技術分野
ヒトパピローマウイルス抗原に対する新規高結合活性抗原認識構築物に関する。本発明は、HPV16/18タンパク質E5、E6及びE7に選択的かつ特異的である新規なT細胞受容体(TCR)に基づく分子を提供する。本発明のTCR、及びそれに由来するHPV抗原結合断片はHPV感染の診断、治療及び予防に使用されるだけでなく、HPV感染が媒介する二次的疾患としてのHPV感染が引き起こしたがん、例えば、子宮頸がん、上咽頭がん(nasopharyngeal cancer)、頭頸部がん等の診断、治療及び予防に使用される。本発明のタンパク質をコードする核酸及びそれを発現する組換え細胞もさらに提供される。
発明が解決しようとする課題[発明の詳細な説明]から抜粋
従って、本発明の目的の一つは前述の困難性を克服することであり、そして、費用対効果の高い、迅速かつ信頼性の高いHPV感染の診断のための、非常に特異的でより高感度な手段、例えば、E5、E6又はE7等の初期HPVタンパク質の存在又は非存在の検出を介する手段、を提供することである。
課題を解決するための手段[発明の詳細な説明]から抜粋
課題は配列番号9~28から選択されるアミノ酸配列と少なくとも50%、60%、70%、80%、90%、95%、98%、99%又は100%の配列同一性を持つアミノ酸配列を含む抗原認識構築物による第一の態様で解決される。
この特許の権利範囲[特許請求の範囲]
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この特許公報に記載されている図面[図面の簡単な説明]から抜粋
【図1】
図1は、ABabDIIマウスにおけるHLA-A *02.01制限HPV16 E6エピトープTIHDIILECVに対する特異的CD8 + T細胞応答の例を示す。ABabDIIマウスを腹腔内に(i.p.)E6/7発現アデノウイルスで免疫し、続いて皮下に(s.c.) 50μgのE6ペプチドをIFA中に乳化させた50μgのCpG ODN1826と共に、又はペプチド/CpG/IFA混合物を単独で投与した。免疫動物の末梢血におけるHPV特異的CD8 + T細胞の存在を、各ブーストの7日後に細胞内IFNγ染色によって評価した。ホルボールミリステートアセテート(PMA)及びイオノマイシンによる刺激を陽性対照(+ctrl)として使用した。
【図2】
図2は、ABabDIIマウスにおけるHLA-A201制限HPV16 E7エピトープTLGIVCPIに対する特異的CD8+ T細胞応答の例を示す。ABabDIIマウスを50μgのE7ペプチドと共にIFA中で乳化した50μgのCpG ODN1826と共に尾基部の皮下(s.c.)に免疫した。免疫動物の末梢血におけるHPV特異的CD8+ T細胞の存在を、各ブーストの7日後に細胞内IFNγ染色によって評価した。ホルボールミリステートアセテート(PMA)及びイオノマイシンによる刺激を陽性対照(+ctrl)として使用した。
【図3】
図3は、HLA-A*02.01制限HPV16 E5、E6及びE7エピトープに対する特異的CD8+ T細胞のFACSort戦略(IFNγ捕獲アッセイ)を示す。応答マウス由来の脾臓細胞でCD4+ T細胞を枯渇させ、10-8モルのそれぞれのペプチドで10日間再刺激した。5'RACE PCRのために、HPV特異的CD8+ T細胞を、IFNγ捕獲アッセイを用いてRNA精製バッファーに直接選別した。
【図4】
図4は、新たに調製したヒトPBLのHPV16 E6及びE7 TCR形質導入を示す。1×106の新たに単離又は凍結したhPBMCを、200U/mlの組換えヒトインターロイキン2の存在下で抗CD3及び抗CD28被覆プレートで刺激した。上清と硫酸プロタミンを含むレトロウイルスの添加、それに続くスピノキュレーション(1回目の形質導入)又はレトロネクチン(Takara)で被覆されたプレート上へのウイルスのプレローディング及びスピノキュレーション(2回目の形質導入)によって、48時間及び72時間後に形質導入を行った。形質導入効率を、抗CD8及び抗マウス定常TCRβmAbで染色することによって評価した。
【図5】
図5は、TCRが形質導入されたヒトPBMCのHPV16 E6/E7ペプチド特異的IFN-γの放出を示す;5859TCRは 配列番号34及び35に対応する;5843B14TCRは配列番号36及び37に対応する;14800TCRは配列番号43及び44に対応する。IFNγ産生は、1×104個のTCR形質導入T細胞と1×104個のペプチド負荷T2細胞との16時間共培養の後、酵素結合免疫吸着測定法によって測定した。ホルボールミリステートアセテート(PMA)及びイオノマイシンによる刺激を陽性対照(max)として用いた。ut:非形質導入PBMC。
【図6】
図6は、滴定されたE6特異的ペプチド及びCASKI細胞系における、TCR形質導入されたヒトPBMCのHPV16 E6 IFN-γ放出を示す。左パネルは配列番号14/15(T3)のTCRを示し、右パネルは 配列番号16/17(T4)のTCRを示す。IFNγ産生は、1x104個のTCR形質導入T細胞と1x104個のペプチド負荷T2細胞又は1x104個のCASKI細胞系の16時間共培養の後、酵素結合免疫吸着測定法によって測定した。ホルボールミリステートアセテート(PMA)及びイオノマイシンによる刺激を陽性対照(P+I)として用いた。HLA形質導入された子宮頸癌細胞系SiHa細胞系及び頭頸部癌細胞系SCC-090及びSCC-152についても、CASKI細胞の認識に匹敵するIFNγ放出が見られた(データは示さず)。
【図7】
図7は、新たに調製したヒトPBLのHPV16 E5形質導入及びTCRを形質導入したヒトPBMCのHPV16 E5ペプチド特異的IFN-γ放出を示す。TCRは配列番号12/13(T2)のTCRが使用された。1×106の新たに単離又は凍結したhPBMCを、200U/mlの組換えヒトインターロイキン2の存在下の抗CD3及び抗CD28被覆プレートで刺激した。上清と硫酸プロタミンを含むレトロウイルスの添加、それに続くスピノキュレーション(1回目の形質導入)又はレトロネクチン(Takara)被覆プレートへのウイルスのプレローディング及びスピノキュレーション(2回目の形質導入)によって、48及び72時間後に形質導入を行った。形質導入効率は抗CD8及び抗マウス定常TCRβmAbで染色することによって評価した。IFNγ産生は、1x104個のTCR形質導入T細胞と1x104個のペプチド負荷T2細胞との16時間共培養の後、酵素結合免疫吸着測定法によって測定した。ホルボールミリステートアセテート(PMA)及びイオノマイシンによる刺激を陽性対照(P+I)として用いた。
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