったユーザ向けである。ダイエットや健康を目的としたランニングを苦手とするユーザにとって動機付けになるかは難しい。
【0004】
Runnig keeperでは、走った距離やペース、カロリー、時間等のデータを管理する。また、自身と同じ目標を持つユーザ同士でグループを作り、チャットを行いながら目標達成を目指すことが可能である。しかし、ユーザに対してルートの推薦や運動負荷の推薦などは考慮されていない。
【0005】
Zombies Run!では、様々ミッションが用意されており、そのミッションをゾンビから逃げながら課題を達成していくというランニングシステムである。音とともにゾンビから逃げる臨場感が味わえる。また、ミッションの中でアイテムを得られたり、ユーザが走ることで広がるマップが広がるといったランニングに対する動機付けも設計されている。
【0006】
CHARITY MILESでは、ユーザがランニングをすることにより、走った距離に応じて自分の支持するチャリティー団体に対して寄付されるランニング支援システムである。また、寄付金はユーザではなくスポンサーにより支払われる。このアプリの見所は自分のダイエットや健康維持のためランニングを行う動機付けを慈善活動と結びつける手法を提案しているとこである。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0007】
【文献】Emma Witkowski : \Running From Zombies",IE '13 Proceedings of The 9th Australasian Conference on Interactive Entertainment: Matters of Life and Death Article No.1,2013.
【文献】Charity Miles,インターネット[URL:http://www.charitymiles.org]
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら、従来技術においては、運動を行うことに対するモチベーションの向上を十分に行える技術が存在しなかった。
【0009】
特に、従来技術においては、他のユーザの運動に関する情報を運動中に得ることができず、運動を行うことに対するモチベーションの向上が不十分であった。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本第一の発明の運動支援装置は、ユーザを識別するユーザ識別子と、ユーザが行った運動の履歴に関する運動履歴情報がユーザ識別子に対応付けて格納される運動履歴情報格納部と、ユーザ識別子と、ユーザ識別子で識別されるユーザの運動中にユーザが行った運動に関する運動情報とを有するユーザ運動情報を端末装置から受信するユーザ運動情報受信部と、ユーザ運動情報受信部が受信したユーザ運動情報が有するユーザ識別子に対応付けて、ユーザ運動情報受信部が受信したユーザ運動情報が有する運動情報に対応する運動履歴情報を運動履歴情報格納部に蓄積する蓄積部と、ユーザ運動情報が有するユーザ識別子とは異なるユーザ識別子と対になる運動履歴情報を用いて、他のユーザの運動に関する他ユーザ情報を取得する他ユーザ情報取得部と、ユーザの運動中に、端末装置に、他ユーザ情報を送信する他ユーザ情報送信部とを具備する運動支援装置である。
【0011】
かかる構成により、他のユーザに関する運動の情報を運動中に得ることにより、運動を行うことに対するモチベーションが向上する。
【0012】
また、本第二の発明の運動支援装置は、第一の発明に対して、ユーザ運動情報受信部が受信したユーザ運動情報が有する運動情報を用いて、ユーザが行った運動の履歴に関する運動履歴情報を取得する運動履歴情報取得部をさらに具備し、蓄積部は、ユーザ運動情報受信部が受信したユーザ運動情報が有するユーザ識別子に対応付けて、運動履歴情報取得部が取得した運動履歴情報を運動履歴情報格納部に蓄積する運動支援装置である。
【0013】
かかる構成により、運動中に他のユーザに関する運動の情報を得ることにより、運動を行うことに対するモチベーションが向上する。
【0014】
また、本第三の発明の運動支援装置は、第一または第二の発明に対して、他ユーザ情報取得部は、ユーザ運動情報受信部が受信したユーザ運動情報が有するユーザ識別子と対になる運動履歴情報と、ユーザ運動情報受信部が受信したユーザ運動情報が有するユーザ識別子とは異なるユーザ識別子と対になる運動履歴情報とを用いて、ユーザ運動情報が有するユーザ識別子で識別されるユーザの、他のユーザに対する相対的な相対情報である他ユーザ情報を取得する運動支援装置である。
【0015】
かかる構成により、他のユーザに対する勝敗または順位の情報を運動中に得ることにより、運動を行うことに対するモチベーションが向上する。
【0016】
また、本第四の発明の運動支援装置は、第一から第三いずいれか一項の発明に対して、運動は、移動運動であり、運動情報は、運動による消費カロリー、ユーザの心拍数、ユーザの移動速度、ユーザの移動距離、ユーザが移動した位置に関する位置情報のうちのいずれか1以上であり、他ユーザ情報取得部は、各ユーザ識別子と対になる運動履歴情報に対応するスコアを取得するスコア取得手段と、スコア取得手段が取得した各ユーザのスコアを用いて、他ユーザ情報を取得する他ユーザ情報取得手段とを具備する運動支援装置である。
【0017】
かかる構成により、運動による消費カロリー、ユーザの心拍数、ユーザの移動速度、ユーザの移動距離、ユーザが移動した位置に関する位置情報のうちのいずれか1以上の情報を用いて取得されたスコアを用いた他ユーザ情報を運動中に得ることにより、運動を行うことに対するモチベーションが向上する。
【0018】
また、本第五の発明の運動支援装置は、第四の発明に対して、スコアは、ユーザが移動した地点に対応する地図情報を用いて算出された情報である運動支援装置である。
【0019】
かかる構成により、適切に算出されたスコアを用いた運動の情報を利用し、他ユーザ情報を運動中に得ることにより、運動を行うことに対するモチベーションが向上する。
【0020】
また、本第六の発明の運動支援装置は、第一から第五いずいれか一項の発明に対して、ユーザの1以上の属性値を含み、ユーザ識別子に対応付いている2以上のユーザ情報が格納されるユーザ情報格納部と、予め決められた条件を満たす属性値に対応する2以上のユーザ識別子のうちの少なくとも一部のユーザ識別子を取得するグループ決定部とをさらに具備し、他ユーザ情報取得部は、ユーザ運動情報が有するユーザ識別子とは異なるユーザ識別子であり、グループ決定部が取得した1以上のユーザ識別子と対になる運動履歴情報を用いて、他のユーザの運動に関する他ユーザ情報を取得する運動支援装置である。
【0021】
かかる構成により、適切なメンバーの間で、運動中に競い合う環境を提供することにより、運動を行うことに対するモチベーションが向上する。
【0022】
また、本第七の発明の運動支援装置は、第六の発明に対して、1以上の属性値は、ユーザが居る場所に関する場所情報を含み、予め決められた条件は、2以上の各ユーザ識別子と対になる場所情報が予め決められた条件を満たすことである運動支援装置である。
【0023】
かかる構成により、より適切なメンバーの間で、運動中に競い合う環境を提供することにより、運動を行うことに対するモチベーションが向上する。
【0024】
また、本第八の発明の運動支援装置は、第一から第五いずいれか一項の発明に対して、グループへの参加に関する参加表明情報を2以上の端末装置から受信する参加表明情報受信部と、参加表明情報を送信した端末装置に対応する2以上のユーザ識別子を取得するグループ決定部とをさらに具備し、他ユーザ情報取得部は、ユーザ運動情報が有するユーザ識別子とは異なるユーザ識別子であり、グループ決定部が取得した1以上のユーザ識別子と対になる運動履歴情報を用いて、他のユーザの運動に関する他ユーザ情報を取得する運動支援装置である。
【0025】
かかる構成により、グループへのメンバーの間で、運動中に競い合う環境を提供することにより、運動を行うことに対するモチベーションが向上する。
【0026】
また、本第九の発明の端末装置は、ユーザ識別子が格納される端末格納部と、ユーザの運動中に運動情報を取得する端末処理部と、ユーザ識別子と運動情報とを運動支援装置に送信する端末送信部と、運動情報の送信に応じて、他ユーザ情報を運動中に受信する端末受信部と、他ユーザ情報に対応する出力情報を出力する端末出力部とを具備する端末装置である。
【0027】
かかる構成により、他のユーザに関する運動の情報を運動中に得ることにより、運動を行うことに対するモチベーションが向上する。
【発明の効果】
【0028】
本発明による運動支援装置によれば、運動を行うことに対するモチベーションの向上を十分に行える。
【図面の簡単な説明】
【0029】
【
図1】実施の形態1における情報システムAの概念図
【
図3】同情報システムAを構成する運動支援装置1のブロック図
【
図4】同運動支援装置1の動作について説明するフローチャート
【
図5】同グループ作成処理について説明するフローチャート
【
図6】同他ユーザ情報取得処理について説明するフローチャート
【
図7】同端末装置2の動作について説明するフローチャート
【発明を実施するための形態】
【0030】
以下、運動支援装置等の実施形態について図面を参照して説明する。なお、実施の形態において同じ符号を付した構成要素は同様の動作を行うので、再度の説明を省略する場合がある。
【0031】
(実施の形態1)
【0032】
本実施の形態において、例えば、ランニングやウォーキング等の運動中にグループ内で運動に関する情報を送受信し、他のユーザの運動に関する他ユーザ情報を送信する運動支援装置を具備する情報システムについて説明する。
【0033】
また、本実施の形態において、グループのメンバーを何らかの条件に基づいて自動的または半自動的に決定する運動支援装置を具備する情報システムについて説明する。
【0034】
図1は、本実施の形態における情報システムAの概念図である。情報システムAは、運動支援装置1、および2以上の端末装置2を備える。運動支援装置1は、例えば、いわゆるクラウドサーバ、ASPサーバ等のサーバ装置である。運動支援装置1は、運動情報を処理する装置である。端末装置2は、ユーザが使用する端末である。端末装置2は、通常、ユーザが運動中に使用する端末である。ただし、2以上の端末装置2の中には、運動中に使用しない端末が含まれていても良い。端末装置2は、例えば、スマートフォン、またはスマートウォッチ、またはスマートフォンとスマートウォッチ等である。端末装置2は、通常、携帯可能な端末であるが、いわゆるパーソナルコンピュータ、タブレット端末等も含んでも良い場合があっても良い。端末装置2の形状、種類等は問わない。また、運動支援装置1と2以上の各端末装置2とは、インターネット等のネットワークにより通信可能である。
【0035】
図2は、本実施の形態における情報システムAのブロック図である。
図3は、情報システムAを構成する運動支援装置1のブロック図である。
【0036】
運動支援装置1は、格納部11、受信部12、処理部13、および送信部14を備える。格納部11は、ユーザ情報格納部111、および運動履歴情報格納部112を備える。受信部12は、ユーザ運動情報受信部121、および参加表明情報受信部122を備える。処理部13は、運動履歴情報取得部131、蓄積部132、グループ決定部133、および他ユーザ情報取得部134を備える。グループ決定部133は、グループ候補決定手段1331、およびグループ決定手段1332を備える。他ユーザ情報取得部134は、スコア取得手段1341、および他ユーザ情報取得手段1342を備える。送信部14は、他ユーザ情報送信部141を備える。
【0037】
端末装置2は、端末格納部21、端末受付部22、端末処理部23、端末送信部24、端末受信部25、および端末出力部26を備える。
【0038】
運動支援装置1を構成する格納部11には、種々の情報が格納し得る。種々の情報とは、例えば、後述するユーザ情報、後述する運動履歴情報である。
【0039】
ユーザ情報格納部111には、2以上のユーザ情報が格納される。ユーザ情報は、ユーザの1以上の属性値を含む。ユーザ情報は、ユーザ識別子に対応付いている。ユーザ識別子に対応付いていることは、ユーザ識別子を含むことでも良い。属性値は、ユーザに関する情報である。1以上の属性値は、動的な属性値または静的な属性値のうちの1種類以上の情報を含む。動的な属性値は、動的に変化し得る情報である。静的な属性値は、原則、変化しない情報であるが、年齢や住所等の変化可能な情報でも良い。動的な属性値は、例えば、ユーザが居る位置を特定する位置情報、ユーザが居る場所を特定する場所情報、ユーザが運動中か否かを示すフラグ情報等である。動的な属性値は、例えば、ユーザに運動により変化する情報である。位置情報は、例えば、(緯度,軽度)であるが、地点識別子等でも良い。場所情報は、地点名、地点識別子、位置の種類を示す情報(例えば、川縁、海辺、都市部、山岳地帯など)等である。場所情報は、位置情報と同じ情報でも良い。また、静的な属性値は、例えば、性別、年齢、職業、住所、氏名、所属、通知先情報、ユーザが設定した目標等である。通知先情報とは、通常、メールアドレスであるが、電話番号、FAX番号、ユーザが使用する端末装置2のIPアドレス、MACアドレス等でも良い。なお、1以上の属性値は、ユーザが居る場所に関する場所情報を含むことは好適である。また、ユーザ識別子は、例えば、ID、メールアドレス、電話番号等であり、ユーザを識別できる情報であれば何でも良い。
【0040】
運動履歴情報格納部112には、運動履歴情報がユーザ識別子に対応付けて格納される。運動履歴情報格納部112には、通常、2以上の運動履歴情報が格納される。運動履歴情報は、ユーザが行った運動の履歴に関する情報である。運動履歴情報は、ユーザが行った運動により取得される情報である。運動履歴情報は、後述する運動情報と同じ情報でも良いと考えられる場合もあり得る。運動履歴情報は、例えば、走行距離、到達地点、運動による消費カロリー、後述するスコアなどである。
【0041】
受信部12は、指示や情報等を受信する。ここで、受信とは、通常、端末装置2からの受信である。指示や情報等とは、例えば、後述するユーザ運動情報、後述する参加表明情報、ユーザ登録指示である。ユーザ登録指示とは、ユーザ情報を登録する指示である。ユーザ登録指示は、ユーザ情報を構成する情報を含む。ユーザ登録指示は、例えば、静的な属性値である性別、年齢、職業、住所、氏名、所属、通知先情報、ユーザが設定した目標等のうちの1以上の情報を含む。
【0042】
ユーザ運動情報受信部121は、1または2以上の各端末装置2からユーザ運動情報を受信する。ユーザ運動情報は、ユーザ識別子と、運動情報とを有する。運動情報は、対になるユーザ識別子で識別されるユーザの運動中にユーザが行った運動に関する情報である。運動情報は、例えば、運動による消費カロリー、ユーザの心拍数、ユーザの移動速度、ユーザの移動距離、ユーザが移動した位置に関する位置情報のうちのいずれか1以上である。運動情報は、例えば、ユーザが到達した地点を示す地点情報、後述するスコア、生体情報等でも良い。生体情報は、例えば、心拍数、血圧、発汗量、体温などである。受信される運動情報は、位置情報または場所情報を含むことは好適である。
【0043】
参加表明情報受信部122は、参加表明情報を2以上の端末装置2から受信する。参加表明情報は、グループへの参加に関する情報である。参加表明情報は、グループへの参加の意思を示す情報である。グループは、例えば、運動に関して競い合うグループである。グループは、例えば、運動を共に行うグループである。グループは、例えば、運動を共に行う仮想的なグループである。
【0044】
参加表明情報受信部122は、不参加表明情報を受信しても良い。不参加表明情報は、グループに参加しないことの意思を示す情報である。
【0045】
参加表明情報受信部122は、通常、ユーザ識別子に対応付いけられている参加表明情報を1または2以上の端末装置2から受信する。参加表明情報受信部122は、例えば、ユーザ識別子と参加表明情報を受信する。
【0046】
処理部13は、各種の処理を行う。各種の処理とは、例えば、運動履歴情報取得部131、蓄積部132、グループ決定部133、グループ候補決定手段1331、グループ決定手段1332、他ユーザ情報取得部134、スコア取得手段1341、他ユーザ情報取得手段1342が行う処理である。各種の処理とは、例えば、受信されたユーザ登録指示が有する属性値を用いて、蓄積するユーザ情報を構成する処理である。
【0047】
運動履歴情報取得部131は、ユーザ運動情報受信部121が受信したユーザ運動情報が有する運動情報を用いて、ユーザが行った運動の履歴に関する運動履歴情報を取得する。
【0048】
運動履歴情報取得部131は、例えば、格納されている運動履歴情報(例えば、移動した距離、運動時間)に、受信された運動情報(例えば、移動した距離、運動時間)を加算して、新しい運動履歴情報を算出する。
【0049】
運動情報が位置情報である場合、運動履歴情報取得部131は、例えば、受信された位置情報の時系列データ(位置情報の履歴と言っても良い。)から移動距離を算出し、当該移動距離を、格納されている運動履歴情報(移動距離)に加算し、新しい運動履歴情報を算出する。
【0050】
運動履歴情報取得部131は、例えば、複数回の運動(例えば、ランニング)における累積された情報である運動履歴情報を取得しても良いし、現在の運動中における運動履歴情報を取得しても良い。
【0051】
累積された情報である運動履歴情報は、例えば、累積走行距離、累積消費カロリー、累積スコアである。運動履歴情報取得部131は、例えば、現在の運動中における走行距離を取得し、当該走行距離を格納されている累積走行距離である運動履歴情報に加算し、新しい累積走行距離である運動履歴情報を算出する。また、運動履歴情報取得部131は、例えば、現在の運動中における消費カロリーを取得し、当該消費カロリーを格納されている累積消費カロリーである運動履歴情報に加算し、新しい累積消費カロリーである運動履歴情報を算出する。また、運動履歴情報取得部131は、例えば、現在の運動中におけるスコアを取得し、当該スコアを格納されている累積スコアである運動履歴情報に加算し、新しい累積スコアである運動履歴情報を算出する。
【0052】
現在の運動中における運動履歴情報は、例えば、現在の運動における連続した走行距離、現在の運動における消費カロリー、現在の運動におけるスコアである。運動履歴情報取得部131は、例えば、受信された位置情報の時系列データから現在の運動における連続した走行距離を取得する。また、運動履歴情報取得部131は、例えば、取得した走行距離と、勾配情報(高度)の遷移とを用いて、消費カロリーを算出する。なお、運動履歴情報取得部131は、受信された位置情報から、格納部11の地図情報を参照し、勾配情報を取得する。なお、運動履歴情報取得部131は、通常、走行距離が長いほど、勾配情報が大きいほど、勾配情報の差異が大きいほど、多い消費カロリーとなるように消費カロリーを算出する。また、運動履歴情報取得部131は、例えば、走行距離、勾配情報の遷移、および心拍数等の生体情報を用いて、スコアを算出する。運動履歴情報取得部131は、例えば、走行距離が長いほど、勾配情報(高度)の遷移が大きいほど、心拍数が多いほど、高いスコアとなるように、スコアを算出する。
【0053】
運動履歴情報取得部131は、例えば、ユーザ運動情報受信部121が受信したユーザ運動情報が有する運動情報を運動履歴情報として取得しても良い。
【0054】
蓄積部132は、ユーザ運動情報受信部121が受信したユーザ運動情報が有するユーザ識別子に対応付けて、ユーザ運動情報受信部121が受信したユーザ運動情報が有する運動情報に対応する運動履歴情報を運動履歴情報格納部112に蓄積する。なお、運動情報に対応する運動履歴情報とは、運動情報を用いて取得された運動履歴情報、運動情報を含む運動履歴情報、または運動情報そのものである運動履歴情報等である。
【0055】
蓄積部132は、例えば、ユーザ運動情報受信部121が受信したユーザ運動情報が有するユーザ識別子に対応付けて、運動履歴情報取得部131が取得した運動履歴情報を運動履歴情報格納部112に蓄積する。
【0056】
なお、蓄積部132は、ユーザ運動情報受信部121が受信したユーザ運動情報が有するユーザ識別子に対応付けて、ユーザ運動情報受信部121が受信したユーザ運動情報が有する運動情報を運動履歴情報格納部112に蓄積しても良い。かかる場合、蓄積した運動情報は、運動履歴情報を構成する。
【0057】
また、蓄積部132は、構成されたユーザ情報をユーザ情報格納部111に蓄積しても良い。かかる処理は、ユーザの登録処理である。
【0058】
グループ決定部133は、グループに属する2以上のユーザ識別子を取得する。グループ決定部133は、例えば、2以上のユーザのグループを決定する。かかるグループは、運動について競い合う2以上のユーザで構成されるグループ、または仮想的に共に運動を行う2以上のユーザで構成されるグループ等である。
【0059】
グループ決定部133は、例えば、予め決められた条件を満たす属性値に対応する2以上のユーザ識別子のうちの少なくとも一部のユーザ識別子を取得する。
【0060】
ここで、予め決められた条件とは、相対的な条件でも良いし、絶対的な条件でも良い。相対的な条件は、例えば、2以上の各ユーザ識別子と対になる属性値が予め決められた関係を有することである。相対的な条件は、例えば、同一または類似する地点に居ることである。同一または類似する地点とは、例えば、距離が閾値以内または閾値より小さい地点、または地点の属性値が同一または類似する地点である。地点の属性値は、例えば、地点の種類(川縁、都市部、山岳地帯、海辺、グラウンドなど)、地点が属する国または地方公共団体等である。なお、地図情報を用いて、位置情報から地点の種類、国または地方公共団体等を取得する技術は公知技術であるので詳細な説明を省略する。相対的な条件は、例えば、属性値である走行距離、消費カロリー、スコア等のうちの1以上の情報が、予め決められた条件を満たすほど近似する(例えば、差が閾値以内)ことである。絶対的な条件とは、一のユーザの属性値のみを用いて決定される条件である。絶対的な条件は、例えば、運動中であること、スコアが閾値以上、スコアが閾値未満、ユーザが設定した目標(属性値の一例)が予め決められた条件を満たすほど類似していること等である。
【0061】
また、2以上のユーザ識別子のうちの少なくとも一部のユーザ識別子とは、参加表明をしたユーザのユーザ識別子のみでも良いし、予め決められた条件を満たす属性値に対応するすべてのユーザ識別子等でも良い。
【0062】
なお、予め決められた条件は、2以上の各ユーザ識別子と対になる場所情報が予め決められた条件を満たすことが好適である。例えば、同様の場所で運動をしているユーザ間で競い合うことは運動のモチベーションアップに繋がるからである。
【0063】
グループ決定部133は、例えば、参加表明情報を送信した端末装置2に対応する2以上のユーザ識別子を取得する。
【0064】
グループ候補決定手段1331は、グループに属する候補のユーザの2以上のユーザ識別子を取得する。
【0065】
グループ候補決定手段1331は、例えば、予め決められた条件を満たす属性値に対応する2以上のユーザ識別子を取得する。予め決められた条件を満たす属性値については、上述した。
【0066】
グループ決定手段1332は、例えば、グループ候補決定手段1331が取得した2以上のユーザ識別子の中で、参加表明情報を送信してきた端末装置2に対応するユーザ識別子を決定する。
【0067】
他ユーザ情報取得部134は、ユーザ運動情報が有するユーザ識別子とは異なるユーザ識別子と対になる運動履歴情報を用いて、他のユーザの運動に関する他ユーザ情報を取得する。
【0068】
なお、かかる運動履歴情報は、運動履歴情報格納部112の運動履歴情報である。ここで、他のユーザとは、ユーザ運動情報が有するユーザ識別子で識別されるユーザと同一のグループに属するユーザであることは好適である。ここでのグループは、グループ決定部133が取得した2以上のユーザ識別子で識別される2以上のユーザにより構成されるグループである。
【0069】
なお、他ユーザ情報は、通常、他のユーザの運動履歴情報を用いて取得される情報であれば良い。他ユーザ情報は、例えば、他のユーザのユーザ運動情報、または相対情報である。他のユーザのユーザ運動情報は、例えば、他のユーザの位置情報、他のユーザの走行距離から取得される他のユーザの仮想的な位置を示す情報である。仮想的な位置とは、実際は異なる場所で運動している2以上のユーザを同一の場所で運動しているとした場合の位置である。相対情報は、他のユーザと自分との関係を示す情報である。相対情報は、例えば、勝敗、順位、抜いたこと、抜かれたこと、スコアの差などである。
【0070】
他ユーザ情報取得部134は、ユーザ運動情報受信部121が受信したユーザ運動情報が有するユーザ識別子と対になる運動履歴情報と、ユーザ運動情報受信部121が受信したユーザ運動情報が有するユーザ識別子とは異なるユーザ識別子と対になる運動履歴情報とを用いて、ユーザ運動情報が有するユーザ識別子で識別されるユーザの、他のユーザに対する相対的な相対情報である他ユーザ情報を取得する。
【0071】
他ユーザ情報取得部134は、ユーザ運動情報が有するユーザ識別子とは異なるユーザ識別子であり、グループ決定部133が取得した1以上のユーザ識別子と対になる運動履歴情報を用いて、他のユーザの運動に関する他ユーザ情報を取得する。
【0072】
スコア取得手段1341は、各ユーザ識別子と対になる運動履歴情報に対応するスコアを取得する。
【0073】
スコア取得手段1341は、例えば、受信された運動による消費カロリー、ユーザの心拍数、ユーザの移動速度、ユーザの移動距離、ユーザが移動した位置に関する位置情報のうちのいずれか1または2以上を用いて、スコアを算出する。
【0074】
スコア取得手段1341は、例えば、消費カロリーが多いほど、心拍数が大きいほど、移動速度が早いほど、移動距離が長いほど、大きなスコアとなるように、スコアを算出する。
【0075】
運動履歴情報がスコアの場合、スコア取得手段1341は、運動履歴情報格納部112からスコアを読み出す。
【0076】
スコアは、ユーザが移動した地点に対応する地図情報を用いて算出された情報であることは好適である。スコア取得手段1341は、例えば、ユーザが移動した地点の勾配情報(通常、高度、または移動の高度差)を用いて、スコアを算出する。スコア取得手段1341は、例えば、高度が高いほど、または移動した場所の高低差が大きいほど、大きなスコアとなるように、スコアを算出する。
【0077】
他ユーザ情報取得手段1342は、スコア取得手段1341が取得した各ユーザのスコアを用いて、他ユーザ情報を取得する。他ユーザ情報とは、例えば、勝敗、順位、抜かれたこと、抜いたことなどである。
【0078】
他ユーザ情報取得手段1342は、例えば、2以上のユーザ識別子に対応するスコアを用いて、各ユーザ識別子で識別されるユーザの順位を示す順位情報を取得する。なお、順位情報は、単に順位と言っても良い。
【0079】
他ユーザ情報取得手段1342は、例えば、2つのユーザ識別子に対応する2つのスコア大小関係を取得し、二人のユーザの勝敗を示す勝敗情報を取得する。なお、勝敗情報は、単に勝敗と言っても良い。
【0080】
他ユーザ情報取得手段1342は、例えば、自身の運動履歴情報から取得された自身の移動距離、および他のユーザの運動履歴情報から取得された他のユーザの移動距離を用いて、他のユーザを抜いたことを示す情報、または他のユーザに抜かれたことを示す情報を取得する。
【0081】
送信部14は、各種の情報を送信する。各種の情報とは、例えば、他ユーザ情報、グループへの参加をするか否かを問い合わせる情報である。
【0082】
送信部14は、例えば、グループ候補決定手段1331が取得した2以上のユーザ識別子に対応する2以上の端末装置2に、グループへの参加をするか否かを問い合わせる情報を送信しても良い。
【0083】
他ユーザ情報送信部141は、ユーザの運動中に、当該ユーザの端末装置2に、他ユーザ情報を送信する。
【0084】
ここで、他ユーザ情報を送信するタイミングは問わない。他ユーザ情報送信部141は、定期的に他ユーザ情報を送信しても良いし、予め決められた条件を満たした場合に他ユーザ情報を送信しても良い。予め決められた条件とは、他ユーザ情報に変化があった(例えば、順位が変わった)こと、1以上のユーザの運動情報に変化があった(例えば、運動を止めた、ゴールに到着した等)。
【0085】
端末装置2を構成する端末格納部21には、各種の情報を格納し得る。各種の情報とは、例えば、ユーザ識別子、地図情報である。
【0086】
端末受付部22は、ユーザから指示や情報等を受け付ける。指示や情報等は、例えば、グループに参加する旨の参加表明情報、グループに参加しない旨の不参加表明情報、起動指示、ユーザ登録指示、運動終了指示等である。起動指示は、運動を開始する場合の指示であり、例えば、端末装置2のアプリケーションの起動の指示である。ユーザ登録指示は、運動支援装置1に、ユーザ情報を登録する指示である。ユーザ登録指示は、通常、ユーザの静的な属性値を含む。運動終了指示は、運動を終了する指示である。運動終了指示は、例えば、アプリケーションの終了の指示である。また、運動終了指示の受け付けは、例えば、設定された目的地に到着したことを検知したことでも良い。
【0087】
指示や情報等の入力手段は、タッチパネルやキーボードやマウスやメニュー画面によるもの等、何でも良い。端末受付部22は、タッチパネルやキーボード等の入力手段のデバイスドライバーや、メニュー画面の制御ソフトウェア等で実現され得る。
【0088】
端末処理部23は、各種の処理を行う。端末処理部23は、例えば、ユーザの運動中に運動情報を取得する。端末処理部23は、例えば、取得した運動情報と端末格納部21のユーザ識別子とを用いて送信する情報を構成する。送信する情報は、例えば、運動情報が取得された時刻を示す時刻情報を有する。
【0089】
なお、運動情報は、例えば、位置情報、走行距離、到達地点、消費カロリー、スコア、生体情報である。生体情報は、例えば、心拍数、血圧、発汗量などである。また、かかる運動情報を取得する処理は公知技術であるので詳細な説明を省略する。
【0090】
端末処理部23は、例えば、GPS受信機、各種のセンサ、ソフトウェアなどにより運動情報を取得する。各種のセンサとは、生体情報を取得するセンサである。
【0091】
端末処理部23は、例えば、移動距離、消費カロリー、スコア等のうちの1以上の情報を有する運動情報を取得しても良い。かかる場合、端末処理部23は、例えば、取得した位置情報の遷移を用いて移動距離を算出する。また、端末処理部23は、例えば、取得した位置情報の遷移、勾配情報を用いて、消費カロリーを取得する。また、端末処理部23は、例えば、取得した位置情報の遷移、勾配情報を用いて、スコアを取得する。なお、移動距離、消費カロリー、スコア等の取得方法は、上述した運動履歴情報格納部112の処理と同様であるので、詳細な説明は省略する。
【0092】
端末処理部23は、例えば、運動終了指示の受け付けに応じて、終了処理を行う。終了処理とは、例えば、運動を終了した旨のフラグをユーザ識別子と対にして、運動支援装置1に送信することである。終了処理とは、例えば、アプリケーションの終了の処理である。
【0093】
端末送信部24は、各種の指示や情報等を運動支援装置1に送信する。各種の指示や情報等は、例えば、運動情報、ユーザ識別子、参加表明情報、不参加表明情報等である。
【0094】
ここで、端末送信部24が運動情報等を送信するタイミングは問わない。端末送信部24は、定期的に運動情報等を送信しても良いし、予め決められた条件を満たした場合に運動情報等を送信しても良い。予め決められた条件とは、閾値以上または閾値より大きい距離を移動したこと、閾値以上または閾値より長い時間運動したこと。
【0095】
端末受信部25は、各種の情報を運動支援装置1から受信する。各種の情報は、例えば、他ユーザ情報である。端末受信部25は、運動情報の送信に応じて、他ユーザ情報を運動中に受信することは好適である。
【0096】
端末出力部26は、各種の情報を出力する。各種の情報とは、例えば、他ユーザ情報に対応する出力情報である。他ユーザ情報に対応する出力情報は、他ユーザ情報そのものでも良いし、他ユーザ情報を用いて取得され得る情報でも良い。
【0097】
ここで、出力とは、通常、ディスプレイへの表示であるが、振動による情報伝達、音出力、外部の装置(例えば、音出力装置、振動装置など)への送信、プロジェクターを用いた投影、プリンタでの印字、記録媒体への蓄積、他の処理装置や他のプログラムなどへの処理結果の引渡しなどを含む概念であると考えても良い。
【0098】
格納部11、ユーザ情報格納部111、運動履歴情報格納部112、および端末格納部21は、不揮発性の記録媒体が好適であるが、揮発性の記録媒体でも実現可能である。
【0099】
格納部11等に情報が記憶される過程は問わない。例えば、記録媒体を介して情報が格納部11等で記憶されるようになってもよく、通信回線等を介して送信された情報が格納部11等で記憶されるようになってもよく、あるいは、入力デバイスを介して入力された情報が格納部11等で記憶されるようになってもよい。
【0100】
受信部12、ユーザ運動情報受信部121、参加表明情報受信部122、および端末受信部25は、通常、無線または有線の通信手段で実現されるが、放送を受信する手段で実現されても良い。
【0101】
処理部13、運動履歴情報取得部131、蓄積部132、グループ決定部133、グループ候補決定手段1331、グループ決定手段1332、他ユーザ情報取得部134、スコア取得手段1341、他ユーザ情報取得手段1342、および端末処理部23は、通常、MPUやメモリ等から実現され得る。処理部13等の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。但し、ハードウェア(専用回路)で実現しても良い。
【0102】
送信部14、他ユーザ情報送信部141、および端末送信部24は、通常、無線または有線の通信手段で実現されるが、放送手段で実現されても良い。
【0103】
端末受付部22は、例えば、GPS受信機、各種のセンサ、MPUとソフトウェアなどにより実現される。
【0104】
端末出力部26は、ディスプレイやスピーカー等の出力デバイスを含むと考えても含まないと考えても良い。端末出力部26は、出力デバイスのドライバーソフトまたは、出力デバイスのドライバーソフトと出力デバイス等で実現され得る。
【0105】
次に、情報システムAの動作について説明する。まず、運動支援装置1の動作について、
図4のフローチャートを用いて説明する。
【0106】
(ステップS401)ユーザ運動情報受信部121は、ユーザ運動情報を受信したか否かを判断する。ユーザ運動情報を受信した場合はステップS402に行き、ユーザ運動情報を受信しなかった場合はステップS412に行く。
【0107】
(ステップS402)運動履歴情報取得部131は、ステップS401で受信されたユーザ運動情報から、ユーザ識別子と運動情報とを取得する。
【0108】
(ステップS403)運動履歴情報取得部131は、ステップS402で取得した運動情報を用いて、ステップS402で取得したユーザ識別子で識別されるユーザの運動履歴情報を取得する。
【0109】
(ステップS404)運動履歴情報取得部131は、ステップS402で取得したユーザ識別子に対応付けて、ステップS403で取得した運動履歴情報を運動履歴情報格納部112に蓄積する。なお、ここで、蓄積部132は、運動情報の受信に応じて、受信されたユーザ識別子に対応する属性値を更新することは好適である。蓄積部132は、例えば、運動履歴情報とともに受信された情報(例えば、位置情報)から場所情報を取得し、当該場所情報をユーザ情報格納部111に蓄積する。また、蓄積部132は、例えば、ユーザ運動情報の受信に応じて、運動中であることを示すフラグをユーザ識別子に対応付けて、ユーザ情報格納部111に蓄積する。なお、属性値は、ユーザ情報格納部111に格納されている属性値である。
【0110】
(ステップS405)グループ決定部133は、ステップS402で取得したユーザ識別子に対応するグループが存在するか否かを判断する。ステップS402で取得したユーザ識別子に対応するグループが存在する場合はステップS407に行き、存在しない場合はステップS406に行く。
【0111】
(ステップS406)グループ決定部133は、ステップS402で取得したユーザ識別子で識別されるユーザのグループを作成する。グループ作成処理について、
図5のフローチャートを用いて説明する。
【0112】
(ステップS407)他ユーザ情報取得部134は、他ユーザ情報を取得する。他ユーザ情報取得処理について、
図6のフローチャートを用いて説明する。
【0113】
(ステップS408)他ユーザ情報送信部141は、カウンタiに1を代入する。
【0114】
(ステップS409)他ユーザ情報送信部141は、ステップS402で取得したユーザ識別子に対応するグループに含まれるユーザの中で、i番目のユーザのユーザ識別子が存在するか否かを判断する。i番目のユーザのユーザ識別子が存在する場合はステップS410に行き、存在しない場合はステップS401に戻る。
【0115】
(ステップS410)他ユーザ情報送信部141は、i番目のユーザのユーザ識別子に対応するユーザの端末装置2に他ユーザ情報を送信する。なお、各ユーザの端末装置2への送信のための情報(例えば、IPアドレス、電話番号、ID等)は、ユーザ識別子に対応付けて格納されている、とする。
【0116】
(ステップS411)他ユーザ情報送信部141は、カウンタiを1、インクリメントする。ステップS409に戻る。
【0117】
(ステップS412)受信部12は、ユーザ登録指示を受信したか否かを判断する。ユーザ登録指示を受信した場合はステップS413に行き、ユーザ登録指示を受信しない場合はステップS401に戻る。
【0118】
(ステップS413)処理部13は、蓄積するユーザ情報を構成する。
【0119】
(ステップS414)蓄積部132は、ステップS413で構成されたユーザ情報をユーザ情報格納部111に蓄積する。ステップS401に戻る。
【0120】
なお、
図4のフローチャートにおいて、電源オフや処理終了の割り込みにより処理は終了する。
【0121】
次に、ステップS406のグループ作成処理について、
図5のフローチャートを用いて説明する。
【0122】
(ステップS501)グループ決定部133は、ステップS402で取得したユーザ識別子と対になる1以上の属性値をユーザ情報格納部111から取得する。
【0123】
(ステップS502)グループ決定部133は、カウンタiに1を代入する。
【0124】
(ステップS503)グループ決定部133は、i番目の他のユーザが存在するか否かを判断する。i番目の他のユーザが存在する場合はステップS504に行き、i番目の他のユーザが存在しない場合はステップS508に行く。なお、i番目の他のユーザが存在するか否かは、ステップS402で取得したユーザ識別子以外のi番目のユーザ識別子がユーザ情報格納部111に存在するか否かにより判断する。
【0125】
(ステップS504)グループ決定部133は、i番目の他のユーザのユーザ識別子に対応する1以上の属性値をユーザ情報格納部111から取得する。
【0126】
(ステップS505)グループ決定部133は、i番目の他のユーザの1以上の属性値、またはi番目の他のユーザの1以上の属性値およびステップS402で取得したユーザ識別子と対になる1以上の属性値が、予め決められた条件を満たすか否かを判断する。予め決められた条件を満たす場合はステップS506に行き、予め決められた条件を満たさない場合はステップS507に行く。なお、予め決められた条件は、例えば、i番目の他のユーザの1以上の属性値が、運動中であることを示すフラグを有するか否かである。また、予め決められた条件は、例えば、i番目の他のユーザの1以上の属性値およびステップS402で取得したユーザ識別子と対になる1以上の属性値が予め決められた条件を満たすほど近似していることである。なお、2つの属性値の集合が予め決められた条件を満たすほど近似することは、例えば、場所情報の種類が同じ(例えば、川縁、山岳地帯、都市部など)ことである。
【0127】
(ステップS506)グループ決定部133は、i番目の他のユーザのユーザ識別子を取得し、図示しないバッファに一時蓄積する。
【0128】
(ステップS507)グループ決定部133は、カウンタiを1、インクリメントする。ステップS503に戻る。
【0129】
(ステップS508)グループ決定部133は、ユニークなグループ識別子を取得する。なお、グループ決定部133は、ユニークなグループ識別子を取得するアルゴリズムは問わない。
【0130】
(ステップS509)グループ決定部133は、グループ識別子を、2以上のユーザ識別子に対応付けて、図示しないバッファに一時蓄積する。上位処理にリターンする。
【0131】
なお、
図5のフローチャートにおいて、ステップS506で図示しないバッファに蓄積された他のユーザのユーザ識別子であり、ステップS402で取得したユーザ識別子以外の他のユーザのすべてのユーザ識別子に対応するグループが既に存在する場合、当該グループに対応付けて、ステップS402で取得したユーザ識別子を蓄積しても良い。かかる場合、新たなグループが作成されるわけではなく、ステップS402で取得したユーザ識別子で識別されるユーザが既存のグループに参加する態様である。
【0132】
次に、ステップS407の他ユーザ情報取得処理について、
図6のフローチャートを用いて説明する。
【0133】
(ステップS601)他ユーザ情報取得部134は、自身の運動履歴情報を取得する。なお、自身の運動履歴情報は、ステップS401で受信されたユーザ運動情報が有するユーザ識別子と対になる運動履歴情報である。
【0134】
(ステップS602)他ユーザ情報取得部134は、カウンタiに1を代入する。
【0135】
(ステップS603)他ユーザ情報取得部134は、グループ内のi番目の他のユーザが存在するか否かを判断する。i番目の他のユーザが存在する場合はステップS604に行き、i番目の他のユーザが存在しない場合はステップS606に行く。なお、i番目の他のユーザが存在するか否かは、例えば、ステップS401で受信されたユーザ運動情報が有するユーザ識別子と対になるグループ識別子と対になるi番目の他のユーザ識別子が図示しないバッファに存在するか否かにより判断される。
【0136】
(ステップS604)他ユーザ情報取得部134は、i番目の他のユーザのユーザ識別子と対になる運動履歴情報を運動履歴情報格納部112から取得する。
【0137】
(ステップS605)他ユーザ情報取得部134は、カウンタiを1、インクリメントする。ステップS603に戻る。
【0138】
(ステップS606)他ユーザ情報取得部134は、ステップS601で取得した自身の運動履歴情報、およびステップS604で取得した1以上の他のユーザの運動履歴情報から、他ユーザ情報を取得する。上位処理にリターンする。
【0139】
次に、端末装置2の動作について、
図7のフローチャートを用いて説明する。
【0140】
(ステップS701)端末受付部22は、起動指示を受け付けたか否かを判断する。起動指示を受け付けた場合はステップS702に行き、起動指示を受け付けなかった場合はステップS709に行く。
【0141】
(ステップS702)端末処理部23は、運動情報を取得する。なお、端末処理部23は、アプリ等の起動のための処理を行った後に、運動情報を取得することは好適である。
【0142】
(ステップS703)端末処理部23は、ステップS702で取得した運動情報と端末格納部21のユーザ識別子とを用いて、送信するユーザ運動情報を構成する。
【0143】
(ステップS704)端末送信部24は、ステップS703で構成されたユーザ運動情報を運動支援装置1に送信する。
【0144】
(ステップS705)端末受信部25は、運動支援装置1から他ユーザ情報を受信したか否かを判断する。他ユーザ情報を受信した場合はステップS706に行き、他ユーザ情報を受信しなかった場合はステップS702に戻る。
【0145】
(ステップS706)端末処理部23は、ステップS705で受信された他ユーザ情報を用いて、出力する情報を構成する。そして、端末出力部26は、当該情報を出力する。なお、出力する情報は、受信された他ユーザ情報に基づく情報である。
【0146】
(ステップS707)端末受付部22は、運動終了指示を受け付けたか否かを判断する。運動終了指示を受け付け場合はステップS708に行き、運動終了指示を受け付なかった場合はステップS702に戻る。
【0147】
(ステップS708)端末処理部23は、終了処理を行う。ステップS701に戻る。なお、終了処理については上述した。
【0148】
(ステップS709)端末受付部22は、ユーザ登録指示を受け付けたか否かを判断する。ユーザ登録指示を受け付けた場合はステップS710に行き、ユーザ登録指示を受け付けなかった場合はステップS701に戻る。なお、ユーザ登録指示は、通常、1以上の静的な属性値を含む。
【0149】
(ステップS710)端末処理部23は、送信するユーザ登録指示を構成する。
【0150】
(ステップS711)端末送信部24は、ステップS710で構成されたユーザ登録指示を運動支援装置1に送信する。ステップS701に戻る。
【0151】
以下、本実施の形態における情報システムAの具体的な動作について説明する。情報システムAの概念図は
図1である。
【0152】
今、運動支援装置1のユーザ情報格納部111には、
図8に示すユーザ情報管理表が格納されている。ユーザ情報管理表は、ユーザ情報を管理する表である。ユーザ情報管理表のレコードは、「ID」「ユーザ識別子」「属性値」を有する。「属性値」は、「静的属性値」「動的属性値」を有する。「静的属性値」は、ここでは「氏名」「性別」「年齢」「目標心拍数」を有する。
【0153】
なお、「目標心拍数」は、各ユーザが適度な負荷を設定するためにユーザ情報管理表で管理されている。また、目標心拍数は、ユーザが入力した目標係数を用いて、例えば、以下の数式1により算出された値である。なお、目標係数は、ユーザ情報の登録時に、ユーザにより入力された情報である。
【数1】
【0154】
また「動的属性値」は、ここでは「運動フラグ」「位置情報」「場所情報」を有する。「運動フラグ」は、運動中(ここでは「1」)、または運動中でない(ここでは「0」)のいずれかを採り得る。「位置情報」は、ここでは(緯度,軽度)である。「場所情報」は、位置情報に対応する地点の種類(例えば、「都市部」「山岳地帯」「川縁」など)である。なお、処理部13は、位置情報から、格納部11の地図情報を用いて、場所情報を取得する。
【0155】
また、運動履歴情報格納部112には、
図9に示す運動履歴情報管理表が格納されている。運動履歴情報管理表は、ユーザごとの運動履歴情報を管理する表である。運動履歴情報管理表のレコードは、「ID」「ユーザ識別子」「累積走行距離」「連続走行距離」「累積消費カロリー」「連続運動消費カロリー」「累積スコア」「連続運動スコア」を有する。「累積走行距離」は、累積の走行距離である。「連続走行距離」は、現在の走行中の連続した走行距離である。「累積消費カロリー」は、累積の消費カロリーである。「連続運動消費カロリー」は、現在の走行中の走行における消費カロリーである。「累積スコア」は、今までの運動に対する累積のスコアである。「連続運動スコア」は、現在の走行中の走行におけるスコアである。なお、ここでは、運動は、ランニングである、とする。
【0156】
さらに、格納部11には、
図10に示すグループ管理表が格納されている。グループ管理表は、ランニング中に競い合うグループを管理する表である。グループ管理表のレコードは、「グループ識別子」「ユーザ識別子」を有する。「ユーザ識別子」は、対応するグループ識別子で識別されるグループに属する2以上の各ユーザのユーザ識別子である。
【0157】
かかる状況において、ユーザ「青木B子」は、ランニングを開始する前に、スマートウォッチに起動指示を入力した、とする。そして、青木B子は、ランニングを開始した、とする。なお、ここでは、端末装置2は、スマートウォッチである。
【0158】
次に、青木B子の端末装置2の端末受付部22は、起動指示を受け付ける。そして、端末処理部23は、運動情報を取得する。ここで取得される運動情報は、位置情報、心拍数である、とする。次に、端末処理部23は、取得した運動情報と端末格納部21のユーザ識別子「usr02」とを用いて、送信するユーザ運動情報を構成する。次に、端末送信部24は、構成されたユーザ運動情報を運動支援装置1に送信する。端末装置2は、かかるユーザ運動情報の送信処理を繰り返して行う。
【0159】
次に、運動支援装置1のユーザ運動情報受信部121は、青木B子の端末装置2から、次々とユーザ運動情報を受信する。
【0160】
そして、運動履歴情報取得部131は、受信されたユーザ運動情報から、ユーザ識別子と運動情報(位置情報と心拍数)とを取得する。
【0161】
次に、運動履歴情報取得部131は、取得した運動情報が有する2以上の位置情報の遷移から、今回のランニングでの走行距離(連続走行距離)を算出する。そして、運動履歴情報取得部131は、連続走行距離を格納されている累積走行距離に加算し、更新された累積走行距離を算出する。そして、蓄積部132は、連続走行距離と更新された累積走行距離とをユーザ識別子「usr02」に対応付けて、
図9の運動履歴情報管理表に蓄積する。
【0162】
また、運動履歴情報取得部131は、受信された2以上の各位置情報の勾配情報(高度)を、格納部11の地図情報を用いて取得する。そして、運動履歴情報取得部131は、連続走行距離と勾配情報(高度)の遷移とを用いて、消費カロリーを算出する。なお、運動履歴情報取得部131は、連続走行距離が長いほど、勾配情報が大きいほど、勾配情報の差異が大きいほど、多い消費カロリーとなるように消費カロリーを算出する。また、この消費カロリーは、連続運動消費カロリーである。そして、運動履歴情報取得部131は、連続運動消費カロリーを格納されている累積消費カロリーに加算し、更新された累積消費カロリーを算出する。そして、蓄積部132は、連続運動消費カロリーと更新された累積消費カロリーとをユーザ識別子「usr02」に対応付けて、
図9の運動履歴情報管理表に蓄積する。
【0163】
また、運動履歴情報取得部131は、受信された1以上の各心拍数とユーザ識別子「usr02」と対になる目標心拍数「120」との差を算出する。そして、運動履歴情報取得部131は、連続走行距離、勾配情報(高度)の遷移、および1以上の差の情報を用いて、スコアを算出する。このスコアは、連続運動スコアである。なお、運動履歴情報取得部131は、連続走行距離が長いほど、勾配情報(高度)の遷移が大きいほど、1以上の差が小さいほど、高いスコアとなるように、連続運動スコアを算出する。そして、運動履歴情報取得部131は、連続運動スコアを格納されている累積スコアに加算し、更新された累積スコアを算出する。そして、蓄積部132は、連続運動スコアと更新された累積スコアとをユーザ識別子「usr02」に対応付けて、
図9の運動履歴情報管理表に蓄積する。
【0164】
なお、運動履歴情報取得部131が運動履歴情報を更新する上記の処理は、繰り返し行われる、とする。
【0165】
次に、グループ決定部133は、
図10のグループ管理表を参照し、ユーザ識別子「usr02」に対応するグループが存在しない、と判断する。
【0166】
次に、グループ決定部133は、予め決められた条件を満たす他のユーザと共に、青木B子のグループを構成する、とする。予め決められた条件は、格納部11に格納されており、ここでは、「運動フラグ=1」&「年齢の上一桁目が同じ」&「場所情報が同じ」であることとする。つまり、グループ決定部133は、ユーザ識別子「usr02」と対になる属性値「年齢=31」を取得する。また、グループ決定部133は、受信された位置情報(x
2,y
2)を取得する。そして、グループ決定部133は、位置情報(x
2,y
2)をキーに、格納部11の地図情報を参照し、場所情報「都市部」を取得した、とする。そして、グループ決定部133は、「運動フラグ=1」かつ「30<=年齢<=39」かつ「場所情報=都市部」に合致するユーザのユーザ識別子を
図8のユーザ情報管理表から取得する。ここで、グループ決定部133は、ユーザ識別子「usr03」「usr04」を取得した、とする。
【0167】
次に、グループ決定部133は、ユーザ識別子「usr03」「usr04」のグループ「G04」が存在することを
図10のグループ管理表から検知し、グループ識別子「G04」と対になるユーザ識別子として、「usr02」を蓄積する。かかることにより、
図10のグループ管理表は、
図11のように変更された。以上により、グループにメンバーが途中から参加するグループ作成処理を行えた。なお、ユーザ識別子「usr02」以外のすべてのユーザ識別子(ここでは、「usr03」「usr04」)のみで構成されるグループが存在しない場合、新しいグループが構成されることは言うまでもない。なお、新しいグループの構成とは、ここでは、ユニークがグループ識別子の生成、および生成したグループ識別子とグループに含まれる2以上の各ユーザのユーザ識別子を有するレコードの生成および蓄積である。
【0168】
次に、他ユーザ情報取得部134は、以下のように他ユーザ情報を取得する。まず、他ユーザ情報取得部134は、ユーザ識別子「usr02」「usr03」「usr04」の今回のランニングにおける連続運動スコアを取得する。ここで、他ユーザ情報取得部134は、usr02の連続運動スコア「1」、usr03の連続運動スコア「12」、usr04の連続運動スコア「4」を取得した、とする。そして、他ユーザ情報取得部134は、3ユーザの連続運動スコアから順位情報「1位:usr03,2位:usr04,3位:usr02」を取得する。なお、ここでは、順位は、現在のランニングにおける順位であり、連続運動スコアから決定されるものとする。
【0169】
また、他ユーザ情報取得部134は、ユーザ識別子「usr02」「usr03」「usr04」と対になる累積走行距離、累積消費カロリー、累積スコアを取得する。
【0170】
次に、他ユーザ情報取得部134は、順位情報「1位:usr03,2位:usr04,3位:usr02」および各ユーザの累積走行距離、累積消費カロリー、累積スコアを有する他ユーザ情報を構成する。なお、累積走行距離、累積消費カロリー、累積スコアは、各ユーザ識別子に対応付けられている、とする。
【0171】
なお、他ユーザ情報取得部134が他ユーザ情報を取得する処理は、繰り返し行われる。
【0172】
次に、他ユーザ情報送信部141は、構成された他ユーザ情報を、ユーザ識別子「usr02」「usr03」「usr04」に対応する端末装置2に送信する。
【0173】
なお、他ユーザ情報送信部141が他ユーザ情報を端末装置2に送信する処理は、他ユーザ情報取得部134が他ユーザ情報を取得するごとに行われても良い。また、他ユーザ情報取得部134が前回に取得した他ユーザ情報と最近に取得した他ユーザ情報とを比較し、両者に変化があったか否かを判断し、変化があった場合に、他ユーザ情報送信部141は、最近に取得した他ユーザ情報を端末装置2に送信しても良い。
【0174】
次に、例えば、青木B子の端末装置2は、運動支援装置1から他ユーザ情報を受信する。次に、端末処理部23は、受信された他ユーザ情報を用いて、出力する情報を構成する。そして、端末出力部26は、当該情報を出力する。ここで、例えば、青木B子の端末装置2には、現在の順位「3位」が表示される、とする。また、青木B子の端末装置2に、例えば、累積走行距離、累積消費カロリー、累積スコアの順位が表示されても良い。その他、他ユーザ情報の出力態様は問わない。
【0175】
以上、本実施の形態によれば、他のユーザに関する運動の情報を運動中に得ることにより、運動を行うことに対するモチベーションが向上する。
【0176】
また、本実施の形態によれば、他のユーザに対する勝敗または順位の情報を運動中に得ることにより、運動を行うことに対するモチベーションが向上する。
【0177】
なお、本実施の形態において、運動中でなくとも、端末装置2で、他ユーザ情報が出力されても良いことは言うまでもない。
【0178】
また、
図12は、本明細書で述べたプログラムを実行して、上述した種々の実施の形態の運動支援装置1等を実現するコンピュータの外観を示す。上述の実施の形態は、コンピュータハードウェア及びその上で実行されるコンピュータプログラムで実現され得る。
図12は、このコンピュータシステム300の概観図であり、
図13は、システム300のブロック図である。
【0179】
図12において、コンピュータシステム300は、CD-ROMドライブを含むコンピュータ301と、キーボード302と、マウス303と、モニタ304とを含む。
【0180】
図13において、コンピュータ301は、CD-ROMドライブ3012に加えて、MPU3013と、CD-ROMドライブ3012等に接続されたバス3014と、ブートアッププログラム等のプログラムを記憶するためのROM3015と、MPU3013に接続され、アプリケーションプログラムの命令を一時的に記憶するとともに一時記憶空間を提供するためのRAM3016と、アプリケーションプログラム、システムプログラム、及びデータを記憶するためのハードディスク3017とを含む。ここでは、図示しないが、コンピュータ301は、さらに、LANへの接続を提供するネットワークカードを含んでも良い。
【0181】
コンピュータシステム300に、上述した実施の形態の運動支援装置1等の機能を実行させるプログラムは、CD-ROM3101に記憶されて、CD-ROMドライブ3012に挿入され、さらにハードディスク3017に転送されても良い。これに代えて、プログラムは、図示しないネットワークを介してコンピュータ301に送信され、ハードディスク3017に記憶されても良い。プログラムは実行の際にRAM3016にロードされる。プログラムは、CD-ROM3101またはネットワークから直接、ロードされても良い。
【0182】
プログラムは、コンピュータ301に、上述した実施の形態の運動支援装置1等の機能を実行させるオペレーティングシステム(OS)、またはサードパーティープログラム等は、必ずしも含まなくても良い。プログラムは、制御された態様で適切な機能(モジュール)を呼び出し、所望の結果が得られるようにする命令の部分のみを含んでいれば良い。コンピュータシステム300がどのように動作するかは周知であり、詳細な説明は省略する。
【0183】
なお、上記プログラムにおいて、情報を送信するステップや、情報を受信するステップなどでは、ハードウェアによって行われる処理、例えば、送信ステップにおけるモデムやインターフェースカードなどで行われる処理(ハードウェアでしか行われない処理)は含まれない。
【0184】
また、上記プログラムを実行するコンピュータは、単数であってもよく、複数であってもよい。すなわち、集中処理を行ってもよく、あるいは分散処理を行ってもよい。
【0185】
また、上記各実施の形態において、一の装置に存在する2以上の通信手段は、物理的に一の媒体で実現されても良いことは言うまでもない。
【0186】
また、上記各実施の形態において、各処理は、単一の装置によって集中処理されることによって実現されてもよく、あるいは、複数の装置によって分散処理されることによって実現されてもよい。
【0187】
本発明は、以上の実施の形態に限定されることなく、種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含されるものであることは言うまでもない。
【産業上の利用可能性】
【0188】
以上のように、本発明にかかる運動支援装置は、運動を行うことに対するモチベーションを向上させることができるという効果を有し、運動支援装置等として有用である。
【符号の説明】
【0189】
1 運動支援装置
2 端末装置
11 格納部
12 受信部
13 処理部
14 送信部
21 端末格納部
22 端末受付部
23 端末処理部
24 端末送信部
25 端末受信部
26 端末出力部
111 ユーザ情報格納部
112 運動履歴情報格納部
121 ユーザ運動情報受信部
122 参加表明情報受信部
131 運動履歴情報取得部
132 蓄積部
133 グループ決定部
134 他ユーザ情報取得部
141 他ユーザ情報送信部
1331 グループ候補決定手段
1332 グループ決定手段
1341 スコア取得手段
1342 他ユーザ情報取得手段