(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2021-12-27
(45)【発行日】2022-02-04
(54)【発明の名称】パネル体
(51)【国際特許分類】
E06B 9/01 20060101AFI20220128BHJP
E06B 3/70 20060101ALI20220128BHJP
E04C 2/38 20060101ALN20220128BHJP
E04C 2/42 20060101ALN20220128BHJP
【FI】
E06B9/01 B
E06B3/70 D
E04C2/38 J
E04C2/42 E
(21)【出願番号】P 2018086324
(22)【出願日】2018-04-27
【審査請求日】2020-10-23
(73)【特許権者】
【識別番号】000175560
【氏名又は名称】三協立山株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001737
【氏名又は名称】特許業務法人スズエ国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】小山内 真太郎
(72)【発明者】
【氏名】長 正真
【審査官】藤脇 昌也
(56)【参考文献】
【文献】実開平04-037771(JP,U)
【文献】特許第6241769(JP,B1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
E06B 9/01,9/04
E06B 3/54 - 3/88
E04C 2/00 - 2/54
E04H 17/00 - 17/26
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
パネル体本体と、格子材と、格子受け材と、格子位置決め部材とを備え、格子材は複数あり、格子受け材は
、パネル体本体の表面に取付けてあり、複数の格子材を
パネル体本体の表面に列設状態で係合により取付けるものであり、格子位置決め部材は、複数の格子材の端部に架設して格子受け材に取付けて格子材の長手方向の位置決めをすることを特徴とするパネル体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、格子材が取付けられたパネル体に関する。
【背景技術】
【0002】
図14に示すように、格子材103を表面材107に取付けたドア(パネル体)101が公知である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかし、パネル体101は、格子材103を両面テープ105で表面材107に1本1本取付けていたため組立性が悪いという問題があった。
【0004】
そこで、本発明は、格子材を容易に取付けることができ、組立性が良いパネル体の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
請求項1に記載の発明は、パネル体本体と、格子材と、格子受け材と、格子位置決め部材とを備え、格子材は複数あり、格子受け材は、パネル体本体の表面に取付けてあり、複数の格子材をパネル体本体の表面に列設状態で係合により取付けるものであり、格子位置決め部材は、複数の格子材の端部に架設して格子受け材に取付けて格子材の長手方向の位置決めをすることを特徴とするパネル体である。
【発明の効果】
【0006】
請求項1に記載の発明によれば、格子材は格子受け材に係合により取付けるので、格子材を取付け易く、パネル体の組立性が良い。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【
図1】本発明の第1実施形態にかかるパネル体の図であり、
図7のA-A断面図であって、格子材を上側にした図である。
【
図3】格子受け材の図であり、(a)は一方の格子受け材の底面図であり、(b)は他方の格子受け材の底面図である。
【
図4】格子位置決め部材の図であり、(a)は一方の格子位置決め部材の正面図であり、(b)は(a)に示す一方の格子位置決め部材の底面図であり、(c)は他方の格子位置決め部材の正面図であり、(d)は(c)に示す他方の格子位置決め部材の底面図あり、(e)は取付け部の図であって、(c)に示すE-E断面図である。
【
図5】ドア本体の表面材に格子受け材を取付ける工程を示す正面図である。
【
図6】格子受け材に格子材を取付ける工程を示す底面図である。
【
図7】第1実施形態にかかるパネル体を室外側から見た正面図である。
【
図8】第1実施形態にかかるパネル体を室内側から見た正面図である。
【
図9】第2実施形態にかかるパネル体であって、
図1に対応する位置で切断した断面図である。
【
図10】第3実施形態にかかるパネル体の図であり、
図11のC-C断面図であって、格子材を上側にした図である。
【
図11】第3実施形態にかかるパネル体を室外側から見た正面図である。
【
図12】第4実施形態にかかるパネル体の図であり、
図13のD-D断面図であって、格子材を上側にした図である。
【
図13】第4実施形態にかかるパネル体を室外側から見た正面図である。
【
図14】従来のパネル体であって、ドア本体の表面材に格子材を取付ける工程の斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下に、添付図面を参照して本発明の実施形態を説明する。
図1に示すように、本実施形態にかかるパネル体1はドアであり、室外側面に格子材13と、格子受け材15、16と、格子位置決め部材17、18とを備えている。
図7に示すように、格子材13はパネル体1の上端から下端に亘る寸法を有し、各格子材13はパネル体1の表面の左右に亘って複数列設されている。各格子材13は、細格子であり、左右寸法の小さい格子材13が多数設けてある。
図1に示すように、格子材13は、格子受け材15、16の係合部16h(後述する)に対する被係合部13a、13gと、平面部13cと、平面部13cから室外側に突出する凸部13bとを有する。
被係合部13a、13gは、格子材13の左右方向の一端側と他端側からそれぞれ格子受け材15、16に向けて突出して形成してあり、左右の被係合部13a、13gが間隔を狭めるように弾性変形可能である。
被係合部13a、13gは、互いに対向する対向側と反対側の面に傾斜面13kを有している。傾斜面13kは、室外側ほど対向する間隔を広げて傾斜しており、その室外側端には、互いに対向する側と反対側の面に凹部13hが形成されている。
凸部13bは横断面が略四角筒形状を成しており、四角筒の中空は、後述する格子位置決め部材17、18の挿入部18bが挿入する挿入孔13dとしてある。
各格子材13は、細格子であり、隣り合う格子材13の凸部13b、13bの間隔は平面部13cを挟んで略等間隔になるように配置してある。
図6に示すように、格子材13の凸部13b及び平面部13cの室外側表面には、樹脂材フィルム等の被覆材51(
図6において破線で表示)が貼ってある。
【0009】
格子受け材15、16はパネル体1の上端から下端に亘る寸法を有し、各格子受け材15、16はパネル体1の表面材53の室外側面に左右に並べて配置してある。
格子受け材15、16は、一方の格子受け材15と、他方の格子受け材16を有し、一方の格子受け材15には、間隔保持部16g(後述する)を有さないが、他方の格子受け材16は有する。本実施形態では、一方の格子受け材15を一つと、他方の格子受け材16を複数取付けてある。
具体的には、
図1に示すように、ドア本体57の表面材53の室外側面の戸先側(左右一端側)には、一方の格子受け材15(
図3(a)参照)が一つ取付けてあり、それ以外の位置には他方の格子受け材16(
図3(b)参照)が、間隔保持部16gを戸先側(一方の格子受け材15側)に向けて取付けてある。間隔保持部16gの見付寸法Y11は、格子材13の平面部13cの見付寸法X12と同程度の寸法である(
図3(b)及び
図6参照)。
尚、
図1中のB16は、格子受け材15、16同士、又は他方の格子受け材16、16同士の境目である。
図3(a)(b)に示すように、各格子受け材15、16は、略平面状の基部16iと、基部16iの左右端部に設けた凸部16bとを有し、左右の凸部16b、16b間には互いに間隔をあけて室外側に向けて突出した突起部16aが形成されている。
突起部16aの左右には、それぞれ基部16iと略平行に突出した係合部16hが形成されている。一方及び他方の格子受け材15、16の左端の凸部16bにも右方向に突出する係合部16hが形成されており、格子受け材15、16の平面部16cにもその左側部に左方向に突出する係合部16hが形成されている。
一方及び他方の格子受け材15、16の各凸部16bは、室外側に突出する横断面が略四角形を成しており、格子材13の凸部13bと略同じ形状をしている。一方及び他方の格子受け材15、16の平面部16cの左右方向の長さは格子材13の平面部13cと略同じ寸法としてある(
図6参照)。
図3(a)(b)に示すように、間隔保持部16g、凸部16b、及び平面部16cの室外表面には樹脂フィルム等の被覆材51が貼ってある。
格子受け材15、16の凸部16bにはタッピングホール16dが形成してある。
基部16iには、リベット挿通孔16eが左右に間隔をあけて形成してあると共に各リベット挿通孔16eは上下方向に間隔をあけて列状に形成してある(
図5参照)。また、
図5に示すように、ドア本体57の表面材53にも格子受け材15、16のリベット挿通孔16eに対応する位置にリベット挿通孔53aが形成してある。
また、
図3(a)(b)及び
図5に示すように、基部16iには、格子位置決め部材17、18の係止部18d(後述する)が係止される被係止部16fが、格子受け材15、16の上端側と下端側に2つずつ形成してあり、被係止部16fは例えば窪みである。
【0010】
図1及び
図7に示すように、格子位置決め部材17、18は、複数の格子材13の上側及び下側の端部13eに各々架設してあり、一方の格子受け材15に取付ける一方の格子位置決め部材17と、他方の格子受け材16に取付ける他方の格子位置決め部材18とを有する。一方の格子位置決め部材17は、間隔保持部16gの端面を覆う覆い部18f(後述する)を有さないが(
図4(b)参照)、他方の格子位置決め部材18は覆い部18fを有する(
図4(d)参照)。
格子位置決め部材17、18は、格子受け材15、16にそれぞれ上側及び下側から取付けて、格子材13の長手方向の位置決めをしている。
格子受け材15、16の上側に取り付ける格子位置決め部材と、格子受け材15、16の下側に取り付ける格子位置決め部材とは同じ構成であるから、以下の説明では、格子受け材15、16の下側にそれぞれ取付ける格子位置決め部材17、18について説明し、上側についてはその説明を省略する。
図4(a)~(d)に示すように、格子位置決め部材17、18は、それぞれ格子受け材15、16に対する取付け部18aを有しており、更に格子材13の挿入孔13dに挿入する挿入部18bと、一方の格子受け材15の凸部16bの端面又は他方の格子受け材16の凸部16bの端面と格子材13の凸部13bの端面とを覆う覆い部18cと、格子材13の端部13eに当接する位置決め面18hとを有する。
図4(e)に示すように、取付け部18aは係止部18dを有しており、係止部18dは一方又は他方の格子受け材15、16の被係止部16fと係止している(
図1参照)。
また、
図4(a)(c)に示すように、挿入部18bは、格子材13の挿入孔13dの内周面に圧接する圧接部18gを有する(
図2参照)。
図4(a)~(d)に示すように、格子位置決め部材17、18の左右端の凸部13bにはねじ挿通孔18eが形成してある。
一方及び他方の格子位置決め部材17、18は、複数の格子材13の小口を覆う端部キャップを兼ねている。
【0011】
次に、パネル体1の組立方法について説明する。
(1)格子受け材15、16の取付け
図5に示すように、ドア本体57の表面材53の室外側面の吊元側端に、1つの他方の格子受け材16をその間隔保持部16gを戸先側に向けて配置する(
図1参照)。次に、他方の格子受け材16のリベット挿通孔16eの位置と、表面材53のリベット挿通孔53aの位置とを合わせてリベット55で固定する。同様にして他の他方の格子受け材16を、
図5の2点鎖線で示すように、順次並べて固定していく。
最後に、ドア本体57の表面材53の室外側面の戸先側端に、一方の格子受け材15をリベット55で固定する。
間隔保持部16gの戸先側端は隣接する一方の格子受け材15又は他方の格子受け材16の吊元側端に当接して、隣り合う一方の格子受け材15と他方の格子受け材16との間隔、及び隣り合う他方の格子受け材16、16同士の間隔を一定に保持する(
図1参照)。
(2)格子材13の取付け
図6に示すように、格子材13の被係合部13gの凹部13hに他方の格子受け材16の係合部16hを係合し、被係合部13gを軸にして面外方向から矢印Zで示すように、格子材13を回転させ、被係合部13aの傾斜面13kを係合部16hに当接させて、更に押し込むことで被係合部13aが弾性変形したのち、弾性復帰して格子材13の被係合部13a、13gが他方の格子受け材16の係合部16hと係合する。
同様にして、表面材53の他の格子受け材15、16に格子材13を弾性係合により順次取付ける。
(3)格子位置決め部材17、18の取付け
図2に示すように、下側の他方の格子位置決め部材18の取り付けは、他方の格子受け材16の被係止部16fに他方の格子位置決め部材18の取付け部18aの係止部18dが係止するまで、下方から上方に向けて他方の格子位置決め部材18の挿入部18bを格子材13の挿入孔13dに挿入し、他方の格子位置決め部材18の位置決め面18hが複数の格子材13の下側の端部13eに当接させる。また、挿入部18bの圧接部18gは、格子材13の挿入孔13dに圧接する。
次に、ねじ59を他方の格子位置決め部材18のねじ挿通孔18eに挿通し、他方の格子受け材16のタッピングホール16dに螺合する。
同様にして、上側の格子位置決め部材18の取り付けは、上方から下方に向けて他方の格子位置決め部材18の挿入部18bを格子材13の挿入孔13dに挿入し、ねじ59で格子位置決め部材18を他方の格子受け材16に取付ける。
このようにして、順次、他方の格子受け材16の上側及び下側に他方の格子位置決め部材18を取付けていく。同様にして、一方の格子受け材15に一方の格子位置決め部材17を取付ける。
格子位置決め部材17、18を格子受け材15、16にそれぞれ取付けることにより、格子材13の長手方向の位置決めができ、更に格子位置決め部材17、18の挿入部18bが格子材13の挿入孔13dに挿入されているため、格子材13が格子受け材15、16から外れる方向(見込方向)の動きを規制することができる。
【0012】
次に、格子材13のメンテナンスについて説明する。
ある格子材13が損傷した場合、上述した取付けとは逆手順で格子材13を格子受け材15、16から取外す。
次に、格子受け材15、16の取外した格子材13の位置に新たな格子材13を取り付ける。
【0013】
第1実施形態にかかるパネル体1の作用効果について説明する。
図6に示すように、格子材13は格子受け材15、16に係合により取付けるので、格子材13を取付け易く、パネル体1の組立性が良い。
格子位置決め部材17、18は格子材13の端部13eに架設して格子受け材15、16にそれぞれ取付けてあるため、格子材13の長手方向の位置決めができる。
【0014】
格子材13を弾性変形して、格子材13の被係合部13a、13gそれぞれの凹部13hに格子受け材15、16の係合部16hを係合して、格子材13を面外方向から格子受け材15、16に対して弾性係合で取付けているので、格子受け材15、16に格子材13を押し込むだけで取付けることができる。したがって、格子材13が格子受け材15、16に取付け易く、パネル体1の組立性が更に優れる。
格子材13が格子受け材15、16から着脱し易いため、格子材13の損傷による取替えが必要な場合にメンテナンス性に優れる。
一方の格子受け材又は他方の格子受け材と、複数の格子材とが一体となった構造では、格子材13同士の間隔が狭いため、格子受け材15、16の凸部16bと格子材13の凸部13bとの間、及び格子材13の凸部13b同士の間に被覆材51を貼るための治具が入り難いため、被覆材51を貼ることが困難であるが、格子受け材15,16に格子材13を取付ける構造としたことで、格子材13を取付ける前に格子受け材15,16及び格子材13の必要な面に被覆材51を容易に貼ることができる。
図2に示すように、格子位置決め部材17、18の挿入部18bは格子材13の挿入孔13dに挿入されているため、格子材13と一方又は他方の格子受け材15、16との係合が緩むことによって格子材13が一方又は他方の格子受け材15、16から面外方向に外れることを防止できる。
一方及び他方の格子位置決め部材17、18は複数の格子材13の端部キャップを兼ねており、格子材13の端部13eを覆うことができるので、意匠性に優れる。
図3及び
図6に示すように、他方の格子受け材16の間隔保持部16gの見付寸法Y11は格子材13の平面部13cの見付寸法X12と同程度であり、一方及び他方の格子受け材15、16の凸部16bは格子材13の凸部13bと略同じ形状をしているため、各凸部13b、16bの間隔を一定にすることができる。
【0015】
以下に本発明の他の実施形態を説明するが、以下に説明する実施形態において、上述した第1実施形態と同一の作用効果を奏する部分には同一の符号を付することによりその部分の詳細な説明を省略し、以下の説明では第1実施形態と主に異なる点を説明する。
図9を参照して本発明の第2実施形態を説明する。
第2実施形態では、一方及び他方の格子受け材15、16にはタッピングホール16dは形成されておらず、更に一方及び他方の格子位置決め部材17、18にはねじ挿通孔18eが形成されていない。即ち、格子位置決め部材17、18は、それらの取付け部18aの係止部18dと、格子受け材15、16の被係止部16fとの係止によって格子受け材15、16にそれぞれ取付けてある。
この第2実施形態によれば、上述した第1実施形態と同様の作用効果に加えて、格子受け材15、16と格子位置決め部材17、18とのそれぞれの固定にねじ59を用いていないので、部品点数が少なく、更に組立性が良い。
【0016】
以下に、
図10及び
図11を参照して、本発明の第3実施形態を説明する。
この第3実施形態では、格子材は、見付面の左右方向の寸法がそれぞれ異なる3種類の格子材13、23、33を用いている。見付面の左右方向の寸法は、格子材13、格子材23、33の順序で大きくしてある。
格子材13は、第1実施形態と同種のものを用いている。
格子材23は、他方の格子受け材16の1つの突起部16aをまたいで、被係合部13a、13gを、係合部16hに弾性係合して、他方の格子受け材16に取付けてある。
格子材33は、他方の格子受け材16の2つの突起部16aをまたいで、被係合部13a、13gを、係合部16hに弾性係合して、他方の格子受け材16に取付けてある。
格子位置決め部材18の覆い部18cは、格子材13、23、33の端面の形状に合わせた形状としてある。
尚、格子受け材16には、間隔保持部16gを有する他方の格子受け材16及び間隔保持部16gの端面を覆う覆い部18fを有する格子位置決め部材18のみを用いている。
この第3実施形態によれば、第3実施形態にかかるパネル体1は、複数種の格子材13、23、33を備えており、格子材13、23、33の中から適宜選択して他方の格子受け材16に取付けることができるため、様々な組合せが可能であり、パネル体1の意匠性が更に優れる。
【0017】
図12及び
図13を参照して、本発明の第4実施形態を説明する。
第4実施形態では、格子材13はその長手方向を横向きに取付けてあり、これに対応して格子受け材16も長手方向を横向きに取付けてある。
この第4実施形態によれば、第1実施形態では格子材13がその長手方向を縦にして取り付けてあるのに対して、格子材13の長手方向を横にして取り付けてあるから、第1実施形態と同様の作用効果を奏すると共に、第1実施形態とは異なる外観を得ることができる。
【0018】
本発明は、上述した実施形態に限らず、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変形可能である。
例えば、格子材13の凸部13bは、横断面が略四角形の形状に限らず、三角形、円弧状等の形状であっても良い。
第1実施形態において、間隔保持部16gを有さない一方の格子材受け材15はドア本体57の表面材53の室外側面の左右一端側に取付ければ良く、吊元側端に取付けてそれ以外の位置に間隔保持部16gを有する他方の格子受け材16を取付けても良い。
また、表面材53の室外側面には、一方の格子受け材15を取付けた後に他方の格子受け材16を取付けても良い。同様に、一方の格子受け材15に一方の格子位置決め部材17を取付けた後に、他方の格子位置決め部材18を他方の格子受け材16に取付けても良い。
第1実施形態において、見付方向の幅を大きくした一方の格子受け材15に全ての格子材13を取付けるようにしても良いし、他方の格子受け材16の幅を大きくして一つの他方の格子受け材16に取り付ける格子材13の数を増やしても良い。
第1実施形態において、格子受け材15、16のリベット挿通孔16eと干渉しない位置の格子材13のみを取付けておき、格子受け材15、16をドア本体57の表面材53の室外側面に固定した後で、残りの格子材13を取付けても良い。
第3及び4実施形態における他方の格子受け材16にはタッピングホール16dが無く、他方の格子位置決め部材18にはねじ挿通孔18eが無くても良い。
第3及び第4実施形態において、第1実施形態のように、ドア本体57の表面材53の室外側面の左右一端側の領域にのみ間隔保持部16gを有さない一方の格子受け材15を取付け、それ以外の領域に間隔保持部16gを有する他方の格子受け材16を取付けても良い。
第4実施形態において、表面材53にパネル体1の長手方向に対して横向きに取付けた他方の格子受け材16に、第3実施形態における複数種類の格子材13、23、33を取付けても良い。
パネル体1はドアに限らず、フェンス、塀、門柱であっても良い。
【符号の説明】
【0019】
1 パネル体
13 格子材
13e 端部
15 一方の格子受け材
16 他方の格子受け材
17 一方の格子位置決め部材
18 他方の格子位置決め部材
23 格子材(第3実施形態)
33 格子材(第3実施形態)