(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2021-12-27
(45)【発行日】2022-01-19
(54)【発明の名称】歯科用吸引補助器具
(51)【国際特許分類】
A61C 17/10 20060101AFI20220112BHJP
A61C 17/08 20060101ALI20220112BHJP
【FI】
A61C17/10
A61C17/08
(21)【出願番号】P 2020184909
(22)【出願日】2020-11-05
【審査請求日】2020-11-05
(31)【優先権主張番号】10-2020-0073279
(32)【優先日】2020-06-16
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】510310439
【氏名又は名称】デントゾーン カンパニー,リミテッド
【住所又は居所原語表記】1011, 5, DIGITAL-RO 26-GIL, GURO-GU, SEOUL 08389, REPUBLIC OF KOREA
(74)【代理人】
【識別番号】110001818
【氏名又は名称】特許業務法人R&C
(72)【発明者】
【氏名】クー,チャ・ヒョン
【審査官】沼田 規好
(56)【参考文献】
【文献】特表2012-505702(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2011/0229847(US,A1)
【文献】特開平02-005937(JP,A)
【文献】米国特許第9358086(US,B2)
【文献】韓国公開特許第10-2012-0140028(KR,A)
【文献】米国特許第3924333(US,A)
【文献】特開2015-229085(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61C 17/10
A61C 17/08
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
軟質素材からなる胴体部の上部に位置し、一定間隔ごとに離脱防止突起が配置され、上側奥歯が安着できる空間が設けられる上部安着部と、
前記胴体部の下部に位置し、一定間隔ごとに離脱防止突起が配置され、下側奥歯が安着できる空間が設けられる下部安着部と、
前記上部安着部及び前記下部安着部の間に挿入孔及び貫通孔が形成され、前記挿入孔の一側に突出して形成されて吸入管が締結されるように外部に向かって突出する締結部と、
前記締結部の反対線上に形成され、前記貫通孔と連結される第1吸入孔が内部に形成され、前記吸入管を通じて口内に分泌された唾液を含む分泌物を吸引できるように外部に向かって突出する吸入口と、
前記下部安着部の両側に形成され、前記下側奥歯の両側面が密着するように構成され、一定間隔ごとに隔壁が備えられる脚部と、
前記脚部の一側に延長して形成され、前記下側奥歯及び口内の皮膚の間に安着する羽根部と、を含む歯科用吸引補助器具。
【請求項2】
前記上部安着部の両側に隔壁形状に形成され、前記上側奥歯の両側面が密着して前記胴体部が前記上側奥歯に固定される支持部を含む請求項1に記載の歯科用吸引補助器具。
【請求項3】
前記挿入孔の内周面に一定間隔ごとに形成されて前記吸入管の直径が異なっても前記締結部の内部に締結される固定突起を含み、
前記固定突起は、前記挿入孔の内周面に少なくとも2つ以上形成される請求項1に記載の歯科用吸引補助器具。
【請求項4】
前記貫通孔及び前記第1吸入孔の間に形成し、前記貫通孔と垂直をなすように形成され、前記下部安着部に向かうように貫通される第2吸入孔を含み、
前記第1吸入孔及び前記第2吸入孔の内径の和は、前記吸入管の内径の0.9乃至1.1倍の範囲で形成される請求項1に記載の歯科用吸引補助器具。
【請求項5】
前記隔壁は、第1隔壁、第2隔壁、第3隔壁及び第4隔壁を含み、前記脚部の一定間隔ごとに形成され、
前記第1隔壁及び前記第2隔壁の間に位置する第1区画部と、
前記第2隔壁及び前記第3隔壁の間に位置する第2区画部と、
前記第3隔壁及び基準突出部の間に位置する第3区画部と、をさらに含む請求項1に記載の歯科用吸引補助器具。
【請求項6】
第3区画部は、一定間隔ごとに第1突出部が形成され、第2吸入孔において吸引が行われると、前記第1突出部の間に形成された隙間の間で吸引が行われる請求項4または請求項5に記載の歯科用吸引補助器具。
【請求項7】
前記羽根部は、前記隔壁と同一方向に形成される第2突出部と、前記羽根部の角に形成される第3突出部と、を含み、前記第2突出部及び前記第3突出部の間に隙間が形成され、前記隙間の間で吸引が行われる請求項1に記載の歯科用吸引補助器具。
【請求項8】
前記脚部の下部に一定間隔ごとにパターンが形成されて皮膚と密着する地点に所定の隙間が形成され、前記締結部で吸引が行われる際に吸引の効率を極大化させるパターン部を含む請求項1に記載の歯科用吸引補助器具。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、歯科用吸引補助器具に関する。さらに、詳細には、歯科医師が一人で歯科診療を行うための歯科用吸引補助器具に関するものである。
【背景技術】
【0002】
歯科診療においては、診療過程で患者の口腔内に発生する唾液、異物、血液などを取り除くための歯科用吸引(suction)装置が通常用いられる。
【0003】
このような歯科用吸引装置には、患者の口腔内に挿入される吸引チップが交換可能に設けられる吸引モジュールが備えられており、通常の歯科診療においては、手で吸引モジュールを把持した状態で、吸引チップが患者の口腔内の適切な位置に位置するように補助する看護補助スタッフが必要である。
【0004】
しかしながら、近年、歯科病院の小型化により、看護補助スタッフの助けなしに医師単独で治療を行う一人運営歯科が歯科業界において問題となっている。
【0005】
一方、このような医師単独の一人歯科診療を可能とするためには、吸引モジュールの使用を補助する看護補助スタッフの業務が技術的に代替される必要があり、これを解消するために特許文献1を参照して次の通り具体的に説明する。
【0006】
特許文献1は、歯科用吸引補助器具に関するものであり、これによると、患者の口腔内に設けられる吸引モジュールを把持する把持具と、把持具に取り付けられ、吸引モジュールを使用する使用者の口腔内での位置を調節する調節具と、調節具に取り付けられて調節具を支持する支持具と、を含む。調節具は、支持具に取り付けられ、塑性変形可能な第1調節具と、第1調節具に取り付けられ、ヒンジ方式で駆動される第2調節具と、第2調節具に取り付けられボールベアリング方式で駆動される第3調節具と、を含む。第1調節具は、一端に支持具の上端に連結されて設けられる剛性コイル構造体である剛性部、及び一端が剛性部の他端に取り付けられ、他端が第2調節具に取り付けられる軟性コイル構造体である軟性部を含んでいる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【文献】大韓民国登録特許第10-1907176号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら、上述の特許文献1によると、歯科医者が一人で歯科診療をするためには高価な装備(吸引モジュール)を購入しなければならないという財政的な問題点があり、歯科医者が診療を行いながら吸引モジュールを同時に把持して診療しなければならないという煩わしさがある。
【0009】
従って、本発明の目的は、歯科医師が一人で歯科診療を行うことができる歯科用吸引補助器具を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
前記課題を解決するために、本発明の一実施例による歯科用吸引補助器具は、軟質素材からなる胴体部の上部に位置し、一定間隔ごとに離脱防止突起が配置され、上側奥歯が安着できる空間が設けられる上部安着部と、前記胴体部の下部に位置し、一定間隔ごとに離脱防止突起が配置され、下側奥歯が安着できる空間が設けられる下部安着部と、前記上部安着部及び前記下部安着部の間に挿入孔及び貫通孔が形成され、前記挿入孔の一側に突出して形成されて吸入管が締結されるように外部に向かって突出する締結部と、前記締結部の反対線上に形成され、前記貫通孔と連結される第1吸入孔が内部に形成され、前記吸入管を通して口内に分泌された唾液を含んだ分泌物を吸引できるように外部に向かって突出する吸入口と、前記下部安着部の両側に形成され、前記下側奥歯の両側面が密着するように構成され、一定間隔ごとに隔壁が備えられる脚部と、前記脚部の一側に延長して形成され、前記下側奥歯及び口内の皮膚の間に安着する羽根部と、を含むことができる。
【0011】
また、本発明の一実施例による歯科用吸引補助器具において、前記上部安着部の両側に隔壁形状に形成され、前記上側奥歯の両側面が密着して前記胴体部が前記上側奥歯に固定される支持部を含むことができる。
【0012】
なお、本発明の一実施例による歯科用吸引補助器具において、前記挿入孔の内周面に一定間隔ごとに形成され、前記吸入管の直径が異なった場合であっても前記締結部の内部に締結される固定突起を含み、前記固定突起は、前記挿入孔の内周面に少なくとも2つ以上を形成することができる。
【0013】
また、本発明の一実施例による歯科用吸引補助器具において、前記貫通孔及び前記第1吸入孔の間に形成し、前記貫通孔と垂直をなすように形成し、前記下部安着部に向かうように貫通される第2吸入孔を含み、前記第1吸入孔及び前記第2吸入孔の内径の和は、前記吸入管の内径の0.9乃至1.1倍の範囲で形成することができる。
【0014】
なお、本発明の一実施例による歯科用吸引補助器具において、前記隔壁は、第1隔壁、第2隔壁、第3隔壁及び第4隔壁を含み、前記脚部の一定間隔ごとに形成され、前記第1隔壁及び前記第2隔壁の間に位置する第1区画部と、前記第2隔壁及び前記第3隔壁の間に位置する第2区画部と、前記第3隔壁及び基準突出部の間に位置する第3区画部と、
をさらに含むことができる。
【0015】
また、本発明の一実施例による歯科用吸引補助器具において、第3区画部は一定間隔ごとに第1突出部が形成され、第2吸入孔において吸引が行われると、前記第1突出部の間に形成された隙間の間で吸引が行われる。
【0016】
なお、本発明の一実施例による歯科用吸引補助器具において、前記羽根部は、前記隔壁と同一方向に形成される第2突出部と、前記羽根部の角に形成される第3突出部と、を含み、前記第2突出部及び前記第3突出部の間に隙間が形成され、前記隙間の間で吸引を行うことができる。
【0017】
また、本発明の一実施例による歯科用吸引補助器具において、前記脚部の下部に一定間隔ごとにパターンが形成されて皮膚と密着する地点に所定の隙間が形成され、前記締結部で吸引が行われる際に吸引の効率を極大化させるパターン部を含むことができる。
【0018】
このような解決手段は、添付の図面に基づいた次の発明の詳細な説明によりさらに明らかになる。
【発明の効果】
【0019】
本発明の一実施例によると、すなわち、本発明の一実施例による歯科用吸引補助器具は、上側奥歯及び下側奥歯の間に吸引補助器具を固定し、締結部に吸入管を連結させて吸引を容易に行うことができ、別途の吸引を補助する人がいなくても歯科診療を行うと同時に吸引することができる効果がある。
【0020】
また、本発明の一実施例によると、患者に吸引補助器具を把持させてこれを固定させた後、吸引装置を挿入した状態で吸引が可能なように構成することにより、歯科医師が別途の吸引装置を把持しなくても患者を診療することができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【
図1】本発明の一実施例による歯科用吸引補助器具を示す斜視図である。
【
図2】本発明の一実施例による歯科用吸引補助器具を示す斜視図である。
【
図3】本発明の一実施例による歯科用吸引補助器具を示す断面図である。
【
図4】本発明の一実施例による歯科用吸引補助器具を示す背面図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
以下、本発明の一実施例を添付の図面に基づいて詳細に説明するが、本発明はこれらにより限定されるのではない。
【0023】
図1~
図4に示すように、本発明の一実施例による歯科用吸引補助器具10は、軟質素材からなり、胴体部100及び脚部200を含み、胴体部100及び脚部200は一体に構成することができる。
【0024】
胴体部100は、上部に位置し、上側奥歯が安着できる空間が設けられる上部安着部130と、下部に位置し、下側奥歯が安着できる空間が設けられる下部安着部170とを含むことができる。
【0025】
上部安着部130は、上側奥歯が安着できる空間が設けられ、奥歯が上部安着部130に固定されるように一定間隔ごとに離脱防止突起が配置される構造からなる。
【0026】
また、上部安着部130は、両側に隔壁形状に形成されて上側奥歯の側面が密着される構造からなる支持部131をさらに構成することができ、支持部131が奥歯の側面に密着することにより、胴体部100が奥歯に固定される構造からなることができる。
【0027】
下部安着部170は、下側奥歯が安着できる空間が設けられ、奥歯が下部安着部170に固定されるように一定間隔ごとに離脱防止突起が配置される構造からなる。
【0028】
また、下部安着部170は、両側面に脚部200が形成されて上部安着部130の支持部131と同様の効果を期待することができる。
【0029】
上部安着部130及び下部安着部170の間に挿入孔151及び貫通孔155が形成され、胴体部100の一側、例えば、
図3を基準に 左側に締結部150が備えられ、胴体部100の他側、例えば、
図3を基準に右側に吸入口153を構成することができる。
【0030】
また、締結部150の内部に挿入孔151が形成され、吸入口153の内部に第1吸入孔157が形成され、挿入孔151及び第1吸入孔157の間に貫通孔155を形成することができる。挿入孔151、貫通孔155及び第1吸入孔157は、互いに連結される構造からなることになり、締結部150及び吸入口153が貫通する形状からなる。
【0031】
また、締結部150の内部に形成された挿入孔151の内周面に一定間隔ごとに固定突起151aが形成され、外部に備えられた吸入管21が締結部150を通じて挿入できるように構成され、吸入管21が締結部150に固定される機能を遂行することができる。
【0032】
ここで、挿入孔151は、吸入管21を挿入できるように備えられ、挿入孔151及び貫通孔155の直径が互いに異なるようにし(例えば、挿入孔151及び貫通孔155を段差があるように形成する構造)、吸入管21が貫通孔155に挿入されることを防止し、後述する第2吸入孔159が吸入管21により閉鎖されることを防止することにより、吸引が円滑に行われるように構成される。
【0033】
固定突起151aは、挿入孔151の内部に一定間隔ごとに同一の大きさ及び太さで形成されるが、これに限定するのではなく、大きさや太さは互いに異なるように備えることができ、これは選択事項である。
【0034】
吸入管21は、固定突起151aにより固定する構造からなり、吸入管21が締結部150から離脱することを防止するために、吸入管21の端部に別途の連結具22が設けられ、連結具22を貫通孔155に挿入することができる。
【0035】
このような貫通孔155は、一直線上に延長して形成された第1吸入孔157の間に第2吸入孔159をさらに形成することができる。
【0036】
第2吸入孔159は、貫通孔155及び第1吸入孔157の間に形成し、貫通孔155及び第1吸入孔157と垂直をなすように形成され、下部安着部170に向かうように貫通し、下部安着部170から吸入される分泌物が貫通孔155、締結部150を通じて排出される構造からなる。すなわち、第1吸入孔157及び第2吸入孔159から吸入された分泌物が締結部150に排出される構造とすることができる。
【0037】
このような第1吸入孔157及び第2吸入孔159の内径の和は、吸入管21の内径と類似するように形成されることにより、吸引の効果を極大化させることができ、本発明では、第1吸入孔157及び第2吸入孔159の内径の和は、吸入管21の内径の0.9乃至1.1倍の範囲で形成することができる。前記範囲未満であるか、または超過する場合、吸引の効果が少なくなるため、吸引補助器具10の使用効果が低下するおそれがある。
【0038】
一方、胴体部100の下部は、さらに具体的には、下部安着部170の両側に脚部200が形成され、下部安着部170に安着する下側奥歯の両側面にそれぞれ密着する構造とすることができる。
【0039】
このような脚部200は、一定間隔ごとに隔壁210が形成されて区画を分けることができる。具体的には、隔壁210は、第1隔壁211、第2隔壁213、第3隔壁215及び第4隔壁217を含み、脚部200に一定間隔ごとに形成され、第1隔壁211及び第2隔壁213の間に位置する第1区画部212、第2隔壁213及び第3隔壁215の間に位置する第2区画部214、第3隔壁215及び後述する羽根部230の間に位置する第3区画部216を含むことができる。
【0040】
前記第2吸入孔159は、第3区画部216に位置する下部安着部170に貫通して分泌物を吸入する構造からなっており、第3区画部216に一定間隔ごとに第1突出部218が配列される構造とすることができる。
【0041】
第1突出部218の間には一定の隙間が形成されるように構成されることにより、前記隙間の間に分泌物が第2吸入孔159に容易に吸入されるように構成することができる。
【0042】
第1区画部212及び第2区画部214は、別途の突出部を備えないことにより、下側奥歯の両側面に密着する構造からなり、吸引補助器具10が奥歯に固定する機能及び第3隔壁215の気密を維持する機能を向上させる効果がある。
【0043】
このような脚部200は、下部に一定間隔ごとにパターンが形成され、口内の皮膚と密着する地点に所定の隙間が形成される構造からなることにより、締結部150で吸引が行われる際に隙間に分泌物が吸入されて吸引の効率を極大化させるパターン部250をさらに含むことができる。パターン部250は、脚部200の下部に形成され、第1区画部212、第2区画部214及び第3区画部216の下部にのみパターン部250が形成されることが図示されているが、第3区画部216の近くに備えられる羽根部230の下部に延長してパターンを形成することができる。
【0044】
ここで、第3区画部216は、第3隔壁215及び基準突出部218aの間に位置し、第3区画部216の間に一定間隔ごとに第1突出部218を配列して形成することができる。基準突出部218aは、
図3を基準に説明すると、脚部200及び羽根部230の境界線上に位置する第1突出部218を称する。
【0045】
本発明での第1突出部218及び基準突出部218aは、同一の突出形状になり、基準突出部218aは、単に本発明の第3区画部216の位置を設定するために考案された名称に過ぎず、第1突出部218及び基準突出部218aが同一の機能及び効果があるものと解釈できる。
【0046】
なお、脚部200の他側、例えば、
図3を基準に説明すると、第3区画部216の右側に位置する地点に延長して羽根部230をさらに構成することができる。
【0047】
羽根部230は、下部安着部170の両側に形成された脚部200の一方向に延長して形成することにより、一対の羽根部230が備えられ、下側奥歯の端部及び口内の皮膚の間に安着し、口内の首に溜まる分泌物を容易に吸入できる機能を遂行することができる。
【0048】
このような羽根部230は、内部に向かうように一定間隔ごとに突出部を形成して前記突出部の間に隙間を形成する構造からなっており、
図3を基準に説明すると次の通りである。
【0049】
具体的には、羽根部230は、隔壁210と同一の方向に形成される第2突出部231と、羽根部230の角に形成される第3突出部235とを含んで形成することができる。
【0050】
また、第2突出部231及び第3突出部235の間に所定の隙間が形成され、前記隙間の間で吸引が容易に行われるように形成することができる。
【0051】
本発明では、1つの第2突出部231と、2つの第3突出部235が形成されることが図示されているが、吸引補助器具10の大きさにより突出部をさらに構成することができる。
【0052】
すなわち、本発明の一実施例による歯科用吸引補助器具10は、上側奥歯及び下側奥歯の間に吸引補助器具10を固定し、締結部150に吸入管21を連結させて吸引を容易に行うことができ、別途の吸引を補助する人がいなくても歯科診療を行うと同時に吸引することができる効果がある。
【0053】
また、本発明の一実施例によると、患者に吸引補助器具10を把持させてこれを固定させた後、吸引装置を挿入した状態で吸引が可能なように構成されることにより、歯科医師が別途の吸引装置を把持しなくても患者を診療することができる効果がある。
【産業上の利用可能性】
【0054】
本発明は、歯科用吸引補助器具に利用できる。
【符号の説明】
【0055】
10 吸引補助器具
21 吸入管
22 連結具
100 胴体部
130 上部安着部
131 支持部
150 締結部
151 挿入孔
151a 固定突起
153 吸入口
155 貫通孔
157 第1吸入孔
159 第2吸入孔
170 下部安着部
200 脚部
210 隔壁
211 第1隔壁
212 第1区画部
213 第2隔壁
214 第2区画部
215 第3隔壁
216 第3区画部
217 第4隔壁
218 第1突出部
218a 基準突出部
230 羽根部
231 第2突出部
235 第3突出部
250 パターン部